JP2005123110A - 燃料電池給電システムおよびその出力制御方法 - Google Patents

燃料電池給電システムおよびその出力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 携帯情報機器等の小型機器に好適な燃料電池給電システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池2と直流−直流変換器3を直列接続し、直流−直流変換器3の出力側で燃料電池2と直流蓄電装置9を並列接続し、燃料電池2と直流−直流変換器3の間に電流計測器4と電圧計測器5を接続して燃料電池給電システム1を構成する。そして、燃料電池2の出力電力を、電圧計測器5で検出される出力電圧があらかじめ設定された燃料電池2の出力最低電圧値以上になるように直流−直流変換器3によって制御し、電流計測器4で検出される出力電流があらかじめ設定された燃料電池2の安定出力電流値以下になるように直流−直流変換器3によって制御する。
【選択図】 図7

Description

本発明は燃料電池給電システムおよびその出力制御方法に関し、特に燃料電池および二次電池等の蓄電装置を備えた燃料電池給電システムおよびその出力制御方法に関する。
燃料電池は、燃料と酸化ガスから直接電気エネルギーを取り出せることで知られており、発電プラントや電気自動車用電源、家庭用分散電源等の中大型発電システム用として研究開発が行われてきた。しかし、近年、この燃料電池を小型化し、携帯電話やノートPC等の携帯情報機器の駆動電源として用いる動きが活発になっている。これは、主に、燃料にメタノール水溶液を用いる直接メタノール型燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell,以下「DMFC」と略す。)に関する研究開発が進んできたためである。
DMFCは、メタノール水溶液を直接負極に供給して発電するため、水素を燃料として使用した場合に比べて装置が簡略化できる、または燃料の取扱いが容易であるという長所がある。しかし、DMFCは、従来の化学電池に比べてその内部インピーダンスが非常に大きいため、負荷変動に弱いという問題点がある。そのため、負荷変動の大きい情報機器で使用するには、二次電池やコンデンサ等の直流蓄電装置を併用するのが一般的である。このとき、DMFCは小型機器の駆動電力を供給するだけでなく、併用されている直流蓄電装置を充電する役割も果たす。
従来、このように燃料電池と蓄電装置を併用した燃料電池給電システムがいくつか提案されている(例えば特許文献1参照)。
図10は従来の燃料電池給電システムの一例である。この燃料電池給電システム100では、直流−直流変換器102の出力側に設けられた電流計測器103、電圧計測器104、電力計測器105、および直流蓄電装置106の入出力部分に設けられた電流計測器107、電力計測器108の各計測値に基づき、直流−直流変換器102に燃料電池101の出力値が設定される。そして、燃料電池101は、直流−直流変換器102の出力設定値に応じて直流電力を出力する。直流−直流変換器102は、燃料電池101から出力された直流電力の電圧を調節して出力し、電力供給装置109で交流電力に変換して負荷110に供給する。
このような燃料電池給電システム100において、負荷110が変動して電力供給装置109の要求電力が直流−直流変換器102の出力電力を上回った場合には、直流蓄電装置106が放電して電力供給装置109に不足電力分を供給する。逆に、負荷110が変動して電力供給装置109の要求電力が直流−直流変換器102の出力電力を下回った場合には、直流蓄電装置106に余剰電力が蓄えられる。また、この燃料電池給電システム100では、直流蓄電装置106の残存容量に応じて直流−直流変換器102の出力設定値を増減させ、直流蓄電装置106の充放電が制御されるようになっている。
特開2001−231176号公報(段落番号〔0024〕〜〔0032〕,図1)
しかし、携帯情報機器等の小型機器に適用する小型のDMFC等の燃料電池と蓄電装置を併用した燃料電池給電システムを小型機器用駆動電源として実用化するには以下のような課題がある。
例えば、上記図10に示した従来の燃料電池給電システム100を小型機器用駆動電源として使用した場合、燃料電池101の出力は、直流−直流変換器102より出力側の計測器103,104,105,107,108に基づき、直流−直流変換器102の出力を一定にするように設定される。このとき、燃料電池101の稼動状態すなわち出力電流と出力電圧は、この燃料電池101の内部インピーダンスの変化によって大きく変わるため、燃料電池101の内部インピーダンスが不安定な場合に問題を生じる。燃料電池101の内部インピーダンスは、長期間放置後の電源投入時や長時間の連続発電時には特に安定しないため、燃料電池101の性能低下を引き起こしやすい。また、小型機器は、電源オンオフの機会が比較的多く、広い温度環境下で使用されることも想定され、燃料電池の内部インピーダンスが安定しない状況が頻繁に起こり得る。
