JP2005055483A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば淡マゼンタや淡シアントナーを含む画像形成部がトナーなし状態であっても、他の画像形成部によるカラー画像形成を可能とし、装置を停止させることのない、ユーザビリティの高い、しかも、使用しない画像形成部を停止させることにより、この画像形成部の長寿命化を図り、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である画像形成装置を提供する。
【解決手段】それぞれ異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成部Pa〜Pfを備え、異なる色の異なる重ね合わせによるカラー画像形成を可能とするために複数の画像形成モードを有し、画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可する。
【選択図】 図1
【解決手段】それぞれ異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成部Pa〜Pfを備え、異なる色の異なる重ね合わせによるカラー画像形成を可能とするために複数の画像形成モードを有し、画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数色のトナー画像を形成する複数の画像形成部を有し、画像形成部の使用可否に応じて、画像形成装置の画像形成モードを切り替え、多色画像を形成する電子写真方式、静電記録方式などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の最近の進歩とともに、ニーズのレベルも高くなり従来の4色画像形成装置に対して色数を増やす電子写真方式などの画像形成装置が提案され、一部実現されている。
【0003】
それらは、従来の一般的なシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナーに加え、インクジェット方式では一般的なように、淡いシアン、淡いマゼンタなどの色のトナーを加えるものであり、特許文献1、2等に記載されている。
【0004】
このような淡い色のトナーを加える目的は、粒状性の低減による高画質化である。
【0005】
このような4色以上(以下「多色」という。)のトナーを用いる画像形成装置の本体構成としては、様々なタイプのものがあり、一般的には、図31〜図34に示すように、リーダ部1Rとプリンタ部1Pとを有し、プリンタ部1Pは、図31に示すようなタンデム型、或いは、図32に示すような1つの像担持体型、或いは、図33に示すような、2つの像担持体型(例えば、特許文献3参照)、更には、図34に示す2つの像担持体に各々ロータリ切替の現像装置が対応しているタイプ、のものが考えられる。
【0006】
更に説明すると、図31に示すタンデム型の画像形成装置は、6つの像担持体1a、1b、1c、1d、1e、1fにそれぞれ異なる分光特性の現像剤を装填した現像装置41、42、43、44、45、46を対応させ、それらを直列に配置したものである。この方式であれば、4色の画像形成装置をベースに考えた場合においても、画像の出力速度は同じにすることが可能なため、生産性重視のタイプと言える。
【0007】
一方で、図32に示す一つの像担持体1に対して6個の現像装置41、42、43、44、45、46を対応させた画像形成装置では、現像装置41、42、43、44、45、46は、これら現像装置41、42、43、44、45、46を担持したロータリ部(回転体)4を回転することにより、現像装置41、42、43、44、45、46を切り替えながら現像を行う。従って、像担持体1に形成された各色毎の画像を中間転写体5に一次転写し、中間転写体5上で多重転写を行い、6色すべて転写し終わった段階で、給紙装置71、72、73などから送給される転写材に二次転写ローラ56の作用の下に2次転写する構成をとっている。このように構成することで、スペースを最小限にしながら6色画像を出力することが可能になっている。
【0008】
図33に示すタイプの画像形成装置は、上記図31、図32で示すタイプの折衷案の形である。つまり、このタイプの画像形成装置は、直列に配列された2つの像担持体1a、1bに対してそれぞれ2個の現像装置41、42;43、44を対応させた構成とされ、両者の特徴をバランスよく組み合わせた画像形成装置であり、小型、安価、高速のニーズを満たすものである。
【0009】
図34に示すタイプの画像形成装置は、2つの像担持体1a、1bに対してそれぞれ、3個の現像装置41、42、43;44、45、46を備えたロータリ(回転体)4a、4bを配置し、回転体4a、4bを回転することにより、現像装置を切り替えながら現像を行う。そして、像担持体1a、1bに形成された各色の画像を中間転写体5に一次転写し、中間転写体5上で多重転写を行い、6色すべて転写し終わった段階で、給紙装置71、72、73などから送給される転写材に二次転写ローラ56の作用の下に2次転写する構成とされる。このタイプの画像形成装置は、図33に示す画像形成装置の構成にて、更に、露光−現像間の距離を一定にすることで更なる高画質化を図っている。
【0010】
どのタイプの画像形成装置においても、各色ごとに、例えば、図31、図32、図34の画像形成装置に示すように、トナーボトル61、62、63、64、65、66があり、ステッピングモータ等のモータによりホッパーを駆動することで、各色の現像装置に対してトナーが補給される。また、各色のトナーの残量は、公知のアルゴリズムによって検知している。トナー残量検知については、図35のようなフローが知られている。
【0011】
つまり、図35に示すように、トナー残量検知(S03)が開始されると、ステッピングモータの回転数をカウントし、その値を所定値Thと比較し(S1)、所定値より大となった場合にはトナーなしと判断し(S2)、所定値より小さい場合にはトナーありと判断する(S3)。このような残量検知手段は、ブラックトナーのみならず各色に設けられている。
【0012】
このような構成において、トナー残量検知(S03)によってトナーなしを検知した場合の画像形成装置の制御は、従来、図36のようなフローになっていた。
【0013】
先ず、画像形成の開始信号がONになるまで待ち(S01)、ONになった段階でトナー補給手段によりトナーの補給を行う(S02)。補給を行った各色ごとにトナー残量検知を行う(S03)。
【0014】
トナー残量検知(S03)の詳細が、図37に示される。先ず、ブラック(K)のトナー残量検知を行う(S31)。このトナー残量検知は、図35を参照して説明した上記検知態様により行うことができる。
【0015】
図37にて、ブラック(K)トナーなしであれば(S32)、トナーなしエラーステータスをセットする(S33)。ブラック(K)トナー有りの場合には、それ以外の色のトナー、即ち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、淡マゼンタ(LM)、淡シアン(LC)トナーの残量検知も先述のブラック(K)のそれと同様に行い(S34)、いずれかの色がトナーなしであれば(S35)、トナーなしワーニングをセットする(S36)。
【0016】
図37のトナー残量検知のフローにおいて、ブラック(K)トナーなしエラーステータス(S33)がセットされていれば、即ち、図36のS1にてブラック(K)トナーなしがセットされていれば、画像形成動作を後述の停止処理A(図10)で停止させ(S5)、併せて、後述のメッセージA(図24)を後述の操作パネル上に表示する(S6)。
【0017】
一方、S1にてトナーなしエラーがセットされていない場合、即ち、ブラック(K)トナーなしでない場合で、かつ、白黒コピーモードが後述する手段により選択されていれば(S7)、後述する白黒画像形成を行い(S8)、Dに戻る。
【0018】
もし、S7の判断において、白黒コピーモードではなく、即ち、カラーコピーモードがセットされ、且つ、トナーなしワーニング(即ち、色トナーなし)がセットされていれば(S9)、後述の停止処理B(図12)で停止させ(S10)、同じく後述のメッセージB(図25)を操作パネル上に表示する(S11)。
【0019】
上記S9の判断において、トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、いずれもトナーなしではない)場合で、且つ、標準カラー(4色カラー)コピーモード(4Cコピーモード)が後述する手段により選択されていれば(S12)、後述する4C画像形成を行い(S13)、Dに戻る。S12の判断において、4Cコピーモードでなく、高画質カラー(6色カラー)コピーモード(6Cコピーモード)が後述する手段により選択されていれば、後述する6C画像形成を行い(S14)、Dに戻る。
【0020】
このように、例え色トナーがなくなっても、ブラック(K)トナーさえあれば白黒コピーモードの使用は許可する制御が従来知られている。
【0021】
【特許文献1】
特開平5−35038号公報
【特許文献2】
特開2000−231279号公報
【特許文献3】
特開平4−204871号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、6色画像出力は、従来の4色画像出力に比べて中間調の再現性が高いことが大きなメリットとなっている。そのため、写真画像などのように微妙な風合が重んじられる画像出力ではユーザーの満足感が得られる。
【0023】
一方、プレゼンテーション資料などのように、微妙な風合よりもメリハリが求められる画像出力では、却って4色画像の方がユーザーから好印象を得られる場合もある。
【0024】
また、大量の配布資料などを出力する場合には、画質よりもランニングコストが優先されるような場合も、ユーザーは好んで6色画像出力よりも低コストな4色画像出力を選択する。
【0025】
しかしながら、従来の画像形成装置では、このように4色画像出力で十分なジョブにおいても、使用しない淡マゼンタ、淡シアンのトナーなしを検出した場合には、画像形成装置が白黒(K)コピーしかできない状態に陥るため、ユーザーに不便利を強いていた。
【0026】
そこで、本発明の目的は、例えば淡マゼンタや淡シアントナーを含む画像形成部がトナーなし状態であっても、他の画像形成部によるカラー画像形成を可能とし、装置を停止させることのない、ユーザビリティの高い、しかも、使用しない画像形成部を停止させることにより、この画像形成部の長寿命化を図り、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である画像形成装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、それぞれ異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成部を備え、異なる色の異なる重ね合わせによるカラー画像形成を可能とするために複数の画像形成モードを有する画像形成装置において、
(1)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可するか、
(2)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、画像形成モードを、この画像形成部を使用しない画像形成モードに切り替えるか、又は、
(3)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可する第1の選択肢と、画像形成モードを、前記不許可とされた画像形成部を使用しない画像形成モードに切り替える第2の選択肢とのいずれかを選択する、
構成とされる。
【0028】
本発明の一実施態様によれば、それぞれ異なる色のトナーの中には、同一色相で濃度の異なるトナーが含まれている。
【0029】
本発明の他の実施態様によれば、同一色相で濃度の異なる複数のトナーの組み合わせが2種類以上ある。
【0030】
本発明の他の実施態様によれば、同一色相で濃度の異なる複数のトナーは、その中に含まれる顔料の分光特性が等しくその量が異なるものである。
【0031】
本発明の他の実施態様によれば、同一色相で濃度の薄いトナーは記録媒体上でのトナー量が0.5mg/cm2につき定着後の光学濃度が1.0未満であり、濃いトナーは記録媒体上でのトナー量が0.5mg/cm2につき定着後の光学濃度が1.0以上である。
【0032】
本発明の他の実施態様によれば、複数の画像形成部は6色の画像形成部を有し、6色の画像形成モードによる画像形成を可能とする。
【0033】
本発明の他の実施態様によれば、6色の画像形成部は、マゼンタ、シアン、イエロー、淡マゼンタ、淡シアン及びブラックのトナー画像を形成する画像形成部である。
【0034】
本発明の他の実施態様によれば、淡マゼンタ及び淡シアンのトナー画像を形成する画像形成部の少なくとも一つの画像形成部による画像形成が不許可とされた場合には、6色の画像形成モードの使用を不許可とし、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックのトナー画像を形成する4色の画像形成モードの使用を許可する。
【0035】
本発明の他の実施態様によれば、画像形成部のトナーを含む現像剤の残量が所定値以下となったときに、この画像形成部の画像形成を不可とする。
【0036】
本発明の他の実施態様によれば、画像形成部の劣化を検知することによって、この画像形成部の画像形成を不可とする。
【0037】
本発明の他の実施態様によれば、画像形成部の有無を検知するによって、この画像形成部の画像形成を不可とする。
【0038】
本発明の他の実施態様によれば、画像形成モードの使用が不許可となったときは、これをユーザーに通知する。
【0039】
本発明の他の実施態様によれば、複数の画像形成部は、少なくとも、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体の静電像を可視像とするためのトナーを含む現像剤が装填された現像装置とを含む。
【0040】
本発明の他の実施態様によれば、複数の画像形成部は、静電潜像が形成される1つ以上の像担持体と、各々の像担持体に対応して複数配置され、前記像担持体の静電像を可視像とするためのトナーを含む現像剤が装填された現像装置とを含む。
【0041】
本発明の他の実施態様によれば、2個の像担持体にそれぞれ3個づつの現像装置を配する。
【0042】
本発明の他の実施態様によれば、1個の像担持体に6個の現像装置を配する。
【0043】
本発明の他の実施態様によれば、各像担持体の対応づけられる複数の現像装置は、回転体に具備され、回転体が回転することで、現像する現像装置を切り替える。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0045】
実施例1
図1に、本発明の画像形成装置の一実施例である電子写真方式のフルカラー画像形成装置の概略断面構成を示す。本実施例のフルカラー画像形成装置は、上部にデジタルカラー画像リーダ部1Rを、下部にデジタルカラー画像プリンタ部1Pを有する。
【0046】
リーダ部1Rにおいて、原稿30を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ33により、フルカラーCCDセンサ34に集光しカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路を経て、不図示のビデオ処理ユニットにて画像処理を施され不図示の画像メモリを介してプリンタ部1Pに送出される。
【0047】
プリンタ部1Pには、リーダ部1Rからの信号のほか、コンピュータからの画像信号、FAXからの画像信号なども同様に送出されてくる。
【0048】
本実施例では、一例として、リーダ部1Rからの信号に基づきプリンタ部1Pが動作するものとして説明する。
【0049】
プリンタ部1Pにおいて、像担持体である6つの感光ドラム1(1a、1b、1c、1d、1e、1f)は、各々図中矢印方向に回転自在に担持され、それぞれの感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1fの周りに、前露光ランプ11(11a、11b、11c、11d、11e、11f)、コロナ一次帯電器2(2a、2b、2c、2d、2e、2f)、レーザ露光光学系3(3a、3b、3c、3d、3e、3f)、電位センサ12(12a、12b、12c、12d、12e、12f)、分光特性の異なるトナーを装填された6個の現像装置40(41、42、43、44、45、46)、転写装置5A(5a、5b、5c、5d、5e、5f)、クリーニング器6(6a、6b、6c、6d、6e、6f)を配置する。
【0050】
本実施例では、6つの像担持体1(1a、1b、1c、1d、1e、1f)、及び、各像担持体1(1a、1b、1c、1d、1e、1f)の回りに配置された前露光ランプ11、コロナ一次帯電器2、レーザ露光光学系3、電位センサ12、6個の現像装置40、転写装置5A、クリーニング器6などにて6つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pd、Pe、Pfが形成されている。画像形成部の数は本実施例では6個であるが、4個以上であればいくつでも構わない。
【0051】
