JP4535996B2 - 電柱設置装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電柱設置装置に関し、詳しくは、電柱の任意の箇所に工具袋などの吊り下げを可能にするものに関する。
従来より、電柱には上部まで登るための足場ボルトが固設されており、このような電柱に看板などを設置する場合や、電柱上部に設置されている機器の定期点検や電線の増設などを行う際には、その足場ボルトなどを利用しつつ作業者が電柱に登って各種作業を行う。
このとき、作業者は使用する工具や材料などを工具袋に入れて近い箇所に準備して各種作業を行っており、その工具袋の紐を、例えば、足場ボルトに引っ掛けている。この工具袋の紐を引っ掛ける足場ボルトは、一般的には、電柱の外周面の予め設計されている箇所に固設されている(例えば、特許文献1〜3参照)。また、この足場ボルトと同様に作業者用の足場部材を固定バンドやチェーンにより任意の箇所に設置することができるように工夫されている装置も提案されている(例えば、特許文献4、5参照)。
特開平6−248862号公報 特開平7−217637号公報 特開平9−198号公報 特開2005−163388号公報 実開平6−9313号公報
しかしながら、このような足場ボルトは、作業者が足場として足を掛けるものであることから、その足場部分に工具袋の紐などを掛けると邪魔になってしまい、また、作業者の足に引っ掛かってしまうと、作業者が危険な目にあう、という問題があった。
このことから、作業袋を固定する箇所として、電柱上部に特別な装置を配設することが考えられるが、膨大な箇所に配設する必要があってコストが掛かり過ぎてしまって、結果的には使われなくなってしまうことが予想される。また、その設置箇所も決められていることから、効果的に利便性を向上させることは難しい。
そこで、本発明は、電柱に工具袋などを引っ掛ける箇所を予め設けることなく、その工具袋などを吊り下げることができる箇所を適宜準備可能にすることにより、作業に適した箇所に工具袋などを吊り下げて効率よく作業できるようにして、電柱周りでの作業を補助することのできる電柱設置装置を提供すること目的とする。
上記課題を解決する電柱設置装置の第1の発明は、電柱の周囲に巻掛可能な長さを有する巻掛部材と、電柱の周囲に巻き掛けられた巻掛部材同士を該電柱外周で連結して該巻掛部材を所望の高さに保持させる保持装置と、電柱の外周面に対して外方に延在する姿勢になるように巻掛部材に支持される棒状部材と、を備えており、該棒状部材の先端側には、延在方向に対して交差する方向に周回する周回部が形成されていることを特徴とするものである。
この発明では、電柱の周囲に巻掛部材を巻き掛けて保持装置により連結することにより外方に延在する姿勢の棒状部材を所望の高さに取り付けることができ、その棒状部材に工具袋の紐などを引っ掛けて吊り下げたり、その棒状部材先端の周回部内に工具袋の紐などを進入させることができる。したがって、電柱の所望の高さに工具袋などを準備して作業することができ、このときに、その工具袋の紐が誤って大きく移動しようとしたとしても、その棒状部材先端の周回部により脱落することが防止されるとともに、その周回部内に工具袋の紐などを進入させたときには、不用意にその周回部から工具袋の紐などが抜け出ることができずに信頼性高く吊り下げた状態を維持することができる。
上記課題を解決する電柱設置装置の第2の発明は、電柱の周囲に巻掛可能な長さを有する巻掛部材と、電柱の周囲に巻き掛けられた巻掛部材同士を該電柱外周で連結して該巻掛部材を所望の高さに保持させる保持装置と、電柱の外周面に対して外方に延在する姿勢になるように巻掛部材に支持される棒状部材と、を備えており、棒状部材には、作業者が乗ることによる荷重に耐え得る強度の足場部が巻掛部材側に配設されているとともに、該足場部の外方には物品を引っ掛けることによる荷重に耐え得る強度の引掛部が配設されていることを特徴とするものである。
この発明では、電柱の周囲に巻掛部材を巻き掛けて保持装置により連結することにより外方に延在する姿勢の棒状部材を所望の高さに取り付けることができ、その棒状部材の足場部を利用して作業者が乗ることができるとともに、その足場よりも外方先端の引掛部には工具袋の紐などを引っ掛けて吊り下げることができる。したがって、電柱の所望の高さに足場を追加して利用することができるとともに、その足場とは異なる箇所に工具袋などを準備して作業することもできる。
