JPH1165213A - 画像形成装置 - Google Patents
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- JPH1165213A JPH1165213A JP9217840A JP21784097A JPH1165213A JP H1165213 A JPH1165213 A JP H1165213A JP 9217840 A JP9217840 A JP 9217840A JP 21784097 A JP21784097 A JP 21784097A JP H1165213 A JPH1165213 A JP H1165213A
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- Japan
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- image
- recording sheet
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- mode
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- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タンデム型の画像形成装置において、感光体
ドラム等の無用な消耗の防止を図りつつ、記録シートに
対する画像形成位置のずれを防止する。 【解決手段】 本図に示すカラーモード時の状態から、
モノクロモード時には、揺動フレーム53を従動ローラ
56の軸心回りに時計方向に揺動させて、黒画像形成用
の感光体ドラム48Kを除く他の感光体ドラム48C〜
48Yから搬送ベルト51を離間させる。この離間動作
によって、タイミングローラ45から感光体ドラム48
Kの転写位置に至る記録シートの搬送経路長が長くなる
分だけ、モノクロモード時には、当該感光体ドラム48
Kに対する露光走査の開始タイミングを遅延させる。
ドラム等の無用な消耗の防止を図りつつ、記録シートに
対する画像形成位置のずれを防止する。 【解決手段】 本図に示すカラーモード時の状態から、
モノクロモード時には、揺動フレーム53を従動ローラ
56の軸心回りに時計方向に揺動させて、黒画像形成用
の感光体ドラム48Kを除く他の感光体ドラム48C〜
48Yから搬送ベルト51を離間させる。この離間動作
によって、タイミングローラ45から感光体ドラム48
Kの転写位置に至る記録シートの搬送経路長が長くなる
分だけ、モノクロモード時には、当該感光体ドラム48
Kに対する露光走査の開始タイミングを遅延させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、特
に、記録シート搬送方向に沿って感光体ドラム等の像担
持体を複数配した、いわゆるタンデム型画像形成装置に
関する。
に、記録シート搬送方向に沿って感光体ドラム等の像担
持体を複数配した、いわゆるタンデム型画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】タンデム型画像形成装置は、カラープリ
ントを高速に行うことができるものとして近年注目され
ている。そして、この種の画像形成装置として、例え
ば、カラー複写機においては、複数のローラで張架され
た搬送ベルトで、記録シートを搬送しつつ、搬送路に沿
って各色別に配設された4個の感光体ドラムにより、シ
アン、マゼンダ、イエロー、ブラックからなるトナー画
像を、記録シート上に順次転写し、各色の重ね合わせに
よりカラー画像を形成している。また、UCR−BP処
理による、黒文字等の黒画像を美しく再現するために、
黒画像形成用(ブラック)の感光体ドラムは、一般的
に、搬送路の最下流に配置される。
ントを高速に行うことができるものとして近年注目され
ている。そして、この種の画像形成装置として、例え
ば、カラー複写機においては、複数のローラで張架され
た搬送ベルトで、記録シートを搬送しつつ、搬送路に沿
って各色別に配設された4個の感光体ドラムにより、シ
アン、マゼンダ、イエロー、ブラックからなるトナー画
像を、記録シート上に順次転写し、各色の重ね合わせに
よりカラー画像を形成している。また、UCR−BP処
理による、黒文字等の黒画像を美しく再現するために、
黒画像形成用(ブラック)の感光体ドラムは、一般的
に、搬送路の最下流に配置される。
【0003】このような画像形成装置において、フルカ
ラー画像の形成以外の時、例えば、黒色の画像のみを形
成する場合は、シアン・マゼンダ・イエローの画像形成
用の3個の感光体ドラムには、トナー画像を形成せず、
ブラックの画像形成用の感光体ドラムにのみトナー画像
を形成する。ところが、このような単一色の画像のみ必
要とされる場合でも、記録シートが他の3個の感光体ド
ラムに接触しながら搬送されるため、当該画像形成に供
されない3個の感光体ドラムも回転させざるを得ず、感
光体ドラムや感光体ドラムと接触して設けらているクリ
ーニングブレード等が徒に消耗してしまう。そこで、従
来、黒画像のみが形成される場合には、搬送ベルト全体
を黒画像形成用の感光体ドラムの軸心回りに揺動させ、
画像形成に供されないシアン、マゼンダ、イエローの画
像形成用の感光体ドラムから搬送ベルトを下方へ離間さ
せる構造の画像形成装置が考案されている(例えば、特
開平6−258194号公報)。
ラー画像の形成以外の時、例えば、黒色の画像のみを形
成する場合は、シアン・マゼンダ・イエローの画像形成
用の3個の感光体ドラムには、トナー画像を形成せず、
ブラックの画像形成用の感光体ドラムにのみトナー画像
を形成する。ところが、このような単一色の画像のみ必
要とされる場合でも、記録シートが他の3個の感光体ド
ラムに接触しながら搬送されるため、当該画像形成に供
されない3個の感光体ドラムも回転させざるを得ず、感
光体ドラムや感光体ドラムと接触して設けらているクリ
ーニングブレード等が徒に消耗してしまう。そこで、従
来、黒画像のみが形成される場合には、搬送ベルト全体
を黒画像形成用の感光体ドラムの軸心回りに揺動させ、
画像形成に供されないシアン、マゼンダ、イエローの画
像形成用の感光体ドラムから搬送ベルトを下方へ離間さ
せる構造の画像形成装置が考案されている(例えば、特
開平6−258194号公報)。
【0004】これにより、黒画像のみが形成される場合
には、シアン、マゼンダ、イエローの画像形成用の各感
光体ドラムを回動させる必要がなくなり、当該感光体ド
ラム等の無用な消耗の防止が図られる。
には、シアン、マゼンダ、イエローの画像形成用の各感
光体ドラムを回動させる必要がなくなり、当該感光体ド
ラム等の無用な消耗の防止が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、記録シートが搬送ベルトに載る
位置(搬送ベルトによる搬送が開始される位置)が、黒
画像のみの形成の場合にはフルカラー画像の形成の場合
よりも搬送ベルトが離間する分下方へ変位するため、搬
送経路長が変動し、記録シートがブラックの画像形成用
の感光体ドラムに到達するまでの時間が変動するので、
記録シートに対する画像形成位置がずれてしまうといっ
た問題が生じる。
来の画像形成装置では、記録シートが搬送ベルトに載る
位置(搬送ベルトによる搬送が開始される位置)が、黒
画像のみの形成の場合にはフルカラー画像の形成の場合
よりも搬送ベルトが離間する分下方へ変位するため、搬
送経路長が変動し、記録シートがブラックの画像形成用
の感光体ドラムに到達するまでの時間が変動するので、
記録シートに対する画像形成位置がずれてしまうといっ
た問題が生じる。
【0006】本発明は、上記した課題に鑑み、感光体ド
ラム等の無用な消耗の防止を図りつつ、記録シートに対
する画像形成位置がずれることのない画像形成装置を提
供することを目的とする。
ラム等の無用な消耗の防止を図りつつ、記録シートに対
する画像形成位置がずれることのない画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体の周
面を露光走査して潜像を形成し、当該周面上に形成され
た潜像を各像担持体毎に異なる色に現像して得られる画
像を、搬送ベルト上を搬送される記録シート上に重ね合
わせて転写するカラーモードと、一の像担持体を除く他
の全ての像担持体に対して搬送ベルトを離間させ、前記
一の像担持体上の画像を、搬送ベルト上を搬送される記
録シート上に転写するモノクロモードとの間で切り換え
可能な画像形成装置において、前記一の像担持体の露光
走査を、前記搬送ベルトへの記録シートの供給開始から
所定の露光開始時間経過時に開始させる露光開始手段
と、モノクロモード時とカラーモード時とで、前記露光
開始時間を変更する露光開始タイミング変更手段とを備
えたことを特徴とする。
め、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体の周
面を露光走査して潜像を形成し、当該周面上に形成され
た潜像を各像担持体毎に異なる色に現像して得られる画
像を、搬送ベルト上を搬送される記録シート上に重ね合
わせて転写するカラーモードと、一の像担持体を除く他
の全ての像担持体に対して搬送ベルトを離間させ、前記
一の像担持体上の画像を、搬送ベルト上を搬送される記
録シート上に転写するモノクロモードとの間で切り換え
可能な画像形成装置において、前記一の像担持体の露光
走査を、前記搬送ベルトへの記録シートの供給開始から
所定の露光開始時間経過時に開始させる露光開始手段
と、モノクロモード時とカラーモード時とで、前記露光
開始時間を変更する露光開始タイミング変更手段とを備
えたことを特徴とする。
【0008】また、前記露光タイミング変更手段は、前
記記録シート供給開始位置から前記一の像担持体の転写
位置までの搬送経路長の前記両モード間での差分に応じ
て、露光開始時間を変更することを特徴とする。さら
に、記録シートの供給開始から当該記録シートが前記一
の像担持体の転写位置に到達するまでの時間の前記両モ
ード間での差分を検出する時間差検出手段を備え、前記
露光タイミング変更手段は、前記時間差に応じて、露光
開始時間を変更することを特徴とする。
記記録シート供給開始位置から前記一の像担持体の転写
位置までの搬送経路長の前記両モード間での差分に応じ
て、露光開始時間を変更することを特徴とする。さら
に、記録シートの供給開始から当該記録シートが前記一
の像担持体の転写位置に到達するまでの時間の前記両モ
ード間での差分を検出する時間差検出手段を備え、前記
露光タイミング変更手段は、前記時間差に応じて、露光
開始時間を変更することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、デジタルフルカラー複写機(以下、単
に「複写機」という。)に適用した場合を例にとり説明
する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1に係る複写機の
正面図を示している。
の実施の形態を、デジタルフルカラー複写機(以下、単
に「複写機」という。)に適用した場合を例にとり説明
する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1に係る複写機の
正面図を示している。
【0010】同図に示すように、この複写機は、原稿自
動搬送装置10、イメージリーダ部20及びプリンタ部
40から構成されている。原稿自動搬送装置10は、原
稿給紙トレイ11に載置された複数の原稿を1枚ずつ自
動的にイメージリーダ部20のプラテンガラス21上に
送り、イメージリーダ部20により原稿画像の読み取り
が行われた後、原稿排紙トレイ12上に排出する公知の
装置である。
