JPH0898565A - 振動アクチュエータ - Google Patents
振動アクチュエータInfo
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- JPH0898565A JPH0898565A JP6222781A JP22278194A JPH0898565A JP H0898565 A JPH0898565 A JP H0898565A JP 6222781 A JP6222781 A JP 6222781A JP 22278194 A JP22278194 A JP 22278194A JP H0898565 A JPH0898565 A JP H0898565A
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- Japan
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- vibrator
- rail
- magnet
- vibration
- vibration actuator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 楕円振動する振動子をレールに圧接する圧接
手段を簡易な構造で小型に形成する。 【構成】 レール22に振動子1を磁力で圧接させる圧
接手段44を設け、圧接手段44が振動子1とは逆側か
らレール22を保持する必要をなくし、圧接手段44が
振動子1とは逆側にレール22から突出することもなく
した。
手段を簡易な構造で小型に形成する。 【構成】 レール22に振動子1を磁力で圧接させる圧
接手段44を設け、圧接手段44が振動子1とは逆側か
らレール22を保持する必要をなくし、圧接手段44が
振動子1とは逆側にレール22から突出することもなく
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動子がレール上を移
動する振動アクチュエータに関する。
動する振動アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、圧電素子を用いた振動子を利用し
た振動アクチュエータが実用化され、複写機、プリンタ
及びファクシミリ等の機器における可動部の駆動源とし
ての利用が検討されている。
た振動アクチュエータが実用化され、複写機、プリンタ
及びファクシミリ等の機器における可動部の駆動源とし
ての利用が検討されている。
【0003】このような振動アクチュエータの第一の従
来例として、特開昭58−148682号公報に開示さ
れている「超音波振動を利用したモータ装置」がある。
これは、筒状の屈曲振動子内に二つの電歪素子(又は磁
歪素子)を組み込み、これらの二つの電歪素子に接する
電極に位相が異なる高周波電圧を印加して屈曲振動子の
全体に縦振動と横振動とが合成された屈曲振動による回
転円振動を発生させる。回転円振動する屈曲振動子に回
転子を接触させ、屈曲振動子と回転子との摩擦力により
この回転子を回転させるような構造である。
来例として、特開昭58−148682号公報に開示さ
れている「超音波振動を利用したモータ装置」がある。
これは、筒状の屈曲振動子内に二つの電歪素子(又は磁
歪素子)を組み込み、これらの二つの電歪素子に接する
電極に位相が異なる高周波電圧を印加して屈曲振動子の
全体に縦振動と横振動とが合成された屈曲振動による回
転円振動を発生させる。回転円振動する屈曲振動子に回
転子を接触させ、屈曲振動子と回転子との摩擦力により
この回転子を回転させるような構造である。
【0004】第一の従来例は、回転子の回転方向を切り
替えることができる。また、これはリニアモータではな
いが、この構造をリニアモータに利用することは可能で
ある。しかし、リニアモータとして構成しようとする
と、進行波を循環させる措置を取らなければならず、エ
ネルギーロスが大き過ぎて実用化に適さないという問題
がある。
替えることができる。また、これはリニアモータではな
いが、この構造をリニアモータに利用することは可能で
ある。しかし、リニアモータとして構成しようとする
と、進行波を循環させる措置を取らなければならず、エ
ネルギーロスが大き過ぎて実用化に適さないという問題
がある。
【0005】さらに、振動アクチュエータの第二の従来
例として、音響学会講演論文集に発表された「屈曲2重
モード圧電セラミックス正方形板を用いた薄型リニア・
モータ」がある(平成5年3月 音響学会講演論文集
P.857 富川義朗、矢吹晃、小笠原俊治、高野剛
浩)。この論文に発表された振動子は、中空正方形の枠
型に形成された圧電性セラミックスの面内振動を利用
し、圧電性セラミックスを二相駆動することでその角部
や辺に楕円振動を生じさせるような構造である。この論
文では、振動子となる圧電性セラミックスの中央部の中
空部分に光ピックアップ素子を保持させ、このような振
動子を一対のレールでスライド自在に挾持し、振動子に
生ずる楕円振動により振動子がレール上を自走するリニ
アモータを構成するようなことが想定されている。
例として、音響学会講演論文集に発表された「屈曲2重
モード圧電セラミックス正方形板を用いた薄型リニア・
モータ」がある(平成5年3月 音響学会講演論文集
P.857 富川義朗、矢吹晃、小笠原俊治、高野剛
浩)。この論文に発表された振動子は、中空正方形の枠
型に形成された圧電性セラミックスの面内振動を利用
し、圧電性セラミックスを二相駆動することでその角部
や辺に楕円振動を生じさせるような構造である。この論
文では、振動子となる圧電性セラミックスの中央部の中
空部分に光ピックアップ素子を保持させ、このような振
動子を一対のレールでスライド自在に挾持し、振動子に
生ずる楕円振動により振動子がレール上を自走するリニ
アモータを構成するようなことが想定されている。
【0006】しかし、第二の従来例は、強度が低い圧電
性セラミックスで振動子の全体が構成されているため、
振動子に大きな負荷を掛けることができず、大きな駆動
力を得ることができないという課題を有する。
性セラミックスで振動子の全体が構成されているため、
振動子に大きな負荷を掛けることができず、大きな駆動
力を得ることができないという課題を有する。
【0007】そこで、上述のような課題を解決する振動
アクチュエータを、本出願人が特願平5-326739号として
出願している。上記出願の振動子を図9及び図10に基
づいて説明し、この振動子を利用した二種類の振動アク
チュエータを図11及び図12に基づいて説明する。
アクチュエータを、本出願人が特願平5-326739号として
出願している。上記出願の振動子を図9及び図10に基
づいて説明し、この振動子を利用した二種類の振動アク
チュエータを図11及び図12に基づいて説明する。
【0008】まず、振動子1は、図9に示すように、中