さらに、内部インピーダンスの大きさによっては、直流−直流変換器102の出力設定値を満足するだけの電力を燃料電池101が出力できない発電不能状態に陥ることもある。この場合、直流蓄電装置106が小型機器用駆動電源として発電する。このような場合、不足電力を補おうとして燃料電池の出力電流が大きくなり、燃料電池の総発電電力量が減少してしまうという問題が生じる。小型機器に搭載する燃料電池は、サイズ的な制約から燃料搭載量が制限されるため、その使用に当たり燃料電池の総発電電力量について十分考慮しなければならない。
以上述べたように、燃料電池を携帯情報機器等の小型機器用駆動電源(燃料電池給電システム)として用いるためには、このような小型機器特有の課題に対応できることが必須となる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、携帯情報機器等の小型機器に好適な燃料電池給電システムおよびその出力制御方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、図7に例示する構成によって実現可能な燃料電池給電システムが提供される。本発明の燃料電池給電システムは、燃料電池と、前記燃料電池の出力側に接続され出力電力を変換する直流−直流変換器と、前記直流−直流変換器の出力側に負荷と並列に接続される蓄電装置とを有する燃料電池給電システムにおいて、前記燃料電池と前記直流−直流変換器との間に前記燃料電池の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と前記燃料電池の出力電流を検出する出力電流検出回路とを有し、前記直流−直流変換器は、前記出力電圧検出回路によって検出される前記燃料電池の出力電圧が所定の前記燃料電池の出力最低電圧値以上になるように前記燃料電池の出力電力を制御するとともに、前記出力電流検出回路によって検出される前記燃料電池の出力電流が所定の前記燃料電池の安定出力電流値以下になるように前記燃料電池の出力電力を制御することを特徴とする。
図7に例示する燃料電池給電システム1では、燃料電池2と直流−直流変換器3が直列接続され、負荷7と並列に接続された直流蓄電装置9が直流−直流変換器3の出力側で燃料電池2と並列接続されており、燃料電池2と直流−直流変換器3の間に、出力電流検出回路である電流計測器4と出力電圧検出回路である電圧計測器5が接続されている。そして、この燃料電池給電システム1の直流−直流変換器3は、電圧計測器5で検出される燃料電池2の出力電圧が、所定の燃料電池2の出力最低電圧値以上になるように、燃料電池2の出力電力を制御するとともに、電流計測器4で検出される燃料電池2の出力電流が、所定の燃料電池2の安定出力電流値以下になるように、燃料電池2の出力電力を制御するようになっている。これにより、燃料電池2の出力電圧および出力電流を、燃料電池2の内部インピーダンスに応じて制御することが可能になる。
また、本発明では、燃料電池と蓄電装置とを備えた燃料電池給電システムの出力制御方法において、前記燃料電池の出力電圧が所定の前記燃料電池の出力最低電圧値以上になるように前記燃料電池の出力電力を制御するとともに、前記燃料電池の出力電流が所定の前記燃料電池の安定出力電流値以下になるように前記燃料電池の出力電力を制御することを特徴とする燃料電池給電システムの出力制御方法が提供される。
このような燃料電池給電システムの出力制御方法によれば、燃料電池の出力電力を、燃料電池の出力電圧が出力最低電圧値以上になるように制御するとともに、燃料電池の出力電流が安定出力電流値以下になるように制御する。これにより、燃料電池の出力電圧および出力電流を、燃料電池の内部インピーダンスに応じて制御することが可能になる。
本発明の燃料電池給電システムは、燃料電池の出力電力をその内部インピーダンスに応じて制御することが可能であり、電源オンオフの機会が多く、広い温度環境下で使用される小型機器の駆動電源として好適である。さらに、燃料電池の出力電力をその内部インピーダンスに応じて制御することにより、燃料電池の総発電電力量を増加させることができ、燃料搭載量が制限される小型機器用駆動電源として好適である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は燃料電池給電システムに用いられる燃料電池の構成例の断面図である。図1に示す燃料電池2は、電池部筐体2aの内部に燃料としてメタノール水溶液が貯蔵される燃料貯蔵部2bを有し、この燃料貯蔵部2bに隣接して負極集電体層2cが設けられている。この負極集電体層2cは、これに対向して電池部筐体2a内に設けられた正極集電体層2dと負荷等を介して電気的に接続されるようになっている。負極集電体層2cと正極集電体層2dの間には、電解質層2eを挟んで、負極集電体層2c側に負極触媒層2fが、正極集電体層2d側に正極触媒層2gが、それぞれ設けられている。また、負極集電体層2c側の燃料貯蔵部2b、および正極集電体層2d側の電池部筐体2aには共に開口部が形成されている。燃料電池2は、これが用いられる燃料電池給電システムが適用される携帯情報機器等の小型機器に応じて、その小型機器に搭載可能なサイズで構成することができる。
