JP2008040030A - 画像データ補正方法 - Google Patents

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Masahiro Okuyama
真寛 奥山
Tatsuya Tanaka
達哉 田中
Norihide Yasuoka
紀英 安岡
Tomoe Matsuoka
朋枝 松岡
Michiko Fujiwara
美智子 藤原
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Abstract


【課題】 像担持体の軸線方向に関する位置によるトナー濃度の差異を、少ないトナー消費量で精度良く補正することのできる画像データ補正方法を提供する。
【解決手段】 円筒状の表面を有する像担持体に、トナー像として、像担持体の周方向Yに延びる線状部分101が像担持体の軸線方向Xに間隔をあけて並ぶ第1パッチ画像100を、像担持体の軸線方向Xに沿って形成する。形成した第1パッチ画像100、またはこのパッチ画像100を記録紙に転写して定着させた第1印刷パッチ画像100aの濃度を、像担持体の軸線方向Xに関して複数の位置で検出する。検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、画像データの各画素の階調値を、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、像担持体の軸線方向Xに関する位置に応じて補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各画素が階調値で表される画像データに基づいて像担持体にトナー像を形成するにあたって、前記画像データを補正する画像データ補正方法に関する。
画像形成装置の1つとして、電子写真法を用いて画像を形成する画像形成装置(以下、「電子写真装置」ということがある)がある。電子写真装置は、像担持体であるドラム状の感光体(以下、「感光体ドラム」ということがある)の円筒状の表面を帯電させた後、形成すべき画像の画像データに基づいて露光して静電潜像を形成し、形成された静電潜像を現像してトナー像を形成し、そのトナー像を被転写体に転写して定着することによって画像を形成する。
帯電された感光体を露光する露光手段には、形成すべき画像の各画素が階調値で表される画像データが入力される。この画像データに基づいて、露光手段は感光体を露光する。感光体は予め定める軸線まわりに回転駆動され、この回転駆動される感光体に対して、露光手段の光源からの光が、感光体の軸線方向である主走査方向に走査される。露光手段の光源からの光は、感光体の回転駆動によって感光体の周方向である副走査方向に走査される。
露光によって静電潜像が形成された感光体には、現像手段によって現像剤中のトナーが供給され、これによって静電潜像が現像され、トナー像が形成される。現像手段は、現像剤担持体である現像ローラを介して現像剤中のトナーを感光体に供給する。現像剤担持体は予め定める軸線まわりに回転駆動される。現像剤担持体は、その軸線が感光体の軸線に平行になるように設けられる。
感光体の軸線方向全体にわたって感光体の軸線と現像剤担持体の軸線とが平行になっていないと、感光体と現像剤担持体との間隔が感光体の軸線方向に関する位置によって異なり、感光体の軸線方向に関する位置によってトナーの付着量に差が生じる。したがって画像データにおいて同一の階調値で表される画素であっても、感光体の軸線方向に関する位置によってトナー像の濃度が異なってしまうという不具合が生じる。また感光体と現像剤担持体との間隔が過度に大きくなると、トナーが付着すべき部分にトナーが付着されずに画像が欠けた状態になる、いわゆる画像欠けが生じる。
感光体の軸線方向に関する位置によるトナー濃度の差異を抑えるための技術として、パッチ画像を形成させて、そのパッチ画像を読込み、パッチ画像の濃度に基づいて画像データの各画素の階調値を補正する方法がある(たとえば、特許文献1および2参照)。
特許文献1には、感光体の軸線方向である主走査方向に関する位置によるトナー濃度の差異を抑えるための技術が開示されている。特許文献1に開示の技術によれば、被転写体における主走査方向の複数の位置に転写された矩形状のパッチ画像を読込み、各位置に転写されたパッチ画像の濃度を検出し、各濃度の差を算出し、その濃度差が所定の許容範囲内になるように主走査方向の露光出力を調整してトナー像の濃度を補正する。
特許文献2に開示の技術では、感光体の軸線方向である主走査方向に延びる線状部分が感光体の周方向である副走査方向に間隔をあけて並ぶラインパッチ画像を用いて、トナー像の濃度を調整する。
特開2001−66835号公報(第4−5欄,第1図) 特開2002−268298号公報(第5頁,第1図)
特許文献1および2に開示の技術のようにパッチ画像を形成して階調値を補正する場合、目的とする画像の形成以外にトナーが消費されることになるので、パッチ画像を形成するときのトナーの消費量は少ないほど好ましい。特許文献1に開示の技術では、パッチ画像を形成すべき領域全体にわたってトナーが付着されてパッチ画像が形成されるので、たとえばパッチ画像を形成すべき領域にトナーが付着されて形成されるトナー付着部とトナーが付着されない非トナー付着部とを含むパッチ画像が用いられる場合に比べて、パッチ画像を形成するときのトナーの消費量が多くなってしまうという問題がある。
特許文献2に開示の技術では、パッチ画像として、主走査方向に延びる線状部分が副走査方向に間隔をあけて並ぶラインパッチ画像が用いられる。画像が形成されるときには、感光体ドラムと現像ローラとの周速差により、主走査方向の一端である画像の先端の濃度が薄くなる「先端欠け」あるいは主走査方向の他端である画像の後端の濃度が薄くなる「後端欠け」が起き、「先端欠け」あるいは「後端欠け」の影響のため、特許文献2に開示の技術のように線状部分が主走査方向に延びるラインパッチ画像を用いると、パッチ画像の濃度の検出精度が低くなるという問題がある。パッチ画像の濃度の検出精度が低いと、パッチ画像の濃度を用いてトナー像の濃度を補正するときに、その補正の精度が低くなるという問題がある。
本発明の目的は、像担持体の軸線方向に関する位置によるトナー濃度の差異を、少ないトナー消費量で精度良く補正することのできる画像データ補正方法を提供することである。
本発明は、円筒状の表面を有し、前記表面にトナー像を担持可能な像担持体に、複数の画素から成り、各画素が階調値で表される画像データに基づいて、トナー像を形成するにあたって、前記画像データを補正する画像データ補正方法であって、
前記像担持体に、トナー像として、像担持体の周方向に延びる線状部分が像担持体の軸線方向に間隔をあけて並ぶパッチ画像を、前記軸線方向に沿って形成し、
形成したパッチ画像、またはこのパッチ画像を記録紙に転写して定着させた印刷パッチ画像の濃度を、前記軸線方向に関して複数の位置で検出し、
検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、前記画像データの各画素の階調値を、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、前記軸線方向に関する位置に応じて補正することを特徴とする画像データ補正方法である。
また本発明は、前記パッチ画像は、像担持体の軸線方向の両端部および両端部間の中央部に形成されることを特徴とする。
また本発明は、前記像担持体に、トナー像として、前記パッチ画像を前記軸線方向に沿って形成し、形成したパッチ画像、またはこのパッチ画像を記録紙に転写して定着させた印刷パッチ画像の濃度を、前記軸線方向に関して複数の位置で検出するとともに、前記像担持体に、トナー像として、異なる階調値による他のパッチ画像を、前記軸線方向に沿って形成し、形成した他のパッチ画像、またはこの他のパッチ画像を記録紙に転写して定着させた他の印刷パッチ画像の濃度を、前記軸線方向に関して複数の位置で検出し、
パッチ画像または印刷パッチ画像について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係と、他のパッチ画像または他の印刷パッチ画像について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係とに基づいて、前記画像データを中間調補正し、
パッチ画像または印刷パッチ画像について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、中間調補正した画像データを、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、前記軸線方向に関する位置に応じて補正することを特徴とする。
本発明によれば、像担持体に、トナー像としてパッチ画像を、像担持体の軸線方向に沿って形成し、形成したパッチ画像、またはこのパッチ画像を記録紙に転写して定着させた印刷パッチ画像の濃度を、前記軸線方向に関して複数の位置で検出する。画像データの各画素の階調値は、検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて補正される。この補正では、画像データの各画素の階調値は、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、前記軸線方向に関する位置に応じて補正される。したがって、たとえば像担持体と像担持体に現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体との間隔が像担持体の軸線方向に関する位置によって異なることなどに起因して、像担持体の軸線方向に関する位置によって同一の階調値でもトナー像の濃度が異なってしまうという不具合を防ぐことができる。
前記パッチ画像は、像担持体の周方向に延びる線状部分が像担持体の軸線方向に間隔をあけて並ぶ。前述の画像データの補正にあたって、このようなパッチ画像が形成されるので、パッチ画像を形成すべき領域全体にわたってトナーが付着されてパッチ画像が形成される場合に比べて、画像データの補正のためのトナー消費量を低減することができる。またパッチ画像における各線状部分は、像担持体の周方向に延びるので、像担持体の軸線方向に延びる場合に比べて、パッチ画像の濃度の検出精度を高くすることができる。
