JP2005063901A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排出がクリーンで燃料利用率が高い燃料電池を用いた安定な電源装置を提供する。
【解決手段】 本発明の電源装置は、燃料電池と、負荷に電力を供給する二次電池と、燃料電池の出力電力を測定する電力測定部と、燃料電池の出力を入力し、その入力電圧又は入力電流が運転目標値に近づくように出力電力を制御し、出力電力を負荷及び/又は二次電池に供給し、電力変換を行う電力変換器と、燃料電池に供給する燃料の量を制御し、且つ燃料電池が排出する燃料の量が最小を含む所定の範囲内になるような値である運転目標値を電力変換器に指示する制御部と、を有し、制御部は複数の電力測定用目標値を電力変換器に順次指示し、電力測定部はそれぞれの電力測定用目標値での燃料電池の出力電力を測定し、制御部は複数の出力電力の中の最大電力を与える目標値を求め、その値に基づいて運転目標値を更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池を有する電源装置に関する。
現在パーソナルコンピュータなどの携帯用電子・電気機器においては、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等の二次電池が電源装置として使用されている。しかし、二次電池は連続して最大4時間程度しかパーソナルコンピュータに電力を供給することが出来ない。最近、20〜40時間連続してパーソナルコンピュータに電力を供給することが出来る燃料電池が注目されている。
メタノールを燃料とする燃料電池の代表的な方法として循環式がある。図11は、従来例の循環式燃料電池の構成を示すブロック図である。図11において、111はリターンポンプ、112は希釈タンク、113はメタノールポンプ、114はメタノールタンク、1105は燃料電池制御部、116は燃料電池、1107は気液分離器である。燃料電池116は、スタック122、燃料ポンプ123、空気ポンプ124を有する。
メタノールタンク114には、数%〜100%のメタノール(CHOH)が貯蔵されている。
メタノールポンプ113は、燃料電池制御部1105からの指令に基づきメタノールタンク114からメタノールを希釈タンク112に送り込む。希釈タンク112は、数%〜100%のメタノールを5%wtメタノールに希釈する。燃料ポンプ123は、燃料電池制御部1105からの指令に基づき希釈タンク112から希釈されたメタノールをスタック122に送り込む。空気ポンプ124は、燃料電池制御部1105からの指令に基づき空気をスタック122に送り込む。
スタック122において、燃料極(−)にメタノール、空気極(+)に空気が供給される。燃料極(−)では、反応物質のメタノールと水、触媒(電極表面)及び電解質の3つが接触する三相界面と呼ばれる領域で、メタノールは水と反応して二酸化炭素、水素イオン、電子になる(CHOH+HO→CO+6H+6e)。水素イオンは高分子膜を通り、電子は外部負荷を通りそれぞれ空気極(+)に到着する。空気極(+)では、空気中の酸素が三相界面で水素イオンと出会い、触媒(電極表面)から電子を奪って反応して水になる(3/2O+6H+6e→3HO)。
スタック122は、燃料極(−)側から使用済みの3〜5%wtメタノール、二酸化炭素、水を排出する。スタック122は、空気極(+)側から水、空気を排出する。気液分離器1107は、スタック122から排出されたメタノール、二酸化炭素、水から二酸化炭素を分離し、排出する。リターンポンプ111は、分離され残ったメタノール、水を希釈タンク112に送り込む。メタノール、水は、希釈タンク112で希釈メタノールを作るのに再利用される。
特許文献1(特開2000−12059号公報)に、エネルギ変換効率が最も高い動作ポイントで動作させる従来例の燃料電池システム及び燃料電池制御方法が開示されている。図12は、特許文献1の燃料電池システムの構成を示すブロック図である。改質器1228は、燃料1224として投入されたメタノール及び水からメタノールの水蒸気改質反応によって水素を含有する水素リッチガス(改質ガス)を生成する。燃料電池1236は、この水素リッチガスを燃料ガスとして電力を発生する。制御部1220は、取り込んだガス量に対応した出力電流−出力電圧特性を導き出し、その特性から燃料電池1236におけるエネルギ変換効率の最も高いポイントを算出する。燃料電池1236をこのポイントで動作する。
特開2000−12059号公報
従来の循環式燃料電池においては、使用済みの燃料から二酸化炭素のみを分離することが困難である故に、二酸化炭素と共にかなりのメタノールが排気されるという問題があった。そのため、供給したメタノール量の10%も有効な電力とならず、燃料利用率が悪かった。
特許文献1の燃料電池システム及び燃料電池制御方法は、改質器を有するため、装置が高価になり大型化するという問題があった。特許文献1においては、エネルギ変換効率(=発電効率×ガス利用率)が最も良いポイントで燃料電池1236を動作させた。燃料を十分に供給する必要があるため、特許文献1の燃料電池システム及び燃料電池制御方法を非循環式のDMFC(ダイレクトメタノール型燃料電池)に適用したとすれば、燃料電池から使用されなかったメタノールが多量に排出されてしまう。そのため、特許文献1の燃料電池システム及び燃料電池制御方法は非循環式のDMFCに適していなかった。
燃料を循環させず、使用済みの燃料を排出する方式の燃料電池として、非循環式燃料電池がある。燃料電池においては、燃料電池の入口から供給されたメタノールが次第に消費され、出口から排出される。しかし、出力する電流に対して供給するメタノールが不足してしまうと、燃料電池の出力電圧が急低下するという問題があった。燃料電池が安定して電力を出力すること及び負荷の急激な変化に対応出来るようにすることを目的として、従来の非循環式燃料電池においては、燃料電池から使用されなかったメタノールが相当量排出されていた。しかし、メタノールは毒性を有する故に、メタノールをそのまま排出することは出来ない。ある程度燃料が使用されないまま排出される故、非循環式燃料電池は、有毒なメタノールを燃料とする燃料電池として適していないと考えられていた。
また、特許文献1の燃料電池システム及び燃料電池制御方法は、初期時の出力電流−出力電圧特性をあらかじめ標準的なカーブ特性としてROM上に持っており、これを読み出すことによりエネルギ変換効率の最も高いポイントを算出する。そのため、動作温度が理想値とはずれていたり、燃料電池の経年変化等によりそのポイントがずれてくると、燃料電池は目標としている電力が発電できないという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、燃料電池の経年変化があっても、燃料電池の温度、燃料電池の電解膜の水量等のさまざまな条件下においても、排出がクリーンで、燃料利用率の優れた安定な電源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。請求項1に記載の発明は、燃料電池と、負荷に電力を供給する二次電池と、前記燃料電池の出力電力を測定する電力測定部と、前記燃料電池の出力を入力し、その入力電圧又は入力電流が運転目標値に近づくように出力電力を制御し、出力電力を負荷及び/又は前記二次電池に供給し、電力変換を行う電力変換器と、前記燃料電池に供給する燃料の量を制御し、且つ前記燃料電池が排出する燃料の量が最小を含む所定の範囲内になるような値である前記運転目標値を前記電力変換器に指示する制御部と、を有し、前記制御部は複数の電力測定用目標値を前記電力変換器に指示し、前記電力測定部はそれぞれの電力測定用目標値での前記燃料電池の出力電力を測定し、前記制御部は前記複数の出力電力に基づいて、前記運転目標値を更新することを特徴とする電源装置である。
