JP2006299559A - セルフクライミング足場およびそれを用いたセルフクライミング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タワークレーンなどを用いないで容易に盛替え可能なセルフクライミング足場を提供する。
【解決手段】足場ユニット10と、足場ユニット10を構成する隣り合う複数の縦フレーム11に水平かつ同一高さ位置に取り付けられる水平繋ぎ材20と、足場ユニット10および水平繋ぎ材10を吊り上げる吊上げ手段30とから構成されるセルフクライミング足場において、吊上げ手段30は、一端が固定された索条31と、水平繋ぎ材20に設置されると共に索条31を巻き上げる巻上げ手段32と、建物躯体40に取り付けられかつ巻上げ手段32と索条固定端33との間に索条31を掛け回すようにして受ける受けシーブ34とから構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建設現場などおける建物躯体の外部に設営する足場に関するものであり、より詳細にはタワークレーンなどの他の揚重手段を用いないで容易に盛替え(クライミングともいう)可能なセルフクライミング足場に関する。
従来、外部作業が必要な高層建築物や、外構工事を行いたい中層建築物に付設される外部足場には、足場ユニットのフレームに荷重支持材を取り付けて足場を建物躯体に支持させたものや、フレームに係脱手段を設けて、それを建物躯体の一部(例えばベランダ)の張出し部に取り付けて、足場を支持するようにしたものが使われてきた。これらの外部足場は、適用工事毎に設計や製作などの準備作業が設置前に必要になるため、事前に時間とコストがかかっており、設営した足場の転用も効かないため、作業の完了後には廃棄されるなど、非効率で不経済であった。また、上層階作業となるため、盛替え時には別に設置されたタワー式や移動式のクレーン、あるいは建物側に設置された昇降装置が必要になる。前者は盛替えが完了するまでの時間、クレーンを占有してしまうし、後者は昇降装置を上階へ盛替える作業がその都度発生するなど、盛替え作業に関連して発生する負担が大きいため、盛替えが工期短縮の障害となっている。
クレーンを用いない盛替え方法として、特開2001−106486号公開公報では、足場支持枠に自動昇降装置を取り付け、足場を昇降させる方式が提案されている。この技術は、自動昇降装置の構造が複雑かつ大掛かりになる。特に、大スパンの足場をクライミングさせる場合、支持枠の設置する昇降装置を複数台必要とし、しかも足場の水平を保って安全に昇降させるために昇降装置間の複雑な同期制御が必要になる。このように、製造および運転コストが大になる上、盛替え作業に時間がかかる、装置の設置場所に制限があるなどの問題点もある。
本発明者は、特開2004−263480号公開公報において、構造フレームと、該構造フレームに一体的に取り付けられた仮設足場と、前記構造フレームと仮設足場からなる足場ユニットを吊り上げる吊り上げ手段とから構成されるセルフクライミング足場を提案した。このセルフクライミング足場は盛替え作業を迅速に行え、簡易な構造なため転用も可能である。
特開2004−263480号公開公報
しかしながら、上記セルフクライミング足場は、数スパンの小割りのユニット毎に盛替えを行うため、各ユニット間の縁切りと復旧作業が頻繁に多数回発生する。また、盛替え前に行うモータなどの重量物からなる巻上げ手段の持ち運び作業は、作業者にとって負担が大きい。これらの作業を軽減することは、さらなる工期短縮を可能とする。
そこで、本発明の課題は、大スパンの足場ユニットを、巻上げ手段などの重量物の盛替えを伴わない軽微な作業で、また少ない回数で、同時にクライミング可能なセルフクライミング足場を提供することにある。
