JP3935191B2 - アンカー工法 - Google Patents
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Description
安定工事においては、まず、斜面に対してアンカー孔を削孔する。その後、当該削孔したアンカー孔にアンカー材を挿入し、その間隙にセメントミルクやモルタル等を流し込む。そして、そのアンカー材に係合するように斜面上に法枠と称せられるコンクリート枠を設置し、当該法枠とアンカー材とを一体化する。これにより、斜面に対して法枠が固定され、当該法枠によっても斜面が押さえられ、アンカー材のみの場合に比べより一層表層崩壊が防止される。(たとえば、特許文献1参照)。
すなわち、上記特許文献1に記載のアンカー工法を含めて、従来のアンカー工法では、アンカー孔を削孔するために削孔用機械を用いており、所定位置にアンカー孔を削孔するために、順次削孔用機械を移動させる必要がある。しかし、上記安定工事では、足場が不安定であり、また、削孔用機械を斜めにして使用するため、バランスを失いやすく、危険が伴う。たとえば、削孔用機械のバランスを失ったときには、削孔用機械が斜面から跳ね上がってしまう場合がある。
しかし、削孔用機械は、深く削孔できるものほど、そして、径を大きく削孔できるものほど、すなわち、性能の高いものほどその重量が大きくなる。よって、高い効果を望む場合には、重量の大きな削孔用機械を用いなければならず、さらに上述した危険性が増してしまう。
また、通常、削孔用機械の重量がせいぜい100kg程度までであれば、人力を主として移動させることも可能であるが、それ以上の重量のものになると、人力を主として移動させることが困難となる。
しかしながら、仮設足場を設置するにあたっては、仮設足場の設置工事が必要となり、場合によっては、その道路の整備等、本体工事以外の工費の方が高くなってしまうという新たな問題点が生じてしまう。
また、少なくとも第一紐体は水平方向に移動可能であればよく、必ずしも柔軟性を持つ必要はない。すなわち、本願でいう第一紐体は、たとえば、鋼の丸棒や鉄パイプのような巨視的にみると紐状に見える棒のような部材を含むものとする。
また、第三紐体は略水平方向に延伸していればよく、たとえば、第一紐体と同様に鉄パイプ等であってもよいものとする。
また、たとえば、削孔用機械の重量が大きくて第一紐体が一本の場合には、第一紐体を径の大きな強固な紐体とせねばならず巻取負荷が重畳的に大きくなってしまい、ウインチ自体を大がかりなものとせざるを得ない。従って、ウインチを設置等する作業も必要となり、移動作業もおおがかりなものとなってしまう。一方、上記の方法であれば、耐荷重用紐体を径の大きな強固な紐体として現場の木等の固定物に一回取り付ければよく、また、移動用紐体を相対的に径の小さな軽い紐体とすることができるので、移動用紐体を巻き取るためのウインチも手動のものを用いることができる。ゆえに、作業は効率的なものとしつつ重量の大きな削孔用機械を移動させることが可能となる。
なお、削孔用機械の下端部を断続的に略水平方向に移動させる方法としては、たとえば、バールやハンマー等を用いて随時削孔用機械の下端部に対して横方向への力を与えることにより移動させる方法が挙げられる。
なお、第四紐体の第三紐体への取り付けは、たとえば、第四紐体の端に環状体を取り付け、当該環状体に第三紐体を挿通する方法が挙げられる。
また、たとえば、削孔用機械の重量が大きくて第一紐体が一本の場合には、第一紐体を径の大きな強固な紐体とせねばならず巻取負荷が重畳的に大きくなってしまい、ウインチ自体を大がかりなものとせざるを得ない。従って、ウインチを設置等する作業も必要となり、移動作業もおおがかりなものとなってしまう。一方、上記の方法であれば、耐荷重用紐体を径の大きな強固な紐体として現場の木等の固定物に一回取り付ければよく、また、移動用紐体を相対的に径の小さな軽い紐体とすることができるので、移動用紐体を巻き取るためのウインチも手動のものを用いることができる。ゆえに、作業は効率的なものとしつつ重量の大きな削孔用機械を移動させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施の形態1にかかるアンカー工法を用いて安定工事がおこなわれた状態の斜面を示した斜視図であり、図2は、図1に示した斜面の断面図である。
