JP2007336631A - 電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、電源システムに関し、直流−直流電圧変換器に接続された系統の異常を判定することにある。
【解決手段】低電圧系10と高電圧系12との間に設けられ、低電圧系10と高電圧系12との間の双方向に或いは片方向に、出力電圧を変換して電力を供給するDC−DCコンバータ30を備える電源システムにおいて、DC−DCコンバータ30の低電圧系10側に設けられた低圧系コンデンサ34から流れ出る放電電流の電流値Icを所定閾値Icth以上と比較することにより、その低圧系コンデンサ34からその低圧系コンデンサ34が接続された側の低電圧系10に電力が供給されるかを検知する。そして、その検知結果に基づいて、低電圧系10に異常が生じているか否かを判定する。
【選択図】図1
【解決手段】低電圧系10と高電圧系12との間に設けられ、低電圧系10と高電圧系12との間の双方向に或いは片方向に、出力電圧を変換して電力を供給するDC−DCコンバータ30を備える電源システムにおいて、DC−DCコンバータ30の低電圧系10側に設けられた低圧系コンデンサ34から流れ出る放電電流の電流値Icを所定閾値Icth以上と比較することにより、その低圧系コンデンサ34からその低圧系コンデンサ34が接続された側の低電圧系10に電力が供給されるかを検知する。そして、その検知結果に基づいて、低電圧系10に異常が生じているか否かを判定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両などに搭載された電源システムに係り、特に、高電圧系と低電圧系との間に設けられ、一方の系の電力を電圧変換して他方の系に供給する直流−直流電圧変換器を備える電源システムに関する。
従来から、高電圧系と低電圧系との間に直流−直流電圧変換器(DC−DCコンバータ)を設けた電源システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。DC−DCコンバータは、高電圧系と低電圧系との間に介在するインダクタンスと、インダクタンスと接地端子との間に設けられるコンデンサと、を有している。DC−DCコンバータは、一方の系の電力をインダクタンスとコンデンサとを用いて電圧変換して他方の系に供給する。従って、上記の電源システムによれば、低電圧系から高電圧系へ若しくは高電圧系から低電圧系へ又は双方に電力を供給することが可能である。
また、上記の電源システムにおいては、低電圧系に設けられた低圧バッテリの端子間電圧や温度に基づいてその低圧バッテリが良好な状態にあるか否かが検知される。そして、低圧バッテリが良好な状態にない場合には、高電圧系側から低電圧系側に、低電圧系に設けられた負荷の消費電力に応じた電力が供給され、その負荷の作動が許可される。このため、低圧バッテリが過放電され或いは過充電されるのを抑止することが可能となっていると共に、低電圧系の負荷が作動可能な機会をできるだけ確保することが可能となっている。
特開2004−320877号公報
ところで、上記の電源システムにおいて、低電圧系のバッテリが良好な状態にあるか否かの検知は、そのバッテリに設けられた電圧センサ及び温度センサなどを用いてなされる。一方、低電圧系にはバッテリ以外にオルタネータなどを含む複数の電力供給装置が設けられることがあるが、この際、低圧バッテリの故障及びオルタネータの故障を含む低電圧系の異常を判定するのに、各電力供給装置ごとにセンサを配設することが必要になると、システムが複雑化するおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で直流−直流電圧変換器に接続された系統の異常を判定することが可能な電源システムを提供することを目的とする。
上記の目的は、高電圧系と低電圧系との間に設けられ、少なくとも一方の系統の電力を電圧変換して他方の系統に供給する直流−直流電圧変換器を備える電源システムであって、前記直流−直流電圧変換器の有する平滑用コンデンサから該平滑用コンデンサが接続された側の系統に電力が供給されるかを検知する電力供給検知手段と、前記電力供給検知手段による検知結果に基づいて前記平滑用コンデンサが接続された側の系統の異常を判定する異常判定手段と、を備える電源システムにより達成される。
この態様の発明において、直流−直流電圧変換器は、高電圧系及び低電圧系の少なくとも一方の系の電力を電圧変換して他方の系に供給するのに、平滑化を施す平滑用コンデンサを用いる。この平滑用コンデンサに流れる電流は、通常動作時は、ある定められた範囲に限られるが、一方、その平滑用コンデンサが接続された側の系統に異常が生じているときは、その範囲を大きく超える。本発明においては、平滑用コンデンサからその平滑用コンデンサが接続された側の系統に電力が供給されるかの検知結果に基づいてその平滑用コンデンサが接続された側の系統の異常が判定される。この点、高電圧系又は低電圧系の異常判定を直流−直流電圧変換器内に設けた素子を用いて行うことが可能であるので、従って、本発明によれば、簡素な構成で系統の異常を判定することができる。