また本発明によれば、像担持体の軸線方向両端部および両端部間の中央部に、パッチ画像が形成されるので、画像データの補正のためのトナー消費量を可及的に低減することができる。
また本発明によれば、像担持体に、トナー像として、前記パッチ画像を前記軸線方向に沿って形成し、形成したパッチ画像、またはこのパッチ画像を記録紙に転写して定着させた印刷パッチ画像の濃度を、前記軸線方向に関して複数の位置で検出するともに、像担持体に、トナー像として、異なる階調値による他のパッチ画像を、前記軸線方向に沿って形成し、形成した他のパッチ画像、またはこの他のパッチ画像を記録紙に転写して定着させた他の印刷パッチ画像の濃度を、前記軸線方向に関して複数の位置で検出する。画像データは、パッチ画像または印刷パッチ画像について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係と、他のパッチ画像または他の印刷パッチ画像について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係とに基づいて、中間調補正される。中間調補正された画像データの各画素の階調値は、パッチ画像について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、前記軸線方向に関する位置に応じて補正される。
前述のように画像データが中間調補正されるので、像担持体の軸線方向に関する位置によって同一の階調値でも濃度が異なってしまう場合であっても、像担持体の軸線方向に沿って形成された他のパッチ画像を用いて中間調補正を的確に行なうことができる。しかも他のパッチ画像は、前記軸線方向に沿って形成され、このような他のパッチ画像、またはこの他のパッチ画像を記録紙に転写して定着させた印刷パッチ画像の濃度が、前記軸線方向に関して複数の位置で検出される。この場合、他のパッチ画像が前記周方向に沿って形成され、このような他のパッチ画像、またはこの他のパッチ画像を記録紙に転写して定着させた印刷パッチ画像の濃度が、前記周方向に関して複数の位置で検出される場合に比べて、他のパッチ画像の形成に要する時間、および他のパッチ画像または他の印刷パッチ画像の濃度の検出に要する時間を短縮することができ、ひいては画像データの補正に要する時間を短縮することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である画像データ補正方法に用いられるパッチ画像である第1パッチ画像100および他のパッチ画像である第2パッチ画像110の構成を簡略化して示す平面図である。図2は、本実施形態の画像データ補正方法を用いて画像データを補正する画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置40の構成を示す機能ブロック図である。図3は、図2に示すカラー画像形成装置40の構成を簡略化して示す断面図である。カラー画像形成装置40は、デジタルカラー複写機である。図3では、理解を容易にするために、一部分の厚み寸法を省略して示す。
第1パッチ画像100は、図3に示す像担持体である感光体1の円筒状の表面に形成される。第1パッチ画像100は、副走査方向である感光体1の周方向Yに延びる線状部分101が、主走査方向である感光体1の軸線方向Xに間隔をあけて並ぶ。第1パッチ画像100は、感光体1の軸線方向Xに沿って形成される。本実施形態では、第1パッチ画像100は、トナーが付着して形成される線状部分101と、トナーが付着されない白地部102とからなり、線状部分101と白地部102とが、感光体1の軸線方向Xに交互に配置されて形成される。第1パッチ画像100の各線状部分101は、同一の階調値で形成される。本実施形態では、第1パッチ画像100の各線状部分101はハーフトーンパッチとして形成される。各画素の階調数が0〜255で表される256階調である場合、各線状部分101の階調値は、たとえば128に選ばれる。
第1パッチ画像100の各線状部分101の軸線方向(主走査方向)Xにおける幅寸法W1は、たとえば423μmに選ばれ、各線状部分101の周方向(副走査方向)Yにおける長さ寸法L1は、たとえば21mmに選ばれる。第1パッチ画像100の各白地部102の軸線方向Xにおける幅寸法W2は、たとえば423μmに選ばれ、各白地部102の周方向Yにおける長さ寸法L2は、たとえば21mmに選ばれる。カラー画像出力装置30の解像度が600dpiであるとき、たとえば、第1パッチ画像100の各線状部分101には、軸線方向Xに3〜25個、望ましくは7〜10個のドットが含まれ、線状部分101同士間の白地部102にはセンサの視野に応じた個数のドットが含まれる。
本実施形態では、第1パッチ画像100とともに、第2パッチ画像110が形成される。第2パッチ画像110は、第1パッチ画像100と同様に、感光体1の周方向Yに延びる線状部分111が、感光体1の軸線方向Xに間隔をあけて並び、感光体1の軸線方向Xに沿って形成される。第2パッチ画像110は、トナーが付着して形成される線状部分111と、トナーが付着されない白地部112とからなり、線状部分111と白地部112とが、感光体1の軸線方向Xに交互に配置されて形成される。
第2パッチ画像110の各線状部分111の軸線方向Xにおける幅寸法W3は、たとえば423μmに選ばれ、各線状部分111の周方向Yにおける長さ寸法L3は、たとえば21mmに選ばれる。第2パッチ画像110の各白地部112の軸線方向Xにおける幅寸法W4は、たとえば423μmに選ばれ、各白地部112の周方向Yにおける長さ寸法L4は、たとえば21mmに選ばれる。カラー画像出力装置30の解像度が600dpiであるとき、たとえば、第2パッチ画像110の各線状部分111には、軸線方向に3〜25個、望ましくは7〜10個のドットが含まれ、線状部分111同士間の白地部112にはセンサの視野に応じた個数のドットが含まれる。
本実施形態では、第2パッチ画像110は、感光体1の軸線方向Xにおける両端部および両端部間の中央部にそれぞれ1つが形成され、感光体1の軸線方向Xにおける一端部と中央部との間に3個が形成され、軸線方向Xにおける他端部と中央部との間に3個が形成される。第2パッチ画像110は、互いに異なる階調値で形成される。本実施形態では、第2パッチ画像110は、感光体1の軸線方向Xの一端部から他端部に向かって、出力階調値の低い順に配置される。
カラー画像形成装置40は、画像処理手段を構成するカラー画像処理装置10と、読取手段を構成するカラー画像入力装置20と、出力手段を構成するカラー画像出力装置30と、操作入力手段を構成する操作パネル50と、制御部51とを含んで構成される。以下、カラー画像処理装置10を単に「画像処理装置10」といい、カラー画像入力装置20を単に「画像入力装置20」といい、カラー画像出力装置30を単に「画像出力装置30」ということがある。
カラー画像処理装置10は、カラー画像入力装置20から与えられる画像データを入力画像データとして入力して、入力画像データの階調値よりも低い階調値の画像データを出力画像データとして生成して出力し、出力画像データをカラー画像出力装置30に与える。
カラー画像処理装置10は、A/D変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、領域分離処理部14、色補正部15、黒生成下色除去部16、空間フィルタ処理部17、出力階調補正部18および階調再現処理部19を含んで構成される。
カラー画像入力装置20は、たとえば電荷結合素子(Charge Coupled Device:略称CCD)を備えるスキャナ装置によって実現される。本実施形態においてカラー画像入力装置20は、図3に示すように画像読取部8と原稿送給部9とを含んで構成される。
原稿送給部9は、複写されるべき原稿を自動的に送給する両面自動原稿送り装置(
Reversing Automatic Document Feeder;略称RADF)70と、RADF70から送給された原稿が予め定められる位置に載置される原稿台71と、原稿受けトレイ72とを含む。RADF70は、原稿台71に対して予め定められる位置関係を有するとともに開閉可能な状態で装置本体に支持される。RADF70は、原稿の一方の面が原稿台71の予め定められる位置であって画像読取部8に対向する位置に載置されるように原稿を搬送し、この一方の面についての画像情報の読取りが終了すると、原稿を原稿受けトレイ72へ排出する。原稿の一方の面と他方の面とを複写する場合には、RADF70は、原稿の一方の面についての画像情報の読取りが終了すると、原稿の他方の面が原稿台71の予め定められる位置であって画像読取部8に対向する位置に載置されるように原稿を反転して搬送し、他方の面についての画像情報の読取りが終了すると、原稿を原稿受けトレイ72へ排出する。複数枚数の原稿の複写を行なう場合には、1枚目の原稿の両面または片面の画像情報の読取りが終了し、原稿が原稿受けトレイ72に排出されると、次の原稿に対して前述の原稿の搬送および表裏反転の動作が行われる。以上の原稿の搬送および表裏反転の動作は、カラー画像形成装置40の全体動作に関連して制御される。
画像読取部8は、原稿台71の下方に配置され、RADF70によって原稿台71上に搬送されてきた原稿の画像情報を読取る動作を行なう手段であり、原稿台71の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体である第1走査ユニット73および第2走査ユニット74と、光学レンズ75と、CCDラインセンサ76とを含む。CCDラインセンサ76は、複数の電荷結合素子(Charge Coupled Device:略称CCD)を含む。
第1走査ユニット73は、読取るべき原稿画像表面を露光する露光ランプ77と、原稿からの反射光像を予め定められる方向に偏向する第1ミラー78とを備え、原稿台71の下面に対して一定の距離を保ちながら予め定められる走査速度で往復移動する。第2走査ユニット74は、第1走査ユニット73の第1ミラー78によって偏向された原稿からの反射光像をさらに予め定められる方向に偏向する第2ミラー79および第3ミラー80を備え、第1の走査ユニット73と一定の速度関係を保って原稿台71の下面に沿って平行に往復移動する。
