JPH1195619A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1195619A
JPH1195619A JP9251810A JP25181097A JPH1195619A JP H1195619 A JPH1195619 A JP H1195619A JP 9251810 A JP9251810 A JP 9251810A JP 25181097 A JP25181097 A JP 25181097A JP H1195619 A JPH1195619 A JP H1195619A
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JP
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color
mode
image carrier
color mode
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JP9251810A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Onuki
哲也 大貫
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンデム型画像形成装置において、感光体ド
ラム等の無用な消耗の防止を図りつつ、安定した転写性
能が得られるようにすること。 【解決手段】 転写ユニット50を構成するメインフレ
ーム53の側板53bに、転写帯電器52C〜52K
が、対応する感光体ドラム48C〜48Kの直下位置で
各感光体ドラムと所定の間隔をもって横架されている。
本図に示すカラーモード時の状態から、モノクロモード
時には、カム軸72を180°回動させ、揺動カム75
の最小半径部を下方に向かせる。これに伴い、揺動レバ
ー55が時計方向に回転し、当該揺動レバー55に取着
されている揺動ローラ90が、それまで搬送ベルト51
を押し上げていた位置から下方へと変位し、駆動ローラ
67から補助ローラ58に至る搬送ベルト51が感光体
ドラム48C〜48Yから離間される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、特
に、記録シート搬送方向に沿って感光体ドラム等の像担
持体を複数配した、いわゆるタンデム型画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】タンデム型カラー複写機は、カラープリ
ントを高速に行うことができるものとして近年注目され
ている。そして、この種の画像形成装置として、例え
ば、カラー複写機においては、記録シートの搬送路に沿
って各色別に4個の感光体ドラムを配設し、これら感光
体ドラムの下方に、複数のローラで張架された搬送ベル
トや各感光体ドラムに対応した転写チャージャ等を備え
た転写ユニットを配設して、前記感光体ドラムに形成さ
れたシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックからなるト
ナー画像を、前記搬送ベルトで搬送される記録シート上
に、前記転写チャージャによって順次転写し、各色の重
ね合わせによりカラー画像を形成している。また、黒画
像を美しく再現するために、黒画像形成用(ブラック)
の感光体ドラムは、一般的に、搬送路の最下流に配置さ
れる。
【0003】このような画像形成装置において、フルカ
ラー画像の形成以外の時、例えば、黒色の画像のみを形
成する場合は、シアン・マゼンダ・イエローの画像形成
用の3個の感光体ドラムには、トナー画像を形成せず、
ブラックの画像形成用の感光体ドラムにのみトナー画像
を形成する。ところが、このような単一色の画像のみ必
要とされる場合でも、記録シートが他の3個の感光体ド
ラムに接触しながら搬送されるため、当該画像形成に供
されない3個の感光体ドラムも回転させざるを得ず、感
光体ドラムや感光体ドラムと接触して設けらているクリ
ーニングブレード等が徒に消耗してしまう。そこで、従
来、黒画像のみが形成される場合には、前記搬送ユニッ
ト全体を水平方向から傾け、画像形成に供されないシア
ン、マゼンダ、イエローの画像形成用の感光体ドラムか
ら搬送ベルトを下方へ離間させる構造の画像形成装置が
考案されている(例えば、特開平3−288173号公
報)。
【0004】これにより、黒画像のみが形成される場合
には、シアン、マゼンダ、イエローの画像形成用の各感
光体ドラムを回動させる必要がなくなり、当該感光体ド
ラム等の無用な消耗の防止が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、感光体ドラムと搬送ベルトの離
接を、転写チャージャが備えられた転写ユニット全体を
変位させることにより行っているため、画像形成時にお
ける感光体ドラムに対する転写チャージャの位置がばら
つき、その結果、安定した転写性能が得られないといっ
た問題点がある。
【0006】本発明は、上記した課題に鑑み、感光体ド
ラム等の無用な消耗の防止を図りつつ、安定した転写性
能が得られる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体に異
なる色の画像を書き込み、各像担持体上の画像を、搬送
ベルト上を搬送される記録シート上に重ね合わせて転写
するカラーモードと、前記複数の像担持体の内、一部の
像担持体に画像を書き込み、当該像担持体上の画像を、
搬送ベルト上を搬送される記録シート上に転写する減色
モードとの間で切替え可能な画像形成装置において、像
担持体上の画像を記録シート上に転写する転写手段が、
各像担持体毎に対応する像担持体と所定の間隔をもって
配設され、前記像担持体と前記転写手段の間を走行する
ように搬送ベルトが張架されており、カラーモードを実
行する際には、前記搬送ベルトを全ての像担持体に接触
させ、減色モードを実行する際には、前記転写手段を変
位させることなく前記搬送ベルトを画像形成に関与しな
いカラーモード専用像担持体から離間させることを特徴
とする。
【0008】また、前記搬送ベルトは前記カラーモード
専用像担持体と接触しない状態で張架されており、当該
搬送ベルトを介して前記各カラーモード専用像担持体と
対向する位置に押圧部材が配され、カラーモードを実行
する際には、各カラーモード専用像担持体に対し転写位
置直前で搬送ベルトを前記押圧部材で押圧させて、当該
カラーモード専用像担持体と搬送ベルトとを接触させる
と共に、搬送される記録シートと各カラーモード専用像
担持体とのニップ幅を確保し、減色モードを実行する際
には、前記押圧部材を搬送ベルトから離間させることを
特徴とする。
【0009】さらに、本発明に係る画像形成装置は、複
数の像担持体に異なる色の画像を書き込み、各像担持体
上の画像を、搬送ベルト上を搬送される記録シート上に
重ね合わせて転写するカラーモードと、前記複数の像担
持体の内、一部の像担持体に画像を書き込み、当該像担
持体上の画像を、搬送ベルト上を搬送される記録シート
