JP3078589B2 - モータサイクルの不整地用タイヤ - Google Patents

モータサイクルの不整地用タイヤ

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JP3078589B2
JP3078589B2 JP03073330A JP7333091A JP3078589B2 JP 3078589 B2 JP3078589 B2 JP 3078589B2 JP 03073330 A JP03073330 A JP 03073330A JP 7333091 A JP7333091 A JP 7333091A JP 3078589 B2 JP3078589 B2 JP 3078589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータサイクルの不整
地用タイヤに関する。
【0002】
【従来技術】従来、モータサイクルの不整地用タイヤに
おいては、走行時に路面の凹凸により絶えず大きな入力
を路面より受けるため、タイヤの軽量化を図ると共に、
タイヤのエンベロープ性能を高め、路面の凹凸に対する
吸収性を向上させることが、モータサイクルの走破性能
の向上に大きく影響することが知られている。一方、モ
ータサイクルの不整地用タイヤのトラクション性能を向
上させるには、前記エンベロープ性能を損なうことな
く、タイヤ路面部の周方向曲げ剛性を高めることが有利
であることも知られている。
【0003】しかしながら、従来のモータサイクルの不
整地用タイヤとしてはバイアス構造とされたタイヤが一
般的であり、このタイヤのエンベロープ性能を向上させ
るために、カーカスプライのコードのタイヤ周方向に対
する角度を大きく設定した場合には、タイヤの上下方向
の剛性が低下してエンベロープ性能は向上するが、タイ
ヤ踏面部の周方向曲げ剛性も低下するため、トラクショ
ン性能が低下する。一方、タイヤのトラクション性能を
向上させるために、カーカスプライのコードのタイヤ周
方向に対する角度を小さく設定した場合には、タイヤ踏
面部の周方向曲げ剛性は増大するが、タイヤの上下方向
の剛性が向上すると共に、タイヤ踏面部の径方向の曲げ
剛性も大きくなるため、エンベロープ性能が低下すると
いう欠点があった。更に、バイアス構造とされた従来の
モータサイクルの不整地用タイヤにあっては、ビード部
で折り返される2枚以上のカーカスコード層と、通常少
なくとも1枚のブレーカー層を有するため、軽量化を図
ることも難しかった。
【0004】ところで、近年、四輪車で使用される、タ
イヤ周方向に対して略90度に近い角度を有するカーカ
スと、トレッドを補強する2枚の小さい角度で互いに交
差するベルトからなるラジアル構造のタイヤをモータサ
イクル用タイヤとすることが提案されている。しかしな
がら、このラジアル構造のモータサイクル用タイヤにお
いては、タイヤサイド部のカーカスのコード角がタイヤ
周方向に対して略90度となっている。従って、柔軟性
はあるもの横剛性が低く、モータサイクルが旋回する場
合に必要なキャンバースラストを充分に発生することが
できないという不具合がある。
【0005】これを改善するモータサイクル用タイヤの
一例として特開昭59−120502号公報に開示され
たタイヤが知られている。図に示される如く、このモ
ータサイクル用タイヤ40においては、一枚のカーカス
プライ42の両端部42A、42Bをタイヤ赤道面44
をこえて延設してトレッド部46にオーバラップ領域4
8を形成したため、カーカスプライの両端部をビード部
近傍までとした従来構造と比べ、カーカスプライ42の
枚数を増加させることなく、即ち軽量化を図りつつタイ
ヤサイド部40Aの剛性を向上することができる利点が
ある。
【0006】さらに、実開昭58−160805号公報
に開示されたモータサイクル用ラジアルタイヤには、ト
レッド部にコードが実質上タイヤ周方向に沿って配列さ
れた少なくとも一層以上よりなるベルト層を設けたもの
が示されている。このベルト層は、そのコード角度ゆえ
に、タイヤ踏面部の周方向曲げ剛性を高く、またタイヤ
径方向曲げ剛性を低くできるので、トラクション性能の
向上が期待できる。
【0007】そこで、本発明者はモータサイクルの不整
地用タイヤに要求される軽量化やトラクション性、エン
ベロップ性の向上を同時に満足すべく、トレッド部でオ
ーバラップするカーカスと実質的に周方向に延在するコ
ードからなるベルト層との組合せから成る構造を提案す
るものである。
【0008】ところが、このモータサイクルの不整地用
タイヤは、その製造時において、図に示される如く、
カーカスプライ42のオーバラップ領域48がタイヤ軸
方向(図の矢印A、B方向)に移動する。このため、
カーカスプライ42のタイヤ外側部の端部42Cに対応
するベルト層50のコード52Aと52Bとが互いに離
反するという不具合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、製造時に発生するトレッド部のベルト層のコード
間の離反を防止することができるモータサイクルの不整
地用タイヤを得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、両端部が一対のビードワイヤで折り返され互いにタ
イヤ赤道面をこえて延設されトレッド部にオーバラップ
領域を形成すると共にコード角度がタイヤ周方向に対し
45〜90度とされた少なくとも一枚以上のカーカスプ
ライと、トレッド部に配置されコードが実質上タイヤ周
方向に沿って配列された少なくとも一層以上よりなるベ
ルト層と、を有するモータサイクルの不整地用タイヤで
あって、前記オーバラップ領域と前記ベルト層との間の
少なくともタイヤ外側部の前記カーカスプライの端部を
覆うゴム層を設けたことを特徴としている。
【0011】
【0012】
【作用】請求項1記載の本発明では、タイヤ製造時に、