光学レンズ75は、第2走査ユニット74の第3ミラー80によって偏向された原稿からの反射光像を縮小し、CCDラインセンサ76の予め定められる位置に結像させる。CCDラインセンサ76は、光学レンズ75によって結像された白黒原稿またはカラー原稿からの反射光像を、光電変換して電気信号として出力する。本実施形態においてCCDラインセンサ76は、原稿からの反射光像を、赤色(red;略称R)、緑色(green;略称G)および青色(blue;略称B)の各色成分に色分解し、順次光電変換して電気信号とし、ラインセンサ毎に画像ラインデータとして出力する3ラインのカラー用CCDである。CCDラインセンサ76から電気信号として出力される入力画像データは、図2に示すカラー画像処理装置10に入力される。
画像入力装置20は、原稿画像が記録された紙などの記録媒体からの反射光像を、画像読取部8によってR(赤)成分のアナログ信号、G(緑)成分のアナログ信号およびB(青)成分のアナログ信号としてそれぞれ読取って、このR成分のアナログ信号、G成分のアナログ信号およびB成分のアナログ信号をそれぞれ画像処理装置10に与える。以下、R成分のアナログ信号、G成分のアナログ信号およびB成分のアナログ信号を総称してRGBのアナログ信号と記載する場合がある。RGBのアナログ信号は、入力画像データである。
画像入力装置20から与えられる入力画像データは、画像処理装置10内を、A/D変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、領域分離処理部14、色補正部15、黒生成下色除去部16、空間フィルタ処理部17、出力階調補正部18、および階調再現処理部19の順で送られて、所定の処理が行われた後、C(シアン)成分のデジタル信号、M(マゼンタ)成分のデジタル信号、Y(イエロー)成分のデジタル信号およびK(ブラック)成分のデジタル信号として、カラー画像出力装置30にそれぞれ出力される。以下、C成分のデジタル信号、M成分のデジタル信号およびY成分のデジタル信号を総称する場合、CMYのデジタル信号と記載し、C成分のデジタル信号、M成分のデジタル信号、Y成分のデジタル信号およびK成分のデジタル信号を総称する場合CMYKのデジタル信号と記載する。
A/D(アナログ/デジタル)変換部11は、カラー画像入力装置20から与えられるRGBのアナログ信号を、標本化および量子化することによってR成分のデジタル信号、G成分のデジタル信号およびB成分のデジタル信号にそれぞれ変換する。以下、R成分のデジタル信号、G成分のデジタル信号およびB成分のデジタル信号を総称する場合、RGBのデジタル信号と記載する。A/D変換部11は、RGBのデジタル信号をシェーディング補正部12に与える。シェーディング補正部12は、A/D変換部11から与えられるRGBのデジタル信号に、画像入力装置20の照明系、結像系および撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。
入力階調補正部13は、シェーディング補正部12によって各種の歪みが取り除かれたRGBのデジタル信号のカラーバランスを整える。シェーディング補正部12から与えられるRGBのデジタル信号は、原稿画像が記録された紙などの記録媒体からの反射光の反射率を表す反射率信号である。入力階調補正部13は、RGBのデジタル信号のカラーバランスを整えるのと同時に、反射率を表す反射率信号を、カラー画像処理装置10において扱い易い信号、ここでは濃度を表す濃度信号に変換する。入力階調補正部13は、濃度を表す濃度信号に変換されたRGBのデジタル信号を、領域分離処理部14に与える。
領域分離処理部14は、入力階調補正部13から与えられるRGBのデジタル信号に応じて、画像データの各画素が、文字領域、網点領域および印画紙写真領域(連続階調領域)などの複数の領域のいずれの領域に属するものであるのかを判断して、画像データの領域を分離する。領域分離処理部14は、画像データの各画素が、文字領域、網点領域および印画紙写真領域のうち、どの領域に属するのかを、次のようにして判断する。たとえば、注目画素を含み、n×m画素(記号nおよびmは、2以上の自然数であり、たとえばn=15、m=15に選ばれる)の範囲、すなわち主走査方向Xにn画素、副走査方向Yにm画素の範囲における最小濃度値と最大濃度値との差分である最大濃度差と、隣接する画素の濃度差の絶対値の総和である総和濃度繁雑度を算出し、文字領域、網点領域および印画紙写真領域にそれぞれ対応して予め定める閾値と比較して、画像データの各画素が、文字領域、網点領域および印画紙写真領域のうち、どの領域に属するのかを判断する。
領域分離処理部14は、画像データの領域を分離した結果に基づき、画素が属する画像領域の種類を表す、すなわち注目画素が、文字領域、網点領域および印画紙写真領域のうち、どの領域に属しているかを示す領域識別信号(属性情報)を、色補正部15、黒生成下色除去部16、空間フィルタ処理部17および階調再現処理部19に与えるとともに、入力階調補正部13から出力されたRGBのデジタル信号を、そのまま後段の色補正部15に与える。
色補正部15は、入力階調補正部13から与えられるRGBのデジタル信号を、CMYのデジタル信号にそれぞれ変換して黒生成下色除去部16に与える。色補正部15では、色を忠実に再現するために、不要吸収成分を含むCMY(Cyan-Magenta-Yellow)色材の
分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。色補正部15では、入力されるRGBのデジタル信号と、出力するCMYのデジタル信号との対応関係をLUT(Look Up
Table)として保持し、このLUTを用いて、RGBのデジタル信号をCMYのデジタル信号に変換してもよく、また変換行列を用いるカラーマスキング法によって、RGBのデジタル信号をCMYのデジタル信号に変換してもよい。
たとえばカラーマスキング法を用いる場合には、所定のCMYのデジタル信号をカラー画像出力装置30にそれぞれ与えた場合に出力される画像の色のL値[CIE1976L信号(CIE:Commission International de l ’Eclairage :国際照明委員会、L:明度、a:色度、b:色度)]と同じL値をもつカラーパッチを、カラー画像入力装置20が読み込んだときに得られるRGBのデジタル信号であるRGBデータと、カラー画像出力装置30に与えたCMYのデジタル信号であるCMYデータの組を多数用意し、それらの組合わせから変換行列の係数を算出して、これらの係数を用いて色補正処理を行なう。より精度を高めたい場合は、二次以上の高次の項を加えればよい。
黒生成下色除去部16は、色補正部15から与えられる色補正後の3色のデジタル信号であるCMYのデジタル信号に基づいて黒(K)のデジタル信号を生成する黒生成処理を行なう。また黒生成下色除去部16は、色補正部15から与えられるCMYのデジタル信号と、黒のデジタル信号とが重なる部分、すなわちCMYのデジタル信号のうちの黒成分を差し引いて、新たなCMYのデジタル信号を生成する処理を行なう。したがって黒生成下色除去部16は、色補正部15から与えられる色補正後のCMYの3色信号をCMYKの4色信号に変換して、空間フィルタ処理部17に与える。
空間フィルタ処理部17は、黒生成下色除去部16から与えられるCMYKのデジタル信号によって表される入力画像データに対して、領域識別信号に応じてデジタルフィルタを用いた空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって、出力画像データを、カラー画像出力装置30によって画像として出力したときに、この出力された画像の「ぼやけ」および「粒状性」の劣化を防ぐように処理する。
領域分離処理部14において文字領域として分離された領域には、特に黒文字または色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部17において、空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理で高周波成分を強調する処理が行なわれる。また領域分離処理部14において網点領域として分離された領域には、空間フィルタ処理部17において、入力網点成分を除去するためのローパスフィルタ処理が施される。また領域分離処理部14において写真領域として分離された領域には、空間フィルタ処理部17において、同じ値を返すフィルタを用いて処理することによって高周波成分および低周波成分を強調する処理は行わないか、あるいは、高周波成分または低周波成分を多少強調する処理が行われる。
出力階調補正部18は、カラー画像出力装置30の出力階調特性を調整するために出力階調補正処理を行なう。本実施形態において出力階調補正部18は、出力階調補正処理として、カラー画像形成装置30に備わる感光体1の軸線方向Xに関する位置によるトナーの濃度の差異を補正する処理を行なう。また出力階調補正部18は、中間調を表す階調値を補正する中間調補正処理を行なう。また出力階調補正部18は、濃度信号によって表されるCMYKのデジタル信号を、カラー画像出力装置30の特性値である網点面積率を表すデジタル信号に変換する処理を行なう。出力階調補正部18に入力される入力画像データは、C、M、YおよびKの各色の濃度値によって構成されるが、出力階調補正部18における出力階調補正処理は、C、M、YおよびKのいずれの色であっても同様であるので、以下の説明では、1つの色の濃度値についての処理のみを説明し、他の色に対する処理については説明を省略する。
