JP2005064660A - 画像処理装置 - Google Patents

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文博 中原
Tomoo Nakano
智生 中野
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Abstract

【課題】 送信メモリから画像データが送信できなくなったとしても、画像形成媒体の画像データ読み取りを中断させることなく、連続的に画像データを受け入れることができる画像処理装置を提供すること。
【解決手段】 ネガフィルムから順次読み取られた画像データを一時的に記憶する受信メモリ110と、この受信メモリ110に記憶されている画像データに対して画像処理を施す機能を有する画像処理部111と、この画像処理部111から画像データを受け取り、露光エンジン14へ画像データを送信する送信メモリ112と、受信メモリ110よりも記憶容量が大きく、アクセス時間が遅いハードディスク114aと、受信メモリ110の残容量が1コマ分程度となった場合に、ネガフィルムから読み取られる画像データをハードディスク114aへと転送する制御部113とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成媒体から読み取られた画像データに対して画像処理を施す画像処理装置に関するものである。
例えば、現像済みのネガフィルム(画像形成媒体に相当)に形成されているコマ画像を読み取り、読み取った画像データを用いてペーパー等の写真感光材料に画像を焼付露光し写真プリントを作成するものがある。この場合のデータの流れを図7により説明する。
図7に示すように、ネガフィルムに形成されたコマ画像は、スキャナー100により読み取られデジタルデータ化される。読み取られた画像データは、受信メモリ101に送信されて一旦記憶された後、画像処理部102に送られる。画像処理部102は、画像データに対して色・濃度の補正や加工を施したりする種々の機能を有する。画像処理が施された画像データは、送信メモリ103に送られて、一旦記憶される。送信メモリ103から露光エンジン104に対して画像データが送信される。露光エンジン104は、例えば、レーザーエンジンで構成され、走査露光により写真感光材料に画像を焼付露光する。上記の受信メモリ101と、画像処理部102と、送信メモリ103は、画像処理基板105(ハードウェア)により構成されている。また、受信メモリ101と送信メモリ103は、SDRAMのような半導体メモリにより構成される。画像処理基板105とは別にパソコン106(パソコンと同等に機能する部分)が設けられており、大容量記憶装置としてのハードディスク106aが備えられている。
また、画像形成媒体としてネガフィルムではないが、原稿を読み取る装置として、下記特許文献1に開示される画像読取装置が知られている。読み取られた画像データは、外部コンピュータに送信される。
特開2002−218124号公報
図7で示した従来技術の問題点は次の通りである。すなわち、 送信メモリ103からの画像データの送信が遅くなったり、送信ができなくなるとスキャナー100から連続的に送られてくる画像データを受信メモリ101に保存できなくなる。露光エンジン104におけるデータ処理時間は画像処理部102における画像処理に要する時間や、スキャナー100により画像読み取り時間に比べると遅い。したがって、露光エンジン104における処理時間が遅いと、その間は送信メモリ103からの送信ができなくなるという事態が生じうる。その他に、写真感光材料の搬送系にトラブルが生じたり、写真感光材料がなくなった場合は、画像の焼付露光を続けることができないため、送信メモリ103からの画像データの送信を止めなければならない。送信メモリ103から画像データを送信できなくなると、画像処理部102から画像処理を施した画像データを受け取れなくなり、その結果、受信メモリ101から画像データを画像処理部102に送信できなくなる。受信メモリ101や送信メモリ103は、高速処理を行うために半導体メモリにより構成されるため、記憶容量を大きく取ることができない。したがって、受信メモリ101に徐々に画像データが蓄積されていき、記憶容量がいっぱいになるとこれ以上画像データを受け取れなくなる。その結果、スキャナー100により読み取った画像データを送信できないので、スキャナー100による画像読み取りを中断せざるを得なくなる。このような、画像読み取りの一時中断は作業効率を低下させてしまう。
