JP2005073042A - 画像読取装置および画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像を担持させた媒体の搬送速度のムラによる読取画像ムラを低減する画像読取装置を提供する。
【解決手段】 媒体を保持する保持部15と、光を発生させる光源を備え、画像を読み取るための読取部と、保持部15または読取部のいずれか一方を副走査方向に直線上に搬送させる搬送手段40と、搬送手段40を駆動制御する搬送制御部39と、前記読取部による画像読取処理または搬送制御部39による搬送手段40の駆動処理のいずれか一方を行わせるようにそれぞれの構成を制御する制御部38とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像読取装置に関し、特に画像を記録する媒体上で光を照射して当該画像を読み取る画像読取装置に関する。
また、本発明は、画像記録装置に関し、特に所定の媒体に光を照射して所定の画像を記録する画像記録装置に関する。
従来より、X線画像に代表される放射線画像が診断に広く用いられている。この放射線画像を得るための方式としては、被写体を透過させた放射線を増感紙と呼ばれる蛍光体層に照射し、この蛍光体層から放出された可視光をハロゲン化銀写真感光材料に照射し、この感光材料に現像処理を施して可視画像を得る、いわゆる放射線写真方式が提案され、実用化されている。
また、近年においては、前記した放射線写真方式に代えて、照射された放射線エネルギーを蓄積、記録し、励起光を照射すると蓄積、記録された放射線エネルギーに応じて輝尽発光する「輝尽性蛍光体」を用いた放射線画像記録再生方式が提案されている。
この放射線画像記録再生方式には、輝尽性蛍光体に蓄積、記録された放射線エネルギーを電気信号に変換して放射線画像を作成する放射線画像読取装置が用いられている。放射線画像読取装置は、被写体を透過させた放射線を輝尽性蛍光体に照射することによって、被写体各部の放射線透過密度に対応する放射線エネルギーを輝尽性蛍光体に蓄積、記録させた後、励起光によって放射線エネルギーを輝尽発光させ、この輝尽発光光の強弱を電気信号に変換する。そして、この電気信号を、感光材料などの画像記録材料やCRTなどの画像表示装置を介して可視像として再生する。
放射線画像記録再生方式によると、画像読取の際に輝尽性蛍光体層を形成した撮影パネル上で読取用のレーザ光を主走査方向に走査しながら当該主走査方向に垂直な副走査方向に、当該輝尽性蛍光体シートを一定速度で搬送させるのが一般的である。この際に、読取画像の画像ムラを有効に抑えることが要求される。
特許文献1には、輝尽性蛍光体シートの副走査を、駆動プーリに掛け渡したベルトで該シートを保持する部材を上下することで行い、振動減衰手段によるベルトの振動を抑えて副走査方向の送りムラに起因する画像ムラを抑える構成の放射線画像読取装置における振動減衰手段自体の振動を抑えて、振動に起因する画像ムラをより有効に抑える技術が開示されている。
特開2003−98609号公報
ところで、一定速度で副走査方向に輝尽性蛍光体シートを搬送させながら画像を読み取る画像読取装置では、特に高詳細な画像を読み取るために低速搬送を行う場合に、振動以外の外乱因子によっても搬送速度にムラが生じ画像ムラが生じる虞があり、より有効な画像ムラを抑える技術が望まれている。
そこで、本発明は上述した実情に鑑みてなされたものであり、画像を記録した媒体の搬送速度のムラによる読取画像ムラを低減する画像読取装置を提供することを目的としている。また、本発明は、画像ムラを低減して高詳細な画質の画像を記録する画像記録装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明に係る画像読取装置は、画像が記録された媒体上に光を照射して当該画像を読み取る画像読取装置において、
前記媒体を保持する保持部と、
前記光を発生させる光源を備え、画像を読み取るための読取部と、
前記保持部または前記読取部のいずれか一方を副走査方向に直線上に搬送させる搬送手段と、
前記搬送手段を駆動制御する搬送制御部と、
前記読取部による画像読取処理または前記搬送制御部による前記搬送手段の駆動処理のいずれか一方を行わせるようにそれぞれの構成を制御する制御部と
を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、媒体を保持する保持部は、搬送手段にて光源からの画像読取用の光が媒体上に照射可能となるような位置まで搬送される。あるいは、読取部の光源が、搬送手段にて媒体に照射可能となるような位置まで搬送される。保持部または読取部の光源が搬送されて、画像読取用の光が媒体に照射可能となったところで、読取部による画像読取が開始される。
このとき、制御部では、媒体上の記録された画像部分に光照射が行われていて読取部の画像読取処理が行われているときには搬送制御部をオフにして搬送手段を止めるように制御がなされ、逆に画像が記録された媒体に光照射を行っていないとき、すなわち画像読取処理が停止したときには搬送制御部をオンにして搬送手段を動作させて保持部を副走査方向に移動させるように制御がなされる。
このように、画像読取時には画像読み取り処理のみを、またはそれ以外のときには媒体が保持された保持部または読取部の搬送のみをそれぞれ行うようにすることで、画像読取時に媒体の搬送が行われることがなく、画像を担持させた媒体の搬送速度のムラによる読取画像ムラを低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記搬送制御部は、前記搬送手段を所定距離ずつ駆動させるステップモードおよび一定速度で連続して駆動させる連続モードのいずれかのモードを切り替えて制御することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、搬送制御部による搬送手段の駆動処理を、ステップモードまたは連続モードのいずれかで行わせることで、二つの動作モード間の切り替えといった単純な方法で効率よく、画像読取時に媒体の搬送が行われることがなく、画像を記録した媒体の搬送速度のムラによる読取画像ムラを低減することができ、さらに画像の読み取りの区間以外では高速に連続モードで連続搬送することが可能となり、画像読取処理の簡略化および高速化を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記搬送制御部は、前記媒体の画像読取の区間を含む所定の区間のみではステップモードにて、それ以外の区間では連続モードにて前記搬送手段を制御することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、画像読取時、すなわち画像読取用の光の走査時にステップモードで、保持部または読取部を搬送させることで、主走査方向の1ライン分の画像読取の長さだけ搬送を止めて、当該ラインでの画像読取が完了したら次のラインまで搬送を行う一方で、画像読取を行わないときには連続モードで速やかに搬送を行う制御を行うことが可能になる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、 