JP2000310922A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000310922A
JP2000310922A JP11120559A JP12055999A JP2000310922A JP 2000310922 A JP2000310922 A JP 2000310922A JP 11120559 A JP11120559 A JP 11120559A JP 12055999 A JP12055999 A JP 12055999A JP 2000310922 A JP2000310922 A JP 2000310922A
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JP11120559A
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Mayuko Yoshida
真由子 吉田
Koji Katamoto
浩司 片本
Yoshimitsu Sawame
嘉光 沢目
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、フルカラーモードと白黒モードとで、
転写搬送ベルトの姿勢を切り換えることは提案されてい
るものの、実際に作像動作に入る前の待機時の転写搬送
ベルトの最適な姿勢については何ら考慮されていない。
そのため、待機位置によっては、転写搬送ベルトの切り
換えに時間がかかり、ファーストコピータイムが長くな
るといった問題があった。 【解決手段】 待機時状態設定選択画面にて待機時の転
写搬送ベルトの姿勢のデフォルト値の設定変更を受け付
け、受け付けたモードで待機する。また、この待機時の
設定モードとして、履歴準拠待機の設定モードを有し、
該モードが設定されると、デジタル複写機側にて、カラ
ーモードの使用頻度に応じて、使用頻度の高いカラーモ
ードに対応した姿勢にて待機する(S71〜S82)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフルカラー
複写機やカラーレーザプリンタなどの、各色に対応した
複数の作像部を用いて用紙上に画像を形成する画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンタ等の画像形成装
置においては、カラー嗜好が強くなり、これに応えてデ
ジタル式のカラー画像形成装置が開発されている。この
種の画像形成装置の方式の1つに、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に
対応して4つの感光体ドラムを備えたタンデム型があ
る。
【0003】タンデム型の画像形成装置によれば、4つ
の感光体ドラムが平行に並設され、それぞれの感光体ド
ラム上に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのト
ナーを用いてトナー像が形成される。そして、各感光体
ドラムに接触して走行される搬送ベルトに載せられた1
枚の用紙(記録材)が順次4つの感光体ドラムとの間の
転写領域を通過され、4つの感光体ドラムからそれぞれ
のトナー像が順次用紙に転写されて色重ねされ、フルカ
ラーの転写画像が得られる。
【0004】また、このようなタンデム型の画像形成装
置においては、4つの感光体ドラム全てを用いてフルカ
ラー画像を形成するフルカラーモードと、ブラックの感
光体ドラムのみを用いて黒色の画像を形成する白黒モー
ドとで、搬送ベルトの姿勢を切り換えることが提案され
ている。即ち、フルカラーモードでは、搬送ベルトを4
つの感光体ドラム全てと接触する姿勢とし、白黒モード
では、ブラックの感光体ドラムのみに接触する姿勢とす
る。
【0005】このように搬送ベルトの姿勢をカラーモー
ド(作像モード)に応じて切り換えることで、タンデム
型の課題であった、白黒モードにおいても作像に関与し
ないブラック以外の感光体ドラムが回転されることで、
これらブラック以外の感光体ドラムの使用寿命を短くす
るといった問題を解決することができる。
【0006】さらに、特開平10−78708号公報に
おいては、搬送ベルトの姿勢をカラーモードに応じて切
り換えると共に、ブラックの感光体ドラムしか用いない
白黒モードでは、感光体ドラムを高速で回転させてプロ
セススピードをフルカラーモードよりも上げることで、
白黒画像を高速出力させることが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報も
含め、従来、フルカラーモードと白黒モードとで、搬送
ベルトの姿勢を切り換えることは提案されているもの
の、実際に作像動作に入る前の待機時の搬送ベルトの最
適な姿勢については何ら記載されていない。
【0008】そのため、例えば、搬送ベルトがフルカラ
ーモードの姿勢(4つの感光体ドラム全てに接触した姿
勢)で待機している状態で、白黒モードが選択される
と、コピー開始やプリント開始等の作像要求が出されて
始めて搬送ベルトの姿勢を白黒モードの姿勢へと切り換
え、その後、作像動作を実施するようになる。
【0009】したがって、作像要求が出されてから1枚
目の用紙が排出されるまでの時間(以下、ファーストコ
ピータイムと称する)が、搬送ベルトの姿勢の切り換え
に要する時間分長くなってしまうといった問題がある。
白黒モードの姿勢で待機している状態で、フルカラーモ
ードが選択された場合も同様の問題がある。
【0010】また、フルカラーモードと白黒モードの使
用頻度は、画像形成装置が設置された環境によって異な
るため、このような搬送ベルトの姿勢の切り換えのため
のファーストコピータイムが長くなる問題は、搬送ベル
トの姿勢が何れかをデフォルト値として設定され、か
つ、デフォルト値の変更が不可能な場合、より顕著に現
れる。
【0011】そしてさらに、搬送ベルトの無駄な切り換
え動作が多いと、上記したファーストコピータイムの問
題だけでなく、搬送ベルトの切り換えを担う部材等の消
耗に繋がり、画像形成装置の寿命を短命にしかねないと
いった問題もある。
【0012】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
であって、上記した搬送ベルトの姿勢切り換え等の、カ
ラーモードの変更に伴う、複数の作像手段個々の用紙に
対する作像可能状態と作像不能状態との組み合わせの変
更をできるだけ少なくすることで、変更のための待ち時
間をできるだけ短くしてファーストコピータイムの短縮
化が可能であると共に、装置の寿命も延ばせる画像形成
装置の提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明の画像形成装置は、上記の課題を解決するために、
用紙を搬送する搬送手段と、上記搬送手段により搬送さ
れる用紙に対して画像を形成可能な複数の作像手段とを
備えると共に、複数の作像モードを有し、作像モードに
応じて上記複数の作像手段の個々の用紙に対する作像可
能状態と作像不能状態との組み合わせを変更する画像形
成装置において、作像動作の開始要求を待つ待機時にお
ける、上記作像可能状態と作像不能状態との組み合わせ
を設定可能とする待機時状態設定手段を有することを特
徴としている。
【0014】これによれば、待機時状態設定手段を用い
て、作像動作の開始要求を待つ待機時における、上記作
像可能状態と作像不能状態との組み合わせが設定可能で
ある。したがって、例えば、待機時における上記作像可
能状態と作像不能状態との組み合わせを、画像形成装置
が設置された環境等に応じた使用頻度の高い作像モード
に合わせて、或いは、現在作像不能な作像モードがある
場合はこの不能な作像モードを除いて設定しておくこと
で、作像動作の開始要求後に上記作像可能状態と作像不
能状態との組み合わを変更する頻度が低下し、待機時状
態設定手段にて設定された待機時における上記作像可能
状態と作像不能状態との組み合わせに対応する作像モー
ドのファーストコピータイムを短縮することができる。
【0015】即ち、使用に合った状態で待機することと
なり、上記作像可能状態と作像不能状態との組み合わせ
の変更に要する待ち時間をできるだけ短くして、ファー
ストコピータイムの短縮化が図れる。しかも、作像可能
状態と作像不能状態との組み合わせの変更回数を低減で
きるので、該組み合わせを変更するための変更を担う部
材等の寿命が延び、ひいては、画像形成装置の寿命を延
ばすことができる。
【0016】本発明の請求項2に係る発明の画像形成装
置は、上記の課題を解決するために、用紙を搬送する搬
送手段と、上記搬送手段により搬送される用紙に対して
画像を形成可能な複数の作像手段とを備えると共に、複
数の作像モードを有し、作像モードに応じて上記複数の
作像手段の個々の用紙に対する作像可能状態と作像不能
状態との組み合わせを変更する画像形成装置において、
作像動作の開始要求を待つ待機時における、上記作像可
能状態と作像不能状態との組み合わせを、予め定められ
る条件に応じて変更する制御手段を備えていることを特
徴している。
【0017】請求項1に係る発明では、例えば、画像形
成装置を管理する管理者等が、装置の使われ方、或い
は、設置された環境や装置自体の状態(作像不能な作像
モードの有無)等を分析して、上記の待機時状態設定手
段を用いて設定しておくことが必要であるが、これによ
れば、制御手段が、待機時における作像可能状態と作像
不能状態との組み合わせを、予め定められる条件に応じ
て自動的に変更する。
【0018】したがって、管理者の手を何ら煩わせるこ
となく、請求項1に係る発明と同様に、作像可能状態と
作像不能状態との組み合わせの変更を少なくして、ファ
ーストコピータイムの短縮化を図ると共に、画像形成装
置の寿命を延ばすことができる。
【0019】本発明の請求項3に係る発明の画像形成装
置は、請求項2に記載の構成において、上記の予め定め
る条件が、作像モードの使用頻度であり、上記制御手段
は、待機時における上記作像可能状態と作像不能状態と
の組み合わせを、使用頻度の高い作像モードに対応した
組み合わせ、或いは使用頻度の高い作像モードに対応し
た組み合わせにより近い組み合わせとなるように変更す
ることを特徴としている。
【0020】これによれば、使用頻度の高い作像モード
のファーストコピータイムが他の使用頻度の低い作像モ
ードのファーストコピータイムに比して短縮できる。し
たがって、より多数の利用者に対して画像形成装置の稼
働時間を短縮でき、多数の利用者が順番待ちをしている
ような場合、待ち時間を効率よく短縮できる。
【0021】本発明の請求項4に係る発明の画像形成装
置は、請求項2に記載の構成において、上記予め定める
条件が、現在実施可能な作像モードであり、上記制御手
段は、画像形成装置の待機時における上記作像可能状態
と作像不能状態との組み合わせを、現在実施可能な作像
モードに対応した組み合わせとなるように変更すること
を特徴としている。
【0022】トナー切れ等の何らかの理由により、作像
不能の作像モードがある場合に、もしもこの作像不能な
作像モードに応じた組み合わせで待機していると、作像
動作の度に一々変更が必要となってしまうが、これによ
れば、現在実施可能な作像モードに対応した組み合わせ
で待機するので、組み合わせの無駄な変更を無くし、装
置寿命を延ばすことができると共に、作像実施可能な作
像モードへの変更時間を短縮できる。
【0023】本発明の請求項5に係る発明の画像形成装
置は、請求項2、3又は4に記載の構成において、作像
モードを限定する特定のキー操作より、複数の作像モー
ドの中から1つの作像モードを特定する作像モード特定
手段を有し、上記制御手段は、該作像モード特定手段に
て作像モードが特定されると、上記待機時における作像
可能状態と作像不能状態との組み合わせを、特定された
作像モードに対応した組み合わせに変更することを特徴
としている。
【0024】これによれば、作像モード特定手段が、利
用者が用いようとする作像モードをキー操作から特定
し、制御手段が、特定された作像モードに合うように待
機時における上記作像可能状態と作像不能状態との組み
合わせを変更する。したがって、例えば、待機時の組み
合わせとして、使用頻度の高い作像モードに応じたもの
が設定されている状態において、利用者が使用頻度の低
い作像モードを選択したとしても、作像開始の要求が出
されるよりもより早い時点で組み合わせの変更ができ
る。その結果、利用する作像モードヘの切り換え時間を
短縮して、ファーストコピータイムを短縮できる。
【0025】本発明の請求項6に係る発明の画像形成装
置は、請求項5に記載の構成において、上記作像モード
を限定する特定のキー操作が、作像条件を設定する手順
の初期に実施されるように構成されていることを特徴と