上記構成の燃料電池2において、燃料貯蔵部2b内のメタノール水溶液が開口部を通って負極触媒層2fへ移動すると、触媒反応によってメタノールが主に二酸化炭素と水素イオンに分解されて電子が取り出される。二酸化炭素は燃料電池2外部に排出され、一方、水素イオンは、電解質層2eを通って正極触媒層2gへと移動する。取り出された電子は負極集電体層2cから燃料電池2外部へと流れて負荷等の電力として供給され、正極集電体層2dに戻される。水素イオンは、電池部筐体2aの開口部から入る空気中の酸素と正極集電体層2dに戻された電子との正極触媒層2gでの触媒反応によって還元され、最終的には主に水が生成される。ここで生成された水は、必要に応じて燃料のメタノール水溶液に戻される。
ここで、このような小型燃料電池の出力特性について説明する。
図2は一定電流密度で燃料電池を連続放電したときの放電時間と電池電圧の関係の一例を示す図である。図2において、横軸は放電時間(min)、縦軸は電池電圧(V)をそれぞれ表している。この図2には、燃料を注入した直後に電流密度45mA/cm2で連続放電したときの結果を示している。放電開始直後には、電解質の伝導度、セル稼動温度、燃料濃度等、燃料電池の稼動状態が一定でなく、その内部インピーダンスが安定しないため、燃料電池がうまく稼動せず、電池電圧が低い状態になっている。放電中盤では、燃料電池の内部インピーダンスが安定してくるため、電池電圧が比較的一定になる。したがって、この領域の辺りが燃料電池の安定稼動領域(または安定稼動状態)になる。その後、放電終盤に向かって電池電圧は徐々に低下していく。
図3は連続放電時の放電開始0,10,30,60,90分後の燃料電池の出力特性を示す図である。図3において、横軸は電流密度(mA/cm2)、縦軸は電池電圧(V)および出力電力密度(mW/cm2)をそれぞれ表している。図3には電流密度27mA/cm2で連続放電したときのデータを用いている。燃料電池の電流(I)−電圧(V)特性は、V=−R×I+V0(R,V0:定数)のような一次式で近似でき、R,V0が放電時間に伴い変化する。また、燃料電池の電流(I)−電力(W)特性は、W=I×V=−R×I2+V0×I(R,V0:定数)のように上に凸の二次曲線で描かれ、各放電時間での二次曲線の最大値が各放電時間でのピーク出力電力密度になる。したがって、燃料電池は、その稼動状態に対して出力できる電力の限界が決定され、例えば、図3に示したように、ピーク出力電力密度は、放電開始直後(0分後)には約9mW/cm2、放電開始10分後には約15mW/cm2、放電開始30分後には約20mW/cm2となっている。
図4は連続放電時の放電時間と燃料電池のピーク出力電力密度の関係を示す図である。この図4において、横軸は放電時間(min)、縦軸はピーク出力電力密度(mW/cm2)をそれぞれ表している。この図4に示したように、ピーク出力電力密度の最大値(燃料電池の最大出力電力密度)は、最小値(燃料電池の最低出力電力密度)に対して約2倍程度も大きくなっている。
一般に、家庭用や自動車用の中大型の燃料電池の場合は、サイズ的な制約が少なく、携帯情報機器等の小型機器に比べて非常に多くの燃料が供給できるため、放電中盤の安定稼動領域が非常に長くなる。そのため、燃料電池の出力が安定な条件下での連続稼動が可能である。このような中大型燃料電池を用いた燃料電池給電システムでは、放電開始直後から燃料電池の内部インピーダンスが落ち着いてその稼動が安定するまでの時間を「起動時間」と称し、起動時間の電力を積極的に使用しないことがある。しかし、携帯情報機器等の小型機器に燃料電池を搭載するときには、小型機器の電源オンオフの機会が中大型燃料電池を搭載した機器に比べ格段に多いことから、燃料電池の内部インピーダンスが安定しないことが多く、発電全体に対して起動時間の占める割合が非常に多くなる。そのため、小型機器用の燃料電池給電システムにおいては、起動時間に発電される電力を積極的に制御して小型機器の駆動に生かす必要がある。さらに、小型機器に搭載する燃料電池の場合は、その使用環境温度が中大型燃料電池に比べ遥かに幅広いことが想定され、そのような場合にも温度に影響されて燃料電池の内部インピーダンスが安定せず、燃料電池の出力が変化する。起動時間の不安定出力への対応は、温度変化等その他の要因による不安定出力への対応にも繋がるため、非常に重要なものとなる。また、小型機器に搭載する燃料電池は、サイズ的な制約から燃料搭載量が制限されるため、その使用に当たり燃料電池の総発電電力量についても十分考慮しなければならない。