図示したように、斜面Sに対して、安定工事により法枠1が設置されている。
斜面Sは、たとえば、切り土によって人工的に生じた斜面である。
斜面Sには、法枠1の各挿通孔2と重なる部分にアンカー孔3が形成されており、斜面Sに法枠1が設置された状態において、各挿通孔2と各アンカー孔3とが連通した状態となっている。図示した例では、各アンカー孔3は、10m程度の深さであり、径は約90mmである。
まず、法枠1を設置する予定の斜面Sの上空に第一紐体としてのワイヤ6を略水平方向に張る。また、斜面Sの上空であってワイヤ6の下方に第三紐体としてのワイヤ7を略水平方向に張る。このとき、ワイヤ7を、アンカー孔3の削孔位置近傍となるように斜面Sの近くに張る。
ワイヤ6の一端(図3における右側の端部)は、定滑車8を介してウインチ架台9に取り付けられている。定滑車8は、取付台10と、取付台10に設けられたローラ体11とを備えている。取付台10は、斜面S上に存在する樹木等の固定物12に取り付けられている。ローラ体11は、取付台10に対して回転可能に取り付けられており、ワイヤ6の一端側がかけられている。そして、ローラ体11は、ワイヤ6の変位に伴って回転するようになっている。ウインチ架台9は、図示しないウインチを内蔵しており、当該ウインチによりワイヤ6を巻き上げることができるようになっている。このようにして、本実施の形態では、ウインチによりワイヤ6を右方向に移動させることができる。
ワイヤ6の他端(図3における左側の端部)は、複合滑車13に取り付けられている。複合滑車13は、定滑車体14と動滑車体15とを備えている。定滑車体14は、取付台16と、取付台16に設けられたローラ体17,18,19と、取付金具20とを備えている。取付台16は、斜面S上に存在する樹木等の固定物21に取り付けられている。ローラ体17〜ローラ体19は、取付台16に対して回転可能に取り付けられており、ワイヤ6の他端側が順々にかけられている。そして、ローラ体17〜ローラ体19は、ワイヤ6の変位に伴って回転するようになっている。
斜面S上空に保持されたワイヤ6およびワイヤ7には、削孔用機械26が取り付けられる。
削孔用機械26は、たとえば、ロータリーパーカッションと称せられる削孔専用の機械であり、その重量はおよそ350kgである。削孔用機械26は、架台部27と本体部28とを備えている。
本体部28は、下方に突出するドリルロッド80を備えており、図示しない駆動部を駆動させることによりドリルロッド80を回転させることができるようになっている。ドリルロッド80は、その先端に削孔用ドリル81を装着することができるようになっている。
架台部27は、長手の部材であって本体部28をその長さ方向に変位可能に保持している。また、架台部27の上部には、取付部29が設けられており、下部には、当接部30が設けられている。
当接部30は、架台部27の下方に向かって突出する部材であって、その下方部がゴムパット82で形成されている。
なお、削孔用機械26は、ゴムパット82から取付部29までの長さが約2.5mである。
環状体37は、たとえば、環状の金具であり、その環部分をワイヤ7が挿通するようにしてワイヤ7に取り付けられている。これにより、環状体37はワイヤ7に対して水平変位が自在となっている。また、環状体37には、ワイヤ38が取り付けられている。ワイヤ38は、一端が環状体37に取り付けられていて、他端が架台部27の下部に取り付けられている。また、ワイヤ38にはウインチ40が備えられていて、ワイヤ38の長さを自在に調整し、特に削孔用機械26を地面から浮かせる際に使用する。
図7(a)および図8(a)に示したように、削孔作業をおこなう際には、ワイヤ31〜ワイヤ33を短くする一方、ワイヤ38を長くし、下端(当接部30)が斜面Sに接するようにして削孔用機械26を斜面Sに対してほぼ垂直状態を保つようにする。移動の際には、まず、ワイヤ31〜ワイヤ33の長さを長くする一方、ワイヤ38の長さを短くし、削孔用機械26を斜面Sから浮き上がらせる(図7(b)および図8(b)参照)。