上に転写する減色モードとの間で切替え可能な画像形成
装置において、像担持体上の画像を記録シート上に転写
する転写手段が、各像担持体毎に対応する像担持体と所
定の間隔をもって配設され、前記像担持体と前記転写手
段の間を走行するように搬送ベルトを張架する張架手段
が備えられており、カラーモードを実行する際には、前
記搬送ベルトを全ての像担持体に接触させ、減色モード
を実行する際には、前記張架手段を変位させることなく
前記搬送ベルトを画像形成に関与しないカラーモード専
用像担持体から離間させることを特徴とする。
【0010】また、前記張架手段は前記搬送ベルトを前
記カラーモード専用像担持体と接触しない状態で張架し
ており、当該搬送ベルトを介して前記各カラーモード専
用像担持体と対向する位置に押圧部材が配され、カラー
モードを実行する際には、各カラーモード専用像担持体
に対し転写位置直前で搬送ベルトを前記押圧部材で押圧
させて、当該カラーモード専用像担持体と搬送ベルトと
を接触させると共に、搬送される記録シートと各カラー
モード専用像担持体とのニップ幅を確保し、減色モード
を実行する際には、前記押圧部材を搬送ベルトから離間
させることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、デジタルフルカラー複写機(以下、単
に「複写機」という。)に適用した場合を例にとり説明
する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1に係る複写機の
正面図を示している。
【0012】同図に示すように、この複写機は、原稿自
動搬送装置10、イメージリーダ部20及びプリンタ部
40から構成されている。原稿自動搬送装置10は、原
稿給紙トレイ11に載置された複数の原稿を1枚ずつ自
動的にイメージリーダ部20のプラテンガラス21上に
送り、イメージリーダ部20により原稿画像の読み取り
が行われた後、原稿排紙トレイ12上に排出する公知の
装置である。
【0013】イメージリーダ部20は、プラテンガラス
21の下方を矢印の方向に移動するスキャナ22を備
え、スキャナ22の露光ランプ23からの照射による原
稿からの反射光を、ミラー24〜26によって光路変更
しつつ、集光レンズ27を介して、カラー用のCCDイ
メージセンサー28に導く。CCDイメージセンサー2
8は、導かれた反射光をR,G,Bの画像信号に変換
し、制御部100に出力する。
【0014】プリンタ部40は、大きく分けて、給紙装
置40a、転写ユニット50、作像ユニット41C〜4
1K及び定着ユニット40bから構成されている。給紙
装置40aの給紙カセット42は、筐体13の下部空間
に、図の手前方向にスライド自在に保持されており、給
紙カセット42から給紙ローラ43によって取り出され
た記録シートSは、中間ローラ対44によってさらに下
流側へと搬送され、タイミングローラ対45の上流側直
前に設けられているタイミング前センサー46をオンし
てから、回転停止状態のタイミングローラ対45に、そ
の先端を当接して待機したのち、作像ユニットの像形成
動作と同期して回転駆動されるタイミングローラ対45
によって、転写ユニット50へと繰り出される。なお、
タイミングローラ対45は、図示しないモータによって
駆動され、当該モータとの間に介装されたタイミングク
ラッチ(不図示)のオン・オフによって、回転開始・回
転停止がなされる。
【0015】繰り出された記録シートSは、転写ユニッ
ト50の搬送ベルト51によって、さらに、下流側へと
搬送される。一方、作像ユニット41C〜41Kは、こ
の搬送ベルト51上にベルト長手方向に沿って列設され
ている。前記制御部100に入力されたR,G,Bの電
気信号は、制御部100にて所要の画像処理がなされ、
C(シアン),M(マゼンダ),Y(イエロー),K
(ブラック)の各色成分に分解されて、これら作像ユニ
ット41C〜41Kの上部に配された光ユニット47C
〜47Kの各レーザダイオード(不図示)を各色成分信
号に基づき光変調駆動し、光変調されたレーザ光は対応
する色成分の作像ユニット41C〜41Kに導入され
る。作像ユニット41C〜41Kは感光体ドラム48C
〜48Kを中心としてその周囲に帯電チャージャ、現像
機、クリーニングブレード等を配し、光変調されたレー
ザ光で感光体ドラムを露光しつつ、露光によって形成さ
れる静電潜像を、現像機でトナーとして顕像化する、い
わゆる静電複写方式で画像形成するユニット構造体であ
る。尚、各ユニットの現像機は、光ユニット47C〜4
7Kの光変調色成分に対応して、C,M,Y,Kのトナ
ーを現像剤として感光体ドラムに供給する。
【0016】前記搬送ベルト51によって搬送される記
録シートSには、感光体ドラム48C〜48K下方の転
写位置において、搬送ベルト51の裏に設置された転写
帯電器52C〜52Kの静電力により、感光体ドラム4
8C〜48Kに形成された各トナー像が順次転写され、
トナー像が転写された記録シートSは、搬送ベルト51
により定着ユニット40bへと搬送され、ここで、像定
着された後、排出ローラ対49を介して、トレイ14へ
排出される。
【0017】次に、転写ユニット50の構成を図2〜図
5を参照しながら説明する。図2は、転写ユニット50
の正面図を示している。転写ユニット50は、メインフ
レーム53、スライドフレーム54及び揺動レバー55
を有している。なお、図中、メインフレーム53は実線
で、スライドフレーム54は点線で、揺動レバー55は
一点鎖線で表している。また、両フレームの構成部分の
内、紙面に垂直な方向に相当の長さを有する部分につい
ては太線で表している。
【0018】メインフレーム53は、紙面の垂直方向に
所定の長さを有する横板53aの手前側端部と奥側端部
とに側板53bを立設した構造となっている。両側板5
3bの図に示す位置には、従動ローラ56、57、補助
ローラ58、テンションローラ59及び駆動ローラ67
の回動軸が、それぞれ軸受け(不図示)を介して、回動
自在に取着されている。なお、テンションローラ59の
回動軸の軸受けは、長手方向が右上がりに設けられた長
穴60に挿入されて保持されており、側板53bに突設
されたばね取付部材61との間に設けられた圧縮ばね6
2によって、弾発付勢されている。このテンションロー
ラ59によって、搬送ベルト51の張力が一定に保たれ
る。前記駆動ローラ67の駆動源であるモータ(不図
示)は、一方の側板53bに固定されており、当該モー
タの出力軸と駆動ローラ67の回動軸とが連結されてい
る。
【0019】上記のように設けられた各ローラによって
透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)材からな
る搬送ベルト51が張架されており、当該搬送ベルト5
1の張架された状態で内側になる面の画像形成の邪魔に
ならない位置に反射テープ84が貼着されている。ま
た、側板53bには、図示しない取り付け部材を介し
て、反射型フォトセンサー85、86が取着されてい
る。フォトセンサー85は従動ローラ57と駆動ローラ
67の間、フォトセンサー86は感光体ドラム48Kと
