JP2004145137A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】像担持体が複数ある画像形成装置において、安価でそして高速で常に安定なカラーバランスを表現できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】静電像が形成される複数の像担持体1a、1bと、各々の像担持体に対応する複数の現像装置41〜43、44〜46と、を備え、少なくとも一つの像担持体には、混色することで無彩色を形成可能な色相の現像剤を収容した現像装置を組み合わせて対応させる。
【選択図】 図1
【解決手段】静電像が形成される複数の像担持体1a、1bと、各々の像担持体に対応する複数の現像装置41〜43、44〜46と、を備え、少なくとも一つの像担持体には、混色することで無彩色を形成可能な色相の現像剤を収容した現像装置を組み合わせて対応させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも4個以上の現像装置を具備し、多色画像を形成する電子写真方式、静電記録方式などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の最近の進歩とともに、ニーズのレベルも高くなり従来の4色画像形成装置に対して色数を増やす電子写真方式などの画像形成装置が提案され、一部実現されている。
【0003】
それらは、従来の一般的なシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に加え、例えば赤、青、緑や金、銀、蛍光色等の特色に対応するものや、インクジェット方式では一般的な淡いシアン、淡いマゼンタなどを加えるものなどさまざまであるが、目的は、それぞれ画質的に差別化することである。
【0004】
その場合の画像形成装置はさまざまなタイプがあるが、例えば6色の画像形成装置を考えると一般的には、リーダ部1Rとプリンタ部1Pとを有し、プリンタ部1Pは、図6に示すようなタンデム型、或いは、図7に示すような1つの像担持体型、或いは、図8に示すような、2つの像担持体型(例えば、特許文献1参照)、更には、図9に示す2つの像担持体に各々ロータリ切替の現像装置が対応しているタイプ、のものが考えられる。
【0005】
更に説明すると、図6に示すタンデム型の画像形成装置は、6つの像担持体1a、1b、1c、1d、1e、1fにそれぞれ異なる分光特性の現像剤を装填した現像装置41、42、43、44、45、46を対応させ、それらを直列に配置したものである。この方式であれば、4色の画像形成装置をベースに考えた場合においても、画像の出力速度は同じにすることが可能なため、生産性重視のタイプと言える。
【0006】
一方で、図7に示す一つの像担持体1に対して6個の現像装置41、42、43、44、45、46を対応させた画像形成装置では、現像装置41、42、43、44、45、46は、これら現像装置41、42、43、44、45、46を担持したロータリ部(回転体)4を回転することにより、現像装置41、42、43、44、45、46を切り替えながら現像を行う。従って、像担持体1に形成された各色毎の画像を中間転写体5に一次転写し、中間転写体5上で多重転写を行い、6色すべて転写し終わった段階で、給紙装置71、72、73などから送給される転写材に二次転写ローラ56の作用の下に2次転写する構成をとっている。このように構成することで、スペースを最小限にしながら6色画像を出力することが可能になっている。
【0007】
図8に示すタイプの画像形成装置は、上記図6、図7で示すタイプの折衷案の形である。つまり、このタイプの画像形成装置は、直列に配列された2つの像担持体1a、1bに対してそれぞれ2個の現像装置41、42;43、44を対応させた構成とされ、両者の特徴をバランスよく組み合わせた画像形成装置であり、小型、安価、高速のニーズを満たすものである。
【0008】
図9に示すタイプの画像形成装置は、2つの像担持体1a、1bに対してそれぞれ、3個の現像装置41、42、43;44、45、46を備えたロータリ(回転体)4a、4bを配置し、回転体4a、4bを回転することにより、現像装置を切り替えながら現像を行う。そして、像担持体1a、1bに形成された各色の画像を中間転写体5に一次転写し、中間転写体5上で多重転写を行い、6色すべて転写し終わった段階で、給紙装置71、72、73などから送給される転写材に二次転写ローラ56の作用の下に2次転写する構成とされる。このタイプの画像形成装置は、図8に示す画像形成装置の構成にて、更に、露光−現像間の距離を一定にすることで更なる高画質化を図っている。
【0009】
ここで、現像剤の色と画質に関して述べる。
【0010】
一般的には、減法混色の場合、色の3原色は、シアン、マゼンタ、イエローといわれており、それらを3色加えるとグレー(無彩色)になる性質がある。
【0011】
また、すべての色は基本的にはこのシアン、マゼンタ、イエローのバランスを変えて組み合わせることで表現している。
【0012】
したがって、これらのバランスが崩れないように各色を安定して再現するさまざまな工夫がなされている。
【0013】
【特許文献1】
特開平4−204871号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、像担持体を複数もつ画像形成装置においては、そのカラーバランスが崩れやすいという問題がある。
【0015】