このように、燃料電池給電システムを小型機器用駆動電源として用いるためには、中大型燃料電池を用いるときと全く異なる小型機器特有の使用条件下で、限られた燃料から安定的かつ効率的に電力量を取り出すような出力制御を行う必要がある。燃料電池給電システムの出力制御方法としては、例えば、燃料電池を一定出力電力で制御する方法や最大出力電力で制御する方法等が考えられる。
そこで、まず、燃料電池を一定出力電力で制御する方法について説明する。この制御の長所は、燃料電池が安定稼動状態(ピーク出力電力密度がほぼ一定状態)にあるときには、出力側の負荷変動に対して燃料電池の稼動状態が影響を受けず、燃料電池を常時一定状態で稼動させることができることにある。しかしながら、この制御には次のような問題点もある。
図5は燃料電池を一定出力電力で制御する方法の説明図である。図5において、横軸はピーク出力電力密度(mW/cm2)、縦軸は電流密度(mA/cm2)および電池電圧(V)を表している。この図5には、図2および図3のデータを基に燃料電池を9mW/cm2,18mW/cm2の一定出力電力で放電させたときの燃料電池のピーク出力電力密度と電流密度、電池電圧の関係を示している。燃料電池を一定出力電力で放電した場合、図5のようにピーク出力電力密度の増加に伴い燃料電池の出力は電圧上昇・電流低下に変化する。
この制御方式の最大の問題は、燃料電池を例えば18mW/cm2以上の十分な出力電力密度で稼動させようとしたときには、燃料電池の内部インピーダンスが安定して、出力電力密度が十分大きくなるまでの一定時間待機する必要があることである。一定出力電力での放電時にこのような電力不足を回避する方法としては、図5中矢印で示したように出力電力設定を可変にして制御する方法があるが、その場合、燃料電池の出力状態を燃料電池近傍でモニターする検出手段、あるいは制御のための演算装置等が必要になり、大規模化してしまう。さらに、実用稼動領域とした18mW/cm2の放電においても、電流密度は45mA/cm2〜55mA/cm2の範囲で変動するため、燃料電池の稼動状態が不安定になり、燃料の消費速度が一定にならない。
次に、燃料電池を最大出力電力で制御する方法について説明する。この制御の長所は、燃料電池の稼動状態によらず燃料電池が常に最大出力電力で放電されるため、大電力放電が可能となることである。しかしながら、この制御には次のような問題点もある。
図6は燃料電池を最大出力電力で制御する方法の説明図である。図6において、横軸はピーク出力電力密度(mW/cm2)、縦軸は電流密度(mA/cm2)、出力電力密度(mW/cm2)および電池電圧(V)を表している。この図6には、図2および図3のデータを基に燃料電池を最大出力電力で放電させたときの燃料電池のピーク出力電力密度と電流密度、電池電圧の関係を示している。燃料電池を最大出力電力で放電したとき、燃料電池のピーク出力電力密度の変動は、特に電池の出力電流に現われる。
この制御方式の最大の問題は、燃料電池を十分な出力電力を持つ稼動領域、例えばピーク出力電力密度18mW/cm2以上で稼動させるときに非常に大きな電流が流れてしまうことである。図3の出力特性に示したように、電流密度と出力電力密度の関係は上に凸の二次関数で近似され、この曲線のピーク近傍は電流密度を変化させても出力電力密度が大きく変動しない。携帯情報機器等の小型機器に搭載される燃料電池は、燃料搭載量が限られるため、電流密度を大きくすることは燃料電池の稼働時間を短くすることになり、稼働時間も考慮した電力量(mW・h/cm2)を低下させることになる。
以下では、上記図1に示したような構成を有する燃料電池2を用い、携帯情報機器等の小型機器用駆動電源に好適な燃料電池給電システムの構成および出力制御について説明する。
図7は燃料電池給電システムの構成例を示す図である。図7に示す燃料電池給電システム1は、燃料電池2を備え、この燃料電池2には、燃料電池2の直流電力の電圧を調整し電力変換して出力するとともに燃料電池2の出力制御を行う直流−直流変換器3が直列に接続されている。燃料電池2と直流−直流変換器3の間には、燃料電池2の出力電流および出力電圧を検出する出力電流検出回路である電流計測器4および出力電圧検出回路である電圧計測器5が接続されている。直流−直流変換器3には、直流電力を交流電力に変換する電力供給装置6が直列に接続され、電力供給装置6によって変換された交流電力は、携帯情報機器等の小型機器に用いられる各種負荷7に分配供給されるようになっている。直流−直流変換器3と電力供給装置6の間には、電圧計測器8が接続され、また、直流−直流変換器3の出力側には、燃料電池2および負荷7に並列に直流蓄電装置9が接続されている。この直流蓄電装置9は、1または2以上の二次電池等から構成される。ここでは、直流蓄電装置9には、直列接続された3つの二次電池を用いている。
なお、燃料電池給電システム1は、少なくとも燃料電池2、直流−直流変換器3、電流計測器4、電圧計測器5,8および直流蓄電装置9を構成要素として含み、電力供給装置6および負荷7を有していることを必ずしも要しない。電力供給装置6および負荷7は、電力供給装置6および負荷7を含まない燃料電池給電システム1に別に接続されてもよく、また、電力供給装置6および負荷7を含まない燃料電池給電システム1を適用する小型機器側に設けられていてもよい。以下では、電力供給装置6および負荷7を含めて燃料電池給電システム1が構成されているものとして説明する。
