JP2005062104A - 分光素子アレイ及びこれを備えた分光画像測定装置並びに分光画像測定方法 - Google Patents

分光素子アレイ及びこれを備えた分光画像測定装置並びに分光画像測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 画素単位での分光が可能になるとともに、小型・簡素な構造で高速の作動が可能となり、スペクトルの時間的変化と空間的な変化とを同時に観測可能な分光素子アレイ及びこれを備えた分光画像測定装置並びに分光画像測定方法を得る。
【解決手段】 基板上に回動自在に支持された回折格子を電界印加によって傾斜させ、回折格子の回折面に入射される光を分光する微小電気駆動機械式の分光素子が2次元状に複数配列されてなり、これら分光素子のそれぞれが個別に傾斜角を設定可能にする。分光素子は、回折格子を傾斜駆動するための可動電極と、可動電極に対峙して回折格子の脇部に積層して設けられ、設定する各傾斜角に対応して可動電極と対峙する複数層の固定電極とで構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回折格子を微小電気駆動機械式に動作させる分光素子が2次元状に複数配列された分光素子アレイ及びこれを備えた分光画像測定装置並びに分光画像測定方法に関する。
物質から発せられる光は、物質中の電子の運動と密接に関係し、そのスペクトル(波長分布)が特有であることからその物質の同定が可能となる。
特開2001−99710号公報 特表平10−511772号公報 特開平01−318929号公報
上記特許文献1には、複数の原画像から成るマルチバンド画像の各チャンネル毎に、反射率が既知のチャートを撮影して得られる輝度値を前記反射率と対応させた変換テーブルを予め作成し、被写体を撮影したマルチバンド画像の原画像の輝度値から前記変換テーブルを用いて、反射率に変換することによって、被写体の分光反射率のスペクトルを推定するマルチバンド画像の「分光反射率のスペクトル推定方法およびスペクトル推定システム」が開示されている。この発明によれば、波長可変フィルタを用いてマルチバンド画像を撮影し、これを用いて撮影被写体の分光反射率のスペクトルを推定する際に、実効的にスペクトルの推定精度を落すことなく、推定スペクトルを求める処理時間を短縮している。
上記特許文献2には、第1のウェハと、第1のウェハ上に形成された検出器のアレイと、第1のウェハ上に形成され、検出器のアレイを取囲むリングと、第2のウェハと、第2のウェハ上に形成された第1のミラーと、ブリッジ構造と、ブリッジ構造の上に形成された第2のミラーと、第1のミラーと第2のミラーが互いに対向するようにブリッジ構造を第2のウェハに装着することにより形成されたファブリペロー空洞と、ブリッジ上に第2のウェハに近接して形成され、ファブリペロー空洞を同調するように第1のミラーと第2のミラーの互いの離間距離を変化させることができるアクチュエータとを具備し、第2のウェハをリングの上に配置して、ファブリペロー空洞及び検出器のアレイを収納した密封閉込め構造を形成したモノリシックマイクロ同調可能な「ファブリペローフィルタ検出器」が開示されている。このファブリペローフィルタ検出器によれば、ファブリペロー空洞の離間距離を制御してフィルタリング波長を変えている。
上記特許文献3には、光分散用回折格子と光混合用回折格子との中心を同一駆動軸上に配置し、これら光分散用回折格子と光混合用回折格子とを駆動軸を中心に回転することで波長を選択する「分光イメージング装置」が開示されている。この分光イメージング装置では、光分散用回折格子と光混合用回折格子とを同軸上に配置することで、光分散用回折格子と光混合用回折格子とを、中間スリットを介して光学的に対称に一度セッティングすれば、ずれ等を生じさせないで一対一に駆動する効果がある。
しかしながら、上記特許文献1に開示される波長可変フィルタとしては液晶チューナブルフィルタ等の素子が報告されているが、この素子は波長可変のメリットは有するものの、画像全体を同一波長帯でフィルタリングする素子であるため、全波長帯域を走査するためには時間がかかるなどの問題があった。
また、上記特許文献2に開示されるファブリペローフィルタ検出器では、ファブリペロー空洞の間隔を制御してフィルタリング波長を変えるため、ブリッジ構造のファブリペロー空洞を中間位置で平行度を保って姿勢制御することは容易ではなく、同文献に開示されるように容量検出の電極などを使って制御する必要があり、構成が複雑且つ大型となる。なお、一画素毎に波長を同調する記載もあるが、この原理や構造では困難がある。