従動ローラ56の間で、それぞれ、搬送ベルト51の走
行に伴って周回する反射テープ84を検出することがで
きる位置に設けられている。
【0020】また、駆動ローラ67の周面を押圧するよ
うに、吸着ローラ68が設けられており、当該吸着ロー
ラ68は、搬送ベルト51を介し駆動ローラ67に従動
して、回動する。また、この吸着ローラ68は、吸着チ
ャージャを兼ねており、タイミングローラ対45から繰
り出されてきた記録シートを帯電させ、当該記録シート
を確実に搬送ベルト51に吸着させる。なお、感光体ド
ラム48Kの記録シート搬送路下流側には、図示しない
分離チャージャが設けられており、これにより、トナー
像が転写された記録シートを、搬送ベルト51から分離
するようになっている。さらに、タイミングローラ45
から駆動ローラ67の間には、メインフレーム53の側
板53bに、図示しない取り付け部材を介して、記録シ
ートを案内するガイド部材69が設けられている。
【0021】メインフレーム53の両側板53bには、
感光体ドラム48C〜48Kの直下位置に、各感光体ド
ラム48C〜48Kと所定の間隔をもって、転写帯電器
52C〜52Kが横架固定されている。前記所定の間隔
とは、感光体ドラムと転写帯電器との間に存する搬送ベ
ルトが、後述するように変位しても、転写帯電器と接触
しない程度の間隔である。
【0022】また、各転写帯電器の右側には、転写バッ
クアップ63C〜63Kが取り付けられている。これら
転写バックアップ63C〜63Kの取り付け態様や構成
等は、いずれも同様なので、転写バックアップ63Kを
例にとって説明する。転写バックアップ63Kは、図3
に示すように、バックアップブレード保持部材631K
とPET(ポリエチレンテレフタレート)材からなるバ
ックアップブレード632Kとから構成されている。こ
の転写バックアップ63Kは、両側板53bに横架され
たバックアップ取付軸(不図示)にバックアップブレー
ド保持部材631Kの両端に設けられた取り付け孔63
3Kが挿通される形で、メインフレーム53に取り付け
られている。また、メインフレーム53に立設されたば
ね取付部材64Kとバックアップブレード保持部材のば
ね取付部634Kとの間には、引っ張りばね65Kが取
り付けられている。転写バックアップ63Kは、この引
っ張りばね65Kの弾発力によって、バックアップ取付
軸の軸心を中心に図3に示す矢印の方向の回転力が与え
られ、バックアップブレード632Kの先端が搬送ベル
ト51(図2)を下から押圧する。このように、転写バ
ックアップは、搬送ベルトを下から押圧し、感光体ドラ
ムとの接触面積を増大させることによって、搬送ベルト
上を搬送される記録シートと感光体ドラムとのニップ幅
を確保し、記録シートが静電転写領域に進入する直前
で、記録シートと感光体ドラムとを密着させ、トナー像
の良好な転写を安定して行わせるものである。ここで、
「ニップ幅」とは、感光体ドラムと記録シートとの接触
部分の感光体ドラム周方向の長さをいう。
【0023】図2に戻り、スライドフレーム54は、メ
インフレーム53の側板53b間で、横板53aに図示
しないガイド部材によって、その長手方向にスライド自
在に取り付けられており、当該スライドフレーム54の
左側端部とメインフレーム53の横板53aの長手方向
中間部に立設されたばね取付部材88との間には、圧縮
ばね70が設けられている。また、スライドフレーム5
4には、図4に示すように、各転写バックアップ63C
〜63Yに対応して、ばね取付部材64C〜64Yが立
設されており、これらばね取付部材64C〜64Yと対
応する転写バックアップのばね取付部634C〜634
Yとの間には、それぞれ引っ張りばね65C〜65Yが
取り付けられている。さらに、スライドフレーム54に
は、転写バックアップのばね取付部634C〜634Y
の下部が挿通される角孔71C〜71Yが設けられてお
り、スライドフレーム54が右方向にスライドされる
と、角孔71C〜71Yの左側壁が、ばね取付部634
C〜634Yを右方向に押圧し、その結果、転写バック
アップ全体が、反時計方向に回動される。また、ばね取
付部634C〜634Yと角孔71C〜71Yの周壁と
が当接していない、図4に示すような状態では、ばね取
付部634C〜634Yが引っ張りばね65C〜65Y
の弾発力により、左方向に引っ張られて、転写バックア
ップ全体は時計方向に回動される。
【0024】揺動レバー55は、図4に示すように、レ
バー部材55a、55bからなり、レバー部材55aは
メインフレーム53の手前側の側板53bに、レバー部
材55bは奥側の側板53bに、それぞれの取り付け孔
60a、60bを介して、図示しない取り付け部材によ
り、回動自在に取着されている。また、揺動レバー55
の右端部付近のレバー部材55a、55b間には、揺動
ローラ90が、回動自在に取り付けられている。
【0025】メインフレーム53の両側板53b(図
2)には、カム軸72が軸受け(不図示)を介して、回
動自在に取り付けられており、当該カム軸72の一端部
は、DCモータからなるカム駆動モータ73の出力軸に
連結されている。カム軸72には、スライドフレーム5
4をスライドさせるスライドカム74と、揺動レバー5
5を揺動させる一対の揺動カム75、及びカムの回転位
置の検出に使用される検出板76aが取着されている。
【0026】スライドカム74は、圧縮ばね70によっ
て右方向に弾発付勢されているスライドフレーム54に
立設されたカム受部77と常に当接しており、スライド
カム74を回動させることによって、スライドフレーム
54を、スライドカム74の最大半径と最小半径の差だ
け、左右にスライドさせることができる。揺動カム75
は、揺動レバー55の左側の上面と常に当接しており、
揺動カム75を回動させることによって、揺動レバー5
5の右側端部付近に設けられた揺動ローラ90を、揺動
カム75の最大半径と最小半径の差に応じて、取り付け
孔60a、60bを中心に上下に揺動させることができ
る。
【0027】検出板76aは、半円形の板状体からな
り、当該検出板76aを挟むようにして対向配置された
発光素子と受光素子を備えたフォトセンサー76bとで
回転位置検出ユニット76を構成している。フォトセン
サー76bは、その発光素子と受光素子との間に検出板
76aが介在しているときは、オフ信号を、そうでない
ときは、オン信号を出力する。したがって、検出板76
aが180°回転する度に、フォトセンサー76bの出
力信号がオンからオフまたはオフからオン状態に切り替
わり、この検出結果によって、検出板が取着されている
カム軸72の回転位置を180°毎に制御できる。ま
た、検出板76aは、カム軸72が図4の矢印の方向に
回動されると、これに伴って回動される揺動カム75の
最大半径部が最下方に到達する際にフォトセンサー76
bの出力信号がオンからオフになり、最大半径部が最上
方になる際に、オフからオンになるように取り付けられ
ている。
【0028】これらカムが取り付けられたカム軸72を
回動させるカム駆動モータ73の回動制御は、制御部1
