JP2005061208A - 法面作業方法とその治具 - Google Patents

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【課題】法面作業において使用するロープの損傷を防止できる法面作業方法とその治具を提供する。
【解決手段】任意の支点に支持されたロープ7を法面1に下ろし,前記ロープ7に作業者が懸垂しながら法面1に対して作業を行う方法であって,法面1の上方2若しくは前面に棒状部材16を横に設置し,前記棒状部材16に沿って移動可能な治具20を前記棒状部材16に貫通させて装着し,前記治具20の周面に設けた保持溝22にロープ7を保持させることにより,前記ロープ7を前記治具20を介して法面1の前面に下ろすようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は,地山等に形成された法面において法面保護工事等の作業を行う方法と,その作業において用いられる治具に関する。
山や崖等を切土して法面を形成した場合,法面の崩落を防止するため,モルタル吹付工やコンクリート敷設施工等の法面保護工事が行われる。かような法面保護工事においては,例えば法肩に位置する立木等にロープを結び付け,法面上方からロープを下ろす。そして,作業者の腰回りに装着した安全ベルトをロープに沿って移動及び係止可能に連結して,作業者がロープに懸垂しながら法面の作業を行う。
従来,法面で作業する方法として,法肩に位置する立木に命綱を結び付け,命綱を法面に下ろし,作業者が命綱を身体に繰出可能に装着し,命綱に沿って昇降する方法が提案されている(例えば,特許文献1)。また,法面の上方に方向転換滑車を固定し,方向転換滑車を介してロープを法面に下ろし,作業者がロープに沿って昇降し,また,左右に振れて移動する方法が提案されている(例えば,特許文献2)。さらに,法面の上方に横移動用のロープと横行ウインチを設置し,横移動用のロープから法面にロープを下ろし,作業者がロープに沿って昇降し,また,横行ウインチを作動させて横移動する方法が提案されている(例えば,特許文献3)。
特開2002−146794号公報 特開2002−70017号公報 特開平11−36309号公報
また,従来は,ロープが法肩や法面の地面と擦れて損傷することを防止するため,法肩付近に単管パイプ等の棒状部材を横方向に配置し,この棒状部材にロープを掛けて法面に下ろすことにより,ロープを地面から離すようにしていた。さらに,棒状部材と接するロープの部分に布状の保護材を巻き付けて保護し,ロープが棒状部材と直接擦れて損傷することを防止するようにしていた。
しかし,従来の法面作業方法にあっては,ロープに巻き付けた保護材がずれやすく,強固に固定する必要があり,その場合,保護材の取り付けや取り外しが面倒であった。また,作業者が横方向に大きく振れて移動した場合,保護材で覆った部分が棒状部材からずれて,保護材に覆われていない部分が棒状部材や棒状部材の支持部材に接触して損傷する問題があった。
本発明の目的は,法面作業において使用するロープの損傷を防止できる法面作業方法とその治具を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明によれば,任意の支点に支持されたロープを法面に下ろし,前記ロープに作業者が懸垂しながら法面に対して作業を行う方法であって,法面の上方若しくは前面に棒状部材を横に設置し,前記棒状部材に沿って移動可能な治具を前記棒状部材に貫通させて装着し,前記治具の周面に設けた保持溝にロープを保持させることにより,前記ロープを前記治具を介して法面の前面に下ろすことを特徴とする,法面作業方法が提供される。かかる法面作業方法によれば,ロープが棒状部材と擦れて損傷することを防止できる。作業者が横方向に大きく振れて移動しても,ロープが治具によって常に確実に保護される。また,保護材の取り付けや取り外しの面倒が無い。
また,本発明によれば,請求項1に記載の法面作業に用いられる治具であって,前記棒状部材に貫通される貫通孔を有する筒体の周面に,前記ロープを保持させる保持溝を形成したことを特徴とする治具が提供される。この治具にあっては,前記筒体の両端部にフランジ部を備えることが好ましい。さらに,複数の部材に分割可能な構成とし,前記複数の部材によって前記棒状部材を囲み,前記複数の部材を互いに結合させることにより,前記棒状部材に装着する構成としても良い。
