JP3179171U - 昇降足場装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない電力でモーターを起動することができ、ひいては送電線も太いものを必要としない昇降足場装置を提供する。
【解決手段】昇降足場装置は、長さ方向にラックを有する間隔をおいて配置された2本のマスト2と、各マスト2のラックに噛み合わされた上下2つのピニオン、下のピニオンを回転させるモーター5およびモーター用発電機6および2つのモーター5に接続せられたインバーター制御装置7を備えた足場8とを組み合わせたものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、建築物特に高層ビルディングの新築工事や改修工事などを行うのに使用される昇降足場装置に関する。
なお、この明細書において、前とは、図3、図4、図7、図10〜図12および図15において下側を、図16および図17において紙面前側を、後とは図3、図4、図7、図10〜図12および図15において上側を、図16および図17において紙面後側を、左とは図3、図4、図7、図10〜図12、図15、図16および図17において左側を、右とは同図右側をそれぞれいうものとする。
従来の昇降足場装置は、1本または間隔をおいて配置された2本の長さ方向にラックを有するマストとモーターにより回転せられかつ前記ラックに噛み合わされたピニオンを備え、マストに昇降自在に取り付けられている足場とを組み合わせてなるものである(文献1参照)。
上記モーターに電力を供給するには、電力会社の送電線から供給する方法と発電機から供給する方法とがあるが、いずれも交流電流である。この交流電流はマグネットスイツチ・サーマルリレーを介してモーターに供給される。
特開2012−26093号公報
ところで、モーターは、通常起動時にモーターが必要とする電流の4倍程度の起動電流を必要とする。その結果、電力会社の送電線も非常に太いものを必要とする。また、発電機から供給する場合も発電機能力も大きなものを必要とし、ひいては送電線も非常に太いものが必要となる。すると、送電線の重さが大となり、高いところに用いると、自重で断線するおそれがある。
本考案の目的は、少ない電力でモーターを起動することができ、ひいては送電線も太いものを必要としない昇降足場装置を提供することを目的とする。
請求項1の考案による昇降足場装置は、1本の長さ方向にラックを有するマストまたは間隔をおいて配置された複数本の長さ方向にラックを有するマストと、マストに昇降自在に取付けられかつラックに噛み合わされたピニオン、ピニオンを回転させるモーター、モーター用発電機または蓄電池およびモーターに接続せられたインバーター制御装置を備えた1層または複数層からなる足場とよりなり、マストはその後部に取り付けられた連結支持部材により作業対象となる建築物に連結支持されているものである。
請求項2の考案は、請求項1記載の昇降足場装置において、マストが平面視方形に組み立てられ、その4隅の前後に上下にのびた棒状突出部が一体に設けられ、前後突出部のうち少なくともいずれか一方の突出部の前または後と左右のうち少なくとも左右に、足場の上部に設けられた振れ止めローラが接せしめられているものである。
請求項3の考案は、請求項1記載の昇降足場装置において、マストが横断面方形の筒よりなり、その4隅の角に足場の上部に設けられたV溝付き振れ止めローラーが接せしめられているものである。
請求項4の考案は、請求項1記載の昇降足場装置において、マストが横断面方形の筒よりなり、その前後外面の左右両端および左右外面の前端に足場の上部に設けられた振れ止めローラーが接せしめられているものである。
請求項5の考案は、請求項1記載の昇降足場装置において、マストが平面視三角形に組み立てられ、その3隅の1つが建築物の方に向けられ、残りの2隅に上下にのびた棒状突出部が一体に設けられ、両突出部の前後に足場の上部に設けられた振れ止めローラーが接せしめられているものである。
