JP2003229138A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2003229138A
JP2003229138A JP2002027588A JP2002027588A JP2003229138A JP 2003229138 A JP2003229138 A JP 2003229138A JP 2002027588 A JP2002027588 A JP 2002027588A JP 2002027588 A JP2002027588 A JP 2002027588A JP 2003229138 A JP2003229138 A JP 2003229138A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池を発電効率の高い領域で発電させ、
発電効率の低い領域では燃料電池の発電を抑制し得る燃
料電池システムを提供する。 【解決手段】 燃料電池システム20では、電圧センサ
23によりモータ駆動回路45に対し電力供給する燃料
電池21の出力電圧Vfcを検出し、燃料電池の出力電圧
Vfcが所定の下限電圧値VLを下回ると、モータ駆動回
路45等に対しバッテリ31から燃料電池21の出力電
圧Vfcが所定の下限電圧値VL以上を保持し得る補助電
力をバッテリ31により供給する。これにより燃料電池
21の発電効率の低い領域では、モータ駆動回路45に
対し燃料電池21による電力供給に加え、バッテリ31
からも補助電力が供給されるので、発電効率の低い領域
にある燃料電池21から過剰に電力を取出すことを防止
できる。したがって燃料電池21を発電効率の高い領域
で発電させ、発電効率の低い領域では燃料電池21の発
電を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷に対しそれぞ
れ並列に接続された燃料電池および蓄電手段を備える燃
料電池システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】負荷に対しそれぞれ並列に接続された燃
料電池および蓄電手段を備える燃料電池システムとし
て、例えば特開平7−123609号公報に開示される
「燃料電池給電システム」がある。このような蓄電手段
を備える燃料電池システムにおいては、燃料電池だけで
は賄いきれない電力要求が負荷からあった場合に、その
不足分を当該蓄電手段から供給する補助電力により補う
ことで、当該電力要求に応え得るようにしている。
【0003】即ち、前記公報に開示される「燃料電池給
電システム」では、第2電力変換器の出力電流、第1の
電力変換器の入力電流(燃料電池から出力される直流電
力)およびバッテリの出力電圧を入力としてこれらに基
づき第2の電力変換器を制御することにより、バッテリ
を充放電させ、第1の電力変換器の入力電流を燃料電池
の出力電流と第2の電力変換器の出力電流とによって分
担させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示される「燃料電池給電システム」のように構成
される燃料電池システムによると、燃料電池から出力さ
れる直流電力を第1の電力変換器の入力電流(燃料電池
の出力電流)としてこれに基づいて制御を行っている。
そのため、次に挙げるような問題点がある。
【0005】(1) 例えば、燃料電池温度が低い、イオン
交換膜が乾いている、あるいは電池反応触媒が劣化して
いる等の燃料電池の電極性能に悪影響を与え得るような
条件下においては、良好な電極状態時に比べて発電能力
が低下するため、燃料電池の出力電流を監視しているだ
けでは十分ではないという問題点がある。
【0006】即ち、燃料電池の電極状態が良好な場合に
おいては、燃料電池はその出力電流を十分に取り出せる
特性、つまり図6に示すような特性曲線α(電流電圧特
性)および特性曲線β(電流電力特性)を呈するような
出力特性を持つが、一方、燃料電池の電極性能に悪影響
を与え得るような条件下においては、燃料電池はその出
力電流が十分に取り出すことのできない出力特性、図6
に示す特性曲線α’(電流電圧特性)および特性曲線
β’(電流電力特性)を呈するような出力特性を有する
に至る。したがって、燃料電池の出力電流を監視してい
るだけでは、発電中の燃料電池が、現在、発電効率の高
い領域(図6において出力電力(特性曲線β、β’)の
最大値よりも出力電流の低い側)にあるのか、あるいは
発電効率の低い領域(同最大値よりも出力電流の高い
側)にあるのか、を検出することができないという問題
がある。
【0007】例えば図6に示す出力特性の例を参照して
説明すると、出力監視電流を200Aに設定した場合に
は(同図中に示す一点鎖線)、比較的良好な燃料電池に
おいては、特性曲線βから、その出力電力の最大値より
も出力電流の低い側、つまり発電効率の高い領域で、燃
料電池による供給電力の不足分を蓄電手段による補助電
力で補う制御に切り替えることできる(同図中に示す点
X)。ところが、出力監視電流の設定を変更することな
く200Aのままでは劣化した燃料電池においては、特
性曲線β’から、その出力電力の最大値よりも出力電流
の高い側、つまり発電効率の低い領域内に移った後に、
蓄電手段による補助電力で補う制御に切り替えることに
なる(同図中に示す点X’)。