00によって行われるが、制御部100は、揺動レバー
55の左側が最も高い位置と最も低い位置で停止するよ
うに、揺動カム75の回転位置をフォトセンサー76b
によって検出して、カム駆動モータ73を駆動・停止さ
せる。
【0029】また、揺動カム75の最大半径方向とスラ
イドカム74の最大半径方向とは、図4に示すように9
0°ずれているので、揺動カム75の最大半径方向が上
方を向いて(最小半径方向が下方を向いて)、揺動レバ
ー55の左側が最も高い位置になる際には、スライドカ
ム74の最大半径方向は右方を向いて(最小半径方向が
左方を向いて)、スライドフレーム54を最右方向にス
ライドさせ、逆に、揺動カム75の最大半径方向が下方
に向いて、揺動レバー55の左側が押し下げられ、最も
低い位置になる際には、スライドカム74の最大半径方
向は左方に向いて(最小半径方向が右方を向いて)、ス
ライドフレーム54が最左方向にスライドされることと
なる。
【0030】複写機前面の操作しやすい位置には、操作
パネル31(図6)が設置されている。操作パネルは、
コピー開始を指示するためのコピースタートキー、コピ
ー枚数設定用のテンキー、モノクロモード・カラーモー
ドを強制的に切替えるためのマニュアルモード切替えキ
ー、読み取った原稿画像がカラー原稿か否かによって自
動的にモノクロモード・カラーモードを切替えさせる自
動モード切替えキーなどの各種入力キーのほか、当該設
定された内容を表示する表示部などを備えている。ここ
で、モノクロモードとは、黒画像形成用の感光体ドラム
48Kのみを用いて画像形成を行うモードであり、カラ
ーモードとは、4個の感光体ドラム48C〜48Kのす
べてが使用可能な状態で画像形成を行うモードをいう。
【0031】次に、上記モードが切り替わる際の転写ユ
ニット50の全体的な動作について説明する。図2に示
されているのは、カラーモード時の転写ユニット50の
状態である。即ち、揺動カム75によって左側が押し下
げられた揺動レバー55の右側が跳ね上げられ、揺動ロ
ーラ90が最上位に位置して、搬送ベルト51を押し上
げ、搬送ベルト51が4個全ての感光体ドラム48C〜
48Kと接触し、転写バックアップ63C〜63Kの各
々が、搬送ベルト51を対応する感光体ドラムに対して
押圧して、搬送ベルト51と各感光体ドラム48C〜4
8Kとの間で適切な二ップ幅が確保されている状態であ
る。
【0032】この状態から、モノクロモードに切り替え
るため、カム駆動モータ73(図4)が起動され、カム
軸72が図の矢印yの方向に、フォトセンサー76b
(図11)の検出結果に基づいて、180°回転された
とすると、図5に示すように、揺動レバー55が、自重
(揺動ローラ90の重量を含む)若しくは揺動ローラ9
0を介して作用する搬送ベルト51の押し下げ力によ
り、時計方向に回動し、揺動ローラ90が最下位に位置
することとなる。
【0033】これに伴い、搬送ベルト51の補助ローラ
58〜駆動ローラ67の間が下方へ移動し、搬送ベルト
51が感光体ドラム48C〜48Yから離間され、感光
体ドラム48C〜48Yと搬送ベルト51との間に、搬
送ベルト51で搬送される記録シートが感光体ドラム4
8C〜48Yと接触しない程度の間隙が形成される。感
光体ドラム48Kと搬送ベルト51とは、補助ローラ5
8が設けられているため、揺動ローラ90の位置にかか
わらず(モノクロモードであるとカラーモードであると
にかかわらず)、記録シートが通過するとき以外は、常
に接触状態が保持されている。また、転写バックアップ
63Kによって、搬送ベルト51と感光体ドラム48K
との間で適切な二ップ幅が確保されている。
【0034】一方、カム軸72が回転すると、スライド
カム74も回転し、当該スライドカム74のカム受部7
7との接触位置が、最大半径部から最小半径部へと移行
する。これに伴い、スライドフレーム54は、圧縮ばね
70の弾発力によって、右方向(矢印h方向、図2)に
スライドし、スライドフレーム54に設けられた角孔7
1C〜71Y(図4)の左側壁が転写バックアップ63
C〜63Yのばね取付部634C〜634Yを右方向へ
押圧する。この結果、転写バックアップ63C〜63Y
の各々は、その全体が、各取り付け孔633C〜633
Y(図4)の中心回りに、図の矢印i(図2)の方向へ
回転し、各々のバックアップブレートが搬送ベルトから
離間する。
【0035】モノクロモードからカラーモードへ切り替
わる際には、カム軸72が、さらに180°回転され、
図5に示す状態から、各構成部分が上記したのとは逆の
動きをして、図2に示す状態となる。図6は、上記複写
機の内部に設置される制御部100の構成を示すブロッ
ク図である。同図に示すように制御部100は、CPU
101を中心に画像信号処理部102、原稿判別部10
3、イメージリーダ部20によって読み込まれた画像デ
ータを格納する画像メモリ104、レーザダイオード駆
動部105、それぞれの制御に必要なプログラムを格納
したROM106、プログラム実行時のワークエリアと
なるRAM107等から構成される。
【0036】画像信号処理部102は、イメージリーダ
部20のCCDセンサ28から送られてきたR,G,B
の画像データに後述するような補正を施して、ページ毎
に原稿判別部103に送出すると共に、C,M,Y,K
の各再現色の画像データに変換し、最適な再現画像が得
られるようにして画像メモリ104に送出する。原稿判
別部103は、画像信号処理部102から送出された原
稿の画像データを後述するようなデータ処理によって、
その原稿がカラー原稿か白黒原稿かをページ毎に判別
し、その結果をCPU101に送る。
【0037】CPU101は、前記原稿の画像データを
画像メモリ104に格納させると共に、その格納位置
(アドレス)を当該ページ数と原稿判別部103によっ
て判別された結果、すなわち、その原稿がカラー原稿か
白黒原稿かとに関連付けて管理テーブルを作成し、RA
M107内に格納する。画像メモリ104は、CPU1
01からアドレスを指示されて読み出しの指示を受ける
と、当該アドレスに格納されている画像データをレーザ
ダイオード駆動部105に送る。
【0038】レーザダイオード駆動部105は、画像メ
モリ104から前記送られた画像データについて、RO
M106の制御プログラムに基づいて、各感光体ドラム
の露光走査を実行する。このCPU101には、各種セ
ンサの検出信号が入力されており、これらの検出信号を
受けて、ROM106の制御プログラムに基づいて、カ
ム駆動モータ73の駆動制御やレーザダイオード駆動部
105による露光走査の開始タイミングの制御を実行す
る。
【0039】さらに、CPU101は、操作パネル31
からの各種のキー入力を受付け、設定されたコピーモー
ドに応じて原稿自動搬送装置10、イメージリーダ部2
0、プリンタ部40の各部にそれぞれの動作タイミング
を指示して全体を統一的に制御し、円滑なコピー動作を
実現する。図7は、画像信号処理部102と原稿判別部
103の構成を示すブロック図である。
【0040】イメージリーダ部20のCCDセンサ28
により光電変換された画像信号は、A/D変換部102
