JP2005068224A - ガスバリア性に優れた熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

ガスバリア性に優れた熱可塑性エラストマー組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 圧縮永久歪み特性に優れ、ガスバリア性に優れた新規な熱可塑性エラストマー組成物を提供する。
【解決手段】 (A)末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体100重量部をヒドロシリル基含有ポリシロキサンにより動的に架橋した組成物、(B)ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分5〜100重量部、(C)ポリブテン10〜300重量部、
からなることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物により達成される。
【選択図】 なし

Description

本発明は、柔軟性に富み、成形加工性、ゴム的特性に優れ、特に圧縮永久歪み特性とガスバリア性に優れた新規な熱可塑性エラストマー組成物に関するものである。
従来、弾性を有する高分子材料としては、天然ゴムまたは合成ゴムなどのゴム類に架橋剤や補強剤などを配合して高温高圧下で架橋したものが汎用されている。しかしながらこの様なゴム類では、高温高圧下で長時間にわたって架橋及び成形を行う行程が必要であり、加工性に劣る。また架橋したゴムは熱可塑性を示さないため、熱可塑性樹脂のようにリサイクル成形が一般的に不可能である。そのため、通常の熱可塑性樹脂と同じように熱プレス成形、射出成形、及び押出し成形などの汎用の溶融成形技術を利用して成型品を簡単に製造することのできる熱可塑性エラストマーが近年種々開発されている。このような熱可塑性エラストマーには、現在、オレフィン系、ウレタン系、エステル系、スチレン系、塩化ビニル系など種々の形式のポリマーが開発され、市販されている。
その中でガスバリア性に優れた熱可塑性エラストマー組成物として、イソブチレンを主体とする重合体ブロックと、芳香族ビニル系化合物を主体とする重合体ブロックとを含有するイソブチレン系ブロック共重合体が知られている(特許文献1、特許文献2)。この組成物は柔軟性、ガスバリア性に優れているが圧縮永久歪みに課題があった。
また、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体をポリオレフィン中で動的に架橋した熱可塑性エラストマーがある(特許文献3)。この組成物は熱可塑性エラストマーの中でも耐熱性、制振性、圧縮永久歪み、ガスバリア性に優れた熱可塑性樹脂組成物である。この組成物は硬度を調整する為に軟化剤を添加することができるが、一般のゴム用軟化剤である鉱物油、例えばパラフィン系オイル、ナフテン系オイル、及び芳香族系の高沸点石油成分では硬度を下げることが可能であったが、ガスバリア性が悪化するという欠点があった。
食品、医療用の包装材、封止材に使用されるエラストマーには柔軟性、圧縮永久歪み性、ガスバリア性が求められている。
従来公知の熱可塑性エラストマーよりも柔軟性と圧縮永久歪み特性を保ちつつガスバリア性に優れた成形体を提供することができる熱可塑性エラストマー組成物の出現が望まれている。
特開平8−301955号公報 特開平11−246733号公報 WO03/002654号公報
本発明の目的は、上述の従来技術の課題に鑑み、柔軟性に富み、成形加工性、ゴム的特性、特に圧縮永久歪み特性とガスバリア性に優れた熱可塑性エラストマー組成物を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、
(A)末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体100重量部をヒドロシリル基含有ポリシロキサンにより動的に架橋した組成物、
(B)ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分5〜100重量部、
(C)ポリブテン10〜300重量部、
からなることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物に関する。
好ましい実施態様としては、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体が、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分と、ポリブテンとの溶融混合時に、ヒドロシリル基含有ポリシロキサンにより動的に架橋された組成物を含むことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物に関する。
好ましい実施態様としては、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体が、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分との溶融混合時に、ヒドロシリル基含有ポリシロキサンにより動的に架橋された組成物を含むことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物に関する。
好ましい実施態様としては、ポリプロピレン系樹脂がランダムポリプロピレンであることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物に関する。
好ましい実施態様としては、ポリエチレン系樹脂が高密度ポリエチレンであることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物に関する。
