JP2005075231A - 自動二輪車用ラジアルタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 大型高速自動二輪車に適合するラジアルタイヤの改良。高い直進走行性及び接地部の耐摩耗性の実現。
【解決手段】 カーカス部14は、2枚のカーカスプライ16,17を備え、カーカスコードがタイヤ10の周方向に対して65°〜88°となるように配置されている。カーカスプライ16は、ビード部13を径方向内側から外側に向かって巻き上げられ、トレッドクラウン部18において左右対称にオーバーラップしている。カーカスプライ16,17は、バンド部15によって径方向に締め付けられて補強されている。カーカスプライ16のオーバーラップ寸法Woは、トレッド幅寸法Wの30%〜90%に設定される。カーカスプライ17は、サイドウォール部12に沿って高さhまで延設されている。この高さ寸法hは、サイドウォール部12の高さ寸法Hの20%以上に設定されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動二輪車用のラジアルタイヤの構造に関するものである。
従来から、自動二輪車用のタイヤにいわゆるクラウンオーバーラップ構造が採用されることがある。このクラウンオーバーラップ構造とは、タイヤを構成するカーカスプライがトレッドクラウン部においてオーバーラップされた構造をいい、この構造が採用されることによって、直進走行時に常に接地するトレッドクラウン部の剛性が高められる。その結果、タイヤの直進走行性(安定性)が向上すると共にタイヤの接地部の耐摩耗性が向上する。
クラウンオーバーラップ構造は、シンプルな構造であり、比較的安価且つ効果的にタイヤの剛性を向上させることができるので、一般に小排気量エンジンが搭載された軽量車両用のバイアスタイヤに採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特公平3−36682号公報
ところで、近年では、自動二輪車の市場において大排気量エンジンが搭載された重量車両の需要が伸び、そのため、大型高速車両に適合する自動二輪車用タイヤが種々開発されている。大型高速車両用のタイヤでは、軽量車両用のタイヤと比較してなおさらトレッドクラウン部の剛性の確保、これによるタイヤの直進走行性及び接地部の耐摩耗性の向上が要請される。
そこで、本発明の目的は、大型高速車両に適合し、高い直進走行性及び接地部の耐摩耗性を備えた自動二輪車用ラジアルタイヤを提供することである。
上記目的が達成されるために、本願発明者は、走行時に大荷重が負荷され、しかも高速走行に耐え得るためには、タイヤはラジアル構造が採用されるべきであり、また、タイヤの剛性が簡単且つ確実に向上されるためには、タイヤはクラウンオーバーラップ構造が採用されるべきであると考えた。
(1) そこで、本願に係る自動二輪車用ラジアルタイヤは、径方向外方に凸となるアーチ状に形成された外面がトレッド面をなすトレッド部と、トレッド部の両側から略半径方向内向きに延びる一対のサイドウォール部と、サイドウォール部からさらに略半径方向内向きに延びる一対のビード部と、両ビード部間に架け渡されたカーカス部とを備えた自動二輪車用ラジアルタイヤにおいて、上記カーカス部は、カーカスコードを含むカーカスプライを複数積層された積層体を構成し、各カーカスプライは、カーカスコードの方向が周方向に対して65°(degree)〜88°(degree)となるように配置され、且つ少なくとも最外層に配置されたカーカスプライは、上記ビード部を径方向内側から外側に向かって巻き上げられ、その両端部が上記トレッド部のクラウン部で左右対称にオーバーラップされており、さらに、上記カーカス部を径方向に締め付けて補強するバンド部が上記カーカス部とトレッド部との間に介在されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、カーカス部を構成する複数のカーカスプライは、カーカスコードがタイヤの周方向に対して70°〜88°となるように配置され、しかも、このカーカス部は、バンド部によって径方向に締め付けられて補強される。したがって、当該タイヤは、大荷重・高速走行に適するラジアル構造を備えることになる。
さらに、カーカスプライのうち最外層に配置されたものは、その両端部がトレッド部のトレッドクラウン部においてオーバーラップされているから、特にトレッド部の剛性が向上する。