本発明者は、上記課題を鋭意検討した結果、以下の発明により解決できることを見出した。すなわち、本発明は、足場ユニットと、該足場ユニットを構成する隣り合う複数の縦フレームに水平かつ同一高さ位置に取り付けられる水平繋ぎ材と、前記足場ユニットおよび水平繋ぎ材を吊り上げる吊上げ手段とから構成されるセルフクライミング足場において、前記吊上げ手段は、一端が固定された索条と、前記水平繋ぎ材に設置されると共に前記索条を巻き上げる巻上げ手段と、建物躯体に取り付けられかつ前記巻上げ手段と前記固定端との間に索条を掛け回すようにして受ける受けシーブとから構成されることを特徴とする。ここで足場ユニットは、通常、縦フレーム、水平フレーム、足場板および筋交からなる。
前記巻上げ手段は、例えばウィンチまたはチェーンブロックであり、それには駆動源としてのモータが付設される。一方、索条は、例えばワイヤーまたはチェーンであり得る。索条の一端は固定される必要があるが、固定端の位置は、水平繋ぎ材および建物躯体のいずれの側にあってもよい。本発明のセルフクライング足場では、一個の巻上げ手段に一本の索条を掛け渡すことに限らず、一個の巻上げ手段に複数本の索条を同軸的に取り付けて、同時に巻き上げるようにしてもよい。
本発明のセルフクライミング足場では、前記建物躯体が一または複数の受けシーブを有すると共に、前記水平繋ぎ材が一または複数の受けシーブを具備して、該建物躯体側受けシーブと該水平繋ぎ材側受けシーブとの間に索条を掛け回すことが好ましい。水平繋ぎ材側受シーブには、索条の巻上げ速度を計測するエンコーダを取り付けることが好ましい。
前記水平繋ぎ材の建物側部にガイドレールを鉛直に取り付け、前記建物躯体に該ガイドレールを着脱自在に支持するブラケットを突設すると、足場と建物躯体が一体に係合すると共に、足場の円滑なクライミングが図られる。その際、建物躯体から延在するブラケットに片側が回動可能な状態で枢着された荷重支持ピンが、前記ガイドレールに鉛直方向に連続して開けられた孔に嵌入して足場ユニット荷重を建物躯体側に支持させると共に、ガイドレールが上昇する際には荷重支持ピンが上方に回動して外れるようにするとよい。前記建物側ブラケットには、前記ガイドレールを案内するガイドローラを取り付けることが好ましい。
本発明はまた、上記セルフクライミング足場を用いたセルフクライミング方法を提供する。すなわち、本発明のセルフクライミング方法は、足場ユニットと、該足場ユニットを構成する隣り合う複数の縦フレームに水平かつ同一高さ位置に取り付けられる水平繋ぎ材と、前記足場ユニットおよび水平繋ぎ材を吊り上げる吊上げ手段とから構成され、前記吊上げ手段は、一端が固定された索条と、前記水平繋ぎ材に設置されると共に前記索条を巻き上げる巻上げ手段と、建物躯体に取り付けられ、かつ前記巻上げ手段と前記索条固定端との間に索条を掛け回すようにして受ける受けシーブとから構成される前記セルフクライミング足場を用いたセルフクライミング方法であって、前記巻上げ手段により索条を巻き上げて足場ユニットを一定距離上昇させた後、建物側ブラケットに足場ユニット荷重を支持させ、建物躯体上方にブラケットおよび受けシーブを取り付け、前記索条を前記上方の受シーブに掛け替えて、再び上昇を繰り返すことを特徴とする。
本発明は、特開2004−263480号公報に記載のセルフクライミング足場と同様に、クライミング足場自体にセルフクライミング機能を持たせることで、クレーンを用いずともクライミングを容易に行うことが可能である。
本発明のセルフクライミング足場は、小型の巻上げウィンチ(例えば自重69kg)のような巻上げ手段を水平繋ぎ材や足場上に設置することによって、大スパンの外部作業用吊足場を、各ユニットを分割することなく一度に盛替え可能である。従来のセルフクライミング足場のような小割りのユニット毎に昇降手段を持つ方式と相違して、盛替え時にユニット間の縁切りとその復旧作業が頻繁に発生するようなことがなくなり、作業を大幅に簡素化することができる。
本発明のセルフクライミング足場に使用する吊上げ手段は、索条を、足場側の巻上げ手段→建物側の受けシーブ→足場側の索条固定端へと掛け回すようにしたことから、巻上げ手段にかかる荷重が、滑車の効果によって、建物側に設置した巻上げ手段から足場を直接吊り上げる従来方式と比べて大幅に軽減される。これは、巻上げ手段の小型化や台数削減(省資源)および動力削減(省エネルギー)につながる。特に、請求項2のように、複数の受けシーブを介して足場を吊るようにすると、巻上げ手段にかかる負担をさら一層軽減可能である。これは、足場全体の簡略化と総重量削減に寄与し、さらなる省資源・省エネルギーにつながる。