央部に空間部2を有する扁平な四角形形状の弾性体3
と、この弾性体3の四つの辺3aに固着された圧電体4
とにより構成されている。前記空間部2は四角形形状を
しており、従って、前記弾性体3は枠型形状に形成され
ている。さらに、弾性体3の各辺3aの外面には凹部7
が形成されている。
央部に空間部2を有する扁平な四角形形状の弾性体3
と、この弾性体3の四つの辺3aに固着された圧電体4
とにより構成されている。前記空間部2は四角形形状を
しており、従って、前記弾性体3は枠型形状に形成され
ている。さらに、弾性体3の各辺3aの外面には凹部7
が形成されている。
【0009】前記圧電体4は、薄い矩形状の圧電素子で
あり、前記弾性体3の各辺3aの凹部7に接着されてい
る。これらの圧電体4が弾性体3の各辺の外面を含む面
よりも突出しない位置関係に設定されている。なお、図
中、このような圧電体4の分極方向を白抜き矢印で示
す。
あり、前記弾性体3の各辺3aの凹部7に接着されてい
る。これらの圧電体4が弾性体3の各辺の外面を含む面
よりも突出しない位置関係に設定されている。なお、図
中、このような圧電体4の分極方向を白抜き矢印で示
す。
【0010】次いで、前記圧電体4には駆動部5が接続
されている。この駆動部5は、相対向する前記弾性体3
の二つの辺3aに接着された前記圧電体4を同じ組とす
るA相及びB相の前記圧電体4に対し、それぞれ交流電
源6からの電圧が印加されるようにした構造のものであ
る。このような前記駆動部5では、前記弾性体3にアー
スEがとられている。
されている。この駆動部5は、相対向する前記弾性体3
の二つの辺3aに接着された前記圧電体4を同じ組とす
るA相及びB相の前記圧電体4に対し、それぞれ交流電
源6からの電圧が印加されるようにした構造のものであ
る。このような前記駆動部5では、前記弾性体3にアー
スEがとられている。
【0011】このような構造において、駆動部5の駆動
により生ずる振動子1の振動モードを図10に示す。ま
ず、図10(a)(c)は、A相又はB相のいずれか一方の
圧電体4に駆動部5から電圧を印加した場合の一つの振
動モードにおいて、印加電圧の周波数が半周期ずれたと
きの振動子1の変形状態を示すものである。図10(b)
(d)は、図10(a)(c)と同じ共振周波数で他相の圧電
体4に電圧を印加した場合の他の振動モードにおいて、
印加電圧の周波数が半周期ずれたときの振動子1の変形
状態を示すものであり、振動子1の各辺3aは図10
(a)(c)の場合と同形縮退している。このように同形縮
退している二つの振動モードを時間的に1/4周期ずら
して励振すると、振動モードが回転する。つまり、1/
4周期毎に、振動子1に図10(a)(b)(c)(d)の順で
振動モードが回転し、共振振動が発生する。この際、逆
に1/4周期ずらして励振した場合には、1/4周期毎
に、振動子1に図10(a)(d)(c)(b)の順で振動モー
ドが回転し、共振振動が発生する。より詳細には、電圧
の振幅をV0 として共振周波数をf0 とし、A相の圧電
体4を V0cos2πf0t で励振し、B相の圧電体4を V0cos(2πf0t−π/2)=V0sin2πf0t で励振すると、図10(a)(d)(c)(b)の順で振動モー
ドが回転し、A相の圧電体4を V0cos2πf0t で励振し、B相の圧電体4を V0cos(2πf0t+π/2)=−V0sin2πf0t で励振すると、図10(a)(d)(c)(b)の順で振動モー
ドが回転する。図10に示すように、振動子1に図10
(a)(b)(c)(d)の順で共振振動が発生すると、振動子
1における弾性体3の各辺3a及び各角部3bには、図
10(a)に実線の矢印で示すような楕円振動が発生す
る。振動子1に図10(a)(d)(c)(b)の順で共振振動
が発生すると、弾性体3の各辺3a及び各角部3bに
は、図10(b)に点線の矢印で示すような楕円振動が発
生する。
により生ずる振動子1の振動モードを図10に示す。ま
ず、図10(a)(c)は、A相又はB相のいずれか一方の
圧電体4に駆動部5から電圧を印加した場合の一つの振
動モードにおいて、印加電圧の周波数が半周期ずれたと
きの振動子1の変形状態を示すものである。図10(b)
(d)は、図10(a)(c)と同じ共振周波数で他相の圧電
体4に電圧を印加した場合の他の振動モードにおいて、
印加電圧の周波数が半周期ずれたときの振動子1の変形
状態を示すものであり、振動子1の各辺3aは図10
(a)(c)の場合と同形縮退している。このように同形縮
退している二つの振動モードを時間的に1/4周期ずら
して励振すると、振動モードが回転する。つまり、1/
4周期毎に、振動子1に図10(a)(b)(c)(d)の順で
振動モードが回転し、共振振動が発生する。この際、逆
に1/4周期ずらして励振した場合には、1/4周期毎
に、振動子1に図10(a)(d)(c)(b)の順で振動モー
ドが回転し、共振振動が発生する。より詳細には、電圧
の振幅をV0 として共振周波数をf0 とし、A相の圧電
体4を V0cos2πf0t で励振し、B相の圧電体4を V0cos(2πf0t−π/2)=V0sin2πf0t で励振すると、図10(a)(d)(c)(b)の順で振動モー
ドが回転し、A相の圧電体4を V0cos2πf0t で励振し、B相の圧電体4を V0cos(2πf0t+π/2)=−V0sin2πf0t で励振すると、図10(a)(d)(c)(b)の順で振動モー
ドが回転する。図10に示すように、振動子1に図10
(a)(b)(c)(d)の順で共振振動が発生すると、振動子
1における弾性体3の各辺3a及び各角部3bには、図
10(a)に実線の矢印で示すような楕円振動が発生す
る。振動子1に図10(a)(d)(c)(b)の順で共振振動
が発生すると、弾性体3の各辺3a及び各角部3bに
は、図10(b)に点線の矢印で示すような楕円振動が発
生する。
【0012】そこで、このようにして振動子1における
弾性体3の各辺3a及び各角部3bに生ずる楕円振動を
利用し、被駆動物を駆動するというのが振動子1の動作
原理である。
弾性体3の各辺3a及び各角部3bに生ずる楕円振動を
利用し、被駆動物を駆動するというのが振動子1の動作
原理である。
【0013】次いで、振動子1の第一の利用例として、
リニアモータとなる振動アクチュエータの一例を図11
に基づいて説明する。
リニアモータとなる振動アクチュエータの一例を図11
に基づいて説明する。
【0014】まず、直線状のレール22が設けられ、こ
のレール22に振動子1をスライド自在に取り付ける圧
接手段として圧接部材23が設けられている。つまり、
この圧接部材23により前記振動子1の一辺3aを前記
レール22に対して圧接することで、このレール22に
前記振動子1がスライド自在に取り付けられて、振動ア
クチュエータ24が形成されている。
のレール22に振動子1をスライド自在に取り付ける圧