更に、上記特許文献3に開示される分光イメージング装置では、回折格子を高精度に駆動しようとすれば、装置が大型且つ高価になるなどの問題がある。これに加えて分光素子が大きいため、高速での駆動は困難であった。また、高速駆動する場合でも、一定方向(例えば短波長から長波長)に動作させることしかできない欠点があった。そして、装置が大型であり、画素単位での分光や分光波長の制御が困難であるため、例えばスペクトル特性の異なる複数の蛍光の速い時間変化を追いかけるなどの計測は困難であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、画素単位での分光が可能になるとともに、小型・簡素な構造で高速の作動が可能となり、スペクトルの時間的変化と空間的な変化とを同時に観測可能な分光素子アレイ及びこれを備えた分光画像測定装置並びに分光画像測定方法を得ることにある。
上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の分光素子アレイは、基板上に回動自在に支持された回折格子を電界印加によって傾斜させ、該回折格子の回折面に入射される光を分光する微小電気駆動機械式の分光素子が2次元状に複数配列されてなり、これら分光素子のそれぞれが個別に傾斜角を設定可能とされていることを特徴とする。
この分光素子アレイでは、微小電気駆動機械式の分光素子が2次元状に複数配列され、この分光素子には、任意の傾斜角に傾斜されて入射光を分光する回折格子が設けられ、各回折格子の傾斜角が変えられることによって、回折される波長が制御可能となる。そして、各分光素子が一画素に対応することで、画素単位での分光が可能になるとともに、画素毎の分光波長の制御が可能となる。これにより、スペクトルの時間的変化と空間的な変化とが同時に観測可能となる。また、分光素子が微小電気駆動機械式の素子で構成されるので、小型・簡素な構造で高速の作動が可能となり、速い時間変化にも対応可能となる。これにより、異なる複数の分光波長(蛍光)の速い時間変化を追尾するなどの計測も可能となる。
請求項2記載の分光素子アレイは、前記分光素子が、前記回折格子を傾斜駆動するための可動電極と、該可動電極に対峙して前記回折格子の脇部に積層して設けられ、設定する各傾斜角に対応して前記可動電極と対峙する複数層の固定電極とを備えたことを特徴とする。
この分光素子アレイでは、回折格子と一体の可動電極と、回折格子の脇部に積層された所定の固定電極とに電圧が印加されると、可動電極に電荷が静電誘導され、この電荷と固定電極との間に作用する静電気力により、回折格子が当該固定電極に対応した所定の傾斜角に設定される。従って、所望の固定電極に電圧が印加されることにより、回折される波長の選択制御が可能となる。
請求項3記載の分光素子アレイは、前記回折格子の格子面上に配設され、入射光及び回折光の該回折格子に対する入出射角度を規制する開口が形成されたアパーチャを備えたことを特徴とする。
この分光素子アレイでは、各分光素子に入射される光の入射角、及び各分光素子から出射される回折光の角度がアパーチャの開口によって固定され、回折格子を回転する(回折格子の傾斜角を変える)ことによる波長の走査が可能となる。
請求項4記載の分光画像測定装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の分光素子アレイと、前記分光素子を駆動する分光素子駆動部と、前記分光素子アレイヘ被検出体からの光を導入する導入側光学系と、前記分光素子アレイからの回折光を結像させる検出側光学系と、該検出側光学系を通して前記回折光を検出するアレイ検出器とを備えたことを特徴とする。
この分光画像測定装置では、被検出体からの光が導入側光学系によって分光素子アレイに導かれ、分光素子アレイにより波長的に選択された光強度の低い回折光が検出側光学系によって集光されてアレイ検出器により検出される。これにより、スペクトル(波長分布)の時間的変化と空間的な変化とが、アレイ検出器によって観測可能となる。
請求項5記載の分光画像測定装置は、前記検出側光学系の光路の焦点位置に絞り板を設けたことを特徴とする。
この分光画像測定装置では、分光素子アレイの波長走査によって得られた回折光のうち、不要な次数の光が検出側光学系の絞り板によってカット(一部の波長幅の回折光が選択)され、アレイ検出器によって検出される画像の精度が高められる。
請求項6記載の分光画像測定装置は、前記検出側光学系が、前記分光素子アレイの光路前方に取り付けたマイクロレンズアレイを含むことを特徴とする。
この分光画像測定装置では、分光素子アレイにより波長的に選択された光強度の低い回折光がマイクロレンズアレイによって集光されてアレイ検出器により検出される。
請求項7記載の分光画像測定方法は、請求項4〜請求項6のいずれか1項記載の分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法であって、前記分光素子アレイの各分光素子の傾斜角を所望の分光範囲に応じてそれぞれ異なる角度に設定し、該分光素子アレイからの回折光強度をアレイ検出器で一度に検出することを特徴とする。
