JP2005059278A - 筆記具用金属光沢調樹脂成形部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コスト面、環境面に優れ、部材の形状を選ぶことなく成形できる、鮮明な色彩と輝度の高い金属光沢を併せ持つ筆記具用金属光沢調樹脂成形部材を提供する。
【解決手段】 熱可塑性樹脂中に、少なくとも雲母又はアルミナを酸化鉄で被覆した、又は、酸化チタンで被覆した後、酸化鉄で被覆したパール顔料を0.01〜5.0重量%、光透過性を有する着色材を0.01〜5.0重量%配合する樹脂組成物を成形してなる。前記樹脂組成物に、雲母、アルミナ、ガラス片の何れかを酸化チタンで被覆したパール顔料を0.01〜5.0重量%配合してなる。
【選択図】 なし

Description

本発明は筆記具用金属光沢調樹脂成形部材に関する。更に詳細には、鮮明な色彩と輝度の高い金属光沢を呈する筆記具用金属光沢調樹脂成形部材に関する。
従来より、金属光沢調の外観を有する筆記具部材は、成形された部材への金属粉やパール顔料を配合したインキの塗装、金属の蒸着やメッキ、金属蒸着フィルムからの転写や、金属粉やパール顔料を直接樹脂に練り込んだ後に成形することで製造されている。
特開2001−158196号公報
しかしながら、塗装、金属蒸着、メッキ等により金属光沢を施した場合、製造工程が複雑となると共に、摩擦により金属光沢が剥がれてしまい商品価値が下がることがある。また、金属蒸着フィルムから転写する場合、種々の金属光沢色を施すことができるが、表面形状が凹凸を有するものには転写できないため、特定形状の部材でしか使用できない。
これに対して金属粉やパール顔料を直接樹脂に練り込んだ後に成形する方法においては、製造工程を複雑にすることなく、部材の形状を選ばずに安価に金属光沢を付与できるが、着色材を併用して鮮明な色彩を有する金属光沢色の成形物を得るために、金属粉のみを配合した場合、黒ずんだ色調になってしまい、鮮明な色彩を有する金属光沢色の成形物を得ることができなかった。また、着色材と共に酸化チタンで被覆したガラス片や天然雲母等の干渉色のパール顔料を用いた場合、鮮明な色彩は得られるものの、十分な金属光沢を得ることができないと共に、成形物の薄肉部において光透過性を有してしまい、商品価値を下げることがあった。
更に、前記着色材として隠蔽性を有するものを用いた場合、着色材による色彩は得られるものの、前記金属粉やパール顔料を樹脂中に添加しても金属光沢は得られ難く、特に赤色系の着色材を用いた場合において顕著であった。
本発明は、前記従来の問題を解決するものであって、熱可塑性樹脂中に特定のパール顔料と着色材を配合することにより、コスト面、環境面に優れ、部材の形状を選ぶことなく成形できる、鮮明な色彩と輝度の高い金属光沢を併せ持つ筆記具用金属光沢調樹脂成形部材を提供するものである。更に、特定粒子径のアルミニウム粉を添加することにより、薄肉部においても高い隠蔽性を有する筆記具用金属光沢調樹脂成形部材を提供するものである。
本発明の筆記具用金属光沢調樹脂成形部材は、熱可塑性樹脂中に、少なくとも雲母又はアルミナを酸化鉄で被覆した、又は、酸化チタンで被覆した後、酸化鉄で被覆したパール顔料を0.01〜5.0重量%、光透過性を有する着色材を0.01〜5.0重量%配合する樹脂組成物を成形してなることを要件とする。更に、前記樹脂組成物に、雲母、アルミナ、ガラス片の何れかを酸化チタンで被覆したパール顔料を0.01〜5.0重量%配合してなること、前記樹脂組成物に、平均粒子径1〜30μmのアルミニウム粉を0.01〜1.0重量%配合してなること、前記着色材が、1種又は2種以上の赤色系顔料であることを要件とする。
本発明により、コスト面、環境面に優れ、部材の形状を選ぶことなく成形できる、鮮明な色彩と輝度の高い金属光沢を有する筆記具用金属光沢調樹脂成形部材を得ることができる。更に、薄肉部においても高い隠蔽性を有する筆記具用金属光沢調樹脂成形部材を得ることができる。
