JP2015035865A - 電力変換装置 - Google Patents

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幹人 小松
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琢磨 小野
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Toshio Sato
年夫 佐藤
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Abstract

【課題】
既存の回路構成にてDC/DCコンバータの主回路断線による異常検出を行う。
【解決手段】
本発明に係る電力変換装置は、入力側に接続されるブリッジ回路と、出力側に接続される同期整流回路と、制御回路と、高電圧側電圧センサと、低電圧側電圧センサと、出力電流を検出する電流センサと、を備え、前記制御回路は、入力電圧と出力電圧と出力電流を取得し、前記入力電圧が所定の電圧範囲内となる第2条件と、前記出力電流が所定の電流値より小さい第3条件と、前記出力電圧が当該制御回路により定められる出力目標電圧よりも小さい第4条件とを満たす場合に、前記ブリッジ回路または前記同期整流回路における断線検知の信号を出力する。
【選択図】 図4

Description

本発明は電力変換装置に関し、特に電気自動車やハイブリッド電気自動車、プラグインハイブリッド電気自動車、燃料電池車に用いられるDC/DCコンバータ装置に関する。
DC/DCコンバータ装置は、主に高圧蓄電器からの直流電力を交流に変換する主スイッチング回路と、主スイッチング回路で交流変換した電力を電圧変換する主トランスと、電圧変換された電力を整流するスイッチング整流回路と、主スイッチング回路とダイオード整流回路またはスイッチング整流回路を制御する制御回路とから構成されている。
このようなDC/DCコンバータ装置は、電気自動車やハイブリッド電気自動車等に搭載される際には、モータ駆動用の高電圧バッテリーから補機用のバッテリーや電装品への電圧変換に用いられたりする。さらに車両全体の容積に対する室内の割合をできるだけ大きくし、居住性を良くしたいというニーズからDC/DCコンバータ装置自体の小型化も望まれている。
ところで、高電圧が入力されるDC/DCコンバータには、安全性・信頼性の点から主回路の故障箇所(主に断線)を検出する手段が必要である。特許文献1には、限られたスペースに実装する故障検知手段として、DC/DCコンバータへの入力電力と出力電力の関係から、DC/DCコンバータ装置の異常を検知する方式が記載されている。
特開2009−148126号公報
しかしながら、特許文献1の方式では、電力変換回路の主回路が断線した場合には、入出力電力とも異常となるため、主回路断線の故障モードを検知できない。また、従来の車載用DC/DCコンバータ装置では、1次側(HV)、2次側(LV)にそれぞれ搭載している電圧センサ、電流センサの検出値から異常状態を判断しているが、主回路上での故障箇所(主に断線)によっては、各センサの検出値は正常を示したままとなりDC/DCコンバータ装置は異常を検知できず、実際には出力不可状態であるにも関わらず、DC/DCコンバータ装置は正常状態として出力しようとする場合がある。
そこで本発明は、診断用のセンサ等を追加で設けることなく、既存の回路構成にてDC/DCコンバータの主回路断線による異常検出を行うことを目的とする。
本発明に係る電力変換装置は、前記電力変換装置の入力側に接続されるブリッジ回路と、前記電力変換装置の出力側に接続される同期整流回路と、前記複数のスイッチング素子の駆動を制御する制御回路と、前記ブリッジ回路に入力される電圧を検出する高電圧側電圧センサと、前記同期整流回路から出力される電圧を検出する低電圧側電圧センサと、前記同期整流回路から出力される電流を検出する電流センサと、を備える。そして前記制御回路は、前記高電圧側電圧センサにより検出される入力電圧と、前記低電圧側電圧センサにより検出される出力電圧と、前記電流センサにより検出される出力電流と、を取得し、前記電力変換装置が入力された直流電力を当該直流電力の電圧値よりも低い所定の電圧値に変換して出力する第1条件において、前記制御回路は、前記入力電圧が所定の電圧範囲内となる第2条件と、前記出力電流が所定の電流値より小さい第3条件と、前記出力電圧が当該制御回路により定められる出力目標電圧よりも小さい第4条件とを満たす場合に、前記ブリッジ回路または前記同期整流回路における断線検知の信号を出力する。
