JP2002119543A - 車両用シートリフト昇降装置 - Google Patents

車両用シートリフト昇降装置

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JP2002119543A
JP2002119543A JP2000318417A JP2000318417A JP2002119543A JP 2002119543 A JP2002119543 A JP 2002119543A JP 2000318417 A JP2000318417 A JP 2000318417A JP 2000318417 A JP2000318417 A JP 2000318417A JP 2002119543 A JP2002119543 A JP 2002119543A
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Japan
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vehicle
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wheelchair
wheel
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JP2000318417A
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Tatsuo Uchihara
達夫 内原
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Nissan Motorsports and Customizing Co Ltd
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Autech Japan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子シートに利用者を着座させたまま、面
倒な操作の手間を要しないで車室外と車室内間を移動さ
せる。 【解決手段】 車椅子シート70を車両に設置された4
リンク機構からなるモータ駆動のリフトアップ機構部の
図示しないシートホルダに連結して車室内へ移動させ
る。車室外で車椅子シートの後輪90を張出し状態に保
持するロック機構は、ケーブル101で連結されたロッ
クレリースレバー100がシートホルダを車椅子シート
の連結ピン78に連結する際回動することによりロック
解除される。車椅子シートの後輪90は、移動途中で乗
降口の車体シルに当接して折りたたまれる。前輪80は
ケーブル103で後輪90と連結されて、後輪の折りた
たみに連動してロック解除され折りたたまれる。これに
より、車輪のロック解除と折りたたみに何らの操作も要
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体障害者や高齢
者等を車椅子のシートに着座させたまま、車室内と車室
外の間を移動させる車両用シート昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】身体障害者や高齢者等(以下、車椅子利
用者と呼ぶ)を車椅子のシートに着座させたまま車室外
から車室内へリフトアップして車内シートとする装置
が、特開昭59−203556号公報や特開平11−3
09175号公報に開示されている。これらによれば、
車椅子利用者は車椅子に着座したまま車両に乗り込むこ
とができ、車室内から着座したままリフトダウンして車
室外へ移動されたときはそのまま車椅子として使用する
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、ドア開口部の車体側部材と干渉すること
なく通過させ、あるいは車室内でのヘッドクリアランス
確保のため、車椅子を車室内へ移動させる際に車輪を折
りたたむ必要があるが、いずれも前輪および後輪の折り
たたみを手作業で行わなければならず、不便と労力を要
するという問題がある。
【0004】また、とくに特開平11−309175号
公報に記載のものでは、車室外と車室内間の移動途中の
車椅子を確実にリフトアップ機構に固定するためにロッ
クバーを備えて、このロックバーの操作をも必要とす
る。ロックバーを直接手動で操作する代わりに、後輪の
折りたたみに連動させる構成も提案されているが、上述
のように後輪の折りたたみが手作業であるから、いずれ
にしても面倒な手作業から開放されない。
【0005】さらにまた、車椅子の車室外での使用にお
いては、折りたたみ可能とした車輪の伸張状態を保持す
るロックが必要であるが、いずれの従来装置において
も、車室内への移動に際してそのようなロックの自動解
除機構を備えず、この点においてもさらに手作業を要す
るという問題がある。
【0006】したがって本発明は、上記従来の問題点に
鑑み、車椅子利用者を着座させたまま車室外と車室内間
を移動させるに際して、操作の手間を省いてきわめて簡
便に利用できるようにした車両用シートリフト昇降装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の本
発明は、車輪を備える車椅子シートと、車室内に設置さ
れ、車椅子シートを連結して車室内と車室外の間を移動
させるリフトアップ機構部とを備えて、車椅子シートが
車室内にあっては車両内シートとなり、車室外でリフト
アップ機構部から切り離されたときは単独で使用可能の
車椅子となるとともに、車椅子シートの車輪をリフトア
ップ機構部による車室内への移動動作に機械的に連動し
て折りたたむ車輪折りたたみ手段を有するものとした。
利用者を着座させたまま車室内と車室外の間を移動でき
るとともに、車椅子シートの車室内への移動動作に連動
して車輪が折りたたまれるので、面倒な操作から解放さ
れ、しかも機械的な連動により折りたたみにモータは不
要である。
【0008】請求項2の発明は、上記の車輪折りたたみ
手段が、リフトアップ機構部による車椅子シートの移動
軌跡上において、乗降口の車体部材が車輪に当接して当
該車輪の脚を所定軸まわりに回動させる構成としたもの
である。車輪が車体部材に当接することにより回動して
折りたたまれるので、複雑な機構を要しない。
【0009】請求項3の発明は、リフトアップ機構部が
車椅子シートを後向きに車室内へ移動させるよう構成さ
れ、車椅子シートの車輪は、ベースフレームにそれぞれ
支持された前輪と、左右の後輪からなり、左右の後輪の
脚をベースフレームに支持した後輪支持軸を所定軸とす
るとともに、左右の後輪の脚同士を後輪連結軸で連結し
ているものとした。これにより、後輪の一方が車体部材
に当接して回動を始めると、左右の後輪が一体に折りた
たまれる。
【0010】請求項4の発明は、後輪が車椅子シートが
車室外で単独で使用可能の状態における張出し位置から
車椅子シートの前方側へ折りたたまれるものであり、所
定軸は張出し位置における後輪の車輪軸を通る垂線より
も車椅子シートの前方側に位置しているものとした。ロ
ックされていない状態で地面上で後輪に上向き荷重がか
かっても、回転中心である所定軸が後輪の車輪軸よりも
前方にあるから後輪は折りたたみ方向に回転しない。
【0011】請求項5の発明は、リフトアップ機構部
が、車体フロアに対して回転可能に設けられたロアレッ