この場合、上記した電源システムにおいて、前記電力供給検知手段は、前記平滑用コンデンサから流れ出る電流値が所定閾値以上である場合に、該平滑用コンデンサから該平滑用コンデンサが接続された側の系統に電力が供給されていると判定し、前記異常判定手段は、前記電力供給検知手段により前記平滑用コンデンサから前記平滑用コンデンサが接続された側の系統に電力が供給されていると判定された場合に、該平滑用コンデンサが接続された側の系統に異常が生じていると判定することとすればよい。
また、上記した電源システムにおいて、前記平滑用コンデンサが接続された側の系統と前記直流−直流電圧変換器との間に介在され、両者間を導通・遮断する切替手段と、前記異常判定手段により前記平滑用コンデンサが接続された側の系統に異常が生じていることが判定された場合に、該平滑用コンデンサが接続された側の系統と前記直流−直流電圧変換器との間を遮断すべく、前記切替手段を開放する異常時制御手段と、を備えることとすれば、異常が生じた系統を切替手段により直流−直流電圧変換器から切り離すことができる。
この場合、前記平滑用コンデンサが接続された側の系統が、前記直流−直流電圧変換器に前記切替手段を介して接続すると共にかつ前記切替手段を介さずにも接続する冗長系負荷を有し、前記異常判定手段により前記平滑用コンデンサが接続された側の系統に異常が生じていることが判定された場合に、前記冗長系負荷に対して、前記直流−直流電圧変換器側から前記切替手段を介さずに直接に給電がなされることとすれば、系統に異常が生じて切替手段が開放されても、他の系統から直流−直流電圧変換器を介して給電して冗長系負荷を作動させることができる。
尚、上記した電源システムにおいて、前記切替手段は、前記直流−直流電圧変換器内に配置されていることとしてもよいし、また、前記直流−直流電圧変換器外に配置されていることとしてもよい。
本発明によれば、簡素な構成で直流−直流電圧変換器に接続された系統の異常を判定することができる。
以下、図面を用いて、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施例である電源システムの構成図を示す。本実施例のシステムは、例えば車両などに搭載され、電源電圧を昇圧しかつ降圧するための昇降圧型のDC−DCコンバータを制御するシステムである。
図1に示す如く、本実施例のシステムは、低電圧系10と高電圧系12との2つの系統を備えている。低電圧系10は、二次バッテリ14及び発電機16を有している。二次バッテリ14は、約12V程度の出力電圧を有する例えば鉛バッテリ等である。また、発電機16は、車両の回生ブレーキや車両動力の一つである車両エンジンの回転により発電する発電機である。また、高電圧系12は、二次バッテリ18を有している。二次バッテリ18は、約36V程度の出力電圧を有する例えばニッケル水素バッテリ等の大容量バッテリである。以下、二次バッテリ14を低圧系バッテリ14と、二次バッテリ18を高圧系バッテリ18と、それぞれ称す。
低電圧系10は、また、ブロワモータやコンプレッサ,電熱ヒータなどの空調装置や緊急通報装置(メーデ)などの電気負荷20,22を有している。低圧系バッテリ14及び発電機16は、蓄えている電力又は発電した電力を主に電気負荷20,22に放電・供給する。電気負荷20,22は、低圧系バッテリ14の蓄えている電力や発電機16の発電した電力が供給されることにより作動可能となる。
高電圧系12は、また、電動パワーステアリング(EPS)や電動スタビライザ,車両動力の一つである駆動モータなどの電気負荷24を有している。高圧系バッテリ18は、蓄えている電力を主に電気負荷24に放電・供給する。電気負荷24は、高圧系バッテリ18の蓄えている電力が供給されることにより作動可能となる。
また、本実施例のシステムは、直流−直流電圧変換器(以下、DC−DCコンバータと称す)30を備えている。DC−DCコンバータ30は、低電圧系10と高電圧系12との間に介在されている。DC−DCコンバータ30は、低電圧系10と高電圧系12との間の双方向に入力電圧を変換して電力を供給出力する。
DC−DCコンバータ30は、インダクタンス32と、低圧系コンデンサ34と、高圧系コンデンサ36と、からなる昇降圧回路を有している。インダクタンス32は、低圧系10と高圧系12とを結ぶ線路上に直列に接続されている。低圧系コンデンサ34は、インダクタンス32の低圧系10側の端子と接地端子との間に接続されている。また、高圧系コンデンサ36は、インダクタンス32の高圧系12側の端子と接地端子との間に接続されている。低圧系コンデンサ34及び高圧系コンデンサ36は、低圧系バッテリ14や発電機16から供給される電力又は高圧系バッテリ18から供給される電力を蓄えかつ放出することが可能である。
また、DC−DCコンバータ30は、電子制御ユニットである制御部38と、一対のスイッチング素子40,42と、を有している。スイッチング素子40,42はそれぞれ、例えば半導体により構成されたMOSFETである。スイッチング素子40は、一端がインダクタンス32の高圧系12側の端子に接続されかつ他端が接地されたものとなっている。スイッチング素子42は、一端がインダクタンス32の高圧系12側の端子に接続されかつ他端が高圧系12に接続されたものとなっている。
