JP2005079059A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プロトン伝導性膜を構成する固体高分子膜に生じる剪断応力を低減し、ガスシール性能の向上を図ることにより、長期運転が可能で信頼性の高い燃料電池を提供する。
【解決手段】 この燃料電池は、プロトン伝導性膜101と、前記プロトン伝導性膜101に当接せしめられた触媒層102a、102bを含む電極103a、103bと、前記プロトン伝導性膜101に当接するように、前記電極の外周側面を囲み、前記電極とほぼ同一厚さをもつように配置されたシール材104a、104bと、前記プロトン伝導性膜を中心として前記電極および前記シール材の外側に配設されたセパレータ105a、105bとを含み、前記電極の外周側面が、前記プロトン伝導性膜に対して傾斜をもつように形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池に係り、特に、そのガスシール構造に関する。
燃料電池は、発電効率が高くかつ環境特性に優れているため、近年、社会的に大きな課題となっている環境問題やエネルギー問題の解決に貢献できる次世代の発電装置として注目されている。
燃料電池は、一般に電解質の種類によりいくつかのタイプに分類されるが、この中でも固体高分子形燃料電池(以下、PEFCと略称する)は、他のいずれのタイプに比べても小型かつ高出力であり、小規模オンサイト型、例えば、車輌のパワーソースなどの移動体用、携帯用等の電源として次世代の主力とされている。
PEFCは、原理的に優れた長所を有しており、実用化に向けた開発が盛んに行われている。このPEFCでは、燃料として通常、水素が用いられる。水素は、PEFCのアノード(燃料極)側電極に設置された触媒によりプロトン(水素イオン)と電子に分解される。このうち、電子は、外部に供給され、電気エネルギーとして使用され、PEFCのカソード(空気極)側電極へと循環される。一方、プロトンはプロトン伝導性膜(電解質)に供給され、プロトン伝導性膜を通じてカソード側へと移動する。カソード側では、プロトン、循環されてきた電子、および外部から導入される酸素が触媒により結合され、水が生じる。すなわち、PEFC単体で見れば、PEFCは、水素と酸素から水を作る際に電気エネルギーを取り出す非常にクリーンなエネルギー源である。
PEFCは例えば図9に示すように、固体高分子材料からなるプロトン伝導性膜1と、このプロトン伝導性膜の両面に当接せしめられた触媒層2a、2bを含む電極3a、3bとで構成される膜−電極接合体(MEA)を、この電極3a、3bの外周側面を囲むシール材4a、4bを介して、セパレータ5a、5bで挟み込むことによって形成される。このセパレータ5a、5bは、カーボン多孔質体で構成され、前記3a、3bとの間に電極ガス流路を形成してなる。
このセパレータは、ガス拡散層を兼ねる電極への燃料および酸化剤の供給を行うと共に、電流の通過路となるもので、溝を有し、電極3a、3bと密着して、この溝が燃料ガスの流路を形成するように構成される。
そしてセパレータ5a、5bより燃料または酸化剤となる水素ガス、酸素ガスがそれぞれ供給され、それぞれ電極3a、3bを通過して、触媒層2a、2bで酸化還元がなされ、生成されたイオンおよび電子によって電流を生じる。プロトン伝導性膜はイオン伝導性を増大するために通常加湿状態で動作せしめられる。
これら一つ一つの固体高分子電解質形燃料電池の発電電圧は約0.7Vと小さいため、実際には、複数のセルをスタッキングすることにより直列接続して使用される。
ところで、セパレータは電子とガスの通り道であるため、MEA上の電子およびガスを通過させる電極部分とよく密着しなければならず、また同時に、外部へのガスのもれと外部からのガスの侵入を防ぐように、つまりガスリークがないようによく密着しなければならないためMEAを密着性よくセパレータに接触させなければならない。
そこでMEAは、セパレータで加圧した状態となる。このため、電極3a、3bとシール層4a、4bとの界面でプロトン伝導性膜に剪断応力がかかり、この剪断応力によって固体高分子膜が破断してしまうと燃料ガスと酸化ガスのクロスリークが発生して電圧が激しく低下し電池の継続運転が不可能になるという問題があった。また燃料電池の組み立て
時のみならず、保管時、起動停止時、負荷変動時にはプロトン伝導性膜を構成する固体高分子膜の含水率が変化し、固体高分子に体積変化が生じて、剪断応力が生じてしまうこともある。
そこで図10に示すように剪断応力のかかる電極3a、3bとシール層4a、4bとの界面にかかるように、プロトン伝導性膜1とこれらの間に補強シート6a、6bを挟んだ固体高分子形燃料電池も提案されている(特許文献1)。
また、図11に示すようにプロトン伝導性膜1から電極3a、3bの一部を覆うように保護シート7a、7bを形成した固体高分子形燃料電池も提案されている(特許文献2)。
特開平11−204122号公報 特開平5−542897号公報
しかしながら、固体高分子形燃料電池の組み立てに際し、電極とシール材のヤング率が異なっているため、図10に示した特許文献1の構造でも、電極とシール層の境界面およびプロトン伝導性膜上の補強シート6a、6bのシート端面で剪断応力が生じてしまう。
また、図11に示した特許文献2の構造でも、電極とシール層の境界面および保護シート7a、7bのシート端面で剪断応力が生じてしまうという問題があった。
このため、このような固体高分子形燃料電池においても、剪断応力により、プロトン伝導性膜1を構成する固体高分子膜が破断してしまうと燃料ガスと酸化ガスのクロスリークが発生して電圧が激しく低下し、電池の継続運転が不可能になるという問題があった。
更にまた、この特許文献1および2の構造では、補強シートあるいは保護シートを導入しているため、部材の増加、また部材の増加による組み立て工数の増加を招き、更には部材の増加による歩留まりの低下も問題となっている。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、プロトン伝導性膜を構成する固体高分子膜に生じる剪断応力を低減し、ガスシール性能の向上を図ることにより、長期運転が可能で信頼性の高い燃料電池を提供することを目的とする。