請求項6の考案は、請求項1記載の昇降足場装置において、間隔をおいて配置されかつ左右両側に長さ方向にラックを有する中央マストと、中央マストの左に間隔をおいて配置されかつ右側に長さ方向にラックを有する左マストと、中央マストの右に間隔をおいて配置されかつ左側に長さ方向にラックを有する右マストと、左マストと中央マストの間および右マストと中央マストの間にそれぞれ配置せられ、両側のマストのラックに噛み合わされたピニオン、ピニオンを回転させるモーター、モーター用発電機または蓄電池およびモーターに接続せられたインバーター制御装置をそれぞれ備えた左右2つの1層または複数層からなる足場とよりなるものである。
請求項7の考案は、請求項1記載の昇降足場装置において、間隔をおいて配置されかつ長さ方向にラックを有する2本のマストと、両マストに上下に間隔をおいて昇降自在に取付けられかつ両マストのラックに噛み合わされたピニオン、ピニオンを回転させるモーター、モーター用発電機または蓄電池およびインバーター制御装置をそれぞれ備えた1層または複数層からなる上下2つの足場とよりなるものである。
上足場と下足場の間隔は、高層ビルディングの場合、5階程度が好ましい。
請求項1の考案による昇降足場装置は、1本の長さ方向にラックを有するマストまたは間隔をおいて配置された複数本の長さ方向にラックを有するマストと、マストに昇降自在に取付けられかつラックに噛み合わされたピニオン、ピニオンを回転させるモーター、モーター用発電機または蓄電池およびモーターに接続せられたインバーター制御装置を備えた1層または複数層からなる足場とよりなるものであるから、インバーター制御装置の存在により少ない電力でモーターを起動することができ、ひいては送電線も太いものを必要としないばかりか、モーターの起動時にゆっくりとした回転力を伝えるので、足場の上昇し始めまたは下降し始めに、さらには停止時にゆっくりとしたなめらかな動きをする。さらに、足場が複数層の場合、建築物の作業面に対し、各層の足場において必要な異なる作業を同時に行い、足場を下から上へまたは上から下へ移動させて後続の作業を続けることにより、作業の効率化を図ることができる。
高層ビルディングの新築工事では、軽量発砲コンクリートよりなるカーテンウォールと称する壁材を鉄骨部分に張り付けていく工法が一般的である。ところで、従来は連層足場を使用している。この足場は上部にある鉄骨に引掛けて止めるものであるため、建物と足場の間に隙間がなく、やむを得ず壁材を建物の内側から鉄骨部分に押し込んで張り付けているが、この作業は困難を伴う。しかしながら、この考案によれば、マストはその後部に取り付けられた連結支持部材により作業対象となる建築物に連結支持されているものであるから、必然的に、建物と足場との間に隙間があり、壁材を建物の外側から鉄骨部分に押し込んで張り付けることができ、作業が容易である。また、従来連層足場は上部にある鉄骨に引掛けて止めているので、盛り替え時に事故がしばしば発生するが、この考案によれば、そのおそれがない。
請求項2の考案による昇降足場装置は、マストが平面視方形に組み立てられ、その4隅の前後に上下にのびた棒状突出部が一体に設けられ、前後突出部のうち少なくともいずれか一方の突出部の前または後と左右のうち少なくとも左右に、足場の上部に設けられた振れ止めローラが接せしめられているから、風が吹いても足場の振れがマストにより阻止され、高所における作業において不安がないばかりか、足場の昇降時、振れ止めローラーが棒状突出部に沿って転動するので、足場の昇降が円滑に行われる。
請求項3の考案による昇降足場装置は、マストが横断面方形の筒よりなり、その4隅の角に足場の上部に設けられたV溝付き振れ止めローラーが接せしめられているものであるから、風が吹いても足場がマストにより振れが阻止され、高所における作業においても不安がないばかりか、足場の昇降時、V溝付き振れ止めローラーが横断面方形のマストの4隅の角に沿って転動するので、足場の昇降が円滑に行われる。
