JP4177387B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用の電動パワーステアリング装置などに用いられるモータ制御装置であって、モータ電流検出値(検出電流)がモータ電流指令値(目標電流)と一致するようにモータ電流をフィードバック制御するモータ制御装置に関し、特に異常判定を効果的に行うための新規な改良技術に関するものである。
従来のモータ制御装置は、測定されたモータ電流検出値と記憶されたモータ電流指令値との電流偏差が所定の判定閾値を超えた場合に異常状態と判定して、モータ電流指令値を「0」に設定してモータ出力を遮断している(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載された従来のモータ制御装置において、永久磁石界磁のモータが力行運転する場合には、モータ電流を減少させる方向に逆起電力が発生することから、モータ電流のフィードバック制御がアンダーシュート傾向にあるので、正常運転状態と異常状態(電機子巻線の短絡故障や、制御装置とモータとの間の配線の地絡故障など)との識別は容易である。
特公平6−29031号公報
従来のモータ制御装置では、モータが力行運転する場合には異常判定が可能であるが、たとえばモータを回生運転する場合や、力行指示をしているにも関わらず、モータに加えられるトルク外乱の影響により、モータが出力トルクと反対方向に回転して回生運転する場合には、モータ電流を増加させる方向に逆起電力が発生することから、モータ電流をフィードバック制御しても、モータ電流がオーバシュート傾向となるので、モータ電流の異常を誤判定する可能性があるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、モータの回生運転時などにおける異常の誤判定を防止しつつ、回路要素の適切な保護を実現したモータ制御装置を得ることを目的とする。
この発明によるモータ制御装置は、モータに対してモータ電流を供給するモータ駆動手段と、モータ電流を検出するモータ電流検出手段と、モータ電流検出手段からのモータ電流検出値が入力されるとともに、モータ駆動手段に対する駆動信号を出力するコントローラとを備え、コントローラは、モータ電流の目標値に対応したモータ電流指令値を演算する指令値演算手段と、モータ電流検出値とモータ電流指令値との差が所定の判定閾値以上を示す場合に異常判定信号を生成する異常判定手段とを有し、モータ電流検出値がモータ電流指令値と一致するようにモータ電流をフィードバック制御するモータ制御装置において、コントローラは、モータの回生運転状態を判定する回生運転判定手段をさらに有し、モータの回生運転と判定された場合に、判定閾値をモータの力行運転時の値よりも大きく設定するものである。
この発明によれば、モータの回生運転時などにおける異常の誤判定を防止しつつ、回路要素を適切に保護することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るモータ制御装置を示す回路ブロック図であり、車両用の電動パワーステアリング装置に適用した場合の構成を示している。
図1において、モータ制御装置1には、操舵トルクセンサ2と、バッテリ3と、直流モータ(以下、単に「モータ」と略称する)4と、車両内ネットワーク8とが接続されている。
モータ4には、必要に応じて回転センサ9が設けられており、回転センサ9の検出信号(回転速度ωに対応)は、車両内ネットワーク8を介してモータ制御装置1に入力されている。
操舵トルクセンサ2は、車両(図示せず)の運転者による操舵力を検出し、操舵トルクTsの検出信号をモータ制御装置1に入力する。
バッテリ3は、車載電源として機能しており、モータ制御装置1に電力を供給する。
モータ4は、運転者により操作されるステアリング装置(図示せず)に接続されており、モータ制御装置1からのモータ電流指令値に応じて駆動されることにより、補助トルクを発生して車両の挙動を制御する。
車両内ネットワーク8は、各種センサ(図示せず)から車両の運転状態情報(車速情報などのパルス信号)を取得してモータ制御装置1に入力する。
モータ制御装置1は、マイクロコントローラ5と、モータ駆動手段6と、モータ電流検出手段7とを備えている。マイクロコントローラ5は、モータ電流検出手段7の機能を含んでいてもよい。
