JP2005053613A - シート状媒体搬送装置 - Google Patents

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英清 杉野谷
Tomomi Kezuka
智巳 毛塚
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Abstract

【課題】シート状媒体の搬送装置において、小型、特に薄型化し易く、厚みの異なるシート状媒体の搬送も容易にする。
【解決手段】基台1には、シート状媒体3の幅でガイド5a、5bを設け、ガイド5a、5bより外側からせり出す部分を支持台9a、9bとし、これに支持部11、13を設ける。基台1上にはシャフト7を配置し、ガイド5a、5bより外側へ突出するシャフト7部分を支持部11、13に支持させる。環状の振動波振動子17は、その上面側に円周方向に進行する進行性振動波が生じるものであり、基台1上に固定する。シャフト7には回転ローラ15を固定し、これを振動波振動子17の上面にて、シート状媒体3の搬送方向に沿った部分に弾性的に圧接させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシート状媒体搬送装置に係り、特に、当該上面側に進行性振動波を発生させる振動子、すなわち振動波振動子(超音波振動子)を用いたシート状媒体搬送装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ、FAXなどの機器には紙などのシート状媒体の搬送機構が具備されているが、そのシート状媒体の搬送機構としては、電磁モータで回転駆動するローラなどでシート状媒体を狭持して搬送する構成がごく一般的であった。
【0003】
最近では、位置決め精度や駆動時の静粛性が良好で、低速持においても駆動トルクが得られることから、駆動源として振動波振動子を使用した搬送装置も提供されている。
【0004】
この振動波振動子を使用した搬送装置としては、(1)振動波振動子でモータを形成して電磁モータの代わりにローラを回転駆動する構成(図示省略)、(2)特開平5−278890号公報(特許文献1)にあるように、長尺状のリニア型モータを形成して直接又はローラ等を介してシート状媒体を搬送する構成がある。
【0005】
さらに、(3)特開平6−14567号公報(特許文献2)のように、キャリッジに設けた長楕円型振動波アクチュエータの一部をレールと加圧接触させてそのキャリッジを移動可能とし、これに加えて紙送り機構として、別途2つの長楕円振動波アクチュエータの振動面を対向して配置し、これらの振動波アクチュエータの円弧の一部にシート状媒体を挟み込み、同一方向に進行波性振動波を発生させることによってシート状媒体を搬送する構成がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−278890号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平6−14567号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の振動波振動子を使用した搬送装置では、以下のような難点があった。
【0009】
すなわち、上述した(1)の構成では、低速時のトルクが不十分であるうえ減速装置が必要となって装置が大型化する難点がある。
【0010】
また、(2)の構成では、薄型化し易い反面、加圧手段も必然的に長尺状の長方体となって加圧面積(摩擦面積)が大きくなり、シート状媒体の損傷を軽減する観点から加圧手段を可能な限り均等に加圧させる必要が生じて加圧手段が複雑化するうえ、棒状の振動波振動子に進行波を生じさせて駆動力を得るから、その末端で反射波が生じて駆動効率を低下させるおそれがある一方、シート状媒体(紙)の厚みが変化する複写機などに用いる場合、工夫が必要である。
【0011】
さらにまた、(3)の構成では、(2)の構成と同様に薄型化し易い反面、振動波アクチュエータや圧電素子が長楕円となって構造が複雑化するうえ、(2)の構成と同様に加圧手段が必然的に長方体となり、反射波による課題を除き同様の問題が生じ易い。
【0012】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、小型、特に薄型化し易く、厚みの異なるシート状媒体への対応も容易で、製造も簡単で安価なシート状媒体搬送装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そのような課題を解決するために本発明のシート状媒体搬送装置は、環状振動体の下面に圧電振動板を配置し、この圧電振動板に位相の異なる周波数信号を印加することによりその振動体の上面側に進行性振動波を発生させる環状振動波振動子であって、搬送されるシート状媒体にその上面側を向けて配置された環状振動波振動子と、この環状振動波振動子の上面側にあってシート状媒体の搬送方向に沿ってその振動波が形成される位置に弾性的に圧接するようその環状振動波振動子を横切って配置された第1の加圧手段とを具備し、それら振動波振動子と第1の加圧手段の間を搬送路としてそのシート状媒体を位置させ、その振動波によってそのシート状媒体を直接搬送させることを特徴としている。