【0008】(2) また(1) で説明したように、燃料電池
の出力電流を監視しているだけでは劣化した燃料電池に
おいては、発電効率の低い領域内に移った後に、蓄電手
段による補助電力で補う制御に切り替える。そのため、
発電効率の低い領域においても燃料電池から出力電流を
過剰に取り出す場合があり得るので、その場合には、燃
料電池の発電能力を超えた電力供給を要求することにな
り、燃料電池内の熱バランスが崩れて発電の停止に至る
おそれがあるという問題をも招く。またこのような状態
が継続すると、燃料電池の電極損傷に至るという問題に
も発展する。
【0009】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、燃料電
池を発電効率の高い領域で発電させ、発電効率の低い領
域では燃料電池の発電を抑制し得る燃料電池システムを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1の燃料電池システム
では、負荷に対しそれぞれ並列に接続された燃料電池お
よび蓄電手段を備える燃料電池システムであって、前記
負荷に対し電力供給する燃料電池と、前記燃料電池の出
力電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段に
より検出された前記燃料電池の出力電圧が所定の電圧値
を下回ると、前記負荷に対し前記蓄電手段から、前記燃
料電池の出力電圧が前記所定の電圧値以上を保持し得る
補助電力を供給する補助電力供給手段と、を備えること
を技術的特徴とする。
【0011】請求項1の発明では、電圧検出手段によ
り、負荷に対し電力供給する燃料電池の出力電圧を検出
し、補助電力供給手段により、検出された燃料電池の出
力電圧が所定の電圧値を下回ると、負荷に対し蓄電手段
から、燃料電池の出力電圧が所定の電圧値以上を保持し
得る補助電力を供給する。つまり、電圧検出手段により
検出した燃料電池の出力電圧に基づいて、燃料電池の出
力電圧が所定の電圧値以上を保持し得るように負荷に対
して蓄電手段から補助電力を供給するので、燃料電池の
出力電流に基づいた判断により負荷に補助電力を供給す
るものではない。これにより、燃料電池の発電効率の低
い領域では、負荷に対して燃料電池による電力供給に加
え、蓄電手段からも補助電力が供給されるので、発電効
率の低い領域にある燃料電池から過剰に電力を取り出す
ことを防止することができる。したがって、燃料電池を
発電効率の高い領域で発電させ、発電効率の低い領域で
は燃料電池の発電を抑制し得る効果がある。
【0012】また、請求項2の燃料電池システムでは、
請求項1において、前記所定の電圧値は、前記燃料電池
によって供給可能な最大電力を発電するときの電圧値に
設定されていることを技術的特徴とする。
【0013】請求項2の発明では、所定の電圧値は、燃
料電池によって供給可能な最大電力を発電するときの電
圧値に設定されていることから、燃料電池の発電効率の
最も高いところを基準に所定の電圧値が設定されてい
る。これにより、燃料電池の出力電圧が当該所定の電圧
値を下回るときには、燃料電池はその発電効率の最も高
いところを超えて発電効率の低い領域で発電しているこ
とになるので、その場合には、負荷に対して燃料電池に
よる電力供給に加え、蓄電手段からも補助電力を供給す
ることができる。したがって、発電効率の低い領域にあ
る燃料電池から過剰に電力を取り出すことを防止できる
ので、燃料電池を発電効率の高い領域で発電させ、発電
効率の低い領域では燃料電池の発電を抑制し得る効果が
ある。
【0014】さらに、請求項3の燃料電池システムで
は、請求項1において、前記所定の電圧値は、前記燃料
電池によって供給可能な最大電力(100%)を発電す
るときの電圧値以上であって、当該最大電力の95%を
発電するときの電圧値以下に設定されていることを技術
的特徴とする。
【0015】請求項3の発明では、所定の電圧値は、燃
料電池によって供給可能な最大電力(100%)を発電
するときの電圧値以上であって、当該最大電力の95%
を発電するときの電圧値以下に設定されている。これに
より、燃料電池の出力電圧が当該所定の電圧値を下回る
ときには、燃料電池はその発電効率の高いところを超え
て発電効率の低い領域で発電していることになるので、
その場合には、負荷に対して燃料電池による電力供給に
加え、蓄電手段からも補助電力を供給することができ
る。したがって、発電効率の低い領域にある燃料電池か
ら過剰に電力を取り出すことを防止できるので、燃料電
池を発電効率の高い領域で発電させ、発電効率の低い領
域では燃料電池の発電を抑制し得る効果がある。
【0016】また、請求項4の燃料電池システムでは、
請求項1において、前記所定の電圧値は、前記燃料電池
の出力電流に対する出力電圧特性における当該特性曲線
の傾きが−0.4[V/A・cm2 ]のときの電圧値以
下、前記燃料電池によって供給可能な最大電力を発電す
るときの電圧値以上の範囲内で設定されていることを技
術的特徴とする。
【0017】請求項4の発明では、所定の電圧値は、燃
料電池の出力電流に対する出力電圧特性における当該特
性曲線の傾きが−0.4[V/A・cm2 ]のときの電圧
値以下、燃料電池によって供給可能な最大電力を発電す
るときの電圧値以上の範囲内で設定されていることか