上記課題を解決する電柱設置装置の第3の発明は、電柱の周囲に巻掛可能な長さを有する巻掛部材と、電柱の周囲に巻き掛けられた巻掛部材同士を該電柱外周で連結して該巻掛部材を所望の高さに保持させる保持装置と、電柱の外周面に対して外方に延在する姿勢になるように巻掛部材に支持される棒状部材と、を備えており、棒状部材には、作業者が乗ることによる荷重に耐え得る強度の足場部が巻掛部材側に配設されているとともに、該足場部の外方には物品を引っ掛けることによる荷重に耐え得る強度の引掛部が配設されて、該引掛部の先端側には、延在方向に対して交差する方向に周回する周回部が形成されていることを特徴とするものである。
この発明では、電柱の周囲に巻掛部材を巻き掛けて保持装置により連結することにより外方に延在する姿勢の棒状部材を所望の高さに取り付けることができ、その棒状部材の足場部を利用して作業者が乗ることができるとともに、その足場よりも外方先端の引掛部には工具袋の紐などを引っ掛けて吊り下げたり、その棒状部材先端の周回部内に工具袋の紐などを進入させることができる。したがって、電柱の所望の高さに足場を追加して利用することができるとともに、その足場とは異なる箇所に工具袋などを準備して作業することもできる。このときには、その工具袋の紐が誤って大きく移動しようとしたとしても、その棒状部材先端の周回部により脱落することが防止されるとともに、その周回部内に工具袋の紐などを進入させたときには、不用意にその周回部から工具袋の紐などが抜け出ることができずに信頼性高く吊り下げた状態を維持することができる。
ここで、前記棒状部材の引掛部の先端側の周回部は、延在方向から上方に向かって延長されて水平面内で周回するように形成してもよい。この場合には、棒状部材の先端側が上方に周回していることから、工具袋の紐などが外方に向かって滑ったとしても脱落することがなく、また、その周回内にその紐などを進入することにより不用意に大きく上方に持ち上げられたとしても抜け出て外れてしまうことなく、引っ掛けた状態を信頼性高く維持することができる。
上記課題を解決する電柱設置装置の第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明の特定事項に加え、前記棒状部材は、巻掛部材により支持される支持部と、該支持部の先端側に着脱可能に連結される連結部との二部品により構成されており、連結部には、延在方向に対して屈折する屈折部が基端側に形成されているのに対して、支持部には、延在方向の複数個所の下面側に該連結部の屈折部を差込可能に開口する係合穴が形成されているとともに、当該連結部を挿通して延在方向にスライド可能に開口して該連結部を支持する差込穴が先端側に配設されていることを特徴とするものである。
この発明では、電柱の周囲に巻き掛けた巻掛部材により支持されている棒状部材の支持部の先端側の差込穴に連結部を挿通しつつスライドさせるとともに、その連結部の基端側の屈折部を支持部の延在方向のいずれかの係合穴内に差し込むことにより、この棒状部材の連結部は、支持部先端側の差込穴に支持されつつその支持箇所を中心に屈折部の屈折方向へ回動しようとするのをその支持部の下面に衝止されて制限されるとともに、その延在方向に移動しようとするのを屈折部が支持部の係合穴内に差込係合されていて制限される。したがって、工具袋の紐などを引っ掛ける連結部の長さを、支持部の下面側への挿通程度を調整して屈折部の係合穴内への差込係合の位置を選択することにより必要な長さにすることができ、棒状部材全体の長さを不必要に長くして邪魔になってしまうことなく快適に作業することができる。
ここで、前記棒状部材の支持部には、連結部の屈折部側を係合穴側に向かって接近させる板バネを設けてもよい。この場合には、差込穴内に差込挿通された連結部をその板バネにより支持部の下面に押さえ付けさせつつ差込穴(縁)により支持させることができる。その結果、連結部の先端側に工具袋の紐などが引掛けられていなくて荷重が掛かっていないときにもその連結部が回動して脱落することを回避することができる。
上記課題を解決する電柱設置装置の第5の発明は、上記第1から第4のいずれかの発明の特定事項に加え、前記巻掛部材に複数の棒状部材が支持されていることを特徴とするものである。