好ましい実施態様としては、芳香族ビニル系ブロック共重合体が、芳香族ビニル系化合物を主体とする重合体ブロック(a)と、イソブチレンを主体とする重合体ブロック(b)とからなることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物に関する。
好ましい実施態様としては、芳香族ビニル系ブロック共重合体が芳香族ビニル系化合物を主体とする重合体ブロック(a)−イソブチレンを主体とする重合体ブロック(b)−芳香族ビニル系化合物を主体とする重合体ブロック(a)の構造を示す重量平均分子量が40000〜200000のトリブロック共重合体であることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物に関する。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、良好な柔軟性と圧縮永久歪み特性を保持したまま、ガスバリア性に優れた新規な熱可塑性エラストマー組成物である。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
(A)末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体100重量部をヒドロシリル基含有ポリシロキサンにより動的に架橋した組成物、
(B)ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分5〜100重量部、
(C)ポリブテン10〜300重量部、
からなることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物である。
本発明の末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体とは、イソブチレンが50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重量%以上を占める重合体のことをいう。末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体中の、イソブチレン以外の単量体は、カチオン重合可能な単量体成分であれば特に限定されないが、芳香族ビニル類、脂肪族オレフィン類、イソプレン、ブタジエン、ジビニルベンゼン等のジエン類、ビニルエーテル類、β−ピネン等の単量体が例示できる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体の数平均分子量に特に制限はないが、1,000から500,000が好ましく、5,000から200,000が特に好ましい。数平均分子量が1,000未満の場合、機械的な特性等が十分に発現されず、また、500,000を超える場合、成形性等の低下が大きい。
本発明のアルケニル基とは、本発明の目的を達成するための架橋反応に対して活性のある炭素−炭素二重結合を含む基であれば特に制限されるものではない。具体例としては、ビニル基、アリル基、メチルビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等の脂肪族不飽和炭化水素基、シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等の環式不飽和炭化水素基を挙げることができる。
本発明の末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体の末端へのアルケニル基の導入方法としては特開平3−152164号公報や特開平7−304909号公報に開示されているような、水酸基などの官能基を有する重合体に不飽和基を有する化合物を反応させて重合体に不飽和基を導入する方法が挙げられる。またハロゲン原子を有する重合体に不飽和基を導入するためにはアルケニルフェニルエーテルとのフリーデルクラフツ反応を行う方法、ルイス酸存在下アリルトリメチルシラン等との置換反応を行う方法、種々のフェノール類とのフリーデルクラフツ反応を行い水酸基を導入した上でさらに前記のアルケニル基導入反応を行う方法などが挙げられる。さらに米国特許第4316973号、特開昭63−105005号公報、特開平4−288309号公報に開示されているように単量体の重合時に不飽和基を導入することも可能である。この中でもアリルトリメチルシランと塩素の置換反応により末端にアリル基を導入したものが、確実性の点から好ましい。
本発明の末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体の末端のアルケニル基の量は、必要とする特性によって任意に選ぶことができるが、架橋後の特性の観点から、1分子あたり少なくとも0.2個のアルケニル基を末端に有する重合体であることが好ましい。0.2個未満であると架橋による改善効果が十分に得られない場合がある。また、圧縮永久歪みの面から末端のアルケニル基の量は1〜6個が好ましく1.5〜2.5個がさらに好ましい。6個を超えると架橋剤の量が多く必要になり、架橋剤のコストアップ、混練時の架橋剤の分散に悪影響が起こる。