この分光画像測定方法では、各分光素子の傾斜角が、所望の分光範囲に対応するそれぞれ異なる傾斜角で設定され、この分光素子アレイからの回折光強度がアレイ検出器で一度に検出される。これにより、特定傾斜角の分光素子から回折光が得られれば、その分光素子の傾斜角からどの波長の回折光が得られているのかが分り、回折光強度分布のピーク波長が瞬時に検出される。
請求項8記載の分光画像測定方法は、請求項4〜請求項6のいずれか1項記載の分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法であって、前記分光素子アレイからの回折光強度を検出した後に、回折光強度分布のピークを検出し、前記分光素子アレイの回折格子を該検出されたピークの波長付近に対応する傾斜角に設定し、前記強度ピーク付近の波長帯域のみの回折光強度を検出することを特徴とする。
この分光画像測定方法では、先ず、回折光強度分布のピークが検出された後、次いで、検出されたピーク波長付近に対応するより狭小な傾斜角で回折格子が設定され、回折光強度が検出される。これにより、ピーク波長帯域の詳細スペクトル分布が効率良く得られ、被検出体の物質の同定が迅速に可能となる。
請求項9記載の分光画像測定方法は、請求項4〜請求項6のいずれか1項記載の分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法であって、前記分光素子アレイの回折格子を複数の異なる波長域に対応した傾斜角に順次繰り返し設定し、それぞれの傾斜角でアレイ検出器により回折光強度を検出することにより、特定の異なる波長域の分光強度を同時に検出することを特徴とする。
この分光画像測定方法では、分光素子アレイにおけるそれぞれの分光素子の回折格子が複数の異なる波長域に対応した傾斜角に順次繰り返し設定され、特定の異なる波長域の分光強度が同時に検出される。これにより、異なる複数の分光波長(蛍光)の速い時間変化を追尾するなどの計測が可能となる。
請求項10記載の分光画像測定方法は、請求項4〜請求項6のいずれか1項記載の分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法であって、前記分光素子アレイの全回折格子を特定の同一傾斜角に設定し、特定の波長に対する空間強度分布を検出することを特徴とする。
この分光画像測定方法では、全分光素子の回折格子が同期して同一傾斜角に設定され、2次元状に複数配列された回折格子の任意のものから当該傾斜角に対応した回折光が得られる。これにより、その回折光によって同定される物質の空間的な分布が検出可能となる。
本発明に係る分光素子アレイによれば、微小電気駆動機械式の分光素子が2次元状に複数配列され、この分光素子のそれぞれには、電界印加により任意の傾斜角に傾斜されて入射光を分光する回折格子が設けられるので、各回折格子を傾斜させ、入射角を変えることによって、回折される波長を制御することができる。そして、各分光素子を一画素に対応させることで、画素単位での分光が可能になるとともに、画素毎に分光波長を制御することができる。この結果、スペクトルの時間的変化と空間的な変化とを同時に観測することができる。また、分光素子が微小電気駆動機械式の素子で構成されるので、小型・簡素な構造で高速の作動が可能となり、速い時間変化にも対応可能となり、異なる複数の分光波長(蛍光)の速い時間変化を追尾するなどの計測も可能にできる。
本発明に係る分光画像測定装置によれば、分光素子を駆動する分光素子駆動部と、分光素子アレイヘ被検出体からの光を導入する導入側光学系と、分光素子アレイからの回折光を結像させる検出側光学系と、検出側光学系を通して回折光を検出するアレイ検出器とを備えたので、被検出体からの光を導入側光学系によって分光素子アレイに導き、分光素子アレイの波長走査によって得られた回折光をアレイ検出器により結像して検出することで、スペクトル(波長分布)の時間的変化と空間的な変化とを分光学的に観測することができる。
本発明に係る分光画像測定方法によれば、分光素子アレイの各分光素子の傾斜角を所望の分光範囲に応じてそれぞれ異なる角度に設定し、この分光素子アレイからの回折光強度をアレイ検出器で一度に検出するので、所定の傾斜角の分光素子から回折光が得られれば、その分光素子の傾斜角からどの波長の回折光が得られているのかが分り、回折光強度分布のピーク波長を瞬時に検出することができる。
