JP2010148222A - 誘導性負荷駆動方法および誘導性負荷駆動回路 - Google Patents

誘導性負荷駆動方法および誘導性負荷駆動回路 Download PDF

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Abstract

【課題】オン・オフ信号によってオン・オフ駆動される誘導性負荷が過負荷状態となった場合においても、サージ保護へのその影響を抑制できる誘導性負荷駆動方法を提供すること。
【解決手段】誘導性負荷駆動方法において、誘導性負荷の駆動がDC駆動によって開始される(S110)。DC駆動の開始から第1期間の経過時において誘導性負荷に流れる第1負荷電流が検知され(S130)、第1負荷電流が過負荷判定電流を超えるかどうかを判定される(S140)。第1負荷電流が過負荷判定電流以下であると判定された場合、誘導性負荷の駆動をDC駆動からオン・オフ駆動に切替えられ(S150)、第1負荷電流が過負荷判定電流を超えると判定された場合、DC駆動が継続される。
【選択図】図2

Description

本発明は、誘導性負荷駆動方法に関し、詳しくは、誘導性負荷駆動におけるサージ保護に関する。
従来、誘導性負荷を駆動する場合、誘導性負荷の通電オフ時に発生するサージを吸収するサージ保護回路としてダイオードを用いた還流回路が用いられている。また、誘導性負荷の電流値が大きい場合の駆動素子としては、MOSFET(以下、単に「FET(電界効果トランジスタ)」という)が一般的に使用されている。また、誘導性負荷のフィードバック制御をデジタル制御によって好適に制御するために、従来、FETはオン・オフ信号であるPWM(パルス幅変調)信号によって制御される。そのような例が、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平11−265203号公報
しかしながら、FETがPWM制御される場合にあって、例えば誘導性負荷がモータである場合、FETがオフされ、モータの通電がオフされる頻度が多くなる。そのため、サージ電圧護回路の温度上昇が問題となる。さらに、誘導性負荷が過負荷状態となった場合、例えば、モータのロック時には、モータに通常回転時以上の電流が流れるため、モータのロック時にPWM駆動を行うとサージ保護回路の温度上昇はさらに厳しくなる。その温度条件に耐えて、モータのロック時等においてPWM駆動を継続させることを考慮すると、サージ保護回路に使用する部品として、FETと同等以上の電力容量を要する部品を選定する必要性が生じる。それは、サージ保護回路のサイズおよびコストを増加させる要因となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、オン・オフ信号によって駆動制御される誘導性負荷が過負荷状態となった場合においても、サージ保護回路へのその影響を抑制できる誘導性負荷駆動方法および誘導性負荷駆動回路を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る誘導性負荷駆動方法は、オン・オフ信号によってオン・オフ駆動される誘導性負荷を、該誘導性負荷の通電オフ時に発生するサージに対する保護を行いつつ駆動する方法において、前記誘導性負荷の駆動をDC駆動によって開始する工程と、前記DC駆動の開始から第1期間の経過時において前記誘導性負荷に流れる第1負荷電流を検知する第1検知工程と、前記第1負荷電流が過負荷判定電流を超えるかどうかを判定する第1判定工程と、前記第1負荷電流が前記過負荷判定電流以下であると判定された場合、前記誘導性負荷の駆動を前記DC駆動から前記オン・オフ駆動に切替える工程と、前記第1負荷電流が前記過負荷判定電流を超えると判定された場合、前記DC駆動を継続する工程とを含む。