この発明では、電柱の周囲で外方に延在する姿勢の棒状部材を複数本取り付けることができ、それぞれに工具袋の紐を引っ掛けて吊り下げたり、足場として利用可能にすることができる。したがって、電柱の所望の高さに複数の工具袋などを別々に吊り下げことができ、これに加えて足場部を備えさせることにより電柱の周囲方向の複数個所に足場を準備することもできる。
上記課題を解決する電柱設置装置の第6の発明は、上記第5の発明の特定事項に加え、前記棒状部材は、巻掛部材に着脱させて増設または削減可能な構造に作製されていることを特徴とするものである。
この発明では、電柱の周囲で外方に延在する姿勢の棒状部材を必要に応じて追加することができる。したがって、棒状部材が必要な本数分だけ巻掛部材を電柱の周囲に不必要に巻き掛けることなく、その棒状部材だけを増やすことができ、また、不必要な棒状部材を電柱の周囲に取り付けてしまうことをなくして、最適な本数の棒状部材を取り付けて快適に作業することができる。
このように本発明によれば、所望の高さの電柱の周囲に巻掛部材を巻き掛けて外方に延在する棒状部材を取り付けることができ、その棒状部材に工具袋の紐などを引っ掛けて吊り下げることができる。この棒状部材の先端を周回させることにより、工具袋の紐などをその周回部内に進入させて脱落することを防止させるようにすることができ、また、この棒状部材の工具袋の紐などを引っ掛ける引掛部の内側に足場部を設けることにより、足場としても兼用することができ、さらに工具袋の紐などを引っ掛ける部分(連結部)の長さを調整可能にすることにより必要以上に長くなって作業の邪魔になってしまうことを回避することができる。したがって、作業位置近傍の所望の高さに工具袋を準備して快適に作業することができ、無理な姿勢になることなく、材料や工具などを取り出して効率よく作業を行うことができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7は本発明に係る電柱設置装置の第1実施形態を示す図である。
図1において、電柱設置装置10は、電柱D(図5参照)の周囲に巻掛可能な長さを有するチェーン11と、このチェーン11同士を連結して電柱Dを締め付けることによりそのチェーン11を所望の高さで巻き付けた状態に保持する保持装置12と、電柱Dの外周面に対して外方に延在する姿勢になるようにチェーン11に取り付けられて支持される棒状部材13と、を備えて構成されており、所望の機能を果たすようにチェーン11と保持装置12により棒状部材13を電柱Dの外面に設置するように設計されている。ここで、本実施形態では、電柱Dに巻き掛ける部材としてチェーン11を利用する場合を一例に説明するが、これに限るものではなく、例えば、ベルト状の部材であってもよいことは言うまでもない。
保持装置12は、電柱Dの外周面に沿うように設置される台座部21と、この台座部21の一方の側面側に配設されてチェーン11の基端部が連結されている連結部22と、台座部21の他方の側面側に配設されてチェーン11の先端側を連結するとともに牽引操作可能な牽引部23と、を備えている。
台座部21は、電柱Dの外周面に当接させる当接部25がその外周面よりも小径の円弧形状に形成された当接面25aを有するとともに、連結部22と牽引部23よりも内側に位置することにより、当接面25aの両側方の側辺部25bを確実に電柱Dの外周面に圧接させることができるように設計されている。この台座部21の当接部25の側辺部25bには、電柱Dの外周面に小面積の複数箇所で圧接してずれを防止するように複数の切欠部25c(図3や図7を参照)が形成されている。
連結部22は、図2に示すように、台座部21の当接部25よりも外側の一方の側面に立設されてチェーン11の基端部を収装可能に形成された一対の突出部26と、この突出部26内に収装されたチェーン11の基端部の一駒11a内に挿通されるピン27と、により構築されており、その突出部26の間のピン27によりチェーン11の基端部を回動自在に連結している。