本発明は、複数の電力測定用目標値で出力電力を測定することにより、燃料電池の経年変化、温度変化、電解膜の水量などさまざまな条件下においても、現状での最適な運転目標値を見つける電源装置を実現できるという作用を有する。
電力測定部は、典型的には、燃料電池の出力電流と出力電圧とを測定し、その積(燃料電池の出力電力)を算出する。電力測定部は、電力変換器(例えばDC−DCコンバータ)の出力電圧と出力電流とを測定し、その積を電力変換器の電力変換効率で割って、燃料電池の出力電力を算出しても良い。電力変換器の電力変換効率がほぼ一定とみなせれば、電力変換器の出力電力を近似的に燃料電池の出力電力として取り扱っても良い。
請求項2に記載の発明は、燃料電池と、負荷に電力を供給する二次電池と、前記燃料電池の出力電力を測定する電力測定部と、前記燃料電池の出力を入力し、その入力電圧又は入力電流が運転目標値に近づくように出力電力を制御し、出力電力を負荷及び/又は前記二次電池に供給し、電力変換を行う電力変換器と、前記燃料電池に供給する燃料の量を制御し、且つ前記燃料電池が排出する燃料の量が最小を含む所定の範囲内になるような値である前記運転目標値を前記電力変換器に指示する制御部と、を有し、前記制御部は複数の電力測定用目標値を前記電力変換器に順次指示し、前記電力測定部はそれぞれの電力測定用目標値での前記燃料電池の出力電力を測定し、前記制御部は前記複数の出力電力の中の最大電力を与える目標値を求め、前記最大電力を与える目標値そのもの、前記最大電力を与える目標値から所定の電流もしくは電圧を差し引いた値又は加算した値を前記運転目標値として更新することを特徴とする電源装置である。
本発明は、最大電力を与える目標値を基準にして算出することにより、燃料電池の経年変化、温度変化、電解膜の水量などさまざまな条件下においても、常に現状での最適な運転目標値を見つける電源装置を実現できるという作用を有する。
燃料電池の運転目標値が「最大電力を与える目標値」とは異なる電源装置においては、例えば有害な排気ガスが最小になる運転目標値、排出される燃料が最小なる運転目標値を求めるためにまず「最大電力を与える目標値」を測定によって求め、これを基準として「最大電力を与える目標値」から一定電圧、一定電流又は一定パーセントシフトしたポイントを最適な運転目標値に設定する。
請求項3に記載の発明は、前記制御部は複数の発電モードを有し、それぞれの前記発電モードにおいて異なる値である単位時間当たり一定量の燃料を前記燃料電池に供給し、前記発電モードごとの前記運転目標値及び/又は前記最大電力を与える目標値を記憶する記憶部を更に備え、起動時、前記発電モードを変更した時、又は所定時間に少なくとも1回、前記制御部は複数の電力測定用目標値を前記電力変換器に指示し、前記電力測定部はそれぞれの電力測定用目標値での前記燃料電池の出力電力を測定し、前記制御部は前記複数の出力電力の中の最大電力を与える目標値を求め、前記最大の電力を与える目標値に基づいて前記運転目標値を更新し、前記記憶部は各発電モード毎の前記運転目標値及び/又は前記最大電力を与える目標値を記憶することを特徴とする請求項2に記載の電源装置である。
本発明は、運転目標値及び/又は最大電力を与える目標値を記憶部に記憶しておくことにより、燃料電池の経年変化、温度変化、電解膜の水量などさまざまな条件下においても、次回燃料電池を起動した時にすみやかに最適な運転目標値へ移行する電源装置を実現できるという作用を有する。
起動時のみ、発電モードを変更した時のみ、又は所定時間に少なくとも1回のみ、最大電力を与える目標値を検索しても良い。好ましくは、起動時、発電モードを変更した時、及び所定時間に少なくとも1回、最大電力を与える目標値を検索する。
請求項4に記載の発明は、現在の運転目標値を中心として複数の電力測定用目標値を定めることを特徴とする請求項2に記載の電源装置を実現する。
本発明は、効率的に最大電力を与える目標値を求める電源装置を実現できるという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、第1の電力測定用目標値より大きな値である第2の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力が、前記第1の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力より大きければ、第2の電力測定用目標値より更に大きい値である第3の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力を測定し、第2の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力が、前記第1の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力より小さければ、第1の電力測定用目標値より更に小さい値である第3の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力を測定することを特徴とする請求項2に記載の電源装置である。
本発明は、最大電力を与える目標値を求めるために測定すべき電力測定用目標値の数を極めて少なくできるため、素早く最適な運転目標値を見つける電源装置を実現できるという作用を有する。
請求項6に記載の発明は、前記最大電力を与える目標値の変化を記憶する記憶部を有し、その変化において前記最大電力を与える目標値が増加していれば、現在の前記最大電力を与える目標値より大きな値である電力測定用目標値で前記燃料電池の出力電力を測定し、その変化において前記最大電力を与える目標値が減少していれば、現在の前記最大電力を与える目標値より小さな値である電力測定用目標値で前記燃料電池の出力電力を測定することを特徴とする請求項5に記載の電源装置である。
本発明は、最大電力を与える目標値の履歴を利用して、燃料電池の経時変化を予測することにより、測定すべき電力測定用目標値の数を更に少なくできるため、素早く最適な運転目標値を見つける電源装置を実現できるという作用を有する。
燃料電池の最大電力を与える目標値が増加している場合を例に取って説明する。運転目標値と最大電力を与える目標値とが一致する場合は、最初に、電力測定用目標値を現在の運転目標値(最大電力を与える目標値)より大きな値とし、燃料電池の出力電力を測定する。運転目標値と最大電力を与える目標値とが一致しない場合は、典型的には、最初に、電力測定用目標値を現在の運転目標値に対応する最大電力を与える目標値(前回求めた最大電力を与える目標値)とし、燃料電池の出力電力を測定する。次に、電力測定用目標値を大きくして前記燃料電池の出力電力を測定する。
請求項7に記載の発明は、前記発電モードごとの前記燃料電池の目標出力電力を記憶する記憶部を有し、前記制御部は、前記最大電力を与える目標値又はそれに対応する前記運転目標値における前記燃料電池の出力電力と、前記目標出力電力との差分が所定の範囲を超えていれば、その差分を小さくするように、前記燃料電池に供給する燃料の量を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置である。
本発明は、燃料電池が経時変化等により所定の電力を供給できなくなった場合に、燃料供給量を微調整し運転目標値を再設定することにより、燃料電池の経年変化においても、安定した電力を供給する電源装置を実現できるという作用を有する。
請求項8に記載の発明は、前記燃料電池がダイレクトメタノール方式の燃料電池であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかの請求項に記載の電源装置である。
本発明は、燃料のメタノール成分が多少異なる場合であったとしても、常に最適な運転目標値を見つける電源装置を実現できるという作用を有する。