本実施例では、現像装置41〜46にて、現像装置41には薄いマゼンタ(LM)トナー、現像装置42には薄いシアン(LC)トナー、現像装置43にはイエロー(Y)トナー、現像装置44にはマゼンタ(M)トナー、現像装置45にはシアン(C)トナー、現像装置46にはブラック(K)トナーが装填されている。その他に、金、銀などのメタリック系トナーや、蛍光剤を含むトナーを装填した現像装置を備えた画像形成部を設けることも可能である。
【0052】
また、本実施例にて、現像装置41〜46にはトナーとキャリアを混合させて用いる2成分現像剤が装填されているが、トナーのみの1成分現像剤でも問題はない。
【0053】
本実施例のように、マゼンタとシアンに対して、濃い色と薄い色とを用いた場合には、一般に粒状性の低減を達成し得ることが知られている。
【0054】
レーザ露光光学系、即ち、スキャナー3(3a、3b、3c、3d、3e、3f)において、リーダ部1Rからの画像信号は、不図示のレーザ出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1fの面に投影される。
【0055】
プリンタ部画像形成時には感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1fを矢印方向に回転させ、前露光ランプ11a、11b、11c、11d、11e、11fで除電した後の感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1fを一次帯電器2a、2b、2c、2d、2e、2fにより一様に帯電させて、それぞれの分解色ごとに露光し、感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1f上に静電像を形成する。
【0056】
次に、現像装置41、42、43、44、45、46を作動させて、感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1f上の潜像を現像し、感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1f上に樹脂と顔料を基体とした可視像(トナー像)を形成する。
【0057】
現像装置内のトナーは、図1に示すように、レーザ露光光学系3に隣接して配置された各色毎のトナー収容部(ホッパー)61〜66から現像装置内のトナー比率(或いは、トナー量)を一定に保つように所望のタイミングにて随時補給される。
【0058】
感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1f上に形成されたトナー像は、それぞれの転写装置5a、5b、5c、5d、5e、5fにおいて中間転写体としての中間転写ベルト5に一次転写され、そしてこの中間転写ベルト5上でそれぞれのトナー像が順次重ねられる。
【0059】
中間転写ベルト5は、駆動ローラ51、従動ローラ52、及び、ローラ54の間に張設され、駆動ローラ51によって駆動されている。また、中間転写ベルト5を挟んだ対向位置に転写クリーニング装置50を配置し、駆動ローラ51に対して接離可能に構成する。
【0060】
転写クリーニング装置50は、中間転写ベルト5上に必要色だけ画像を重ね終えた後に、駆動ローラ51に加圧され、転写材に転写した後の中間転写ベルト5上の残トナーをクリーニングする。
【0061】
一方、記録媒体である転写材は、各収納部71、72、73、或いは、手差し給紙部74から各々の給紙手段81、82、83或いは84によって一枚ずつ搬送され、レジストローラ85にて斜行を補正し、所望のタイミングにて中間転写ベルト5上のトナー像を転写材に転写する二次転写部56に搬送される。
【0062】
二次転写部56にて転写材上にトナー像が転写され、転写材は搬送部86を通り、熱ローラ定着装置9にてトナー像を定着され、排紙トレー或いは後処理装置に排出される。
【0063】
他方、二次転写後の中間転写ベルト5は、前述のように転写残トナーを転写クリーニング装置50にてクリーニングされ、再び各画像形成部の一次転写工程に供する。
【0064】
また、転写材の両面に画像を形成する場合には、定着装置9を転写材が通過後すぐに搬送パスガイド91を駆動し、転写材を搬送パス75を経て反転パス76にいったん導いた後、反転ローラ87の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、両面搬送パス77へと送られる。その後、両面搬送パス77を通過し両面搬送ローラ88にて斜行補正とタイミング取りを行い、所望のタイミングにてレジストローラ85へと搬送され、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を転写する。
【0065】
ここで、本画像形成装置の画像形成モードに関して説明する。
【0066】
本画像形成装置は、前述したようにシアン、マゼンタに関しては、同一色相で濃度の異なる濃いトナー(以下「濃トナー」という。)と、薄いトナー(以下「淡トナー」という。)の2種類を具備している。
【0067】
尚、同一色相で濃度の異なるトナーとは、通常、樹脂と発色成分(顔料)とを基体とするトナーの中に含まれる発色成分(顔料)の分光特性が等しく、その量が異なるトナーをいう。淡トナーとは、同一色相で濃度の異なるトナーの組み合わせの中、濃度が相対的に低い方のものをいう。
【0068】
また、同一色相とは、上述のように、発色成分(顔料)の分光特性が同一であるものを言うが、厳密に同一でなくても、一般的にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックなどのように、通常の色概念上同一色と呼べる範囲とする。
【0069】
本発明にて、同一色相で濃度の薄いトナー(淡トナー)は記録媒体上でのトナー量が0.5mg/cm2につき、定着後の光学濃度が1.0未満であり、濃いトナー(濃トナー)は記録媒体上でのトナー量が0.5mg/cm2につき、定着後の光学濃度が1.0以上である。
【0070】
本実施例では、濃トナーは、トナーの記録媒体上での載り量が0.5mg/cm2の際に定着後光学濃度が1.6となるように顔料の量を調整している。また、淡トナーは載り量0.5mg/cm2で定着後の光学濃度が0.8となるように設計されている。この濃淡2種類のトナーをうまく混合させて、シアン、マゼンタの階調を再現している。
【0071】
本画像形成装置における画像信号処理の基本的なフローチャートを図2に示す。
【0072】
本実施例によると、入力されたRGB等の画像信号は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)に色変換し、そのC、M、Y、Kの画像信号、後述の図20、図21に示すようなルックアップテーブル(以下「LUT」という。)処理で濃淡分割する(濃淡分割LUT処理)。その後、濃淡それぞれのガンマ補正変換処理を行い、レーザドライバを駆動し、画像出力している。
【0073】
また、本画像形成装置の画像変調方式は200lpiを用いている。
【0074】
図3に、本実施例の画像形成装置のプリンタ部1Pのプリンタ制御部の概略構成を示す。制御ユニットは、上記画像形成装置の各ユニット内の機構の動作を制御するための制御基板やモータドライブ基板(図示せず)などを備えている。先ず、図3を参照して、本実施例のプリンタ制御部について説明する。
【0075】
CPU101は画像形成装置の基本制御を行う。CPU101には制御プログラムが書き込まれたROM102及び処理を行うためのワークRAM103がアドレスバス又はデータバスを介して接続されている。プリンタ部1Pには画像形成動作を行うための不図示のモータ、クラッチ、センサ等各負荷が接続されている。CPU101は制御プログラムの内容に従って、画像形成動作を実行する。
また、CPU101には操作部100が接続されている。
【0076】
更に、CPU101には、原稿画像をデジタルデータに変換するリーダ部1Rと、デジタルデータに対して画像処理を行う画像処理部105、画像データや画像形成装置の動作モード設定などを記憶するHDD106が接続されている。
【0077】
ネットワークI/F107は、ネットワークを介して接続された外部のホストPC108とのデータ入出力を行うインターフェースで、例えば、ホストPC108からネットワークを介して送られた画像データをHDD106に蓄積し、プリンタ部1Pに出力したり、リーダ部1Rで読取られた画像データをHDD106に蓄積し、ネットワークを介してホストPC108に出力したりできる。
【0078】
操作部100は、図4に詳しく示されているが、画像形成装置の上面に配置されており、表示装置と入力装置を兼ねたタッチパネル101、リセットキー102、テンキー103、スタートキー104、ストップキー105、ユーザーモードキー117にて構成されている。
【0079】
テンキー103からはコピー出力部数を入力でき、1〜999の値を設定可能である。設定されたコピー出力部数はタッチパネル101内の出力部数表示110に表示される。用紙選択キー111に触れると、タッチパネル101の表示は、図5のような画面に変わる。キー122に触れるとカセット71、キー123に触れるとカセット72、キー124に触れるとカセット73が選択される。また、手差し選択キー125に触れると手差しトレイ74からの記録材Pの給紙が選択される。自動選択キー121に触れると、リーダ部1Rで読み取られた原稿のサイズを公知の機構から判断し、自動的に給紙段を選択する。選択結果は給紙段表示115(図4)に表示される。図4は、自動選択が設定されている状態を示している。
【0080】
倍率変更キー112に触れるとリーダ部1Rで読み取られた原稿画像のサイズを指定倍率で変更できる。設定された倍率は倍率表示116に表示される。この例の場合、等倍(100%)が設定されている。如何なる倍率を設定しても等倍キー113に触れれば、即時等倍設定に戻すことができる。
【0081】
色モード指定キー114に触れると、タッチパネル101の表示は、図6のように変わる。
【0082】
高画質カラーキー132に触れると、高画質カラー(6C)と表示され、画像形成は6色モードで行われる。同様に、標準カラーキー133に触れると画像形成は4色モードで行われる。白黒キー134に触れると画像形成は白黒モードで行われる。自動カラー選択キー131に触れると、リーダ部1Rで読み取られた画像の種類を公知のアルゴリズムに従って色判別し、自動的に白黒モード、6色モードを原稿画像ごとに切り替えることができる。
【0083】
なお、同じカラー原稿においても、その内容が写真画像の場合は6色モード、プレゼンテーション資料であれば4色モードといった具合に、自動的に原稿内容から色モードを変更してもよい。選択を行うとタッチパネル101の表示は図7のように変わる。図7には、高画質カラーモードが選択されていることを示している。
【0084】
これらのモードが設定された状態で、スタートキー104(図4)を押下すると、設定されたモードでコピー動作が開始される。コピー動作中にストップキー105を押下すると、コピー動作を中断する。リセットキー102を押下すると、現在設定されているモードは、全てデフォルト状態に戻る。即ち、本実施例の画像形成装置の場合、自動カラー選択、倍率100%、給紙段自動選択、出力部数1の設定に戻る。ユーザーモードキー117はユーザーが装置設定の変更を行うキーである。
【0085】
次に、本実施例における画像形成装置の画像形成動作について説明する。
【0086】
図8は、本実施例における画像形成装置の制御状態の遷移を表したチャートである。
【0087】
画像形成装置の停止状態Aにおいて、操作部100のスタートキー104が押下されると、リーダ部1Rにおいて原稿画像が読み込まれ、CPU101を介してHDD106に画像データとして記憶される。並行してCPU101はプリンタ部1Pに対して、感光ドラム1a〜1fの駆動モータとスキャナー3a〜3fに回転を指示するため、制御状態はドラム回転状態に移行する。
【0088】
ドラム回転状態Bにおいて、操作部100において、上記手段により白黒(K)モードが選択されていた場合、開始処理Aが行われる。開始処理Aとは、白黒(K)画像形成を行うために画像形成プロセスに必要な高電圧立上げ等の準備を行う処理で、図9に示すような制御である。
【0089】
つまり、ドラム回転状態Bにおいて、ブラック(K)用感光ドラム1fとスキャナー3fは、既に駆動開始済みである。ただし、スキャナー3fの駆動は安定するまでに時間が掛かり、本実施例の画像形成装置の場合、約3.5秒程度の時間を要する。
【0090】
感光ドラム1fの寿命は、高電圧を印加している積算時間にも依存するため、スキャナー3fの立上り完了に高電圧の立上り完了を合わせることで、長寿命化を図っている。一次帯電器2fに印加する帯電ACバイアスを立上げた後、一次転写ローラ5fに転写DCバイアスを印加する。そして、帯電器2fに帯電DCバイアスを印加し、現像装置46内の不図示のスリーブに現像DCバイアスを印加する。更に、スリーブを駆動するスリーブモータを回転させた後、現像ACバイアスを印加する。これらの処理が完了した後、図8における制御状態は白黒(K)画像形成状態に移行する。
【0091】
この状態において、CPU101よりプリンタ部1Pに対し、画像形成開始信号が発せられると、HDD106より画像データが順次読み出され、プリンタ部1Pに出力される。画像データは先述した画像形成プロセスに則って、転写材上に白黒画像を形成する。
【0092】
これら一連の処理が終了したとCPU101が判断したら、停止処理Aが行われる。停止処理Aは、開始処理Aと全く反対の処理で、画像形成プロセスで使用した各高電圧の立下げ処理と、モータの停止処理を行う。白黒画像形成における停止処理Aの例を図10に示す。以上の停止処理Aが完了した後、制御状態は停止状態に戻る。
【0093】
ドラム回転状態Bにおいて、操作部100において、上述の手段により標準カラーモードが選択されていた場合、開始処理Bが行われる。開始処理Bとは、4色カラー(4C)画像形成を行うために画像形成プロセスに必要な高電圧立上げ等の準備を行う処理で、図11に示したような制御である。
【0094】
なお、各色とも立上げ方は、図9で示した白黒(K)画像形成の開始処理Aと同様なため、各部材の高電圧立上げは、図11において斜め線にて代用した。各色の立上げ開始は各画像形成部ごとの間隔(イメージギャップ)分だけ時間を遅延している。本実施例の画像形成装置の場合、各画像形成部Pa〜Pfは、即ち、各像担持体1a〜1fは、100mm間隔で設けられており、中間転写ベルト5による画像搬送速度は130mm/sであるため、立上げ開始時間の遅延量は、770msとしている。
【0095】
上流側のイエロー(Y)画像形成部Pc、即ち、像担持体1c及び現像装置43を備えた画像形成部Pcの高電圧立上げ完了時点で、下流側の画像形成部Pd〜Pfが立上っていなくても、図8における制御状態は、4C画像形成状態に移行する。この状態において、CPU101よりプリンタ部1Pに対し、画像形成開始信号が発せられると、HDD106より画像データが順次読み出され、プリンタ部1Pに出力される。画像データは、上述した画像形成プロセスに則って、記録材P上に4C画像を形成する。これら一連の処理が終了したとCPU101が判断したら、図12のような停止処理Bが行われる。停止処理Bは、開始処理Bと全く反対の処理で、画像形成プロセスで使用した各高電圧の立下げ処理と、モータの停止処理を行う。
【0096】
なお、各色とも立下げ方は、図10で示した白黒画像形成の停止処理Aと同様なため、各部材の高電圧立上げは、図12において斜め線にて代用した。以上の停止処理Bが完了した後、制御状態は停止状態に戻る。
【0097】
ドラム回転状態Bにおいて、操作部100において先述の手段により高画質カラーモードが選択されていた場合、開始処理Cが行われる。開始処理Cとは、6色カラー(6C)画像形成を行うために画像形成プロセスに必要な高電圧立上げ等の準備を行う処理で、図13に示したような制御である。
【0098】
なお、各色とも立上げ方は、図9で示した白黒画像形成の開始処理Aと同様なため、各部材の高電圧立上げは、図13において斜め線にて代用した。各色の立上げ開始は画像形成部Pa〜Pfごとの間隔(イメージギャップ)分だけ時間を遅延している。上流側の薄いイエロー(LM)画像形成部Paの高電圧立上げ完了時点で、下流側の画像形成部Pb〜Pfが立上っていなくても、図8における制御状態は6C画像形成状態に移行する。この状態において、CPU101よりプリンタ部1Pに対し、画像形成開始信号が発せられると、HDD106より画像データが順次読み出され、プリンタ部1Pに出力される。画像データは上述した画像形成プロセスに則って、転写材上に6C画像を形成する。
【0099】
これら一連の処理が終了したとCPU101が判断したら、図14のような停止処理Cが行われる。停止処理Cは開始処理Cと全く反対の処理で、画像形成プロセスで使用した各高電圧の立下げ処理と、モータの停止処理を行う。なお、各色とも立下げ方は、図10で示した白黒画像形成の停止処理Aと同様なため、各部材の高電圧立上げは、図14において斜め線にて代用した。以上の停止処理Cが完了した後、制御状態は停止状態に戻る。
【0100】
ドラム回転状態Bにおいて、操作部100において上述の手段により自動カラー選択モードが選択されていた場合、読み込まれた画像データに対して、CPU101は画像処理部105にて原稿がカラー画像であるか、白黒画像であるかを判断する。原稿が白黒画像であった場合、開始処理Aに移行し、カラー画像であった場合、開始処理Bに移行する。