グと、該ロアレッグに対してスライド可能のスライダ
と、該スライダの左右両側において、それぞれ基端部を
スライダに回転可能に連結されたアッパアームおよびロ
アアームと、該アッパアームおよびロアアームの先端が
それぞれ回転可能に連結されたシートホルダとで形成さ
れた4リンク機構とを有して、シートホルダを車室外に
下降させた前進位置と、シートホルダを車室内に上昇さ
せた後退位置とをとり、シートホルダを車椅子シートに
係合させて当該車椅子シートと連結するものとした。ス
ライダを含む4リンク機構により、簡単な構成で、車椅
子シートを連結するシートホルダを車室外の低い位置と
車室内の高い位置の間で移動できる。
【0012】請求項6の発明は、シートホルダが、上端
に連結凹部を備えるとともに、下部に姿勢保持ピンを備
え、車椅子シートは、ベースフレームから立上がった縦
フレームを備え、該縦フレームはシートホルダを受容す
る空間を有して、該空間の上端には連結ピンが設けられ
るとともに、その下方には当接部が設けられ、シートホ
ルダを縦フレームに差し込み、連結凹部に連結ピンを受
容して係合するとともに、当接部に姿勢保持ピンを当接
させて、車椅子シートの姿勢を保持するものとした。高
い位置の連結凹部に縦フレームの連結ピンを受容するだ
けで簡単に車椅子シートを支持でき、下方の当接部と姿
勢保持ピンの当接で車椅子シートの姿勢も保持される。
【0013】請求項7の発明は、車椅子シートのベース
フレームの前壁に後方へ突出する突起が設けられ、ロア
レッグの前壁には突起に対応する穴が設けられて、後退
位置において突起が穴に係合するよう構成されたものと
した。車椅子シートを車室内に引き込んで後退位置とし
た後は、車椅子シートは後方の高位置の連結ピン部と前
方低位置の突起部でリフトアップ機構部に保持されるか
ら、外力が作用しても車椅子シートの姿勢は変化しな
い。
【0014】請求項8の発明は、車椅子シートの後輪に
その張出し状態をロックする第1のロック機構が設けら
れ、連結ピンの連結凹部への受容に連動して第1のロッ
ク機構が解除されるものとした。車椅子シートを単独で
使用するときは後輪を張出し状態にロックする必要があ
るが、車椅子シートをリフトアップ機構部に連結した際
に自動的にロック解除されるので、特別の解除操作を要
しない。
【0015】請求項9の発明は、車椅子シートの縦フレ
ームに、連結凹部に連結ピンを受容する際にシートホル
ダに付勢されて変位する第1の解除部材を設け、該第1
の解除部材と第1のロック機構が第1のケーブルで連結
されているものとした。これにより、簡単な構成でロッ
ク解除の連動が実現される。
【0016】請求項10の発明は、車椅子シートの後輪
にブレーキ機構が設けられたものにおいて、連結ピンの
連結凹部への受容に連動してブレーキ機構のブレーキが
解除されるものとした。より具体的には、請求項11の
ように、縦フレームに、連結凹部に連結ピンを受容する
際にシートホルダに付勢されて変位する第2の解除部材
を設け、該第2の解除部材とブレーキ機構が第2のケー
ブルで連結されているものとすることができる。車椅子
シートをリフトアップ機構部に連結した際に自動的にブ
レーキ解除されるので、特別の解除操作を要しない。
【0017】請求項12の発明は、後輪にブレーキ機構
が設けられたものにおいて、後輪の折りたたみに連動し
てブレーキ機構のブレーキが解除されるものとした。よ
り具体的には、請求項13のように、ブレーキ機構が後
輪の脚に支持されてブレーキをかけたとき変位するロッ
ドを有し、車椅子シートのベースフレーム側には、後輪
が折りたたまれるときのロッドの軌跡上に臨む張出部が
設けられて、後輪の折りたたみにしたがって張出部がロ
ッドを付勢してブレーキ解除方向へ変位させるものとす
ることができる。これによっても、ブレーキ解除のため
に特別の解除操作を要しない。
【0018】請求項14の発明は、シートホルダにロッ
クアームが回転可能に取り付けられ、該ロックアーム
は、4リンク機構の車室内方向への作動に連動して連結
凹部の開口を閉じるように構成されたものとした。連結
凹部の開口が閉じられるので、車椅子シートとの連結が
はずれることはない。
【0019】請求項15の発明は、車椅子シートの前輪
にその張出し状態をロックする第2のロック機構が設け
られ、該第2のロック機構は、ベースフレーム側に設け
られたストライカと前輪の脚に設けられてストライカに
係合可能の前輪ロックとからなり、該前輪ロックが第3
のケーブルで後輪の脚と連結されて、後輪の折りたたみ
に連動して第2のロック機構が解除されるとともに前輪
が折りたたまれるものとした。前輪のロック解除と折り
たたみとがいずれも後輪の折りたたみに連動して行なわ
れるので、そのための操作を全く要しない。
【0020】
【発明の実施の形態】まず、以下、本発明の実施の形態
について説明する。図1および図2は実施の形態の適用
例としてワンボックス型車両のシート配置を示す。車両
1の車室内には前列に運転席シート2Aと助手席シート
2B、次に2列目右側のシート3Aと2列目左側のシー
ト3B、および3列目シート4が配置されている。車両
の側部には車体シル6にステップを形成した乗降口5が
設けられ、スライドドア7により開閉される。2列目左
側のシート3Bは乗降口5の近傍に位置し、実施の形態
ではこのシート3Bに本発明が適用される。
【0021】実施の形態において、シート3Bは、図
1、図2に示す車両前方を向いた格納位置と、図3に示
す乗降口5に向いた旋回位置、および図4に示す乗降口
5から車室外へ突出して地上近傍まで下降した乗降位置
の間を変位可能に構成される。
【0022】まず第1の実施の形態について説明する。
シート3Bは、図2に示されるように、リフトアップ機
構部10と、これに保持される車椅子シート70とから
構成される。まず、リフトアップ機構部10について説
明する。図5はリフトアップ機構部10を拡大して示す
図である。車体フロア8に固定されたベースブラケット
12に回転盤13が設けられ、回転盤13には平面形が
4角枠形状のロアレッグ14が取り付けられている。こ
れにより、ロアレッグ14は車体フロア8に対して回転
可能となっている。
【0023】ロアレッグ14にはスライダ15がスライ
ド可能に取り付けられている。 スライダ15の左右の
側板18にはアッパアーム33とロアアーム34のそれ
ぞれの基端が支持されている。なお、図では理解を容易
とするため、ロアレッグの後述する側壁20を取り除い
て示している。また、アッパアーム33とロアアーム3
4を含むリンク機構は左右対称に設けられ、とくに必要
がある場合を除き、以下、左側の構成について説明す
る。
【0024】図6に横断面を拡大して示すように、ロア
レッグ14は左右の側辺に側壁17、20を含む樋状部
を備え、その側壁17には底壁との間に後述するスライ
ドローラ19に対応する一定間隔を設けて、スライドプ
レート61が設けられている。スライダ15は、スライ
ダクロスメンバ16の左右両端に側板18を設け、側板
18の前端と後端にそれぞれスライドローラ19を備え
ている。スライダ15はそのスライドローラ19をロア
レッグ14の底壁とスライドプレート61の間に保持さ
れて、スライド可能にロアレッグ14に支持されてい
る。また、側壁20の外側の前半部には、後述する車椅
子シートの後輪90を案内する車輪ガイド30が、後方
ほど高くなるように傾斜面を形成して設けられている。