(2) 上記オーバーラップの寸法Woは、トレッド部のトレッド幅寸法Wの30%〜90%に設定されているのが好ましい。
上記オーバーラップの寸法Woがトレッド部のトレッド幅寸法Wの30%よりも小さい場合は、所要の剛性を確保することが困難となり、一方、上記オーバーラップの寸法Woがトレッド部のトレッド幅寸法Wの90%よりも大きい場合は、当該タイヤにとって剛性の向上という利点に対して、自重の増加という不利益の割合が大きくなるからである。したがって、上記オーバーラップの寸法Woが上記範囲に設定されることにより、大幅な自重増加が抑えられると共にトレッド部の剛性が効果的に向上される。
(3) 上記クラウン部で左右対称にオーバーラップされたカーカスプライ以外の他のカーカスプライは、上記ビード部を径方向内側から外側に向かって巻き上げられ、その両端部が上記サイドウォール部の高さ寸法の20%以上の高さまで延ばされているのが好ましい。特に、他のカーカスプライの両端部は、上記サイドウォール部の高さ寸法の20%〜90%の高さまで延ばされているのが好ましい
この構成では、他のカーカスプライによって、サイドウォール部の剛性が向上する。したがって、当該タイヤ全体の剛性が向上し、一層走行性の改善が図られるという利点がある。
以上のように本発明によれば、ラジアル構造及びクラウンオーバーラップ構造を備えた自動二輪車用ラジアルタイヤが構成されるので、大型高速車両に適合し、高い直進走行性及び接地部の耐摩耗性を備えた自動二輪車用ラジアルタイヤが提供される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るラジアルタイヤ(以下、単に「タイヤ」と称される)10の構造を示す要部断面図である。この図には、タイヤ10の中心を通過し且つタイヤ10の赤道面Eと直交する平面に沿った断面が示されている。同図において上下方向がタイヤ10の半径方向であり、左右方向がタイヤ10の軸方向である。
タイヤ10は、自動二輪車用として構成されており、トレッドパターンを除き、赤道面Eを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。タイヤ10は、トレッド部11、サイドウォール部12、ビード部13、カーカス部14及びバンド部15を備えている。
本実施形態の特徴とするところは、タイヤ10が後述される所定のラジアル構造を備えている点、カーカス部14を構成するカーカスプライ16,17が2枚設けられ、カーカスプライ16,17を構成するカーカスコード(図示せず)が、タイヤ10の周方向に対して70°〜88°の角度となるように配置されている点、カーカスプライ16がトレッドクラウン部18において図1が示すようにオーバーラップされている点、カーカスプライ17の両端部19,20は、サイドウォール部12の所定の位置まで巻き上げられている点である。以下、タイヤ10の構造についてさらに詳述される。
トレッド部11は架橋ゴムからなり、そのトレッド面21は、半径方向外向きに凸となるようにアーチ状に形成されている。
自動二輪車が旋回されるときは、運転者が当該自動二輪車を旋回方向内側に傾斜させるが、このとき、タイヤは、路面とキャンバー角を成して接地する。そして、自動二輪車の旋回時に生じる遠心力に対抗するように、タイヤの接地面にキャンバースラストが発生し、この力によって当該自動二輪車は安定した旋回がなされる。このように、安定したキャンバースラストが発生するために、トレッド部11の外面、すなわちトレッド面21は、図1が示すように大きくアーチを描くように形成されている。
トレッド面21は、路面と接地する。このため、トレッド面21には、溝部とランド部とからなるトレッドパターン(図示せず)が形成されている。
サイドウォール部12は、トレッド部11に連続し、トレッド部11の両端から半径方向内向きに延びている。このサイドウォール部12も、架橋ゴムからなる。サイドウォール部12は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。また、サイドウォール部12は、カーカス部14の外傷を防止する。
ビード部13は、ビードコア22と、このビードコア20から半径方向外向きに延びるビードエーペックス23と、チェーファ31とを備えている。
ビードコア21は環状に形成されており、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)からなる。ビードエーペックス23は、半径方向外向きに先細りとなるテーパ状に形成されており、架橋ゴムからなる。
