JP5268776B2 - 仮設足場 - Google Patents

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本発明は、電柱上で作業する場合において、電柱に取り付けられるボルトに螺合されるナットを利用して仮設する仮設足場に関する。
従来より、作業者は、足場ボルトを電柱上で作業するための足場として用いていた。該足場ボルトは、ボルトと、該ボルトとは別体のナットと、(スプリング)ワッシャーとから構成されている。そして、足場ボルトは、電柱に埋め込まれている足場ソケットに捩じ込むことで電柱に取り付けられている。さらに、足場ボルトは、ワッシャーとナットとを締め付けることで、足場ソケットから脱落することを防止している(たとえば、特許文献1の段落0013〜0016参照)。
特開2001−25143号公報
しかし、電柱上で行われるさまざまな作業のすべてにおいて、あらかじめ電柱の所定箇所に設けられた足場ボルトのみで対応することに限界がある。ゆえに、電柱上で行われる作業によって、作業者は、充分な足場を確保することができないことがあった。よって、このような作業を行う作業者は、スムーズに作業を行うことができないことがあった。
そこで、このような作業を伴う場合、電柱に足場を仮設して、その不足する足場を確保することが考えられる。たとえば、電柱に足場を仮設する方法は、電柱に取り付けられるボルトに螺合されるナットに仮設足場を取り付ける方法が考えられる。
ここで、該ナットに仮設足場を取り付ける場合、作業者は、仮設足場をナットの締まる方向に力が加わるような位置で取り付けなければならない。たとえば、作業者が仮設足場をナットの緩む方向に力が加わるような位置で取り付けられてしまうと、ナットが緩んでしまう。よって、作業者は、仮設足場をナットに取り付けることができない。
そこで、本発明は、上述した問題に鑑み、ナットに固定することでナットが緩むことがない仮設足場を提供することを課題とする。
本発明に係る仮設足場は、電柱に取り付けられるボルトに螺合するナットに固定されると共に、ボルトと交差する方向に突出する所定長さの足場本体と、該足場本体を前記ナットに固定可能な固定手段とを備える仮設足場であって、前記固定手段は、ナットの緩む方向に対して足場本体を自重によって回動することを許容すると共に、ナットの締まる方向に対して足場本体をナットに固定するラチェット機構を有することを特徴とする。
かかる構成によれば、仮設足場がナットの緩む方向に対して力が加わるような位置でナットに固定された場合、固定手段は、足場本体を自重によって回動することを許容する。よって、固定手段は、固定されたナットを回動させずに、足場本体を自重によって回動させる。そして、足場本体は、仮設足場をナットに固定した位置より下方に下がった状態となる。作業者は、仮設足場がこのような位置にあるため、足を掛けることができない。したがって、仮設足場がナットの緩む方向に対して力が加わるような位置でナットに固定されても、ナットが緩む方向に力が加わることがない。ゆえに、ナットは、仮設足場を動かないように固定することで緩むことがない。
また、仮設足場がナットの締まる方向に対して力が加わるような位置でナットに固定された場合、固定手段は、足場本体をナットに固定する。よって、足場本体は、仮設足場をナットに固定した位置のままとなる。作業者は、仮設足場がこのような位置にあるため、仮設足場に足を掛けることができる。そして、作業者が仮設足場に足を掛けたとしても、ナットは、締まる方向に対して作業者の体重が加わる。ゆえに、ナットは、仮設足場を動かないように固定することで緩むことがない。
よって、作業者が仮設足場をナットの緩む方向及び締まる方向のいずれに対して力が加わるような位置でナットに固定したとしても、ナットは、仮設足場を動かないように固定することで緩むことがない。
また、本発明に係る仮設足場の前記ラチェット機構は、足場本体の一端部に設けられるボルトを挿通可能な貫通孔の一方側の開口部に、ナットを取り付け可能な第1ラチェット機構と、前記貫通孔の他方側の開口部にナットを取り付け可能な第2ラチェット機構とを有し、第1ラチェット機構と第2ラチェット機構との回動する方向が逆転しているように構成することができる。
かかる構成によれば、まず、第1ラチェット機構は、ボルトを貫通孔の一方側の開口部から挿通させ、ボルトに備えられるナットに取り付けられる。そして、仮設足場がナットの緩む方向に対して力が加わるような位置でナットに動かないように固定された場合、固定手段は、足場本体を自重によって回動することを許容する。したがって、足場本体は、仮設足場をナットに固定した位置より下方に下がった状態となる。ゆえに、作業者は、仮設足場がこのような位置にあるため、足を掛けることができない。