動搬送装置10、イメージリーダ部20及びプリンタ部
40から構成されている。原稿自動搬送装置10は、原
稿給紙トレイ11に載置された複数の原稿を1枚ずつ自
動的にイメージリーダ部20のプラテンガラス21上に
送り、イメージリーダ部20により原稿画像の読み取り
が行われた後、原稿排紙トレイ12上に排出する公知の
装置である。
【0011】イメージリーダ部20は、プラテンガラス
21の下方を矢印の方向に移動するスキャナ22を備
え、スキャナ22の露光ランプ23からの照射による原
稿からの反射光を、ミラー24〜26によって光路変更
しつつ、集光レンズ27を介して、カラー用のCCDイ
メージセンサー28に導く。CCDイメージセンサー2
8は、導かれた反射光をR,G,Bの画像信号に変換
し、制御部100に出力する。
21の下方を矢印の方向に移動するスキャナ22を備
え、スキャナ22の露光ランプ23からの照射による原
稿からの反射光を、ミラー24〜26によって光路変更
しつつ、集光レンズ27を介して、カラー用のCCDイ
メージセンサー28に導く。CCDイメージセンサー2
8は、導かれた反射光をR,G,Bの画像信号に変換
し、制御部100に出力する。
【0012】プリンタ部40は、大きく分けて、給紙装
置40a、転写ユニット50、作像ユニット41C〜4
1K及び定着ユニット40bから構成されている。給紙
装置40aの給紙カセット42は、筐体13の下部空間
に、図の手前方向にスライド自在に保持されており、給
紙カセット42から給紙ローラ43によって取り出され
た記録シートSは、中間ローラ対44によってさらに下
流側へと搬送され、タイミングローラ対45の下流側直
前に設けられているタイミング前センサー46をオンし
てから、回転停止状態のタイミングローラ対45に、そ
の先端を当接して待機したのち、作像ユニットの像形成
動作と同期して回転駆動されるタイミングローラ対45
によって、転写ユニット50へと繰り出される。なお、
タイミングローラ対45は、図示しないモータによって
駆動され、当該モータとの間に介装されたタイミングク
ラッチ(不図示)のオン・オフによって、回転開始・回
転停止がなされる。
置40a、転写ユニット50、作像ユニット41C〜4
1K及び定着ユニット40bから構成されている。給紙
装置40aの給紙カセット42は、筐体13の下部空間
に、図の手前方向にスライド自在に保持されており、給
紙カセット42から給紙ローラ43によって取り出され
た記録シートSは、中間ローラ対44によってさらに下
流側へと搬送され、タイミングローラ対45の下流側直
前に設けられているタイミング前センサー46をオンし
てから、回転停止状態のタイミングローラ対45に、そ
の先端を当接して待機したのち、作像ユニットの像形成
動作と同期して回転駆動されるタイミングローラ対45
によって、転写ユニット50へと繰り出される。なお、
タイミングローラ対45は、図示しないモータによって
駆動され、当該モータとの間に介装されたタイミングク
ラッチ(不図示)のオン・オフによって、回転開始・回
転停止がなされる。
【0013】繰り出された記録シートSは、転写ユニッ
ト50の搬送ベルト51によって、さらに、下流側へと
搬送される。一方、作像ユニット41C〜41Kは、こ
の搬送ベルト51上にベルト長手方向に沿って列設され
ており、前記制御部100に入力されたR,G,Bの電
気信号は、制御部100にて所要の画像処理がなされ、
C(シアン),M(マゼンダ),Y(イエロー),K
(ブラック)の各色成分に分解されて、前記作像ユニッ
ト41C〜41Kの上部に配された光ユニット47C〜
47Kの各レーザダイオード(不図示)を各色成分信号
に基づき光変調駆動し、光変調されたレーザ光は対応す
る色成分の作像ユニット41C〜41Kに導入される。
作像ユニット41C〜41Kは感光体ドラム48C〜4
8Kを中心としてその周囲に帯電チャージャ、現像機、
クリーニングブレード等を配し、光変調されたレーザ光
で感光体ドラムを露光しつつ、露光によって形成される
静電潜像を、現像機でトナーとして顕像化する、いわゆ
る静電複写方式で画像形成するユニット構造体である。
尚、各ユニットの現像機は、光ユニット47C〜47K
の光変調色成分に対応して、C,M,Y,Kのトナーを
現像剤として感光体ドラムに供給する。
ト50の搬送ベルト51によって、さらに、下流側へと
搬送される。一方、作像ユニット41C〜41Kは、こ
の搬送ベルト51上にベルト長手方向に沿って列設され
ており、前記制御部100に入力されたR,G,Bの電
気信号は、制御部100にて所要の画像処理がなされ、
C(シアン),M(マゼンダ),Y(イエロー),K
(ブラック)の各色成分に分解されて、前記作像ユニッ
ト41C〜41Kの上部に配された光ユニット47C〜
47Kの各レーザダイオード(不図示)を各色成分信号
に基づき光変調駆動し、光変調されたレーザ光は対応す
る色成分の作像ユニット41C〜41Kに導入される。
作像ユニット41C〜41Kは感光体ドラム48C〜4
8Kを中心としてその周囲に帯電チャージャ、現像機、
クリーニングブレード等を配し、光変調されたレーザ光
で感光体ドラムを露光しつつ、露光によって形成される
静電潜像を、現像機でトナーとして顕像化する、いわゆ
る静電複写方式で画像形成するユニット構造体である。
尚、各ユニットの現像機は、光ユニット47C〜47K
の光変調色成分に対応して、C,M,Y,Kのトナーを
現像剤として感光体ドラムに供給する。
【0014】前記搬送ベルト51によって搬送される記
録シートSには、感光体ドラム48C〜48K下方の転
写位置において、搬送ベルト51の裏に設置された転写
帯電器52C〜52Kの静電力により、感光体ドラム4
8C〜48Kに形成された各トナー像が順次転写され、
トナー像が転写された記録シートSは、搬送ベルト51
により定着ユニット40bへと搬送され、ここで、像定
着された後、排出ローラ対49を介して、トレイ14へ
排出される。
録シートSには、感光体ドラム48C〜48K下方の転
写位置において、搬送ベルト51の裏に設置された転写
帯電器52C〜52Kの静電力により、感光体ドラム4
8C〜48Kに形成された各トナー像が順次転写され、
トナー像が転写された記録シートSは、搬送ベルト51
により定着ユニット40bへと搬送され、ここで、像定
着された後、排出ローラ対49を介して、トレイ14へ
排出される。
【0015】次に、転写ユニット50の構成を図2〜図
5を参照しながら説明する。図2は、転写ユニット50
の正面図を示している。転写ユニット50は、メインフ
レーム53、揺動フレーム54及びスライドフレーム5
5を有している。なお、図中、メインフレーム53は実
線で、揺動フレーム54は一点鎖線で、スライドフレー
ム55は点線で表している。また、各フレームの構成部
分の内、紙面に垂直な方向に相当の長さを有する部分に
ついては太線で表している。
5を参照しながら説明する。図2は、転写ユニット50
の正面図を示している。転写ユニット50は、メインフ
レーム53、揺動フレーム54及びスライドフレーム5
5を有している。なお、図中、メインフレーム53は実
線で、揺動フレーム54は一点鎖線で、スライドフレー
ム55は点線で表している。また、各フレームの構成部
分の内、紙面に垂直な方向に相当の長さを有する部分に
ついては太線で表している。
【0016】メインフレーム53は、紙面の垂直方向に
所定の長さを有する底板53aの手前側端部と奥側端部
とに側板53bを立設した構造となっている。両側板5
3bの図に示す位置には、従動ローラ56、57、補助
ローラ58及びテンションローラ59の回動軸が、それ
ぞれ軸受け(不図示)を介して、回動自在に取着されて
いる。また、テンションローラ59の回動軸の軸受け
は、長手方向が右上がりに設けられた長穴60に挿入さ
れて保持されており、側板53bに突設されたばね取付
部材61との間に設けられた圧縮ばね62によって、弾
発付勢されている。このテンションローラ59によっ
て、搬送ベルト51の張力が一定に保たれる。また、感
光体ドラム48Kの直下位置に、転写帯電器52Kがそ
の両端を両側板53bに固定されて横架されており、転
写帯電器52Kの右側には転写バックアップ63Kが設
けられている。
所定の長さを有する底板53aの手前側端部と奥側端部
とに側板53bを立設した構造となっている。両側板5
3bの図に示す位置には、従動ローラ56、57、補助
ローラ58及びテンションローラ59の回動軸が、それ
ぞれ軸受け(不図示)を介して、回動自在に取着されて
いる。また、テンションローラ59の回動軸の軸受け
は、長手方向が右上がりに設けられた長穴60に挿入さ
れて保持されており、側板53bに突設されたばね取付
部材61との間に設けられた圧縮ばね62によって、弾
発付勢されている。このテンションローラ59によっ
て、搬送ベルト51の張力が一定に保たれる。また、感
光体ドラム48Kの直下位置に、転写帯電器52Kがそ
の両端を両側板53bに固定されて横架されており、転
写帯電器52Kの右側には転写バックアップ63Kが設
けられている。
【0017】転写バックアップ63Kは、図3に示すよ
うに、バックアップブレード保持部材631KとPET
(ポリエチレンテレフタレート)材からなるバックアッ
プブレード632Kとから構成されている。この転写バ
ックアップ63Kは、両側板53bに横架されたバック
アップ取付軸(不図示)にバックアップブレード保持部
材631Kの両端に設けられた取り付け孔633Kが挿
通される形で、メインフレーム53に取り付けられてい
る。また、メインフレーム53に立設されたばね取付部
材64Kとバックアップブレード保持部材のばね取付部
634Kとの間には、引っ張りばね65Kが取り付けら
れている。転写バックアップ63Kは、この引っ張りば
ね65Kの弾発力によって、バックアップ取付軸の軸心
を中心に図3に示す矢印の方向の回転力が与えられ、バ
ックアップブレード632Kの先端が搬送ベルト51
(図2)を下から押圧する。このように、転写バックア
ップは、搬送ベルトを下から押圧し、感光体ドラムとの
接触面積を増大させることによって、記録シートが静電
転写領域に進入する直前で、記録シートと感光体ドラム
とを密着させ、トナー像の良好な転写を安定して行わせ
るものである。
うに、バックアップブレード保持部材631KとPET
(ポリエチレンテレフタレート)材からなるバックアッ
プブレード632Kとから構成されている。この転写バ
ックアップ63Kは、両側板53bに横架されたバック
アップ取付軸(不図示)にバックアップブレード保持部
材631Kの両端に設けられた取り付け孔633Kが挿
通される形で、メインフレーム53に取り付けられてい
る。また、メインフレーム53に立設されたばね取付部
材64Kとバックアップブレード保持部材のばね取付部
634Kとの間には、引っ張りばね65Kが取り付けら
れている。転写バックアップ63Kは、この引っ張りば
ね65Kの弾発力によって、バックアップ取付軸の軸心
を中心に図3に示す矢印の方向の回転力が与えられ、バ
ックアップブレード632Kの先端が搬送ベルト51
(図2)を下から押圧する。このように、転写バックア
ップは、搬送ベルトを下から押圧し、感光体ドラムとの
接触面積を増大させることによって、記録シートが静電
転写領域に進入する直前で、記録シートと感光体ドラム
とを密着させ、トナー像の良好な転写を安定して行わせ
るものである。
【0018】図2に戻り、揺動フレーム54は、断面が
L字形状をした底板54aの手前側端部と奥側端部とに
側板54bを立設した構造となっている。揺動フレーム
54は、メインフレーム53の両側板53bの内側には
め込まれており、その側板54bの左端部が従動ローラ
56の回動軸に軸受け(不図示)を介して揺動自在取り
付けられている。また、揺動フレーム54の底板54a