階調再現処理部19は、空間フィルタ処理部17と同様に、CMYKのデジタル信号で表される画像データに対して、領域識別信号に基づいて、最終的にカラー画像出力装置30に出力する出力画像データが、擬似的に階調を再現することができるように階調再現処理を施す。領域分離処理部14において文字領域として分離された領域については、空間フィルタ処理部17によって高周波成分が強調されるので、階調再現処理部19における階調再現処理として、高周波成分の再現に適した高解像度のスクリーンを用いたパターン化処理が行われる。前記スクリーンは、いわゆる網点または網掛けといわれるものであって、階調を再現するための網点または線のパターンである。階調再現処理では、前記網点または線のパターンで画像データを表す。高解像度のスクリーンとは、網点または線のパターンの繰返し周期が狭いものを指す。また領域分離処理部14において網点領域として分離された領域については、空間フィルタ処理部17によってローパスフィルタ処理が施されるので、階調再現処理部19における階調再現処理として、階調性を重視したスクリーンを用いたパターン化処理が行われる。領域分離処理部14において印画紙写真領域として分離された領域については、階調再現処理部19における階調再現処理として、階調再現性を重視したスクリーンを用いたパターン化処理が行われる。
操作パネル50は、たとえば、液晶ディスプレイなどによって実現される表示部と、設定ボタンなどによって実現される操作部とが一体化されたタッチパネルなどによって構成される。操作パネル50よって入力された入力情報に基づいて、制御部51が、カラー画像入力装置20、カラー画像処理装置10およびカラー画像出力装置30の動作を制御する。
制御部51は、前述したA/D変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、領域分離処理部14、色補正部15、黒生成下色除去部16、空間フィルタ処理部17、出力階調補正部18および階調再現処理部19の各処理部を制御する。各処理部によって所定の処理が施された出力画像データは、図示しない記憶部に一旦記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置30に入力される。制御部51は、マイクロコンピュータによって実現され、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成される。
カラー画像出力装置30は、出力画像データをたとえば紙などによって実現される記録媒体に画像として出力する。カラー画像出力装置30は、電子写真方式またはインクジェット方式のプリンタ装置によって実現される。本実施形態においてカラー画像出力装置30は、電子写真方式のプリンタ装置によって実現され、図3に示すように画像形成部6と給紙部7と濃度測定部2とを含んで構成される。
給紙部7は、画像形成部6の下方に設けられ、記録媒体である記録紙Pを積載収容する用紙トレイ21と、用紙トレイ21内の記録紙Pを1枚ずつ分離送給する分離ローラ22および給紙ローラ23とを含み、画像形成部6に対して記録紙Pを供給する。本実施形態では、記録紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。用紙トレイ21から1枚ずつ送り出される記録紙Pは、記録紙Pの搬送経路各所に設けられる搬送ローラ24によって搬送され、図示しないガイド内を通過する際にその先端部分が図示しないセンサによって検知され、このセンサから出力される検知信号に基づいて、画像形成部6の手前に設けられる一対のレジストローラ25によって送給が一旦停止される。送給が一旦停止された記録紙Pは、レジストローラ25によって給紙タイミングが制御されて画像形成部6に供給される。
画像形成部6は、画像読取部8と給紙部7との間に配置され、レーザビームスキャナユニット26と、画像形成ステーション27と、転写搬送ベルト機構28と、定着装置29とを含む。
レーザビームスキャナユニット26および画像形成ステーション27は、黒色、シアン色、マゼンタ色およびイエロー色の各色に対応して4組が設けられる。各レーザビームスキャナユニット26および画像形成ステーション27は、現像に用いられるトナーの色が、黒色、シアン色、マゼンタ色、イエロー色に異なること、および画像処理装置10から入力される入力画像データのうち、黒色成分像に対応する画素信号、シアン色成分像に対応する画素信号、マゼンタ色成分像に対応する画素信号、イエロー色成分像に対応する画素信号が、それぞれ入力されること以外は構成を同じくするので、黒色に対応するレーザビームスキャナユニット26および画像形成ステーション27を代表例として説明し、他については説明を省略する。以下において、各色に対応するレーザビームスキャナユニット26および画像形成ステーション27を個々に示す場合には、アルファベットの添字:b(黒色)、c(シアン色)、m(マゼンタ色)、y(イエロー色)を付して表す。
レーザビームスキャナユニット26bは、帯電された感光体1bの外周面に対して露光を施す露光手段であり、潜像形成手段に相当する。レーザビームスキャナユニット26bは、画像形成ステーション27bの上方に設けられる。レーザビームスキャナユニット26bは、画像処理装置10から入力される入力画像データに応じて変調されたドット光を出射する図示しない半導体レーザ素子と、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を主走査方向である感光体1bの軸線方向Xに偏向させる偏向装置であるポリゴンミラー41bと、ポリゴンミラー41bによって偏向されたレーザ光を感光体1bの外周面に結像させるfθレンズ42b,43bおよび反射ミラー44b,45b,46bとを備える。半導体レーザ素子から出射されるレーザ光は、回転駆動される感光体1bの軸線方向Xである主走査方向に走査され、感光体1bの回転駆動によって感光体1bの周方向Yである副走査方向に走査される。
レーザビームスキャナユニット26bの動作によって、帯電された感光体1bの外周面に対して黒色成分像に対応する画素信号に応じた露光が施され、感光体1bの外周面上に黒色成分像に対応する静電潜像が形成される。同様に、各色のレーザビームスキャナユニット26c,26m,26yの動作によって、各色の感光体1c,1m,1yの外周面上に、シアン色成分像、マゼンタ色成分像およびイエロー色成分像に対応する静電潜像がそれぞれ形成される。このようにして、画像処理装置10から与えられる出力画像データに対応する静電潜像が各感光体1b,1c,1m,1yの外周面上にそれぞれ形成される。
画像形成ステーション27bは、転写搬送ベルト32の上方に近接して設けられ、像担持体である感光体1bを備える。感光体1bは円筒状の表面を有する。本実施形態において感光体1bは円筒状に形成される。感光体1bは、軸線まわりに回転可能に支持され、矢符Fで示される時計まわり方向に予め定める周速度で回転駆動される。感光体1bの周囲には、帯電器52bと、現像装置53bと、転写用放電器54bと、クリーニング装置55bとが、感光体1bの回転方向Fの上流側から下流側に向かってこの順序で設けられる。
帯電器52bは、前述のレーザビームスキャナユニット26bで露光される前に感光体1bの外周面を一様に帯電させる帯電手段である。本実施形態では、帯電器52bは、非接触式の帯電手段であり、より詳細には、放電によって感光体1bの外周面を一様に帯電させるコロナ帯電方式の帯電手段である。
現像装置53bは、現像手段であり、レーザビームスキャナユニット26bから出力されるレーザビームによる露光によって感光体1bの外周面に形成される静電潜像を現像してトナー像を形成する。現像装置53bは、感光体1bに対向して設けられ感光体1bの外周面にトナーを供給する現像ローラ56bと、現像ローラ56bにトナーを含む現像剤を供給する現像剤搬送ローラ57bと、現像ローラ56bおよび現像剤搬送ローラ57bを感光体1bの軸線と平行な軸線まわりに回転可能に支持するとともに、その内部空間にトナーを含む現像剤を収容するケーシング58bとを備える。黒色用のケーシング58bには、黒色のトナーが収容されている。レーザビームスキャナユニット26bの動作によって感光体1bの外周面上に形成される静電潜像は、ケーシング58bに収容される黒色のトナーによって現像され、黒色成分像に対応する黒色のトナー像になる。
シアン色用のケーシング58cにはシアン色のトナーが収容され、マゼンタ色用のケーシング58mにはマゼンタ色のトナーが収容され、イエロー色用のケーシング58yにはイエロー色のトナーが収容されている。各色のレーザビームスキャナユニット26c,26m,26yの動作によって感光体1c,1m,1yの外周面上にそれぞれ形成される静電潜像は、対応する各色のトナーによってそれぞれ現像され、各色のトナー像となる。このようにして、画像処理装置10から与えられる出力画像データに対応する各色のトナー像がそれぞれ形成される。
転写用放電器54bは、転写手段であり、転写搬送ベルト32を介して感光体1bに対向して設けられる。本実施形態において転写用帯電器54bは、転写搬送ベルト32によって送給される記録紙Pをトナーと逆の極性に帯電させることによって、感光体1bの外周面に形成されたトナー像を記録紙Pに転写させる。
クリーニング装置55bは、転写用放電器54bによる転写動作後に感光体1bの外周面に残留するトナーを除去し回収する清掃手段である。クリーニング装置55bは、感光体1bの外周面に残留するトナーを前記外周面から剥離させるクリーニングブレードと、クリーニングブレードによって剥離されたトナーを収容する回収用ケーシングとを備える。
レーザビームスキャナユニット26および画像形成ステーション27は、黒色用、シアン色用、マゼンタ色用、イエロー色用の順に、記録紙Pの搬送方向の上流側から下流側に向かってこの順序で並べて設けられる。
転写搬送ベルト機構28は、画像形成部6の下部に配置され、駆動ローラ37と、従動ローラ31と、駆動ローラ37と従動ローラ31とによって略平行に延びるように張架される無端ベルト状の転写搬送ベルト32と、転写搬送ベルト32の表面を帯電させ、給紙部7から供給される記録紙Pを静電吸着させるための用紙吸着用帯電器33と、転写搬送ベルト32に静電吸着されている記録紙Pを転写搬送ベルト32から分離するための除電器34とを備える。
転写搬送ベルト32は、駆動ローラ37の軸線まわりの回転によって、感光体1の回転方向Fと反対の方向である矢符Z方向に摩擦駆動される。用紙吸着用帯電器33は、記録紙Pの搬送経路におけるレジストローラ25と画像形成ステーション27bとの間であって従動ローラ31の上方に設けられ、転写搬送ベルト32の表面を帯電させる。除電器34は、記録紙Pの搬送経路における画像形成ステーション27yと定着装置29との間であって駆動ローラ37の上方に設けられる。除電器34には、転写搬送ベルト32に静電吸着されている記録紙Pを転写搬送ベルト32から分離させるための交流電圧が印加されている。