本発明によれば、診断用のセンサ等を追加で設けることなく、既存の回路構成にてDC/DCコンバータの主回路断線による異常検出を行うことができる。
電力変換装置の概略構成を示すブロック図である。 電源装置1の回路構成の一例を示す図である。 電源装置1内部の電圧変換回路2の部品配置例を示す分解斜視図である。 電力変換装置の異常検出フローチャートである。
以下に図面を参照して本発明の一実施形態による電源装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による電源装置を含む電源システムの構成を示すブロック図である。この電源システムは、たとえば電気自動車やハイブリッド自動車など、電気モータで駆動される車両に搭載されて使用される。
図1に示す電源システムは、電源装置1、シャーシ8、補機バッテリー9、電装品10および高圧バッテリー11を有する。電源装置1は、ケース111を有し、当該ケース111に電源装置1を構成する部品が収納される。同様に、高圧バッテリー11は、ケース121を有している。ケース111及びケース121は、導電性を有する金属製のケースである。電源装置1と高圧バッテリー11は、シールド線12a、12bを介して接続されている。
車両のシャーシ8は、車両のアースに接地されている。電源装置1のケース111は、シャーシ8に金属製のボルト13a、13bによって固定されている。高圧バッテリー11のケース121も同様に、シャーシ8に金属製のボルト13c、13dによって固定されている。したがって、電源装置1及び高圧バッテリー11は、車両のシャーシ8と電気的に接続されて、共通の車両アースに接地される。
電源装置1は、電圧変換回路2、トランス3、整流回路4および制御回路5を備えている。これらはケース111内に収納される。ケース111は前述の通り車両アースに接地されており、当該ケース111の電位を共通のグラウンド(GND)電位としている。ケース111には、金属製のボルト13eが設置される。金属製のボルト13eには接地用ケーブル7の一端が接続される。接地用ケーブル7の他端は、シャーシ8に取り付けられた金属製のボルト13fと接続されている。ケース111とシャーシ8が接地用ケーブル7を介して電気的に接続されることで、前述のボルト13a、13bによる接地に加えて、ボルト13fが取り付けられているシャーシ8の部分を接地点として、さらに電源装置1の接地が行われている。
電源装置1に備えられる電圧変換回路2は、シールド線12a、12bを介して高圧バッテリー11から入力される高電圧の直流電力を交流に変換する。電圧変換回路2で変換された交流電力は、トランス3に出力され、当該トランス3で変圧される。トランス3で変圧された交流電力は、整流回路3に出力され、整流回路3で直流に変換される。なお、制御回路5は電圧変換回路2および整流回路4に設けられたスイッチング素子のオン/オフ制御を行うことで、低電圧の直流電力に電力変換することができる。
電源装置1において電圧変換された直流電力は、ケース111に設けられた出力端子6から出力される。出力端子6は、整流回路4の正極側出力と接続されている。整流回路4の負極側出力は、ボルト13eに接続されている。出力端子6は、補機バッテリー9及び電装品10と接続され、電圧変換後の直流電力が当該補機バッテリー9及び電装品10へと出力される。
補機バッテリー9の正極側端子は、電源装置1の出力端子6を介して整流回路4の正極側出力と接続される。補機バッテリー9の負極側端子は、ボルト13fに接続されている。すなわち整流回路4の負極側出力は、接地用ケーブル7を介して補機バッテリーの負極側端子と接続されている。
電装品10の正極側端子は、電源装置1の出力端子6を介して整流回路4の正極側出力と接続される。電装品10の負極側端子は、シャーシ8に接続される。以上の構成により、高圧バッテリー11から、電源装置1を介して、補機バッテリー9及び電装品10へ直流電力が供給される。