している。
【0026】待機時における上記作像可能状態と作像不
能状態との組み合わせ変更が必要な場合は、他の作像条
件の設定に先駆けて、利用される作像モードに対応した
組み合わせに変更できる。したがって、他の作像条件の
設定の期間を、組み合わせの変更に要する時間として使
用することが可能となり、作像モードを限定する特定の
キー操作が、作像条件を設定する手順の後の方で実施さ
れる場合に比べて、ファーストコピータイムの短縮が図
れる。
【0027】本発明の請求項7に係る発明の画像形成装
置は、請求項5に記載の構成において、利用者コードの
入力により作像を許容する画像形成装置である場合、上
記作像モード特定手段は、利用者のコード入力より作像
モードを特定することを特徴としている。
【0028】これによれば、画像形成装置の使用を受け
付ける受付当初で、待機時における上記作像可能状態と
作像不能状態との組み合わせ変更が必要な場合は変更で
きるので、請求項6に発明よりもさらに、効率よく他の
作像条件の設定の期間を、変更のための時間として使用
できる。作像モード特定手段としは、例えば利用者毎に
作像モードの履歴を管理しておくことで実現でき、コー
ド入力から当該利用者の良く利用する作像モードを特定
すればよい。
【0029】また、本発明の請求項8に係る発明の画像
形成装置は、請求項1乃至7の何れかに記載の構成にお
いて、上記作像モードに応じて変更される作像可能状態
と作像不能状態との組み合わせが、上記搬送手段の姿勢
を切り換えて、該搬送手段の上記複数の作像手段個々に
対する相対位置を変化させることであることを特徴とし
ている。
【0030】このように、本発明の請求項1乃至7の何
れかに記載の構成を、従来の技術の項で説明した、フル
カラーモード(単色カラーモードを含む)と白黒モード
とで、搬送ベルトの姿勢を切り換える画像形成装置に採
用することで、このような搬送ベルトの姿勢を切り換え
る画像形成装置のファーストコピータイムを効率よく短
縮すると共に、画像形成装置の寿命を延ばすことができ
る。
【0031】また、本発明の請求項9に係る発明の画像
形成装置は、請求項8に記載の構成において、待機時に
おける上記搬送手段のとる姿勢の1つとして、複数ある
作像モードのうちの搬送手段の姿勢の切り換えに最も時
間を必要とする2つの作像モードの間の中間位置に搬送
手段が位置する姿勢を有することを特徴としている。
【0032】これによれば、複数ある作像モードのうち
の搬送手段の姿勢の切り換えに最も時間を必要とする2
つの作像モードの間の中間位置に、搬送手段が位置する
姿勢を待機位置として有しているので、この中間の待機
位置に待機させることで、他と作像モードに比べてファ
ーストコピータイムが非常に長い作像モードを無くすこ
とができ、各作像モードヘの変更時間を平均化でき、利
用者に違和感を感じさせることなく、使用感を良好にで
きる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の一形態を、図
1〜図32に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0034】本実施の形態においては、画像形成装置と
してデジタル複写機を例示する。このデジタル複写機
は、複写機としての機能に加えて、ファクシミリ及びプ
リンタとしての機能を兼ね備えている。また、このデジ
タル複写機にはコインベンダーが付設されており、コピ
ー動作に対して課金するようになっている。
【0035】まず、図2を用いて、本実施の形態のデジ
タル複写機の構成について説明する。図2は、デジタル
複写機の正面断面の概略図である。本デジタル複写機
は、図2に示すように、複写機本体1に、利用者からの
コインの投入を受け付けるコインベンダー3が付設され
ると共に、複写機本体1の下方には、給紙装置2を搭載
している。
【0036】上記複写機本体1は、その上面に、原稿台
111と後述する操作パネル5(図5参照)とが設けら
れ、内部に、画像読み取り部110及び画像形成部21
0が設けられている。上記原稿台111の上面には、原
稿台111に対して所定の位置関係をもって両面自動原
稿送り装置(RADF;Reversing Auto
maticDocument Feeder)112が
装着されている。このRADF112は、原稿台111
に対して開閉可能な状態で支持されている。
【0037】RADF112は、まず、原稿の一方の面
が原稿台111の所定位置において画像読み取り部11
0に対向するよう原稿を搬送し、この一方の面について
の画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台11
1の所定位置において画像読み取り部110に対向する
よう原稿を反転して原稿台111に向かって搬送する。
そして、RADF112は、1枚の原稿について両面の
画像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原
稿についての両面搬送動作を実行する。このような原稿
の搬送および表裏反転の動作は、複写機全体の動作に関
連して制御される。
【0038】上記画像読み取り部110は、FADF1
12により原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像
を読み取るものであると共に、原稿台111上に載置さ
れた原稿を読み取るものである。画像読み取り部110
は、原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する、
第1及び第2の原稿走査体113・114と、光学レン
ズ115と、光電変換素子116とを有している。
【0039】上記第1の原稿走査体113は、原稿画像
表面を露光する露光ランプ113aと、原稿からの反射
光像を所定の方向に向かって偏向するミラー113bと
を有し、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ち
ながら所定の走査速度で平行に往復移動するものであ
る。第2の原稿走査体114は、第1の原稿走査体11
3のミラー113bにより偏向された原稿からの反射光
像をさらに所定の方向に向かって偏向する2つのミラー
114a・114bを有し、第1の原稿走査体113と
一定の速度関係を保って平行に往復移動するものであ
る。
【0040】光学レンズ115は、第2の原稿走査体1
14のミラー114bにより偏向された原稿からの反射
光像を縮小し、縮小された光像を光電変換素子116上
の所定位置に結像させるものである。光電変換素子11
6は、結像された光像を順次光電変換して電気信号とし
て出力するもので、白黒画像あるいはカラー画像を読み
取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分
解したラインデータを出力することのできる3ラインの
カラーCCDからなる。この光電変換素子116により
電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、後述す
る画像データ処理部41(図3参照)に転送されて所定
の画像データ処理が施される。
【0041】上記画像形成部210は、複写機本体1の
ほぼ中央部に位置し、その下方には、給紙カセット内に
積載収容されている用紙(記録媒体)Pを1枚ずつ分離
して画像形成部210に向かって供給する給紙機構21
1が設けられている。1枚ずつ分離供給された用紙P
は、画像形成部210の手前に配置された一対のレジス
トローラ212によりタイミングが制御されて画像形成
部210に搬送される。さらに、片面に画像が形成され
た用紙Pは、画像形成部210の画像形成にタイミング
を合わせて画像形成部210に再供給搬送される。
【0042】画像形成部210の下部には、転写搬送ベ
ルト機構213が配置されている。転写搬送ベルト機構
213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間
に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト21
6に、用紙Pを静電吸着させて搬送する構成である。詳
細は後述するが、転写搬送ベルト機構213は、転写搬
送ベルト216の姿勢を、選択されたカラーモードに応
じて切り換えるようになっている。
【0043】用紙搬送路における転写搬送ベルト機構2
13の下流側には、用紙P上に転写形成されたトナー像
を用紙P上に定着させるための定着装置217が配置さ
れている。この定着装置217の一対の定着ローラ間の
ニップを通過した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート2
18を経て、排出ローラ219により複写機本体1の外
壁に取り付けられている排紙トレイ220上に排出され
る。
【0044】切り換えゲート218は、定着後の用紙P
の搬送経路を、複写機本体1外部へ用紙Pを排出する経
路と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給する
経路との間で選択的に切り換えるものである。切り換え
ゲート218により再び画像形成部210に向かって搬
送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送
経路221を介して表裏反転された後、画像形成部21
0へと再度供給される。
【0045】また、画像形成部210における転写搬送
ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接
して、第1の画像形成ステーション(作像部)Pa、第
2の画像形成ステーション(作像部)Pb、第3の画像
形成ステーション(作像部)Pc、及び第4の画像形成
ステーション(作像部)Pdが、用紙搬送経路上流側か
ら順に並設されている。
【0046】転写搬送ベルト216は、駆動ローラ21
4によって、図2において矢印Zで示す方向に摩擦駆動
され、前述したように給紙機構211を通じて給送され
る用紙Pを把持し、用紙Pを画像形成ステーションPa
〜Pdへと順次搬送する。
【0047】各画像形成ステーションPa〜Pdは、実
質的に同一の構成を有しており、各画像形成ステーショ
ンPa・Pb・Pc・Pdは、図2に示す矢印F方向に
回転駆動される感光体ドラム222a・222b・22
2c・222dをそれぞれ含んでいる。
【0048】各感光体ドラム222a〜222dの周辺
には、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様
に帯電する帯電器223a・223b・223c・22
3dと、感光体ドラム222a〜222d上に形成され
た静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a・22
4b・224c・224dと、現像された感光体ドラム
222a〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転
写用放電器225a・225b・225c・225d
と、感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナ
ーを除去するクリーニング装置226a・226b・2
26c・226dとが、感光体ドラム222a〜222
dの回転方向に沿って順次配置されている。
【0049】また、各感光体ドラム222a〜222d
の上方には、レーザビームスキヤナユニット(以下、L
SU)227a・227b・227c・227dがそれ
ぞれ設けられている。各LSU227a〜227dも、
実質的に同一の構成を有しており、画像データに応じて
変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示せ
ず)、半導体レーザ素子からのレーザビームを主走査方
向に偏向させるためのポリゴンミラー240a・240
b・240c・240dと、ポリゴンミラー240a〜
240dにより偏向されたレーザビームを感光体ドラム
222a〜222d表面に結像させるためのfθレンズ
241a・241b・241c・241dやミラー24
2a・242b・242c・242d・243a・24
3b・243c・243dなどから構成されている。
【0050】LSU227aにはブラックの画像データ
に対応する画素信号が、LSU227bにはシアンの画
像データに対応する画素信号が、LSU227cにはマ
ゼンタの画像データに対応する画素信号が、そして、L
SU227dにはイエローの画像データに対応する画素
信号がそれぞれ入力される。これにより、コピーモード
においては、色変換された原稿画像情報に対応する静電