給紙部7のレジストローラ25によって一旦送給が停止された記録紙Pは、各画像形成ステーション27b,27c,27m,27yとのタイミングが取られ、矢符Z方向に摩擦駆動されている転写搬送ベルト32に送給される。このとき、転写搬送ベルト32は前述のように用紙吸着用帯電器33の動作によって予め定められる電位に帯電されているので、転写搬送ベルト32に送給された記録紙Pは、転写搬送ベルト32に静電吸着され、転写搬送ベルト32の摩擦駆動によって画像形成ステーション27bから画像形成ステーション27yへと順次搬送供給される。
転写搬送ベルト32によって記録紙Pが黒色の画像形成ステーション27bに供給されると、転写用放電器54bの動作によって、感光体1bの外周面上に形成された黒色のトナー像が記録紙P上に転写される。黒色のトナー像が転写された記録紙Pは、転写搬送ベルト32に静電吸着されたまま矢符Z方向に搬送され、搬送方向上流側から下流側に向かって以下の順に設けられるシアン色、マゼンタ色、イエロー色のレーザビームスキャナユニット26c,26m,26yおよび画像形成ステーション27c,27m,27yを通過する際に、シアン色、マゼンタ色、イエロー色のトナー像が、前述の黒色のトナー像の場合と同様にして順次転写される。これによって、感光体1b,1c,1m,1yの外周面にそれぞれ形成されたトナー像が記録紙P上において重ね合わされる。
イエロー色画像形成用の画像形成ステーション27yにおいてイエロー色のトナー像が転写された記録紙Pは、除電器34の下方を通過する際に、除電器34の動作によって先端部分から順次転写搬送ベルト32から剥離され、記録紙Pの搬送経路において転写搬送ベルト32よりも記録紙Pの搬送方向下流側に設けられる定着装置29へ送給される。
以上のレーザビームスキャナユニット26および画像形成ステーション27の動作制御は、操作パネルから使用者によってフルカラー画像出力モードが指定された場合のものである。使用者によって単色画像または多色画像出力モードが指定された場合には、画像形成に使用されない色に対応するレーザビームスキャナユニット26および画像形成ステーション27は、非動作状態とされる。たとえば、白黒画像出力モードが指定された場合には、感光体1c,1m,1yは、図示しない接離機構によって転写搬送ベルト32から離間され、さらに回転駆動が停止される。また帯電器52c,52m,52yによる帯電動作、レーザビームスキャナユニット26c,26m,26yによる露光動作、現像装置53c,53m,53yによる現像動作および転写用放電器54c,54m,54yによる転写動作も停止される。
濃度測定部2は、パターン画像検出ユニット36と、規制ローラ35とを含む。パターン画像検出ユニット36は、転写搬送ベルト32の下方に、転写搬送ベルト32に近接して設けられる。パターン画像検出ユニット36は、転写搬送ベルト32の外周面を臨むように設けられる。規制ローラ35は、転写搬送ベルト32を介してパターン画像検出ユニット36に対向して設けられる。規制ローラ35は、転写搬送ベルト32とパターン画像検出ユニット36との間の距離を一定に保つように転写搬送ベルト32を押え付け、転写搬送ベルト32に所定の張力を付与する。
パターン画像検出ユニット36は、濃度測定手段であり、転写搬送ベルト32の外周面に形成されたトナー像の濃度を測定する。パターン画像検出ユニット36は、転写搬送ベルト32の外周面に形成されたトナー像に向けて光を出射する光源と、トナー像からの反射光の強度を光電変換して電気信号として出力するCCDラインセンサと、トナー像からの光をCCDラインセンサに結像する結像光学系とを含んで構成される。パターン画像検出ユニット36は、転写搬送ベルト32の外周面に形成されたトナー像に対して光源からの光を照射し、トナー像によって反射された光の強度をCCDラインセンサによって測定することによってトナー像の濃度を検出する。トナー像の濃度は反射光の強さに比例する。パターン画像検出ユニット36は、感光体1の軸線方向の一端部から他端部にわたって、トナー像の濃度を測定可能に設けられる。パターン画像検出ユニット36によって測定されるトナー像の濃度は、図2に示す画像処理装置10、より詳細には画像処理装置10の出力階調補正部18の後述する濃度値格納部98に与えられる。
定着装置29は、記録紙P上に転写されたトナー像を記録紙Pに定着させる定着手段であり、図示しない加熱手段を備える加熱ローラ61と、加熱ローラ61に対向して設けられ加熱ローラ61に押圧されて当接部いわゆるニップ部63を形成する加圧ローラ62とを備える。定着装置29に供給された記録紙Pは、ニップ部63を通過する際に加熱および加圧される。これによって、記録紙Pに転写されたトナー像が記録紙Pに溶融定着され、堅牢な画像が形成される。
定着装置29のニップ部63を通過した後の記録紙Pが搬送される方向には、搬送方向切換えゲート64が設けられる。搬送方向切換えゲート64は、定着装置29による定着動作後の記録紙Pの搬送方向を、カラー画像形成装置40の側面に設けられる排紙トレイ66に向かう方向と、再度画像形成部6に向かう方向との間で選択的に切換える。
定着装置29によって一方の表面にトナー像が定着された記録紙Pは、さらに続けて他方の表面に画像を形成しない場合には、搬送方向切換えゲート64の動作によってその上方に送給され、さらに排出ローラ65によって図示しない用紙排出口から排紙トレイ66に排出される。続けて他方の表面に画像が形成される場合には、記録紙Pは、搬送方向切換えゲート64の動作によってその下方に送給され、スイッチバック搬送経路67を経て表裏反転された後、再度画像形成部6の手前まで搬送され、レジストローラ25によって給紙タイミングが制御されて画像形成部6に再度供給される。その後、一方の表面に対する画像形成と同様にして、他方の表面に対する画像形成が行われる。
図4は、出力階調補正部18の構成を示す機能ブロック図である。出力階調補正部18は、第1補正部91と、修正テーブル格納部92と、修正テーブル作成部93と、実測濃度値算出部94と、第2補正部95と、補正係数格納部96と、補正係数算出部97と、濃度値格納部98とを含んで構成される。
第1補正部91は、空間フィルタ処理部17から与えられる画像データを中間調補正し、第2補正部95に与える。カラー画像出力装置30の中間調出力特性は、周囲の環境の変動たとえば温度および湿度の変動、ならびに経時変動などの影響によって変化するので、画像データの各画素の階調値は、その画像データに基づいて画像を出力するときのカラー画像出力装置30の中間調出力特性に応じて補正する必要がある。本実施形態において第1補正部91は、修正テーブル作成部93で作成され、修正テーブル格納部92に格納される修正テーブルを用いて、画像データを中間調補正し、第2補正部95に与える。
第2補正部95は、第1補正部91から与えられる画像データを、カラー画像出力装置30に備わる感光体1の軸線方向Xに関する位置に応じて補正し、階調再現処理部19に与える。第2補正部95は、検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、第1補正部91から与えられる画像データの各画素の階調値を、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、感光体1の軸線方向Xに関する位置に応じて補正する。本実施形態では、図1に示す第1パッチ画像100の画像データの各画素は同一の階調値で表されるので、第2補正部95は、第1パッチ画像100の感光体1の軸線方向Xに関する複数の位置の濃度が同一の濃度になるように、画像データを補正する。
濃度値格納部98は、前述の図1に示す第1パッチ画像100および第2パッチ画像110の濃度を格納し、補正係数算出部97および実測濃度値算出部94に与える。第1パッチ画像100および第2パッチ画像110の濃度は、本実施形態では、感光体1に形成されたトナー像である第1パッチ画像100および第2パッチ画像110が転写された被転写体である記録紙Pをカラー画像入力装置20に読取らせることによって検出され、濃度値格納部98に与えられる。第1パッチ画像100および第2パッチ画像110の濃度は、感光体1の軸線方向Xである主走査方向に関する複数の位置で検出される。
補正係数算出部97は、濃度値格納部98から与えられる各位置の濃度値を用いて、検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係を求める。本実施形態では、補正係数算出部97は、前述の関係を表す補正係数として、感光体1の軸線方向Xに関する各位置の位置濃度補正係数を算出する。より詳細には、補正係数算出部97は、濃度値格納部98から与えられる各位置xの濃度値から、各位置xにおけるトナーの付着量M(x)を算出し、最大付着量Mmaxを求め、求めた最大付着量Mmaxを各位置xにおけるトナーの付着量M(x)で除算し、各位置xにおける位置濃度補正係数α(x)を算出する。補正係数算出部97は、算出した位置濃度補正係数α(x)を補正係数格納部96に与える。
補正係数格納部96は、補正係数算出部97から与えられる位置濃度補正係数α(x)を格納し、第2補正部95から与えられる注目画素の感光体1の軸線方向Xに関する位置xに対応する位置濃度補正係数α(x)を第2補正部95に与える。第2補正部95は、第1補正部91から与えられる入力画像データの注目画素の階調値D(x)に、補正係数格納部96から与えられる位置濃度補正係数α(x)を乗算して補正出力階調値D’(x)を算出する。第2補正部95は、算出した補正出力階調値D’(x)を階調再現処理部19に与える。
補正係数算出部97は、たとえば以下のようにして位置濃度補正係数αを算出する。図5は、感光体1の軸線方向Xに関する位置xとトナーの付着量との関係を表すグラフ120、および感光体1の軸線方向Xに関する位置xと位置濃度補正係数αとの関係を表すグラフ121を示す図である。図5において、横軸は感光体1の軸線方向Xの一端を起点(ゼロ)としたときの感光体1の軸線方向に関する位置[mm]を示し、左縦軸はトナーの付着量[mg/cm]を示し、右縦軸は位置濃度補正係数αを示す。図5では、感光体1と現像ローラ56とが片当たりし、感光体1の軸線方向Xの他端部が現像ローラ56から浮き上がった場合を示す。