本発明によれば,ロープを棒状部材に対して円滑に移動させることができ,ロープが擦れて損傷することを防止できる。作業者が横移動しても,ロープが治具によって常に確実に保護され,ロープが棒状部材と擦れて損傷することを防止できる。治具にフランジ部を形成することにより,ロープが棒状部材の支柱部材等と接触して損傷することを防止できる。また,従来使用していたロープの保護材の取り付けや取り外しのような面倒が無い。
以下,本発明の好ましい実施の形態を,法面保護工事の設備に基づいて説明する。図1に示すように,法面1の上方に法肩2が形成されており,法肩2の近傍に複数本の立木3が生えている。法肩2は法面1と立木3の間に形成されている。この法肩2の近傍に仮設構造物5を設置する。また,2本の立木3の幹に各々ロープ7a,7bを巻き付けて固定し,ロープ7a,7bの各先端と,ロープ7の一端とを互いに結び合わせることにより,ロープ7の一端を支持する。そして,ロープ7を途中で仮設構造物5によって保持して,法面1の前面に下ろすようになっている。ロープ7には,作業者10の腰回りに装着した安全ベルト11が連結される。安全ベルト11は,ロープ7に沿って移動及び係止可能に連結される。作業者10は,安全ベルト11を介してロープ7に懸垂しながら,法面1に対して作業を行う。
図2に示すように,仮設構造物5は,法肩2付近の地面に立てられた複数の支柱部材15と,棒状部材16によって構成される。棒状部材16は横向きに配置され,クランプ17によって各支柱部材15に固定される。各支柱部材15,棒状部材16としては,例えば鋼製の単管パイプ等が用いられる。棒状部材16には,本発明にかかる治具20が装着される。治具20には貫通孔21が形成されている。治具20は,この貫通孔21に棒状部材16を貫通させた状態で取り付けられており,2本の支柱部材15の間において,棒状部材16に沿って移動可能に装着される。治具20の周面には,ロープ7の途中を掛けるようにして保持する保持溝22が形成されている。この保持溝22にロープ7を保持させることにより,ロープ7を治具20を介して法面1の前面に下ろすようになっている。
図3に示すように,治具20は,内側を貫通孔21とした筒体23を備えている。筒体23の両端部には,フランジ部24,25が各々形成されている。筒体23の周面は,中間部で直径が小さく,フランジ部24,25に向かうほど直径が大きくなるように形成されており,断面形状(貫通孔21の中心軸を含む平面によって切断した場合の断面形状)がU字状になるように形成されている。この筒体23の周面が保持溝22となっており,保持溝22は,筒体23の周方向に連続するように形成されている。治具20の材質は,例えばプラスチック等が好ましく,特にポリプロピレンが良い。
次に,以上のような設備を用いた法面保護工事を説明する。図1に示すように,2本の立木3の幹に固定したロープ7a,7bによって一端を支持し,仮設構造物5の治具20を介して法面1の前面に下ろしたロープ7に,安全ベルト11を連結させる。作業者10は,ロープ7に懸垂しながら法面1に足を着地させ,身体を固定して作業を行う。縦方向に移動する場合は,ロープ7に対して安全ベルト11を移動させながら,法面1上を昇降移動する。
作業者10が横方向に移動すると,図2に示すように,治具20の保持溝22に保持されたロープ7が横方向に移動し,治具20が棒状部材16に沿ってロープ7と一体的に移動する。従って,ロープ7を円滑に横方向に移動させることができ,作業者10が横方向に移動し易い。保持溝22の両側にはフランジ部24,25が形成されているので,ロープ7が治具20から外れる虞はない。治具20は常にロープ7と一体的に横移動するので,ロープ7は治具20によって常に保護され,ロープ7が棒状部材16に直接当たることは無い。従って,ロープ7が棒状部材16と擦れて損傷する虞がない。