【0025】図7に示すように、ロアレッグ14の前壁
14Aには、車椅子シート70に設けられた後述する円
錐突起76を係合させるための穴28が、幅方向中央に
設けられている。ロアレッグ14の後壁14Bにはパワ
ーユニット21が取り付けられている。パワーユニット
21は、モータ24の回転をユニット本体23で減速
し、ボールネジシャフト25の回転として出力する。ス
ライダ15のスライダクロスメンバ16にはナット取付
ブラケット27を介してボールネジナット26が取り付
けられ、パワーユニット21のボールネジシャフト25
がこのボールネジナット26と噛み合っている。モータ
24の図示しない駆動スイッチは、乗降口5近傍に設置
される。
【0026】これにより、モータ24を正転または逆転
させることにより、スライダ15がロアレッグ14のス
ライドプレート61にそってスライドする。なお、駆動
スイッチを押し続けていても、スライダ15が移動区間
の前端(前進位置)または後端(後退位置)に達する
と、図示しないリミットスイッチによりモータ24は停
止する。
【0027】先の図5に示すように、アッパアーム33
とロアアーム34は、スライダ15の左右の側板18に
それぞれ設けたアッパアーム取付軸31とロアアーム取
付軸32に、各々回転可能に各基端で支持されている。
アッパアーム33とロアアーム34の各先端には車椅子
シート70を連結するシートホルダ50がアッパアーム
取付軸46とロアアーム取付軸47により回転可能に支
持されている。これにより、スライダ15、アッパアー
ム33、ロアアーム34およびシートホルダ50で4リ
ンク機構が形成されている。
【0028】アッパアーム33の基端部には、アッパア
ーム取付軸31より前方側にアッパローラ37が回転可
能に支持されており、ロアアーム34の基端部には、ロ
アアーム取付軸32より前方側にロアローラ38が回転
可能に支持されている。図6にも示されるように、ロア
レッグ14の側壁20の内側には、スライダ15がスラ
イドプレート61にそってスライドするときの、アッパ
アーム33のアッパローラ37とロアアーム34のロア
ローラ38の移動軌跡を規定する案内板62が固定され
ている。
【0029】図8は、案内板とこれによるアッパアーム
33およびロアアーム34の作動過程を示す。案内板6
2は、第1カムプレート63と、第1カムプレート63
の上方に離間して配設された第2カムプレート64とか
らなっており、第1カムプレート63の長さは第2カム
プレート64より短い。第1カムプレート63の上縁と
第2カムプレート64の下縁との間、および第2カムプ
レート64の下縁とロアレッグ14の底壁との間には、
スライダ15のスライドに伴うアッパアーム33のアッ
パローラ37がアッパアーム取付軸31まわりに回動し
ながら移動可能の移動空間が形成され、とくに第1カム
プレート63の上縁によってシート後方側にアッパロー
ラ37のための第1案内領域G1が設定される。また、
ロアアーム34のロアローラ38は第2カムプレート6
4の上縁上を移動可能となっており、第2カムプレート
64の上縁によってシート前方側にロアローラ38のた
めの第2案内領域G2が設定される。
【0030】第1案内領域G1において、第1カムプレ
ート63の上縁はシート前方へ向かうにしたがって高さ
が低くなる輪郭をもっている。これにより、スライダ1
5がシート前方へスライドすると、アッパローラ37が
第1カムプレート63の上縁を転動してシート前方へ移
動することにより、アッパアーム33が前方側へ傾倒す
る。第2案内領域G2において、第2カムプレート64
の上縁はシート前方へ向かうにしたがって高さが低くな
る円弧状の輪郭をもっている。これにより、スライダ1
5がシート前方へスライドすると、ロアローラ38が第
2カムプレート64の上縁を転動してシート前方へ移動
することにより、ロアアーム34が前方側へ傾倒する。
【0031】以上のように構成されたリフトアップ機構
部10では、その格納位置においてスライダ15はロア
レッグ14の後端にある。利用に当たってはまず、回転
盤13を回転させて乗降口7へ向いた旋回位置とする。
格納位置から旋回位置までの間、リフトアップ機構部1
0はスライダ15が後端に位置する後退位置にある。つ
ぎにスイッチ操作により、パワーユニット21のモータ
24を駆動すると、ボールネジシャフト25が回転して
これに噛み合ったボールネジナット26がボールネジシ
ャフトにそって移動する。これにより、ナット取付ブラ
ケット27を介してボールネジナット26に結合されて
いるスライダ15が後退位置から前進位置へ向けてスラ
イドする。
【0032】この間、スライダ15に支持されたアッパ
アーム33は、図8の(a)のように、第1案内領域G
1においてアッパローラ37が第1カムプレート63の
上縁にそって下方へ案内され、前方側へ傾倒する。同時
に、アッパローラ37と4リンク機構を形成するロアア
ーム34も前方側へ傾倒する。アッパローラ37が第1
案内領域G1から離脱すると、図8の(b)のように、
第2案内領域G2においてロアアーム34のロアローラ
38が第2カムプレート64の上縁にそって下方へ案内
されるので、ロアアーム34とアッパアーム33は継続
して前方側へ傾倒していく。こうして、アッパアーム3
3とロアアーム34はスライダ15のスライドに伴い、
連続的に傾倒していく。これにより、アッパアーム33
とロアアーム34の先端に支持されたシートホルダ50
は車室外へ移動しながら下降する。図9はスライダ15
がそのスライド区間の最前端に来たリフトアップ機構部
10の前進位置状態を示している。
【0033】図9に示すように、シートホルダ50は全
体が「く」の字形状をしている。シートホルダ50は断
面コ字型であり、アッパアーム取付軸46とロアアーム
取付軸47をその上半部に備えて、アッパアーム33お
よびとロアアーム34の先端を上記コ字型の断面内に挟
んで連結されている。ロアアーム34の先端はアッパア
ーム33の先端より前方に位置し、したがってシートホ
ルダ50の上半部はその上端が後方へ傾いた姿勢となる
一方、シートホルダ50の下半部はその下端が若干後方
へ傾いた姿勢となっている。シートホルダ50の上端部
には、車椅子シート70の後述する連結ピン78を受容
する連結凹部51が形成されている。
【0034】シートホルダ50のアッパアーム取付軸4
6とロアアーム取付軸47の間には、ロックアーム54
が一端を軸57に支持されて回転可能に設けられてい
る。ロックアーム54は略円弧形状をしており、アッパ
アーム33のアッパアーム取付軸46近傍に設けられた
ガイドピン56を通す略弧状のカム穴55を備えてい
る。このカム穴55は、スライダ15がスライドしてア
ッパアーム33とロアアーム34が前進位置から後退位
置方向へ立上がるにつれて、ロックアーム54の先端が
シートホルダ50の連結凹部51の開口を閉じるように
設定されている(図5参照)。
【0035】シートホルダ50の下端部には、姿勢保持
ピン53がコ字型断面の外側に突出して設けられてい
る。また、シートホルダ50の連結凹部51に隣接する
前方側は断面をコ字型として、後述する押圧面52を形
成してある。なお、シートホルダの側面図にはとくに示
していないが、後掲の図18に示すように、シートホル
ダ50の両側面には、樹脂板が貼り付けられている。
【0036】つぎに、上述したリフトアップ機構部10
に連結される車椅子シートについて説明する。図10は