これに対して、図8に示すようなシステムも知られている。この構成はスキャナー100により読み取られた画像データは、パソコン106に備えられたハードディスク106aに送られる。ハードディスク106は、半導体メモリとは異なり大容量であるから、仮に送信メモリ103からの画像データの送信が停止したとしても、スキャナー100からの画像データを次々と受け入れることができる。したがって、スキャナー100により画像読み取り処理を途中で中断させなくてもすむ。しかし、ハードディスク106aに対するアクセスタイムは、半導体メモリに比べて遅いため、画像処理全体の処理効率が上がらないという別の問題がある。
一方、先ほどの特許文献1によれば、半導体メモリからなる内部メモリを備えており、内部メモリの空き容量が少なくなると、内部メモリのデータをハードディスクに移して内部メモリに大きな空き容量を作るようにしている(例えば、特許文献1の段落0028,0029参照)。しかし、一旦内部メモリに蓄積したデータの全てをハードディスクに移すのは効率が悪い。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、送信メモリから画像データが送信できなくなったとしても、画像形成媒体の画像データ読み取りを中断させることなく、連続的に画像データを受け入れることができる画像処理装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る画像処理装置は、
画像形成媒体から順次読み取られた画像データを一時的に記憶する第1記憶部と、
この第1記憶部に記憶されている画像データに対して画像処理を施す機能を有する画像処理部と、
この画像処理部から画像データを受け取り、画像記録部へ画像データを送信する送信記憶部と、
前記第1記憶部よりも記憶容量が大きく、アクセス時間が遅い第2記憶部と、
前記第1記憶部の残容量が所定レベル以下となった場合に、画像形成媒体から読み取られる画像データを前記第2記憶部へと転送する第1制御部とを備えたことを特徴とするものである。
この構成による画像処理装置の作用・効果は、以下の通りである。ネガフィルム等の画像形成媒体から順次読み取られた画像データは、第1記憶部に一時的に記憶される。この第1記憶部に記憶されている画像データは、画像処理部に送られて画像処理が施される。画像処理された画像データは、送信記憶部に送られ、この送信記憶部から画像記録部へと画像データが送信される。また、第1記憶部とは別に第2記憶部を備えており、この第2記憶部は第1記憶部よりも記憶容量が大きいが、アクセス時間は遅いという特性がある。そして、第1記憶部の記憶容量の残容量が所定レベル以下になった場合、画像形成媒体から読み取られた画像データは、第2記憶部へと転送される。これにより、画像形成媒体の画像読み取りを中断させる必要がなくなる。好ましくは、第1記憶部は半導体メモリで構成され、第2記憶部はハードディスクにより構成される。第1記憶部に記憶されている画像データについては、引き続いて画像処理部に送られて画像処理が施されることになる。以上のように、送信メモリから画像データが送信できなくなったとしても、画像形成媒体の画像データ読み取りを中断させることなく、連続的に画像データを受け入れることができる画像処理装置を提供することができる。
本発明の好適な実施形態として、前記第1記憶部に記憶されている画像データがなくなった後又は画像データに対する画像処理が全て終了した後に、前記第2記憶部に記憶されている画像データを前記画像処理部へと送信させる第2制御部を備えたものがあげられる。
この構成によると、第1記憶部に記憶されている画像データの全てについて画像処理が施された後、第2記憶部に記憶されている画像データ(第1記憶部に記憶されずに転送された画像データのこと)を画像処理部に送信し、画像処理を行う。画像形成媒体から画像データを取得する場合は、例えば、コマ番号の順番に読み取るので処理の順番も同じ順番にするのが好ましい。そこで、第1記憶部の記憶されている画像データの処理が終了した後に、第2記憶部の画像データを処理するようにすることで、処理の順番を適切に維持することができる。
