JP2005073766A - 車椅子及び車椅子の搬出入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両に対する搬出入動作を円滑に行うことが出来る車椅子、並びに車椅子の搬出入装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 座席フレーム20の外面の前部側には車輪ホルダ51を備えた前輪50が配されている。車輪ホルダ51は、座席フレーム20に対して軸ピン53を介して回動自在に取り付け取り付けられるとともに、その回動動作によって当該前輪50を車輪使用位置と、この車輪使用位置から前方へ跳ね上げられる車輪退避位置との間で変位させるようになっいる。一方、駆動機構M側と車椅子S側には連動機構150が設けられており、車椅子Sを車内に引き込む動作と連動して前輪50を跳ね上げるようになっている。そのため、使用者並びに介添え者等がわざわざ車輪格納のための作業(跳ね上げ動作)を行う必要がなくなるため、使用性に優れる。
【選択図】 図20
Description
このものは、車両のフロアパネルにリフトアップ装置を備えており、車椅子を車外から車内に乗り込ませる場合には、車外において車椅子とリフトアップ装置を連結させた後に、リフトアップ装置を駆動させて車椅子の座席部を車体のフロアパネルの高さまで昇降させる。その後、車椅子を車両内に引き入れるスライド動作及び車内において回動動作を行い、車椅子を車内に格納するものである。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、車両に対する搬出入動作を円滑に行うことが出来る車椅子、並びに車椅子の搬出入装置を提供することを目的とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記車輪は前記座席フレームに対して車輪ホルダを介して取り付けられるとともに、この車輪ホルダは前記座席フレームに対して回動可能に取り付けられ、その回動動作によって前記車輪を前記車輪使用位置と前記車輪退避位置との間で変位させる構成であるところに特徴を有する。
請求項1の発明によれば、車椅子を車外から車内に搬入する搬入動作を行うと、車輪ロック解除部が車輪ホルダのロックを解除するとともに、案内部が車輪を車輪使用位置から車輪退避位置に自動的に変位させる。従って、使用者並びに介添え者等がわざわざ車輪格納のための作業を行う必要がなくなるため、使用性に優れる。
案内部による車輪の変位動作が、車輪がドア開口部を通過する前段階で行われるから、車輪とドア開口部との干渉が回避される。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、車輪使用位置から車輪退避位置或いは、車輪退避位置から車輪使用位置に至る一連の車輪の跳ね上げ及び復帰動作がカムフォロア及びカムにより案内されるから、車輪の跳ね上げ・復帰動作の確動が図られる。
左右の車輪に跳ね上げ及び復帰動作を行わせる場合には、案内部を左右の車輪のいずれか一方に設けるとともに、他方側の車輪を案内部が設けられた側の車輪と連動(ロッド等で繋ぐ)させる手段が考えられる。しかし、仮に両車輪を連動させる場合には、車輪の動作時期が左右でズレると作動不良を起こす虞がある。この点に関し、請求項4の発明によれば、左右の車輪はそれぞれ案内部を備えており、各車輪が独立して動作可能な構成である。従って、仮に車椅子が搬出入装置に対して左右位置ずれした状態で連結されても、跳ね上げ動作及び復帰動作に支障をきたすことがない。
請求項5の発明によれば、車輪の跳ね上げ・復帰動作は車輪ホルダの回動動作によって行われるから、車輪の跳ね上げ・復帰動作を例えば誘導溝に沿ったスライド動作により行う場合と比較して動作が円滑になる。
<請求項6・8の発明>
請求項4の発明によれば、車輪ホルダの回動動作(前輪に跳ね上げ動作)と連係してフットレストがフットレスト使用位置からフットレスト退避位置に自動的に変位するから、更に、使用性に優れる。
車椅子を車室内に格納する搬入動作中にドア開口部との干渉を回避するためにフットレストに干渉回避動作(フットレスト使用位置からフットレスト退避位置への移動動作)を行わせる必要がある。請求項7の発明によれば、この干渉回避動作はフットレストの上動動作、すなわち足載せ面が使用者の膝の持ち上げ方向に沿ってなされるから、当該干渉回避動作中に使用者は膝を屈伸させるだけでよく、使用性に優れる。