請求項9に記載の発明は、前記燃料電池が燃料と前記燃料電池の出力電力とをバランスさせるバランス式であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかの請求項に記載の電源装置である。
燃料電池が燃料をほとんど使い切る本発明のダイレクトメタノール方式の電源装置においては、最適な運転目標値で運転することが極めて重要である。本発明は、あらゆる条件下において最適な運転目標値を見つけ出すことができるため、理想的なバランスのとれた運転がを行う電源装置を実現できるという作用を有する。
燃料電池が燃料をほとんど使い切る本発明のダイレクトメタノール方式の電源装置においては、排出物の浄化が容易である。本発明は、毒性があるメタノールを使用して、小型で安全で排出がクリーンな燃料利用効率が高い電源装置を実現できるという作用を有する。
従来、燃料電池の排出に含まれるメタノールの量がほとんどなくなるような条件で燃料電池を駆動するという着想はなかった。例えば特許文献1の燃料電池システム及び燃料電池制御方法は、燃料電池に十分な量の燃料を供給する条件において、エネルギ変換効率が最も高い動作ポイントで燃料電池を動作させた。従って、特許文献1に記載された燃料電池の動作条件と、本願発明の燃料電池の動作条件とは全く異なる。また、特許文献1の燃料電池システム及び燃料電池制御方法は、初期時の出力電流−出力電圧特性からエネルギ変換効率の最も高いポイントを算出しており、経年変化等は考慮されていなかった。
請求項1に記載の発明によれば、複数の電力測定用目標値で出力電力を測定することにより、燃料電池の経年変化、温度変化、電解膜の水量などさまざまな条件下においても、現状での最適な運転目標値を見つける電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
請求項2に記載の発明によれば、最大電力を与える目標値を基準にして算出することにより、燃料電池の経年変化、温度変化、電解膜の水量などさまざまな条件下においても、常に現状での最適な運転目標値を見つける電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、運転目標値及び/又は最大電力を与える目標値を記憶部に記憶しておくことにより、燃料電池の経年変化、温度変化、電解膜の水量などさまざまな条件下においても、次回燃料電池を起動した時にすみやかに最適な運転目標値へ移行する電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、効率的に最大電力を与える目標値を求める電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
請求項5に記載の発明によれば、最大電力を与える目標値を求めるために測定すべき電力測定用目標値の数を極めて少なくできるため、素早く最適な運転目標値を見つける電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
請求項6に記載の発明によれば、最大電力を与える目標値の履歴を利用して、燃料電池の経時変化を予測することにより、測定すべき電力測定用目標値の数を更に少なくできるため、素早く最適な運転目標値を見つける電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、燃料電池が経時変化等により所定の電力を供給できなくなった場合に、燃料供給量を微調整し運転目標値を再設定することにより、燃料電池の経年変化においても、安定した電力を供給する電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
請求項8に記載の発明によれば、燃料のメタノール成分が多少異なる場合であったとしても、常に最適な運転目標値を見つける電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
請求項9に記載の発明によれば、あらゆる条件下において最適な運転目標値を見つけ出すことができるため、理想的なバランスのとれた運転がを行う電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。本発明によれば、毒性があるメタノールを使用しても微量しか排出されないため、小型で安全で排出がクリーンな燃料利用効率が高い電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1〜図8を用いて、実施の形態1の電源装置について説明する。
態1の電源装置の構成を示すブロック図である。図1において、101は電源装置、102は本体装置である。電源装置101は、リターンポンプ111、希釈タンク112、メタノールポンプ113、メタノールタンク114、浄化部115、燃料電池116、燃料電池制御部117、燃料電池116の出力電流(DC−DCコンバータ119の入力電流である。)を検出する燃料電池出力電流検出器118、DC−DCコンバータ(電力変換器)119、二次電池120、二次電池120の出力電圧を検出する二次電池出力電圧検出器121、記憶部125、燃料電池116の出力電圧(DC−DCコンバータ119の入力電圧である。)を検出する燃料電池出力電圧検出器126を有する。燃料電池116は、スタック122、燃料ポンプ123、空気ポンプ124を有する。本体装置102は、負荷131を有する。
燃料電池116は、メタノールを原料とするバランス式燃料電池(非循環式であって、使用する燃料の量と出力する電力量とをバランスさせるダイレクトメタノール方式の燃料電池である。)である。二次電池120は、リチウムイオン二次電池である。二次電池120の容量は16Whである。メタノールタンク114には、数%〜100%のメタノール(CHOH)が貯蔵されている。本体装置102は、パーソナルコンピュータである。
燃料電池116から出力された電力は、DC−DCコンバータ119で目標電流になるように制御される。本体装置102に電力を供給しても燃料電池116(DC−DCコンバータ119)から出力された電力が余る場合、電源装置101は燃料電池116が出力した電力を本体装置102に供給し、余りの電力で二次電池120を充電する。本体装置102に供給する電力が燃料電池から出力された電力だけでは足りない場合、二次電池120は不足分の電力を放電する。電源装置101は燃料電池116が出力した電力と二次電池120が放電した電力を合わせた電力を本体装置102に供給する。
燃料電池制御部117は3つの発電モードを有し、各発電モードにおいて異なる値である単位時間当たり一定量の燃料を燃料電池116に供給する。燃料電池制御部117は、二次電池出力電圧検出器121が検出した二次電池120の出力電圧から二次電池120の残存容量を求める。燃料電池制御部117は、二次電池120の残存容量に基づき発電モードを選択する(燃料電池116の出力電力を制御する)(詳細は後述)。燃料電池制御部117は、選択した発電モードに応じて、DC−DCコンバータ119に入力目標電流の値を指示する。後述するように、燃料電池に一定の燃料を供給した場合、その出力電圧と出力電流との関係はグラフ上で一定の関数で表される。DC−DCコンバータ119は、燃料電池出力電流検出器118が検出した燃料電池116の出力電流(DC−DCコンバータ119の入力電流)が入力目標電流にできるだけ一致するように、その出力電流を制御する。即ち、燃料電池116は所定の出力電力(=燃料電池116の出力電流×その出力電流に対応した出力電圧)を出力し、DC−DCコンバータ119は、燃料電池116の出力電力を変換して、負荷131及び/又は二次電池120に供給する。