また、仮設足場がナットの締まる方向に対して力が加わるような位置でナットに動かないように固定された場合、固定手段は、足場本体をナットに固定する。よって、足場本体は、仮設足場をナットに固定した位置のままとなる。ゆえに、作業者は、仮設足場がこのような位置にあるため、仮設足場に足を掛けることができる。
一方、第2ラチェット機構は、回動する方向を第1ラチェット機構の回動する方向と逆転している。したがって、第2ラチェット機構は、ボルトを貫通孔の他方側の開口部から挿通させ、ボルトに備えられるナットに取り付けられる。このとき、第2ラチェット機構は、第1ラチェット機構の固定手段と同様に、仮設足場がナットの緩む方向に対して力が加わるような位置でナットに動かないように固定された場合、固定手段は、足場本体を自重によって回動することを許容する。そして、足場本体は、仮設足場をナットに固定した位置より下方に下がった状態となる。作業者は、仮設足場がこのような位置にあるため、足を掛けることができない。
また、仮設足場がナットの締まる方向に対して力が加わるような位置でナットに動かないように固定された場合、固定手段は、足場本体をナットに固定する。よって、足場本体は、仮設足場をナットに固定した位置のままとなる。作業者は、仮設足場がこのような位置にあるため、仮設足場に足を掛けることができる。
したがって、作業者がボルトを貫通孔の一方側及び他方側のいずれの開口部から挿通させて、仮設足場をナットの緩む方向及び締まる方向のいずれに対して力が加わるような位置でナットに動かないように固定したとしても、ナットは、仮設足場を固定することで緩むことがない。
また、本発明に係る仮設足場の前記ラチェット機構は、爪が一部に備わっており、該爪は、足場本体の傾きによって、ラチェットから着脱可能なように構成することができる。
かかる構成によれば、仮設足場がナットの緩む方向に対して力が加わるような位置、もしくは、ラチェットから爪が外れるような足場本体の傾きでナットに動かないように固定した場合、固定手段は、足場本体を自重によって回動することを許容する。そして、足場本体は、仮設足場をナットに固定した位置より下方に下がった状態となる。作業者は、仮設足場がこのような位置にあるため、足を掛けることができない。したがって、仮設足場がナットの緩む方向に対して力が加わるような位置でナットに動かないように固定されても、ナットが緩む方向に力が加わることがない。ゆえに、ナットは、仮設足場を固定することで緩むことがない。
また、仮設足場がナットの締まる方向に対して力が加わるような位置で、さらに、ラチェットに爪が取り付くような足場本体の傾きでナットに固定した場合、固定手段は、足場本体をナットに動かないように固定する。よって、足場本体は、仮設足場をナットに固定した位置のままとなる。作業者は、仮設足場がこのような位置にあるため、仮設足場に足を掛けることができる。そして、作業者が仮設足場に足を掛けたとしても、ナットは、締まる方向に対して作業者の体重が加わる。ゆえに、ナットは、仮設足場を固定することで緩むことがない。
よって、作業者が仮設足場をナットの緩む方向及び締まる方向のいずれに対して力が加わるような位置でナットに動かないように固定したとしても、ナットは、仮設足場を固定することで緩むことがない。
また、本発明に係る仮設足場の前記足場本体は、前記ナットと固定手段とのボルトの軸心方向への移動を係止可能な係止部材を備えるように構成することができる。かかる構成によれば、仮設足場は、ボルトの軸心方向への移動を係止することができる。
また、本発明に係る仮設足場の前記足場本体は、電柱上で必要となる工具及び材料等の作業対象物を吊下げるための吊下げ部を備えるように構成することができる。かかる構成によれば、作業者は、吊下げ部に作業対象物を吊下げることができる。
以上の如く、本発明に係る仮設足場によれば、ナットに固定することでナットが緩むことがないという優れた効果を奏する。
第一実施形態に係る仮設足場をナットに取り付けた状態の、(a)は、ナットの締まる方向に取り付けた状態の外観図、(b)は、同図(a)のナット周りの要部拡大図、を示す。 第一実施形態に係る仮設足場の、(a)は、足場本体の表面の長手方向の中心線で切った断面図、(b)は、図1(a)のA−A断面図、(c)は、図1(a)のB−B断面図、を示す。 第一実施形態に係る仮設足場をナットに取り付けた状態の、(a)は、ナットの緩む方向に取り付けた状態の外観図、(b)は、同図(a)のナット周りの要部拡大図、を示す。 第二実施形態に係る仮設足場をナットに取り付けた状態の、(a)は、電柱の上部から見た外観図、(b)は、側面図、を示す。
以下、本発明に係る仮設足場における第一実施形態について、図1〜3を参酌しつつ、説明する。
<第一実施形態>
同実施形態に係る仮設足場は、電柱に取り付けられた足場ボルトに、具体的には、該足場ボルトに螺合されたナットに取り付ける例を説明する。まず、足場ボルトは、電柱に設けられた足場ソケットに捩じ込まれている。さらに、足場ボルトは、ワッシャーとナットとを締め付けることで、足場ソケットから脱落することを防止している。