本発明の別の好適な実施形態として、前記第2記憶部へ画像データを転送するに際して、前記第1制御部は、前記第1記憶部を経由させて転送するものがあげられる。
第2記憶部へ画像データを転送する場合、直接第2記憶部へ転送すると、第2記憶部は第1記憶部よりもアクセス時間が遅いため、第2記憶部に対するアクセス時間の遅さが影響して、画像形成媒体からの画像読み取りの速度が低下する可能性がある。すなわち、 画像形成媒体から画像読み取りを行う場合の走査速度よりも、第2記憶部へ画像データを書き込む速度が遅いと、この画像データの書き込み速度に合わせて、画像読み取り速度も遅くしなければならないからである。これに対して本発明では、画像形成媒体から取得した画像データをまずアクセス時間の短い第1記憶部へと転送する(第1転送工程)。そして第1記憶部から第2記憶部へと画像データを転送させる(第2転送工程)。第2記憶部への画像データの書き込み速度の遅さは、この第2転送工程にて吸収することができ、画像形成媒体から第1記憶部への画像データの書き込み動作に対して影響を与えない。したがって、第1記憶部を経由して第2記憶部へと画像データを転送することで、画像形成媒体の画像読み取りの速度を維持することができる。
上記課題を解決するため本発明に係る別の画像処理装置は、
画像形成媒体から順次読み取られた画像データを一時的に記憶する第1記憶部と、
この第1記憶部に記憶されている画像データに対して画像処理を施す機能を有する画像処理部と、
この画像処理部から画像データを受け取り、画像記録部へ画像データを送信する送信記憶部と、
前記第1記憶部よりも記憶容量が大きく、アクセス時間が遅い第2記憶部と、
画像形成媒体から読み取られる画像データを前記第1記憶部を経由させて前記第2記憶部へと転送する第1制御部とを備えたことを特徴とするものである。
この構成によると、画像形成媒体から取得した画像データは、第1記憶部を経由させて第2記憶部へ転送されて記憶される。第2記憶部は、記憶容量が大きいので、送信記憶部からの画像データの送信ができなかったとしても、画像形成媒体からの画像読み取りを中断させる必要はない。また、アクセス時間が短い第1記憶部を経由させるのでアクセス時間の遅さに影響されて、画像形成媒体の画像読み取りの速度を低下させることがない。第2記憶部へ画像データを転送する場合、直接第2記憶部へ転送する方法もあるが、第2記憶部は第1記憶部よりもアクセス時間が遅いため、第2記憶部に対するアクセス時間の遅さが影響して、画像形成媒体からの画像読み取りの速度が低下する可能性がある。すなわち、 画像形成媒体から画像読み取りを行う場合の走査速度よりも、第2記憶部へ画像データを書き込む速度が遅いと、この画像データの書き込み速度に合わせて、画像読み取り速度も遅くしなければならないからである。これに対して本発明では、画像形成媒体から取得した画像データをまずアクセス時間の短い第1記憶部へと転送する(第1転送工程)。そして第1記憶部から第2記憶部へと画像データを転送させる(第2転送工程)。第2記憶部への画像データの書き込み速度の遅さは、この第2転送工程にて吸収することができ、画像形成媒体から第1記憶部への画像データの書き込み動作に対して影響を与えない。したがって、第1記憶部を経由して第2記憶部へと画像データを転送することで、画像読み取り速度を速くすることができ、さらに、送信メモリから画像データが送信できなくなったとしても、画像形成媒体の画像データ読み取りを中断させることなく、連続的に画像データを受け入れることができる画像処理装置を提供することができる。
本発明の好適な実施形態として、前記第1記憶部を経由せずに前記画像処理部へ画像データを入力し、画像処理後の画像データを前記送信記憶部を経由せずに出力させる第3制御部を備えたものがあげられる。
画像処理部は、画像データに対する種々の補正や加工を行う機能を有するものである。画像処理部への画像データの入力は第1記憶部を介して行われ、画像処理が行われた画像データは送信記憶部を介して出力されるのが通常の形態である。画像形成媒体から取得された画像データの処理は、上述のように第1記憶部→画像処理部→送信記憶部の順に行われる。一方、上記の画像形成媒体の画像データの処理とは別に画像処理部を利用したいことがある。その場合に、第1記憶部や送信記憶部を介さなければならないとすれば、送信記憶部や第1記憶部の容量がいっぱいの時に画像処理部の機能を利用できないことになる。そこで、本発明では、第1記憶部や送信記憶部を経由しないで直接画像処理部に対する画像データの入力・出力を可能に構成した。これにより、第1記憶部や送信記憶部の状況に関係なく画像処理部の機能を利用することができる。