カーカス部14は、本実施形態では、2枚のカーカスプライ16,17を備えており、これらは、図1が示すように積層されている。ただし、カーカス部14は、複数枚のカーカスプライが積層されていればよく、その枚数に何ら制限はない。カーカスプライ16,17は、トレッド部11、サイドウォール部12及びビード部13の内周面に沿うように配置されている。
内側に積層されたカーカスプライ17は、その端部19,20が、ビードコア22の軸方向内側から外側に向かって巻き上げられている。そして、その巻き上げ高さの寸法は、hである。本実施形態では、この高さ寸法hは、サイドウォール部12の高さ寸法Hの50%に設定されている。ただし、この寸法hは、寸法Hの20%以上でれば十分であり、40%〜80%に設定されるのがより好ましい。この寸法hが設定されることによる作用効果については後述される。
ここで、上記寸法h及びHは、タイヤ10が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるように空気が充填された状態で測定されるものである。本明細書において、タイヤ10の各部の寸法は、この状態で測定されたものとする。
正規リムとは、タイヤ10が依拠する規格を含む規格体系において定められたリムを意味する。JATMA規格における「Measuring Rim 」は、正規リムである。また、正規内圧とは、タイヤ10が依拠する規格を含む規格体系において定められた内圧を意味する。LATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS PRESSURE」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
また、カーカスプライ16は、カーカスプライ17を覆うように、当該カーカスプライ17の外側に積層されている。カーカスプライ16は、図1が示すように、カーカスプライ17と同様にビードコア22の軸方向内側から外側に向かって巻き上げられている。そして、カーカスプライ16は、カーカスプライ17を覆うようにサイドウォール部12及びトレッド部11に沿ってトレッドクラウン部18まで延設されている。
本実施形態では、カーカスプライ16の一方の端部24は、トレッドクラウン部18の上記赤道面Eを超える位置まで延設されている。また、カーカスプライ16の他方の端部25は、トレッドクラウン部18の上記赤道面Eを超える位置まで延設されている。
したがって、カーカスプライ16,17は、その端部24,25同士が、上記赤道面Eを中心として左右対称となるようにオーバーラップされている。本実施形態では、このオーバーラップ寸法Woは、タイヤ10のトレッド幅寸法Wの70%に設定されている。ただし、この寸法Woは、寸法Wの70%に限定されるものではなく、30%〜90%に設定される。
本実施形態では、前述のように、カーカスプライ16,17が2枚設けられているが、さらに多数枚のカーカスプライが設けられる場合は、その積層されたカーカスプライのうち最外層に配置されたカーカスプライが、上記カーカスプライ16のように、トレッドクラウン部18においてオーバーラップした構造となっていればよい。そして、その他のカーカスプライは、上記カーカスプライ17のように、それらの端部がサイドウォール部12の高さ寸法Hの20%以上の高さ位置まで巻き上げられていればよい。
図2は、タイヤ10の平面図であり、カーカスプライ16,17及びバンド部15を構成するバンドプライ26の位置関係を図示している。
カーカスプライ16,17は、それぞれ、カーカスコード26,27と、このカーカスコード26,27を被覆するトッピングゴムとからなる。カーカスプライ26,27は、公知の要領で構成される。カーカスコード26,27は、例えばナイロン繊維等が採用される。
本実施形態では、カーカスコード26,27の方向は、タイヤ10の周方向(すなわち、赤道面Eの方向)となす角度θは、75°に設定されている。もっとも、この角度は、70°〜88°の範囲で適宜設定され得る。したがって、本実施形態に係るタイヤ10は、ラジアル構造を備える。
バンド部15は、単一又は複数枚のバンドプライ28を備えている。本実施形態では、バンド部15は、1枚のバンドプライ28を備えている。バンドプライ28は、公知の要領で構成されるが、例えば、バンドコード29がトッピングゴムで被覆されることにより形成される。
