JP2005066330A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な作業で、しかも、正確かつ確実に遊技盤に案内レールを取り付けることを可能にし、案内レールがレールガイド面に密着する遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機は、遊技盤(14)の遊技領域(P)に遊技球を案内する案内レール(32)と、案内レール(32)を保持するレールホルダ(31)とを備える。レールホルダ(31)には、遊技盤(14)にレールホルダ(31)を固定するための固定手段が設けられる。案内レール(32)には屈曲部(32c)が設けられる。本発明の遊技機によれば、遊技盤(14)と案内レール(32)とをレールホルダ(31)を介して固定するため、遊技盤(14)に案内レール(32)を取り付けるレールピンが不要になる。また、案内レール(32)の屈曲部(32c)により案内レール(32)がレールガイド面(31a)に密着しやすくなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技機に関するもので、詳しくは、パチンコ機等の遊技領域に遊技球を案内するためのレール構造に関するものである。
パチンコ機等の遊技盤には、遊技領域に遊技球を案内するための案内レールが設けられている。案内レールは、帯板状の鋼材からなり、遊技盤上でほぼ円弧状に曲げられる。遊技球は、遊技盤の下方から案内レールに沿って打ち上げられ、遊技領域の上部に放出されるようになっている。
従来、遊技盤に案内レールを固定する構造としては、図21に示すように、遊技盤2にレールピン4で案内レール3を止めている。レールピン4は、二股のピン足4a、4aを有する割りピンである。案内レール3の長さ方向に所定間隔を保って貫通孔R0を開けておき、これらの貫通孔R0にそれぞれピン足4aを通す。そして、案内レール3の左右にピン足4a、4aを跨がせ、これらの先端を遊技盤2の取付穴M0に嵌め込む。次いで、案内レール3の背方を叩き込んで全てのレールピン4を盤面に貫入させ、この盤面に対して案内レール3をほぼ垂直の姿勢に固定する。
なお、パチンコ機のレール構造に関連する技術としては、下記の特許文献1〜4が挙げられる。
実公平7−42460号公報 実公昭61−32708号公報 特開2001−269448号公報 特開2002−165940号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献3に開示されるような従来のレール構造では、案内レール3の小さな貫通孔R0にピン足4aを通す作業が極めて面倒である。
また、案内レール3に多数のレールピン4を取り付けた状態で遊技盤2に案内レール3を正確かつ確実に位置決めするのは容易ではない。例えば遊技盤の盤面に多数の取付孔を空けておき、この取付孔に案内レールのレールピンを嵌める構成では、案内レールの長さ方向の所定位置に正確にレールピンを取り付けなければならず、その取付位置が正確でないと、案内レールの円弧状の軌道にバラツキが生じて遊技球を安定した軌道で遊技領域に放出することができなくなる。そのため、作業者の負担が大きく、固定作業を自動化するための装置も複雑な構成になりやすい。
これに対し、例えば特許文献4に開示されるように、遊技盤にレールホルダ(遊技機用装飾部材)を介して案内レール(外レール)を固定する構成の遊技機が知られている。この種の遊技機では、案内レールのレール軌道を形成する手段として、レールホルダ内周の弧状のレールガイド面(レール面)を利用する。そして、案内レールの始端部と終端部とをレールホルダにネジ止め等することで、レールガイド面に沿って案内レールを支持している。
ところが、このような遊技機においては、レールガイド面に案内レールを取り付ける場合、レールガイド面と案内レールとの長さが異なると、案内レールの取付状態が不安定になることが起こりうる。レールガイド面に対し案内レールが短すぎても長すぎても、案内レールがレールガイド面から浮き上がる不具合が生じる。案内レールの製造上、レール長さに切りムラが生じる場合があるため、このような不具合を解消する工夫が必要になる。
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、簡単な作業で、正確かつ確実に遊技盤に案内レールを取り付けることを可能とし、案内レールに切りムラが生じた場合であっても、案内レールがレールガイド面から浮き上がらず密着する遊技機を提供することを目的としている。
前記課題を解決するための本発明(第1発明)による遊技機は、以下の構成を備えることを特徴としている。すなわち、
遊技盤と、
この遊技盤の遊技領域に遊技球を案内する案内レールと、
前記案内レールを保持するレールホルダと、
前記遊技盤に前記レールホルダを固定する固定手段とを備え、
前記レールホルダは、前記遊技球の案内軌道に沿って前記案内レールを支持するレールガイド面を有し、
前記案内レールは、前記レールガイド面に摺接可能に取り付けられるものであり、かつ、前記案内レールの所定位置には、弾性変形によってレール長さを伸縮可能な屈曲部が設けられることを特徴としている。
本発明(第1発明)の遊技機によれば、第1の効果として、遊技盤にレールホルダ(レールガイド面)を介して案内レールを固定する構造を採用するため、遊技盤に案内レールを取り付けるレールピンが不要になる。これにより、案内レールの貫通孔にレールピンを通す面倒な作業を省略することができる。また、レールホルダと一体に案内レールを遊技盤に固定することにより、案内レールの位置決めも簡単かつ確実になる。例えば圧入ピンやビス等の固定手段で遊技盤にレールホルダを固定するとすれば、このような固定手段の取付位置や間隔がレール形状に制限されず、極端に言えば、1ないし2箇所の固定手段のみでもレール形状を保つことができ、案内レールの取付工程を大幅に簡略化することができる。
また、本発明(第1発明)によれば、第2の効果として、レールホルダのガイドレール面に摺接可能な案内レールに屈曲部を設ける構成としたため、この屈曲部の伸縮作用によりレール長さを微調整することができる。これにより、案内レールに多少の切りムラが生じても、レールガイド面に沿って案内レールを正確に収めることができ、案内レールの取付状態を安定させることができる。
なお、前記遊技盤への前記レールホルダの固定手段としては、レール長さ方向の所定位置に圧入ピンを設けるようにするとよい。例えばレールホルダの裏面に圧入ピンを一体成形し、この圧入ピンを遊技盤の取付穴に押し込むことで、遊技盤へのレールホルダの取付作業をワンタッチで簡単に行うことができる。
また、レールホルダのレール長さ方向の所定位置にビス孔を設け、遊技盤にレールホルダをビス止めするようにしてもよい。
前記案内レールの屈曲部の位置は、通常の遊技状態において、遊技球が案内レールに接触しない位置に設定するとよい。例えば、案内レールの端部、望ましくは、案内レールの終端部または始端部に屈曲部を設けると、遊技球の走行が屈曲部によって妨げられにくくなる。
本発明(第2発明)による遊技機は、前記第1発明の遊技機の構成を備えるものであって、前記レールホルダは、前記案内レールの屈曲部を格納するレール格納部を有することを特徴としている。
第2発明の構成によれば、レールホルダのレールガイド面に案内レールを取り付けるとき、レール格納部に案内レールの屈曲部を覆い隠すことができるので、屈曲部が遊技盤の正面に露出して外観を損ねることがない。
また、レールホルダの厚みの範囲に案内レールの屈曲部を格納することができるため、屈曲部を覆うための特別の部品等が不要になり、レールホルダを有効に活用することができる。
本発明(第3発明)による遊技機は、前記第1発明の遊技機の構成を備えるものであって、前記案内レールの屈曲部は、そのレール長さ方向の断面形状が対称形であることを特徴としている。
第3発明の構成によれば、案内レールの屈曲部がレール長さ方向に見て対称形になっているため、屈曲部を挟んだ案内レールの両側の軌道にズレが生じにくい。また、屈曲部がレール長さ方向に対称形の形状を保って弾性変形するため、案内レールがレールガイド面との摺接状態を保ったままレール長さ方向に伸縮しやすくなり、レール長さの調節が行いやすくなる。