潜像が各感光体ドラム222a〜222d上に形成され
る。
【0051】そして、現像装置227aにはブラックの
トナーが、現像装置227bにはシアンのトナーが、現
像装置227cにはマゼンタのトナーが、現像装置22
7dにはイエローのトナーがそれぞれ収容されており、
感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、これ
ら各色のトナーにより現像される。これにより、画像読
み取り部110にて読み取られ、色変換された原稿画像
情報が、画像形成部210にて各色のトナー像として再
現される。
【0052】また、第1の画像形成ステーションPaと
給紙機構211との間には、用紙吸着用(ローラ状)帯
電器228が設けられている。この吸着用帯電器228
は転写搬送ベルト216の表面を帯電させるものであ
り、これにより、給紙機構211から供給された用紙P
は、転写搬送ベルト216上に確実に吸着させた状態で
第1の画像形成ステーションPaから第4の画像形成ス
テーションPdの間をずれることなく搬送される。
【0053】一方、第4の画像形成ステーションPdと
定着装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部
には除電器229が設けられている。この除電器229
には搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを転
写搬送ベルト216から分離するための交流電流が印加
されている。
【0054】上記用紙Pとしてカットシート状の紙が使
用される。この用紙Pは、給紙カセットから送り出され
て給紙機構211の給紙搬送経路のガイド内に供給され
ると、その用紙Pの先端部分がセンサー(図示せず)に
て検知され、このセンサから出力される検知信号に基づ
いて一対のレジストローラ212により一旦停止され
る。
【0055】そして、用紙Pは各画像形成ステーション
Pa〜Pdとタイミングをとって図2の矢印Z方向に回
転している転写搬送ベルト216上に送られる。このと
き転写搬送ベルト216には前述したように吸着用帯電
器228により所定の帯電が施されているので、用紙P
は、各画像形成ステーションPa〜Pdを通過する間、
安定して搬送供給される。
【0056】フルカラーの場合、各画像形成ステーショ
ンPa〜Pdにおいては、各色のトナー像がそれぞれ形
成されており、これら各色のトナー像が、転写搬送ベル
ト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの面上
で重ね合わされる。第4の画像形成ステーションPdに
よる画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部分
から順次、除電器229により転写搬送ベルト216上
から剥離され、定着装置217へと導かれる。そして、
最後に、トナー画像が定着された用紙Pは、用紙排出口
(図示せず)から排紙トレイ220上へと排出される。
【0057】一方、白黒の場合は、第1の画像形成ステ
ーションPaにのみブラックのトナー像が形成されてお
り、このブラックトナー像が、転写搬送ベルト216に
より静電吸着されて搬送される用紙Pに転写され、第2
〜第4の画像形成ステーションPb〜Pdはそのまま通
過する。その後、用紙Pは、カラーモードの場合と同様
に、転写搬送ベルト216から剥離されて定着装置21
7へと導かれる。
【0058】なお、上記LSU227a〜227dの代
わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイから
なる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いる構成でも
よい。LEDヘッドはLSUに比べ、サイズも小さく、
また可動部分がなく無音であるため、複写機本体1のよ
うに、複数個の光書き込みユニットを必要とするタンデ
ム型のデジタル複写機などに好適に用いることができ
る。
【0059】このような複写機本体1の下方に配設され
た上記給紙装置2は、内部に複数段の給紙カセットを備
えており、各給紙カセットに、利用者のニーズに対応し
て、異なるサイズであって、かつ、普通紙、OPC、上
質紙といった他種類の用紙Pが収納されている。この給
紙装置2における各給紙カセットより給送される用紙P
は、複写機本体1側に設けられた上述の給紙機構211
の給紙搬送経路のガイド内に供給され、画像形成部21
0へと搬送される。
【0060】一方、上記コインベンダー3は、コイン投
入口3aよりコインが投入されると、投入金額を複写機
本体1へと送信するものである。また、コイン戻しボタ
ン(図示せず)が設けられておて、該ボタンが操作され
ると、投入金額からコピー代金を差し引いた残金を、返
却口3bから返却するようになっている。
【0061】次に、図3を用いて、本デジタル複写機に
おける画像処理部について説明する。図3は、複写機本
体1に搭載されている画像処理部のブロック構成図であ
る。
【0062】画像処理部は、画像データ入力部40、画
像データ処理部41、ハードディスク装置もしくはRA
M(ランダムアクセスメモリ)等から構成される画像メ
モリ43、画像データ出力部42、中央処理装置(CP
U)44、画像編集部45、外部インターフェイス部4
6、及び内蔵インターフェイス部47から構成されてい
る。
【0063】画像データ入力部40は、カラーCCD4
0a、シェーディング補正回路40b、ライン合わせ部
40c、センサ色補正部40d、MTF補正部40e、
及びγ補正部40fなどからなる。
【0064】カラーCCD40aは、白黒原稿あるいは
カラー原稿画像を読み取り、RGBの色成分に色分解し
たラインデータを出力することのできる3ラインのCC
Dであり、前述した図2の画像読み取り部110におけ
る光電変換素子116である。
【0065】シェーディング補正回路40bは、カラー
CCD40aにて読み取られたラインデータのライン画
像レベルを補正するもので、ライン合わせ部40cは、
カラーCCD40aにて読み取られた画像ラインデータ
のずれを補正するもので、ラインバッファなどから構成
される。
【0066】センサ色補正部40dは、カラーCCD4
0aから出力される各色のラインデータの色データを補
正するもので、MTF補正部40eは、各画素の信号の
変化にめりはりを持たせるように補正するものである。
γ補正部40fは、画像の明暗を補正して視感度補正を
行うものである。
【0067】画像データ処理部41は、モノクロデータ
生成部41a、入力処理部41b 、領域分離部41c、
黒生成部41d、色補正回路41e 、ズーム処理回路4
1f、空間フィルタ41g、及び中間調処理部41hな
どからなる。
【0068】モノクロデータ生成部41aは、原稿が白
黒原稿の場合、上記画像データ入力部40から入力され
るカラー画像信号であるRGB信号よりモノクロデータ
(分ラックの画像データ)を生成するものである。
【0069】入力処理部41bは、原稿がカラー原稿の
場合、上記画像データ入力部40から入力されるカラー
画像信号であるRGB信号を、画像形成ステーションP
b・Pc・Pdに対応したYMC信号に変換するCMY
変換処理を実施する処理部である。また、入力処理部4
1bは、クロック変換処理、及びAEヒストグラム処理
も実施する処理部である。
【0070】領域分離部41cは、モノクロデータ生成
部41a或いは入力処理部41bから入力された画像デ
ータが、文字部なのか網点写真なのか、或いは印画紙写
真なのかを判別して、これらの何れかに分離するもので
ある。
【0071】黒生成部41dは、入力処理部41aから
出力されるYMC信号に基づいて下色除去処理を行い黒
生成するもので、カラー画像形成時の黒の色データを生
成するものである。色補正回路41eは、各色変換テー
ブルに基づいて、YMCの各カラー画像信号の各色を調
整するものである。
【0072】ズーム処理回路41fは、設定されている
倍率に基づいて入力された画像情報を倍率変換するもの
である。中間調処理部41hは、多値誤差拡散や多値デ
ィザなどの階調性を表現するためのものである。
【0073】画像メモリ43は、中間調処理部41hに
よる中間調処理までが施された各色の画像データを一旦
貯えるものであり、画像データ処理部41からシリアル
出力される8ビット4色(32ビット)の画像データを
順次受け取り、バッファに一時的に貯えながら32ビッ
トのデータから8ビット4色の画像データに変換して色
毎の画像データとして記憶管理する4基のハードディス
ク43a・43b・43c・43dを備えている。
【0074】また、画像メモリ43は、各画像形成ステ
ーションPa・Pb・Pc・Pdの位置が異なるため、
画像メモリ43の遅延バッファメモリ43e(半導体メモ
リ)に各色の画像データを一旦記憶させ、それぞれ時間
をずらすことにより、各LSU227a〜227bに画
像データを送るタイミングを合わせて色ずれを防ぐよう
になっている。さらに、画像メモリ43には、複数の画
像の合成を行うための画像合成メモリ(図示せず)も含
まれている。
【0075】画像データ出力部42は、レーザコントロ
ールユニット42aと、LSU42b・42c・42d
・42eからなる。レーザコントロールユニット42a
は、中間調処理部41hからの各色の画像データに基づ
いてパルス幅変調を行うもので、LSU42b・42c
・42d・42eは、レーザコントロールユニット42
aから出力される各色の画像信号に応じたパルス幅変調
信号に基づいてレーザ記録を行う。これら、LSU42
b〜42eは、前述した図2の画像形成部210におけ
るLSU227a〜22dである。
【0076】中央処理装置(CPU)44は、画像デー
タ入力部40、画像データ処理部41、画像メモリ4
3、画像データ出力部42、さらに後述する画像編集部
45、および外部インターフェイス部46・47を所定
のシーケンスに基づいてコントロールするものである。
【0077】画像編集部45は、画像データ入力部4
0、画像データ処理部41、或いは後述する外部インタ
ーフェイス46を経て一旦画像メモリ43に記憶された
画像データに対して所定の画像編集を施すためのもので
あり、画像データの編集作業は、画像メモリ43におけ
る画像合成用メモリを用いて行われる。
【0078】さらに、外部インターフェイス46は、デ
ジタル複写機とは別に設けられた外部の画像処理装置で
ある、例えば、通信携帯端末やデジタルカメラ、或いは
デジタルビデオカメラ等からの画像データを受け入れる
ための通信インターフェイス手段である。
【0079】この外部インターフェイス46から入力さ
れる画像データも、一旦画像データ処理部41に入力し
て色空間補正などを行うことで、デジタル複写機の画像
形成部210で取り扱うことのできるデータレベルに変
換した後、画像メモリ43のハードディスク43a〜4
3dに記憶管理されることとなる。
【0080】また、内蔵インターフェイス47は、パー
ソナルコンピュータにより作成された画像データを入力
するプリンタインターフェイスであると共に、FAX受
信した画像データを受け入れるための白黒またはカラー
FAXインターフェイスであり、さらには、ネットワー
クを介して受信した画像データを受け入れるための通信
インターフェイスでもある。
【0081】この内蔵インターフェイス47から入力さ
れる画像データは、既にCMYK信号であるので、画像
データ処理部41における中間調処理部41hの前段の
プリントデータ入力部より入力され、中間調処理部41
hにて処理を施した後、一旦、画像メモリ443のハー
ドディスク43b〜43eに記憶管理されることとな
る。
【0082】次に、図4を用いて、本デジタル複写機に
おける装置全体の動作を制御する制御系について説明す
る。図4は、本デジタル複写機の装置全体の各部を中央
処理装置44により動作管理している状態を示す説明図
である。
【0083】図4における、画像データ入力部40、画
像データ処理部41、画像メモリ43、画像データ出力
部42、及び中央処理装置(CPU:図中、中央処理ユ
ニット)44の詳細については、図3にて説明した通り
である。
【0084】中央処理装置44は、その他、RADF1
12、画像読み取り部110、画像形成部210(図2
参照)などデジタル複写機を構成する各駆動機構部をシ
ーケンス制御により管理すると共に、各部へ制御信号を
出力している。
【0085】さらに、中央処理装置44は、後述する操
作パネル5(図5参照)を含む、操作基板ユニット48
と相互通信可能な状態で接続されている。操作パネル5
を用いて利用者が複写モードを設定すると、その内容を
示す制御信号が、操作基板ユニット48から中央処理装