マイクロコントローラ5は、CPU50と、AD変換器54、57と、CAN55と、パルス変調回路(以下、「PWM回路」と略称する)56a、56bとを備えている。
CPU50は、目標電流演算手段51(指令値演算手段)と、駆動制御手段52と、異常判定手段53と、減算手段58と、回生運転判定手段59とを備えており、これらの手段51〜53、58、59を実現したソフトウェアを実行する。
マイクロコントローラ5内において、AD変換器54は、操舵トルクTsなどの各種アナログセンサ信号をAD変換してCPU50に入力する。
CAN55は、車両内ネットワーク8を介して取り込まれた各種デジタルセンサ信号をCPU50に入力する。
PWM回路56a、56bは、CPU50の出力信号に基づいて、モータ駆動手段6に対する駆動信号(駆動デューティ比からなるPWM信号)を生成する。
AD変換器57は、モータ電流検出手段7からの検出電流IMS(モータ電流検出値)をAD変換してCPU50に入力する。
CPU50内において、目標電流演算手段51は、AD変換器54を介した操舵トルクTsと、CAN55を介した各種デジタルセンサ信号とに基づいて、モータ4を駆動制御するための目標電流IMT(モータ電流指令値)を算出する。
減算手段58は、目標電流演算手段51からの目標電流IMTと、AD変換器57を介した検出電流IMSとの電流偏差ΔI(=IMT−IMS)を算出する。
異常判定手段53は、目標電流IMTと検出電流IMSとの電流偏差ΔIを求め、電流偏差ΔIが所定の判定閾値(後述する)以上を示す場合に、モータ4またはモータ駆動手段6の異常状態と判定(検出)し、異常判定信号を生成する。
駆動制御手段52は、電流偏差ΔIに基づいて、モータ駆動手段6に対する駆動信号を生成してモータ4を駆動制御する。また、駆動制御手段52は、異常判定手段53からの異常判定信号に応答して、モータ駆動手段6に対する駆動信号の出力を停止する。
回生運転判定手段59は、各種センサ信号(モータ4または車両の運転状態を示すパラメータ)に基づいてモータ4の回生運転状態を判定し、モータ4の回生運転と判定された場合には、異常判定手段53の判定条件(判定閾値)を、モータ4の力行運転時の判定条件から変更し、モータの力行運転時の値よりも大きく設定する。
この場合、回生運転判定手段59は、検出電流IMS(モータ電流検出値)の極性が目標電流IMT(モータ電流指令値)の極性と異なる場合に、モータ4の回生運転と判定する。
モータ駆動手段6は、ゲート駆動回路61a〜61dと、パワーMOSFET62a〜62dと、抵抗63とにより構成されている。
パワーMOSFET62a〜62dは、Hブリッジ回路を構成しており、それぞれ、ダイオードが逆並列接続され、各ゲート駆動回路61a〜61dにより個別に駆動される。
抵抗63は、非常に小さい抵抗値を有し、モータ4への電流供給経路に挿入され、両端がモータ電流検出手段7に接続されている。
モータ電流検出手段7は、モータ4の駆動電流(モータ駆動手段6からモータ4に供給されるモータ電流)を、抵抗63の両端間の電圧に基づいて検出し、検出電流IMSとしてマイクロコントローラ5に入力する。
上記構成により、マイクロコントローラ5は、検出電流IMS(モータ電流検出値)が目標電流IMT(モータ電流指令値)と一致するように、モータ4に供給するモータ電流をフィードバック制御する。
なお、マイクロコントローラ5内のCPU50は、車速センサ(図示せず)、操舵トルクセンサ2および回転センサ9を含む各種センサと協働する各種検出手段を備えており、各種検出手段による検出値は、後述するように回生運転判定手段59の判定条件に関連している。
たとえば、CPU50内のトルク検出手段は、操舵トルクセンサ2と協働して、ステアリング装置に印加される操舵トルクTsを検出する。
また、目標電流演算手段51は、モータ4の力行運転の目標電流IMTのみを演算し、異常判定手段53は、力行運転時の力行方向の検出電流IMSが目標電流IMTよりも第1の判定閾値TH1以上大きい値を示す場合、または、回生運転時の回生方向の検出電流IMSが目標電流IMTよりも第2の判定閾値TH2(>TH1)以上の値を示す場合に、異常判定信号を生成する。
また、マイクロコントローラ5内のCPU50は、回転センサ9と協働してモータ4の回転速度ω[rad/sec]を検出する回転検出手段と、モータ4に電力供給する電源(バッテリ3)の電源電圧を検出する電圧検出手段とをさらに有しており、モータ4の回転速度ωおよび電源電圧(バッテリ電圧)に応じて、第1および第2の判定閾値TH1、TH2を可変設定する。