具体的には、足場ボルトは、周面に沿ってねじ山が形成されており、足場ソケットに形成されたねじ溝に螺合することで電柱に取り付けられている。このとき、足場ボルトは、足場ソケットに向かって左方向に回転させることで緩めることができる。また、足場ボルトは、足場ソケットに向かって右方向に回転させることで締付けることができる。
さらに、足場ボルトは、緩む方向に力が加わり、足場ソケットから脱落するのを防止するために、ナットを螺合させている。そして、該ナットは、足場ソケットに向かって締付けることで、脱落を防止している。このとき、ナットは、足場ボルトと同様に、向かって左方向に回転させることで緩めることができる。また、ナットは、右方向に回転させることで締め付けることができる。そして、仮設足場は、このようにして足場ボルトに取り付けられているナットに取り付けられる。
次に、第一実施形態に係る仮設足場の構成について、図1及び図2を参酌しつつ、説明する。なお、図1(a)は、電柱Pに足場ボルトBを固定するためのナットNに固定される仮設足場1を示す外観図であり、同図(b)は、同図(a)のナットN周りの要部拡大図である。また、図2(a)は、表面の長手方向の中心線で切った仮設足場1の断面図であり、同図(b)は、同図(a)のA−A断面図であり、同図(c)は、同図(a)のB−B断面図である。
そして、仮設足場1は、図1(a)及び(b)に示すように、電柱Pに足場ボルトBを固定するためのナットNに固定されると共に、足場ボルトBと交差する方向に突出するように取り付けられている。そして、仮設足場1は、所定長さの足場本体2と、該足場本体2をナットNに固定可能な固定手段3とを備えている。
該足場本体2は、図2に示すように、内部が空洞で、所定長さを有する箱体である。そして、足場本体2は、長手方向の中間部分にナットNを取り付けるために作業者が把持する把持部21を有する。また、該把持部21は、作業者が把持する以外にも、足を掛ける足場となる部分でもある。よって、把持部21の長さは、作業者が把持することができる長さを有し、且つ、作業者の足を掛けることができる長さを有することが望ましい。
また、足場本体2は、長手方向の一端部に設けられる足場ボルトBを挿通可能な貫通孔22を有している。該貫通孔22は、足場本体2の両面を貫通している。また、該貫通孔22は、前記固定手段3を回動可能に嵌め込まれる部分でもある。詳細は、後述する。
また、足場本体2は、貫通孔22を有する一端部側と反対の他端部側に、作業対象物を吊下げるための吊下げ部を備えている。本実施形態に係る吊下げ部は、貫通孔22と同じく両面を貫通する吊下げ孔23である。そして、作業対象物とは、電柱P上で作業者が必要となる工具及び材料等である。作業対象物の具体例は、たとえば、電柱P上で電力線及び通信線(光ファイバーケーブルを含む)の新増設、取替え、撤去並びに保守時に使用される工具や、柱上機器の新増設、取替え、撤去並びに保守時に使用されるケーブル、碍子、ヒューズ等材料や、これらを収納する袋などが含まれる。
また、前記固定手段3は、ナットNに動かないように固定するために、角数が十二角のソケット部31aと、回動方向を一方向に制限するラチェット機構とを有する。そして、ラチェット機構は、貫通孔22の一方側の開口部に、ナットNを取り付け可能な第1ラチェット機構32aと、前記貫通孔22の他方側の開口部にナットNを取り付け可能な第2ラチェット機構32bとを有する。さらに、第一ラチェット機構32a及び第二ラチェット機構32bは、それぞれソケット部31a,31bと一体となっている。
該ソケット部31a,31bは、外形が円筒形状のソケットである。そして、ソケット部31a,31bは、六角のナットNに対して、十二角の角数を有している。よって、ソケット部31a,31bは、足場ボルトBに締付けられたナットNに対して、30度間隔で動かないように固定することができる。そして、足場本体2の両面に備えられたソケット部31a,31bは、本実施形態では同じサイズであるものとする。よって、仮設足場1は、両面に設けられたいずれのソケット部31a,31bを用いてもよい。
また、該ラチェット機構32a,32bは、ナットNの緩む方向に対して足場本体2を自重によって回動することを許容すると共に、ナットNの締まる方向に対して足場本体2をナットNに固定するようになっている。すなわち、仮設足場2がソケット部31a,31bをナットNに回動不能に固定すると、足場本体2を、ナットNの緩む方向、すなわち、左方向の回転方向に対して回動することを許容すると共に、ナットNの締まる方向、すなわち、右方向の回転方向に対して動かないように固定する。
また、第1ラチェット機構32aは、足場本体2の表面を電柱P側に向けて取り付けるために、表面側の開口部に取り付けられている。また、第2ラチェット機構32bは、足場本体2の裏面を電柱P側に向けて取り付けるために、裏面側の開口部に取り付けられている。