本発明に用いられるパール顔料としては、天然雲母、合成雲母等の雲母又はアルミナの表面に酸化鉄によるコーティングを施したもの、或いは酸化チタン及び酸化鉄によるコーティングを施した金属光沢を有するものが用いられる。
前記パール顔料は、粒子径が5〜150μm、好ましくは5〜60μmのものが用いられる。粒子径が150μmより大きいと筆記具部材の表面に粒子の粗さやざらつきが感じられ、5μmより小さいと筆記具部材に輝度の高い金属光沢色を与え難くなる。
更に、前記パール顔料は、樹脂組成物全量中、0.01〜5.0重量%の範囲で配合される。0.01重量%より少ないと輝度の高い金属光沢が筆記具部材の全面で得られ難く、5.0重量%を越えて添加すると樹脂量の減少により筆記具部材としての強度が得られ難くなり、嵌合部での破断やクラックが生じ易くなる。
前記天然雲母の表面を酸化鉄で被覆、又は、酸化チタン及び酸化鉄で被覆した金属光沢を有するパール顔料としては、具体的には、メルク社製の商品名「イリオジン」品番:500(粒度分布10〜60μm:ブロンズ)、502(粒度分布10〜60μm:赤茶色)、504(粒度分布10〜60μm:ワインレッド)、505(粒度分布10〜60μm:紫色)、522(粒度分布5〜25μm:赤茶色)、524(粒度分布5〜25μm:赤色)、532(粒度分布5〜25μm:赤茶色)、534(粒度分布5〜25μm:赤色)、300(粒度分布10〜60μm:赤金色)、302(粒度分布5〜25μm:赤金色)、303(粒度分布10〜60μm:赤金色)、309(粒度分布10〜60μm:青金色)、エンゲルハード社製の商品名「ルミナブラス」等を例示できる。
前記アルミナの表面を酸化鉄で被覆したパール顔料としては、具体的には、薄片状酸化アルミニウムを芯物質とした、メルク社製の商品名「シラリック」品番:T60−50WNT(10〜30μm:銅色)、T60−51WNT(10〜30μm:赤色)等を例示できる。
前記着色材としては、樹脂組成物中に分散した状態で光透過性を有するものであれば着色顔料、着色染料等の汎用のものが使用でき、1種又は2種以上を併用して使用できる。隠蔽性を有する着色材を用いた場合には、筆記具部材に鮮明な色彩を与えることはできるが、輝度の高い金属光沢は付与し難いのに対して、光透過性を有する着色材を用いた場合、筆記具部材に鮮明な色彩と共に、輝度の高い金属光沢を付与することができる。
特に、前記着色材として、1種又は2種以上の赤色系顔料を用いた場合、一般的な隠蔽性を有する赤色着色材では得られ難い赤色金属光沢色の筆記具用部材が、光透過性を有する赤色顔料を用いることにより、鮮明な赤色且つ輝度の高い金属光沢を有する筆記具部材として得られる。
前記着色材は、樹脂組成物中0.01〜5.0重量%の範囲で添加される。0.01重量%より少ないと着色効果が小さく、5.0重量%を越えて添加すると樹脂量の減少により成形性が悪化すると共に、筆記具部材としての強度が得られ難くなり、嵌合部において破断やクラックが生じ易くなる。
また、着色材として顔料を用いる場合、粒子径が1μm以下のものが好ましく用いられる。顔料の粒子径が1μmより大きいと可視光の波長より大きくなることから光透過性が悪くなり、金属光沢が発現し難くなる。
尚、本発明における光透過性を有する着色材とは、光透過性を有する樹脂(例えばPPランダムコポリマー、GPPS、透明ABS等)中に着色材を0.1%濃度で均一に分散し、1mm厚のプレート状に成形した成形物により、透過像が視認できるものである。
前記熱可塑性樹脂としては、従来より汎用のものが1種、又は2種類以上用いられる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、6−ナイロン、6,6−ナイロン、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、各種熱可塑性エラストマー等を挙げることができる。