【0014】
そして、本発明では、上記第1の加圧手段として、上記環状振動波振動子を横切って配置されたシャフトと、このシャフトに回転可能に支持されるとともに搬送方向に沿って上記振動波が形成される位置のみに弾性的に圧接するローラを有し、このローラとその環状振動波振動子によってシート状媒体を直接搬送するよう形成することが可能である。
【0015】
さらに、本発明では、上記環状振動波振動子を上記シート状媒体の搬送方向と交差する方向に沿って可動可能に支持するとともに、これに加えて、上記搬送路にシート状媒体がないとき、上記環状振動波振動子の上面側にあってシート状媒体の搬送方向と交差する方向に沿ってその振動波が形成される位置に弾性的に圧接するよう配置された棒状の第2の加圧手段を設ける構成も可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るシート状媒体搬送装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
図1〜図3は本発明に係るシート状媒体搬送装置の実施の形態を示す平面図、シート状媒体の上流側から見た横断図およびシート状媒体の搬送方向に沿って見た側面図である。
【0018】
図1〜図3において、基台1は、例えば大きさがA4版とかA3版の紙などのシート状媒体3の幅より大きな幅寸法を有し、シート状媒体3の搬送方向に沿って延びる板体である。
【0019】
基台1は、シート状媒体3をそのほぼ中央に置いたとき、そのシート状媒体3の搬送方向(図1中の矢符A方向)を規制する一対のガイド5a、5bが対向して搬送方向に延びている。
【0020】
すなわち、ガイド5a、5bは、シート状媒体3の幅より僅かに幅広の間隔を置いて対向して搬送方向に延びるように、基台1の主面から一体的に立設されている。なお、ガイド5a、5bは基台1とは別体の例えば棒状であっても良い。
【0021】
基台1は、対向するガイド5a、5bより両外側へせり出し、後述するシャフト7を支持する支持台9a、9bを形成している。
【0022】
シャフト7は鉄製の丸棒状をなし、ガイド5a、5bに対して直交するとともに、ガイド5a、5b上面との間で多少の間隔を置いてガイド5a、5bから突出するように渡され、支持部11、13に回転自在に支持されている。
【0023】
支持部11、13は、各々支持台9a、9bに形成されており、互いに対称に形成されてほぼ同一の構成となっているので、支持部11のみ説明して支持部13の説明は省略する。
【0024】
支持部11(13)は、ガイド5a(5b)外側近傍において支持台9a(9b)から立設された立設片11a(支持部13では図示せず。)と、図3に示すように、この立設片11a(13a)に一端をピン11b(13b)で回転可能にして支持台を9a(9b)から若干浮かすように支持された細長い板状の軸受部11c(13c)と、この軸受部11c(13c)の他端と支持台9a(9b)間を連結し、この間を狭めるように軸受部11c(13c)を、矢符Bのように付勢する引っ張りコイルバネのような付勢部材11d(支持部13では図示せず。)を有して形成されている。
【0025】
支持部11(13)の軸受部11c(13c)の中程には、軸受孔11e(支持部13では図示せず。)が貫通形成されており、シャフト7の両端が通され抜けないように軸支されている。なお、抜け止め構成は公知のものであり、図示は省略した。
【0026】
支持部11(13)に軸支されたシャフト7において、ガイド5a、5b間のほぼ中央部には、外周がゴムなどの弾性部材からなるタイヤ状の回転ローラ(第1の加圧手段)15が回転自在に通されるとともに、軸方向に変位が規制されている。
【0027】
ガイド5a、5b間において、シャフト7下方の基台1には、円環状の振動波振動子17が位置されるとともに、シャフト7がその中心部の上方を通るとともに、シャフト7の回転ローラ15が当接するような位置関係で固定されている。
【0028】
すなわち、振動波振動子17はガイド5a、5b間において中央から片側(図1中では下側)に寄せて配置され、回転ローラ15がその中央部に位置している。
【0029】