図5に示すトナー付着量は、シャープ株式会社製のカラープリンタARC−260(商品名)を用い、パターン画像検出ユニット36と同じ主走査方向位置における記録紙への未定着状態でのトナーの設定付着量が0.5mg/cmになる条件で、ハーフトーン画像として第1パッチ画像100を形成し、第1パッチ画像100の感光体1の軸線方向Xに関する各位置におけるトナーの付着量を求めたものである。前述のカラープリンタARC−260は、前述の図3に示すカラー画像形成装置40と同様の構成を有し、現像手段として、非磁性1成分接触現像方式の現像装置53を備える。またカラープリンタARC−260に備わる感光体1は、層厚20μmの感光層を備える。カラープリンタARC−260において、記録紙へのトナーの飽和付着量は、0.8mg/cmであり、この飽和付着量のときのトナー像の画像濃度である飽和画像濃度は1.3である。図5に示すトナー付着量の測定では、トナー付着量の飽和および光学センサであるCCDラインセンサ76の感度の低下を抑えるために、0〜255階調をフルスケールとして、階調値128のハーフトーン画像を第1パッチ画像100として形成した。
非磁性1成分接触現像方式の現像装置53は、現像ローラ56を感光体1に弾発的に当接させて静電潜像を現像するので、感光体1へのトナーの付着量、ひいてはトナー像の濃度には、感光体1と現像ローラ56との接触状態、たとえば感光体1と現像ローラ56との間隔の影響を受けやすい。感光体1と現像ローラ56との間隔が感光体1の軸線方向Xにわたって一様でないと、感光体1の軸線方向Xに関する各位置においてトナーの付着量に差が生じ、トナー像の濃度に差が生じることになる。たとえば、感光体1が軸線方向Xの他端部側で駆動軸と連結される場合、感光体1と現像ローラ56とが片当たりし、感光体1の軸線方向Xの他端部側が現像ローラ56から浮き上がることがある。このように感光体1の軸線方向Xにおける他端部が現像ローラ56から浮き上がると、感光体1と現像ローラ56との間隔が他の部分に比べて大きくなるので、その浮き上がった部分のトナー付着量が設定付着量よりも少なくなり、濃度が設定値よりも低くなる。場合によっては、浮き上がった部分にトナーが付着せず、トナー像の一部分が欠けるか、または浮き上がった部分へのトナーの付着量が少なくなって濃度が低くなる画像欠けが生じる。
したがって、現像ローラ56から浮き上がった状態の感光体1の軸線方向Xの他端部側では、他の部分に比べてCCDラインセンサ76のセンサ出力が小さく、トナーの付着量が少なくなる。この場合、前述のようにして感光体1の軸線方向Xに関する各位置xの位置濃度補正係数αを求めると、表1に示すようになる。表1では、感光体1と現像ローラ56との間隙の大きさ(以下、「ギャップ」ということがある)を合わせて示す。
Figure 2008040030
表1から、感光体1の軸線方向Xに関する位置xと位置濃度補正係数αとの関係を表す近似式が以下のようにして求められる。
トナー付着量の最大値をWm、任意の位置xにおけるトナー付着量をW(X)として、任意の位置xにおける位置濃度補正係数α(X)
α(X)=Wm/W(X)
として求め、4次曲線近似することにより、
α(X)=(3.13×10−10)x−(1.19×10−7)x
+(1.38×10−5)x−(4.82×10−4)x+1.00
となる。この近似式によって図5に示すグラフ120が表される。
また感光体1が、軸線方向Xにおける両端部で現像ローラ56から浮き上がっている場合にも位置濃度補正係数αを求めることができる。図6は、感光体1の軸線方向Xに関する位置xとトナーの付着量との関係を表すグラフ122、および感光体1の軸線方向Xに関する位置xと位置濃度補正係数αとの関係を表すグラフ123を示す図である。図6において、横軸は感光体1の軸線方向Xの一端を起点(ゼロ)としたときの軸線方向Xに関する位置[mm]を示し、左縦軸はトナーの付着量[mg/cm]を示し、右縦軸は位置濃度補正係数αを示す。図6では、感光体1の軸線方向Xの両端部が現像ローラ56から浮き上がった場合を示す。図6に示すトナー付着量は、シャープ株式会社製のカラープリンタARC−260(商品名)を用いて、図5に示すトナー付着量と同様にして求めたものである。
たとえば感光体1が軸線方向Xの他端部側で駆動軸と連結される場合、現像ローラ56の軸線が感光体1の軸線に対して斜めになるように現像ローラ56が感光体1に接触し、感光体1の軸線方向Xの両端部が現像ローラ56から浮き上がることがある。このように感光体1の軸線方向Xにおける両端部が現像ローラ56から浮き上がると、感光体1の軸線方向Xの両端部では、他の部分に比べてCCDラインセンサ76のセンサ出力が小さく、トナーの付着量が少なくなる。この場合、前述のようにして感光体1の軸線方向Xに関する各位置xの位置濃度補正係数αを求めると、表2に示すようになる。表2では、感光体1と現像ローラ56との間隙の大きさであるギャップを合わせて示す。
Figure 2008040030
表2から、感光体1の軸線方向Xに関する位置xと位置濃度補正係数αとの関係を表す近似式が以下のようにして求められる。
トナー付着量の最大値をWm、任意の位置xにおけるトナー付着量をW(X)として、任意の位置xにおける位置濃度補正係数α(X)
α(X)=Wm/W(X)
として求め、4次曲線近似することにより、
α(X)=(6.27×10−10)x−(3.76×10−7)x
+(8.93×10−5)x−(9.89×10−3)x+1.42
となる。この近似式によって図6に示すグラフ122が表される。
このようにして近似式が求められる場合、この近似式を用いることによって、感光体1の軸線方向Xに関する任意の位置における位置濃度補正係数αを求めることができる。この場合、補正係数格納部96には、補正係数算出部97で求められた近似式が格納される。補正係数格納部96は、第2補正部95から与えられる注目画素の感光体1の軸線方向Xに関する位置xに対応する位置濃度補正係数α(x)を近似式から求め、第2補正部95に与える。第2補正部95は、第1補正部91から与えられる入力画像データの注目画素の階調値D(x)に、補正係数格納部96から与えられる位置濃度補正係数α(x)を乗算して補正出力階調値D’(x)を算出する。第2補正部95は、算出した補正出力階調値D’(x)を階調再現処理部19に与える。
このようにして第1補正部91から与えられる画像データの各画素の階調値が、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、感光体1の軸線方向Xに関する位置に応じて補正される。
本実施形態において第1補正部91は、第1パッチ画像100について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係と、第2パッチ画像110について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係とに基づいて、画像データを中間調補正する。より詳細には、第1補正部91は、補正係数算出部97で算出され補正係数格納部96に格納される位置濃度補正係数を用いて修正テーブル作成部93で作成され、修正テーブル格納部92に格納される修正テーブルを用いて、空間フィルタ処理部17から与えられる画像データを中間調補正する。第2パッチ画像110の濃度は、カラー画像入力装置20によって感光体1の軸線方向Xに関する各位置で検出され、濃度値格納部98に与えられる。本実施形態では、各第2パッチ画像110の濃度が検出され、濃度値格納部98に与えられる。濃度値格納部98は、実測濃度値算出部94に第2パッチ画像110の濃度を与える。
実測濃度値算出部94は、濃度値格納部98から与えられる各第2パッチ画像110の濃度値と、補正係数格納部96から与えられる位置濃度補正係数αとを用いて、実測濃度値を算出する。より詳細には、実測濃度値算出部94は、第2パッチ画像110について検出した各濃度に、これらの各濃度が検出された各位置に対応する位置濃度補正係数αを乗算し、実測濃度値Coutを算出する。実測濃度値算出部94は、算出した実測濃度値Coutを修正テーブル作成部93に与える。
修正テーブル作成部93は、実測濃度値算出部94から与えられる各第2パッチ画像110の実測濃度値Coutと、各第2パッチ画像110の入力階調値Inとの関係を直線近似し、1次式として、下記式(1)で表される近似式を求める。
Cout(In)=β・In(βは定数) …(1)
さらに修正テーブル作成部93は、各第2パッチ画像110の入力階調値Inについて、入力階調値Inに応じて予め定める目標濃度値を実測濃度値Coutとして有するトナー像が形成される設定出力階調値を修正階調値Cnとして求める。
より詳細には、修正テーブル作成部93は、式(1)を用いて、以下の式(2)を満足するような設定出力階調値Cnを算出、具体的には逆算する。
Cref(In)=Cout(Cn) …(2)
式(2)を満足する修正階調値Cnは、式(1)に基づいて、下記式(3)によって求められる。
Cn=Cref(In)/β …(3)
修正テーブル作成部93は、各第2パッチ画像110の入力階調値Inについて、修正階調値Cnを入力階調値Inで除算して得られる階調補正係数An(An=Cn/In)を求める。
修正テーブル作成部93は、各第2パッチ画像110の階調補正係数Anに基づいて、全ての入力階調値Inに対応する階調補正係数Anおよび修正階調値Cnを求め、全ての入力階調値Inに対応する修正階調値Cn(=An・In)を含む修正テーブルを作成する。修正テーブル作成部93は、作成した修正テーブルを修正テーブル格納部92に与える。修正テーブル格納部92は、修正テーブル作成部93から与えられる修正テーブルを第1補正部91に与える。
第1補正部91は、この修正テーブル格納部92に格納される修正テーブルに基づいて、空間フィルタ処理部17から出力されるCMYKの画像データの入力階調値Inを修正階調値Cnに修正する。