置44へと転送され、これにより、中央処理装置44
は、デジタル複写機全体を設定されたモードに応じて動
作するように制御する。
【0086】反対に中央処理装置44からは、デジタル
複写機の各種動作状態を示す制御信号が操作基板ユニッ
ト48へと転送されており、操作基板ユニット48側で
は、この制御信号によりデジタル複写機が現在どのよう
な状態にあるのか操作パネル5に設けられた後述するカ
ラーLCD6に表示して、利用者が認識できるようにす
る。
【0087】また、中央処理装置44は、前述のコイン
ベンダー(図2参照)とも接続されており、利用者がコ
インベンダー3にコインを投入すると、コインベンダー
3から転送されてくる金額情報を基にコピー動作が実施
可能か否かを判断すると共に、1枚のコピーが終了する
毎に、残金を算出し、コピーの続行,停止を判断するよ
うになっている。また、算出した残金の金額情報は中央
処理装置44よりコインベンダー3にも転送される。
【0088】さらに、中央処理装置44は、詳細は後述
するが、待機時状態設定手段としての機能を有してお
り、待機時状態を設定するための待機時状態設定選択画
面にて待機時の転写搬送ベルト216の姿勢のデフォル
ト値の設定変更を受け付けると共に、制御手段及び作像
モード特定手段としての機能も有しており、転写搬送ベ
ルト216の姿勢を切り換えるように利用者が操作パネ
ル5等を用いて、カラーモードを決定する情報を入力し
たり、或いは、外部インターフェイス46、内蔵インタ
ーフェイス47からカラーモードを決定する情報が入力
されると、コピー開始或いはプリント開始が指示される
以前の待機中に、カラーモードに対応した姿勢となるよ
うに、転写搬送ベルト216の姿勢を切り換えるように
なっている。
【0089】次に、図5を用いて、利用者がコピー条件
の変更や、各種の設定に使用する上記操作パネル5につ
いて説明する。図5は、複写機本体1の上面に設けられ
た、操作パネル5の平面図である。
【0090】操作パネル5の中央部分には、カラー表示
のタッチパネル式液晶表示装置6(以後、カラーLCD
と呼称する)が配置されており、その右側にテンキー
8、スタートキー11、クリアキー9、及び全解除キー
10が配置されている。また、カラーLCD6の左側に
は、カラーLCD6の画面の明るさを調節するダイヤル
7が配置されている。
【0091】カラーLCD6の右側に配置されたキー群
のうち、テンキー8は、カラーLCD6の画面における
数値を入力するのに使用するキーであり、スタートキー
11は、複写動作の開始を指示するためのキーである。
また、クリアキー9は、カラーLCD6に表示される設
定値をクリアしたり複写動作の中断を行うキーであり、
全解除キー10は、複写条件の設定をデフォルト値に戻
すためのキーである。
【0092】上記カラーLCD6の画面には、種々の画
面が切り換えて表示される。これらの画面中では、種々
の条件を設定するタッチキーが配置されており、タッチ
キーを指で直接、押圧操作(以下、単に操作と記載す
る)することで、各種の条件設定が可能になる。また、
操作のガイダンスや警告等もこのカラーLCD6に表示
される。
【0093】続いて、図6〜図15を用いて、上記操作
パネル5を操作してカラーモードや倍率等のコピー条件
を変更する手順を説明する。図6〜図15は、上記操作
パネル5のカラーLCD6に表示される画面を表わして
いる。
【0094】待機時、カラーLCD6には、図6に示す
画面Aが表示されている。この画面Aには、料金の単価
表が表示され、これにより、利用者はコピー料金を概算
できるようになっている。
【0095】ここで示されているコピーの単価料金は、
カラーモード、つまり白黒か、単色カラーか、或いはフ
ルカラーか、及び、コピー用紙(単に、用紙と称する場
合もある)のサイズと種類、つまり、A3やB4といっ
た大サイズか、A4,B5の小サイズか、また、普通紙
か、OHPやコート紙等の特殊紙であるかで分けられて
いる。料金の算出方法は、次式で示される。
【0096】
【数1】
【0097】そして、この画面Aにおいては、単価表上
のカラーモードを示す白黒/単色カラー/フルカラーの
何れか操作して、カラーモードを選択するように利用者
に促すメッセージが表示されている。
【0098】ここで利用者がキー操作してカラーモード
を選択すると、本デジタル複写機は、当該利用者が利用
するカラーモードを認識し、選択されたカラーモードの
項目をアクティブ表示する。そして、転写搬送ベルト2
16の姿勢がここで選択されたカラーモードに対応して
いない場合は、次のコインベンダー3へのコイン投入を
確認した後、転写搬送ベルト216の姿勢の切り換えを
行う。なお、詳細については後述する。
【0099】次に、利用者がコインベンダー3にコイン
を投入すると、カラーLCD6の表示は、図6の画面A
から、図7の画面Bに切り換わる。画面Bは、利用者
に、禁止されている事項等を認識させ、警告する警告画
面である。この警告画面Bにおいて、利用者がOKキー
を操作すると、図8に示す条件設定のための画面Cに表
示が切り換わる。
【0100】図8の画面Cは、条件設定画面である。こ
の条件設定画面Cは、警告画面Bの後、又は、他の画面
が表示されている状態で利用者が、操作パネル5(図5
参照)の全解除キー10を操作した後に表示される。こ
の画面Cには、以下のように種々の表示領域がある。
【0101】条件設定画面Cの上部は、メッセージエリ
アであり、このメッセージを用いて、コピー作業に戸惑
いが生じないように、利用者にメッセージを伝えること
ができる。また、メッセージエリアの横は、原稿1枚当
たりのコピー枚数の表示部である。
【0102】また、条件設定画面Cの中央部分には、原
稿サイズを表示する表示部と、コピー用紙のサイズとそ
の種類を表示する表示部がある。原稿サイズの表示部に
は、RADF112(図2参照)を使用する場合は、R
ADF112に原稿がセットされたときに検出されたセ
ット原稿のサイズが表示される。また、原稿台111に
原稿を直接載置するプラテンコピーの場合であれば、原
稿台111に原稿がセットされたときに、そのとき検出
されたセット原稿のサイズが表示される。何れのコピー
の場合も、原稿サイズが検出されるまでは、ブランクに
なっている。
【0103】条件設定画面Cの中央部分であって、上記
の原稿サイズの表示部、及びコピー用紙のサイズとその
種類の表示部の下方には、それぞれに対応するイメージ
が簡単な絵画像で表示されるようになっており、キーの
設定に応じて、原稿サイズとコピー用紙のサイズとの概
略的な大小関係、及び、原稿の画像サイズとコピーの画
像サイズの概略的大小関係を表示することで、利用者が
条件の設定を誤っても、早期に気づけるように構成され
ている。
【0104】条件設定画面Cの下部は、コピー枚数やコ
ピー用紙のサイズや種類以外のコピー条件を設定するた
めの条件設定エリアとなっている。この条件設定エリア
は、一番下に配置された条件キーエリアと、その上の条
件キーによる設定内容の表示エリアとからなり、さら
に、条件設定エリアの上方には、条件キーを操作したと
きにオープンする条件選択エリアが配置されている。
【0105】条件キーエリアには、カラー選択キー(図
中、カラー選択)、コピー濃度選択キー(図中、コピー
の濃さ)、用紙の種類/サイズ選択キー、拡大/縮小選
択キーが配置されている。
【0106】カラー選択キーは、フルカラー、単色カラ
ー、或いは白黒の何れでコピーするかを選択するための
キーである。フルカラーを選択すると、デジタル複写機
は、原稿画像をフルカラーでコピーし、単色カラーを選
択すると、イエロー,マゼンタ,シアンのうちの一色で
コピーし、白黒を選択すると、黒色でコピーする。
【0107】コピー濃度選択キーは、自動濃度設定、手
動濃度設定、写真用濃度設定の何れかを選択するための
キーである。自動濃度設定を選択すると、原稿濃度に対
して適切なコピー濃度となるように自動的に濃度値が算
出されて、コピーの濃度が設定される。手動濃度設定を
選択すると、手動で設定した濃度でコピーの濃度が設定
される。写真用濃度設定を選択すると、写真画像に応じ
た濃度値がコピーの濃度として設定される。
【0108】用紙の種類/サイズ選択キーは、コピー用
紙の種類とサイズを選択するキーで、複写機本体1内
部、及びその下方に配置された給紙装置2内部にセット
された用紙に対応して表示される。ここでは、コピー用
紙の種類の選択に関しては、普通紙、OHP、コート紙
の3種類が選択ができるようになっている。また、コピ
ー用紙のサイズの選択に関しては、A3、B4、A4、
B5、A5の各定型サイズを手動で選択するキー群と、
利用者が設定した所望の変倍率に対応して自動的に用紙
サイズを設定する自動用紙サイズ選択キーとが設けられ
ている。
【0109】拡大・縮小選択キーは、原稿の画像サイズ
に対するコピーの画像サイズの比を設定するためのキー
である。ここでは、固定変倍率、ズーム変倍率又は自動
変倍が設定できるようになっている。
【0110】固定変倍キーは、定型サイズの原稿に対し
て、定型サイズの用紙にコピーする際に容易に設定する
ために設けられたキーであり、200%(原稿A5→コ
ピーA3)、141%(原稿A5→コピーA4、原稿A
4→コピーA3、原稿B5→コピーB4)、122%
(原稿A5→コピーB5、原稿A4→コピーB4)、1
15%(原稿B5→コピーA4、原稿B4→コピーA
3)、100%、86%(原稿A4→コピーB5、原稿
A3→コピーB4)、81%(原稿B5→コピーA5、
原稿B4→コピーA4)、70%(原稿A4→コピーA
5、原稿A3→コピーA4、原稿B4→コピーB5)及
び50%(原稿A3→コピーA5)などがある。
【0111】ズーム変倍キーは、コピー倍率を1%きざ
みで設定するためのキーである。自動変倍キーは、検出
された原稿サイズに対して、利用者の所望するコピー倍
率が設定されたときに、自動的に変倍率を設定するため
のキーである。
【0112】そして、上述した条件の設定が完了した後
に、操作パネル5(図5参照)のスタートキー11を操
作すると、設定したコピー条件にしたがってコピーが実
施される。
【0113】上記条件設定画面は、最も使用頻度の高い
と考えられるものをデフォルト値として表示するように
している。図8の条件設定画面Cは、条件設定画面の設
定デフォルト画面でもある。ここでは、カラー選択、コ
ピー濃度選択、用紙の種類/サイズ選択、及び拡大/縮
小に関して、それぞれ、『白黒』、『自動』、『普通紙
/自動』、及び『100%』が、デフォルト値として表
示された事例を示している。
【0114】デフォルト値は、利用者のニーズによって
は、これと異なる場合も存在するので、管理者用の設定
画面でデフォルト値の変更が行えるようになっている。
なお、管理者用の設定画面への表示の切り換えは、例え
ば、『*♯34573』のように、予め設定されている
特定のキー操作により行われる。
【0115】但し、図6の待機画面Aで、利用者がキー
操作して、カラーモードを選択していた場合は、この待
機画面Aにて選択されたカラーモードが、図8の画面C
における条件キーのうちのカラー選択キーに対応した設
定内容の表示エリアに表示される。
【0116】利用者が、RADF112の原稿セットト
レイに原稿をセットするか、或いは原稿台111に原稿
をセットすると、図8の条件設定画面Cのように、原稿
サイズの表示部に、検出された原稿サイズが表示され
る。また、条件キーの設定と原稿サイズに基づいて、コ
ピー用紙のサイズと種類の表示部に、コピーのサイズ/
種類が表示される。
【0117】ここでは、条件キーの設定がデフォルト値
で、A4サイズの原稿がセットされた場合を示してお
り、デフォルトの設定値(用紙のサイズ選択が自動で、
拡大縮小が100%)に対応して、コピー用紙のサイズ
がA4と表示されている。
【0118】また、原稿の画像サイズとコピーの画像サ
イズの概略的大小関係を表示するイメージが、原稿サイ
ズの検出に応じて表示されて、原稿画像サイズとコピー
画像サイズの概略的大小関係が分かる。
【0119】原稿のセットよりも先に、自動以外の設定
値を選択すると、その選択内容に応じて、コピー用紙の
サイズと種類の表示部とが表示されて、原稿の画像サイ
ズとコピーの画像サイズの概略的大小関係を表示するイ
メージは、原稿サイズの検出後に始めて表示される。
【0120】そして、この条件設定画面Cにおいて、各
条件キーの上には、各条件キーに対応したデフォルト値
が、各条件キーに対応して個々に表示されているが、条
件キーの所定キーを操作することで、カラー選択、コピ
ー濃度、コピー用紙の種類とサイズ、及びコピー時の拡
縮をデフォルト値から変更できる。
【0121】例えば、コピー用紙の種類とサイズを、A
4サイズの普通紙から、A3サイズのコート紙に変更す