前記搬送制御部は、前記媒体に記録された画像の種類に応じて、ステップモードまたは連続モードを切り替えて前記搬送手段を駆動制御し、画像読取処理することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、画像の種類、例えば高詳細画像と普通画像とあった場合に、高詳細画像の読取時にはステップモードで、普通画像の読取時には一般的な方法である読取用のレーザ光を主走査方向に走査しながら当該主走査方向に垂直な副走査方向に、当該輝尽性蛍光体シートを一定速度で搬送させる連続モードでそれぞれ画質に応じたモードにて画像読取を行うようにすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記搬送手段は、前記媒体を保持した保持部を直接駆動することを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、保持部を直接駆動することでより高速な搬送と、高精度な位置決めが可能となり、処理時間の短縮と位置ずれによる画像ムラを低減した画像読み取りをすることが可能になる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記光源の光量を制御する光源制御手段をさらに設けたことを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、画像読取時に必要な光量よりは少ない光量の光を発生させることができるように、光源制御手段にて光源を制御して、ステップモードでの搬送を行う際に、あるステップから次のステップへ搬送する間に画像読取時に必要な光量よりは少ない光量の光を発生させるまたは消灯するようにすることで、この搬送期間中に生じる虞のある画像読取時以外の媒体への露光(誤露光)による媒体への影響を低減またはなくすことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記光源制御手段は、前記搬送制御部が前記搬送手段の動作制御をしている期間において、少なくとも画像記録された媒体の主走査方向の区間をを前記光源を消灯または微弱点灯させるよう制御することを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、搬送制御部が搬送手段の駆動制御を行っている期間、すなわち画像読取を行っていない期間において、光源からの光の光量を抑えるまたは消灯するようにすることで、誤露光による媒体への影響を低減またはなくすことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記媒体が、輝尽性蛍光体シートであることを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、輝尽性蛍光体シートを用いた場合に、請求項1に記載の発明による効果をより顕著に得ることができる。
また、請求項9に記載の発明にかかる画像記録装置は、所定の媒体に光を照射して所定の画像を記録する画像記録装置において、
前記媒体を保持する保持部と、
前記光を発生させる光源を備え、前記媒体に画像記録を行うための記録部と、
前記保持部または前記記録部のいずれか一方を副走査方向に直線上に搬送させる搬送手段と、
前記搬送手段を駆動制御する搬送制御部と、
前記記録部による画像記録処理または前記搬送制御部による前記搬送手段の駆動処理のいずれか一方を行わせるようにそれぞれの構成を制御する制御部と
を備えることを特徴としている。
請求項9に記載の発明によれば、媒体を保持する保持部は、搬送手段にて光源からの画像記録用の光が媒体上に照射可能となるような位置まで搬送される。あるいは、記録部の光源が、搬送手段にて媒体に照射可能となるような位置まで搬送される。保持部または記録部の光源が搬送されて、画像記録用の光が媒体に照射可能となったところで、記録部による画像記録が開始される。
このとき、制御部では、光照射が行われていて記録部の画像記録処理が行われているときには搬送制御部をオフにして搬送手段を止めるように制御がなされ、逆に媒体に記録を行うための光照射を行っていないとき、すなわち画像記録処理が停止したときには搬送制御部をオンにして搬送手段を動作させて保持部を副走査方向に移動させるように制御がなされる。
このように、画像記録時には画像記録処理のみを、またはそれ以外のときには媒体が保持された保持部または記録部の搬送のみをそれぞれ行うようにすることで、画像記録時に媒体の搬送が行われることがないため、画像ムラを低減した高詳細な画質の画像を記録することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記搬送制御部は、前記搬送手段を所定距離ずつ駆動させるステップモードおよび一定速度で連続して駆動させる連続モードのいずれかのモードを切り替えて制御することを特徴としている。
請求項10に記載の発明によれば、搬送制御部による搬送手段の駆動動作を、ステップモードまたは連続モードのいずれかで行わせることで、二つの動作モード間の切り替えといった単純な方法で効率よく、画像記録時に媒体の搬送が行われることがないため、画像ムラを低減した高詳細な画質の画像を記録することができ、さらに画像の記録区間以外では高速に連続モードで連続搬送することが可能になり、画像記録処理の簡略化および高速化を図ることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記搬送制御部は、前記媒体の画像記録のための区間を含む所定の区間のみではステップモードにて、それ以外の区間では連続モードにて前記搬送手段を駆動制御することを特徴としている。