そこで本発明の燃料電池は、プロトン伝導性膜と、前記プロトン伝導性膜に当接した触媒層を含む電極と、前記電極の外周側面を囲み、前記外周側面および前記プロトン伝導性膜に当接するシール材と、前記プロトン伝導性膜を中心として前記電極および前記シール材の外側に配設されたセパレータとを含み、前記シール材に当接する前記電極の外周側面が、前記プロトン伝導性膜に対して傾斜をもつ。
この構成により、組み立て時においてセパレータにより加圧されたとしても、電極の外周側面がプロトン伝導性膜に対して傾斜をもつように形成されるため、この傾斜部分による応力緩和により、別部材を装着することなく、剪断応力を低減することができる。従って、歩留まりの低下もない。また、当接する電極およびシール材の端面がテーパを持つかあるいは階段状をなすため、部材の位置あわせおよび装着も容易である。
また本発明では、上記燃料電池において、前記電極が前記プロトン伝導性膜側で大きく、外側に行くに従って小さくなるように形成されたテーパ状の断面を有する。
この構成によれば、上記効果に加え、電極と、プロトン伝導性膜との当接面の面積を大きくとることができ、電極反応を高めることができる。また、組み立てに際しては電極を装着後にシール材を形成する場合、電極の端面に沿ってシール材を挿入していけばよく、
位置あわせも容易である。
また本発明では、上記燃料電池において、前記電極が前記プロトン伝導性膜側で大きく外側で小さくなるような階段状断面を有する。
この構成によれば、上記効果に加え、電極端面とシール材との接触面積をより大きくとることができ、電極とシール材との接触性を高め、電極・シール材界面でのリークを抑制することができる。ひいてはリークの経路を複雑化することができ、リークの低減を図ることができる。
また本発明では、上記燃料電池において、前記電極が前記プロトン伝導性膜側で小さく、外側に行くに従って大きくなるように形成されたテーパ状の断面を有する。
この構成によれば、上記効果に加え、電極の断面積が外側から徐々に小さくなっているため外側からの空気をより多く取り込むことができ、電極反応の活性化を図ることが可能となる。
また本発明では、上記燃料電池において、前記電極が前記プロトン伝導性膜側で小さく、外側で大きくなるような階段状断面を有する。
この構成によっても、上記効果に加え、電極端面とシール材との接触面積をより大きくとることができ、接触性を高めることができる。ひいてはリークの経路を複雑化することができ、リークの低減を図ることができる。
また本発明では、上記燃料電池において、前記プロトン伝導性膜は、少なくとも一部に酸基の結合された金属−酸素結合を有する架橋構造体を含む。
このような無機架橋構造体は、耐熱性が高く高温での使用が可能であるという特性をもつ反面、ナフィオン(登録商標)などの有機系樹脂膜に比べ、剛性が高く、剪断応力に対して特に弱く、図9に示したような従来の組み立て構造ではプロトン伝導性膜の破断を生じ易いという問題があったが、電極をテ−パ状に形成し、剪断応力の緩和をはかることにより、高温での使用が可能でより高効率の固体高分子形燃料電池を提供することができる。このような無機架橋構造体は、架橋基の数を選択することにより、適切な架橋密度となるようにすることにより、湿潤状態であっても、非膨潤状態であっても膜の寸法に大きな変化がないようにすることができる。従って、燃料電池作動時にも作動状態変化による燃料電池内部の温湿度変化に応じてプロトン伝導性膜材料が伸びたり縮んだりすることがないため、膜自体に起因する破断や膜−電極接合体の破壊を低減することができる。
また本発明では、上記燃料電池において、前記プロトン伝導性膜は、樹脂に、少なくとも一部に酸基の結合された金属−酸素結合を含む架橋構造体を含浸させた複合膜である。
この構成により、樹脂に金属−酸素結合を含む架橋構造体を含浸させることにより、樹脂と金属−酸素結合を含む架橋構造体との両方の長所を持たせることができ、金属−酸素結合を含む架橋構造体単体で用いる場合に比べより剪断応力に強い構造を提供することができる。
また本発明では、上記燃料電池において、前記シール材は、前記電極よりもヤング率の高い材料で構成される。
この構造によれば、シール材に電極端面の保護作用をもたせることができる。そして電極の端面がプロトン伝導性膜と当接している領域を、シール材で被覆するように電極が外側に向かって断面積が小さくなる形状を持つ場合に、シール材の緩衝材としての効果は増大する。
また本発明では、上記燃料電池において、前記シール材は、前記電極よりもヤング率の低い材料で構成される。
この構造によれば、シール材が緩衝材として作用する。そしてこの電極は外側に向かって断面積が大きくなる形状を持つ場合、緩衝材としての効果はより増大する。これは、シール材が、電極の端面がプロトン伝導性膜と当接している領域の近傍で、電極とプロトン伝導性膜との間に、入り込むような形で介在することにより、電極の端面からプロトン伝導性膜に与える剪断応力を緩和し、プロトン伝導性膜を保護するためである。
本発明の固体高分子形燃料電池の製造方法は、プロトン伝導性膜に、触媒層を備えた電極と、前記電極の外周側面を囲むように当接し、前記電極とほぼ同一厚さをもつシール材とを配置する工程と、前記電極および前記シール材の外側にセパレータを配し、締め付け固定する固定工程とを含み、前記電極の端縁は前記プロトン伝導性膜に対して傾斜をもつように形成される。
この方法によれば、電極端面がプロトン伝導性膜に対して傾斜をもつように形成されるため、セパレータをMEAに締め付け固定する際にも位置決めが容易である上、締め付け時の剪断応力の緩和をはかることができる。
また、上記固体高分子形燃料電池の製造方法において、配置する工程は、前記プロトン伝導性膜に電極を配置する工程と、前記電極の配置された前記プロトン伝導性膜の、前記電極の外周側面に当接するようにシール材を配置する工程とを含む。