具体的には、燃料電池制御部117は、リターンポンプ111、メタノールポンプ113、燃料ポンプ123、空気ポンプ124を用いて、燃料電池116に供給する燃料及び空気の量を調節する。メタノールポンプ113は、燃料電池制御部117からの指令に基づきメタノールタンク114からメタノールを希釈タンク112に送り込む。希釈タンク112は、数%〜100%のメタノールを6%wtメタノールに希釈する。燃料ポンプ123は、燃料電池制御部117からの指令に基づき希釈タンク112から希釈されたメタノールをスタック122に送り込む。空気ポンプ124は、燃料電池制御部117からの指令に基づき空気をスタック122に送り込む。
スタック122において、燃料極(−)にメタノール、空気極(+)に空気が供給される。燃料極(−)では、メタノールは水と反応して二酸化炭素、水素イオン、電子になる(CHOH+HO→CO+6H+6e)。水素イオンは高分子膜を通り、電子は外部負荷を通り空気極(+)に到着する。空気極(+)では、水素イオンと空気中の酸素が出会い、電極表面から電子を奪って反応して水となる(3/2O+6H+6e→3HO)。
スタック122は、燃料極(−)側から消費され更に濃度が薄くなった0.5%wtメタノール、二酸化炭素、水を排出する。浄化部115は、排出されたメタノールを触媒により二酸化炭素及び水に変化させ、浄化する。スタック122は、空気極(+)側から水、空気を排出する。リターンポンプ111は、空気極(+)側から排出された水を希釈タンク112に送り込む。空気極(+)側から排出された水は、希釈タンク112でメタノールを希釈するための溶媒として再利用される。
図2は本発明の実施の形態1の電源装置のバランス式燃料電池の燃料の量による燃料電池116の出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性、出力電流−メタノール排出率特性を示す図である。図2において、横軸は出力電流(A)を表し、縦軸は出力電圧(V)及び出力電力(W)を表す。201、202、203は、燃料の量がそれぞれ0.1cc/min、0.2cc/min、0.3cc/minの場合の出力電流−出力電圧特性を示す。204、205、206は、燃料の量がそれぞれ0.1cc/min、0.2cc/min、0.3cc/minの場合の出力電流−出力電力特性を示す。207は、燃料の量が0.3cc/minの場合の燃料電池116が排出するメタノール排出率を示す。燃料電池116の出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性は、燃料電池116に供給される燃料の量によって変化する。燃料の量が或る値に決まれば、その燃料の量での出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性が一意的に決まる。
図2において、燃料の量が0.1cc/minの場合に燃料電池116の出力電力が最大になる点の出力電流値はA、出力電力量(目標電力量)はPである。燃料の量が0.2cc/minの場合に燃料電池116の出力電力が最大になる点の出力電流値はA、出力電力量(目標電力量)はPである。燃料の量が0.3cc/minの場合に燃料電池116の出力電力が最大になる点の出力電流値はA、出力電力量(目標電力量)はPである。実施の形態1の電源装置101は、燃料電池116の出力を定電流制御する。
燃料の量が0.3cc/minの場合について説明する。出力電流−出力電力特性206において、出力電流が0〜A(A)の時は、出力電流が大きくなるにつれて電力も大きくなる。出力電流がA(A)の時、電力は最大値となる。出力電流がA(A)を越えると、出力電流が大きくなるにつれて電力は急激に小さくなる。
出力電流−出力電圧特性203においても、出力電流が0〜A(A)の時は、出力電流が大きくなるにつれて電圧はやや減少するが安定した電圧が保たれる。出力電流がA(A)を越えると、出力電流が大きくなるにつれて出力電圧の減少率は増大する。
メタノール排出率207において、燃料電池116の出力電流が0〜A(A)に増大するにつれて、排出するメタノール量(燃料電池116の排出物に残留するメタノールの量)は減少する。出力電流がA(A)になった時点で、排出するメタノール量は微量になる。その後は、出力電流がさらに増大すると、排出するメタノール量はわずかに減少する。
つまり、出力電流が0〜A(A)の範囲では、燃料電池116は供給されたメタノールを使い切れずに残りのメタノールを排出する。出力電流がA(A)以上の時、燃料電池116は供給されたメタノールをほとんど使い切り、微量のメタノールしか排出しない。出力電流がA(A)より所定量以上大きいと、燃料電池116の出力電圧は急落する。燃料の量が0.2cc/min、0.1cc/minの場合においても同様である。
本発明の実施の形態1のバランス式燃料電池は、各発電モードにおいて単位時間当たり一定量の燃料を燃料電池116に供給し、その燃料の量で出力電力が最大となる電流値からその電流値より所定量だけ多い値までの範囲内で発電する。上記範囲は、燃料の量に応じて定められる。このため、供給したメタノールをほとんど使い切り、微量のメタノールしか排出しない。上記範囲は、燃料の量に応じて定められる。
記憶部125は、燃料の量をパラメータとする出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性図(例えば図2)に基づき、各発電モードにおいて燃料電池116に単位時間当たりに供給する一定の燃料の量と、その燃料の量で電力が最大となる出力電流値(「最大電力を与える目標値」と呼ぶ。)と、燃料電池116に実際に出力させる電流値の目標値(「運転目標値」と呼ぶ。最大電力を与える目標値(電流値)から、それより所定量だけ多い電流値(出力電圧が急落する前の電流値)までの範囲内の値)と、燃料電池116の目標出力電力とを対応させて記憶している。運転目標値と最大電力を与える目標値との関係式を記憶し、運転目標値と最大電力を与える目標値とのいずれか一方のみを記憶しても良い。
燃料電池制御部117は、DC−DCコンバータ119に、燃料の量に対応する目標出力電流値(運転目標値)を指示する。例えば燃料の量0.3cc/minでスタック122にメタノールを供給した場合、燃料電池制御部117は上記特性図に基づき燃料電池116の出力電流値がA〜A+α(αは正数)の範囲内の値(最大電力を与える目標値はAであって、例えば運転目標値はA+α(0<α<α))になるように、DC−DCコンバータ119に運転目標値を指示する。
図3は、本発明の実施の形態1の電源装置のバランス式燃料電池の初期時と経時変化後との出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性を示す図(燃料の量が0.3cc/minの場合)である。図3において、横軸は出力電流(A)を表し、縦軸は出力電圧(V)、出力電力(W)を表す。203、206は、初期時の出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性を示す。303、306は、経時変化後の出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性を示す。
図3において、燃料の量が0.3cc/minの場合に初期時の燃料電池116の出力電力が最大になる点の出力電流値はA、出力電力量はPである。燃料の量が0.3cc/minの場合に経時変化後の燃料電池116の出力電力が最大になる点の出力電流値はA’、出力電力量はP’である。
燃料電池116の出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性は、燃料電池116の経年変化によって変化する。図3において、経時変化後の最大電力値P’は、初期時の最大電力値Pより小さい。経時変化後の燃料電池116は、燃料電池制御部117が指示する電力より小さい電力しか発電できない。また、経時変化後の最大電力時の電流値A’は、初期時の最大電力時の電流値Aより小さい。経時変化後の燃料電池116は、出力電流値がA+αで動作するとさらに小さい電力しか発電できない。