そして、次のアンカー孔3を削孔すべき位置まで削孔用機械26を移動させて、ワイヤ6の巻上げを停止する。また、削孔用機械26の当接部30の位置合わせもおこなう。
最後に、ワイヤ31〜ワイヤ33の長さを短くしてワイヤ38の長さを長くし、削孔用機械26を斜面Sに対してほぼ垂直となるように姿勢を改めたのち、斜面Sに設置させる(図7(d)および図8(d)参照)。そして、削孔用機械26により次のアンカー孔3の削孔作業を開始する。
その後は、上記動作が順次繰り返される。これにより、斜面Sに対して略水平方向に順次アンカー孔3が削孔される。総ての削孔が終わった後、アンカー材5を挿入してモルタル4を充填し、斜面Sにコンクリートを打設して法枠1を設ける(図1参照)。
アンカー工法では、樹木等の障害物44を残したまま削孔をおこなう必要が生じる場合がある。このとき、ワイヤ31〜ワイヤ33を順次取り外し→移動→取り付け→移動を繰り返すことにより、障害物44を回避しながら削孔用機械26を移動できる。
また、ワイヤ7と削孔用機械26の下部とが、環状体37およびワイヤ38を介して繋がれているので、削孔用機械26が浮揚しているときであっても動きが規制され安全性が増す。ゆえに、削孔用機械26を一層安全に移動させることができる。また、削孔用機械26が削孔位置から離れる瞬間に跳ね上がったとしても動きが規制されるので、周囲にいる人がむやみに危険にさらされずにすむ。
図10は、実施の形態2にかかるアンカー工法に用いられる横移動用レール体を示した斜視図である。なお、本実施形態において実施の形態1と同様の構成については、上述と同一の参照符号を用いることにより説明を省略する。
図示したように、この実施形態においては、斜面S上には、略水平方向に延伸する横移動用レール体50が敷設される。
横移動用レール体50は、長手の部材であって、その長手方向に沿って一定間隔ごとに段差51が形成されている。また、その幅方向の一方側(下側)には、横移動用レール体50の長手方向に沿って立ち上がるレール板52が形成されている。
このとき、削孔用機械26の下部が削孔用機械26の移動方向に対して逆進した場合であっても、その下部が段差51に係合し、その逆進が防止される。
また、ワイヤ31〜ワイヤ33および横移動用レール体50を用いて削孔用機械26を移動させるので、人力を主とせずに削孔用機械26を移動させることができ、仮設足場を設置する必要がない。
また、横移動用レール体50には複数の段差51が形成されているので、削孔用機械26を円滑に移動させることができる。
図示したように、横移動用レール体60は、凹条の長手の部材であって、その上面に凹条部61が形成されている。
実施の形態1においては、削孔用機械26の水平方向の移動について説明したが、本実施形態では、削孔用機械26の縦方向の移動について説明する。
図12は、実施の形態3にかかるアンカー工法に用いられる削孔用機械26を示した斜視図である。なお、本実施形態において実施の形態1と同様の構成については、上述と同一の参照符号を用いることによりその説明を省略する。
図では、水平方向の削孔が終わった後、削孔用機械26を縦方向に移動させる直前の様子を示した。なお、図における破線は、斜面Sに予め引かれる法枠設置予定場所としての線である。
縦移動用ガイドローラ71は、削孔用機械26に着脱自在に取り付けられる長手の部材であって、その先端に補助車輪72を備えている。
縦移動用レール体90は、斜面Sの傾斜方向に延伸するように敷設される長手の部材であって、その長さは、法枠間隔にあわせた2m程度のものであり、長手方向に沿って一定間隔ごとに段差91が形成されている。また、縦移動用レール体90には、その長手方向に沿って溝92が形成されており、溝92により右レール体93と左レール体94とに二分割されている。
また、縦移動用レール体90の先端部分には、設置用孔97が形成されている。
削孔用機械26を斜面Sの下方向に移動させる際には、ワイヤ31およびワイヤ33の長さを長くすることにより、補助車輪72を溝92に沿わせながら、斜面Sの下方向に移動させる。このとき、段差91により削孔用機械26の下部の跳ね上がりが防止される。