図1は本実施形態に適用された普通自動車の助手席側半分を示すものであって、車室内には助手席、及び後席シート12がフロアパネル11上に配置されている。助手席の側方にはドア開口部13が設けられており、そこにはヒンジを介してドア14が開閉可能に取付けられている。また、ドア開口部13の下縁にはスカッフ16が形成されている(図11参照)。
車椅子Sは、車室内において車体の進行方向を向いた前向位置(図1に示す位置)とドア開口部13側を向いた旋回位置(図2に示す位置)との間での回動動作、及び旋回位置から車外へ或いは車外から旋回位置への水平方向への引き込み・引き出し動作(図3参照)並びに車外での昇降動作がなされるようになっている。尚、以下の説明において、車椅子Sが車内から車外へ移動する一連の動作を搬出動作とし、車椅子が車外から車内へ移動する一連の動作を搬入動作とする。
図5及び図6に示すように、車椅子Sは、断面がL字状をなして形成され車椅子Sの前後方向に伸びる左右一対の座席フレーム20を備えてなる。この座席フレーム20の上面側には座席フレーム20の長手方向に沿ってアッパーフレーム31が配されるともに、左右両座席フレーム20の後端同士が逆U字状をなすバックフレーム33によって架設されている。これらアッパーフレーム31間及びバックフレーム33間には、それぞれパッド材35、37が張られており使用者が着座可能となっている。また、座席フレーム20の後端部にはその上端部分が前方に屈曲されたアーム39が縦向きに取り付けられているが、これは着座者の肘掛けである。
また、支持ピン41の外面側の軸端には解除部42が設けられており、そこを押圧操作すると前記ロック凸部の突出部分が支持ピン41の内部側に退避して軸孔21に対する係合を解いて後輪40を座席フレーム20より取り外すことが出来る。
図9に示すように、回動機構70はフロアパネル11に固定された取付け板71と、この取り付け板71に対して車両の前後方向にスライド可能に取り付けられた可動板72と、水平な板上をなす回動台座74とを設けており、可動板72の上面側にはインナリング72Aが、回動台座74の下面側にはアウタリング74Aがそれぞれ取付けられている。このインナリング72Aには、ボールベアリングを介してアウタリング74Aが回動可能に取付けられており、これにて、前記した車椅子Sがこの回動台座74と一体となって旋回する。
本実施形態の昇降機構80は昇降スライド機構80Aとリンク機構80Bとから構成され、車外方向へのスライド動作と連動して昇降動作、すなわち車椅子Sを室内のフロアパネル11の高さから地面の高さまで下降或いは上昇させることが出来る。
まず、昇降スライド機構80Aについて説明する。図8に示すように、回動台座74の上面には、平板状をなすベースパネル81が取付けられている。このベースパネル81の左右両縁には車両の前後方向に沿って案内壁82が設けられている。この案内壁82はその前・後端同士を断面がコの字状をなす連結ブラケット83、84により架設されるとともに、その外面側には車外方向に開放する溝部82Aがその全長に亘って形成されている。
スライダ88の前方には昇降フレーム95が配されている。昇降フレーム95はコの字状に形成されるとともに、昇降フレーム95の左右両側壁95Aには装着板97が架設されている。この装着板97には、後述するスライド機構110の駆動源が装着されている。また、側壁95Aの外面における上部の前後には一対の摺動ローラ99が回動可能に軸支されている。
なお、これら駆動機構Mはリモートコントローラにより駆動させることが出来る。
図8に示すように、車椅子支持台111の側壁外面の後端寄りの位置には係止ピン141が横向きに突出して取り付けられている。
一方、図19に示すように、車椅子Sの座席フレーム20外面の幅寸法は前端から後部寄りにかけてはほぼ同一幅(同幅部20A)で形成される一方、後端部分は幅が狭くなっており、丁度その境界部分には係止ピン141に対する係止溝25が形成されている。係止溝25は下方に開放しており、内部に係止ピン141を収容した状態においては係止溝25と係止ピン141の嵌め合いにより車椅子Sの水平方向の移動を規制するようになっている(水平ロック機構)。
