JP4796195B1 - 作業用足場装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
作業用足場本体(デッキ)との安全性と作業性を格段に向上させる作業用足場装置及び躯体作業方法を提供すること。或いは、従来と比して、経済性・設置容易性が格段に高く、或いは設置容易性が高い作業用足場装置及び作業員安全方法を提供すること。
【解決手段】
足場設置面にレベル差を調整可能に設置される昇降式作業用足場装置1と、前記足場装置に接続され昇降足場が昇降自在に設けられセルフクライム可能なガイドマスト10と、前記昇降足場の一方向もしくは多方向に連接されたメインデッキフレーム12A及び該フレーム上に敷設されるメインデッキプレート12Bと、前記メインデッキフレーム12Aから繰り出し/引き込みされるスライドデッキフレーム13A及びスライドデッキプレート13Bであって、スライド駆動装置に対して電力を供給する電力供給部16を具備して構成される。
【選択図】図1B

Description

本発明は、たとえば作業用足場装置に係り、特に、躯体との間隙を最小にするよう足場床を繰り出すことができる方法に関する。
一般的に、ビルメインテナンス等の高所作業において、ゴンドラを吊下げて作業をする方法が知られている。しかし、この方法を用いる場合、ゴンドラを上下させる際にゴンドラがビル外壁に当たって傷をつけないようビル壁面とゴンドラ床の間隔をある程度開けておくことが普通である。このほかに地上より足場を組む方法もあるが、ゴンドラと同様に、足場を移動させる際にビル壁面を傷つけないよう、図8に示すようにビル壁面と足場床との間隔をある程度開けておくことが普通である。このためビル壁面にある窓枠のような壁面より窪んだ個所へ作業床から乗り移って作業をする場合、この間隙から落下する危険があった。
この点において、この間隙を最小にするよう足場装置の作業床をビル壁面との間隙に合わせて繰り出すようにする方法がある。たとえば、特許文献8においては、作業用足場の作業床を繰り出すにヒントとなる技術的思想が開示されている。
特許文献1によれば、作業者が乗る足場板を受ける足場材と大引き材との接合に複数のボルト通し孔を用いているため、ボルト通しを変えて接合することにより足場板の取り付け位置を若干変えることができる。しかし、この例では作業足場がコンクリート構造物に固定されている点と、U字型の取り付け金具を使用しているだけなので強度が不足する点とに欠点がある。
また特許文献2には建築物の建設工事におけるゴンドラ式足場の横揺れ防止の「移動式吊り足場」という技術的思想が開示されている。
特許文献2においては、ゴンドラの足場板と壁面の間隙に足場板の下から落下防止板を引き上げるように構成されている。しかし、落下防止板の寸法は決まっており、間隙の幅によっては落下防止板の長さが不足する場合や、逆に落下防止板が長すぎて十分巻き上げられない場合がある。また、作業台と壁面の間隙真下への落下防止はできても間隙左右の隙間から落下することを防止することはできないという欠点がある。
特開2009−287285号公報 特開2001−207638号公報
これまでの技術もしくは技術的思想では、高所作業等の場所における作業足場は通常の枠組み足場を組むか、ビル壁面や船舶などの上部からゴンドラを吊下げて作業を行っていた。しかし、両者とも作業壁面を傷つけないよう作業足場と壁面にある程度の間隙を取っている。
一方、作業用足場から壁面清掃等の作業をする場合、作業用足場から身を乗り出して作業をしたり、窓枠等の壁面の窪み部分に乗り移って作業をする際に、上記の間隙から作業者が落下する危険があった。
本発明はこうした従来技術上の問題点を解決することを企図したものであり、本体(作業台)の安全性と作業性を格段に向上させる作業用足場装置を提供することをその課題とする。
かかる課題を解決するため、本発明の請求項1に係る作業用足場装置は、足場設置面にレベル差を調整可能に設置される固定ベースフレームと、前記固定ベースフレームに接続され昇降足場が昇降自在に設けられセルフクライム可能なガイドマストと、前記昇降足場の一方向もしくは多方向に連接されたメインデッキフレーム及び該フレーム上に敷設されるメインデッキプレートと、そのメインデッキプレートの上部または下部に前後にスライド移動できるスライドデッキプレートと、該スライドデッキプレートを任意の位置まで繰り出し/引き込みできるように駆動するスライド駆動装置と、その駆動装置に電力を供給する電力供給部と、前記駆動装置を制御する制御部とを具備し、前記スライドデッキプレートに両端を接続したワイヤーと、足場本体に固定した滑車とを介し、可搬型ドリルドライバーを用いて前記スライドデッキプレートを繰り出し/引き込み制御できることを特徴とする。