ら、当該特性曲線の傾きが−0.4[V/A・cm2 ]の
ときの電圧値以下、燃料電池の発電効率の最も大きいと
ころで発電するときの電圧値以上の間で所定の電圧値が
設定されている。これにより、所定の電圧値にこのよう
な、より具体的な設定幅を設けているので、燃料電池の
特性および負荷の電力要求に即して所定の電圧値をより
具体的に設定することができる。また、燃料電池の出力
電圧が当該所定の電圧値の範囲を超えて下回るときに
は、燃料電池はその発電効率の高い所定範囲を超えて発
電効率の低い領域で発電していることになるので、その
場合には、負荷に対して燃料電池による電力供給に加
え、蓄電手段からも補助電力を供給することができる。
したがって、発電効率の低い領域にある燃料電池から過
剰に電力を取り出すことを防止できるので、燃料電池を
発電効率の高い領域で発電させ、発電効率の低い領域で
は燃料電池の発電を抑制し得る効果がある。
【0018】さらに、請求項5の燃料電池システムで
は、請求項1において、前記所定の電圧値は、前記燃料
電池の開放電圧値を100%としたときの、その35%
以上50%以下の電圧値に設定されていることを技術的
特徴とする。
【0019】請求項5の発明では、所定の電圧値は、燃
料電池の開放電圧値を100%としたときの、その35
%以上50%以下の電圧値に設定されていることから、
燃料電池の開放電圧値の観点から、所定の電圧値を容易
に設定することができる。また、開放電圧値の35%以
上50%以下の電圧値といった設定幅を設けているの
で、負荷の電力要求に即して所定の電圧値を設定するこ
とができる。さらに、燃料電池の出力電圧が当該所定の
電圧値の範囲を超えて下回るときには、燃料電池はその
発電効率の高い所定範囲を超えて発電効率の低い領域で
発電していることになるので、その場合には、負荷に対
して燃料電池による電力供給に加え、蓄電手段からも補
助電力を供給することができる。したがって、発電効率
の低い領域にある燃料電池から過剰に電力を取り出すこ
とを防止できるので、燃料電池を発電効率の高い領域で
発電させ、発電効率の低い領域では燃料電池の発電を抑
制し得る効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の燃料電池システム
を、乗用車、バス、トラック等の車両用の動力源に適用
した一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。ま
ず、図1を参照して燃料電池システム20の構成を説明
する。なお、図1中に示す破線は、各機能ブロックある
いは機能部品間で授受される情報信号の流れを示してい
る。
【0021】図1に示すように、燃料電池システム20
は、主に、燃料電池21、バッテリ31、スイッチング
素子36、37、モータ駆動回路45、ハイブリッド回
路コントローラ(以下「HBCコントローラ」という)
51、燃料電池コントローラ(以下「FCコントロー
ラ」という)53等により構成されており、モータ駆動
回路45(負荷の一部)に対しそれぞれ並列に接続され
た燃料電池21およびバッテリ31(蓄電手段)を備え
るもので、燃料電池21の出力電圧(以下「FC電圧」
という)Vfcが所定の下限電圧値VLを下回ると、モー
タ駆動回路45等に対しバッテリ31から、燃料電池2
1のFC電圧Vfcが所定の下限電圧値VL以上を保持し
得る補助電力を供給するものである。
【0022】燃料電池21は、モータ駆動回路45(負
荷の一部)に対し電力供給し得るもので、水素と酸素を
反応させることにより電気エネルギを取り出し、モータ
で車輪を駆動する電気自動車のエネルギ源のひとつであ
る。このため、燃料電池21には、水素および酸素(ま
たは空気)が供給されており、それらの供給量は、後述
するFCコントローラ53により制御され、出力電力の
制御が行われている。
【0023】なお、燃料電池21は、一般に、水素貯蔵
や改質触媒等の方式によって種々の水素供給タイプに分
類されるが、水素と酸素とを反応させて発電するもので
あれば、本発明に係る燃料電池システムを適用すること
ができる。例えば、固体高分子型燃料電池(PEMF
C)を用いることが望ましいが、その他、アルカリ水溶
液型(AFC)、リン酸型(PAFC)、溶融炭酸塩型
(MCFC)、固体酸化物型(SOFC)、直接型メタ
ノール型(DMFC)等のものがある。
【0024】燃料電池21の端子間には、そのFC電圧
Vfcを検出し得る電圧センサ23が接続されている。即
ち、燃料電池21の出力端子間に接続された電圧センサ
23により燃料電池21のFC電圧Vfcが検出され、検
出されたFC電圧VfcはFCコントローラ53に出力さ
れている。これにより、FCコントローラ53によって
燃料電池21のFC電圧Vfcを適宜監視することができ
るので、これに基づいた燃料電池21の出力制御を可能
にしている。なお、この電圧センサ23は、特許請求の
範囲に記載の「電圧検出手段」に相当する。
【0025】また、燃料電池21の出力端子の一方(例
えば陽極側)には、燃料電池21の入出力電流を測定し
得る電流センサ25が設けられている。そして、この電
流センサ25により検出された燃料電池電流(以下「F
C電流」という)Ifcは、FCコントローラ53に出力
され、これにより燃料電池21の出力をFC電流Ifcの