尚、車椅子Sの水平方向の移動規制は、上述したように車椅子Sの前側及び後側の双方に設けられているが、そのロック動作のタイミングは次のようになっている。図14に示すように、車椅子Sを車椅子支持台111に向けて後退させてゆくと、やがて、係止ピン141が案内面26に当接する。この状態においては、車椅子Sの前側ではロック溝135の斜め上方にロックバー23が位置するとともに、車椅子Sの後側では係止ピン141の斜め上方に係止溝25が位置しており、いずれもロックがかかっていない。この状態から車椅子支持台111を上昇(斜め上方に移動)させると、係止ピン141は案内面26による案内作用を受けて係止溝25へと移動してゆき、係止ピン141が係止溝25に係合する。また、この係止タイミングとほぼ同じタイミングで、ロック溝135とロックバー23も係合するようになっている。
前側・後側のロック機構130はいずれも、溝とピンの嵌め合いを利用して車椅子Sの移動規制を行うものであって、そのロック動作及びロックの解除動作は、車椅子支持台111の昇降動作及び引き込み・引き出し動作と連動してなされるようになっている。
図20に示すように、前記した車輪ホルダ51は前側から中央部寄りにかけてはほぼ同幅で形成されるが、後部の下部側は下方に張り出しており取付座51Bが形成されている。この取付座51Bの外面側には、揺動リンク59が横向きに配されている。この揺動リンク59の後端は、図23に示すように内向きに屈曲形成されており、そこは後に述べるカムフォロア(本発明の案内部及び車輪ロック解除部に相当する)142に対する押込み片部59Dとされている。また、揺動リンク59の基板部分に対する押込み片部59Dの屈曲角度は鈍角となっている。この揺動リンク59は取付座51Bと、この取付座51Bにねじ留めされるホルダプレートとの間に若干の遊びを設けた状態で挟持されており、揺動リンク59はその屈曲角度を維持したままの状態で頂点部分59Fを中心として揺動可能とされている。
このようにカム溝56及びカムフォロア152とからなる案内部は、車椅子Sの車内への搬入・搬出動作の過程で互いに係合し、前輪50を車輪使用位置から車輪退避位置へ、或いは車輪退避位置から車輪使用位置へ変位させるようになっている。
フットレスト60は第1・第2の連動リンク67、69を備えている。両連動リンク67、69はいずれも平板状をなす板材により形成され、その形状は第2の連動リンク69は全長が長く、への字状に屈曲して形成されるとともに、第1の連動リンク67は全長が短く、直線的な形状をなす。このうち、第1の連動リンク67の一端側はロッド63の上端部分に取り付けられるとともに、第2の連動リンク69の一端側は車輪ホルダ51の軸ピン53に取り付けられ、更に第1・第2の連動リンク67、69の他端同士が接続されている。
このように車椅子Sの前部側においてはロック溝135とロックバー23とが係合し、車椅子Sの後部側においては係止ピン141と係止溝25とが係合することにより車椅子Sは車椅子支持台111によって下支えされ、かつ水平方向の移動が規制される。そのため、これ以降は、車椅子Sは車椅子支持台111と一体的に昇降動作を行う。
かくして、前輪50及びフットレスト60はいずれもスカッフ16を通過する前段階でスカッフ16より上方に退避する。これにより、車椅子Sは車体と干渉することなく、車内に引き込まれる。
この点に関し、本発明によれば、左右の前輪50はそれぞれカム溝56等を備えており、各前輪50が独立して動作可能な構成である。従って、仮に車椅子Sが車椅子支持台111に対して左右位置ずれした状態で連結されても、跳ね上げ動作及び復帰動作に支障をきたすことがない。
加えて、車輪ホルダ51の回動動作(前輪に跳ね上げ動作)と連係してフットレスト60がフットレスト使用位置からフットレスト退避位置に自動的に変位するから、更に、使用性に優れる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
M…駆動機構
20…座席フレーム
50…前輪
55…前輪ロックピン(車輪ロック部)
56…カム溝(案内部)
59…揺動レバー
111…車椅子支持台(車椅子支持部)
152…カムフォロア(案内部、車輪ロック解除部)
Claims (8)
- 座席フレームの側方に左右一対の車輪を備えた車椅子と、
車室内に設置されるとともに前記車椅子を支持可能な車椅子支持部を備え、当該車椅子支持部を駆動させることにより前記車椅子を車内と車外との間で出入りさせる駆動機構とからなる車椅子の搬出入装置であって、
前記車輪は前記座席フレームに対して路面を走行可能な車輪使用位置とこの車輪使用位置より上方に跳ね上げられた車輪退避位置との間で変位可能に支持されるとともに、