以下、本発明に係る分光素子アレイ及びこれを備えた分光画像測定装置並びに分光画像測定方法の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る分光画像測定装置の第1の実施の形態を表す構成図、図2は図1に示した分光素子アレイの要部拡大図、図3は分光素子の拡大図、図4は分光素子の原理説明図、図5は分光素子の動作説明図、図6は回折格子を同一傾斜角に制御して回折光を検出する分光素子アレイの動作説明図、図7は回折格子を異なる傾斜角に制御して回折光を検出する分光素子アレイの動作説明図、図8は図7に示した回折格子の斜視図である。
本実施の形態による分光画像測定装置100は、図1に示すように、分光素子アレイ21と、分光素子アレイ21ヘ被検出体23からの光を導入する導入側光学系25と、分光素子アレイ21からの回折光を結像させる検出側光学系27と、検出側光学系27を通して回折光を検出するアレイ検出器29と、分光素子アレイ21、検出側光学系27及びアレイ検出器(イメージセンサ)29を駆動制御する制御部31とを主要な構成要素として備えている。なお、導入側光学系25と検出側光学系27はいずれもテレセントリック光学系で構成されている。
導入側光学系25は対物レンズ系25aを備える。検出側光学系27は、リレイレンズ27aと、結像レンズ27bと、これらの間に配設される絞り板27cとを備える。
図2に示すように、分光素子アレイ21は、基板33上に回動自在に支持された回折格子35を電界印加によって傾斜させ、回折格子35の回折面35aに入射される光を分光する微小電気駆動機械式(MEMS)の分光素子37が、2次元状に複数配列されてなる。分光素子アレイ21では、後述の可動電極と固定電極との間に印加される電界により生じる静電気力によって、これら分光素子37のそれぞれの回折格子35が個別に傾斜角を設定可能としている。なお、MEMSとは、Micro Electro Mechanical systemsの略で、μmオーダーの微小構造体を電気的に変位・移動させる素子技術であり、その代表的な製法は半導体プロセス技術で使用されている微細加工技術である。
それぞれの回折格子35の回折面35a上方にはアパーチャ39が対面配置される。このアパーチャ39は、入射光及び回折光の回折格子35に対する入出射角度を規制する開口39aが形成されている。分光素子37では、入射される光の入射角、及び各分光素子37から出射される回折光の角度が、このアパーチャ39の開口39aによって固定され、回折格子35を回転する(回折格子35の傾斜角を変える)ことによる波長の走査が可能となる。
本実施の形態では、分光素子37に用いられる回折格子35は、反射型の回折格子となる。
ここで、図3、図4を参照して分光素子37の動作原理を説明する。
図3に示すように、溝間隔(格子定数)dの回折格子35へ波長λの光が入射角iで入射し、その回折角をθとすると下記の関係式(1)が成り立つ。
Figure 2005062104
ここで、mは回折光の次数である。
m、i、θの符号の与え方は、取り扱う系により異なるが、ここでは次のように与える。次数mは、0次の回折光方向P(このとき入射角i=回折角θ)に対し、回折光が入射光と同じ側にあれば正の次数(m>0、内側次数とも言う)、反対側にあれば負の次数(m<0、外側次数とも言う)とする。
iは常に正にとり、回折面35aの法線Lに対して入射光と回折光が同じ側にあればθ>0、反対側にあればθ<0とする。
可視紫外域で広く使われている回折格子の単位長さ当りの溝本数(dの逆数)は、600〜1600本/mm程度である。
一般の単色光を取り出すタイプの分光素子では、図4に示すように、入射光と回折光のなす角(これを2K=θ+i:とする)は一定で回折格子35を回転させて波長走査するので、式(1)を、下記の関係式(2)と変形したほうが波長と回折格子35の回転角の関係がわかり易い。
Figure 2005062104
ここで、δは入射光と回折光のなす角であり、法線Lが二等分線Mに対し入射光側にあるとき正の符号、回折側にあるとき負の符号をとる。また、mの符号は前述の定義と異なり、常にδと逆の符号をとるものとする。
図5(a)に示すように、分光素子37は、回折格子35を傾斜駆動するための可動電極41と、この可動電極41に対峙して、回折格子35の脇部に積層して設けられ、設定する各傾斜角に対応して可動電極41と対峙する複数層の固定電極43とを備えている。回折格子35は、基板33に立設された支持軸45又は支持壁の上端に、可撓性を有するヒンジを介して連結される。可動電極41は、右端上面の可動電極41RUと、右端下面の可動電極41RDと、左端上面の可動電極41LUと、左端下面の可動電極41LDとからなる。また、固定電極43は、右側で基板33から積層される固定電極43R1、43R2、43R3、43R4、43R5と、左側で基板33から積層される固定電極43L1、43L2、43L3、43L4、43L5とからなる。なお、この積層数等は一例であり、これに限定されるものではない。