スライド駆動装置部とはメインデッキプレートの下部または上部に設置されたスライドデッキプレートをメインデッキプレートの前方に繰り出す装置をいい、具体的には、たとえば特許文献3に開示されるような可逆回転可能な電動機とねじ状の駆動軸とを操作制御部によって制御することにより、スライドデッキプレートを繰り出し/引き込みをすることができるものを採用しても良い。
たとえば、作業用足場を対象壁面等に位置決めするときはスライドデッキプレートを引き込んでおき、足場垂直位置が決定したところでスライドデッキプレートを繰り出し、壁面と作業足場の間隙が無くなる位置で固定する。
ガイドマストとは、高所においての作業可能な距離を構成する機能を有するユニット構造物であり、好適にはトラス構造をなすパイプ材の接合体もしくはコラム材がユニットを形成する。ガイドマストには、昇降足場が昇降自在に設けられている。ガイドマストは一つのユニット上に別のユニットを連結することで上部に連結が可能となっている、いわゆるセルフクライム式が好ましい。
昇降足場とは、ガイドマストに対して昇降自在に取り付けられているユニットである。好適にはガイドマストの縦軸材に挿着された支柱部とこれに接続された床を支えるフロア下構造と、所望の場所までの位置移動を可能にする駆動装置、所望位置で固定し降下を防止するストッパ機構とを備えている。フロア下構造上には昇降足場の床材を敷設することで昇降足場自体も作業足場としても機能する。この場合、駆動装置とは、昇降足場を昇降させる原動力となる機能を有する装置等である。具体的にはたとえば、電動式、空圧式モーター等の自動回転駆動装置等を用いて実現される。好適には足場上から作業者が回転駆動の操作を行える構造とする。
メインデッキフレームとは、昇降足場の支柱部もしくはフロア下構造に接続されこれによって支持される構造体である。好適にはパイプ材によるコラム構造を採用する。このメインデッキフレーム上にはメインデッキプレートを敷設可能であり、これによって作業員が実質的に作業を行う足場が実現される。また、スライドデッキプレートが作業足場と壁面との間隙を埋めるため、作業員が上記間隙から転落する危険を防止し、高所における安全性を確保することができる。
操作制御部としてスライド駆動部に流す電流のON/OFF動作や繰り出し/引き込み動作を切り替えるための電流方向の切替や機能を実現するための装置等を別途備えてもよく、或いは作業足場上から制御可能な形式としても遠隔操作形式としてもよい。
上記のように構成されることで、たとえば高層ビルや貨物船船体等の高所作業等において、ガイドマストに取り付けられた作業用足場と壁面や船体等の間隙を、スライドデッキプレートを繰り出すことによって無くし、効率よく且つ安全に作業に行うことができる。本発明によれば、トラス式ガイドマストでも、コラム式ガイドマストでも、軽量に済ますことが可能なので、1スパンの作業終了後に、一定高さの足場構造は解体することなく、そのままクレーン等で吊下げて、隣等の別のスパン箇所に容易に移動・移設可能である。
上記の構成において、ライドデッキプレートを任意の位置まで繰り出すことができるため、場面によって変化する作業用足場と対象壁面との間隙を埋めることができ、作業員の安全を確保する事ができる。
上記のスライドデッキプレート繰り出し機構として、ライドデッキプレートに末端にワイヤーの一端を固定し、そのワイヤーを作業台末端に設置した正逆回転制御可能な電動機とそれに取り付けたワイヤー駆動ドラム、および作業台に取り付けた滑車を介してスライドデッキプレート末端に接続することにより、スライドデッキプレートを繰り出しあるいは伸縮することができる。
上記ワイヤー式スライドデッキ駆動において、電動機を使用せず、ワイヤー駆動ドラムを自由回転として手動回転或いは可搬式のドリルドライバーによって回転させることによりスライドデッキプレートを繰り出しあるいは伸縮することができる。
上記のスライドデッキプレート繰り出し機構として、逆回転可能な電動モーターにより回転するネジ状の軸を設け、スライドデッキプレートには固定雌ネジ軸受けを設け、前記電動モーターを回転させることによりスライドデッキプレートを繰り出しあるいは伸縮することができる。
上記ネジ回転式スライドデッキ駆動において、電動機を使用せず、ネジ軸駆動を手動回転或いは可搬式のドリルドライバーによって回転させることによりスライドデッキプレートを繰り出しあるいは伸縮することができる。
上記のスライドデッキプレート繰り出し機構として、ライドデッキプレート下面にラックギヤを固定し、作業台に固定したピニオンギヤ付き正逆回転制御可能な電動機によってスライドデッキプレートを繰り出しあるいは伸縮することができる。