牽引部23は、図2〜図4に示すように、台座部21の当接部25よりも外側の他方の側面に回転自在に立設されて外周面に雄ネジ形状28aが刻設されている雄ネジシャフト28と、この雄ネジシャフト28の先端に連結部22と同様の構造により回動自在に連結されているレバー29と、雄ネジシャフト28と平行に台座部21の側面に立設されている円柱形状の円柱シャフト31と、雄ネジシャフト28の雄ネジ形状28aに螺合可能な不図示の雌ネジ形状が内面に形成されている雌ネジ部32aおよび円柱シャフト31をスライド可能に挿通する挿通部32bが一体形成されているスライダ32と、チェーン11の一駒11aを収装可能な凹形状部33aを有するように形成されて連結部22と同様の構造によりスライダ32に回動自在に連結されている収装部33と、を備えて構成されている。この牽引部23は、収装部33内にチェーン11の一駒11aを収装することができるとともに、レバー29を正逆方向に回動させて雄ネジシャフト28を回転させることによって、スライダ32が挿通部32b内に挿通されている円柱シャフト31により回転することが制限されつつその雄ネジシャフト28の雄ネジ部28aに螺合する雌ネジ部32aの位置が台座部21に対して接近・離隔する方向にスライドする構造に構築されている。
これにより、保持装置12は、台座部21の側面の連結部22に連結されているチェーン11を電柱Dの周囲に巻き掛けて、その台座部21の反対側の側面の牽引部23の収装部33内にその一駒11aを収装した状態でレバー29を正逆方向に回動させる(雄ネジシャフト28を回転させる)と、その牽引部23は、スライダ32を台座部21に接近・離隔する方向にスライドさせることができ、収装部33を連結部22に接近・離隔させることができる。すなわち、この保持装置12は、牽引部23を操作することによりチェーン11で電柱Dの周囲を締付・開放することができ、図5に示すように、連結部22との間の台座部21の当接部25をその電柱Dの外周面に圧接・支持させて、その台座部21を電柱Dの所望の高さに設置することができる。
棒状部材13は、保持装置12の台座部21と一体に作製されており、その台座部21の当接部25の反対側に離隔する方向に、言い換えると、当接部25(電柱Dの外周面)に対して鉛直の姿勢で外方に延在するように立設されている。
この棒状部材13は、保持装置12の台座部21に隣接する部位には、作業者が乗ってもその荷重に耐え得る強度に設計されている足場部35が配設されており、この足場部35は、台座部21との間が概略三角形状に形成されて補強されている。
また、この棒状部材13は、足場部35の先端に図6に示すような工具袋200の紐201を引っ掛けてもその荷重に耐え得る強度に設計された引掛部36が溶接などにより固設されており、この引掛部36の先端部36aは、足場部35を上面側にして電柱Dに設置する姿勢の際に、一旦降下した後に上昇して垂直方向に周回する、所謂、豚の尻尾形状の周回部に形成されている。
これにより、この棒状部材13は、保持装置12により電柱Dの所望の高さに設置して、足場部35の先端側の引掛部36に図6に示すような工具袋200の紐201を引っ掛けて吊り下げることができ、その引掛部36に吊り下げた工具袋200が邪魔になることなく足場部35を足場として利用することもできる。この状態では、棒状部材13の引掛部36の先端部36aは、一旦降下することから工具袋200の紐201が外方に向かって滑ったとしても脱落することなく受け取ることができ、その先端までの周回内に工具袋200の紐201が進入することにより不用意に大きく上方に持ち上げられたとしても抜け出て外れてしまうことなく、引っ掛けた状態を信頼性高く維持することができる。
したがって、作業者は、図5に示すように、電柱設置装置10を電柱Dの所望の高さに設置することにより、長尺な防護管202などの材料や操作棒203などの工具を収納した工具袋200をその棒状部材13の引掛部36に吊り下げて準備することができるとともに、その棒状部材13の足場部35に乗って作業することもできる。
また、この電柱設置装置10は、図7に示すように、保持装置12から連結部22や牽引部23を省いて台座部21と棒状部材13を連設されている増設装置41が着脱可能に複数準備されており、この増設装置41は、その台座部21にチェーン11を貫通可能な貫通穴42が開口されている。
これにより、電柱設置装置10は、増設装置41の貫通穴42に貫通させたチェーン11を電柱Dの周囲に巻き掛けて保持装置12により締め付けることにより、増設装置41の台座部21の当接部25をその電柱Dの外周面に圧接させて支持させることができ、複数本の棒状部材13を電柱Dの周囲に設置することができる。