この方法によれば、電極を位置合わせした後、電極の外周側面に当接するようにシール材を当接させるようにすればよく作業性よく固体高分子形燃料電池を形成することができる。
また、上記固体高分子形燃料電池の製造方法において、前記シール材を配置する工程は、液状樹脂を前記電極の周りに供給し硬化させる工程を含む。
この方法によれば、電極を配置した後この電極をマスクとして液状樹脂を供給し硬化させればよいため、極めて容易に密着性よくシール材を形成することが可能となる。
また、上記固体高分子形燃料電池の製造方法において、前記配置する工程は、 前記プロトン伝導性膜にシール材を配置する工程と、前記シール材の配置された前記プロトン伝導性膜の、前記シール材の内側端面に前記電極の外周側面が当接するように電極を配置する工程とを含む。
この方法によれば、シール材を先に配置し、最後に電極を装着することができるため、組み立て時における電極の汚染を防止することができる。また位置あわせに際して電極のエッジがプロトン伝導性膜を傷つけたりするおそれもない。
また、上記固体高分子形燃料電池の製造方法において、前記シール材を配置する工程は、前記プロトン伝導性膜上にマスク部材を形成する工程と、前記マスク部材から露呈する前記プロトン伝導性膜上に液状樹脂を供給し硬化させる工程を含む。
この方法によれば、マスク部材をプロトン伝導性膜上に形成して、液状樹脂を供給することにより容易に所望の形状のシール材を形成することができ、高精度で信頼性の高いシール材が作業性よく形成可能である。また微細化に際しても極めて信頼性の高い固体高分子形燃料電池を形成することが可能である。
本発明の燃料電池は、燃料電池の保管時、起動停止時、負荷変動時等において固体高分子膜であるプロトン伝導性膜の含水率が変化して生じる固体高分子の体積変化に起因する剪断応力や、燃料電池の組み立てにおける、セパレータの締め付けに際して、電極とシール材とのヤング率の差に起因して生じる剪断応力を低減することができるため、長寿命化をはかることができる。
また、別部材を追加することなく電極およびシール部材の端面の形状を変更するのみで
よいため、組み立て工数の増大、組み立て部材の増加、歩留まりの低下などを招くことがない。
従って、固体高分子膜に生じる剪断応力を低減して膜の破断によるクロスリークを防止しガスシール性能の向上をはかることができ、長期運転が可能で信頼性の高い固体高分子形燃料電池を形成することができる。
また固体高分子形燃料電池のコストの低減を図ることができる。
本実施の形態の燃料電池は、正極(空気極)と負極(燃料極)と、これら2つの電極の間に介在せしめられたプロトン伝導性膜とを備え、このプロトン伝導性膜と電極とのシール構造に特徴を有するものである。すなわち、プロトン伝導性膜を挟むように配される電極と、その電極の外側周縁でこのプロトン伝導性膜を挟んでシールするシール材との接合界面をテ−パ状にしたことを特徴とする。このプロトン伝導性膜は、金属−酸素架橋構造体からなる粒子を有し、前記粒子の表面には酸基が付与され、かつ、前記粒子が連続体を構成したことを特徴とするもので、プロトンだけがこの膜を通過できるように構成されている。
この燃料電池に用いられる最良の形態であるプロトン伝導性膜の構造について順次説明する。
本発明の燃料電池で用いられるプロトン伝導性膜において、架橋構造は、重要な構成要素であり、膜の機械的強度、耐熱性、耐久性、寸法安定性等を担う役割を果たす。
本実施の形態のプロトン伝導性膜は、このように架橋構造をもつことにより、膜の機械的強度、耐熱性、耐久性、寸法安定性を得ることができる。即ち、十分な密度の架橋構造となるようにすると、湿潤状態であっても、乾燥状態であっても、大きな寸法変化が見られなくなり、強度変化も生じなくなる。
このように、本発明の燃料電池で用いられるプロトン伝導性膜は、乾燥時と湿潤時の膜の寸法に大きな変化がないため、MEAの製造が容易であるばかりではなく、燃料電池作動時にも作動状態変化による燃料電池内部の温湿度変化に応じて常に膜が伸び縮みすることがない。従って、膜の破断やMEAの破壊が生じることはない。さらに、膨潤により膜が弱くなることはないため、前述の寸法変化だけではなく、燃料電池内で差圧が発生した場合などに膜の破れなどが生じる危険性を回避することができる。
一方、ナフィオン(登録商標)膜などのフッ素系樹脂膜や、芳香族分子構造を主鎖に有する高分子材料からなるプロトン伝導性膜は、いずれも架橋構造を有していない。このため、高温ではクリープ現象などにより、膜の構造が大きく変化し、その結果、高温における燃料電池の動作が不安定となることがある。
また、金属−酸素結合、例えばケイ素−酸素結合、アルミニウム−酸素結合、チタン−酸素結合、ジルコニウム−酸素結合などからなる架橋構造は、燃料電池膜の様に強い酸性(プロトン存在)条件下で、高温高湿にさらされる場合でも比較的安定であり、燃料電池膜内部の架橋構造としては好適に用いることができる。特に、ケイ素−酸素結合は、容易に形成することができ、更に安価であるため、特に好適に用いることができる。
これに対し、このような架橋構造を形成するためには、例えばエポキシ樹脂、架橋性アクリル樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの有機高分子系材料を用いることもできるが、燃料電池膜の様に強い酸性条件下で、高温高湿にさらされる場合には長時間の安定性を得ることは困難である。
なお、この架橋構造体しては、主にケイ素−酸素結合が用いられるのが望ましいが、コ
ストや製造方法の容易さを犠牲にしない範囲で、前述したケイ素以外の金属−酸素結合、或いは、リン−酸素結合、硼素−酸素結合などを併用して用いてもよい。ケイ素以外の金属−酸素結合等を併用する場合には、架橋構造中におけるケイ素−酸素結合の割合は特に限定されないが、ケイ素と他金属等の原子比率は、全金属原子を100mol%とした場合、通常50mol%以上、好ましくは70mol%以上、さらに好ましくは80mol%以上である。