接手段として圧接部材23が設けられている。つまり、
この圧接部材23により前記振動子1の一辺3aを前記
レール22に対して圧接することで、このレール22に
前記振動子1がスライド自在に取り付けられて、振動ア
クチュエータ24が形成されている。
【0015】前記圧接部材23は、前記振動子1の前記
空間部2側にゴム材等よりなる弾性材25を介して当接
すると共に前記レール22に非接触状態で対向するコの
字型の取付基部26と、この取付基部26と前記振動子
1との間に配置されてベアリング27を介し前記振動子
1に当接する当接体28と、この当接体28と前記取付
基部26との間に圧縮状態で設けられることにより、前
記当接体28を付勢して前記ベアリング27を前記振動
子1に圧接させるコイルバネ29とにより構成されてい
る。
空間部2側にゴム材等よりなる弾性材25を介して当接
すると共に前記レール22に非接触状態で対向するコの
字型の取付基部26と、この取付基部26と前記振動子
1との間に配置されてベアリング27を介し前記振動子
1に当接する当接体28と、この当接体28と前記取付
基部26との間に圧縮状態で設けられることにより、前
記当接体28を付勢して前記ベアリング27を前記振動
子1に圧接させるコイルバネ29とにより構成されてい
る。
【0016】このような構造において、駆動部5より圧
電体4に電圧を印加し、レール22に当接する振動子1
の角部3bに図10及び図11に示すような同一方向の
楕円振動を生じさせる。これにより、振動子1の角部3
bとレール22との摩擦により振動子1が圧接部材23
と共に自走する。振動子1の進行方向の切り替えは、角
部3bに生じさせる楕円振動の方向を切り替えることで
容易になされる。
電体4に電圧を印加し、レール22に当接する振動子1
の角部3bに図10及び図11に示すような同一方向の
楕円振動を生じさせる。これにより、振動子1の角部3
bとレール22との摩擦により振動子1が圧接部材23
と共に自走する。振動子1の進行方向の切り替えは、角
部3bに生じさせる楕円振動の方向を切り替えることで
容易になされる。
【0017】このような振動アクチュエータ24の利用
例としては、例えば光ピックアップ素子等のキャリアが
考えられる。すなわち、光媒体の径方向に沿ってレール
22を配置し、振動子1の空間部2に光ピックアップ素
子を配置することで、この光ピックアップ素子を光媒体
の径方向に移動させるキャリアが構成される。このよう
に構成した場合、光ピックアップ素子等の被駆動体が振
動子1の空間部2内に配置され、極めてコンパクトな装
置が得られる。
例としては、例えば光ピックアップ素子等のキャリアが
考えられる。すなわち、光媒体の径方向に沿ってレール
22を配置し、振動子1の空間部2に光ピックアップ素
子を配置することで、この光ピックアップ素子を光媒体
の径方向に移動させるキャリアが構成される。このよう
に構成した場合、光ピックアップ素子等の被駆動体が振
動子1の空間部2内に配置され、極めてコンパクトな装
置が得られる。
【0018】次いで、振動子1の第二の利用例として、
リニアモータとなる振動アクチュエータの他の一例を図
12に示す。まず、平行に配置された一対の直線状のレ
ール31が設けられ、これらのレール31の間には振動
子1が配置されている。この振動子1は、図示しない圧
接手段により前記レール31に圧接され、これらのレー
ル31にスライド自在に保持されている。前記振動子1
は、一つの辺3aの角部3bが一方のレール31aに直
接当接し、その辺3aと対向する辺3aが中間部材32
を介して他方のレール31bに当接するように配置され
ている。ここに、自走式の振動アクチュエータ33が構
成されている。
リニアモータとなる振動アクチュエータの他の一例を図
12に示す。まず、平行に配置された一対の直線状のレ
ール31が設けられ、これらのレール31の間には振動
子1が配置されている。この振動子1は、図示しない圧
接手段により前記レール31に圧接され、これらのレー
ル31にスライド自在に保持されている。前記振動子1
は、一つの辺3aの角部3bが一方のレール31aに直
接当接し、その辺3aと対向する辺3aが中間部材32
を介して他方のレール31bに当接するように配置され
ている。ここに、自走式の振動アクチュエータ33が構
成されている。
【0019】前記中間部材32は、前記振動子1の一辺
3aに緩衝材34を介して取り付けられた平板状の圧接
板35と、この圧接板35に回転自在に取り付けられた
一対のベアリング36とにより構成されている。これら
のベアリング36の配置位置は、前記振動子1の角部3
bと前記レール31bとに当接する位置である。
3aに緩衝材34を介して取り付けられた平板状の圧接
板35と、この圧接板35に回転自在に取り付けられた
一対のベアリング36とにより構成されている。これら
のベアリング36の配置位置は、前記振動子1の角部3
bと前記レール31bとに当接する位置である。
【0020】このような構成において、駆動部5より圧
電体4に電圧を印加し、四つの角部3bに図10及び図
12に示すような同一方向の楕円振動を生じさせる。す
ると、ベアリング36に当接している振動子1の角部3
bの楕円振動がベアリング36に伝わり、このベアリン
グ36はその楕円振動の方向と逆方向に回転する。その
方向を図中矢印で示す。従って、振動子1よりレール3
1aに伝達される駆動方向とレール31bに伝達される
駆動方向とが一致し、振動子1が圧接部材23と共に自
走する。振動子1の進行方向の切り替えは、振動子1の
角部3bに発生させる楕円振動の方向を切り替えること
より容易になされる。
電体4に電圧を印加し、四つの角部3bに図10及び図
12に示すような同一方向の楕円振動を生じさせる。す
ると、ベアリング36に当接している振動子1の角部3
bの楕円振動がベアリング36に伝わり、このベアリン
グ36はその楕円振動の方向と逆方向に回転する。その
方向を図中矢印で示す。従って、振動子1よりレール3
1aに伝達される駆動方向とレール31bに伝達される
駆動方向とが一致し、振動子1が圧接部材23と共に自
走する。振動子1の進行方向の切り替えは、振動子1の
角部3bに発生させる楕円振動の方向を切り替えること
より容易になされる。
【0021】このような自走式の振動アクチュエータ3
3の利用例としても、図11に基づいて説明した振動ア
クチュエータ24と同様に、光ピックアップ素子のキャ
リアが考えられる。
3の利用例としても、図11に基づいて説明した振動ア
クチュエータ24と同様に、光ピックアップ素子のキャ
リアが考えられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述した振動アクチュ
エータ24,33は、振動子1をレール22,31上で
自走させることができるので、リニアモータと同様に機
能する。しかし、振動子1の楕円振動から大きな推力を