燃料電池116の出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性は、燃料電池の経年変化以外にも燃料電池の温度や燃料電池の電解膜の水量等により変化する。本発明の電源装置は、このような燃料電池116の特性変化に応じて、動作点(運転目標値)を適応的に定める。
実施の形態1の電源装置の制御方法について説明する。本発明の実施の形態1の電源装置の制御方法は、燃料電池116ができるだけ一定の出力電力を保持できる制御方法である。
図4は、一般的な二次電池(例えばリチウム電池)の放電特性(残存容量−電圧特性)を示す図である。図4において、横軸は残存容量(%)を表し、縦軸は出力電圧(V)を表す。図4に示すように、二次電池120の出力電圧を検出すれば、二次電池120の残存容量を知ることが出来る。二次電池120が過充電又は過放電されないようにするため、及び例えば燃料電池116が起動した時燃料電池116が電力を供給出来るようになるまで、二次電池120が単独で負荷に電力を供給出来る程度の電力量を常に有するようにするため、本発明の実施の形態1の電源装置101は、二次電池120の残存容量が35%〜95%の範囲内になるように制御する。
実施の形態1の電源装置の燃料電池の発電モードの決定方法について説明する。
本体装置102の電源が投入された時、スタック122の温度が40℃〜60℃に上昇するまで(通常、電源投入後この温度に達するまでに15分程度の時間を要する。)、燃料電池制御部117は燃料電池116を3W発電モードとする。スタック122の温度が40℃〜60℃に上昇した後、通常の発電モード制御に移る。通常の発電モード制御において、燃料電池制御部117は、二次電池120の残存容量SOCが95%に達すると、燃料電池116を3W発電モードとする。3W発電モードにおいて、二次電池120の残存容量SOCが65%に達すると、燃料電池116を13W発電モードとする。二次電池120の残存容量SOCが35%になると、燃料電池116を17W発電モードとする。17W発電モードにおいて、二次電池120の残存容量SOCが65%に達すると、燃料電池116を13W発電モードとする。
次に、経年変化等に対応可能な実施の形態1の電源装置の運転方法について説明する。実施の形態1の電源装置の運転方法は、短い間隔Tで燃料電池116の出力電流を微調整し、長い間隔Tで燃料電池116に供給する燃料の量を微調整し、最適動作点及び目標発電量を維持する方法である。ここではTは10分、Tは100分とする。
図5は、本発明の実施の形態1の電源装置の燃料電池の運転方法を示すフローチャートである。ステップ501で、燃料電池制御部117は二次電池出力電圧検出器121が検出した二次電池120の出力電圧から二次電池120の残存容量を求める。ステップ502で、燃料電池制御部117は二次電池120の残存容量等に基づき上述の方法で発電モードを決定する。ステップ503で、燃料電池制御部117は決定した発電モードに従って燃料ポンプ123及び空気ポンプ124に、所定の量の燃料及びそれに対応する空気を燃料電池116に供給させる。
ステップ504で、燃料電池制御部117はタイマTaをリセットする。ステップ505で、電源装置101は燃料電池116の出力電流(DC−DCコンバータ119の入力電流)と出力電力との関係を調べ、燃料電池116の出力電流(DC−DCコンバータ119の入力目標電流)を補正する(図6、7で詳細説明)。ステップ506で、タイマTa、Tbに燃料電池116の運転時間を積算する。ステップ507で、燃料電池制御部117はタイマTaが所定値Tより大きいか否かを判断する。タイマTaが所定値T以下の間、ステップ506に戻り処理を繰り返す。
タイマTaが所定値Tより大きい場合、ステップ508に進み、燃料電池制御部117はタイマTbがTより大きいか否かを判断する。タイマTbが所定値T以下の間、ステップ504に戻り処理を繰り返す。
タイマTaが所定値Tより大きい場合、ステップ509に進み、燃料電池制御部117はタイマTbをリセットする。ステップ510で、電源装置101は現在の燃料電池116の発電電力(出力電力)とその目標値とを比較し、その差が所定の範囲を超えていれば、燃料の量を補正する(図8で詳細説明)。ステップ506に戻り処理を繰り返す。
図5のステップ505の燃料電池116の出力電流による補正方法を、図6、7を用いて説明する。この補正方法は、所定時間T毎に、現在の燃料の量において電力が最大になる点を検索し、検索された点に基づいて最適の動作点を決定し、燃料電池116に最適の出力電流(運転目標値。DC−DCコンバータ119の入力電流)で発電させる方法である。
図6において、現在の発電モードにおいて、最大電力となる燃料電池116の出力電流値(最初は、記憶部125が記憶している最大電力を与える目標値)を基準となる電流値A、出力電流値Aよりβ(βは正数)小さい出力電流値をA、出力電流値Aよりβ大きい出力電流値をAとする。ステップ505において、燃料電池制御部117はこれら3点(電力測定用目標値)での燃料電池116の出力電力を測定する。出力電流値Aの出力電力量をP、出力電流値Aの出力電力量をP、出力電流値Aの出力電力量をPとする。例えば、出力電力量Pが、出力電力量Pより大きく且つ出力電力量Pより大きい場合(例えば図6)、燃料電池制御部117は基準とした出力電流値Aを電力が最大になる点と判断する。それ以外の場合、燃料電池制御部117は3点の中で出力電力が最大となる電流値を新たな基準となる出力電流値として上記の処理を繰り返す。このようにして、燃料電池制御部117は燃料電池116の出力電力が最大になる点を検索する。求められた燃料電池116の最大電力に対応する出力電流を最大電力を与える目標値とし、最大電力を与える目標値に所定値αを加えた値を運転目標値とする。
図7は、図5のステップ505の詳細フローチャートである。燃料電池116は現在出力電流値(運転目標値、A+α)で発電しているものとする。運転目標値に対応する最大電力を与える目標値(運転目標値から電流値αを差し引いた値)Aを基準値とする。ステップ701で、燃料電池制御部117は燃料電池116の現在の出力電力量Pを測定する。燃料電池制御部117は、燃料電池出力電流検出器118が測定した電流値と、燃料電池出力電圧検出器126が測定した電圧値とを掛けることにより、出力電力量Pを測定する。ステップ702で、燃料電池制御部117はDC−DCコンバータ119に目標電流値A(=A−β)を指示する。DC−DCコンバータ119は入力電流値が目標入力電流値Aになるように制御する。1分経過後(燃料電池の動作が安定するのに必要な時間を経過させる。)、ステップ703で、燃料電池制御部117は燃料電池116の出力電流値がAの時の出力電力量Pを測定する。ステップ704で、燃料電池制御部117は出力電力量Pが出力電力量Pより大きいか否かを判断する。
ステップ704で出力電力量Pが出力電力量P以上の値である場合、ステップ705に進み、燃料電池制御部117はDC−DCコンバータ119に目標電流値A(=A+β)を指示する。DC−DCコンバータ119は入力電流値が目標入力電流値Aになるように制御する。1分経過後、ステップ706で、燃料電池制御部117は燃料電池116の出力電流値がAの時の出力電力量Pを測定する。ステップ707で、燃料電池制御部117は出力電力量Pが出力電力量P以上か否かを判断する。ステップ707で出力電力量Pが出力電力量P未満の場合、ステップ708に進み、燃料電池制御部117は基準とする出力電流値Aを右にシフトする。即ち、A=A、P=P、A=A、P=P、A=A+βとする。ステップ705に戻り処理を繰り返す。