前記熱可塑性樹脂は、樹脂組成物全量中、80〜99.5重量%の割合で配合される。80重量%より少ないと筆記具部材としての強度が得られ難く、嵌合部での破断やクラックが生じ易くなり、また、99.5重量%より多いと着色材及びパール顔料の添加量が減少し、着色材による色彩及び金属光沢が得られ難くなる。
更に、前記筆記具部材を形成する樹脂組成物中には、合成雲母、天然雲母等の雲母、アルミナ、ガラス片等の表面を酸化チタンで被覆した干渉色のパール顔料を添加するすることにより、筆記具部材全体を明るい色調にすることができる。
前記干渉色のパール顔料は、粒子径が5〜150μm、好ましくは5〜60μmのものが用いられる。粒子径が150μmより大きいと筆記具部材の表面に粒子の粗さやざらつきが感じられ、5μmより小さいと筆記具部材全体に明るい色調を与え難くなる。
更に、前記パール顔料は、樹脂組成物全量中、0.01〜5.0重量%の範囲で配合される。0.01重量%より少ないと明るい色調が筆記具部材の全面で得られ難く、5.0重量%を越えて添加すると樹脂量の減少により成形性が悪化すると共に、筆記具部材としての強度が得られ難くなり、嵌合部において破断やクラックが生じ易くなる。
前記干渉色のパール顔料において、天然雲母の表面を酸化チタンで被覆したパール顔料としては、具体的には、メルク社製の商品名「イリオジン」品番:100(粒度分布10〜60μm:シルバー)、205(粒度分布10〜60μm:プラチナゴールド)、225(粒度分布10〜60μm:パールブルー)、235(粒度分布10〜60μm:パールグリーン)、エンゲルハード社製の商品名「ルミナカラーズ」品番:ルミナゴールド(粒度分布10〜48μm:金色)、ルミナレッド(粒度分布10〜48μm:メタリックレッド)、ルミナレッドブルー(粒度分布10〜48μm:メタリックブルー)、ルミナアクアブルー(粒度分布10〜48μm:メタリックブルー)、ルミナグリーン(粒度分布10〜48μm:メタリックグリーン)、ルミナターコイズ(粒度分布10〜48μm:メタリックグリーン)等を例示できる。
前記合成雲母の表面を酸化チタンで被覆したパール顔料としては、具体的には、日本光研工業(株)製の商品名「アルティミカ」品番:SB−100(5〜30μm:銀色)、SD−100(10〜60μm:銀色)、SE−100(15〜100μm:銀色)、YB−100(5〜30μm:金色)、YD−100(10〜60μm:金色)、YE−100(15〜100μm:金色)、RD−100(10〜60μm:メタリックレッド)、RE−100(15〜100μm:メタリックレッド)、RBB−100(5〜30μm:メタリックパープル)、RBD−100(10〜60μm:メタリックパープル)、RBE−100(15〜100μm:メタリックパープル)、VB−100(5〜30μm:メタリックバイオレット)、VD−100(10〜60μm:メタリックバイオレット)、VE−100(15〜100μm:メタリックバイオレット)、BB−100(5〜30μm:メタリックブルー)、BD−100(10〜60μm:メタリックブルー)、BE−100(15〜100μm:メタリックブルー)、GB−100(5〜30μm:メタリックグリーン)、GD−100(10〜60μm:メタリックグリーン)、GE−100(15〜100μm:メタリックグリーン)等を例示できる。
前記アルミナの表面を酸化チタンで被覆したパール顔料としては、具体的には、薄片状酸化アルミニウムを芯物質とした、メルク社製の商品名「シラリック」品番:T50−10(10〜30μm:銀色)、T60−10WNT(10〜30μm:銀色)、T60−20WNT(10〜30μm:金色)、T60−24WNT(10〜30μm:メタリックグリーン)、T60−23WNT(10〜30μm:メタリックブルー)、T60−21WNT(10〜30μm:メタリックレッド)、T60−25WNT(10〜30μm:メタリックターコイズ)等を例示できる。