さらに、マイクロコントローラ5内のCPU50は、モータ4の回転速度ωが所定値以上を示す場合に異常判定手段53の異常判定処理を禁止する異常判定停止手段(図示せず)を有する。
次に、図2のフローチャートおよび図3〜図6の説明図を参照しながら、この発明の実施の形態1による具体的な動作について説明する。
図2はマイクロコントローラ5の処理ルーチンを示しており、ステップS1〜S4は、モータ4の出力トルク制御用の処理を示し、ステップS5〜S9は、モータ4の異常判定処理を示している。
また、図2内のステップS10は、異常判定処理実行後のステップS1へのリターン経路に挿入された待機管理処理である。ステップS10により、ステップS1〜S9の実行後に所定時間待機してからステップS1に復帰し、図2の処理ルーチンは所定周期で繰り返し実行される。
図3は目標電流演算手段51に格納された演算用マップデータを示しており、左右方向の操舵トルクTs(横軸)に対して一義的に決定される左右方向の目標電流IMT(縦軸)の特性を示している。
図4はモータ4の簡易モデルを等価回路で示している。
図4において、モータ4の等価回路は、モータ4への印加電圧Va[V]と、モータ4の電機子インダクタンスLa[H]、電機子抵抗Ra[Ω]、電機子電流Ia[A]および逆起電力ve[V]とにより表される。
図5はモータ4の力行運転および回生運転の領域を左右方向の出力トルクTo(横軸)および左右方向の回転速度ω(縦軸)に関連付けて示している。
図5において、第1象限および第3象限は力行運転に対応し、第2象限および第4象限は回生運転に対応する。
図2において、まず、CPU50内のトルク検出手段は、操舵トルクセンサ2からの検出信号(操舵トルクTs)を、AD変換器54を介して読み込み、目標電流演算手段51は、たとえば図3の特性にしたがうマップ演算により、目標電流IMTを設定する(ステップS1)。
また、CPU50は、モータ電流検出手段7からの検出電流IMSを、AD変換器54を介して読み込む(ステップS2)。
続いて、減算手段58は、目標電流IMTと検出電流IMSとの電流偏差ΔIを算出し(ステップS3)、駆動制御手段52は、電流偏差ΔIに基づき、PI制御などのフィードバック制御アルゴリズムを用いた演算処理を実行し、モータ4に対する印加電圧Vaを決定する(ステップS4)。
以下、モータ4は、CPU50により算出された印加電圧Vaに基づき、PWM回路56a、56bおよびモータ駆動手段6を介して駆動される。
次に、CPU50は、回生運転判定手段59および異常判定手段53と協働して、目標電流IMTおよび検出電流IMSに基づき、モータ制御装置1またはモータ4の異常判定処理(ステップS5〜S9)を実行する。
ここで、図4および図5を用いて、ステップS5〜S9の処理に関連した力行運転時および回生運転時の各検出情報の挙動について詳述する。
図4の簡易モデルにおいて、逆起電力veは、モータ4の回転速度ωに比例し、回転速度ωを下げる方向に発生する。
また、モータ4の出力トルクToは、電機子電流Iaに比例し、電機子電流Iaと同じ方向に発生する。
ここで、モータ4への印加電圧Va[V]は、電機子インダクタンスLa[H]、電機子抵抗Ra[Ω]、電機子電流Ia[A]、逆起電力ve[V]および回転速度ω[rad/sec]を用いて、以下の式(1)のように表される。
Va=Ia・Ra+La・dIa/dt−ve
=Ia・Ra+La・dIa/dt−Ke・ω (1)
ただし、式(1)において、Keはモータ逆起電力定数[Vs/rad]である。
また、モータ4の力行運転および回生運転は図5のように定義されるので、式(1)および図5から、力行運転時におけるモータ4の逆起電力veは、電機子電流Iaを減らす方向、すなわち印加電圧Vaとは逆向きに発生することが分かる。
一方、回生運転時におけるモータ4の逆起電力veは、電機子電流Iaを増やす方向、すなわち印加電圧Vaと同じ向きに発生することが分かる。
以上のことから、この発明の実施の形態1のように電機子電流Iaをフィードバック制御しても、回生運転時における電機子電流Iaは、力行運転時と比べて、逆起電力veの影響によってオーバシュート傾向にあることが分かる。