さらに,ロープ7及び治具20が支柱部材15やクランプ17の近傍に移動した場合は,フランジ部24,25がクランプ17に当接するが,ロープ7が支柱部材15やクランプ17に直接当たることは無い。従って,ロープ7が支柱部材15と擦れたりクランプ17に引掛かったりして損傷することを防止できる。また,ロープ7を横方向に大きく移動させた場合,ロープ7において保持溝22に保持される部分が上下方向に移動するが,治具20は棒状部材16の周囲で回転可能に取り付けられており,また,保持溝22は治具20の周方向に連続して形成されているため,ロープ7の上下方向の移動に応じて治具20を回転させ,ロープ7を保持溝22によって常に保持しながら,ロープ7及び治具20を横方向に移動させることができる。この場合,ロープ7が保持溝22と擦れて損傷することを防止できる。
こうして,作業者10は,適宜縦方向と横方向に移動しながら,ロープ7に懸垂して,法面1における作業を行うことができる。さらに,仮設構造物5において横に並べて設けられた他の棒状部材16にも,各々治具20を装着し,各治具20にロープ7を保持させ,各ロープ7を各治具20を介して法面1に下ろし,作業者10が適宜縦方向と横方向に移動しながら,各ロープ7に懸垂して,法面1における作業をそれぞれ行う。こうして,法面1全体の工事を行う。
かかる法面作業方法によれば,ロープ7を保持した治具20を棒状部材16に沿って移動させることができるので,作業者10が横移動しても,ロープ7を円滑に横方向に移動させることができ,作業者10が横方向に移動し易い。ロープ7が保持溝22に常に確実に保持されるので,ロープ7が棒状部材16と擦れて損傷することを防止できる。治具20は棒状部材16の周囲で回転可能に取り付けられているので,ロープ7が保持溝22と擦れて損傷することを防止できる。治具20にフランジ部24,25を形成したことにより,ロープ7が治具20から外れることを防止でき,さらに,ロープ7が支柱部材15,クランプ17と接触して損傷することを防止できる。また,従来使用していたロープの保護材の取り付けや取り外しのような面倒が無い。
以上,本発明の好適な実施の形態の一例を示したが,本発明はここで説明した形態に限定されない。本発明は,例えばモルタル吹付け等,種々の法面保護工事において適用できる。また,本実施の形態においては,法面作業の一例として法面保護工事に基づいて説明したが,法面作業はかかる工事に限定されず,例えば被覆法面の解体作業等であっても良い。
本実施の形態においては,立木3の幹に各々固定したロープ7a,7bの先端とロープ7とを互いに結び合わせた箇所を支点として,ロープ7の一端を支持することとしたが,ロープ7の支点や,支点におけるロープ7の支持方法は,かかる形態に限定されない。例えば,ロープ7の支点を法面1の下方に配置し,法面1の下方から治具20にロープ7を伸ばして掛けるようにしても良い。また,ロープ7の繰出又は巻取を行う巻き上げ機等を支点としてロープ7を支持しても良い。
本実施の形態においては,作業者10が縦方向に移動する際,作業者10が安全ベルト11をロープ7に対して移動させながら昇降する形態を説明したが,作業者10の縦方向の移動方法は,かかるものに限定されない。例えば,ロープ7を巻き揚げ機から伸ばして,治具20を介して法面1に下ろし,作業者10の安全ベルト11にロープ7を固定して,作業者10を懸垂させる構成とし,巻き揚げ機によってロープ7の繰出又は巻取を行うことにより,作業者10を昇降させる構成としても良い。また,ロープは作業者10の命綱として用いるロープの他,落下防止用に備える補助的なロープであっても良い。さらに,本発明の治具は,作業に使用する機材をロープに懸垂させて法面上で昇降させる場合に用いても良く,本発明の治具を介してロープを法面に下ろすことにより,機材を昇降させるロープの損傷を防止できる。
図4に示すように,治具20において,筒体23の周面を一定の直径で形成し,フランジ部24,25と筒体23の周面によって形成された溝を保持溝22としても良い。この場合は,保持溝22の幅(フランジ部24とフランジ部25の間の幅)を,保持溝22を断面U字状にする場合よりも大きく形成すると好ましい。そうすれば,ロープ7を余裕を持って保持することができる。