面から適宜監視することができる。そのため、FC電流
Ifcに基づいた燃料電池21の出力制御を可能にしてい
る。
【0026】さらに、燃料電池21の出力端子の一方
(例えば陽極側)には、燃料電池21から電流が流れ出
る方向を順方向とするようにダイオード27が直列に接
続されている。即ち、燃料電池21に対してアノード
側、モータ駆動回路45に対してカソード側、がそれぞ
れ位置するようにダイオード27が接続されている。こ
のダイオード27は、逆電流防止を目的とするもので、
バッテリ31やモータ駆動回路45から燃料電池21に
向けて駆動電流や回生電流が流れ込むことを抑制し、逆
電流による燃料電池21の劣化を防止している。
【0027】バッテリ31は、充放電を繰り返すことが
できるいわゆる二次電池で、特許請求の範囲に記載の
「蓄電手段」に相当するものである。即ち、バッテリ3
1は、燃料電池21のFC電圧Vfcが後述するように予
め設定された所定の下限電圧値VLを下回ると、燃料電
池21のFC電圧Vfcが当該下限電圧値VL以上を保持
し得るように、モータ駆動回路45等に対し補助電力を
供給するものである。
【0028】具体的には、例えば、電気自動車等に使用
される高性能鉛蓄電池、リチウムイオン電池、ナトリウ
ム硫黄電池等が用いられるが、このほか通常仕様の鉛電
池や、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リ
チウムイオン電池、ナトリウム硫黄電池等を用いても良
い。
【0029】このバッテリ31は、その端子間電圧(以
下「BT電圧」という)Vbtを電圧センサ33によって
検出されている。即ち、バッテリ31の出力端子間に
は、電圧センサ33が接続されており、この電圧センサ
33により検出されたBT電圧VbtはHBCコントロー
ラ51に出力されている。これにより、HBCコントロ
ーラ51によってバッテリ31の出力電圧(BT電圧V
bt)を適宜監視することができるので、これに基づいて
後述する昇圧制御や充電制御を可能にしている。
【0030】なお、本実施形態では、蓄電手段としてバ
ッテリ31を用いたが、本発明ではこれに限られること
はなく、電荷を蓄えてそれを放出できる機能を有するも
のであれば、例えばコンデンサ(例えば電気二重層コン
デンサ)、フライホイール、超伝導コイル、蓄圧器等、
あるいはこれらを組み合わせもの等であっても良い。
【0031】バッテリ31の出力端子の一方(例えば陽
極側)には、200A程度の電流を許容するリアクトル
35が直列に接続されている。このリアクトル35は、
次に説明するスイッチング素子36とともに昇圧回路を
構成するもので、所定の電気エネルギを蓄え得るもので
ある。
【0032】スイッチング素子36は、電力用の半導体
スイッチング素子であり、直列接続されたバッテリ31
およびリアクトル35に対して、入出力端子が並列に接
続されている。本実施形態では、例えば、IGBT(ins
ulated gate bipolar transistor ;絶縁ゲートバイポ
ーラ型トランジスタ)にフライホイールダイオードを組
み合わせたものが用いられており、そのベース端子ある
いはゲート端子は、HBCコントローラ51に接続され
ている。これにより、HBCコントローラ51からスイ
ッチング素子36に対し、所定周期(例えば20kHz)
のスイッチング信号が出力されると、当該周期でスイッ
チング素子36をDUTY制御できる。
【0033】即ち、スイッチング素子36がオン状態の
ときにはその入出力端子間が導通するので、バッテリ3
1から出力された直流電流がリアクトル35に流れ込ん
で電気エネルギが蓄積される。一方、スイッチング素子
36がオフ状態のときにはその入出力端子間が遮断され
るので、それまで流れていた電流とは逆方向に電流が流
れ、つまりリアクトル35から電気エネルギが放出さ
れ、バッテリ31の出力電圧に加算されて昇圧される。
なお、昇圧されたバッテリ31のBT電圧Vbtは、前述
のスイッチング信号によって適宜調節することができる
が、おおよそ燃料電池21のFC電圧Vfcよりわずかに
高い程度の電圧に調節される。なおこのスイッチング素
子36は、特許請求の範囲に記載の「補助電力供給手
段」に相当するものである。
【0034】また、リアクトル35とスイッチング素子
36とからなる昇圧回路の出力側には、スイッチング素
子37が直列に接続されている。このスイッチング素子
37は、前述した前記スイッチング素子36と同様、電
力用の半導体スイッチング素子で、モータ駆動回路45
による回生電力や燃料電池21による余剰電力をバッテ
リ31に供給し充電する場合にオン状態に制御される充
電制御回路を構成するものである。即ち、スイッチング
素子37のベース端子あるいはゲート端子に接続された
HBCコントローラ51によって、電圧センサ33によ
り検出されたBT電圧Vbtに基づいてバッテリ31の残
存容量を監視しているので、バッテリ31の残存容量が
所定の充電容量まで低下すると、スイッチング素子37
をオン状態に制御することで、モータ駆動回路45や燃
料電池21から供給される電力によりバッテリ31を充
電するようにしている。
【0035】なお、このスイッチング素子37の入出力
端子間には、当該昇圧回路の出力方向を順方向とするよ
うにダイオードが接続されている。これにより、スイッ