本構成によれば、通常時(定常時)にオン・オフ駆動される誘導性負荷が、DC駆動によって始動される。そのため、通常時のオン・オフ駆動に移行する前に誘導性負荷の過負荷状態を迅速かつ確実に検知できる。また、そのDC駆動時に過負荷状態が検知された場合には、誘導性負荷のDC駆動が継続される。そのため、過負荷状態においてサージ保護回路に通常時以上のサージ電流が繰り返し流れることはない。その結果、サージ保護回路の部品サイズの増大、部品コストの増加を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明の誘導性負荷駆動方法において、前記第1期間の経過時からの第2期間の経過時において、前記負荷電流を検知する第2検知工程と、前記第2検知工程において検出された前記負荷電流が、前記過負荷判定電流を超えるかどうかを判定する第2判定工程と、前記第2判定工程において前記負荷電流が前記過負荷判定電流以下であると判定された場合、前記継続されたDC駆動を前記オン・オフ駆動に切替える工程と、前記第2判定工程において前記負荷電流が前記過負荷判定電流を超えると判定された場合、前記誘導性負荷への通電を停止する工程とをさらに含む。
本構成によれば、駆動開始のDC駆動時に過負荷状態であった誘導性負荷が所定期間(第2期間)の経過後に、その過負荷状態が解除された場合には通常時のオン・オフ駆動に移行される。また、DC駆動されている誘導性負荷の過負荷状態が解除されない場合には、誘導性負荷への通電が停止される。そのため、この場合においても、サージ保護回路に通常時以上のサージ電流が繰り返し流れることはない。その結果、サージ保護回路の部品サイズの増大、部品コストの増加を抑制することができる。
第3の発明は、第2の発明の誘導性負荷駆動方法において、前記オン・オフ駆動が開始された以降において第3期間毎に前記負荷電流を検出し、該負荷電流が前記過負荷判定電流を超えた場合には、前記誘導性負荷への通電を停止する工程をさらに含む。
本構成によれば、オン・オフ駆動中においても定期的に負荷電流が検出される。そのため、誘導性負荷のオン・オフ駆動が過負荷時においても継続されて、サージ保護回路の温度が上昇することを防止できる。その結果、サージ保護回路の部品サイズの増大、部品コストの増加を抑制することができる。
第4の発明は、第1〜3の発明のいずれかの誘導性負荷駆動方法において、前記オン・オフ信号はPWM信号であり、前記オン・オフ駆動はPWM駆動である。
本構成によれば、PWM信号によって誘導性負荷のフィードバック制御をデジタル制御によって好適に制御することができる。
第5の発明は、第1〜4の発明のいずれかの誘導性負荷駆動方法において、前記誘導性負荷はモータであり、前記過負荷判定電流は、前記モータのロック状態を判定するロック判定電流である。
本構成によれば、通常時オン・オフ駆動、例えば、PWM駆動されるモータがロック状態の場合には、モータ駆動が停止されるか、あるいはDC駆動が継続される。そのため、モータがロックする場合において、好適にサージ電流を抑制して、サージ保護回路の部品サイズの増大、部品コストの増加を抑制することができる。
第6の発明に係る誘導性負荷駆動回路は、オン・オフ信号によってオン・オフ駆動される誘導性負荷を、前記誘導性負荷の通電オフ時に発生するサージを吸収しつつ駆動する誘導性負荷駆動回路において、バッテリと誘導性負荷との間に設けられ、前記誘導性負荷を駆動する駆動回路と、前記駆動回路から前記誘導性負荷に供給される負荷電流を検出する電流検出回路と、前記誘導性負荷に並列接続されるサージ保護回路であって、前記誘導性負荷の通電オフ時に発生するサージ電流を吸収するサージ保護回路と、前記誘導性負荷を駆動するための駆動指令にしたがって前記駆動回路を制御する指令信号を生成し、前記指令信号を前記駆動回路に供給する制御回路とを備え、前記制御回路は、前記誘導性負荷の始動をDC駆動によって開始する前記指令信号を生成し、前記DC駆動の開始から第1期間の経過時において、前記誘導性負荷に流れる第1負荷電流を、前記電流検出回路を介して検知し、前記第1負荷電流が、過負荷判定電流を超えるかどうかを判定し、前記第1負荷電流が前記過負荷判定電流以下であると判定した場合、前記誘導性負荷の駆動を前記DC駆動から前記オン・オフ駆動に切替る前記指令信号を生成し、前記第1負荷電流が前記過負荷判定電流を超えると判定した場合、前記DC駆動を継続させる前記指令信号を生成する。
この構成においても、上記第1の発明と同様の効果を得ることができる。
第7の発明は、第6の発明の誘導性負荷駆動回路において、前記制御回路は、前記第1期間の経過時からの第2期間の経過時において、第2負荷電流を、前記電流検出回路を介して検知し、前記第2負荷電流が、前記過負荷判定電流を超えるかどうかを判定し、前記第2負荷電流が前記過負荷判定電流以下であると判定した場合、前記継続されたDC駆動を前記オン・オフ駆動に切替える前記指令信号を生成し、前記第2負荷電流が前記過負荷判定電流を超えると判定した場合、前記誘導性負荷への通電を停止する前記指令信号を生成する。