請求項11に記載の発明によれば、画像記録時、すなわち画像記録用の光の走査時にステップモードで、保持部または記録部を搬送させることで、主走査方向の1ライン分の画像記録の長さだけ搬送を止めて、当該ラインでの画像記録が完了したら次のラインまで搬送を行う一方で、画像記録を行わないときには連続モードで速やかに搬送を行う制御を行うことが可能になる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記搬送制御手段は、前記媒体に記録しようとする画像の種類に応じて、ステップモードまたは連続モードを切り替えて前記搬送手段を制御し、画像記録処理することを特徴としている。
請求項12に記載の発明によれば、画像の種類、例えば高詳細画像と普通画像とあった場合に、高詳細画像の記録時にはステップモードで、普通画像の記録時には一般的な方法である読取用のレーザ光を主走査方向に走査しながら当該主走査方向に垂直な副走査方向に、当該輝尽性蛍光体シートを一定速度で搬送させる連続モードでそれぞれ画質に応じたモードで画像記録を行うようにすることができる。
請求項13に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記搬送手段は、前記媒体を保持する保持部を直接駆動することを特徴としている。
請求項13に記載の発明によれば、保持部を直接駆動することでより高速な搬送と、高精度な位置決めが可能となり、処理時間の短縮と位置ずれによる画像ムラを低減した画像記録をすることが可能になる。
請求項14に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記光源の光量を制御する光源制御手段をさらに設けたことを特徴としている。
請求項14に記載の発明によれば、画像記録時に必要な光量よりは少ない光量の光を発生させることができるように、光源制御手段にて光源を制御して、ステップモードでの搬送を行う際に、あるステップから次のステップへ搬送する間に画像記録時に必要な光量よりは少ない光量の光を発生させるまたは消灯するようにすることで、この搬送期間中に生じる虞のある画像記録時以外の媒体への露光(誤露光)による媒体への影響を低減またはなくすことができる。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、前記光源制御手段は、前記搬送制御手段が前記搬送手段の駆動制御をしている期間において、少なくとも画像記録するための主走査方向の区間を前記光源を消灯または微弱点灯させるよう制御することを特徴としている。
請求項15に記載の発明によれば、搬送制御部が搬送手段の駆動制御を行っている期間、すなわち画像記録を行っていない期間において、光源からの光の光量を抑えるまたは消灯するようにすることで、誤露光による媒体への影響を低減またはなくすことができる。
請求項16に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記媒体が、銀塩感光材料であることを特徴としている。
請求項16に記載の発明によれば、銀塩感光材料を用いた場合に、請求項9に記載の発明による効果をより顕著に得ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、画像読取時には画像読み取り処理のみを、またはそれ以外のときには媒体が保持された保持部または読取部の搬送のみをそれぞれ行うようにすることで、画像読取時に媒体の搬送が行われることがなく、画像を担持させた媒体の搬送速度のムラによる読取画像ムラを低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、搬送制御部による搬送手段の駆動処理を、ステップモードまたは連続モードのいずれかで行わせることで、二つの動作モード間の切り替えといった単純な方法で効率よく、画像読取時に媒体の搬送が行われることがなく、画像を担持させた媒体の搬送速度のムラによる読取画像ムラを起こさないようにすることができ、さらに画像読み取り区間以外を高速に連続して搬送させることができ、画像読取処理の簡略化および高速化を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、少なくとも画像が記録された媒体の副走査方向の画像読取区間では、画像ムラを抑制するために画像の読み取り処理または搬送のいずれか一方を行い、画像読取区間以外では連続して高速に搬送を行うことで、サイクルタイム(全体の処理時間)を短縮でき、処理の高速化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、画像の種類、例えば高詳細画像と普通画像とあった場合に、高詳細画像の読取時には少なくとも副走査方向の画像読取区間ではステップモードで画像読み取りを行い、普通画像の読取時には搬送手段を一定速搬送の連続モードの駆動処理を行った後副走査方向に連続して画像読取処理を行う一般的な方法で画像を読み取るように連続モードでそれぞれ画質に応じたモードにて画像読取を行うようにすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、保持部を直接駆動することで外乱の影響を受け難く応答性も向上できるので、高速高精度な搬送を行うことができる。特に、リニアモータを用いることにより高速高精度な位置決め制御ができ、微小な距離を小刻みなステップモードにて保持部または読取部を移動させることが可能になる。
請求項6に記載の発明によれば、光源制御手段にて光源を制御することで、副走査方向の画像読取区間で画像読取処理を行っていない間、少なくとも主走査方向の画像読取区間の光量を下げる、または消灯することで、この期間に生じる虞のある画像読取時以外の媒体への露光(誤露光)による媒体への影響を低減またはなくすことができる。
請求項7に記載の発明によれば、搬送制御部が搬送手段の駆動制御を行っている期間、すなわち画像読取を行っていない期間において、光源からの光の光量を抑えるまたは消灯するようにすることで、誤露光による媒体への影響を低減またはなくすことができる。
請求項8に記載の発明によれば、輝尽性蛍光体シートを用いた場合に、請求項1に記載の発明による効果をより顕著に得ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、画像記録時には画像記録処理のみを、またはそれ以外のときには媒体が保持された保持部または記録部の搬送のみをそれぞれ行うようにすることで、画像記録時に媒体の搬送が行われることがないため、画像ムラを低減して高詳細な画質の画像を記録することができる。