本発明で用いるポリプロピレン系樹脂とはプロピレンの含有量が50〜100モル%である単独重合体または炭素数3〜20のα−オレフィンとの共重合体であり、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレンが例示されるが、得られる組成物の引張り特性の点で、特にランダムポリプロピレンが好ましい。α−オレフィンとしてはエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチルペンテン−1等が例示され、これらは単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明で用いるポリエチレン系樹脂とはエチレンの含有量が50〜100モル%である単独重合体または炭素数3〜20のα−オレフィンとの共重合体であり、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンが例示され、得られる組成物の引張り特性、耐熱性の点で、特に高密度ポリエチレンが好ましい。
本発明で用いる芳香族ビニル系ブロック共重合体とは、特に制限はないが、芳香族ビニル系化合物を主体とする重合体ブロック(a)とイソブチレン系重合体ブロック(b)からなるブロック共重合体であることが好ましい。
芳香族ビニル系化合物を主体とする重合体ブロック(a)中の芳香族ビニル系化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、メトキシスチレン、インデン、ジビニルベンゼン、 N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジン等が挙げられる。上記化合物の中でもコストと物性及び生産性のバランスからスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、インデンが好ましく、その中から2種以上選んでもよい。
イソブチレン系重合体ブロック(b)とは、イソブチレンが50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重量%以上を占めるブロックのことをいう。イソブチレン系重合体ブロック(b)のイソブチレン以外の単量体は、カチオン重合可能な単量体成分であれば特に限定されないが、芳香族ビニル類、脂肪族オレフィン類、イソプレン、ブタジエン、ジビニルベンゼン等のジエン類、ビニルエーテル類、β−ピネン等の単量体が例示できる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
芳香族ビニル系ブロック共重合体の構造としては、特に制限はないが、芳香族ビニル系化合物を主体とする重合体ブロック(a)とイソブチレン系重合体ブロック(b)の組み合わせで、(a)−(b)−(a)のトリブロック共重合体が組成物の耐熱性、引っ張り強度の点で好ましい。
芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロック(a)の割合に関しては、特に制限はないが、物性と加工性のバランスから、イソブチレン系重合体ブロック(b)が95〜20重量%、芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロック(a)が5〜80重量%であることが好ましく、イソブチレン系重合体ブロック(b)が90〜60重量%、芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロック(a)が10〜40重量%であることが特に好ましい。
芳香族ビニル系ブロック共重合体の数平均分子量は、特に制限はないが、15,000から400,000が好ましく、40,000から200,000が特に好まい。数平均分子量が15,000未満の場合、機械的な特性等が十分に発現されず、また、400,000を超える場合、成形性等の低下が大きい。
ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体の配合量は、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体100重量部に対し、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体合計して5〜100重量部であることが好ましく、10〜80部であるのが更に好ましい。ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体の合計の配合量が100重量部を越えると、圧縮永久歪み特性の改善が乏しくなる傾向にある。また5重量部を下回ると成形性に問題が生じる傾向にある。
ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体の添加方法は、特に制限はないが、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体の動的架橋工程の前に、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体100重量部に対しポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体の合計が少なくとも5重量部が添加され、残りは架橋後に添加されるのが良く、また動的架橋前にポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体が全て添加されても良い。末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体の動的架橋工程時にポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体の合計が5重量部を下回ると混練時のシェアのかかりかたに偏りが生じて架橋度の均一化が損なわれる傾向にある。