また、第1ラチェット機構32aと第2ラチェット機構32bとは、回動する方向が逆転するように取り付けられている。したがって、第1ラチェット機構32aが足場ボルトNを貫通孔22の一方側(足場本体2の表面側)から挿通させ、足場ボルトBの基端部に螺合されるナットNに取り付けられる場合、第1ラチェット機構32aは、足場本体2を、ナットNの緩む方向、すなわち、左方向の回転方向に対して回動することを許容すると共に、ナットNの締まる方向、すなわち、右方向の回転方向に対して動かないように固定するようになる。そして、このとき、第2ラチェット機構32bは、回動する方向が逆転しており、足場本体2を、ナットNの締まる方向、すなわち、右方向の回転方向に対して回動することを許容すると共に、ナットNの緩む方向、すなわち、左方向の回転方向に対して動かないように固定する。
しかし、第2ラチェット機構32bをナットNに取り付ける場合、前記第1ラチェット機構32aが足場ボルトNを貫通孔22の一方側から挿通させたときと足場本体2の表裏を反転させて、すなわち、足場ボルトNを貫通孔22の他方側(足場本体2の裏面側)から挿通させて、足場ボルトBの基端部に備えられるナットNに取り付けられる。このとき、第2ラチェット機構32bは、第1ラチェット機構32aをナットNに取り付けたときの回動する方向と逆転するため、足場本体2を、ナットNの緩む方向、すなわち、左方向の回転方向に対して回動することを許容すると共に、ナットNの締まる方向、すなわち、右方向の回転方向に対して動かないように固定するようになっている。
また、ラチェット機構32a,32bは、一方向の回転を制限し、他方向の回転を許容すべく、ラチェット33a,33bと爪34a,34bとを有している。なお、ラチェット33a,33bは、ソケット31a,31bと一体となっており、爪34a,34bは、足場本体2と回動自在に取り付けられている。
該ラチェット33a,33bは、歯車の一種であり、周方向に多数の歯を有している。そして、ラチェット33a,33bが一方向に回転するときに対向する面は、爪34a,34bを一方向側の他の歯に案内し、また、ラチェット33a,33bが他方向に回転するときに対向する面は、爪34a,34bを該歯に引っ掛けるべく、一方向に向かって傾斜している。
また、ラチェット33a,33bは、それぞれ貫通孔22の開口面積よりも大きい面積を有する。よって、ラチェット33a,33bは、貫通孔22の軸心方向への抜け落ちを防止することができる。
また、爪34a,34bは、足場本体2の傾きによって、ラチェット33a,33bから着脱可能となっている。具体的には、爪34a,34bは、ラチェット33a,33bに着脱可能な爪本体35a,35bと、該爪本体35a,35bを足場本体2に回動可能に取り付ける軸部36a,36bとを備えている。そして、爪本体35a,35bは、該軸部36a,36bによって、基端部を貫通させている。そして、爪34a,34bは、軸部36a,36bを中心に回動可能に足場本体2に取り付けられている。そして、取り付けられた爪本体35a,35bは、先端部がラチェット33a,33bの歯に引っ掛かる位置と、該ラチェット33a,33bの歯に引っ掛からない位置との範囲で回動可能となっている。
すなわち、爪34a,34bの先端部が自重によりラチェット33a,33bに取り付くような位置で足場本体2をナットNに動かないように固定すると、ラチェット33a,33bの歯に爪34a,34bが引っ掛かり、ラチェット機構32a,32bとして作用する。しかし、爪34a,34bの先端部が自重によりラチェット33a,33bから外れるような位置で足場本体2をナットNに動かないように固定すると、ラチェット33a,33bの歯に爪34a,34bが引っ掛からず、ラチェット機構32a,32bとして作用せず、回動自在となる。
そして、本実施形態に係るラチェット機構32a,32bが足場として利用することから、仮設足場1は、足場ボルトBと交差して、略水平となるような位置でナットNに取り付けられる。そして、ナットNの右側に仮設足場1を突出させるようにナットNに動かないように固定させる場合、足場本体2は、ナットNの右回転の方向に対して力が加わっている。すなわち、足場本体2は、ナットNの締まる方向に対して力が加わっている。そして、足場本体2は、この取り付けられた位置で固定される。
しかし、ナットNの左側に仮設足場1を突出させるようにナットNに動かないように固定させる場合、足場本体2は、ナットNの左回転の方向に対して力が加わってしまう。すなわち、足場本体2は、ナットNの緩まる方向に対して力が加わってしまう。そして、このようなとき、足場本体2は、この取り付けられた位置で固定され、ナットNの緩まる方向に対して力が加わることがないようにしなければならない。よって、爪34a,34bは、この位置でラチェット33a,33bから外れるように取り付けられている。