上記した制御部38は、スイッチング素子40,42の各ゲートに接続しており、それらのスイッチング素子40,42をそれぞれスイッチング駆動する。制御部38は、低圧系10から高圧系12への昇圧変換又は高圧系12から低圧系10への降圧変換を実現すべく、スイッチング素子40とスイッチング素子42とを互いに反転動作させる。スイッチング素子40,42はそれぞれ、制御部38からの駆動指令に従ってスイッチング動作する。
低電圧系10とDC−DCコンバータ30のインダクタンス32との間には、切替スイッチ44が介在されている。すなわち、低電圧系10の低圧系バッテリ14及び発電機16は、切替スイッチ44を介してDC−DCコンバータ30のインダクタンス32側に接続されている。この切替スイッチ44は、例えば図2に示す如く半導体により構成されたMOSFETである。切替スイッチ44は、DC−DCコンバータ30内に配置されており、そのゲートが上記した制御部38に接続されている。制御部38は、後に詳述の如く適宜、切替スイッチ44をスイッチング駆動する。切替スイッチ44は、制御部38からの駆動指令に従ってスイッチング動作し、低電圧系10とインダクタンス32との間を導通・遮断する。
低電圧系10の有する電気負荷20,22のうち電気負荷20は、低電圧系10の異常・故障時には作動する必要のない負荷(例えば各種ライトやブロアモータなど)である。電気負荷20は、低圧系バッテリ14及び発電機16に並列に接続されていると共に、切替スイッチ44を介してDC−DCコンバータ30のインダクタンス32側に接続されている。
一方、電気負荷22は、低電圧系10の異常・故障時にも作動する必要のある負荷(例えば緊急通報装置やブレーキ装置など)である。電気負荷22は、低圧系バッテリ14及び発電機16に並列に接続されていると共に、切替スイッチ44を介してDC−DCコンバータ30のインダクタンス32側に接続されており、更に、切替スイッチ44を介さずにもDC−DCコンバータ30のインダクタンス32側に接続されている。すなわち、電気負荷22には、低電圧系10の異常・故障時にも電源供給可能に、低電圧系10からの電源供給ライン46と共に、切替スイッチ44を介さないDC−DCコンバータ30からの電源供給ライン48が接続されている。尚、電気負荷22は、電源供給ライン46を通じて供給された電流が電源供給ライン48側に流れ込まないように、また、電源供給ライン48を通じて供給された電流が電源供給ライン46側に流れ込まないように構成されている。
また、制御部38には、電流検出器50が接続されている。電流検出器50は、低圧系コンデンサ34とその低圧系コンデンサ34がインダクタンス32及び切替スイッチ44に接続する点とを結ぶライン上に配設されている。電流検出器50は、電流プローブやシャント抵抗を用いて低圧系コンデンサ34に入力しその低圧系コンデンサ34から出力する電流に応じた信号を出力する。電流検出器50の出力は、制御部38に供給される。制御部38は、電流検出器50の出力に基づいて、低圧系コンデンサ34に流れる電流Icを検出する。尚、以下では、電流Icの向きについて、低圧系コンデンサ34から放電する方向を正(+)とし、低圧系コンデンサ34に充電される方向を負(−)とする。
次に、本実施例の電源システムの動作について説明する。
本実施例のシステムにおいて、低電圧系10の電気負荷20,22の作動が要求されると、低圧系バッテリ14又は発電機16からその電気負荷20,22へ電力供給が行われる。この場合には、電気負荷20,22の作動が可能になる。また、高電圧系12の電気負荷24の作動が要求されると、高圧系バッテリ18からその電気負荷24へ電力供給が行われる。この場合には、電気負荷24の作動が可能になる。
DC−DCコンバータ30の制御部38は、低電圧系10の電圧状態(例えば低圧系バッテリ14の残存容量など)と高電圧系12の電圧状態(例えば高圧系バッテリ18の残存容量など)との関係に基づいて、低電圧系10から高電圧系12への昇圧変換が必要であるか否かを判別し、また、逆に高電圧系12から低電圧系10への降圧変換が必要であるか否かを判別することで、DC−DCコンバータ30を起動すべきか否かを判別する。そして、DC−DCコンバータ30を起動すべきときは、切替スイッチ44をオンして低電圧系10とDC−DCコンバータ30とを導通すると共に、また、両電圧系10,12の状態に応じて一対のスイッチング素子40,42のデューティ比を設定する。
制御部38は、DC−DCコンバータ30により昇圧変換を行うべきときは、まず、設定デューティ比に応じてスイッチング素子40をオンしかつスイッチング素子42をオフする。スイッチング素子40がオン動作しかつスイッチング素子42がオフ動作すると、インダクタンス32に低電圧系10から高電圧系12へ向いて電流が流れることで、そのインダクタンス32に電力が蓄積される。制御部38は、インダクタンス32に電力が蓄積された状態で、次に、設定デューティ比に応じてスイッチング素子40をオフしかつスイッチング素子42をオンする。スイッチング素子40がオフ動作しかつスイッチング素子42がオン動作すると、インダクタンス32に蓄積されていた電力が平滑された状態で高電圧系12側に放出されて、低電圧系10側の電圧よりも高い電圧が高電圧系12に出力される。