図2は、電源装置1内部の電圧変換回路2、トランス3および整流回路4の一例を示す図である。電圧変換回路2、トランス3および整流回路4は、双方向に電圧変換可能な電力変換装置であり、電圧変換回路2(HV回路)および整流回路4(LV回路)を有している。本実施例の回路では、ダイオード整流ではなく同期整流を行う構成としている。また、HV/LV変換で高出力とするために、スイッチング素子への大電流部品の採用や、平滑コイルの大型化を図っている。
具体的には、HV/LV側共に、還流ダイオードを持つMOSFETを利用したHブリッジ型・同期整流スイッチング回路構成(H1〜H4およびS1〜S4)とした。これらのスイッチング回路のスイッチング制御にあっては、HV側はLC回路(Cr、Lr)を用いて高スイッチング周波数(100kHz)でゼロ電圧スイッチングさせ、スイッチング損失を低減し変換効率を向上するようにした。
図2において、電流センサ21、24a、24bと、電圧センサ22,23が回路上に設けられる。HV電流センサ21は、電圧変換回路2に設けられ、高電圧バッテリー11の負極側端子と接続されている。第1LV電流センサ24aは、整流回路4に設けられ、カレントダブラーのリアクトルL1と直列に接続されている。第2LV電流センサ24bも整流回路4に設けられ、カレントダブラーのリアクトルL2と直列に接続されている。HV電圧センサ22は、電圧変換回路2の正極側の電位を取得する。LV電圧センサ23は、整流回路4の出力正極側の電位を取得する。
HV電流センサ21で検出した電流値Hvi、HV電圧センサ22で検出した電圧値Hvv、第1LV電流センサ24aで検出した電流値Lvi1、第2LV電流センサ24bで検出した電流値Lvi2、LV電圧センサ23で検出した電圧値Lvvは、各センサから制御回路5に出力される。
図3は、電源装置1内部の部品配置例を示す分解斜視図である。図3示すように、電源装置1の各構成部品は、金属製(例えば、アルミダイカスト製)のケース111内に収納されている。ケース111の開口部にはケースカバー112がボルト固定される。ケース111内の底面部分には、主トランス33、インダクタ素子34、スイッチング素子H1〜H4が搭載されたパワー半導体モジュール35、スイッチング素子36が搭載されている電力変換回路基板32、およびコンデンサ38等が載置されている。これらの各構成部品のうち主な発熱部品は、主トランス33、インダクタ素子34、パワー半導体モジュール35およびスイッチング素子36である。
なお、図3に示した各構成部品と図2の回路図との対応を記載すると、図3の主トランス33は図2のトランス3に対応し、インダクタ素子34はカレントダブラーのリアクトルL1、L2に対応し、スイッチング素子36はスイッチング素子S1〜S4にそれぞれ対応している。
スイッチング素子H1〜H4の端子39はケース111の上方へと延在しており、パワー半導体モジュール35の上方に配置された整流回路基板31と接続される。整流回路基板31は、ケース111の底面から上方に突出した複数の支持部材上に固定される。パワー半導体モジュール35においては、スイッチング素子H1〜H4は、金属板上に実装されており、金属板の裏面側はケース111の底面に密着するように固定されている。スイッチング素子36が実装される昇圧回路基板32はパターンが形成された金属基板で構成されている。なお図3では、電力変換回路基板32はコンデンサ38等の陰に隠れて見えないので、その位置を破線で示している。
制御回路基板30には、電力変換回路2や整流回路4に設けられたスイッチング素子を制御する制御回路5が実装されている。制御回路基板30は金属製のベース板37上に固定されている。ベース板37はケース111の底面部から上方に突出した複数の支持部111aに固定されている。これにより、制御回路基板30は、ケース底面部に配置された発熱部品(主トランス33、インダクタ素子34やパワー半導体モジュール35など)の上方に、ベース板37を介して配置されることになる。