また、本発明のプロトン伝導性膜は、金属−酸素架橋構造体からなる粒子を有し、当該粒子は表面に酸基を有している。
なお、粒子の形態に関しては、球形である場合、若干強度が大きいという利点があるが、必ずしも真球に近い球形である必要はなく、扁平な粒状、柱状など非球形であっても良い。粒子は、明確な構造境界を有するものであれば特に制限はない。
金属(代表例:ケイ素)−酸素結合からなる架橋構造体は、いわゆるガラス構造体であり、前述したように高温でも安定であるために、耐熱性を必要とするプロトン伝導性膜の基本構造として適している。
本発明のプロトン伝導性膜において、粒子の表面の酸基は、スルホン酸基であることが好ましい。スルホン酸は極めて強い酸であり、酸基としてスルホン酸を用いることにより、プロトンの解離性は極めて良好となる。すなわち、スルホン酸はプロトンの拡散抑制が極めて少なく、本発明に好ましく用いることが出来る。スルホン酸は酸化耐久性も良好であって、また、耐熱性においても180℃まで安定であった。
本発明の燃料電池で用いられるプロトン伝導性膜において、粒子状骨格構造となる粒子の連続体を構成する各粒子の平均粒径は、3〜200nmであることが好ましい。平均粒子径が200nmを超えるとプロトン伝導の主役を担う粒子の表面積が減少し、高い伝導度が得られなくなり、また、粒子の間隙が大きくなりすぎて脆くなり、更に燃料ガスの漏洩(いわゆるケミカルショート)の発生も危惧される。一方、3nm以下では均一層に近くなり、十分なプロトン伝導経路が確保できず、効率的なプロトン伝導が困難となる。従って粒子のより好ましい平均粒径範囲は3〜200nmであり、より好ましくは5〜100nmである。平均粒径範囲を5〜100nmとすることにより、十分な強度を確保しつつも、プロトン伝導経路を十分に確保することができる。
また、粒径の分布については、均一な粒径の粒子の連続体であっても、不均一な粒径の粒子の連続体であってもよい。ここで、粒子の粒径分布が均一であると、粒径にもよるが幾何学的に間隙が出来やすく、高いイオン伝導度を発揮できる可能性がある。一方、粒径分布に幅があると、密なパッキングが可能であり、燃料ガスバリア性の向上や膜の強度向上に寄与する。従って使用状況に応じて粒径分布を選ぶようにするのが望ましい。粒子の粒径分布はイオン伝導度、燃料ガスバリア性、膜強度を勘案して適宜決定される。粒径制御は、用いる原料の構造・分子量、溶媒種類・濃度、触媒種類・量、反応温度などの条件調整により可能である。粒径分布は前述の小角X線散乱等から求めることが可能である。
前述のように、本発明のプロトン伝導性膜に含まれる粒子の表面には酸基、好ましくはスルホン酸基が存在する。スルホン酸基は、スルホン酸含有化合物を粒子の間隙に注入(ドープ)された状態であっても良いが、この場合には、長期にわたって燃料電池用プロトン伝導性膜として使用した場合、プロトン伝導性膜から散逸(いわゆるドープアウト)する可能性がある。
これに対し、スルホン酸基を粒子表面に共有結合にて固定化すると、安定した性能を発揮させることが可能となる。
スルホン酸基が粒子表面に固定化された構造には特に制限はないが、好ましい構造とし
て、次式(1)で示される酸基含有構造(A)があげられる。
Figure 2005079059
(式中、Xは架橋に関与する−O−結合、又はOH基を表し、R1は炭素数20以下の炭化水素基を表し、R2はCH3、C25、C37、またはC65のいずれかの基を表し、nは1〜3の整数を表す。nが1のとき、R2は異なる置換基の混合体でもよい。)
この酸基含有構造(A)は粒子が有するケイ素−酸素架橋と、酸基とが、ケイ素−酸素結合を通じて直接共有結合したものである。このように、粒子状構造体中の架橋構造と酸基が直接結合していることから、安定性、耐熱性を得ることができ、好ましく用いることが出来る構造である。
粒子は、酸含有構造(A)以外のケイ素−酸素架橋体(例えば後述する架橋剤)を有していても良いが、この場合、酸含有構造(A)中のケイ素原子は、粒子中のケイ素原子全体の3%以上であることが好ましい。3%以下であると表面に存在する酸基の量が少なくなり、十分な伝導度を発現することが出来ない。一方、上限は特になく、出来るだけ多量の酸基を導入することが好ましいが、一方、酸含有構造(A)を多くするとプロトン伝導性膜が脆くなる傾向があるため、適度な含量とすることが望ましく、一例としては80%以下である。
酸含有構造(A)は化学式(1)で表される構造であるが、式(1)中、R1の構造としては、式(2)で表される飽和アルキレン基であることが好ましい。
Figure 2005079059
ここで、アルキレン基のかわりに、芳香環や種々へテロ原子を有する分子鎖であっても良いが、この場合には耐熱性、耐酸性、耐酸化性などを有する構造である必要がある。一方、アルキレン基の場合には、耐熱性、耐酸性、耐酸化性が良好であり、特に分岐を有さない式(2)の構造体は特に好ましく用いることが出来る。ここで、アルキレン鎖の長さnは、特に制限はないが、長すぎると耐久性が低下するおそれがあり、nは1〜20の範囲が好ましく、特にnが3のものは入手も容易であり好ましく用いることが出来る。
また、このプロトン伝導性膜で採用される粒子としては、酸含有構造(A)だけではなく、種々の架橋剤を用いることが出来る。架橋剤を添加することにより、より強固な架橋が形成され、高温においても更に安定な粒子となり、ひいてはプロトン伝導性膜としての安定性も向上する。
粒子を形成する架橋剤としては、例えば、次式(3)で表される架橋構造(B)が好ましく用いることが出来る。
Figure 2005079059
(式中、R3は炭素原子20以下のアルキル基を表し、Xは架橋に関与する−O−結合、又はOH基を表し、nは2〜4の整数である。)
ここで、架橋構造(B)は、基本的なシリカ架橋構造であり、非常に安定して耐熱性、耐酸化性を維持するものである。また、原料入手も容易であり、安価なプロトン伝導性膜を実現することが出来る。