の下面とメインフレーム53の底板53aの上面との間
には、圧縮ばね66が介装されている。また、駆動ロー
ラ67が、その回動軸を軸受け(不図示)を介して、揺
動フレーム54の両側板54bの右端部に取り付けられ
ている。この駆動ローラ67の回動軸には、一方の側板
54bに固定されたモータ(不図示)の出力軸が連結さ
れており、当該モータによって、駆動ローラ67は、図
の矢印a方向に回動される。また、駆動ローラ67の周
面を押圧するように、吸着ローラ68が設けられてお
り、当該吸着ローラ68は、搬送ベルト51を介し駆動
ローラ67に従動して、図の矢印b方向に回動する。ま
た、この吸着ローラ68は、吸着チャージャを兼ねてお
り、タイミングローラ対45から繰り出されてきた記録
シートを帯電させ、当該記録シートを確実に搬送ベルト
51に吸着させる。なお、感光体ドラム48Kの記録シ
ート搬送路下流側には、図示しない分離チャージャが設
けられており、これにより、トナー像が転写された記録
シートを、搬送ベルト51から分離するようになってい
る。
L字形状をした底板54aの手前側端部と奥側端部とに
側板54bを立設した構造となっている。揺動フレーム
54は、メインフレーム53の両側板53bの内側には
め込まれており、その側板54bの左端部が従動ローラ
56の回動軸に軸受け(不図示)を介して揺動自在取り
付けられている。また、揺動フレーム54の底板54a
の下面とメインフレーム53の底板53aの上面との間
には、圧縮ばね66が介装されている。また、駆動ロー
ラ67が、その回動軸を軸受け(不図示)を介して、揺
動フレーム54の両側板54bの右端部に取り付けられ
ている。この駆動ローラ67の回動軸には、一方の側板
54bに固定されたモータ(不図示)の出力軸が連結さ
れており、当該モータによって、駆動ローラ67は、図
の矢印a方向に回動される。また、駆動ローラ67の周
面を押圧するように、吸着ローラ68が設けられてお
り、当該吸着ローラ68は、搬送ベルト51を介し駆動
ローラ67に従動して、図の矢印b方向に回動する。ま
た、この吸着ローラ68は、吸着チャージャを兼ねてお
り、タイミングローラ対45から繰り出されてきた記録
シートを帯電させ、当該記録シートを確実に搬送ベルト
51に吸着させる。なお、感光体ドラム48Kの記録シ
ート搬送路下流側には、図示しない分離チャージャが設
けられており、これにより、トナー像が転写された記録
シートを、搬送ベルト51から分離するようになってい
る。
【0019】タイミングローラ対45と駆動ローラ51
4との間には、揺動ガイド69が掛け渡されている。当
該揺動ガイド69は、その一端部側がタイミングローラ
対45の下方のローラ45aの回動軸に回動自在に、ま
た、他端部側が、駆動ローラ67の回動軸の上部周面に
摺動自在に、それぞれ図示しない取り付け部材によっ
て、取り付けられているので、揺動フレーム54が揺動
して駆動ローラ67が上下方向に変位しても、これに追
従して、揺動ガイド69も変位する。したがって、タイ
ミングローラ対45から繰り出された記録シートは、こ
の揺動ガイド69によって、確実に安定して吸着ローラ
68へとガイドされる。
4との間には、揺動ガイド69が掛け渡されている。当
該揺動ガイド69は、その一端部側がタイミングローラ
対45の下方のローラ45aの回動軸に回動自在に、ま
た、他端部側が、駆動ローラ67の回動軸の上部周面に
摺動自在に、それぞれ図示しない取り付け部材によっ
て、取り付けられているので、揺動フレーム54が揺動
して駆動ローラ67が上下方向に変位しても、これに追
従して、揺動ガイド69も変位する。したがって、タイ
ミングローラ対45から繰り出された記録シートは、こ
の揺動ガイド69によって、確実に安定して吸着ローラ
68へとガイドされる。
【0020】揺動フレーム54の両側板54bには、感
光体ドラム48C〜48Yの直下位置に、転写帯電器5
2C〜52Yが横架されており、各転写帯電器の右側に
は、転写バックアップ63C〜63Yが取り付けられて
いる。これら転写帯電器52C〜52Y及び転写バック
アップ63C〜63Yの取り付け態様や構成等は、上述
したメインフレーム53に取り付けられている転写帯電
器52K、転写バックアップ63Kと同様なので、その
説明については省略する。
光体ドラム48C〜48Yの直下位置に、転写帯電器5
2C〜52Yが横架されており、各転写帯電器の右側に
は、転写バックアップ63C〜63Yが取り付けられて
いる。これら転写帯電器52C〜52Y及び転写バック
アップ63C〜63Yの取り付け態様や構成等は、上述
したメインフレーム53に取り付けられている転写帯電
器52K、転写バックアップ63Kと同様なので、その
説明については省略する。
【0021】スライドフレーム55は、揺動フレーム5
4の底板54aに図示しないガイド部材によって、その
長手方向にスライド自在に取り付けられており、左側端
部と揺動フレーム54の底板54aの左側端部との間に
は、圧縮ばね70が設けられている。また、スライドフ
レーム55には、図4に示すように、各転写バックアッ
プ63C〜63Yに対応して、ばね取付部材64C〜6
4Yが立設されており、これらばね取付部材64C〜6
4Yと対応する転写バックアップのばね取付部634C
〜634Yとの間には、それぞれ引っ張りばね65C〜
65Yが取り付けられている。さらに、スライドフレー
ム55には、転写バックアップのばね取付部634C〜
634Yの下部が挿通される角孔71C〜71Yが設け
られており、スライドフレーム55が右方向にスライド
されると、角孔71C〜71Yの左側壁が、ばね取付部
634C〜634Yを右方向に押圧し、その結果、転写
バックアップ全体が、反時計方向に回動される。また、
図に示すような、ばね取付部634C〜634Yと角孔
71C〜71Yの周壁とが当接していない状態では、ば
ね取付部634C〜634Yが引っ張りばね65C〜6
5Yの弾発力により、左方向に引っ張られて、転写バッ
クアップ全体は時計方向に回動される。
4の底板54aに図示しないガイド部材によって、その
長手方向にスライド自在に取り付けられており、左側端
部と揺動フレーム54の底板54aの左側端部との間に
は、圧縮ばね70が設けられている。また、スライドフ
レーム55には、図4に示すように、各転写バックアッ
プ63C〜63Yに対応して、ばね取付部材64C〜6
4Yが立設されており、これらばね取付部材64C〜6
4Yと対応する転写バックアップのばね取付部634C
〜634Yとの間には、それぞれ引っ張りばね65C〜
65Yが取り付けられている。さらに、スライドフレー
ム55には、転写バックアップのばね取付部634C〜
634Yの下部が挿通される角孔71C〜71Yが設け
られており、スライドフレーム55が右方向にスライド
されると、角孔71C〜71Yの左側壁が、ばね取付部
634C〜634Yを右方向に押圧し、その結果、転写
バックアップ全体が、反時計方向に回動される。また、
図に示すような、ばね取付部634C〜634Yと角孔
71C〜71Yの周壁とが当接していない状態では、ば
ね取付部634C〜634Yが引っ張りばね65C〜6
5Yの弾発力により、左方向に引っ張られて、転写バッ
クアップ全体は時計方向に回動される。
【0022】メインフレーム53の両側板53b(図
2)には、カム軸72が軸受け(不図示)を介して、回
動自在に取り付けられており、当該カム軸72の一端部
は、DCモータからなるカム駆動モータ73の出力軸に
連結されている。カム軸72には、スライドフレーム5
5をスライドさせるスライドカム74と、揺動フレーム
54を揺動させる一対の揺動カム75、及びカムの回転
位置の検出に使用される検出板76aが取着されてい
る。
2)には、カム軸72が軸受け(不図示)を介して、回
動自在に取り付けられており、当該カム軸72の一端部
は、DCモータからなるカム駆動モータ73の出力軸に
連結されている。カム軸72には、スライドフレーム5
5をスライドさせるスライドカム74と、揺動フレーム
54を揺動させる一対の揺動カム75、及びカムの回転
位置の検出に使用される検出板76aが取着されてい
る。
【0023】スライドカム74は、圧縮ばね70によっ
て右方向に弾発付勢されているスライドフレーム55に
立設されたカム受部77と常に当接しており、スライド
カム74を回動させることによって、スライドフレーム
55を、スライドカム74の最大半径と最小半径の差だ
け、左右にスライドさせることができる。揺動カム75
は、圧縮ばね66によって上方に弾発付勢されている揺
動フレーム54の底板54aの上面と常に当接しており
(図2)、揺動カム75を回動させることによって、揺
動フレーム54を、揺動カム75の最大半径と最小半径
の差だけ、上下に揺動させることができる。
て右方向に弾発付勢されているスライドフレーム55に
立設されたカム受部77と常に当接しており、スライド
カム74を回動させることによって、スライドフレーム
55を、スライドカム74の最大半径と最小半径の差だ
け、左右にスライドさせることができる。揺動カム75
は、圧縮ばね66によって上方に弾発付勢されている揺
動フレーム54の底板54aの上面と常に当接しており
(図2)、揺動カム75を回動させることによって、揺
動フレーム54を、揺動カム75の最大半径と最小半径
の差だけ、上下に揺動させることができる。
【0024】検出板76aは、半円形の板状体からな
り、当該検出板76aを挟むようにして対向配置された
発光素子と受光素子を備えたフォトセンサー76bが備
えられている。したがって、検出板76aが180°回
転する度に、フォトセンサー76bがオンからオフまた
はオフからオン状態に切り替わり、この検出結果によっ
て、検出板が取着されているカム軸72の回転位置を1
80°毎に制御できる。また、検出板76aは、回動さ
れる揺動カム75の最大半径部が最下方になるとき、ま
たは、最小半径部が最下方になるときが検出できるよう
に取り付けられている。
り、当該検出板76aを挟むようにして対向配置された
発光素子と受光素子を備えたフォトセンサー76bが備
えられている。したがって、検出板76aが180°回
転する度に、フォトセンサー76bがオンからオフまた
はオフからオン状態に切り替わり、この検出結果によっ
て、検出板が取着されているカム軸72の回転位置を1
80°毎に制御できる。また、検出板76aは、回動さ
れる揺動カム75の最大半径部が最下方になるとき、ま
たは、最小半径部が最下方になるときが検出できるよう
に取り付けられている。
【0025】これらカムが取り付けられたカム軸72を
回動させるカム駆動モータ73の回動制御は、制御部1
00によって行われるが、制御部100は、揺動フレー
ム54が最も高い位置と最も低い位置で停止するよう
に、揺動カム75の回転位置をフォトセンサー76bに
よって検出して、カム駆動モータ73を駆動・停止させ
る。
回動させるカム駆動モータ73の回動制御は、制御部1
00によって行われるが、制御部100は、揺動フレー
ム54が最も高い位置と最も低い位置で停止するよう
に、揺動カム75の回転位置をフォトセンサー76bに
よって検出して、カム駆動モータ73を駆動・停止させ
る。
【0026】また、揺動カム75の最大半径方向とスラ
イドカム74の最大半径方向とは、図4に示すように9
0°ずれているので、揺動カム75の最大半径方向が上
方を向いて(最小半径方向が下方を向いて)、揺動フレ
ーム54が最も高い位置になる際には、スライドカム7
4の最大半径方向は左方を向いて(最小半径方向が右方
を向いて)、スライドフレーム55を最左方向にスライ
ドさせ、逆に、揺動カム75の最大半径方向が下方に向
いて、揺動フレーム54が押し下げられ、最も低い位置
になる際には、スライドカム74の最大半径方向は右方
に向いて(最小半径方向が左方を向いて)、スライドフ