図4は、本実施例における電力変換装置の異常検知のフローチャートである。本実施例における電力変換装置の異常検知の流れを図4を用いて説明する。なお、図4に示すフローチャートはサブルーチンであり、既定時間毎(1ミリ秒毎)に実行される。
まず、条件判定S1において、LV出力モード中(高圧バッテリー11から補機バッテリー9及び電装品10へ直流電力を供給する状態)であるかどうかを判定する。
条件判定S1において、LV出力モード中であると判断された場合、続いて条件判定S2を行う。条件判定S2においては、HV電圧センサ21の検出電圧値Hvvが所定の通常制御電圧範囲にあるかどうかを判定する。例えば通常動作条件における入力電圧の範囲が200〜400Vであったならば、Hvvが200〜400Vの範囲内にあるかどうかを判定する。
上記の条件判定S1、S2は、電力変換装置が正常に電力変換動作をするか否かを判定するものであり、本実施例における異常検知が可能であるかを判定する。条件判定S2において、HV電圧が通常制御電圧範囲であると判断された場合、続いて条件判定S3を行う。条件判定S3においては、第1LV電流センサ24aの検出電流値Lvi1及び第2LV電流センサ24bの検出電流値Lvi2を用いて、電源装置1のLV出力電流が所定の閾値よりも小さいかどうかを判定する。本実施例においては、LV出力電流が5Aより小さいかどうかを判定する。
条件判定S3において、LV出力電流が所定値よりも小さいと判定された場合は、続いて条件判定S4を行う。条件判定S4においては、LV電圧センサ23の検出電圧値Lvvが所定の閾値よりも小さいかどうかを判定する。本実施例においては、所定の閾値は制御回路5により制御されるLV出力電圧目標値よりも1.0V低い電圧値としている。
条件判定S4において、LV電圧センサ23の検出電圧値Lvvが所定の閾値よりも小さいと判定された場合は、続いて異常判定タイマのカウントを増加し、条件判定S6を行う。条件判定S6においては、異常判定タイマのカウントが所定の時間を超えているかどうかを判定する。本実施例においては、異常判定タイマが4秒を超えているかどうかを判定する。異常判定タイマが4秒を超えていなければ、サブルーチンを終了、既定時間毎にサブルーチンを実行し条件判定S1〜S4の判定を繰り返す。このときに、条件判定S1〜S4のいずれかで否と判定されれば、異常判定タイマはリセットされる。
条件判定S6において、異常判定タイマが所定の時間を超えたと判定された場合、電源装置1の主回路が断線していると判定する。そして主回路断線検知フラグを真とし、上位の制御装置へと当該主回路断線検知フラグを出力する。
電力変換装置は、正常にLV出力モードで電力変換動作が行われれば、電源装置1のLV出力電圧値が制御回路5により定められる所定のLV出力電圧目標値となるように、高電圧バッテリー11から入力された直流電力を電圧変換する。電圧変換にあたっては、制御回路5がLV電圧センサ23の検出電圧値Lvvを用いてフィードバック制御により制御信号を出力する。そして、補機バッテリー9及び電装品10へ電圧変換された直流電力が供給されることから、第1LV電流センサ24a及び第2LV電流センサ24bには、電流が流れ、電流検出値Lvi1及びLvi2として検出される。そして、LV電圧センサ23では、LV出力電圧目標値に相当する電圧値が検出される。
しかしながら、例えば図2のトランス3と整流回路4の間の伝送経路の接続点が断線した場合、整流回路4は開回路となり、電源回路1は電力変換が正常に行われない。このとき、電力変換装置はLV出力モードとして動作しようとしている状態であっても、補機バッテリー9及び電装品10へは直流電力は供給されず、第1LV電流センサ24a及び第2LV電流センサ24bの電流検出値Lvi1、Lvi2はほぼ0Aを示す。また、正常に電力変換が行われていないため、LV電圧センサ23が示す検出電圧値Lvvは、LV出力電圧目標値には制御されず、補機バッテリー9の電圧値を検出してしまう。
したがって、条件判定S3、S4を共に満たす場合、主回路断線等の異常が発生していると判断することができる。すなわち、電源回路1の制御状態が、電圧変換制御状態(LV出力モード)であり、電圧変換回路2及び整流回路4が駆動状態において、電源回路1に入力された直流電力の電圧が通常動作範囲内であるが、出力電流が所定値より小さく(電流が流れない)、且つ出力電圧が目標電圧より小さい(電圧を出力できない)状態である場合に、主回路の伝送経路の断線として異常検知することができる。