したがって、作業者は、必要な本数の増設装置41をチェーン11に追加した電柱設置装置10を電柱Dの所望の高さに設置することにより、所望の高さに所望の本数の棒状部材13を設置することができ、不必要な増設装置41が邪魔になってしまうことなく、それぞれの引掛部36に工具袋200を吊り下げることができるとともに、それぞれの足場部35に乗って作業することもできる。このとき、作業者は、棒状部材13毎に、工具袋200の吊り下げ用または作業足場用と使い分けることができることはいうまでもない。
このように本実施形態においては、作業者は、簡易な構造で安価に作製可能な電柱設置装置10を、電柱Dの所望の高さに容易に設置して工具袋200を安全に吊り下げるとともに足場としても利用することができる。したがって、作業位置の近傍に工具袋200を吊り下げることにより姿勢を大きく変えることなく楽に材料や工具を取り出して快適に作業を行うことができ、また、その工具袋200を落下させないように注意することなく、足場として利用しつつ各種作業を効率よく行うことができる。
次に、図8〜図11は本発明に係る電柱設置装置の第2実施形態を示す図である。ここで、本実施形態は、上述実施形態と略同様に構成されていることから、同様な構成には同一の符号を付してその特徴部分を説明する。
図8および図9において、電柱設置装置50は、保持装置12が電柱Dの周囲に巻き掛け保持するチェーン11により支持される棒状部材13の足場部(支持部)35の先端に、図10に示す引掛部(連結部)56を連結して使用する二部品の着脱可能な組立構造に設計されている。
引掛部56は、棒状に延在して、所謂、豚の尻尾形状に周回する先端部36aが形成されているとともに、その反対側の基端部56bには、その延在方向に対して直角に屈折する屈折部56cが形成されている。
これに対して、足場部35先端の下面側には、図11に示すように、その引掛部56の屈折部56cを横向きにするなどして差込可能な差込穴35aを画成するように支持棒55が溶接されており、この足場部35の本体部分には、引掛部56の屈折部56cを下面側から差し込んで係合させることができるように開口する貫通穴(係合穴)35bが形成されている。

これにより、棒状部材13は、足場部35先端の差込穴35a内に引掛部56の基端部56bを差込挿通させた状態で延在方向にスライドさせることにより、足場部35先端から引掛部56を突出させる長さを調整することができ、その引掛部56の先端部36aを所望の位置に位置決めするように引掛部56の屈曲部56cを貫通穴35bに差込係合させることができる。この状態で、引掛部56に工具袋200の紐201を引っ掛けて吊り下げた場合には、この引掛部56は支持棒55に支持されつつ基端部56bを上昇させる方向(屈曲部56cの屈曲・差込方向)に回動しようとするが足場部35の下面に衝止・制限されて、屈曲部56cの貫通穴35bでの差込係合が維持される。
このように本実施形態においては、上述実施形態による作用効果に加えて、工具袋200を吊り下げる引掛部56の長さを邪魔にならないように調整することができ、快適に作業することができる。
ここで、本実施形態の他の態様としては、本実施形態の棒状部材13は引掛部56を足場部35先端の差込穴35a内に差込挿通して支持棒55に支持させるだけであるが、その支持棒55に、足場部35の下面に対面しつつ接近する板バネを溶接してもよい。この場合には、差込穴35a内に差込挿通された引掛部56をその板バネにより足場部35の下面に押さえ付けさせつつ支持棒55により支持させることができる。その結果、引掛部56の先端側に工具袋200の紐201などが引掛けられていなくて荷重が掛かっていないときにもその引掛部56が基端部56bを降下させる方向(屈曲部56cの屈曲・差込方向と反対方向)に回動してしまうことを防止することができ、その引掛部56が脱落することを回避することができる。