ステップ704で出力電力量Pが出力電力量P未満の場合、ステップ709に進み、燃料電池制御部117は基準とする出力電流値Aを左にシフトする。即ち、A=A、P=P、A=A、P=P、A=A−βとする。ステップ710で、燃料電池制御部117はDC−DCコンバータ119に目標電流値Aを指示する。DC−DCコンバータ119は入力電流値が目標入力電流値Aになるように制御する。1分経過後、ステップ711で、燃料電池制御部117は燃料電池116の出力電流値がAの時の出力電力量Pを測定する。ステップ712で、燃料電池制御部117は出力電力量Pが出力電力量P以上の値か否かを判断する。ステップ712で出力電力量Pが出力電力量P未満の場合、ステップ709に戻り処理を繰り返す。
ステップ707で出力電力量Pが出力電力量P以上である場合またはステップ712で出力電力量Pが出力電力量P以上である場合、ステップ713に進み、燃料電池制御部117は出力電力量Pが最大となる基準値(電流値)Aを新たな最大電力を与える目標値とする。最大電力を与える目標値に所定値αを加えた値を燃料電池116の最適動作点(運転目標値)として決定する。ステップ714で、燃料電池制御部117は運転目標値及び最大電力を与える目標値を記憶部125に記憶し、このフローチャートを終了する。
図3に示すように、経年変化により電力が最大になる点の出力電流値は小さくなる傾向がある。このため、本願発明の燃料電池制御部117は、基準とする出力電流値Aより小さい出力電流値A(=A−β(βは正数))の出力電力量Pを出力電力量Pより先に測定している。経年変化により電力が最大になる点の出力電流値が大きくなる傾向がある場合は、基準とする出力電流値Aより大きい出力電流値A(=A+β(βは正数))の出力電力量Pを出力電力量Pより先に測定する。また、記憶部125に最大電力を与える目標値の履歴情報を記憶し、これに基づいて、最大電力を与える目標値がシフトする可能性が高い側を先に測定しても良い。また、最大電力を与える目標値を更新する時の燃料電池116の温度を測定し、その温度情報を記憶部125に記憶し、燃料電池116の最大電力を与える目標値の温度依存性に基づいて最大電力を与える目標値がシフトする可能性が高い側を推定し、そちらの側を先に測定しても良い。
燃料電池116においては、出力電流を変更してから出力電力が安定するまで約1分程度必要である。
本願発明の燃料電池116は前回求めた最大電力を与える目標値(出力電流値)Aを基準として、最大電力点を検出できなければ少しずつ測定範囲を広げていくが、出力電流をパラメータとする出力電力量の傾斜(微分値)から電力が最大となる点を推測して測定することとしてもよい。
本願発明の燃料電池116は3点で電力が最大となる点を判断しているが、さらに精度を上げるために4点以上で行ってもよい。
図5のステップ510の燃料電池116に供給する燃料の量による補正方法を、図8を用いて説明する。この補正方法は、燃料電池116の実際の出力電力量が目標電力量から所定の範囲を超えてずれた場合、発電燃料の量を変化させ、燃料電池116が常にほぼ目標電力量を発電するように制御する方法である。
図8は、図5のステップ510の詳細フローチャートである。ステップ801で、燃料電池制御部117は目標電力量Pと現在の出力電力量Pとの差の絶対値ΔPを求める。ステップ802で、燃料電池制御部117はΔPが許容値以内か否かを判断する。許容値以内の場合、このフローチャートを終了する。
ステップ802でΔPが許容値以内でない場合、ステップ803に進む。ステップ803で、燃料電池制御部117はΔPに基づき所定の関数からそれを補正する燃料の量を算出する。ステップ804で、燃料電池制御部117は補正された燃料の量が許容値以内か否かを判断する。許容値以内でない場合、ステップ808に進む。ステップ808で、電源装置101はエラーを表示し、このフローチャートを終了する。
ステップ804で補正された燃料の量が許容値以内の場合、ステップ805に進む。ステップ805で、燃料電池制御部117は燃料ポンプ123及び空気ポンプ124に、補正した量の燃料及びそれに対応する空気を燃料電池116に供給させる。
燃料の量を変更して所定時間経過後ステップ806で、燃料電池制御部117は出力電力が最大になる点を検索する(図7と同様の処理)。ステップ807で、燃料電池制御部117はその発電モードでの最適の燃料の量、最適動作点を記憶部125に記憶し、ステップ801に戻り処理を繰り返す。
実施の形態1においては、燃料電池の経年変化等による出力電流−出力電力特性の変化にも対応して動作ポイントを変化させることにより、常に安定した電力を供給することが可能である。燃料電池116が排出するメタノール量を微小にすることが可能である。
図8において燃料電池制御部117は、目標電力量Pと現在の出力電力量Pとの差が所定の範囲内になるように制御した。これに代えて、最大電力量を測定した時、その最大電力量と目標電力量Pとの差が所定の範囲内になるように制御しても良い。
従来例の循環式燃料電池と本発明の実施の形態1のバランス式燃料電池の燃料利用率とを比較した。供給したメタノール量を無損失で電力に変換した場合の電力量を100%として有効電力量及び損失電力量を表す。従来例の循環式燃料電池と本発明の実施の形態1のバランス式燃料電池とが著しく異なる点は、分離時の蒸発による損失である。従来例の循環式燃料電池は、二酸化炭素のみを分離して排出することが困難である故に、二酸化炭素を排出する時にメタノールも排出する。よって、従来例の循環式燃料電池は、供給したメタノールの内28%が分離時の蒸発によって損失していた。このように多量の有毒なメタノールをそのまま空気中に排気することは許されない故、多量のメタノールを浄化するための(二酸化炭素及び水に変化させるための)対策が必要であった。
一方、図2で説明したように、本発明の実施の形態1のバランス式燃料電池は、電力が最大となる電流値からその電流値より所定量だけ多い値までの範囲内で発電する。このため、供給したメタノールをほとんど使い切り、微量のメタノールしか排出しない。よって、本発明の実施の形態1のバランス式燃料電池は、供給したメタノールの内2%しか排出損失しない。排出された微量のメタノールは、浄化部115で容易に浄化できる。
その結果、従来の循環式燃料電池の有効電力量は7.6%(損失電力量が92.4%)なのに対し、本発明の実施の形態1のバランス式燃料電池の有効電力量は15.9%(損失電力量が84.1%)となる。本発明の実施の形態1のバランス式燃料電池は、同一の燃料により従来の2倍以上の電力を供給することができた。
図2の出力電流−出力電圧特性から分かるように、上記出力電流の範囲内より少しでも出力電流が大きくなると急激に出力電圧が降下する。このため、燃料電池116の出力電力が急激に変動することは、その出力電圧が急落する恐れがあるので好ましくない。本実施の形態においては、負荷に供給する電力の急激な変化は二次電池120が対応する故、燃料電池116は1つの発電モードにおいては一定の電力を供給し続ければ良い。実施の形態1において、出力電流を、目標出力電流値(その燃料の量で電力が最大となる電流値からその電流値より所定量だけ多い電流値までの範囲内の値)とほぼ一致した状態を維持することは十分可能である。
《実施の形態2》
図9、図10を用いて、実施の形態2の電源装置について説明する。実施の形態1のDC−DCコンバータ119は、燃料電池116の出力電流(DC−DCコンバータ119の入力電流)が目標電流と一致するようにその出力電力を制御していた。実施の形態2のDC−DCコンバータ919は、燃料電池116の出力電圧(DC−DCコンバータ119の入力電圧)が目標電圧になるようにその出力電力を制御する。
はじめに、実施の形態2の電源装置の構成について説明する。図9は本発明の実施の形態2の電源装置の構成を示すブロック図である。実施の形態2の電源装置901は、実施の形態1のDC−DCコンバータ119に代えて、DC−DCコンバータ919を有する。それ以外の点において、実施の形態2の電源装置901は、実施の形態1と同一である。図9において、実施の形態1と同一のブロックには同一の符号を付している。同一ブロックの説明を省略する。