請求項4の考案による昇降足場装置は、マストが横断面方形の筒よりなり、その前後外面の左右両端および左右外面の後端に足場の上部に設けられた振れ止めローラーが接せしめられているものであるから、風が吹いても足場の振れがマストにより阻止され、高所における作業において不安がないばかりか、足場の昇降時、振れ止めローラーが棒状突出部に沿って転動するので、足場の昇降が円滑に行われる。
請求項5の考案による昇降足場装置は、マストが平面視三角形に組み立てられ、その3隅の1つが建築物の方に向けられ、残りの2隅に上下にのびた棒状突出部が一体に設けられ、両突出部の前後に足場の上部に設けられた振れ止めローラーが接せしめられているものであるから、風が吹いても足場の振れがマストにより阻止され、高所における作業において不安がないばかりか、足場の昇降時、振れ止めローラーが棒状突出部に沿って転動するので、足場の昇降が円滑に行われる。
請求項6の考案による昇降足場装置は、間隔をおいて配置されかつ左右両側に長さ方向にラックを有する中央マストと、中央マストの左に間隔をおいて配置されかつ右側に長さ方向にラックを有する左マストと、中央マストの右に間隔をおいて配置されかつ左側に長さ方向にラックを有する右マストと、左マストと中央マストの間および右マストと中央マストの間にそれぞれ配置せられ、両側のマストのラックに噛み合わされたピニオン、ピニオンを回転させるモーター用発電機およびモーターに接続せられたインバーター制御装置を備え、両側のマストに昇降自在に取り付けられている左足場および右足場とよりなるものであるから、塗装工事業者、手摺、吊金具等金属製品補修工事業者、タイル工事業者など異業種作業員が、工程に従って左右別々の昇降足場を使って作業をすることにより、効率的に作業を進めることができる。
請求項7の考案による昇降足場装置は、間隔をおいて配置されかつ長さ方向にラックを有す2本のマストと、両マストに上下に間隔いて昇降自在に取付けられかつ両マストのラックに噛み合わされたピニオン、ピニオンを回転させるモーター、モーター用発電機または蓄電池およびモーターに接続せられたインバーター制御装置をそれぞれ備えた1層または複数層からなる上下2つの足場とよりなるものであるから、上段の足場と下段の足場で別々の作業ができ、便利である。たとえば、新築工事の場合、上段の足場で配筋工事や型枠工事などの前作業ができ、下段の足場で塗装、シーリング、手摺取り付けなどの仕上げの後作業が同時にできる。そして、上段の足場の位置に下段の足場がくるように、順次両足場を上昇して作業をしていけばよい。なお、上下段の足場それぞれで幾つかの異なる作業を異なる作業者により行なうためには、上下段の足場はともに複数層からなるものである方が好ましい。
本考案の実施例1を示す昇降足場装置の正面図である。 同昇降足場装置の側面図である。 同昇降足場装置の平面図である。 マストと足場の振れ止めローラーとの関係を示す拡大平面図である。 モーターを備え、マスト下部に昇降自在に取り付けられかつ架台に連結されているマスト囲い部の拡大平面図である。 図5のVI−VI線にそう断面図である。 図5のVII−VII線にそう断面図である。 本考案の実施例2を示す昇降足場装置の正面図である。 モーター用発電機を省略した同昇降足場装置の側面図である。 同昇降足場装置の平面図である。 同昇降足場装置において、マストに対する振れ止めローラーの配置状態を示す拡大平面図である。 同昇降足場装置において、マストに対する異なる振れ止めローラーの配置状態を示す拡大平面図である。 本考案の実施例3を示す昇降足場装置の正面図である。 同昇降足場装置の側面図である。 同昇降足場装置の平面図である。 本考案の実施例4を示す昇降足場装置の正面図である。 本考案の実施例5を示す昇降足場装置の正面図である。
以下に本考案の実施例の幾つかを示す。