第3発明において、「レール長さ方向の断面形状が対称形」とは、屈曲部の断面がレール長さ方向に見て線対称である場合の他、点対称である場合も含む。すなわち、例えば図41に示すように、x軸方向(レール長さ方向)に見て屈曲部Za自体の形状がy軸を挟んで対称である場合(A)、複数の屈曲部Zaおよび屈曲部Zbを含みそれらが互いにy軸に対称である場合(B)、複数の屈曲部Zc、Zd、Ze、Zfがy0点に対称である場合(C)、(D)などを含むことを意味する。図41(E)に示すように、x線方向(レール長さ方向)に見て非対称形の断面形状である屈曲部Zgは、第1発明には含まれるが、第3発明の対称形には含まれない。
なお、第3発明による屈曲部の具体的な形状としては、例えば、レール長さ方向の断面がV字形のものの他、W字形、U字形、Ω字形等の形状が挙げられる。
本発明(第4発明)による遊技機は、前記第1発明の遊技機の構成を備えるものであって、
前記レールホルダは、前記レールガイド面の始端付近および終端付近に、前記案内レールの始端部および終端部を係止する係止溝を有しており、
前記案内レールの始端部および終端部は、前記屈曲部の弾性力によりレール長さ方向に押圧されて前記係止溝に係止されることを特徴としている。
一般に、レールホルダに案内レールを取り付ける構成の遊技機では、案内レールの始端部と終端部とをレールホルダの所定位置にネジ止めすることが多い。ネジ止めを行うときには、ネジ孔の位置合わせやネジの締め付け等の手間を要することから、このようなネジ止め作業を省略することができれば、レールホルダへの案内レールの取付作業がきわめて簡単になる。
第4発明の構成によれば、案内レールの始端部と終端部とを、屈曲部の弾性力を利用してレールホルダの係止溝に嵌め込む。すなわち、案内レールの屈曲部を撓ませると、案内レールを長さ方向に拡大するように反発力(弾性力)が作用するため、この反発力(弾性力)で案内レールの始端部および終端部をレールホルダの係止溝に押し付ける。これにより、ネジ止め等の面倒な作業をすることなく、案内レールの始端部および終端部をレールホルダに止めることができ、レールホルダのレールガイド面に案内レールを簡単に取り付けることが可能になる。
本発明(第1〜4発明)は、遊技球のレール構造を有する各種遊技機に適用することができる。例えば、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の遊技機に適用すると効果的である。
本発明(第1〜4発明)は、必要に応じて単独で適用してもよいし、各発明を組み合わせて適用してもよい。また、本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、パチンコ機に本発明を適用したものである。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態によるパチンコ機10は、基枠12の正面にガラス枠13が開閉可能に取り付けられる。ガラス枠13の内側に遊技盤14が設けられる。遊技盤14の正面には、遊技領域Pを仕切るレールユニット20が取り付けられている。
遊技盤14の下方には、遊技球を発射させるハンドル17が設けられる。ハンドル17を操作すると、遊技球が発射レール18に打ち出され、レールユニット20の案内通路Wを通って遊技領域Pに放出されるようになっている。
遊技盤14の直下には、回収口Kが設けられる。遊技領域Pに至らなかった遊技球は、この回収口Kに落下し、遊技盤14下方の受け皿19に回収される。
図2に遊技盤14の正面部分の拡大図を示した。図2に示すように、遊技盤14は、ベース板15にレールユニット20が固定される。レールユニット20は、外レールユニット21、中間レールユニット22、および内レールユニット23がほぼ円弧状に連結されてなる。外レールユニット21は、遊技盤14の下部中央から左側端部を通って遊技盤14の上端部に延び、その先端は遊技盤14の右側端部付近まで達する。中間レールユニット22は、遊技盤14の右側端部を通って遊技盤14の下部中央まで延びる。そして、内レールユニット23は、遊技盤14の下部中央から外レールユニット21の内側に沿って延びている。
外レールユニット21と中間レールユニット22との連結部には、舌片21a、22aが設けられており、これらの舌片21a、22aが重なって連結ピン24により連結される。また、中間レールユニット22と内レールユニット23との連結部には、互いに重なる舌片22b、23bが設けられ、連結ネジ25で連結される。
図3に示すように、レールユニット20の内側の遊技領域Pには、遊技球の落下方向を規制する誘導釘(図示省略)が設けられ、これらの誘導釘の間に抽選図柄を表示する図柄表示装置26、抽選図柄表示を開始させる始動ゲート27、小当たり用のゲート28、大当たり時に開閉して遊技球の入賞を促すアタッカ装置29等が配置される。遊技球は、外レールユニット21と内レールユニット23との間を通って遊技領域Pに放出されることになる。
レールユニット20の外側であって遊技盤14のコーナ部分には、電飾等を施したパネル飾り(図示省略)が設けられる。このようにレールユニット20とパネル飾りとを別ユニットとすることで、レールユニット20を複数の機種に適用することができ、レール部品(標準品)として効率的に製造・管理することができる。
外レールユニット21は、合成樹脂で一体成形されてなる外レールホルダ31と、帯板状の鋼材からなるレール板32(案内レール)とを備えている(図5参照)。レール板32のレール面により遊技球を案内する。
一方、合成樹脂で一体成形される中間レールユニット22および内レールユニット23には、レール板は取り付けられない。中間レールユニット22および内レールユニット23の側面がレール面となっている。
このように外レールユニット21のみに鋼材からなるレール板32を取り付けたのは、次のような理由による。すなわち、パチンコ機10で遊技を行う際に外レールユニット21のレール面は、勢いよく発射された発射球を受け止め摺接状態で滑走させ、遊技領域に誘導する。このため、遊技球の衝突による衝撃や摩擦による摩耗に長期にわたり耐え得る必要がある。しかしながら、中間レールユニット22および内レールユニット23のように、外レールユニット21のレール面を合成樹脂で形成した場合は、十分な耐久性が見込めない。そこで、上記のように鋼材からなるレール板32を外レールユニット21に配置し、そのレール面の耐久性を向上させるようにした。
図4に示すように、レールユニット20の裏側には、圧入ピン35a〜35fが一体成形される。圧入ピン35a〜35fのピン軸は、ユニット裏面にほぼ垂直に延びている(図5および図6参照)。各圧入ピン35a〜35fの長さは、ベース板15の厚さより短い長さで均一に揃っている。
圧入ピン35a〜35fの配置は、遊技球の接触頻度の高い外レールユニット21に5本(圧入ピン35a〜35e)、接触頻度の少ない内レールユニット23に1本(圧入ピン35f)設けられている。すなわち、圧入ピン35aは外レールユニット21(外レールホルダ31)のレール始端部、圧入ピン35bは同ユニット21のレール側端部、圧入ピン35cおよび35dは、同ユニット21のレール上端中央部であって、後述するくびれ部40の両側付近、圧入ピン35eは同ユニット21の終端部にそれぞれ配置される。また、圧入ピン35fは内レールユニット23の下方側末端であって、中間レールユニット22との連結部付近に配置される。
なお、中間レールユニット22には、圧入ピンは設けられておらず、外レールユニット21と内レールユニット23との連結部のみで支持可能になっている。これにより、中間レールユニット22の組み付け作業性が高められている。
レールユニット20のうち、外レールユニット21および中間レールユニット22の内部は中空になっており(図4参照)、これらの中空部Qが仕切板39で仕切られる。このように外レールユニット21および中間レールユニット22に中空部Qを設けることにより外レールユニット21および中間レールユニット22の軽量化が図られる。また、中空部Qに仕切板39を設けることにより、これらのユニット21,22の機械的な強度が高められている。なお、各ユニット21,22の中空部Qに電飾等を取り付けることで、遊技盤の装飾効果を高めてもよい。