レーム55が最右方向にスライドされることとなる。
イドカム74の最大半径方向とは、図4に示すように9
0°ずれているので、揺動カム75の最大半径方向が上
方を向いて(最小半径方向が下方を向いて)、揺動フレ
ーム54が最も高い位置になる際には、スライドカム7
4の最大半径方向は左方を向いて(最小半径方向が右方
を向いて)、スライドフレーム55を最左方向にスライ
ドさせ、逆に、揺動カム75の最大半径方向が下方に向
いて、揺動フレーム54が押し下げられ、最も低い位置
になる際には、スライドカム74の最大半径方向は右方
に向いて(最小半径方向が左方を向いて)、スライドフ
レーム55が最右方向にスライドされることとなる。
【0027】複写機前面の操作しやすい位置には、操作
パネル31(図6)が設置されている。操作パネルは、
コピー開始を指示するためのコピースタートキー、コピ
ー枚数設定用のテンキー、モノクロモード・カラーモー
ドを切替えるためのマニュアルモード切替えキー、読み
取った原稿画像がカラー原稿か否かによって自動的にモ
ノクロモード・カラーモードを切替えさせる自動モード
切替えキーなどの各種入力キーのほか、当該設定された
内容を表示する表示部などを備えている。ここで、モノ
クロモードとは、黒画像形成用の感光体ドラム48Kの
みを用いて画像形成を行うモードであり、カラーモード
とは、4個の感光体ドラム48C〜48Kのすべてが使
用可能な状態で画像形成を行うモードをいう。
パネル31(図6)が設置されている。操作パネルは、
コピー開始を指示するためのコピースタートキー、コピ
ー枚数設定用のテンキー、モノクロモード・カラーモー
ドを切替えるためのマニュアルモード切替えキー、読み
取った原稿画像がカラー原稿か否かによって自動的にモ
ノクロモード・カラーモードを切替えさせる自動モード
切替えキーなどの各種入力キーのほか、当該設定された
内容を表示する表示部などを備えている。ここで、モノ
クロモードとは、黒画像形成用の感光体ドラム48Kの
みを用いて画像形成を行うモードであり、カラーモード
とは、4個の感光体ドラム48C〜48Kのすべてが使
用可能な状態で画像形成を行うモードをいう。
【0028】次に、上記モードが切り替わる際の転写ユ
ニット50の全体的な動作について説明する。図2に示
されているのは、カラーモード時の転写ユニット50の
状態である。即ち、揺動フレーム54が最上位に位置し
て、搬送ベルト51が4個全ての感光体ドラム48C〜
48Kと接触し、転写バックアップ63C〜63Kの各
々が、搬送ベルト51を対応する感光体ドラムに対して
押圧して、搬送ベルト51と各感光体ドラム48C〜4
8Kとの間で適切な二ップ幅が確保されている状態であ
る。
ニット50の全体的な動作について説明する。図2に示
されているのは、カラーモード時の転写ユニット50の
状態である。即ち、揺動フレーム54が最上位に位置し
て、搬送ベルト51が4個全ての感光体ドラム48C〜
48Kと接触し、転写バックアップ63C〜63Kの各
々が、搬送ベルト51を対応する感光体ドラムに対して
押圧して、搬送ベルト51と各感光体ドラム48C〜4
8Kとの間で適切な二ップ幅が確保されている状態であ
る。
【0029】この状態から、モノクロモードに切り替え
るため、カム駆動モータ73(図4)が起動され、カム
軸72が図の矢印cの方向に、フォトセンサー76b
(図4)の検出結果に基づいて、180°回転されたと
すると、図5に示すように、揺動カム75が圧縮ばね6
6の弾発力に抗して揺動フレーム54の底板54aを押
し下げ、揺動フレーム54全体が、従動ローラ56の回
動軸回りに矢印dの方向に揺動し、最下位に位置するこ
ととなる。
るため、カム駆動モータ73(図4)が起動され、カム
軸72が図の矢印cの方向に、フォトセンサー76b
(図4)の検出結果に基づいて、180°回転されたと
すると、図5に示すように、揺動カム75が圧縮ばね6
6の弾発力に抗して揺動フレーム54の底板54aを押
し下げ、揺動フレーム54全体が、従動ローラ56の回
動軸回りに矢印dの方向に揺動し、最下位に位置するこ
ととなる。
【0030】これに伴い、搬送ベルト51の補助ローラ
58〜駆動ローラ67の間が下方へ移動し(駆動ローラ
67〜従動ローラ57間も下方へ移動する。)、搬送ベ
ルト51が感光体ドラム48C〜48Yから離間され、
感光体ドラム48C〜48Yと搬送ベルト51との間
に、搬送ベルト51で搬送される記録シートが感光体ド
ラム48C〜48Yと接触しない程度の間隙が形成され
る。感光体ドラム48Kと搬送ベルト51とは、補助ロ
ーラ58が設けられているため、揺動フレーム54の揺
動位置にかかわらず(モノクロモードであるとカラーモ
ードであるとにかかわらず)、記録シートが通過すると
き以外は、常に接触状態が保持されている。また、転写
バックアップ63Kによって、搬送ベルト51と感光体
ドラム感光体ドラム48Kとの間で適切な二ップ幅が確
保されている。
58〜駆動ローラ67の間が下方へ移動し(駆動ローラ
67〜従動ローラ57間も下方へ移動する。)、搬送ベ
ルト51が感光体ドラム48C〜48Yから離間され、
感光体ドラム48C〜48Yと搬送ベルト51との間
に、搬送ベルト51で搬送される記録シートが感光体ド
ラム48C〜48Yと接触しない程度の間隙が形成され
る。感光体ドラム48Kと搬送ベルト51とは、補助ロ
ーラ58が設けられているため、揺動フレーム54の揺
動位置にかかわらず(モノクロモードであるとカラーモ
ードであるとにかかわらず)、記録シートが通過すると
き以外は、常に接触状態が保持されている。また、転写
バックアップ63Kによって、搬送ベルト51と感光体
ドラム感光体ドラム48Kとの間で適切な二ップ幅が確
保されている。
【0031】一方、カム軸72が回転すると、スライド
カム74も回転し、当該スライドカム74のカム受部7
7との接触位置が、最大半径部から最小半径部へと移行
する。これに伴い、スライドフレーム55は、圧縮ばね
70の弾発力によって、右方向(矢印e方向)にスライ
ドし、スライドフレーム55に設けられた角孔71C〜
71Y(図4)の左側壁が転写バックアップ63C〜6
3Yのばね取付部634C〜634Yを右方向へ押圧す
る。この結果、転写バックアップ63C〜63Yの各々
は、その全体が、各取り付け孔633C〜633Yの中
心回りに、図の矢印fの方向へ回転し、各々のバックア
ップブレートが搬送ベルトから離間する。これにより、
バックアッププレートと搬送ベルトとの不必要な接触が
なくなり、各々の無用な消耗を防止することができる。
カム74も回転し、当該スライドカム74のカム受部7
7との接触位置が、最大半径部から最小半径部へと移行
する。これに伴い、スライドフレーム55は、圧縮ばね
70の弾発力によって、右方向(矢印e方向)にスライ
ドし、スライドフレーム55に設けられた角孔71C〜
71Y(図4)の左側壁が転写バックアップ63C〜6
3Yのばね取付部634C〜634Yを右方向へ押圧す
る。この結果、転写バックアップ63C〜63Yの各々
は、その全体が、各取り付け孔633C〜633Yの中
心回りに、図の矢印fの方向へ回転し、各々のバックア
ップブレートが搬送ベルトから離間する。これにより、
バックアッププレートと搬送ベルトとの不必要な接触が
なくなり、各々の無用な消耗を防止することができる。
【0032】また、揺動フレーム54の下方への揺動に
より、駆動ローラ67が下方向に変位するが、これに追
従して、揺動ガイド69も変位する。モノクロモードか
らカラーモードへ切り替わる際には、カム軸72が、さ
らに180°回転され、図5に示す状態から、各構成部
分が上記したのとは逆の動きをして、図2に示す状態と
なる。
より、駆動ローラ67が下方向に変位するが、これに追
従して、揺動ガイド69も変位する。モノクロモードか
らカラーモードへ切り替わる際には、カム軸72が、さ
らに180°回転され、図5に示す状態から、各構成部
分が上記したのとは逆の動きをして、図2に示す状態と
なる。
【0033】図6は、上記複写機の内部に設置される制
御部100の構成を示すブロック図である。同図に示す
ように制御部100は、CPU101を中心に画像信号
処理部102、原稿判別部103、イメージリーダ部2
0によって読み込まれた画像データを格納する画像メモ
リ104、レーザダイオード駆動部105、それぞれの
制御に必要なプログラムを格納したROM106、プロ
グラム実行時のワークエリアとなるRAM107等から
構成される。
御部100の構成を示すブロック図である。同図に示す
ように制御部100は、CPU101を中心に画像信号
処理部102、原稿判別部103、イメージリーダ部2
0によって読み込まれた画像データを格納する画像メモ
リ104、レーザダイオード駆動部105、それぞれの
制御に必要なプログラムを格納したROM106、プロ
グラム実行時のワークエリアとなるRAM107等から
構成される。
【0034】画像信号処理部102は、イメージリーダ
部20のCCDセンサ28から送られてきたR,G,B
の画像データに後述するようなシェーディング補正を施
して、ページ毎に原稿判別部103に送出すると共に、
C,M,Y,Kの各再現色の画像データに変換し、最適
な再現画像が得られるようにして画像メモリ104に送
出する。
部20のCCDセンサ28から送られてきたR,G,B
の画像データに後述するようなシェーディング補正を施
して、ページ毎に原稿判別部103に送出すると共に、
C,M,Y,Kの各再現色の画像データに変換し、最適
な再現画像が得られるようにして画像メモリ104に送
出する。
【0035】原稿判別部103は、画像信号処理部10
2から送出された原稿の画像データに基づいて、その原
稿がカラー原稿か白黒原稿かをページ毎に判別し、その
結果をCPU101に送る。CPU101は、前記原稿
の画像データを画像メモリ104に格納させると共に、
その格納位置(アドレス)を当該ページ数と原稿判別部
103によって判別された結果、すなわち、その原稿が
カラー原稿か白黒原稿かとに関連付けて管理テーブルを
作成し、RAM107内に格納する。
2から送出された原稿の画像データに基づいて、その原
稿がカラー原稿か白黒原稿かをページ毎に判別し、その
結果をCPU101に送る。CPU101は、前記原稿
の画像データを画像メモリ104に格納させると共に、
その格納位置(アドレス)を当該ページ数と原稿判別部
103によって判別された結果、すなわち、その原稿が
カラー原稿か白黒原稿かとに関連付けて管理テーブルを
作成し、RAM107内に格納する。
【0036】画像メモリ104は、CPU101からア
ドレスを指示されて読み出しの指示を受けると、当該ア
ドレスに格納されている画像データをレーザダイオード
駆動部105に送る。レーザダイオード駆動部105
は、画像メモリ104から前記送られた画像データにつ
いて、ROM106の制御プログラムに基づいて、各感
光体ドラムの露光走査を実行する。
ドレスを指示されて読み出しの指示を受けると、当該ア
ドレスに格納されている画像データをレーザダイオード
駆動部105に送る。レーザダイオード駆動部105
は、画像メモリ104から前記送られた画像データにつ
いて、ROM106の制御プログラムに基づいて、各感
光体ドラムの露光走査を実行する。
【0037】このCPU101には、各種センサの検出
信号が入力されており、これらの検出信号を受けて、R
OM106の制御プログラムに基づいて、カム駆動モー
タ73の駆動制御やレーザダイオード駆動部105によ
る露光走査の開始タイミングの制御を実行する。さら
に、CPU101は、操作パネル31からの各種のキー
入力を受付け、設定されたコピーモードに応じて原稿自
動搬送装置10、イメージリーダ部20、プリンタ部4
0の各部にそれぞれの動作タイミングを指示して全体を