また、制御部38は、DC−DCコンバータ30により降圧変換を行うべきときは、まず、設定デューティ比に応じてスイッチング素子40をオフしかつスイッチング素子42をオンする。スイッチング素子40がオフ動作しかつスイッチング素子42がオン動作すると、インダクタンス32に高電圧系12から低電圧系10へ向いて電流が流れることで、そのインダクタンス32に電力が蓄積されると共に、低圧系コンデンサ34に電荷が蓄積され、更に、低電圧系10に電力が供給される。制御部38は、インダクタンス32に電力が蓄積された状態で、次に、設定デューティ比に応じてスイッチング素子40をオンしかつスイッチング素子42をオフする。スイッチング素子40がオン動作しかつスイッチング素子42がオフ動作すると、インダクタンス32及び低圧系コンデンサ34に蓄積されていた電力が平滑化された状態で低電圧系12側に放出されて、高電圧系10側の電圧よりも低い電圧が高電圧系12に出力される。
従って、本実施例のシステムによれば、一対のスイッチング素子40,42を互いに反転動作させつつ所定のデューティ比でオン・オフ駆動を繰り返すことにより、DC−DCコンバータ30を動作させて、低電圧系10と高電圧系12との間を同期整流で電圧変換させることができ、DC−DCコンバータ30のスイッチング制御によって低電圧系10の電圧を所望のとおり昇圧し又は高電圧系12の電圧を所望のとおり降圧しつつ、低電圧系10又は高電圧系12の有する電力を高電圧系12又は低電圧系10に供給することが可能となっている。
ところで、低電圧系10において発電機16が給電できない故障や低圧系バッテリ14のオープンや短絡などの故障が生ずることがある。これらの故障を検知する手法としては、発電機16及び低圧系バッテリ14にそれぞれ電圧センサや電流センサを設け、個別に故障判定を行うことが考えられる。しかしながら、かかる手法では、低電圧系10の異常を検知するのに多くのセンサ類を設けることが必要になり、電源システムが複雑化するおそれがある。
また、低電圧系10に設けられた電気負荷22は、上記の如く、メーデ装置などの低電圧系10の異常時にも作動する必要のある負荷であるので、低電圧系10に異常が生じた場合にも、その電源供給を可能とすることが必要である。
これに対して、本実施例のシステムは、以下に詳細に示す如く、DC−DCコンバータ30に接続された低電圧系10の異常を簡素な構成で検知すると共に、更に、低電圧系10の異常が生じた場合にその低電圧系10をDC−DCコンバータ30から切り離しつつ冗長系の電気負荷22に電源供給を行うこととしている。以下、図3及び図4を参照して、本実施例の特徴部について説明する。
図3は、本実施例のDC−DCコンバータ30において低圧系コンデンサ34に流れる電流Icと切替スイッチ44のオン・オフとの関係を表した図を示す。また、図4は、本実施例のDC−DCコンバータ30において制御部38が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
本実施例において、DC−DCコンバータ30は、上記の如く、低電圧系10側に設けられた低圧系コンデンサ34を有している。低圧系コンデンサ34は、DC−DCコンバータ30の作動時に放出電力の平滑化を図るうえで必要な部品であり、DC−DCコンバータ30が通常どおり作動する際には予め定められた所定の範囲でリプル電流が流れるものである。
一方、低電圧系10の低圧系バッテリ14のオープンや短絡の故障や発電機の故障が生じた場合には、低圧系バッテリ14や発電機16から低電圧系10の電気負荷20,22に電力を供給することが困難となって、この際、DC−DCコンバータ30の低電圧系10側に設けられた低圧系コンデンサ34から多くの電力が持ち出され、通常生じ得るリプル電流の範囲を超える過大な放電電流が流れ出る。従って、低圧系コンデンサ34を流れる電流を監視することとすれば、低電圧系10の各種の異常を検知することは可能である。
また、本実施例において、低電圧系10とDC−DCコンバータ30のインダクタンス32との間には、上記の如く、切替スイッチ44が介在されている。低電圧系10の電気負荷20,22のうち電気負荷20は、切替スイッチ44を介してDC−DCコンバータ30のインダクタンス32側に接続されているが、電気負荷22は、その接続の他に更に、切替スイッチ44を介さずにもDC−DCコンバータ30のインダクタンス32側に接続されている。従って、低電圧系10の異常が生じた場合に、その低電圧系10をDC−DCコンバータ30から切り離すこととしても、高電圧系12からそのDC−DCコンバータ30を経由して直接に冗長系の電気負荷22に電源を供給することは可能である。
そこで、本実施例の電源システムにおいては、上記の如く、DC−DCコンバータ30のインダクタンス32と低電圧系10とを結ぶ電源供給ラインと低圧系コンデンサ34とを結ぶライン上に電流検出器50が設けられており、DC−DCコンバータ30の制御部38がその電流検出器50の出力に基づいてそのラインに流れる電流すなわち低圧系コンデンサ34から放電され或いは低圧系コンデンサ34に充電される電流Icを検出することによりそのコンデンサ電流Icの監視を行う(ステップ100)。
制御部38は、低圧系コンデンサ34に流れる電流Icを検出すると、その検出電流値Icを予め定められた所定の閾値Icthと比較する(ステップ102)。この所定の閾値Icthは、DC−DCコンバータ30の通常作動時に低圧系コンデンサ34に流れ得るリプル電流の範囲具体的には放電側に流れる最大のリプル電流よりも大きく、低電圧系10に異常が生じたと判断できる電流値である。