前記車椅子側には前記車輪を前記車輪使用位置にロック可能な車輪ロック部が設けられる一方、前記車体側或いは前記駆動機構側には前記車椅子の車内への搬入動作の過程で前記車輪ロック部に直接的あるいは間接的に係合して前記車輪のロックを解除する車輪ロック解除部が設けられ、
更に、前記駆動機構或いは車両側のいずか一方、並びに前記車輪には、前記車輪ロックが解除された後に前記車椅子の車内への搬入動作の過程で互いに係合し、前記車輪を前記車輪使用位置から前記車輪退避位置に変位させる案内部が設けられた構成であることを特徴とする車椅子の搬出入装置。 - 前記搬入動作が車外における車椅子の昇降動作及び、これに続く室内への引き込み動作によって行われるものにおいて、
前記案内部は前記引き込み動作の過程において互いに係合し、前記車輪がドア開口部の下縁を通過する前の段階で前記車輪に対して前記車輪使用位置から前記退避位置への変位動作を行わせる構成であることを特徴とする請求項1記載の車椅子の搬出入装置。 - 前記案内部は、
前記搬出入装置側或いは前記車体側、又は前記車輪のいずれか一方側に設けられたカムフォロアと、
他方側に設けられるとともに、前記カムフォロアと係合可能とされ、かつその軸線が前記車椅子の引き込み動作方向と交差し、車椅子が車内に搬入される際には前記車輪を前記車輪使用位置から前記車輪退避位置に跳ね上げ、車椅子が車外に搬出される際には前記車輪を前記車輪退避位置から前記車輪使用位置に復帰させる軌道を持ったカムとからなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車椅子の搬出入装置。 - 前記案内部は、左右の各車輪に対応してそれぞれ左右一対設けられた構成であることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の車椅子の搬出入装置。
- 前記車輪は前記座席フレームに対して車輪ホルダを介して取り付けられるとともに、この車輪ホルダは前記座席フレームに対して回動可能に取り付けられ、その回動動作によって前記車輪を前記車輪使用位置と前記車輪退避位置との間で変位させる構成であることを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の車椅子の搬出入装置。
- 前記座席フレームの後部側には一対の後輪が設けられるとともに、前部側には前記車輪ホルダを備えた前輪及びフットレストが左右一対設けられるものにおいて、
前記フットレストは前記座席フレームに対して使用者が足載せ可能なフットレスト使用位置と、このフットレスト使用位置より上方のフットレスト退避位置との間で変位可能に支持されるとともに、前記車輪ホルダには当該車輪ホルダの回動動作の過程で前記フットレストに当接して、前記フットレストを前記フットレスト使用位置から前記フットレスト退避位置に変位させる連係部が設けられた構成であることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載の車椅子の搬出入装置。 - 前記フットレストは前記座席フレームに対して、前記フットレスト使用位置から前記フットレスト退避位置に至る際或いは前記フットレスト退避位置から前記フットレスト使用位置に至る際に、当該フットレストの足載せ面が車椅子に腰掛けた使用者の膝の持ち上げ方向に沿って進退するように支持された構成であることを特徴とする請求項6記載の車椅子の搬出入装置。
- 前記座席フレームの後部側には後輪が左右一対設けられ、前部側には車輪ホルダ付きの前輪及びフットレストが左右一対設けられた車椅子であって、
前記前輪及び前記フットレストは前記座席フレームに対して路面を走行可能な車輪使用位置とこの使用位置より上方に退避した車輪退避位置との間及び、使用者が足載せ可能なフットレスト使用位置とこのフットレスト使用位置より上方に退避したフットレスト退避位置との間で変位可能に支持されるとともに、
前記前輪には、前記車輪使用位置から車輪退避位置への退避動作の過程で前記フットレストに当接して前記フットレストを前記フットレスト使用位置から前記フットレスト退避位置に変位させる連係部が設けられた構成であることを特徴とする車椅子。
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2003
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