振動波振動子17自体は、従来公知の構成を有している。例えば、図4に示すように、上面側(図4中上側)に一体的に突出する凸環部17aを有する金属製の円盤状振動板17bであって、その凸環部17aに放射状方向の切込みを形成して凸環部17aを周方向に多数分割した振動板17bと、この振動板17bの他方の下面(図4中下側)に凸環部17aと重合う位置に貼り付けられたリング板状の圧電振動板17cとを有して形成されている。
【0030】
圧電振動板17cは、図示はしないが、その本体に、分極方向を交互に変えて厚み方向分極を施した円弧状の2個の分極領域が互いにλ/4ずれて形成されており、その本体片面には、それら分極領域にて円弧状の駆動電極を各々形成するとともに、対向面を振動板17bに貼り付けて形成されている。
【0031】
そして、振動波振動子17は、振動板17bを共通電極とし、互いに90゜位相が異なる2種類の周波数信号を円弧状の各々の駆動電極に印加することによって屈曲振動し、振動板17bの凸環部17aには円周方向に進行する進行性振動波が生じる。
【0032】
振動波振動子17は、2種類の交流駆動電圧の接続変更によって正逆回転が可能であるが、図1中で反時計回り方向に進行する進行性振動波が生じるように駆動可能になっている。
【0033】
なお、振動波振動子17に進行性振動波を生じさせる駆動回路やこれに接続するリードは、従来公知のものであるから図示は省略した。
【0034】
そして、振動波振動子17の凸環部17aには、図4に示すように、シャフト7の回転ローラ15が当接しているが、回転ローラ15を軸支するシャフト7が軸受部11c(13c)によって基台1(支持台9a、9b)方向に付勢されているから、回転ローラ15が振動波振動子17の凸環部17aを弾性的に圧接するようになっている。
【0035】
しかも、振動波振動子17の凸環部17aにあって回転ローラ15と圧接する部分は、シート状媒体3の搬送方向Aに沿った進行性振動波を生じさせる部分である。
【0036】
次に、本発明に係るシート状媒体搬送装置の動作を簡単に説明する。
【0037】
まず、シート状媒体搬送装置は、振動波振動子17の凸環部17aにシャフト7の回転ローラ15が弾性的に圧接しているから、起動した振動波振動子17には、図1中で反時計回り方向に進行する進行性振動波が生じるとともに、これに伴って回転ローラ15が従動回転する。
【0038】
この状態で、ガイド5a、5b間に沿い、基台1上の振動波振動子17の凸環部17a上にシート状媒体3を滑り込ませれば、シート状媒体3が回転ローラ15によって、回転ローラ15と振動波振動子17の凸環部17a間に吸い込まれ、回転ローラ15によって移動するが、回転ローラ15と振動波振動子17の凸環部17aとの接触範囲が狭いから、実質的に、シート状媒体3がガイド5a、5b間に沿って直線的に移動し、シート状媒体3が搬送方向(A方向)へ搬送される。
【0039】
このように、本発明のシート状媒体搬送装置は、基台1の両側にシート状媒体3の搬送方向を規制する一対のガイド5a、5bを設け、ガイド5a、5bより外側からせり出す支持台9a、9bには支持部11、13を設け、ガイド5a、5bを直交して突出するシャフト7をその支持部11、13で軸支するとともに、シャフト7を基台1(支持台9a、9b)方向に付勢させ、上面に円周方向の進行性振動波が生じる環状の振動波振動子17を基台1上に固定し、搬送方向に沿った状態の進行性振動波が生じる部分にシャフト7の回転ローラ15を弾性的に圧接する構成とした。
【0040】
そのため、従来の円環状の振動波振動子17をそのまま流用し、これにシャフト7に介して回転ローラ15を弾性的に圧接させるといった構成で搬送装置を実現できるから、小型、特に薄型化し易く製造も簡単で安価となる。
【0041】
さらに、振動波振動子17と回転ローラ15間の狭い領域の狭持・押圧による搬送であるから、シート状媒体3が他の部位に接触してもそれが抵抗となり難く、円滑な搬送の確保が可能である。
【0042】
ところで、振動波振動子17と回転ローラ15の圧接部分は、厳密に言えば、シート状媒体3の搬送方向Aに沿った進行性振動波を生じさせる部分が線状又はこれに近い領域であるが、本発明では、振動波振動子17と回転ローラ15でシート状媒体3を挟持するある程度幅を持った領域である。
【0043】
次に、本発明に係るシート状媒体搬送装置の応用例を図5および図6を用いて説明する。
【0044】
この構成は、上述した図1の構成が振動波振動子17でシート状媒体3を搬送するのみの構成であったが、その搬送方向に交叉する方向に振動波振動子17自体を移動させる構成である。
【0045】
すなわち、図5および図6に示すように、振動波振動子17は、これより大きい面積を有し基台1に置かれた載置台19に載置固定されており、この載置台19の側端部から延びる一対の支持腕21によってスライド棒23に支持されるとともに、基台1上を載置台19とともにスライド棒23をスライド可能に支持されている。