例えば、像担持体の長手方向の中心位置での各色(シアン、マゼンタ、イエロー)の濃度をバランスとったとしても像担持体に感度ムラがあったり、露光装置の光量ムラがあったりすると画像端部での色のバランスは崩れてしまう。
【0016】
そのために、露光装置の光量を長手方向で均一にする制御や、像担持体の感度に合わせて露光量を補正する制御などを行い均一にする工夫がなされている。
【0017】
しかし、周方向のムラやその他短期間に変動する潜像要因の補正を行うには補正制御のためのメモリー量の増加や複雑なシステム、頻繁な補正制御の実行など困難な課題が多い。
【0018】
そこで、本発明の目的は、像担持体が複数ある画像形成装置において、安価でそして高速で常に安定なカラーバランスを表現できる画像形成装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、静電像が形成される複数の像担持体と、前記像担持体の静電像を可視像とするための、各々の像担持体に対応する複数の現像装置と、を備えた画像形成装置において、
少なくとも一つの像担持体には、混色することで無彩色を形成可能な色相の現像剤を収容した現像装置を組み合わせて対応させることを特徴とする画像形成装置である。
【0020】
本発明の一実施態様によれば、2個の像担持体にそれぞれ3個づつの現像装置を配することができる。
【0021】
本発明の他の実施態様によれば、少なくとも一つの像担持体には、シアン、マゼンタ、イエローの現像剤を収容した現像装置が対応している。
【0022】
本発明の他の実施態様によれば、各像担持体の対応づけられる複数の現像装置は、回転体に具備され、回転体が回転することで、現像する現像装置を切り替える。
【0023】
本発明の他の実施態様によれば、複数の像担持体において静電潜像形成位置から現像位置までの距離が等しくされる。
【0024】
本発明の他の実施態様によれば、現像装置に収容される現像剤は、同一色相で明度の異なるものの組み合わせが複数ある。
【0025】
本発明の他の実施態様によれば、同一色相で明度の異なる現像剤のうちそれらの色相として、少なくとも、シアンとマゼンタを含む。
【0026】
本発明の他の実施態様によれば、3色足して無彩色になる組み合わせが複数ある場合には、その中で相対的に明度の近いものを組み合わせる。この時、少なくとも一つの像担持体には、薄いシアン、薄いマゼンタ及びイエローのトナーをそれぞれ収容した現像装置を対応させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0028】
実施例1
図1に、本発明の画像形成装置の一実施例である電子写真方式のフルカラー画像形成装置の概略断面構成を示す。本実施例のフルカラー画像形成装置は、上部にデジタルカラー画像リーダ部1Rを、下部にデジタルカラー画像プリンタ部1Pを有する。
【0029】
リーダ部1Rにおいて、原稿30を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ33により、フルカラーCCDセンサ34に集光しカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路を経て、不図示のビデオ処理ユニットにて画像処理を施され不図示の画像メモリを介してプリンタ部1Pに送出される。
【0030】
プリンタ部1Pには、リーダ部1Rからの信号のほか、コンピュータからの画像信号、FAXからの画像信号なども同様に送出されてくる。
【0031】
本実施例では、一例として、リーダ部1Rからの信号に基づきプリンタ部1Pが動作するものとして説明する。
【0032】
プリンタ部1Pにおいて、像担持体である2つの感光ドラム1a、1bは、各々図中矢印方向に回転自在に担持され、それぞれの感光ドラム1a、1bの周りに、前露光ランプ11a、11b、コロナ一次帯電器2a、2b、レーザ露光光学系3a、3b、電位センサ12a、12b、回転式現像装置保持部、即ち、回転体4a、4b、及び、各々の回転体4a、4bに分光特性の異なるトナーを装填された3個の現像装置41、42、43及び44、45、46、転写装置5a、5b、クリーニング器6a、6bを配置する。
【0033】
現像装置41〜46にて、現像装置41にはシアントナー、現像装置42にはマゼンタトナー、現像装置43にはイエロートナー、現像装置44には特色トナー、45には特色トナー、46にはブラックトナーが装填されている。特色トナーとしては、金、銀などのメタリック系トナーや、蛍光剤を含むトナーを装填することが可能である。
【0034】
また、本実施例にて、現像装置41〜46にはトナーとキャリアを混合させて用いる2成分現像剤が装填されているが、トナーのみの1成分現像剤でも問題はない。
【0035】
また、現像装置の数は本実施例では6個であるが、4個以上であればいくつでも構わない。
【0036】
レーザ露光光学系3(3a、3b)においてリーダ部1Rからの画像信号は、不図示のレーザ出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光ドラム1a、1bの面に投影される。
【0037】
プリンタ部画像形成時には感光ドラム1a、1bを矢印方向に回転させ、前露光ランプ11a、11b、で除電した後の感光ドラム1a、1bを一次帯電器2a、2b、により一様に帯電させて、それぞれの分解色ごとに露光し、感光ドラム1a、1b上に静電像を形成する。
【0038】
次に、回転体4a、4bを回転させ、所定の現像装置を感光ドラム1a、1b上の現像位置に移動させ、その後に現像装置を作動させて、感光ドラム1a、1b上の潜像を現像し、感光ドラム1a、1b上に樹脂と顔料を基体とした可視像(トナー像)を形成する。