次に、上記構成を有する燃料電池給電システム1の出力制御について説明する。
図8は燃料電池給電システムの出力制御の一例を示す図である。図8では、横軸はピーク出力電力密度(mW/cm2)、縦軸は電流密度(mA/cm2)、出力電力密度(mW/cm2)および電池電圧(V)を表している。なお、図8は、図2および図3に示したデータに基づくものである。
燃料電池給電システム1の出力制御では、あらかじめ燃料電池2の出力最低電圧値Vminと安定出力電流値Iconstを設定する。出力最低電圧値Vminには、燃料電池2が出力することのできる電圧の下限値を設定したり、電力供給装置6や負荷7あるいは直流蓄電装置9に応じて必要になる適当な電圧値を設定したりすることができる。また、安定出力電流値Iconstには、燃料電池2が安定して出力することのできる範囲の適当な電流値を設定することができる。例えば、発電開始直後の燃料電池2の内部インピーダンスでのピーク出力電力密度付近における出力電圧を出力最低電圧値Vmin、出力電流を安定出力電流値Iconstとする。この図8の例では、出力最低電圧値Vminを0.27V、安定出力電流値Iconstを48mA/cm2としている。そして、この図8の例では、燃料電池給電システム1は、燃料電池2の稼動状態を表すピーク出力電力密度が約13mW/cm2以下のときには、燃料電池2の出力電圧が出力最低電圧値Vmin以上になるように、電池電圧を出力最低電圧値Vminで一定にし、電流密度を変動させる。一方、燃料電池2のピーク出力電力密度が約13mW/cm2以上のときには、燃料電池給電システム1は、燃料電池2の出力電流が安定出力電流値Iconst以下になるように、電流密度を安定出力電流値Iconstで一定にし、電池電圧を変動させる。
例えばピーク出力電力密度が約13mW/cm2以下のときに燃料電池2の内部インピーダンスが大きくその稼動状態が不安定であるとすると、燃料電池給電システム1は、電力不足を回避するために、出力最低電圧値Vminでの定電圧制御を行う。また、例えばピーク出力電力密度が約13mW/cm2以上のときに燃料電池2の内部インピーダンスが小さくその稼動状態が安定であるとすると、燃料電池給電システム1は、燃料消費速度や稼動状態を一定にするために、安定出力電流値Iconstでの定電流制御を行う。
この図8に例示したように燃料電池給電システム1の出力制御を行うことにより、燃料電池2の稼動状態変動の全領域で連続的に出力電流および出力電圧が変動するため、一定出力電力制御のような急激な電流密度の変動がない(図5)。さらに、燃料電池2の稼動状態が良好なとき、すなわちピーク出力電力密度が大きいときに電流密度の変動がないため、最大出力電力制御のような電流密度の増加がない(図6)。さらに、ピーク出力電力密度が最大になったときに大電力で放電できる(本例では最大出力電力の89%)。これらの長所により、電池出力・燃料消費の両面から非常に安定的かつ効率的な燃料電池2の稼動が実現可能になる。
このような出力制御を行うため、燃料電池給電システム1では、例えば、燃料電池2の出力最低電圧値Vminおよび燃料電池2の安定出力電流値Iconstと共に、直流蓄電装置9の蓄電最高電圧値Vmaxが直流−直流変換器3にあらかじめ設定される。直流−直流変換器3は、燃料電池2の出力電流と出力電圧をそれぞれ電流計測器4と電圧計測器5で監視する。そして、直流−直流変換器3は、電圧計測器5によって検出される燃料電池2の出力電圧(直流−直流変換器3の入力側電圧)が出力最低電圧値Vmin以上になるように、出力最低電圧値Vminで燃料電池2を定電圧稼動させる。さらに、直流−直流変換器3は、電流計測器4によって検出される燃料電池2の出力電流(直流−直流変換器3の入力側電流)が安定出力電流値Iconst以下になるように、安定出力電流値Iconstで燃料電池2を定電流稼動させる。また、直流−直流変換器3は、その出力側電圧を電圧計測器8で監視し、この電圧計測器8で蓄電最高電圧値Vmaxより大きい電圧を検出したときには、出力側電圧が蓄電最高電圧値Vmaxで定電圧となるように直流−直流変換器3の出力電力を制御する。
燃料電池2は、その内部インピーダンスに応じた直流電力を直流−直流変換器3へ出力し、直流−直流変換器3は、その直流電力を変換して直流母線10へ出力する。直流−直流変換器3から直流母線10に出力される電力は、電圧計測器8による直流−直流変換器3の出力側電圧が蓄電最高電圧値Vmax以下のときには燃料電池2の出力電力と直流−直流変換器3の変換効率によって決定される。一方、電圧計測器8による直流−直流変換器3の出力側電圧が蓄電最高電圧値Vmaxより大きいときには、直流−直流変換器3から直流母線10に出力される電力は、電力供給装置6、負荷7および直流蓄電装置9の内部インピーダンスにより決定される。