ここで、架橋基の数nが4である架橋構造(B)は、強固な架橋構造を形成して高度の耐久性をもつと同時に、酸含有構造(A)を安定に固定化することができるため、好ましく用いることが出来る。また、nが2又は3のものは粒子状構造体に可撓性を付与し、その結果、プロトン伝導性膜の可撓性をも向上することが出来る。架橋基の数nは、それぞれ役割に応じて混合して用いても良い。
さらに、粒子状構造体を形成する架橋剤として、次式(4)で表される橋かけ架橋構造(C)を用いても良い。
Figure 2005079059
(式中、Xは架橋に関与する−O−結合、又はOH基を表し、R5は炭素数1〜30の炭素原子含有分子鎖基を表し、R4はCH3、C25、C37、C49、又はC65から選ばれたいずれかの基であり、nは0、1又は2のいずれかの整数である。)
この橋かけ状架橋構造(C)は2つの架橋性シリル基を分子鎖R5で橋かけした構造を有する。このような橋かけ状架橋構造(C)は、極めて架橋反応性が高く、強固な架橋構造を形成することが出来、粒子の安定性向上に寄与する。また、橋かけ構造部の分子鎖種類、分子鎖長、あるいは架橋基Xの数(3−n)などにより可撓性などの物性調整も可能であり、好ましく用いることが出来る。
たとえば、式(4)で表される橋かけ状架橋構造(C)の架橋基の数(3−n)が、1又は2であって、R4がメチル基である場合、膜全体が可撓性を有し、取り扱いの容易な膜とすることが出来る。
さらに、橋かけ状架橋構造(C)を用いる場合、式(4)中のR5が次式(5)で表される構造を有することが好ましい。
Figure 2005079059
ここで、アルキレン基のかわりに、芳香環や種々へテロ原子を有する分子鎖であっても良いが、この場合には耐熱性、耐酸性、耐酸化性などを有する構造である必要がある。一方、アルキレン基の場合には、耐熱性、耐酸性、耐酸化性が良好であり、更に、特に分岐を有さない式(5)の構造体が特に好ましく用いることが出来る。ここで、アルキレン鎖の長さnについては、特に制限はないが、長すぎると耐久性が低下するおそれがあるため、nは1〜20の範囲が好ましく、特にnが8のものは入手も容易であり好ましく用いることが出来る。
またさらに、上述した組成物以外にも、例えばチタン酸化物、ジルコニウム酸化物、アルミニウム酸化物などの金属酸化物を含んでいても良い。
前述したように、本発明のプロトン伝導性膜は、ケイ素−酸素架橋構造からなる粒子を有し、当該粒子は表面に酸基を有し、かつ当該粒子が連続体を構成している。粒子の連続体は、前述のように幾何学的に粒子の間隙を生じる。特に、この粒子の間隙が、プロトン伝導性膜の主表面から相対向する面に連通している場合、粒子の間隙はプロトンがアノードからカソードに効率的に拡散・移動するプロトン伝導経路となる。
粒子の間隙の間隙幅は特に限定されないが、極端に狭いとプロトン伝導が阻害され、また、広すぎると膜が脆くなるだけでなく、燃料ガスがリークして(いわゆるケミカルショート)発電効率が低下する。具体的な平均間隙幅としては、例えば、0.5nm〜500nmが好ましく、1nm〜200nmがより好ましい。
ところで、前述のように、粒子の間隙の壁面(即ち粒子表面)には酸基が導入されているため、粒子の間隙は親水性となっており、水は間隙に効率的に導入することが出来、間隙を水によりほぼ置換することが出来る。プロトン伝導の媒体である水が粒子の間隙に導入可能であることは、プロトン伝導性膜にとっては必須である。通常、燃料電池動作時には、燃料ガスの加湿水、又はカソードの反応で生じた水等により、粒子の間隙の一部あるいは全部が充填された状態となる。プロトン(水素イオン)は、これらの複数の水分子で水和された状態(ヒドロニウムイオン)の形で存在し、このヒドロニウムイオンの拡散移動によりプロトンが伝達される。すなわち、粒子の間隙は、乾燥時には周辺の大気が充満しているが、燃料電池動作時には燃料ガスの加湿水、あるいはカソードの反応で生じた水が満たされていることが好ましい。
本発明の燃料電池で用いられるプロトン伝導性膜においては、上記含水率が3質量%以上であることが好ましい。これ未満の含水率では粒子の間隙、即ちプロトン伝導経路の容積が不十分であり、高い伝導度を得ることが出来ない。一方、含水率が50質量%を超える場合には、燃料ガスが通りやすくなり、ケミカルショートを起こすと同時に膜が脆く弱くなる傾向があるため、50質量%以下であることが好ましい。このように、含水率は3〜50質量%であることが好ましいが、更に5〜30質量%がより好ましい。
また更に、この粒子の間隙の容量(体積)は、粒子の間隙が水で満たされている状態と、乾燥して空気が存在する状態との間での体積差が、3体積%以下であることが好ましい。乾燥時と含水時で体積差(含水による膨潤)があると、膜−電極接合時に含水率調整等が必要となって、接合プロセスが煩雑となるばかりではなく、燃料電池動作時の膜の含水率変動により膜−電極接合体に大きなストレスを生じ、電極からの膜剥離や触媒脱落の原因となる。
この体積差は、乾燥状態で測定した乾燥容量と、水を満たした場合の含水率の差で求めることも出来るが、簡易には、乾燥状態と湿潤状態の膜の膨潤率で求めることが可能である。この場合、粒子は高密度架橋構造を有し、含水しても膨潤しないため、膨潤はすべて粒子の間隙の体積変動に起因するものとして良い。本発明のプロトン伝導性膜では、通常
、含水による膨潤率は3%以下であり、燃料電池動作時にも大きな体積変化が無く、極めて良好に用いることが出来る。