分光素子37は、基本動作として、可動電極41と固定電極43への電圧印加によって、回折格子35を揺動変位させて、回折光の波長走査を行う。
即ち、可動電極41と固定電極43の所定のもの同士の間に電位差を与えると、それぞれの可動電極41と固定電極43との間に静電気力が発生し、ヒンジの捩れ中心を中心に回転モーメントが働く。従って、それぞれの可動電極41、固定電極43の電位を制御することにより、回折格子35を左右に回転変位させることが可能となる。
例えば、図5(b)に示すように、右側固定電極43R2と左側固定電極43L4を基板33上で接続した駆動電極47に電位を印加する。また、回折格子35の右上可動電極41RUと左下可動電極41LDに電位を印加する。この電位は、基板33上に形成された図示しない半導体集積回路(例えばCMOS回路等)で供給、制御される。
このように、可動電極41、固定電極43の任意のものに適宜電位を供給することにより、それぞれの電極に発生する静電気力と、ヒンジの弾性力から、回折格子35を左回転、右回転、フラットなど任意の位置に変位させることが可能となり、回折される波長の選択制御が可能となる。
なお、この時の駆動方法は、アナログ制御(任意の変位に制御)、デジタル制御(例えば2値の変位に制御)の何れであってもよい。また、上記した回折格子35の変位動作方法は例示であり、これに限定されるものではない。
また、分光画像測定装置100では、検出側光学系27の焦点位置に上記絞り板27cが設けられている。検出側光学系27は、絞り板27cを備えることでテレセントリック光学系を構成している。テレセントリック光学系は、分光素子アレイ21の波長走査によって得られた回折光のうち、不要な次数の光をカット(一部の波長幅の回折光が選択)する。即ち、レンズを置いたとき、レンズの光軸に対して平行に入射した光線は必ず焦点を通るが、光軸に対して斜めから入射した光線は焦点を通過しない。このとき、レンズの焦点に絞り板27cを置けば、平行光線以外の光線をカットすることができ、平行光線のみを取り出すことができる。これにより、アレイ検出器29によって検出される波長分解能が高められる。
制御部31は、分光素子37の回折格子35を所定の角度切替タイミングで傾斜駆動する分光素子駆動部51と、絞り板27cの絞りを可変とする絞り板可変部53と、アレイ検出器29の読み取りタイミング等を制御するセンサ駆動部55と、アレイ検出器29によって得られた画像情報を記憶する画像メモリ57と、画像メモリ57の画像情報を処理する画像データ処理部59と、画像データ処理部59によって処理された画像データから更にスペクトルデータを得るスペクトルデータ処理部61とを備えている。また、この制御部31には、モード選定(例えば、走査波長範囲、走査ステップ、時間ステップ、波長ステップ、バンド幅)等を行うための入力操作部63、スペクトル分布を標示する表示部65が接続される。
そして、この分光画像測定装置100では、制御部31によって分光素子アレイ21、アレイ検出器29等が駆動制御されることで、異なるモードでの分光画像測定が可能となる。例えば、図6に示すように、分光素子アレイ21の全回折格子35を特定の同一傾斜角に設定する空間強度の分布を検出するモード、或いは図7に示すように、分光素子アレイ21の各分光素子37の傾斜角を所望の分光範囲に応じてそれぞれ異なる角度に設定する異波長の回折光を同時検出するモードによる分光画像測定が可能となる。また、図8に示すように、回折光の強度を稼ぐために、複数の分光素子(図では一例として9つ)を1グループとして、回折格子35の傾斜角を同一にすることで、特定の傾斜角に対する回折線を複数の分光素子から得る構成としてもよい。なお、これらモードによる分光画像測定方法については後に述べる。
従って、上記分光素子アレイ21によれば、微小電気駆動機械式の分光素子37が2次元状に複数配列され、この分光素子37には、任意の傾斜角に傾斜されて入射光を分光する回折格子35が設けられ、各回折格子35の傾斜角が変えられることによって、回折される波長が制御可能となる。そして、各分光素子37が一画素に対応することで、画素単位での分光が可能になるとともに、画素毎の分光波長の制御が可能となる。これにより、スペクトルの時間的変化と空間的な変化とが同時に観測可能となる。また、分光素子37が微小電気駆動機械式の素子で構成されるので、小型・簡素な構造で高速の作動が可能となり、速い時間変化にも対応可能となる。これにより、異なる複数の分光波長(蛍光)の速い時間変化を追尾するなどの計測も可能となる。
上記分光画像測定装置100によれば、被検出体23からの光が導入側光学系25によって分光素子アレイ21に導かれ、分光素子アレイ21により波長的に選択された光強度の低い回折光が検出側光学系27によって集光され、アレイ検出器29によって検出される。これにより、スペクトル(波長分布)の時間的変化と空間的な変化とが、アレイ検出器29によって観測可能となる。