図9は燃料電池給電システムにおける直流−直流変換器の制御フローを示す図である。燃料電池給電システム1において、直流−直流変換器3では、まず、電圧計測器8で検出された出力側電圧が蓄電最高電圧値Vmax以下であるか否かが判断される(ステップS1)。このステップS1において、直流−直流変換器3の出力側電圧が蓄電最高電圧値Vmax以下であると判断された場合には、直流−直流変換器3では、電圧計測器5で検出された入力側電圧(燃料電池2の出力電圧)が出力最低電圧値Vminより小さいか否かが判断される(ステップS2)。このステップS2において、直流−直流変換器3の入力側電圧が出力最低電圧値Vminより小さいと判断された場合には、直流−直流変換器3は、燃料電池2の出力電力を出力最低電圧値Vminで定電圧制御する(ステップS3)。このような入力側電圧に基づく定電圧制御(以下「入力電圧定電圧制御」という。)の後、直流−直流変換器3は、電力変換を行い(ステップS4)、電圧計測器8で検出された出力側電圧で出力を行う(ステップS5)。この出力は、直流−直流変換器3によっては制御されない。出力側電圧・電流を設定するための検出回路は必要なく、これらは電力供給装置6、負荷7および直流蓄電装置9によって自動的に決定される。
また、ステップS2において、直流−直流変換器3の入力側電圧が出力最低電圧値Vmin以上であると判断された場合には、直流−直流変換器3は、入力側電流(燃料電池2の出力電流)を電流計測器4で検出し、燃料電池2の出力電力を安定出力電流値Iconstで定電流制御する(ステップS6)。このような入力側電流に基づく定電流制御(以下「入力電流定電流制御」という。)の後は、上記入力電圧定電圧制御同様、直流−直流変換器3が電力変換を行い(ステップS4)、電圧計測器8で検出された直流−直流変換器3の出力側電圧で出力を行う(ステップS5)。この出力は、直流−直流変換器3によっては制御されず、電力供給装置6、負荷7および直流蓄電装置9によって自動的に決定される。
また、ステップS1において、電圧計測器8で検出された直流−直流変換器3の出力側電圧が蓄電最高電圧値Vmaxより大きいと判断された場合には、直流−直流変換器3の出力電力を蓄電最高電圧値Vmaxで定電圧制御(以下「出力電圧定電圧制御」という。)する(ステップS7)。
このような燃料電池給電システム1の出力制御により、燃料電池2の出力電流および出力電圧を、燃料電池2の内部インピーダンスに応じて制御することができる。例えば、燃料電池2の内部インピーダンスが大きく、その出力電圧が出力最低電圧値Vminより小さくなる場合を想定する。この場合、直流−直流変換器3による入力電圧定電圧制御(ステップS1〜S5)によって、燃料電池2の出力電力を出力最低電圧値Vminで定電圧制御し、その出力電力をできるだけ大きくして電力不足を回避する。また、例えば、燃料電池2の内部インピーダンスが小さく、その出力電圧が出力最低電圧値Vmin以上蓄電最高電圧値Vmax以下である場合を想定する。この場合、直流−直流変換器3による入力電流定電流制御(ステップS1,S2,S6,S4,S5)によって、燃料電池2の出力電力を安定出力電流値Iconstで定電流制御する。これにより、燃料電池2内部の発電反応速度を一定にするとともに、定電圧制御に比べて燃料の消費速度を遅くし、総発電電力量を大きくすることができる。また、例えば、直流−直流変換器3の出力側電圧が蓄電最高電圧値Vmaxより大きくなる場合には、蓄電最高電圧値Vmaxでの出力電圧定電圧制御(ステップS1,S7)によって、直流−直流変換器3の出力電力を制御し、直流蓄電装置9の過充電を防止することができる。
このように、燃料電池給電システム1によれば、燃料電池2の出力電力は、その内部インピーダンスによって決定される燃料電池2の最大出力電力以下に制御される。そのため、この燃料電池給電システム1では、従来出力電力を制御するときに起こり得た燃料電池2の出力不足による発電不能状態に陥ることがない。そして、内部インピーダンスが大きく、燃料電池2が電力供給装置6の要求電力以下で稼動するときには、燃料電池2は直流蓄電装置9の補助電源として電力供給装置6に電力を供給することができる。内部インピーダンスが小さく、燃料電池2が電力供給装置6の要求電力以上で稼動するときには、燃料電池2は電力供給装置6の主電源として電力を供給することができると共に、余剰電力で直流蓄電装置9を充電することができる。また、電力供給装置6の要求電力がほぼゼロのときには、直流−直流変換器3の出力を蓄電最高電圧値Vmaxで定電圧制御し、直流蓄電装置9を安全に充電することができる。