図1ないし図7は、長さ方向にラック(1)を有する間隔をおいて配置された2本のマスト(2)と、各マスト(2)のラック(1)に噛み合わされた上下2つのピニオン(4) (3)、下のピニオン(3)を回転させるモーター(5)およびモーター用発電機(6)および2つのモーター(5)に接続せられたインバーター制御装置(7)を備え、マストに昇降自在に取り付けられている足場(8)とを組み合わせてなる昇降足場装置を示す。
足場(8)は、左右2本のマスト(2) (2)の中央部分と左マスト(2)からの左方張出部分と右マスト(2)からの右方張出部分とよりなり、かつその全体が下から第1層(9)、第2層(10)および第3層(11)の3層構造で、側面視逆三角形状に組立てられた1つの架台(12)上に設けられている。これをさらに詳しく述べると、足場(8)の左右2本のマスト(2) (2)間の中央部分、左マスト(2)からの左方張出部分および右マスト(2)からの右方張出部分にそれぞれ左右方向に所定間隔をおいて前後一対の円管(14)が所要数立てられている。前の円管(14)より後の円管(14)の方が若干長く、前の円管(14)の上端と後の円管(14) の上端とに傾斜円管(15)が前下がり状に配されている。そして、足場(8)の中央部分、左方張出部分および右方張出部分における並列状傾斜円管(15)上にそれぞれカバー(図示略)がかけられるようになっている。足場(8)の第1層(9)は、作業床(16)、前後の幅木(17)、前後の上下中棧(18)および上棧(19)ならびに前後の上棧(19)上にエックス状に渡された交叉材(20)を備えている。足場(8)の第2層(10)および 第3層(11)は、作業床(21)、前後の中棧(22)、作業床(21)の前後の左右両端と前後の中棧(22) の左右両端にエックス状に渡された交叉材(23)、前後の上棧(19)ならびに前後の上棧(19)上にエックス状に渡された交叉材(20)を備えている。足場(8)の中央部分の両側、左方張出部分の右側および右方張出部分の左側において、第2層(10)の作業床(21)、第3層(11)の作業床(21) および上棧(19)の側方延長部分に、端の前後の円管(14)からそれぞれマスト(2)の方向に伸びた横断面方形の突出部(24)が設けられている。前後2つの突出部(24)の下面に前後に伸びた水平棒 (25)が固着されている。各水平棒 (25)のマスト(2)側の側面にマスト(2)の側方でかつその前後にマスト(2)から若干離れて平らな蓋が取付けられかつ溝を前のものは前向きに、後のものは後向きにした2本の垂直溝形鋼(13)が直交状に固着されている。前の左右2本の垂直溝形鋼(13)は、マスト(2)を介して対向する2本の水平棒 (25)の前端角間に配された水平棒 (73)の後面に固着されている。
マスト(2)は、平面視方形であり、4隅の柱、隣り合う柱間の長さ全体にわたって渡された所要数の横桟、前後の横桟の各長さの真中に渡された中桟および上下の横桟の相互の反対角に上から下にかけて柱の長さ方向にわたり順次逆向きに渡された斜め桟よりなるものである。マスト(2)の4隅の前後に上下にのびた円形棒状突出部(26) が一体に設けられ、前円形棒状突出部(26)には前と左右に、後円形棒状突出部(26)には後と左右に、足場(8)の各層(9) (10) (11)の上部側方延長位置ならびに下層(9)の中程下寄り側方延長位置と架台(12) 下寄り側方延長位置に配置せられた振れ止めローラー(27)が接せしめられている(図4および図1参照)。なお、前後円形棒状突出部(26)の両方に振れ止めローラー(27)が接せしめられている必要はなく、いずれか一方でもよい。さらに、前後の振れ止めローラー(27)は、足場(8)のすべての層(9) (10) (11)において省略してもよいし、第1層(9)および第2層(10)に限り省略してもよい。左右の振れ止めローラー(27)は、垂直溝形鋼(13)の底壁に 固着せられた取り付け金具(28)に設けられている。左右の振れ止めローラー(27)のうち円形棒状突出部(26)より外側のものは、上下に若干の間隔をおいて2つあり、同内側のものは1つある。前後の振れ止めローラー(27)は、垂直溝形鋼(13)の内側壁側に取り付けられている。振れ止めローラー(27)の内側1つは外側の2つの中央に位置している。なお、下から2番目の組は、左右の振れ止めローラー(27)のうち内側のものが2つ、外側のものが1つとなされている。なお、左右の振れ止めローラー(27)のうち一方のものが必ずしも2つある必要はなく、1つでもよい。2本のマスト(2)は、その基礎部(29)が大地(30)に固定されるとともに、マスト(2)の後部に取り付けられた連結支持部材(31)により作業対象となる建築物(32)に連結支持されている。