以下、上記プロトン伝導性膜を用いた本発明の実施の形態の固体高分子形燃料電池について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の固体高分子形燃料電池は、図1に示すように、上述したようなプロトン伝導性膜101と、このプロトン伝導性膜101に当接せしめられた触媒層102a、102bを含む電極103a、103bと、このプロトン伝導性膜101に当接するように、電極103a、103bの外周側面を囲み、前記電極とほぼ同一厚さをもつように配置されたシール材104a、104bと、前記電極の外周側面が、前記プロトン伝導性膜に対して傾斜をもつように形成され、前記電極および前記シール材の外側をセパレータとしての導電性ブロック105a、105bで締め付け固定したものである。即ち、この例では、電極103a、103bがプロトン伝導性膜101側で大きく、外側に行くに従って小さくなるように形成されたテーパ状の断面を有するように構成することにより、傾斜部分による応力緩和により、別部材を装着することなく、剪断応力を低減するとともに、部材の位置あわせの向上をはかるものである。
次にこの固体高分子形燃料電池の製造方法について説明する。
図2(a)乃至(c)にその製造工程図を示す。
まず、図2(a)に示すように、例えば以下の第1乃至第4の工程を経て上述したプロトン伝導性膜1を形成する。
第1の工程: 3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製、商品名「サイラエースS−810」)0.2g、テトラエトキシシラン0.8g、ジエチレングリコール0.2g、トリエチルアミン0.6g、水0.25gを1.8mLのテトラヒドロフランに溶解し、10分間室温で激しく撹拌した。
第2の工程: 第1の工程で得られた混合物を、内径9.0cmのテフロン(登録商標)製ペトリ皿(フロンケミカル社製)に注ぎ込み、ガラス板でペトリ皿に蓋をした。
第3の工程: 第2の工程で作製した膜状物をそのまま室温にて3日間静置し、ゲル化させた。ゲル化した膜を80℃オーブン中において、水を入れたデシケータ中にて12時間、更に120℃オーブンにて24時間加熱した。得られた膜状物を取り出し、水、1N硫酸、水でそれぞれ1時間ずつ浸せきし、未反応物、触媒、極性制御剤を膜から抽出した。
第4の工程: 第3の工程で得られた膜を、酢酸125mL、30%過酸化水素水100mlを混合して作製した過酢酸に浸せきし、80℃で1時間加熱した。得られた膜を過酢酸溶液から取り出し、80℃水で各1時間、3回浸せきして過酢酸溶液を十分に抽出した。このようにして、1辺約4cm、厚み200μmの板状とした。
続いて、白金粒子を含む触媒層102aおよび102bを備えた電極103aおよび103bを形成する。
例えばこの電極103aおよび103bは、以下の工程によって形成される。
第5の工程: 3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(チッソ製、商品名「サイラエースS−810」)0.4g、テトラエトキシシラン0.1g、ポリエチレングリコール♯200 0.1g、トリエチルアミン0.3g、水0.13gを0.8mLのテトラヒドロフランに溶解し、10分間室温で激しく撹拌した。
そしてこの工程で得られた混合物を15cm×15cmのテフロン(登録商標)製容器に注ぎ入れ、この中に、カーボンブラック粒子と四フッ化エチレン粒子からなる厚さ100ミクロン、10cm×10cmの導電性カーボンシートを浸漬して、10分静置した。
このようにして作製したシートを取り出し、テフロン(登録商標)シートを介してプレ
スし、そのまま室温にて3日間静置した。得られたシートを80℃加湿下で12時間、更に120℃オーブンにて12時間、更に200℃オーブンにて12時間加熱した。得られたシートを取り出し、水、1N硫酸、水でそれぞれ1時間ずつ浸漬し、未反応物、トリエチルアミン、ポリエチレングリコールを膜から抽出した。
第6の工程: さらにこのシートを、酢酸125mL、30%過酸化水素水100mlを混合して作製した過酢酸に浸せきし、80℃で1時間加熱した。得られたシートを過酢酸溶液から取り出し、80℃水で各1時間、3回浸せきして過酢酸溶液を十分に抽出した。この後、得られたシートをPt(NH3)4(OH)2水溶液に室温で12時間浸漬してイオン置換を行った。
第7の工程: 第6の工程で得られたその後、蒸留水で洗浄、乾燥後、150℃で水素により還元を行い、金属触媒としての白金粒子3を析出させた。さらに、1N硫酸に50℃で1時間浸漬し、酸基をプロトン化したのち、蒸留水で洗浄し、室温で乾燥し、電極シートを得た。このとき、白金の坦持量は、5mg/10cm2であった。
この結果白金粒子が、架橋構造体の粒子のスルホン酸基の近傍に分布した燃料電池用電極が形成される。
なお、金属触媒のイオンを還元する温度を調整することにより、白金粒子の分布を調整することができ、金属触媒としての白金粒子が導電性多孔質体としてのカーボンブラック粒子および架橋構造体の粒子1のスルホン酸基の近傍に分布した燃料電池用電極を形成することもできる。2はプロトン伝導路を示す。ここでは白金粒子が、少なくとも架橋構造体の粒子と導電性多孔質体との接する界面に位置する酸基の近傍に選択的に析出されるようにするのがのぞましい。
続いて、図2(b)に示すように、端面が30°程度となるように斜めにカットする事により得られた電極103a、103bをプロトン伝導性膜に貼り付ける。この電極は、上記方法によって形成されることにより表面に触媒層102a、102bを備えており、多孔性の導電性接着剤を用いてプロトン伝導性膜に貼り付けられる。
この後、周囲に冶具を装着して、スピンコート法などにより、図2(c)に示すように、シール材104a、104bを形成する。ここでシール材としては液状パーフルオロゴム(信越化学製SIFEL3500)のI液(粘度約1200ポアズ)に等重量のII液(粘度約7000ポアズ)を加えて混合し、塗布後硬化させた。
このようにして、電極103aおよび103bの端面に密着性よくシール材104a、104bを形成することができる。
また本実施の形態の固体高分子形燃料電池では、電極と、シール材の界面をテ−パ状に形成しているため、プロトン伝導性膜上での剪断応力を緩和することができ、破断を防止することができる。また、電極を装着後に液状のシール材を充填して形成しているため、密着性をたかめることができる上、製造が容易である。