統一的に制御し、円滑なコピー動作を実現する。
信号が入力されており、これらの検出信号を受けて、R
OM106の制御プログラムに基づいて、カム駆動モー
タ73の駆動制御やレーザダイオード駆動部105によ
る露光走査の開始タイミングの制御を実行する。さら
に、CPU101は、操作パネル31からの各種のキー
入力を受付け、設定されたコピーモードに応じて原稿自
動搬送装置10、イメージリーダ部20、プリンタ部4
0の各部にそれぞれの動作タイミングを指示して全体を
統一的に制御し、円滑なコピー動作を実現する。
【0038】図7は、画像信号処理部102と原稿判別
部103の構成を示すブロック図である。イメージリー
ダ部20のCCDセンサ28により光電変換された画像
信号は、A/D変換部1021で、R,G,Bの多値デ
ジタル画像データに変換され、変換された画像データ
は、シェーディング補正部1022で所定のシェーディ
ング補正を施される。
部103の構成を示すブロック図である。イメージリー
ダ部20のCCDセンサ28により光電変換された画像
信号は、A/D変換部1021で、R,G,Bの多値デ
ジタル画像データに変換され、変換された画像データ
は、シェーディング補正部1022で所定のシェーディ
ング補正を施される。
【0039】シェーディング補正された画像データr,
g,bは、濃度変換部1023と原稿判別部103内の
HVC変換部1031とに送られる。濃度変換部102
3に送られたシェーディング補正後の画像データは、反
射率データであるので、ここで、実際の画像の濃度デー
タDr,Dg,Dbに変換された後、UCRーBP部1
024において、黒再現性を改善するために、3色の濃
度データの共通部分の一定の割合を黒濃度として計算し
て黒生成(BP)の処理が行われると共に、3色の画像
データから上記黒濃度を差し引く下色除去(UCR)の
処理が行われる。
g,bは、濃度変換部1023と原稿判別部103内の
HVC変換部1031とに送られる。濃度変換部102
3に送られたシェーディング補正後の画像データは、反
射率データであるので、ここで、実際の画像の濃度デー
タDr,Dg,Dbに変換された後、UCRーBP部1
024において、黒再現性を改善するために、3色の濃
度データの共通部分の一定の割合を黒濃度として計算し
て黒生成(BP)の処理が行われると共に、3色の画像
データから上記黒濃度を差し引く下色除去(UCR)の
処理が行われる。
【0040】このようにしてBP処理、UCR処理を施
されたR,G,Bの画像データは、マスキング処理部1
025において、色再現性が理想に近い特性になるよう
に線形補正され、C,M,Y,Kの濃度データに変換さ
れて、画像メモリ104に送られページ毎に格納され
る。一方、シェーディング補正部1022から原稿判別
部103内のHVC変換部1031に送出された画像デ
ータr,g,bは、HVC変換部1031において所定
の変換式に従って公知のマンセル表色系における均等色
空間における色領域信号である色相角(H*)、明度
(V)、彩度(C*)のデータに変換され、その内の彩
度(C*)データが画素毎に順次、彩度判定部1032
に送出される。
されたR,G,Bの画像データは、マスキング処理部1
025において、色再現性が理想に近い特性になるよう
に線形補正され、C,M,Y,Kの濃度データに変換さ
れて、画像メモリ104に送られページ毎に格納され
る。一方、シェーディング補正部1022から原稿判別
部103内のHVC変換部1031に送出された画像デ
ータr,g,bは、HVC変換部1031において所定
の変換式に従って公知のマンセル表色系における均等色
空間における色領域信号である色相角(H*)、明度
(V)、彩度(C*)のデータに変換され、その内の彩
度(C*)データが画素毎に順次、彩度判定部1032
に送出される。
【0041】彩度判定部1032は、HVC変換部10
31から入力される彩度(C*)データをもとに、1画
素毎に有彩色であるか無彩色であるかを判断する。彩度
判定部1032は、前記判断基準としてあらかじめ決め
られた所定の閾値を有し、1画素毎にその彩度(C*)
データ値がその閾値を越えるか否かで有彩色あるいは無
彩色の判断を行い、有彩色であると判断する際には、第
1カウンタ部1033に、無彩色であると判断する際に
は、第2カウンタ部1034にそれぞれ所定の信号を順
次送出する。
31から入力される彩度(C*)データをもとに、1画
素毎に有彩色であるか無彩色であるかを判断する。彩度
判定部1032は、前記判断基準としてあらかじめ決め
られた所定の閾値を有し、1画素毎にその彩度(C*)
データ値がその閾値を越えるか否かで有彩色あるいは無
彩色の判断を行い、有彩色であると判断する際には、第
1カウンタ部1033に、無彩色であると判断する際に
は、第2カウンタ部1034にそれぞれ所定の信号を順
次送出する。
【0042】また、彩度判定部1032は、原稿1ペー
ジ分の画素データに対して前記所定信号の送出を終了す
ると、ページ終了信号を第1カウンタ部1033と第2
カウンタ部1034に送出する。第1カウンタ部103
3と第2カウンタ部1034は、内部に設けられたカウ
ンタを前記彩度判定部1032から所定信号を受信する
毎に1だけインクリメントし、前記ページ終了信号を受
信すると、カウントされた値を有彩色比率計算部103
5に送出すると共に、前記カウント値をリセットする。
ジ分の画素データに対して前記所定信号の送出を終了す
ると、ページ終了信号を第1カウンタ部1033と第2
カウンタ部1034に送出する。第1カウンタ部103
3と第2カウンタ部1034は、内部に設けられたカウ
ンタを前記彩度判定部1032から所定信号を受信する
毎に1だけインクリメントし、前記ページ終了信号を受
信すると、カウントされた値を有彩色比率計算部103
5に送出すると共に、前記カウント値をリセットする。
【0043】有彩色比率計算部1035は、前記第1カ
ウンタ部1033から入力した値(有彩色画素数)を前
記第1カウンタ部1033と第2カウンタ部1034と
から入力した値の加算値(有彩色画素数+無彩色画素
数)で除算し、原稿1ページ分の画素数に対する有彩色
画素数の比率を算出して比較部1036に送出する。比
較部1036は、前記有彩色比率計算部1035から入
力した算出値と、あらかじめ決められた所定値、たとえ
ば0.01(1%)と比較し、前記算出値が所定値以上
であればその原稿は有彩色、すなわちカラー原稿であっ
て、所定値より小さければ無彩色、すなわち白黒原稿で
あると判断し、CPU101にその結果を送出する。な
お、上記所定値は1%に限らず、カラー原稿か白黒原稿
かをより厳格に判断するため、例えば、0.1%として
もよい。
ウンタ部1033から入力した値(有彩色画素数)を前
記第1カウンタ部1033と第2カウンタ部1034と
から入力した値の加算値(有彩色画素数+無彩色画素
数)で除算し、原稿1ページ分の画素数に対する有彩色
画素数の比率を算出して比較部1036に送出する。比
較部1036は、前記有彩色比率計算部1035から入
力した算出値と、あらかじめ決められた所定値、たとえ
ば0.01(1%)と比較し、前記算出値が所定値以上
であればその原稿は有彩色、すなわちカラー原稿であっ
て、所定値より小さければ無彩色、すなわち白黒原稿で
あると判断し、CPU101にその結果を送出する。な
お、上記所定値は1%に限らず、カラー原稿か白黒原稿
かをより厳格に判断するため、例えば、0.1%として
もよい。
【0044】なお、CPU101は、前述したように、
当該原稿のページ数とカラー判別機能によって判別され
た結果と、画像データを格納した画像メモリ104の格
納位置(アドレス)とを関連付けて、RAM107内の
管理テーブルに格納することにより、当該原稿に対する
コピーモードをこの管理テーブルを読み出すことで容易
に判断できる。
当該原稿のページ数とカラー判別機能によって判別され
た結果と、画像データを格納した画像メモリ104の格
納位置(アドレス)とを関連付けて、RAM107内の
管理テーブルに格納することにより、当該原稿に対する
コピーモードをこの管理テーブルを読み出すことで容易
に判断できる。
【0045】このように、原稿毎に画像形成すべきコピ
ーモードを判断することが可能となるので、原稿自動搬
送装置10によってカラーおよび白黒原稿の混載した多
枚数原稿束を連続してプラテンガラス21上に搬送して
も、それに応じたコピーモードを選択して切替え、コピ
ー動作を行うことも可能となる。また、ROM106に
は、タイミングクラッチのオン時、即ち、タイミングロ
ーラ対45による記録シートの搬送ベルト51への供給
開始時から、レーザダイオード駆動部105によって各
感光体ドラム48C〜48Kの周面の露光走査を開始す
るまでの時間(以下、この時間を「露光開始時間」とい
う。)が、各感光体ドラム毎に予め格納されている。こ
の露光開始時間は、以下のようにして求められるもので
ある。
ーモードを判断することが可能となるので、原稿自動搬
送装置10によってカラーおよび白黒原稿の混載した多
枚数原稿束を連続してプラテンガラス21上に搬送して
も、それに応じたコピーモードを選択して切替え、コピ
ー動作を行うことも可能となる。また、ROM106に
は、タイミングクラッチのオン時、即ち、タイミングロ
ーラ対45による記録シートの搬送ベルト51への供給
開始時から、レーザダイオード駆動部105によって各
感光体ドラム48C〜48Kの周面の露光走査を開始す
るまでの時間(以下、この時間を「露光開始時間」とい
う。)が、各感光体ドラム毎に予め格納されている。こ
の露光開始時間は、以下のようにして求められるもので
ある。
【0046】図2に示す、カラーモードでの転写ユニッ
ト50の状態において、タイミングローラ対45の記録
シートの先端が当接する位置から、各感光体ドラム48
C〜48Kと転写帯電器52C〜52Kによる転写位置
までの記録シート搬送経路上の距離(以下、「搬送経路
長」という。)をLc〜Lkとし、感光体ドラム(感光
体ドラムは4個全て同じ径である)の、露光走査位置か
ら前記転写位置までの、感光体ドラムの周方向で感光体
ドラムが回転する向きに測った距離をLoとし、搬送ベ
ルト51の走行速度をV(搬送ベルト51の走行速度と
タイミングローラ45の周速と感光体ドラムの周速とは
等しい。)とすると、各感光体ドラム48C〜48Kに
対する露光開始時間Tc〜Tkは、それぞれ次式で求め
られる。
ト50の状態において、タイミングローラ対45の記録
シートの先端が当接する位置から、各感光体ドラム48
C〜48Kと転写帯電器52C〜52Kによる転写位置
までの記録シート搬送経路上の距離(以下、「搬送経路
長」という。)をLc〜Lkとし、感光体ドラム(感光
体ドラムは4個全て同じ径である)の、露光走査位置か
ら前記転写位置までの、感光体ドラムの周方向で感光体
ドラムが回転する向きに測った距離をLoとし、搬送ベ
ルト51の走行速度をV(搬送ベルト51の走行速度と
タイミングローラ45の周速と感光体ドラムの周速とは
等しい。)とすると、各感光体ドラム48C〜48Kに
対する露光開始時間Tc〜Tkは、それぞれ次式で求め
られる。
【0047】Tc=(Lc−Lo)/V Tm=(Lm−Lo)/V Ty=(Ly−Lo)/V Tk=(Lk−Lo)/V 一方、モノクロモードでは、図5に示すように、感光体
ドラム48Kに対応する搬送経路長は、カラーモードの
場合よりも長くなり、Lk’となる。したがって、タイ
ミングローラ対45による記録シートの搬送ベルト51
への供給開始時から当該記録シートがブラックの画像形
成用の感光体ドラムの転写位置に到達するまでの時間
は、両モード間で差が生じ(以下、この差を「モード間
時間差」と言う)、モノクロモードの場合、カラーモー
ドの場合よりも、 Δt=(Lk’−Lk)/V 分だけ遅れる。そこで、モノクロモードの場合の感光体