2つのモーター(5)は架台(12)内にあり、左のモーター(5)は左のマスト(2)に対して右側から望むように、右のモーター(5)は右のマスト(2)に対して左側から望むようにそれぞれ配置せられている。モーター用発電機(6)は 右のマスト(2)の右側において架台(12)の前に支持部材(33)で支持されており、2つのモーター(5)に電線で接続されている。モーター(5)に電線で接続されたインバーター制御装置(7)は、足場(8)の左方張出部分の第1層(9)における前の上下中棧(18)に内側から固定されており、モーター(5)とインバーター制御装置(7)用の操作盤(34)は、足場(8)の中央部分の第1層(9)における前の上下中棧(18)に内側から固定されている。ラック(1)は左マスト(2)の右側と右マスト(2)の左側にそれぞれ設けられている。そして、2つのモーター(5) によってそれぞれ回転せられるピニオン(3)がラック(1)に後方から噛み合わされ、その上方でガバナピニオン(4)がラック(1)に後方から噛み合わされている。各ピニオン(3) (4)毎に上下2つ組になったバックセットローラー(35) (36)がラック(1)の前側に接せしめられている。
図8ないし図11は、マスト(37)が実施例1と異なり角パイプである実施例示す。
足場(38)は、1層のみからなり、側面視逆三角形状に組立てられた架台(39)上に設けられている。マスト(37)の左右側方でかつ前後にマスト(37)から若干離れて4本の垂直円管(40)が架台(39)上に立てられている。そして、左前後垂直円管(40)の上端部のマスト(37)側と右前後垂直円管(40)の上端部のマスト(37)側に、水平円管(41)が取り付けられている。マスト(37)の4つの角には、V溝付き振れ止めローラー(42)が上下に所定間隔をおいて2つずつ全部で8つ接せしめられている。これら8つの振れ止めローラー(42)の軸受を有する平面視後に開口したコ字形の取り付け金具(43)の両側部が、その左右にある水平円管(41)に固定されている。
マスト(37)の左方向と右方向に所定間隔をおいて前後一対の垂直円管(44)が2組ずつ立てられている。前の円管(44)より後の円管(44)の方が若干長く、前後の円管(44)の上端と後の円管(44) の上端とに傾斜円管(45)が前下がり状に配されている。そして、並列状の傾斜円管(45)上にカバーがかけられるようになっている。これと若干の間隔をおいて左方に同様の前後一対の垂直円管(44)および傾斜円管(45)が2組ずつ存在するが、図示は略した。足場(38)は、作業床(46)、幅木(47)、4本の円管よりなる脚(48)により作業床(46)の前側に取り付けられかつ2本の前垂直円管(40)および4本の前垂直円管(44)の前側にわたる横長長方形の円管(49)ならびに前垂直円管(40) (44)全体の前と後垂直円管(40) (44)全体の後の上端寄りに取り付けられた水平円管(50)とを備えている。