なお、判定条件S2は、電力変換装置が正常に電力変換可能なHV電圧範囲を切り分けるための判定条件であり、HV電圧が正常制御電圧範囲外では、電力変換装置が通常に電力変換できない制限付き動作領域となる場合があり、この場合に本実施例における故障検知状態との切り分けが不可となるため条件を設けている。
また、本実施例では条件判定S4において、LV出力電圧の判定閾値として「LV出力目標値−1.0V」としたが、これはLV出力電圧目標値が補機バッテリー9の電圧値より高いかどうかを切り分けるためである。
整流回路4には補機バッテリー9が接続されているため、電源装置1が主回路断線異常状態においては、LV電圧センサ23が検出する電圧値Lvvとして補機バッテリー9の電圧値が検出されることになる。しかし、電源装置1が正常状態においては、LV電圧センサ23が検出する電圧値Lvvとして、制御回路5により定められるLV出力電圧目標値に制御された出力電圧値が検出されることになる。ゆえに、LV出力電圧値LvvがLv出力目標電圧値と同電圧だった場合、正常状態にて電圧検出をしているのか、もしくは主回路断線が発生していて補機バッテリー9の電圧を検出してしまっているのか、いずれの状態であるのかを判定する必要がある。
そこで、LV出力電圧に関する条件判定S4において、制御回路5により定められるLV出力目標電圧から所定の差分電圧値(本実施例では1.0V)を引いた電圧値をLV出力電圧Lvvの判定閾値とした。このように設定することにより、補機バッテリー9と同電圧のLV出力目標電圧で制御している際に主回路断線した瞬間ではまだLV出力目標電圧と補機バッテリー9の電圧は同じため異常判断できないが、主回路断線により電装品10の負荷エネルギーは全て補機バッテリー9が負担することになることから、補機バッテリー9の電圧が徐々に低下していき、最終的には条件S4の条件を満たすこととなり異常判断が可能となる。
また、本実施例では判定条件S4において「LV出力目標値−1.0V」を用いたが、異常判断までに必要以上に補機バッテリー9が消費されないようにするために差分電圧値は電源装置1の制御精度や、LV電圧センサ23の精度を加味し、システムや回路に合わせて任意に変更しても良い。本実施例のように、LV出力電圧の判定閾値を、制御回路5により定められるLV出力目標電圧から所定の差分電圧値を引いた電圧値とすることで、補機バッテリー9が接続状態にあっても、正常状態と異常状態の切り分けをすることが可能となる。
電源装置1の出力エネルギーは一定ではなく、実際には負荷となる電装品10により可変となる。そのため電装品10の負荷変動によっては電源装置1の出力はその変動に追従できず、過渡的に出力電圧目標よりも出力電圧が下回るなど、過渡的には判定条件S1〜S4を満足する可能性がある。そこで、異常判定条件として所定の異常判定時間を設け、異常状態が所定の異常判定時間を継続した場合に異常として検知する。これにより、過渡的な電圧変動時を異常として誤検知することを抑制することができる。
電源装置1が負荷変動に追従できないスルーレートとして例えば数ミリ秒以内の高スルーレートであるので、当該異常判定時間は最低でもこの時間以上は設定する必要がある。しかし、異常判定時間の設定値を大きくしすぎると、逆に異常検知が遅れ、補機バッテリー9の過放電にも繋がってしまう。連続して負荷変動が起こる場合も加味し、設定値としては数秒単位とするのが好適である。本実施例においては、異常判定時間は4秒としている。
以上、述べたように、本実施例によれば、出力電流が流れていない条件と出力電圧と指令電圧との偏差とから、主回路部の断線状態を検出できる。これにより、DC/DCコンバータの異常を検知し、上位システムに異常状態を通知することで、DC/DCコンバータが出力を供給できない状態での使用を停止し、補機バッテリーの過放電を防止できる。