次いで、燃料電池2の総発電電力量について述べる。例えば、発電開始直後の燃料電池2の内部インピーダンスでのピーク出力電力密度における出力電圧を出力最低電圧値Vmin、出力電流を安定出力電流値Iconstとする。発電の進行に伴って燃料電池2の内部インピーダンスは低下し、それに伴い燃料電池2のピーク出力電力密度は増大する。このとき、燃料電池2を出力最低電圧値Vminで定電圧稼動すると、内部インピーダンスが1/x(ただしx>1とする。以下同じ。)になっても、燃料電池2の総発電電力量はそのままである。しかし、燃料電池2を安定出力電流値Iconstで定電流稼動すると、内部インピーダンスが1/xに低下したとき、総発電電力量は(2x−1)/x倍に増加する。この差は、燃料電池2の内部インピーダンスの低下分を、定電圧稼動では電流として利用し、定電流稼動では電圧として利用するためであり、一定量の燃料しか搭載できない携帯情報機器等においては、電流が増加すると稼働時間が減少し、出力向上と相殺されて総発電電力量が一定になることによる。
上記電力分配挙動および総発電電力量上昇は、特に平均稼動電力と最大出力電力の差が大きい携帯情報機器等の給電システムとして良好な特性であり、直流蓄電装置9の電力消費を燃料電池2で抑制することが可能になるため、携帯情報機器等の稼働時間を大幅に延長することが可能になる。
なお、以上の説明では、あらかじめ設定された出力最低電圧値Vmin以上になるよう直流−直流変換器3が燃料電池2の出力電力を増減させるために、燃料電池2の出力電力を定電圧で制御するようにしたが、出力電力を増減させる制御はこれに限定されるものではない。定電圧制御の代わりに、例えば直流−直流変換器3にあらかじめ安定出力電流値Iconstより小さい出力制限電流値Iminと出力最低電圧値Vmin以上蓄電最高電圧値Vmax以下となる出力切替電圧値Vcを設定し、安定出力電流値Iconstでの定電流制御時に出力最低電圧値Vminを検出したときには、燃料電池2の出力制限電流値Iminに切り替えて定電流制御し、出力制限電流値Iminでの定電流制御時に出力切替電圧値Vcを検出したときに、燃料電池2の出力電流を安定出力電流値Iconstに切り替えて定電流制御する定電流制御切替機能を持たせてもよい。また、出力切替電圧値Vcの設定条件により、切替時出力をパルスにすることも可能であり、このパルス電流によって燃料電池2の出力電力を増減させてもよい。
また、以上の説明では、直流蓄電装置9として二次電池を用いたが、二次電池以外の直流蓄電装置9、例えばコンデンサ等を用いてもよい。また、そのときは、コンデンサとさらに並列して小型のコイン電池等の二次電池を接続してもよい。
さらに、以上の説明では、直流蓄電装置9の蓄電最高電圧値Vmaxを上限とした定電圧で直流−直流変換器3の出力電力を制御するようにしたが、直流蓄電装置9に蓄電最高電圧値Vmaxの制限がないときにはそのような制御を要しない。
本発明の燃料電池給電システムおよびその出力制御方法は、携帯情報機器等の小型機器用駆動電源のほか、発電プラントや電気自動車用電源、家庭用分散電源等にも適用可能である。
(付記1) 燃料電池と、前記燃料電池の出力側に接続され出力電力を変換する直流−直流変換器と、前記直流−直流変換器の出力側に負荷と並列に接続される蓄電装置とを有する燃料電池給電システムにおいて、
前記燃料電池と前記直流−直流変換器との間に前記燃料電池の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と前記燃料電池の出力電流を検出する出力電流検出回路とを有し、
前記直流−直流変換器は、前記出力電圧検出回路によって検出される前記燃料電池の出力電圧が所定の前記燃料電池の出力最低電圧値以上になるように前記燃料電池の出力電力を制御するとともに、前記出力電流検出回路によって検出される前記燃料電池の出力電流が所定の前記燃料電池の安定出力電流値以下になるように前記燃料電池の出力電力を制御することを特徴とする燃料電池給電システム。
(付記2) 前記蓄電装置の蓄電最高電圧値を上限とした定電圧で前記直流−直流変換器の出力電力を制御することを特徴とする付記1記載の燃料電池給電システム。
(付記3) 前記直流−直流変換器は、前記出力電圧検出回路によって検出される前記燃料電池の出力電圧が所定の前記燃料電池の前記出力最低電圧値以上になるように前記燃料電池の出力電力を制御するときには、前記燃料電池の出力電力を前記出力最低電圧値で定電圧制御することを特徴とする付記1記載の燃料電池給電システム。
(付記4) 前記直流−直流変換器は、前記出力電流検出回路によって検出される前記燃料電池の出力電流が所定の前記燃料電池の前記安定出力電流値以下になるように前記燃料電池の出力電力を制御するときには、前記燃料電池の出力電力を前記安定出力電流値で定電流制御することを特徴とする付記1記載の燃料電池給電システム。
(付記5) 前記蓄電装置は、二次電池またはコンデンサであることを特徴とする付記1記載の燃料電池給電システム。
(付記6) 燃料電池と蓄電装置とを備えた燃料電池給電システムの出力制御方法において、
前記燃料電池の出力電圧が所定の前記燃料電池の出力最低電圧値以上になるように前記燃料電池の出力電力を制御するとともに、前記燃料電池の出力電流が所定の前記燃料電池の安定出力電流値以下になるように前記燃料電池の出力電力を制御することを特徴とする燃料電池給電システムの出力制御方法。