本発明に係る分光画像測定装置の第2の実施の形態を説明する。
図9は本発明に係る分光画像測定装置の第2の実施の形態を表す構成図、図10は図9に示した分光素子アレイの要部拡大図である。なお、図1〜図8に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
この実施の形態による分光画像測定装置200は、分光素子アレイ71を除き、基本構成は上記の分光画像測定装置100と同様となっている。即ち、被検出体23からの光は導入側光学系25を経て分光素子アレイ71へ導かれ、分光素子アレイ71からの回折光が検出側光学系73によってアレイ検出器29によって読み込まれるようになっている。検出側光学系73には、分光素子アレイ71側から順にリレイレンズ73a、73bが設けられている。そして、リレイレンズ73bは、分光素子アレイ71からの回折光を倍率S2/S1でアレイ検出器29に結像させる。
分光素子アレイ71の分光素子72は、ラマンナス回折型の回折格子を有しながら、図10に示すように、擬似透過型の素子を構成する。即ち、アパーチャを兼ねる基板75上には回折格子35が上記したと同様にヒンジを介して支持され、その上方には基板75と平行なアパーチャ77が配置される。基板75には回折光の通過する開口75aが穿設され、アパーチャ77には入射光を取り込む開口77aが穿設される。これらの開口75a、77aは、上記の開口39aと同様に作用する。アパーチャ77の下面には開口77aと交互となるようにミラー79が配設され、ミラー79は回折格子35からの回折光を開口75aへと出射させるよう作用する。
従って、この分光素子アレイ71では、入射光と、分光素子72から出射される回折光との方向が同方向となる。
また、この分光画像測定装置200には、導入側光学系25に、上記同様の絞り板27cが設けられている。この場合に絞り板27cも、レンズ25aの焦点に置かれることで、平行光線以外の光線をカットすることができ、平行光線のみを取り出して、波長精度(波長分解能)の高い入射光が分光素子72へ導かれる。
次に、第2の実施の形態による分光画像測定装置の変形例を説明する。
[変形例1]
図11は本変形例における分光画像測定装置の構成図、図12は図10に示した分光素子アレイにマイクロレンズアレイを加えた状態を示す要部拡大図である。
この変形例による分光素子アレイ81は、検出側光学系73が、分光素子アレイ81の光路前方(図12の下方)に取り付けたマイクロレンズアレイ83を含んで構成される。即ち、基板75は、それぞれの開口75aにマイクロレンズ83aを備えたマイクロレンズアレイ83として形成されている。
マイクロレンズアレイ83によって集光された回折光は、アレイ検出器29に読み取られる。これにより、分光素子アレイ81により波長的に選択された光強度の低い回折光が、マイクロレンズアレイ83によって集光され、高効率でアレイ検出器29によって検出される。この場合、アレイ検出器29にはピンホールアレイ85が設けられることが好ましい。ピンホールアレイ85は、回折光が集光される以外のアレイ検出器29の領域を覆い、迷光による画像の低下を防止するよう働く。
[変形例2]
図13は本変形例における分光画像測定装置の構成図、図14は図10に示した分光素子アレイにブラッグ回折型の回折格子が用いられた変形例2を表す要部拡大図である。
この変形例による分光素子アレイ91は、図13に示すように、入射光に対して所定角度に傾斜して配置され、回折格子93がブラッグ回折型の回折格子となっている。被検出体23からの入射光は、絞り板27c、対物レンズ系25aを通り、分光素子アレイ91に入射する。分光素子アレイ91では、図14に示すように、入射光はアパーチャ77の開口77aを通り、レンズ28により集光され、ピンホールアレイ85を介してアレイ検出器29によって読み取られる。
この回折格子(位相格子)93では、媒質の奥行き方向の厚みが寄与して起こるブラッグ回折によって、高効率で回折光が得られる。そして、このスペクトルも被検出体23の分子に特有であることから回折光が僅かな場合でも物質の同定が可能となる。
また、この分光素子アレイ91によれば、一画素に対応する個々の回折格子93の傾斜角を制御することで、一画素毎の回折光波長を変更自在とし、しかも、透過型による強い回折光が得られることから、画素毎に波長可変な面光源を構成することもできる。
なお、上記の分光画像測定装置100,200は、回折型の分光素子アレイ21,71,81,91に代えて、凹面グレーティングによる分光素子アレイを用いてもよい。これによれば、マイクロレンズアレイを含んだ構成を簡略化し、迷光を低く抑えることができる。