また、ラチェット33a,33bは、複数の歯を(本実施形態では18個)備えている。これにより、仮設足場1は、ナットNが足場ボルトBに対する締め付け状態によって、角度が変わり、すなわち、ナットの面並びに角の位置が変わるため、ソケット部31を動かないように固定する位置も変わる。しかし、ラチェット33a,33bの一つの歯当たり調整角が20度(380度÷18=20度)であるため、十二角のソケット部31a,31bの1角当たりの調整角(360度÷12角=30度)よりも細かく調整することができようになっている。よって、ナットNの取り付け角度によって、仮設足場1の取り付け角度が制限されないようになっている。
また、第1ラチェット機構32aと第2ラチェット機構32bとは、それぞれ独立して回動可能に取り付けられている。すなわち、第1ラチェット機構32a及び第2ラチェット機構32bは、足場本体2の表面側と裏面側とを隔離する仕切り板24を備えている。そして、第1ラチェット機構32aと第2ラチェット機構32bとは、仕切り板24を跨いで貫通孔22の軸心方向に移動することが制限されている。ただし、仕切り板24は、貫通孔22に足場ボルトBを挿通させるために、貫通孔22の一方側の開口部と他方側の開口部とを開通するような開口を設けられている。そして、該開口部は、足場ボルトBの頭部を含め足場ボルトBを挿通可能な開口である。
また、貫通孔22の開口部から仕切り板24までの軸心方向の距離は、ラチェット33a,33bの厚さよりも長くとられている。そして、貫通孔22のそれぞれの開口部は、それぞれ内側に向かって延設された円筒部を有する。さらに、ラチェット33a,33bは、該円筒部と仕切り板24との間に挟まれるように配設される。これによって、ラチェット33a,33bは、貫通孔22の軸心方向への移動を制限することができる。したがって、仮設足場2は、ソケット部31a,31bを貫通孔22の軸心方向にずれることなく、ナットNにソケット部31a,31bを確実に固定することができる。
次に、第一実施形態に係る仮設足場の取り付け方法について、図1及び図3を参酌しつつ、説明する。まず、該仮設足場2は、作業者が容易に持ち運びできるサイズであるため、作業者は、工具袋などに仮設足場2を入れた状態で、仮設足場2が必要な足場ボルトBの下方まで電柱Pを昇柱する。
そして、作業者は、足場本体2の把持部21を把持し、表裏の両面にある固定手段3にナットNを動かないように固定する。具体的には、本実施形態では、足場ボルトBを貫通孔22の一方側(表面側)の開口部から挿通させ、足場ボルトBの基端部に備えられるナットNにソケット部31aに動かないように固定する。ここで、仮設足場1は、作業者が把持部21を足場として用いるために最適な位置となるように取り付ける。
たとえば、図1(a)及び(b)に示すようなナットNから右方向に略水平となるようにソケット部31aをナットNに動かないように固定する。このとき、仮設足場1には、自重によってナットNに対して右方向に回転(時計まわりに回転)させようとする力が加わる。しかし、この位置では、爪34aがラチェット33aに取り付いているため、ラチェット機構32aが作用する。よって、足場本体2は、仮設足場1に取り付けられた位置で固定される。すなわち、足場本体2は、ナットNから右方向に略水平となるようになる。なお、ラチェット機構32bは、ソケット部31bにナットNが固定されていない。また、ナットNは、固定されたソケット部31aとも接続されていない。よって、ラチェット機構32aは、なんら作用しない。
また、仮設足場1は、把持部21を足場として用いるために最適な位置より下方側に固定して、そこから、左方向に回転し(反時計まわりに回転し)、最適な位置の略水平になるまで仮設足場1を回転させることで固定してもよい。このとき、仮設足場1は、ナットNに対して右方向に回転(時計まわりに回転)させようとする力が加わっている。そして、足場本体2は、自重によって回動せず、ナットNに固定されている。しかし、これに対して、作業者によって仮設足場1をナットNに対して左方向に回転(反時計まわりに回転)させると、ラチェット機構32aが作用して、足場本体2を回動させることができる。
また、図3(a)に示すようなナットNから左方向に略水平となるようにソケット部31aをナットNに動かないように固定した場合、仮設足場1は、自重によってナットNに対して左方向に回転(反時計まわりに回転)させようとする力が加わる。しかし、この位置では、爪34aがラチェット33aから外れているため、ラチェット機構32aが作用しない。よって、足場本体2は、自重によりナットNに対して回動して、仮設足場1をナットNに固定した位置より下方に下がり、略鉛直となって回動がとまる。作業者は、仮設足場1がこのような位置にあるため、足場本体2の把持部21に足を掛けることができない。よって、仮設足場1をナットNの緩める方向に対して力が加わる位置に取り付けたことを認識することができる。