【0039】
本実施例の画像形成装置は、このように構成することで、露光部から現像部までの距離を常に色によらず一定にすることが可能となり、色による出力画像特性の差が発生しにくい構成になっている。
【0040】
また、現像装置内のトナーは、図1に示すようにレーザ露光光学系3a、3bの間、及び、レーザ露光光学系3bの横に配置された各色毎のトナー収容部(ホッパー)61〜66から現像装置内のトナー比率(或いは、トナー量)を一定に保つように所望のタイミングにて随時補給される。
【0041】
感光ドラム1a、1b上に形成されたトナー像は、それぞれの転写装置5a、5bにおいて中間転写体としての中間転写ベルト5に一次転写され、そしてこの中間転写ベルト5上でそれぞれのトナー像が順次重ねられる。
【0042】
中間転写ベルト5は、駆動ローラ51、従動ローラ52、及び、ローラ53、54の間に張設され、駆動ローラ51によって駆動されている。また、中間転写ベルト5を挟んだ対向位置に転写クリーニング装置50を配置し、駆動ローラ51に対して接離可能に構成する。
【0043】
また、従動ローラ52の対向位置には、それぞれの感光ドラム1a、1bから転写された画像の位置ズレ及び濃度の検知を行う検知センサ55が配置されており、随時各画像形成部に画像濃度、トナー補給量、画像書き込みタイミング、及び画像書き込み開始位置等に対して補正を行っている。
【0044】
転写クリーニング装置50は、中間転写ベルト5上に必要色だけ画像を重ね終えた後に、駆動ローラ51に加圧され、転写材に転写した後の中間転写ベルト5上の残トナーをクリーニングする。
【0045】
一方、転写材は、各収納部71、72、73、或いは、手差し給紙部74から各々の給紙手段81、82、83或いは84によって一枚ずつ搬送され、レジストローラ85にて斜行を補正し、所望のタイミングにて中間転写ベルト5上のトナー像を転写材に転写する二次転写部56に搬送される。
【0046】
二次転写部56にて転写材上にトナー像が転写され、転写材は搬送部86を通り、熱ローラ定着器9にてトナー像を定着され、排紙トレー或いは後処理装置に排出される。
【0047】
他方、二次転写後の中間転写ベルト5は、前述のように転写残トナーを転写クリーニング装置50にてクリーニングされ、再び各画像形成部の一次転写工程に供する。
【0048】
また、転写材の両面に画像を形成する場合には、定着器9を転写材が通過後すぐに搬送パスガイド91を駆動し、転写材を搬送パス75を経て反転パス76にいったん導いた後、反転ローラ87の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、両面搬送パス77へと送られる。その後、両面搬送パス77を通過し両面搬送ローラ88にて斜行補正とタイミング取りを行い、所望のタイミングにてレジストローラ85へと搬送され、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を転写する。
【0049】
ここで、カラーバランスについて述べる。
【0050】
本画像形成装置の場合、色の表現は主には、シアン、マゼンタ、イエローの組み合わせで行う。特色トナーはそれ単体で用いる場合が多い。
【0051】
そこで、シアン、マゼンタ、イエローの3色が、異なる像担持体に分かれて配置された場合を考える。例えば、上記説明と異なり、今、一つ目の像担持体1aに対応して、シアントナーとマゼンタトナーをそれぞれ収容した現像装置が配置され、二つ目の像担持体1bに対応して、イエロートナーを収容した現像装置が対応して配置されているとする。
【0052】
この場合に、像担持体1a、1bの特性や、露光装置の特性などがまったく同じであれば、混色して色表現する際にまったく問題は発生しないが、現実的には何らかの違いが発生することが多い。
【0053】
例えば、図2に示すような感度特性のムラがおのおのの像担持体1a、1bにあったとする。図2において、縦軸には128レベル(256レベルの階調数がある場合)の露光時の像担持体表面電位を示しており、横軸は手前から奥にかけての位置を示している。
【0054】
このような像担持体1a、1bを用いてシアン、マゼンタ、イエローの3色でのグレーを画像形成すると、図3に示すようなb*(CIE L*a*b*のうちのb*)特性を示す。つまり、本来のグレーはb*が0であるべきなのに対して、図3のように色づいてしまうのである。
【0055】
このような現象が発生すると画質劣化となるため、カラーバランスが像担持体や露光装置のばらつきによって変化しないよう、本実施例においては、シアン、マゼンタ、イエローの各トナーを収容した現像装置41、42、43は同一の像担持体1aに対応させて配置されている。
【0056】
従って、本実施例では、例え、図2のシアン、マゼンタ用の像担持体1aの感度特性のムラがあったとしても、3色で形成するグレーのb*成分は図4に示すように一定である。そのかわり、L*特性に関しては一定とならないが、色むらがなくなるだけユーザから見た印象はかなり改善することができる。
【0057】
実際にはグレーだけでなく、シアン、マゼンタ、イエローの混色で表現できる他の色に対しても同様のことが言え、シアン、マゼンタ、イエローを同一像担持体に対応させることで、色むらの発生する可能性を前記3色を複数の像担持体で画像形成する場合に比べ大幅に減らすことが可能となる。
【0058】