1で、R,G,Bの多値デジタル画像データに変換さ
れ、変換された画像データは、シェーディング補正部1
022で所定のシェーディング補正を施される。シェー
ディング補正された画像データr,g,bは、濃度変換
部1023と原稿判別部103内のHVC変換部103
1とに送られる。
【0041】濃度変換部1023に送られたシェーディ
ング補正後の画像データは、実際の画像の濃度データD
r,Dg,Dbに変換された後、UCRーBP部102
4において、黒再現性を改善するために、3色の濃度デ
ータの共通部分の一定の割合を黒濃度として計算して黒
生成(BP)の処理が行われると共に、3色の画像デー
タから上記黒濃度を差し引く下色除去(UCR)の処理
が行われる。
【0042】このようにしてBP処理、UCR処理を施
されたR,G,Bの画像データは、マスキング処理部1
025において、色再現性が理想に近い特性になるよう
に線形補正され、C,M,Y,Kの濃度データに変換さ
れて、画像メモリ104に送られページ毎に格納され
る。一方、シェーディング補正部1022から原稿判別
部103内のHVC変換部1031に送出された画像デ
ータr,g,bは、HVC変換部1031において所定
の変換式に従って公知のマンセル表色系における均等色
空間における色領域信号である色相角(H*)、明度
(V)、彩度(C*)のデータに変換され、その内の彩
度(C*)データが画素毎に順次、彩度判定部1032
に送出される。
【0043】彩度判定部1032は、HVC変換部10
31から入力される彩度(C*)データをもとに、1画
素毎に有彩色であるか無彩色であるかを判断する。彩度
判定部1032は、前記判断基準としてあらかじめ決め
られた所定の閾値を有し、1画素毎にその彩度(C*)
データ値がその閾値を越えるか否かで有彩色あるいは無
彩色の判断を行い、有彩色であると判断する際には、第
1カウンタ部1033に、無彩色であると判断する際に
は、第2カウンタ部1034にそれぞれ所定の信号を順
次送出する。
【0044】また、彩度判定部1032は、原稿1ペー
ジ分の画素データに対して前記所定信号の送出を終了す
ると、ページ終了信号を第1カウンタ部1033と第2
カウンタ部1034に送出する。第1カウンタ部103
3と第2カウンタ部1034は、内部に設けられたカウ
ンタを前記彩度判定部1032から所定信号を受信する
毎に1だけインクリメントし、前記ページ終了信号を受
信すると、カウントされた値を有彩色比率計算部103
5に送出すると共に、前記カウント値をリセットする。
【0045】有彩色比率計算部1035は、前記第1カ
ウンタ部1033から入力した値(有彩色画素数)を前
記第1カウンタ部1033と第2カウンタ部1034と
から入力した値の加算値(有彩色画素数+無彩色画素
数)で除算し、原稿1ページ分の画素数に対する有彩色
画素数の比率を算出して比較部1036に送出する。比
較部1036は、前記有彩色比率計算部1035から入
力した算出値と、あらかじめ決められた所定値、たとえ
ば0.01(1%)と比較し、前記算出値が所定値以上
であればその原稿は有彩色、すなわちカラー原稿であっ
て、所定値より小さければ無彩色、すなわち白黒原稿で
あると判断し、CPU101にその結果を送出する。な
お、上記所定値は1%に限らず、カラー原稿か否かをよ
り厳格に判断するため、例えば、0.1%としてもよ
い。 なお、CPU101は、前述したように、当該原
稿のページ数とカラー判別機能によって判別された結果
と、画像データを格納した画像メモリ104の格納位置
(アドレス)とを関連付けて、RAM107内の管理テ
ーブルに格納することにより、当該原稿に対するコピー
モードをこの管理テーブルを読み出すことで容易に判断
できる。
【0046】このように、原稿毎に画像形成すべきコピ
ーモードを判断することが可能となるので、原稿自動搬
送装置10によってカラーおよび白黒原稿の混載した多
枚数原稿束を連続してプラテンガラス21上に搬送し
て、コピー動作を行うことも可能となる。また、ROM
106には、タイミングクラッチのオン時、即ち、タイ
ミングローラ対45による記録シートの搬送ベルト51
への供給開始時から、レーザダイオード駆動部105に
よって各感光体ドラム48C〜48Kの周面の露光走査
を開始するまでの時間(以下、この時間を「露光開始時
間」という。)が、各感光体ドラム毎に予め格納されて
いる。この露光開始時間は、以下のようにして求められ
るものである。
【0047】図2に示す、カラーモードでの転写ユニッ
ト50の状態において、タイミングローラ対45の記録
シートの先端が当接する位置から、各感光体ドラム48
C〜48Kと転写帯電器52C〜52Kによる転写位置
までの記録シート搬送経路上の距離(以下、「搬送経路
長」という。)をLc〜Lkとし、感光体ドラム(感光
体ドラムは4個全て同じ径である)の、露光走査位置か
ら前記転写位置までの、感光体ドラムの周方向で感光体
ドラムが回転する向きに測った距離をLoとし、搬送ベ
ルト51の走行速度をV(搬送ベルト51の走行速度と
タイミングローラ45の周速と感光体ドラムの周速とは
等しい。)とすると、各感光体ドラム48C〜48Kに
対する露光開始時間Tc〜Tkは、それぞれ次式で求め
られる。
【0048】 Tc=(Lc−Lo)/V Tm=(Lm−Lo)/V Ty=(Ly−Lo)/V Tk=(Lk−Lo)/V 一方、モノクロモードでは、図5に示すように、感光体
ドラム48Kに対応する搬送経路長は、カラーモードの
場合よりも短くなり、Lk’となる。したがって、タイ
ミングローラ対45による記録シートの搬送ベルト51
への供給開始時から当該記録シートがブラックの画像形
成用の感光体ドラムの転写位置に到達するまでの時間
は、両モード間で差が生じ(以下、この差を「モード間
時間差」と言う)、モノクロモードの場合、カラーモー
ドの場合よりも、 Δt=(Lk−Lk’)/V 分だけ早くなる。そこで、モノクロモードの場合の感光
体ドラム48Kに対する露光開始時間Tk’は、上記モ
ード間時間差Δtだけ早めて、Tk’=Tk−Δtとす
る。
【0049】なお、ROM106には、上記したTc〜
Tk格納されており、Tk’は、必要に応じTkからΔ
tを減じる演算を行うことによって求められるように構
成されている。また、モード間時間差Δtは、以下に述
べるように、実際に計測して求めている。感光体ドラム
48Kに対する搬送経路長は、揺動ローラ90が搬送ベ
ルト51を上下させることによって、駆動ローラ67〜
補助ローラ58間の搬送ベルト51の張架長さが変動す
る分、変動することになる。したがって、搬送ベルト5
1上のある一点がこの区間を通過する時間のモノクロモ
ード時とカラーモード時との差分が、そのままモード間
時間差Δtとなる。
【0050】ここで、上記モード間時間差Δtを求める
処理を、図8に示すフローチャートを参照しながら説明
する。先ず、カム軸72を回動させ、揺動ローラ90を
最上位の位置(カラーモード時の位置)に位置決めし
(ステップS1)、搬送ベルト51の駆動を開始する
(ステップS2)。