【0101】
なお、同じカラー原稿においても、その内容が写真画像の場合は開始処理Cに、プレゼンテーション資料であれば開始処理Bにといった具合に、自動的に原稿内容から色モードを変更してもよい。
【0102】
自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)などにより複数部の原稿が連続してリーダ部1Rで読み取られる場合、1部ごとに停止処理A〜Cを一々行っていては、ユーザーにとって非常に不便な画像形成装置となってしまう。そこで、CPU101では、リーダ部1Rで読み取られた複数部の原稿の最終部を判断し、白黒画像形成状態、4C画像形成状態、6C画像形成状態において、停止処理A〜Cを指示するようになっている。
【0103】
こうした構成において、複数部の原稿の中に白黒原稿やカラー原稿が混在しているような場合、白黒画像形成状態から4C画像形成状態若しくは6C画像形成状態への移行が必要な場合がある。また、6C画像形成状態や4C画像形成状態で白黒画像形成を行うと、使用しない白黒画像形成部Pf以外の画像形成部Pa〜Peの劣化が進むため、6C画像形成状態や4C画像形成状態から白黒画像形成状態への移行も必要である。
【0104】
そこで、本実施例の画像形成装置では、白黒画像形成状態から4C画像形成状態へ切替える処理として図15に示す色切替処理A、4C画像形成状態から6C画像形成状態へ切替える処理として図16に示す色切替処理B、4C画像形成状態から白黒画像形成状態へ切替える処理として図17に示す色切替処理C、6C画像形成状態から4C画像形成状態へ切替える処理として図18に示す色切替処理Dを有する。
【0105】
これらの切替中は連続したジョブであっても画像形成動作を一時中断し、切替処置が完了した後に画像形成動作を再開する。
【0106】
次に、図19を参照して、リーダ部1Rによる原稿画像からプリンタ部1Pによってどのようにして4色画像出力と6色画像出力を得るかを説明する。
【0107】
リーダ部1Rではイメージセンサ34により、原稿が光電変換される。イメージセンサ34により原稿画像はRGB(Red、Green、Blue)に色分解され、リーダ部1Rは画像信号をリーダ部1R内のADコンバータ(図示せず)で受光電圧を0〜255のデジタル値に変換し、CPU101に画像データとして転送する。CPU101は受信した画像データを一旦HDD106にバッファリングする。並行してCPU101はプリンタ部のステータス(STS)を読み出し、画像形成モードを決定する。CPU101は、画像形成開始信号をプリンタ部1Pに対し発すると、HDD106よりRGB画像データを順次読み出し、画像処理部105に転送する。
【0108】
また、CPU101は、先に決定した画像形成モードによって、上述したように、濃淡分割LUT処理を行う。
【0109】
つまり、γLUT(γ−Look Up Table)のセレクト信号(SEL)を画像処理部105に対して出力する。画像形成モードが6色画像形成であれば6CγLUTを選択し、CPU101を介してプリンタ部1PにY、M、C、K、LM、LCの画像データを送信する。この時の例えばマゼンタの濃度出力は、図20のようになる。低濃度領域では淡マゼンタの分量を、高濃度領域ではマゼンタの分量を多めにするような画像データがRGBデータから6CγLUTによりY、M、C、K、LM、LC画像データとして生成される。因みに255レベルの丁度中間の128レベル付近で淡マゼンタ(LM)と濃マゼンタ(M)の載り率を50%ずつ程度にしているのは、使用トナーの切替部分を目立たないようにするためである。
【0110】
一方、画像形成モードが4色画像形成であれば4CγLUTを選択し、CPU101を介してプリンタ部1PにY、M、C、Kの画像データを送信する。この時の例えばマゼンタ出力は、図21のようになり、淡マゼンタは出力しないようにする。ただし、低濃度側の出力は高濃度側に対して傾きが不安定になり易く、中間調の再現性は若干犠牲となるが、プレゼンテーション資料のようにコントラストが高く、メリハリの利いた画像データは、高濃度側を主に利用するため再現性に大きな問題は発生しない。また、絶対的なトナー載り量も減少するため、ランニングコストも下がり、大量印刷向けのモードとも言える。
【0111】
色切替処理は、主に装置寿命を考慮して、使用しない画像形成部の高電圧を立下げているが、高電圧の立下げ処理には3秒程度を要するため、若干の生産性の低下を招く。よって、γLUTの切替だけを行って、使用しない画像形成部は白画像形成を行っているだけの状態にすれば、トナーは消費されず、短期的には現像装置に大きなダメージを与えることもなく、生産性を低下させることもない。
【0112】
次に、本実施例における画像形成装置のトナーなし時の動作について説明する。
【0113】
図22は、トナーなし時の動作を決定するフローチャートである。
【0114】
まずCPU101より画像形成開始信号が発せられると(S10)、画像形成動作に並行して、公知の機構によりトナー補給を行う(S11)。トナー補給を行った各色ごとに図23に示すトナー残量検知を行う(S12)。
【0115】
トナー残量検知にて、先ず、ブラック(K)のトナーなし検知を公知のアルゴリズムによって行い(S120)、Kトナーなしであれば(S121)、トナーなしエラーステータスをセットする(S122)。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)トナー残量検知もKトナー残量検知と同様に行い(S123)、いずれかの色がトナーなしであれば(S124)、トナーなしワーニングをセットする(S125)。さらに、淡マゼンタ(LM)、淡シアン(LC)トナー残量検知も同様に行い(S126)、いずれかの色がトナーなしであれば(S127)、淡トナーなしワーニングをセットする(S128)。
【0116】
図22のトナー残量検知のフローにおいて、トナーなしエラーステータス(即ち、Kトナーなし)がセットされていれば(S13)、画像形成動作を停止処理Aで停止させ(S14)、図24に示すメッセージAを操作部4内のタッチパネル101上に表示する(S15)。この画面においてOKキー141に触れるとジョブは中止される。
【0117】
上記S13の判断において、トナーなしエラーがセットされていない(即ち、Kトナーなしでない)場合でかつ、制御状態が白黒画像形成状態であれば(S16)、白黒画像形成を行い(S17)、Aに戻る。
【0118】
上記S16の判断において、白黒画像形成状態ではなく(即ち、カラーコピー)、トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、Y/M/Cトナーなし)(S18)、停止処理Bで停止させ(S19)、図25に示すメッセージBをタッチパネル101上に表示する(S20)。この画面においてOKキー142に触れるとジョブは中止される。
【0119】
上記S18の判断において、トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、Y/M/Cトナーなしではない)場合でかつ、制御状態が4C画像形成状態であれば(S21)、4C画像形成を行い(S22)、Aに戻る。
【0120】
上記S21の判断において、4C画像形成状態ではなく(即ち、高画質カラーコピー)、淡トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、LM/LCトナーなし)(S23)、停止処理Cで停止させ(S24)、図26に示すメッセージCがタッチパネル101上に表示される(S25)。この画面において、キー入力を待ち(S27)、OKキー143に触れると(S28)、開始処理Bを行い(S29)、4Cモードで画像形成が再開される。
【0121】
一方、上記S28においてキャンセルキー144に触れるとジョブは中止される。
【0122】
上記S23の判断において淡トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、いずれのトナーもある)場合は、6C画像形成を行い(S26)、Aに戻る。
【0123】
本実施例1によれば、淡マゼンタや淡シアン画像形成部がトナーなし状態であっても、プレゼンテーション資料のように4色カラーコピーでも十分な出力の場合は、装置を停止させることがないため、非常にユーザビリティの高い画像形成装置を提供することができる。また、使用しない画像形成部を停止させるため、当該画像形成部の長寿命化も図れ、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である。
【0124】
実施例2
次に、本発明の実施例2を説明する。
【0125】
本実施例においても、実施例1で説明した画像形成装置が使用される。従って、本実施例の画像形成装置の構成及び作用に関しては、実施例1の説明を援用する。
【0126】
尚、実施例2は、実施例1と異なり、6C画像形成状態で淡トナーなしが発生した場合に、自動的に4C画像形成状態に切替える構成とされる。
【0127】
本実施例における画像形成装置の淡トナーなし時の動作について説明する。
【0128】
図27はトナーなし時の動作制御態様を説明するフローチャートである。
【0129】
先ず、CPU101より画像形成開始信号が発せられると(S30)、画像形成動作に並行して、公知の機構によりたトナー補給を行う(S31)。トナー補給を行った各色ごとに図23に示すトナー残量検知を行う(S32)。
【0130】
トナー残量検知のフローにおいて、トナーなしエラーステータス(即ち、Kトナーなし)がセットされていれば(S33)、画像形成動作を停止処理Aで停止させ(S34)、図24に示すメッセージAを操作部4内のタッチパネル101上に表示する(S35)。
【0131】
上記S33の判断において、トナーなしエラーがセットされていない(即ち、Kトナーなしでない)場合でかつ、制御状態が白黒画像形成状態であれば(S36)、白黒画像形成を行い(S37)、Bに戻る。
【0132】
上記S36の判断において、白黒画像形成状態ではなく(即ち、カラーコピー)、トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、Y/M/Cトナーなし)(S38)、停止処理Bで停止させ(S39)、図25に示すメッセージBをタッチパネル101上に表示する(S40)。
【0133】
上記S38の判断において、トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、Y/M/Cトナーなしではない)場合でかつ、制御状態が4C画像形成状態であれば(S41)、4C画像形成を行い(S42)、Bに戻る。
【0134】
上記S41の判断において、4C画像形成状態ではなく(即ち、高画質カラーコピー)、淡トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、LM/LCトナーなし)(S43)、6C画像形成モードから4C画像形成モードへの色切替処理Dが行われ(S44)、4C画像形成を続行し(S45)、Bに戻る。
【0135】
上記S43の判断において淡トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、いずれのトナーもある)場合は、6C画像形成を行い(S46)、Bに戻る。
【0136】
本実施例2によれば、6色カラーコピー中に例え淡マゼンタや淡シアントナーがなくなっても、プレゼンテーション資料のように4色カラーコピーでも十分な出力の場合は、装置を停止させることがないため、非常にユーザビリティの高い画像形成装置を提供することができる。また、使用しない画像形成部を停止させるため、当該画像形成部の長寿命化も図れ、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である。
【0137】
実施例3
次に、本発明の実施例3を説明する。
【0138】
本実施例においても、実施例1で説明した画像形成装置が使用される。従って、本実施例の画像形成装置の構成及び作用に関しては、実施例1の説明を援用する。
【0139】
尚、実施例3は、実施例1及び実施例2と異なり、6C画像形成状態で淡トナーなしが発生した場合に、自動的に4C画像形成状態に切替えるか、一旦画像形成動作を停止し、再開の可否をユーザーに委ねるか、を選択できる構成とされる。
【0140】
本実施例における画像形成装置の淡トナーなし時の動作について説明する。
【0141】
図28はトナーなし時の動作制御態様を説明するフローチャートである。
【0142】
先ず、CPU101より画像形成開始信号が発せられると(S60)、画像形成動作に並行して、公知の機構によりたトナー補給を行う(S61)。トナー補給を行った各色ごとに図23に示すトナー残量検知を行う(S62)。
【0143】
トナー残量検知のフローにおいて、トナーなしエラーステータス(即ち、Kトナーなし)がセットされていれば(S63)、画像形成動作を停止処理Aで停止させ(S64)、図24に示すメッセージAを操作部4内のタッチパネル101上に表示する(S65)。
【0144】
上記S63の判断において、トナーなしエラーがセットされていない(即ち、Kトナーなしでない)場合でかつ、制御状態が白黒画像形成状態であれば(S66)、白黒画像形成を行い(S67)、Cに戻る。
【0145】
上記S66の判断において、白黒画像形成状態ではなく(即ち、カラーコピー)、トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、Y/M/Cトナーなし)(S68)、停止処理Bで停止させ(S69)、図25に示すメッセージBをタッチパネル101上に表示する(S70)。
【0146】
上記S68の判断において、トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、Y/M/Cトナーなしではない)場合でかつ、制御状態が4C画像形成状態であれば(S71)、4C画像形成を行い(S72)、Cに戻る。
【0147】
上記S71の判断において、4C画像形成状態ではなく(即ち、高画質カラーコピー)、淡トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、LM/LCトナーなし)(S73)、後述する停止スイッチのOFF/ONによって制御が変わる(S74)。
【0148】
上記停止スイッチがONであれば、停止処理Cで停止させ(S75)、図26に示すメッセージCがタッチパネル101上に表示される(S76)。この画面において、キー入力を待ち(S80)、OKキー143に触れると(S81)、開始処理Bを行い(S82)、4Cモードで画像形成が再開される。
【0149】
一方、上記S81においてキャンセルキー144に触れるとジョブは中止される。
【0150】
上記S74の判断において、停止スイッチがOFFであれば、6C画像形成モードから4C画像形成モードへの色切替処理Dが行われ(S77)、4C画像形成を続行し(S78)、Cに戻る。
【0151】
上記S73の判断において淡トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、いずれのトナーもある)場合は、6C画像形成を行い(S79)、Cに戻る。
【0152】
上述した停止スイッチは、操作部100内のユーザーモードキー117を押下することにより表示されるユーザーモード内で設定できる。停止スイッチのOFF/ON切替画面を図29に示す。この画面において、ボタン145に触れれば停止スイッチはONになり、ボタン146に触れれば停止スイッチはOFFになる。
【0153】
本実施例3によれば、カラーコピー時に淡マゼンタや淡シアントナーがなくなっても、4色カラーコピーへの切替をユーザーに知らせるか、自動的に6色カラーコピーから4色カラーコピーへの切替を行うかを、ユーザーが自由に選択できるため、非常にユーザビリティの高い画像形成装置を提供することができる。また使用しない画像形成部を停止させるため、当該画像形成部の長寿命化も図れ、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である。
【0154】
上述したように、本発明による実施例1、2及び3ではトナーなし検知によって画像形成部Pa〜Pf使用可否判断を行っていたが、これに何ら限定されるものではなく、例えば現像装置の不良の検知や、感光ドラムの耐久寿命経過検知、ドラムカートリッジなし検知等によって、画像形成部Pa〜Pfの使用可否判断を行ってもよい。
【0155】
また、メッセージの出力先や画像形成モードの指定に関しても、画像形成装置に設けられた操作部100に限定されるものではなく、ホストコンピュータから行っても同様の効果が得られる。
【0156】
また、6色以上の現像装置を有するカラー画像形成装置においても、より少ない色数、例えば淡シアン、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの5色の画像形成モードに切替えても、イエロー、マゼンタ、シアンの3色の画像形成モード(この場合、ブラックはY/M/C全てを重畳したものになる)に切替えても、カラー画像形成が可能であれば、上記各実施例は有効である。
【0157】
実施例4
図30に、本発明の画像形成装置の他の実施例である電子写真方式のフルカラー画像形成装置の概略断面構成を示す。
【0158】