バンドコード29は、例えばアラミド繊維から構成されており、バンドプライ28の長手方向に沿って配置されている。すなわち、バンドコード29は、タイヤ10の周方向に沿って配置される。ただし、バンドコード29がタイヤ10の周方向に沿って配置される必要はなく、バンドコード29がタイヤ10の周方向(すなわち赤道面Eの方向)となす角度は、例えば0°〜30°の範囲で適宜設定され得るものである。
そして、このバンドプライ28は、その長手方向がタイヤ10の周方向に沿うようにカーカス部14の外側に巻き付けられる。これにより、カーカス部14が半径方向に締め付けられ、補強される。
このような構造のタイヤ10では、カーカスプライ16,17がタイヤ10の周方向に対して上記角度θで配置されることから、ラジアル構造が形成されている。しかも、これらカーカスプライ16,17は、バンド部15によってタイヤ10の半径方向に締め付けられて補強されている。したがって、トレッド部11の剛性が向上し、タイヤ10は、大荷重が負荷され、且つ高速走行に適するものである。
さらに、カーカス部14のうち、最も外側に積層されるカーカスプライ16は、その両端部24,25がトレッド部11のトレッドクラウン部18においてオーバーラップされているから、特にトレッド部11の剛性が簡単且つ効果的に向上する。
これにより、タイヤ10は、大型高速自動二輪車に適合し、しかも、高い直進走行性及び接地部の耐摩耗性を備えたものとなる。
特に、本実施形態では、上記オーバーラップ寸法Woは、トレッド部11のトレッド幅寸法Wの30%〜90%に設定されている。
オーバーラップ寸法Woがトレッド幅寸法Wの30%よりも小さい場合は、所要の剛性を確保することが困難となり、一方、オーバーラップ寸法Woがトレッド幅寸法Wの90%よりも大きい場合は、タイヤ10にとって剛性の向上という利点よりも、自重の増加という不利益が大きくなる。したがって、オーバーラップ寸法Woが上記範囲に設定されることにより、タイヤ10は、大幅な自重増加が抑えられつつ、トレッド部11の剛性が効果的に向上されるという利点がある。
さらに、本実施形態では、カーカスプライ17は、ビード部13を径方向内側から外側に向かって巻き上げられ、その両端部19,20がサイドウォール部12の高さ寸法Hの50%の高さまで延設されている。
これにより、サイドウォール部12の剛性は効果的に向上し、したがって、前述のトレッド部11の剛性向上と共にタイヤ10全体の剛性がバランス良く向上し、タイヤ10は、なお一層大荷重・高速走行に適し、その結果、走行性能の改善が図られる。
次に、実施例によって本発明の効果について説明される。なお、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
表1は、本発明の実施例1及び実施例2に係るタイヤの性能について、従来例(比較例)に対する比較試験が行われた結果が示されている。
各実施例及び比較例に係るタイヤのサイズは、170/60ZR17である。比較試験に使用されたテスト車両は、1100ccオンロード向け自動二輪車である。
比較試験は、テスト車両が走行した場合の直進安定性等が測定され、これらが指数で表されることにより実施された。この指数は、各試験課目について比較例を100とした場合の相対的数値である。
各実施例及び比較例に係るタイヤの諸元は次の通りである。
[実施例1]
カーカス部の構造は、(1−0+COL(クラウンオーバーラップ))構造である。
カーカスプライは、カーカスコードがナイロン繊維であり、これが架橋ゴムにより被覆されている。
カーカスプライは2枚備えられており、カーカス寸度は、2100dtex/2である。各カーカスプライは、カーカスコードがタイヤの周方向に対して80°の角度で交差している。
カーカスプライのオーバーラップ寸法は、トレッド幅寸法の50%である。
バンド部の構造は、JLB(ジョイントレスバンド)構造である。
バンドプライは、バンドコードがアラミド繊維であり、これが架橋ゴムにより被覆されている。
バンドプライは2枚備えられており、バンド寸度は、1670dtex/2である。各バンドプライは、バンドコードがタイヤの周方向に対して0°の角度となるように配置されている。
[実施例2]
カーカス部の構造は、(1−0+COL)構造である。
カーカスプライは、カーカスコードがナイロン繊維であり、これが架橋ゴムにより被覆されている。