ドラム48Kに対する露光開始時間Tk’は、上記モー
ド間時間差Δtだけ遅らせて、 Tk’=Tk+Δt とする。
ドラム48Kに対応する搬送経路長は、カラーモードの
場合よりも長くなり、Lk’となる。したがって、タイ
ミングローラ対45による記録シートの搬送ベルト51
への供給開始時から当該記録シートがブラックの画像形
成用の感光体ドラムの転写位置に到達するまでの時間
は、両モード間で差が生じ(以下、この差を「モード間
時間差」と言う)、モノクロモードの場合、カラーモー
ドの場合よりも、 Δt=(Lk’−Lk)/V 分だけ遅れる。そこで、モノクロモードの場合の感光体
ドラム48Kに対する露光開始時間Tk’は、上記モー
ド間時間差Δtだけ遅らせて、 Tk’=Tk+Δt とする。
【0048】なお、ROM106には、上記したTc〜
Tk及びモード間時間差Δtが格納されており、Tk’
は、必要に応じTkにΔtを加える演算を行うことによ
って求められるように構成されている。また、Δtは、
個々の装置間で、構成部材の組み立て公差等の範囲内に
おいて変動したり、同一の装置においても、温度等の周
囲環境の変化によって変動したりするので、Δtの値
は、操作パネル31(図6)や、図示しない外部インタ
ーフェースを介して、適宜変更可能なようになってい
る。
Tk及びモード間時間差Δtが格納されており、Tk’
は、必要に応じTkにΔtを加える演算を行うことによ
って求められるように構成されている。また、Δtは、
個々の装置間で、構成部材の組み立て公差等の範囲内に
おいて変動したり、同一の装置においても、温度等の周
囲環境の変化によって変動したりするので、Δtの値
は、操作パネル31(図6)や、図示しない外部インタ
ーフェースを介して、適宜変更可能なようになってい
る。
【0049】次に、黒画像形成用の感光体ドラム48K
に対する露光開始制御について、図8に示すフローチャ
ートに基づいて説明する。なお、ここでは、読み取った
原稿画像がカラー原稿か白黒原稿かによって、モノクロ
モード・カラーモードを自動的に切り替える自動モード
が選択されている場合について説明する。これから画像
が形成される記録シートの先端よって、タイミング前セ
ンサー46がオンされると(ステップS1でYes)、
上述した管理テーブルを参照し、当該記録シートに対し
て設定されるモードがカラーモードか否かを判定し(ス
テップS2)、カラーモードの場合は露光開始時間Tと
してTkを設定し(ステップS3)、カラーモードでな
い場合(モノクロモードの場合)は露光開始時間Tとし
て(Tk+Δt)を設定して(ステップS4)、ステッ
プS5に進む。
に対する露光開始制御について、図8に示すフローチャ
ートに基づいて説明する。なお、ここでは、読み取った
原稿画像がカラー原稿か白黒原稿かによって、モノクロ
モード・カラーモードを自動的に切り替える自動モード
が選択されている場合について説明する。これから画像
が形成される記録シートの先端よって、タイミング前セ
ンサー46がオンされると(ステップS1でYes)、
上述した管理テーブルを参照し、当該記録シートに対し
て設定されるモードがカラーモードか否かを判定し(ス
テップS2)、カラーモードの場合は露光開始時間Tと
してTkを設定し(ステップS3)、カラーモードでな
い場合(モノクロモードの場合)は露光開始時間Tとし
て(Tk+Δt)を設定して(ステップS4)、ステッ
プS5に進む。
【0050】ステップS5ではタイミングクラッチをオ
ンさせ、記録シートの搬送ベルト51への供給を開始さ
せるとともに、CPU101の内部タイマーをスタート
させ(ステップS6)、当該内部タイマーが前記設定さ
れた露光開始時間Tを計上すると(ステップS7でYe
s)、黒画像形成用の感光体ドラム48Kの露光走査を
開始させる(ステップS8)。
ンさせ、記録シートの搬送ベルト51への供給を開始さ
せるとともに、CPU101の内部タイマーをスタート
させ(ステップS6)、当該内部タイマーが前記設定さ
れた露光開始時間Tを計上すると(ステップS7でYe
s)、黒画像形成用の感光体ドラム48Kの露光走査を
開始させる(ステップS8)。
【0051】なお、設定されるモードが変更になり、揺
動フレーム54の位置を切り換える必要がある場合は、
ステップS5でタイミングクラッチをオンさせる前に、
当該切り換え動作は、他の制御ルーチンによって、終了
している。続いて、各感光体ドラムに対する露光開始制
御を、図9に示すタイミングチャートを参照しながら説
明する。
動フレーム54の位置を切り換える必要がある場合は、
ステップS5でタイミングクラッチをオンさせる前に、
当該切り換え動作は、他の制御ルーチンによって、終了
している。続いて、各感光体ドラムに対する露光開始制
御を、図9に示すタイミングチャートを参照しながら説
明する。
【0052】給紙カセット42から給紙された記録シー
トの先端が、タイミング前センサー46によって検出さ
れ(A1)、タイミングローラ45にて先端スキュー補
正された後、タイミングクラッチをオンさせる搬送開始
信号TBにより(B1)、タイミングクラッチをオンさ
せることで、タイミングローラ45が回転し、記録シー
トが搬送ベルト51へと供給される。
トの先端が、タイミング前センサー46によって検出さ
れ(A1)、タイミングローラ45にて先端スキュー補
正された後、タイミングクラッチをオンさせる搬送開始
信号TBにより(B1)、タイミングクラッチをオンさ
せることで、タイミングローラ45が回転し、記録シー
トが搬送ベルト51へと供給される。
【0053】カラーモード時には、各感光体ドラム48
C〜48Kの露光走査を開始させる信号VIAc〜VI
Akは、搬送開始信号TBからそれぞれTc〜Tk時間
経過時に、発せられる。一方、モノクロモード時には、
感光体ドラム48Kの露光走査を開始させる信号VIA
kは、TkよりΔtだけ遅延させたTk’時間経過時
に、発せられる。
C〜48Kの露光走査を開始させる信号VIAc〜VI
Akは、搬送開始信号TBからそれぞれTc〜Tk時間
経過時に、発せられる。一方、モノクロモード時には、
感光体ドラム48Kの露光走査を開始させる信号VIA
kは、TkよりΔtだけ遅延させたTk’時間経過時
に、発せられる。
【0054】以上のように、実施の形態1に係る画像形
成装置によれば、カラーモード時とモノクロモード時と
で生じる黒画像形成用の感光体ドラムに対する搬送経路
長の差分に応じて、当該感光体ドラムに対する露光開始
時間が変更されるので、記録シートに対して常に一定の
位置に画像が形成される。 (実施の形態2)実施の形態2に係る画像形成装置は、
転写ユニットの構成が一部異なっている以外は、実施の
形態1に係る画像形成装置と基本的に同じ構成である。
したがって、同様な構成部分については同符号を付して
詳細な説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
成装置によれば、カラーモード時とモノクロモード時と
で生じる黒画像形成用の感光体ドラムに対する搬送経路
長の差分に応じて、当該感光体ドラムに対する露光開始
時間が変更されるので、記録シートに対して常に一定の
位置に画像が形成される。 (実施の形態2)実施の形態2に係る画像形成装置は、
転写ユニットの構成が一部異なっている以外は、実施の
形態1に係る画像形成装置と基本的に同じ構成である。
したがって、同様な構成部分については同符号を付して
詳細な説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0055】図10は、実施の形態2の転写ユニット8
0の正面図を示している。転写ユニット80は、メイン
フレーム81、スライドフレーム55及び揺動レバー8
2を有している。なお、図中、メインフレーム81は実
線で、スライドフレーム55は点線で、揺動レバー82
は一点鎖線で表している。また、両フレームの構成部分
の内、紙面に垂直な方向に相当の長さを有する部分につ
いては太線で表している。
0の正面図を示している。転写ユニット80は、メイン
フレーム81、スライドフレーム55及び揺動レバー8
2を有している。なお、図中、メインフレーム81は実
線で、スライドフレーム55は点線で、揺動レバー82
は一点鎖線で表している。また、両フレームの構成部分
の内、紙面に垂直な方向に相当の長さを有する部分につ
いては太線で表している。
【0056】メインフレーム81は、紙面の垂直方向に
所定の長さを有する横板81aの手前側端部と奥側端部
とに側板81bを立設した構造となっている。両側板8
1bの図に示す位置には、従動ローラ56、57、補助
ローラ58、テンションローラ59及び駆動ローラ83
の回動軸が、それぞれ軸受け(不図示)を介して、回動
自在に取着されている。前記駆動ローラ67の駆動源で
あるモータ(不図示)は、一方の側板81bに固定され
ており、当該モータの出力軸と駆動ローラ67の回動軸
とが連結されている。
所定の長さを有する横板81aの手前側端部と奥側端部
とに側板81bを立設した構造となっている。両側板8
1bの図に示す位置には、従動ローラ56、57、補助
ローラ58、テンションローラ59及び駆動ローラ83
の回動軸が、それぞれ軸受け(不図示)を介して、回動
自在に取着されている。前記駆動ローラ67の駆動源で
あるモータ(不図示)は、一方の側板81bに固定され
ており、当該モータの出力軸と駆動ローラ67の回動軸
とが連結されている。
【0057】上記のように設けられた各ローラによって
透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)材からな
る搬送ベルト51が張架されており、当該搬送ベルト5
1の張架された状態で内側になる面の画像形成の邪魔に
ならない位置に反射テープ84が貼着されている。ま
た、側板81bには、図示しない取り付け部材を介し
て、反射型フォトセンサー85、86が取着されてい
る。フォトセンサー85は従動ローラ57と駆動ローラ
83の間、フォトセンサー86は感光体ドラム48Kと
従動ローラ56の間で、それぞれ、搬送ベルト51の走
行に伴って周回する反射テープ84を検出することがで
きる位置に設けられている。
透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)材からな
る搬送ベルト51が張架されており、当該搬送ベルト5
1の張架された状態で内側になる面の画像形成の邪魔に
ならない位置に反射テープ84が貼着されている。ま
た、側板81bには、図示しない取り付け部材を介し
て、反射型フォトセンサー85、86が取着されてい
る。フォトセンサー85は従動ローラ57と駆動ローラ
83の間、フォトセンサー86は感光体ドラム48Kと
従動ローラ56の間で、それぞれ、搬送ベルト51の走
行に伴って周回する反射テープ84を検出することがで
きる位置に設けられている。
【0058】メインフレーム81の両側板81bには、
感光体ドラム48C〜48Kの直下位置に、転写帯電器
52C〜52Kが横架されており、各転写帯電器の右側
には、転写バックアップ63C〜63Kが取り付けられ
ている。転写バックアップ63Kのばね取付部634K
に一端が取着された引っ張りばね65Kの他端は、メイ
ンフレーム81の横板81aに立設されたばね取付部材
87Kに取着されている。
感光体ドラム48C〜48Kの直下位置に、転写帯電器
52C〜52Kが横架されており、各転写帯電器の右側
には、転写バックアップ63C〜63Kが取り付けられ
ている。転写バックアップ63Kのばね取付部634K
に一端が取着された引っ張りばね65Kの他端は、メイ
ンフレーム81の横板81aに立設されたばね取付部材
87Kに取着されている。
【0059】スライドフレーム55は、メインフレーム