従来のセルフクライミング足場は、巻上げ手段の盛替え作業を頻繁に行う必要があり、それが作業者にとって負担であった。本発明のセルフクライミング足場では、巻上げ手段を水平繋ぎ材や足場へ一度設置するだけでよく、残る作業は、受けシーブ、ブラケット、ガイドローラの取り付け、ワイヤーの盛替えなどの軽作業である。本発明のセルフクライミング足場は、作業者を重労働から解放し、また作業人員の削減に大きく貢献する。
また、本発明のセルフクライミング足場では、足場を盛替える際や盛替えた後の固定作業を容易に行えるため、建物躯体や新築建造物を損傷させる危険性も減少する。
本発明のセルフクライミング足場は、足場の水平繋ぎ材に固定されるガイドレールにその鉛直方向に複数の孔を開け、そこへ荷重支持ピンを挿入するように構成すると、荷重支持ピンの挿入位置を変えることで、足場の設置高さを任意のレベルへ調整可能となる。この荷重支持ピンを回動式構造にしたため、作業者が荷重支持ピンの挿脱を離れた場所で行うことができ、安全性も向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1および図2は、本発明のセルフクライミング足場1の一実施態様を示すものであり、10は足場ユニット、20は水平繋ぎ材、30は吊上げ手段、40は建物躯体、50は壁継ぎ材である。
足場ユニット10は、縦フレーム11および水平フレーム12からなる複数の足場フレームと、隣り合う水平フレーム間に掛止される足場板と、隣り合う縦フレーム間に交わされる筋交い13、図示しない適宜の手摺や階段とから構成される。主に鋼製の足場板や筋交いと縦・水平フレームとが組み合わさって、足場全体に必要十分な剛性が確保される。該足場は、湾曲壁面のような建物にも対応できる自由度の高いものであり、転用も効く。なお、図1の足場ユニットは、説明のために、枠組足場を3列6段に組み上げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、さらに多段で大スパンのユニット足場であってもよい。
図1のように、足場ユニット10を下部足場ユニット10Aおよび上部足場ユニット10Bからなる上下二分割式にすることが、足場を狭い場所で安全に組み立てる上で好都合である。上下二分割式の足場ユニットを組み方の例は、まず、構築予定の足場位置に複数の層およびスパン(図1では3段3列)から成る下部足場ユニット10Aを地組みする。続いて下部足場ユニット10Aの近傍で上部足場ユニット10Bを同じように地組みし、それをクレーンなどで吊って下部足場ユニット10Bの上に載置し両ユニットを連結固定する。
水平繋ぎ材20は、足場ユニット10の各スパンを連結し、足場ユニットの強度を向上させ、そして後述する吊上げ手段などを固定するための基部となる。水平繋ぎ材20は、ユニット足場10の内方(建物躯体に近い方)の複数の縦フレーム11の建物側側部へ水平かつ同じ高さに取り付ける。足場ユニット10が多階層の場合には、水平繋ぎ材20を適宜の間隔で多段に組み付ける。
前記水平繋ぎ材20には、足場ユニット10の吊上げ手段30が設置される。吊上げ手段30は、足場ユニット10および水平繋ぎ材20からなる足場全体を吊り上げるためにあり、一端が固定された索条31と、水平繋ぎ材20に設置されると共に索条31を巻き上げる巻上げ手段32と、建物躯体40に取り付けられかつ巻上げ手段32と索条固定端33との間に索条31を掛け回すようにして受ける受けシーブ34とから構成されている。
上記の索条31は、足場全体を吊持するためにあり、具体的にはチェーン、ワイヤー、ロープなどからなる。索条31は、巻上げ手段32を用いて巻上げられるようその一端が固定される必要がある。固定の方法は、索条の一端にフックのような係止部材を設けて、それを適当な場所に係止させればよい。固定端の設置場所は、水平繋ぎ材20および建物躯体40のいずれの側もあり得るが、水平繋ぎ材側が好ましい。