車椅子シート70の全体外観図である。車椅子シート7
0は、ベースフレーム71に固定されたシートクッショ
ン72およびシートバック73を備えるとともに、左右
の前輪80および左右の後輪90を備える。ベースフレ
ーム71には、その前壁71Aの幅方向中央に後方へ向
けて突出する円錐突起76が設けられている(図19参
照)。
【0037】またベースフレーム71には、シートバッ
ク73の左右側面にそって立上がる縦フレーム77が結
合されている。図10では縦フレーム77の上半部は側
壁を破断して示している。図11を参照して、縦フレー
ム77はそれぞれ平行な2枚の側壁を備えて後方に開口
するコ字型断面を有し、その内部に壁材74でリフトア
ップ機構部のシートホルダ50を受容可能の断面幅を有
するホルダ受け部75が形成してある。さらに縦フレー
ム77にはアームレスト73Aを取り付けてある。
【0038】縦フレーム77のホルダ受け部75の上端
部には壁間に連結ピン78を張り渡してある。縦フレー
ム77のコ字型断面内には、連結ピン78とベースフレ
ーム71の略中間位置に、辺縁を後方下向きに傾斜させ
たストッパプレート79が固定して設けられている。こ
のストッパプレート79の傾斜した辺縁にシートホルダ
50の姿勢保持ピン53が当接可能となっている。ま
た、縦フレーム77のコ字型断面内には、連結ピン78
まわりに回転可能に第1の解除部材としてのロックレリ
ースレバー100が設けられ、ロックレリースレバー1
00の先端と後述する後輪ロック97がケーブル101
で連結されている。ケーブル101のアウタチューブ1
02の両端は、縦フレーム77の上部および下部に設け
たケーブルホルダ136、137に保持されている。な
お、ケーブル101とアウタチューブ102とが第1の
ケーブルを構成している。
【0039】図10に示すように、左右の前輪80は、
ベースフレーム71に支持されて横(左右)方向に延び
る前輪支持軸81に、ブラケット82およびアーム83
を介して取り付けられている。ブラケット82は断面コ
字型でその両側辺に前輪支持軸81を貫通させて結合さ
れている。アーム83も断面コ字型で、その天壁に設け
た軸84を前輪支持軸81と直角で前輪80の車輪軸8
0Aからオフセットさせてブラケット82の底壁に取り
付け、軸84まわりに回転可能である。ブラケット82
が前輪80の脚となっている。
【0040】左右の後輪90は、同じくベースフレーム
71に回転可能に支持されて横(左右)方向に延びる後
輪支持軸91に、ブラケット92およびアーム93を介
して取り付けられている。ブラケット92とアーム93
は一体となって、後輪90の脚を形成している。左右の
後輪の脚はベースフレーム71の下方を横方向に延びる
後輪連結軸94により一体に結合されている。
【0041】前輪80のブラケット82および後輪90
のブラケット92にはベースフレーム71側との間にそ
れぞれスプリング85、95が取り付けられ、前輪80
および後輪90を張出し方向へ付勢している。前輪80
および後輪90はこれらのスプリング85、95に抗し
て、それぞれ前輪支持軸81および後輪支持軸91まわ
りに左右一体で回動し、シートクッション72の側部へ
折りたたみ可能となっている。図10の矢示のように、
前輪80は後方へ回動し、後輪90は前方へ回動して折
りたたまれる。
【0042】後輪支持軸91は、後輪90の張出し位置
において、後輪の車輪軸90Aを通る垂線よりもαだけ
車椅子シートの前方側に位置している。したがって、地
面上で後輪90に上向き荷重がかかっても、回転中心で
ある後輪支持軸91が後輪の車輪軸90Aよりも前方に
あるから、後輪90はたとえロックされていない場合で
も折りたたみ方向に回転することはない。
【0043】図12は後輪まわりを示す拡大図である。
後輪90のブラケット92には、後輪支持軸91を挟ん
で後輪の車輪軸90Aと反対側にストライカ96が設け
られ、これに対応してベースフレーム71側には、軸9
9まわりに回動可能の後輪ロック97が設けられてい
る。図12中、後輪ロック97は時計まわりに回動して
その先端のフック部98がストライカ96に係合するこ
とにより、後輪90の折りたたみ方向(時計まわり)の
回動を阻止する。後輪ロック97にロックレリースレバ
ー100からのケーブル101が連結されている。上記
ストライカ96と後輪ロック97とで第1のロック機構
が構成されている。
【0044】図13に示すように、リフトアップ機構部
のシートホルダ50を縦フレーム77内に差し込み、縦
フレームの連結ピン78がシートホルダ50の連結凹部
51に受容されるとき、シートホルダの押圧面52がロ
ックレリースレバー100を押して回動させるようにな
っている。これにより、シートホルダ50の連結凹部5
1に連結ピン78を受容してシートホルダ50と車椅子
シート70を連結するのと連動して、後輪ロック97が
ケーブル101を介して回動され、ストライカ96との
係合がはずれてロック解除される。
【0045】図14は前輪まわりを示す拡大図である。
図では、ブラケット82の外側(手前側)の側辺を省い
て示している。ベースフレーム71のフットレスト40
近傍にはストライカ86が設けられ、前輪80のブラケ
ット82には前輪支持軸81より前輪の車輪軸80A側
に軸89まわりに回動可能の前輪ロック87が設けられ
ている。前輪ロック87は図中反時計まわりに回動して
その先端のフック部88がストライカ86に係合するこ
とにより、前輪80の折りたたみ方向(反時計まわり)
の回動を阻止する。上記のストライカ86と前輪ロック
87とで第2のロック機構が構成されている。
【0046】前輪ロック87は、アウタチューブ104
をベースフレーム71側に保持されたケーブル103を
介して、後輪90のブラケット92と連結されており
(図10参照)、後輪90が後輪支持軸91まわりに回
動すると、前輪ロック87が回動してストライカ86と
の係合がはずれる。前輪ロック87の回動範囲はブラケ
ット82に設けたストッパピン140で規制されてお
り、その後は前輪ロック87とブラケット82が一体に
前輪支持軸81まわりに回動する。したがって、後輪8
0が折りたたみ方向に回動すると、連動して前輪80が
ロック解除されるとともに、後輪90の回動が進むとと
もに前輪80も折りたたまれる。
【0047】なお、前輪ロック87と後輪ロック97に
はそれぞれ図示省略のリターンスプリングが設けられ、
ロックレリースレバー100が逆方向に回動してロック
解除方向の付勢力がなくなれば、それぞれストライカ8
6、96と再び係合してロック状態となる。前輪ロック
87と後輪ロック97のリターンスプリングとしては、
各ロックの軸89、99に付設する捩じりコイルばねな
どを用いることができる。
【0048】先の図12に示されるように、後輪90の
ブラケット92とアーム93の結合部近傍には、ブレー
キ機構110が設けられている。アーム93から張り出
したブレーキブラケット111にアーム93と略平行の
軸支持ベース112が固定され、軸支持ベース112に
後輪90の車輪軸90Aから遠い方から順に第1軸11
3および第2軸114が支持されている。第1軸113
には第1レバー部材115の一端が回動可能に支持さ
れ、第2軸114には第2レバー部材116の一端が回
動可能に支持されている。
【0049】通常状態において、第1レバー部材115
の他端は略第1軸113と第2軸114を結ぶ線上で第