チング素子37のオンオフ状態にかかわらず、当該昇圧
回路からモータ駆動回路45に電力供給することができ
るように構成されている。また、このスイッチング素子
37の出力側(コレクタ側)には、電流センサ39が接
続されているので、バッテリ31等による昇圧回路から
モータ駆動回路45に供給される出力電流Ibtを検出
し、HBCコントローラ51に出力することもできる。
【0036】このように、昇圧回路を構成するスイッチ
ング素子36と充電制御回路を構成するスイッチング素
子37とにより、HBCコントローラ51は、燃料電池
21のFC電圧Vfcに基づいて、両スイッチング素子を
次のように制御している。
【0037】(1) 燃料電池21のFC電圧Vfcが後述す
る所定の下限電圧値VL以上である場合(Vfc≧VL)
には、スイッチング素子36をオフ状態に制御すること
により昇圧回路による補助電力の発生を停止させる。ま
たスイッチング素子37は、モータ駆動回路45による
回生電力や燃料電池21による余剰電力によってバッテ
リ31を充電する必要がある場合にはオン状態に制御
し、そのような充電の必要がない場合にはオフ状態に制
御する。
【0038】(2) 燃料電池21のFC電圧Vfcが、所定
の下限電圧値VLを下回る場合には(Vfc<VL)、後
述する理由により、モータ駆動回路45等に対し補助電
力を供給する必要があるので、スイッチング素子36を
オン状態に制御することにより昇圧回路を動作させ、バ
ッテリ31等による昇圧回路により補助電力の供給を開
始、継続する。なお、このときスイッチング素子37は
オフ状態に制御されているので、補助電力の供給は、ス
イッチング素子37の入出力端子間に接続されているダ
イオードを介して行われる。
【0039】モータ駆動回路45は、燃料電池21やバ
ッテリ31に対して並列に接続される負荷の一部を構成
するもので、例えば車両用の交流モータMを駆動するイ
ンバータ回路が挙げられる。なお、負荷としては、モー
タ駆動回路45に駆動される車両用の交流モータM(例
えば60kW相当)のほかに、燃料電池21に水素や酸素
(空気)を供給する図示しないポンプやファン、その
他、照明装置、ラジオ、パワーウィンドウ等の車両の停
車中にも使用され電気を消費する補機類も含まれ得る。
なおこのモータ駆動回路45と並列に電圧センサ41が
接続されているため、この電圧センサ41によって検出
された電圧は、HBCコントローラ51に出力される。
【0040】HBCコントローラ51は、図示しないマ
イクロプロセッサ、メモリ、入出力インタフェイス等か
ら構成される制御装置で、FCコントローラ53に接続
されているとともに、前述した電圧センサ33、電流セ
ンサ39、電圧センサ41等の各センサやスイッチング
素子36、37等にも接続されている。そして、このう
ちのメモリには、後述する補助電力供給処理(図2参
照)を実行可能な補助電力供給プログラムや一連の基本
処理を実行可能なシステムプログラム等が格納されてい
る。これにより、FCコントローラ53に対し所定情報
の受け渡しをすることができるほか、電圧センサ33か
ら入力されるバッテリ31のBT電圧Vbtの情報や電圧
センサ41から入力されるモータ駆動回路45に対する
印加電圧VRLの情報あるいは電流センサ39から入力さ
れるバッテリ31の出力電流Ibtの情報等に基づいて、
後述する補助電力供給処理を実行することができる。
【0041】FC/Mコントローラ53も、HBCコン
トローラ51と同様に、図示しないマイクロプロセッ
サ、メモリ、入出力インタフェイス等からなる制御装置
で、HBCコントローラ51や、燃料電池21、電圧セ
ンサ23、電流センサ25等にそれぞれ接続されてい
る。そしてこのメモリには、燃料電池制御処理を実行可
能な燃料電池制御プログラムが格納されている。これに
より、HBCコントローラ51に対し所定情報の受け渡
しや、FC電圧Vfcの情報やFC電流Ifcの情報に基づ
いて燃料電池21に供給される水素等の供給量の制御を
することができる。
【0042】次に、上述した燃料電池システム20を制
御するHBCコントローラ51による補助電力供給処理
の流れを図2に基づいて説明する。なお、この補助電力
供給処理は、図示しないメインプログラムによるタイマ
割り込み処理等によって所定周期ごとに起動されるもの
で、HBCコントローラ51のメモリに格納される補助
電力供給プログラムにより実行されるものである。
【0043】図2に示すように、補助電力供給処理は、
所定の初期化処理の後、まずステップS101により、
燃料電池21のFC電圧Vfcを電圧センサ23から読み
込む処理を行う。これにより、HBCコントローラ51
では、取得したFC電圧Vfcから、燃料電池21の現在
の発電状態を把握する。
【0044】続くステップS103では、ステップS1
01で取得したFC電圧Vfcが、後述するように予め設
定された所定の下限電圧値VL以上であるか否か、換言
すればFC電圧Vfcが所定の下限電圧値VLを下回らな
いか否か、を判断する処理を行う。そして、FC電圧V
fcが所定の下限電圧値VL以上である場合(FC電圧V
fcが所定の下限電圧値VLを下回らない場合)には(ス
テップS103でYes)、後述する理由から、バッテ
リ31による補助電力をモータ駆動回路45に補う必要
がないので、次ステップS105に処理を移行してスイ