また、上記フィードバック制御が、回生運転時に電機子電流Iaを整定するように作用し、印加電圧Vaを逆起電圧veに対して逆方向に印加しても、モータ回転速度ωが所定値以上を示す(逆起電力veが電源電圧を超える)場合には、印加電圧Vaが電源電圧に達して飽和し、逆起電力veが印加電圧Vaを越えて、電機子電流Iaが電源側に向かって逆流することが分かる。
また、目標電流演算手段51は、図3に示すように、力行運転時のトルク指示としての目標電流IMTのみを生成するものであり、回生運転の目標電流は生成しない。
しかしながら、モータ4の負荷からのトルク外乱(たとえば、車両の前輪が路面からの反力でステアリング中立方向に戻されるなど)により、モータ4の回転方向が、モータ4の出力トルクToとは逆方向になることが起こり得る。この場合、前述のように駆動制御手段52の出力信号(モータ4への印加電圧Va)がバッテリ3の電圧で制限されて飽和すると、目標電流IMTと検出電流IMSとの極性が互いに逆向きになる。
したがって、上記回生運転時の動作を考慮して、CPU50内の回生運転判定手段59および異常判定手段53は、ステップS5〜S8において、モータ4の回生運転と判定された場合に、判定閾値をモータ4の力行運転時の値(第1の判定閾値TH1)よりも大きい値(第2の判定閾値TH2)に設定する。
ここでは、回生運転時および力行運転時の異常判定条件を切り替えるとともに、異常判定閾値を第1の判定閾値TH1および第2の判定閾値TH2に切り替える。
すなわち、マイクロコントローラ5は、モータ4の回生運転と判定された場合には、異常判定手段53の判定条件を、モータ4の力行運転時の判定条件である第1の判定条件から、モータ4の回生運転時の判定条件である第2の判定条件に変更する。また、後述するように、異常判定手段53は、モータ4の力行運転時には、電流偏差が第1の判定閾値TH1以上を示す場合に異常判定信号を生成し、モータ4の回生運転時には、モータ電流検出値が第2の判定閾値TH2(>TH1)以上を示す場合に異常判定信号を生成する。
まず、回生運転判定手段59は、目標電流IMTと検出電流IMSとの極性を比較して、両者の極性が同じか否かを判定し(ステップS5)、極性が同じ(すなわち、YES)と判定されれば、力行運転と見なして、力行運転時の異常判定処理(ステップS6)に進む。
ステップS6において、異常判定手段53は、検出電流IMSと目標電流IMTとを比較し、電流偏差ΔIの絶対値(=|IMS−IMT|)が第1の判定閾値TH1以上であるか否かを判定する。
この場合、検出電流IMSおよび目標電流IMTは同一極性なので、以下の式(2)を満たすか否かにより、異常の有無を判定することができる。
|IMS|−|IMT|≧TH1 ・・・(2)
ステップS6において、|IMS|−|IMT|<TH1(すなわち、NO)と判定されれば、正常状態なので、ステップS10に進み、所定時間の経過後に図2の処理ルーチンを抜け出てステップS1にリターンする。
また、ステップS6において、|IMS|−|IMT|≧TH1(すなわち、YES)と判定されれば、力行運転時にもかかわらず、検出電流IMSが目標電流IMTを第1の判定閾値TH1以上オーバシュートしている状態なので、モータ4の異常発生状態(地絡故障などの配線異常状態)と見なし、一時的な異常判定信号を生成する。
続いて、モータ4の異常発生状態を保持(継続)したままで所定時間T1[秒]が経過した時点で、最終的な異常判定状態と見なして故障処理を行う(ステップS7)。
このとき、一時的な異常判定信号が所定時間T1[秒]以上継続した時点で、駆動制御手段52からの駆動信号の出力を遮断する。
なお、所定時間T1が経過するまでは、最終的な異常判定信号は生成されることはなく、ステップS10に進み、ステップS1にリターンして、以上の処理を所定周期で繰り返し実行する。
このように、ステップS7において、所定時間T1の経過後(異常判定信号が所定時間T1だけ継続した後)に生成される最終的な異常判定信号は、ノイズなどの影響で一時的に式(2)を満たしたのではなく、確実な異常発生状態と見なすことができる。
ステップS7において、異常判定手段53は、最終的な異常判定信号を生成して、上述のように、たとえば駆動制御手段52からモータ駆動手段6への駆動出力を遮断し、モータ駆動手段6内のパワーMOSFET62a〜62dなどを、過大な地絡電流から保護する。