前記ガラス片の表面を酸化チタンで被覆したパール顔料としては、具体的には、鱗片状のガラス片を酸化チタンで被覆した日本板硝子(株)製の商品名「メタシャイン」品番:MC1040RS〔平均厚さ1μm、平均粒度40μm、銀色〕、MC1040RY〔平均厚さ1μm、平均粒度40μm、金色〕、MC1040RR〔平均厚さ1μm、平均粒度40μm、メタリックレッド〕、MC1040RB〔平均厚さ1μm、平均粒度40μm 、メタリックブルー〕、MC1040RG〔平均厚さ1μm、平均粒度40μm、メタリックグリーン〕、MC1020RS〔平均厚さ1μm、平均粒度20μm、銀色〕、MC1020RY〔平均厚さ1μm、平均粒度20μm、金色〕、MC1020RR〔平均厚さ1μm、平均粒度20μm、メタリックレッド〕、MC1020RB〔平均厚さ1μm、平均粒度20μm、メタリックブルー〕、ME2015PS〔平均厚さ2μm、平均粒度15μm、銀色〕、ME2025PS〔平均厚さ2μm、平均粒度25μm、銀色〕等を例示できる。
また、前記筆記具部材を形成する樹脂組成物中に、アルミニウム粉を添加することにより、筆記具部材全体の輝度を高めると共に、薄肉部における隠蔽性を高めることができるので、筆記具としての商品価値を向上させることができる。
前記アルミニウム粉は、平均粒子径が1〜30μmのものが用いられる。粒子径が1μmより小さいと輝度を高め難くなり、30μmより大きいと筆記具部材の表面に粒子の粗さやざらつきが目視により感じられる。特に、製品寸法が小さく、平面をほとんど有さない筆記具部材においては粒子の粗さが目立ってしまうため好ましくない。
更に、前記アルミニウム粉は、樹脂組成物全量中、0.01〜1.0重量%の範囲で配合される。0.01重量%より少ないと輝度や隠蔽性を高める効果が得られ難く、1.0重量%を越えて添加すると彩度が著しく低下し、着色材による鮮明な色彩が得られ難くなり、黒ずんだものとなる。
また、必要に応じて前記熱可塑性樹脂に分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、安定剤、ワックス類、老化防止剤等の各種添加剤を適宜配合することができる。
前記パール顔料及び着色材を配合した樹脂組成物を、ペレット、粉末等の形態として、射出成形、押出成形、ブロー成形、注型成形等により成形することで、鮮明な色彩と輝度の高い金属光沢を有する筆記具用金属光沢調樹脂成形部材が得られる。
前記筆記具用金属光沢調樹脂成形部材として、キャップ、軸筒、ペン芯、ペン先ホルダー、グリップ、頭冠、尾栓、クリップ等の形態で使用できる。
以下に実施例を示す。尚、実施例中の部は重量部である。
実施例1
天然雲母を酸化鉄で被覆してなる、粒子径10〜60μmのパール顔料(商品名:イリオジン500、メルク社製)1.0部、光透過性を有する有機赤色顔料0.5部、PPランダムコポリマー樹脂98.0部及び分散剤0.5部とを混合し、エクストルーダーにて200℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、180〜200℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップを嵌め込み、筆記具用キャップを得た。
得られた筆記具用キャップは鮮明な赤色を呈すると共に、良好な金属光沢を呈した。
実施例2
天然雲母を酸化鉄で被覆してなる、粒子径5〜25μmのパール顔料(商品名:イリオジン522、メルク社製)0.5部、光透過性を有する有機赤色顔料1.0部、PPホモポリマー樹脂98.0部及び分散剤0.5部とを混合し、エクストルーダーにて220℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、200〜220℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップを嵌め込み、筆記具のキャップを得た。
得られた筆記具用キャップは鮮明な赤色を呈すると共に、良好な金属光沢を呈した。
実施例3