ッチング素子36のDUTY制御を停止する処理を行う。
【0045】一方、ステップS103の判断により、F
C電圧Vfcが所定の下限電圧値VLよりも高いことを判
断できない場合(FC電圧Vfcが所定の下限電圧値VL
を下回る場合)には(ステップS103でNo)、後述
する理由から、バッテリ31による補助電力をモータ駆
動回路45に補う必要があるので、次ステップS107
に処理を移行してスイッチング素子36のDUTY制御を開
始する処理を行う。
【0046】ステップS105では、昇圧回路を構成す
るスイッチング素子36のベース端子あるいはゲート端
子に印加する所定周期のスイッチング信号を中止する処
理を行うことにより、スイッチング素子36による所定
のDUTY制御が停止され、バッテリ31等による昇圧回路
から補助電力の供給が行われないように制御される。こ
れにより、燃料電池21が発電効率の高い領域にある場
合には、バッテリ31等から過剰なエネルギ供給を防ぐ
ことができる。
【0047】一方、ステップS107では、スイッチン
グ素子36のベース端子あるいはゲート端子に所定周期
のスイッチング信号を印加する処理を行うことにより、
昇圧回路を構成するスイッチング素子36のオンオフ制
御が当該スイッチング信号による所定のDUTY制御によっ
て行われるので、昇圧回路から所定の補助電力がモータ
駆動回路45に供給されるように制御する。これによ
り、燃料電池21の発電効率の低い領域では、モータ駆
動回路45に対しバッテリ31等から補助電力が供給さ
れるので、発電効率の低い領域にある燃料電池21から
過剰に電力を取り出すことを防止することができる。
【0048】ここで、図3および図4を参照して、上述
した所定の下限電圧値VLがどのように決定され設定さ
れているかについて説明する。なお、図3は、単セル当
たりの燃料電池21の出力特性を示す特性図で、横軸に
燃料電池21の出力電流密度[A/cm2 ]、左縦軸に燃
料電池21のFC電圧[V]、右縦軸に燃料電池21の
出力電力密度[W/cm2 ]をとったもので、電流密度に
対する電圧の特性(以下「I-V 特性」という)を示す曲
線Aおよび電流密度に対する電力密度の特性(以下「I-
P 特性」という)を示す曲線Bがそれぞれ表されてい
る。
【0049】また、図4は、単セル当たりの燃料電池2
1の出力特性を示す特性図で、横軸に燃料電池21の出
力電流密度[A/cm2 ]、左縦軸に燃料電池21のFC
電圧[V]および出力電力密度[W/cm2 ]、右縦軸に
燃料電池21の電圧効率[%]をとったもので、図3と
同様のI-V 特性を示す曲線A、図3と同様のI-P 特性を
示す曲線Bおよび電流密度に対する電圧効率の特性(以
下「Vef特性」という)を示す曲線Cがそれぞれ表され
ている。この特性図は、燃料電池21の開放電圧値に対
するFC電圧Vfcの比率を示す曲線CをVef特性として
表すことにより、同特性図上に表されている曲線A(I-
V 特性)と曲線B(I-P 特性)との関係を明確にしたも
のである。なお曲線Aおよび曲線は、両者の特性上、互
いに重複して描かれているため、図4では1本の曲線に
見えることに留意されたい。
【0050】なお、図3および図4に示す各特性曲線
は、燃料電池21には必要な量の燃料としての水素ガス
および酸化剤としての空気が十分に供給され、燃料電池
21の水素極および空気極のイオン交換膜には十分な水
分が含まれており、燃料電池21の温度は十分に高く作
動温度範囲内にあり、燃料電池21を構成する部材の経
時劣化はほとんどないものとする。
【0051】(1) 図3に示すように、上述した所定の下
限電圧値VLは、燃料電池21によって供給可能な最大
電力WP を発電するときの電圧値VP に設定される。即
ち、図3に示す単セルのI-P 特性を示す曲線Bのピーク
点(最大電力点)P、つまり燃料電池21の最も大きい
電力(最大電力)WP (0.575W/cm2)を発電す
るときの電圧値VP を、同図に示す単セルのI-V 特性を
示す曲線Aから求め(電圧値VP =0.50V)、これ
を所定の下限電圧値VLに設定している。
【0052】これにより、燃料電池21のFC電圧Vfc
が当該電圧値VP (所定の下限電圧値VL)を下回ると
きには、燃料電池21は曲線Bのピーク点Pを超えて同
点P右側の出力電力の低下した領域(発電効率の低い領
域)で発電していることになる。このような理由から、
図2を参照して説明した補助電力供給処理では、ステッ
プS103において、FC電圧Vfcが所定の下限電圧値
VL(電圧値VP )を下回らないか否かを判断し、スイ
ッチング素子36のDUTY制御を開始または停止させてい
る。
【0053】(2) また、図3に示すように、当該所定の
下限電圧値VLは、燃料電池21によって供給可能な最
大電力WP を発電するときの電圧値VP 以上であって、
当該最大電力WP の95%を発電するときの電圧値VQ
以下に設定されても良い。即ち、図3に示す単セルのI-
P 特性を示す曲線Bのピーク点(最大電力点)P、つま
り燃料電池21の最も大きい電力(最大電力)W
P (0.575W/cm2)を発電するときの電圧値VP
を同図に示す単セルのI-V 特性を示す曲線Aから求め
(電圧値VP =0.50V)、この電圧値VP 以上で、
その95%の点Qにおける電力WQ (0.575×0.