3レバー部材117の一端と回動可能にピン118で連
結され、第2レバー部材116はアーム93方向へ延び
ている。そして、第3レバー部材117の他端は第2レ
バー部材116の中間部にピン119で回動可能に連結
している。第2レバー部材116の他端は折り曲げられ
て後輪90のタイヤ上を所定間隙をおいて横切ってい
る。
【0050】第1レバー部材115には連結ブラケット
121を介してロッド122が一体に結合されている。
後輪90の張出し位置において、ロッド122は第1軸
113の前下方に延びその先端が外方へ曲げられて踏み
バー123となっている。ロッド122の他端は第1軸
113の近傍上側を通って略水平にブラケット92方向
に延び、その先端には幅方向(後輪支持軸91と平行)
に延びるピン124を備えている。後輪支持軸91を支
持しているベースフレーム側ブラケット71Bには、ピ
ン124の回動軌跡上に突出する張出部125が形成さ
れている。
【0051】以上の構成からなるブレーキ機構110で
は、ロッド122の踏みバー123を押し下げることに
よりロッド122と一体の第1レバー部材115が第1
軸113まわりに回動する。これにより、第2レバー部
材116は第2軸114まわりに図12中時計方向に回
動してその先端が後輪90のタイヤに押し付けられ、後
輪にブレーキがかかる。そして、第1レバー部材115
と第3レバー部材117を連結するピン118がピン1
19と第1軸113とを結ぶ線を越すまで踏みバー12
3が押し下げられると、上死点を越えるためロッド12
2は逆方向へ戻らず、その状態に保持される。この状態
で、ロッド122先端のピン124は仮想線で示すよう
に、張出部125との間に若干の間隙を有している。
【0052】以上のように構成された本実施の形態にお
いて、車椅子シート70を車室外から車室内へ載せるた
めには、図15のように、まず、リフトアップ機構部1
0のスライダ15を前端位置としてアッパアーム33と
ロアアーム34を前傾させ、シートホルダ50を乗降口
5から車室外へ突出して地上近傍まで下降した乗降位置
とする。つぎに、図16のように、車椅子利用者(図示
省略)を着座させたまま、車椅子シート70を後進させ
て左右の縦フレーム77内にそれぞれシートホルダ50
を差し込んだ状態とする。
【0053】それから駆動スイッチによりモータ24を
駆動させてスライダ15を後退位置方向へ若干スライド
させることにより、図17のように、アッパアーム33
とロアアーム34を立ち上げて、シートホルダ50の連
結凹部51に縦フレーム77の連結ピン78を係合させ
て受容する。
【0054】図18は、縦フレーム77内にシートホル
ダ50が差し込まれた状態を後方から見た図である。シ
ートホルダ50の両側面には、縦フレーム77内に滑ら
かに差し込めるように樹脂板58a、58b、58cが
貼り付けられている。なお、ホルダ受け部75からはず
れたストッパプレート79に対応する部分の樹脂板58
cはシートホルダ側面の一般面から張出したスペーサ部
59上に貼り付けられている。これにより差し込み円滑
となるとともに、縦フレーム77内でのシートホルダ5
0の横方向のガタも抑えるようになっている。
【0055】この連結ピン78受容の間に、シートホル
ダ50の押圧面52がロックレリースレバー100に当
接してこれを回動させる(図13参照)ので、図19の
ように、ロックレリースレバー100にケーブル101
で連結された車椅子シートの後輪ロック97が連動して
回動し、ストライカ96との係合がはずれてロック解除
される。
【0056】シートホルダ50がさらに上昇すると、連
結ピン78を中心に車椅子シート70がわずかに前倒れ
方向に回転するが、図20のように、縦フレーム77の
ストッパプレート79にシートホルダ下端部の姿勢保持
ピン53が当接するので、車椅子シート70はシートホ
ルダ50の上下2個所で支持され、その姿勢が確実に保
持される。
【0057】スライダ15のスライドが進行する間に、
シートホルダ50のロックアーム54がアッパアーム3
3のガイドピン56に案内されて、ロックアーム54の
先端が連結凹部51の開口を閉じるから、車椅子シート
70の連結ピン78が連結凹部51からはずれることは
ない。スライダ15のスライドが進行して車椅子シート
70の一方の後輪90が乗降口5の車体シル6に当接す
ると、これにより図20のように、後輪90は折りたた
み方向へ付勢され、後輪支持軸91まわりに回動する。
【0058】後輪90が折りたたみ方向に回動すると、
ブレーキブラケット111を介して後輪のアーム93と
一体のブレーキ機構110も後輪支持軸91まわりに回
動する。したがって、後輪90にブレーキがかけられて
いる場合、後輪90の若干の回動によりロッド122先
端のピン124がベースフレーム側ブラケット71Bの
張出部125に当接して、その後ロッド122が張出部
125により回動されるので、ブレーキが解除される。
(図12参照) これにより、後輪90はその車輪軸ま
わりに自転し車体シル6の形状に倣って滑らかに追随す
る。
【0059】また、後輪90の回動に連動して、前輪8
0もロック解除されるとともに折り畳みが開始される。
その後、さらに車室内に引き込まれた後輪90は車輪ガ
イド30(図21参照)によってさらに高方へ案内され
て折りたたみ位置となるので、後輪90側とケーブル1
03で連結された前輪80も同じくその折りたたみ位置
まで回動される。
【0060】スライダ15が後端に達する直前に、車椅
子シート70の前壁71Aに設けられた円錐突起76が
ロアレッグの前壁14Aの穴28に進入する。これによ
り、スライダ15が後端に達した図21に示す後退位置
において、車椅子シート70はその後部上方、すなわち
略垂直に立ち上がったアッパアーム33とロアアーム3
4の先端でシートホルダ50の連結凹部51に連結ピン
78が係合し、前下部で円錐突起76がロアレッグ14
の穴28に係合している。連結ピン78を中心とする半
径の円に対する接線方向に対して、円錐突起76の突出
方向が異なるので、外力が作用することがあっても前上
がりに姿勢が変化することがない。なお、車椅子シート
70の前下がり変位は、前述のように、ストッパプレー
ト79と姿勢保持ピン53の当接によって阻止される。
【0061】車室内では、この後退位置に達した状態
が、図3に示す旋回位置である。このあと、回転盤13
を回転させて、リフトアップ機構部に保持された車椅子
シート70を車両前方を向けて、図2に示した格納位置
となる。とくに図示しないが、回転盤13にはロック機
構が備えられ、上記の格納位置および旋回位置でそれぞ
れロック状態として自由旋回を阻止するようになってい
る。旋回させる場合は手動でロック状態を解除して行
う。
【0062】以上、車室外から車室内への車椅子シート
70の移動について説明したが、車室内から車室外へ移
動させる場合は、上述と逆手順となる。後輪90が乗降
口5から車室外へ出た後は前輪80、後輪90の各自重
ならびにそれぞれに付設されたリターンスプリングによ
って各車輪は張出し位置方向へ回動する。そして後輪9
0が張出し位置になったときには、前輪80は張出し位
置に戻るとともに前輪ロック87がストライカ86に係
合してロック状態となる。
【0063】後輪90は張出し位置になった状態で地上
に降ろされる。後輪の回転中心である後輪支持軸91
は、車輪軸90Aより前方に位置し、タイヤにかかる地