得るためには、振動子1を適切な圧力でレール22,3
1に圧接する必要がある。
エータ24,33は、振動子1をレール22,31上で
自走させることができるので、リニアモータと同様に機
能する。しかし、振動子1の楕円振動から大きな推力を
得るためには、振動子1を適切な圧力でレール22,3
1に圧接する必要がある。
【0023】そこで、一本のレール22上に振動子1を
配置した振動アクチュエータ24では、コイルバネ29
を利用した圧接部材23により、振動子1をレール22
に圧接している。
配置した振動アクチュエータ24では、コイルバネ29
を利用した圧接部材23により、振動子1をレール22
に圧接している。
【0024】しかし、これでは圧接部材23と振動子1
とがレール22を挾む必要があるので、圧接部材23は
構造が複雑で大型である。さらに、圧接部材23が振動
子1とは逆側にレール22から突出するので全体も大型
であり、圧接部材23はレール22を三方向から囲むの
で、レール22を支持することも困難である。
とがレール22を挾む必要があるので、圧接部材23は
構造が複雑で大型である。さらに、圧接部材23が振動
子1とは逆側にレール22から突出するので全体も大型
であり、圧接部材23はレール22を三方向から囲むの
で、レール22を支持することも困難である。
【0025】また、二本のレール31で振動子1を挾ん
だ振動アクチュエータ33では、振動子1を一方のレー
ル31bから離反させて他方のレール31aに圧接する
ような圧接手段が必要である。さらに、レール31が二
本なので、全体が大型で構造も複雑である。
だ振動アクチュエータ33では、振動子1を一方のレー
ル31bから離反させて他方のレール31aに圧接する
ような圧接手段が必要である。さらに、レール31が二
本なので、全体が大型で構造も複雑である。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
中央部に空間部を有する扁平な四角形形状の弾性体の四
辺の凹部に圧電体を固着した振動子を設け、この振動子
をスライド自在に保持するレールを設け、このレールに
前記振動子の一辺を磁力で圧接させる圧接手段を設け
た。
中央部に空間部を有する扁平な四角形形状の弾性体の四
辺の凹部に圧電体を固着した振動子を設け、この振動子
をスライド自在に保持するレールを設け、このレールに
前記振動子の一辺を磁力で圧接させる圧接手段を設け
た。
【0027】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、圧接手段が、振動子に設けたマグネット
と、磁性体で形成したレールとよりなる。
明において、圧接手段が、振動子に設けたマグネット
と、磁性体で形成したレールとよりなる。
【0028】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、圧接手段が、磁性体で形成した振動子と、
レールに設けたマグネットとよりなる。
明において、圧接手段が、磁性体で形成した振動子と、
レールに設けたマグネットとよりなる。
【0029】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、マグネットを振動子のレールに圧接される
一辺の圧電体上に弾性材で装着した。
明において、マグネットを振動子のレールに圧接される
一辺の圧電体上に弾性材で装着した。
【0030】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、マグネットと重量及び剛性が同じダミー部
材を振動子のレールに圧接されない三辺の圧電体上に弾
性材で装着した。
明において、マグネットと重量及び剛性が同じダミー部
材を振動子のレールに圧接されない三辺の圧電体上に弾
性材で装着した。
【0031】請求項6記載の発明は、請求項2記載の発
明において、二個のマグネットを振動子のレールに圧接
される一辺の両側の角部に一個ずつ装着した。
明において、二個のマグネットを振動子のレールに圧接
される一辺の両側の角部に一個ずつ装着した。
【0032】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、マグネットを装着する振動子の角部を小さ
く形成して全体の重心を前記振動子の中央に位置させ
た。
明において、マグネットを装着する振動子の角部を小さ
く形成して全体の重心を前記振動子の中央に位置させ
た。
【0033】請求項8記載の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6又は7記載の発明において、振動子を空
間部の貫通方向で支持するガイド機構を設けた。
3,4,5,6又は7記載の発明において、振動子を空
間部の貫通方向で支持するガイド機構を設けた。
【0034】
【作用】請求項1記載の発明は、圧接手段がレールに振
動子の一辺を磁力で圧接させることで、圧接手段が振動
子とは逆側からレールを保持する必要がないので、圧接
手段を簡易な構造で小型に形成することができ、圧接手
段が振動子とは逆側にレールから突出することもない。
動子の一辺を磁力で圧接させることで、圧接手段が振動
子とは逆側からレールを保持する必要がないので、圧接
手段を簡易な構造で小型に形成することができ、圧接手
段が振動子とは逆側にレールから突出することもない。
【0035】請求項2記載の発明は、振動子に設けたマ
グネットと、磁性体で形成したレールとが、磁力で引き
合うことで、振動子がレールに圧接される。
グネットと、磁性体で形成したレールとが、磁力で引き
合うことで、振動子がレールに圧接される。
【0036】請求項3記載の発明は、磁性体で形成した
振動子と、レールに設けたマグネットとが、磁力で引き
合うことで、振動子がレールに圧接される。
振動子と、レールに設けたマグネットとが、磁力で引き
合うことで、振動子がレールに圧接される。
【0037】請求項4記載の発明は、振動子のレールに
圧接される一辺の圧電体上に装着したマグネットと、磁
性体で形成したレールとが、磁力で引き合うことで、振
動子がレールに圧接され、さらに、マグネットの剛性が
圧電体の振動を阻害することを弾性材が防止する。
圧接される一辺の圧電体上に装着したマグネットと、磁
性体で形成したレールとが、磁力で引き合うことで、振
動子がレールに圧接され、さらに、マグネットの剛性が
圧電体の振動を阻害することを弾性材が防止する。
【0038】請求項5記載の発明は、マグネットと重量
及び剛性が同じダミー部材を振動子のレールに圧接され
ない三辺の圧電体上に装着したことで、振動子の四辺の
重量と剛性とが同じなので、振動子の重心が中心に位置
し、振動子の振動特性が四方向で対称となり、振動子の
励振する二つの振動モードの共振周波数が良好に一致
し、さらに、ダミー部材の剛性が圧電体の振動を阻害す
ることを弾性材が防止する。
