JP2003344964A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取装置

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JP2003344964A
JP2003344964A JP2002157282A JP2002157282A JP2003344964A JP 2003344964 A JP2003344964 A JP 2003344964A JP 2002157282 A JP2002157282 A JP 2002157282A JP 2002157282 A JP2002157282 A JP 2002157282A JP 2003344964 A JP2003344964 A JP 2003344964A
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speed
phosphor sheet
stimulable phosphor
scanning
moving
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JP2002157282A
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Masahiro Umemura
昌弘 梅村
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線画像読取装置において、高精細高画質
が求められる場合でも、画像ムラの無い良好な画像を得
ることを目的とする。 【解決手段】 画像処理装置は、輝尽性蛍光体シート2
8を移動させる副走査部60と、輝尽性蛍光体シート2
8の移動速度を測定するリニアエンコーダ480とを備
える。また、測定された移動速度と基準速度との速度差
を示す信号と逆位相となる信号に基づいて、モータを制
御する速度制御部49を有する。速度制御部49によ
り、輝尽性蛍光体シートの移動速度を高精度で一定とす
ることにより、画像ムラのない放射線画像を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を介して放
射線が照射されることにより放射線画像情報が蓄積され
た輝尽性蛍光体シートに励起光を照射して放射線画像情
報を読み取る放射線画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線画像のような放射線画像は、病気診
断用などに多く用いられている。旧来では、このような
放射線画像を得るために、被写体を通過したX線を蛍光
体層(蛍光スクリーン)に照射し、これにより可視光を
生じさせ、この可視光を通常の写真を撮るときと同じよ
うに銀塩を使用したフィルムに照射して現像した、いわ
ゆる放射線写真が利用されていた。しかし、近年銀塩を
塗布したフィルムを使用しないで蛍光体層から直接画像
を取り出す手法が工夫されるようになった。この手法の
一例としては、患者などの被写体を透過した放射線のエ
ネルギーを蓄積性蛍光体シートに吸収せしめ、しかる
後、この蓄積性蛍光体シートを例えば光又は熱エネルギ
ーで励起する事により、この蓄積性蛍光体シートが上記
吸収により蓄積している放射線のエネルギーを蛍光とし
て放射せしめ、この蛍光を検出して画像化するものがあ
る。
【0003】具体的には、例えば米国特許第3,85
9,527号及び特開昭55―12144号に、蓄積性
蛍光体として輝尽性蛍光体を用い可視光線又は赤外線を
励起光とした放射線画像変換方法が示されている。この
方法は支持体上に輝尽性蛍光体層を形成した輝尽性蛍光
体シートを使用するもので、この輝尽性蛍光体シートの
輝尽性蛍光体層に被写体を透過した放射線を当てて被写
体各部の放射線透過度に対応する放射線のエネルギーを
蓄積させて潜像を形成し、しかる後にこの輝尽性蛍光体
層を励起光で走査する事によって各部の蓄積された放射
線のエネルギーを放射させてこれを光に変換し、この光
の強弱をフォトマルなどの光電変換手段を介して画像信
号に返還して、デジタル画像データとして放射線画像を
得るものである。かかるデジタル画像データに基づい
て、銀塩フィルムに画像形成が行われ、あるいはCRT
等に画像が出力されて可視化される。またデジタル画像
データは、半導体記憶装置、磁気記憶装置、光ディスク
記憶装置等の画像記憶装置に格納され、その後必要に応
じてこれら画像記憶装置から取り出されて銀塩フィル
ム、CRT、LCD等を介して可視化させることができ
る。
【0004】ところで輝尽性蛍光体シートを励起光で走
査する場合においては、光源から発生する励起光を輝尽
性蛍光体シートに対して左右に走査して照射するととも
に、照射される光の走査方向(主走査方向)と直交する
方向(副走査方向)に励起光の光源、励起光を走査する
光学系及び光電変換手段等に対して相対的に輝尽性蛍光
体シートを移動させる必要がある。この際には、光源等
に対して輝尽性蛍光体シートを、一定の速度で精密に相
対移動させなくてはならない。このため従来技術におい
ては、直動ガイドによって輝尽性蛍光体シートを案内し
つつ、ボールねじを用いた方法、または、ベルト搬送方
式によって輝尽性蛍光体シートを光源等に対して一方向
に駆動していた。なお、固定された輝尽性蛍光体シート
に対して励起光の光源、励起光を走査する光学系及び光
電変換手段等を移動する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
技術においては、直動ガイドの振動やボールねじの振動
が、副走査方向(輝尽性蛍光体シートの搬送方向)の送
りムラ(輝尽性蛍光体シートの移動速度の変動)となっ
て現れ、輝尽性蛍光体シートなどの蓄積性蛍光体を励起
光で走査する場合、画像ムラとなり、診断画像に支障を
きたす場合があった。なお、画像ムラの発生する要因と
して以下のことが考えられる。輝尽性蛍光体シートの移
動速度が所定の速度より遅くなると、輝尽性蛍光体シー
ト上における励起光の走査間隔(走査線間の距離)が短
くなり、輝尽性蛍光体シートの移動速度が遅いときに励
起光が照射された範囲では、励起光の単位面積当たりの
照射光量が所定速度で移動した場合より多くなる。そし
て、励起光の照射光量が増えることにより、輝尽性蛍光
体シートから発生する輝尽光の光量が所定速度で移動し
た場合より多くなる。
【0006】一方、輝尽性蛍光体シートの移動速度が速
くなると、輝尽性蛍光体シート上における励起光の走査
間隔が長くなり、輝尽性蛍光体シートの移動速度が速い
ときに励起光が照射された範囲では、励起光の単位面積
当たりの照射光量が所定速度で移動した場合より少なく
なる。そして、励起光の照射光量が減ることにより、輝
尽性蛍光体シートから発生する輝尽光の光量が所定速度
で移動した場合より少なくなる。以上のように輝尽性蛍
光体シートの移動速度の変動により、移動速度が一定の
場合に比較して輝尽光の光量が変化するために画像ムラ
が発生する。
【0007】かかる問題に対しては、直動ガイドの振動
やボールねじの振動を極力抑えるとともに、モータの回
転速度を良好に保つ構造を取りつつ、輝尽性蛍光体シー
トの進行方向における送り速度ムラを極力少なくするこ
とにより、画像ムラのない良好な診断画像を得ることが
できる。しかし、送り速度が低速になるほど、送り速度
ムラが大きくなる傾向にあり、特に、マンモ画像等のよ
うな高精細高品質画像が求められる場合においては、一
般画像では問題とならない程度の送り速度ムラが診断画
像上に現れ、その結果、画像ムラとして、視認できてし
まい、診断上、問題となる場合がある。なお、輝尽性蛍