本実施例の電源装置は、電力変換制御のために用いている電圧、電流センサのモニタ状態及びDC/DCコンバータの制御状態の組合せのみで異常検知可能となる。これらセンサは電力変換制御には必要な回路構成であり、また制御状態もDC/DCコンバータ自身が持つ制御回路にて判断可能であることから、主回路の故障検出(主に断線)のために診断用センサ及び回路を新たに追加する必要がなく、回路の簡素化や装置小型化へ有効である。また、これら異常状態を検出できることは車両への異常通知も可能であり、車両で求められる安全性、信頼性をより高める。
以上、本発明の一実施形態を詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内で適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では電力変換装置を電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載される電力変換装置として説明したが、これ以外の用途に用いる電力変換装置であってもよい。たとえば、通常の自動車や電車などの他の種類の車両に搭載される電力変換装置としてもよいし、車両以外のものに搭載される電力変換装置としてもよい。
1 電源装置
2 電圧変換回路
3 トランス
4 整流回路
5 制御回路
6 出力端子
7 接地用ケーブル
8 シャーシ
9 補機バッテリー
10 電装品
11 高圧バッテリー
12a、12b シールド線
13a、13b、13c、13d、13e、13f ボルト
21 HV電流センサ
22 HV電圧センサ
23 LV電圧センサ
24a 第1LV電流センサ
24b 第2LV電流センサ
32 電力変換回路基板
33 トランス
34 インダクタ素子
35 パワー半導体モジュール
36 スイッチング素子
37 ベース板
38 コンデンサ
39 端子
111 ケース
112 ケースカバー
121 ケース

Claims (4)

  1. 入力された直流電力を当該直流電力の電圧値よりも低い所定の電圧値に変換して出力する電力変換装置であって、
    前記電力変換装置の入力側に接続されかつ複数のスイッチング素子により構成されるブリッジ回路と、
    前記電力変換装置の出力側に接続され複数のスイッチング素子により構成される同期整流回路と、
    前記複数のスイッチング素子の駆動を制御する制御回路と、
    前記ブリッジ回路に入力される電圧を検出する高電圧側電圧センサと、
    前記同期整流回路から出力される電圧を検出する低電圧側電圧センサと、
    前記同期整流回路から出力される電流を検出する電流センサと、を備え、
    前記同期整流回路には、直流バッテリーが接続され、
    前記制御回路は、前記高電圧側電圧センサにより検出される入力電圧と、前記低電圧側電圧センサにより検出される出力電圧と、前記電流センサにより検出される出力電流と、を取得し、
    前記電力変換装置が入力された直流電力を当該直流電力の電圧値よりも低い所定の電圧値に変換して出力する第1条件において、
    前記制御回路は、前記入力電圧が所定の電圧範囲内となる第2条件と、前記出力電流が所定の電流値より小さい第3条件と、前記出力電圧が当該制御回路により定められる出力目標電圧よりも小さい第4条件とを満たす場合に、前記ブリッジ回路または前記同期整流回路における断線検知の信号を出力する電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記第4条件は、前記出力電圧が前記制御回路により定められる出力目標電圧から所定の差分電圧値を引いた電圧値よりも小さい条件である電力変換装置。
  3. 請求項1または2に記載のいずれかの電力変換装置であって、
    前記制御回路は、前記第1ないし第4条件を満たす状態が所定の異常判定時間よりも長い時間継続する場合に、前記ブリッジ回路または前記同期整流回路における断線検知の信号を出力する電力変換装置。
  4. 請求項1ないし3に記載のいずれかの電力変換装置であって、
    前記断線検知の信号を受信する受信部を備え、
    前記断線検知の信号に基づき電力変換動作を停止することを特徴とする電力変換装置。
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