像担持体関連のムラ発生要因としては、ここで記述した像担持体の感度ムラのほかに、像担持体の膜厚ムラや、露光装置の露光量ムラ、スポット径ムラ、帯電器の帯電ムラ、などさまざまなものがあり、今回の対策はその全てに対して有効である。
【0059】
技術的には電気的に像担持体のシェーディングを行ったりすることで、複数の像担持体間の色むらも補正することは可能であるが、そのためには、部品精度や制御精度アップやメモリーのコストアップ等のさまざまなコストアップ要因が発生してしまう。
【0060】
このように、本発明は、色むら対策が安価に達成され、コスト対効果の面で優れている。
【0061】
以上より、2つの像担持体を備えた6色の画像形成装置において、シアン、マゼンタ、イエローを同一の像担持体に組み合わせることにより、色むらのない高画質な画像を安価に、高速で出力可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
【0062】
実施例2
以下、本発明に係る第2実施例の画像形成装置を説明する。
【0063】
本実施例の画像形成装置は、実施例1にて説明した図1に示す画像形成装置と同じ構成とされるが、ただ、現像装置の配置のみを異ならせる。
【0064】
つまり、本実施例の画像形成装置においては、現像装置41にはシアントナー、現像装置42にはマゼンタトナー、現像装置43にはブラックトナー、現像装置44には薄いシアントナー、現像装置45には薄いマゼンタトナー、現像装置46にはイエロートナーが装填されている。
【0065】
ここで、濃淡トナーに関して説明する。
【0066】
本実施例では、濃淡トナーはシアンとマゼンタに対して用いている。シアン、マゼンタにおいて粒状感を低減することで、画像全体の粒状感を大幅に減らすことが可能である。
【0067】
シアン、マゼンタの濃淡トナーのそれぞれの濃度は、濃トナーが0.6mg/cm2で1.6、淡トナーが0.6mg/cm2で0.8となるように顔料量を調整している。
【0068】
これらを上手くつなげながら画像形成することで、低濃度部では粒状感を低減し、高濃度部ではトナー消費量を抑えることが可能となる。基本的な濃淡トナーの入出力特性としては、図5に示すようなものが一般的である。
【0069】
このように濃淡トナーをつないで画像形成する場合、グレーを形成する場合には淡トナーを用いる比率が高くなる。
【0070】
また、一般に人間の目は明るい部分での色差に対して敏感であるといわれており、同じ濃度差が発生するとすると明るい色の方での影響が強いことになる。
【0071】
以上より、本実施例においては、シアン、マゼンタ、イエローを組み合わせる場合に、濃シアン、濃マゼンタと、イエローとを組み合わせるのではなく、淡(薄い)シアン、淡(薄い)マゼンタと、イエローとを組み合わせて、即ち、相対的に明度の近いものを組み合わせて同一の像担持体に対応して配置している。
【0072】
上述のように、本発明によれば、2つの像担持体を持ち、濃淡を含む6色の画像形成装置において、淡シアン、淡マゼンタ、イエローを、即ち、相対的に明度の近いものを同一の像担持体に対応して組み合わせることにより、色むらのない高画質な画像を安価に、高速で出力可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、静電像が形成される複数の像担持体と、像担持体の静電像を可視像とするための、各々の像担持体に対応する複数の現像装置と、を備えた画像形成装置において、少なくとも一つの像担持体には、混色することで無彩色を形成可能な色相の現像剤を収容した現像装置を組み合わせて対応させる構成とされるので、カラーバランスの崩れを最小限に抑え、色むらの少ない高画質な画像を安価に、そして、高速で出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のフルカラー画像形成装置の概略断面構成図である。
【図2】実施例1における像担持体の長手方向の感度ムラを示す図である。
【図3】実施例1において感度ムラのある異なる像担持体で3色グレーを形成した場合の長手方向のb*変化を示す図である。
【図4】実施例1における感度ムラのある同一の像担持体の3色グレーの長手方向のb*変化を示す図である。
【図5】実施例2における濃淡トナーの入出力特性を示す図である。
【図6】6色画像形成装置の構成をタンデム型で実現した画像形成装置の概略断面構成図である。
【図7】6色画像形成装置の構成を1つの感光ドラムで実現した画像形成装置の概略断面構成図である。
【図8】2つの感光ドラムで実現した画像形成装置の概略断面構成図である。
【図9】2つの感光ドラムで実現した回転現像装置が設けられた画像形成装置の概略断面構成図である。
【符号の説明】
1(1a〜1f) 感光ドラム(像担持体)
2(2a〜2f) 帯電器
3(3a〜3c) 露光装置
4(4a、4b) 回転体(回転式現像装置保持部)
5 中間転写ベルト(中間転写体)
40〜46 現像装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも4個以上の現像装置を具備し、多色画像を形成する電子写真方式、静電記録方式などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の最近の進歩とともに、ニーズのレベルも高くなり従来の4色画像形成装置に対して色数を増やす電子写真方式などの画像形成装置が提案され、一部実現されている。
【0003】