以下、ステップS10に進み、所定時間経過後に、ステップS1にリターンする。
一方、ステップS5において、目標電流IMTおよび検出電流IMSの極性が互いに異なる(すなわち、NO)と判定されれば、回生運転判定手段59は、回生運転時と見なして異常判定手段53の判定条件を、力行運転時の異常判定条件(ステップS6)から、回生運転時の異常判定条件(ステップS8)に切り替えて、故障の有無を判定する。
この場合、モータ4が回生運転状態であることから、前述のように電機子電流Iaがオーバシュート傾向にあるか、または、駆動制御手段52の出力信号(モータ4への印加電圧Va)が飽和して電機子電流Iaのフィードバックが破綻している可能性があり、地絡故障などの異常が発生していなくても、目標電流IMTと検出電流IMSとの電流偏差(=|IMS|−|IMT|)が、第1の判定閾値TH1を超える可能性がある。
したがって、異常判定手段53は、上記式(2)による異常判定処理(ステップS6)を実行せずに、ステップS8において、回生運転時の検出電流の絶対値(=|IMS|)が第2の判定閾値TH2(>TH1)以上であるか否かの異常判定処理を実行する。
このとき、異常判定手段53は、以下の式(3)を満たすか否かにより、異常の有無を判定する。
|IMS|>TH2 ・・・(3)
ステップS8において、式(3)を満たす(すなわち、YES)と判定されれば、回生運転時にあることを考慮しても、なお異常と見なされる状態なので、一時的な異常判定信号を生成して、回生運転時の最終的な故障処理(ステップS9)に進む。
すなわち、ステップS9において、異常判定手段53は、一時的な異常判定信号が所定時間T2[秒]以上継続した時点で最終的な異常判定信号を出力し、駆動制御手段52からモータ駆動手段6への駆動出力を遮断する。このとき、所定時間T2が経過するまでは、最終的な異常判定信号は生成されることはなく、ステップS10に進む。
以下、前述と同様に、ステップS10に進み、所定時間の継続後にステップS1にリターンする。
このように、ステップS9において、一時的な異常判定状態が所定時間T2だけ継続した時点で最終的な異常判定信号を出力することにより、ノイズなどに起因した一時的な誤判定を防止し、確実に異常と判定された場合のみに、モータ駆動手段6の出力を遮断し、地絡電流からMOSFET62などを保護することができる。
また、上述のように、ステップS1へのリターン経路に、ステップS10の待機処理が挿入されているので、上記処理(ステップS1〜S9)が所定周期で実行されるように管理することができる。
図6は上記処理(ステップS5〜S9)における各設定値および検出値を示す説明図であり、目標電流IMT、検出電流IMS、第1および第2の判定閾値TH1、TH2の相互関係を示している。
図6から明らかなように、第1および第2の判定閾値TH1、TH2を「TH1<TH2」の関係に設定することにより、回生運転時には、力行運転時と比べて、目標電流IMTと検出電流IMSとの差が大きい場合に異常(故障状態)と判定されることが分かる。
以上のように、この発明の実施の形態1によるモータ制御装置によれば、目標電流IMTと検出電流IMSとの極性が異なる場合に回生運転状態と判定し、モータ4の回生運転状態が判定された場合には、異常判定手段53の判定条件を変更するとともに、判定閾値を、力行運転時での第1の判定閾値TH1よりも大きい第2の判定閾値TH2に設定するので、モータ4の力行運転時および回生運転時に応じた適切な異常判定を行うことができる。
また、目標電流演算手段51は、モータ4の力行運転の目標電流IMT(モータ電流指令値)のみを演算し、異常判定手段53は、力行方向の検出電流IMS(モータ電流検出値)が目標電流IMTよりも第1の判定閾値TH1以上大きい値を示す場合、または、回生方向の検出電流IMSが第2の判定閾値TH2以上の値を示す場合に、異常判定信号を生成して駆動制御手段52の出力を遮断するので、信頼性の高い異常判定を実現することができる。
なお、前述のように、回生運転時に目標電流IMTと逆方向に流れる検出電流IMSは、バッテリ3の電圧と、モータ4の回転速度ωに応じて変わるため、異常判定閾値TH2は、バッテリ3の電圧とモータ4の回転速度ωに応じて変化させてもよい。
たとえば、電源電圧が高い場合には、各判定閾値TH1、TH2を増大側に変更することにより、信頼性の高い異常判定を実現することができる。