タイヤ外側部のカーカスプライの端部と、この端部の下
側のカーカスプライとの相対移動によって、タイヤ外側
部のカーカスプライの端部近傍にゴム流れが生じるが、
このゴム流れは、ゴム層によって吸収されるため、ゴム
流れよって発生したベルト層のコードの間隔を広げよう
とする動きをベルト層に影響しないようにすることがで
きる。このため、製造時に発生するトレッド部のベルト
層のコード間の離反を防止することができる。
【0013】
【0014】
【実施例】本発明の第1実施例を図1及び図2に従って
説明する。
【0015】図1に示される如く、モータサイクルの不
整地用タイヤ10のカーカスは、コードの角度がタイヤ
周方向に対し45〜90度とされた1枚のカーカスプラ
イ12で構成されている。このカーカスプライ12の両
端部12A、12Bは左右一対のビード14で折り返さ
れ、トレッド部16において、タイヤ赤道面18をこえ
て延設されてオーバラップ領域20を形成している。
【0016】また、トレッド部16には、1層のベルト
22が配設されており、このベルト22は、コードが実
質上タイヤ周方向に沿って配列されいる。また、ベルト
22とカーカスプライ12のオーバラップ領域20との
間には、ゴム層24が配置されている。このゴム層24
の幅Wはオーバラップ領域20より広幅とされており、
両端部24A、24Bは夫々オーバラップ領域20の両
端部を覆っている。
【0017】なお、ゴム層24はトレッド部16のバラ
ンスを考慮して、オーバラップ領域20を覆う幅とし
た。また、図2に示される如く、ゴム層24はベルトコ
ーティングゴムと同じゴム材で構成されており、ゴム層
24と、カーカスプライ12のコーティングゴムと、ベ
ルト22のコーティングゴムとを合わせたゴム厚Dは、
0.7〜2.0mmとされている。なお、カーカスプライ
12のコーティングゴムの厚さKは0.1mmとされてお
り、ベルト22のコーティングゴムの厚Nは0.1mmと
されている。
【0018】次に本実施例の作用に付いて説明する。
【0019】本実施例では、タイヤ製造時に、カーカス
プライ12のオーバラップ領域20のタイヤ外側部の端
部12Cと、この端部12Cの下側のカーカスプライ1
2Bとのタイヤ軸方向(図2の矢印A、B方向)の相対
移動によって、カーカスプライ12の端部12C近傍に
ゴム流れが生じるが、このゴム流れは、ゴム層24によ
って吸収される。従って、ゴム流れよって発生したベル
ト層22のコード23の間隔を広げようとする動きを、
ベルト層22に影響しないようにすることができる。こ
のため、製造時に発生するトレッド部16のベルト層2
2のコード23間の離反を防止することができる。
【0020】なお、上記実施例では、ゴム層24の厚さ
を厚くして、カーカスプライ12のコーティングゴム厚
と、ベルト22のコーティングゴム厚とを含めたゴム厚
Dを、0.7〜2.0mmとしたが、これに代えて、カー
カスプライ12のコーティングゴム厚とベルト22のコ
ーティングゴム厚との少なくとも一方を厚くして、ゴム
厚Dを0.7〜2.0mmとしも良い。また。カーカスプ
ライ12のコーティングゴム厚を厚くする場合には、上
側の厚さのみを厚くしても良く、ベルト22のコーティ
ングゴム厚を厚くする場合には、下側の厚さのみを厚く
しても良い。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】実験例)本発明の図1及び図2に示すオ
ーバラップ領域とベルト層との間にゴム層24を設けた
モータサイクルの不整地用タイヤA1、及び図に示す
比較例のモータサイクルの不整地用タイヤBについて、
製造時の、ベルト層22のカーカスプライ12の端部1
2Cに対応するコード23の離反量を測定し、その結果
を比較例のモータサイクルの不整地用タイヤBを100
として表1に指数表示した。
【0025】タイヤのサイズは110/90−19を使
用し、各タイヤの主な仕様は表1の通りである。
【0026】
【表1】
【0027】以上の結果から、本発明のモータサイクル
の不整地用タイヤが特に優れていることが明確である。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、製造時
に発生するトレッド部のベルト層のコード間の離反を防
止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のモータサイクルの不整地
用タイヤを示すタイヤ軸方向断面図である。
【図2】本発明の第1実施例のモータサイクルの不整地
用タイヤのトレッド部を示すタイヤ軸方向断面図であ
る。
【図3】従来例のモータサイクルの不整地用タイヤを示
すタイヤ軸方向断面図である。
【図4】従来例のモータサイクルの不整地用タイヤのト
レッド部を示すタイヤ軸方向断面図である。
【符号の説明】
10 モータサイクルの不整地用タイヤ 12 カーカスプライ 16 トレッド部 20 オーバラップ領域 22 ベルト 23 コード 24 ゴム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部が一対のビードワイヤで折り返さ
    れ互いにタイヤ赤道面をこえて延設されトレッド部にオ
    ーバラップ領域を形成すると共にコード角度がタイヤ周
    方向に対し45〜90度とされた少なくとも一枚以上の
    カーカスプライと、トレッド部に配置されコードが実質
    上タイヤ周方向に沿って配列された少なくとも一層以上
    よりなるベルト層と、を有するモータサイクルの不整地
    用タイヤであって、前記オーバラップ領域と前記ベルト
    層との間の少なくともタイヤ外側部の前記カーカスプラ
    イの端部を覆うゴム層を設けたことを特徴とするモータ
    サイクルの不整地用タイヤ。
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