本発明の別の好適な実施形態として、前記画像記録部において同じ画像データを複数回記録する場合は、前記送信記憶部に記憶されている画像データを複数回送信するように制御するものがあげられる。
例えば、同じコマ画像を複数枚焼き増し処理をする場合は、同じ画像データを複数回画像記録部に送信する必要がある。この場合、第1記憶部に記憶されている画像データを複数回読み出して処理すると、同じ内容の画像処理を複数回行うことになり効率が悪い。そこで、送信記憶部から同じ画像データを複数回送信することで、同じ画像処理を複数回繰り返す必要がなくなり、効率を低下させなくてもすむ。
本発明に係る画像処理装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。 図1は、画像処理装置が用いられた写真処理システムの構成を示す模式図である。
<写真処理システムの構成>
写真処理システムは、スキャナーA(画像読取装置)とプリンタプロセッサーBとから構成される。スキャナーAは、現像済みネガフィルム(写真フィルムであり画像形成媒体に相当する)に形成されているコマ画像を読み取りデジタルデータ化する機能を有する。プリンタプロセッサーBは、スキャナーAにより読み取られた画像データに基づいて、写真感光材料であるペーパーに画像を焼付露光し写真プリントを作成する。
画像読み取り対象であるネガフィルムFは、フィルム搬送ユニットであるネガキャリア1にセットされる。ネガキャリア1には、照射光を通過させるための開口部が設けられている。ネガキャリア1には、ネガフィルムFを搬送させるために搬送ローラ1aが搬送経路に沿って設けられている。
画像読み取り用光源として、ハロゲンランプ2が設けられている。調光フィルター3は、ハロゲンランプ2から照射される光の色バランスを調整する。調光フィルター3は、ハロゲンランプ2の下方に設けられる。調光フィルター3の下方には、拡散板4が設けられ、照射される光を均一な状態にする。拡散板4は、光路中に挿入されている状態である。ミラートンネル6は、調光フィルター3及び拡散板4を通過した光を均一に混色する機能を有する。
ネガキャリア1の下方には、結像レンズ7が設けられており、ネガフィルムのコマ画像をCCDの素子上に結像させる機能を有する。ミラー8は、可視光を図1の右側に反射させる。CCD9は、可視光によるネガフィルムの透過画像データを読み取るために設けられる。光源はLED素子などハロゲンランプ2以外のものを用いても良い。また、画像取得手段としてCCDセンサーではなくMOSセンサーを用いても良い。取得された画像データは、画像出力部10を介して画像処理装置11へと送信される。
次に、プリンタプロセッサーBの構成を説明する。ペーパーマガジン12には、写真感光材料であるペーパーPがロールの形態で収容されている。ペーパーカッター13は、ペーパーマガジン12から引き出されたペーパーPをプリントサイズに切断する。露光エンジン14は、画像処理装置11から送られてくる画像データに基づいて、ペーパーPの乳剤面に画像を焼付露光する。露光エンジン14としては、例えば、レーザーエンジン、PLZTエンジン等がある。搬送経路に沿って、多数の搬送ローラ15が配置されており、ペーパーPは搬送ローラ15により搬送される。現像処理部16は、画像が焼付露光されたペーパーPの現像処理を行う。現像処理が行われたペーパーPは、乾燥処理が施され、ペーパー排出部17から仕上がりの写真プリントが排出される。
写真処理システムの全体を制御するコントローラ30を備えている。画像処理装置11において処理された画像データは、コントローラ30の指令に基づき、露光エンジン14に転送される。コントローラ30には、モニター31とキーボード32が接続されている。モニター31には、スキャナーAにより読み取られた画像がモニター画面に表示される。オペレータは、この画面を見ながら処理に必要な種々の作業を行う。キーボード32やその他のマウス等の入力手段により、写真処理に必要なデータの入力や、各種の指令を与える。