本発明のポリブテンはイソブチレンを主成分とした室温でオイル状の高分子量体である。一般には出光石油社製「出光ポリブテン」、日本油脂社製「ニッサンポリブテン」、新日本石油社製「日石ポリブテン」という商品名で市販されている。ポリブテンの重量平均分子量には特に制限が無いが、300から20000が好ましく、500から10000が特に好ましい。重量平均分子量が300未満の場合、ポリブテンの耐熱性が十分でなく、また20000を越える場合は成形性の低下が大きく、粘着性が激しくなる。ポリブテンは、軟化剤として作用し、配合することにより本発明の熱可塑性組成物の硬度が低下し、柔軟性が付与される。
ポリブテンの配合量は、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体100重量部に対し、10〜300重量部であることが好ましい。配合量が10重量部を下回ると柔軟性が損なわれ、300重量部を越えると、機械的強度の低下や成形性に問題が生じる。
ポリブテンの添加する工程は特に限定されず、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体の架橋前、架橋後いずれの工程で添加してもよい。
末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体を架橋する手段は、副生成物の発生がなく、また不要な副反応を起こさない等の利点から、ヒドロシリル基含有化合物、特にヒドロシリル基含有ポリシロキサンによる架橋を使用することができる。
本発明の末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体の架橋物を得るためのヒドロシリル基含有化合物としてはヒドロシリル基を3個以上持ち、シロキサンユニットを3個以上500個以下持つ、ヒドロシリル基含有ポリシロキサンが好ましく、各種のものを用いることができる。さらに好ましくはヒドロシリル基を3個以上持ち、シロキサンユニットを10個以上200個以下持つポリシロキサンを用いることができる。さらに好ましくはヒドロシリル基を3個以上持ち、シロキサンユニットを20個以上100個以下持つポリシロキサンを用いることができる。ポリシロキサンユニットが100個以下だとヒドロシリル化に必要なヒドロシリル基含有ポリシロキサンを減少させることができるため好ましい。ここで言うポリシロキサンユニットとは以下の一般式(I)、(II)、及び(III)を指す。すなわちヒドロシリル基を3個以上持ち、シロキサンユニットを3個以上500個以下持つヒドロシリル基含有ポリシロキサン、一般式(IV)または(V)で表される鎖状ポリシロキサン;
[Si(R12O] (I)
[Si(H)(R2)O] (II)
[Si(R2)(R3)O] (III)
1 3SiO−[Si(R12O]a−[Si(H)(R2)O]b−[Si(R2)(R3)O]c−SiR1 3 (IV)
HR1 2SiO−[Si(R12O]a−[Si(H)(R2)O]b−[Si(R2)(R3)O]c−SiR1 2H (V)
(式中、R1およびR2は炭素数1〜6のアルキル基、または、フェニル基、R3は炭素数1〜10のアルキル基またはアラルキル基を示す。bは3≦b、a,b,cは3≦a+b+c≦500を満たす整数を表す。)
一般式(VI)で表される環状シロキサン;
Figure 2005068224
(式中、R4およびR5は炭素数1〜6のアルキル基、または、フェニル基、R6は炭素数1〜10のアルキル基またはアラルキル基を示す。eは3≦b、d、e、fはd+e+f≦500を満たす整数を表す。)等の化合物を用いることができる。
本発明のヒドロシリル基含有化合物は、ヒドロシリル基が3個未満の含有量では架橋がネットワークの十分な成長が達成されず最適なゴム弾性が得られない、またシロキサンユニットが501個以上あるとポリシロキサンの粘度が高く末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体へうまく分散が行われず、架橋反応にムラが発生し好ましくない。
末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体とヒドロシリル基含有ポリシロキサンは任意の割合で混合することができるが、硬化性の面から、アルケニル基とヒドロシリル基のモル比(アルキニル基/ヒドロシリル基)が5〜0.1の範囲にあることが好ましく、さらに、2.5〜0.2であることが特に好ましい。モル比が5以上になると架橋が不十分でべとつきのある強度の小さい硬化物しか得られず、また、0.1より小さいと、硬化後も硬化物中に活性なヒドロシリル基が大量に残るので、クラック、ボイドが発生し、均一で強度のある硬化物が得られない。
末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体とヒドロシリル基含有化合物との架橋反応は、2成分を混合して加熱することにより進行するが、反応をより迅速に進めるために、ヒドロシリル化触媒を添加することができる。このようなヒドロシリル化触媒としては特に限定されず、例えば、有機過酸化物やアゾ化合物等のラジカル開始剤、および遷移金属触媒が挙げられる。
ラジカル開始剤としては特に限定されず、例えば、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)−3−ヘキシン、ジクミルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキシド、α,α’−ビス(t−ブチルペルオキシ)イソプロピルベンゼンのようなジアルキルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベンゾイルペルオキシド、m−クロロベンゾイルペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシドのようなジアシルペルオキシド、過安息香酸−t−ブチルのような過酸エステル、過ジ炭酸ジイソプロピル、過ジ炭酸ジ−2−エチルヘキシルのようなペルオキシジカーボネート、1,1−ジ(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンのようなペルオキシケタール等を挙げることができる。