その比較の結果、検出電流値Icが閾値Icth未満であるときは、通常どおりDC−DCコンバータ30の作動に伴うリプル電流が低圧系コンデンサ34に流れていると判断して、何ら処理を行わない。一方、検出電流値Icが閾値Icth以上であるときは、DC−DCコンバータ30の通常作動に伴うリプル電流よりも大きな放電電流が低圧系コンデンサ34から流れ出ており、低電圧系10に異常が生じたと判断する。そして、この場合には、低電圧系10側とDC−DCコンバータ30側との間を遮断すべく、切替スイッチ44をオフにする(ステップ104)。
かかる構成によれば、DC−DCコンバータ30に内蔵された低圧系コンデンサ34を流れる電流Icを監視して、通常のリプル電流よりも大きな閾値Icthを超える放電電流が流れたときに、低電圧系10に異常が生じたと判定することができる。この場合には、低電圧系10の異常を検知するのに、低圧系バッテリ14及び発電機16ごとに電流検出器などを設けることは不要であり、DC−DCコンバータ30内にのみ検出素子を設けることとすれば十分である。また、低圧系バッテリ14及び発電機16に流れる電流値を個別に検出することは不要であって、DC−DCコンバータ30の低圧系コンデンサ34を流れる電流Icを監視することとすれば十分である。
従って、本実施例の電源システムによれば、低電圧系10の異常検知をDC−DCコンバータ30内に設けた素子のみで行うことが可能であるので、簡素な構成で低電圧系10の異常を検知することが可能となっている。このため、安価でかつ少ない組み付け工数で低電圧系10の異常検知システムを構築することが可能である。
また、上記の構成によれば、通常作動時にはオンとされる切替スイッチ44を、低電圧系10に異常が生じたことが検知された場合にオフとすることができる。切替スイッチ44がオフにされると、低電圧系10(具体的には、低圧系バッテリ14、発電機16、及び電気負荷20)はDC−DCコンバータ30から切り離されるが、一方、低電圧系10の電気負荷22は依然として電源供給ライン48を通じてDC−DCコンバータ30との接続を継続する。この場合には、高電圧系12からDC−DCコンバータ30を介して低電圧系10の低圧系バッテリ14や発電機16,電気負荷20に電力が供給されることは生じ得ないが、電気負荷22には高電圧系12からのDC−DCコンバータ30を介した電力は供給され得る。
従って、本実施例の電源システムによれば、異常が生じた低電圧系10を切替スイッチ44の開放によりDC−DCコンバータ30から切り離しつつ、その低電圧系10の電気負荷22には高電圧系12からDC−DCコンバータ30を介して給電することが可能である。この点、本実施例の電源システムにおいては、異常が生じた低電圧系10に高電圧系12からDC−DCコンバータ30を介して無駄に電力が供給されるのを防止することが可能となっている。また、低電圧系10に例えば電源供給ライン46の断線などに起因して低圧系バッテリ14や発電機16からの給電が不可能となる異常が生じても、冗長系の電気負荷22に対しては電源供給を行うことが可能となっており、その電気負荷22の作動を確保することが可能となっている。
尚、上記の第1実施例においては、低電圧系10及び高電圧計12が特許請求の範囲に記載した「系統」に、DC−DCコンバータ30が特許請求の範囲に記載した「直流−直流電圧変換器」に、低圧系コンデンサ34が特許請求の範囲に記載した「平滑用コンデンサ」に、切替スイッチ44が特許請求の範囲に記載した「切替手段」に、電気負荷22が特許請求の範囲に記載した「冗長系負荷」に、それぞれ相当している。
また、上記の第1実施例においては、DC−DCコンバータ30の有する制御部38が、電流検出器50による低圧系コンデンサ34の検出電流値Icを予め定められた所定の閾値Icthと比較することにより特許請求の範囲に記載した「電力供給検知手段」が、その比較結果に基づいて低電圧系10の異常を判定することにより特許請求の範囲に記載した「異常判定手段」が、低電圧系10の異常時に切替スイッチ44をオフにすることにより特許請求の範囲に記載した「異常時制御手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の第1実施例においては、低電圧系10とDC−DCコンバータ30のインダクタンス32との間を導通・遮断する切替スイッチ44を図2に示す如き構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成により実現することとしてもよい。
上記した第1実施例では、低圧系コンデンサ34とその低圧系コンデンサ34がインダクタンス32及び切替スイッチ44に接続する点とを結ぶライン上に配設された電流検出器50を用いて、低電圧系10に生ずる異常を判定することとしている。これに対して、本発明の第2実施例においては、低電圧系10の異常を検知するうえで、低電圧系10とDC−DCコンバータ30のインダクタンス32との間を導通・遮断する切替スイッチに付属された電流検出機能を用いることとしている。