この構成においても、上記第2の発明と同様の効果を得ることができる。
第8の発明は、第7の発明の誘導性負荷駆動回路において、前記制御回路は、前記オン・オフ駆動が開始された以降において第3期間毎に前記電流検出回路を介して前記負荷電流を検出し、該負荷電流が前記過負荷判定電流を超えたと判定した場合、前記駆動回路による前記誘導性負荷への通電を停止させる前記指令信号を生成する。
この構成においても、上記第3の発明と同様の効果を得ることができる。
第9の発明は、第6〜8の発明のいずれかの誘導性負荷駆動回路において、前記オン・オフ信号はPWM信号であり、前記オン・オフ駆動はPWM駆動である。
この構成においても、上記第4の発明と同様の効果を得ることができる。
第10の発明は、第6〜9の発明のいずれかの誘導性負荷駆動回路において、前記誘導性負荷はモータであり、前記過負荷判定電流は、前記モータのロック状態を判定するロック判定電流である。
この構成においても、上記第5の発明と同様の効果を得ることができる。
本発明の誘導性負荷駆動方法および誘導性負荷駆動回路によれば、オン・オフ信号によって駆動制御される誘導性負荷が通常より過負荷状態となった場合においても、サージ保護回路へのその影響を抑制できる。
<実施形態>
本発明の一実施形態について図1〜図6を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る誘導性負荷駆動回路10の概略的なブロック図である。
1.回路構成
誘導性負荷駆動回路10は、制御回路11、スイッチ回路(本発明における「駆動回路」の一例)12、電流検出回路13およびサージ保護回路14を含む。誘導性負荷駆動回路10は、ここでは自動車に搭載され、バッテリBaと、誘電性負荷M、例えば、FAN(ファン)モータあるいはワイパー駆動用モータとの間に接続され、誘電性負荷Mを駆動制御する。なお、モータMは車載用のFANモータあるいはワイパー駆動用モータには限られない。
制御回路11は、例えばCPU11Aおよびタイマ部11Bを含み、スイッチ回路12の切替え(オン・オフ)動作を、PMW(パルス幅変調)信号によって制御する。その際、制御回路11は、誘電性負荷Mに応じてPMW信号のデューティ比(パルス幅)を適宜変化させる。なお、誘電性負荷Mの始動時には、誘電性負荷MはDC(直流)駆動され、その後PMW駆動される。
スイッチ回路12はバッテリBaと誘導性負荷Mとの間に設けられ、例えば、図1に示されるように、寄生ダイオード12Aを含むNチャネルMOSFETによって構成される。スイッチ回路12は、誘導性負荷Mへの通電および非通電を、ゲートGに供給されるPMW信号に応じて切替える。
また、電流検出回路13はスイッチ回路12とサージ保護回路14との間に接続され、従来の構成を有する。電流検出回路13は、例えば、電流検出抵抗を含み、電流検出抵抗の両端の電圧が電流情報として制御回路11に提供される。制御回路11は電流検出抵抗の電圧降下および電流検出抵抗の抵抗値に基づいて、誘導性負荷Mの負荷電流Irを検出する。
サージ保護回路14は、図1に示されるように、例えば、一個のダイオード(還流ダイオード)D1によって構成される。サージ保護回路14では、誘導性負荷Mへの通電時(FET12のオン時)においては、負荷電流Irのサージ保護回路14への流入が還流ダイオードD1によって阻止される。また、スイッチ回路12による誘電性負荷Mへの通電から非通電(FET12のオフ時)への切替え時においては、還流ダイオードD1が導通する。それによって、誘導性負荷Mの逆起電圧によるサージ電流Isを、還流させることができる。
すなわち、FET12がオンされると、スイッチ回路12とサージ保護回路14との接続点の電圧は、ほぼバッテリ電圧Vbまで上昇し、負荷電流Irが誘電性負荷Mに供給される。そして、FET12がオフされると負荷電流Irの減少に伴って誘導性負荷Mに逆起電圧(負サージ)が発生するとともに、接続点の電圧が負電位となる。このとき、逆起電圧によるサージ電流Isが瞬間的にサージ保護回路14の還流ダイオードD1を流れ、負サージが吸収される。
2.誘導性負荷の駆動制御