【0051】反射テープ84の先端によりセンサー85
がオンされると(ステップS3でYes)、CPU10
1の内部タイマーをスタートさせ(ステップS4)、周
回してきた反射テープ84の先端によりセンサー86が
オンされると(ステップS5でYes)、その時点での
タイマー値t0を読み取ってRAM107に記憶する(ス
テップS6)。
【0052】つづいて、カム軸72を回動させ、揺動ロ
ーラ90を最下位の位置(モノクロモード時の位置)に
位置決めし(ステップS7)、反射テープ84の先端に
よりセンサー85がオンされると(ステップS8でYe
s)、CPU101の内部タイマーをスタートさせ(ス
テップS9)、周回してきた反射テープ84の先端によ
りセンサー86がオンされると(ステップS10でYe
s)、その時点でのタイマー値t1を読み取ってRAM1
07に記憶させる(ステップS11)。
【0053】そして、RAM107に記憶されている値
t1からt0を減じて、モード間時間差Δtを求め(ステッ
プS12)、搬送ベルト51を停止させる(ステップS
13)。なお、Δtの検出は、電源投入時に行われ、検
出結果は、RAM107に格納される。Δtの値は、装
置内温度等の周囲環境の変化によって変動することもあ
るので、Δt検出を、例えば、2時間以上コピー指示の
ない待機の状態があった場合、ジャム処理を行った際等
に、適宜行い、Δtの更新を行うようにしてもよい。
【0054】また、RAM107は、モード設定フラグ
を有している。モード設定フラグとは、現在の設定モー
ドを示すフラグであり、フラグが0の場合はモノクロモ
ードが、1の場合はカラーモードが設定されていること
を示す。次に、カム軸の回転制御について、図9に示す
フローチャートに基づいて説明する。なお、ここでは、
読み取った原稿画像がカラー原稿か白黒原稿かによっ
て、モノクロモード・カラーモードを自動的に切り替え
る自動モードが選択されている場合について説明する。
【0055】これから画像が形成される記録シートの先
端よって、タイミング前センサー46がオンされると
(ステップS21でYes)、上述した管理テーブルを
参照し、当該記録シートに対する複写対象である原稿画
像がカラー原稿か否かを判定し(ステップS22)、カ
ラー原稿の場合は、ステップS23に進み、モード設定
フラグを参照して、モノクロモードからカラーモードに
切り替える必要の有無を判断し、必要有りと判断すると
(モード設定フラグ=0)、カム駆動モータ73を起動
し(ステップS24)、フォトセンサー76bの出力信
号がオンからオフに切り替わった時点(ステップS25
でYes)、即ち、揺動カム75(図4)の最大半径部
が最下方に位置した時点で、カム駆動モータ73を停止
させ(ステップS26)、モード設定フラグを1に設定
して(ステップS27)、リターンする。
【0056】一方、ステップS22で、カラー原稿では
ない(白黒原稿である)と判断すると、ステップS28
に進み、モード設定フラグを参照して、カラーモードか
らモノクロモードに切り替える必要の有無を判断し、必
要有りと判断すると(モード設定フラグ=1)、カム駆
動モータ73を起動し(ステップS29)、フォトセン
サー76bの出力信号がオフからオンに切り替わった時
点(ステップS30でYes)、即ち、揺動カム75
(図4)の最大半径部が最上方に位置した時点で、カム
駆動モータ73を停止させ(ステップS31)、モード
設定フラグを0に設定して(ステップS32)、リター
ンする。
【0057】次に、上述したカム軸の回転制御に続いて
行われる露光開始制御の内、黒画像形成用の感光体ドラ
ム48Kに対する露光開始制御について、図10に示す
フローチャートに基づいて説明する。モード設定フラグ
を参照し、設定されているモードがカラーモードか否か
を判定し(ステップS41)、カラーモードの場合は露
光開始時間TとしてTkを設定し(ステップS42)、
カラーモードでない場合(モノクロモードの場合)は露
光開始時間Tとして(Tk−Δt)を設定して(ステッ
プS43)、ステップS44に進む。
【0058】ステップS44ではタイミングクラッチを
オンさせ、記録シートの搬送ベルト51への供給を開始
させるとともに、CPU101の内部タイマーをスター
トさせ(ステップS45)、当該内部タイマーが前記設
定された露光開始時間Tを計上すると(ステップS46
でYes)、黒画像形成用の感光体ドラム48Kの露光
走査を開始させる(ステップS47)。
【0059】続いて、各感光体ドラムに対する露光開始
制御を、図11に示すタイミングチャートを参照しなが
ら説明する。給紙カセット42から給紙された記録シー
トの先端が、タイミング前センサー46によって検出さ
れ(A1)、タイミングローラ45にて先端スキュー補
正された後、タイミングクラッチをオンさせる搬送開始
信号TBにより(B1)、タイミングクラッチをオンさ
せることで、タイミングローラ45が回転し、記録シー
トが搬送ベルト51へと供給される。
【0060】カラーモード時には、各感光体ドラム48
C〜48Kの露光走査を開始させる信号VIAc〜VI
Akは、搬送開始信号TBからそれぞれTc〜Tk時間
経過時に、発せられる。一方、モノクロモード時には、
感光体ドラム48Kの露光走査を開始させる信号VIA
kは、TkよりΔtだけ早めたTk’時間経過時に、発
せられる。
【0061】以上説明したように、本実施の形態1に係
る画像形成装置によれば、転写ユニット50(又は50
0)の構成要素である転写帯電器52C〜52Kは、対
応する感光体ドラムと所定の間隔をもって側板53bに
固定されており、カラー・モノクロモード間でモードが
切り替わる際にも転写ユニット全体が変位されないの
で、安定した転写性能が得られる。 (実施の形態2)実施の形態2に係る画像形成装置は、
転写ユニットの構成が一部異なっている以外は、実施の
形態1に係る画像形成装置と基本的に同じ構成である。
したがって、同様な構成部分については同符号を付して
詳細な説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0062】図12は、実施の形態2の転写ユニット5
00の正面図を示している。実施の形態1では、搬送ベ
ルトの感光体ドラムに対する接離を揺動レバーに設けた
揺動ローラを上下させることにより行ったが、実施の形
態2では、転写バックアップによって行うように構成さ
れている。そのため、実施の形態2の転写ユニット50
0は、本図に示すように、図2に示す実施の形態1の転
写ユニット50から、揺動レバー55、揺動ローラ90
及び揺動カム75を取り除いた構成となっている。ま
た、転写バックアップで搬送ベルトの接離を行うため、
各転写バックアップに設けられている引っ張りばね65
C〜65Kは、実施の形態1のものよりも、各ばね取付
部634C〜Kを強く引きつけるようなものが取り付け
られている。
【0063】次に、実施の形態2において、モードが切
り替わる際の転写ユニット500の全体的な動作につい
て説明する。図12に示されているのは、カラーモード
時の転写ユニット500の状態である。即ち、スライド