図3に示すように、レールユニット20の表側には、レール長さ方向に間隔を保って有底円筒形の凹部36aおよび36bが設けられる。凹部36aは、圧入ピン35a〜35fと周方向にズレた位置に設けられており、必要に応じて凹部36aの取付孔H1(図13参照)にビス等の固定手段が挿入される。一方、凹部36bは、圧入ピン35a〜35fの真裏に形成されており(図12参照)、成形ひけを防止したり、圧入ピン35a〜35の型抜きを良好にする等の役割を果たしている。
図5および図6に示すように、外レールホルダ31は、遊技領域Pに向けてレールガイド面31aを有しており、このレールガイド面31aに沿ってレール板32を支持している。レールガイド面31aの所定位置にはレール板32を係止するための係止部31bが突出し(図10参照)、この係止部31bがレール板32の貫通孔R1に嵌っている。
係止部31bの高さは、レール板32の貫通孔R1に係止部31bを嵌めた際にその先端が貫通孔R1の上端とほぼ同じになるか僅かに頭を出す程度の高さに調整される。
ここで、外レールホルダ31において、レール板32の貫通孔R1にレールガイド面31aの係止部31bを嵌める構造にしたのは、次のような理由による。
例えば比較例として、外レールホルダ31にレールガイド面31aに沿ってレール板32を通す溝を設ける構造とした場合には、その作業性を高めようとすると、レールガイド面31aとレール板32との間に適度な遊びを設けることが必要になり、レール板32にガタ付きが生じやすくなる。一方、レール板32のガタ付きを無くそうとすると、レール板32を溝に挿入する作業性が悪くなりやすい。
上記のように、レール板32の貫通孔R1にレールガイド面31aの係止部31bを嵌める構造を採用すると、係止部31bに貫通孔R1を押し込むことで、極めて簡単にレールガイド面31aにレール板32を装着することができる。また、係止部31bがレール板32の抜けを防止するため、レールガイド面31aにレール板32を密着させやすく、レール板32のガタ付きを抑えることができる。さらに、レールガイド面31aに係止部31bを一体成形で設けることができるため、製造工程も簡単になる。
さらには、外レールホルダ31からのレール板32の脱着が容易になるため、レール板32の交換等のメンテナンス作業、および両部品のリサイクル時の解体・分別作業が行いやすくなる。
図7に示すように、外レールユニット21の始端部には、止め溝31cが設けられる。L字状に折り曲げられたレール板32の始端部32aが止め溝31cに嵌るようになっている。
一方、図8に示すように、外レールユニット21の終端部には、受け溝33および当てゴム34が設けられる。受け溝33にレール板32の終端部32bを止め、当てゴム34でレール面を外側へ押すことで、レール板32を支持している。レール板32の終端部付近まで届いた遊技球は、当てゴム34に当たって下方に向かい、誘導釘37により遊技領域Pの中央に向けて落下していく。
図9にレール板32の展開図を示した。
レール板32は、レールガイド面31aとほぼ同じ長さおよび幅の寸法をもつ。レール板32の板面には、外レールホルダ31の係止部31bに嵌合可能な貫通孔R1が設けられる。貫通孔R1は、係止部31bよりもレール板32の長さ方向(図9上下方向)に長い長孔であり、この長孔の長軸は係止部31bの外径よりも十分に長く、短軸は係止部31bに圧入可能な幅に設定されている。このように貫通孔R1をレール長さ方向に延びる長孔にすることにより、レール板32が長孔の長さの範囲内でレールガイド面31aに摺接可能になる。
レール板32において、各貫通孔R1のレール幅方向における位置は、図9に示すように、遊技盤接触端(図9(B)右側端)から各貫通孔R1のレール中央寄りの開口縁までの距離Lが遊技球の半径以内になるようにする。同様に、外レールホルダ31の係止部31bも、貫通孔R1と対応する遊技盤接触端から遊技球の半径以内の距離に保って配置する。そうすることにより、レール板32の貫通孔R1に外レールホルダ31の係止部31bを嵌め込む構造でありながら、係止部31bの先端が貫通孔R1から僅かに突き出たとしても、レール板32上を滑走する遊技球がいずれの係止部31bにも接触することはない。この結果、発射球の滑走に影響を与えないで外レールホルダ31にレール板32を簡単に固定することができる。
図9に示すように、レール板32の上端からやや下がった位置には屈曲部32cが形成される。屈曲部32cは、レール板32の側方から見てV字状に折り曲げられる。V字状の傾斜面が均一長さで互いに逆向きに傾斜している。すなわち、屈曲部32cの断面形状は、レール長さ方向に見て対称形になっている。
このように屈曲部32cをレール長さ方向に沿って対称形状にすることで、屈曲部32cを挟んだレール板32の両側(図9上下)の軌道が長さ方向に一致する。また、レール長さ方向に圧縮力がかかったときに、屈曲部32cが対称形状を保ったまま弾性変形することになるため、レール板32がレール長さ方向に伸縮しやすくなり、レール長さの調節が行いやすくなる。
屈曲部32cの折り曲げ角は、30〜40゜程度である。なお、この角度範囲は、折り曲げ角が小さすぎると、レール板32の伸縮幅が小さく、レール長さ調節作用が不十分になり、一方、折り曲げ角が大きすぎると、屈曲部32cが長さ方向に縮みにくくなる。それゆえ、レール板32の材質に応じて適度な角度を選定する。
図8に示すように、外レールホルダ31の終端部には、屈曲部32cを格納するためのレール格納部Vが設けられる。レール格納部Vは、外レールホルダ31の厚みの範囲で屈曲部32cを囲む格納スペースを有している。屈曲部32cは、この格納スペース内で外レールホルダ31の壁面に接触することなく伸縮自在になっている。
外レールホルダ31のレール格納部Vに隣り合う位置には支持部31vが設けられる。支持部31vは、屈曲部32cの突出長さ分だけレール板32をレールガイド面31aから離すように支持する。
このようにレール格納部Vに屈曲部32cを格納することにより、外レールホルダ31の内側に屈曲部32cを覆い隠すことができ、屈曲部32cが遊技盤14の正面に露出して外観を損ねることがない。
また、屈曲部32cを隠すための別個の部品が必要なくなり、外レールホルダ32の厚みを有効に活用することができる。
遊技盤14にレール板32を取り付ける場合、まず、外レールホルダ31にレール板32を固定する。この場合、例えば最初に外レールホルダ31の止め溝31cにレール板32の始端部32aを嵌め(図7参照)、レールガイド面31aの下から上に向けてレール板32を張りながら係止部31bにレール板32の貫通孔R1を嵌めていく(図10参照)。各係止部31bにレール板32の貫通孔R1を嵌めることで、レールガイド面31aにレール板32が密着した状態で支持されることになる。
次いで、図8に示すように、外レールホルダ31の受け溝33にレール板32の終端部32bを差し込み、当てゴム34で止めて作業を完了する。
ここで、係止部31bと貫通孔R1とに位置ズレがある場合には、貫通孔R1が係止部31bよりもレール長さ方向に長い長孔になっているため、僅かなズレであれば、貫通孔R1の長さの範囲内で係止部31bを収めることができる。これにより、外レールホルダ31に無理な負担をかけることなく、レール板32を固定することができる。
また、レール板32の長さがレールガイド面31aよりも長い場合には、図11−1に示すように、屈曲部32cのレール長さ方向の隙間S1が隙間S2に狭まってレール板32の長さが縮小する。この結果、レールガイド面31aに合わせてレール長さが調節され、レールガイド面31aに確実にレール板32を収めることができる。
外レールホルダ31へのレール板32の取り付けが完了した後、外レールユニット21、中間レールユニット22および内レールユニット23を連結してレールユニット20とし、このレールユニット20をベース板15に固定する。この場合、図12に示すように、ベース板15の取付穴M1にレールユニット20の圧入ピン35a〜35fを位置合わせして押し込む。これにより、ワンタッチで遊技盤14にレールユニット20を固定することができる。