燃料電池116は、メタノールを原料とするバランス式燃料電池(非循環式であって、使用する燃料の量と出力する電力量とをバランスさせるダイレクトメタノール方式の燃料電池)である。二次電池120は、リチウムイオン二次電池である。二次電池120の容量は16Whである。本体装置102は、パーソナルコンピュータである。
燃料電池116から出力された電力は、DC−DCコンバータ919で目標電圧になるように制御される。本体装置102に電力を供給しても燃料電池116(DC−DCコンバータ919)から出力された電力が余る場合、電源装置901は燃料電池116が出力した電力を本体装置102に供給し、余りの電力で二次電池120を充電する。本体装置102に供給する電力が燃料電池から出力された電力だけでは足りない場合、二次電池120は不足分の電力を放電する。電源装置901は燃料電池116が出力した電力と二次電池120が放電した電力を合わせた電力を本体装置102に供給する。
電源装置901は3つの発電モードを有する(目標発電量が3つある。)。各発電モードにおいて異なる値である単位時間当たり一定量の燃料を燃料電池116に供給する。燃料電池制御部117は、二次電池出力電圧検出器121が検出した二次電池120の出力電圧から二次電池120の残存容量を求める。燃料電池制御部117は、二次電池120の残存容量に基づき発電モードを選択する。燃料電池制御部117は、燃料電池116の出力電力を制御する。即ち、燃料電池制御部117は、選択した発電モードに応じて、燃料電池116に供給する燃料の量を決定し、DC−DCコンバータ919に入力目標電圧の値を指示する。後述するように、燃料電池に一定量の燃料を供給した場合、その出力電力と出力電圧との関係はグラフ上で一定の関数で表される。DC−DCコンバータ919は、燃料電池出力電圧検出器126が検出した燃料電池116の出力電圧(DC−DCコンバータ919の入力電圧)が入力目標電圧にできるだけ一致するように、その出力電流を制御する。即ち、燃料電池116は所定の出力電力(=燃料電池116の出力電圧×その出力電圧に対応した出力電流)を出力し、DC−DCコンバータ919は、燃料電池116の出力電力を変換して、負荷131及び/又は二次電池120に供給する。
燃料電池116内の反応については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
図10は、本発明の実施の形態2の電源装置のバランス式燃料電池の燃料の量による出力電圧−出力電力特性を示す図である。図10は、横軸が電流である図2を、横軸を電圧にして書き換えたものである。図10において、横軸は出力電圧(V)を表し、縦軸は出力電力(W)を表す。1001、1002、1003は、燃料の量がそれぞれ0.1cc/min、0.2cc/min、0.3cc/minの場合の初期時の出力電圧−出力電力特性を示す。1013は、燃料の量が0.3cc/minの場合の経時変化後の出力電圧−出力電力特性を示す。燃料電池116の出力電圧−出力電力特性は、燃料電池116に供給される燃料の量によって変化する。燃料の量が或る値に決まれば、その燃料の量での出力電圧−出力電力特性が一意的に決まる。
図10において、燃料の量が0.1cc/minの場合に初期時の燃料電池116の出力電力が最大になる点の出力電圧値はV、出力電力量(目標電力量)はPである。燃料の量が0.2cc/minの場合に初期時の燃料電池116の出力電力が最大になる点の出力電圧値はV、出力電力量(目標電力量)はPである。燃料の量が0.3cc/minの場合に初期時の燃料電池116の出力電力が最大になる点の出力電圧値はV、出力電力量(目標電力量)はPである。燃料の量が0.3cc/minの場合に経時変化後の燃料電池116の出力電力が最大になる点の出力電圧値はV’、出力電力量(目標電力量)はP’である。実施の形態2の電源装置901は、燃料電池116の出力を定電圧制御する。
本発明の実施の形態2のバランス式燃料電池は、各発電モードにおいて単位時間当たり一定量の燃料を燃料電池116に供給し、その燃料の量で出力電力が最大となる電圧値から所定量の範囲内で発電する。このため、燃料電池116は供給したメタノールをほとんど使い切り、微量のメタノールしか排出しない。従って、浄化部115の構成を簡素化出来る。上記範囲は、燃料の量に応じて定められる。
記憶部125は、燃料の量をパラメータとする出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性図(例えば図2、10)に基づき、各発電モードにおいて燃料電池116に単位時間当たりに供給する一定の燃料の量と、その燃料の量で電力が最大となる出力電圧値(「最大電力を与える目標値」と呼ぶ。)と、燃料電池116に実際に出力させる電圧値の目標値(「運転目標値」と呼ぶ。最大電力を与える目標値(電圧値)から、それより所定量だけ低い電圧値(出力電圧が急落する前の電圧値)までの範囲内の値)と、燃料電池116の目標出力電力とを対応させて記憶している。運転目標値と最大電力を与える目標値との関係式を記憶し、運転目標値と最大電力を与える目標値とのいずれか一方のみを記憶しても良い。
燃料電池制御部117は、DC−DCコンバータ919に燃料の量に対応する目標出力電圧値を指示する。例えば燃料の量0.3cc/minでメタノールを供給した場合、燃料電池制御部117は記憶部125の対応表に基づき燃料電池116の出力電圧値がV(出力電力が最大になる点の出力電圧値)からV−γ(γは正数)の範囲内の値(例えばV−γ(0<γ<γ))になるように、DC−DCコンバータ919に指示する。実施の形態1と同様の方法で、燃料電池制御部117は、所定時間(T、T)毎に、運転目標値、最大電力を与える目標値及び燃料供給量を更新する。それ以外の点において、実施の形態2の電源装置の運転方法は実施の形態1の電源装置の運転方法と同一であるため、説明を省略する。
図10において出力電力が最大になる点よりも電圧が低い領域における出力電圧−出力電力特性の傾きは、図2において出力電力が最大になる点よりも電流が大きい領域における出力電流−出力電力特性の傾きよりはるかに緩やかである。このことは、実施の形態2における定電圧制御が実施の形態1における定電流制御よりはるかに容易であることを示す。実施の形態2においては、実施の形態1より安定して電力を供給することが可能である。
なお、実施の形態1及び2では二次電池としてリチウムイオン二次電池を用いているが、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、ニッケル水素蓄電池など他種の二次電池を用いても良い。
実施の形態1及び2では本体装置はパーソナルコンピュータであったが、電源を必要とする他の装置であっても良い。
実施の形態1及び2では電源装置は3つの発電モードを有していた。しかしこれに限られるものではなく、電源装置はn個(nは2以上の正整数)の発電モードを有していても良い。
実施の形態1及び2では補正する間隔をTは10分、Tは100分としていたが、他の値に変更可能である。
運転目標値が最大電力を与える目標値と同一の値であっても良い(α=0)。運転目標値は、最大電力を与える目標値から所定の電流値を差し引いた値であっても良く、又は最大電力を与える目標値に所定の電圧値を加算した値であっても良い。
DC−DCコンバータの出力電圧と出力電流とを測定し、その積をDC−DCコンバータの電力変換効率で割って、燃料電池の出力電力を算出しても良い。DC−DCコンバータの電力変換効率がほぼ一定とみなせれば、DC−DCコンバータの出力電力を近似的に燃料電池の出力電力として取り扱っても良い。
本発明は、燃料電池と二次電池とを併用することにより、安定動作する電源装置を実現する。