請求項10に記載の発明によれば、搬送制御部による搬送手段の駆動動作を、ステップモードまたは連続モードのいずれかで行わせることで、二つの動作モード間の切り替えといった単純な方法で効率よく、画像記録時に媒体の搬送が行われることがないため、画像ムラを起こすことなく高詳細な画質の画像を記録することができ、さらに画像記録区間以外を高速に連続して搬送させることができ、画像記録処理の簡略化および高速化を図ることができる。
請求項11に記載の発明によれば、、少なくとも画像を記録する媒体の副走査方向の画像記録区間では、画像ムラを抑制するために画像の記録処理または搬送のいずれか一方を行い、画像記録区間以外では連続して高速に搬送を行うことで、サイクルタイム(全体の処理時間)を短縮でき、処理の高速化を図ることができる。
請求項12に記載の発明によれば、画像の種類、例えば高詳細画像と普通画像とあった場合に、高詳細画像の記録時には少なくとも副走査方向の画像記録区間ではステップモードで画像記録を行い、普通画像の記録時には搬送手段を一定速搬送の連続モードの駆動処理を行った後副走査方向に連続して画像記録処理を行う一般的な方法で画像を記録するように連続モードでそれぞれ画質に応じたモードにて画像記録を行うようにすることができる。
請求項13に記載の発明によれば、保持部を直接駆動することで外乱の影響を受け難く応答性も向上できるので、高速高精度な搬送を行うことができる。特に、リニアモータを用いることにより高速高精度な位置決め制御ができ、微小な区間にて小刻みなステップモードにて保持部を移動させることが可能になる。
請求項14に記載の発明によれば、光源制御手段にて光源を制御することで、副走査方向の画像記録区間で画像記録処理を行っていない間、少なくとも主走査方向の画像記録区間の光量を下げる、または消灯することで、この期間に生じる虞のある画像記録時以外の媒体への露光(誤露光)による媒体への影響を低減またはなくすことができる。
請求項15に記載の発明によれば、搬送制御部が搬送手段の駆動制御を行っている期間、すなわち画像記録を行っていない期間において、光源からの光の光量を抑えるまたは消灯するようにすることで、誤露光による媒体への影響を低減またはなくすことができる。
請求項16に記載の発明によれば、銀塩感光材料を用いた場合に、請求項9に記載の発明による効果をより顕著に得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図1から図9を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像読取装置1の実施の一形態を示したもので、この画像読取装置1の正面側上部には、画像が記録された記録媒体としての輝尽性蛍光体シートである輝尽性蛍光体シート14を収納したカセッテ2を挿入する挿入口3が設けられており、この挿入口3の下端部には、カセッテ2を画像読取装置1の内部へ送り込む送込ローラ4が設けられている。
画像読取装置1の正面側上部であって挿入口3の後方には、読取り処理がなされたカセッテ2を取り出す取出口5が設けられており、この取出口5の下端部には、カセッテ2を画像読取装置1の外部に送り出す送出ローラ6が設けられている。
画像読取装置1の正面側下部には、カセッテ2を所定位置に搬送するカセッテ搬送装置7が、下端を支軸として図示しない駆動機構により回動可能に設けられており、挿入口3に対応する位置a、取出口5に対応する位置b、カセッテ2が略垂直となる位置cの各位置において停止可能とされている。
カセッテ搬送装置7は、上面及び背面が開放された箱状のカセッテ支持部8を有しており、カセッテ支持部8の内部には、カセッテ2の下端部を支持して昇降可能な昇降台9が設けられている。
また、カセッテ支持部8の内部には、カセッテ2を、輝尽性蛍光体シート14を背面から保持するバック板10と輝尽性蛍光体シート14の表面を覆うフロント板11とに分離可能とするロック解除機構(図示しない)が設けられている。ロック解除機構としては、例えば、特開2002−278000号公報に開示されているロック解除機構を用いることができる。
画像読取装置1の背面側には、基台12から鉛直方向に延在する板状の支持部材13が設けられており、この支持部材13には、輝尽性蛍光体シート14を保持してリニアモータにより鉛直方向に移動可能な保持部15と、保持部15と釣り合う釣合錘16とが、連結部材17を介して相対的に昇降可能に支持されている。この支持部材13の正面略中央には、鉛直方向に保持部15をガイドするガイド部としての第1ガイドレール18が設けられており、背面には、鉛直方向に釣合錘16をガイドする第2ガイドレール19が設けられている。
保持部15は、図1から図3に示すように、輝尽性蛍光体シート14を支持したカセッテ2のバック板10を保持する板状の台部20を有している。この台部20の表面には、ラバーマグネットが設けられているとともに、カセッテ2のバック板10は、強磁性体により構成されており、これにより、バック板10が台部20に磁力で接着し、保持されるようになっている。
台部20の裏面には、取付部材21が設けられており、この取付部材21の台部20取付け面と対向する面には、第1ガイドレール18に案内される断面コ字形状の第1被ガイド部材22が、取付部材21と一体的に設けられている。
取付部材21の一側方には、リニアモータを構成するマグネット部23が、支持部材13と一体形成された支持片24に支持され鉛直方向に延在して設けられている。マグネット部23は、断面円形状の永久磁石のN極同士あるいはS極同士を複数連結してシャフト状に形成されている。
一方、取付部材21の側部には、リニアモータを構成する可動コイル25が設けられている。この可動コイル25は、コアレスの円筒状に形成されたコイルを有しており、このコイルは箱状のカバー部材により覆われている。そして、リニアモータは、可動コイル25の中心をマグネット部23が貫通するように構成されている。
支持部材13の正面であって第1ガイドレール18をはさんでマグネット部23と反対側には、保持部15の位置や移動速度を検知するためのエンコーダを構成するリニアスケール26が、鉛直方向に延在して設けられている。また、保持部15のリニアスケール26と対向する位置には、エンコーダを構成しリニアスケール26を読み取るセンサ部27が設けられている。
釣合錘16は、第2ガイドレール19に案内される断面コ字形状の第2被ガイド部材37を有している。
支持部材13の上方の正面側には、第1プーリ28が設けられているとともに、背面側には、第2プーリ29及び第3プーリ30が上下にわたって設けられている。これらプーリ28,29,30には、ベルト状の連結部材17が渡されており、この連結部材17の正面側端部には保持部15が締結され、背面側端部には釣合錘16が締結されている。なお、連結部材17としてスチールワイヤーを用いることもできる。