マスト(37)の前面にその長さ方向ほぼ全体にわたりラック(51)が固着されている。マスト(37)はその後部に取り付けられた連結支持部材(52)により建築物(53)に連結支持されている。上下2つのモーター(54) (55)とガバナブレーキ(56)は後向きに架台(39)内にあり、2つのモーター(54) (55)によりそれぞれ回転させられるピニオン(57) (58)およびガバナブレーキ(56)のピニオン(59)は、ラック(51)に噛み合わされている。モーター用発電機(60)は マスト(37)の右側において架台(39)の前に支持部材で支持されており、2つのモーター(54) (55)に電線で接続されている。モーター(54) (55)に電線で接続されたインバーター制御装置(61)は、マスト(37)の左側において足場(38)の横長長方形の円管(49)に内側から固定されており、モーター(54) (55) とインバーター制御装置(61)用の操作盤(62)は、マスト(37)の右側において足場(38)の横長長方形の円管(49)に内側から固定されている。なお、実施例2のものは、足場(38)が1層のみからなるものであるが、実施例1と同様に複数層にしてもよい。
図12は、実施例2において、振れ止めローラーの形と振れ止めローラーのマストに対する接触位置の変形例を示すものである。すなわち、マスト(37)の前側の2つの角近くの前面にそれぞれ1つのV溝のない通常の形の振れ止めローラー(63)が、またマスト(37)の前側の2つの角近くの両側面と後側の2つの角近くの後面にそれぞれ1つの同様の振れ止めローラー(63)が、全部で6個接せしめられている。マスト(37)の後側の2つの角近くの後面の振れ止めローラー(63)は、後に開口したコ字形の取り付け金具(64)の両側部の先端に設けられた内方突出部(64a)の先端に、マスト(37)の前側の2つの角近くの両側面の振れ止めローラー(63)は、取り付け金具(64)の前両角に設けられた短い角柱(64b)の後面に、マスト(37)の前側の2つの角近くの前面の振れ止めローラー(63)は、同角柱(64b)の内側面にそれぞれ設けられている。これらの振れ止めローラー(63)の取り付け金具(64)は、その左側部が左にある水平円管(41)に,その右側部が右にある水平円管(41)にそれぞれ固定されている
図13ないし図15は、マスト(65)が実施例1と異なり平面視三角形である実施例を示す。
この実施例は、マスト(65)が実施例1と異なり平面視三角形であり、3隅の柱、隣り合う柱間の長さ全体にわたって渡された所要数の横桟および上下の横桟の相互の反対角に上から下にかけて柱の長さ方向にわたり順次逆向きに渡された斜め桟よりなるものである。足場(66)は、1層のみからなり、側面視逆三角形状に組立てられた架台(39)上に設けられている。足場(66)の上部において、マスト(65)の左隅の柱の左側と同右隅の柱の右側に上下にのびた円形棒状突出部(67) が一体に設けられ、左円形棒状突出部(67)には前後と左に、右円形棒状突出部(67)には前後と右に、足場(66)の上部側方延長位置に配置せられた振れ止めローラー(68)が接せしめられている(図15参照)。マスト(65)の左右側方でかつ前後にマスト(65)から若干離れて4本の垂直円管(40)が架台(39)上に立てられている。そして、左前後円管(40)の上端部マスト(65)側と右前後垂直円管(40)の上端部のマスト(65)側に、水平円管(41)が取り付けられている。前記6つの振れ止めローラー(68)のうち前後のものは、平面視開口後向きコ字形の取り付け金具(69)の左右の腕の内側に、左右のものは、同左右の腕の上面に設けられた短い垂直柱(70)の後側に取り付けられている。取り付け金具(69)の左右の腕がその左右にある水平円管(41)に固定されている。マスト(65)の前面にその長さ方向ほぼ全体にわたりラック(71)が固着されている。マスト(65)はその後部に取り付けられた連結支持部材(72)により建築物(53)に連結支持されている。なお、実施例3のものも足場(66)が1層のみからなるものであるが、実施例1と同様に複数層にしてもよい。
図16は、所定間隔をおいて3本のマスト(2) が立てられ、左のマスト(2)と中央マスト (2)の間および中央マスト (2) と右マスト (2)の間に足場(74) が別々に配置せられ、両足場(74) が別々に昇降し得るようになされた実施例4を示す。