81の横板81aに図示しないガイド部材によって、そ
の長手方向にスライド自在に取り付けられており、左側
端部に一端が取着された圧縮ばね70の他端は、メイン
フレーム81の横板81aに立設されたばね取付部材8
8に取着されている。揺動レバー82は、図11に示す
ように、レバー部材82a、82bからなり、レバー部
材82aはメインフレーム81の手前側の側板81b
に、レバー部材82bは奥側の側板81bに、それぞれ
の取り付け孔89a、89bを介して、図示しない取り
付け部材により、回動自在に取着されている。また、揺
動レバー82の右端部付近のレバー部材82a、82b
間には、揺動ローラ90が、回動自在に取り付けられて
いる。
81の横板81aに図示しないガイド部材によって、そ
の長手方向にスライド自在に取り付けられており、左側
端部に一端が取着された圧縮ばね70の他端は、メイン
フレーム81の横板81aに立設されたばね取付部材8
8に取着されている。揺動レバー82は、図11に示す
ように、レバー部材82a、82bからなり、レバー部
材82aはメインフレーム81の手前側の側板81b
に、レバー部材82bは奥側の側板81bに、それぞれ
の取り付け孔89a、89bを介して、図示しない取り
付け部材により、回動自在に取着されている。また、揺
動レバー82の右端部付近のレバー部材82a、82b
間には、揺動ローラ90が、回動自在に取り付けられて
いる。
【0060】実施の形態2においては、カム軸72に取
着された揺動カム75は、揺動レバー82のレバー部材
82a、82bの左側端部付近と当接されており、当該
揺動カム75の回動に伴って、揺動レバー82がその取
り付け孔89a、89bを中心に揺動し、揺動ローラ9
0が上下に変位する。また、実施の形態2では、駆動ロ
ーラ83は固定されており、実施の形態1の駆動ローラ
67にように変位しないので、タイミングローラ45か
ら駆動ローラ83の間には、メインフレーム81の側板
81bに、図示しない取り付け部材を介して、固定ガイ
ド91が設けられている。
着された揺動カム75は、揺動レバー82のレバー部材
82a、82bの左側端部付近と当接されており、当該
揺動カム75の回動に伴って、揺動レバー82がその取
り付け孔89a、89bを中心に揺動し、揺動ローラ9
0が上下に変位する。また、実施の形態2では、駆動ロ
ーラ83は固定されており、実施の形態1の駆動ローラ
67にように変位しないので、タイミングローラ45か
ら駆動ローラ83の間には、メインフレーム81の側板
81bに、図示しない取り付け部材を介して、固定ガイ
ド91が設けられている。
【0061】次に、実施の形態2において、モードが切
り替わる際の転写ユニット80の全体的な動作について
説明する。図10に示されているのは、カラーモード時
の転写ユニット80の状態である。即ち、揺動カム75
によって左側が押し下げられた揺動レバー82の右側が
跳ね上げられ、揺動ローラ90が最上位に位置して、搬
送ベルト51を押し上げ、搬送ベルト51が4個全ての
感光体ドラム48C〜48Kと接触し、転写バックアッ
プ63C〜63Kの各々が、搬送ベルト51を対応する
感光体ドラムに対して押圧して、搬送ベルト51と各感
光体ドラム感光体ドラム48C〜48Kとの間で適切な
二ップ幅が確保されている状態である。
り替わる際の転写ユニット80の全体的な動作について
説明する。図10に示されているのは、カラーモード時
の転写ユニット80の状態である。即ち、揺動カム75
によって左側が押し下げられた揺動レバー82の右側が
跳ね上げられ、揺動ローラ90が最上位に位置して、搬
送ベルト51を押し上げ、搬送ベルト51が4個全ての
感光体ドラム48C〜48Kと接触し、転写バックアッ
プ63C〜63Kの各々が、搬送ベルト51を対応する
感光体ドラムに対して押圧して、搬送ベルト51と各感
光体ドラム感光体ドラム48C〜48Kとの間で適切な
二ップ幅が確保されている状態である。
【0062】この状態から、モノクロモードに切り替え
るため、カム駆動モータ73(図11)が起動され、カ
ム軸72が図の矢印gの方向に、フォトセンサー76b
(図11)の検出結果に基づいて、180°回転された
とすると、図12に示すように、揺動レバー82が、自
重(揺動ローラ90の重量を含む)若しくは揺動ローラ
90を介して作用する搬送ベルト51の押し下げ力によ
り、時計方向に回動し、揺動ローラ90が最下位に位置
することとなる。
るため、カム駆動モータ73(図11)が起動され、カ
ム軸72が図の矢印gの方向に、フォトセンサー76b
(図11)の検出結果に基づいて、180°回転された
とすると、図12に示すように、揺動レバー82が、自
重(揺動ローラ90の重量を含む)若しくは揺動ローラ
90を介して作用する搬送ベルト51の押し下げ力によ
り、時計方向に回動し、揺動ローラ90が最下位に位置
することとなる。
【0063】これに伴い、搬送ベルト51の補助ローラ
58〜駆動ローラ83の間が下方へ移動し、搬送ベルト
51が感光体ドラム48C〜48Yから離間され、感光
体ドラム48C〜48Yと搬送ベルト51との間に、搬
送ベルト51で搬送される記録シートが感光体ドラム4
8C〜48Yと接触しない程度の間隙が形成される。感
光体ドラム48Kと搬送ベルト51とは、補助ローラ5
8が設けられているため、揺動ローラ90の位置にかか
わらず(モノクロモードであるとカラーモードであると
にかかわらず)、記録シートが通過するとき以外は、常
に接触状態が保持されている。また、転写バックアップ
63Kによって、搬送ベルト51と感光体ドラム感光体
ドラム48Kとの間で適切な二ップ幅が確保されてい
る。
58〜駆動ローラ83の間が下方へ移動し、搬送ベルト
51が感光体ドラム48C〜48Yから離間され、感光
体ドラム48C〜48Yと搬送ベルト51との間に、搬
送ベルト51で搬送される記録シートが感光体ドラム4
8C〜48Yと接触しない程度の間隙が形成される。感
光体ドラム48Kと搬送ベルト51とは、補助ローラ5
8が設けられているため、揺動ローラ90の位置にかか
わらず(モノクロモードであるとカラーモードであると
にかかわらず)、記録シートが通過するとき以外は、常
に接触状態が保持されている。また、転写バックアップ
63Kによって、搬送ベルト51と感光体ドラム感光体
ドラム48Kとの間で適切な二ップ幅が確保されてい
る。
【0064】一方、カム軸72が回転すると、スライド
カム74も回転し、当該スライドカム74のカム受部7
7との接触位置が、最大半径部から最小半径部へと移行
する。これに伴い、スライドフレーム55は、圧縮ばね
70の弾発力によって、右方向(矢印h方向)にスライ
ドし、スライドフレーム55に設けられた角孔71C〜
71Y(図11)の左側壁が転写バックアップ63C〜
63Yのばね取付部634C〜634Yを右方向へ押圧
する。この結果、転写バックアップ63C〜63Yの各
々は、その全体が、各取り付け孔633C〜633Yの
中心回りに、図の矢印iの方向へ回転し、各々のバック
アップブレートが搬送ベルトから離間する。
カム74も回転し、当該スライドカム74のカム受部7
7との接触位置が、最大半径部から最小半径部へと移行
する。これに伴い、スライドフレーム55は、圧縮ばね
70の弾発力によって、右方向(矢印h方向)にスライ
ドし、スライドフレーム55に設けられた角孔71C〜
71Y(図11)の左側壁が転写バックアップ63C〜
63Yのばね取付部634C〜634Yを右方向へ押圧
する。この結果、転写バックアップ63C〜63Yの各
々は、その全体が、各取り付け孔633C〜633Yの
中心回りに、図の矢印iの方向へ回転し、各々のバック
アップブレートが搬送ベルトから離間する。
【0065】モノクロモードからカラーモードへ切り替
わる際には、カム軸72が、さらに180°回転され、
図12に示す状態から、各構成部分が上記したのとは逆
の動きをして、図10に示す状態となる。実施の形態1
では、モノクロモード時とカラーモード時とで生じる搬
送経路長の差を搬送速度で除してモード間時間差を求め
たが、実施の形態2では、実際に計測することにより求
めている。
わる際には、カム軸72が、さらに180°回転され、
図12に示す状態から、各構成部分が上記したのとは逆
の動きをして、図10に示す状態となる。実施の形態1
では、モノクロモード時とカラーモード時とで生じる搬
送経路長の差を搬送速度で除してモード間時間差を求め
たが、実施の形態2では、実際に計測することにより求
めている。
【0066】実施の形態2では、揺動ローラ90が搬送
ベルト51を上下させることによって、駆動ローラ83
〜補助ローラ58間の搬送ベルト51の張架長さが変動
する分、感光体ドラム48Kに対する搬送経路長が変動
することになる。したがって、搬送ベルト51上のある
一点がこの区間を通過する時間のモノクロモード時とカ
ラーモード時との差分が、そのままモード間時間差Δt
となる。
ベルト51を上下させることによって、駆動ローラ83
〜補助ローラ58間の搬送ベルト51の張架長さが変動
する分、感光体ドラム48Kに対する搬送経路長が変動
することになる。したがって、搬送ベルト51上のある
一点がこの区間を通過する時間のモノクロモード時とカ
ラーモード時との差分が、そのままモード間時間差Δt
となる。
【0067】ここで、上記モード間時間差Δtを求める
処理を、図13に示すフローチャートを参照しながら説
明する。先ず、カム軸72を回動させ、揺動ローラ90
を最上位の位置(カラーモード時の位置)に位置決めし
(ステップS11)、搬送ベルト51の駆動を開始する
(ステップS12)。
処理を、図13に示すフローチャートを参照しながら説
明する。先ず、カム軸72を回動させ、揺動ローラ90
を最上位の位置(カラーモード時の位置)に位置決めし
(ステップS11)、搬送ベルト51の駆動を開始する
(ステップS12)。
【0068】反射テープ84の先端によりセンサー85
がオンされると(ステップS13でYes)、CPU1
01の内部タイマーをスタートさせ(ステップS1
4)、周回してきた反射テープ84の先端によりセンサ
ー86がオンされると(ステップS15でYes)、そ
の時点でのタイマー値t0を読み取ってRAM107に記
憶さる(ステップS16)。
がオンされると(ステップS13でYes)、CPU1
01の内部タイマーをスタートさせ(ステップS1
4)、周回してきた反射テープ84の先端によりセンサ
ー86がオンされると(ステップS15でYes)、そ
の時点でのタイマー値t0を読み取ってRAM107に記
憶さる(ステップS16)。
【0069】つづいて、カム軸72を回動させ、揺動ロ
ーラ90を最下位の位置(モノクロモード時の位置)に
位置決めし(ステップS17)、反射テープ84の先端
によりセンサー85がオンされると(ステップS18で
Yes)、CPU101の内部タイマーをスタートさせ
(ステップS19)、周回してきた反射テープ84の先
端によりセンサー86がオンされると(ステップS20
でYes)、その時点でのタイマー値t1を読み取ってR
AM107に記憶させる(ステップS21)。
ーラ90を最下位の位置(モノクロモード時の位置)に
位置決めし(ステップS17)、反射テープ84の先端
によりセンサー85がオンされると(ステップS18で
Yes)、CPU101の内部タイマーをスタートさせ
(ステップS19)、周回してきた反射テープ84の先
端によりセンサー86がオンされると(ステップS20
でYes)、その時点でのタイマー値t1を読み取ってR
AM107に記憶させる(ステップS21)。
【0070】そして、RAM107に記憶されている値
t1からt0を減じて、モード間時間差Δtを求め(ステッ
プS22)、搬送ベルト51を停止させる(ステップS
23)。なお、Δtの検出は、電源投入時に行われる。
また、Δtの値は、装置内温度等の周囲環境の変化によ