また、第1プーリ28の軸部には、第1プーリ28の回転動作を停止させるトルクリミッタ、ワンウェイクラッチ、電磁ブレーキ等のブレーキ機構31が設けられている。
保持部15の可動範囲の上部であって保持部15と対向する位置には、保持部15に保持された輝尽性蛍光体シート14に蓄積、記録された被写体の放射線透過密度に対応する放射線エネルギーを読み取る読取部32が設けられている。
読取部32は、保持部15の移動方向と直交する方向にレーザ光を走査させながら輝尽性蛍光体シート14に対してレーザ光を照射するレーザ光照射装置33と、レーザ光照射装置33により輝尽性蛍光体シート14にレーザ光が照射されることで励起された輝尽発光光を、導光板34を介して集光し、電気信号に変換する集光管35とを有している。
図4はレーザ光照射装置33の要部を示す図であり、レーザ光照射装置33では半導体レーザ45から発射されたレーザ光は、回転しながら各反射面で光偏向させるポリゴンミラー46にて主走査方向に走査されるようになっていて、光学部品を通り、輝尽性蛍光体シート14に到達するようになっている。
一方で、レーザ光照射装置33には、レーザ光がポリゴンミラー46により主走査されたときに各走査ごとの開始時(各主走査ラインの開始端)を検知して同期信号であるH-Sync信号を生成するように、レーザ光を入射させる主走査同期信号生成用の検出器52がさらに設けられている。プリズム50からのレーザ光が主走査ラインの開始時にミラー52aに反射して検出器52に入射するように検出器ミラー52aと検出器52が配置されている。この検出器52が各主走査ラインの開始を検知すると、生成される同期信号および主走査方向の画像読取の区間を作成する。
図1に戻り、読取部32の下方には、読取部32により放射線エネルギーの読取処理がなされた後、輝尽性蛍光体シート14に残留する放射線エネルギーを放出させるために輝尽性蛍光体シート14に対して消去光を照射する消去装置36が設けられている。
図5は本実施形態における図1の画像読取装置1を制御するための制御装置を示す図であり、この制御装置は、例えばCPU、ROM、RAMを含めた電気回路(いずれも図示せず)からなり、ROMに記録された処理プログラムを実行したり、CPUによりこの処理プログラムを実行する制御部38を有している。
この制御部38は、前述の処理プログラムに従い、読み取ろうとする画像の種類に関する情報を入力するための画質情報入力部41および保持部15が読取部32による読み取り可能な領域まで搬送されたか否かを検知する読取領域検知センサ42からのデータに基づいて、読取部32および搬送手段40の駆動制御を行う搬送制御部39の動作を制御するようになっている。
図5では、制御部38および搬送制御部39の二つの機能ブロックで示しているが、実際にハードウェアを構成する場合には、一つのCPUに各構成に対応する処理プログラムを適用することで、制御装置全体の作用を実現することができる。
画質情報入力部41は、例えば画像の特徴部分を抽出して判定する画像判定回路、使用者により画質を手入力するための入力部などから構成され、画質に関する情報、例えば高詳細画質、普通画質などを制御部38に送るようになっている。
読取領域検知センサ42は、例えば図6に示したように、支持部材13上であって、レーザ光照射装置33に対向して設けられたセンサであり、所定の強度を有するセンサ用のレーザ光44が入射するようになっている。保持部15が搬送手段40(リニアモータやステッピングモータ)の駆動に伴って、紙面で上方向である副走査方向53に向かって搬送され、台部20がレーザ光44を横切って、センサ42への入射レーザ光が遮断されると、輝尽性蛍光体シート14が読取領域に到達したと判断されて、その旨の信号が制御部38に送られるようになっている。他に、機械的な接点スイッチセンサや近傍センサ等でもよい。また、搬送手段の位置を検出する手段により所定位置から作成してもよい。
図5に戻り、搬送制御部39では、制御部38からの制御信号にしたがって搬送手段40を駆動制御するようになっており、停止状態と駆動状態とを切り替えるようになっている。さらに、駆動状態として、保持部15を所定距離(ステップ)ずつ駆動させるステップモード、および一定速度で連続して駆動させる連続モードにて、切り替えて駆動制御が行われるようになっている。これにより、搬送手段40は保持部15を副走査方向に搬送させるようになっている。なお、本実施形態では搬送手段40として、マグネット部23および可動コイル25で構成されるリニアモータを用いた例が示されているが、ステッピングモータ、直流(DC)モータ等を用いても同様の効果を得ることができる。
このモードの切り替えにおいて、画像読取処理がなされる往路では搬送手段40をステップモードにて駆動させるようにし、画像読取終了後の復路では連続モードにて駆動させる第1手順で搬送手段40を制御してもよいし、また往路であっても輝尽性蛍光体シート14がレーザ光照射装置33による読取領域に到達したことを検知するまでは搬送手段40を連続モードにて駆動させるようにし、当該検知後画像読取処理終了まではステップモードにて駆動させるようにし、復路では連続モードで駆動させる第2手順で搬送手段40を制御してもよい。
ここで、第2手順で搬送手段40を制御する場合についてさらに説明する。
制御部38では、読取領域検知センサ42により輝尽性蛍光体シート14が読取領域に到達したと判断されるまでは、読取部32の画像読取処理を停止させる制御、例えばレーザ光照射装置33をオフにしたり、微弱点灯や主走査画像読取領域を消灯するような制御がなされるようになっている。一方で、搬送制御部39には連続モードにて搬送手段40を駆動させるよう制御がなされるようになっている。
また、読取領域検知センサ42より輝尽性蛍光体シート14が読取領域に到達したと判断された旨の所定の信号が送られた後には、搬送制御部39にはステップモードにて搬送手段40を駆動させるよう制御がなされるようになっている。一方で、レーザ光照射装置33には、H-Sync信号の検出を行うように発光制御するとともに、読取部32を画像読取処理可能な状態になるように主走査方向の画像読み取り領域で画像読み取りの発光制御するようになっている。