カーカスプライは2枚備えられており、カーカス寸度は、1400dtex/2である。各カーカスプライは、カーカスコードがタイヤの周方向に対して80°の角度で交差している。
カーカスプライのオーバーラップ寸法は、トレッド幅寸法の85%である。
バンド部の構造は、JLB構造である。
バンドプライは、バンドコードがアラミド繊維であり、これが架橋ゴムにより被覆されている。
バンドプライは2枚備えられており、バンド寸度は、1670dtex/2である。各バンドプライは、バンドコードがタイヤの周方向に対して0°の角度となるように配置されている。
[比較例]
カーカス部の構造は、(3−0)構造であり、カーカスプライは、オーバーラップされていない。
カーカスプライは、カーカスコードがナイロン繊維であり、これが架橋ゴムにより被覆されている。
カーカスプライは2枚備えられており、カーカス寸度は、2100dtex/2である。各カーカスプライは、カーカスコードがタイヤの周方向に対して80°の角度で交差している。
バンド部の構造は、JLB構造である。
バンドプライは、バンドコードがアラミド繊維であり、これが架橋ゴムにより被覆されている。
バンドプライは2枚備えられており、バンド寸度は、1670dtex/2である。各バンドプライは、バンドコードがタイヤの周方向に対して0°の角度となるように配置されている。
Figure 2005075231
表1が示すように、実施例1では、比較例と比べて、直進安定性、旋回安定性、操舵応答性、リーン特性、剛性感に関し、5%の性能の向上が確認された。さらに、比較例と比べて、コーナリングパワー、縦バネ常数、横バネ常数に関し、5%の向上が確認された。
また、実施例2では、比較例と比べて、直進安定性に関して5%、旋回安定性、操舵応答性、リーン特性、剛性感に関して10%の性能の向上が確認された。さらに、比較例と比べて、縦バネ常数に関して5%、コーナリングパワー、横バネ常数に関して10%の向上が確認された。
本発明は、自動二輪車に装着されるラジアルタイヤに適用される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの構造を示す要部断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るタイヤの平面図である。
符号の説明
E・・・赤道面
10・・・タイヤ
11・・・トレッド部
12・・・サイドウォール部
13・・・ビード部
14・・・カーカス部
15・・・バンド部
16・・・カーカスプライ
17・・・カーカスプライ
18・・・トレッドクラウン部
19・・・端部
20・・・端部
21・・・トレッド面
24・・・端部
25・・・端部
26・・・カーカスコード
27・・・カーカスコード
28・・・バンドプライ

Claims (3)

  1. 径方向外方に凸となるアーチ状に形成された外面がトレッド面をなすトレッド部と、
    トレッド部の両側から略半径方向内向きに延びる一対のサイドウォール部と、
    サイドウォール部からさらに略半径方向内向きに延びる一対のビード部と、
    両ビード部間に架け渡されたカーカス部とを備えた自動二輪車用ラジアルタイヤにおいて、
    上記カーカス部は、
    カーカスコードを含むカーカスプライが複数積層された積層体を構成し、各カーカスプライは、カーカスコードの方向が周方向に対して65°〜88°となるように配置され、且つ
    少なくとも最外層に配置されたカーカスプライは、
    上記ビード部を径方向内側から外側に向かって巻き上げられ、その両端部が上記トレッド部のクラウン部で左右対称にオーバーラップされており、
    さらに、上記カーカス部を略半径方向に締め付けて補強するバンド部が、上記カーカス部とトレッド部との間に介在されていることを特徴とする自動二輪車用ラジアルタイヤ。
  2. 上記オーバーラップの寸法Woは、
    トレッド部のトレッド幅寸法Wの30%〜90%に設定されている請求項1記載の自動二輪車用ラジアルタイヤ。
  3. 上記クラウン部で左右対称にオーバーラップされたカーカスプライ以外の他のカーカスプライは、
    上記ビード部を径方向内側から外側に向かって巻き上げられ、その両端部が上記サイドウォール部の高さ寸法の20%以上の高さまで延ばされている請求項1又は2記載の自動二輪車用ラジアルタイヤ。

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