面からの荷重点に対してデッドポイントを越えているの
で、地面に降ろされても後輪は張出し状態のままであ
る。そして、さらにシートホルダ50がロックレリース
レバー100を解放したときに、後輪ロック97がスト
ライカ96に係合してロック状態となる。これにより、
各車輪80、90はいわゆる足折れになることがない。
【0064】本実施の形態は以上のように構成され、車
椅子利用者を車輪を備える車椅子シート70に着座させ
たまま車室内に移動して当該車椅子シートを室内シート
として使用できるとともに、車室外に移動したときには
そのまま独立の車椅子として利用できる。そして、とく
に車室内への移動に際して、張出し位置にある各車輪
(80、90)のロック解除と車輪の折りたたみ、さら
には後輪のブレーキ解除までもが、スライダ15のスラ
イドにしたがって自動的に行なわれるので、介助者の手
間が大幅に省けるという効果を有する。同じく、後輪が
乗降口の車体シルなど車体部材に接触して、折りたたみ
が開始したときにブレーキが解除されるので、その後滑
らかに折りたたまれるとともに、タイヤの摩耗も防止さ
れる。
【0065】また、車椅子シート70を縦フレーム77
の連結ピン78をシートホルダ50の連結凹部51に受
容して、リフトアップ機構部のアッパアーム33とロア
アーム34を立ち上げていくだけで、連結ピン78は自
動的にロックアーム54で抜け止めされ、さらにシート
ホルダ50の姿勢保持ピン53と縦フレーム77のスト
ッパプレート79の当接により車椅子シート70の姿勢
が保持されるので、これら連結ピン78の確実な保持や
車椅子シート70の姿勢保持のために、ソレノイドやモ
ータなどのパワーユニットは不要で、しかも特別な操作
も必要がない。
【0066】なお万一、車椅子シート70とリフトアッ
プ機構部の連結に際して、縦フレーム77内へのシート
ホルダ50の差し込みが浅くて連結ピン78を連結凹部
51に受容できなかった場合には、シートホルダ50の
姿勢保持ピン53はストッパプレート79辺縁上を滑っ
てはずれるので、連結ピン78以外の他の部位のみが係
合して不完全な状態で車椅子シート70が持ち上げられ
るということもない。
【0067】なお、上記実施の形態では、格納位置と旋
回位置の間を変位させるのに、ロアレッグ14が取り付
けられた回転盤13を手動で回動させるものとしたが、
これもスライダ15と同様にモータ等によりパワー駆動
するように構成すれば、一層操作が簡便となる。また、
シートホルダ50の姿勢保持ピン53は、さらにローラ
を備えて、ピン直接ではなくそのローラをストッパプレ
ート79の辺縁にそって転動させるようにしてもよい。
【0068】さらに、実施の形態における前輪の脚部で
は、コ字型をしたブラケット82の両側辺の内側に前輪
ロック87を位置させるとともに、この前輪ロック87
に直接ケーブル103を連結しているが、これも種々の
変形が可能である。例えば、ブラケット82の両側辺を
貫通する軸89の一端に前輪ロック87を固定して前輪
ロック87が両側辺の外側になる場合、軸89の他端に
別のケーブルレバーを固定してこれにケーブルを連結す
ることもできる。
【0069】つぎに図22は、第2の実施の形態を示
す。これは、後輪90のブレーキ機構110におけるロ
ッド122を張出部125で回動させる代わりに、ケー
ブルで回動させて後輪のブレーキ解除を行うようにした
ものである。車椅子シート70の後輪90の脚に、第1
の実施の形態と同じブレーキ機構110が付設されてい
る。そしてロッド122先端のピン124よりも下方位
置で、後輪90のアーム93にケーブルホルダ130が
設けられ、このケーブルホルダ130にアウタチューブ
132を保持されたケーブル131がピン124に連結
されている。
【0070】一方、縦フレーム77の上端には、ロック
レリースレバー100と隣接して、連結ピン78まわり
に回転可能に第2の解除部材としてのブレーキレリース
レバー135が設けられて、連結ピン78がシートホル
ダ50の連結凹部51に受容されるとき、シートホルダ
の押圧面52でロックレリースレバー100とともに回
動されるようになっている。
【0071】ブレーキ機構110部分からのケーブル1
31は折り返されて縦フレーム77にそって上方へ導か
れ、アウタチューブ132が縦フレームの上端部に設け
たケーブルホルダ136に保持されて、ケーブル131
の他端がブレーキレリースレバー135の先端に連結さ
れている。 ケーブル131とアウタチューブ132と
が第2のケーブルを構成している。ベースフレーム側ブ
ラケット71Bは張出部125を廃している。他の構成
は第1の実施の形態と同じである。
【0072】ブレーキレリースレバー135が回動する
と、ロッド122が仮想線位置から実線で示した方向へ
回動され、第1レバー部材115と第3レバー部材11
7を連結するピン118が上死点を越えることにより、
ブレーキが解放される。(各部材番号は図12参照)こ
れにより、車椅子シート70をリフトアップ機構部に連
結の際、後輪90にブレーキがかけられてブレーキ機構
110が仮想線で示す状態となっている場合でも、連結
ピン78がシートホルダ50の連結凹部51に受容され
るのと連動してブレーキが解放される。
【0073】本実施の形態においても、第1の実施の形
態と同じ効果が得られるとともに、とくに、車椅子シー
ト70の連結ピン78をシートホルダ50の連結凹部5
1に受容して連結するのと連動して、ケーブルを介して
後輪のブレーキを解除するものとしたので、後輪が乗降
口の車体シルなどに接触する際にはすでに車輪軸まわり
に自由に回転可能となっており、一層滑らかに折りたた
まれるというメリットを有している。
【0074】なおこの実施の形態では、ケーブル131
を引張るため、ロックレリースレバー100とは別にブ
レーキレリースレバー135を設けたが、これに限定さ
れず、例えばブレーキレリースレバーとしてロックレリ
ースレバー100を兼用し、ロックレリースレバー10
0にケーブル101とケーブル131の双方を連結する
ことにより、部品点数を低減できる。
【0075】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、車輪を備える
車椅子シートをリフトアップ機構部に連結して車室内と
車室外の間を移動させ、車椅子シートを車室内にあって
は車両内シートとし、車室外で切り離したときは単独で
使用可能の車椅子となるよう構成して、利用者を着座さ
せたまま移動可能とするとともに、車室内への移動動作
に連動して車椅子シートの車輪を折りたたむものとした
ので、折りたたみの面倒な操作から解放され、取り扱い
がきわめて容易であるという効果を有する。
【0076】とくに、リフトアップ機構部による車椅子
シートの移動軌跡上において、乗降口の車体部材が車輪
に当接して当該車輪の脚を所定軸まわりに回動させるこ
とにより、複雑な機構を要せず簡単に連動が実現され
る。そして、車椅子シートが前輪と左右の後輪を有する
ものである場合、リフトアップ機構部は車椅子シートを
後向きに車室内へ移動させるものとし、左右の後輪の脚
をベースフレームに支持した後輪支持軸を所定軸とする
とともに、左右の後輪の脚同士を後輪連結軸で連結する
ことにより、一方の後輪が車体部材に当接すればこれに
より左右の後輪が一体に折りたたまれて、車室内への移
動が滑らかとなる。
【0077】さらに、所定軸を張出し位置における後輪