上記ラックピニオン式スライドデッキ駆動において、電動機を使用せず、ピニオンギヤを手動回転或いは可搬式のドリルドライバーによって回転させることによりスライドデッキプレートを繰り出しあるいは伸縮することができる。
上記のごとき繰り出し式スライドデッキプレートによって作業用足場と対象壁面との間隙を埋めて作業員の安全を図れるが、繰り出したスライドデッキプレートの先端部が対象壁面に衝突して壁面を傷付ける恐れがある場合には、ライドデッキプレートの先端部にはクッションやゴムの緩衝材を付加して壁面の保護を行うように構成することもできる。
ライドデッキプレートの先端に緩衝パッドを設けても、スライドデッキプレートを作業足場と壁面の間隙以上に繰り出すと作業足場を押して転倒の危険がある場合には、かかる不具合を避けるためライドデッキプレートの先端に圧力センサーあるいはマイクロスイッチを装置してもよい。この構成を採用すれば、スライドデッキプレートを繰り出したとき、その先端が対象壁面に到達したことを検知してスライドデッキプレート繰り出し装置を停止させることが可能となる。
高所作業を行う作業用足場においては作業員の安全を確保するため足場の周囲には転落防止用の安全枠を付けている。場と対象壁面との間隙を埋めるためスライドデッキプレートを繰り出すことにより作業員が直下に転落することは避けられるが、安全枠を乗り越えて窓枠等の壁面の窪みに乗り移ろうとする際に、作業用足場の横の部分から落下する危険がある場合、下防止用作業枠の固定部分を一方は作業用足場の固定部分に固定し、他方をスライドデッキプレートに固定し、安全枠の横の部分を縮式にしておく。この構成により、スライドデッキプレートを繰り出した状態でも安全枠が横の部分にも存在し、作業員が作業用足場の横の部分から落下することを防止できる。
全枠を付けた場合、上記説明のように対象壁面作業をする際には、壁面の窪みに乗り移って作業をするには安全枠を乗り越えて乗り移らなくてはならない。この様なときには作業台から落下の危険がある。このため、安全枠の一部にスライド式あるいは開閉式のドアを設けて、安全枠を乗り換えることなく安全枠のドアを開けて窪みの乗り移ることができる。この場合、乗り移った後ドアを閉めれば窪みで作業をするときの後方安全枠として利用できる。
また、上記の構成に係る足場装置において、メインデッキ部(メインデッキフレームとメインデッキプレートとで構成される足場)は単数基又は複数基であってもよい。複数連接することで、作業足場を長くすることができる。この場合の連接にはメインデッキフレームをピン接合或いは剛接合することでフレームを延設し、その上にデッキプレートを敷設する。
メインデッキフレームは、昇降足場から片持ち梁様にして支持されるものであるため、昇降足場から任意の方向に延設可能であるが、躯体に沿って両側に設置することで、重量の安定性(バランス効果)が期待され、また躯体の外壁作業に便宜である足場が提供される。
また、上記において、記メインデッキフレームにはスライドデッキフレームが摺動自在に挿着され、必要に応じて前記作業対象躯体の方向に引き出されたスライドデッキフレームとスライドデッキプレートとで繰り出し作業足場が形成されるようにしてもよい。
サブデッキフレームが摺動自在に挿着される状態とは、メインデッキフレームから躯体方向にスライドデッキ部が延伸できるように、メインデッキフレームの横軸材にサブデッキフレームの横軸材が挿入されて接続される構造をいう。
これにより、必要に応じてサブデッキフレームを躯体側に引き出してスライド足場枠組みを形成できる。この上にスライドデッキプレートを敷設することで繰り出し作業足場が形成される。したがって、たとえば外壁の微細作業など躯体表面に近接した方がよい作業の場合、より作業性、利便性を向上することができる。
ビル壁面や船体壁面等の高所作業において、屋上や建造ヤードよりゴンドラを鉛直方向に吊らせ、そのゴンドラの中で作業をするか、あるいはガイドマストに取り付けられた昇降式作業用足場から作業をする場合、ゴンドラあるいは作業用足場の昇降時に壁面を傷付けないようゴンドラあるいは足場と壁面間の距離をある程度開けておく必要があるところ、壁面に密着した作業やビルの窓辺のような壁面のくぼみに作業員が乗り移って作業をする場合、この間隙に作業員が転落する危険性があったが、本願発明によれば、作業用ゴンドラあるいはガイドマストに取り付けられた作業用足場の垂直位置を決めた後、スライドデッキプレートを繰り出してこの間隙を埋めることにより、作業員の転落を防止して安全性を高めることができる。