図7は、本実施形態の画像データ補正方法を説明するためのフローチャートである。図7に示すフローチャートは、図2に示す制御部51の処理動作を示し、たとえばカラー画像形成装置40の電源が投入されたときに、図7に示される画像データ補正処理が開始される。本処理が開始されるタイミングは、カラー画像形成装置40の電源が投入されたときに限定されない。たとえば、カラー画像形成装置40による画像形成枚数が予め定める枚数たとえば1000枚に達するごとに開始されてもよく、また感光体1を新しい感光体に交換した後に開始されてもよい。
画像データ補正処理が開始されると、ステップs0からステップs1に移る。ステップs1では、制御部51は、感光体1に図1に示す第1パッチ画像100が形成されるように、カラー画像処理装置10およびカラー画像出力装置30を制御する。本実施形態では、制御部51は、第1パッチ画像100とともに、第2パッチ画像110が形成されるように、カラー画像処理装置10およびカラー画像出力装置30を制御する。
カラー画像処理装置10は、図示しない記憶部から第1パッチ画像100および第2パッチ画像110を形成するための画像データを読出し、カラー画像出力装置30に与える。カラー画像出力装置30は、カラー画像処理装置10から与えられる第1パッチ画像100および第2パッチ画像110の画像データに基づいて、感光体1に第1パッチ画像100および第2パッチ画像110を形成する。本実施形態では、制御部51は、第1パッチ画像100が被転写体である記録紙Pに転写されて定着され、印刷パッチ画像である第1印刷パッチ画像100aが形成されるとともに、第2パッチ画像110が記録紙Pに転写されて定着され、他の印刷パッチ画像である第2印刷パッチ画像110aが形成されるように、カラー画像出力装置30を制御する。第1パッチ画像100および第2パッチ画像110が形成され、第1印刷パッチ画像100aおよび第2印刷パッチ画像110aが形成されると、ステップs2に移る。
ステップs2では、制御部51は、ステップs1で形成された第1パッチ画像100および第2パッチ画像110の濃度を、感光体1の軸線方向Xに関して複数の位置で検出するように、カラー画像入力装置20、カラー画像処理装置10および操作パネル50を制御する。本実施形態では、制御部51は、操作パネル50の表示部に、第1印刷パッチ画像100aおよび第2印刷パッチ画像110aが形成された記録紙Pをカラー画像入力装置20に読取らせるように使用者に指示する情報を表示させる。
カラー画像入力装置20は、第1印刷パッチ画像100aおよび第2印刷パッチ画像110aが形成された記録紙Pの画像情報を読取り、第1印刷パッチ画像100aおよび第2印刷パッチ画像110aの濃度を、感光体1の軸線方向Xに関して複数の位置で検出する。第1印刷パッチ画像100aの濃度が検出される位置と、第2印刷パッチ画像110aの濃度が検出される位置とは、同一でもよく、また異なっていてもよい。カラー画像出力装置20は、検出した第1印刷パッチ画像100aおよび第2印刷パッチ画像110aの各位置の濃度をカラー画像処理装置10の出力階調補正部18の濃度値格納部98に与える。第1印刷パッチ画像100aおよび第2印刷パッチ画像110aの各位置の濃度が検出されると、ステップs3に移る。
ステップs3では、制御部51は、ステップs2で検出された第1印刷パッチ画像100aの各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係を求めるように、カラー画像処理装置10の出力階調補正部18の補正係数算出部97を制御する。補正係数算出部97は、本実施形態では、濃度値格納部98から与えられる各位置xの濃度値から、各位置xにおけるトナーの付着量M(x)を算出し、最大付着量Mmaxを求め、注目位置xにおけるトナーの付着量M(x)で最大付着量Mmaxを除算することによって、位置濃度補正係数α(x)を得る。算出された位置濃度補正係数α(x)は、補正係数格納部96に与えられる。各位置xの位置濃度補正係数α(x)が算出されると、ステップs4に移る。
ステップs4では、制御部51は、ステップs3で求められた第1印刷パッチ画像100aの各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係と、第2印刷パッチ画像110aの検出された濃度とを用いて、修正テーブルを作成するように、実測濃度値算出部94および修正テーブル作成部93を制御する。実測濃度値算出部94は、濃度値格納部98から与えられる各第2パッチ画像110の濃度値と、補正係数格納部96から与えられる位置濃度補正係数αとを用いて実測濃度値を算出し、修正テーブル作成部93に与える。修正テーブル作成部93は、実測濃度値算出部94から与えられる実測濃度値を用いて、修正テーブルを作成し、修正テーブル格納部92に与える。修正テーブルが作成されると、ステップs5に移る。
ステップs5では、制御部51は、第1印刷パッチ画像100aについて検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係と、第2印刷パッチ画像110aについて検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係とに基づいて、画像データを中間調補正するように、第1補正部91を制御する。本実施形態では、第1補正部91は、ステップs4で作成され、修正テーブル格納部94に格納される修正テーブルを用いて、画像データを中間調補正し、第2補正部95に与える。画像データが中間調補正されると、ステップs6に移る。
ステップs6では、制御部51は、ステップs3で求められた第1印刷パッチ画像100aの各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、第1補正部91から与えられる画像データの各画素の階調値を、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、感光体1の軸線方向Xに関する位置に応じて補正するように、出力階調補正部18の第2補正部95を制御する。第2補正部95は、本実施形態では、第1補正部91から与えられる画像データの各画素の階調値D(x)に、その画素の感光体1の軸線方向Xに関する位置に応じて補正係数格納部96から位置濃度補正係数α(x)を取得して乗算し、得られた値を補正出力階調値D’(x)として求める。補正出力階調値D’(x)を求めると、ステップs7に移り、画像データの補正を終了する。
本実施形態の画像形成装置40では、出力階調補正部18は、第2補正部95によって、第1パッチ画像100の検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、画像データの各画素の階調値を補正する。この補正では、画像データの各画素の階調値は、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、感光体1の軸線方向Xに関する位置に応じて補正される。したがって、たとえば感光体1の軸線と現像ローラ56の軸線とが感光体1の軸線方向X全体にわたって平行になっておらず、感光体1と現像ローラ56との間隔が感光体1の軸線方向Xに関する位置によって異なることなどに起因して、感光体1の軸線方向Xに関する位置によって同一の階調値でもトナー像の濃度が異なってしまうという不具合を防ぐことができる。
たとえば、感光体1と現像ローラ56とが片当たりしている場合であっても、図5に示すように感光体1の軸線方向Xに関する各位置において、画像データの各画素の階調値を、同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように補正して、形成されるトナー像の濃度を目的とする濃度に近づけ、目的とする濃度からのずれを抑えることができる。したがって、本実施形態の画像形成装置40によれば、感光体1の軸線方向Xに関する濃度むらなどのない高品質の画像を形成することができる。
また本実施形態において第1パッチ画像100は、感光体1の周方向Yに延びる線状部分が感光体1の軸線方向Xに間隔をあけて並ぶ。前述の画像データの補正にあたって、このような第1パッチ画像100が形成されるので、第1パッチ画像を形成すべき領域全体にわたってトナーが付着されて第1パッチ画像が形成される場合に比べて、画像データの補正のためのトナー消費量を低減することができる。また第1パッチ画像100における各線状部分101は、感光体1の周方向Yに延びるので、感光体1の軸線方向Xに延びる場合に比べて、「先端欠け」および「後端欠け」の影響を受けにくい。したがって、パッチ画像として第1パッチ画像100を用いることによって、第1パッチ画像の濃度の検出精度を高くすることができる。
また本実施の形態では、第1補正部91は、第1パッチ画像100または第1印刷パッチ画像100aについて検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係と、第2パッチ画像110または第2印刷パッチ画像110aについて検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係とに基づいて、画像データを中間調補正する。このように画像データが中間調補正されるので、感光体1の軸線方向Xに関する位置によって同一の階調値でも濃度が異なってしまう場合であっても、感光体1の軸線方向Xに沿って形成された第2パッチ画像110を用いて中間調補正を的確に行なうことができる。
しかも第2パッチ画像110は、感光体1の軸線方向Xに沿って形成され、この第2パッチ画像110、またはこの第2パッチ画像110を記録紙に転写して定着させた第2印刷パッチ画像110aの濃度が、感光体1の軸線方向Xに関して複数の位置で検出される。この場合、第2パッチ画像が感光体1の周方向Yに沿って形成され、このような第2パッチ画像、または第2パッチ画像を記録紙に転写して定着させた第2印刷パッチ画像の濃度が、感光体1の周方向Yに関して複数の位置で検出される場合に比べて、第2パッチ画像の形成に要する時間、および第2パッチ画像または第2印刷パッチ画像の濃度の検出に要する時間を短縮することができ、ひいては画像データの補正に要する時間を短縮することができる。