天然雲母を酸化鉄で被覆してなる、粒子径10〜60μmのパール顔料(商品名:イリオジン504、メルク社製)0.25部、光透過性を有する有機赤色顔料1.0部、天然雲母を酸化チタンで被覆してなる、粒子径が6〜48μmのパール顔料(商品名:ハイライトスーパーレッド、エンゲルハード社製)0.25部、PPランダムコポリマー樹脂98.0部及び分散剤0.5部とを混合し、エクストルーダーにて200℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、180〜200℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップを嵌め込み、筆記具のキャップを得た。
得られた筆記具用キャップは鮮明な赤色を呈すると共に、良好な金属光沢を呈した。
実施例4
天然雲母を酸化鉄で被覆してなる、粒子径10〜60μmのパール顔料(商品名:イリオジン500、メルク社製)1.0部、光透過性を有する有機赤色顔料0.5部、平均粒子径が25μmのアルミニウム粉0.1部、PPランダムコポリマー樹脂97.9部及び分散剤0.5部とを混合し、エクストルーダーにて200℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、180〜200℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップを嵌め込み、筆記具用キャップを得た。
得られた筆記具用キャップは鮮明な赤色及び輝度の高い金属光沢を呈すると共に、隠蔽性の高いものであった。
比較例1
平均粒子径が25μmのアルミニウム粉1.0部、光透過性を有する有機赤色顔料0.5部、PPランダムコポリマー樹脂98.0部及び分散剤0.5部とを混合し、エクストルーダーにて200℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、180〜200℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップを嵌め込み、筆記具用キャップを得た。
得られた筆記具用キャップは良好な金属光沢を呈するものの、黒ずんだ薄い赤褐色となり、鮮明な赤色は呈することがなかった。
比較例2
光透過性を有する有機赤色顔料0.5部、天然雲母を酸化チタンで被覆してなる、粒子径が6〜48μmのパール顔料(商品名:ハイライトスーパーレッド、エンゲルハード社製)1.0部、PPランダムコポリマー樹脂98.0部及び分散剤0.5部とを混合し、エクストルーダーにて200℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、180〜200℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップを嵌め込み、筆記具のキャップを得た。
得られた筆記具用キャップは鮮明な赤色を呈するものの、十分な金属光沢は得られなかった。また、前記キャップの薄肉部は光透過性を有し、内部が透けて見えるものとなり、商品価値の低いものとなった。

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂中に、少なくとも雲母又はアルミナを酸化鉄で被覆したパール顔料、又は、酸化チタンで被覆した後、酸化鉄で被覆したパール顔料を0.01〜5.0重量%、光透過性を有する着色材を0.01〜5.0重量%配合する樹脂組成物を成形してなる筆記具用金属光沢調樹脂成形部材。
  2. 前記樹脂組成物に、雲母、アルミナ、ガラス片のいずれかを酸化チタンで被覆したパール顔料を0.01〜5.0重量%配合してなる請求項1記載の筆記具用金属光沢調樹脂成形部材。
  3. 前記樹脂組成物に、平均粒子径1〜30μmのアルミニウム粉を0.01〜1.0重量%配合してなる請求項1又は2に記載の筆記具用金属光沢調樹脂成形部材。
  4. 前記着色材が、1種又は2種以上の赤色系顔料である請求項1乃至3のいずれかに記載の筆記具用金属光沢調樹脂成形部材。
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