次に、図2〜図6を参照して、本実施形態における誘導性負荷(モータ)Mの駆動制御を説明する。図2は、誘導性負荷駆動回路10におけるモータ駆動制御の各処理を示すフローチャートである。図3は、モータフリー時、すなわちモータがロックしていない場合の、負荷電流Irの波形を概略的に示すタイムチャートである。図4は、PWM駆動(本発明における「オン・オフ駆動」の一例)中においてモータがロックした場合の、負荷電流Irの波形を概略的に示すタイムチャートである。図5は、駆動開始時にモータがロックした場合の、負荷電流Irの波形を概略的に示すタイムチャートである。図6は、モータロックが解除された場合の、負荷電流Irの波形を概略的に示すタイムチャートである。
制御回路11、詳しくは、例えば制御回路11のCPU11Aは、誘導性負荷であるFANモータMをPWM駆動するためのPWM駆動指令を受け取ると、図2に示された各処理を実行する。制御回路11は、PWM駆動指令を、例えば、車両のスタートスイッチがユーザによってONされた場合において、エンジンコントローラから受け取る。
図2のステップS110において、制御回路11は、FANモータMの駆動をDC駆動によって開始する。そのため、DC駆動のための指定信号Sg1を生成し、指定信号Sg1をFET12のゲートGに供給する。すると、FANモータMはFET12によってDC駆動される。そして、ステップS120において、タイマによるDC通電期間(本発明における「第1期間」に相当する)K1のカウントを開始させる(図3〜図6の時刻t0に相当)。DC通電期間K1は、事前に実験等において適正な期間として決定される。
次いで、ステップS130において、DC通電期間K1の経過時の時刻t(lock1)において(図3〜図6参照)、制御回路11は、モータ電流(本発明における「第1負荷電流」に相当)Irを、電流検出回路13を介して検知する。そして、ステップS140において、検知されたモータ電流Irがロック検出閾値I(lock)(本発明における「過負荷判定電流」に相当)を超えているかどうかを判定する。
検知されたモータ電流Irがロック検出閾値I(lock)を超えていないと判定した場合には、ステップS150に移行して、制御回路11は、FANモータMのPWM駆動を開始する。制御回路11はPWM駆動のための通電指定信号(PWM信号:「オン・オフ信号」の一例)Sg2を生成し、通電指定信号Sg2をFET12のゲートGに供給する。すると、時刻t(lock1)以降において、FANモータMはFET12によってPWM駆動される(図3および図4参照)。
次いで、ステップS152において、タイマ11BによるDC通電時間K1(あるいは通電時間K2(図6参照))のカウントをリセットし、PWM駆動開始時からの所定通電時間(本発明における「第3期間」に相当する)K3のカウントを開始させる。そして、ステップS154において、時刻t(lock1)から通電時間K3の経過時である図4の時刻t(lock3)において、制御回路11は、モータ電流Irを、電流検出回路13を介して再度、検知する。そして、ステップS156において、検知されたモータ電流Irがロック検出閾値I(lock)を超えているかどうかを再度、判定する。通電期間K3は、事前に実験等において適正な期間として決定される。
検知されたモータ電流Irがロック検出閾値I(lock)を超えていると判定した場合には、ステップS164に移行して、制御回路11は、モータMへの通電を停止させる。制御回路11はモータ停止用の指定信号Sg3を生成し、指定信号Sg3をFET12のゲートGに供給する。すると、時刻t(lock3)以降において、モータ電流Irは遮断されモータMは停止する(図4参照)。
一方、検知されたモータ電流Irがロック検出閾値I(lock)を超えていないと判定した場合には、ステップS152に移行して、制御回路11は、ステップS152〜ステップS156の処理を通電時間K3毎に繰返す。すなわち、制御回路11は、PWM駆動が開始された以降において所定通電時間K3毎にモータ電流Irを検出し、負荷電流Irがロック検出閾値I(lock)を超えた場合、モータ停止用の指定信号Sg3を生成し、FANモータMへの通電を停止させる。
