JP2005066204A - 棚板の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造で、棚板を安定して強力に支持することができるとともに、棚板上に載置した物品が棚板から落下するのを確実に防止し得るようにした棚板の支持構造を提供する。
【解決手段】 ほぼ垂直をなす左右1対の支杆4,4に、ほぼ水平をなす棚板11の前後いずれか一方の端部を係止するとともに、棚板11の他方の端部に起立片12を設け、この起立片12の側端部の上部と、それより上方の支杆4の上部とを、連結杆13をもって連結する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、棚板の支持構造、特に、載置物品の落下防止機能を有する棚板の支持構造に関する。
棚板上に載置した物品が棚板から落下するのを防止する従来の載置物品の落下防止装置としては、例えば、棚板を支持するラック本体の前面開口部の両側縁に沿って上下方向を向くレールを設け、棚板より若干上方において、両レール間に左右方向を向く落下防止バーを架設したものや(例えば特許文献1参照)、棚板の上面の縁部に複数の支持具を立設し、これらに落下防止バーを架設したもの(例えば特許文献2参照)等がある。
特開2002−112845号公報(図3) 特開2000−189264号公報(図2)
上述の前者は、棚板の両側前部に支柱または側板があるものに限定され、それがない、例えば支柱の前面に設けた前方を向くブラケットに棚板を載置するようにしたものには適用できない。
後者は、棚板上に多数の支持具を立設しなければならず、部品点数が多くなるだけでなく、加工工数が増え、製造コストが高くつく。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、簡単な構造で、棚板を安定して強力に支持することができるとともに、棚板上に載置した物品が棚板から落下するのを確実に防止し得るようにした棚板の支持構造を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1)ほぼ垂直をなす左右1対の支杆に、ほぼ水平をなす棚板の前後いずれか一方の端部を係止するとともに、前記棚板の他方の端部に起立片を設け、この起立片の側端部の上部と、それより上方の前記支杆の上部とを、連結杆をもって連結する。
(2)上記(1)項において、連結杆の各端部を、起立片及び支杆に着脱自在に連結する。
(3)上記(1)または(2)項において、連結杆の一方の端部寄りに狭幅とした頸部を設け、この頸部を、起立片の側端部に設けた係合溝に係合させることにより、連結杆の一方の端部を起立片に係止する。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、起立片の上端部を前後いずれかに倒立U字状に折り返し、その内側に、下縁に上向きの係合溝が形成された係合片を固着し、かつ連結杆の一方の端部を棚板の左右方向の内方に向かって折曲し、この折曲部と先端との間の連結杆の外周に狭幅の頸部を設け、この頸部を前記係合溝に嵌合することにより、連結杆の一方の端部を起立片に係止する。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、連結杆の他方の端部を、筒状とした支杆の外周に穿設した係合孔に嵌合し、かつ前記連結杆の他方の端部に形成した上向き折曲部を、前記係合孔の上方における支杆の内面に当接させるとともに、前記係合孔の下端部に前記連結杆を当接させることにより、前記係合孔の下端部に前記連結杆を当接させることにより、連結杆の他方の端部を支杆に係止する。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、支杆の上部を、側面視コ字状をなして前方に向かって突出させ、前記支杆における前部の垂直部の後面に棚板の前端部を係止し、前記棚板の後端部に設けた起立片の上部と、それより上方の前記支杆の上部とを、連結杆をもって連結する。
各請求項に記載の発明は、次のような効果を奏することができる。
請求項1:起立片の側端部の上部と、それより上方の支杆の上部とを、連結杆をもって連結したことにより、棚板は支杆に安定して強力に支持されるとともに、棚板の前後いずれか一方の端部と両側部とに配設された起立片と連結杆とが防護柵となって、棚板上に載置した物品が棚板から落下するのを確実に防止することができ、しかも構造が簡単で安価に製造することができる。