次に、上記分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法を説明する。
図15は傾斜角を異なる角度に設定して回折光を一度に検出する手順のフローチャート、図16は検出されたピーク波長付近の波長帯域のみの回折光を検出する手順のフローチャートである。
この分光画像測定方法では、上記の分光画像測定装置100又は分光画像測定装置200の何れにも用いることができる。以下に、分光画像測定装置100を用いる場合を例に説明する。
図15に示すように、先ず、被検出体(サンプル)23を分光画像測定装置100にセット(st1)する。
次いで、入力操作部63から測定条件を入力する(st3)。
これにより、制御部31が作動し、各分光素子37における回折格子35の傾斜角度が設定される(st5)。
次いで、回折光がアレイ検出器29によって検出され(st7)、スペクトルデータ処理部61によって詳細スペクトル分布データに変換される(st9)。
ここまでの動作では、分光素子アレイ21の各分光素子37の傾斜角が、所望の分光範囲に応じてそれぞれ異なる角度に設定され、この分光素子アレイ21からの回折光強度がアレイ検出器29で一度に検出される。
これにより、特定傾斜角の分光素子37から回折光が得られれば、その分光素子37の傾斜角からどの波長の回折光が得られているのかが分り、回折光強度分布のピーク波長が瞬時に検出される。
次いで、図16に示すように、スペクトル分布データを取得(st11)した後、ピーク位置を検出(st13)する。このピーク位置は、入力操作部63によってピーク位置情報を入力(st15)するものであってもよい。
次いで、ピーク位置付近の狭帯域角度を設定する(st17)。
この狭帯域角度における回折光が検出され(st19)、詳細スペクトル分布データに変換される。(st21)。
即ち、この分光画像測定方法では、分光素子アレイ21からの回折光強度を検出した後に、回折光強度分布のピークを検出し、分光素子アレイ21の回折格子35を、検出されたピークの波長付近に対応する傾斜角に設定し、強度ピーク付近の波長帯域のみの回折光強度を検出する。従って、検出されたピーク波長付近に対応するより狭小な傾斜角で回折格子35が設定され、回折光強度が検出される。これにより、ピーク波長帯域の詳細スペクトル分布が効率良く得られ、被検出体23の物質の同定が迅速に可能となる。
また、上記分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法では、同時に異なる複数の回折光の測定を可能にすることができる。
図17は複数の異なる波長域に対応した傾斜角に順次繰り返し設定し特定の異なる波長域の分光強度を同時に検出する手順のフローチャートである。
この分光画像測定方法では、分光素子アレイ21において、異なる複数の素子角度を設定し(st23)、この分光素子アレイ21から回折光を検出する(st25)。
所定時間が経過したなら(st27)、分光素子37における回折格子35の傾斜角を異なるものに設定し直し(st29)、回折光を検出する(st31)。
この動作が測定の終了まで所定時間経過ごとに(st35)繰り返される。(st33)。
この分光画像測定方法では、分光素子アレイ21の回折格子35を複数の異なる波長域に対応した傾斜角に順次繰り返し設定し、それぞれの傾斜角でアレイ検出器29により回折光強度を検出することにより、特定の異なる波長域の分光強度を同時に検出する。
従って、特定の異なる波長域の分光強度が同時に検出され、これにより、異なる複数の分光波長(蛍光)の速い時間変化を追尾するなどの計測が可能となる。
更に、上記分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法では、分光素子アレイ21の全回折格子35を特定の同一傾斜角に設定し、特定の波長に対する空間強度分布を検出することも可能となる。
このような分光画像測定方法によれば、全分光素子37の回折格子35が同期して同一傾斜角に設定され、2次元状に複数配列された回折格子35の任意のものから当該傾斜角に対応した回折光が得られる。これにより、その回折光によって同定される物質の空間的な分布が検出可能となる。