また本願に係る発明によれば、作業用ゴンドラあるいはガイドマストに取り付けられた作業用足場と壁面との距離(間隙)が変わっても自在にその間隙を埋めることができる。
また本願に係る発明によれば、作業足場の転落防止用安全枠がスライドデッキプレートと共に伸縮ができるので、作業用足場と壁面の間隙の横から作業員が転落する危険を防止できる。
本発明の一実施形態に係るスライドデッキプレートを繰り出した状態の作業用足場装置であって、ガイドマストがコラム式の場合の全体概要を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るスライドデッキプレートを繰り出した状態の作業用足場装置の全体側面を示す図である。 本発明の一実施形態に係るスライドデッキプレートを繰り出した状態の作業用足場装置の全体平面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレートを繰り出す以前の側面簡略図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレートを繰り出す以前の平面簡略図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレートを繰り出した場合の側面簡略図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレートを繰り出した場合の平面簡略図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出しにワイヤーを用いた場合の繰り出し以前の側面図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出しにワイヤーを用いた場合のプレート繰り出し時の側面図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出しにワイヤーを用いた場合のプレート繰り出し時の側面図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出しにワイヤーを用い、手動ハンドルを結合させてワイヤー駆動ドラムを回転させスライドデッキプレートの繰り出し、引き込みを行う様子を示した概略図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出しにラック・ピニオンギヤーを用いた場合の繰り出し以前の側面図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出しにラック・ピニオンギヤーを用いた場合のプレート繰り出し時の側面図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出しに回転ネジ軸を用いた場合の繰り出し以前の側面図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出しに回転ネジ軸を用いた場合のプレート繰り出し時の側面図である。 本発明の一実施形態に係る作業用足場装置の安全枠のスライド構造を示す図である。 従来の作業用足場装置を設置した場合の側面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
図1Aは本発明の一実施形態に係る作業用足場装置であって、ガイドマストがコラム式の場合の全体概要を示す正面図、図1Bは同作業用足場装置の全体側面を示す図、図1Cは本発明の一実施形態に係るスライドデッキプレートを繰り出した状態の作業用足場装置の全体平面を示す図である。これらの図に示すように、作業用足場装置1は、実質的に作業を行うデッキ部12と、そのデッキ部12を支え、高所での作業を可能とする(コラム式)マスト部(ガイドマスト)10と、作業員の落下防止用安全枠11及びデッキ部12を昇降させる駆動部16とスライドデッキフレームに電力の供給/制御を行う供給/制御電力供給部17とを具備して構成される。マスト部(ガイドマスト)10は、設置面(地面)に固定ベースフレーム(図示しない)を介して設置されている。なお、図1Aにおいては、マスト部(ガイドマスト)10と固定ベースフレームとの取り合いについての詳細な記載は省略してある。
(昇降式)デッキ部12は、コラム構造を形成するデッキフレーム12Aとこのフレーム上に載置される(図示しない)デッキプレート12Bとを備えて構成されている。図示する(昇降式)デッキ部12は、詳細には昇降足場を形成する昇降式デッキ部である。この(昇降式)デッキ部12には、片側もしくは両側(或いは任意の方向)に、(昇降機能を有しなくてもよい)メインデッキ部12が接続されている。メインデッキ部12はメインデッキフレーム12Aとこのフレーム上に載置されるメインデッキプレート12Bとを備えて構成されている。メインデッキフレーム12Aとメインデッキプレート12Bとはユニット形式のものを接続して1スパンを形成するものでも、或いは1スパン分の長尺物をデッキ部12と接続するタイプのものであってもよい。なお、図1Aにおいては、メインデッキフレーム12Aの一部についての詳細な記載は省略してある。