索条31を巻き上げる巻上げ手段32は、具体的にはウィンチまたはチェーンブロックである。巻上げ手段32には、巻上げ手段を回転駆動せしめてチェーンなどの索条31を巻き上げるモータが付設される。巻上げ手段32とモータの取り付け位置は、足場側であれば特に限定されず、例えば水平繋ぎ材20や足場板である。足場ユニットが多段からなる場合、巻上げ手段32の取り付け高さは任意である(図1では最下部)。
受けシーブ34は、チェーン、ワイヤーなどの索条31を案内する溝つき滑車であって、該受シーブに掛け回されたワイヤーなどによって足場全体を吊持するためにある。好ましくは、図1のように、建物躯体40に突設されたブラケット41に取り付けられる。ブラケット41は、図4に示すように、建物躯体から相互に間隔をもって延出する2枚の鋼板からなり、建物躯体40に定着させたブラケット受板42に押さえ金物やアンカーボルトで締付けることにより固定されている。
図1のセルフクライミング足場1では、一または複数の受けシーブ34が建物躯体側に設置されると共に、さらに一または複数の受けシーブ34Aが前記水平繋ぎ材へ設置されている。そして、建物躯体側受けシーブ34と水平繋ぎ材側受けシーブ34Aとの間で索条31が掛回されている。こうすることで、足場ユニット10が大スパンであっても、同時に、水平にセルフクライミングすることができる。
本発明のセルフクライミング足場1は、大スパンの足場ユニット10を安定してクライミングさせるために、吊上げ手段30に長尺のガイドレール35を組み込んでいる(図2)。ガイドレール35の約半分(図2のh)がセルフクライミング時の一回の最大ストロークとなる。具体的には、図3および4に示すように、ガイドレールとして鉛直方向に延在する断面コの字型のフレームを水平繋ぎ材20の水平方向位置に取り付ける。その取り付けは、ガイドレール35のユニット足場に対面する屈曲壁36を水平繋ぎ材にボルトなどで固着することにより行われる(図4)。ユニット足場が大スパンになれば、複数のガイドレールを水平方向に適宜の間隔で配設する。一方、ガイドレール35の建物躯体側の屈曲壁37が、建物躯体側のブラケット41に取り付けられたガイドローラ43と当接する(図4)。ガイドレール35は建物躯体側ブラケット41に固定されたガイドローラ43にガイドされて移動するので、足場ユニット10はガイドローラ43にガイドされて建物からの離隔をほぼ一定に保ちながら内外に振られることなく昇降する。
上記ガイドローラ43は、図4に示すように、建物躯体40から張り出したブラケット41の内側面にローラの台座44が一体的に取り付けられると共に、台座44に上方のローラ43Aと下方のローラ43Bとがガイドレール屈曲壁37を挟むように軸着される構成になっている。また、台座44をブラケット41に摺動自在に取り付けることにより、ガイドローラ43と建物躯体40との間の距離を調整することができる。
本発明のセルフクライミング足場1では、足場ユニット10の上方を建物躯体40から離れるように若干傾倒させることにより、足場ユニット10の荷重がガイドレール35、ガイドローラ43、ブラケット41へと確実に伝達され、最終的には建物躯体40に伝達されて、水平繋ぎ材20で一体化された足場ユニット10の鉛直荷重が建物躯体40によって支持される。
建物躯体側ブラケット41には、荷重支持ピン45が枢着ピン46により片側が回動可能に枢着される。ガイドレールの屈曲壁36、37に挟まれたガイドレール中央壁部38には、鉛直方向に沿うように複数の荷重支持ピン挿通孔39が設けられている。クライミング時、ガイドレール35の上昇につれ荷重支持ピン45が図5の矢印の方向へ起き上がり、ガイドレール35の上昇を許容する。クライミング作業の停止または後は、荷重支持ピン45が孔39へ挿通した状態でブラケット41の上部凹縁にて支持される。ガイドレール35と足場ユニット10の荷重が荷重支持ピン45へ伝わり、それはさらにピン下のブラケット41を介して建物躯体40へ伝わる。このような荷重支持ピン構造は、ガイドレール35の急な下降や落下を防止する落下防止手段も兼ねている。ガイドレール35には複数の孔39が開け設けられているので、荷重支持ピン45が所望の孔に挿入されることで、足場ユニット10を任意の高さで停止させることもできて利便である。