光体シートの送り速度を遅くすることで、高精細な画像
が得られる。上述のような問題は、輝尽性蛍光体シート
を移動させるものだけではなく、励起光の光源側を移動
させる場合にも生じる。本発明の課題は、副走査方向の
微少な速度変動に基づく画像ムラの無い良好な画像を得
ることであり、また、これにより良好な診断効率で診断
できる画像を提供できるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被写体を介して放射線が照射されることにより放射線画
像情報が蓄積された輝尽性蛍光体シートに励起光を照射
して放射線画像情報を読み取る放射線画像読取装置であ
って、前記輝尽性蛍光体シートに励起光を走査しながら
照射して前記輝尽性蛍光体シートから放射線画像情報を
読み取る読取手段と、前記放射線画像情報を読み取る際
に、前記励起光を走査する方向と交差する方向に沿っ
て、前記輝尽性蛍光体シートと前記読取手段とを相対的
に移動させる移動手段と、前記輝尽性蛍光体シートと前
記読取手段とが相対的に移動する際の速度を検出し、検
出された速度に対応する周期で高低を繰り返す波形の速
度信号を出力する速度検出手段と、予め設定された基準
速度で前記輝尽性蛍光体シートと前記読取手段とが相対
的に移動した場合に前記速度検出手段から出力される速
度信号と同じ周期の基準信号を生成して出力する基準信
号生成手段と、前記速度信号と前記基準信号とを比較
し、前記速度信号と前記基準信号との位相差の時間経過
に伴う変動を求める位相差検出手段と、前記位相差検出
手段により求められた前記位相差の時間経過に伴う変動
に対応する波形と逆位相の波形に基づいて、前記輝尽性
蛍光体シートと読取手段との相対的移動における速度変
動を減少させるように、前記移動手段を制御する速度制
御手段とを有することを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、輝尽性蛍光
体シートから放射線画像情報を読み取るために、輝尽性
蛍光体シートと読取手段とを相対的に移動させた際の速
度を予め決められた基準速度に近づけることができると
ともに、速度変動を減少させることができる。これによ
り、輝尽性蛍光体シートと読取手段とを相対移動させた
際の速度変動に基づく画像ムラの発生を抑制できる。す
なわち、画像読取装置の構造的な改良では、取り除くこ
とが困難な輝尽性蛍光体シートもしくは読取手段を移動
させた際の移動速度の微少な変動を、移動手段の上述の
ような制御により確実に減少させ、高精細高画質が要求
される放射線画像の蓄積蛍光体シートからの読み取りに
おいて、画像ムラが発生するのを防止することができ
る。
【0010】なお、基準信号と速度信号との位相差の変
動は、基準速度と移動速度との速度差を示しており、時
間経過に伴う位相差の変動を求めるとともに、この位相
差の変動を示す波形と逆位相の波形に基づいて移動手段
を制御することにより、移動速度が高い精度で一定とな
るように容易に移動手段を制御することができる。ま
た、速度検出手段は、例えば、リニアエンコーダであ
り、所定距離の移動毎にパルス状の波形が現れる信号を
出力するものである。また、基準信号生成手段は、発振
回路を有するとともに、発振回路から出力される信号
を、例えば、前記輝尽性蛍光体シートと前記読取手段と
が基準速度で相対的に移動した場合に、上記リニアエン
コーダから出力される信号のパルスの周波数と同様の周
波数でパルスを出力する信号に周波数変換する分周回路
を有するものである。
【0011】請求項2記載の発明は、被写体を介して放
射線が照射されることにより放射線画像情報が蓄積され
た輝尽性蛍光体シートに励起光を照射して放射線画像情
報を読み取る放射線画像読取装置であって、前記輝尽性
蛍光体シートに励起光を走査しながら照射して前記輝尽
性蛍光体シートから放射線画像情報を読み取る読取手段
と、前記放射線画像情報を読み取る際に、前記励起光を
走査する方向と交差する方向に沿って、前記輝尽性蛍光
体シートと前記読取手段とを相対的に移動させる移動手
段と、前記移動手段により前記輝尽性蛍光体シートと前
記読取手段とが相対的に移動する際の移動速度を検出す
る速度検出手段と、前記速度検出手段で検出される移動
速度と予め決められた基準速度とを比較し、基準速度と
移動速度との速度差を求める速度比較手段と、前記速度
比較手段によって求められる速度差の変動に応じて、前
記読取手段による輝尽性蛍光体シートへの励起光の照射
光量を制御する照射光量制御手段とを有することを特徴
とする。
【0012】請求項2記載の発明によれば、前記輝尽性
蛍光体シートと前記読取手段とを相対的に移動させた際
の移動速度と基準速度との速度差の変動に応じて輝尽性
蛍光体シートへの励起光の照射光量を制御するので、上
述のように読取手段に対する輝尽性蛍光体シートの移動
速度の変動により単位面積当たりの励起光の照射光量が
変動する場合に、この照射光量の変動を減少させるよう
に制御することができる。
【0013】例えば、前記移動速度が基準速度より速く
なった場合には、照射光量を増加させ、前記移動速度が
基準速度より遅くなった場合には、照射光量を減少させ
るように制御することで、移動速度が変動しても輝尽性
蛍光体シートの単位面積当たりの照射光量を一定にする
ことができる。これにより、高精細高画質が要求される
放射線画像の蓄積蛍光体シートからの読み取りにおい
て、画像ムラが発生するのを防止することができる。な
お、照射光量の制御は、励起光の光源に供給される電力
の制御を行うものでも良いし、光源から照射される光の
一部を遮るとともに、遮る面積を調整可能なシャッター
機構を設けて、このシャッター機構を制御することで行
うものとしても良いし、光源から輝尽性蛍光体シートま
での励起光の光路において、角度を変更可能なミラーに
より光の一部を光路から外すことにより行うものとして
も良い。
【0014】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕以下、図面
を参照して本発明の第1の実施の形態例の放射線画像読
取装置を詳細に説明する。なお、図1及び図2等に示さ
れるこの例の放射線画像読取装置2は、カセッテ1内に
収納された輝尽性蛍光体シート28(図3に図示)から
放射線画像を読み取るものである。すなわち、カセッテ
1を用いる一般的な放射線撮影装置(図示略)で撮影が
行われた後に、カセッテ1をこの例の放射線画像読取装
置2にセットすることで、放射線画像の読み取りが行わ
れる。そして、放射線画像読取装置2に挿入されるカセ
ッテ1は、図3に示すように、互いに分離可能なフロン
ト板10とバック板20とから構成される。フロント板
10は、図示しないフレームと前面板から構成され、フ
レームが前面板の外周を切れ目無く被う構造となってい
る。
【0015】バック板20は、図3に示すように、バッ
ク板本体21と、輝尽性蛍光体シート28から形成され
る。輝尽性蛍光体シート28は、フロント板10とバッ
ク板20とを合体させた際にフロント板10側に位置す
るバック板20の面に配置される。バック板本体21
は、後述するように、図1及び図3に示される副走査部
50に設けられたラバーマグネット54へ磁力で吸着可
能なように、強磁性体プラスチックなどで形成すること
が好ましい。もしくは、バック板本体21を通常のプラ
スチックで形成し、ラバーマグネット43に吸着される
面であるバック板裏面210に、鉄箔などの強磁性体シ
ートを張り付ける様に構成しても良く、また、バック板
裏面210に、強磁性体物質を塗布する方法などを用い
ても良い。
【0016】フロント板10とバック板20とを合体し
た状態に保つために、カセッテ1にはロック機構が用意