よって、本実施形態に係る仮設足場1は、足場ボルトBに締め付けられたナットNに動かないように固定する位置がナットNの緩む方向及び締まる方向のいずれであっても、ナットNが緩むことのないように固定することができる。
また、本実施形態に係る仮設足場1は、足場本体2がナットNの左方向に突出するように取り付けられたとき、爪34aがラチェット33aから外れて回動自在となる。しかし、爪34aがラチェット33aに取り付いていても、この位置ではラチェット機構32aが作用して、仮設足場1をナットNに取り付けた位置より下方に下げるようになっている。しかし、仮設足場1の重量を下げることで、ラチェット機構32aが作用する力より仮設足場1の自重より小さくなってしまったとき、ラチェット機構32aが作用しない可能性がある。
このようなときであっても、本実施形態に係る仮設足場1は、爪34aがラチェット33aから外れるようになっている。したがって、本実施形態に係る仮設足場1は、仮設足場1の重量に関係なく、仮設足場1をナットNに取り付けた位置より下方に下げることができ、仮設足場1をナットNの緩める方向に対して力が加わる位置に取り付けていることを確実に認識することができる。
また、本実施形態に係る仮設足場1は、吊下げ孔23を利用して、作業対象物を吊下げることができる。
また、本実施形態に係る仮設足場1は、ラチェット33a,33bの歯の数を調整することで、足場本体2の傾きがナットNの締め付けられた位置によって制限されず、最適な傾きに取り付けることができる。
また、ナットNが緩んでいた場合、爪34aがラチェット33aに取り付いている位置で仮設足場1をナットNに取り付けた場合、仮設足場2は、ラチェット機構32aが作用する。よって、足場本体2は、仮設足場1に取り付けられた位置で固定される。そして、さらに、右方向に回転させることで、ナットの締め付けが可能である。よって、わざわざソケットレンチなどを工具袋などから取り出す必要はなく、容易に取り付けることができる。また、誤ってナットNを緩めてしまうことがないため、作業者は、安心して作業を行うことができる。
次に、本発明に係る仮設足場における第二実施形態について、図4を参酌しつつ、説明する。なお、同図(a)は、仮設足場1’をナットNに取り付けた状態の電柱の上部から見た外観図であり、同図(b)は、その側面図である。
<第二実施形態>
同実施形態に係る仮設足場1’は、前記第一実施形態に係る仮設足場1に加え、さらに、前記ナットNとラチェット機構32a,32bとが足場ボルトBの軸心方向に移動可能なように係止可能な係止部材4を備えている。
該係止部材4は、長尺の板部材41と、該板部材41の両端に略直角に取り付けられた凹部42,43とを有している。そして、該板部材41は、仮設足場1’の一方のソケット部31aをナットNに取り付けた状態で、他方のソケット部31bと足場ボルトBの頭部の内側までの長さを有している。また、一方の凹部42は、他方のソケット部31bに掛止可能な窪みを有している。他方の凹部43は、足場ボルトBの螺子溝が切られたボルト部分に掛止可能な窪みを有している。そして、該係止部材4は、コの字型に形成されている。
そして、該係止部材4は、仮設足場1をナットNに取り付けた後に、他方のソケット部31bに一方の凹部42を、足場ボルトBの頭部の内側に当接させつつ、足場ボルトBのボルト部分に他方の凹部43を掛止する。よって、仮設足場1’は、作業者が作業するのに伴って、足場ボルトBの軸心方向へ足場本体2が移動しても、足場本体2を係止部材4の一方の凹部42で支えることができる。そして、仮設足場1’は、足場ボルトBの軸心方向への移動を制限し、ナットNとソケット部31aとを係止することができる。したがって、仮設足場1は、軸心方向へ移動することによって、ソケット部31aがナットNから脱落することが防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまな変更が可能である。
また、上記実施形態に係る仮設足場は、爪34a,34bが足場本体2の傾きによって、ラチェット33a,33bから着脱可能になっている例を説明したが、これに限定されるものではなく、爪が足場本体の傾きによって、ラチェットから外れないようになっていてもよい。たとえば、爪は、弾性部材によって、ラチェットに対して常に押し当てられるように取り付けられたり、または、弾性を有する材質により成形し、ラチェットに対して常に取り付けられる位置に取り付けられている。
このような仮設足場は、たとえば、ナットから右方向に略水平となるようにソケット部をナットNに動かないように固定する。このとき、仮設足場は、自重によってナットに対して右方向に回転(時計まわりに回転)させようとする力が加わり、ラチェット機構が作用する。よって、足場本体は、仮設足場に取り付けられた位置で固定され、すなわち、ナットから右方向に略水平となるようになる。