請求項2:連結杆を、起立片及び支杆から外すことにより、棚板を支杆から容易に外すことができるとともに、棚板を支杆に簡単に組み付けることができる。
請求項3:連結杆と棚板の起立片とを、簡単な構造で容易に連結できるとともに、取外しも簡単である。
請求項4:連結杆を棚板の起立片に容易に連結できるとともに、棚板を安定して支持することができ、しかも取外しも簡単である。また、連結杆の端部を左右方向の内方に向かって折曲して、起立片の倒立U字状の折り返し部分に嵌合して結合するので、連結杆と起立片とを、体裁よく、強力に結合することができる。
請求項5:連結杆を支杆に容易に連結できるとともに、棚板を安定して支持することができ、しかも取外しも簡単である。
請求項6:前方に突出する支杆の上部が棚板の側端部、特にその前端の角部を防護し、その角部等に他物が衝突して、その角部や他物が破損するのを防止することができる。
また、前方に突出する支杆の上部が、連結杆とともに、棚板上に載置した物品が棚板の側端から落下するのを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を備える棚装置をワークステーション装置に装着したときの一例を示す。
図1に示すように、この例では、ワークステーション装置は、床上に設けた横長の支持ユニット(A)の両側端部(その一方のみを図示)に追加支柱(1)をそれぞれ立設し、左右に並ぶ両追加支柱(1)の上部に、支持ユニット(A)と平行の上部梁杆(2)を架設し、支持ユニット(A)と上部梁杆(2)とにより、棚装置(3)における左右1対の支杆(4)(4)の下部と上端部とを、左右方向の任意の位置で支持しうるようになっている。
支持ユニット(A)には、棚装置(3)の他に、テーブルや仕切りパネル等のワークステーション構成要素が取り付けられて、ワークステーション装置を構成するようになっているが、それらについては本発明には直接関係しないので、図示及び詳細な説明は省略する。また、支持ユニット(A)への棚装置(3)の取付構造も本発明には直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
図1〜図3に示すように、棚装置(3)における上下方向を向く左右1対の支杆(4)(4)の上部には、前方に向かって側面視ほぼコ字状をなして突出する側部フレーム(5)(5)が、鋼管を折曲することにより支杆(4)と一体的に形成されている。
各側部フレーム(5)は、支杆(4)の上端より前方を向く下部腕杆(6)と、その前端より起立する縦杆(7)と、その上端より後方を向く上部腕杆(8)とを備えている。
図2および図3に示すように、各縦杆(7)の後面には、複数の係止孔(9)が上下方向に並べて穿設されており、そのいずれかに、後方を向くブラケット(10)の前端に設けられた複数のフック(10a)を係止し、左右に対応するブラケット(10)(10)間に、棚板(11)を架設することにより、左右の側部フレーム(5)(5)間に複数の棚板(11)が上下に多段状に設けられている。なお、ブラケット(10)と棚板(11)とは、一体的に形成してもよい。
また、特に図3に示すように、各棚板(11)の後端に設けられ、かつ上端部が後方に向かって倒立U字状に折り返された起立片(12)の両側端に、左右1対の連結杆(13)における内向きL字状に折曲された一方の端部(13a)を係止し、連結杆(13)の他方の端部に形成された上向き折曲部(14)を、筒状とした各縦杆(7)の後面における棚板(11)より上方の位置に穿設した係合孔(15)に嵌合し、かつ係合孔(15)の上方における縦杆(7)の内面に当接させることにより、各棚板(11)はほぼ水平を維持するように吊支されている。
図4に示すように、連結杆(13)における内方に向かって折曲された端部(13a)の中間部には、狭幅の頸部(16)が設けられている。この頸部(16)は、連結杆(13)の端部(13a)の中間部において、円周方向へ溝を刻設することにより形成されている。この頸部(16)は、起立片(12)の倒立U字状折り曲げ部分の内側に設けられた係合片(17)の下縁中央より切設された上向きの係合溝(18)に下方より嵌合することにより、起立片(12)と強固に係合されている。なお、頸部(16)を係合溝(18)に嵌合するのに際し、図4に矢印で示すように、端部(13a)を起立片(12)の外側方より内方へ向けて移動し、連結杆(13)が起立片(12)の縁に当接したところで、上方へ移動することにより、頸部(16)が係合溝(18)と位置決めされるようにするのがよい。