本実施例のフルカラー画像形成装置は、実施例1の画像形成装置と異なり、2つの像担持体1a、1bに対してそれぞれ、3個の現像装置41、42、43;44、45、46を備えたロータリ(回転体)4(4a、4b)を配置し、回転体4a、4bを回転することにより、現像装置を切り替えながら現像を行うタイプの画像形成装置とされ、図34を参照して説明した従来の画像形成装置と同様の構成とされる。
【0159】
本実施例の画像形成装置においても、実施例1の画像形成装置と同様に、6つの画像形成部が形成されるが、1つの像担持体1aに対して3個の現像装置41、42、43を配置することにより3つの画像形成部Pa、Pb、Pcが形成され、又、像担持体1bに対して3個の現像装置44、45、46を配置することにより3つの画像形成部Pd、Pe、Pfが形成される。
【0160】
ただ、本実施例の画像形成装置も、実施例1の画像形成装置と同様の構成及び画像形成動作を行うものであり、同じ機能を成す部材には同じ参照番号を付し、次に、本実施例のフルカラー画像形成装置について説明する。
【0161】
本実施例のフルカラー画像形成装置においても、上部にデジタルカラー画像リーダ部1Rを、下部にデジタルカラー画像プリンタ部1Pを有する。
【0162】
リーダ部1Rにおいて、原稿30を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ33により、フルカラーCCDセンサ34に集光しカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路を経て、不図示のビデオ処理ユニットにて画像処理を施され不図示の画像メモリを介してプリンタ部1Pに送出される。
【0163】
プリンタ部1Pには、リーダ部1Rからの信号のほか、コンピュータからの画像信号、FAXからの画像信号なども同様に送出されてくる。
【0164】
本実施例では、一例として、リーダ部1Rからの信号に基づきプリンタ部1Pが動作するものとして説明する。
【0165】
プリンタ部1Pにおいて、像担持体である2つの感光ドラム1a、1bは、各々図中矢印方向に回転自在に担持され、それぞれの感光ドラム1a、1bの周りに、前露光ランプ11a、11b、コロナ一次帯電器2a、2b、レーザ露光光学系3a、3b、電位センサ12a、12b、回転式現像装置保持部、即ち、回転体4a、4b、及び、各々の回転体4a、4bに分光特性の異なるトナーを装填された3個の現像装置41、42、43及び44、45、46、転写装置5a、5b、クリーニング器6a、6bを配置する。これにより、上述のように、6つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pd、Pe、Pfが形成される。
【0166】
本実施例では、現像装置41〜46にて、現像装置41にはマゼンタ(M)トナー、現像装置42にはシアン(C)トナー、現像装置43には薄いマゼンタ(LM)トナー、現像装置44にはイエロー(Y)トナー、現像装置45にはブラック(K)トナー、現像装置46には薄いシアン(LC)トナーが装填されている。
【0167】
また、本実施例にて、現像装置41〜46にはトナーとキャリアを混合させて用いる2成分現像剤が装填されているが、トナーのみの1成分現像剤でも問題はない。本実施例では、実施例1と同じ現像剤、即ち、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、イエロー(Y)トナー、薄いマゼンタ(LM)トナー、薄いシアン(LC)トナーを用いた。
【0168】
また、現像装置の数は本実施例では6個であるが、4個以上であればいくつでも構わない。また、その他に、金、銀などのメタリック系トナーや、蛍光剤を含むトナーを装填した現像装置を設けることも可能である。
【0169】
レーザ露光光学系、即ち、スキャナー3(3a、3b)においてリーダ部1Rからの画像信号は、不図示のレーザ出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光ドラム1a、1bの面に投影される。
【0170】
プリンタ部画像形成時には感光ドラム1a、1bを矢印方向に回転させ、前露光ランプ11a、11b、で除電した後の感光ドラム1a、1bを一次帯電器2a、2b、により一様に帯電させて、それぞれの分解色ごとに露光し、感光ドラム1a、1b上に静電像を形成する。
【0171】
次に、回転体4a、4bを回転させ、所定の現像装置を感光ドラム1a、1b上の現像位置に移動させ、その後に現像装置を作動させて、感光ドラム1a、1b上の潜像を現像し、感光ドラム1a、1b上に樹脂と顔料を基体とした可視像(トナー像)を形成する。
【0172】
本実施例の画像形成装置は、このように構成することで、露光部から現像部までの距離を常に色によらず一定にすることが可能となり、色による出力画像特性の差が発生しにくい構成になっている。
【0173】
また、現像装置内のトナーは、図30に示すようにレーザ露光光学系3a、3bの間、及び、レーザ露光光学系3bの横に配置された各色毎のトナー収容部(ホッパー)61〜66から現像装置内のトナー比率(或いは、トナー量)を一定に保つように所望のタイミングにて随時補給される。
【0174】
感光ドラム1a、1b上に形成されたトナー像は、それぞれの転写装置5a、5bにおいて中間転写体としての中間転写ベルト5に一次転写され、そしてこの中間転写ベルト5上でそれぞれのトナー像が順次重ねられる。
【0175】
中間転写ベルト5は、駆動ローラ51、従動ローラ52、及び、ローラ53、54の間に張設され、駆動ローラ51によって駆動されている。また、中間転写ベルト5を挟んだ対向位置に転写クリーニング装置50を配置し、駆動ローラ51に対して接離可能に構成する。
【0176】
また、従動ローラ52の対向位置には、それぞれの感光ドラム1a、1bから転写された画像の位置ズレ及び濃度の検知を行う検知センサ55が配置されており、随時各画像形成部に画像濃度、トナー補給量、画像書き込みタイミング、及び画像書き込み開始位置等に対して補正を行っている。
【0177】
転写クリーニング装置50は、中間転写ベルト5上に必要色だけ画像を重ね終えた後に、駆動ローラ51に加圧され、転写材に転写した後の中間転写ベルト5上の残トナーをクリーニングする。
【0178】
一方、転写材は、各収納部71、72、73、或いは、手差し給紙部74から各々の給紙手段81、82、83或いは84によって一枚ずつ搬送され、レジストローラ85にて斜行を補正し、所望のタイミングにて中間転写ベルト5上のトナー像を転写材に転写する二次転写部56に搬送される。
【0179】
二次転写部56にて転写材上にトナー像が転写され、転写材は搬送部86を通り、熱ローラ定着装置9にてトナー像を定着され、排紙トレー或いは後処理装置に排出される。
【0180】
他方、二次転写後の中間転写ベルト5は、前述のように転写残トナーを転写クリーニング装置50にてクリーニングされ、再び各画像形成部の一次転写工程に供する。
【0181】
また、転写材の両面に画像を形成する場合には、定着装置9を転写材が通過後すぐに搬送パスガイド91を駆動し、転写材を搬送パス75を経て反転パス76にいったん導いた後、反転ローラ87の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、両面搬送パス77へと送られる。その後、両面搬送パス77を通過し両面搬送ローラ88にて斜行補正とタイミング取りを行い、所望のタイミングにてレジストローラ85へと搬送され、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を転写する。
【0182】
本実施例のカラー画像形成装置においても、実施例1、2、3にて説明したと同様の画像形成制御により、つまり、
(1)淡マゼンタや淡シアンがトナーなし状態であっても、プレゼンテーション資料のように4色カラーコピーでも十分な出力の場合は、装置を停止させることなく画像形成を行う。
(2)6色カラーコピー中にたとえ淡マゼンタや淡シアントナーがなくなっても、プレゼンテーション資料のように4色カラーコピーでも十分な出力の場合は、装置を停止させることなく画像形成を行う。
(3)カラーコピー時に淡マゼンタや淡シアントナーがなくなっても、ユーザーの選択により、4色カラーコピーへの切替をユーザーに知らせるか、自動的に6色カラーコピーから4色カラーコピーへと切り替えて、画像形成を行う。ことができ、実施例1、2、3と同様の作用効果を達成することができる。
【0183】
上記実施例では、本発明の画像形成装置は、2つの像担持体を備え、回転体に複数の現像装置を搭載し回転するタイプのものとされたが、実施例1、2、3にて説明した本発明の原理は、図33に示すように、各像担持体の周りに複数の現像装置を設置したタイプのもの、或いは、図32に示すように、1つの像担持体を備え、回転体に複数の現像装置を搭載し回転する回転現像装置タイプの画像形成装置にて適用して実施することができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0184】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、それぞれ異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成部を備え、異なる色の異なる重ね合わせによるカラー画像形成を可能とするために複数の画像形成モードを有する画像形成装置において、
(1)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可するか、
(2)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、画像形成モードを、この画像形成部を使用しない画像形成モードに切り替えるか、又は、
(3)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可する第1の選択肢と、画像形成モードを、前記不許可とされた画像形成部を使用しない画像形成モードに切り替える第2の選択肢とのいずれかを選択する、構成とされるので、
(1)例えば淡マゼンタや淡シアントナーを含む画像形成部がトナーなし状態であっても、他の画像形成部によるカラー画像形成を可能とし、例えば、プレゼンテーション資料のように4色カラー画像形成が可能となり、装置を停止させることがなく、ユーザビリティが極めて高い。
(2)また、使用しない画像形成部を停止させることができ、この画像形成部の長寿命化を図ることができ、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である。また使用しない画像形成部を停止させるため、当該画像形成部の長寿命化も図れ、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である。
(3)更には、例えば、4色カラー画像形成への切替をユーザーに知らせるか、自動的に6色カラー画像形成から4色カラー画像形成への切替を行うかを、ユーザーが自由に選択でき、この点でも、非常にユーザビリティが高い。といった効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例におけるフルカラー画像形成装置の概略構成断面図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の制御方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図3】図1の画像形成装置のプリンタ部の画像制御部を説明するためのブロック図である。
【図4】図1に示した画像制御部に接続される操作部の構成を説明する図である。
【図5】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図6】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図7】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置における制御状態の遷移の一例を示すチャートである。
【図9】図8に示した開始処理Aを説明するタイミングチャートである。
【図10】図8に示した停止処理Aを説明するタイミングチャートである。
【図11】図8に示した開始処理Bを説明するタイミングチャートである。
【図12】図8に示した停止処理Bを説明するタイミングチャートである。
【図13】図8に示した開始処理Cを説明するタイミングチャートである。
【図14】図8に示した停止処理Cを説明するタイミングチャートである。
【図15】図8に示した色切替処理Aを説明するタイミングチャートである。
【図16】図8に示した色切替処理Bを説明するタイミングチャートである。
【図17】図8に示した色切替処理Cを説明するタイミングチャートである。
【図18】図8に示した色切替処理Dを説明するタイミングチャートである。
【図19】色モードの切替処理を説明するブロック図である。
【図20】図19に示した6CγLUTによる出力を説明するグラフである。
【図21】図19に示した4CγLUTによる出力を説明するグラフである。
【図22】本発明に係る画像形成装置におけるトナーなし検知時の制御判断の一例を説明するフローチャートである。
【図23】本発明に係る画像形成装置におけるトナーなしステータスセットを説明するフローチャートである。
【図24】図3に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図25】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図26】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図27】本発明に係る画像形成装置におけるトナーなし検知時の制御判断の一例を説明するフローチャートである。
【図28】本発明に係る画像形成装置におけるトナーなし検知時の制御判断の一例を説明するフローチャートである。
【図29】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図30】本発明の画像形成装置の他の実施例におけるフルカラー画像形成装置の概略構成断面図である。
【図31】6色画像形成装置の構成をタンデム型で実現した画像形成装置の概略断面構成図である。
【図32】6色画像形成装置の構成を1つの感光ドラムで実現した回転現像装置が設けられた画像形成装置の概略断面構成図である。
【図33】2つの感光ドラムで実現した画像形成装置の概略断面構成図である。
【図34】2つの感光ドラムで実現した回転現像装置が設けられた画像形成装置の概略断面構成図である。
【図35】従来のトナーなし検知のアルゴリズムを説明するフローチャートである。
【図36】従来の画像形成装置におけるトナーなし検知時の制御判断の一例を説明するフローチャートである。
【図37】従来の画像形成装置におけるトナーなしステータスセットを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1(1a〜1f) 感光ドラム(像担持体)
2(2a〜2f) 帯電器
3(3a〜3c) 露光装置
4(4a、4b) 回転体(回転式現像装置保持部)
5 中間転写ベルト(中間転写体)
40(41〜46) 現像装置
100 操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数色のトナー画像を形成する複数の画像形成部を有し、画像形成部の使用可否に応じて、画像形成装置の画像形成モードを切り替え、多色画像を形成する電子写真方式、静電記録方式などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の最近の進歩とともに、ニーズのレベルも高くなり従来の4色画像形成装置に対して色数を増やす電子写真方式などの画像形成装置が提案され、一部実現されている。
【0003】
それらは、従来の一般的なシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナーに加え、インクジェット方式では一般的なように、淡いシアン、淡いマゼンタなどの色のトナーを加えるものであり、特許文献1、2等に記載されている。
【0004】
このような淡い色のトナーを加える目的は、粒状性の低減による高画質化である。
【0005】
このような4色以上(以下「多色」という。)のトナーを用いる画像形成装置の本体構成としては、様々なタイプのものがあり、一般的には、図31〜図34に示すように、リーダ部1Rとプリンタ部1Pとを有し、プリンタ部1Pは、図31に示すようなタンデム型、或いは、図32に示すような1つの像担持体型、或いは、図33に示すような、2つの像担持体型(例えば、特許文献3参照)、更には、図34に示す2つの像担持体に各々ロータリ切替の現像装置が対応しているタイプ、のものが考えられる。
【0006】
更に説明すると、図31に示すタンデム型の画像形成装置は、6つの像担持体1a、1b、1c、1d、1e、1fにそれぞれ異なる分光特性の現像剤を装填した現像装置41、42、43、44、45、46を対応させ、それらを直列に配置したものである。この方式であれば、4色の画像形成装置をベースに考えた場合においても、画像の出力速度は同じにすることが可能なため、生産性重視のタイプと言える。
【0007】