<画像処理装置の構成>
次に、画像処理装置11の構成を図2の模式図により説明する。受信メモリ110(第1記憶部に相当)は、スキャナーAから送られてくる画像データを一時的に記憶する機能を有する。受信メモリ110は、好ましくはSDRAMのような半導体メモリにより構成される。受信メモリ110には、135タイプのネガフィルムの場合、10コマ分程度の画像データを記憶できるだけの記憶容量を備えている。画像処理部111は、受信メモリ110にある1コマ分の画像データを受け取り、画像処理を行い、画像処理が行われた画像データを送信メモリ112へと送る。画像処理には、例えば、色・濃度の補正やその他の画像データの種々の加工が含まれ、特定の内容に限定されるものではない。画像処理部111は、ハードウェアで構成されており、画像処理を高速に処理することができる。送信メモリ112は、数コマ分の画像データを保存できる記憶容量を備えており、受信メモリ110と同様に半導体メモリにより構成される。受信メモリ112の画像データは、露光エンジン14へと転送される。なお、受信メモリ112への画像データの記憶は、コマ単位で行われる。
受信メモリ110と画像処理部111と送信メモリ112を制御するために制御部113(CPU)が設けられている。これらは、画像処理基板20の上に搭載されてユニット化されている。1コマあたりの画像データの処理時間で比較すると、露光エンジン14における処理時間が最も遅く、スキャナーAにおける処理時間が一番速い。画像処理基板11における画像処理の時間は、それらの中間の速さである。したがって、送信メモリ112からの画像データの送信は、露光エンジン14での処理速度にあわせて行われることになる。
パソコン114は図1のコントローラ30として機能させることができ、大容量記憶装置であるハードディスク114aを備えている。ハードディスク114aには、スキャナーAにより取り込んだネガフィルムの画像データを記憶させることもできる。なお基本的には、スキャナーAにより取得した画像データは、受信メモリ110に送信されるが、受信メモリ110の記憶容量が不足してきた場合は、ハードディスク114aのほうへ画像データを転送するようにしている。
受信メモリ110は、リングメモリとして構成されている。すなわち、 135タイプフィルムで10コマ分の画像データを記憶できるようにリングメモリが構成される。記憶容量がいっぱいになれば、一番古い画像データ(ただし、画像処理部で処理済みであること)の上に上書きされていく形となっている。すなわち、 受信メモリ110における画像データの動きは、FIFO(先入れ先出し)と同じような形態を取るように構成される。また、画像データがハードディスク114aに転送された場合、そのハードディスク114aにおいてもリングメモリのような形で記憶領域が使用される。なお、受信メモリ110から読み出された画像データを消去するようにしても良い。また、第1制御部113は、受信メモリ110や送信メモリ112内の記憶容量の残容量を監視する機能を有する。
<画像処理装置の作用>
次に、ネガフィルムから画像データを読み取って記憶させる場合の手順を図3のフローチャートにより説明する。なお、ネガフィルムから画像を読み取る場合には、プレスキャンと本スキャンの2通りがある。プレスキャンは、ネガフィルムの画像を粗い画素数で読み取るものであり、読み取った画像をモニター13に表示させて、色・濃度の判定を行い必要に応じて色・濃度の補正や、その他の適宜の補正を行うものである。このとき設定された補正データに基づいて、画像処理部111による補正処理が行われる。なお、プレスキャンの時に読み取られた画像データは、写真プリントの作成には用いられない。
本スキャンでは、ネガフィルムの画像を高画素数で読み取るものである。本スキャンで取得した各コマ画像の画像データを用いて露光エンジン14による写真プリントの作成が行われる。