メインデッキフレーム12Aにはスライドデッキフレーム13Aとそれに固定されたスライドデッキプレート13Bが摺動自在に挿着される。具体的には、メインデッキフレーム12Aから躯体方向にスライドデッキプレート13Aが繰り出されて延伸できるように、メインデッキフレーム12Aの横軸材(図示しない)にスライドデッキフレーム13Aが摺動自在に挿着されて接続される構造が採用される。こうした構造により、必要に応じて作業対象である壁面(躯体)20の方向に引き出されたスライドデッキフレーム13Aとスライドデッキプレート13Bとで繰り出し作業足場が形成される。したがって、たとえば壁面の微細作業など壁面表面に近接した方がよい作業の場合に、より作業性、利便性を向上することができる。
次に、上記により構成されるスライドデッキプレートの作用・動作について詳細に説明する。
図2Aは本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出し以前の簡略側面図である。作業用足場を所望の高さに設置した初期状態では、作業壁面に傷を付けないよう一定の距離(30)離れている。
また、図2Bは本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出し以前の平面簡略図であり、作業壁面から一定距離(30)離れている。このため壁面の窓枠等の窪み21に乗り移って作業をする場合に作業用足場と壁面の間から作業員が落下する危険がある。
そこで、図3A、3Bに示すとおり、後述するいくつかの駆動装置によりスライドデッキプレートを壁面まで繰り出すことにより、作業用足場装置のデッキと壁面の間の間隙を無くし、作業員は効率良く且つ安全に作業を行うことができる。
次に、上記構成のうち、主な機構の詳細について説明する。
図4Aは本発明の一実施形態に係るスライドデッキプレートを繰り出す一実施形態を説明するための概略的断面図、図4Bはその作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出しにワイヤーを用いた場合のプレート繰り出し時の側面図、図4Cは本発明の一実施形態に係る作業用足場装置のスライドデッキプレート繰り出しにワイヤーを用いた場合のプレート繰り出し時の側面図、図4Dは手動ハンドルを結合させてワイヤー駆動ドラムを回転させスライドデッキプレートの繰り出し、引き込みを行う様子を示した概略図である。である。同図に示すように、スライドデッキプレート13Aの後端に一方を固定したワイヤー62をメインデッキフレーム12Aに固定した滑車61と可逆回転可能な電動機60に取り付けたワイヤー駆動ドラムを介して再度スライドデッキフレーム13B後端に固定する。このようにして電動機60を図4Aでは反時計方向回転させれば図4Bのごとくスライドデッキプレートが繰り出される。また、電動機を時計方向回転させればスライドデッキプレートを引き込むことができる。
図4Aは、電動機によってワイヤー駆動ドラムを回転させた例であるが、図4Cのようにワイヤー駆動ドラムを電動機を使わず自由回転とし、ドラム中心に6角ソケットボルト結合穴60Bを設け、ここに6角ソケットボルトを取り付けた充電式可搬方ドリルドライバーあるいは図4Dに示す様な手動ハンドル60Cを結合させてワイヤー駆動ドラムを回転させスライドデッキプレートの繰り出し、引き込みを行うことができる。
上記の例ではワイヤー駆動ドラムを直接ドリルドライバーあるいは手動駆動していたが、ウオームギヤ等を使って回転軸方向を変換してメインデッキプレート上から回転駆動でできるようにしたり、ギヤ比率を変えたりしても良い。
図5Aはスライドデッキプレートを繰り出す別の一実施形態を説明するための概略的断面図である。同図に示すように、ネジ状の軸の両端をメインデッキフレームに固定された軸受け73によって支持され、同じくメインデッキフレーム12Aに固定された可逆回転可能な電動機71とウオームギヤ72によって結合することにより、ネジ状軸は可逆回転ができる。一方、ネジ状軸はスライドデッキプレート13Aに固定されたネジ軸受け74を介しており、電動機71の回転方向によりスライドデッキプレート13Aを図5Bのごとく繰り出したり引き込んだりすることができる。