以上に、本発明のセルフクライミング足場1によれば、水平繋ぎ材20で一体化された足場ユニット10、ガイドレール35、ガイドローラ43、ブラケット41、荷重支持ピン45、建物躯体40などが相互に作用し、足場ユニット10の建物躯体40側への安定な支持とクライミング時の安定した走行が保証される。
以下、本発明のセルフクライング足場の付帯設備を説明する。本発明のセルフクライミング足場1では、索条31の移動速度を計測するエンコーダ(図示せず)を水平繋ぎ材側受シーブ34Aへ取り付けるとよい。エンコーダは、大スパンのユニット足場のセルフクライミングのために、各巻上げ手段の巻上げ速度を均一に制御し、ユニット足場の水平を維持するのに有効である。
本発明のセルフクライミング足場1は、索条31の固定端33に荷重計(図示せず)を取り付けてもよい。荷重計は、足場ユニット10の総重量が索条の定格荷重を超えないよう管理し、また、足場ユニット10のセルフクライミング時に足場ユニットの一部が建物躯体40側と競ったり、壁継ぎ材50の縁切りが不十分であったりするのを察知し、索条31の過負荷や切断を回避する。
本発明のセルフクライミング足場1は、適宜、建物躯体40と足場ユニット10との連繋をなす壁継ぎ材50を所定間隔で配設する。セルフクライミング時には、壁継ぎ材50を取り外し、セルフクライミング後は足場ユニット10を壁継ぎ材50で建物側へ固定して安定化させる。
上記で説明した本発明のセルフクライング足場1を用いたセルフクライミング方法を以下に説明する。まず、組み上げられた足場ユニット10を用いて上部ユニット足場10Bの高さまで建物躯体40を構築し、足場の盛替え(クライミング)作業を開始する。クライミング作業に際しては、まず、受シーブ34および索条31を取り付けた後、足場ユニット10の荷重を建物側に移してから、建物躯体40から壁継ぎ材50を取り外してユニット足場10と建物躯体40との縁を切り、続いて、巻上げ手段32により索条31を引っ張り、クライミング足場全体を最大ガイドレールの約半ストローク分上昇させる。
クライミング後、建物側ブラケット41に足場ユニット10の荷重を支持させ、壁継ぎ材50を配置して足場ユニット10を安定化させる。上部ユニット足場10Bの高さまで建物躯体を構築したら、建物躯体上方にブラケット41を新たに突設し、それに受けシーブ34を装着する。これらには、ガイドレールから外れた位置にある最下部のブラケットおよび受シーブを取り外して再利用してもよい。受シーブ34を装着したら、索条31を盛り替える。その後、再び、足場ユニット10のクライミングを繰り返す。
以上、本発明のセルフクライミング足場とそれを用いたセルフクライミング方法を実施の形態を用いて説明した。しかし、本発明は上記実施形態の限定されるものではなく、特許請求の範囲に規定される技術範囲内において、この技術分野の当業者において容易に予想される変更、改良や応用は、すべて本発明に含まれる。上記実施態様の変形例として、図7に、索条の固定端を建物側から張り出したブラケット41に設置する実施態様を示す。図8に、一台の巻上げ手段が二本の索条を同軸的に巻回する実施態様を示す。図8の実施態様の応用として、二本の索条をモータの両側の軸に一本ずつ巻回することも可能である。図9に、巻上げ手段32を上段の水平繋ぎ材に設置した例を示す。
また、本発明のセルフクライミング足場には、走行時のユニット足場の水平を検知する機構、移動するガイドレールの下端が頂点のブラケットから外れないようにするリミットスィッチやストッパーのようなリミット機構などを追加してもよい。また、ガイドレールの上昇操作をさらに安定化するために、ガイドレールとガイドローラの摺動面をラック・ピニオン式にしてもよい。