また、ステップS140において、検知されたモータ電流Irがロック検出閾値I(lock)を超えていると判定した場合、すなわち、FANモータMがDC駆動時にロック状態にあると判定した場合には(図5および図6参照)、ステップS160に移行する。そして、制御回路11は、図5および図6の時刻t(lock2)において、モータ電流(本発明における「第2負荷電流」に相当)Irを検知する。時刻t(lock2)は、時刻t(lock1)から、さらに通電時間(本発明における「第2期間」に相当する)K2が経過した時刻である。ここで、通電時間K2は、モータMのロック状態が継続されているかどうかを判定するための時間であり、事前に実験等において適正な期間として決定される。
次いで、ステップS162において、時刻t(lock2)において検知されたモータ電流(第2負荷電流)Irがロック検出閾値I(lock)を超えているかどうかを判定する。検知されたモータ電流Irがロック検出閾値I(lock)を超えていないと判定した場合、すなわち、時刻t(lock2)においてDC駆動時のロック状態が解除されていると判定した場合には(図6参照)、ステップS150に移行する。ステップS150において、制御回路11は、FANモータMのPWM駆動を開始し、以降は上記ステップS152〜ステップS156までの処理を行う。
一方、ステップS162において、時刻t(lock2)において検知されたモータ電流Irがロック検出閾値I(lock)を超えていると判定した場合、すなわち、時刻t(lock2)において、DC駆動時のロック状態が解除されていないと判定した場合には(図5参照)、ステップS164に移行して、上記したように、制御回路11は、モータMへの通電を停止させる。すなわち、モータ電流Irを遮断させる。そして、ステップS166において、通電時間K2をリセットして、本処理を終了する。なお、ワイパーモータのように、降雪によってロック時においてもさらにモータへの通電を継続しなければならないような場合は、図5の時刻t(lock2)以降においても、さらにDC駆動を継続するようにしてもよい。
上記したように、本実施形態においては、モータフリー(モータがロックしていない)状態においては、以下のようなモータ駆動制御が行われる。
(1−1)制御回路11にPWM駆動指令が入力されると、制御回路11(CPU11A)がFET12をオンし、モータMをDC駆動するとともに、通電時間K1がカウントされる。
(1−2)通電時間K1の経過時(時刻t(lock1))のモータ電流Irが検出される。モータフリー状態においてモータ電流Irがロック検出閾値I(lock)以下であれば、PWM駆動へと移行する(図3および図4の時刻t(lock1)参照)。
(1−3)また、PWM駆動時においても所定期間K3毎にモータ電流Irを検出し、モータ電流Irがロック検出閾値I(lock)を超えるかどうかを判定する。モータ電流Irがロック検出閾値I(lock)以下であればPWM駆動を継続し(図3の時刻t(lock3)参照)、モータ電流Irがロック検出閾値I(lock)を超える場合には、モータMへの通電が停止される(図4の時刻t(lock3)参照)。
また、上記したように、本実施形態においては、モータロック状態においては、以下のようなモータ駆動制御が行われる。
(2−1)制御回路11にPWM駆動指令が入力されると、制御回路11がFET12をオンし、モータMをDC駆動するとともに、通電時間K1がカウントされる。
(2−2)通電時間K1の経過時(時刻t(lock1))の経過後のモータ電流Irが検出される。モータロック状態においてモータ電流値Irがロック検出閾値I(lock)を超える場合は、そのままDC駆動が継続され(図5および図6の時刻t(lock1)参照)、モータ電流値Irがロック検出閾値I(lock)以下の場合は、PWM駆動へと移行される。
(2−3)また、さらに通電時間K2の経過時(時刻t(lock2))の経過後のモータ電流Irが検出される。モータロック状態においてモータ電流値Irがロック検出閾値I(lock)を超える場合は、モータMへの通電が停止される(図5の時刻t(lock2)参照)。モータ電流値Irがロック検出閾値I(lock)以下の場合は、PWM駆動へと移行される(図6の時刻t(lock2)参照)。
モータロック状態において、時刻t(lock1)から時刻t(lock2)の間においてDC駆動を継続するのは、例えば、FANモータにおいて小枝等が挟まっていた場合であっても、その間はDC駆動によってモータの最大トルクを維持するためである。それによってロックが解除された場合には、時刻t(lock2)からPWM駆動に移行される(図6参照)。