及び剛性が同じダミー部材を振動子のレールに圧接され
ない三辺の圧電体上に装着したことで、振動子の四辺の
重量と剛性とが同じなので、振動子の重心が中心に位置
し、振動子の振動特性が四方向で対称となり、振動子の
励振する二つの振動モードの共振周波数が良好に一致
し、さらに、ダミー部材の剛性が圧電体の振動を阻害す
ることを弾性材が防止する。
【0039】請求項6記載の発明は、振動子のレールに
圧接される一辺の両側の角部に一個ずつ装着した二個の
マグネットと、磁性体で形成したレールとが、磁力で引
き合うことで、振動子がレールに圧接される。
圧接される一辺の両側の角部に一個ずつ装着した二個の
マグネットと、磁性体で形成したレールとが、磁力で引
き合うことで、振動子がレールに圧接される。
【0040】請求項7記載の発明は、マグネットを装着
する振動子の角部を小さく形成して全体の重心を振動子
の中央に位置させたことで、振動子の振動特性が四方向
で対称となり、振動子の励振する二つの振動モードの共
振周波数が良好に一致する。
する振動子の角部を小さく形成して全体の重心を振動子
の中央に位置させたことで、振動子の振動特性が四方向
で対称となり、振動子の励振する二つの振動モードの共
振周波数が良好に一致する。
【0041】請求項8記載の発明は、ガイド機構が振動
子を空間部の貫通方向で支持することで、この方向に振
動子が移動中に振動するヨーイングが発生しない。
子を空間部の貫通方向で支持することで、この方向に振
動子が移動中に振動するヨーイングが発生しない。
【0042】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1に基づいて以下
に説明する。なお、本実施例で例示する振動アクチュエ
ータに関し、前述した振動アクチュエータ24と同一の
部分は、同一の名称と符号とを利用して詳細な説明は省
略する(以下同様)。また、本実施例で云う前後や上下
などの方向は、説明を簡略化するために便宜的に定義す
るものであり、これは実際の装置の設置や使用の方向を
限定するものではない。
に説明する。なお、本実施例で例示する振動アクチュエ
ータに関し、前述した振動アクチュエータ24と同一の
部分は、同一の名称と符号とを利用して詳細な説明は省
略する(以下同様)。また、本実施例で云う前後や上下
などの方向は、説明を簡略化するために便宜的に定義す
るものであり、これは実際の装置の設置や使用の方向を
限定するものではない。
【0043】まず、本実施例の振動アクチュエータ41
では、レール22が左右方向に配置され、その上面に振
動子1が位置している。この振動子1の前面と後面とに
は、弾性材として硬化後も弾性を有する接着剤42によ
り、二個のマグネット43が一個ずつ装着されている。
このマグネット43は、正方形の平板状に形成されてお
り、振動子1の上下左右に突出しない大きさである。
では、レール22が左右方向に配置され、その上面に振
動子1が位置している。この振動子1の前面と後面とに
は、弾性材として硬化後も弾性を有する接着剤42によ
り、二個のマグネット43が一個ずつ装着されている。
このマグネット43は、正方形の平板状に形成されてお
り、振動子1の上下左右に突出しない大きさである。
【0044】そして、レール22は鉄等の磁性体で形成
されており、このレール22と前記マグネット43とが
磁力で引き合うことで、振動子1をレール22に圧接す
る圧接手段44が形成されている。なお、振動子1が滑
走するレール22の上面には、耐摩耗用の表面処理が施
されている。
されており、このレール22と前記マグネット43とが
磁力で引き合うことで、振動子1をレール22に圧接す
る圧接手段44が形成されている。なお、振動子1が滑
走するレール22の上面には、耐摩耗用の表面処理が施
されている。
【0045】さらに、レール22の上面の前縁部と後縁
部とには、前記マグネット43を各々支持する二個のガ
イド機構45が一個ずつ装着されており、これらのガイ
ド機構45は、樹脂やセラミック等の摩擦係数が小さい
材料で形成されている。
部とには、前記マグネット43を各々支持する二個のガ
イド機構45が一個ずつ装着されており、これらのガイ
ド機構45は、樹脂やセラミック等の摩擦係数が小さい
材料で形成されている。
【0046】このような構成において、駆動部5より圧
電体4に電圧を印加し、レール22に当接する振動子1
の角部3bに同一方向の楕円振動を生じさせる。これに
より、振動子1の角部3bとレール22との摩擦により
振動子1が圧接部材23と共に自走する。振動子1の進
行方向の切り替えは、角部3bに生じさせる楕円振動の
方向を切り替えることで容易になされる。
電体4に電圧を印加し、レール22に当接する振動子1
の角部3bに同一方向の楕円振動を生じさせる。これに
より、振動子1の角部3bとレール22との摩擦により
振動子1が圧接部材23と共に自走する。振動子1の進
行方向の切り替えは、角部3bに生じさせる楕円振動の
方向を切り替えることで容易になされる。
【0047】本実施例の振動アクチュエータ41では、
圧接手段44としてマグネット43とレール22とが磁
力で引き合うことで、振動子1はレール22に適正に圧
接されて良好に自走する。圧接手段44は、構造が簡易
で小型であり、振動子1とは逆側にレール22から突出
することもないので、レール22の支持も容易である。
圧接手段44としてマグネット43とレール22とが磁
力で引き合うことで、振動子1はレール22に適正に圧
接されて良好に自走する。圧接手段44は、構造が簡易
で小型であり、振動子1とは逆側にレール22から突出
することもないので、レール22の支持も容易である。
【0048】しかも、圧接手段44のマグネット43
は、硬化後も弾性を有する接着剤42で振動子1に装着
されているので、マグネット43の剛性が振動子1の楕
円振動を阻害することもない。このように振動子1とマ
グネット43とに介在する弾性材が、マグネット43を
振動子1に装着する接着剤42であるので、構造が簡易
で生産性も良好である。さらに、振動子1は、ガイド機
構45により、空間部2の貫通方向である前後方向で支
持されているので、振動子1が左右方向に移動中に前後
方向に振動するヨーイングが防止される。
は、硬化後も弾性を有する接着剤42で振動子1に装着
されているので、マグネット43の剛性が振動子1の楕
円振動を阻害することもない。このように振動子1とマ
グネット43とに介在する弾性材が、マグネット43を
振動子1に装着する接着剤42であるので、構造が簡易
で生産性も良好である。さらに、振動子1は、ガイド機
構45により、空間部2の貫通方向である前後方向で支
持されているので、振動子1が左右方向に移動中に前後
方向に振動するヨーイングが防止される。
【0049】つぎに、本発明の第二の実施例を図2に基
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