本発明のセルフクライミング足場は、クライミング(上昇)操作だけでなく、下降操作も容易に行える。昇降操作を利用して上述した建築用途以外に、ビル外面清掃、窓拭きなどのメンテナンス作業にも応用可能である。
本発明の一実施態様であるセルフクライミング足場の正面図を示す。 図1のセルフクライミング足場の建物側に壁継ぎされた状態における側面図を示す。 図1の丸囲み部の部分拡大側面図(索条は省略)を示す。 図3のA-A’矢視断面図を示す。 図3のB矢視正面図を示す。 図1の壁継ぎを解いたセルフクライミング足場を、セルフクライミングさせている状態を示した正面図である。 本発明の別の実施態様におけるセルフクライミング足場の概略正面図を示す。 本発明のさらに別の実施態様におけるセルフクライミング足場の概略正面図を示す。 本発明のさらに別の実施態様におけるセルフクライミング足場の概略正面図を示す。
符号の説明
10 足場ユニット
10A 下部足場ユニット
10B 上部足場ユニット
11 縦フレーム
12 水平フレーム
13 筋交い
20 水平繋ぎ材
30 吊上げ手段
31 索条
32 巻上げ手段
33 索条固定端
34 受けシーブ(建物躯体側)
34A 受シーブ(水平繋ぎ材側)
35 ガイドレール
36 ガイドレール屈曲壁(足場ユニット側)
37 ガイドレール屈曲壁(建物躯体側)
38 ガイドレール中央壁部
39 荷重支持ピン挿通孔
40 建物躯体
41 ブラケット
42 ブラケット受板
43 ガイドローラ
43A 上方ガイドローラ
43B 下方ガイドローラ
44 台座
45 荷重支持ピン
46 枢着ピン
50 壁継ぎ材

Claims (5)

  1. 足場ユニットと、該足場ユニットを構成する隣り合う複数の縦フレームに水平かつ同一高さ位置に取り付けられる水平繋ぎ材と、前記足場ユニットおよび水平繋ぎ材を吊り上げる吊上げ手段とから構成されるセルフクライミング足場において、
    前記吊上げ手段は、一端が固定された索条と、前記水平繋ぎ材に設置されると共に前記索条を巻き上げる巻上げ手段と、建物躯体に取り付けられかつ前記巻上げ手段と前記索条固定端との間に索条を掛け回すようにして受ける受けシーブとから構成されることを特徴とする前記セルフクライミング足場。
  2. 前記建物躯体が一または複数の受けシーブを有すると共に、前記水平繋ぎ材が一または複数の受けシーブを具備して、該建物躯体側受けシーブと該水平繋ぎ材側受けシーブとの間に索条を掛け回すようにしたことを特徴とする、請求項1に記載のセルフクライミング足場。
  3. 前記水平繋ぎ材の建物側部にガイドレールを鉛直に取り付け、そして該ガイドレールを着脱自在に支持するブラケットを前記建物躯体に突設したことを特徴とする、請求項1または2に記載のセルフクライミング足場。
  4. ブラケットに片側が回動可能な状態で枢着された荷重支持ピンが、前記ガイドレールに鉛直方向に連続して開けられた孔に挿通して足場ユニットの荷重を建物側に支持すると共に、ガイドレールが上昇すると回動して外れることを特徴とする、請求項3に記載のセルフクライミング足場。
  5. 足場ユニットと、該足場ユニットを構成する隣り合う複数の縦フレームに水平かつ同一高さ位置に取り付けられる水平繋ぎ材と、前記足場ユニットおよび水平繋ぎ材を吊り上げる吊上げ手段とから構成され、前記吊上げ手段は、一端が固定された索条と、前記水平繋ぎ材に設置されると共に前記索条を巻き上げる巻上げ手段と、建物躯体に取り付けられかつ前記巻上げ手段と前記索条固定端との間に索条を掛け回すようにして受ける受けシーブとから構成される前記セルフクライミング足場を用いたセルフクライミング方法であって、
    前記巻上げ手段により索条を巻き上げて足場ユニットを一定距離上昇させた後、建物側ブラケットに足場ユニット荷重を支持させ、建物躯体上方にブラケットおよび受けシーブを取り付け、前記索条を前記上方の受シーブに掛け替えて、再び上昇を繰り返すことを特徴とする、前記セルフクライミング足場を用いたセルフクライミング方法。
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