3.本実施形態の効果、
上記したように、本実施形態においては、通常時(定常時)にPWM駆動されるモータMが、DC駆動によって始動される。そのため、通常時のPWM駆動に移行する前にモータMのロック状態(過負荷状態)を迅速かつ確実に検知できる。また、そのDC駆動時にロック状態が検知された場合には、モータMのDC駆動が継続される。
また、駆動開始のDC駆動時にロック状態であったモータMが所定期間(第2期間)K2の経過後に、そのロック状態が解除された場合には通常時のPWM駆動に移行される。また、そのときDC駆動されているモータMのロック状態が解除されていない場合には、モータMへの通電が停止される。
さらに、PWM駆動が開始された以降において所定期間K3毎に負荷電流Irが検出され、負荷電流Irがロック検出閾値I(lock)(過負荷判定電流)を超えた場合には、モータMへの通電が停止される。
そのため、ロック状態においてサージ保護回路14に通常時以上のサージ電流Isが繰り返し流れることはない。その結果、サージ保護回路14の部品サイズの増大、部品コストの増加を抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、誘導性負荷はモータであり、過負荷判定電流は、モータのロック状態を判定するロック判定電流とする例を示したがこれに限られない。誘導性負荷は通電から非通電への切替え時において逆起電圧を発生するものであればよく、例えば、ソレノイド等であってもよい。過負荷判定電流は、負荷の過負荷状態に応じて適宜設定される判定電流値であればよい。
(2)上記実施形態では、制御回路11はCPU11Aを含む構成を示したがこれに限られない。制御回路11は、例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)によって形成されるようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、サージ保護回路14は還流ダイオードD1のみで構成される例を示したがこれに限られない。サージ保護回路14は、要は、通電から非通電への切替え時(FET12のオフ時)において誘電性負荷Mに発生する逆起電圧によるサージ電流Isを吸収できる構成であればよい。
(4)上記実施形態では、オン・オフ信号をPWM信号とし、オン・オフ駆動をPWM駆動とする例を示したが、これに限られない。例えば、オン・オフ信号は所定のパルス幅および周波数を有するパルス信号とし、誘導性負荷はそのパルス信号によってオン・オフ駆動されるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る誘導性負荷駆動回路の概略的なブロック図 モータ駆動制御の各処理を示すフローチャート モータがロックしていない場合の、負荷電流の波形を概略的に示すタイムチャート PWM駆動中においてモータがロックした場合の、負荷電流の波形を概略的に示すタイムチャート 駆動開始時にモータがロックした場合の、負荷電流の波形を概略的に示すタイムチャート 図5におけるモータロックが解除された場合の、負荷電流の波形を概略的に示すタイムチャート
符号の説明
10…誘導性負荷駆動回路
11…制御回路
11A…CPU(制御回路)
12…NチャネルMOSFET(駆動回路)
13…電流検出回路
14…サージ保護回路
D1…還流ダイオード
M…モータ(誘導性負荷)

Claims (10)

  1. オン・オフ信号によってオン・オフ駆動される誘導性負荷を、前記誘導性負荷の通電オフ時に発生するサージに対する保護を行いつつ駆動する方法において、
    前記誘導性負荷の駆動をDC駆動によって開始する工程と、
    前記DC駆動の開始から第1期間の経過時において前記誘導性負荷に流れる第1負荷電流を検知する第1検知工程と、
    前記第1負荷電流が過負荷判定電流を超えるかどうかを判定する第1判定工程と、
    前記第1判定工程において前記第1負荷電流が前記過負荷判定電流以下であると判定された場合、前記誘導性負荷の駆動を前記DC駆動から前記オン・オフ駆動に切替える工程と、
    前記第1判定工程において前記第1負荷電流が前記過負荷判定電流を超えると判定された場合、前記DC駆動を継続する工程と、
    を含む、誘導性負荷駆動方法、