図3において、まずネガフィルムをネガキャリア1にセットした状態にし(#1)、ネガフィルム1を搬送させて画像読み取りを開始する(#2)。読み取られた画像データは、受信メモリ110に送信されてコマ単位で画像データが記憶される(#3)。なお画像データの読み取りが終了していなければ(#4)、次のステップ#5に進む。制御部113(第1制御部に相当)は、受信メモリ110の残容量を常時監視しており、残容量は所定レベル以下になったかどうかを判定する(#5)。所定レベル以上空いておれば、スキャナーAからの画像データを次々と記憶させることができる。なお、判定基準である所定レベルであるが、例えば、残容量が1コマ分となった場合を所定レベルとすることができる。この所定レベルは、適宜設定できるものであり、オペレータが手動で設定できるようにすることが好ましい。
受信メモリ110の残容量が所定レベル以下になった場合は、スキャナーAからの画像データは、受信メモリ110には送られず、ハードディスク114aに転送される(#6)。ハードディスク114aは、受信メモリ110に比べると大容量ではあるが、アクセス時間は長い。しかし、受信メモリ110に画像データを記憶できなくてもハードディスク114aに画像データを転送できるので、スキャナーAによるネガフィルムの画像読み取りを中断する必要がない。次に、受信メモリ110の記憶容量が空になったか否か、すなわち、 受信メモリ110内にある全ての画像データに対する画像処理がなされたかどうかを判断する(#7)。
次に、ハードディスク114a内にある画像データを画像処理部111に送信し(#8)、画像データに対する画像処理を行う。スキャナーAから送信されてくる画像データは、コマ番号の順番に送信されるので、一連の処理もコマ番号の順番に行うことが好ましい。そこで、ハードディスク114aに画像データの転送を行った場合は、受信メモリ110内にある画像データの画像処理を全て終えてから、ハードディスク114aに転送した画像データの画像処理を開始するようにしている。これにより、露光エンジン14における画像の焼付露光もコマ番号の順番に行うことができる。なお、各画像データは、オーダー番号とコマ番号により管理されている。したがって、同じオーダー内の画像データの記憶が、受信メモリ110とハードディスク114aに分かれたとしても、確実に管理をすることができる。
受信メモリ110が空になれば、受信メモリ110に画像データの記憶をさせることができるので、画像データの記憶を再開する(#9)。受信メモリ110が空であるかどうかの判断は、受信メモリ110内の画像データに画像処理が施されて上書きをしてもかまわない状態になれば、その画像データが記憶されているエリアは空であると判断できる。したがって、第1制御部113が残容量について判断する時も、かかる基準に基づいて残容量を判断する。
以上の構成によれば、送信メモリ112が画像データを露光エンジン14に送信できないような事態になったとしても、スキャナーAによる画像読み取りを中断しなくてもすむので、写真処理の作業効率を低下させなくてもすむ。
図2では、受信メモリ110の残容量が所定レベル以下になった場合は、受信メモリ110を介さずに直接画像データをハードディスク114aに転送するように構成しているが、受信メモリ110を介して転送するようにしてもよい。例えば、受信メモリ110の残容量が1コマ分(所定コマ分)の容量になった場合、その1コマ分の領域を利用して、スキャナーAからの画像データを前記領域を介してハードディスク114aに転送させる。ハードディスク114aに直接転送する構成は、ハードディスク114aのアクセス時間の遅さが影響して、スキャナーAにおける読み取り速度を低下させる可能性がある。これに対して、受信メモリ110を介した場合には、受信メモリ110のアクセス時間は速いため、スキャナーAによる読み取り速度を落とさなくてもすむ。受信メモリ110にどの程度の大きさの領域を設定するかは、適宜決めることができるものである。
<別実施形態1>
次に、画像処理装置の別実施形態1を図4の模式図により説明する。ハードウェアの構成は、図2に示す構成と同じである。この構成は、スキャナーAにより取得された画像データは、受信メモリ110を介して全てハードディスク114aに転送される。そしてハードディスク114aから画像処理部111へ画像データが転送されるようになっている。基本的に、スキャナーAで読み取った画像はハードディスク114aに記憶させるのであるが、必ず受信メモリ110を介してハードディスク114aに転送する点が特徴である。