図5A,図5Bにおいてはネジ状軸70を回転させるのに電動機71よりウオームギヤ72を介する例を示したが、電動機とネジ状軸を直結あるいは通常ギヤ結合としても良い。
図5A,図5Bにおいてはネジ状軸を電動機によって回転させる例を示したが、ワイヤー式スライドデッキプレート駆動と同じく電動機の代わりにドリルドライバーあるいは手動によって回転させるようにしても良い。
図6Aはスライドデッキプレートを繰り出す一実施形態であり、ピニオンギヤ81を付加した電動機80をメインデッキフレーム12Aに固定し、スライドデッキプレート13Bに固定されたラックギヤ82と結合させ、電動機80をCW回転させることによりスライドデッキプレート13Bを図6Bのごとく繰り出すことができる。この状態で電動機をCCW回転させればスライドデッキプレート13Bを引き込むことができる。
図6Aにおいてはネジ状軸を電動機によって回転させる例を示したが、ワイヤー式スライドデッキプレート駆動、ネジ状軸駆動と同じく電動機の代りにドリルドライバーあるいは手動によって回転させるようにしても良い。
スライドデッキプレート13Bあるいはスライドデッキフレーム13Aの先端には作業対象の壁面20を痛めないよう図2〜6に示すようにゴム等の弾力性のある緩衝パッド41を付加する。
また、これに付加して、或いは代替的に、上記緩衝パッドの先端或いは後端に、スライドデッキプレート13B或いはスライドデッキフレーム13Aの先端が壁面に接触したのを感知するマイクロスイッチ或いは圧力センサーのような接触センサー42を付加する構成を採用することもできる。これによりスライドデッキが壁面に到達したところで電動機電源の供給を停止することができ、繰り出しすぎによって作業足場を不安定にすることを防止できる。
更に、図7は本発明の一実施形態に係る作業用足場装置の伸縮式安全枠の一実施例である。安全枠11は、たとえば図7に示すように径の異なるパイプで構成され、一方をメインデッキフレーム12Aに固定され、他方はスライドデッキフレーム13Aに固定されている。スライドデッキプレート13Bが繰り出されるときは径の異なるパイプ間で摺動することにより枠形状を保つことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。
上述したように、本願に係る発明によれば、たとえばビル壁面や船体などの高所作業において、作業用足場と壁面との間隙にスライドデッキプレートを繰り出すことにより、間隙を無くして、非常に効率よく且つ安全に作業を行うことができる。
したがって、本発明は、その作業の対象をビル壁面或いは船体に限定されることなく、あらゆる素材、用途に対しても、特に高所作業場所に対して、利用・適用可能である。よって、本願は、造船業、建設・土木業、電力産業、観光業、広告業の他、特に大がかりな造設を伴う各種産業に対して大きな有益性をもたらすものである。
1…作業用足場装置、10…ガイドマスト、11…安全枠、12…昇降式デッキ部、12Aメインデッキフレーム、12B…メインデッキプレート、13A…スライドデッキフレーム、13B…スライドデッキプレート、16…駆動部、17…電力供給部、20…作業壁面、21…作業壁面の窪み、30…作業用足場装置と壁面との間隙、41…緩衝パッド、42…接触センサー、60…ワイヤー駆動電動機、60A…ワイヤー駆動ドラム、60B
…6角ボルト結合穴、60C…手動ハンドル、60D…6角ボルト、61…滑車、62…ワイヤー、63…ワイヤー固定点、70…ネジ状軸、71…ネジ駆動用電動機、72…ウオームギヤ、73…軸受け、74…ネジ軸受け、80…ギヤ駆動用電動機、81…ピニオンギヤ、82…ラックギヤ、90…摺動部

Claims (1)

  1. 足場設置面にレベル差を調整可能に設置される固定ベースフレームと、前記固定ベースフレームに接続され昇降足場が昇降自在に設けられセルフクライム可能なガイドマストと、前記昇降足場の一方向もしくは多方向に連接されたメインデッキフレーム及び該フレーム上に敷設されるメインデッキプレートと、そのメインデッキプレートの上部または下部に前後にスライド移動できるスライドデッキプレートと、該スライドデッキプレートを任意の位置まで繰り出し/引き込みできるように駆動するスライド駆動装置と、その駆動装置に電力を供給する電力供給部と、前記駆動装置を制御する制御部とを具備し、前記スライドデッキプレートに両端を接続したワイヤーと、足場本体に固定した滑車とを介し、可搬型ドリルドライバーを用いて前記スライドデッキプレートを繰り出し/引き込み制御できることを特徴とした作業用足場装置。
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