図5は、本実施例の電源システムの構成図を示す。尚、図5に示すシステムにおいて、図1に示す構成と同一の構成部分については、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。すなわち、本実施例の電源システムは、上記第1実施例の電源システムと同様に、低電圧系10と高電圧系12との間に介在されたDC−DCコンバータ100を備えている。
低電圧系10とDC−DCコンバータ100のインダクタンス32との間には、切替スイッチ102が介在されている。すなわち、低電圧系10の低圧系バッテリ14及び発電機16は、切替スイッチ102を介してDC−DCコンバータ100のインダクタンス32側に接続されている。切替スイッチ102は、DC−DCコンバータ100内に配置されており、そのゲートが上記した制御部38に接続されている。
また、切替スイッチ102は、例えば半導体により構成されたセンスMOFETであって、その両端間すなわち低電圧系10側とインダクタンス32側との間に流れる電流を検出する機能を有している。切替スイッチ102の出力は、制御部38に供給される。制御部38は、切替スイッチ102の出力に基づいて、その切替スイッチ102の両端に流れる電流を検出する。
電気負荷20は、低圧系バッテリ14及び発電機16に並列に接続されていると共に、切替スイッチ102を介してDC−DCコンバータ100のインダクタンス32側に接続されている。一方、電気負荷22は、低圧系バッテリ14及び発電機16に並列に接続されていると共に、切替スイッチ102を介してDC−DCコンバータ100のインダクタンス32側に接続されており、更に、切替スイッチ102を介さずにもDC−DCコンバータ100のインダクタンス32側に接続されている。
本実施例のシステムにおいて、DC−DCコンバータ100の制御部38は、低電圧系10の電圧状態と高電圧系12の電圧状態との関係に基づいて、DC−DCコンバータ100を起動すべきか否かを判別し、起動すべきと判別するときは、切替スイッチ102をオンすると共に、適宜スイッチング素子40,42をオン・オフする。
ところで、低電圧系10の低圧系バッテリ14のオープンや短絡の故障や発電機の故障が生じた場合には、低圧系バッテリ14や発電機16から低電圧系10の電気負荷20,22に電力を供給することが困難となって、この際、DC−DCコンバータ100の低電圧系10側に設けられた低圧系コンデンサ34から多くの電力が持ち出され、通常生じ得るリプル電流の範囲を超える過大な放電電流が流れ出、切替スイッチ102を介して低電圧系10側に流れる。従って、切替スイッチ102を流れる電流を監視することとしても、低圧系コンデンサ34からの放電電流を間接的に監視することができ、低電圧系10の各種の異常を検知することは可能である。
そこで、本実施例のシステムにおいて、制御部38は、切替スイッチ102からの出力に基づいてその両端間に流れる電流を監視して、その検出電流値を予め定められた所定の閾値と比較する。尚、この所定の閾値は、DC−DCコンバータ100の通常作動時に低圧系コンデンサ34に流れ得るリプル電流の範囲具体的には放電側に流れる最大のリプル電流よりも大きく、低電圧系10に異常が生じたと判断できる電流値である。
そして、検出電流値が閾値未満であるときは、通常どおりDC−DCコンバータ100の作動に伴うリプル電流が低圧系コンデンサ34に流れていると判断して、何ら処理を行わない。一方、検出電流値が閾値以上であるときは、DC−DCコンバータ100の通常作動に伴うリプル電流よりも大きな放電電流が低圧系コンデンサ34から流れ出て、切替スイッチ102を介して低電圧系10側に流れており、低電圧系10に異常が生じたと判断する。そして、この場合には、低電圧系10側とDC−DCコンバータ100側との間を遮断すべく、切替スイッチ102をオフにする。
かかる構成においても、切替スイッチ102の両端間に流れる電流の監視により間接的に低圧コンデンサ34を流れる電流を監視して、通常のリプル電流よりも大きな閾値を超える放電電流が流れたときに、低電圧系10に異常が生じたと判定することができる。この場合においても、低電圧系10の異常を検知するのに、低圧系バッテリ14及び発電機16ごとに電流検出器などを設けることは不要であり、DC−DCコンバータ100内にのみ検出素子を設けることとすれば十分である。また、低圧系バッテリ14及び発電機16に流れる電流値を個別に検出することは不要であって、DC−DCコンバータ100の低圧系コンデンサ34を流れる電流Icを監視することとすれば十分である。従って、本実施例の電源システムによれば、低電圧系10の異常検知をDC−DCコンバータ100内に設けた素子のみで行うことが可能であるので、簡素な構成で低電圧系10の異常を検知することが可能となっている。
また、上記の構成においても、通常作動時にはオンとされる切替スイッチ102を、低電圧系10に異常が生じたことが検知された場合にオフとすることができる。切替スイッチ102がオフにされると、低電圧系10(具体的には、低圧系バッテリ14、発電機16、及び電気負荷20)はDC−DCコンバータ100から切り離されるが、一方、低電圧系10の電気負荷22は依然として電源供給ライン48を通じてDC−DCコンバータ100との接続を継続する。この場合には、高電圧系12からDC−DCコンバータ100を介して低電圧系10の低圧系バッテリ14や発電機16,電気負荷20に電力が供給されることは生じ得ないが、電気負荷22には高電圧系12からのDC−DCコンバータ100を介した電力は供給され得る。従って、本実施例の電源システムによれば、異常が生じた低電圧系10を切替スイッチ102の開放によりDC−DCコンバータ100から切り離しつつ、その低電圧系10の電気負荷22には高電圧系12からDC−DCコンバータ100を介して給電することが可能である。