るには、図8のデフォルトの条件設定画面Cにおいて、
条件キーの用紙の種類/サイズの選択キーを操作する。
これにより、図9の画面Dに表示が切り換わる。
【0122】画面Dにおいては、条件選択エリアがオー
プンし、記号『/』を間に挟んで、図において左側に選
択可能な用紙の種類が表示され、右側に選択可能な用紙
サイズが表示される。条件選択エリアにこのように下位
条件キーが表示されると、該当する条件キーの設定内容
の表示エリア部には『▼』マークが表示される。また、
条件キーエリア、及び条件選択エリアでは、現在選択さ
れてアクティブになっている条件キー及び下位条件キー
が太枠でアクティブ表示されている。
【0123】また、この画面Dにおいて、複写機本体1
内部の給紙カセット及び給紙装置2内部の給紙カセット
の何れもセットされていない用紙となる、用紙サイズと
用紙の種類の組み合わせは選択できないようになってい
る。例えば、図9の画面Dにおいて、コピー用紙のサイ
ズとしてA3を操作すると、図10の画面Eに表示が切
り換わる。この画面Eでは、A3サイズのOHPが搭載
されていないため、コピー用紙の種類の選択肢の中のO
HPは選択不能となる。組み合わせの可能なA4サイズ
を操作すると、OHPの選択不能状態は解除される。
【0124】続いて、コピー用紙の種類として、コート
紙のキーを操作し、この後、条件キーの用紙の種類/サ
イズ選択キーを操作すると、条件キーの下位条件が決定
され、条件選択エリアがクローズし、図11の画面Fに
表示が変わる。この画面Fの中央部分には、選択された
コピー用紙に対する原稿画像の大小関係と共に、原稿サ
イズと用紙サイズの大小関係がイメージで表示されてい
る。
【0125】一方、カラー選択を白黒からフルカラーに
変更するには、まず、条件設定画面Cのカラー選択キー
を操作する。これにより、図12に示す画面Gに表示が
切り換わる。この画面Gでは、条件選択エリアがオープ
ンし、カラー選択条件の下位条件である、白黒、単色カ
ラー、フルカラーが表示されている。
【0126】この図12の画面Gにおいて、条件選択エ
リアのフルカラーキーを操作すると、条件選択エリアに
おけるフルカラーがアクティブとなった図13に示す画
面Hに表示が変わる。そして、この図13の画面Hで、
カラー選択キーを操作すると、条件キーの下位条件が決
定されたとして、条件選択エリアがクローズし、図14
の画面Iに表示が変わる。
【0127】また、ここでも、本デジタル複写機は、今
回行うコピーのカラーモード(作像モード)を認識し、
この時点における転写搬送ベルト216の姿勢がここで
選択されたカラーモードに対応していない場合は、この
時点で、転写搬送ベルト216の姿勢切り換えを行う。
【0128】このようにして、各種条件が所望のものに
設定されると、利用者はスタートキーを押圧し、コピー
を実施する。
【0129】その後、十分な残金を残した状態でコピー
が終了すると、図15に示す画面Zに表示が切り換わり
処理を終了する。この画面Zは終了画面である。終了画
面Zでは、表示されたデジタル複写機における原稿載置
箇所とコピー排出箇所、及びコインベンダーの返却口が
点滅表示されており、利用者のおつりや原稿、コピーの
取り忘れを未然に防止する構成となっている。所定期間
この画面Zを表示した後、再び図6に示した待機画面A
に表示が切り換わり、次の利用者に備えて、待機状態と
なる。
【0130】ところで、本デジタル複写機も、画像形成
部210の下部に設けられた転写搬送ベルト216の姿
勢を、使用されるカラーモードに合わせて切り換えるよ
うに構成されている。そして、特に、本デジタル複写機
においては、図5の操作パネル5におけるスタートボタ
ン11が操作される前の待機時に、使用されるカラーモ
ードが何であるかを検出しておき、使用されるカラーモ
ードを特定した後、適時、そのカラーモードに対応した
姿勢となるように、転写搬送ベルト216の姿勢を切り
換えるようになっている。
【0131】以下、本デジタル複写機における、待機中
にカラーモードに対応させて転写搬送ベルト216の姿
勢を切り換える構成について、詳細に説明する。
【0132】本デジタル複写機の転写搬送ベルト216
は、図16〜図19に示す4パターンの姿勢をとる。こ
のうち、図16は、転写搬送ベルト216が、ブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエローの各感光体ドラム22
2a〜222d全てと接触した、フルカラーモード及び
単色カラーモードに対応した姿勢である。また、図17
は、転写搬送ベルト216が、ブラックの感光体ドラム
222aのみと接触し、シアン、マゼンタ、イエローの
各感光体ドラム222b〜222dと離間した、白黒モ
ードに対応した姿勢である。これら2つが、作像可能な
姿勢である。
【0133】これに対し、図18は、後述する図21
(a)に示す待機時状態設定選択画面Jで待機時の条件
として中間待機を指定した場合にとる姿勢で、図16の
フルカラーモード時の姿勢と、図17の白黒モード時の
姿勢との中間の位置に、転写搬送ベルト216が位置す
る中間待機姿勢である。
【0134】また、図19は、転写搬送ベルト216
と、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各感光体
ドラム222a〜222dとの間に、ジャム処理のため
の空間が形成された、ジャム処理時の姿勢である。
【0135】まず、このような転写搬送ベルト216の
姿勢を切り換える転写搬送ベルト機構213について説
明する。図16に示すように、転写搬送ベルト216を
張架する駆動ローラ214と従動ローラ215とは、可
動支持体307に取り付けられている。この可動支持体
307は、フレーム300に固定された固定支持体30
6に、従動ローラ215側を回動支点として駆動ローラ
214側が昇降可能に支持されている。このような可動
支持体307の昇降動作は、駆動ローラ214側に配設
された離接機構104にて行われる。
【0136】離接機構104は、先端が可動支持体30
7の底面に当接した昇降棒314を固定支持体306に
対して上下動することで、可動支持体306の従動ロー
ラ215側を支点に上下動させ、ひいては、可動支持体
306に支持された転写搬送ベルト216の姿勢を、上
記したフルカラーモード時の姿勢、白黒モード時の姿
勢、及び中間待機姿勢の3つのうちの何れかの姿勢に切
り換える。
【0137】この他、可動支持体307には、ベルト表
面に付着したトナーを回収するためのベルトクリーナ3
05、転写搬送ベルト216にテンションを掛け、うね
りを防ぐためのテンションローラ320a〜320c、
転写用放電器225bc〜225d等も固定されてお
り、これらの部材も転写搬送ベルト216と共に上下動
する。
【0138】上記昇降棒314の昇降動作は、駆動モー
タ308、第1〜第3のギヤ311〜313にて行われ
る。駆動モータ308は、固定支持体306に取り付け
られており、この駆動モータ308の回転力は、シャフ
ト308aを介して、第1ギヤ311、第2ギヤ31
2、第3ギヤ313へと順に伝達され、これらのギヤ3
11〜313の回転速度は減速されると共に個々のギヤ
の回転力は増大する。昇降棒314は、第3ギヤ313
の中央に螺嵌されており、第3ギヤ313の回転によ
り、昇降棒314が昇降する。
【0139】また、図19に示すジャム処理時の姿勢へ
の切り換えは、フレーム部300自体を昇降させるジャ
ム解除機構310にて行われる。ジャム解除機構310
は、リンク機構303により連動する一対の支持片30
4・304を有し、これら支持片304・304に設け
られた2つの担持ローラにて、フレーム部300を下側
から支持している。
【0140】一方の支持片304には、図示しないハン
ドルが設けられており、ハンドルを利用者が矢印A方向
に回動操作することで、支持片304・304が支点H
1で下方に回動し、転写搬送ベルト216は図19に示
すジャム処理時の姿勢となる。なお、復帰時は、ハンド
ルを逆A方向に回動操作する。
【0141】このような転写搬送ベルト216の姿勢の
切り換えに伴い、転写搬送ベルト216と定着ユニット
217との間をつなぐ中継ガイド400、及び転写搬送
ベルト216に吸着された用紙をその表面から剥離する
剥離爪400aの姿勢も、図16〜図19に示すように
切り換わる。
【0142】図20に、中継ガイド400及び剥離爪4
01が配設されている部位を拡大して示す。上記剥離爪
401は、転写搬送ベルト216と接触しない側の端部
を、支持片403に回動自在(支点H3)に支持され、
かつ、この支持片403の他端は、転写搬送ベルト機構
213における上記可動支持体307に回動自在(支点
H2)に支持されている。これにて、剥離爪401は、
その先端を転写搬送ベルト216表面に当接させた状態
で、上記可動支持体307の昇降動作に連動するように
なっている。
【0143】また、中継ガイド400も、その一端側が
定着ユニット217の案内ガイド217aに当接支持さ
れると共に、他端側が上記支持片403に回動自在(支
点H3)に支持されており、剥離爪401と同様に、一
端側を定着ユニット217の案内ガイド217aに当接
させた状態で、上記可動支持体307の昇降動作に連動
するようになっている。
【0144】次に、待機時における転写搬送ベルト21
6の姿勢のデフォルト値の変更について説明する。前述
したように、本デジタル複写機においては、予め設定さ
れている特定のキー操作を行うことで、管理者用の設定
画面を呼出し、デフォルト値の変更が行えるようになっ
ており、図6の待機画面Aで、特定のキー操作を行う
と、シミュレーションの待機状態設定モードに移行し、
待機時状態設定選択画面JにカラーLCD6の表示が切
り換わる。
【0145】この画面Jにおいては、選択キーとして、
待機時の作像モードのキーと節電モードのキーの2種類
が表示されている。画面Jでは、作像モードの設定画面
となっている。この画面Jには、待機時の転写搬送ベル
ト216の姿勢を設定でき、また、変更するには、設定
キーを操作するよう促すメッセージが表示される。そし
て、この画面Jでは、現在設定されているフルカラーモ
ード待機がアクティブ表示されている。フルカラーモー
ド待機に設定されると、本デジタル複写機は、利用者が
他のカラーモードが選択するまで、フルカラーモード時
の姿勢で待機することとなる。
【0146】一方、この画面Jで、白黒モード待機の設
定キーが操作されると、白黒モード待機がアクティブ表
示される。白黒モード待機に設定されると、本デジタル
複写機は、利用者が他のカラーモードを指定するまで、
白黒モード時の姿勢で待機することとなる。
【0147】また、この画面Jで、中間待機の設定キー
が操作されると、中間待機がアクティブ表示される。中
間待機に設定されると、本デジタル複写機は、利用者が
所望のカラーモードを指定するまで、中間待機姿勢で待
機することとなる。
【0148】また、この画面Jで、履歴準拠待機の設定
キーが操作されると、履歴準拠待機がアクティブ表示さ
れる。履歴準拠待機が設定されると、本デジタル複写機
は、過去の使用状況の情報を読み出し、使用頻度の高い
カラーモードの姿勢で待機することとなる。過去の使用
履歴は、本デジタル複写機における前述の中央処理装置
44が、履歴情報として管理している。転写搬送ベルト
216の姿勢は、単色カラーの場合もフルカラーと同じ
であるので、使用頻度の算出にあたっては、単色カラー
モードが実施数数はフルカラーモードの実施数に加算さ
れる。
【0149】一方、この待機時状態設定選択画面Jにお
いて、節電モードの選択キーを操作すると、同図21
(b)の、待機時状態設定選択画面Kに切り換わる。こ
の画面Kは、待機時の節電モードを設定する画面であ
る。また、各設定が完了し、画面J・Kにおいて、終了
キーを操作すると、図6の待機画面Aに戻る。
【0150】続いて、図1、図22〜図31のフローチ
ャートを用いて、図4の中央処理装置44によるコピー
動作の制御手順を説明する。図22〜図26が、メイン
ルーチンのフローを示し、図1、図27〜図31が、各
サブルーチンのフローを示す。
【0151】装置が立ち上げられると、まず、図22の
S1において、装置に異常がないかどうかを判断し(S
1)、異常が無いと判断すると、S5に移行して、後述
する待機時処理を行う。一方、S1において、異常が有
ると判断すると、続けて、使用できるカラーモードが有
るかどうかを判断し(S2)、使用できるカラーモード
があると判断すると、リカバリー警告表示画面を表示し
た後(S4)、S5に移行する。一方、S2において、
使用できるカラーモードが無いと判断すると、S3に移
行して、後述する異常処理を行い、その後、S1に戻
る。