また、回生運転時にモータ4の回転速度ωが所定値以上に上昇して回生電流が多く流れる場合には、回転速度ωの上昇に応じて異常判定用の第2の判定閾値TH2を増大側に変更することにより、回生運転時のモータ4の回転上昇時においても、誤判定を防止して信頼性の高い異常判定を実現することができる。
また、モータ4の回転速度ωに応じて異常判定閾値TH2を変化させない場合には、以下のように異常判定処理を禁止してもよい。
すなわち、モータ4の回生運転時に、モータ4の回転速度ωが所定値以上を示し、駆動制御手段52のフィードバック制御出力(モータ4への印加電圧Va)が飽和した場合には、電流フィードバック制御が作用せず、正確に異常判定することが困難になるので、異常判定手段53による異常判定処理(ステップ5〜S9)の実行を禁止してもよい。これにより、モータ4の回転上昇時の誤判定を防止して、信頼性の高い異常判定を実現することができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、目標電流IMTおよび検出電流IMSの極性比較(図2内のステップS5参照)により力行運転および回生運転を判定したが、CPU50がモータ4の回転速度ωを検出する回転検出手段を備えている場合には、図5の定義を用いて、検出電流IMSとモータ4の回転速度ωの極性とに基づいて力行運転および回生運転を判定してもよい。
この場合、マイクロコントローラ5内のCPU50は、回転センサ9と協働してモータ4の回転方向を検出するモータ回転方向検出手段を有し、回生運転判定手段59は、モータ4の回転方向が検出電流IMS(モータ電流検出値)の方向と異なる場合に、モータ4の回生運転と判定する。
なお、CPU50内のモータ回転方向検出手段は、逆起電力ve(図4参照)に基づいて回転方向を検出してもよい。
このように、検出電流IMSおよび回転速度ωに基づく定義(図5)を用いて回生運転時を判定することにより、検出電流IMSがオーバシュートする以前に、早期に運転状態の切り替わりを判定することができ、たとえば図2内のステップS7における異常判定時間をより短く設定することができる。
また、検出電流IMSに代えて目標電流IMTを用い、目標電流IMTの極性と回転速度ωの極性とを比較して、回生運転を判定してもよい。
なぜなら、目標電流IMTの方向が切り替わってから、検出電流IMSが整定されて目標電流IMTに追従するまでの追従時間は、モータ4の回転方向が実際に切り替わるまでの時間に比べて十分に短いので、無視することができるからである。
換言すれば、目標電流IMTの方向が切り替わって回生運転となり、駆動制御手段52のフィードバック制御がオーバシュート傾向にある状態でも、モータ4の回転方向が実際に切り替わるまでには、モータ4の電機子の慣性モーメントが影響して長い時間を要するので、これと比べて検出電流IMSのフィードバック制御の整定時間は十分に短く、無視することができるからである。
このように、目標電流IMTの極性と回転速度ωの極性とを比較して回生運転を判定した場合には、検出電流IMSに含まれるノイズの影響を軽減することができる。
実施の形態3.
また、上記実施の形態1のように、モータ制御装置をステアリング装置に適用した場合には、一般的に、目標電流IMTと操舵トルクTsとの関係が図3に示すような単調増加関数で表されるので、回生運転判定手段59は、操舵トルクセンサ2から検出される操舵トルクTsと、電流検出手段7による検出電流IMSとの各極性が逆極性を示す場合に、回生運転と判定してもよく、これにより、前述と同様の作用効果を奏する。
この場合、モータ4は、車両のステアリング装置に接続されており、CPU50は、ステアリング装置に印加される操舵トルクTsを検出するためのトルク検出手段と、モータ4の回転方向を検出するモータ回転方向検出手段とを備えている。
また、目標電流演算手段51は、操舵トルクTsに応じて目標電流IMTを演算し、回生運転判定手段59は、操舵トルクTsの方向がモータ4の回転方向と異なる場合に、モータ4の回生運転と判定する。
また、前述の実施の形態2と同様に、モータ4の回転速度ωを検出する回転検出手段を備えている場合には、操舵トルクセンサ2からの操舵トルクTsの極性と、モータ4の回転速度ωの極性とに基づいて、力行運転および回生運転を判定してもよい。
実施の形態4.