これらの点で、本実施例の電源システムにおいても、上記第1実施例のシステムと同様の効果を得ることが可能となっている。
尚、上記の第2実施例においては、DC−DCコンバータ100が特許請求の範囲に記載した「直流−直流電圧変換器」に、切替スイッチ102が特許請求の範囲に記載した「切替手段」に、それぞれ相当していると共に、制御部38が、切替スイッチ102の電流検出機能による低圧系コンデンサ34からの電流値を予め定められた所定の閾値と比較することにより特許請求の範囲に記載した「電力供給検知手段」が、その比較結果に基づいて低電圧系10の異常を判定することにより特許請求の範囲に記載した「異常判定手段」が、低電圧系10の異常時に切替スイッチ102をオフにすることにより特許請求の範囲に記載した「異常時制御手段」が、それぞれ実現されている。
上記した第1実施例では、低電圧系10とDC−DCコンバータ30のインダクタンス32との間を導通・遮断する切替スイッチ44を、DC−DCコンバータ30内に配置することとしている。これに対して、本発明の第3実施例においては、その切替スイッチをDC−DCコンバータ30外に配置することとしている。
図6は、本実施例の電源システムの構成図を示す。尚、図6に示すシステムにおいて、図1に示す構成と同一の構成部分については、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。すなわち、本実施例の電源システムは、上記第1実施例の電源システムと同様に、低電圧系10と高電圧系12との間に介在されたDC−DCコンバータ200を備えている。
低電圧系10とDC−DCコンバータ200のインダクタンス32との間には、切替スイッチ202が介在されている。すなわち、低電圧系10の低圧系バッテリ14及び発電機16は、切替スイッチ202を介してDC−DCコンバータ200のインダクタンス32側に接続されている。切替スイッチ202は、DC−DCコンバータ200外に配置されている。
電気負荷20は、低圧系バッテリ14及び発電機16に並列に接続されていると共に、切替スイッチ202を介してDC−DCコンバータ200のインダクタンス32側に接続されている。一方、電気負荷22は、低圧系バッテリ14及び発電機16に並列に接続されていると共に、切替スイッチ202を介してDC−DCコンバータ200のインダクタンス32側に接続されており、更に、切替スイッチ202を介さずにもDC−DCコンバータ200のインダクタンス32側に接続されている。
本実施例のシステムにおいて、DC−DCコンバータ200の制御部38は、低電圧系10の電圧状態と高電圧系12の電圧状態との関係に基づいて、DC−DCコンバータ200を起動すべきか否かを判別し、起動すべきと判別するときは、切替スイッチ202をオンすると共に、適宜スイッチング素子40,42をオン・オフする。
制御部38は、DC−DCコンバータ200に内蔵する電流検出器50の出力に基づいてそのラインに流れる電流すなわち低圧系コンデンサ34から放電され或いは低圧系コンデンサ34に充電される電流Icを検出することによりそのコンデンサ電流Icの監視を行い、その検出電流値Icを予め定められた所定の閾値Icthと比較する。
そして、検出電流値Icが閾値未満Icthであるときは、通常どおりDC−DCコンバータ200の作動に伴うリプル電流が低圧系コンデンサ34に流れていると判断して、何ら処理を行わない。一方、検出電流値Icが閾値Icth以上であるときは、DC−DCコンバータ200の通常作動に伴うリプル電流よりも大きな放電電流が低圧系コンデンサ34から流れ出ており、低電圧系10に異常が生じたと判断する。そして、この場合には、低電圧系10側とDC−DCコンバータ200側との間を遮断すべく、切替スイッチ202をオフにする。
かかる構成においても、低圧コンデンサ34を流れる電流を監視して、通常のリプル電流よりも大きな閾値を超える放電電流が流れたときに、低電圧系10に異常が生じたと判定することができる。この場合においても、低電圧系10の異常を検知するのに、低圧系バッテリ14及び発電機16ごとに電流検出器などを設けることは不要であり、DC−DCコンバータ200内にのみ検出素子を設けることとすれば十分である。また、低圧系バッテリ14及び発電機16に流れる電流値を個別に検出することは不要であって、DC−DCコンバータ200の低圧系コンデンサ34を流れる電流Icを監視することとすれば十分である。従って、本実施例の電源システムによれば、低電圧系10の異常検知をDC−DCコンバータ200内に設けた素子のみで行うことが可能であるので、簡素な構成で低電圧系10の異常を検知することが可能となっている。