【0152】ここで、S5で行う待機時処理について、
図27を用いて説明する。待機時処理においては、ま
ず、図6の待機画面Aを表示する(S61)。待機画面
Aでが、利用者が使用するカラーモードを選択でき、選
択されたカラーモードは、アクティブ表示される。但
し、ここで、使用できないカラーモードがある場合は、
待機画面A内の該当する項目が、他に比べて薄く表示さ
れ、利用者が操作してもアクティブ表示されないように
なっている。
【0153】続いて、待機時設定情報、つまり、前述の
図21(a)(b)の画面にて指定されている、転写搬送
ベルト216の待機姿勢の情報、及び節電の情報を読み
込み(S62)、読み込んだ待機時設定情報に基づい
て、デジタル複写機を制御し(S63)、その後、図2
2のメインルーチンのフローに戻り、S6に進む。
【0154】S63における待機時設定情報に基づくデ
ジタル複写機の制御処理の1つに、転写搬送ベルト21
6の待機時の姿勢制御があり、その詳細手順を図1を用
いて説明する。
【0155】転写搬送ベルト216の待機時の姿勢制御
にあたり、まず、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロ
ーの4つの画像形成ステーションPa〜Pd全てにおい
て正常に作像できるかどうかを判断する(S71)。こ
こで、作像できないと判断すると、ブラックの画像形成
ステーション単体での作像が可能かどうかを判断し(S
81)、ブラックの画像形成ステーション単体での作像
が可能であると判断すると、転写搬送ベルト216を図
17の白黒モード時の姿勢とする(S82)。また、黒
単独でも作像不可能な場合は、図22のメインルーチン
のフローに戻り、S1に戻る。
【0156】一方、S71で、4つの画像形成ステーシ
ョンPa〜Pd全てにおいて正常に作像できると判断す
ると、次いで、履歴準拠待機が設定されているか(S7
2)、中間待機が設定されているか(S77)、フルカ
ラーモード待機が設定されているか(S79)を順に判
断する。
【0157】そして、S72、S77、S79の何れに
おいてもNOと判断すると、白黒モード待機が設定され
ている場合であるので、転写搬送ベルト216を図17
に示す白黒モード時の姿勢とする(S82)。また、S
79にて、フルカラーモード待機が設定されていると判
断すると、転写搬送ベルト216を図16に示すフルカ
ラーモード時の姿勢とする(S80)。また、S77に
て、中間待機が設定されていると判断すると、転写搬送
ベルト216を図18に示す中間待機姿勢とする(S7
8)。
【0158】そして、S72において、履歴準拠待機が
設定されていると判断すると、過去の使用状況の情報
(使用情報)を読み出し(S73)、過去所定期間まで
のフルカラーモード(単色カラーモードも含む)と白黒
モードの使用頻度を算出する(S74)。そして、この
算出結果を基に、両者の差が所定値以上かを判断し(S
75)、所定値未満であると判断すると、前述のS78
に移行して転写搬送ベルト216を図18の中間待機姿
勢とする。
【0159】一方、S75において、所定値以上である
と判断すると、白黒モードの使用頻度が高いかどうかを
判断し(S76)、白黒モードの使用頻度が高いと判断
すると、前述のS82に移行して転写搬送ベルト216
を図17の白黒モード時の姿勢とする。一方、S76に
おいて、カラーモードの使用頻度が高いと判断すると、
前述のS80に移行して、転写搬送ベルト216を図1
6のフルカラーモード時の姿勢とする。
【0160】このような図1及び図27に示す待機時処
理を行った後、図2のメインルーチンのフローに戻り、
コインベンダー3へのコイン投入を待つ(S6)。ここ
で、コイン投入の有無は、コインベンダー3より送られ
てくる金額情報を基に判断する。コインの投入がない場
合は、コインの投入が確認されるまで、S1〜S6の処
理を繰り返す。
【0161】一方、S6において、コインの投入有りと
判断すると、待機画面Aにて利用者がカラーモードを指
定したかどうかを判断し(S7)、指定したと判断する
と、利用者の指定によりアクティブ表示されているキー
のカラーモードに対応した姿勢となるように、転写搬送
ベルト216の姿勢に制御する(S8)。ここで、S5
の待機時処理において制御した転写搬送ベルト216の
姿勢が、利用者が指定したカラーモードに対応しておれ
ば、もちろん切り換えは行われない。
【0162】その後、S9に進んで、図7の警告画面B
を表示し、オートリセットタイマTa・Tbをセットす
る(S10)。タイマTbとタイマTaとでは、タイマ
Tbの方がタイマTaより先にタイムアップするように
なっている。
【0163】オートリセットタイマTa・Tbをセット
後、OKキーの操作の有無を判断し、オートリセットタ
イマTbがタイムアップする前にOKキーが操作された
と判断すると、S13に移行する(S11・S12)。
一方、OKキーが操作される前にオートリセットタイマ
Tbがタイムアップすると、S17に移行して、オート
リセット処理に入る。
【0164】ここで、S17で行うオートリセット処理
について、図30を用いて説明する。オートリセット処
理においては、まず、オートリセットを予告する画面を
表示し(S101)、リセットまでの時間を表示する
(S102)。その後、キー操作の有無を判断しなが
ら、長い方のタイマTaのタイムアップを待つ(S10
3・S104)。ここで、タイマTaがタイムアップす
る前に、キー操作されると、所定のステップ、つまり、
S17においては、図22のメインルーチンのフローに
戻り、S11に戻る。
【0165】一方、キー操作の前にタイマTaがタイム
アップすると、S105〜S112の処理を行ってオー
トリセットを実施し、残金並びに原稿の返却処理を行っ
てから、図22のメインルーチンのフローのS1に戻
る。つまり、まず、図6の待機画面Aを再度表示し(S
105)、残金を戻す(S106)。次に、RADF1
12、或いは原稿台111上に原稿がセットされていな
いかどうかを判断し(S107)、セットされている場
合は、その原稿がRADF112の許容サイズ内である
かどうかを判断し(S108)、許容サイズであれば、
原稿をRADF112の排出トレイ上に排出する(S1
09)。
【0166】続いて、両面トレイ内に用紙がないかどう
かを判断し(S110)、用紙がある場合はこれも排出
し(S111)、図29にフローを示す警告画面オーバ
レイ処理を行ってから(S112)、図22のメインル
ーチンのフローのS1に戻る。
【0167】図29に示すように、警告画面オーバレイ
処理では、まず、警告タイマTcをセットし(S8
1)、その後、警告の種類に応じて警告メッセージ画面
を選択表示し(S82)、選択した警告メッセージ画面
をオーバレイ表示する(S83)。その後、警告タイマ
Tcがタイムアップすると(S84)、オーバレイ画面
を消して、元の画面を表示した後(S85)、所定のス
テップ、つまり、S112では、図22のメインフロー
のS1に戻る。
【0168】一方、オートリセット処理に入ることな
く、図22のメインフローのS13に移行した場合は、
S13・S14で、デフォルトの条件設定画面である図
8の画面Cを表示する。また、この画面Cを表示しなが
ら、図31にフローを示すスタートランプ点灯制御を行
い(S15)、その後、コインベンダー3におけるコイ
ン戻しボタンの操作の有無を判断する(S16)。
【0169】スタートランプ点灯制御では、図31に示
すように、まず、残金が足るか否かを判断し(S12
1)、足る場合には、スタートキーをレディ点灯し(S
122)、所定のステップに戻る。一方、足りない場合
は、スタートキーを消灯し(S123)、警告表示オー
バレイ処理を行った後、所定のステップに戻る。つま
り、S15では、図22のメインフローのS16に進
む。
【0170】S16において、コイン戻しボタンが操作
されたと判断すると、前述した図30のオートリセット
処理におけるS105に移行し、S105以降の処理を
行って、残金の払い戻し、原稿の返却等を行う。
【0171】一方、S16にて、コイン戻しボタンが操
作されていないと判断すると、図23のS18に進み、
オートリセットタイマTa・Tbをセットし、その後、
条件キー、クリアキー9、テンキー8、スタートキー1
1が操作されたかどうかを順に判断する(S19〜S2
2)。ここで、S19〜S22の各判断は、1つ前の判
断がNOであった場合に実施する。
【0172】S19〜S22にて何れもYESと判断し
ない、つまりこれらのキーが一切操作されないうちに短
い方のタイマTbがタイムアップすると(S23)、S
24にて、前述のオートリセット処理に入る。
【0173】オートリセット処理では、前述と同様に、
S103でキー操作の有りを判断しない前に、長い方の
タイマTaがタイムアップすると(S104)、S10
5以降の処理を行って、残金の払い戻し、原稿の返却等
を行う。一方、長い方のタイマTaがタイムアップする
前に、S103でキー操作有りを判断すると、図23の
メインフローに戻り、S25において、前述したスター
トランプ点灯制御を行ってから、S18に戻る。
【0174】一方、S19〜S22の判断において、S
21にてテンキー8が操作されたと判断すると、コピー
枚数置数処理(S27)を実施して、コピー枚数をセッ
トする。また、S20にてクリアキー9が押されたと判
断すると、コピー枚数を1にセットし直す(S26)。
【0175】また、S19で条件キーが操作されたと判
断すると、S28に進み、図8の条件選択画面における
操作された条件キーに対応する、条件選択エリアを開い
て、選択肢である下位条件キーを表示すると共に、現在
選択されている下位条件キーをアクティブ表示する。
【0176】そして、図24のS29に進み、オートリ
セットタイマTa・Tbをセットした後、下位条件の設
定に入る。ここでは、まず、条件キーが操作されたかを
判断し(S30)、NOの場合は、続けて条件選択エリ
アの下位条件キーが操作されたかどうかを判断する(S
31)。
【0177】そして、これらが操作されないうちに短い
方のタイマTbがタイムアップすると、前述の図30の
オートリセット処理に入り(S33)、前述と同様に、
S103でキー操作の有りを判断しない前に、長い方の
タイマTaがタイムアップすると(S104)、S10
5以降の処理を行って、残金の払い戻し、原稿の返却等
を行う。一方、長い方のタイマTaがタイムアップする
前に、S103でキー操作有りを判断すると、図24の
メインフローに戻り、S34において、前述したスター
トランプ点灯制御を行ってから、S29に戻る。
【0178】一方、S31で、例えば条件選択エリアの
下位条件キーが押されたとすると、その押されたキーを
アクティブ表示した後(S35)、S34に移行して、
スタートランプ点灯制御を行ってから、S29に戻る。
その後、条件キー操作が操作されると、S30にてYE
Sと判断し、条件選択エリアを閉じ(S36)、アクテ
ィブの下位条件キーの設定を設定画面の設定内容表示部
に表示する(S37)。
【0179】その後、上記の条件キーによる変更が、カ
ラー選択の変更か否かを判断し(S38)、カラー選択
の変更である場合は、転写搬送ベルト216の姿勢を選
択されたカラーモードの姿勢に変更した後(S39)、
図23のメインフローのS25に移行し、前述したスタ
ートランプ点灯制御を行ってから、S18に戻る。な
お、カラー選択の変更でない場合は、S39をスキップ
して、図23のS25に移行する。
【0180】こうして、各設定が完了し、S22でスタ
ートキー11の操作を確認すると、図25のS40に進
み、スタートキー22の点灯の有無を判断する。ここ
で、点灯されていないと判断すると、前述した警告画面
オーバレイ処理を実施した後(S41)、図22のS1
4に戻る。
【0181】一方、S40において、スタートキーが点
灯されていると判断すると、点灯しているスタートキー
を消灯してコピー中の旨をカラーLCD6のメッセージ
エリアに表示する(S42)。また、ここで、再度、転
写搬送ベルト216の姿勢がカラー選択条件に対応して
いるかを判断し(S43)、対応していると判断する
と、そのままS45に移行する一方、対応していないと
判断すると、転写搬送ベルト216の姿勢を切り換えて
対応させた後(S44)、S45に移行する。このよう
なS43・S44は、待機姿勢として、中間待機姿勢に
設定されている場合において必要である。
【0182】S45においては、設定画面に表示された
設定値をコピー条件メモリに読み込み、次いで、ゼロを
コピー枚数カウンタにセットし(S46)、図26のフ
ローチャートのS47に進み、コピー条件に基づいてコ
ピーを実施する。そして、コピーが1枚完了すると、コ