また、遷移金属触媒としても特に限定されず、例えば、白金単体、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等の担体に白金固体を分散させたもの、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン等との錯体、白金−オレフィン錯体、白金(0)−ジアルケニルテトラメチルジシロキサン錯体が挙げられる。白金化合物以外の触媒の例としては、RhCl(PPh33,RhCl3,RuCl3,IrCl3,FeCl3,AlCl3,PdCl2・H2O,NiCl2,TiCl4等が挙げられる。これらの触媒は単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもかまわない。これらのうち、相溶性、架橋効率、スコーチ安定性の点で、白金ビニルシロキサンが最も好ましい。
触媒量としては特に制限はないが、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体成分のアルケニル基1molに対し、10-1〜10-8molの範囲で用いるのが良く、好ましくは10-3〜10-6molの範囲で用いるのがよい。10-8molより少ないと硬化が十分に進行しない。またヒドロシリル化触媒は高価であるので10-1mol以上用いないのが好ましい。
溶融混練と同時に動的架橋を行うに当たっては、130〜210℃温度が好ましい。130℃よりも低い温度では、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体等の溶融が不十分となり、混練が不均一となる傾向があり、210℃よりも高い温度では、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体の熱分解が進行する傾向がある。
動的架橋を行う組み合わせとしては、特に制限はないが、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体を、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分と、ポリブテンとの溶融混合時に、動的に架橋する、あるいはポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分との溶融混合時に、動的に架橋する組み合わせが挙げられる。これら動的架橋された架橋組成物に、さらにポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分を配合することもでき、またポリブテンを配合することもできる。
また本発明の組成物には、さらには、各用途に合わせた要求特性に応じて、物性を損なわない範囲で補強剤、充填剤、例えばエチレン−プロピレン共重合ゴム(EPM)、エチレン−フ゜ロヒ゜レン−ジエン三元共重合ゴム(EPDM)、エチレン−フ゛テン共重合ゴム(EBM)、アモルファスポリαオレフィン(APAO)、エチレン−オクテン共重合体などの柔軟なオレフィン系ポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)やスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、またそれらを水素添加したスチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)やスチレン−エチレンプロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、などの熱可塑性エラストマーを適宜配合することができる。さらに軟化剤としてパラフィン系オイル、ナフテン系オイル、芳香族系オイル、そのほかにも、ヒンダードフェノール系やヒンダードアミン系の酸化防止剤や紫外線吸収剤、光安定剤、顔料、界面活性剤、難燃剤等を適宜配合することができる。公知のカップリング剤、有機フィラー、無機フィラー、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、着色剤、無機ないし有機抗菌剤、滑剤、シリコンオイルなども加えることができる。無機フィラーとしては軽質炭酸カルシウム、重質ないし炭酸カルシウム、その他のカルシウム系充填材、ハードクレー、ソフトクレー、カオリンクレー、タルク、湿式シリカ、乾式シリカ、無定形シリカ、ウォラスナイト、合成ないし天然ゼオライト、ケイソウ土、ケイ砂、軽石粉、スレート粉、アルミナ、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、リトポン、硫酸カルシウム、二硫化モリブデン、水酸化マグネシウムやこれら充填材をシラン処理したもの等、本発明の熱可塑性エラストマー組成物に配合可能なものであれば何でも良く、2種類以上を組み合わせて使用することも可能である。たとえば、透明性の要求されない用途においては無機フィラーを含有させることによりブロッキング性が改良されまたコスト面で有利となる場合があり、また隠蔽性を付与することも可能である。また、無機フィラーとして水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物を使用した場合には、難燃剤を併用することで優れた難燃性を付与できる場合がある。また前記ブロッキング防止剤としては、例えばシリカ、ゼオライト等が好適であり、これらは天然、合成の何れでもよくまた架橋アクリル真球粒子などの真球架橋粒子も好適である。