一方で、図32に示す一つの像担持体1に対して6個の現像装置41、42、43、44、45、46を対応させた画像形成装置では、現像装置41、42、43、44、45、46は、これら現像装置41、42、43、44、45、46を担持したロータリ部(回転体)4を回転することにより、現像装置41、42、43、44、45、46を切り替えながら現像を行う。従って、像担持体1に形成された各色毎の画像を中間転写体5に一次転写し、中間転写体5上で多重転写を行い、6色すべて転写し終わった段階で、給紙装置71、72、73などから送給される転写材に二次転写ローラ56の作用の下に2次転写する構成をとっている。このように構成することで、スペースを最小限にしながら6色画像を出力することが可能になっている。
【0008】
図33に示すタイプの画像形成装置は、上記図31、図32で示すタイプの折衷案の形である。つまり、このタイプの画像形成装置は、直列に配列された2つの像担持体1a、1bに対してそれぞれ2個の現像装置41、42;43、44を対応させた構成とされ、両者の特徴をバランスよく組み合わせた画像形成装置であり、小型、安価、高速のニーズを満たすものである。
【0009】
図34に示すタイプの画像形成装置は、2つの像担持体1a、1bに対してそれぞれ、3個の現像装置41、42、43;44、45、46を備えたロータリ(回転体)4a、4bを配置し、回転体4a、4bを回転することにより、現像装置を切り替えながら現像を行う。そして、像担持体1a、1bに形成された各色の画像を中間転写体5に一次転写し、中間転写体5上で多重転写を行い、6色すべて転写し終わった段階で、給紙装置71、72、73などから送給される転写材に二次転写ローラ56の作用の下に2次転写する構成とされる。このタイプの画像形成装置は、図33に示す画像形成装置の構成にて、更に、露光−現像間の距離を一定にすることで更なる高画質化を図っている。
【0010】
どのタイプの画像形成装置においても、各色ごとに、例えば、図31、図32、図34の画像形成装置に示すように、トナーボトル61、62、63、64、65、66があり、ステッピングモータ等のモータによりホッパーを駆動することで、各色の現像装置に対してトナーが補給される。また、各色のトナーの残量は、公知のアルゴリズムによって検知している。トナー残量検知については、図35のようなフローが知られている。
【0011】
つまり、図35に示すように、トナー残量検知(S03)が開始されると、ステッピングモータの回転数をカウントし、その値を所定値Thと比較し(S1)、所定値より大となった場合にはトナーなしと判断し(S2)、所定値より小さい場合にはトナーありと判断する(S3)。このような残量検知手段は、ブラックトナーのみならず各色に設けられている。
【0012】
このような構成において、トナー残量検知(S03)によってトナーなしを検知した場合の画像形成装置の制御は、従来、図36のようなフローになっていた。
【0013】
先ず、画像形成の開始信号がONになるまで待ち(S01)、ONになった段階でトナー補給手段によりトナーの補給を行う(S02)。補給を行った各色ごとにトナー残量検知を行う(S03)。
【0014】
トナー残量検知(S03)の詳細が、図37に示される。先ず、ブラック(K)のトナー残量検知を行う(S31)。このトナー残量検知は、図35を参照して説明した上記検知態様により行うことができる。
【0015】
図37にて、ブラック(K)トナーなしであれば(S32)、トナーなしエラーステータスをセットする(S33)。ブラック(K)トナー有りの場合には、それ以外の色のトナー、即ち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、淡マゼンタ(LM)、淡シアン(LC)トナーの残量検知も先述のブラック(K)のそれと同様に行い(S34)、いずれかの色がトナーなしであれば(S35)、トナーなしワーニングをセットする(S36)。
【0016】
図37のトナー残量検知のフローにおいて、ブラック(K)トナーなしエラーステータス(S33)がセットされていれば、即ち、図36のS1にてブラック(K)トナーなしがセットされていれば、画像形成動作を後述の停止処理A(図10)で停止させ(S5)、併せて、後述のメッセージA(図24)を後述の操作パネル上に表示する(S6)。
【0017】
一方、S1にてトナーなしエラーがセットされていない場合、即ち、ブラック(K)トナーなしでない場合で、かつ、白黒コピーモードが後述する手段により選択されていれば(S7)、後述する白黒画像形成を行い(S8)、Dに戻る。
【0018】
もし、S7の判断において、白黒コピーモードではなく、即ち、カラーコピーモードがセットされ、且つ、トナーなしワーニング(即ち、色トナーなし)がセットされていれば(S9)、後述の停止処理B(図12)で停止させ(S10)、同じく後述のメッセージB(図25)を操作パネル上に表示する(S11)。
【0019】
上記S9の判断において、トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、いずれもトナーなしではない)場合で、且つ、標準カラー(4色カラー)コピーモード(4Cコピーモード)が後述する手段により選択されていれば(S12)、後述する4C画像形成を行い(S13)、Dに戻る。S12の判断において、4Cコピーモードでなく、高画質カラー(6色カラー)コピーモード(6Cコピーモード)が後述する手段により選択されていれば、後述する6C画像形成を行い(S14)、Dに戻る。
【0020】
このように、例え色トナーがなくなっても、ブラック(K)トナーさえあれば白黒コピーモードの使用は許可する制御が従来知られている。
【0021】
【特許文献1】
特開平5−35038号公報
【特許文献2】
特開2000−231279号公報
【特許文献3】
特開平4−204871号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、6色画像出力は、従来の4色画像出力に比べて中間調の再現性が高いことが大きなメリットとなっている。そのため、写真画像などのように微妙な風合が重んじられる画像出力ではユーザーの満足感が得られる。
【0023】
一方、プレゼンテーション資料などのように、微妙な風合よりもメリハリが求められる画像出力では、却って4色画像の方がユーザーから好印象を得られる場合もある。
【0024】
また、大量の配布資料などを出力する場合には、画質よりもランニングコストが優先されるような場合も、ユーザーは好んで6色画像出力よりも低コストな4色画像出力を選択する。
【0025】
しかしながら、従来の画像形成装置では、このように4色画像出力で十分なジョブにおいても、使用しない淡マゼンタ、淡シアンのトナーなしを検出した場合には、画像形成装置が白黒(K)コピーしかできない状態に陥るため、ユーザーに不便利を強いていた。
【0026】
そこで、本発明の目的は、例えば淡マゼンタや淡シアントナーを含む画像形成部がトナーなし状態であっても、他の画像形成部によるカラー画像形成を可能とし、装置を停止させることのない、ユーザビリティの高い、しかも、使用しない画像形成部を停止させることにより、この画像形成部の長寿命化を図り、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である画像形成装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、それぞれ異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成部を備え、異なる色の異なる重ね合わせによるカラー画像形成を可能とするために複数の画像形成モードを有する画像形成装置において、
(1)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可するか、
(2)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、画像形成モードを、この画像形成部を使用しない画像形成モードに切り替えるか、又は、
(3)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可する第1の選択肢と、画像形成モードを、前記不許可とされた画像形成部を使用しない画像形成モードに切り替える第2の選択肢とのいずれかを選択する、
構成とされる。
【0028】
本発明の一実施態様によれば、それぞれ異なる色のトナーの中には、同一色相で濃度の異なるトナーが含まれている。
【0029】
本発明の他の実施態様によれば、同一色相で濃度の異なる複数のトナーの組み合わせが2種類以上ある。
【0030】
本発明の他の実施態様によれば、同一色相で濃度の異なる複数のトナーは、その中に含まれる顔料の分光特性が等しくその量が異なるものである。
【0031】
本発明の他の実施態様によれば、同一色相で濃度の薄いトナーは記録媒体上でのトナー量が0.5mg/cm2につき定着後の光学濃度が1.0未満であり、濃いトナーは記録媒体上でのトナー量が0.5mg/cm2につき定着後の光学濃度が1.0以上である。
【0032】
本発明の他の実施態様によれば、複数の画像形成部は6色の画像形成部を有し、6色の画像形成モードによる画像形成を可能とする。
【0033】
本発明の他の実施態様によれば、6色の画像形成部は、マゼンタ、シアン、イエロー、淡マゼンタ、淡シアン及びブラックのトナー画像を形成する画像形成部である。
【0034】
本発明の他の実施態様によれば、淡マゼンタ及び淡シアンのトナー画像を形成する画像形成部の少なくとも一つの画像形成部による画像形成が不許可とされた場合には、6色の画像形成モードの使用を不許可とし、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックのトナー画像を形成する4色の画像形成モードの使用を許可する。
【0035】
本発明の他の実施態様によれば、画像形成部のトナーを含む現像剤の残量が所定値以下となったときに、この画像形成部の画像形成を不可とする。
【0036】
本発明の他の実施態様によれば、画像形成部の劣化を検知することによって、この画像形成部の画像形成を不可とする。
【0037】
本発明の他の実施態様によれば、画像形成部の有無を検知するによって、この画像形成部の画像形成を不可とする。
【0038】
本発明の他の実施態様によれば、画像形成モードの使用が不許可となったときは、これをユーザーに通知する。
【0039】
本発明の他の実施態様によれば、複数の画像形成部は、少なくとも、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体の静電像を可視像とするためのトナーを含む現像剤が装填された現像装置とを含む。
【0040】
本発明の他の実施態様によれば、複数の画像形成部は、静電潜像が形成される1つ以上の像担持体と、各々の像担持体に対応して複数配置され、前記像担持体の静電像を可視像とするためのトナーを含む現像剤が装填された現像装置とを含む。
【0041】
本発明の他の実施態様によれば、2個の像担持体にそれぞれ3個づつの現像装置を配する。
【0042】
本発明の他の実施態様によれば、1個の像担持体に6個の現像装置を配する。
【0043】
本発明の他の実施態様によれば、各像担持体の対応づけられる複数の現像装置は、回転体に具備され、回転体が回転することで、現像する現像装置を切り替える。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0045】
実施例1
図1に、本発明の画像形成装置の一実施例である電子写真方式のフルカラー画像形成装置の概略断面構成を示す。本実施例のフルカラー画像形成装置は、上部にデジタルカラー画像リーダ部1Rを、下部にデジタルカラー画像プリンタ部1Pを有する。
【0046】
リーダ部1Rにおいて、原稿30を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ33により、フルカラーCCDセンサ34に集光しカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路を経て、不図示のビデオ処理ユニットにて画像処理を施され不図示の画像メモリを介してプリンタ部1Pに送出される。
【0047】
プリンタ部1Pには、リーダ部1Rからの信号のほか、コンピュータからの画像信号、FAXからの画像信号なども同様に送出されてくる。
【0048】
本実施例では、一例として、リーダ部1Rからの信号に基づきプリンタ部1Pが動作するものとして説明する。
【0049】
プリンタ部1Pにおいて、像担持体である6つの感光ドラム1(1a、1b、1c、1d、1e、1f)は、各々図中矢印方向に回転自在に担持され、それぞれの感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1fの周りに、前露光ランプ11(11a、11b、11c、11d、11e、11f)、コロナ一次帯電器2(2a、2b、2c、2d、2e、2f)、レーザ露光光学系3(3a、3b、3c、3d、3e、3f)、電位センサ12(12a、12b、12c、12d、12e、12f)、分光特性の異なるトナーを装填された6個の現像装置40(41、42、43、44、45、46)、転写装置5A(5a、5b、5c、5d、5e、5f)、クリーニング器6(6a、6b、6c、6d、6e、6f)を配置する。
【0050】
本実施例では、6つの像担持体1(1a、1b、1c、1d、1e、1f)、及び、各像担持体1(1a、1b、1c、1d、1e、1f)の回りに配置された前露光ランプ11、コロナ一次帯電器2、レーザ露光光学系3、電位センサ12、6個の現像装置40、転写装置5A、クリーニング器6などにて6つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pd、Pe、Pfが形成されている。画像形成部の数は本実施例では6個であるが、4個以上であればいくつでも構わない。
【0051】
本実施例では、現像装置41〜46にて、現像装置41には薄いマゼンタ(LM)トナー、現像装置42には薄いシアン(LC)トナー、現像装置43にはイエロー(Y)トナー、現像装置44にはマゼンタ(M)トナー、現像装置45にはシアン(C)トナー、現像装置46にはブラック(K)トナーが装填されている。その他に、金、銀などのメタリック系トナーや、蛍光剤を含むトナーを装填した現像装置を備えた画像形成部を設けることも可能である。
【0052】
また、本実施例にて、現像装置41〜46にはトナーとキャリアを混合させて用いる2成分現像剤が装填されているが、トナーのみの1成分現像剤でも問題はない。
【0053】
本実施例のように、マゼンタとシアンに対して、濃い色と薄い色とを用いた場合には、一般に粒状性の低減を達成し得ることが知られている。
【0054】
レーザ露光光学系、即ち、スキャナー3(3a、3b、3c、3d、3e、3f)において、リーダ部1Rからの画像信号は、不図示のレーザ出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1fの面に投影される。
【0055】
プリンタ部画像形成時には感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1fを矢印方向に回転させ、前露光ランプ11a、11b、11c、11d、11e、11fで除電した後の感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1fを一次帯電器2a、2b、2c、2d、2e、2fにより一様に帯電させて、それぞれの分解色ごとに露光し、感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1f上に静電像を形成する。
【0056】
次に、現像装置41、42、43、44、45、46を作動させて、感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1f上の潜像を現像し、感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1f上に樹脂と顔料を基体とした可視像(トナー像)を形成する。
【0057】
現像装置内のトナーは、図1に示すように、レーザ露光光学系3に隣接して配置された各色毎のトナー収容部(ホッパー)61〜66から現像装置内のトナー比率(或いは、トナー量)を一定に保つように所望のタイミングにて随時補給される。
【0058】
感光ドラム1a、1b、1c、1d、1e、1f上に形成されたトナー像は、それぞれの転写装置5a、5b、5c、5d、5e、5fにおいて中間転写体としての中間転写ベルト5に一次転写され、そしてこの中間転写ベルト5上でそれぞれのトナー像が順次重ねられる。
【0059】
中間転写ベルト5は、駆動ローラ51、従動ローラ52、及び、ローラ54の間に張設され、駆動ローラ51によって駆動されている。また、中間転写ベルト5を挟んだ対向位置に転写クリーニング装置50を配置し、駆動ローラ51に対して接離可能に構成する。
【0060】
転写クリーニング装置50は、中間転写ベルト5上に必要色だけ画像を重ね終えた後に、駆動ローラ51に加圧され、転写材に転写した後の中間転写ベルト5上の残トナーをクリーニングする。
【0061】