本発明の電源装置は、例えばパーソナルコンピュータ等の様々な機器の電源装置として有用である。
本発明の実施の形態1の電源装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の電源装置のバランス式燃料電池の燃料の量による出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性、出力電流−メタノール排出率特性を示す図 本発明の実施の形態1の電源装置のバランス式燃料電池の初期時と経時変化後との出力電流−出力電圧特性、出力電流−出力電力特性を示す図(燃料の量が0.3cc/minの場合) 一般的な二次電池の放電特性を示す図 本発明の実施の形態1、2の電源装置の燃料電池の運転方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態1、2の電源装置の一定量の燃料において電力が最大になる点を検索する方法を示す図 図5のステップ505の詳細フローチャート 図5のステップ510の詳細フローチャート 本発明の実施の形態2の電源装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2の電源装置のバランス式燃料電池の燃料の量による出力電圧−出力電力特性を示す図 従来例の循環式燃料電池の構成を示すブロック図 特許文献1の燃料電池システムの構成を示すブロック図
符号の説明
101、901 電源装置
102 本体装置
111 リターンポンプ
112 希釈タンク
113 メタノールポンプ
114 メタノールタンク
115 浄化部
116 燃料電池
117 燃料電池制御部
118 燃料電池出力電流検出器
119、919 DC−DCコンバータ
120 二次電池
121 二次電池出力電圧検出器
122 スタック
123 燃料ポンプ
124 空気ポンプ
125 記憶部
126 燃料電池出力電圧検出器
131 負荷

Claims (9)

  1. 燃料電池と、
    負荷に電力を供給する二次電池と、
    前記燃料電池の出力電力を測定する電力測定部と、
    前記燃料電池の出力を入力し、その入力電圧又は入力電流が運転目標値に近づくように出力電力を制御し、出力電力を負荷及び/又は前記二次電池に供給し、電力変換を行う電力変換器と、
    前記燃料電池に供給する燃料の量を制御し、且つ前記燃料電池が排出する燃料の量が最小を含む所定の範囲内になるような値である前記運転目標値を前記電力変換器に指示する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は複数の電力測定用目標値を前記電力変換器に指示し、前記電力測定部はそれぞれの電力測定用目標値での前記燃料電池の出力電力を測定し、前記制御部は前記複数の出力電力に基づいて、前記運転目標値を更新することを特徴とする電源装置。
  2. 燃料電池と、
    負荷に電力を供給する二次電池と、
    前記燃料電池の出力電力を測定する電力測定部と、
    前記燃料電池の出力を入力し、その入力電圧又は入力電流が運転目標値に近づくように出力電力を制御し、出力電力を負荷及び/又は前記二次電池に供給し、電力変換を行う電力変換器と、
    前記燃料電池に供給する燃料の量を制御し、且つ前記燃料電池が排出する燃料の量が最小を含む所定の範囲内になるような値である前記運転目標値を前記電力変換器に指示する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は複数の電力測定用目標値を前記電力変換器に順次指示し、前記電力測定部はそれぞれの電力測定用目標値での前記燃料電池の出力電力を測定し、前記制御部は前記複数の出力電力の中の最大電力を与える目標値を求め、前記最大電力を与える目標値そのもの又は前記最大電力を与える目標値から所定の電流もしくは電圧を差し引いた値又は加算した値を前記運転目標値として更新することを特徴とする電源装置。
  3. 前記制御部は複数の発電モードを有し、それぞれの前記発電モードにおいて異なる値である単位時間当たり一定量の燃料を前記燃料電池に供給し、
    前記発電モードごとの前記運転目標値及び/又は前記最大電力を与える目標値を記憶する記憶部を更に備え、
    起動時、前記発電モードを変更した時、又は所定時間に少なくとも1回、前記制御部は複数の電力測定用目標値を前記電力変換器に指示し、前記電力測定部はそれぞれの電力測定用目標値での前記燃料電池の出力電力を測定し、前記制御部は前記複数の出力電力の中の最大電力を与える目標値を求め、前記最大の電力を与える目標値に基づいて前記運転目標値を更新し、前記記憶部は各発電モード毎の前記運転目標値及び/又は前記最大電力を与える目標値を記憶することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 現在の運転目標値を中心として複数の電力測定用目標値を定めることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  5. 第1の電力測定用目標値より大きな値である第2の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力が、前記第1の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力より大きければ、第2の電力測定用目標値より更に大きい値である第3の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力を測定し、
    第2の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力が、前記第1の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力より小さければ、第1の電力測定用目標値より更に小さい値である第3の電力測定用目標値における前記燃料電池の出力電力を測定することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  6. 前記最大電力を与える目標値の変化を記憶する記憶部を有し、
    その変化において前記最大電力を与える目標値が増加していれば、現在の前記最大電力を与える目標値より大きな値である電力測定用目標値で前記燃料電池の出力電力を測定し、
    その変化において前記最大電力を与える目標値が減少していれば、現在の前記最大電力を与える目標値より小さな値である電力測定用目標値で前記燃料電池の出力電力を測定することを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記発電モードごとの前記燃料電池の目標出力電力を記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、前記最大電力を与える目標値又はそれに対応する前記運転目標値における前記燃料電池の出力電力と、前記目標出力電力との差分が所定の範囲を超えていれば、その差分を小さくするように、前記燃料電池に供給する燃料の量を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  8. 前記燃料電池がダイレクトメタノール方式の燃料電池であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかの請求項に記載の電源装置。
  9. 前記燃料電池が燃料と前記燃料電池の出力電力とをバランスさせるバランス式であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかの請求項に記載の電源装置。
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