また、固定強度を高めることが必要な場合には、図13に示すように、凹部36aを利用して、ベース板15にレールユニット20をビス留めする。この場合、レールユニット20の取付穴M1に凹部底面の取付穴H1を位置合わせし、これらの取付穴H1およびM1を通して遊技盤14にビス38をねじ込む。なお、ビス38は、凹部36a内に収納されるため、遊技盤14上で邪魔になることはない。
上記のように外レールホルダ31にレール板32を固定した上で、ベース板15に圧入ピンやビス等の固定手段でレールユニット21を固定すると、次のような利点がある。すなわち、従来例に示したレール構造(図21参照)の場合には、案内レール3の形状は、レールピン4の位置と間隔によって決まる。つまり、案内レール3を円弧状に保つために、複数箇所(例えば10箇所以上)のレールピンが必要になる。これに対し、本実施形態では、レールガイド面31aでレール板32(案内レール)を保持するため、圧入ピンやビス等の固定手段の取付位置や間隔がレール形状に制限されない。極端に言えば、1ないし2箇所の圧入ピンまたはビスによって遊技盤にレールホルダを固定してもよく、案内レールの取付工程を大幅に簡略化することができる。
また、遊技機10は、外レールホルダ31のレールガイド面31aにレール板32を保持する構造であるため、従来のレールピンのような止め具をレール板32に通す作業が不要になる。すなわち、外レールホルダ31とレール板32とをユニット化して一体に遊技盤14に固定することで、遊技盤14へのレール取付作業を極めて簡単にすることができる。
さらに、外レールホルダ31のレールガイド面31aにレール板32を密接させることができるため、軌道のバラツキが少なくなり、遊技球の走行を安定させることができる。
なお、前記実施形態において、遊技盤14にレールユニット21,22,23を固定するための固定手段として、圧入ピン35a〜35fとビス38とを併用する例を説明したが、これらの固定手段は、圧入ピン35a〜35fまたはビス38圧入のいずれか一方だけでもよい。
さらに、第1実施形態の遊技機10では、レール板32の始端部32aと終端部32bとを外レールホルダ31に止める際に、屈曲部32cの弾性力によって始端部32aと終端部32bとが、外レールホルダ31の止め溝31cおよび受け溝33に押し込まれる。すなわち、外レール32の屈曲部32cを撓ませると、レール板32を長さ方向に拡大するように反発力(弾性力)が作用するため、この反発力(弾性力)でレール板32の始端部32aおよび終端部32bが外レールホルダ31の止め溝31cおよび受け溝33に押し付けられる。これにより、ネジ止め等の面倒な作業をすることなく、始端部32aおよび終端部32bを外レールホルダ31に簡単かつ確実に止めることができる。
さらに、第1実施形態の遊技機10では、前述したように屈曲部32cが伸縮することでレール長さが調節されるため、レール板32に多少の切りムラがあっても、レールガイド面31aに対しレール板32の取付状態が良好に保たれる。
図11−2に、レールガイド面31aとレール板32との取付状態を模式図で示した。
上記の作用・効果をこれらの模式図で説明すると、まず、レールガイド面31aに組み付ける前のレール板32の形状は、図11−2(A)に示すように、レールガイド面31aよりも広いカーブを描く弧状になっており、その屈曲部32cは、圧縮力のかからない開放状態にある。
レール板32の長さが正常な場合には、レールホルダ31にレール板12の始端部32aと終端部32bを固定すると、図11−2(B)に示すように、屈曲部32cが適度な屈曲角になるように圧縮され、この反発力(弾性力)でレールガイド面31aにレール板32が押し付けられてその取付状態を安定させる。
レール板32が正常の長さよりも短い場合には、図11−2(C)に示すように、レール板32の始端部32aと終端部32bが同じ位置にあっても、屈曲部32cの屈曲角が図11−2(B)の正常時よりも広くなることでレール長さを調整しつつ、レールガイド面31aにレール板32を押し付ける。
一方、レール板32が正常の長さよりも長い場合には、図11−2(D)に示すように、屈曲部32cの屈曲角が図11−2(B)の正常時よりも狭くなることでレール長さを調整しつつ、レールガイド面31aにレール板32を押し付ける。
このように本実施形態では、レール板32の長さに多少の切りムラがあっても、屈曲部32cの伸縮幅でその差を吸収し、レールガイド面31aにレール板32を常に適度な力で押し付けるため、レール板32がレールガイド面31aから浮き上がったり、レールガイド面31aに露出面が生じたりするようなことがなくなり、レール板32の取付状態を安定させることができる。
なお、図11−2において、レールガイド面31aおよびレール板32は、説明の便宜上、両者の間に隙間を介して作図されているが、実際には、両者はレール長さ方向に摺接する。
次に、外レールホルダ31の上部の構成および作用について説明する。
本実施形態においては、遊技領域Pを広く確保する等のために外レールホルダ31の形状に工夫が施されている。
図14に示すように、遊技盤14の上端中央付近では、外レールホルダ31の上下幅Dが極端に狭い。すなわち、外レールホルダ31は、遊技盤14の上端中央付近にくびれ部40を有している。くびれ部40の頂面(図14で上側面)は、遊技盤14の上端に沿ってほぼ平坦な面になっている。
このように外レールホルダ31にくびれ部40を設けることにより、遊技盤14の上端にレール板31の円弧を接近させることができ、遊技盤14の限られた面積内に遊技領域Pを広く確保することが可能になる。
また、外レールホルダ31にくびれ部40を設けたので、このくびれ部40が他の部分よりも弾性変形しやすくなる。例えばレール板32がレールガイド面31aよりも長い場合に、レール板32から外レールホルダ31が外側に押されても、この押力をくびれ部40で吸収してレール板32の歪みや浮きを防止することができるという効果を併せもつ。つまり、レールガイド面31aよりもレール板32が長く、はみ出そうな時には、くびれ部40がレール板32に押されて上方側に若干膨らみ、レールガイド面31aに確実にレール板32を収めることができる。なお、このようなくびれ部40の構造は、遊技盤14の左右の端部中央においても採用されている(図3参照)。
また、図15に示すように、くびれ部40の先端には、レール板32の側端を被う庇形リブ41が延びている。庇形リブ41は、外レールホルダ31に一体成形されるもので、くびれ部40の左右方向に連なっている(図14参照)。
このようにくびれ部40に庇形リブ41を設けることで、レール板32が外レールホルダ31から外れて正面側へ飛び出るのを庇形リブ41で確実に止めることが可能になる。例えば遊技盤の製作工場やホールにおいて、遊技盤が運ばれる際にくびれ部40を掴んで持たれることがあっても、庇形リブ41によってレール板32がレールガイド面31aから飛び出るのが防止される。
また、くびれ部40は、外レールホルダの応力が集中しやすく強度が低下しやすい部分であるが、庇形リブ41によりくびれ部40の構造的な強度を高めることができる。
さらに、レールガイド面31aにレール板32を取り付けるときに、庇形リブ41が位置決めガイドとなってレール幅方向にレール板32の位置を合わせやすくする役割を果たす。
次に、本実施形態における他の特徴点について述べる。
前述した従来のレール構造(図21参照)では、遊技盤2(ベース板)にレールピン4によってレール板3を固定するため、レール長さ方向に並んだレールピン4、4の間でレール板3が撓みやすい。従って、このような部分に発射球を受けることで、発射球の衝撃によるレール板3の破断や変形を抑えている。
しかしながら、前述したように、レールガイド面31aにレール板32を密着させるレール構造では、レール板32が発射球を受けても撓まないため、レール板32が発射球から受ける衝撃が大きくなる。このため、発射球が繰り返し当たる部分では、レール板32の表面が削られやすく、破断を引き起こしやすくなる。
そこで、本実施形態では、このような不具合を解消するために、外レールホルダ31の下部において、レールガイド面31aとレール板32との間に隙間S3を保つようにしている(図16参照)。