一方、記録媒体である転写材は、各収納部71、72、73、或いは、手差し給紙部74から各々の給紙手段81、82、83或いは84によって一枚ずつ搬送され、レジストローラ85にて斜行を補正し、所望のタイミングにて中間転写ベルト5上のトナー像を転写材に転写する二次転写部56に搬送される。
【0062】
二次転写部56にて転写材上にトナー像が転写され、転写材は搬送部86を通り、熱ローラ定着装置9にてトナー像を定着され、排紙トレー或いは後処理装置に排出される。
【0063】
他方、二次転写後の中間転写ベルト5は、前述のように転写残トナーを転写クリーニング装置50にてクリーニングされ、再び各画像形成部の一次転写工程に供する。
【0064】
また、転写材の両面に画像を形成する場合には、定着装置9を転写材が通過後すぐに搬送パスガイド91を駆動し、転写材を搬送パス75を経て反転パス76にいったん導いた後、反転ローラ87の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、両面搬送パス77へと送られる。その後、両面搬送パス77を通過し両面搬送ローラ88にて斜行補正とタイミング取りを行い、所望のタイミングにてレジストローラ85へと搬送され、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を転写する。
【0065】
ここで、本画像形成装置の画像形成モードに関して説明する。
【0066】
本画像形成装置は、前述したようにシアン、マゼンタに関しては、同一色相で濃度の異なる濃いトナー(以下「濃トナー」という。)と、薄いトナー(以下「淡トナー」という。)の2種類を具備している。
【0067】
尚、同一色相で濃度の異なるトナーとは、通常、樹脂と発色成分(顔料)とを基体とするトナーの中に含まれる発色成分(顔料)の分光特性が等しく、その量が異なるトナーをいう。淡トナーとは、同一色相で濃度の異なるトナーの組み合わせの中、濃度が相対的に低い方のものをいう。
【0068】
また、同一色相とは、上述のように、発色成分(顔料)の分光特性が同一であるものを言うが、厳密に同一でなくても、一般的にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックなどのように、通常の色概念上同一色と呼べる範囲とする。
【0069】
本発明にて、同一色相で濃度の薄いトナー(淡トナー)は記録媒体上でのトナー量が0.5mg/cm2につき、定着後の光学濃度が1.0未満であり、濃いトナー(濃トナー)は記録媒体上でのトナー量が0.5mg/cm2につき、定着後の光学濃度が1.0以上である。
【0070】
本実施例では、濃トナーは、トナーの記録媒体上での載り量が0.5mg/cm2の際に定着後光学濃度が1.6となるように顔料の量を調整している。また、淡トナーは載り量0.5mg/cm2で定着後の光学濃度が0.8となるように設計されている。この濃淡2種類のトナーをうまく混合させて、シアン、マゼンタの階調を再現している。
【0071】
本画像形成装置における画像信号処理の基本的なフローチャートを図2に示す。
【0072】
本実施例によると、入力されたRGB等の画像信号は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)に色変換し、そのC、M、Y、Kの画像信号、後述の図20、図21に示すようなルックアップテーブル(以下「LUT」という。)処理で濃淡分割する(濃淡分割LUT処理)。その後、濃淡それぞれのガンマ補正変換処理を行い、レーザドライバを駆動し、画像出力している。
【0073】
また、本画像形成装置の画像変調方式は200lpiを用いている。
【0074】
図3に、本実施例の画像形成装置のプリンタ部1Pのプリンタ制御部の概略構成を示す。制御ユニットは、上記画像形成装置の各ユニット内の機構の動作を制御するための制御基板やモータドライブ基板(図示せず)などを備えている。先ず、図3を参照して、本実施例のプリンタ制御部について説明する。
【0075】
CPU101は画像形成装置の基本制御を行う。CPU101には制御プログラムが書き込まれたROM102及び処理を行うためのワークRAM103がアドレスバス又はデータバスを介して接続されている。プリンタ部1Pには画像形成動作を行うための不図示のモータ、クラッチ、センサ等各負荷が接続されている。CPU101は制御プログラムの内容に従って、画像形成動作を実行する。
また、CPU101には操作部100が接続されている。
【0076】
更に、CPU101には、原稿画像をデジタルデータに変換するリーダ部1Rと、デジタルデータに対して画像処理を行う画像処理部105、画像データや画像形成装置の動作モード設定などを記憶するHDD106が接続されている。
【0077】
ネットワークI/F107は、ネットワークを介して接続された外部のホストPC108とのデータ入出力を行うインターフェースで、例えば、ホストPC108からネットワークを介して送られた画像データをHDD106に蓄積し、プリンタ部1Pに出力したり、リーダ部1Rで読取られた画像データをHDD106に蓄積し、ネットワークを介してホストPC108に出力したりできる。
【0078】
操作部100は、図4に詳しく示されているが、画像形成装置の上面に配置されており、表示装置と入力装置を兼ねたタッチパネル101、リセットキー102、テンキー103、スタートキー104、ストップキー105、ユーザーモードキー117にて構成されている。
【0079】
テンキー103からはコピー出力部数を入力でき、1〜999の値を設定可能である。設定されたコピー出力部数はタッチパネル101内の出力部数表示110に表示される。用紙選択キー111に触れると、タッチパネル101の表示は、図5のような画面に変わる。キー122に触れるとカセット71、キー123に触れるとカセット72、キー124に触れるとカセット73が選択される。また、手差し選択キー125に触れると手差しトレイ74からの記録材Pの給紙が選択される。自動選択キー121に触れると、リーダ部1Rで読み取られた原稿のサイズを公知の機構から判断し、自動的に給紙段を選択する。選択結果は給紙段表示115(図4)に表示される。図4は、自動選択が設定されている状態を示している。
【0080】
倍率変更キー112に触れるとリーダ部1Rで読み取られた原稿画像のサイズを指定倍率で変更できる。設定された倍率は倍率表示116に表示される。この例の場合、等倍(100%)が設定されている。如何なる倍率を設定しても等倍キー113に触れれば、即時等倍設定に戻すことができる。
【0081】
色モード指定キー114に触れると、タッチパネル101の表示は、図6のように変わる。
【0082】
高画質カラーキー132に触れると、高画質カラー(6C)と表示され、画像形成は6色モードで行われる。同様に、標準カラーキー133に触れると画像形成は4色モードで行われる。白黒キー134に触れると画像形成は白黒モードで行われる。自動カラー選択キー131に触れると、リーダ部1Rで読み取られた画像の種類を公知のアルゴリズムに従って色判別し、自動的に白黒モード、6色モードを原稿画像ごとに切り替えることができる。
【0083】
なお、同じカラー原稿においても、その内容が写真画像の場合は6色モード、プレゼンテーション資料であれば4色モードといった具合に、自動的に原稿内容から色モードを変更してもよい。選択を行うとタッチパネル101の表示は図7のように変わる。図7には、高画質カラーモードが選択されていることを示している。
【0084】
これらのモードが設定された状態で、スタートキー104(図4)を押下すると、設定されたモードでコピー動作が開始される。コピー動作中にストップキー105を押下すると、コピー動作を中断する。リセットキー102を押下すると、現在設定されているモードは、全てデフォルト状態に戻る。即ち、本実施例の画像形成装置の場合、自動カラー選択、倍率100%、給紙段自動選択、出力部数1の設定に戻る。ユーザーモードキー117はユーザーが装置設定の変更を行うキーである。
【0085】
次に、本実施例における画像形成装置の画像形成動作について説明する。
【0086】
図8は、本実施例における画像形成装置の制御状態の遷移を表したチャートである。
【0087】
画像形成装置の停止状態Aにおいて、操作部100のスタートキー104が押下されると、リーダ部1Rにおいて原稿画像が読み込まれ、CPU101を介してHDD106に画像データとして記憶される。並行してCPU101はプリンタ部1Pに対して、感光ドラム1a〜1fの駆動モータとスキャナー3a〜3fに回転を指示するため、制御状態はドラム回転状態に移行する。
【0088】
ドラム回転状態Bにおいて、操作部100において、上記手段により白黒(K)モードが選択されていた場合、開始処理Aが行われる。開始処理Aとは、白黒(K)画像形成を行うために画像形成プロセスに必要な高電圧立上げ等の準備を行う処理で、図9に示すような制御である。
【0089】
つまり、ドラム回転状態Bにおいて、ブラック(K)用感光ドラム1fとスキャナー3fは、既に駆動開始済みである。ただし、スキャナー3fの駆動は安定するまでに時間が掛かり、本実施例の画像形成装置の場合、約3.5秒程度の時間を要する。
【0090】
感光ドラム1fの寿命は、高電圧を印加している積算時間にも依存するため、スキャナー3fの立上り完了に高電圧の立上り完了を合わせることで、長寿命化を図っている。一次帯電器2fに印加する帯電ACバイアスを立上げた後、一次転写ローラ5fに転写DCバイアスを印加する。そして、帯電器2fに帯電DCバイアスを印加し、現像装置46内の不図示のスリーブに現像DCバイアスを印加する。更に、スリーブを駆動するスリーブモータを回転させた後、現像ACバイアスを印加する。これらの処理が完了した後、図8における制御状態は白黒(K)画像形成状態に移行する。
【0091】
この状態において、CPU101よりプリンタ部1Pに対し、画像形成開始信号が発せられると、HDD106より画像データが順次読み出され、プリンタ部1Pに出力される。画像データは先述した画像形成プロセスに則って、転写材上に白黒画像を形成する。
【0092】
これら一連の処理が終了したとCPU101が判断したら、停止処理Aが行われる。停止処理Aは、開始処理Aと全く反対の処理で、画像形成プロセスで使用した各高電圧の立下げ処理と、モータの停止処理を行う。白黒画像形成における停止処理Aの例を図10に示す。以上の停止処理Aが完了した後、制御状態は停止状態に戻る。
【0093】
ドラム回転状態Bにおいて、操作部100において、上述の手段により標準カラーモードが選択されていた場合、開始処理Bが行われる。開始処理Bとは、4色カラー(4C)画像形成を行うために画像形成プロセスに必要な高電圧立上げ等の準備を行う処理で、図11に示したような制御である。
【0094】
なお、各色とも立上げ方は、図9で示した白黒(K)画像形成の開始処理Aと同様なため、各部材の高電圧立上げは、図11において斜め線にて代用した。各色の立上げ開始は各画像形成部ごとの間隔(イメージギャップ)分だけ時間を遅延している。本実施例の画像形成装置の場合、各画像形成部Pa〜Pfは、即ち、各像担持体1a〜1fは、100mm間隔で設けられており、中間転写ベルト5による画像搬送速度は130mm/sであるため、立上げ開始時間の遅延量は、770msとしている。
【0095】
上流側のイエロー(Y)画像形成部Pc、即ち、像担持体1c及び現像装置43を備えた画像形成部Pcの高電圧立上げ完了時点で、下流側の画像形成部Pd〜Pfが立上っていなくても、図8における制御状態は、4C画像形成状態に移行する。この状態において、CPU101よりプリンタ部1Pに対し、画像形成開始信号が発せられると、HDD106より画像データが順次読み出され、プリンタ部1Pに出力される。画像データは、上述した画像形成プロセスに則って、記録材P上に4C画像を形成する。これら一連の処理が終了したとCPU101が判断したら、図12のような停止処理Bが行われる。停止処理Bは、開始処理Bと全く反対の処理で、画像形成プロセスで使用した各高電圧の立下げ処理と、モータの停止処理を行う。
【0096】
なお、各色とも立下げ方は、図10で示した白黒画像形成の停止処理Aと同様なため、各部材の高電圧立上げは、図12において斜め線にて代用した。以上の停止処理Bが完了した後、制御状態は停止状態に戻る。
【0097】
ドラム回転状態Bにおいて、操作部100において先述の手段により高画質カラーモードが選択されていた場合、開始処理Cが行われる。開始処理Cとは、6色カラー(6C)画像形成を行うために画像形成プロセスに必要な高電圧立上げ等の準備を行う処理で、図13に示したような制御である。
【0098】
なお、各色とも立上げ方は、図9で示した白黒画像形成の開始処理Aと同様なため、各部材の高電圧立上げは、図13において斜め線にて代用した。各色の立上げ開始は画像形成部Pa〜Pfごとの間隔(イメージギャップ)分だけ時間を遅延している。上流側の薄いイエロー(LM)画像形成部Paの高電圧立上げ完了時点で、下流側の画像形成部Pb〜Pfが立上っていなくても、図8における制御状態は6C画像形成状態に移行する。この状態において、CPU101よりプリンタ部1Pに対し、画像形成開始信号が発せられると、HDD106より画像データが順次読み出され、プリンタ部1Pに出力される。画像データは上述した画像形成プロセスに則って、転写材上に6C画像を形成する。
【0099】
これら一連の処理が終了したとCPU101が判断したら、図14のような停止処理Cが行われる。停止処理Cは開始処理Cと全く反対の処理で、画像形成プロセスで使用した各高電圧の立下げ処理と、モータの停止処理を行う。なお、各色とも立下げ方は、図10で示した白黒画像形成の停止処理Aと同様なため、各部材の高電圧立上げは、図14において斜め線にて代用した。以上の停止処理Cが完了した後、制御状態は停止状態に戻る。
【0100】
ドラム回転状態Bにおいて、操作部100において上述の手段により自動カラー選択モードが選択されていた場合、読み込まれた画像データに対して、CPU101は画像処理部105にて原稿がカラー画像であるか、白黒画像であるかを判断する。原稿が白黒画像であった場合、開始処理Aに移行し、カラー画像であった場合、開始処理Bに移行する。
【0101】
なお、同じカラー原稿においても、その内容が写真画像の場合は開始処理Cに、プレゼンテーション資料であれば開始処理Bにといった具合に、自動的に原稿内容から色モードを変更してもよい。
【0102】
自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)などにより複数部の原稿が連続してリーダ部1Rで読み取られる場合、1部ごとに停止処理A〜Cを一々行っていては、ユーザーにとって非常に不便な画像形成装置となってしまう。そこで、CPU101では、リーダ部1Rで読み取られた複数部の原稿の最終部を判断し、白黒画像形成状態、4C画像形成状態、6C画像形成状態において、停止処理A〜Cを指示するようになっている。
【0103】
こうした構成において、複数部の原稿の中に白黒原稿やカラー原稿が混在しているような場合、白黒画像形成状態から4C画像形成状態若しくは6C画像形成状態への移行が必要な場合がある。また、6C画像形成状態や4C画像形成状態で白黒画像形成を行うと、使用しない白黒画像形成部Pf以外の画像形成部Pa〜Peの劣化が進むため、6C画像形成状態や4C画像形成状態から白黒画像形成状態への移行も必要である。
【0104】
そこで、本実施例の画像形成装置では、白黒画像形成状態から4C画像形成状態へ切替える処理として図15に示す色切替処理A、4C画像形成状態から6C画像形成状態へ切替える処理として図16に示す色切替処理B、4C画像形成状態から白黒画像形成状態へ切替える処理として図17に示す色切替処理C、6C画像形成状態から4C画像形成状態へ切替える処理として図18に示す色切替処理Dを有する。
【0105】
これらの切替中は連続したジョブであっても画像形成動作を一時中断し、切替処置が完了した後に画像形成動作を再開する。
【0106】
次に、図19を参照して、リーダ部1Rによる原稿画像からプリンタ部1Pによってどのようにして4色画像出力と6色画像出力を得るかを説明する。
【0107】
リーダ部1Rではイメージセンサ34により、原稿が光電変換される。イメージセンサ34により原稿画像はRGB(Red、Green、Blue)に色分解され、リーダ部1Rは画像信号をリーダ部1R内のADコンバータ(図示せず)で受光電圧を0〜255のデジタル値に変換し、CPU101に画像データとして転送する。CPU101は受信した画像データを一旦HDD106にバッファリングする。並行してCPU101はプリンタ部のステータス(STS)を読み出し、画像形成モードを決定する。CPU101は、画像形成開始信号をプリンタ部1Pに対し発すると、HDD106よりRGB画像データを順次読み出し、画像処理部105に転送する。
【0108】
また、CPU101は、先に決定した画像形成モードによって、上述したように、濃淡分割LUT処理を行う。
【0109】
つまり、γLUT(γ−Look Up Table)のセレクト信号(SEL)を画像処理部105に対して出力する。画像形成モードが6色画像形成であれば6CγLUTを選択し、CPU101を介してプリンタ部1PにY、M、C、K、LM、LCの画像データを送信する。この時の例えばマゼンタの濃度出力は、図20のようになる。低濃度領域では淡マゼンタの分量を、高濃度領域ではマゼンタの分量を多めにするような画像データがRGBデータから6CγLUTによりY、M、C、K、LM、LC画像データとして生成される。因みに255レベルの丁度中間の128レベル付近で淡マゼンタ(LM)と濃マゼンタ(M)の載り率を50%ずつ程度にしているのは、使用トナーの切替部分を目立たないようにするためである。