また、上述実施形態では、棒状部材13(引掛部36、56)の先端部36aが垂直方向に周回する、所謂、豚の尻尾形状の周回部を形成する場合を一例に説明するが、これに限るものではなく、例えば、図12に示すように、水平方向に周回しつつ上昇する、所謂、豚の尻尾形状に周回部を形成しても良い。この場合には、棒状部材13の先端部36aが上方に周回していることから、工具袋200の紐201が外方に向かって滑ったとしても脱落することがなく、また、その周回内に工具袋200の紐201を進入させることにより不用意に大きく上方に持ち上げられたとしても抜け出て外れてしまうことなく、引っ掛けた状態を信頼性高く維持することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
本発明に係る電柱設置装置の第1実施形態を示す図であり、その概略全体構成を示す斜視図である。 その要部構成を示す上面図である。 その要部構成を示す正面図である。 その要部構成を示す側面図である。 その電柱への設置状態を示す側面図である。 その電柱設置装置に引っ掛ける一例の工具袋を示す斜視図である。 その電柱設置装置に追加する増設装置を示す斜視図である。 本発明に係る電柱設置装置の第2実施形態を示す図であり、その概略全体構成を示す斜視図である。 その要部構成を示す側面図である。 その要部構成を示す平面図である。 その要部構成を示す正面図である。 その他の態様の要部の構成を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその側面図である。
符号の説明
10、50……電柱設置装置 11……チェーン 12……保持装置 13……棒状部材 21……台座部 22……連結部 23……牽引部 25……当接部 28……雄ネジシャフト 29……レバー 31……円柱シャフト 32……スライダ 32a……雌ネジ部 32b……挿通部 33……収装部 35……足場部 35a……差込穴 35b……貫通穴 36、56……引掛部 36a……先端部 41……増設装置 42……貫通穴 55……支持棒 56b……基端部 56c……屈折部 200……工具袋 201……紐

Claims (6)

  1. 電柱の周囲に巻掛可能な長さを有する巻掛部材と、電柱の周囲に巻き掛けられた巻掛部材同士を該電柱外周で連結して該巻掛部材を所望の高さに保持させる保持装置と、電柱の外周面に対して外方に延在する姿勢になるように巻掛部材に支持される棒状部材と、を備える電柱設置装置であって
    棒状部材には、作業者が乗ることによる荷重に耐え得る強度の足場部が巻掛部材側に配設されているとともに、該足場部の外方には物品を引っ掛けることによる荷重に耐え得る強度の引掛部が配設されており、
    該棒状部材は、巻掛部材により支持されて足場部として機能する支持部と、該支持部の先端側に着脱可能に連結されて引掛部として機能する連結部と、の二部品により構成されて、
    連結部には、延在方向に対して屈折する屈折部が基端側に形成されているのに対して、
    支持部には、延在方向の複数個所の下面側に該連結部の屈折部を差込可能に開口する係合穴が形成されているとともに、当該連結部を差し込んで延在方向にスライド可能に開口して該連結部を支持する差込穴が先端側に配設されていることを特徴とする電柱設置装置。
  2. 前記棒状部材の引掛部の先端側には、延在方向に対して交差する方向に周回する周回部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電柱設置装置。
  3. 前記棒状部材の引掛部の先端側の周回部は、延在方向から上方に向かって延長されて水平面内で周回するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電柱設置装置。
  4. 前記棒状部材の支持部には、連結部の屈折部側を係合穴側に向かって接近させる板バネが設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電柱設置装置。
  5. 前記巻掛部材に複数の棒状部材が支持されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電柱設置装置。
  6. 前記棒状部材は、巻掛部材に着脱させて増設または削減可能な構造に作製されていることを特徴とする請求項5に記載の電柱設置装置。
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