95=0.546W/cm2 )を発電するときの曲線Aか
ら求めた電圧値VQ (0.56V)以下に所定の下限電
圧値VLが設定されている。
【0054】これにより、所定の下限電圧値VLにこの
ような設定幅(VP ≦VL≦VQ )を設けているので、
モータ駆動回路45(負荷の一部)の電力要求に即して
所定の下限電圧値VLを設定することができる。また、
燃料電池21のFC電圧Vfcが当該設定幅(VP ≦VL
≦VQ )の中で予め設定された下限電圧値VLを超えて
下回るときには、燃料電池21は曲線Bの点Qから点P
の範囲を超えて点P右側の出力電力の低下した領域(発
電効率の低い領域)で発電していることになる。このよ
うな理由から、補助電力供給処理のステップS103に
おいて、FC電圧Vfcが所定の下限電圧値VL(VP
VL≦VQ )を下回らないか否かを判断し、スイッチン
グ素子36のDUTY制御を開始または停止するようにして
も良い。
【0055】(3) さらに、図3に示すように、当該所定
の下限電圧値VLは、燃料電池21のI-V 特性曲線の傾
きが−0.4[V/A・cm2 ]の点のFC電圧値Vfc以
上、燃料電池21によって供給可能な最大電力WP を発
電するときの電圧値VP 以下の範囲内で設定されても良
い。例えば、図3に示すI-P 特性を示す曲線Bのピーク
点Pの前後における所定範囲(例えば電流密度0.1A
/cm2 ;図3に示すV1(1.15〜1.25)、V2
(1.05〜1.15)の範囲)の曲線Bの傾き(図3
に示すΔV1(−0.047V/0.1A・cm2 )、Δ
V2(−0.032V/0.1A・cm2 ))を得ること
により、その傾きの平均値((ΔV1+ΔV2)/2;
((−0.047−0.032)/2=−0.0395
≒−0.4[V/A・cm2 ]))を求めたものを「燃料
電池21のI-V 特性曲線の傾き」として定め、その傾き
のときの燃料電池21のFC電圧Vfc以上、最大電力W
P (0.575W/cm2 )の出力電圧値VP (0.50
V)以下の範囲内で設定するようにしても良い。
【0056】これにより、所定の下限電圧値VLにこの
ような、より具体的な設定幅を設けているので、燃料電
池21の特性およびモータ駆動回路45(負荷の一部)
の電力要求に即して所定の下限電圧値VLをより具体的
に設定することができる。また、燃料電池21のFC電
圧Vfcが当該範囲を超えて下回るときには、燃料電池2
1は点P右側の出力電力の低下した領域(発電効率の低
い領域)で発電していることになる。このような理由か
ら、補助電力供給処理のステップS103において、F
C電圧Vfcが所定の下限電圧値VLを下回らないか否か
を判断し、スイッチング素子36のDUTY制御を開始また
は停止するようにしても良い。
【0057】(4) また、図4に示すように、上述した所
定の下限電圧値VLは、燃料電池21の開放電圧値を1
00%としたときの、その35%以上50%以下の電圧
値(図4に示す白抜き矢印の範囲内)に設定されていて
も良い。なお、図4に示す曲線C上の点Rは、曲線Bの
ピーク点Pに対応するもので、電圧効率35%以上50
%以下の範囲にある。即ち、図4に示すように、当該所
定の下限電圧値VLは、燃料電池21の開放電圧値の観
点から、単セルのI-P 特性を示す燃料電池21の発電効
率の高い領域(ピーク点P)からVef特性を示す曲線C
により、発電効率の高い領域を電圧効率の範囲として定
めても良い。
【0058】これにより、所定の下限電圧値VLを容易
に設定することができる。また、開放電圧値の35%以
上50%以下の電圧値といった設定幅を設けているの
で、モータ駆動回路45(負荷の一部)の電力要求に即
して所定の下限電圧値VLを設定することができる。さ
らに、燃料電池21のFC電圧Vfcが当該所定の下限電
圧値VLの範囲を超えて下回るときには、燃料電池21
はその発電効率の高い所定範囲を超えて発電効率の低い
領域で発電していることになる。このような理由から、
補助電力供給処理のステップS103において、FC電
圧Vfcが所定の下限電圧値VLを下回らないか否かを判
断し、スイッチング素子36のDUTY制御を開始または停
止するようにしても良い。
【0059】なお、以上説明した(1) 〜(4) による所定
の下限電圧値VLの設定は、単セルの場合を例示して説
明したものである。そのため、実際の燃料電池システム
20においては上述した各値にセル数を乗じて得られた
値に所定の下限電圧値VLを設定する必要のあることに
留意されたい。
【0060】例えば、図5に示すように、燃料電池21
の出力特性が50kWにおいてピーク(同図に示す点P)
を示し、そのときの燃料電池21の出力電流/電圧が2
50A/200Vである場合には、所定の下限電圧値V
Lを200Vに設定する。これにより、電圧センサ23
により検出した燃料電池21のFC電圧Vfcに基づい
て、燃料電池21のFC電圧Vfcが200V以上を保持
し得るようにモータ駆動回路45等に対してバッテリ3
1から補助電力を供給する。
【0061】例えばモータ駆動回路45等からの要求電
力が60kWのときには、燃料電池21から50kWの発電
電力を供給し、燃料電池21のFC電圧Vfcが200V
以上を保持し得るようにバッテリ31から10kWの補助
電力を供給するので、燃料電池21の発電効率の低い領
域(図5に示す曲線βの点P右側)では、モータ駆動回
路45等に対して燃料電池21による50kWの電力供給
に加え、バッテリ31からも10kWの補助電力が供給さ
れ、全60kWの電力を供給する様子が、図5において直