図16に示すように、外レールホルダ31の始端部よりやや上側の部分には、円柱状の支持部51,51が形成される。支持部51,51は、レール長さ方向に所定の距離を隔てて配置され、支持部51,51の柱面でレール板32を支持している。すなわち、支持部51,51上にレール板32が架け渡される状態になって、レールガイド面31aとレール板32との間に隙間S3が形成される。
このようにレール板32と外レールホルダ31との間に隙間S3を設けることで、発射球がレール板32に当たっても、この隙間S3の分だけレール板32が外側に撓んで発射球の衝撃を吸収することができる。すなわち、隙間S3が発射球の衝撃に対して緩衝効果をもたらす。これにより、レール板32に発射球が繰り返し当たっても、レール板32の破断や変形が起こりにくくなる。また、発射球がレール板32に当たって大きく跳ね上がるような不具合も解消することができる。
なお、レールガイド面31aとレール板32との隙間S3は、レール始端部からレール側端部にかけて3箇所に分けて設けられる(図5参照)。これにより、発射球がレール板32の始端部付近で着地した後、その後にレール板32上で弾む場合でも、各隙間S3が遊技球の緩衝効果を発揮する。
図17に外レールユニット21と内レールユニット23の下部の斜視図を示した。
発射レール18(図1参照)から打ち出される発射球は、通常、レール板32の始端部32aよりもやや上側の撓み部32dに着地し、レール板32に沿って上方へ向けて走行する。図18に示すように、レール板32の撓み部32dにおいて、遊技盤14の盤面にレール板32がほぼ垂直に立っており、レール面の傾斜角が最適な角度に保たれていれば、遊技球Bはレール板32の中心線上に真っ直ぐに転がり、その進路も安定する。しかしながら、レールホルダ31の撓み部32dの幅方向または長手方向の傾きが悪いと、着地した遊技球Bのその後の進路に悪影響を及ぼしたり、繰り返し着地されることによりレール板32の破断や変形が起こりやすくなる。
本実施形態では、図17に示すように、外レールホルダ31の下端部50の厚みがレール板32のレール幅の半分程度になっており、レール板32の始端付近に露出部32gを設けている。露出部32gは、ペンチ等の工具で掴める程度の大きさで、その周囲には工具を挿入することができる程度のスペースが確保される。
このようにレール板32の始端付近に露出部32gを設けることで、この露出部分を工具で掴んでレール板32の傾きを微調整することができる。具体的には、露出部32gから撓み部32d付近のレール板32を微小に塑性変形させて最適な傾斜角に保つことで、レール板32上に発射球をスムーズに走行させることができる。この結果、前述した発射球の走行時の不具合を解消し、快適な遊技を実現しやすくなる。
その他、レール板32を走行する遊技球による問題点としては、レール板32に沿って落下する遊技球がレール板32の始端付近から回収口K(図1参照)を飛び越して発射レール18側に進入することがある。このように一旦発射された遊技球が発射レール18側に進入すると、2個の遊技球を同時に打ち出す、いわゆる二個打ち状態となり、さらにファール球を発生させる状態に陥ってしまう。
本実施形態では、図17に示すように、外レールホルダ31の下端部に第1邪魔板56が設けられる。第1邪魔板56は、レール板32のレール面の延長上にあり、遊技盤14の盤面に沿って舌板状に延びている。第1邪魔板56の先端は、図16に示すように、発射レール18から発射される遊技球Bが第1邪魔板56の上を飛び越えてレール板32に着地できる程度の高さに抑えられる。
また、内レールユニット23の下端部には第2邪魔板57が設けられる。第2邪魔板57は、遊技盤14上で第1邪魔板56よりもやや右寄りにあり、回収口Kのほぼ真上に位置している(図19参照)。
このような第1邪魔板56および第2邪魔板57によれば、レール板32を逆走する遊技球は、外レールホルダ31の下端部で第1邪魔板56にぶつかり、その進行方向を上向きに変化させる(図19符号B1参照)。このとき、遊技球B1の速度が第1邪魔板56によって十分に抑えられれば(球殺し作用)、遊技球B1が第1邪魔板56を越えて回収口Kに落下する。
遊技球B1の速度が第1邪魔板56によって十分に抑えられない場合でも、第1邪魔板56に当たって上向きに弾んだ遊技球B2が第2邪魔板57に当たり、回収口Kに落下する。
この結果、レール板42を逆走する遊技球が回収口Kを飛び越して発射レール側に進入することがなくなり、発射装置の二個打ち等の不具合を回避することができる。
本発明の第1実施形態による遊技機10の構成を説明したが、変形例としては次のようような構成が挙げられる。
例えば図20に示すように、レール板32は、V字形の屈曲部32cに代えて、U字形の屈曲部32e、またはΩ字形の屈曲部32fとしてもよい。このような形状にすると、レール板32を伸縮させるときに、屈曲部32e、32fがより撓みやすくなり、レールガイド面31aへのレール板32の組み付け作業が行いやすくなる。また、レール板32の屈曲部の形状は、伸縮作用の得られる形状であれば、前述のV字状、U字状またはΩ字状に限られず、W字状等の他の形状を採用してもよい。
また、遊技機10では、外レールホルダ31の係止部31bにレール板32の貫通孔R1を嵌合して外レールホルダ31にレール板32を止める構成であるが、外レールホルダ31とレール板32との固定手段はこれに限られることはない。例えば、係止部31bおよび貫通孔R1を省略して、外レールホルダ31にビスやクリップ等でレール板32を保持する構成にしてもよい。このような他の構成においても、レール板32に屈曲部32cを設けることでレール板32のレール長さを微調整しながらレールガイド面31aに正確にレール板32を収めることができる。
さらに、遊技盤14にレールユニット20を固定するための固定手段としては、圧入ピン35a〜35fやビス38に代えて、ボルト・ナットを採用してもよい。また、レールユニット20の裏面を接着剤等で遊技盤14に直接固定することもできる。
また、前記第1実施形態では、外レールユニット21を外レールホルダ31とレール板32とにより構成したが、中間レールユニット22、内レールユニット23その他の補助レールユニット等にも同様にレールホルダとレール板とからなる構成を採用してもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態による遊技機を説明する。
第2実施形態の遊技機は、レールユニット(レールホルダ)に第1実施形態では別体であったパネル飾りを一体的に形成する点等、前記第1実施形態とは異なる構成を備えている。
図22は、第2実施形態のパチンコ機70を示す斜視図であって、外枠71の前方に基枠72とガラス枠73とを開放した状態を示している。基枠72の正面開口部に遊技盤74が脱着可能に取り付けられている。遊技盤74の正面には、遊技領域Pを仕切るレールユニット80が取り付けられている。
遊技盤74の下方には、遊技球を発射させるハンドル77が設けられる。ハンドル77を操作すると、遊技球が発射レール78に打ち出され、レールユニット80の案内通路Wを通って遊技領域Pに放出されるようになっている。
遊技盤74の直下には、回収口Kが設けられる。遊技領域Pに至らなかった遊技球は、この回収口Kに落下し、遊技盤74下方の受け皿79に回収される。
図23に示すように、遊技盤74は、ベニヤ等の板材からなるベース板75にプラスチック成形材からなるレールユニット80が取り付けられる。遊技盤74の盤面のうちレールユニット80に囲まれる部分に遊技領域Pが仕切られる。
レールユニット80は、外レールユニット81、中間レールユニット82および内レールユニット83からなる。各ユニット81,82,83の遊技領域Pの外側には、ベース板75の四隅部を覆うパネル飾りが一体に形成されている。このようにレールユニットにパネル飾りを設けることで、部品点数の削減や、組み付け作業の簡略化を図ることができ、製造コストを抑えることができる。