(付記7) 前記燃料電池の出力電圧が所定の前記燃料電池の前記出力最低電圧値以上になるように前記燃料電池の出力電力を制御するとともに、前記燃料電池の出力電流が所定の前記燃料電池の前記安定出力電流値以下になるように前記燃料電池の出力電力を制御する際には、
前記燃料電池の出力電圧と前記出力最低電圧値とを比較し、
前記燃料電池の出力電圧が前記出力最低電圧値より小さい場合には、前記燃料電池の出力電力を前記出力最低電圧値で定電圧制御し、
前記燃料電池の出力電圧が前記出力最低電圧値以上の場合には、前記燃料電池の出力電力を前記安定出力電流値で定電流制御することを特徴とする付記6記載の燃料電池給電システムの出力制御方法。
(付記8) 前記燃料電池の出力電力を変換する直流−直流変換器の出力側電圧が前記蓄電装置の蓄電最高電圧値以下の場合に、
前記燃料電池の出力電圧が所定の前記燃料電池の前記出力最低電圧値以上になるように前記燃料電池の出力電力を制御するとともに、前記燃料電池の出力電流が所定の前記燃料電池の前記安定出力電流値以下になるように前記燃料電池の出力電力を制御することを特徴とする付記6記載の燃料電池給電システムの出力制御方法。
(付記9) 前記燃料電池の出力電力を変換する直流−直流変換器の出力側電圧が前記蓄電装置の蓄電最高電圧値より大きい場合に、
前記蓄電最高電圧値を上限とした定電圧で前記直流−直流変換器の出力電力を制御することを特徴とする付記6記載の燃料電池給電システムの出力制御方法。
燃料電池給電システムに用いられる燃料電池の構成例の断面図である。 一定電流密度で燃料電池を連続放電したときの放電時間と電池電圧の関係の一例を示す図である。 連続放電時の放電開始0,10,30,60,90分後の燃料電池の出力特性を示す図である。 連続放電時の放電時間と燃料電池のピーク出力電力密度の関係を示す図である。 燃料電池を一定出力電力で制御する方法の説明図である。 燃料電池を最大出力電力で制御する方法の説明図である。 燃料電池給電システムの構成例を示す図である。 燃料電池給電システムの出力制御の一例を示す図である。 燃料電池給電システムにおける直流−直流変換器の制御フローを示す図である。 従来の燃料電池給電システムの一例である。
符号の説明
1 燃料電池給電システム
2 燃料電池
2a 電池部筐体
2b 燃料貯蔵部
2c 負極集電体層
2d 正極集電体層
2e 電解質層
2f 負極触媒層
2g 正極触媒層
3 直流−直流変換器
4 電流計測器
5,8 電圧計測器
6 電力供給装置
7 負荷
9 直流蓄電装置
10 直流母線

Claims (5)

  1. 燃料電池と、前記燃料電池の出力側に接続され出力電力を変換する直流−直流変換器と、前記直流−直流変換器の出力側に負荷と並列に接続される蓄電装置とを有する燃料電池給電システムにおいて、
    前記燃料電池と前記直流−直流変換器との間に前記燃料電池の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と前記燃料電池の出力電流を検出する出力電流検出回路とを有し、
    前記直流−直流変換器は、前記出力電圧検出回路によって検出される前記燃料電池の出力電圧が所定の前記燃料電池の出力最低電圧値以上になるように前記燃料電池の出力電力を制御するとともに、前記出力電流検出回路によって検出される前記燃料電池の出力電流が所定の前記燃料電池の安定出力電流値以下になるように前記燃料電池の出力電力を制御することを特徴とする燃料電池給電システム。
  2. 前記蓄電装置の蓄電最高電圧値を上限とした定電圧で前記直流−直流変換器の出力電力を制御することを特徴とする請求項1記載の燃料電池給電システム。
  3. 前記直流−直流変換器は、前記出力電圧検出回路によって検出される前記燃料電池の出力電圧が所定の前記燃料電池の前記出力最低電圧値以上になるように前記燃料電池の出力電力を制御するときには、前記燃料電池の出力電力を前記出力最低電圧値で定電圧制御することを特徴とする請求項1記載の燃料電池給電システム。
  4. 前記直流−直流変換器は、前記出力電流検出回路によって検出される前記燃料電池の出力電流が所定の前記燃料電池の前記安定出力電流値以下になるように前記燃料電池の出力電力を制御するときには、前記燃料電池の出力電力を前記安定出力電流値で定電流制御することを特徴とする請求項1記載の燃料電池給電システム。
  5. 燃料電池と蓄電装置とを備えた燃料電池給電システムの出力制御方法において、
    前記燃料電池の出力電圧が所定の前記燃料電池の出力最低電圧値以上になるように前記燃料電池の出力電力を制御するとともに、前記燃料電池の出力電流が所定の前記燃料電池の安定出力電流値以下になるように前記燃料電池の出力電力を制御することを特徴とする燃料電池給電システムの出力制御方法。
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