それらは、従来の一般的なシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に加え、例えば赤、青、緑や金、銀、蛍光色等の特色に対応するものや、インクジェット方式では一般的な淡いシアン、淡いマゼンタなどを加えるものなどさまざまであるが、目的は、それぞれ画質的に差別化することである。
【0004】
その場合の画像形成装置はさまざまなタイプがあるが、例えば6色の画像形成装置を考えると一般的には、リーダ部1Rとプリンタ部1Pとを有し、プリンタ部1Pは、図6に示すようなタンデム型、或いは、図7に示すような1つの像担持体型、或いは、図8に示すような、2つの像担持体型(例えば、特許文献1参照)、更には、図9に示す2つの像担持体に各々ロータリ切替の現像装置が対応しているタイプ、のものが考えられる。
【0005】
更に説明すると、図6に示すタンデム型の画像形成装置は、6つの像担持体1a、1b、1c、1d、1e、1fにそれぞれ異なる分光特性の現像剤を装填した現像装置41、42、43、44、45、46を対応させ、それらを直列に配置したものである。この方式であれば、4色の画像形成装置をベースに考えた場合においても、画像の出力速度は同じにすることが可能なため、生産性重視のタイプと言える。
【0006】
一方で、図7に示す一つの像担持体1に対して6個の現像装置41、42、43、44、45、46を対応させた画像形成装置では、現像装置41、42、43、44、45、46は、これら現像装置41、42、43、44、45、46を担持したロータリ部(回転体)4を回転することにより、現像装置41、42、43、44、45、46を切り替えながら現像を行う。従って、像担持体1に形成された各色毎の画像を中間転写体5に一次転写し、中間転写体5上で多重転写を行い、6色すべて転写し終わった段階で、給紙装置71、72、73などから送給される転写材に二次転写ローラ56の作用の下に2次転写する構成をとっている。このように構成することで、スペースを最小限にしながら6色画像を出力することが可能になっている。
【0007】
図8に示すタイプの画像形成装置は、上記図6、図7で示すタイプの折衷案の形である。つまり、このタイプの画像形成装置は、直列に配列された2つの像担持体1a、1bに対してそれぞれ2個の現像装置41、42;43、44を対応させた構成とされ、両者の特徴をバランスよく組み合わせた画像形成装置であり、小型、安価、高速のニーズを満たすものである。
【0008】
図9に示すタイプの画像形成装置は、2つの像担持体1a、1bに対してそれぞれ、3個の現像装置41、42、43;44、45、46を備えたロータリ(回転体)4a、4bを配置し、回転体4a、4bを回転することにより、現像装置を切り替えながら現像を行う。そして、像担持体1a、1bに形成された各色の画像を中間転写体5に一次転写し、中間転写体5上で多重転写を行い、6色すべて転写し終わった段階で、給紙装置71、72、73などから送給される転写材に二次転写ローラ56の作用の下に2次転写する構成とされる。このタイプの画像形成装置は、図8に示す画像形成装置の構成にて、更に、露光−現像間の距離を一定にすることで更なる高画質化を図っている。
【0009】
ここで、現像剤の色と画質に関して述べる。
【0010】
一般的には、減法混色の場合、色の3原色は、シアン、マゼンタ、イエローといわれており、それらを3色加えるとグレー(無彩色)になる性質がある。
【0011】
また、すべての色は基本的にはこのシアン、マゼンタ、イエローのバランスを変えて組み合わせることで表現している。
【0012】
したがって、これらのバランスが崩れないように各色を安定して再現するさまざまな工夫がなされている。
【0013】
【特許文献1】
特開平4−204871号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、像担持体を複数もつ画像形成装置においては、そのカラーバランスが崩れやすいという問題がある。
【0015】
例えば、像担持体の長手方向の中心位置での各色(シアン、マゼンタ、イエロー)の濃度をバランスとったとしても像担持体に感度ムラがあったり、露光装置の光量ムラがあったりすると画像端部での色のバランスは崩れてしまう。
【0016】
そのために、露光装置の光量を長手方向で均一にする制御や、像担持体の感度に合わせて露光量を補正する制御などを行い均一にする工夫がなされている。
【0017】
しかし、周方向のムラやその他短期間に変動する潜像要因の補正を行うには補正制御のためのメモリー量の増加や複雑なシステム、頻繁な補正制御の実行など困難な課題が多い。
【0018】
そこで、本発明の目的は、像担持体が複数ある画像形成装置において、安価でそして高速で常に安定なカラーバランスを表現できる画像形成装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、静電像が形成される複数の像担持体と、前記像担持体の静電像を可視像とするための、各々の像担持体に対応する複数の現像装置と、を備えた画像形成装置において、
少なくとも一つの像担持体には、混色することで無彩色を形成可能な色相の現像剤を収容した現像装置を組み合わせて対応させることを特徴とする画像形成装置である。
【0020】
本発明の一実施態様によれば、2個の像担持体にそれぞれ3個づつの現像装置を配することができる。
【0021】
本発明の他の実施態様によれば、少なくとも一つの像担持体には、シアン、マゼンタ、イエローの現像剤を収容した現像装置が対応している。
【0022】
本発明の他の実施態様によれば、各像担持体の対応づけられる複数の現像装置は、回転体に具備され、回転体が回転することで、現像する現像装置を切り替える。