【0046】
スライド棒23は、基台1上にて、例えばシャフト7と平行にガイド5a、5b間を直交するように渡され、例えばそれらガイド5a、5bに軸支されるとともに抜けないように係止されている。
【0047】
なお、載置台19の支持腕21は、スライド棒23の外周にはめられ、図5中の矢符C方向に滑らかにスライド可能になっている。
【0048】
シャフト7を間にしてスライド棒23と間隔を置いて対向する位置、すなわち載置台19の支持腕21とは反対側には、スライド棒23と平行に加圧棒(第2の加圧手段)25が位置し、振動波振動子17の上面側(凸環部17a)に当接可能に渡されている。
【0049】
しかも、加圧棒25は、振動波振動子17の上面側に当接する位置とそれから上方に離れる位置とを、選択的に変位可能にソレノイドなどの変位部材27によって、例えば上方から振動波振動子17に向けて複数箇所で支持されている。なお、変位部材27は図示しない装置ケースなどに固定されている。
【0050】
従って、載置台19に載置された振動波振動子17の位置は、図6中の矢符Dに示すように、加圧棒25が振動波振動子17の上面側への当接と離反を選択的に変位可能なように位置選定されており、振動波振動子17に例えば反時計回り方向に進行する進行性振動波が生じた状態で、加圧棒25を振動波振動子17へ当接させると、加圧棒25がその軸方向に変位しないから、相対的に振動波振動子17には加圧棒25の軸方向応力が加わり、載置台19ごと振動波振動子17が図5中上方へスライドする。
【0051】
なお、この構成では、回転ローラ15も振動波振動子17の位置に連動して一緒に変位するようになっている。
【0052】
もっとも、シート状媒体3の搬送中に加圧棒25を振動波振動子17の上面側に当接させることはないから、シート状媒体3を搬送しない状態、例えば装置の起動時や、複写機であればシート状媒体3の紙幅を変更設定する時などに、可変支持部材27を選択的に駆動させ、それ以外ではシート状媒体3の搬送に支障がないよう上方へ変位させておく。
【0053】
このような構成のシート状媒体搬送装置は、基台1上にスライド棒23を配置し、これに載置台19を介して振動波振動子17をスライド可能に支持させ、シャフト7を間にしてスライド棒23と間隔を置いて対向した平行位置に、加圧棒25を振動波振動子17の端部に当接可能に配置し、この加圧棒25を振動波振動子17の端部に当接する位置と、それから離れる位置に選択的に変位可能に変位部材27で制御支持する構成としたから、シート状媒体3を搬送しない状態で、加圧棒25を振動波振動子17に当接させれば、振動波振動子17の位置をシート状媒体3の搬送路における幅方向で任意に変位可能となる。
【0054】
そのため、例えばシート状媒体3の幅寸法に対応し、シート状媒体3の確実な搬送に適した位置に振動波振動子17を変位させることが可能となり、別途変位部材を用いることなく、振動波振動子17をそのまま用いてシート状媒体3の確実な搬送を確保できる。
【0055】
シート状媒体3の幅寸法に応じてガイド5a、5bの対向幅を振動波振動子17の変位と連動させて幅方向に変位可能に構成すれば、常にシート状媒体3の幅方向中央部でそれに搬送力を与えることができる。
【0056】
なお、振動波振動子17の変位方向は、シート状媒体3の幅方向に直交する方向に限定されるものではなく、シート状媒体3の幅方向に交差する方向でも良く、これに合わせて載置台19、スライド棒23および加圧棒25などを形成すれば良い。
【0057】
上述した実施例においては、第2の加圧部材としての加圧棒25を変位させることによってそれを振動波振動子17に当接させたが、本発明はこれに限定されず、例えばソレノイドなどの手段(図示せず。)によってスライド棒23を支点として円環状の振動波振動子17の端部を上昇又は降下させる構成も可能である。この構成では、加圧棒25に対して振動波振動子17を傾斜させて当接させることができるから、振動波振動子17の縁との当接、すなわち点状態で当接可能となり、円環状に進行する進行波の接線方向に対しての駆動力のみを取り出すことが容易である。
【0058】
さらにまた、本発明では、変位部材27によって加圧棒25を変位させるとともにその加圧棒25としての第2の加圧手段の自重又は質量によって振動波振動子17に付勢すれば、シート状媒体3の厚みによって加圧力が変化しないため紙などの軽量物においては好ましいが、第2の加圧手段としては機器の設置状況に左右され難いばね等の加圧部材と組合わせた構成が好ましい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るシート状媒体搬送装置は、上面側に進行性振動波を発生させる環状振動波振動子をシート状媒体の搬送路にその上面側を向けて配置し、その環状振動波振動子の上面側にあってシート状媒体の搬送方向に沿って振動波が形成される位置に弾性的に圧接するよう、かつその環状振動波振動子を横切る位置に第1の加圧手段を配置し、その環状振動波振動子と第1の加圧手段の間でそのシート状媒体を直接搬送する構成としたから、構成を小型、特に薄型化し易く、厚みの異なるシート状媒体の搬送も容易で、製造も簡単で安価となる。