されており、カセッテ1に設けられた、図示しないロッ
ク穴にロックピン402cを挿入することによって、カ
セッテ1を、フロント板10とバック板20とに分離可
能であるロックOFF状態としたり、分離不可能である
ロックON状態としたりすることができる。
【0017】図1に示すように、この例の放射線画像読
取装置2は、本体部2aとカセッテ挿入排出部2bの2
つのユニットから構成される。カセッテ挿入排出部2b
は、カセッテの挿入口3と、カセッテの排出口4とが備
えられており、本体部2aから簡単に取り外し可能な構
造になっている。また、本体部2aとカセッテ挿入排出
部2bの間には防振ゴム73が配してあり、カセッテ挿
入/排出時の振動が本体部2aへ伝わり難い防振構造に
なっている。
【0018】カセッテ挿入排出部2bの挿入口3には、
挿入されたカセッテ1を挿入口3のセンターへ幅寄せす
る幅寄せ手段47と、挿入されたカセッテ1のバック板
裏面210に添付されたコードを読み取りカセッテサイ
ズを検出するコード読取手段31が設けられている。さ
らに、挿入口3には、カセッテ挿入排出部2bが本体部
2aに取り付けられている状態において、挿入口3に挿
入されたカセッテ1を一点鎖線aに沿って矢印A1及び
A2の方向で搬送し、本体部2aの搬送手段40に受け
渡す挿入ローラー42が設けられている。
【0019】排出口4には、画像読み取りが終了し本体
部から排出されるカセッテ1を後述する搬送手段40か
ら受け取り、該カセッテ1が排出口4へ完全に排出され
るまで排出動作を行う排出ローラー43が設けられてい
る。また、排出口4には、2〜5枚程度のカセッテ1を
スタックできるスタッカ部が形成されており、排出され
たカセッテ1は、排出ローラー43によって排出された
位置1aから自重によって位置1bに移動することによ
って該スタッカ部に蓄積されるようにしても良く、ま
た、図1に示すようにカセッテ1を位置1aから位置1
bに搬送する搬送機構44を設け、該カセッテ1が確実
にスタッカ部に蓄積されるようにしても良い。
【0020】図1及び図3に示すように、本体部2aに
は、挿入されたカセッテ1を画像読み取りを行う位置ま
で搬送し、また画像読み取り後にカセッテ1を本体部2
aから排出する搬送手段40と、画像読み取りの際に画
像を記録された輝尽性蛍光体シート28を副走査方向に
走査(搬送)させる副走査部50と、該副走査部50に
よって搬送される輝尽性蛍光体シート28から画像情報
を読み取る画像読取手段60が備えられている。
【0021】副走査部50と搬送手段40は、同一の基
板71上に構築されて設けられている。この基盤71
は、底板70の上に防振ゴム72を介して配置されてお
り、搬送手段40の振動を副走査部50に伝播させない
防振構造を実現している。
【0022】搬送手段40は、回転軸404を有し、こ
の回転軸404を回転中心として、少なくとも一点鎖線
aから一点鎖線cの範囲(角度θの範囲)を、図示しな
い駆動部に駆動されることによって自由に回転移動する
ことができる。搬送手段40には、前記コード読取手段
31によって検出されたカセッテサイズに応じて、挿入
口3から挿入されたカセッテ1の水平方向の配置位置の
調整を行う図示しない幅寄せ手段を有する。さらに、搬
送手段40は、挿入ローラー42によって本体部2aに
挿入され、前記幅寄せ手段によって位置を調整されたカ
セッテ1を受け取り、矢印A2方向へ所定位置まで搬送
する昇降台402と、カセッテ1のフロント板10を搬
送手段40に対して固定した状態にするグリップ爪40
3とを備える。昇降台402は、カセッテ1の下端をキ
ャッチするカセッテグリップ402aと、カセッテ1の
ロック穴に上下運動することによって挿入され、カセッ
テ1のロック機構をON/OFFすることができるロッ
クピン402cとを備える。
【0023】副走査部50は、前述した様に、基板71
に搬送手段40と共に設置されており、また、副走査部
50はその上端において図示しない装置フレームに支持
されている。該副走査部50の上端と該装置フレームの
間には、防振ゴム74が配されており、副走査部50に
対する防振構造を強化している。
【0024】また、副走査部50は、図1〜図3に示す
ように、副走査レール51、副走査可動部52a、52
b、副走査移動板53、及び、副走査移動板53の速度
検出手段としてのリニアエンコーダ480を備える。
【0025】副走査移動板53は、副走査可動部52
a、52bに固定されており、該副走査可動部52a、
52bを介して、直線状の副走査レール51に沿って移
動自在となるように副走査レール51に取り付けられて
いる。また、副走査移動板53は、後述する副走査駆動
部45によって、副走査レール51上を上下に移動する
ことができるように構成されている。副走査レール51
としては搬送性能が高いリニアガイドやリニアベアリン
グガイドなどが使用できる。
【0026】また、副走査移動板53は、副走査可動部
52a、52bに固定されている面とは反対側の、前記
カセッテ1のバック板20を吸着する面に、ラバーマグ
ネット54を備える。本実施形態では、ラバーマグネッ
ト54は、所定の面積を有する永久磁石である。ラバー
マグネット54は、1枚のシート状のものを副走査移動
板53の前面に張り付けても良いし、ラバーマグネット
54を所定の枚数に分割して副走査移動板53の前面に
張り付けても良い。また、ラバーマグネット54は、任
意の形状を取ることができる。また、ラバーマグネット
54以外の永久磁石や電磁石を用いてバック板20を副
走査移動板53に吸着するものとしても差し支えない。
また、ラバーマグネット54のバック板裏面210を吸
着する表面部分は高い平面性を有し、ラバーマグネット
54がバック板裏面210を吸着したときに、強磁性体
面であるバック板裏面210がラバーマグネット54の
平面に従うことで、輝尽性蛍光体シート28の読み取り
面ができるだけ完全な平面となるように考慮されてい
る。
【0027】副走査駆動部45は、図2に示すように、
図示しないフレームに固定されたモータ453と、該モ
ータ453の駆動を副走査移動板53に伝える駆動プー
リ459等を備える。
【0028】この例においては、モータ回転数の制約等
を考慮して、図2に示すようにモータ453と駆動プー
リ459との間にモータプーリ454とエンドレスベル
ト458から構成される減速機構450を設けてもい
る。例えば、モータ453にダイレクトドライブで接続
されたカップリング452を介してモータプーリ454
を接続し、該モータプーリ454の回転を、モータプー
リ454と駆動プーリ459とに架けまわされたエンド
レスベルト458によって駆動プーリ459に伝えてい
る。また、エンドレスベルト458は、減速機構の動力
伝達のみならず、精密な等速制御と位置決め制度の確保
も行うため、図示しない張力調整機構によって、所定の
張力に保たれている。モータプーリ454と駆動プーリ
459とはステンレスで構成されていることが好まし
く、また、エンドレスベルト458はヤング率が14N
/mm2以上の材料で構成されていることが好ましく、
例えば、ニッケルで構成されている。なお、モータ回転
速度の制約などが無い場合には、モータ453の出力軸
を駆動プーリ459の回転軸の同軸上に配置して、カッ
プリングなどを用いて直接連結させても良い。
【0029】前記駆動プーリ459の上には、該駆動プ
ーリ459に架けまわされてベルト440が設けられて
おり、該ベルト440の一端は副走査移動板53の上端
に連結されている。ベルト440の他の一端には、図示
しないフレームに対して回転自在に取りつけられた従動
プーリ470と、ローラー501を介して、釣り合いお