このようにすることで、削孔用機械26を上下方向に容易に移動させることができる。なお、削孔用機械26を上方に移動させる場合には、削孔用機械26を上方に移動させる専用のレール体を用いてもよく、その際には、段差を設けていないレール体を用いてもよい。
また、縦移動用レール体90には段差91が設けられているので、削孔用機械26の跳ね上がりが防止され、削孔用機械26を斜面Sの上下方向に安全に移動させることができる。
また、削孔用機械26を補助車輪72を溝92に沿わせながら移動させるので、削孔用機械26を斜面Sの上下方向に正確にかつ安定して移動させることができる。
また、縦移動用レール体90は、右レール体93と左レール体94とに分割することができるので、削孔用機械26を適切かつ簡便に削孔位置に設置することができる。
また、縦移動用レール体90は、その長さが斜面Sの傾斜方向において並列する各アンカー孔3の間隔と同程度の長さであることが好ましい。
また、縦移動用レール体90は、右レール体93の上端および左レール体94の上端にそれぞれヒンジが設けられており、右レール体93および左レール体94をそれぞれヒンジを中心として回転させることにより分割されるものであってもよい。
また、削孔用機械26を縦方向に移動させる際に、ワイヤ31とワイヤ33との間隔を広げて、削孔用機械26を安定させる工程が含まれてもよい。
図15は、実施の形態4にかかるアンカー工法における削孔用機械26の移動方法を模式的に示した図である。
なお、本実施形態において実施の形態1と同様の構成については、上述と同一の参照符号を用いることによりその説明を省略する。
なお、削孔用機械26に取り付けるワイヤの数は、2本に限らず3本以上であってもよい。
図16は、実施の形態5にかかるアンカー工法における削孔用機械26の移動方法を模式的に示した図である。
なお、本実施形態において実施の形態1と同様の構成については、上述と同一の参照符号を用いることによりその説明を省略する。
具体的には、ワイヤ61を略水平方向に固定して張り、ワイヤ62を略水平方向にウインチによる巻取移動可能に張っている。
ワイヤ61は、削孔用機械26の重量負荷を主として担うためのものであり、径の大きな強固なワイヤである。図示はされないが、ワイヤ61は、削孔用機械26の横移動に関してそれ自体は移動しないものであって、作業の初期に現場の木等の固定物に固定的に一回取り付けられるものである。
ワイヤ62は、削孔用機械26の重量負荷を担うとともに削孔用機械26を移動させるためのものであり、相対的に径の小さなワイヤである。図示はされないが、その端部は手動のウインチに取り付けられていて、手動でワイヤ62を巻取可能となっている。
このように、本実施形態では、ワイヤ61およびワイヤ62の2本の紐体が略水平方向に張られる。よって、削孔用機械26が2本の紐体により支えられることになるので、たとえ、1本の紐体が切れてももう1本のワイヤにより削孔用機械26が支えられる。また、削孔用機械26が重いものであれば、その重量はワイヤ61が担うので、重量の大きな削孔用機械であっても容易に移動させることができる。すなわち、2本のワイヤを用いることにより安全性をより高め(相互補償をおこない)、かつ、簡素な構成ないし能力の高くないウインチを用いて人力では移動できないような重量の大きな削孔用機械を移動させることが可能となる。
図17は、取付具63の構成を示した断面図である。
取付具63は、略直方体形状であって、第一挿通孔631および第二挿通孔632を有している。
第一挿通孔631は径を大きくしており、その内方にワイヤ61が挿通されている。このため、ワイヤ61に対して第一挿通孔631が移動可能な状態となっている。
第二挿通孔632にはワイヤ62が挿通されており、第二挿通孔632とワイヤ62とが固定された状態となっている。
また、各取付具63には、それぞれ別個にワイヤ31〜ワイヤ33が取り付けられている。
取付具63には、切断面633が形成されており、この切断面633部分で2分割可能であって、図示しないボルトによって締め付けたり緩めたりすることが可能となっている。これにより、削孔用機械26を移動している際に障害物等が迫った場合には、取付具63を切断面633で2分割し、取付具63とワイヤ61およびワイヤ62を離して接触を回避できるようになっている。その後は、ボルトを締め付けることでワイヤ62を強固に咬持し取付具63を介して削孔用機械26を移動させることができる。