図2に示すように、左右の側部フレーム(5)(5)における各上部腕杆(8)の後端部同士は、左右方向を向く横杆(19)により、互いに連結され、かつその状態で上部梁杆(2)に結合されている。
第1の実施形態の棚板の支持構造によると、起立片(12)と連結杆(13)とが防護柵となって、棚板(11)上に載置した物品が棚板(11)から落下するのを確実に防止することができるとともに、起立片(12)の側端部の上部と、それより上方の支杆(4)の上部とを、連結杆(13)をもって連結したことにより、棚板(11)は支杆(4)に安定して強力に支持される。
図5は、本発明の第2の実施形態を示す。
図5において、第1の実施形態におけるのと同一または類似の部材には、同一の符号を付して図示し、それらについての詳細な説明は省略する。
この例においては、連結杆(13)の一方の端部を下方に向けて折曲し、その下向きの端部の中間部に狭幅の頸部(16)を設け、この頸部(16)を、起立片(12)の上端面の側縁より内方に向かって切設したU字状の係合溝(20)に係合させることにより、連結杆(13)と起立片(12)とを結合している。
このような構造とすると、構造をより簡素化することができるとともに、組立て分解がより簡単となる。
本発明の第1の実施形態を備える棚装置をワークステーション装置に装着したときの要部の外観斜視図である。 同じく、棚装置の分解斜視図である。 同じく、棚装置の側面図である。 同じく、棚装置の要部の分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態の要部の分解斜視図である。
符号の説明
(A)支持ユニット
(1)追加支柱
(2)上部梁杆
(3)棚装置
(4)支杆
(5)側部フレーム
(6)下部腕杆
(7)縦杆
(8)上部腕杆
(9)係止孔
(10)ブラケット
(10a)フック
(11)棚板
(12)起立片
(13)連結杆
(13a)端部
(14)上向き折曲部
(15)係合孔
(16)頸部
(17)係合片
(18)係合溝
(19)横杆
(20)係合溝

Claims (6)

  1. ほぼ垂直をなす左右1対の支杆に、ほぼ水平をなす棚板の前後いずれか一方の端部を係止するとともに、前記棚板の他方の端部に起立片を設け、この起立片の側端部の上部と、それより上方の前記支杆の上部とを、連結杆をもって連結したことを特徴とする棚板の支持構造。
  2. 連結杆の各端部を、起立片及び支杆に着脱自在に連結した請求項1記載の棚板の支持構造。
  3. 連結杆の一方の端部寄りに狭幅とした頸部を設け、この頸部を、起立片の側端部に設けた係合溝に係合させることにより、連結杆の一方の端部を起立片に係止した請求項1または2記載の棚板の支持構造。
  4. 起立片の上端部を前後いずれかに倒立U字状に折り返し、その内側に、下縁に上向きの係合溝が形成された係合片を固着し、かつ連結杆の一方の端部を棚板の左右方向の内方に向かって折曲し、この折曲部と先端との間の連結杆の外周に狭幅の頸部を設け、この頸部を前記係合溝に嵌合することにより、連結杆の一方の端部を起立片に係止した請求項1〜3のいずれかに記載の棚板の支持構造。
  5. 連結杆の他方の端部を、筒状とした支杆の外周に穿設した係合孔に嵌合し、かつ前記連結杆の他方の端部に形成した上向き折曲部を、前記係合孔の上方における支杆の内面に当接させるとともに、前記係合孔の下端部に前記連結杆を当接させることにより、連結杆の他方の端部を支杆に係止した請求項1〜4のいずれかに記載の棚板の支持構造。
  6. 支杆の上部を、側面視コ字状をなして前方に向かって突出させ、前記支杆における前部の垂直部の後面に棚板の前端部を係止し、前記棚板の後端部に設けた起立片の上部と、それより上方の前記支杆の上部とを、連結杆をもって連結した請求項1〜5のいずれかに記載の棚板の支持構造。
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