【0023】
本発明の他の実施態様によれば、複数の像担持体において静電潜像形成位置から現像位置までの距離が等しくされる。
【0024】
本発明の他の実施態様によれば、現像装置に収容される現像剤は、同一色相で明度の異なるものの組み合わせが複数ある。
【0025】
本発明の他の実施態様によれば、同一色相で明度の異なる現像剤のうちそれらの色相として、少なくとも、シアンとマゼンタを含む。
【0026】
本発明の他の実施態様によれば、3色足して無彩色になる組み合わせが複数ある場合には、その中で相対的に明度の近いものを組み合わせる。この時、少なくとも一つの像担持体には、薄いシアン、薄いマゼンタ及びイエローのトナーをそれぞれ収容した現像装置を対応させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0028】
実施例1
図1に、本発明の画像形成装置の一実施例である電子写真方式のフルカラー画像形成装置の概略断面構成を示す。本実施例のフルカラー画像形成装置は、上部にデジタルカラー画像リーダ部1Rを、下部にデジタルカラー画像プリンタ部1Pを有する。
【0029】
リーダ部1Rにおいて、原稿30を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ33により、フルカラーCCDセンサ34に集光しカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路を経て、不図示のビデオ処理ユニットにて画像処理を施され不図示の画像メモリを介してプリンタ部1Pに送出される。
【0030】
プリンタ部1Pには、リーダ部1Rからの信号のほか、コンピュータからの画像信号、FAXからの画像信号なども同様に送出されてくる。
【0031】
本実施例では、一例として、リーダ部1Rからの信号に基づきプリンタ部1Pが動作するものとして説明する。
【0032】
プリンタ部1Pにおいて、像担持体である2つの感光ドラム1a、1bは、各々図中矢印方向に回転自在に担持され、それぞれの感光ドラム1a、1bの周りに、前露光ランプ11a、11b、コロナ一次帯電器2a、2b、レーザ露光光学系3a、3b、電位センサ12a、12b、回転式現像装置保持部、即ち、回転体4a、4b、及び、各々の回転体4a、4bに分光特性の異なるトナーを装填された3個の現像装置41、42、43及び44、45、46、転写装置5a、5b、クリーニング器6a、6bを配置する。
【0033】
現像装置41〜46にて、現像装置41にはシアントナー、現像装置42にはマゼンタトナー、現像装置43にはイエロートナー、現像装置44には特色トナー、45には特色トナー、46にはブラックトナーが装填されている。特色トナーとしては、金、銀などのメタリック系トナーや、蛍光剤を含むトナーを装填することが可能である。
【0034】
また、本実施例にて、現像装置41〜46にはトナーとキャリアを混合させて用いる2成分現像剤が装填されているが、トナーのみの1成分現像剤でも問題はない。
【0035】
また、現像装置の数は本実施例では6個であるが、4個以上であればいくつでも構わない。
【0036】
レーザ露光光学系3(3a、3b)においてリーダ部1Rからの画像信号は、不図示のレーザ出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光ドラム1a、1bの面に投影される。
【0037】
プリンタ部画像形成時には感光ドラム1a、1bを矢印方向に回転させ、前露光ランプ11a、11b、で除電した後の感光ドラム1a、1bを一次帯電器2a、2b、により一様に帯電させて、それぞれの分解色ごとに露光し、感光ドラム1a、1b上に静電像を形成する。
【0038】
次に、回転体4a、4bを回転させ、所定の現像装置を感光ドラム1a、1b上の現像位置に移動させ、その後に現像装置を作動させて、感光ドラム1a、1b上の潜像を現像し、感光ドラム1a、1b上に樹脂と顔料を基体とした可視像(トナー像)を形成する。
【0039】
本実施例の画像形成装置は、このように構成することで、露光部から現像部までの距離を常に色によらず一定にすることが可能となり、色による出力画像特性の差が発生しにくい構成になっている。
【0040】
また、現像装置内のトナーは、図1に示すようにレーザ露光光学系3a、3bの間、及び、レーザ露光光学系3bの横に配置された各色毎のトナー収容部(ホッパー)61〜66から現像装置内のトナー比率(或いは、トナー量)を一定に保つように所望のタイミングにて随時補給される。
【0041】
感光ドラム1a、1b上に形成されたトナー像は、それぞれの転写装置5a、5bにおいて中間転写体としての中間転写ベルト5に一次転写され、そしてこの中間転写ベルト5上でそれぞれのトナー像が順次重ねられる。
【0042】
中間転写ベルト5は、駆動ローラ51、従動ローラ52、及び、ローラ53、54の間に張設され、駆動ローラ51によって駆動されている。また、中間転写ベルト5を挟んだ対向位置に転写クリーニング装置50を配置し、駆動ローラ51に対して接離可能に構成する。
【0043】
また、従動ローラ52の対向位置には、それぞれの感光ドラム1a、1bから転写された画像の位置ズレ及び濃度の検知を行う検知センサ55が配置されており、随時各画像形成部に画像濃度、トナー補給量、画像書き込みタイミング、及び画像書き込み開始位置等に対して補正を行っている。
【0044】
転写クリーニング装置50は、中間転写ベルト5上に必要色だけ画像を重ね終えた後に、駆動ローラ51に加圧され、転写材に転写した後の中間転写ベルト5上の残トナーをクリーニングする。