カム74によって、スライドフレーム54が最左方にス
ライドされており、この状態で、各転写バックアップ6
3C〜63Kが搬送ベルト51を押し上げ、搬送ベルト
51が4個全ての感光体ドラム48C〜48Kと接触し
ている状態である。また、転写バックアップ63C〜6
3Kの各々が、搬送ベルト51を対応する感光体ドラム
に対して押圧して、搬送ベルト51と各感光体ドラム4
8C〜48Kとの間で適切な二ップ幅が確保されてい
る。
【0064】この状態から、モノクロモードに切り替え
るため、カム駆動モータ73(図4)が起動され、カム
軸72が図の矢印gの方向に、フォトセンサー76b
(図4)の検出結果に基づいて、180°回転されたと
すると、スライドカム74が回転し、当該スライドカム
74のカム受部77との接触位置が、最大半径部から最
小半径部へと移行する。これに伴い、スライドフレーム
54は、圧縮ばね70の弾発力によって、右方向にスラ
イドし、スライドフレーム54に設けられた角孔71C
〜71Y(図11)の左側壁が転写バックアップ63C
〜63Yのばね取付部634C〜634Yを右方向へ押
圧する。この結果、転写バックアップ63C〜63Yの
各々は、その全体が、各取り付け孔633C〜633Y
(図4)の中心回りに、反時計方向へ回転し、各々のバ
ックアップブレートが搬送ベルトから離間する。
【0065】これに伴い、搬送ベルト51の転写バック
アップ63K〜駆動ローラ83の間が下方へ移動し、搬
送ベルト51が感光体ドラム48C〜48Yから離間さ
れ、感光体ドラム48C〜48Yと搬送ベルト51との
間に、搬送ベルト51で搬送される記録シートが感光体
ドラム48C〜48Yと接触しない程度の間隙が形成さ
れる。感光体ドラム48Kと搬送ベルト51とは、転写
バックアップ63Kが常に搬送ベルト51を押し上げて
いるため、記録シートが通過するとき以外は、常に接触
状態が保持されている。
【0066】モノクロモードからカラーモードへ切り替
わる際には、カム軸72が、さらに180°回転され、
図13に示す状態から、各構成部分が上記したのとは逆
の動きをして、図12に示す状態となる。実施の形態2
おける、モード間時間差を求める処理、カム軸の回転制
御および感光体ドラムに対する露光開始制御は、それぞ
れ、実施の形態1と同様なので、その説明については、
省略する。
【0067】以上説明したように、本実施の形態2に係
る画像形成装置によれば、実施の形態1の画像形成装置
の効果に加え、転写バックアップが搬送ベルトの接離機
構を兼用しているので、全体として機構が簡素化できコ
ストダウンが図れるといった効果を有する。また、本実
施の形態1,2に係る画像形成装置によれば、モノクロ
モード時には、画像形成に供されない感光体ドラム48
C〜48Yに対応する転写バックアップ63C〜63Y
のバックアップブレード632C〜632Yが搬送ベル
ト51から離間されるので、当該バックアップブレード
632C〜632Yが搬送ベルト51の走行に悪影響を
及ぼすことがなく、当該搬送ベルト51の走行不良によ
る転写画像の劣化を防止できる。
【0068】さらに、本実施の形態1,2に係る画像形
成装置によれば、記録シートがタイミングローラで繰り
出されてから黒画像形成用の感光体ドラムの転写位置に
到達するまでの時間のカラー・モノクロ両モード間での
差分Δtが検出され、当該差分Δtに応じて、当該感光
体ドラムに対する露光開始時間が変更されるので、記録
シートに対して常に一定の位置に画像が形成される。
【0069】なお、上記実施の形態では、黒画像形成用
の感光体ドラム48Kに対応する搬送経路長が、モノク
ロモード時にはカラーモード時よりも短くなるため、感
光体ドラム48Kに対する露光開始時間をモノクロモー
ド時にはカラーモード時よりも短くしたが、この逆に、
搬送経路長がモノクロモード時にカラーモード時よりも
長くなるような場合には、感光体ドラム48Kに対する
露光開始時間をモノクロモード時にはカラーモード時よ
りもその分長くする必要があることは言うまでもない。
【0070】また、上記実施の形態において、一連のコ
ピー動作終了後(複写機の待機時)は、その動作時のモ
ードにかかわらず、転写ユニット50(又は転写ユニッ
ト500)を図5(または図13)に示すモノクロモー
ド時の状態にし、バックアップブレード632C〜63
2Yを搬送ベルト51から離間させる一方、転写バック
アップ63Kに対しソレノイドを設けて、当該ソレノイ
ドにより、ばね取付部634Kを右方向に引っ張って、
転写バックアップ63K全体を反時計方向に回動させ、
バックアップブレード632Kも搬送ベルト51から離
間させるようにしてもよい。搬送ベルトが走行していな
い状態で、バックアップブレードを長い間押し付けてお
くと、押し付けられている箇所で搬送ベルトに筋状のい
わゆる「くせ」がつき、そのため、仕上がり画像が劣化
したり、また、感光体ドラムの、搬送ベルトが押圧され
ている箇所とそうでない箇所とで帯電特性が異なってく
るといった虞が生じるが、上記のようにすることで、こ
うした事態を回避することができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置によれば、減色モードが実行される際には、搬
送ベルトが画像形成に関与しないカラーモード専用像担
持体から離間されるので、当該カラーモード専用像担持
体を回転させる必要がなくなり、カラーモード専用像担
持体等の無用な消耗を防止することができ、また、転写
手段は各像担持体と所定の間隔をもって配設されてお
り、減色モード実行の際にも変位することはないので、
安定した転写性能を得ることができる。
【0072】また、カラーモードを実行する際には、押
圧部材が、搬送ベルトをカラーモード専用像担持体に接
触させると共に、ニップ幅を確保するので、搬送ベルト
をカラーモード専用像担持体に接触させる手段とニップ
幅を確保する手段とを別個に設けるのに比べて、機構が
簡素化できコストダウンが図れる。さらに、本発明に係
る画像形成装置によれば、減色モードが実行される際に
は、搬送ベルトを張架する張架手段を変位させることな
く、搬送ベルトが画像形成に関与しないカラーモード専
用像担持体から離間され、転写手段は各像担持体と所定
の間隔をもって配設されているので、当該カラーモード
専用像担持体を回転させる必要がなくなりカラーモード
専用像担持体等の無用な消耗を防止することができると
共に、安定した転写性能を得ることができる。
【0073】また、カラーモードを実行する際には、押
圧部材が、搬送ベルトをカラーモード専用像担持体に接
触させると共に、ニップ幅を確保するので、搬送ベルト
をカラーモード専用像担持体に接触させる手段とニップ
幅を確保する手段とを別個に設けるのに比べて、機構が
簡素化できコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るデジタルフルカラー複写機
全体の構成を示す図である。
【図2】上記複写機における、転写ユニットの構成を示
す拡大図であって、カラーモード時の状態を示す図であ
る。