って変動することもあるので、Δt検出を、例えば、2
時間以上コピー指示のない待機の状態があった場合、ジ
ャム処理時等に、適宜行うようにし、Δtの更新を行う
ようにしてもよい。
t1からt0を減じて、モード間時間差Δtを求め(ステッ
プS22)、搬送ベルト51を停止させる(ステップS
23)。なお、Δtの検出は、電源投入時に行われる。
また、Δtの値は、装置内温度等の周囲環境の変化によ
って変動することもあるので、Δt検出を、例えば、2
時間以上コピー指示のない待機の状態があった場合、ジ
ャム処理時等に、適宜行うようにし、Δtの更新を行う
ようにしてもよい。
【0071】黒画像形成用の感光体ドラム48Kに対す
る露光開始制御であるが、図8に示すフローチャートに
おいて、ステップS4のモード間時間差Δtに、上述の
ように求めたΔtを用いる他は、実施の形態1の場合と
同様なので、その説明は省略する。図14は、各感光体
ドラムに対する露光開始制御のタイミングチャートであ
る。
る露光開始制御であるが、図8に示すフローチャートに
おいて、ステップS4のモード間時間差Δtに、上述の
ように求めたΔtを用いる他は、実施の形態1の場合と
同様なので、その説明は省略する。図14は、各感光体
ドラムに対する露光開始制御のタイミングチャートであ
る。
【0072】実施の形態1では、モノクロモード時の感
光体ドラム48Kの露光走査開始信号VIAkを発する
タイミングをカラーモード時のタイミングからΔtだけ
遅延させたのに対し、実施の形態2では、Δtだけ早め
ている点が異なる他は、実施の形態1の場合と同様なの
で、その他の説明については省略する。以上のように、
実施の形態1に係る画像形成装置によれば、記録シート
がタイミングローラで繰り出されてから黒画像形成用の
感光体ドラムの転写位置に到達するまでの時間のカラー
・モノクロ両モード間での差分Δtが検出され、当該差
分Δtに応じて、当該感光体ドラムに対する露光開始時
間が変更されるので、記録シートに対して常に一定の位
置に画像が形成される。
光体ドラム48Kの露光走査開始信号VIAkを発する
タイミングをカラーモード時のタイミングからΔtだけ
遅延させたのに対し、実施の形態2では、Δtだけ早め
ている点が異なる他は、実施の形態1の場合と同様なの
で、その他の説明については省略する。以上のように、
実施の形態1に係る画像形成装置によれば、記録シート
がタイミングローラで繰り出されてから黒画像形成用の
感光体ドラムの転写位置に到達するまでの時間のカラー
・モノクロ両モード間での差分Δtが検出され、当該差
分Δtに応じて、当該感光体ドラムに対する露光開始時
間が変更されるので、記録シートに対して常に一定の位
置に画像が形成される。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置によれば、モノクロモードでは、一の像担持体
を除く他の全ての像担持体に対して搬送ベルトを離間さ
せる画像形成装置において、搬送ベルトへの記録シート
の供給開始から前記一の像担持体の露光走査を開始させ
るまでの露光開始時間が、モノクロモード時とカラーモ
ード時とで変更されるので、記録シートに対して常に一
定の位置に画像を形成することが可能となる。
形成装置によれば、モノクロモードでは、一の像担持体
を除く他の全ての像担持体に対して搬送ベルトを離間さ
せる画像形成装置において、搬送ベルトへの記録シート
の供給開始から前記一の像担持体の露光走査を開始させ
るまでの露光開始時間が、モノクロモード時とカラーモ
ード時とで変更されるので、記録シートに対して常に一
定の位置に画像を形成することが可能となる。
【図1】実施の形態1に係るデジタルフルカラー複写機
全体の構成を示す図である。
全体の構成を示す図である。
【図2】上記複写機における、転写ユニットの構成を示
す拡大図であって、カラーモード時の状態を示す図であ
る。
す拡大図であって、カラーモード時の状態を示す図であ
る。
【図3】上記転写ユニットの転写バックアップを示す斜
視図である。
視図である。
【図4】上記転写ユニットの一部を示す斜視図である。
【図5】上記複写機における、転写ユニットの構成を示
す拡大図であって、モノクロモード時の状態を示す図で
ある。
す拡大図であって、モノクロモード時の状態を示す図で
ある。
【図6】上記複写機の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図7】上記制御部の画像信号処理部と原稿判別部の構
成の詳細を示すブロック図である。
成の詳細を示すブロック図である。
【図8】上記複写機における、黒画像形成用の感光体ド
ラムに対する露光開始制御を説明するフローチャートで
ある。
ラムに対する露光開始制御を説明するフローチャートで
ある。
【図9】上記複写機における、各感光体ドラムに対する
露光開始のタイミングチャートを示す図である。
露光開始のタイミングチャートを示す図である。
【図10】実施の形態2に係る複写機における、転写ユ
ニットの構成を示す拡大図であって、カラーモード時の
状態を示す図である。
ニットの構成を示す拡大図であって、カラーモード時の
状態を示す図である。
【図11】上記転写ユニットの一部を示す斜視図であ
る。
る。
【図12】実施の形態2に係る複写機における、転写ユ
ニットの構成を示す拡大図であって、モノクロモード時
の状態を示す図である。
ニットの構成を示す拡大図であって、モノクロモード時
の状態を示す図である。
【図13】上記複写機における、モード間時間差検出ル
ーチンのフローチャートを示す図である。
ーチンのフローチャートを示す図である。
【図14】上記複写機における、各感光体ドラムに対す
る露光開始のタイミングチャートを示す図である。
る露光開始のタイミングチャートを示す図である。
41C,41M,41Y,41K 作像ユニット 45 タイミングローラ対 48C,48M,48Y,48K 感光体ドラム 51 搬送ベルト 84 反射テープ 85,86 反射型フォトセンサー
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の像担持体の周面を露光走査して潜
像を形成し、当該周面上に形成された潜像を各像担持体
毎に異なる色に現像して得られる画像を、搬送ベルト上
を搬送される記録シート上に重ね合わせて転写するカラ
ーモードと、 一の像担持体を除く他の全ての像担持体に対して搬送ベ
ルトを離間させ、前記一の像担持体上の画像を、搬送ベ
ルト上を搬送される記録シート上に転写するモノクロモ
ードとの間で切り換え可能な画像形成装置において、 前記一の像担持体の露光走査を、前記搬送ベルトへの記
録シートの供給開始から所定の露光開始時間経過時に開
始させる露光開始手段と、 モノクロモード時とカラーモード時とで、前記露光開始
時間を変更する露光開始タイミング変更手段とを備えた
ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記露光タイミング変更手段は、 前記記録シート供給開始位置から前記一の像担持体の転
写位置までの搬送経路長の前記両モード間での差分に応
じて、露光開始時間を変更することを特徴とする請求項
1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 記録シートの供給開始から当該記録シー
トが前記一の像担持体の転写位置に到達するまでの時間
の前記両モード間での差分を検出する時間差検出手段を
備え、 前記露光タイミング変更手段は、前記時間差に応じて、
露光開始時間を変更することを特徴とする請求項1記載
の画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9217840A JPH1165213A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 画像形成装置 |
US09/131,863 US6201944B1 (en) | 1997-08-12 | 1998-08-10 | Tandem-type image forming apparatus operating in color mode and monochrome mode |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9217840A JPH1165213A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1165213A true JPH1165213A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16710589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9217840A Pending JPH1165213A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1165213A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007286513A (ja) * | 2006-04-19 | 2007-11-01 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2008040397A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-21 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
US20090016784A1 (en) * | 2007-07-10 | 2009-01-15 | Ken Yoshida | Image forming apparatus and image forming method |
-
1997
- 1997-08-12 JP JP9217840A patent/JPH1165213A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007286513A (ja) * | 2006-04-19 | 2007-11-01 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2008040397A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-21 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
US20090016784A1 (en) * | 2007-07-10 | 2009-01-15 | Ken Yoshida | Image forming apparatus and image forming method |
US8270885B2 (en) * | 2007-07-10 | 2012-09-18 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus utilizing plural pressers of different weights and image forming method forming an image with the image forming apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050215 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050614 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050621 |