図5に示すように,法面1の前面に第2の仮設構造物28を設置して,法面1に下ろしたロープ7を,第2の仮設構造物28に保持させる場合,第2の仮設構造物28に,治具20と同様の第2の治具30を取り付けるようにしても良い。第2の仮設構造物28は,例えば法面1の途中に張り出ている地面(凸部)31に設置され,第2の仮設構造物28によってロープ7の途中を保持することで,ロープ7の途中が凸部31で擦れることを防止するために設置されるものである。第2の仮設構造物28は,凸部31付近の地面に固定された複数の支柱部材32と,棒状部材33によって構成される。棒状部材33は横向きに配置され,図示しないクランプ等によって各支柱部材32に固定される。棒状部材33には,本発明にかかる第2の治具30が装着される。治具30は,治具20と同様の構成であり,貫通孔21に棒状部材33を貫通させて取り付けられ,支柱部材32の間において,棒状部材33に沿って移動可能に備えられている。そして,ロープ7の途中を,治具30の保持溝22に掛けて下ろすようにする。この構成によれば,ロープ7を保持した治具30を棒状部材33に沿って移動させることができるので,作業者10が横移動しても,ロープ7を円滑に横方向に移動させることができ,作業者10が横方向に移動し易い。ロープ7が治具30の保持溝22に常に確実に保持されるので,ロープ7が棒状部材33と擦れて損傷することを防止できる。治具30は棒状部材33の周囲で回転可能に取り付けられているので,ロープ7が治具30の保持溝22と擦れて損傷することを防止できる。治具30にフランジ部24,25を形成したことにより,ロープ7が治具30から外れることを防止でき,さらに,ロープ7が支柱部材32,クランプ(図示せず)と接触して損傷することを防止できる。
なお,第2の仮設構造物28の設置箇所は,法面1の前面であれば良く,凸部31に限定されない。また,仮設構造物5,仮設構造物28の設置箇所は各々一箇所に限定されず,複数箇所に仮設構造物28を設け,ロープ7を複数の治具30によって保持するようにしても良い。
図6に示すように,本発明にかかる治具は,複数の部材に分割可能な構成とし,これら複数の部材によって棒状部材16を囲み,複数の部材を結合させることにより,棒状部材16に装着できるようにしても良い。この場合,棒状部材16への装着や取り外しを簡単に行うことができ,便利である。図6に例示した治具35は,貫通孔36の中心線付近を通る平面によって,第1の部材41と第2の部材42とに2分割できるようになっており,第1の部材41の接続面43と第2の部材42の接続面44とを結合させることにより一体的に組み立てられるようになっている。
治具35は,内方の空間が貫通孔36になっている筒体53と,筒体53の両端部に設けたフランジ部54,55とを備えている。各フランジ部54,55は,筒体53から離れるほど外側に広がるように形成されている。また,各フランジ部54,55の外側面の中央部には,筒体53の両端部がそれぞれ外側に突出している。そして,筒体53の外周面において,フランジ部54,55の間に形成された空間が保持溝56になっている。各フランジ部54,55の外側面には,4個の補強リブ57が設けられている。補強リブ57は,フランジ部54,55の外側面において,筒体53端部の外周面から放射状に延びるように形成されており,各補強リブ57同士の間の角度がそれぞれ約90°になるように十字状に配置されている。この治具35は,貫通孔36の中心軸を含むとともに各フランジ部54,55において互いに反対側に位置する2個の補強リブ57のほぼ中央を通る平面に沿って,第1の部材41と第2の部材42とに分割されている。
第1の部材41は,図6において筒体53の下半分を構成する半筒体53aと,フランジ部54の下半分を構成する半フランジ体54aと,フランジ部55の下半分を構成する半フランジ体55aとを備えている。また,半フランジ体54a外側面には,半筒体53aの上面を挟んで対向する位置に,半補強リブ体57a,57bが形成されており,半フランジ体55aの外側面には,半筒体53aの上面を挟んで対向する位置に,半補強リブ体57c,57dが形成されている。第1の部材41の接続面43は,半筒体53aの上面部分と,半補強リブ体57a,57b,57c,57dの各上面部分とによって構成されている。図7に示すように,接続面43には,4個の係合ピン61が設けられている。係合ピン61は,半補強リブ体57a,57b,57c,57dの各上面部分に,それぞれ1個ずつ配置されている。各係合ピン61の先端は鉤状になっている。さらに,接続面43には,位置決めのための突起62が2箇所に設けられている。2個の突起62は,半筒体53aの上面中央部において,内方の空間(貫通孔36となる部分)を挟んで互いに対向する位置に設けられている。