スキャナーAにより取得した画像データを直接ハードディスク114aに転送すると、ハードディスク114aへの画像データの書き込みは遅いので、スキャナーAによる読み取り速度をそれに合わせて遅くしなければならない。しかし、受信メモリ110は、半導体メモリでありアクセス時間が速いので、受信メモリ110に読み取った画像データを転送すれば、読み取り速度を遅くする必要はない。受信メモリ110が受け取った画像データは、ハードディスク114aと転送され、ここでの転送速度はハードディスク114aへの書き込み時間の遅さの影響を受けるが、これはスキャナーAによる画像データの読み取りに対しては影響を及ぼさない。したがって、受信メモリ110を経由させることで、ハードディスク114aに画像データを転送する場合でも、スキャナーAの画像読み取り速度が遅くならないという利点がある。
この構成によっても、送信メモリ112から画像データを送信できないような事態が生じたとしても、スキャナーAによる画像読み取りを中断させなくてすむ。 すなわち、 ハードディスク114aは記憶容量が大きいため、記憶容量がなくなることを心配する必要がないからである。ハードディスク114aに画像データを記憶させておくことで、オペレータは、任意の時間にその画像データについての処理を行うことができるので便利である。例えば、図1に示す写真処理システムに電源を入れて立ち上げた場合、現像処理部の現像処理液の温度が所定の温度になるまでは、写真プリントを作成する処理を行うことができない。したがって、この間は、受信メモリに画像データを保存していってもすぐにいっぱいになってしまうので、ハードディスク114aに記憶させるようにすれば、ネガフィルムのスキャニングをまとめて行うことができ、写真処理の効率を高めることができる。
<別実施形態2>
次に、更に別の実施形態を図5,6の模式図により説明する。なお、ハードウェアの構成は図2と同じである。図6は、従来技術の構成を説明する模式図である。スキャナーAで読み取った画像データが画像処理を施されて露光エンジン14に送信されるまでの一連の手順は、これまで説明した通りである。この処理経路とは別のルートで画像処理を行いたいような場合がある。例えば、メディア画像(MOディスク、CD−R、デジタルカメラの記憶媒体等に格納されている画像)や、ハードディスク114a内の特定の記憶領域に保存してある画像データについての画像処理を行いたいような場合である。画像処理としては、モニター31にメディア画像を表示させるための1コマ拡大処理がある。この場合の画像データの流れは、図6に示すようにパソコン114側から画像データを受信メモリ110に送信し、画像処理部111は、受信メモリに送信された画像データに対して画像処理を行った後、送信メモリ112に画像データを送信し、再びパソコン114の側へ戻される。画像処理された画像データは、パソコン114に接続されたモニター31に表示される。
以上のように、パソコン114側から送信する画像データの画像処理を行う場合には、画像処理基板20の受信メモリ110と送信メモリ112を介して行うようにしている。しかしながら、ネガフィルムの画像データの写真プリント作成処理を行っている時に、受信メモリ110や送信メモリ112のいずれかがフルの状態だと、パソコン114から画像データを送って画像処理を行うことができない。例えば、ペーパーマガジン12内のペーパーがなくなってしまった場合には、写真プリント作成処理を中断せざるを得ないため、送信メモリ112から画像データを送信することができない。
そこで図5に示すように、パソコン114から画像処理部111へ直接画像データを入力させ、画像処理が終了すると、画像処理済みの画像データを直接パソコン114に返すように構成した。すなわち、 画像処理基板20の受信メモリ110や送信メモリ112を介さずに、画像処理部111の機能のみを利用できるようにした。これにより、受信メモリ110や送信メモリ112がフルの状態であったとしても、画像処理部111の機能を利用して画像処理を行うことができる。なお、画像処理そのものは、パソコン114で行うことができるが、パソコン114で行うとソフトウェアによる処理になるため、処理時間が長くなるという問題がある。これに対して、ハードウェアで構成される画像処理部111を利用することで、高速で画像処理を行うことができる。なお、受信メモリ110や送信メモリ112に相当するメモリは、パソコン114の側に設けられている。
<別実施形態3>