また、上記実施の形態1のように、目標電流演算手段51が力行運転の目標電流IMT(トルク指示)のみを生成する場合には、フィードバック制御の操作量である印加電圧Vaが電源電圧に達して(飽和して)回生運転に至るので、回生運転判定手段59は、印加電圧Vaと電源電圧とがほぼ同一値となって飽和したと見なされる場合に、回生運転と判定してもよい。
この場合、目標電流演算手段51は、モータ4の力行運転の目標電流IMTのみを演算し、回生運転判定手段59は、検出電流IMS(モータ電流)のフィードバック制御の操作量が飽和した場合に、モータ4の回生運転と判定する。
また、マイクロコントローラ5内のCPU50は、モータ駆動手段6に電力供給する電源(バッテリ3)への電流流入状態を検出する電源電流検出手段(図示せず)をさらに備え、回生運転判定手段59は、モータ駆動手段6から電源への電流流入状態が検出された場合に、モータ4の回生運転と判定してもよい。
これにより、前述と同様に、モータ4の回生運転時の誤判定時を防止しつつ、適切な保護をすることができる。
なお、電源電流検出手段としては、種々の公知手段が考えられるが、モータ制御装置1の容積に余裕があるならば、たとえばバッテリ3とモータ駆動手段6との間に挿入された追加抵抗(図示せず)を用いてもよい。この場合、追加抵抗を介して、モータ4からバッテリ3への電流の逆流状態が検出された場合に、回生運転と判定することができる。
また、モータ駆動手段6の保護などを目的として、印加電圧Vaが電源電圧に至る前に、印加電圧Vaを所定の制限値以下に制限する場合には、印加電圧Vaと所定の制限値とを比較して、モータ4の回生運転時を判定してもよい。
さらに、上記実施の形態1〜4では、一時的な異常判定信号による誤判定を防止するために、所定時間が経過判定処理(図2内のステップS7)を設けたが、ノイズなどの影響が無視できる場合には、直ちに異常と判定してもよい。
この発明の実施の形態1に係るモータ制御装置を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による目標電流の演算特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1により制御されるモータの簡易モデルを等価回路で示す説明図である。 この発明の実施の形態1により制御されるモータの力行運転と回生運転との関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1により制御されるモータの力行運転および回生運転の関係と各判定閾値との関係を示す説明図である。
符号の説明
1 モータ制御装置、2 操舵トルクセンサ、3 バッテリ、4 モータ、5 マイクロコントローラ、6 モータ駆動手段、7 モータ電流検出手段、9 回転センサ、50 CPU、51 目標電流演算手段(指令値演算手段)、52 駆動制御手段、53 異常判定手段、56a、56b PWM回路、58 減算手段、59 回生運転判定手段、62a〜62d パワーMOSFET、63 抵抗、IMS 検出電流(モータ電流検出値)、IMT 目標電流(モータ電流指令値)、ΔI 電流偏差、TH1 第1の判定閾値、TH2 第2の判定閾値、Ts 操舵トルク、ω 回転速度。

Claims (14)

  1. モータに対してモータ電流を供給するモータ駆動手段と、
    前記モータ電流を検出するモータ電流検出手段と、
    前記モータ電流検出手段からのモータ電流検出値が入力されるとともに、前記モータ駆動手段に対する駆動信号を出力するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、
    前記モータ電流の目標値に対応したモータ電流指令値を演算する指令値演算手段と、
    前記モータ電流検出値と前記モータ電流指令値との差が所定の判定閾値以上を示す場合に異常判定信号を生成する異常判定手段とを有し、
    前記モータ電流検出値が前記モータ電流指令値と一致するように前記モータ電流をフィードバック制御するモータ制御装置において、
    前記コントローラは、
    前記モータの回生運転状態を判定する回生運転判定手段をさらに有し、
    前記モータの回生運転と判定された場合に、前記判定閾値を前記モータの力行運転時の値よりも大きく設定することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記回生運転判定手段は、前記モータ電流検出値の極性が前記モータ電流指令値の極性と異なる場合に、前記モータの回生運転と判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記コントローラは、前記モータの回転方向を検出するモータ回転方向検出手段をさらに有し、
    前記回生運転判定手段は、前記モータの回転方向が前記モータ電流検出値の方向と異なる場合に、前記モータの回生運転と判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  4. 前記コントローラは、前記モータの回転方向を検出するモータ回転方向検出手段をさらに有し、