また前記帯電防止剤としては、炭素数12〜18のアルキル基を有するN,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−アルキルアミン類やグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。さらに、前記滑剤としては、脂肪酸アミドが好ましく、具体的にはエルカ酸アミド、ベヘニン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド等が挙げられる。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性樹脂組成物に対して一般に採用される成型方法及び成形装置を用いて成形でき、例えば、押出成形、射出成形、プレス成形、ブロー成形などによって溶融成形できる。また、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、成形性、圧縮永久歪み、ガスバリア特性に優れているため、パッキング材、シール材、ガスケット、栓体などの密封用材に特に好ましく用いることができる、また他にもCDダンパー、建築用ダンパー、自動車、車両、家電製品向け制振材等の制振材、防振材、自動車内装材、クッション材、日用品、電気部品、電子部品、スポーツ部材、グリップまたは緩衝材、電線被覆材、包装材、各種容器、文具部品として有効に使用することができる。
以下に、実施例に基づき本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるものではない。
尚、実施例に先立ち各種測定法、評価法、実施例について説明する。
(硬度)
JIS K 6352に準拠し、試験片は12.0mm圧プレスシートを用いた。
(引張破断強度)
JIS K 6251に準拠し、試験片は2mm厚プレスシートを、ダンベルで3号型に打抜いて使用した。引張速度は500mm/分とした。
(引張破断伸び)
JIS K 6251に準拠し、試験片は2mm厚プレスシートを、ダンベルで3号型に打抜いて使用した。引張速度は500mm/分とした。
(圧縮永久歪み)
JIS K 6262に準拠し、試験片は12.0mm厚さプレスシートを使用した。100℃×22時間、25%変形の条件にて測定した。
(ガスバリア性)
JIS K 7126に準拠し、試験片は1mm厚プレスシートを用い、使用気体は空気、測定方法はA法、室温で行った。
また、以下に実施例及び比較例で用いた材料の略号とその具体的な内容は、次のとおりである。
(実施例等記載成分の内容)
ARPIB:末端にアリル基を有するイソブチレン系重合体(製造例1)
PP:ポリプロピレン、グランドポリマー社製(商品名「グランドポリプロJ215W」)
PE:高密度ポリエチレン、三井住友ポリオレフィン社製(商品名「ハイゼックス2200J」)
SIBS:スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(製造例2)
ポリブテン1、出光石油社製(商品名「出光ポリブテン15H」)
ポリブテン2、出光石油社製(商品名「出光ポリブテン100H」)
ポリブテン3、出光石油社製(商品名「出光ポリブテン300H」)
架橋剤1:ヒドロシリル基含有ポリシロキサン:下記の化学式で表されるポリシロキサン
(CH33SiO−[Si(H)(CH3)O]48−Si(CH33
軟化剤:
OIL1:パラフィン系プロセスオイル、JOMO社製(商品名「P−500」)
OIL2:パラフィン系プロセスオイル、出光興産社製(商品名「PW380」)
架橋触媒:0価白金の1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジアルケニルジシロキサン錯体、3重量%キシレン溶液。
(製造例1)[末端にアリル基を有するイソブチレン系重合体(ARPIB)の製造]
2Lセパラブルフラスコに三方コック、および熱電対、攪拌シールをつけ、窒素置換を行った。窒素置換後、三方コックを用いて窒素をフローした。これにシリンジを用いてトルエン785ml、エチルシクロヘキサン265mlを加えた。−70℃程度まで冷却した。イソブチレンモノマー277ml(2933mmol)を加えた。再度−70℃程度まで冷却後、p−ジクミルクロライド0.85g(3.7mmol)およびピコリン0.68g(7.4mmol)をトルエン10mlに溶解して加えた。反応系の内温が−74℃となり安定した時点で四塩化チタン19.3ml(175.6mmol)を加え重合を開始した。重合反応が終了した時点(90分)で、75%アリルシラン/トルエン溶液1.68g(11.0mmol)を添加し、さらに2時間反応させた。その後、50℃程度に加熱した純水で失活し、さらに有機層を純水(70℃〜80℃)で3回洗浄し、有機溶剤を減圧下80℃にて除去しAPIBを得た。Mnが45500、Mw/Mnは1.10、含有アリル基が2.0/molである重合体が得られた。
(製造例2)[スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(SIBS)の製造]
2Lのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置換した後、注射器を用いて、n−ヘキサン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)456.1mL及び塩化ブチル(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)656.5mLを加え、重合容器を−70℃のドライアイス/メタノールバス中につけて冷却した後、イソブチレンモノマー232mL(2871mmol)が入っている三方コック付耐圧ガラス製液化採取管にテフロン(登録商標)製の送液チューブを接続し、重合容器内にイソブチレンモノマーを窒素圧により送液した。p− ジクミルクロライド0.647g(2.8mmol)及びN,N−ジメチルアセトアミド1.22g(14mmol)を加えた。次にさらに四塩化チタン8.67mL(79.1mmol)を加えて重合を開始した。重合開始から1.5時間同じ温度で撹拌を行った後、重合溶液からサンプリング用として重合溶液約1mLを抜き取った。続いて、あらかじめ−70℃に冷却しておいたスチレンモノマー77.9g(748mmol)、n−ヘキサン23.9mLおよび塩化ブチル34.3mLの混合溶液を重合容器内に添加した。該混合溶液を添加してから45分後に、約40mLのメタノールを加えて反応を終了させた。
反応溶液から溶剤等を留去した後、トルエンに溶解し2回水洗を行った。さらにトルエン溶液を多量のメタノールに加えて重合体を沈殿させ、得られた重合体を60℃で24時間真空乾燥することにより目的のブロック共重合体を得た。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定した。スチレン添加前のイソブチレン重合体のMnが50,000、Mw/Mnは1.40であり、スチレン重合後のブロック共重合体のMnが67,000、Mw/Mnが1.50であるブロック共重合体が得られた。
(実施例1)
ARPIB、PP、ポリブテン1を表1に示した割合で合計40gになるように配合し、170℃に設定したラボプラストミル(東洋精機社製)を用いて3分間溶融混練し、次いで架橋剤1を表1に示した割合で添加し、架橋触媒を12μl添加後、トルクの値が最高値を示すまで170℃でさらに溶融混練し動的架橋を行った。トルクの最高値を示してから5分間混練後取り出した。得られた熱可塑性エラストマー組成物は190℃で神藤金属工業社製、加圧プレスにて容易にシート状に成形することができた。得られたシートの、硬度、圧縮永久歪み、引っ張り特性、ガスバリア性を上記方法に従って測定した。それぞれのシートの物性を表1に示す。
(実施例2)
ポリブテン2に変更した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を成形し、物性を評価した。それぞれの物性を表1に示す。
(実施例3)
ポリブテン3に変更した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を成形し、物性を評価した。それぞれの物性を表1に示す。
(実施例4)
ポリブテン2の配合量を100部に変更した以外は実施例2と同様にして樹脂組成物を成形し、物性を評価した。それぞれの物性を表1に示す。
(実施例5)
ポリブテン2の配合量を125部に変更した以外は実施例2と同様にして樹脂組成物を成形し、物性を評価した。それぞれの物性を表1に示す。
(実施例6)
PPをPEに変更した以外は実施例4と同様にして樹脂組成物を成形し、物性を評価した。それぞれの物性を表1に示す。
(実施例7)
PEの配合量を40部に、ポリブテン2の配合量を80部に変更した以外は実施例6と同様にして樹脂組成物を成形し、物性を評価した。それぞれの物性を表1に示す。
(実施例8)
[工程1]ARPIB、SIBS、ポリブテン2を表1に示した割合で合計40gになるように配合し、170℃に設定したラボプラストミル(東洋精機社製)を用いて3分間溶融混練し、次いで架橋剤1を表1に示した割合で添加し、架橋触媒を12μl添加後、トルクの値が最高値を示すまで170℃でさらに溶融混練し動的架橋を行った。トルクの最高値を示してから5分間混練後取り出した。
[工程2]工程1で得られた組成物100重量部に対して、PPを表1に示した割合で合計40gになるように配合し170℃に設定したラボプラストミル(東洋精機社製)を用いて10分間溶融混練した後取り出した。得られた熱可塑性エラストマー組成物は190℃で神藤金属工業社製、加圧プレスにて容易にシート状に成形することができた。得られたシートの、硬度、圧縮永久歪み、引っ張り特性、ガスバリア性を上記方法に従って測定した。それぞれのシートの物性を表1に示す。
(実施例9)
[工程1]SIBSをPPに変更して表1に示した割合で配合した以外は実施例8の[工程1]と同様にして樹脂組成物を得た。
[工程2]PPをSIBSに変更して表1に示した割合で配合した以外は実施例8の[工程2]と同様にして樹脂組成物を成形し物性を得た。そのシートの物性を表1に示す。
(実施例10)
[工程1]ポリブテン2を軟化剤OIL1に変更して表1に示した割合で配合した以外は実施例9の[工程1]と同様にして樹脂組成物を得た。
[工程2]SIBSをポリブテン2に変更して表1に示した割合で配合した以外は実施例9の[工程2]と同様にして樹脂組成物を成形し物性を得た。そのシートの物性を表1に示す。
(実施例11)
[工程1]ポリブテン2の配合量を10部に変更した以外はは実施例9の[工程1]と同様にして樹脂組成物を得た。
[工程2]SIBSを配合せず、ポリブテン2に変更して表1に示した割合で配合した以外は実施例9の[工程2]と同様にして樹脂組成物を成形し物性を得た。そのシートの物性を表1に示す。
(比較例1)
ARPIB、PP、軟化剤OIL1を表1に示した割合で合計40gになるように配合し、170℃に設定したラボプラストミル(東洋精機社製)を用いて3分間溶融混練し、次いで架橋剤1を表2に示した割合で添加し、架橋触媒を12μl添加後、トルクの値が最高値を示すまで170℃でさらに溶融混練し動的架橋を行った。トルクの最高値を示してから5分間混連後取り出した。得られた熱可塑性エラストマー組成物は190℃で神藤金属工業社製、加圧プレスにてシート状に成形することができた。得られたシートの、硬度、圧縮永久歪み、引っ張り特性、ガスバリア性を上記方法に従って測定した。それぞれのシートの物性を表2に示す。