外レールユニット81は、外レール始端付近から遊技盤74の左側端部を通って遊技盤74の上端部に達し、外レール終端付近まで延びる(図25参照)。中間レールユニット82は、外レール終端付近から遊技盤74の右側端部を通って下方に延び、遊技盤74の下部中央付近まで延びる(図28参照)。そして、内レールユニット83は、遊技盤74の下部中央付近から外レールユニット81の内側面に沿って上方に延びる(図28参照)。
図24に示すように、外レールユニット81と中間レールユニット82とは、連結ピン84で連結されており、一方、中間レールユニット82と内レールユニット83とは、連結ネジ85で連結されている。
図23に示すように、レールユニット80の内側の遊技領域Pには、遊技球の落下方向を規制する誘導釘(図示省略)が設けられ、これらの誘導釘の間に抽選図柄を表示する図柄表示装置86、抽選図柄表示を開始させる始動ゲート87、小当たり用のゲート88、大当たり時に開閉して遊技球の入賞を促すアタッカ装置89等が配置される。遊技球は、外レールユニット81と内レールユニット83との間(案内通路W)を通って遊技領域Pに放出されることになる。
なお、外レールユニット81の正面下部に取り付けられるレールカバーFは、案内通路Wを落下する遊技球がガラス枠73に直撃するのを防止するためのものである。
外レールユニット81は、合成樹脂で一体成形されてなる外レールホルダ91(図25参照)と、帯板状の鋼材からなるレール板92(図26二点鎖線参照)とを備えている。外レールホルダ91の弧状の内周に沿ってレール板92が取り付けられている。遊技球は、レール板92のレール面を転がり、外レールホルダ91の内周面には直接触れない。これにより、発射球の衝撃による外レールホルダ91の劣化が抑制され、外レールユニット81の耐久性が高められる。
一方、合成樹脂で一体成形される中間レールユニット82および内レールユニット83は、レール板を保持する構成を有していない。すなわち、通常の遊技状態では、中間レールユニット82および内レールユニット83のレール面には遊技球の接触する頻度が少ないため、これらのユニット82および83では、遊技領域Pを仕切る樹脂成形面(内周面)がそのまま遊技球のレール面として用いられる。
レールユニット80の裏側には、外レールユニット81の裏面に圧入ピン95a〜95d(図26および図27参照)、中間レールユニット82の裏面に圧入ピン95eおよび95f(図29〜図31参照)、内レールユニット83の裏面に圧入ピン95gおよび95hがそれぞれ設けられる。圧入ピン95a〜95hのピン軸は、ユニット裏面にほぼ垂直に延びており、各圧入ピン95a〜95hの長さは、ベース板75の厚さより短い。
圧入ピン95a〜95hの配置は、遊技球の接触頻度の高い外レールユニット81に4本(圧入ピン95a〜95d)、接触頻度の少ない中間レールユニット82および内レールユニット83にそれぞれ2本(圧入ピン95e、95fおよび95g、95h)設けられている。すなわち、圧入ピン95aは外レールユニット81(外レールホルダ91)のレール始端部、圧入ピン95bは同ユニット81のレール側端部、圧入ピン95cおよび95dは、同ユニット81のレール上端中央部であって、後述するくびれ部100の両側付近にそれぞれ配置される。圧入ピン95eおよび95fは中間レールユニット82のレール上端部および下端部付近、また、圧入ピン95gおよび95hは、内レールユニット83の中間部および上端付近ににそれぞれ配置される。このように各ユニット81〜83に適度な間隔を保って圧入ピン95e〜95hを配置することで、ベース板75とレールユニット80との固定強度が高まり、レール面のズレや変形等が抑えられる。
レールユニット80のうち、外レールユニット81および中間レールユニット82の内部は中空になっており(図26,図27,図29参照)、これらの中空部には、仕切板99A、99B、99C等が設けられる。仕切板99Aは、レールガイド面31aの裏側にレール長さ方向に延び、外レールユニット81と中間レールユニット82とをそれぞれレールホルダ本体部Q1とパネル飾り部Q2とに仕切る。仕切板99Bは、レールホルダ本体部Q1をレール長さ方向に適度な間隔で仕切る。そして、仕切り板99Cは、外レールユニット81および中間レールユニット82のパネル飾り部Q2の所定箇所を縦横方向に仕切っている。
このように外レールユニット81および中間レールユニット82に中空部Q1,Q2を設けることにより外レールユニット81および中間レールユニット82の軽量化が図られる。また、仕切板99A、99B、99C等を設けることにより、これらの各ユニット81,82の機械的な強度が高められる。さらに、各ユニット81,82の中空部Q1,Q2、特にパネル飾り付近の中空部Q2に電飾等を取り付けることで、遊技盤74の装飾効果を高めることも可能である。
図24に示すように、レールユニット80の表側には、適度な間隔を保って有底円筒形の凹部96aおよび96bが設けられる。凹部96aは、ビス固定用のボスとなるもので、圧入ピン95a〜95hとズレた位置にある。凹部96aの取付孔H1(図38参照)には、必要に応じてビス等の固定手段が挿入される。一方、凹部96bは、圧入ピン95a〜95fの真裏にあり(図37参照)、成形ひけを防止したり、圧入ピン95a〜95fの型抜きを良好にする等の役割を果たしている。
図27に示すように、外レールホルダ91は、遊技領域Pに向けてレールガイド面91aを有しており、このレールガイド面91aに沿ってレール板92(図26二点鎖線参照)を支持している。レールガイド面91aの所定位置にはレール板92を係止するための係止部91bが突出し(図35参照)、この係止部91bがレール板92の貫通孔R1に嵌まる。係止部91bの高さは、レール板92の貫通孔R1に係止部91bを嵌めた際にその先端が貫通孔R1の上端とほぼ同じになるか僅かに頭を出す程度の高さに調整される。
このようにレール板92の貫通孔R1にレールガイド面91aの係止部91bを嵌め合わせる構造を採用すると、係止部91bに貫通孔R1を押し込むことで、極めて簡単にレールガイド面91aにレール板92を装着することができる。また、係止部91bがレール板92の抜けを防止するため、レールガイド面91aにレール板32を密着させやすく、レール板92のガタ付きを抑えることができる。さらに、レールガイド面91aに係止部91bを一体成形することで、製造工程も簡単になる。
さらには、外レールホルダ91からのレール板92の脱着が容易になるため、レール板92の交換等のメンテナンス作業、および両部品のリサイクル時の解体・分別作業が行いやすくなる。
図32に示すように、外レールユニット81の始端部には、止め溝91cが設けられる。L字状に折り曲げられたレール板92の始端部92aが止め溝91cに嵌るようになっている。なお、本実施形態では、外レールユニット81(外レールホルダ91)の始端部に邪魔板は形成されない。
一方、図33に示すように、外レールユニット81の終端部には、受け溝93および当てゴム94が設けられる。受け溝93にレール板92の終端部92bを止め、当てゴム94でレール面を外側へ押すことで、レール板92を支持している。
図34のレール展開図に示すように、レール板92は、レールガイド面91aとほぼ同じ長さおよび幅の寸法を有しており、レール板92の板面には、外レールホルダ91の係止部91bに嵌合可能な貫通孔R1が設けられる。貫通孔R1は、係止部91bよりもレール板92の長さ方向(図34上下方向)に長い長孔であり、この長孔の長軸は係止部91bの外径よりも十分に長く、短軸は係止部91bに圧入可能な幅に設定されている。このように貫通孔R1をレール長さ方向に延びる長孔にすることにより、レール板92が長孔の長さの範囲内でレールガイド面91aに摺接可能になる。
前記第1実施形態と同様に、レール板92において、各貫通孔R1のレール幅方向における位置は、遊技盤接触端(図34(B)右側端)から各貫通孔R1のレール中央寄りの開口縁までの距離Lが遊技球の半径以内になるようにする。同様に、外レールホルダ91の係止部91bも、貫通孔R1と対応する遊技盤接触端から遊技球の半径以内の距離に保って配置する。これにより、レール板92の貫通孔R1に外レールホルダ91の係止部91bを嵌め込む構造でありながら、係止部91bの先端が貫通孔R1から僅かに突き出たとしても、レール板92上を滑走する遊技球がいずれの係止部91bにも接触することはない。この結果、発射球の滑走に影響を与えないで外レールホルダ91にレール板92を簡単に固定することができる。