46では、振動子1のレール22に圧接される一辺3a
の両側の角部3bに、二個のマグネット47が一個ずつ
接着剤42で装着されている。このマグネット47は、
振動子1の角部3bより一回り小さいブロック状に形成
されており、振動子1の下面に突出しないよう配置され
ている。
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
46では、振動子1のレール22に圧接される一辺3a
の両側の角部3bに、二個のマグネット47が一個ずつ
接着剤42で装着されている。このマグネット47は、
振動子1の角部3bより一回り小さいブロック状に形成
されており、振動子1の下面に突出しないよう配置され
ている。
【0050】そして、レール22は鉄等の磁性体で形成
されており、このレール22と前記マグネット47とが
磁力で引き合うことで、振動子1をレール22に圧接す
る圧接手段48が形成されている。
されており、このレール22と前記マグネット47とが
磁力で引き合うことで、振動子1をレール22に圧接す
る圧接手段48が形成されている。
【0051】このような構成において、圧接手段48と
してマグネット47とレール22とが引き合うことで、
振動子1はレール22に適正に圧接されて良好に自走す
る。圧接手段48は、構造が簡易で小型であり、振動子
1とは逆側にレール22から突出することもないので、
レール22の支持も容易である。
してマグネット47とレール22とが引き合うことで、
振動子1はレール22に適正に圧接されて良好に自走す
る。圧接手段48は、構造が簡易で小型であり、振動子
1とは逆側にレール22から突出することもないので、
レール22の支持も容易である。
【0052】さらに、振動子1の空間部2が開口してい
るので、この空間部2にプリンタヘッドなどの各種部品
を配置することもできる。
るので、この空間部2にプリンタヘッドなどの各種部品
を配置することもできる。
【0053】つぎに、本発明の第三の実施例を図3に基
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
49では、振動子1の弾性体3が磁性体で形成されてい
る。一方、レール50は、基材51の上面に形成された
凹溝52に、マグネット53が一体に装着された構造で
ある。このレール50のマグネット53と振動子1の弾
性体3とが磁力で引き合うことで、振動子1をレール5
0に圧接する圧接手段54が形成されている。
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
49では、振動子1の弾性体3が磁性体で形成されてい
る。一方、レール50は、基材51の上面に形成された
凹溝52に、マグネット53が一体に装着された構造で
ある。このレール50のマグネット53と振動子1の弾
性体3とが磁力で引き合うことで、振動子1をレール5
0に圧接する圧接手段54が形成されている。
【0054】このような構成において、圧接手段54と
してレール50のマグネット53と振動子1の弾性体3
とが引き合うことで、振動子1はレール50に適正に圧
接されて良好に自走する。圧接手段54は、構造が簡易
で小型であり、振動子1とは逆側にレール50から突出
することもないので、レール50の支持も容易である。
してレール50のマグネット53と振動子1の弾性体3
とが引き合うことで、振動子1はレール50に適正に圧
接されて良好に自走する。圧接手段54は、構造が簡易
で小型であり、振動子1とは逆側にレール50から突出
することもないので、レール50の支持も容易である。
【0055】さらに、振動子1の空間部2が開口してい
るので、この空間部2にプリンタヘッドなどの各種部品
を配置することもできる。しかも、振動子1は、マグネ
ットなどの部品を装着する必要がないので、小型軽量で
走行特性が良好である。さらに、振動特性が四方向で対
称となり、励振する二つの振動モードの共振周波数が良
好に一致し、楕円振動を効率良く発生する。振動アクチ
ュエータ49の駆動周波数は、振動子1の共振周波数と
同等に設定するが、振動子1が設計通りの共振周波数で
振動するので、駆動回路の設計が容易である。
るので、この空間部2にプリンタヘッドなどの各種部品
を配置することもできる。しかも、振動子1は、マグネ
ットなどの部品を装着する必要がないので、小型軽量で
走行特性が良好である。さらに、振動特性が四方向で対
称となり、励振する二つの振動モードの共振周波数が良
好に一致し、楕円振動を効率良く発生する。振動アクチ
ュエータ49の駆動周波数は、振動子1の共振周波数と
同等に設定するが、振動子1が設計通りの共振周波数で
振動するので、駆動回路の設計が容易である。
【0056】つぎに、本発明の第四の実施例を図4に基
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
55では、振動子1のレール22に圧接される一辺3a
の圧電体4の下面に、一個のマグネット56が接着剤4
2で装着されている。このマグネット56は、圧電体4
と同様な平板状で、振動子1の下面に突出しない厚さに
形成されている。
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
55では、振動子1のレール22に圧接される一辺3a
の圧電体4の下面に、一個のマグネット56が接着剤4
2で装着されている。このマグネット56は、圧電体4
と同様な平板状で、振動子1の下面に突出しない厚さに
形成されている。
【0057】レール22は鉄等の磁性体で形成されてお
り、このレール22と前記マグネット56とが磁力で引
き合うことで、振動子1をレール22に圧接する圧接手
段57が形成されている。
り、このレール22と前記マグネット56とが磁力で引
き合うことで、振動子1をレール22に圧接する圧接手
段57が形成されている。
【0058】このような構成において、圧接手段57と
してマグネット56とレール22とが引き合うことで、
振動子1はレール22に適正に圧接されて良好に自走す
る。圧接手段57は、構造が簡易で小型であり、振動子
1とは逆側にレール22から突出することもないので、
レール22の支持も容易である。
してマグネット56とレール22とが引き合うことで、
振動子1はレール22に適正に圧接されて良好に自走す
る。圧接手段57は、構造が簡易で小型であり、振動子
1とは逆側にレール22から突出することもないので、
レール22の支持も容易である。
【0059】さらに、振動子1の空間部2が開口してい
るので、この空間部2にプリンタヘッドなどの各種部品
を配置することもできる。圧接手段57のマグネット5
6は、硬化後も弾性を有する接着剤42で振動子1の圧
電体4に装着されているので、マグネット56の剛性が
圧電体4の伸縮を阻害することがなく、振動子1は良好