(1)本実施形態では、画像記録部の具体例として露光エンジンをあげているが、これに限定されるものではなく、ネガフィルムに形成されたコマ画像をCD−R等のメディアに書き込む場合(この書き込み装置が画像記録部に相当する)にも本発明は応用できるものである。
(2)本発明に係る第1・第2・第3・第4制御部は、本実施形態で説明したパソコン114(パソコンのCPU)と画像処理基板20の制御部113(CPU)が、協働して、あるいは、単独で機能する。例えば、第4制御部は、制御部113のみで構成しても良く、パソコン114のみで構成しても良く、これら両方で機能させても良い。また、同じ制御部に例えば第1制御部と第4制御部の機能を持たせても良い。他の制御部も同様である。また、本実施形態では2つの制御部(CPU)についてのみ説明したが、更に制御部を追加した構成であっても良い。
(3)画像形成媒体は、ネガフィルムやポジフィルムのような写真フィルムのほかに、プリントアウトされたものや適宜の原稿のようなものでもよい。
(4)第2記憶部として、ハードディスクを説明したが、その他のDVD−RAMのような大容量記録媒体を用いても良い。
写真処理システムの構成を示す模式図 画像処理装置の構成を示す模式図 画像処理装置の作用を示すフローチャート 画像処理装置の別実施形態を示す模式図 画像処理装置の別実施形態を示す模式図 従来技術に係る画像処理装置の作用を説明する模式図 従来技術に係る画像処理装置の作用を説明する模式図 従来技術に係る画像処理装置の作用を説明する模式図
符号の説明
11 画像処理装置
14 露光エンジン
110 受信メモリ
111 画像処理部
112 送信メモリ
113 制御部
114 パソコン
114a ハードディスク

Claims (6)

  1. 画像形成媒体から順次読み取られた画像データを一時的に記憶する第1記憶部と、
    この第1記憶部に記憶されている画像データに対して画像処理を施す機能を有する画像処理部と、
    この画像処理部から画像データを受け取り、画像記録部へ画像データを送信する送信記憶部と、
    前記第1記憶部よりも記憶容量が大きく、アクセス時間が遅い第2記憶部と、
    前記第1記憶部の残容量が所定レベル以下となった場合に、画像形成媒体から読み取られる画像データを前記第2記憶部へと転送する第1制御部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1記憶部に記憶されている画像データがなくなった後又は画像データに対する画像処理が全て終了した後に、前記第2記憶部に記憶されている画像データを前記画像処理部へと送信させる第2制御部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2記憶部へ画像データを転送するに際して、前記第1制御部は、前記第1記憶部を経由させて転送することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 画像形成媒体から順次読み取られた画像データを一時的に記憶する第1記憶部と、
    この第1記憶部に記憶されている画像データに対して画像処理を施す機能を有する画像処理部と、
    この画像処理部から画像データを受け取り、画像記録部へ画像データを送信する送信記憶部と、
    前記第1記憶部よりも記憶容量が大きく、アクセス時間が遅い第2記憶部と、
    画像形成媒体から読み取られる画像データを前記第1記憶部を経由させて前記第2記憶部へと転送する第1制御部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記第1記憶部を経由せずに前記画像処理部へ画像データを入力し、画像処理後の画像データを前記送信記憶部を経由せずに出力させる第3制御部を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像記録部において同じ画像データを複数回記録する場合は、前記送信記憶部に記憶されている画像データを複数回送信するように制御する第4制御部を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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