第2の部材42は,図6において筒体53の上半分を構成する半筒体53bと,フランジ部54の上半分を構成する半フランジ体54bと,フランジ部55の上半分を構成する半フランジ体55bとを備えている。半フランジ体54bの外側面には,半筒体53bの上面を挟んで対向する位置に,半補強リブ体57e,57fが形成されており,半フランジ体55bの外側面には,半筒体53bの上面を挟んで対向する位置に,半補強リブ体57g,57hが形成されている。第2の部材42の接続面44は,半筒体53bの下面部分と,半補強リブ体57e,57f,57g,57hの各下面部分とによって構成されている。また,図8に示すように,接続面44には,係合ピン61を係合させるための4個の係合孔71が設けられている。係合孔71は,半補強リブ体57e,57f,57g,57hの各下面部分にそれぞれ1個ずつ配置されており,半補強リブ体57e,57f,57g,57hの下面から上面まで貫通させて設けられている。さらに,接続面44には,突起62を係合させる穴72が2箇所に設けられている。2個の穴72は,半筒体53bの下面中央部において,内方の空間を挟んで互いに対向する位置に設けられている。
かかる構成においては,各係合ピン61を係合孔71に挿入して,半補強リブ体57e,57f,57g,57hの各上面側に係合ピン61の先端を引っ掛けるようにしてそれぞれ係合させることにより,第1の部材41の接続面43と第2の部材42の接続面44とが互いに接続されるようになっている。また,各穴72に突起62が挿入されることにより,第1の部材41の接続面43と第2の部材42の接続面44とが互いに位置決めされ,確実に結合されるようになっている。このように第1の部材41と第2の部材42を結合させることにより,半筒体53aと半筒体53bによって筒体53が形成され,半筒体53aの内周面と半筒体53bの内周面との間に貫通孔36が形成され,半フランジ体54aと半フランジ体54bによってフランジ部54が形成され,半フランジ体55aと半フランジ体55bによってフランジ部55が形成される。また,半補強リブ体57aと半補強リブ体57e,半補強リブ体57bと半補強リブ体57f,半補強リブ体57cと半補強リブ体57g,及び,半補強リブ体57dと半補強リブ体57hが互いに結合されることにより,それぞれ一体の補強リブ57が形成されるようになっている。
治具35を棒状部材16に取り付けるときは,各係合ピン61を係合孔71から外して,第1の部材41と第2の部材42とを分離し,半筒体53aと半筒体53bによって棒状部材16の外面を囲むようにして,第1の部材41と第2の部材42を棒状部材16の両側に配置する。そして,各係合ピン61を係合孔71に係合させる。これにより,半筒体53aと半筒体53bとの間に貫通孔36が形成され,棒状部材16が貫通孔36に通された状態で,第1の部材41の接続面43と第2の部材42の接続面44とが結合される。こうして,棒状部材16に治具35を簡単に装着することができる。また,治具35を棒状部材16から取り外すときは,各係合ピン61を係合孔71から外すだけで,第1の部材41と第2の部材42を分離することができ,簡単に外すことができる。即ち,治具35を棒状部材16に装着したり棒状部材16から外したりするときに,治具35を棒状部材16の端から通す必要が無いので,棒状部材16をクランプなどから取り外したり仮設構造物を分解したりするといった面倒な作業を行う必要がなく,短時間で着脱を行うことができる。例えば,治具35を他の棒状部材に付け換える作業も,棒状部材をクランプなどに保持させた状態のまま簡単に行うことができ,作業性が良い。なお,治具は3以上の部材に分割できる構成としても良い。