【0110】
一方、画像形成モードが4色画像形成であれば4CγLUTを選択し、CPU101を介してプリンタ部1PにY、M、C、Kの画像データを送信する。この時の例えばマゼンタ出力は、図21のようになり、淡マゼンタは出力しないようにする。ただし、低濃度側の出力は高濃度側に対して傾きが不安定になり易く、中間調の再現性は若干犠牲となるが、プレゼンテーション資料のようにコントラストが高く、メリハリの利いた画像データは、高濃度側を主に利用するため再現性に大きな問題は発生しない。また、絶対的なトナー載り量も減少するため、ランニングコストも下がり、大量印刷向けのモードとも言える。
【0111】
色切替処理は、主に装置寿命を考慮して、使用しない画像形成部の高電圧を立下げているが、高電圧の立下げ処理には3秒程度を要するため、若干の生産性の低下を招く。よって、γLUTの切替だけを行って、使用しない画像形成部は白画像形成を行っているだけの状態にすれば、トナーは消費されず、短期的には現像装置に大きなダメージを与えることもなく、生産性を低下させることもない。
【0112】
次に、本実施例における画像形成装置のトナーなし時の動作について説明する。
【0113】
図22は、トナーなし時の動作を決定するフローチャートである。
【0114】
まずCPU101より画像形成開始信号が発せられると(S10)、画像形成動作に並行して、公知の機構によりトナー補給を行う(S11)。トナー補給を行った各色ごとに図23に示すトナー残量検知を行う(S12)。
【0115】
トナー残量検知にて、先ず、ブラック(K)のトナーなし検知を公知のアルゴリズムによって行い(S120)、Kトナーなしであれば(S121)、トナーなしエラーステータスをセットする(S122)。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)トナー残量検知もKトナー残量検知と同様に行い(S123)、いずれかの色がトナーなしであれば(S124)、トナーなしワーニングをセットする(S125)。さらに、淡マゼンタ(LM)、淡シアン(LC)トナー残量検知も同様に行い(S126)、いずれかの色がトナーなしであれば(S127)、淡トナーなしワーニングをセットする(S128)。
【0116】
図22のトナー残量検知のフローにおいて、トナーなしエラーステータス(即ち、Kトナーなし)がセットされていれば(S13)、画像形成動作を停止処理Aで停止させ(S14)、図24に示すメッセージAを操作部4内のタッチパネル101上に表示する(S15)。この画面においてOKキー141に触れるとジョブは中止される。
【0117】
上記S13の判断において、トナーなしエラーがセットされていない(即ち、Kトナーなしでない)場合でかつ、制御状態が白黒画像形成状態であれば(S16)、白黒画像形成を行い(S17)、Aに戻る。
【0118】
上記S16の判断において、白黒画像形成状態ではなく(即ち、カラーコピー)、トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、Y/M/Cトナーなし)(S18)、停止処理Bで停止させ(S19)、図25に示すメッセージBをタッチパネル101上に表示する(S20)。この画面においてOKキー142に触れるとジョブは中止される。
【0119】
上記S18の判断において、トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、Y/M/Cトナーなしではない)場合でかつ、制御状態が4C画像形成状態であれば(S21)、4C画像形成を行い(S22)、Aに戻る。
【0120】
上記S21の判断において、4C画像形成状態ではなく(即ち、高画質カラーコピー)、淡トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、LM/LCトナーなし)(S23)、停止処理Cで停止させ(S24)、図26に示すメッセージCがタッチパネル101上に表示される(S25)。この画面において、キー入力を待ち(S27)、OKキー143に触れると(S28)、開始処理Bを行い(S29)、4Cモードで画像形成が再開される。
【0121】
一方、上記S28においてキャンセルキー144に触れるとジョブは中止される。
【0122】
上記S23の判断において淡トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、いずれのトナーもある)場合は、6C画像形成を行い(S26)、Aに戻る。
【0123】
本実施例1によれば、淡マゼンタや淡シアン画像形成部がトナーなし状態であっても、プレゼンテーション資料のように4色カラーコピーでも十分な出力の場合は、装置を停止させることがないため、非常にユーザビリティの高い画像形成装置を提供することができる。また、使用しない画像形成部を停止させるため、当該画像形成部の長寿命化も図れ、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である。
【0124】
実施例2
次に、本発明の実施例2を説明する。
【0125】
本実施例においても、実施例1で説明した画像形成装置が使用される。従って、本実施例の画像形成装置の構成及び作用に関しては、実施例1の説明を援用する。
【0126】
尚、実施例2は、実施例1と異なり、6C画像形成状態で淡トナーなしが発生した場合に、自動的に4C画像形成状態に切替える構成とされる。
【0127】
本実施例における画像形成装置の淡トナーなし時の動作について説明する。
【0128】
図27はトナーなし時の動作制御態様を説明するフローチャートである。
【0129】
先ず、CPU101より画像形成開始信号が発せられると(S30)、画像形成動作に並行して、公知の機構によりたトナー補給を行う(S31)。トナー補給を行った各色ごとに図23に示すトナー残量検知を行う(S32)。
【0130】
トナー残量検知のフローにおいて、トナーなしエラーステータス(即ち、Kトナーなし)がセットされていれば(S33)、画像形成動作を停止処理Aで停止させ(S34)、図24に示すメッセージAを操作部4内のタッチパネル101上に表示する(S35)。
【0131】
上記S33の判断において、トナーなしエラーがセットされていない(即ち、Kトナーなしでない)場合でかつ、制御状態が白黒画像形成状態であれば(S36)、白黒画像形成を行い(S37)、Bに戻る。
【0132】
上記S36の判断において、白黒画像形成状態ではなく(即ち、カラーコピー)、トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、Y/M/Cトナーなし)(S38)、停止処理Bで停止させ(S39)、図25に示すメッセージBをタッチパネル101上に表示する(S40)。
【0133】
上記S38の判断において、トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、Y/M/Cトナーなしではない)場合でかつ、制御状態が4C画像形成状態であれば(S41)、4C画像形成を行い(S42)、Bに戻る。
【0134】
上記S41の判断において、4C画像形成状態ではなく(即ち、高画質カラーコピー)、淡トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、LM/LCトナーなし)(S43)、6C画像形成モードから4C画像形成モードへの色切替処理Dが行われ(S44)、4C画像形成を続行し(S45)、Bに戻る。
【0135】
上記S43の判断において淡トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、いずれのトナーもある)場合は、6C画像形成を行い(S46)、Bに戻る。
【0136】
本実施例2によれば、6色カラーコピー中に例え淡マゼンタや淡シアントナーがなくなっても、プレゼンテーション資料のように4色カラーコピーでも十分な出力の場合は、装置を停止させることがないため、非常にユーザビリティの高い画像形成装置を提供することができる。また、使用しない画像形成部を停止させるため、当該画像形成部の長寿命化も図れ、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である。
【0137】
実施例3
次に、本発明の実施例3を説明する。
【0138】
本実施例においても、実施例1で説明した画像形成装置が使用される。従って、本実施例の画像形成装置の構成及び作用に関しては、実施例1の説明を援用する。
【0139】
尚、実施例3は、実施例1及び実施例2と異なり、6C画像形成状態で淡トナーなしが発生した場合に、自動的に4C画像形成状態に切替えるか、一旦画像形成動作を停止し、再開の可否をユーザーに委ねるか、を選択できる構成とされる。
【0140】
本実施例における画像形成装置の淡トナーなし時の動作について説明する。
【0141】
図28はトナーなし時の動作制御態様を説明するフローチャートである。
【0142】
先ず、CPU101より画像形成開始信号が発せられると(S60)、画像形成動作に並行して、公知の機構によりたトナー補給を行う(S61)。トナー補給を行った各色ごとに図23に示すトナー残量検知を行う(S62)。
【0143】
トナー残量検知のフローにおいて、トナーなしエラーステータス(即ち、Kトナーなし)がセットされていれば(S63)、画像形成動作を停止処理Aで停止させ(S64)、図24に示すメッセージAを操作部4内のタッチパネル101上に表示する(S65)。
【0144】
上記S63の判断において、トナーなしエラーがセットされていない(即ち、Kトナーなしでない)場合でかつ、制御状態が白黒画像形成状態であれば(S66)、白黒画像形成を行い(S67)、Cに戻る。
【0145】
上記S66の判断において、白黒画像形成状態ではなく(即ち、カラーコピー)、トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、Y/M/Cトナーなし)(S68)、停止処理Bで停止させ(S69)、図25に示すメッセージBをタッチパネル101上に表示する(S70)。
【0146】
上記S68の判断において、トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、Y/M/Cトナーなしではない)場合でかつ、制御状態が4C画像形成状態であれば(S71)、4C画像形成を行い(S72)、Cに戻る。
【0147】
上記S71の判断において、4C画像形成状態ではなく(即ち、高画質カラーコピー)、淡トナーなしワーニングがセットされていれば(即ち、LM/LCトナーなし)(S73)、後述する停止スイッチのOFF/ONによって制御が変わる(S74)。
【0148】
上記停止スイッチがONであれば、停止処理Cで停止させ(S75)、図26に示すメッセージCがタッチパネル101上に表示される(S76)。この画面において、キー入力を待ち(S80)、OKキー143に触れると(S81)、開始処理Bを行い(S82)、4Cモードで画像形成が再開される。
【0149】
一方、上記S81においてキャンセルキー144に触れるとジョブは中止される。
【0150】
上記S74の判断において、停止スイッチがOFFであれば、6C画像形成モードから4C画像形成モードへの色切替処理Dが行われ(S77)、4C画像形成を続行し(S78)、Cに戻る。
【0151】
上記S73の判断において淡トナーなしワーニングがセットされていない(即ち、いずれのトナーもある)場合は、6C画像形成を行い(S79)、Cに戻る。
【0152】
上述した停止スイッチは、操作部100内のユーザーモードキー117を押下することにより表示されるユーザーモード内で設定できる。停止スイッチのOFF/ON切替画面を図29に示す。この画面において、ボタン145に触れれば停止スイッチはONになり、ボタン146に触れれば停止スイッチはOFFになる。
【0153】
本実施例3によれば、カラーコピー時に淡マゼンタや淡シアントナーがなくなっても、4色カラーコピーへの切替をユーザーに知らせるか、自動的に6色カラーコピーから4色カラーコピーへの切替を行うかを、ユーザーが自由に選択できるため、非常にユーザビリティの高い画像形成装置を提供することができる。また使用しない画像形成部を停止させるため、当該画像形成部の長寿命化も図れ、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である。
【0154】
上述したように、本発明による実施例1、2及び3ではトナーなし検知によって画像形成部Pa〜Pf使用可否判断を行っていたが、これに何ら限定されるものではなく、例えば現像装置の不良の検知や、感光ドラムの耐久寿命経過検知、ドラムカートリッジなし検知等によって、画像形成部Pa〜Pfの使用可否判断を行ってもよい。
【0155】
また、メッセージの出力先や画像形成モードの指定に関しても、画像形成装置に設けられた操作部100に限定されるものではなく、ホストコンピュータから行っても同様の効果が得られる。
【0156】
また、6色以上の現像装置を有するカラー画像形成装置においても、より少ない色数、例えば淡シアン、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの5色の画像形成モードに切替えても、イエロー、マゼンタ、シアンの3色の画像形成モード(この場合、ブラックはY/M/C全てを重畳したものになる)に切替えても、カラー画像形成が可能であれば、上記各実施例は有効である。
【0157】
実施例4
図30に、本発明の画像形成装置の他の実施例である電子写真方式のフルカラー画像形成装置の概略断面構成を示す。
【0158】
本実施例のフルカラー画像形成装置は、実施例1の画像形成装置と異なり、2つの像担持体1a、1bに対してそれぞれ、3個の現像装置41、42、43;44、45、46を備えたロータリ(回転体)4(4a、4b)を配置し、回転体4a、4bを回転することにより、現像装置を切り替えながら現像を行うタイプの画像形成装置とされ、図34を参照して説明した従来の画像形成装置と同様の構成とされる。
【0159】
本実施例の画像形成装置においても、実施例1の画像形成装置と同様に、6つの画像形成部が形成されるが、1つの像担持体1aに対して3個の現像装置41、42、43を配置することにより3つの画像形成部Pa、Pb、Pcが形成され、又、像担持体1bに対して3個の現像装置44、45、46を配置することにより3つの画像形成部Pd、Pe、Pfが形成される。
【0160】
ただ、本実施例の画像形成装置も、実施例1の画像形成装置と同様の構成及び画像形成動作を行うものであり、同じ機能を成す部材には同じ参照番号を付し、次に、本実施例のフルカラー画像形成装置について説明する。
【0161】
本実施例のフルカラー画像形成装置においても、上部にデジタルカラー画像リーダ部1Rを、下部にデジタルカラー画像プリンタ部1Pを有する。
【0162】
リーダ部1Rにおいて、原稿30を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ33により、フルカラーCCDセンサ34に集光しカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路を経て、不図示のビデオ処理ユニットにて画像処理を施され不図示の画像メモリを介してプリンタ部1Pに送出される。
【0163】
プリンタ部1Pには、リーダ部1Rからの信号のほか、コンピュータからの画像信号、FAXからの画像信号なども同様に送出されてくる。
【0164】
本実施例では、一例として、リーダ部1Rからの信号に基づきプリンタ部1Pが動作するものとして説明する。
【0165】
プリンタ部1Pにおいて、像担持体である2つの感光ドラム1a、1bは、各々図中矢印方向に回転自在に担持され、それぞれの感光ドラム1a、1bの周りに、前露光ランプ11a、11b、コロナ一次帯電器2a、2b、レーザ露光光学系3a、3b、電位センサ12a、12b、回転式現像装置保持部、即ち、回転体4a、4b、及び、各々の回転体4a、4bに分光特性の異なるトナーを装填された3個の現像装置41、42、43及び44、45、46、転写装置5a、5b、クリーニング器6a、6bを配置する。これにより、上述のように、6つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pd、Pe、Pfが形成される。
【0166】
本実施例では、現像装置41〜46にて、現像装置41にはマゼンタ(M)トナー、現像装置42にはシアン(C)トナー、現像装置43には薄いマゼンタ(LM)トナー、現像装置44にはイエロー(Y)トナー、現像装置45にはブラック(K)トナー、現像装置46には薄いシアン(LC)トナーが装填されている。
【0167】
また、本実施例にて、現像装置41〜46にはトナーとキャリアを混合させて用いる2成分現像剤が装填されているが、トナーのみの1成分現像剤でも問題はない。本実施例では、実施例1と同じ現像剤、即ち、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、イエロー(Y)トナー、薄いマゼンタ(LM)トナー、薄いシアン(LC)トナーを用いた。
【0168】