上記をさらに詳しく説明する。3本のマスト(2) は、実施例1のマスト(2)と同じ構造でその基礎部(29)が大地(30)に固定されている。そして、左マスト(2)はその右側に、中央マスト (2) )はその左右両側に、右マスト(2) はその左側にそれぞれマストの長さ方向に伸びたラック(1)を有する。両足場(74) は、実施例1の足場(8)の第1層(9)と略同じ構造で、側面視逆三角形状に組立てられた架台(12)を備えている。各足場(74)の左右2本のマスト(2)間には、それぞれ左右方向に所定間隔をおいて前後一対の円管(14)が所要数立てられている。各足場(74)は、作業床(16)、前後の幅木(17)、前後の上下中棧(18)および上棧(19)ならびに前後の上棧(19)上にエックス状に渡された交叉材(20)を備えている。各足場(74)の両側端の前後円管(14)の上部からそれぞれマスト(2)の方向に伸びた突出部(24)が設けられており、前後2つの突出部(24)は、前後に伸びた水平棒 (25)に固着されている。各水平棒 (25)の マスト(2)側の面に、マスト(2)の側方でかつその前後にマスト(2)から若干離れて平らな蓋が取付けられかつ溝を前のものは前向きに、後のものは後向きにし、かつ足場(74)の高さにほぼ等しい2本の垂直溝形鋼(13)が直交状に固着されている。各垂直溝形鋼(13)の上下端近くとほぼ中程に直接に4つの振れ止めローラー(27)が実施例1と同様に取付けられている。
2つの足場(74) それぞれの左右2つのモーター(5)はマスト(2)に望むように、架台(12)内の両端にある。モーター用発電機(6)は各架台(12)の右前に支持部材で支持されており、2つのモーター(5)に電線で接続されている。モーター(5)に電線で接続されたインバーター制御装置(7)は、各足場(74)の前の上下中棧(18)の右側に、モーター(5)とインバーター制御装置(7)用の操作盤(34)は、同右側にそれぞれ内側から固定されている。そして、架台(12)部分でモーター(5)によって回転せられるピニオン(3)がラック(1)に後方から噛み合わされ、その上方でガバナピニオン(4)がラック(1)に後方から噛み合わされている。各ピニオン(3) (4)毎に上下2つ組になったバックセット振れ止めローラー(図示略) がラック(1)の前側に接せしめられている。なお、実施例4のものは、2つの足場(74) (74)が1層のみからなるものであるが、実施例1と同様に複数層にしてもよい。
図17は、間隔をおいて配置されかつ長さ方向にラックを有する2本のマスト(2)と、両マスト(2)に上下に間隔いて昇降自在に取付けられかつ両マスト(2)のラックに噛み合わされたピニオン、ピニオンを回転させるモーター(5)、モーター用発電機(6)およびモーター(5)に接続せられたインバーター制御装置(7)をそれぞれ備えた3層(9) (10) (11)からなる上下2つの足場(75)よりなる実施例5を示す。
上記をさらに詳しく説明する。2本のマスト(2) は、実施例1のマスト(2)と同じ構造でその基礎部(29)が大地(30)に固定されている。そして、左マスト(2)はその右側に、右マスト(2) はその左側にそれぞれマストの長さ方向に伸びたラックを有する。両足場(75) は、実施例1の足場(8)と略同じ構造で、側面視逆三角形状に組立てられた架台(12)を備えている。各足場(75)の左右2本のマスト(2) 間には、それぞれ左右方向に所定間隔をおいて前後一対の円管(14)が所要数立てられている。各足場(75) の第1層(9)は、作業床(16)、前後の幅木(17)、前後の上下中棧(18)および上棧(19)ならびに前後の上棧(19)上にエックス状に渡された交叉材(20)を備えている。各足場(75)の第2層(10)および 第3層(11)は、作業床(21)、前後の中棧(22)、作業床(21)の前後の左右両端と前後の中棧(22) の左右両端にエックス状に渡された交叉材(23)、前後の上棧(19)ならびに前後の上棧(19)上にエックス状に渡された交叉材(20)を備えている。