に楕円振動することができる。
るので、この空間部2にプリンタヘッドなどの各種部品
を配置することもできる。圧接手段57のマグネット5
6は、硬化後も弾性を有する接着剤42で振動子1の圧
電体4に装着されているので、マグネット56の剛性が
圧電体4の伸縮を阻害することがなく、振動子1は良好
に楕円振動することができる。
【0060】特に、本実施例の振動アクチュエータ55
では、振動子1の四つの辺3aの一つだけにマグネット
56を装着しているので、このマグネット56により振
動子1の振動特性の対称性が損なわれると、同形縮退す
る振動モードが崩れて二つに分離するので、上述のよう
にマグネット56の剛性による悪影響を接着剤42の弾
性で防止することは重要である。
では、振動子1の四つの辺3aの一つだけにマグネット
56を装着しているので、このマグネット56により振
動子1の振動特性の対称性が損なわれると、同形縮退す
る振動モードが崩れて二つに分離するので、上述のよう
にマグネット56の剛性による悪影響を接着剤42の弾
性で防止することは重要である。
【0061】振動子1は、辺3aの中央と角部3bとで
は楕円振動の方向が反対なので、辺3aに位置するマグ
ネット56がレール22に接触すると、自走する振動子
1に反対の推力が作用するが、本実施例の振動アクチュ
エータ55では、マグネット56がレール22と接触し
ないので、振動子1は良好に自走する。なお、接着剤4
2の弾性により振動子1の楕円振動はマグネット56に
作用しないが、この場合でもマグネット56がレール2
2に接触すると振動子1の負荷となるので、マグネット
56はレール22に接触しないことが好ましい。
は楕円振動の方向が反対なので、辺3aに位置するマグ
ネット56がレール22に接触すると、自走する振動子
1に反対の推力が作用するが、本実施例の振動アクチュ
エータ55では、マグネット56がレール22と接触し
ないので、振動子1は良好に自走する。なお、接着剤4
2の弾性により振動子1の楕円振動はマグネット56に
作用しないが、この場合でもマグネット56がレール2
2に接触すると振動子1の負荷となるので、マグネット
56はレール22に接触しないことが好ましい。
【0062】つぎに、本発明の第五の実施例を図5に基
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
58は、第四の実施例の振動アクチュエータ55と同様
に、振動子1の下面のマグネット56と、磁性体からな
るレール59とで、圧接手段57が形成されており、第
四の実施例の振動アクチュエータ55とは、ガイド機構
60の構造が異なっている。
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
58は、第四の実施例の振動アクチュエータ55と同様
に、振動子1の下面のマグネット56と、磁性体からな
るレール59とで、圧接手段57が形成されており、第
四の実施例の振動アクチュエータ55とは、ガイド機構
60の構造が異なっている。
【0063】まず、前記レール59は、前縁部と後縁部
とにガイド部61が突設されており、これらのガイド部
61の内面を滑走する四個のベアリング62が、振動子
1の下部の四隅に一個ずつ装着されている。
とにガイド部61が突設されており、これらのガイド部
61の内面を滑走する四個のベアリング62が、振動子
1の下部の四隅に一個ずつ装着されている。
【0064】このような構成において、ガイド機構60
は、ベアリング62で振動子1を支持するので、振動子
1に作用する負荷が小さく、振動子1を高効率に走行さ
せることができる。ベアリング62を利用したガイド機
構60は、振動子1を滑走自在に支持するガイド機構4
5に比較して摩耗も軽減されるので、ガイド機構60の
経時劣化により振動子1にヨーイングが発生することも
防止される。
は、ベアリング62で振動子1を支持するので、振動子
1に作用する負荷が小さく、振動子1を高効率に走行さ
せることができる。ベアリング62を利用したガイド機
構60は、振動子1を滑走自在に支持するガイド機構4
5に比較して摩耗も軽減されるので、ガイド機構60の
経時劣化により振動子1にヨーイングが発生することも
防止される。
【0065】つぎに、本発明の第六の実施例を図6に基
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
63では、第四の実施例の振動アクチュエータ63と同
様に、振動子1の下面のマグネット56と、磁性体から
なるレール59とで、圧接手段57が形成されており、
さらに、振動子1の左右と上方の辺3aにも、マグネッ
ト56と同一のマグネット64がダミー部材として接着
剤42で装着されている。
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
63では、第四の実施例の振動アクチュエータ63と同
様に、振動子1の下面のマグネット56と、磁性体から
なるレール59とで、圧接手段57が形成されており、
さらに、振動子1の左右と上方の辺3aにも、マグネッ
ト56と同一のマグネット64がダミー部材として接着
剤42で装着されている。
【0066】このような構成において、圧接手段57と
してマグネット56とレール22とが引き合うことで、
振動子1はレール22に適正に圧接されて良好に自走す
る。圧接手段57は、構造が簡易で小型であり、振動子
1とは逆側にレール22から突出することもないので、
レール22の支持も容易である。
してマグネット56とレール22とが引き合うことで、
振動子1はレール22に適正に圧接されて良好に自走す
る。圧接手段57は、構造が簡易で小型であり、振動子
1とは逆側にレール22から突出することもないので、
レール22の支持も容易である。
【0067】そして、振動子1の四つの辺3aに剛性と
重量とが同一のマグネット56,64を一個ずつ装着し
ているので、これらのマグネット56,64により振動
子1の振動特性の対称性が確保されている。このため、
振動子1は、同形縮退する二つの振動モードが維持され
ているので、良好に楕円振動することができる。
重量とが同一のマグネット56,64を一個ずつ装着し
ているので、これらのマグネット56,64により振動
子1の振動特性の対称性が確保されている。このため、
振動子1は、同形縮退する二つの振動モードが維持され
ているので、良好に楕円振動することができる。
【0068】マグネット56,64は、硬化後も弾性を
有する接着剤42で振動子1の圧電体4に装着されてい
るので、マグネット56,64の剛性が圧電体4の伸縮
を阻害することがなく、振動子1は良好に楕円振動する
ことができる。
有する接着剤42で振動子1の圧電体4に装着されてい
るので、マグネット56,64の剛性が圧電体4の伸縮
を阻害することがなく、振動子1は良好に楕円振動する
ことができる。