また、ナットから左方向に略水平となるようにソケット部をナットに固定する場合、このとき、仮設足場は、自重によってナットに対して左方向に回転(反時計まわりに回転)させようとする力が加わり、ラチェット機構が作用する。よって、足場本体は、自重によって回動し、仮設足場をナットに固定した位置より下方に下がる。そして、足場本体は、略鉛直となる位置でとまる。作業者は、仮設足場がこのような位置にあるため、足場本体の把持部に足を掛けることができない。よって、誤って、仮設足場をナットの緩める方向に対して力が加わる位置に取り付けたことを認識することができる。
したがって、このような仮設足場であっても、足場ボルトに締め付けられたナットに動かないように固定する位置がナットの緩む方向及び締まる方向のいずれであっても、ナットが緩むことのないように固定することができる。
また、上記実施形態に係る仮設足場は、足場本体2の傾きがナットNの左側に突出させるような位置で、ラチェット33a,33bから爪34a,34bが外れるように取り付けられている例を説明したが、これに限定されるものではなく、ラチェットから爪が外れる位置を他の傾きとなるようにしてもよい。
具体的には、仮設足場がナットから右側に突出させるような位置で固定されると、作業者は、この仮設足場に足を掛けやすい。しかし、仮設足場がナットから右斜め下方向に突出させるような位置で固定されると、作業者は、足場本体が右斜め下方向に向いた仮設足場に足を掛けにくい。よって、このような位置に取り付けられたときに、ラチェットから爪が外れるようにする場合について、説明する。
まず、爪は、足場本体がナットから右方向に突出させた状態で、ラチェットに取り付けられる位置とし、かつ、足場本体がナットから右斜め下方向に突出させた状態で、ラチェットから外れる位置に取り付けられる。具体的には、爪は、基端部を足場本体に固定した状態で、先端が略下方に下がる位置とする。すなわち、爪は、図2(b)に示すように、左側に貫通孔22、右側に吊下げ孔23がある状態で、貫通孔22の中心を中心点として、略45度右上方向の位置で、ラチェットに取り付けられる位置とする。
そして、この仮設足場をナットから右方向に突出させるような位置で固定されると、爪は、ラチェットに取り付いており、ラチェット機構が作用する。したがって、本実施形態と同様に、足場本体は、仮設足場をナットに取り付けた位置でナットに固定される。また、この仮設足場をナットから右斜め下方向に突出させるような位置で固定されると、爪は、ラチェットから外れており、ラチェット機構が作用しない。したがって、足場本体は、ナットに固定されることなく、仮設足場をナットに取り付けた位置より下方に下がる。よって、作業者が仮設足場をナットに対して不適当な位置に取り付けたときに、足場本体は、仮設足場1をナットNに取り付けた位置より下方に下げることができ、不適当な位置に取り付けていることを確実に認識することができる。
したがって、このような仮設足場であっても、足場ボルトに締め付けられたナットに動かないように固定する位置がナットの緩む方向及び締まる方向のいずれであっても、ナットが緩むことのないように固定することができる。
また、上記実施形態に係る仮設足場は、吊下げ部が作業対象物を吊下げるために足場本体2の表裏を貫通する吊下げ孔23を備える例を説明したが、これに限定されるものではなく、吊下げ部が該吊下げ孔に吊フックが引っ掛けられているものであってもよいし、足場本体の一部が切り欠いた切り欠け部であってもよい。この切り欠け部は足場本体の長手方向の他端に設けると、表裏どちらを利用しても使用することができる。
また、上記実施形態に係る仮設足場は、足場本体2の一端部にソケット部31a,31b、及び、ラチェット機構32a,32bが裏表の両面に1基づつ備える例を説明したが、これに限定されるものではなく、足場本体の長手方向の両端部に固定手段を備えるようにしてもよいし、足場本体の一端部又は両端部に備えるラチェット機構が複数備えるようにしてもよい。
具体的には、足場本体の両端部に固定手段を備える場合、仮設足場は、上記実施形態に係る仮設足場1の他端部に備えられた吊下げ部のかわりに、さらに、ラチェット機構を備えている。他端部に取り付けられる該ラチェット機構の回動する方向は、同一面に取り付けられる足場本体の一端部に備えられるラチェット機構と同じとなるように取り付けられている。
また、ラチェット機構の爪を着脱可能に取り付ける場合は、一端部に有するラチェット機構に取り付けられた爪の位置と、回転軸の点対称となる位置に取り付ける。よって、この仮設足場は、足場本体に取り付けられた4つのラチェット機構のいずれを使用しても、ナットが緩むことはなく、容易に該ナットに動かないように固定することができる。
また、足場本体の一端部及び両端部のいずれかに有する表裏の両面若しくは一方の面に備えるラチェット機構を複数備える場合、一方の面(若しくは他方の面)及び両方の面にラチェット機構を長手方向の中心軸に一列に備えられる。そして、ソケット部のサイズをそれぞれ異なるサイズとしてもよいし、同じサイズとしてもよい。