図7はH-Sync信号と画像読取処理のタイミングとの関係を示す図であり、図7(a)は画像読取開始のタイミングを示すH-Sync信号を示し、図7(b)はこのH-Sync信号を検出するための微弱点灯区間54と画像読取を行う画像読取区間55とのタイミングを示す。センサ42より所定の信号が送られた後に、制御部38ではレーザ光照射装置33に微弱点灯を行ってH-Sync信号を検出するよう制御信号を送るようになっている(微弱点灯区間54)。H-Sync信号の検出後、一定の期間経過後に画像読取を行うための画像読取用のレーザ光を発生させるようレーザ光照射装置33を制御するようになっている(画像読取区間55)。制御部38では、前回のH-Sync信号検出後、一定期間経過後に再び微弱点灯区間54を開始するようレーザ光照射装置33を制御し、H-Sync信号が検出されて所定期間経過後に画像読取区間55を開始するようレーザ光照射装置33を制御するようになっている。一方で、制御部38は、搬送制御部39を、センサ42から所定の信号が送られた後で、副走査方向の画像読取位置に到達した後に搬送を停止(オフ)するように制御し、画像形成区間55の終了後、次の画像形成区間55までの間に次の副走査方向の画像読取位置へステップ搬送するように制御し、搬送を停止(オフ)する。
図7(c)は前回の画像読取区間55aの画像読取処理終了後に、ステップ搬送による駆動処理を開始し、次の画像読取区間55bが開始される前までにステップ搬送による駆動処理が完了しないときの例を示す。センサ42より所定の信号が送られた後に、制御部38ではレーザ光照射装置33に微弱点灯を行ってH-Sync信号を検出するよう制御信号を送るようになっている(微弱点灯区間54)。H-Sync信号の検出後、一定の期間経過後に画像読取を行うための画像読取用のレーザ光を発生させるようレーザ光照射装置33を制御するようになっている(画像読取区間55)。制御部38では、前回のH-Sync信号検出後、一定期間経過後に再び微弱点灯区間54を開始するようレーザ光照射装置33を制御し、次の画像読取位置まで保持部15が移動完了するまで画像読取区間55においてレーザ光の発生をオフにするようレーザ光照射装置33を制御するようになっている。一方で、制御部38は、搬送制御部39を、センサ42から所定の信号が送られた後で、副走査方向の画像読取位置に到達した後に搬送を停止(オフ)するように制御し、画像形成区間55の終了後、次の画像形成区間55までの間に次の副走査方向の画像読取位置へステップ搬送するように制御し、搬送を停止(オフ)する。
図7(d)は画像読取区間55で画像読取処理を行わない場合にレーザを消灯せずにH-Sync信号検出用の光量で微弱点灯するタイミングを示す図である。前回のH-Sync信号検出から次回のH-Sync信号のタイミングを作成することなく、H-Sync信号を検出することが可能で、処理を簡略にでき、H-Sync信号検出の微弱点灯のみを行うため、画像読取区間での誤露光を低減することができる。
光源としてレーザ光をポリゴンにより主走査する方式を挙げたが、ライン光源(LEDアレイ、ハロゲンランプ、蛍光管)とライン読取装置(CCD)から構成してもよい。
図5に戻り、制御部38では、画質情報入力部41から送られる画質に関する情報に基づいて、搬送制御部39に対して、搬送手段をステップモードで駆動させるか、あるいは連続モードで駆動させるかのいずれかを指示する旨の制御信号が送られるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
画像の読取処理を行う際には、カセッテ搬送装置7を挿入口3に対応する位置aに待機させ、この状態で、挿入口3より放射線画像が記録された輝尽性蛍光体シート14が収納されたカセッテ2を挿入すると、送込ローラ4によりカセッテ2がカセッテ搬送装置7に対して送り込まれる。すると、昇降台9がカセッテ2の下端部を支持した状態で下降し、カセッテ2がカセッテ搬送装置7内に収容され、ロック解除機構が作動することにより、カセッテ2がフロント板11と輝尽性蛍光体シート14を保持したバック板10とに分離可能な状態となる。
その後、カセッテ搬送装置7をカセッテ2が略垂直となる位置cまで移動させる。このとき、保持部15を可動範囲の最下端に位置させておくことにより、保持部15とカセッテ2のバック板10とが対向した状態となり、磁力により輝尽性蛍光体シート14を支持したバック板10が保持部15に吸着され、フロント板11と分離して輝尽性蛍光体シート14の表面が露出した状態で保持部15に保持される。なお、カセッテ搬送装置7は、フロント板11を保持させた状態で、取出口5に対応する位置bに退避させておくとよい。
その後、制御部38では連続モードでリニアモータを駆動させて、保持部15を第1ガイドレール18に沿って上昇させる。輝尽性蛍光体シート14がセンサ42を横切ったときに、制御部38では、レーザ光照射装置33を微弱点灯区間54での動作状態に制御して、検出器52でH-Sync信号が生成されたか否かが検出される。
制御部38により、保持部15がステップモードで搬送され、輝尽性蛍光体シート14が読取部32に対向する位置まで搬送され、画像読取区間55の開始となり、搬送制御部39で搬送を停止するとともに主走査方向の画像読取区間55で画像読取のレーザ光をレーザ光照射装置33から照射して、レーザ光照射装置33により輝尽性蛍光体シート14上でレーザ光が走査されて、これにより励起された輝尽発光光が、導光板34を介して集光管35に集光され、電気信号に変換される。
ここで、マグネット部23がシャフト状に形成されていることから、可動コイル25は、コアレスの円筒状に形成されたコイルを箱状のカバー部材により覆った形状とされており、保持部15に固定される上で剛性の高い形状になっている。したがって、可動コイルを必要以上に大きくすることなく、リニアモータの搬送速度に対して保持部に遅れを生じさせることを防止できる上、振動を発生させるがことなく輝尽性蛍光体シート14が滑らかに搬送される。また、保持部15の上昇に伴ってプーリ28,29,30が回転して釣合錘16が第2ガイドレール19に沿って自重落下するため、大きい推力を得たい場合にも、マグネット部の大きさを必要以上に大きくせずにすむ。