図34に示すように、レール板92の上端からやや下がった位置には屈曲部92cが形成される。屈曲部92cは、レール板92の側方から見てU字状に折り曲げられる。すなわち、屈曲部92cの断面形状は、レール長さ方向に見て対称形になっている。
このように屈曲部92cをレール長さ方向に沿って対称形状にすることで、屈曲部92cを挟んだレール板2の両側(図34で上下)の軌道が長さ方向に一致する。また、レール長さ方向に圧縮力がかかったときに、屈曲部92cが対称形状を保ったまま弾性変形することになるため、レール板92がレール長さ方向に伸縮しやすくなり、レール長さの調節が行いやすくなる。
図33に示すように、外レールホルダ91の終端部には、屈曲部92cを格納するためのレール格納部Vが設けられる。レール格納部Vは、外レールホルダ91の厚みの範囲で屈曲部92cを囲む格納スペースを有している。屈曲部92cは、この格納スペース内で外レールホルダ91の壁面に接触することなく伸縮自在になっている。
外レールホルダ91のレール格納部Vに隣り合う位置には支持部91v,91vが設けられる。支持部91v,91vは、レール板92をレールガイド面91aから若干離すように支持している。
このようにレール格納部Vに屈曲部92cを格納することにより、外レールホルダ91の内側に屈曲部92cを覆い隠すことができ、屈曲部92cが遊技盤74の正面に露出して外観を損ねることがない。
また、屈曲部92cを隠すための別個の部品が必要なくなり、外レールホルダ92の厚みを有効に活用することができる。
遊技盤74のベース板75にレール板32を取り付ける場合、まず、外レールホルダ91にレール板92を固定する。この場合、例えば最初に外レールホルダ91の止め溝91cにレール板92の始端部92aを嵌め(図32参照)、レールガイド面91aの下から上に向けてレール板92を張りながら係止部91bにレール板92の貫通孔R1を嵌めていく(図35参照)。各係止部91bにレール板92の貫通孔R1を嵌めることで、レールガイド面91aにレール板92が密着した状態で支持されることになる。
次いで、図33に示すように、外レールホルダ91の受け溝93にレール板92の終端部92bを差し込み、当てゴム94で止めて作業を完了する。
ここで、係止部91bと貫通孔R1とに位置ズレがある場合には、貫通孔R1が係止部91bよりもレール長さ方向に長い長孔になっているため、僅かなズレであれば、貫通孔R1の長さの範囲内で係止部91bを収めることができる。これにより、外レールホルダ91に無理な負担をかけることなく、レール板92を固定することができる。
また、レール板92の長さがレールガイド面91aよりも長い場合には、図36に示すように、屈曲部92cのレール長さ方向の隙間S1が隙間S2に狭まってレール板92の長さが縮小するため、レール長さが調節されてレールガイド面91aに確実にレール板92を収めることができる。
外レールホルダ91へのレール板92の取り付けが完了した後、ベース板75に外レールユニット81、中間レールユニット82および内レールユニット83を連結してレールユニット80とし、このレールユニット80をベース板75に固定する。この場合、図37に示すように、ベース板75の取付穴M1にレールユニット80の圧入ピン95a〜95hを位置合わせして押し込む。これにより、ワンタッチでベース板75にレールユニット80を固定することができる。
また、固定強度を高めることが必要な場合には、図38に示すように、凹部96aを利用して、ベース板75にレールユニット80をビス留めする。この場合、レールユニット80の取付穴M1に凹部底面の取付穴H1を位置合わせし、これらの取付穴H1およびM1を通してベース板75にビス98をねじ込む。なお、ビス98は、凹部96a内に収納されるため、遊技盤74の正面側で邪魔になることはない。
第2実施形態の遊技機70は、外レールホルダ91にレール板92を固定した上で、ベース板75に圧入ピンやビス等の固定手段でレールユニット80を固定するため、前記第1実施形態と同様に、圧入ピンやビス等の固定手段の取付位置や間隔がレール形状に制限されない。このため、レール板92の取付工程を大幅に簡略化することができる。
また、遊技機70は、外レールホルダ91のレールガイド面91aにレール板92を保持する構造であるため、従来のレールピンのような止め具をレール板92に通す作業が不要になる。すなわち、外レールホルダ91とレール板92とをユニット化して一体にベース板75に固定することで、遊技盤74のレール取付作業を極めて簡単にすることができる。
さらに、外レールホルダ91のレールガイド面91aにレール板92を密接させることができるため、軌道のバラツキが少なくなり、遊技球の走行を安定させることができる。
なお、前記実施形態において、ベース板75にレールユニット81,82,83を固定するための固定手段として、圧入ピン95a〜95hとビス98とを併用する例を説明したが、これらの固定手段は、圧入ピン95a〜95hまたはビス98圧入のいずれか一方だけでもよい。
さらに、第2実施形態の遊技機70では、レール板92の始端部92aと終端部92bとを外レールホルダ91に止める際に、屈曲部92cの弾性力によって始端部92aと終端部92bとが、外レールホルダ91の止め溝91cおよび受け溝93に押し込まれる。すなわち、外レール92の屈曲部92cを撓ませると、レール板92を長さ方向に拡大するように反発力(弾性力)が作用するため、この反発力(弾性力)でレール板92の始端部92aおよび終端部92bが外レールホルダ91の止め溝91cおよび受け溝93に押し付けられる。これにより、ネジ止め等の面倒な作業をすることなく、始端部92aおよび終端部92bを外レールホルダ91に簡単かつ確実に止めることができる。
さらに、第2実施形態の遊技機70では、前述したように屈曲部92cが伸縮することでレール長さが調節されるため、レール板92に多少の切りムラがあっても、レールガイド面91aに対しレール板32の取付状態が良好に保たれる。すなわち、屈曲部92cの伸縮幅でレール板92の長さ誤差を吸収し、レールガイド面91aにレール板92を常に適度な力で押し付けるため、レール板92がレールガイド面91aから浮き上がったり、レールガイド面91aに露出面が生じたりするようなことがなくなり、レール板92の取付状態を安定させることができる。なお、このような作用・効果は、前述の図11−2模式図で説明した第1実施形態の作用・効果と実質的に同一である。
次に、外レールホルダ91の上部の構成および作用について説明する。
本実施形態においては、遊技領域Pを広く確保する等のために外レールホルダ91の形状に工夫が施されている。
図39に示すように、遊技盤74の上端中央部付近では、外レールホルダ91の上下幅Dが極端に狭い。すなわち、外レールホルダ91は、遊技盤74の上端中央付近にくびれ部100を有している。くびれ部100の頂面(図39で上側面)は、遊技盤74の上端に沿ってほぼ平坦な面になっている。
このように外レールホルダ91にくびれ部100を設けることにより、遊技盤74の上端にレール板92の円弧を接近させることができ、遊技盤74の限られた面積内に遊技領域Pを広く確保することが可能になる。
また、外レールホルダ91にくびれ部100を設けたので、このくびれ部100が他の部分よりも弾性変形しやすくなる。例えばレール板92がレールガイド面91aよりも長い場合に、レール板92から外レールホルダ91が外側に押されても、この押力をくびれ部100で吸収してレール板92の歪みや浮きを防止することができるという効果を併せもつ。つまり、レールガイド面91aよりもレール板92が長く、はみ出そうな時には、くびれ部100がレール板92に押されて上方側に若干膨らみ、レールガイド面91aに確実にレール板92を収めることができる。なお、このようなくびれ部100の構造は、遊技盤74の左右の端部中央においても採用されている(図24参照)。
また、図40に示すように、くびれ部100の先端には、レール板92の側端を被う弧状の庇形リブ101が延びている。庇形リブ101は、外レールホルダ91に一体成形されるもので、くびれ部100の左右方向に連なっている(図39参照)。