また、上記実施形態に係る仮設足場は、二つのラチェット機構32a,32bを有する固定手段3を例に説明したが、これに限定されるものではなく、固定手段が一つのラチェット機構を有していてもよい。
しかし、上記実施形態のような一つのラチェット機構に対して双方から足場ボルトを挿通可能である場合、どちら側からナットに取り付けるかによって、仮設足場をナットに固定可能な位置と、仮設足場を自重によって回動可能な位置とが逆転する。よって、足場ボルトを挿通可能な一方側の開口部を弾性部材によって開閉可能な蓋を取り付けるようにしてもよい。該蓋は、内側から弾性部材の弾性力によって、一方の開口部を閉じるようになっている。
そして、一方側の開口部から足場ボルトを挿通しようとすると、弾性部材によって一方側の開口部が閉じられており、挿通することができない。一方、他方側の開口部から足場ボルトを挿通しようとすると、蓋の内側を足場ボルトの頂部によって押し開けることができる。よって、蓋によって閉じられていない(他方側の)開口部から足場ボルトを挿通して、ナットに動かないように固定するときに、ナットの緩む方向に対して足場本体を自重によって回動することを許容すると共に、ナットの締まる方向に対して足場本体をナットに動かないように固定するようにすることで、ナットが緩むことがないようにすることができる。
また、上記実施形態に係る仮設足場は、ソケット部31a,31b及びラチェット機構32a,32bが一体である例を説明したが、これに限定されるものではなく、ソケットハンドルのような、ソケット側に凹部を、ラチェット機構側に凸部を設けて、着脱可能なように取り付けられたものであってもよい。このような仮設足場は、ナットのサイズごとに凹部を有するソケットを複数備えることで、ナットのサイズに合わせて、ソケットを取り替えることができ、一つの仮設足場でさまざまなサイズのナットに動かないように固定することが可能となる。
また、上記実施形態に係る仮設足場は、足場ボルトBを固定するナットNに取り付ける例を説明したが、これに限定されるものではなく、腕金などを取り付けるために電柱の外周面から突出する状態で取り付けられている突出ボルトに螺合するナットに動かないように固定するものであってもよい。
また、上記実施形態に係る仮設足場は、ソケット部31a,31bが十二角である例を説明したが、これに限定されるものではなく、ソケット部をナットNに強固に固定すべく、ナットの角数に合わせて六角としてもよい。この場合、仮設足場をナットに動かないように固定することができる傾きは、ソケット部が六角であるため30度間隔となる。しかし、本実施形態に係る仮設足場は、ラチェットの歯の数を変更するなどして、目的とする傾きに合わせることができる。また、ナットNが六角である例を説明したため、ソケット部を六角又は十二角である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ナットが六角以外のものであっても、上記要領でソケット部の角数、及び、ラチェットの歯の数を選択することができる。
1…仮設足場、2…足場本体、21…把持部、22…貫通孔、23…吊下げ孔(吊下げ部)、3…固定手段、31a,31b…ソケット部、32a…第1ラチェット機構、32b…第2ラチェット機構、33a,33b…ラチェット、34a,34b…爪、35a,35b…爪本体、36a,36b…軸部、4…係止部材、41…板部材、42…(一方の)凹部、43…(他方の)凹部、P…電柱、B…足場ボルト、N…ナット

Claims (5)

  1. 電柱に取り付けられるボルトに螺合するナットに固定されると共に、ボルトと交差する方向に突出する所定長さの足場本体と、該足場本体を前記ナットに固定可能な固定手段とを備える仮設足場であって、
    前記固定手段は、ナットの緩む方向に対して足場本体を自重によって回動することを許容すると共に、ナットの締まる方向に対して足場本体をナットに固定するラチェット機構を有することを特徴とする仮設足場。
  2. 前記ラチェット機構は、足場本体の一端部に設けられるボルトを挿通可能な貫通孔の一方側の開口部に、ナットを取り付け可能な第1ラチェット機構と、前記貫通孔の他方側の開口部にナットを取り付け可能な第2ラチェット機構とを有し、第1ラチェット機構と第2ラチェット機構との回動する方向が逆転している請求項1に記載の仮設足場。
  3. 前記ラチェット機構は、爪が一部に備わっており、該爪は、足場本体の傾きによって、ラチェットから着脱可能な請求項1又は2に記載の仮設足場。
  4. 前記足場本体は、前記ナットと固定手段とのボルトの軸心方向への移動を係止可能な係止部材を備える請求項1〜3のいずれかに記載の仮設足場。
  5. 前記足場本体は、電柱上で必要となる工具及び材料等の作業対象物を吊下げるための吊下げ部を備える請求項1〜4のいずれかに記載の仮設足場。
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