また、上記の構成においても、通常作動時にはオンとされる切替スイッチ202を、低電圧系10に異常が生じたことが検知された場合にオフとすることができる。切替スイッチ202がオフにされると、低電圧系10(具体的には、低圧系バッテリ14、発電機16、及び電気負荷20)はDC−DCコンバータ200から切り離されるが、一方、低電圧系10の電気負荷22は依然として電源供給ライン48を通じてDC−DCコンバータ200との接続を継続する。この場合には、高電圧系12からDC−DCコンバータ200を介して低電圧系10の低圧系バッテリ14や発電機16,電気負荷20に電力が供給されることは生じ得ないが、電気負荷22には高電圧系12からのDC−DCコンバータ200を介した電力は供給され得る。従って、本実施例の電源システムによれば、異常が生じた低電圧系10を切替スイッチ202の開放によりDC−DCコンバータ200から切り離しつつ、その低電圧系10の電気負荷22には高電圧系12からDC−DCコンバータ200を介して給電することが可能である。
これらの点で、本実施例の電源システムにおいても、上記第1実施例のシステムと同様の効果を得ることが可能となっている。
尚、上記の第3実施例においては、DC−DCコンバータ200が特許請求の範囲に記載した「直流−直流電圧変換器」に、切替スイッチ202が特許請求の範囲に記載した「切替手段」に、それぞれ相当していると共に、制御部38が、低電圧系10の異常時に切替スイッチ202をオフにすることにより特許請求の範囲に記載した「異常時制御手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の第1乃至第3実施例のシステムは、DC−DCコンバータの低電圧系10側に設けられた低圧系コンデンサ34を流れる電流を監視して、低電圧系10の異常を判定するシステムの例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、DC−DCコンバータの高電圧系12側に設けられた高圧系コンデンサ36を流れる電流を監視して、高電圧系12の異常を判定するシステムに適用することも可能である。
また、上記の第1乃至第3実施例のシステムにおいては、DC−DCコンバータを低電圧系10と高電圧系12との間の双方向に入力電圧を変換して電力を供給出力する昇降圧型のものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、低電圧系10から入力される電力を昇圧して高電圧系12へ出力する昇圧型のDC−DCコンバータに適用したものであってもよく、また、高電圧系12から入力される電力を降圧して低電圧系10へ出力する降圧型DC−DCコンバータに適用したものであってもよい。
10 低電圧系
12 高電圧系
22 電気負荷
30,100,200 DC−DCコンバータ
34 低圧系コンデンサ
38 制御部
44,102,202 切替スイッチ
12 高電圧系
22 電気負荷
30,100,200 DC−DCコンバータ
34 低圧系コンデンサ
38 制御部
44,102,202 切替スイッチ
Claims (6)
- 高電圧系と低電圧系との間に設けられ、少なくとも一方の系統の電力を電圧変換して他方の系統に供給する直流−直流電圧変換器を備える電源システムであって、
前記直流−直流電圧変換器の有する平滑用コンデンサから該平滑用コンデンサが接続された側の系統に電力が供給されるかを検知する電力供給検知手段と、
前記電力供給検知手段による検知結果に基づいて前記平滑用コンデンサが接続された側の系統の異常を判定する異常判定手段と、
を備えることを特徴とする電源システム。 - 前記電力供給検知手段は、前記平滑用コンデンサから流れ出る電流値が所定閾値以上である場合に、該平滑用コンデンサから該平滑用コンデンサが接続された側の系統に電力が供給されていると判定し、
前記異常判定手段は、前記電力供給検知手段により前記平滑用コンデンサから前記平滑用コンデンサが接続された側の系統に電力が供給されていると判定された場合に、該平滑用コンデンサが接続された側の系統に異常が生じていると判定することを特徴とする請求項1記載の電源システム。 - 前記平滑用コンデンサが接続された側の系統と前記直流−直流電圧変換器との間に介在され、両者間を導通・遮断する切替手段と、
前記異常判定手段により前記平滑用コンデンサが接続された側の系統に異常が生じていることが判定された場合に、該平滑用コンデンサが接続された側の系統と前記直流−直流電圧変換器との間を遮断すべく、前記切替手段を開放する異常時制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の電源システム。 - 前記平滑用コンデンサが接続された側の系統が、前記直流−直流電圧変換器に前記切替手段を介して接続すると共にかつ前記切替手段を介さずにも接続する冗長系負荷を有し、
前記異常判定手段により前記平滑用コンデンサが接続された側の系統に異常が生じていることが判定された場合に、前記冗長系負荷に対して、前記直流−直流電圧変換器側から前記切替手段を介さずに直接に給電がなされることを特徴とする請求項3記載の電源システム。 - 前記切替手段は、前記直流−直流電圧変換器内に配置されていることを特徴とする請求項3又は4記載の電源システム。
- 前記切替手段は、前記直流−直流電圧変換器外に配置されていることを特徴とする請求項3又は4記載の電源システム。
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