このようにくびれ部100に庇形リブ101を設けることで、レール板92が外レールホルダ91から外れて正面側へ飛び出るのを庇形リブ101で確実に止めることが可能になる。例えば遊技盤の製作工場やホールにおいて、遊技盤が運ばれる際にくびれ部100を掴んで持たれることがあっても、庇形リブ101によってレール板92がレールガイド面91aから飛び出るのが防止される。
また、くびれ部100は、外レールホルダの応力が集中しやすく強度が低下しやすい部分であるが、庇形リブ101によりくびれ部100の構造的な強度を高めることができる。
さらに、レールガイド面91aにレール板92を取り付けるときに、庇形リブ101が位置決めガイドとなってレール幅方向にレール板92の位置を合わせやすくする役割を果たす。
さらには、庇形リブ101を弧状に形成することにより、レール板92と庇形リブ101とのレール長さ方向の接触面を長く確保しやすくなるため、庇形リブ101によるレール92の飛び出し防止効果等を高めることが可能になる。
第2実施形態による遊技機70を説明したが、変形例としては、次のような構成が挙げられる。
例えばレール板92の屈曲部92cは、断面U字形の屈曲部92cに代えて、第1実施形態のレール板32と同様な断面V字形状の屈曲部にしてもよいし、その他、断面Ω字形、W字形等の屈曲部にしてもよい。
また、遊技機70では、外レールホルダ91の係止部91bにレール板92の貫通孔R1を嵌合して外レールホルダ91にレール板92を止める構成であるが、外レールホルダ91とレール板92との固定手段はこれに限られることはない。例えば、係止部91bおよび貫通孔R1を省略して、外レールホルダ91にビスやクリップ等でレール板92を保持する構成にしてもよい。このような他の構成においても、レール板92に屈曲部92cを設けることでレール板92のレール長さを微調整しながらレールガイド面91aに正確にレール板92を収めることができる。
また、ベース板75にレールユニット81,82,83を固定するための固定手段としては、圧入ピン95a〜95hやビス98に代えて、ボルト・ナットを採用してもよいし、各ユニット81,82,83の裏面を接着剤等でベース板75に直接固定することもできる。
また、第2実施形態では、外レールユニット81を外レールホルダ91とレール板92とにより構成したが、中間レールユニット82、内レールユニット83その他の補助レールユニット等にも同様にレールホルダ(樹脂製)とレール板(金属製)とからなる構成を採用してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、次のような優れた効果を得ることができる。
(a) 遊技盤にレールホルダを介して案内レールを固定する構成としたため、案内レールの貫通孔にレールピンを通す面倒な作業を省略することができ、案内レールの位置決めを簡単かつ確実に行うことができる。
(b) 案内レールにレール長さを調整する屈曲部を設ける構成としたため、案内レールがレールガイド面に沿って正確に収まり、案内レールの取付状態を安定させることができる。
本発明の第1実施形態による遊技機を示す斜視図である。 同第1実施形態による遊技盤を示す斜視図である。 同第1実施形態による遊技盤を示す正面図である。 同第1実施形態によるレールユニットを示す背面図である。 同第1実施形態による外レールユニットを示す斜視図である。 同第1実施形態による外レールホルダを示すもので、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 同第1実施形態による外レールユニットの始端部の背面を示す部分拡大斜視図である。 同第1実施形態による外レールユニットの終端部を示す部分拡大断面図である。 同第1実施形態によるレール板(案内レール)を示すもので、(A)は展開側面図、(B)は展開平面図である。 同第1実施形態による外レールホルダおよびレール板を示す部分拡大斜視図である。 同第1実施形態によるレール板(案内レール)の伸縮作用を説明するための側面図である。 同第1実施形態によるレール板(案内レール)の伸縮作用を説明するための模式図である。 同第1実施形態による外レールユニットの圧入ピンによる固定方法を説明するための断面図である。 同第1実施形態による外レールユニットのビスによる固定方法を説明するための断面図である。 同第1実施形態による外レールホルダのくびれ部を示す部分拡大正面図である。 同第1実施形態による外レールホルダのくびれ部を示す部分拡大断面図である。 同第1実施形態による外レールユニットおよび内レールユニットの下端部の構成を示す部分拡大正面図である。 同第1実施形態による外レールユニットおよび内レールユニットの下端部の構成を示す部分拡大斜視図である。 同第1実施形態による外レールユニットの撓み部を示す断面図である。 同第1実施形態による外レールユニットおよび内レールユニットの邪魔板の作用を説明するための正面図である。 同第1実施形態によるレール板(案内レール)の変形例を示す側面図である。 従来の遊技盤のレール構造を示す断面図である。 本発明の第2実施形態による遊技機を示す斜視図である。 同第2実施形態による遊技盤を示す斜視図である。 同第2実施形態によるレールユニットを示す正面図である。 同第2実施形態による外レールユニット(外レールホルダ)を示す正面図である。 同第2実施形態による外レールユニット(外レールホルダ)を示す背面図である。 同第2実施形態による外レールユニット(外レールホルダ)を示す背面斜視図である。 同第2実施形態による中間レールユニットおよび内レールユニットを示す正面図である。 同第2実施形態による中間レールユニットおよび内レールユニットを示す背面図である。 同第2実施形態による中間レールユニットおよび内レールユニットを示す正面斜視図である。 同第2実施形態による中間レールユニットおよび内レールユニットを示す側面図である。 同第2実施形態による外レールユニット(外レールホルダ)の始端部の背面を示す部分拡大斜視図である。 同第2実施形態による外レールユニット(外レールホルダ)の終端部を示すもので、(A)は部分拡大背面図、(B)は部分拡大正面図である。 同第2実施形態によるレール板(案内レール)を示すもので、(A)は展開側面図、(B)は展開平面図である。 同第2実施形態による外レールホルダおよびレール板を示す部分拡大斜視図である。 同第2実施形態によるレール板(案内レール)の伸縮作用を説明するための側面図である。 同第2実施形態による外レールユニットの圧入ピンによる固定方法を説明するための断面図である。 同第2実施形態による外レールユニットのビスによる固定方法を説明するための断面図である。 同第2実施形態による外レールホルダのくびれ部を示す部分拡大正面図である。 同第2実施形態による外レールホルダのくびれ部を示す部分拡大断面図である。 本発明の案内レールの屈曲部を説明するための模式図である。
符号の説明
10 遊技機
12 基枠
13 ガラス枠
14 遊技盤
15 ベース板
17 ハンドル
18 発射レール
19 受け皿
20 レールユニット
21 外レールユニット
22 中間レールユニット
23 内レールユニット
31 外レールホルダ(レールホルダ)
31a レールガイド面
31b 係止部
32 レール板(案内レール)
31c 止め溝(係止溝)
32a 始端部
32b 終端部
32c 屈曲部
32d 撓み部
33 受け溝(係止溝)
35a〜35f 圧入ピン
36a、35b 凹部
38 ビス
40 くびれ部
41 庇形リブ
50 下端部
D 上下幅
K 回収口
P 遊技領域
R1 貫通孔
H1 取付穴
M1 取付穴
V レール格納部

Claims (1)

  1. 遊技盤と、
    この遊技盤の遊技領域に遊技球を案内する案内レールと、
    前記案内レールを保持するレールホルダと、
    前記遊技盤に前記レールホルダを固定する固定手段とを備え、
    前記レールホルダには、前記案内レールを支持するレールガイド面を形成し、前記案内レールには屈曲部を設けたを特徴とする遊技機。
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