また本実施形態では、第1パッチ画像100は、感光体1の軸線方向Xの一端部から他端部にわたって形成される。このように感光体1の軸線方向Xの一端部から他端部にわたって第1パッチ画像100を形成することによって、感光体1の軸線方向Xに関してより多くの位置で濃度を実測することができるので、位置濃度補正係数の精度を向上させ、位置濃度補正係数による補正の精度を向上させることができる。
以上に述べた本実施の形態では、第1パッチ画像は、感光体1の軸線方向Xの一端部から他端部にわたって形成される第1パッチ画像100であるが、これに限定されない。図8は、第1パッチ画像の他の例を簡略化して示す平面図である。第1パッチ画像としては、図8に示すように、線状部分101と白地部102とから成る3つの第1パッチ画像200を、感光体1の軸線方向Xの両端部および両端部間の中央部にそれぞれ形成してもよい。感光体1の軸線方向Xに関する各位置の濃度値は、感光体1の軸線方向Xの両端部および中央部における濃度値から予測することができるので、図8に示すように感光体1の軸線方向Xの両端部および両端部間の中央部のみに第1パッチ画像200を形成しても、感光体1の軸線方向Xに関する各位置の濃度値を予測し、各位置における位置濃度補正係数を算出することができる。
図8に示すように感光体1の軸線方向Xの両端部および中央部に第1パッチ画像200を形成して位置濃度補正係数を算出することによって、感光体1の軸線方向Xの両端部および中央部に加えて、感光体1の軸線方向Xにおけるその他の部分にも第1パッチ画像が形成される場合に比べて、第1パッチ画像の形成に要するトナーの量を低減することができる。したがって、画像データの補正のためのトナー消費量を可及的に低減することができる。
また本実施の形態のカラー画像形成装置40では、パッチ画像である第1パッチ画像100および他のパッチ画像である第2パッチ画像110を被転写体である記録紙Pに転写して定着させて、印刷パッチ画像である第1印刷パッチ画像100aおよび他の印刷パッチ画像である第2印刷パッチ画像110aとし、この第1印刷パッチ画像100aおよび第2印刷パッチ画像110aをカラー画像入力装置20で読取らせることによって第1印刷パッチ画像100aおよび第2印刷パッチ画像110aの濃度を検出し、検出した第1および第2印刷パッチ画像100a,110aの各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、画像データの各画素の階調値を補正する。
画像データの各画素の階調値の補正は、これに限定されず、第1および第2パッチ画像100,110の各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、行なわれてもよい。この場合、第1パッチ画像100および第2パッチ画像110の濃度は、感光体1の外周面に形成されている状態で検出されてもよく、また、たとえば被転写体である転写搬送ベルト32に第1パッチ画像100および第2パッチ画像110を転写させ、濃度測定部2で濃度を測定することによって検出されてもよい。このように濃度測定部2を設けてこの濃度測定部2で濃度を検出させてもよいが、本実施形態ではカラー画像入力装置20で第1印刷パッチ画像100および第2印刷パッチ画像110の濃度を検出させて補正を行うので、濃度測定部2は設けられなくてもよい。
また本実施の形態では、露光手段は、レーザ光を走査して露光することによって感光体1への光書込みを行なうレーザビームスキャナユニット26であるが、露光手段はこれに限定されない。たとえば、発光ダイオード(Light Emitting Diode;略称:LED)アレイと結像レンズアレイとを含んで構成されるLEDヘッドを露光手段として用いもよい。また帯電器52は、コロナ帯電方式などの非接触式の帯電手段であるけれども、これに限定されることなく、ローラ帯電方式などの接触式の帯電手段であってもよい。
また転写手段には、押圧力を用いずに転写を行なう非接触式の転写手段である転写用放電器54が用いられるけれども、これに限定されることなく、押圧力を利用して転写を行なう接触式の転写手段を用いてもよい。接触式の転写手段としては、たとえば転写ローラを備え、記録紙Pの感光体1との当接面の反対面側から転写ローラを感光体1に対して押圧させ、感光体1と記録紙Pとを圧接させた状態で転写ローラに電圧を印加することによって、トナー像を記録紙Pに転写させるものなどを用いることができる。
また本実施の形態のカラー画像形成装置40は、画像読取部8において読取られた入力画像データに基づいて、画像形成部6において画像を形成する画像形成装置であるけれども、これに限定されることなく、外部の装置から入力される画像情報に基づいて画像を形成する装置たとえばプリンタまたはファクシミリ装置などであってもよく、また画像読取部8において読取られた入力画像データに基づく画像形成と外部の装置から入力される画像情報に基づく画像形成との両方を行なうことのできる複合型の画像形成装置であってもよい。
また本実施の形態のカラー画像形成装置40は、レーザビームスキャナユニット26および画像形成ステーション27をそれぞれ複数個、具体的には4個ずつ備えるタンデム型の画像形成装置であるが、これに限定されず、たとえばレーザビームスキャナユニット26および画像形成ステーション27を1つずつ備え、黒色などの単色の画像を形成する画像形成装置であってもよい。また感光体を1つ備え、感光体の周囲に各色に対応する帯電手段、露光手段および現像手段をそれぞれ設け、一度の転写で記録紙または被転写体上に多色のトナー像を形成する構成としてもよい。
本発明の実施の一形態である画像データ補正方法に用いられるパッチ画像である第1パッチ画像100および他のパッチ画像である第2パッチ画像110の構成を簡略化して示す平面図である。 本実施形態の画像データ補正方法を用いて画像データを補正する画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置40の構成を示す機能ブロック図である。 図2に示すカラー画像形成装置40の構成を簡略化して示す断面図である。 出力階調補正部18の構成を示す機能ブロック図である。 感光体1の軸線方向Xに関する位置xとトナーの付着量との関係を表すグラフ120、および感光体1の軸線方向Xに関する位置xと位置濃度補正係数αとの関係を表すグラフ121を示す図である。 感光体1の軸線方向Xに関する位置xとトナーの付着量との関係を表すグラフ122、および感光体1の軸線方向Xに関する位置xと位置濃度補正係数αとの関係を表すグラフ123を示す図である。 本実施形態の画像データ補正方法を説明するためのフローチャートである。 第1パッチ画像の他の例を簡略化して示す平面図である。
符号の説明
1 感光体
2 濃度測定部
10 カラー画像処理装置
11 A/D変換部
12 シェーディング補正部
13 入力階調補正部
14 領域分離処理部
15 色補正部
16 黒生成下色除去部
17 空間フィルタ処理部
18 出力階調補正部
19 階調再現処理部
20 カラー画像入力装置
30 カラー画像出力装置
40 カラー画像形成装置
91 第1補正部
92 修正テーブル格納部
93 修正テーブル作成部
94 実測濃度値算出部
95 第2補正部
96 補正係数格納部
97 補正係数算出部
98 濃度値格納部

Claims (3)

  1. 円筒状の表面を有し、前記表面にトナー像を担持可能な像担持体に、複数の画素から成り、各画素が階調値で表される画像データに基づいて、トナー像を形成するにあたって、前記画像データを補正する画像データ補正方法であって、
    前記像担持体に、トナー像として、像担持体の周方向に延びる線状部分が像担持体の軸線方向に間隔をあけて並ぶパッチ画像を、前記軸線方向に沿って形成し、
    形成したパッチ画像、またはこのパッチ画像を記録紙に転写して定着させた印刷パッチ画像の濃度を、前記軸線方向に関して複数の位置で検出し、
    検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、前記画像データの各画素の階調値を、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、前記軸線方向に関する位置に応じて補正することを特徴とする画像データ補正方法。
  2. 前記パッチ画像は、像担持体の軸線方向の両端部および両端部間の中央部に形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像データ補正方法。
  3. 前記像担持体に、トナー像として、前記パッチ画像を前記軸線方向に沿って形成し、形成したパッチ画像、またはこのパッチ画像を記録紙に転写して定着させた印刷パッチ画像の濃度を、前記軸線方向に関して複数の位置で検出するとともに、前記像担持体に、トナー像として、異なる階調値による他のパッチ画像を、前記軸線方向に沿って形成し、形成した他のパッチ画像、またはこの他のパッチ画像を記録紙に転写して定着させた他の印刷パッチ画像の濃度を、前記軸線方向に関して複数の位置で検出し、
    パッチ画像または印刷パッチ画像について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係と、他のパッチ画像または他の印刷パッチ画像について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係とに基づいて、前記画像データを中間調補正し、
    パッチ画像または印刷パッチ画像について検出した各濃度とこれらの各濃度が検出された各位置との関係に基づいて、中間調補正した画像データを、この画像データにおいて同一の階調値で表される画素に対応するトナー像の部分が同一の濃度になるように、前記軸線方向に関する位置に応じて補正することを特徴とする請求項1または2に記載の画像データ補正方法。
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JP2016012091A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 シャープ株式会社 画像形成装置

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