たとえば、削孔用機械26の重量が大きくてワイヤが一本の場合には、ワイヤを径の大きな強固な紐体とせねばならず重量が大きくなる。よって、巻き取りのためのウインチとして機械式のものを用いねばならず重量が重畳的に大きくなってしまい、さらに、ウインチを設置等する作業が必要となり、作業もおおがかりなものとなってしまう。一方、上記の方法であれば、ワイヤ61を径の大きな強固な紐体として現場の木等の固定物に一回取り付ければよく、また、ワイヤ62を相対的に径の小さな軽い紐体とすることができるので、ワイヤ62を巻き取るためのウインチも手動のものを用いることができる。ゆえに、作業は効率的なものとしつつ重量の大きな削孔用機械を移動させることが可能となる。
たとえば、上記実施形態においては、削孔用機械26を移動させる際には、ワイヤ31〜ワイヤ33を長くするとして説明したが、ワイヤ31〜ワイヤ33を短くして削孔用機械26を吊り上げるようにして斜面Sから浮かせてもよい。
また、ワイヤ6は水平方向に変位するように斜面Sの上空に保持されていればよく、上述の構成によるものに限らない。
また、上述の説明では、斜面Sにアンカー孔3を削孔した後、斜面S上に法枠1を設けるとしたが、斜面Sに法枠1を設置した後に斜面Sに対してアンカー孔3を削孔してもよい。
この方法によれば、従来人力により移動が可能であったせいぜい100kg程度の削孔用機械を超え、たとえば400kg程度の削孔用機械も足場を設けずに移動可能となる。
6,7,31〜33,38,61,62 ワイヤ
26 削孔用機械
34〜36,40 ウインチ
37 環状体
63 取付具
50,60 横移動用レール体
51,91 段差
72 補助車輪
90 縦移動用レール体
92 溝
S 斜面
Claims (13)
- 斜面に沿って略水平方向に削孔用機械を順次移動させては各削孔位置にてアンカー孔を削孔するアンカー工法であって、
前記斜面上空に第一紐体を略水平方向に張り、当該第一紐体上の所定間隔離れた位置から少なくとも2本のそれぞれ長さの調整可能な第二紐体を、その他端を共に前記削孔用機械に取り付けて当該削孔用機械を保持する保持工程と、
前記第二紐体の長さを調整して前記第一紐体および前記第二紐体により前記削孔用機械を斜面から浮かせる浮揚工程と、
前記第一紐体を水平方向に移動させることにより前記削孔用機械を次の削孔位置まで移動させる横移動工程と、
を含み、
削孔位置近傍に略水平方向に第三紐体を張り、当該第三紐体と前記削孔用機械下部とを所定の遊びを持たせた状態で繋ぐ第四紐体を設けたことを特徴とするアンカー工法。 - 前記第一紐体は、2本の紐体からなり、
当該一方の紐体は、前記斜面に沿って略水平方向に固定して張られて、前記削孔用機械の重量負荷を担うための耐荷重用紐体であり、
当該他方の紐体は、前記斜面に沿って略水平方向に移動可能に張られて、前記削孔用機械を移動させるための移動用紐体であり、
前記耐荷重用紐体に対しては移動可能に取り付けられ、かつ、前記移動用紐体に対しては固定して取り付けられる取付具であって、前記第二紐体を取り付ける取付具を含み、
前記横移動工程は、前記移動用紐体を移動させることにより前記取付具を介して前記削孔用機械を移動させるものであることを特徴とする請求項1に記載のアンカー工法。 - 斜面に沿って略水平方向に削孔用機械を順次移動させては各削孔位置にてアンカー孔を削孔するアンカー工法であって、
前記斜面上の所定間隔離れた位置から少なくとも2本のそれぞれ長さの調整可能な第二紐体を、その他端を共に前記削孔用機械に取り付けて当該削孔用機械を保持する保持工程と、
前記第二紐体の長さを調整すると共に、接地している前記削孔用機械の下端部を断続的に略水平方向に変位させることにより前記削孔用機械を次の削孔位置まで移動させる横移動工程と、
を含み、
削孔位置近傍に略水平方向に第三紐体を張り、当該第三紐体と前記削孔用機械下部とを所定の遊びを持たせた状態で繋ぐ第四紐体を設けたことを特徴とするアンカー工法。 - 前記第四紐体は、前記第三紐体に対して水平変位が自在であるように取り付けられていることを特徴とする請求項1、2または3に記載のアンカー工法。