【図3】上記転写ユニットの転写バックアップを示す斜
視図である。
【図4】上記転写ユニットの一部を示す斜視図である。
【図5】上記複写機における、転写ユニットの構成を示
す拡大図であって、モノクロモード時の状態を示す図で
ある。
【図6】上記複写機の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】上記制御部の画像信号処理部と原稿判別部の構
成の詳細を示すブロック図である。
【図8】上記複写機における、モード間時間差検出ルー
チンのフローチャートを示す図である。
【図9】上記複写機におけるカム軸の回転制御を説明す
るフローチャートである。
【図10】上記複写機における、黒画像形成用の感光体
ドラムに対する露光開始制御を説明するフローチャート
である。
【図11】上記複写機における、各感光体ドラムに対す
る露光開始のタイミングチャートを示す図である。
【図12】実施の形態2に係る複写機における、転写ユ
ニットの構成を示す拡大図であって、カラーモード時の
状態を示す図である。
【図13】実施の形態2に係る複写機における、転写ユ
ニットの構成を示す拡大図であって、モノクロモード時
の状態を示す図である。
【符号の説明】
41C,41M,41Y,41K 作像ユニット 48C,48M,48Y,48K 感光体ドラム 50 転写ユニット 51 搬送ベルト 52C,52M,52Y,52K 転写帯電器 53 メインフレーム 54 スライドフレーム 55 揺動レバー 56 従動ローラ 57 従動ローラ 58 補助ローラ 59 テンションローラ 63C,63M,63Y,63K 転写バックアップ 65C,65M,65Y,65K 引っ張りばね 67 駆動ローラ 70 圧縮ばね 72 カム軸 73 カム駆動モータ 74 スライドカム 75 揺動カム 76 回転位置検出ユニット 77 カム受部 90 揺動ローラ 500 転写ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の像担持体に異なる色の画像を書き
    込み、各像担持体上の画像を、搬送ベルト上を搬送され
    る記録シート上に重ね合わせて転写するカラーモード
    と、前記複数の像担持体の内、一部の像担持体に画像を
    書き込み、当該像担持体上の画像を、搬送ベルト上を搬
    送される記録シート上に転写する減色モードとの間で切
    替え可能な画像形成装置において、 像担持体上の画像を記録シート上に転写する転写手段
    が、各像担持体毎に対応する像担持体と所定の間隔をも
    って配設され、前記像担持体と前記転写手段の間を走行
    するように搬送ベルトが張架されており、カラーモード
    を実行する際には、前記搬送ベルトを全ての像担持体に
    接触させ、減色モードを実行する際には、前記転写手段
    を変位させることなく前記搬送ベルトを画像形成に関与
    しないカラーモード専用像担持体から離間させることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記搬送ベルトは前記カラーモード専用像担持体と接触
    しない状態で張架されており、当該搬送ベルトを介して
    前記各カラーモード専用像担持体と対向する位置に押圧
    部材が配され、カラーモードを実行する際には、各カラ
    ーモード専用像担持体に対し転写位置直前で搬送ベルト
    を前記押圧部材で押圧させて、当該カラーモード専用像
    担持体と搬送ベルトとを接触させると共に、搬送される
    記録シートと各カラーモード専用像担持体とのニップ幅
    を確保し、減色モードを実行する際には、前記押圧部材
    を搬送ベルトから離間させることを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 複数の像担持体に異なる色の画像を書き
    込み、各像担持体上の画像を、搬送ベルト上を搬送され
    る記録シート上に重ね合わせて転写するカラーモード
    と、前記複数の像担持体の内、一部の像担持体に画像を
    書き込み、当該像担持体上の画像を、搬送ベルト上を搬
    送される記録シート上に転写する減色モードとの間で切
    替え可能な画像形成装置において、 像担持体上の画像を記録シート上に転写する転写手段
    が、各像担持体毎に対応する像担持体と所定の間隔をも
    って配設され、前記像担持体と前記転写手段の間を走行
    するように搬送ベルトを張架する張架手段が備えられて
    おり、カラーモードを実行する際には、前記搬送ベルト
    を全ての像担持体に接触させ、減色モードを実行する際
    には、前記張架手段を変位させることなく前記搬送ベル
    トを画像形成に関与しないカラーモード専用像担持体か
    ら離間させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像形成装置において、 前記張架手段は前記搬送ベルトを前記カラーモード専用
    像担持体と接触しない状態で張架しており、当該搬送ベ
    ルトを介して前記各カラーモード専用像担持体と対向す
    る位置に押圧部材が配され、カラーモードを実行する際
    には、各カラーモード専用像担持体に対し転写位置直前
    で搬送ベルトを前記押圧部材で押圧させて、当該カラー
    モード専用像担持体と搬送ベルトとを接触させると共
    に、搬送される記録シートと各カラーモード専用像担持
    体とのニップ幅を確保し、減色モードを実行する際に
    は、前記押圧部材を搬送ベルトから離間させることを特
    徴とする画像形成装置。
JP9251810A 1997-05-21 1997-09-17 画像形成装置 Pending JPH1195619A (ja)

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JP9251810A JPH1195619A (ja) 1997-09-17 1997-09-17 画像形成装置
US09/082,011 US6192207B1 (en) 1997-05-21 1998-05-20 Image forming apparatus provided with a plurality of image holding components

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000310922A (ja) * 1999-04-27 2000-11-07 Sharp Corp 画像形成装置
EP1265434B1 (en) * 2001-06-07 2017-08-09 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method and apparatus and image processing system

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