  2. 前記第1期間の経過時からの第2期間の経過時において第2負荷電流を検知する第2検知工程と、
    前記第2負荷電流が、前記過負荷判定電流を超えるかどうかを判定する第2判定工程と、
    前記第2判定工程において前記第2負荷電流が前記過負荷判定電流以下であると判定された場合、前記継続されたDC駆動を前記オン・オフ駆動に切替える工程と、
    前記第2判定工程において前記第2負荷電流が前記過負荷判定電流を超えると判定された場合、前記誘導性負荷への通電を停止する工程と、
    をさらに含む、請求項1に記載の誘導性負荷駆動方法。
  3. 前記オン・オフ駆動が開始された以降において第3期間毎に前記負荷電流を検出し、該負荷電流が前記過負荷判定電流を超えた場合、前記誘導性負荷への通電を停止する工程をさらに含む、請求項2に記載の誘導性負荷駆動方法。
  4. 前記オン・オフ信号はPWM信号であり、前記オン・オフ駆動はPWM駆動である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導性負荷駆動方法。
  5. 前記誘導性負荷はモータであり、前記過負荷判定電流は、前記モータのロック状態を判定するロック判定電流である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の誘導性負荷駆動方法。
  6. オン・オフ信号によってオン・オフ駆動される誘導性負荷を、前記誘導性負荷の通電オフ時に発生するサージを吸収しつつ駆動する誘導性負荷駆動回路において、
    バッテリと誘導性負荷との間に設けられ、前記誘導性負荷を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路から前記誘導性負荷に供給される負荷電流を検出する電流検出回路と、
    前記誘導性負荷に並列接続されるサージ保護回路であって、前記誘導性負荷の通電オフ時に発生するサージ電流を吸収するサージ保護回路と、
    前記誘導性負荷を駆動するための駆動指令にしたがって前記駆動回路を制御する指令信号を生成し、前記指令信号を前記駆動回路に供給する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記駆動指令にしたがって前記誘導性負荷の始動をDC駆動によって開始する前記指令信号を生成し、
    前記DC駆動の開始から第1期間の経過時において、前記誘導性負荷に流れる第1負荷電流を、前記電流検出回路を介して検知し、
    前記第1負荷電流が、過負荷判定電流を超えるかどうかを判定し、
    前記第1負荷電流が前記過負荷判定電流以下であると判定した場合、前記誘導性負荷の駆動を前記DC駆動から前記オン・オフ駆動に切替る前記指令信号を生成し、
    前記第1負荷電流が前記過負荷判定電流を超えると判定した場合、前記DC駆動を継続させる前記指令信号を生成する、誘導性負荷駆動回路。
  7. 前記制御回路は、
    前記第1期間の経過時からの第2期間の経過時において、第2負荷電流を、前記電流検出回路を介して検知し、
    前記第2負荷電流が、前記過負荷判定電流を超えるかどうかを判定し、
    前記第2負荷電流が前記過負荷判定電流以下であると判定した場合、前記継続されたDC駆動を前記オン・オフ駆動に切替える前記指令信号を生成し、
    前記第2負荷電流が前記過負荷判定電流を超えると判定した場合、前記誘導性負荷への通電を停止する前記指令信号を生成する、請求項6に記載の誘導性負荷駆動回路。
  8. 前記制御回路は、前記オン・オフ駆動が開始された以降において第3期間毎に前記電流検出回路を介して前記負荷電流を検出し、該負荷電流が前記過負荷判定電流を超えたと判定した場合、前記駆動回路による前記誘導性負荷への通電を停止させる前記指令信号を生成する、請求項7に記載の誘導性負荷駆動回路。
  9. 前記オン・オフ信号はPWM信号であり、前記オン・オフ駆動はPWM駆動である、請求項6〜8のいずれか一項に記載の誘導性負荷駆動回路。
  10. 前記誘導性負荷はモータであり、前記過負荷判定電流は、前記モータのロック状態を判定するロック判定電流である、請求項6〜9のいずれか一項に記載の誘導性負荷駆動回路。
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