またテ−パが外側に向かって電極の断面積が小さくなるように形成されているため、電極と、プロトン伝導性膜の当接面の面積をより大きくとることができ、電極反応を高めることができる。
この構成によれば、上記効果に加え、電極と、プロトン伝導性膜との当接面の面積を大きくとることができ、電極反応を高めることができる。また、電極を装着後にシール材を形成する場合、電極の端面に沿ってシール材を挿入していけばよく、位置あわせも容易である。
このようにして、膜の破断によるクロスリークを防止しガスシール性能の向上をはかることができ、長期運転が可能で信頼性の高い固体高分子形燃料電池を形成することが可能となる。
なお、シール材としては、上述したシリコンシーリング剤など、シーリング剤を使用可能である。また液状樹脂を硬化させる方法に代えて、枠状に成形した固体のシール材を装着するようにしてもよい。
また、プロトン伝導性膜としては、前記実施の形態で用いたシリコン-酸素架橋構造体に限定されることなく、適宜変更可能である。
電極についても、前記実施の形態に限定されることなく適宜変更可能である。
(第2の実施の形態)
本実施の形態の固体高分子形燃料電池は、図3に示すように、プロトン伝導性膜201上に電極触媒層202a、202bを形成した後、この上層に端面がテ−パ面を構成するようにカットされた電極203a、203bを形成し、さらにこの電極とほぼ同一厚さをもつようにシール材204a、204bを装着し、その外側をセパレータとしての導電性ブロック205a、205bで締め付け固定したものである。
次に、この固体高分子形燃料電池の製造工程について説明する。
まず、図4(a)に示すように、プロトン伝導性膜201を形成する。
続いて、図4(b)に示すように、ナフィオンに白金粒子を担持させた樹脂材料を塗布し電極触媒層202aおよび202bを形成する。
この後、図4(c)に示すように、プロトン伝導性膜201側に向かって断面積が増大するようなテ−パ状端面をもつ電極203aおよび203bを電極触媒層202a、202bの形成されたプロトン伝導性膜201に貼着する。
そして最後に図4(d)に示すように、シリコーンゴムで形成された枠状のシール材をこの電極の周りに装着固定する。
このとき電極近傍のシール材端面の厚みは電極の厚みと合わせてほぼ一定となるように成形したシール材を用いる。
最後に前記第1の実施の形態と同様にして、セパレータ205a、205bを装着し、図3に示した固体高分子形燃料電池が形成される。
なお、この場合電極触媒層の面積が電極のプロトン伝導性膜との界面における面積よりも大きくなるように電極触媒層が形成されている。
これによりコストは若干あがるが、電極触媒層が広範囲に形成されているため、より電極反応を活発にすることができ高出力の固体高分子形燃料電池を得ることができる。
なお、この電極触媒層の面積は電極の面積よりも小さく形成しても良い。
この場合も、シール材をシリコーンゴムで形成された枠状体で構成したが、液状樹脂を供給して硬化させることにより形成しても良い。
(第3の実施の形態)
本実施の形態の固体高分子形燃料電池は、図5に示すように、プロトン伝導性膜301上に、シール材と当接する電極の端面が外側に向かって断面積が増大するようなテ−パを持つようにしたことを特徴とする。
またこのシール材は、電極よりもヤング率の高い材料で構成される。
この構造によれば、シール材に電極端面の保護作用をもたせることができる。そして電極の端面がプロトン伝導性膜と当接している領域を、シール材で被覆するように電極が外側に向かって断面積が小さくなる形状を持つ場合に、緩衝材としての効果は増大する。
すなわち、プロトン伝導性膜301に端面がテ−パ面を構成するようにカットされた枠
状のシール材204a、204bを装着し、更にその内側にこのテーパ面に符合するテ−パ面をもつようにカットされた電極303a、303bを形成し、外側をセパレータとしての導電性ブロック305a、305bで締め付け固定したものである。
次に、この固体高分子形燃料電池の製造工程について説明する。
まず、図5(a)に示すように、プロトン伝導性膜301を形成する。
この後、図5(b)に示すように、プロトン伝導性膜301側に向かって断面積が増大するようなテ−パ状端面をもつ枠状のシール材304aおよび304bをプロトン伝導性膜301に貼着する。
続いて、図5(c)に示すように、電極触媒層302aおよび302bを備え、プロトン伝導性膜301側に向かって断面積が減少するようなテ−パ状端面をもつ電極303aおよび303bをプロトン伝導性膜301に貼着する。
このとき電極近傍のシール材端面の厚みは電極の厚みと合わせてほぼ一定となるように成形したシール材を用いる。
最後に前記第1および2の実施の形態と同様にして、セパレータ305a、305bを装着し、図5に示した固体高分子形燃料電池が形成される。
また本実施の形態では、電極がプロトン伝導性膜側で小さく、外側に行くに従って大きくなるように形成されたテーパ状の断面を有するように形成しており、これにより外側からの空気をより多く取り込むことができ、電極反応の活性化が可能となる。
(第4の実施の形態)
前記第4の実施の形態では、シール材を先に形成したが、本実施の形態の固体高分子形燃料電池の製造方法では、図7(a)乃至(d)に示すように、プロトン伝導性膜401上に、先に電極触媒層402a、402bを形成し、シール材を形成してから電極を装着するようにしたことを特徴とする。
すなわち、まず電極を形成したのち、シール材と当接する電極の端面が外側に向かって断面積が増大するようなテ−パを持つようにカットしておく。
そして、図7(a)に示すように、プロトン伝導性膜401を形成する。
この後、図7(b)に示すように、このプロトン伝導性膜401上に電極触媒層402aおよび402bを形成する。
そして図7(c)に示すように、プロトン伝導性膜401側に向かって断面積が増大するようなテ−パ状端面をもつ枠状のシール材404aおよび404bをプロトン伝導性膜401に貼着する。