もり460が取り付けられている。ベルト440は、ヤ
ング率が14N/mm2以上の材料で形成されているこ
とが好ましく、金属ベルト、金属ワイヤー、樹脂ベルト
などのうちの1個または複数個の組み合わせの構成で用
いても良い。また、ベルト440は、副走査方向の搬送
経路の中心線上に一本、または前記中心線上に対して線
対称となるように複数本配置しても良い。なお、ベルト
440及びエンドレスベルト458に歯付きベルトを使
用し、対応する各プーリを該歯付きベルトに噛合する形
態とすることもできる。
【0030】釣り合いおもり460の質量は、バック板
20と副走査移動板53の合計質量と略等しいものと
し、また、複数種類のバック板20を用いる場合には、
最も軽量なバック板20と副走査移動板53の合計質量
と略等しいものとする。釣り合いおもり460は、図示
しないフレームに副走査レール51と平行に固定された
直動ガイド410によって、その移動方向を鉛直方向に
規制されている。よって、釣り合いおもり460は、副
走査移動板53が上方に移動すれば下方に移動し、副走
査移動板53が下方に移動すれば上方に移動する。この
ように釣り合いおもり460を設けることによって、バ
ック板20と副走査移動板53の慣性を相殺することが
でき、副走査移動板53の移動時における駆動反力を小
さく抑えることが出来る。特に、本実施形態では副走査
移動板53の移動方向が、反重力方向であるので、副走
査移動板53を持ち上げる方向に移動させる際に、モー
タ453の起動時の負担を減少させることが出来る。
【0031】従動プーリ470と釣り合いおもり460
の間に設けられたローラー501は、引っ張りバネ50
2によって付勢されており、ベルト440を進行方向に
対し略直角方向に押し付けることによって、ベルト44
0の振動を吸収し、副走査移動板53の振動増幅を防止
している。図4に示すように、このローラー501の回
転軸505は、その両側で、両側の側板506に回転自
在に保持されている。なお、これら両側の側板506
は、ローラー501の回転軸505から離れた位置に設
けられた支点軸503と、この支点軸503から離れた
位置に設けられた軸507により固定されている。そし
て、これらは一体のユニットとしてその支点軸503を
中心に回動自在に保持されている。そして、このユニッ
トの回動範囲から離れたところに、図示しないフレーム
に固定された軸504が設けられている。そして、引っ
張りバネ502が、軸507と軸504との間に架けら
れており、絶えず、ローラー501をベルト405に押
し込む様に付勢する。引っ張りバネ502の引っ張り力
はベルト440の張力にあわせ、適宜、選択される。引
っ張り力の調整は、バネ定数を変更したものを使用して
も良く、また、軸504の取り付け位置を変更しても良
い。また、ローラー501は、ベルト440の押し付け
方向が図と反対方向になるような構成で配置しても良
い。また、図では、引っ張りバネを使用した構成で説明
しているが、ローラー501を押す様にする押しバネを
使用しても良い。ローラー501は、従動プーリ470
と釣り合いおもり460の間に配置した例を説明した
が、駆動プーリ459より副走査移動板53側に配置し
ても良く、また、駆動プーリ459及び従動プーリ47
0の間に配置しても良い。また、これら複数個の組み合
わせで配置しても良い。
【0032】また、ベルト440を駆動させる際、駆動
プーリ459と対になっている駆動を持たないバックア
ップローラー455を設けても良い。駆動プーリ459
とバックアップローラー455でベルト440を圧着狭
持する構成とする事によって、プーリ459とベルト4
40の間の摩擦力を高められるため、ベルト440での
駆動伝達性能をより高く維持することが出来る。さら
に、バックアップローラー455によってプーリ459
とベルト440との間の摩擦力を高められるので、副走
査移動板53と釣り合いおもり460を軽量化する事が
出来、装置全体を軽量化できる。
【0033】釣り合いおもり460とベルト440との
結合部は、進行方向に対し左右に回転可能に構成され
る。よって、直動ガイド410とベルト440との相対
位置関係が、進行方向に対して平行でなくても、ベルト
440の捻れが発生せず,読み取り動作中におけるベル
ト440の復元衝撃で画像ムラを発生することがない。
また、副走査移動板53とベルト440の結合部におい
ても同様な構成にすることにより、該結合部におけるベ
ルト440の捻れを防ぐことができる。
【0034】前記リニアエンコーダ480は、可動子4
81を備え、該可動子481は結合板482を介して副
走査移動板53に固定されている。リニアエンコーダ4
80は、図示しないフレームに取りつけられて固定され
ており、前記副走査駆動部45によって副走査方向に移
動する副走査移動板53の移動速度を検出し、検出した
移動速度情報を、副走査駆動部45のモータ453の回
転速度を制御する速度制御部49に出力する。リニアエ
ンコーダ480から出力される移動速度情報は、パルス
状の波形を有する信号となっている。すなわち、移動速
度情報は、可動子481が所定距離移動する毎にパルス
が出力されるパルス信号となっており、パルスの周期で
速度が示されるようになっている。
【0035】速度制御部49は、図5に示すように、速
度ムラ検出回路491、位相検出回路492、モータ駆
動制御回路493、及び基準速度発生回路494から構
成される。速度ムラ検出回路491には、リニアエンコ
ーダ480から輝尽性蛍光体シート28の副走査方向に
沿った移動速度に対応する上述の移動速度情報が入力さ
れる。そして、速度ムラ検出回路491は、リニアエン
コーダ480から入力された速度ムラの情報を含む移動
速度情報を処理し、後述する基準信号と比較する速度信
号として位相検出回路492に出力する。速度ムラ検出
回路は、基本的にリニアエンコーダ480から入力され
る移動速度情報である上述のパルス信号を処理するもの
であり、例えば、信号の増幅、波形の成形、ノイズの除
去等を行い、パルスの間隔(周期)の変動により速度の
変動(速度ムラ)を示す移動信号として出力する。
【0036】基準速度発生回路494は、発振回路と分
周回路とを備え、所定の周期でパルスを繰り返すほぼ一
定波形のパルス信号である基準信号を出力するようにな
っている。また、この基準信号のパルスの周期は、予め
設定された一定の設定速度で輝尽性蛍光体シートの副走
査方向に沿って移動した際に、前記リニアエンコーダ4
80から出力されるパルスの周期と同じ周期となるよう
に調整されている。なお、設定速度を変更する場合に
は、基準信号のパルスの周期を変更する。また、一定の
設定速度は、輝尽性蛍光体シート28の移動開始直後の
加速した状態の速度及び停止前の減速した状態の速度で
はなく、定速状態となり、放射線画像の読取が行われる
際の速度である。
【0037】位相検出回路492は、前記基準信号と速
度ムラを示す速度信号とを比較して、基準信号と速度信
号との位相差を求めるとともに、位相差の変動を示す波
形の位相差信号を生成する。次いで、この位相差信号と
逆位相の逆位相信号を生成し、これをモータ駆動制御回
路493に制御信号として出力する。なお、位相差信号
は、基準信号のパルス周期に対して速度信号のパルスの
周期が長くなる、すなわち、基準信号のパルスに対して
速度信号のパルスが遅れると、低くなり、逆に、基準信
号のパルス周期に対して速度信号のパルスの周期が短く
なる、すなわち、基準信号のパルスに対して速度信号の
パルスが速くなると高くなる。すなわち、位相差信号
は、副走査方向の移動速度が基準速度に対して速くなる
と高くなり、遅くなると低くなる。そして、逆位相信号