    前記回生運転判定手段は、前記モータの回転方向が前記モータ電流指令値の方向と異なる場合に、前記モータの回生運転と判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  5. 前記モータは、車両のステアリング装置に接続され、
    前記コントローラは、前記ステアリング装置に印加される操舵トルクを検出するためのトルク検出手段をさらに有し、
    前記回生運転判定手段は、前記モータ電流検出値の方向が前記操舵トルクの方向と異なる場合に、前記モータの回生運転と判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  6. 前記モータは、車両のステアリング装置に接続され、
    前記コントローラは、前記ステアリング装置に印加される操舵トルクを検出するためのトルク検出手段と、前記モータの回転方向を検出するモータ回転方向検出手段とをさらに有し、
    前記回生運転判定手段は、前記前記操舵トルクの方向が前記モータの回転方向と異なる場合に、前記モータの回生運転と判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  7. 前記指令値演算手段は、前記モータの力行運転のモータ電流指令値のみを演算し、
    前記回生運転判定手段は、前記モータ電流のフィードバック制御の操作量が飽和した場合に、前記モータの回生運転と判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  8. 前記コントローラは、前記モータ駆動手段に電力供給する電源への電流流入状態を検出する電源電流検出手段をさらに有し、
    前記回生運転判定手段は、前記モータ駆動手段から前記電源への電流流入状態が検出された場合に、前記モータの回生運転と判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  9. 前記指令値演算手段は、前記モータの力行運転のモータ電流指令値のみを演算し、
    前記異常判定手段は、前記モータの力行運転時に第1の判定閾値を設定し、前記モータの回生運転時に前記第1の判定閾値よりも大きい第2の判定閾値を設定し、力行方向のモータ電流検出値が、前記モータ電流指令値よりも前記第1の判定閾値以上大きい値を示す場合、または、回生方向のモータ電流検出値が、前記モータ電流指令値よりも前記第2の判定閾値以上の値を示す場合に、前記異常判定信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  10. 前記コントローラは、
    前記モータの回転速度を検出する回転検出手段と、
    前記モータに電力供給する電源の電源電圧を検出する電圧検出手段とをさらに有し、
    前記回転速度および前記電源電圧に応じて前記判定閾値、前記第1の判定閾値または前記第2の判定閾値を可変設定することを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  11. 前記コントローラは、前記回転速度が所定値以上を示す場合に前記異常判定手段の異常判定処理を禁止する異常判定停止手段をさらに有することを特徴とする請求項10に記載のモータ制御装置。
  12. 前記駆動制御手段は、前記異常判定信号に応答して前記駆動信号の出力を停止することを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  13. 前記異常判定手段は、前記異常判定信号が所定時間にわたって継続して生成された時点で最終的な異常判定信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  14. 前記コントローラは、
    前記モータ電流指令値と前記モータ電流検出値との電流偏差を算出する減算手段と、
    前記電流偏差に基づいて前記駆動信号を生成する駆動制御手段とをさらに有し、
    前記モータの回生運転と判定された場合には、前記異常判定手段の判定条件を、前記モータの力行運転時の第1の判定条件から第2の判定条件に変更し、
    前記異常判定手段は、
    前記モータの力行運転時に第1の判定閾値を設定し、
    前記モータの回生運転時に前記第1の判定閾値よりも大きい第2の判定閾値を設定し、
    前記モータの力行運転時には、前記電流偏差が前記第1の判定閾値以上を示す場合に前記異常判定信号を生成し、
    前記モータの回生運転時には、前記モータ電流検出値が前記第2の判定閾値以上を示す場合に前記異常判定信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
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