ピー枚数カウンタに1を加算し(S48)、残金から1
枚分の料金を減算する(S49)。
【0183】次いで、S50〜S53にて、クリアキー
9の操作、異常の有無、残金が足るか否か、コピー枚数
がセット枚数に達したかどうかを順に判断しながら、セ
ット枚数に達するまでコピーを繰り返す。そして、S5
0〜S52にてYESと判断することなく、S53にて
セット枚数に達したと判断すると、図22のS14に戻
る。
【0184】一方、S50〜S52にてYESと判断す
るとコピーを中断する。詳細には、S50にてクリアキ
ー9が操作されたと判断すると、コピーを中断し(S5
4)、そのまま、図22のS14に戻る。一方、S51
で異常有りと判断すると、コピーを中断し(S55)、
後述する異常処理を実施した後(S56)、図22のS
14に戻る。また、S52にて残金が不足と判断した場
合は、コピーを中断し(S57)、後述する警告画面オ
ーバレイ処理を行い、その旨を警告した後(S58)、
図22のS14に戻る。
【0185】ここで、S50・S51・S53でYES
と判断して、S14に戻った場合は、中断したとき、或
いはセット枚数を完了したときの条件を条件設定画面に
表示する。そして、続くS15のスタートランプ点灯制
御において、スタートキー11は点灯されることとな
る。
【0186】これに対し、S52でYESと判断して、
S14に戻った場合は、中断したときの条件を条件設定
画面に表示するが、続くS15のスタートランプ点灯制
御において、残金不足のためスタートキー11は消灯さ
れたままとなる。
【0187】また、S3、S56で行う異常処理では、
図28に示すように、前述した警告画面オーバレイ処理
を実施した後(S71)、リカバリー指示画面を表示し
(S72)、S73にてリカバリー完了を確認すると、
所定のステップに戻る。
【0188】最後に、図32フローチャートを用いて、
図4の中央処理装置44による待機時状態設定モードに
おける制御手順を説明する。
【0189】待機時状態設定モードに入ると、カラーL
CD6に、図21(a)の待機時状態設定選択画面Jを
表示する(S131)。次いで、終了キー操作有りか、
設定キー操作有りか、選択キー操作有りかを順に判断す
る(S132・S134・S136)。
【0190】S136にて選択キーの操作有りと判断す
ると、操作した選択キー、つまり作像モードが選択され
ると、図21(a)の画面のままであるが、節電モード
が選択されると図21(b)の画面Kに表示を切り換え
る(S137)。そして、S134にて、設定キーの操
作有りと判断すると、操作した設定キーをアクティブ表
示する(S135)。その後、各設定が終わり、終了キ
ーが押されると、画面上のアクティブ表示された設定キ
ーを読み込み(S133)、メインフローの所定のステ
ップに戻る。
【0191】以上のように、本デジタル複写機において
は、待機時状態設定選択画面Jを用いて、スタートキー
11が押される前の待機時における転写搬送ベルト21
6の姿勢を適宜設定できるようになっている。
【0192】したがって、管理者が、デジタル複写機が
設置された環境等に応じて、例えば、フルカラーモード
や単色カラーモードが白黒モードよりも多用される環境
下では、転写搬送ベルト216の待機時の姿勢としてフ
ルカラーモード待機を画面Jにて設定しておくことで、
使用頻度の高いフルカラーモードや単色カラーモードに
おけるファーストコピータイムを短縮できる。また、反
対に、フルカラーモードや単色カラーモードに比べて、
白黒モードが多用される環境下では、転写搬送ベルト2
16の待機時の姿勢として白黒モード待機を画面Jにて
設定しておくことで、使用頻度の高い白黒モードにおけ
るファーストコピータイムを短縮できる。
【0193】そして、このように、使用環境に合った姿
勢で待機させておくことで、転写搬送ベルト216の姿
勢の切り換え回数が低減するので、転写搬送ベルト機構
213における転写搬送ベルト216の姿勢切り換えを
担う部材の消耗を抑え、デジタル複写機の寿命を延ばす
ことができる。
【0194】また、本デジタル複写機では、転写搬送ベ
ルト216の待機姿勢の1つとして、フルカラーモード
時の姿勢と白黒モード時の姿勢との間となる中間待機姿
勢を有しているので、この中間待機姿勢にて待機させて
おくことで、白黒モード及びフルカラーモードの何れが
指定されても、切り換えに要する時間が比較的短くて済
む。
【0195】したがって、白黒モード或いはフルカラー
モードの何れか一方が他方に比べてファーストコピータ
イムが長くなるような違和感が無くなり、使用感が良好
になる。また、このような、中間待機姿勢は、白黒モー
ド及びフルカラーモードとが同じ程度に使用される環境
下に適している。
【0196】また、本デジタル複写機では、履歴準拠待
機モードを有しており、該モードが設定されると、カラ
ーモードの使用頻度に応じて自動的に転写搬送ベルト2
16の待機姿勢が制御される。
【0197】したがって、管理者は、この履歴準拠待機
モードに設定しておくことで、利用状況を分析し、一
々、待機時状態設定選択画面Jを開いて待機モードを設
定しなくとも、転写搬送ベルト216の待機姿勢を、使
用頻度の最も高いカラーモードのファーストコピータイ
ムを短縮できるように制御することができる。
【0198】また、本デジタル複写機では、現在のデジ
タル複写機の状態を把握しておき、使用できないカラー
モードがある場合は、たとえ待機時状態設定選択画面J
にて待機時の姿勢として設定されていても、作像不能な
カラーモードの姿勢を取らず、作像できるカラーモード
の姿勢で待機するようになっているので、作像不能なカ
ラーモードがある場合、作像可能なカラーモードのファ
ーストコピータイムを短縮できると共に、転写搬送ベル
ト216の姿勢切り換え回数を削減できる。
【0199】また、本デジタル複写機では、利用者のキ
ー操作からカラーモードを特定し、特定されたカラーモ
ードに現在の転写搬送ベルト216の姿勢が対応してい
ない場合は、特定されたカラーモードに合うように待機
時における転写搬送ベルト216の姿勢を切り換えるよ
うになっているので、実際に利用しようとするカラーモ
ードが待機時の転写搬送ベルトの姿勢と合わず、姿勢を
切り換える必要がある場合でも、より早い時点で切り換
えることができる。
【0200】特に、本デジタル複写機では、カラーモー
ドの特定を、待機画面Aにて利用者に選択させるように
なっているので、カラーモードの特定を非常に早い時期
に実施でき、転写搬送ベルト216の姿勢の切り換えが
必要な場合は、他の作像条件の設定に先駆けて、利用さ
れるカラーモードに対応した姿勢に変更できる。
【0201】但し、本デジタル複写機のようなコインベ
ンダーを付設した、店頭等に設置される複写機において
は、使用する意志のない利用者が、いたずらに待機画面
Aを操作して、カラーモードの選択変更を繰り返すとい
った問題がある。
【0202】そこで、本デジタル複写機においては、待
機画面Aにて利用者がカラーモードを選択した時点で、
利用されるであろうカラーモードを特定できるが、選択
と同時に転写搬送ベルト216の姿勢を切り換えるので
はなく、コイン投入後に選択されたカラーモードに合う
ように切り換える構成である。これにより、不要な選択
操作の度に転写搬送ベルト216の姿勢制御が行われ、
転写搬送ベルト216の姿勢切り換えを担う部材の消耗
させるといった問題を回避できる。
【0203】なお、ここでは、説明しなかったが、利用
者をコード管理することが可能なデジタル複写機におい
ては、利用者の情報を持つテーブルより、使用頻度の高
いカラーモードを読み取り、コード入力と共に、利用者
が最もよく使うカラーモードに応じた姿勢となるように
転写搬送ベルト216の姿勢を制御する構成とすること
で、より早く転写搬送ベルト216の姿勢を最適にでき
る。
【0204】なお、上記の実施の形態で説明したデジタ
ル複写機は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかに
するものであって、そのような具体例にのみ限定して狭
義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許
請求の範囲内で、いろいろと変更して実施することがで
きるものである。
【0205】例えば、本発明は、上述したような、電子
写真方式のタンデム型フルカラー画像形成装置に限ら
ず、YMCK等の複数の作像手段により形成したトナー
像を中間転写体上に重ね合わせた後に用紙上に転写する
ような電子写真方式の画像形成装置において、作像手段
の感光体と中間転写体との相対位置を作像モードに応じ
て変えるものに関しても適用できる。また、感光体に対
して現像装置を現像できる状態と現像不能の状態とに、
作像モードに応じて変える画像形成装置に対しても適用
できる。さらに、電子写真方式のフルカラーの画像形成
装置に限らず、例えば、インクジェット方式のフルカラ
ーの画像形成装置であっても適用できる。
【0206】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る発明の画像形成
装置は、以上のように、作像動作の開始要求を待つ待機
時における、上記作像可能状態と作像不能状態との組み
合わせを設定可能とする待機時状態設定手段を有する構
成である。
【0207】これにより、待機時における上記作像可能
状態と作像不能状態との組み合わせを、例えば、画像形
成装置が設置された環境に応じた使用頻度の高い作像モ
ードに対応した組み合わせ、或いは、現在作像不能な作
像モードがある場合はこの不能な作像モードを除いた組
み合わせとなるように設定しておくことで、作像動作の
開始要求後に上記作像可能状態と作像不能状態との組み
合わを変更する頻度が低下することとなる。
【0208】つまり、これにより、画像形成装置を使用
に合った状態で待機させることが可能となり、上記作像
可能状態と作像不能状態との組み合わせの変更に要する
待ち時間をできるだけ短くして、ファーストコピータイ
ムの短縮化が図れると共に、かつ、作像可能状態と作像
不能状態との組み合わせの変更回数を低減して、該組み
合わせを変更するための変更を担う部材等の寿命を延ば
し、画像形成装置の寿命を延ばすことができるという効
果を奏する。
【0209】本発明の請求項2に係る発明の画像形成装
置は、以上のように、作像動作の開始要求を待つ待機時
における、上記作像可能状態と作像不能状態との組み合
わせを、予め定められる条件に応じて変更する制御手段
を備えている構成である。
【0210】これにより、制御手段が、待機時における
作像可能状態と作像不能状態との組み合わせを、予め定
められる条件に応じて自動的に変更するので、管理者の
手を何ら煩わせることなく、請求項1に係る発明と同様
に、作像可能状態と作像不能状態との組み合わせの変更
を少なくして、ファーストコピータイムの短縮化を図る
と共に、画像形成装置の寿命を延ばすことができるとい
う効果を奏する。
【0211】本発明の請求項3に係る発明の画像形成装
置は、請求項2に記載の構成において、上記の予め定め
る条件が、作像モードの使用頻度であり、上記制御手段
は、待機時における上記作像可能状態と作像不能状態と
の組み合わせを、使用頻度の高い作像モードに対応した
組み合わせ、或いは使用頻度の高い作像モードに対応し
た組み合わせにより近い組み合わせとなるように変更す
る構成である。
【0212】これにより、使用頻度の高い作像モードに
対応した組み合わせで待機することとなるので、使用頻
度の高い作像モードのファーストコピータイムが他の使
用頻度の低い作像モードのファーストコピータイムに比
して短縮できる。その結果、作像モードの使用頻度に片
寄りがある環境下に設置される画像形成装置において、
この構成を採用することで、請求項2に記載の構成によ
る効果を効果的に奏することができる。
【0213】本発明の請求項4に係る発明の画像形成装
置は、請求項2に記載の構成において、上記予め定める
条件が、現在実施可能な作像モードであり、上記制御手
段は、画像形成装置の待機時における上記作像可能状態
と作像不能状態との組み合わせを、現在実施可能な作像
モードに対応した組み合わせとなるように変更する構成
である。
【0214】これにより、使用できない作像モードに対
応した動作状態で待機しないので、不能の作像モードが
ある時に、使用できる作像モードの切り換え時間が短縮
できる。その結果、使用できない作像モードがある場合
に、この構成を採用することで、請求項2に記載の構成
による効果を効果的に奏することができる。
【0215】本発明の請求項5に係る発明の画像形成装
置は、請求項2、3又は4に記載の構成において、作像
モードを限定する特定のキー操作より、複数の作像モー