は、副走査方向の移動速度が基準速度に対して速くなる
と低くなり、遅くなると高くなる。モータ駆動制御回路
493は、前記逆位相信号に基づいて、モータ453を
制御する。すなわち、逆位相信号が高くなった場合に
は、モータ453の回転速度を速くするように駆動信号
を出力し、逆移動信号が低くなった場合には、モータ4
53の回転速度を遅くするように駆動信号を出力する。
そして、上述のように、逆位相信号は、副走査方向の移
動速度が基準速度に対して速くなると低くなり、遅くな
ると高くなるので、上述のようにモータ453の回転速
度を制御することにより、副走査方向の移動速度の変動
が打ち消されるようにモータ453が制御される。
【0038】なお、基準信号と速度信号との位相差は、
基準速度と移動速度との速度差を直接示すものではな
い。すなわち、基準信号と速度信号とにおいて、一度、
パルスのタイミングを一致させるように同期を取った後
には、位相差が直接的に速度差を示すものとなるが、同
期を取ってない状態では、基準信号と速度振動とにおい
てパルスの周期が一致しても(速度差がなくとも)位相
差が存在し、位相差と速度差とが対応しない。しかし、
同期を取らなくても、位相差の変動と速度差とは対応し
ており、移動速度の一定にする制御が可能である。な
お、基準信号のパルスと速度信号のパルスとのタイミン
グを一度合わせるように同期させる同期回路を備えるも
のとしても良い。
【0039】画像情報を読み取る読取手段60は、レー
ザー走査ユニット61、光ガイド62、集光管63、光
電変換素子等で構成される。
【0040】レーザー走査ユニット61は、前記副走査
部50によって副走査される輝尽性蛍光体シート28
を、レーザー光Bを照射して、副走査方向と直角な方向
に走査(主走査)する。また、レーザ走査ユニット61
は、例えば、レーザ光源として図示しないレーザダイオ
ードと、レーザダイオードから照射される光を走査する
光学系とを備えている。また、この第一の形態例におい
ては、レーザダイオードの駆動を制御する図示しないレ
ーザ制御回路は、輝尽性蛍光体シート28か放射線画像
を読み取る際に、レーザダイオードの発光量が一定とな
るように制御する。
【0041】光ガイド62は、レーザー走査ユニット6
1によるレーザー光照射によって放出される輝尽性蛍光
体シート28に蓄積された放射線エネルギーに比例した
輝尽光(画像情報)を集光管63に導いて集め、該集光
管63は、その端面に配された図示しないフォトマルチ
プラーヤー等の光電変換素子によって、集光された輝尽
光を電気信号に変換する。
【0042】レーザー走査ユニット61からは、画像読
み取り時以外においてもレーザー光が発せられており、
該レーザー光を検出するセンサー90が装置本体2a内
に設けられている。このセンサー90は、バック板20
が画像読み取り位置に無いときはレーザー光を検出し、
バック板20が画像読み取り位置にあるときはレーザー
光を検出しないように設置されている。よって、センサ
ー90は、バック板20の上端が画像読み取り位置に到
達したことを検出し、画像データの取り込み開始時期を
決定することができるので、読取手段60の動作を必要
最低限に抑えることができる。なお、装置内部でレーザ
ー光が反射して、まだ読み取りを開始していない輝尽性
蛍光体シート28を励起してしまう事を防止するため、
バック板20の上端や側端を検出する際のレーザー強度
は、輝尽性蛍光体シート28を読み取るときのレーザー
強度に比べて小さいことが望ましい。
【0043】また、読取手段60は、輝尽性蛍光体シー
ト28から画像情報を読み取る手段であれば、この実施
の形態以外の構成で達成しても良いことは言うまでもな
い。
【0044】読取手段60の下部には、輝尽性蛍光体シ
ート28に残存する画像情報を消去する消去光Cを発光
する消去手段64が設けられている。消去手段64で使
用される消去ランプには、ハロゲンランプや高輝度蛍光
灯、LEDアレイなどが使用できる。
【0045】次に、画像読取装置2の動作を説明する。
図1に示すように、放射線画像撮影が行われたカセッテ
1を矢印A1の方向で挿入口3へ挿入する。この時、カ
セッテ1に設けられた図示しないロック穴が下側にな
り、かつ、フロント板10の前面板が斜め下側を向くよ
うに挿入する。すなわち、輝尽性蛍光体シート28の読
み取り面が斜め下側を向くように挿入する。カセッテ1
が挿入口3に挿入されると、カセッテ検出センサー(図
示せず)によってカセッテ1の存在が認識されるととも
に、コード読取手段31によってカセッテサイズが検出
され、挿入口3に配置されている幅寄せ手段47によっ
て、カセッテ1が挿入口3のセンターへ幅寄せされる。
【0046】挿入口3のセンターへ幅寄せされたカセッ
テ1は、挿入ローラー42を動作させることによって、
点線aに沿って矢印A2の方向で装置本体2aの中へ取
り込まれる。搬送手段40は、挿入ローラー42が動作
した時点には、すでに点線aの位置に待機しており、挿
入口3から挿入ローラー42によって搬入されるカセッ
テ1は、前記コード読取手段31によって検出されたカ
セッテサイズに応じて前記幅寄せ手段によって水平方向
の配置位置を調整されながら、昇降台402上のカセッ
テグリップ402aにその下端をキャッチされる。カセ
ッテグリップ402aによってカセッテ1をキャッチし
た昇降台402は、搬送手段40に沿って矢印A2の方
向へ移動し、カセッテ1を所定の位置まで搬送する。こ
の所定位置において、カセッテ1のフロント板10は、
グリップ爪403によって搬送手段40に対して固定さ
れる。
【0047】カセッテ1が前記所定の位置まで搬送され
ると、搬送手段40は回転軸404を回転中心として点
線aの位置から矢印A3の方向に点線cの位置まで回転
移動する。搬送手段40が点線cの位置まで回転移動す
ると、強磁性体を有するバック板20のバック板裏面2
10がラバーマグネット54に磁力で吸着されることに
よって、バック板20が副走査移動板53に吸着され
る。バック板20が副走査移動板53に吸着されると、
昇降台402に収納されていたロックピン402cが上
昇し、カセッテ1のフロント板10に設けられたロック
穴にロックピン402cの先端が挿入される。この動作
により、ロックON状態にあったカセッテ1のロックが
解除され、ロックOFF状態に移行する。すなわち、カ
セッテ1は、フロント板10とバック板20が分離可能
な状態となる。カセッテ1がロックOFF状態に移行す
ると、ロックピン402cが下降し、再び昇降台402
内に収納される。
【0048】カセッテ1のロックが解除され、ロックO
FF状態に移行すると、搬送機構40が矢印A6の方向
へ回転移動して退避位置(例えば点線bの位置)で停止
する。フロント板20は、グリップ爪403によって搬
送手段40に固定されているので、この走査により、バ
ック板20とフロント板10を完全に分離する。図3
は、バック板20とフロント板10を完全に分離し、搬
送機構40が退避位置で停止した状態の図である。カセ
ッテ1は半切サイズのカセッテを想定している。フロン
ト板10をバック板から十分な角度で退避させること
で、バック板20が副走査動作した時に、バック板20
とフロント板10が干渉することを防止することができ
る。
【0049】バック板20がフロント板10から完全に
分離されると、副走査駆動部45(図2参照)の作動が
開始される。副走査駆動部45のモータ453が駆動
し、該駆動力がカップリング452及びエンドレスベル
ト458とモータプーリ454を使用した減速機構45
0を介し、摩擦力として駆動プーリ459に伝わり、該
駆動プーリ459を一定速度で回転させる。
【0050】一定速度で回転する駆動プーリ459は、