(比較例2)
軟化剤をOIL2に変更し、配合量を100部に変更した以外は比較例1と同様にして樹脂組成物を成形し、物性を評価した。それぞれの物性を表2に示す。
(比較例3)
軟化剤OIL2の配合量を125部に変更した以外は比較例2と同様にして樹脂組成物を成形し、物性を評価した。それぞれの物性を表2に示す。
(比較例4)
PPをPEに変更し、軟化剤をOIL2に変更した以外は比較例1と同様にして樹脂組成物を成形し、物性を評価した。それぞれの物性を表2に示す。
(比較例5)
[工程1]ARPIB、SIBS、軟化剤OIL2を表1に示した割合で合計40gになるように配合し、170℃に設定したラボプラストミル(東洋精機社製)を用いて3分間溶融混練し、次いで架橋剤1を表1に示した割合で添加し、架橋触媒を12μl添加後、トルクの値が最高値を示すまで170℃でさらに溶融混練し動的架橋を行った。トルクの最高値を示してから5分間混練後取り出した。
[工程2]工程1で得られた組成物100重量部に対して、PPを表2に示した割合で合計40gになるように配合し170℃に設定したラボプラストミル(東洋精機社製)を用いて10分間溶融混練した後取り出した。得られた熱可塑性エラストマー組成物は190℃で神藤金属工業社製、加圧プレスにてシート状に成形することができた。得られたシートの、硬度、圧縮永久歪み、引っ張り特性、ガスバリア性を上記方法に従って測定した。それぞれのシートの物性を表2に示す。
(比較例6)
[工程1]SIBSをPPに変更して表2に示した割合で配合した以外は比較例5の[工程1]と同様にして樹脂組成物を得た。
[工程2]PPをSIBSに変更して表2に示した割合で配合した以外は比較例5の[工程2]と同様にして樹脂組成物を成形し物性を得た。そのシートの物性を表2に示す。
(比較例7)
[工程1]軟化剤OIL2の配合量を10部に変更した以外は比較例6の[工程1]と同様にして樹脂組成物を得た。
[工程2]PPを軟化剤OIL2に変更して表2に示した割合で配合した以外は比較例5の[工程2]と同様にして樹脂組成物を成形し物性を得た。そのシートの物性を表2に示す。
(比較例8)
SIBS40gを170℃に設定したラボプラストミル(東洋精機社製)を用いて10分間溶融混練し取り出した後、170℃で神藤金属工業社製加圧プレスにてシート状に成形することができた。得られたシートの、硬度、圧縮永久歪み、引っ張り特性、ガスバリア性を上記方法に従って測定した。それぞれのシートの物性を表2に示す。
Figure 2005068224
Figure 2005068224
本発明の熱可塑性エラストマー組成物、すなわち実施例1〜11はガスバリア性が5.0〜8.2と良好な値を示した。ポリブテンを使用していない比較例1〜7のガスバリア性は13.6〜17.1と実施例1〜11と比較して悪いことが分かる。比較例8はガスバリア性は良好であるが、圧縮永久歪みは実施例1〜11に比べかなり悪い。

Claims (7)

  1. (A)末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体100重量部をヒドロシリル基含有ポリシロキサンにより動的に架橋した組成物、
    (B)ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分5〜100重量部、
    (C)ポリブテン10〜300重量部、
    からなることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体が、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分と、ポリブテンとの溶融混合時に、ヒドロシリル基含有ポリシロキサンにより動的に架橋された組成物を含むことを特徴とする請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体が、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、及び芳香族ビニル系ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分との溶融混合時に、ヒドロシリル基含有ポリシロキサンにより動的に架橋された組成物を含むことを特徴とする請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  4. ポリプロピレン系樹脂が、ランダムポリプロピレンであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  5. ポリエチレン系樹脂が高密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  6. 芳香族ビニル系ブロック共重合体が、芳香族ビニル系化合物を主体とする重合体ブロック(a)と、イソブチレンを主体とする重合体ブロック(b)とからなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  7. 芳香族ビニル系ブロック共重合体が、芳香族ビニル系化合物を主体とする重合体ブロック(a)−イソブチレンを主体とする重合体ブロック(b)−芳香族ビニル系化合物を主体とする重合体ブロック(a)の構造を示す重量平均分子量が40000〜200000のトリブロック共重合体であることを特徴とする請求項6に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
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