マスト(2)の4隅の前後に上下にのびた円形棒状突出部(26) が一体に設けられ、前円形棒状突出部(26)には前と左右に、後円形棒状突出部(26)には後と左右に、足場(75)の各層(9) (10) (11)の上部側方延長位置に配置せられた振れ止めローラー(27)が接せしめられている。各足場(75)の両端の前後円管(14)の上部からそれぞれマスト(2)の方向に伸びた横断面方形の突出部(24)が設けられており、前後2つの突出部(24)は、前後に伸びた水平棒 (25)に固着されている。各水平棒 (25)のマスト(2)側の面に、マスト(2)の側方でかつその前後にマスト(2)から若干離れて平らな蓋が取付けられかつ溝を前のものは前向きに、後のものは後向きにし、かつ各足場(75)の高さにほぼ等しい2本の垂直溝形鋼(13)が直交状に固着されている。前の左右2本の垂直溝形鋼(13)は、マスト(2)を介して対向する2本の水平棒 (25)の前端角間に配された水平棒 (73)の後面に固着されている。
(1) (51) (71) ラック
(2) (37) (65) マスト
(3) (57) (58) ピニオン
(5) (54) (55) モーター
(6) (60) モーター用発電機
(7) (34) (61) インバーダー制御装置
(8) (38) (74) (75) 足場
(9) 足場の第1層
(10) 足場の第2層
(11) 足場の第3層
(12) (39) 架台
(26) (67) 棒状突出部
(27) (42) (63) 振れ止めローラー

Claims (7)

  1. 1本の長さ方向にラックを有するマストまたは間隔をおいて配置された複数本の長さ方向にラックを有するマストと、マストに昇降自在に取付けられかつラックに噛み合わされたピニオン、ピニオンを回転させるモーター、モーター用発電機または蓄電池およびモーターに接続せられたインバーター制御装置を備えた1層または複数層からなる足場とよりなる昇降足場装置。
  2. マストが平面視方形に組み立てられ、その4隅の前後に上下にのびた棒状突出部が一体に設けられ、前後突出部のうち少なくともいずれか一方の突出部の前または後と左右のうち少なくとも左右に、足場の上部に設けられた振れ止めローラが接せしめられている請求項1記載の昇降足場装置。
  3. マストが横断面方形の筒よりなり、その4隅の角に足場の上部に設けられたV溝付き振れ止めローラが接せしめられている請求項1記載の昇降足場装置。
  4. マストが横断面方形の筒よりなり、その前後外面の両端および左右外面の前端に足場の上部に設けられた振れ止めローラが接せしめられている請求項1記載の昇降足場装置。
  5. マストが平面視方三角形に組み立てられ、その3隅の1つが建築物の方に向けられ、残りの2隅に上下にのびた棒状突出部が一体に設けられ、両突出部の前後に足場の上部に設けられた振れ止めローラが接せしめられている請求項1記載の昇降足場装置。
  6. 間隔をおいて配置されかつ左右両側の長さ方向にラックを有する中央マストと、中央マストの左に間隔をおいて配置されかつ右側の長さ方向にラックを有する左マストと、中央マストの右に間隔をおいて配置されかつ左側の長さ方向にラックを有する右マストと、左マストと中央マストに、右マストと中央マストにそれぞれ昇降自在に取付けられかつ両側のマストのラックに噛み合わされたピニオン、ピニオンを回転させるモーター、モーター用発電機または蓄電池およびモーターに接続せられたインバーター制御装置をそれぞれ備えた左右2つの1層または複数層からなる足場とよりなる昇降足場装置。
  7. 間隔をおいて配置されかつ長さ方向にラックを有す2本のマストと、両マストに上下に間隔いて昇降自在に取付けられかつ両マストのラックに噛み合わされたピニオン、ピニオンを回転させるモーター、モーター用発電機または蓄電池およびモーターに接続せられたインバーター制御装置をそれぞれ備えた1層または複数層からなる上下2つの足場とよりなる昇降足場装置。
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