図8は図7(b)に示したようなタイミングでの画像読取区間における制御の一例について説明するフローチャートであり、画像読取区間の開始後、制御部38では搬送制御部39にステップ搬送を行うよう指示し、保持部15を所定の位置(副走査方向の画像読取の1ライン目)に移動して停止させる(ステップS1)。続いて、制御部38では、レーザ光照射装置33に対して主走査方向の画像読取区間用のレーザ光を発生させるよう制御がなされ(ステップS2)、読取部32に画像読取処理を行うよう指示し、読取部32では画像読取用のレーザ光を輝尽性蛍光体シート14上主走査方向に走査させて、得られる輝尽発光光を集光管35にて集光する(ステップS3)。続いて、制御部38では、少なくとも1ラインの画像読取後次のラインへステップ搬送を開始する前から搬送が完了するまで主走査方向の画像読取区間用のレーザ光を消灯または微弱点灯するよう制御がなされる(ステップS4)。さらに、制御部38では、輝尽性蛍光体シート14の画像全体の読取が完了したか否かが判別され(ステップS5)、この判別結果がNO、すなわちまだ読取が完了していないラインがある場合には、制御部38では保持部15を次のラインに搬送するよう搬送制御部39に指示し(ステップS1)、この判別結果がYES、すなわち画像読取が完了した場合には、画像読取処理は終了する。
図9は図7(c),(d)に示したようなタイミングでの画像読取区間における制御の一例について説明するフローチャートであり、画像読取区間の開始後、制御部38では搬送制御部39にステップ搬送を行うよう指示し、保持部15を所定の位置(副走査方向の画像読取の1ライン目)に移動して停止させる(ステップS11)。制御部38では、H-Sync信号検出後保持部15の搬送が完了するまでの時間tが、H-Sync信号検出後画像読取区間55のためのレーザ光を発生させるまでの時間t1よりも小か否か、すなわち時間t1経過前に保持部15の搬送が完了したか否かが判別れる(ステップS12)。この判別結果がNO、すなわち時間t1経過時に保持部15がまだ副走査方向の画像読取位置にはいないと判別されたときにはレーザ光を発光させない区間55bに入り、時間tを0にして、次のH-Sync信号検出を待つ(ステップS17)。この判別結果がYES、すなわち時間t1経過時に保持部15が画像読取位置にあると判別されたときには、制御部38では、レーザ光照射装置33に対して主走査方向の画像読取区間用のレーザ光を発生させるよう制御がなされ(ステップS13)、読取部32に画像読取処理を行うよう指示し、読取部32では画像読取用のレーザ光を輝尽性蛍光体シート14上主走査方向に走査させて、得られる輝尽発光光を集光管35にて集光する(ステップS14)。続いて、制御部38では、少なくとも1ラインの画像読取後次のラインへステップ搬送を開始する前から搬送が完了するまで主走査方向の画像読取区間用のレーザ光を消灯または微弱点灯するよう制御がなされる(ステップS15)。さらに、制御部38では、輝尽性蛍光体シート14の画像全体の読取が完了したか否かが判別され(ステップS5)、この判別結果がNO、すなわちまだ読取が完了していないラインがある場合には、制御部38では保持部15を次のラインに搬送するよう搬送制御部39に指示し(ステップS16)、この判別結果がYES、すなわち画像読取が完了した場合には、画像読取処理は終了する。
また、読み取ろうとする画質に応じても搬送手段40の駆動モードを変えることも可能である。すなわち、画質情報入力部41により画質に関する情報が手入力されたり、検知されたりして入力された後に、例えば高詳細画像の場合には画像読取時にはステップモードでの駆動制御を、普通画像の場合には連続モードでの駆動制御を制御部38により行わせることが好ましい。
このようにして、輝尽性蛍光体シート14の下端部まで読取部32による読取処理が完了すると、制御部38ではリニアモータを停止させるよう搬送制御部39を制御する。このとき、ブレーキ機構31により第1プーリ28の回転が停止され、保持部15が安定した状態で停止する。
その後、制御部38では、再びリニアモータを連続モードにて駆動させるよう搬送制御部39を制御して、保持部15を第1ガイドレール18に沿って下降させると同時に、消去装置36により輝尽性蛍光体シート14に対して消去光を照射させ、これにより、輝尽性蛍光体シート14に残存する放射線画像を消去させる。
その後、保持部15が可動範囲の最下端まで下降して停止すると、カセッテ搬送装置7をカセッテ2が略垂直となる位置cに回動させる。これにより、バック板10とフロント板11とが合体した状態でロックが施される。
そして、カセッテ搬送装置7を取出口5に対応する位置bに回動させ、昇降台9を上昇させるとともに、送出ローラ6を作動させることにより、カセッテ2が取出口5より取り出される。
以上より、本実施形態によれば、画像読取時には読取部32による画像読み取り処理のみを、またはそれ以外のときには媒体が保持された保持部15または読取部32の搬送のみをそれぞれ行うようにすることで、画像読取時に媒体の搬送が行われることがなく、画像を担持させた媒体である輝尽性蛍光体シート14の搬送速度のムラによる読取画像ムラを低減することができる。
また、搬送制御部39による搬送手段40の駆動処理を、ステップモードまたは連続モードのいずれかで行わせることで、二つの動作モード間の切り替えといった単純な方法で効率よく、画像読取時に輝尽性蛍光体シート14の搬送が行われることがなく、輝尽性蛍光体シート14の搬送速度のムラによる読取画像ムラを起こさないようにすることができ、さらに画像読取区間以外を高速に連続して搬送させることができ、画像読取処理の簡略化および高速化を図ることができる。
また、少なくとも画像が記録された媒体の副走査方向の画像読取区間では、画像ムラを抑制するために画像の読み取り処理または搬送のいずれか一方を行い、画像読取区間以外では連続して高速に搬送を行うことで、サイクルタイム(全体の処理時間)を短縮でき、処理の高速化を図ることができる。
また、画像の種類、例えば高詳細画像と普通画像とあった場合に、高詳細画像の読取時には少なくとも副走査方向の画像読取区間ではステップモードで画像読み取りを行い、普通画像の読取時には搬送手段を一定速搬送の連続モードの駆動処理を行った後副走査方向に連続して画像読取処理を行う一般的な方法で画像を読み取るように連続モードでそれぞれ画質に応じたモードにて画像読取を行うようにすることができる。
また、保持部を直接駆動することで外乱の影響を受け難く応答性も向上できるので、高速高精度な搬送を行うことができる。特に、リニアモータを用いることにより高速高精度な位置決め制御ができ、微小な区間にて小刻みなステップモードにて保持部15を移動させることが可能になる。
また、光源制御手段である制御部38にて光源を制御することで、副走査方向の画像読取区間で画像読取処理を行っていない間、少なくとも主走査方向の画像読取区間の光量を下げる、または消灯することで、この期間に生じる虞のある画像読取時以外の媒体への露光(誤露光)による媒体への影響を低減またはなくすことができる。