そして、上記第1の加圧手段として、上記環状振動波振動子を横切って配置されたシャフトに回転可能にローラを支持されるとともに、このローラを搬送方向に沿って上記振動波が形成される位置のみに圧接する構成では、第1の加圧手段をローラとしたから、シート状媒体への加圧面積が小さくなってシート状媒体への擦れが生じ難く、特に、厚みの異なるシート状媒体に適用して損傷させ難い。
さらに、上記環状振動波振動子として、上記シート状媒体の搬送方向と交差する方向に沿って変位可能に支持するとともに、これに加えて、上記環状振動波振動子の上面側にあってシート状媒体の搬送方向と交差する方向に沿ってその振動波が形成される位置にて、その環状振動波振動子の上面に圧接するようロール状の第2の加圧手段を配置する構成では、その第2の加圧手段による加圧の有無により、その環状振動波振動子の変位を介してシート状媒体へ搬送力を与える位置の調節をも1個の振動波振動子で兼ねることが可能で、構成を複雑化させないしコストアップを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート状媒体搬送装置の実施の形態を示す平面図である。
【図2】図1のシート状媒体搬送装置においてシート状媒体の上流側から見た横断面図(図1中のII−II間断面)である。
【図3】図1のシート状媒体搬送装置の側面図(図1中の符号III側から見た側面)である。
【図4】図1のシート状媒体搬送装置に用いる振動波振動子を示す半断面図である。
【図5】本発明のシート状媒体搬送装置の他の実施の形態を示す平面図である。
【図6】図6のシート状媒体搬送装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 基台
3 シート状媒体(紙)
5a、5b ガイド
7 シャフト(第1の加圧手段)
9a、9b 支持台
11、13 支持部
11a、13a 立設片
11b ピン
11c、13c 軸受部
11d 付勢部材
11e 軸受孔
15 ローラ(第1の加圧手段)
17 振動波振動子
17a 凸環部
17b 振動板
17c 圧電振動板
19 載置台
21 支持腕
23 スライド棒
25 加圧棒(第2の加圧手段)
27 変位部材

Claims (3)

  1. 環状振動体の下面に圧電振動板を配置し、この圧電振動板に位相の異なる周波数信号を印加することにより前記振動体の上面側に進行性振動波を発生させる環状振動波振動子であって、搬送されるシート状媒体に前記上面側を向けて配置された環状振動波振動子と、
    前記環状振動波振動子の上面側にあって前記シート状媒体の搬送方向に沿って前記振動波が形成される位置に弾性的に圧接するよう、前記環状振動波振動子を横切って配置された第1の加圧手段と、
    を具備し、
    前記環状振動波振動子と第1の加圧手段の間を前記搬送路として前記シート状媒体を位置させ、前記振動波によって前記シート状媒体が直接搬送されることを特徴とするシート状媒体搬送装置。
  2. 前記第1の加圧手段は、前記環状振動波振動子を横切って配置されたシャフトと、このシャフトに回転可能に支持されるとともに前記搬送方向に沿って前記振動波が形成される位置のみに弾性的に圧接するローラを有し、このローラと前記環状振動波振動子によって前記シート状媒体が直接搬送される請求項1記載のシート状媒体搬送装置。
  3. 前記環状振動波振動子は、前記シート状媒体の搬送方向と交差する方向に沿って可動可能に支持され、前記搬送路に前記シート状媒体がないとき、前記環状振動波振動子の上面側にあって前記シート状媒体の搬送方向と交差する方向に沿って前記振動波が形成される位置にて前記環状振動波振動子の上面に弾性的に圧接するよう配置された棒状の第2の加圧手段を有する請求項1又は2記載のシート状媒体搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101414520B1 (ko) 2013-04-30 2014-07-04 한국과학기술원 비선형 초음파 모듈레이션 기법을 이용한 구조물의 무선 진단장치 및 그를 이용한 안전진단 방법

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