続いて、図7(d)に示すように、電極触媒層402aおよび402bを備えたプロトン伝導性膜401に、この膜側に向かって断面積が減少するように形成されたテ−パ状端面をもつ電極403aおよび403bを貼着する。
このときも電極近傍のシール材端面の厚みは電極の厚みと合わせてほぼ一定となるように成形したシール材を用いる。
最後に前記第1乃至3の実施の形態と同様にして、セパレータを装着し、図5に示したのと同様の固体高分子形燃料電池が形成される。
なお、この場合、電極触媒層の面積は電極のプロトン伝導性膜との界面における面積よりも小さくなるように電極触媒層が形成されている。
これにより触媒の使用量を少なくすることができコストは若干低減されるが、出力は若干低下する。
(第5の実施の形態)
前記第4の実施の形態では、電極触媒層の形成、シール材の形成後電極を形成したが、本実施の形態の固体高分子形燃料電池の製造方法では、図8(a)乃至(d)に示すよう
に、プロトン伝導性膜501上の電極形成領域に相当する領域に、マスクMを形成しておき、このマスクから露呈するプロトン伝導性膜表面にシール材を充填して硬化させシール層504a、504bを形成し、マスクM除去後電極触媒層を形成するとともに、電極を装着するようにしたことを特徴とする。
すなわち、ここでもまず電極を形成したのち、シール材と当接する電極の端面が外側に向かって断面積が増大するようなテ−パを持つようにカットしておく。
そして、図8(a)に示すように、プロトン伝導性膜501を形成する。
この後、図8(b)に示すように、電極を形成する領域にマスクMを形成し、このマスクを介して液状樹脂を供給し硬化させてシール材504a、504bを形成する。このマスクは冶具でもよいしフォトリソグラフィによって形成したレジスト膜でもよい。
そして図8(c)に示すようにマスクMを除去しこのマスクから露呈するこのプロトン伝導性膜501上に電極触媒層502aおよび502bを形成する。
続いて、図8(d)に示すように、電極触媒層502aおよび502bを備えたプロトン伝導性膜501に、この膜側に向かって断面積が減少するように形成されたテ−パ状端面をもつ電極503aおよび503bを貼着する。
このときも電極近傍のシール材端面の厚みは電極の厚みと合わせてほぼ一定となるように成形したシール材を用いる。
最後に前記第1乃至4の実施の形態と同様にして、セパレータを装着し、図5に示したのと同様の固体高分子形燃料電池が形成される。
この方法では、マスクを介して液状樹脂を塗布することによりシール材を成形するように構成しているため容易に所望の形状のシール材を形成することができる。
この方法を用いることにより、特に微細な形状加工を行うことができ、携帯電話用の燃料電池などに適用可能である。
また、前記第1乃至第5の実施の形態では電極とシール材との当接面がテ−パ状断面となるようにしたが、これに代えて階段状断面を有するようにしてもよい。
この構成によれば、上記効果に加え、電極端面とシール材との接触面積をより大きくとることができ、接触性を高めることができる。ひいてはリークの経路を複雑化することができ、リークの低減を図ることができる。
また、前記実施の形態では、直接、水素を用いる場合について説明したが、燃料ガスとして供給し、水素ガスを電池内部で生成して使用するものにも適用可能であることはいうまでもない。
以上説明してきたように、本発明の燃料電池膜は、プロトン伝導性膜に生じる剪断応力を低減し、高度のシール構造を有するため、固体高分子形燃料電池に有効に適用することができ、長期にわたって高温下での使用も可能で信頼性の高いものとなる。
本発明の第1の実施の形態の固体高分子形燃料電池を示す図 同固体高分子形燃料電池の製造工程を示す図 本発明の第2の実施の形態の固体高分子形燃料電池を示す図 同固体高分子形燃料電池の製造工程を示す図 本発明の第3の実施の形態の固体高分子形燃料電池を示す図 同固体高分子形燃料電池の製造工程を示す図 本発明の第4の実施の形態の固体高分子形燃料電池の製造工程を示す図 本発明の第5の実施の形態の固体高分子形燃料電池の製造工程を示す図 従来例の固体高分子形燃料電池を示す図 従来例の固体高分子形燃料電池を示す図 従来例の固体高分子形燃料電池を示す図
符号の説明
101 プロトン伝導性膜
102a、102b 電極触媒層
103a、103b 電極
104a、104b シール材
105a、105b セパレータ
201 プロトン伝導性膜
202a、202b 電極触媒層
203a、203b 電極
204a、204b シール材
205a、205b セパレータ
301 プロトン伝導性膜
302a、302b 電極触媒層
303a、303b 電極
304a、304b シール材
305a、305b セパレータ
401 プロトン伝導性膜
402a、402b 電極触媒層
403a、403b 電極
404a、404b シール材
501 プロトン伝導性膜
502a、502b 電極触媒層
503a、503b 電極
504a、504b シール材
1 プロトン伝導性膜
2a、2b 電極触媒層
3a、3b 電極
4a、4b シール材
5a、5b セパレータ
6a、6b 補強シート
7a、7b 保護シート

Claims (2)

  1. プロトン伝導性膜と、
    前記プロトン伝導性膜に当接した触媒層を含む電極と、
    前記電極の外周側面を囲み、前記外周側面および前記プロトン伝導性膜に当接するシール材と、
    前記プロトン伝導性膜を中心として前記電極および前記シール材の外側に配設されたセパレータとを含み、
    前記シール材に当接する前記電極の外周側面が、前記プロトン伝導性膜に対して傾斜をもつ燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池であって、
    前記プロトン伝導性膜は、少なくとも一部に酸基の結合された金属−酸素結合を有する架橋構造体を含む燃料電池。
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