本発明にかかる治具35において,貫通孔36は,保持溝56の底部より外側まで形成することが好ましい。このようにすると,治具35を棒状部材16に安定した状態で保持させることができる。例えば,図9に示した治具35において,貫通孔36が保持溝56の底部より外側まで形成されていない場合,即ち,筒体53の端部がフランジ部54の基端部から突出していない場合,保持溝56内でロープがフランジ部54側に移動したとき,フランジ部54がロープによって押されて棒状部材に向かって傾き,貫通孔36のフランジ部55側が棒状部材から離れてしまい,治具35全体が棒状部材に対して傾いてしまうおそれがある。これに対し,筒体53の端部をフランジ部54の基端部から突出させるようにすれば,フランジ部54がロープによって押されたとき,貫通孔36の端部が棒状部材に当接するので,治具35が傾くことを防止できる。従って,貫通孔36が保持溝56の底部より外側まで形成されることにより,治具35を安定させることができる。また,治具35の傾きが防止されることにより,治具35の棒状部材16に沿った横方向の移動や回転が円滑に行われる。同様の理由により,フランジ部55の基端部においても,筒体53の端部を突出させて,貫通孔36の端部を保持溝56の底部より外側に突出させるようにすることが好ましい。なお,貫通孔36の中心軸方向の長さLは,棒状部材16の外径(貫通孔36の内径)φの約2倍以上,より好ましくは,3倍程度であることが望ましい。このようにすると,治具35の傾きをより効果的に防止でき,治具35の横方向の移動をさらに円滑にすることができる。
法面保護工事の設備を示した説明図である。 仮設構造物の構成を示した説明図である。 治具の斜視図である。 別の実施の形態にかかる治具の斜視図である。 別の実施の形態にかかる法面保護工事の設備の斜視図である。 別の実施の形態にかかる治具の斜視図である。 別の実施の形態にかかる治具における第1の部材の斜視図である。 別の実施の形態にかかる治具における第2の部材の斜視図である。 別の実施の形態にかかる治具の断面図である。
符号の説明
1 法面
3 立木
5 仮設構造物
7 ロープ
10 作業者
16 棒状部材
20 治具
21 貫通孔
22 保持溝
23 筒部
24,25 フランジ部

Claims (4)

  1. 任意の支点に支持されたロープを法面に下ろし,前記ロープに作業者が懸垂しながら法面に対して作業を行う方法であって,
    法面の上方若しくは前面に棒状部材を横に設置し,
    前記棒状部材に沿って移動可能な治具を前記棒状部材に貫通させて装着し,
    前記治具の周面に設けた保持溝にロープを保持させることにより,前記ロープを前記治具を介して法面の前面に下ろすことを特徴とする,法面作業方法。
  2. 請求項1に記載の法面作業方法に用いる治具であって,
    前記棒状部材に貫通される貫通孔を有する筒体の周面に,前記ロープを保持させる保持溝を形成したことを特徴とする,治具。
  3. 前記筒体の両端部にフランジ部を備えたことを特徴とする,請求項2に記載の治具。
  4. 複数の部材に分割可能な構成とし,
    前記複数の部材によって前記棒状部材を囲み,前記複数の部材を互いに結合させることにより,前記棒状部材に装着する構成としたことを特徴とする,請求項2又は3に記載の治具。
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CN102619228A (zh) * 2012-01-06 2012-08-01 北京市公路桥梁建设集团有限公司 一种明挖基坑安全悬挂装置及固定方法
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JP2016150646A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 株式会社パイオラックス カラーおよびそのカラーを備える車両用のサンバイザ
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