- 斜面に沿って略水平方向に削孔用機械を順次移動させては各削孔位置にてアンカー孔を削孔するアンカー工法であって、
前記斜面上空に第一紐体を略水平方向に張り、当該第一紐体上の所定間隔離れた位置から少なくとも2本のそれぞれ長さの調整可能な第二紐体を、その他端を共に前記削孔用機械に取り付けて当該削孔用機械を保持する保持工程と、
前記第二紐体の長さを調整して前記第一紐体および前記第二紐体により前記削孔用機械を斜面から浮かせる浮揚工程と、
前記第一紐体を水平方向に移動させることにより前記削孔用機械を次の削孔位置まで移動させる横移動工程と、
を含み、
逆進できないように段差が複数設けられている横移動用レール体を、削孔位置近傍に略水平方向に延伸するように敷設し、
前記浮揚工程では、前記削孔用機械を斜面から浮かせてから当該削孔用機械下部を前記横移動用レール体に当接させ、前記横移動工程では、前記削孔用機械を前記横移動用レール体に沿わせながら立った状態で移動させることを特徴とするアンカー工法。 - 前記第一紐体は、2本の紐体からなり、
当該一方の紐体は、前記斜面に沿って略水平方向に固定して張られて、前記削孔用機械の重量負荷を担うための耐荷重用紐体であり、
当該他方の紐体は、前記斜面に沿って略水平方向に移動可能に張られて、前記削孔用機械を移動させるための移動用紐体であり、
前記耐荷重用紐体に対しては移動可能に取り付けられ、かつ、前記移動用紐体に対しては固定して取り付けられる取付具であって、前記第二紐体を取り付ける取付具を含み、
前記横移動工程は、前記移動用紐体を移動させることにより前記取付具を介して前記削孔用機械を移動させるものであることを特徴とする請求項5に記載のアンカー工法。 - 斜面に沿って略水平方向に削孔用機械を順次移動させては各削孔位置にてアンカー孔を削孔するアンカー工法であって、
前記斜面上の所定間隔離れた位置から少なくとも2本のそれぞれ長さの調整可能な第二紐体を、その他端を共に前記削孔用機械に取り付けて当該削孔用機械を保持する保持工程と、
前記第二紐体の長さを調整すると共に、前記削孔用機械の下端部を断続的に略水平方向に変位させることにより前記削孔用機械を次の削孔位置まで移動させる横移動工程と、
を含み、
逆進できないように段差が複数設けられている横移動用レール体を、削孔位置近傍に略水平方向に延伸するように敷設し、
前記横移動工程では、前記削孔用機械を前記横移動用レール体に沿わせながら立った状態で移動させることを特徴とするアンカー工法。 - 前記横移動用レール体は、凹条であることを特徴とする請求項5、6または7に記載のアンカー工法。
- 前記第二紐体は、3本であって、それぞれ前記第一紐体に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1、2、5または6に記載のアンカー工法。
- 削孔位置に沿って前記斜面の傾斜方向に延伸する縦移動用レール体を敷設し、前記第二紐体の長さを調整することにより前記削孔用機械を当該縦移動用レール体に沿わせながら前記斜面の上下方向に移動させる縦移動工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載のアンカー工法。
- 前記縦移動用レール体には、長さ方向に段差が複数設けられていることを特徴とする請求項10に記載のアンカー工法。
- 前記縦移動用レール体は、その長手方向に沿って溝が形成されており、
前記縦移動工程は、前記削孔用機械に設けられた補助車輪により前記溝に沿って削孔用機械を移動させるものであることを特徴とする請求項10または11に記載のアンカー工法。 - 前記縦移動用レール体は、前記溝を境界として二分割可能であり、
前記縦移動工程は、前記削孔用機械を所定位置まで移動させた後に、前記縦移動用レール体を分割することにより、当該削孔用機械を前記斜面に接地するものであることを特徴とする請求項12に記載のアンカー工法。
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