【0045】
一方、転写材は、各収納部71、72、73、或いは、手差し給紙部74から各々の給紙手段81、82、83或いは84によって一枚ずつ搬送され、レジストローラ85にて斜行を補正し、所望のタイミングにて中間転写ベルト5上のトナー像を転写材に転写する二次転写部56に搬送される。
【0046】
二次転写部56にて転写材上にトナー像が転写され、転写材は搬送部86を通り、熱ローラ定着器9にてトナー像を定着され、排紙トレー或いは後処理装置に排出される。
【0047】
他方、二次転写後の中間転写ベルト5は、前述のように転写残トナーを転写クリーニング装置50にてクリーニングされ、再び各画像形成部の一次転写工程に供する。
【0048】
また、転写材の両面に画像を形成する場合には、定着器9を転写材が通過後すぐに搬送パスガイド91を駆動し、転写材を搬送パス75を経て反転パス76にいったん導いた後、反転ローラ87の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、両面搬送パス77へと送られる。その後、両面搬送パス77を通過し両面搬送ローラ88にて斜行補正とタイミング取りを行い、所望のタイミングにてレジストローラ85へと搬送され、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を転写する。
【0049】
ここで、カラーバランスについて述べる。
【0050】
本画像形成装置の場合、色の表現は主には、シアン、マゼンタ、イエローの組み合わせで行う。特色トナーはそれ単体で用いる場合が多い。
【0051】
そこで、シアン、マゼンタ、イエローの3色が、異なる像担持体に分かれて配置された場合を考える。例えば、上記説明と異なり、今、一つ目の像担持体1aに対応して、シアントナーとマゼンタトナーをそれぞれ収容した現像装置が配置され、二つ目の像担持体1bに対応して、イエロートナーを収容した現像装置が対応して配置されているとする。
【0052】
この場合に、像担持体1a、1bの特性や、露光装置の特性などがまったく同じであれば、混色して色表現する際にまったく問題は発生しないが、現実的には何らかの違いが発生することが多い。
【0053】
例えば、図2に示すような感度特性のムラがおのおのの像担持体1a、1bにあったとする。図2において、縦軸には128レベル(256レベルの階調数がある場合)の露光時の像担持体表面電位を示しており、横軸は手前から奥にかけての位置を示している。
【0054】
このような像担持体1a、1bを用いてシアン、マゼンタ、イエローの3色でのグレーを画像形成すると、図3に示すようなb*(CIE L*a*b*のうちのb*)特性を示す。つまり、本来のグレーはb*が0であるべきなのに対して、図3のように色づいてしまうのである。
【0055】
このような現象が発生すると画質劣化となるため、カラーバランスが像担持体や露光装置のばらつきによって変化しないよう、本実施例においては、シアン、マゼンタ、イエローの各トナーを収容した現像装置41、42、43は同一の像担持体1aに対応させて配置されている。
【0056】
従って、本実施例では、例え、図2のシアン、マゼンタ用の像担持体1aの感度特性のムラがあったとしても、3色で形成するグレーのb*成分は図4に示すように一定である。そのかわり、L*特性に関しては一定とならないが、色むらがなくなるだけユーザから見た印象はかなり改善することができる。
【0057】
実際にはグレーだけでなく、シアン、マゼンタ、イエローの混色で表現できる他の色に対しても同様のことが言え、シアン、マゼンタ、イエローを同一像担持体に対応させることで、色むらの発生する可能性を前記3色を複数の像担持体で画像形成する場合に比べ大幅に減らすことが可能となる。
【0058】
像担持体関連のムラ発生要因としては、ここで記述した像担持体の感度ムラのほかに、像担持体の膜厚ムラや、露光装置の露光量ムラ、スポット径ムラ、帯電器の帯電ムラ、などさまざまなものがあり、今回の対策はその全てに対して有効である。
【0059】
技術的には電気的に像担持体のシェーディングを行ったりすることで、複数の像担持体間の色むらも補正することは可能であるが、そのためには、部品精度や制御精度アップやメモリーのコストアップ等のさまざまなコストアップ要因が発生してしまう。
【0060】
このように、本発明は、色むら対策が安価に達成され、コスト対効果の面で優れている。
【0061】
以上より、2つの像担持体を備えた6色の画像形成装置において、シアン、マゼンタ、イエローを同一の像担持体に組み合わせることにより、色むらのない高画質な画像を安価に、高速で出力可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
【0062】
実施例2
以下、本発明に係る第2実施例の画像形成装置を説明する。
【0063】
本実施例の画像形成装置は、実施例1にて説明した図1に示す画像形成装置と同じ構成とされるが、ただ、現像装置の配置のみを異ならせる。
【0064】
つまり、本実施例の画像形成装置においては、現像装置41にはシアントナー、現像装置42にはマゼンタトナー、現像装置43にはブラックトナー、現像装置44には薄いシアントナー、現像装置45には薄いマゼンタトナー、現像装置46にはイエロートナーが装填されている。
【0065】
ここで、濃淡トナーに関して説明する。
【0066】
本実施例では、濃淡トナーはシアンとマゼンタに対して用いている。シアン、マゼンタにおいて粒状感を低減することで、画像全体の粒状感を大幅に減らすことが可能である。