の車輪軸を通る垂線よりも車椅子シートの前方側に位置
させることにより、地面上で後輪に上向き荷重がかかっ
たとき、ロックされていなくても後輪が折りたたまれる
ことはない。
【0078】また、リフトアップ機構部がスライダを基
部とし先端にシートホルダを備える4リンク機構を有し
て、シートホルダを車椅子シートに係合させて当該車椅
子シートと連結するものとすることにより、簡単な構成
で、車椅子シートを車室外の低い位置と車室内の高い位
置の間で移動できる。
【0079】さらに、シートホルダが上端に連結凹部、
下部に姿勢保持ピンを備え、車椅子シートの縦フレーム
には連結凹部に受容される連結ピンと姿勢保持ピンと当
接する当接部を設けることにより、シートホルダを縦フ
レームに差し込んで連結凹部に連結ピンを係合するだけ
で、簡単に車椅子シートを支持でき、しかも車椅子シー
トの姿勢も保持され、連結作業も容易である。
【0080】さらにまた、リフトアップ機構部が車椅子
シートを車室内に引き込んだ後退位置において、車椅子
シートのベースフレームの前壁に設けた後方突出の突起
を、リフトアップ機構部のロアレッグ前壁に設けた穴に
係合するものとすることにより、車椅子シートは外力に
対して有効に保持され、万一外力が作用することがあっ
ても車椅子シートの姿勢が変化することはない。
【0081】また、車椅子シートの後輪にその張出し状
態をロックする第1のロック機構が設けられ、連結ピン
の連結凹部への受容に連動して第1のロック機構が解除
されるものとし、とくに、車椅子シートの縦フレーム
に、連結凹部に連結ピンを受容する際にシートホルダに
付勢されて変位する第1の解除部材を設け、該第1の解
除部材と第1のロック機構を第1のケーブルで連結して
解除するものとすることにより、車椅子シートを単独で
使用するときにかけられていたロックは、車椅子シート
をリフトアップ機構部に連結した際に自動的に解除され
るので、特別の解除操作を要せず、取り扱いが容易であ
る。
【0082】車椅子シートの後輪にブレーキ機構が設け
られたものにおいては、連結ピンの連結凹部への受容に
連動してブレーキ機構のブレーキが解除されるものと
し、とくに、縦フレームに、連結凹部に連結ピンを受容
する際にシートホルダに付勢されて変位する第2の解除
部材を設け、該第2の解除部材とブレーキ機構を第2の
ケーブルで連結して解除するものとすることにより、車
椅子シートをリフトアップ機構部に連結した際に自動的
にブレーキ解除されるので、特別の解除操作を要しな
い。
【0083】また、後輪の折りたたみに連動してブレー
キ機構のブレーキが解除されるものとし、とくに、ブレ
ーキ機構は後輪の脚に支持されてブレーキをかけたとき
変位するロッドを有し、車椅子シートのベースフレーム
側には、後輪が折りたたまれるときのロッドの軌跡上に
臨む張出部を設けて、後輪の折りたたみにしたがって張
出部がロッドをブレーキ解除方向へ変位させるものとす
ることにより、同様にブレーキ解除のために特別の解除
操作を要しないで済む。
【0084】さらに、シートホルダにロックアームを回
転可能に取り付け、4リンク機構の車室内方向への作動
に連動して連結凹部の開口を閉じるように構成すること
により、特別な固定作業を行わなくても、移動の間車椅
子シートとの連結がはずれることがなく、信頼性が確保
され、安心感が得られる、
【0085】また、前輪の張出し状態をロックするため
ベースフレーム側のストライカと前輪の脚に設けた前輪
ロックからなる第2のロック機構について、前輪ロック
を第3のケーブルで後輪の脚と連結して、後輪の折りた
たみに連動してロック解除されるとともに前輪が折りた
たまれるものとすることにより、車室内への車椅子シー
トの移動に際して前輪の処理についても一切必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1の実施の形態を適用した車両のシー
ト配置を示す平面透視図である。
【図2】車両のシート配置を示す側面透視図である。
【図3】第1の実施の形態にかかるシートが乗降口に向
いた旋回位置の状態を示す図である。
【図4】シートが乗降口から車室外に下降された状態を
示す図である。
【図5】リフトアップ機構部の構成を示す側面図であ
る。
【図6】リフトアップ機構部の要部構成を示す横断面図
である。
【図7】ロアレッグまわりの構成を示す平面図である。
【図8】アッパアームとロアアームの作動過程を示す説
明図である。
【図9】リフトアップ機構部の前進位置状態を示す側面
図である。
【図10】車椅子シートの全体外観図である。
【図11】車椅子シートの縦フレームの構成を示す後面
図である。
【図12】車椅子シートの後輪まわりを示す拡大図であ
る。
【図13】ロックレリースレバーの駆動状態を示す図で
ある。
【図14】車椅子シートの前輪まわりを示す拡大図であ
る。
【図15】車椅子シートを車室内へ移動させる過程を示
す説明図である。
【図16】車椅子シートを車室内へ移動させる過程を示
す説明図である。
【図17】車椅子シートを車室内へ移動させる過程を示
す説明図である。
【図18】縦フレーム内にシートホルダが差し込まれた
状態を示す後面図である。
【図19】後輪のロック解除状態を示す図である。
【図20】車椅子シートを車室内へ移動させる過程を示
す説明図である。
【図21】車椅子シートを車室内へ移動させる過程を示
す説明図である。
【図22】第2の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
5 乗降口 6 車体シル 10 リフトアップ機構部 12 ベースブラケット 13 回転盤 14 ロアレッグ 14A 前壁 14B 後壁 15 スライダ 16 スライダクロスメンバ 17、20 側壁 18 側板 19 スライドローラ 21 パワーユニット 23 ユニット本体 24 モータ 25 ボールネジシャフト 26 ボールネジナット 28 穴 30 車輪ガイド 31、46 アッパアーム取付軸 32、47 ロアアーム取付軸 33 アッパアーム 34 ロアアーム 37 アッパローラ 38 ロアローラ 40 フットレスト 50 シートホルダ 51 連結凹部 52 押圧面 53 姿勢保持ピン 54 ロックアーム 55 カム穴 56 ガイドピン 57 軸 61 スライドプレート 62 案内板 63 第1カムプレート 64 第2カムプレート 70 車椅子シート 71 ベースフレーム 71A 前壁 72 シートクッション 73 シートバック 74 壁材 75 ホルダ受け部 76 円錐突起(突起) 77 縦フレーム 78 連結ピン 79 ストッパプレート(当接部) 80 前輪 81 前輪支持軸 82、92 ブラケット 83、93 アーム 85、95 スプリング 86、96 ストライカ 87 前輪ロック 89、99 軸 90 後輪 91 後輪支持軸 94 後輪連結軸 97 後輪ロック 98 フック部 100 ロックレリースレバー(第1の解除部材) 101、103、131 ケーブル 102、104、132 アウタチューブ 110 ブレーキ機構 111 ブレーキブラケット 112 軸支持ベース 113 第1軸 114 第2軸 115 第1レバー部材 116 第2レバー部材 117 第3レバー部材 118、119 ピン 121 連結ブラケット 122 ロッド 123 踏みバー 124 ピン 125 張出部 135 ブレーキレリースレバー(第2の解除部材) 140 ストッパピン G1 第1案内領域 G2 第2案内領域