該駆動プーリ459に架けまわされて設けられているベ
ルト440を摩擦力によって駆動される。この駆動によ
って、ベルト440の先端に接続して設けられた副走査
移動板53が副走査レール51に精密に鉛直方向に案内
されながら上方に移動し、該副走査移動板53に吸着さ
れているバック板20が矢印A4の方向(上方向)へ搬
送(副走査)される。
【0051】副走査部50による副走査によってバック
板20の上端が画像読み取り位置に到達すると、センサ
ー90によって検出され、読取手段60が作動されて、
画像データの読みこみが開始される。
【0052】まず、レーザー走査ユニット61が、副走
査方向と直角な方向に走査(主走査)しながら、前記副
走査部50によって副走査される輝尽性蛍光体シート2
8に対して、レーザー光Bを照射する。輝尽性蛍光体シ
ート28にレーザー光が作用すると、輝尽性蛍光体シー
ト28に蓄積された放射線エネルギーに比例した輝尽光
(画像情報)が放出され、この輝尽光が光ガイド62を
通って集光管63に集められる。集光管63の端面には
図示しないフォトマルチプラーヤー等の光電変換素子が
配してあり、集光された輝尽光を電気信号に変換する。
電気信号に変換された輝尽光は、画像データとして所定
の信号処理を施された後に、放射線画像読取装置2から
図示しない通信ケーブルを介して、操作端末や画像記憶
装置、画像表示装置、ドライイメージャー等の画像出力
装置(いずれも図示せず)へ出力される。
【0053】この読取手段60による画像データの読み
取りの際、バック板20を吸着した副走査移動板53は
副走査駆動部45によって副走査されつづけているが、
該副走査移動板53の副走査による移動の速度は、リニ
アエンコーダ480によって検出され、その検出結果は
速度制御部49に出力される。
【0054】速度検出手段であるリニアエンコーダ48
0によって検出された副走査移動板53の移動速度は、
移動速度情報として速度ムラ検出回路491に出力さ
れ、速度ムラ検出回路491は、上述のように移動速度
情報、すなわち、リニアエンコーダ480から出力され
て速度を示すパルス信号を処理して、基準速度発生回路
494から出力され基準信号であるパルス信号と比較さ
れる速度信号を生成して出力する。
【0055】そして、位相検出回路492において、基
準速度発生回路494によって発生された基準信号とし
てのパルス信号と、速度信号としてのパルス信号とが比
較されてこれらパルス信号の位相差が検出される。この
位相差の変動は、基準速度、すなわち、放射線画像の読
み取りの際に、予め、設定された副走査方向に沿った副
走査移動板53の設定速度(基準速度)と、実際の副走
査移動板53の移動速度との速度差を示すものである。
速度信号で示される速度に変動、すなわち、速度ムラが
ある場合に、検出された位相差にも変動が生じており、
基準速度と実際の移動速度との速度差である位相差の変
動が検出される。
【0056】そして、位相検出回路492では、速度信
号のパルスの周期の方が基準信号のパルスの周期より短
いことにより位相差が生じた場合に高く、速度信号のパ
ルスの周期の方が基準信号のパルスの周期より長いこと
により位相差が生じた場合に低くなる位相差信号が出力
される。さらに、位相検出回路492は、前記位相差信
号から、この位相差信号と逆位相となる逆位相信号をモ
ータ駆動制御回路493に出力する。
【0057】そして、逆位相信号は、上述のようにリニ
アエンコーダ480に検出された移動速度が基準速度よ
り遅くなると高くなり、移動速度が基準速度より速くな
るとと低くなる信号となっている。したがって、モータ
駆動制御回路493は、逆位相信号に基づいて、逆位相
信号が高くなる場合には、モータ453を現状より速く
回転させる駆動信号をモータ453に出力し、逆位相信
号が低くなる場合には、モータ453を現状より遅く回
転させる駆動信号をモータ453に出力する。
【0058】なお、モータ453の駆動方法は、周知の
駆動方法が用いられる。例えば、インバータ制御により
交流の駆動電流の周波数と電圧とを変更することにより
モータ453の回転速度を制御することができる。ま
た、PWM制御により、モータ453のコイルに入力す
るパルス電圧のパルス幅によって制御するものとしても
良い。また、ステッピングモータならば、モータ453
に入力するパルスの周期を変動することで、回転速度を
制御することができる。このように、副走査移動板53
の副走査移動速度を常に検出し、その検出結果に基づい
てモータ453の回転速度を制御することによって、副
走査移動板53の移動速度を一定に保つことができる。
よって、輝尽性蛍光体シート28に蓄積された放射線エ
ネルギーを均一に励起して、画像ムラの無い、良好な画
像を得ることができる。
【0059】輝尽性蛍光体シート28から画像情報の読
み取りが完了すると、副走査駆動部45が、バック板2
0の矢印A5方向(下方向)への搬送を開始する。バッ
ク板20が矢印A5の方向へ搬送されている間、消去手
段64から消去光Cが発光され、輝尽性蛍光体シート2
8に残存する画像情報が消去される。
【0060】バック板20が、ラバーマグネット54に
受け渡された位置まで下降した時点で、副走査駆動部4
5は、副走査部50によるバック板20の移動を停止す
る。バック板20が、ラバーマグネット54に受け渡さ
れた位置で停止すると、退避位置に退避していた搬送手
段40が、再び点線cの位置まで回転移動し、バック板
20とフロント板10を合体させる。バック板20とフ
ロント板10が合体すると、昇降台402内に収納され
ていたロックピン402cが上昇し、フロント板10の
図示しないロック穴にロックピン402cの先端が挿入
される。この動作により、ロックOFF状態にあったカ
セッテ1のロック機構が、ロックON状態に移行し、バ
ック板20とフロント板10が分離不可能な状態とな
る。カセッテ1がロックON状態に移行すると、ロック
ピン402cが下降し、再び昇降台402内に収納され
る。
【0061】バック板20とフロント板10の合体作業
が完了すると、搬送手段40は再び矢印A6の方向に点
線bの位置まで回転移動して停止する。こうして、バッ
ク板20(カセッテ1)は、ラバーマグネット54から
引き剥がされる。
【0062】搬送手段40が点線bの位置で停止する
と、グリップ爪403によるフロント板10の固定状態
が解除され、カセッテ1が搬送手段40上を搬送可能な
状態となる。フロント板10の固定状態が解除される
と、昇降台402は搬送手段40に沿って排出口4の方
向へカセッテ1を搬送し、カセッテ1を排出ローラー4
3へ受け渡す。排出ローラー43は、カセッテ1を受け
取ると、カセッテ1が排出口4へ完全に排出されるまで
排出動作を行う。カセッテ1が排出口4へ完全に排出さ
れると、搬送機構40は、矢印A6の方向に点線aの位
置まで回転移動して停止し、次のカセッテ1を受け取り
可能な状態へと移行する。排出されたカセッテ1は、2
から5枚程度ずつ、排出口4に設けられたスタッカ部に
蓄積される。第1例によれば、上述のように様々な振動
対策を施し、副走査方向の移動速度を安定させた放射線
画像読取装置でも生じる可能性がある微少な移動速度の
変動を抑制して、高精細高画質の放射線画像を得る際で
も、画像ムラのない良好な画像を得ることができる。
【0063】なお、第一例において、速度ムラ検出回路
491、位相検出回路492を専用の別回路として説明
したが、これらを汎用のMPU(Microprocessing Uni
t)やDSP(Digital Signal Processor)等を用いた
一つの回路とし、プログラムに基づく処理により、上述
の速度ムラ検出回路491、位相検出回路492の機能