【0067】
シアン、マゼンタの濃淡トナーのそれぞれの濃度は、濃トナーが0.6mg/cm2で1.6、淡トナーが0.6mg/cm2で0.8となるように顔料量を調整している。
【0068】
これらを上手くつなげながら画像形成することで、低濃度部では粒状感を低減し、高濃度部ではトナー消費量を抑えることが可能となる。基本的な濃淡トナーの入出力特性としては、図5に示すようなものが一般的である。
【0069】
このように濃淡トナーをつないで画像形成する場合、グレーを形成する場合には淡トナーを用いる比率が高くなる。
【0070】
また、一般に人間の目は明るい部分での色差に対して敏感であるといわれており、同じ濃度差が発生するとすると明るい色の方での影響が強いことになる。
【0071】
以上より、本実施例においては、シアン、マゼンタ、イエローを組み合わせる場合に、濃シアン、濃マゼンタと、イエローとを組み合わせるのではなく、淡(薄い)シアン、淡(薄い)マゼンタと、イエローとを組み合わせて、即ち、相対的に明度の近いものを組み合わせて同一の像担持体に対応して配置している。
【0072】
上述のように、本発明によれば、2つの像担持体を持ち、濃淡を含む6色の画像形成装置において、淡シアン、淡マゼンタ、イエローを、即ち、相対的に明度の近いものを同一の像担持体に対応して組み合わせることにより、色むらのない高画質な画像を安価に、高速で出力可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、静電像が形成される複数の像担持体と、像担持体の静電像を可視像とするための、各々の像担持体に対応する複数の現像装置と、を備えた画像形成装置において、少なくとも一つの像担持体には、混色することで無彩色を形成可能な色相の現像剤を収容した現像装置を組み合わせて対応させる構成とされるので、カラーバランスの崩れを最小限に抑え、色むらの少ない高画質な画像を安価に、そして、高速で出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のフルカラー画像形成装置の概略断面構成図である。
【図2】実施例1における像担持体の長手方向の感度ムラを示す図である。
【図3】実施例1において感度ムラのある異なる像担持体で3色グレーを形成した場合の長手方向のb*変化を示す図である。
【図4】実施例1における感度ムラのある同一の像担持体の3色グレーの長手方向のb*変化を示す図である。
【図5】実施例2における濃淡トナーの入出力特性を示す図である。
【図6】6色画像形成装置の構成をタンデム型で実現した画像形成装置の概略断面構成図である。
【図7】6色画像形成装置の構成を1つの感光ドラムで実現した画像形成装置の概略断面構成図である。
【図8】2つの感光ドラムで実現した画像形成装置の概略断面構成図である。
【図9】2つの感光ドラムで実現した回転現像装置が設けられた画像形成装置の概略断面構成図である。
【符号の説明】
1(1a〜1f) 感光ドラム(像担持体)
2(2a〜2f) 帯電器
3(3a〜3c) 露光装置
4(4a、4b) 回転体(回転式現像装置保持部)
5 中間転写ベルト(中間転写体)
40〜46 現像装置
Claims (9)
- 静電像が形成される複数の像担持体と、前記像担持体の静電像を可視像とするための、各々の像担持体に対応する複数の現像装置と、を備えた画像形成装置において、
少なくとも一つの像担持体には、混色することで無彩色を形成可能な色相の現像剤を収容した現像装置を組み合わせて対応させることを特徴とする画像形成装置。 - 2個の像担持体にそれぞれ3個づつの現像装置を配していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 少なくとも一つの像担持体には、シアン、マゼンタ、イエローの現像剤を収容した現像装置が対応していることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 各像担持体の対応づけられる複数の現像装置は、回転体に具備され、回転体が回転することで、現像する現像装置を切り替えることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の画像形成装置。
- 複数の像担持体において静電潜像形成位置から現像位置までの距離が等しいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 現像装置に収容される現像剤は、同一色相で明度の異なるものの組み合わせが複数あることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 同一色相で明度の異なる現像剤のうちそれらの色相として、少なくとも、シアンとマゼンタを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 3色足して無彩色になる組み合わせが複数ある場合には、その中で相対的に明度の近いものを組み合わせることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 少なくとも一つの像担持体には、薄いシアン、薄いマゼンタ及びイエローのトナーをそれぞれ収容した現像装置を対応させることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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