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を備える車椅子シートと、車室内に
    設置され、前記車椅子シートを連結して車室内と車室外
    の間を移動させるリフトアップ機構部とを備えて、前記
    車椅子シートが車室内にあっては車両内シートとなり、
    車室外でリフトアップ機構部から切り離されたときは単
    独で使用可能の車椅子となるとともに、前記車椅子シー
    トの車輪を前記リフトアップ機構部による車室内への移
    動動作に機械的に連動して折りたたむ車輪折りたたみ機
    構を有することを特徴とする車両用シートリフト昇降装
    置。
  2. 【請求項2】 前記車輪折りたたみ機構は、リフトアッ
    プ機構部による車椅子シートの移動軌跡上において、乗
    降口の車体部材が車輪に当接して当該車輪の脚を所定軸
    まわりに回動させることを特徴とする請求項1記載の車
    両用シートリフト昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記リフトアップ機構部は車椅子シート
    を後向きに車室内へ移動させるよう構成され、前記車椅
    子シートの車輪は、ベースフレームにそれぞれ支持され
    た前輪と左右の後輪からなり、左右の後輪の脚をベース
    フレームに支持した後輪支持軸を前記所定軸とするとと
    もに、前記左右の後輪の脚同士を後輪連結軸で連結して
    いることを特徴とする請求項2記載の車両用シートリフ
    ト昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記後輪は車椅子シートが車室外で単独
    で使用可能の状態における張出し位置から車椅子シート
    の前方側へ折りたたまれ、前記所定軸は張出し位置にお
    ける後輪の車輪軸を通り地面に対して垂直に引いた線よ
    りも車椅子シートの前方側に位置していることを特徴と
    する請求項3記載の車両用シートリフト昇降装置。
  5. 【請求項5】 前記リフトアップ機構部は、車体フロア
    に対して回転可能に設けられたロアレッグと、該ロアレ
    ッグに対してスライド可能のスライダと、該スライダの
    左右両側において、それぞれ基端部をスライダに回転可
    能に連結されたアッパアームおよびロアアームと、該ア
    ッパアームおよびロアアームの先端がそれぞれ回転可能
    に連結されたシートホルダとで形成された4リンク機構
    とを有して、前記シートホルダを車室外に下降させた前
    進位置と、シートホルダを車室内に上昇させた後退位置
    とをとり、前記シートホルダを前記車椅子シートに係合
    させて当該車椅子シートと連結することを特徴とする請
    求項1、2、3または4記載の車両用シートリフト昇降
    装置。
  6. 【請求項6】 前記シートホルダは、上端に連結凹部を
    備えるとともに、下部に姿勢保持ピンを備え、前記車椅
    子シートは、ベースフレームから立上がった縦フレーム
    を備え、該縦フレームは前記シートホルダを受容する空
    間を有して、該空間の上端には連結ピンが設けられると
    ともに、その下方には当接部が設けられ、前記シートホ
    ルダを前記縦フレームに差し込み、前記連結凹部に前記
    連結ピンを受容して係合するとともに、前記当接部に前
    記姿勢保持ピンを当接させて、前記車椅子シートの姿勢
    を保持することを特徴とする請求項5記載の車両用シー
    トリフト昇降装置。
  7. 【請求項7】 前記ベースフレームの前壁には後方へ突
    出する突起が設けられ、前記ロアレッグの前壁には前記
    突起に対応する穴が設けられて、前記後退位置において
    前記突起が前記穴に係合することを特徴とする請求項5
    または6記載の車両用シートリフト昇降装置。
  8. 【請求項8】 前記車椅子シートの後輪にはその張出し
    状態をロックする第1のロック機構が設けられ、前記連
    結ピンの前記連結凹部への受容に連動して前記第1のロ
    ック機構が解除されることを特徴とする請求項6または
    7記載の車両用シートリフト昇降装置。
  9. 【請求項9】 前記縦フレームに、前記連結凹部に前記
    連結ピンを受容する際に前記シートホルダに付勢されて
    変位する第1の解除部材を設け、該第1の解除部材と前
    記第1のロック機構が第1のケーブルで連結されている
    ことを特徴とする請求項8記載の車両用シートリフト昇
    降装置。
  10. 【請求項10】 前記車椅子シートの後輪にはブレーキ
    機構が設けられ、前記連結ピンの前記連結凹部への受容
    に連動して前記ブレーキ機構のブレーキが解除されるこ
    とを特徴とする請求項6、7、8または9記載の車両用
    シートリフト昇降装置。
  11. 【請求項11】 前記縦フレームに、前記連結凹部に前
    記連結ピンを受容する際に前記シートホルダに付勢され
    て変位する第2の解除部材を設け、該第2の解除部材と
    前記ブレーキ機構が第2のケーブルで連結されているこ
    とを特徴とする請求項10記載の車両用シートリフト昇
    降装置。
  12. 【請求項12】 前記車椅子シートの後輪にはブレーキ
    機構が設けられ、前記後輪の折りたたみに連動して前記
    ブレーキ機構のブレーキが解除されることを特徴とする
    請求項3、4、5、6、7、8または9記載の車両用シ
    ートリフト昇降装置。
  13. 【請求項13】 前記ブレーキ機構は、前記後輪の脚に
    支持されてブレーキをかけたとき変位するロッドを有
    し、前記車椅子シートのベースフレーム側には、前記後
    輪が折りたたまれるときの前記ロッドの軌跡上に臨む張
    出部が設けられて、前記後輪の折りたたみにしたがって
    前記張出部が前記ロッドを付勢してブレーキ解除方向へ
    変位させることを特徴とする請求項12記載の車両用シ
    ートリフト昇降装置。
  14. 【請求項14】 前記シートホルダにはロックアームが
    回転可能に取り付けられ、該ロックアームは、前記4リ
    ンク機構の車室内方向への作動に連動して前記連結凹部
    の開口を閉じることを特徴とする請求項6、7、8、
    9、10、11、12または13記載の車両用シートリ
    フト昇降装置。
  15. 【請求項15】 前記車椅子シートの前輪には、その張
    出し状態をロックする第2のロック機構が設けられ、該
    第2のロック機構は、前記ベースフレーム側に設けられ
    たストライカと前記前輪の脚に設けられて前記ストライ
    カに係合可能の前輪ロックとからなり、該前輪ロックが
    第3のケーブルで前記後輪の脚と連結されて、前記後輪
    の折りたたみに連動して前記第2のロック機構が解除さ
    れるとともに前輪が折りたたまれることを特徴とする請
    求項3、4、5、6、7、8または9記載の車両用シー
    トリフト昇降装置。
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