を実現するものとしても良い。また、位相検出回路49
2は、位相差信号を出力するものとし、モータ駆動制御
回路493が位相差信号と逆位相の信号を生成するもの
としても良い。また、モータ駆動制御回路493にもM
PUが用いられるものとしても良く、この場合に、速度
ムラ検出回路491、位相検出回路492となるMPU
をモータ駆動制御回路493が共用する構成となってい
ても良い。
【0064】〔第2の実施の形態〕図面を参照して本発
明の第2の実施の形態例の放射線画像読取装置を説明す
る。第2例の放射線画像読取装置の機械的な構造は、第
1例の放射線画像読取装置2と同様のものである。そし
て、第2例の放射線画像読取装置と、第一例の放射線画
像読取装置との構成の違いは、モータ453を制御する
際に、第2例では、放射線画像の読取中に基本的にモー
タ453の回転速度を変更するような制御を行わずに、
従来と同様に回転速度を一定となるように制御する。
【0065】また、第1例においては、輝尽性蛍光体シ
ート28か放射線画像を読み取る際に、レーザー走査ユ
ニット61のレーザダイオード等のレーザ光源の発光量
が一定となるようにレーザ光源が制御されていたのに対
して、第2例においては、副走査方向の移動速度の変
動、すなわち、副走査移動板53に固定された輝尽性蛍
光体シート28の移動速度の変動に応じてレーザ光源の
光量を変化させるように制御する。したがって、第2例
の説明においては、第一例と同様となる放射線画像読取
装置の機械的構造の説明を省略するとともに、従来と同
様となるモータ453の制御の説明を省略し、以下に第
2例の放射線画像読取装置のレーザの制御について説明
する。
【0066】第2例の放射線画像読取装置は、レーザー
制御部49aを有し、このレーザー制御部49aは、速
度ムラ検出回路491、ルックアップテーブル495a
を有する速度比較回路495、レーザー制御回路49
6、及び基準速度発生回路494から構成される。速度
ムラ検出回路491及び基準速度発生回路494は、第
一例の速度ムラ検出回路491及び基準速度発生回路4
94と同様のものであり、速度ムラ検出回路491は、
速度検出手段であるリニアエンコーダ480から入力さ
れる移動速度情報としてのパルス信号を処理して、第一
例の場合と同様に基準速度発生回路494から出力され
る基準信号と比較可能な速度信号を出力するものであ
る。また、基準速度発生回路494は、第一例と同様に
基準速度に対応した周期のパルス信号である基準信号を
出力する。
【0067】速度比較回路495は、基準速度発生回路
494から出力される基準信号と、速度ムラ検出回路4
91から出力される速度信号とを比較し、基準信号と速
度信号との位相差を検出する処理を所定のサイクルタイ
ム毎に行うようになっている。なお、この位相差は、上
述のように、必ずしも、基準速度と移動速度との速度差
を直接的に示すものではないが、速度信号のパルスのタ
イミングに一致させて基準信号のパルスを出力するよう
にした後に、位相差が生じた場合には、この位相差を基
準速度と実際の副走査方向の移動速度との速度差と見る
ことができる。なお、位相差の変動は速度差に対応して
おり、速度の場合と同様に照射光量を一定に保つように
制御する上では、後述するように、位相差の変動に対応
してレーザ光源の発光量を制御すれば、副走査方向の速
度変動に基づく照射光量の変動を抑制するように制御す
ることができる。
【0068】速度比較回路495は、上述のように求め
られた速度差(位相差の変動)と、レーザ光源のレーザ
の照射光量を変化させる複数段階の駆動レベル(レーザ
光源を制御するための制御用の数値、例えば、レーザ光
源の駆動電流を示す値)とを対応させたルックアップテ
ーブル(LUT)495aを有している。
【0069】前記ルックアップテーブル495aは、上
述のように副走査方向の移動速度が変動した場合に、移
動速度が速くなると輝尽性蛍光体シート28上の励起光
となるレーザの単位面積当たりの照射光量が減少し、移
動速度が遅くなると輝尽性蛍光体シート28上のレーザ
の単位面積当たりの照射光量が増加することに基づい
て、基準速度と移動速度との速度差(位相差の変動)と
単位面積当たりの照射光量との対応関係を、例えば実験
的に求め、求められた速度差と照射光量との対応関係に
基づいて作成されるものである。
【0070】すなわち、移動速度が基準速度からずれた
場合でも、輝尽性蛍光体シート28の単位面積当たりの
照射光量が一定となるように、前記速度差(位相差の変
動)とレーザー走査ユニット61のレーザ光源の駆動レ
ベルとの対応関係を示したのがルックアップテーブル4
95aであり、基準速度より移動速度の方が速いプラス
側の速度差に対しては、照射光量が増える駆動レベルを
対応させ、基準速度より移動速度の方が遅いマイナス側
の速度差に対しては、照射光量が減る駆動レベルを対応
させている。なお、ルックアップテーブル495aは、
例えば、ROM等の半導体メモリからなる記憶手段に記
憶されている。
【0071】そして、速度比較回路495は、上述のよ
うに求められた位相差をルックアップテーブル495a
に照らし合わせ、前記位相差に対応する駆動レベルを検
索し、この駆動レベルに対応する制御信号をレーザ制御
回路496に出力する。レーザ制御回路496は、この
制御信号に基づいて、副走査方向の移動速度が基準速度
より速くなった場合は、予め設定された基準となる照射
光量より高いレベルの照射光量となるようにレーザー走
査ユニット61のレーザ光源を駆動し、副走査方向の移
動速度が基準速度より遅くなった場合は、基準となる照
射光量より低いレベルの照射光量となるようにレーザ光
源を駆動する。
【0072】上述のようなレーザ制御部49aを用い
て、第一例と同様に放射線画像の読み取りを行った場合
には、副走査移動板53の速度にムラが生じ、副走査移
動板53の移動速度が遅れ、基準速度との間に速度差が
生じた場合には、上述の基準信号と速度信号との間に、
基準信号の周期の方が速度信号の周期より短いことによ
り位相差の変動が生じる。そして、この位相差の変動に
基づいてLUT495aを参照することにより、レーザ
走査ユニット61のレーザ光源の駆動レベルが求めら
れ、この駆動レベルに対応してレーザ光源が制御され、
照射光量のレベルが下げられる。
【0073】一方、副走査移動板53の移動速度が速ま
り、基準速度との間に速度差が生じた場合には、上述の
基準信号と速度信号との間に、基準信号の周期の方が速
度信号の周期より長いことにより位相差の変動が生じ
る。そして、この位相差の変動(速度差)に基づいてL
UT495aを参照することにより、レーザ走査ユニッ
ト61のレーザ光源の駆動レベルが求められ、この駆動
レベルに対応してレーザ光源が制御され、照射光量のレ
ベルが上げられる。
【0074】すなわち、レーザー制御部49aによって
照射されるレーザー光の強度が制御され、副走査移動板
53の速度が遅いときはレーザー光強度を低め、副走査
移動板53の速度が速いときはレーザー光強度を高める
ことによって、副走査移動板53の移動速度が変動して
も、輝尽性蛍光体シート28に照射される励起光の光量
を一定に保つことができる。よって、副走査方向の移動
速度に変動が生じても、輝尽性蛍光体シート28に蓄積
された放射線エネルギーは均等に励起され、読み取られ
る画像にムラが生じることがない。
【0075】なお、第2例において、レーザ走査ユニッ
ト61のレーザ光源を制御する際に、基準信号との位相
差を用いる必要はなく、リニアエンコーダ480からの
移動速度情報に基づいて移動速度の値を求めるととも
に、この移動速度の値と基準速度の値と比較して速度差
を求めても良い。また、この際には、LUT495a