本発明に係る分光画像測定装置の第1の実施の形態を表す構成図である。 図1に示した分光素子アレイの要部拡大図である。 分光素子の拡大図である。 分光素子の原理説明図である。 分光素子の動作説明図である。 回折格子を同一傾斜角に制御して回折光を検出する分光素子アレイの動作説明図である。 回折格子を異なる傾斜角に制御して回折光を検出する分光素子アレイの動作説明図である。 図7に示した回折格子の斜視図である。 本発明に係る分光画像測定装置の第2の実施の形態を表す構成図である。 図9に示した分光素子アレイの要部拡大図である。 第2実施形態の変形例1における分光画像測定装置の構成図である。 図10に示した分光素子アレイにマイクロレンズアレイを加えた変形例1を表す要部拡大図である。 第2実施形態の変形例2における分光画像測定装置の構成図である。 図10に示した分光素子アレイにブラッグ回折型の回折格子が用いられた変形例2を表す要部拡大図である。 傾斜角を異なる角度に設定して回折光を一度に検出する手順のフローチャートである。 検出されたピーク波長付近の波長帯域のみの回折光を検出する手順のフローチャートである。 複数の異なる波長域に対応した傾斜角に順次繰り返し設定し特定の異なる波長域の分光強度を同時に検出する手順のフローチャートである。
符号の説明
21,71,81,91 分光素子アレイ
23 被検出体
25 導入側光学系
27 検出側光学系
27c 絞り板
29 アレイ検出器
33,75 基板
35,93 回折格子
35a 回折面
37,72 分光素子
39,77 アパーチャ
39a,75a,77a 開口
41 可動電極
43 固定電極
51 分光素子駆動部
83 マイクロレンズアレイ
100,200 分光画像測定装置

Claims (10)

  1. 基板上に回動自在に支持された回折格子を電界印加によって傾斜させ、該回折格子の回折面に入射される光を分光する微小電気駆動機械式の分光素子が2次元状に複数配列されてなり、これら分光素子のそれぞれが個別に傾斜角を設定可能とされていることを特徴とする分光素子アレイ。
  2. 前記分光素子が、
    前記回折格子を傾斜駆動するための可動電極と、
    該可動電極に対峙して前記回折格子の脇部に積層して設けられ、設定する各傾斜角に対応して前記可動電極と対峙する複数層の固定電極とを備えたことを特徴とする請求項1記載の分光素子アレイ。
  3. 前記回折格子の格子面上に配設され、入射光及び回折光の該回折格子に対する入出射角度を規制する開口が形成されたアパーチャを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の分光素子アレイ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の分光素子アレイと、
    前記分光素子を駆動する分光素子駆動部と、
    前記分光素子アレイヘ被検出体からの光を導入する導入側光学系と、
    前記分光素子アレイからの回折光を結像させる検出側光学系と、
    該検出側光学系を通して前記回折光を検出するアレイ検出器と
    を備えたことを特徴とする分光画像測定装置。
  5. 前記検出側光学系の光路の焦点位置に絞り板を設けたことを特徴とする請求項4記載の分光画像測定装置。
  6. 前記検出側光学系が、前記分光素子アレイの光路前方に取り付けたマイクロレンズアレイを含むことを特徴とする請求項4記載の分光画像測定装置。
  7. 請求項4〜請求項6のいずれか1項記載の分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法であって、
    前記分光素子アレイの各分光素子の傾斜角を所望の分光範囲に応じてそれぞれ異なる角度に設定し、
    該分光素子アレイからの回折光強度をアレイ検出器で一度に検出することを特徴とする分光画像測定方法。
  8. 請求項4〜請求項6のいずれか1項記載の分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法であって、
    前記分光素子アレイからの回折光強度を検出した後に、回折光強度分布のピークを検出し、
    前記分光素子アレイの回折格子を該検出されたピークの波長付近に対応する傾斜角に設定し、
    前記強度ピーク付近の波長帯域のみの回折光強度を検出することを特徴とする分光画像測定方法。
  9. 請求項4〜請求項6のいずれか1項記載の分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法であって、
    前記分光素子アレイの回折格子を複数の異なる波長域に対応した傾斜角に順次繰り返し設定し、
    それぞれの傾斜角でアレイ検出器により回折光強度を検出することにより、特定の異なる波長域の分光強度を同時に検出することを特徴とする分光画像測定方法。
  10. 請求項4〜請求項6のいずれか1項記載の分光画像測定装置を用いた分光画像測定方法であって、
    前記分光素子アレイの全回折格子を特定の同一傾斜角に設定し、
    特定の波長に対する空間強度分布を検出することを特徴とする分光画像測定方法。
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