また、搬送制御部39が搬送手段40の駆動制御を行っている期間、すなわち画像読取を行っていない期間において、レーザ光照射装置33からの光の光量を抑えるまたは消灯するようにすることで、誤露光による媒体への影響を低減またはなくすことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、画像読取装置の実施形態を説明したが、画像読取のかわりに、画像を記録するためにレーザ光照射を、例えば銀塩感光材料である記録媒体に行うことで、画像記録装置としても本発明と同様の効果が得られる。
本発明による画像読取装置の実施形態の構成を示す図である。 前記実施形態の要部を示す斜視図である。 前記要部を上方から見た図である。 前記実施形態のレーザ光照射装置の構成の一例を示す図である。 前記実施形態の制御装置を示す図である。 前記実施形態の記録領域検知センサの一例を示す図である。 前記実施形態の画像読取処理のタイミングについて説明する図である。 前記実施形態の画像読取処理における制御の一例を示すフローチャートである。 前記実施形態の画像読取処理における制御の他の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像読取装置
2 カセッテ
14 輝尽性蛍光体シート
15 保持部
23 マグネット部
25 可動コイル
32 読取部
33 レーザ光照射装置
35 集光管
38 制御部
39 搬送制御部
40 搬送手段
41 画質情報入力部
42 読取領域検知センサ

Claims (16)

  1. 画像が記録された媒体上に光を照射して当該画像を読み取る画像読取装置において、
    前記媒体を保持する保持部と、
    前記光を発生させる光源を備え、画像を読み取るための読取部と、
    前記保持部または前記読取部のいずれか一方を副走査方向に直線上に搬送させる搬送手段と、
    前記搬送手段を駆動制御する搬送制御部と、
    前記読取部による画像読取処理または前記搬送制御部による前記搬送手段の駆動処理のいずれか一方を行わせるようにそれぞれの構成を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記搬送制御部は、前記搬送手段を所定距離ずつ駆動させるステップモードおよび一定速度で連続駆動させる連続モードのいずれかのモードを切り替えて制御することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記搬送制御部は、前記媒体の画像読取の区間を含む所定の区間のみではステップモードにて、それ以外の区間では連続モードにて前記搬送手段を駆動制御することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記搬送制御部は、前記媒体に記録された画像の種類に応じて、ステップモードまたは連続モードを切り替えて前記搬送手段を駆動制御し、画像読取処理することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  5. 前記搬送手段は、前記媒体を保持した保持部を直接駆動することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 前記光源の光量を制御する光源制御手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  7. 前記光源制御手段は、前記搬送制御部が前記搬送手段の駆動制御をしている期間において、少なくとも画像記録された範囲で前記光源を消灯または微弱点灯させるよう制御することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記媒体が、輝尽性蛍光体シートであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  9. 所定の媒体に光を照射して所定の画像を記録する画像記録装置において、
    前記媒体を保持する保持部と、
    前記光を発生させる光源を備え、前記媒体に画像記録を行うための記録部と、
    前記保持部または前記記録部のいずれか一方を副走査方向に直線上に搬送させる搬送手段と、
    前記搬送手段を駆動制御する搬送制御部と、
    前記記録部による画像記録処理または前記搬送制御部による前記搬送手段の駆動処理のいずれか一方を行わせるようにそれぞれの構成を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  10. 前記搬送制御部は、前記搬送手段を所定距離ずつ駆動させるステップモードおよび一定速度で連続して駆動させる連続モードのいずれかのモードを切り替えて制御することを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 前記搬送制御部は、前記媒体の画像記録のための区間を含む所定の区間のみではステップモードにて、それ以外の区間では連続モードにて前記搬送手段を駆動制御することを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
  12. 前記搬送制御部は、前記媒体に記録しようとする画像の種類に応じて、ステップモードまたは連続モードを切り替えて前記搬送手段を駆動制御し、画像記録処理することを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
  13. 前記搬送手段は、前記媒体を保持した保持部を直接駆動することを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  14. 前記光源の光量を制御する光源制御手段をさらに設けたことを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  15. 前記光源制御手段は、前記搬送制御部が前記搬送手段の駆動制御をしている期間において、少なくとも画像を記録する範囲を前記光源を消灯または微弱点灯させるよう制御することを特徴とする請求項14に記載の画像記録装置。
  16. 前記媒体が、銀塩感光材料であることを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
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JP2008158083A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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