は、直接速度差と駆動レベルとを対応させたものとする
必要がある。また、速度ムラ検出回路491、速度比較
回路495、レーザ制御回路496の機能を実現するの
に、第1例と同様にMPUやDSPを利用しても良い。
【0076】また、本発明の放射線画像読取装置は、医
療分野のみならず、一般的な放射線画像読取装置にも適
用可能である。また、本発明は、固定的に設けられた読
取手段60に対して輝尽性蛍光体シート28を移動させ
る放射線画像読取装置だけではなく、固定的にセットさ
れた輝尽性蛍光体シート28に対して読取手段60を移
動させる放射線画像読取装置にも適用可能である。さら
に、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべき
ではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろん
である。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記速度
制御手段によって輝尽性蛍光体シートの移動速度を一定
に保つことができる。したがって、放射線画像読取装置
において、画像ムラが抑えられた良好な画像を得ること
ができる。また、本発明は、特に、高画質が要求される
医療診断画像に適する良好な画像を得ることができる。
【0078】請求項2記載の発明によれば、前記輝尽性
蛍光体シートと前記読取手段との移動速度が変動して
も、照射光量制御手段によって、輝尽性蛍光体シートに
照射される励起光の単位面積当たりの照射光量をほぼ均
一にすることができる。したがって、放射線画像読取装
置において、画像ムラが抑えられた良好な画像を得るこ
とができる。また、本発明は、特に、高画質が要求され
る医療診断画像に適する良好な画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例の放射線画像読取
装置の概略構成を示す図である。
【図2】前記放射線画像読取装置内部の副走査部を示す
要部斜視図である。
【図3】前記放射線画像読取装置の搬送手段と副走査手
段を示す側面図である。
【図4】前記放射線画像読取装置の副走査部の振動を減
衰する機構を示す側面図である。
【図5】前記放射線画像読取装置の速度制御部を示すブ
ロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態例の放射線画像読取
装置のレーザ制御部を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 放射線画像読取装置 28 輝尽性蛍光体シート 480 リニアエンコーダ(速度検出手段) 49 速度制御部(位相差検出手段、速度制御
手段) 49a レーザ制御部(速度比較手段、照射光量
制御手段) 491 速度ムラ検出回路(速度検出手段) 492 位相検出回路(位相差検出手段) 493 モータ駆動制御回路(速度制御手段) 494 基準速度発生回路(基準信号生成手段) 495 速度比較回路(速度比較手段) 495a LUT 496 レーザ制御回路(照射光量制御手段) 50 副走査部(移動手段) 60 読取手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を介して放射線が照射されること
    により放射線画像情報が蓄積された輝尽性蛍光体シート
    に励起光を照射して放射線画像情報を読み取る放射線画
    像読取装置であって、 前記輝尽性蛍光体シートに前記励起光を走査しながら照
    射して前記輝尽性蛍光体シートから放射線画像情報を読
    み取る読取手段と、 前記放射線画像情報を読み取る際に、前記励起光を走査
    する方向と交差する方向に沿って、前記輝尽性蛍光体シ
    ートと前記読取手段とを相対的に移動させる移動手段
    と、 前記輝尽性蛍光体シートと前記読取手段とが相対的に移
    動する際の速度を検出し、検出された速度に対応する周
    期で高低を繰り返す波形の速度信号を出力する速度検出
    手段と、 予め設定された基準速度で前記輝尽性蛍光体シートと前
    記読取手段とが相対的に移動した場合に前記速度検出手
    段から出力される速度信号と同じ周期の基準信号を生成
    して出力する基準信号生成手段と、 前記速度信号と前記基準信号とを比較し、前記速度信号
    と前記基準信号との位相差の時間経過に伴う変動を求め
    る位相差検出手段と、 前記位相差検出手段により求められた前記位相差の時間
    経過に伴う変動に対応する波形と逆位相の波形に基づい
    て、前記輝尽性蛍光体シートと前記読取手段との相対的
    移動における速度変動を減少させるように、前記移動手
    段を制御する速度制御手段とを有することを特徴とする
    放射線画像読取装置。
  2. 【請求項2】 被写体を介して放射線が照射されること
    により放射線画像情報が蓄積された輝尽性蛍光体シート
    に励起光を照射して放射線画像情報を読み取る放射線画
    像読取装置であって、 前記輝尽性蛍光体シートに前記励起光を走査しながら照
    射して前記輝尽性蛍光体シートから放射線画像情報を読
    み取る読取手段と、 前記放射線画像情報を読み取る際に、前記励起光を走査
    する方向と交差する方向に沿って、前記輝尽性蛍光体シ
    ートと前記読取手段とを相対的に移動させる移動手段
    と、 前記移動手段により前記輝尽性蛍光体シートと前記読取
    手段とが相対的に移動する際の移動速度を検出する速度
    検出手段と、 前記速度検出手段で検出される移動速度と予め決められ
    た基準速度とを比較し、基準速度と移動速度との速度差
    を求める速度比較手段と、 前記速度比較手段によって求められる速度差の変動に応
    じて、前記読取手段による画像変換シートへの励起光の
    照射光量を制御する照射光量制御手段と、 を有することを特徴とする放射線画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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EP1804082A1 (de) 2005-12-29 2007-07-04 Agfa-Gevaert HealthCare GmbH Vorrichtung zum Auslesen von in einer Speicherleuchtstoffschicht abgespeicherten Röntgeninformationen sowie Radiografiemodul

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US7465950B2 (en) 2005-12-29 2008-12-16 Agfa-Gevaert Healthcare Gmbh Apparatus for reading out X-ray information stored in storage phosphor layer and radiography module
US7612357B2 (en) 2005-12-29 2009-11-03 Agfa-Gevaert Healthcare Gmbh Apparatus for reading out X-ray information stored in storage phosphor layer and radiography module

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