ドの中から1つの作像モードを特定する作像モード特定
手段を有し、上記制御手段は、該作像モード特定手段に
て作像モードが特定されると、上記待機時における作像
可能状態と作像不能状態との組み合わせを、特定された
作像モードに対応した組み合わせに変更する構成であ
る。
【0216】これにより、作像モード特定手段が、利用
者が使用しようとする作像モードをキー操作から特定
し、制御手段が、特定された作像モードに合うように上
記作像可能状態と作像不能状態との組み合わせ変更する
ので、特定された作像モードが待機時の組み合わせと異
なり、変更を要する場合も、早い時点で変更を開始でき
る。その結果、請求項2、3又は4に記載の構成による
効果に加えて、利用者が使用しようとする作像モード
と、待機時の組み合わせとが異なる場合における、利用
する作像モードヘの切り換え時間を効率よく短縮して、
その場合のファーストコピータイムを効果的に短縮でき
るという効果を奏する。
【0217】本発明の請求項6に係る発明の画像形成装
置は、請求項5に記載の構成において、上記作像モード
を限定する特定のキー操作を、作像条件を設定する手順
の初期に実施されるよう構成されている構成である。
【0218】これにより、待機時における上記作像可能
状態と作像不能状態との組み合わせ変更が必要な場合
は、他の作像条件の設定に先駆けて、作像モードに対応
した状態に変更できるので、他の作像条件の設定の期間
を、組み合わせの変更に要する時間として使用すること
ができる。
【0219】その結果、利用者が使用しようとする作像
モードと、待機時の組み合わせとが異なる場合におけ
る、利用する作像モードヘの切り換え時間を、請求項5
の構成よりも短縮でき、ファーストコピータイムのさら
なる短縮が図れるという効果を奏する。
【0220】本発明の請求項7に係る発明の画像形成装
置は、請求項5に記載の構成において、利用者コードの
入力により作像を許容する画像形成装置である場合、上
記作像モード特定手段は、利用者のコード入力より作像
モードを特定する構成である。
【0221】これにより、画像形成装置の使用を受け付
ける受付当初で、待機時における上記作像可能状態と作
像不能状態との組み合わせ変更が必要な場合は変更でき
るので、請求項6の構成よりも、さらに、効率よく他の
作像条件の設定の期間を、変更のための時間として使用
できる。
【0222】その結果、利用者が使用しようとする作像
モードと、待機時の組み合わせとが異なる場合におけ
る、利用する作像モードヘの切り換え時間を、請求項6
の構成よりも短縮でき、ファーストコピータイムのさら
なる短縮が図れるという効果を奏する。
【0223】また、本発明の請求項8に係る発明の画像
形成装置は、請求項1乃至7の何れかに記載の構成にお
いて、上記作像モードに応じて変更される作像可能状態
と作像不能状態との組み合わせが、上記搬送手段の姿勢
を切り換えて、該搬送手段の上記複数の作像手段個々に
対する相対位置を変化させる構成である。
【0224】このように、本発明の請求項1乃至7の何
れかに記載の構成を、従来の技術の項で説明した、フル
カラーモード(単色カラーモードを含む)と白黒モード
とで、搬送ベルトの姿勢を切り換える画像形成装置に採
用することで、このような搬送ベルトの姿勢を切り換え
る画像形成装置のファーストコピータイムを効率よく短
縮すると共に、画像形成装置の寿命を延ばすことができ
るという効果を奏する。
【0225】本発明の請求項9に係る発明の画像形成装
置は、請求項8に記載の構成において、待機時における
上記搬送手段のとる姿勢の1つとして、複数ある作像モ
ードのうちの搬送手段の姿勢の切り換えに最も時間を必
要とする2つの作像モードの間の中間位置に搬送手段が
位置する姿勢を有する構成である。
【0226】これにより、中間の待機位置に待機させる
ことで、他と作像モードに比べてファーストコピータイ
ムが非常に長い作像モードを無くすことができるので、
請求項8に記載の構成による効果に加えて、各作像モー
ドヘの変更時間を平均化でき、利用者に違和感を感じさ
せることなく、使用感を良好にできるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の一形態のデジタル複写機に
おける、転写搬送ベルトの待機時姿勢制御の処理手順を
示すフローチャートである。
【図2】上記デジタル複写機の構造を示す正面断面図で
ある。
【図3】上記デジタル複写機における画像処理部の構成
を示すブロック図である。
【図4】上記デジタル複写機における制御系の構成を示
すブロック図である。
【図5】上記デジタル複写機に備えられた操作パネルの
構成を示す平面図である。
【図6】上記デジタル複写機のカラーLCDに待機時に
表示される待機時画面を示す説明図である。
【図7】上記デジタル複写機のカラーLCDに表示され
る警告画面を示す説明図である。
【図8】上記デジタル複写機のカラーLCDに表示され
る条件設定画面であって、かつそのデフォルト画面を示
す説明図である。
【図9】上記デジタル複写機のカラーLCDに表示され
る用紙の種類とサイズの選択画面を示す説明図である。
【図10】上記デジタル複写機のカラーLCDに表示さ
れる用紙の種類とサイズの選択画面を示す説明図であ
る。
【図11】上記デジタル複写機のカラーLCDに表示さ
れる用紙の種類とサイズの条件を変更した後の条件設定
画面を示す説明図である。
【図12】上記デジタル複写機のカラーLCDに表示さ
れるカラーモード選択画面を示す説明図である。
【図13】上記デジタル複写機のカラーLCDに表示さ
れるカラーモード選択画面を示す説明図である。
【図14】上記デジタル複写機のカラーLCDに表示さ
れるカラーモード条件を変更した後の条件設定画面を示
す説明図である。
【図15】上記デジタル複写機のカラーLCDにコピー
終了時に表示される終了画面を示す説明図である。
【図16】上記デジタル複写機における転写搬送ベルト
の構成図であり、フルカラーモード時の姿勢を示してい
る。
【図17】上記デジタル複写機における転写搬送ベルト
の構成図であり、白黒モード時の姿勢を示している。
【図18】上記デジタル複写機における転写搬送ベルト
の構成図であり、中間待機姿勢を示している。
【図19】上記デジタル複写機における転写搬送ベルト
の構成図であり、ジャム処理時の姿勢を示している。
【図20】上記デジタル複写機における、転写搬送ベル
トと定着ユニットとの間の中継ぎ部分の構成を示す斜視
図である。
【図21】(a)(b)共に、上記デジタル複写機のカラ
ーLCDに表示される、待機状態設定画面を示す説明図
である。
【図22】上記デジタル複写機におけるメインルーチン
の制御手順を示すフローチャートである。
【図23】図22の続きのフローチャートである。
【図24】図23の続きのフローチャートである。
【図25】図24の続きのフローチャートである。
【図26】図25の続きのフローチャートである。
【図27】待機時処理の制御手順をサブルーチン化して
示すフローチャートである。
【図28】異常処理の制御手順をサブルーチン化して示
すフローチャートである。
【図29】警告画面オーバレイ処理の制御手順をサブル
ーチン化して示すフローチャートである。
【図30】オートリセット処理の制御手順をサブルーチ
ン化して示すフローチャートである。
【図31】スタートランプ点灯制御の制御手順をサブル
ーチン化して示すフローチャートである。
【図32】待機時状態設定モードの制御手順をサブルー
チン化して示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタル複写機(画像形成装置) 3 コインベンダー 5 操作パネル(待機時状態設定手段) 6 タッチパネル式液晶表示装置(待機時状態設定手
段) 44 中央処理装置(待機時状態設定手段、制御手段、
作像モード特定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢目 嘉光 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA44 DB01 ED01 ED11 ED16 ED19 ED24 ED30 EF15 EJ04 EJ06 FA02 FA05 FA06 FA07 FA12 FA22 FA28 FA30 FA33 FA35 FA37 FB19 FC02 FC03 FD08 GA15 GA42 GA56 2H072 AB07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を搬送する搬送手段と、上記搬送手段
    により搬送される用紙に対して画像を形成可能な複数の
    作像手段とを備えると共に、複数の作像モードを有し、
    作像モードに応じて上記複数の作像手段の個々の用紙に
    対する作像可能状態と作像不能状態との組み合わせを変
    更する画像形成装置において、 作像動作の開始要求を待つ待機時における、上記作像可
    能状態と作像不能状態との組み合わせを設定可能とする
    待機時状態設定手段を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】用紙を搬送する搬送手段と、上記搬送手段
    により搬送される用紙に対して画像を形成可能な複数の
    作像手段とを備えると共に、複数の作像モードを有し、
    作像モードに応じて上記複数の作像手段の個々の用紙に
    対する作像可能状態と作像不能状態との組み合わせを変
    更する画像形成装置において、 作像動作の開始要求を待つ待機時における、上記作像可
    能状態と作像不能状態との組み合わせを、予め定められ
    る条件に応じて変更する制御手段を備えていることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記の予め定める条件が、作像モードの使
    用頻度であり、 上記制御手段は、待機時における上記作像可能状態と作
    像不能状態との組み合わせを、使用頻度の高い作像モー
    ドに対応した組み合わせ、或いは使用頻度の高い作像モ
    ードに対応した組み合わせにより近い組み合わせとなる
    ように変更することを特徴とする請求項2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】上記の予め定める条件が、現在実施可能な
    作像モードであり、 上記制御手段は、待機時における上記作像可能状態と作
    像不能状態との組み合わせを、現在実施可能な作像モー
    ドに対応した組み合わせとなるように変更することを特
    徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】作像モードを限定する特定のキー操作よ
    り、複数の作像モードの中から1つの作像モードを特定
    する作像モード特定手段を有し、 上記制御手段は、該作像モード特定手段にて作像モード
    が特定されると、上記待機時における作像可能状態と作
    像不能状態との組み合わせを、特定された作像モードに
    対応した組み合わせに変更することを特徴とする請求項
    2、3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記作像モードを限定する特定のキー操作
    が、作像条件を設定する手順の初期に実施されるように
    構成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】利用者コードの入力により作像を許容する
    画像形成装置である場合、上記作像モード特定手段は、
    利用者のコード入力より作像モードを特定することを特
    徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】上記作像モードに応じて変更される作像可
    能状態と作像不能状態との組み合わせが、上記搬送手段
    の姿勢を切り換えて、該搬送手段の上記複数の作像手段
    個々に対する相対位置を変化させることであることを特
    徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】待機時における上記搬送手段のとる姿勢の
    1つとして、複数ある作像モードのうちの搬送手段の姿
    勢の切り換えに最も時間を必要とする2つの作像モード
    の間の中間位置に搬送手段が位置する姿勢を有すること
    を特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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