線γに示す部分に表されている。このように燃料電池シ
ステム20では、燃料電池21の発電効率の高い領域
(図5に示す曲線βの点P左側)から発電効率の低い領
域(図5に示す曲線βの点P右側)に移行するとき、あ
るいはその手前で、バッテリ31による補助電力を加え
るので、曲線βに示す破線部分のような減少傾向の特性
に移行する前に負荷の要求に応えられる電力を供給する
ことができる(直線γ部分)。
【0062】以上説明したように本実施形態に係る燃料
電池システム20によると、電圧センサ23により、モ
ータ駆動回路45等の負荷に対し電力供給する燃料電池
21のFC電圧Vfcを検出し、バッテリ31により、検
出された燃料電池21のFC電圧Vfcが所定の下限電圧
値VLを下回ると、モータ駆動回路45等に対しバッテ
リ31から、燃料電池21のFC電圧Vfcが所定の下限
電圧値VL以上を保持し得る補助電力を供給する。つま
り、電圧センサ23により検出した燃料電池21のFC
電圧Vfcに基づいて、燃料電池21のFC電圧Vfcが所
定の下限電圧値VL以上を保持し得るようにモータ駆動
回路45等に対してバッテリ31から補助電力を供給す
るので、燃料電池21の出力電流に基づいた判断により
モータ駆動回路45等に補助電力を供給するものではな
い。これにより、燃料電池21の発電効率の低い領域で
は、モータ駆動回路45等に対して燃料電池21による
電力供給に加え、バッテリ31からも補助電力が供給さ
れるので、発電効率の低い領域にある燃料電池21から
過剰に電力を取り出すことを防止することができる。し
たがって、燃料電池21を発電効率の高い領域で発電さ
せ、発電効率の低い領域では燃料電池21の発電を抑制
し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの
電気的構成を示す回路図である。
【図2】本実施形態の燃料電池システムの補助電力供給
処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】燃料電池(単セル当たり)の出力特性を示す特
性図で、電流密度[A/cm2 ]に対する電圧[V]の特
性を示す曲線Aおよび電流密度[A/cm2 ]に対する電
力密度[W/cm2 ]の特性を示す曲線Bを示すものであ
る。
【図4】燃料電池(単セル当たり)の出力特性を示す特
性図で、電流密度[A/cm2 ]に対する電圧[V]の特
性を示す曲線A、電力密度[W/cm2 ]の特性を示す曲
線Bおよび電流密度[A/cm2 ]に対する電圧効率
[%]の特性を示す曲線Cを示すものである。
【図5】本実施形態の燃料電池システムにより負荷に供
給される電力の電流電圧特性曲線αおよび電流電力特性
曲線β、γを示すものである。
【図6】燃料電池の出力特性を示す特性図で、電流電圧
特性曲線(良好時α、劣化時α’)および電流電力特性
曲線(良好時β、劣化時β’)を示すものである。
【符号の説明】
20 燃料電池システム 21 燃料電池 23 電圧センサ (電圧検出手段) 31 バッテリ (蓄電手段) 35 リアクトル (補助電力供給手段) 36 スイッチング素子 (補助電力供給手段) 45 モータ駆動回路 (負荷) 51 HBCコントローラ(補助電力供給手段) Vfc 燃料電池のFC電圧 VL 所定の下限電圧値 (所定の電圧値) VP 下限電圧(所定の電圧値、最大電力を発電す
るときの電圧値) VQ 下限電圧(所定の電圧値、最大電力の95%
以上を発電するときの電圧値)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に対しそれぞれ並列に接続された燃
    料電池および蓄電手段を備える燃料電池システムであっ
    て、 前記負荷に対し電力供給する燃料電池と、 前記燃料電池の出力電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段により検出された前記燃料電池の出力
    電圧が所定の電圧値を下回ると、前記負荷に対し前記蓄
    電手段から、前記燃料電池の出力電圧が前記所定の電圧
    値以上を保持し得る補助電力を供給する補助電力供給手
    段と、 を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 前記所定の電圧値は、前記燃料電池によ
    って供給可能な最大電力を発電するときの電圧値に設定
    されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記所定の電圧値は、前記燃料電池によ
    って供給可能な最大電力を発電するときの電圧値以上で
    あって、当該最大電力の95%を発電するときの電圧値
    以下に設定されていることを特徴とする請求項1記載の
    燃料電池システム。
  4. 【請求項4】 前記所定の電圧値は、前記燃料電池の出
    力電流に対する出力電圧特性における当該特性曲線の傾
    きが−0.4[V/A・cm2 ]のときの電圧値以下、前
    記燃料電池によって供給可能な最大電力を発電するとき
    の電圧値以上の範囲内で設定されていることを特徴とす
    る請求項1記載の燃料電池システム。
  5. 【請求項5】 前記所定の電圧値は、前記燃料電池の開
    放電圧値を100%としたときの、その35%以上50
    %以下の電圧値に設定されていることを特徴とする請求
    項1記載の燃料電池システム。
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