また、現像装置の数は本実施例では6個であるが、4個以上であればいくつでも構わない。また、その他に、金、銀などのメタリック系トナーや、蛍光剤を含むトナーを装填した現像装置を設けることも可能である。
【0169】
レーザ露光光学系、即ち、スキャナー3(3a、3b)においてリーダ部1Rからの画像信号は、不図示のレーザ出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光ドラム1a、1bの面に投影される。
【0170】
プリンタ部画像形成時には感光ドラム1a、1bを矢印方向に回転させ、前露光ランプ11a、11b、で除電した後の感光ドラム1a、1bを一次帯電器2a、2b、により一様に帯電させて、それぞれの分解色ごとに露光し、感光ドラム1a、1b上に静電像を形成する。
【0171】
次に、回転体4a、4bを回転させ、所定の現像装置を感光ドラム1a、1b上の現像位置に移動させ、その後に現像装置を作動させて、感光ドラム1a、1b上の潜像を現像し、感光ドラム1a、1b上に樹脂と顔料を基体とした可視像(トナー像)を形成する。
【0172】
本実施例の画像形成装置は、このように構成することで、露光部から現像部までの距離を常に色によらず一定にすることが可能となり、色による出力画像特性の差が発生しにくい構成になっている。
【0173】
また、現像装置内のトナーは、図30に示すようにレーザ露光光学系3a、3bの間、及び、レーザ露光光学系3bの横に配置された各色毎のトナー収容部(ホッパー)61〜66から現像装置内のトナー比率(或いは、トナー量)を一定に保つように所望のタイミングにて随時補給される。
【0174】
感光ドラム1a、1b上に形成されたトナー像は、それぞれの転写装置5a、5bにおいて中間転写体としての中間転写ベルト5に一次転写され、そしてこの中間転写ベルト5上でそれぞれのトナー像が順次重ねられる。
【0175】
中間転写ベルト5は、駆動ローラ51、従動ローラ52、及び、ローラ53、54の間に張設され、駆動ローラ51によって駆動されている。また、中間転写ベルト5を挟んだ対向位置に転写クリーニング装置50を配置し、駆動ローラ51に対して接離可能に構成する。
【0176】
また、従動ローラ52の対向位置には、それぞれの感光ドラム1a、1bから転写された画像の位置ズレ及び濃度の検知を行う検知センサ55が配置されており、随時各画像形成部に画像濃度、トナー補給量、画像書き込みタイミング、及び画像書き込み開始位置等に対して補正を行っている。
【0177】
転写クリーニング装置50は、中間転写ベルト5上に必要色だけ画像を重ね終えた後に、駆動ローラ51に加圧され、転写材に転写した後の中間転写ベルト5上の残トナーをクリーニングする。
【0178】
一方、転写材は、各収納部71、72、73、或いは、手差し給紙部74から各々の給紙手段81、82、83或いは84によって一枚ずつ搬送され、レジストローラ85にて斜行を補正し、所望のタイミングにて中間転写ベルト5上のトナー像を転写材に転写する二次転写部56に搬送される。
【0179】
二次転写部56にて転写材上にトナー像が転写され、転写材は搬送部86を通り、熱ローラ定着装置9にてトナー像を定着され、排紙トレー或いは後処理装置に排出される。
【0180】
他方、二次転写後の中間転写ベルト5は、前述のように転写残トナーを転写クリーニング装置50にてクリーニングされ、再び各画像形成部の一次転写工程に供する。
【0181】
また、転写材の両面に画像を形成する場合には、定着装置9を転写材が通過後すぐに搬送パスガイド91を駆動し、転写材を搬送パス75を経て反転パス76にいったん導いた後、反転ローラ87の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、両面搬送パス77へと送られる。その後、両面搬送パス77を通過し両面搬送ローラ88にて斜行補正とタイミング取りを行い、所望のタイミングにてレジストローラ85へと搬送され、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を転写する。
【0182】
本実施例のカラー画像形成装置においても、実施例1、2、3にて説明したと同様の画像形成制御により、つまり、
(1)淡マゼンタや淡シアンがトナーなし状態であっても、プレゼンテーション資料のように4色カラーコピーでも十分な出力の場合は、装置を停止させることなく画像形成を行う。
(2)6色カラーコピー中にたとえ淡マゼンタや淡シアントナーがなくなっても、プレゼンテーション資料のように4色カラーコピーでも十分な出力の場合は、装置を停止させることなく画像形成を行う。
(3)カラーコピー時に淡マゼンタや淡シアントナーがなくなっても、ユーザーの選択により、4色カラーコピーへの切替をユーザーに知らせるか、自動的に6色カラーコピーから4色カラーコピーへと切り替えて、画像形成を行う。ことができ、実施例1、2、3と同様の作用効果を達成することができる。
【0183】
上記実施例では、本発明の画像形成装置は、2つの像担持体を備え、回転体に複数の現像装置を搭載し回転するタイプのものとされたが、実施例1、2、3にて説明した本発明の原理は、図33に示すように、各像担持体の周りに複数の現像装置を設置したタイプのもの、或いは、図32に示すように、1つの像担持体を備え、回転体に複数の現像装置を搭載し回転する回転現像装置タイプの画像形成装置にて適用して実施することができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0184】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、それぞれ異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成部を備え、異なる色の異なる重ね合わせによるカラー画像形成を可能とするために複数の画像形成モードを有する画像形成装置において、
(1)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可するか、
(2)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、画像形成モードを、この画像形成部を使用しない画像形成モードに切り替えるか、又は、
(3)画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可する第1の選択肢と、画像形成モードを、前記不許可とされた画像形成部を使用しない画像形成モードに切り替える第2の選択肢とのいずれかを選択する、構成とされるので、
(1)例えば淡マゼンタや淡シアントナーを含む画像形成部がトナーなし状態であっても、他の画像形成部によるカラー画像形成を可能とし、例えば、プレゼンテーション資料のように4色カラー画像形成が可能となり、装置を停止させることがなく、ユーザビリティが極めて高い。
(2)また、使用しない画像形成部を停止させることができ、この画像形成部の長寿命化を図ることができ、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である。また使用しない画像形成部を停止させるため、当該画像形成部の長寿命化も図れ、ユーザーのランニングコスト低減にも有益である。
(3)更には、例えば、4色カラー画像形成への切替をユーザーに知らせるか、自動的に6色カラー画像形成から4色カラー画像形成への切替を行うかを、ユーザーが自由に選択でき、この点でも、非常にユーザビリティが高い。といった効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例におけるフルカラー画像形成装置の概略構成断面図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の制御方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図3】図1の画像形成装置のプリンタ部の画像制御部を説明するためのブロック図である。
【図4】図1に示した画像制御部に接続される操作部の構成を説明する図である。
【図5】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図6】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図7】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置における制御状態の遷移の一例を示すチャートである。
【図9】図8に示した開始処理Aを説明するタイミングチャートである。
【図10】図8に示した停止処理Aを説明するタイミングチャートである。
【図11】図8に示した開始処理Bを説明するタイミングチャートである。
【図12】図8に示した停止処理Bを説明するタイミングチャートである。
【図13】図8に示した開始処理Cを説明するタイミングチャートである。
【図14】図8に示した停止処理Cを説明するタイミングチャートである。
【図15】図8に示した色切替処理Aを説明するタイミングチャートである。
【図16】図8に示した色切替処理Bを説明するタイミングチャートである。
【図17】図8に示した色切替処理Cを説明するタイミングチャートである。
【図18】図8に示した色切替処理Dを説明するタイミングチャートである。
【図19】色モードの切替処理を説明するブロック図である。
【図20】図19に示した6CγLUTによる出力を説明するグラフである。
【図21】図19に示した4CγLUTによる出力を説明するグラフである。
【図22】本発明に係る画像形成装置におけるトナーなし検知時の制御判断の一例を説明するフローチャートである。
【図23】本発明に係る画像形成装置におけるトナーなしステータスセットを説明するフローチャートである。
【図24】図3に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図25】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図26】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図27】本発明に係る画像形成装置におけるトナーなし検知時の制御判断の一例を説明するフローチャートである。
【図28】本発明に係る画像形成装置におけるトナーなし検知時の制御判断の一例を説明するフローチャートである。
【図29】図4に示した操作部の表示構成を説明する図である。
【図30】本発明の画像形成装置の他の実施例におけるフルカラー画像形成装置の概略構成断面図である。
【図31】6色画像形成装置の構成をタンデム型で実現した画像形成装置の概略断面構成図である。
【図32】6色画像形成装置の構成を1つの感光ドラムで実現した回転現像装置が設けられた画像形成装置の概略断面構成図である。
【図33】2つの感光ドラムで実現した画像形成装置の概略断面構成図である。
【図34】2つの感光ドラムで実現した回転現像装置が設けられた画像形成装置の概略断面構成図である。
【図35】従来のトナーなし検知のアルゴリズムを説明するフローチャートである。
【図36】従来の画像形成装置におけるトナーなし検知時の制御判断の一例を説明するフローチャートである。
【図37】従来の画像形成装置におけるトナーなしステータスセットを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1(1a〜1f) 感光ドラム(像担持体)
2(2a〜2f) 帯電器
3(3a〜3c) 露光装置
4(4a、4b) 回転体(回転式現像装置保持部)
5 中間転写ベルト(中間転写体)
40(41〜46) 現像装置
100 操作部
Claims (19)
- それぞれ異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成部を備え、異なる色の異なる重ね合わせによるカラー画像形成を可能とするために複数の画像形成モードを有する画像形成装置において、
画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可することを特徴とする画像形成装置。 - それぞれ異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成部を備え、異なる色の異なる重ね合わせによるカラー画像形成を可能とするために複数の画像形成モードを有する画像形成装置において、
画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、画像形成モードを、この画像形成部を使用しない画像形成モードに切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - それぞれ異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成部を備え、異なる色の異なる重ね合わせによるカラー画像形成を可能とするために複数の画像形成モードを有する画像形成装置において、
画像形成が不可とされた画像形成部が生じた場合には、この画像形成部を使用した画像形成モードの使用を不許可とし、この画像形成部を使用しない画像形成モードの使用を許可する第1の選択肢と、画像形成モードを、前記不許可とされた画像形成部を使用しない画像形成モードに切り替える第2の選択肢とのいずれかを選択することを特徴とする画像形成装置。 - それぞれ異なる色のトナーの中には、同一色相で濃度の異なるトナーが含まれていることを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装置。
- 同一色相で濃度の異なる複数のトナーの組み合わせが2種類以上あることを特徴とする請求項4の画像形成装置。
- 同一色相で濃度の異なる複数のトナーは、その中に含まれる顔料の分光特性が等しくその量が異なるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 同一色相で濃度の薄いトナーは記録媒体上でのトナー量が0.5mg/cm2につき定着後の光学濃度が1.0未満であり、濃いトナーは記録媒体上でのトナー量が0.5mg/cm2につき定着後の光学濃度が1.0以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 複数の画像形成部は6色の画像形成部を有し、6色の画像形成モードによる画像形成を可能とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 6色の画像形成部は、マゼンタ、シアン、イエロー、淡マゼンタ、淡シアン及びブラックのトナー画像を形成する画像形成部であることを特徴とする請求項8の画像形成装置。
- 淡マゼンタ及び淡シアンのトナー画像を形成する画像形成部の少なくとも一つの画像形成部による画像形成が不許可とされた場合には、6色の画像形成モードの使用を不許可とし、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックのトナー画像を形成する4色の画像形成モードの使用を許可することを特徴とする請求項9の画像形成装置。
- 画像形成部のトナーを含む現像剤の残量が所定値以下となったときに、この画像形成部の画像形成を不可とすることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 画像形成部の劣化を検知することによって、この画像形成部の画像形成を不可とすることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 画像形成部の有無を検知するによって、この画像形成部の画像形成を不可とすることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 画像形成モードの使用が不許可となったときは、これをユーザーに通知することを特徴とする請求項1〜13のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 複数の画像形成部は、少なくとも、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体の静電像を可視像とするためのトナーを含む現像剤が装填された現像装置とを含むことを特徴とする請求項1〜14のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 複数の画像形成部は、静電潜像が形成される1つ以上の像担持体と、各々の像担持体に対応して複数配置され、前記像担持体の静電像を可視像とするためのトナーを含む現像剤が装填された現像装置とを含むことを特徴とする請求項15の画像形成装置。
- 2個の像担持体にそれぞれ3個づつの現像装置を配していることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
- 1個の像担持体に6個の現像装置を配していることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
- 各像担持体の対応づけられる複数の現像装置は、回転体に具備され、回転体が回転することで、現像する現像装置を切り替えることを特徴とする請求項17又は18に記載の画像形成装置。
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