【0069】なお、本実施例の振動アクチュエータ63
では、振動子1の三辺にマグネット64をダミー部材と
して装着することを示したが、ダミー部材としては、圧
接手段57のマグネット56と剛性及び重量が同じであ
れば、マグネット64である必要はない。
では、振動子1の三辺にマグネット64をダミー部材と
して装着することを示したが、ダミー部材としては、圧
接手段57のマグネット56と剛性及び重量が同じであ
れば、マグネット64である必要はない。
【0070】つぎに、本発明の第七の実施例を図7に基
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
65では、振動子1のレール22に圧接される二つの角
部3bの下面に、二個のマグネット66が一個ずつ固定
されている。このマグネット66は、平板状に形成され
ており、角部3bの下面から左右に突出している。
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
65では、振動子1のレール22に圧接される二つの角
部3bの下面に、二個のマグネット66が一個ずつ固定
されている。このマグネット66は、平板状に形成され
ており、角部3bの下面から左右に突出している。
【0071】そして、レール22は鉄等の磁性体で形成
されており、このレール22と前記マグネット66とが
磁力で引き合うことで、振動子1をレール22に圧接す
る圧接手段67が形成されている。
されており、このレール22と前記マグネット66とが
磁力で引き合うことで、振動子1をレール22に圧接す
る圧接手段67が形成されている。
【0072】このような構成において、振動子1の楕円
振動して推力を発生する角部3bにマグネット66が固
定され、このマグネット66がレール22に磁力で直接
に密着するので、振動子1は高効率に自走する。圧接手
段67は、構造が簡易で小型であり、振動子1とは逆側
にレール22から突出することもないので、レール22
の支持も容易である。
振動して推力を発生する角部3bにマグネット66が固
定され、このマグネット66がレール22に磁力で直接
に密着するので、振動子1は高効率に自走する。圧接手
段67は、構造が簡易で小型であり、振動子1とは逆側
にレール22から突出することもないので、レール22
の支持も容易である。
【0073】なお、マグネット66は振動子1の角部3
bの下面に弾性材を介することなく固定されているが、
振動子1の楕円振動による角部3bの変形は微小なの
で、マグネット66の剛性が振動子1の振動を阻害する
ことはない。
bの下面に弾性材を介することなく固定されているが、
振動子1の楕円振動による角部3bの変形は微小なの
で、マグネット66の剛性が振動子1の振動を阻害する
ことはない。
【0074】つぎに、本発明の第八の実施例を図8に基
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
68では、振動子69のレール22に圧接される二つの
角部70が上下方向に小さく形成されており、これらの
角部70の下面に二個のマグネット71が一個ずつ固定
されている。本実施例の振動子69は、下部の角部70
の下面にマグネット71が装着された状態で、前述した
振動子1と略同形状となっており、重心が中央に位置し
ている。
づいて以下に説明する。本実施例の振動アクチュエータ
68では、振動子69のレール22に圧接される二つの
角部70が上下方向に小さく形成されており、これらの
角部70の下面に二個のマグネット71が一個ずつ固定
されている。本実施例の振動子69は、下部の角部70
の下面にマグネット71が装着された状態で、前述した
振動子1と略同形状となっており、重心が中央に位置し
ている。
【0075】そして、レール22は鉄等の磁性体で形成
されており、このレール22と前記マグネット71とが
磁力で引き合うことで、振動子69をレール22に圧接
する圧接手段72が形成されている。
されており、このレール22と前記マグネット71とが
磁力で引き合うことで、振動子69をレール22に圧接
する圧接手段72が形成されている。
【0076】このような構成において、振動子69の楕
円振動して推力を発生する角部70にマグネット71が
固定され、このマグネット71がレール22に磁力で直
接に密着するので、振動子69は高効率に自走する。圧
接手段72は、構造が簡易で小型であり、振動子69と
は逆側にレール22から突出することもないので、レー
ル22の支持も容易である。
円振動して推力を発生する角部70にマグネット71が
固定され、このマグネット71がレール22に磁力で直
接に密着するので、振動子69は高効率に自走する。圧
接手段72は、構造が簡易で小型であり、振動子69と
は逆側にレール22から突出することもないので、レー
ル22の支持も容易である。
【0077】しかも、マグネット71を装着する振動子
69の角部70が小さく形成されて全体の重心が振動子
69の中央に位置しているので、振動子69は振動特性
が四方向で対称となり、同形縮退する二つの振動モード
が維持されているので、良好に楕円振動することができ
る。
69の角部70が小さく形成されて全体の重心が振動子
69の中央に位置しているので、振動子69は振動特性
が四方向で対称となり、同形縮退する二つの振動モード
が維持されているので、良好に楕円振動することができ
る。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、中央部に空間部
を有する扁平な四角形形状の弾性体の四辺の凹部に圧電
体を固着した振動子を設け、この振動子をスライド自在
に保持するレールを設け、このレールに振動子の一辺を
磁力で圧接させる圧接手段を設けたことにより、圧接手
段が振動子とは逆側からレールを保持する必要がないの
で、圧接手段を簡易な構造で小型に形成することがで
き、圧接手段が振動子とは逆側にレールから突出するこ
ともないので、レールの支持も簡易である。
を有する扁平な四角形形状の弾性体の四辺の凹部に圧電
体を固着した振動子を設け、この振動子をスライド自在
に保持するレールを設け、このレールに振動子の一辺を
磁力で圧接させる圧接手段を設けたことにより、圧接手
段が振動子とは逆側からレールを保持する必要がないの
で、圧接手段を簡易な構造で小型に形成することがで
き、圧接手段が振動子とは逆側にレールから突出するこ
ともないので、レールの支持も簡易である。
【0079】請求項2記載の発明は、圧接手段が、振動
子に設けたマグネットと、磁性体で形成したレールとよ
りなることにより、簡易な構造で小型の圧接手段を形成
することができる。
子に設けたマグネットと、磁性体で形成したレールとよ
りなることにより、簡易な構造で小型の圧接手段を形成
することができる。
【0080】請求項3記載の発明は、圧接手段が、磁性
体で形成した振動子と、レールに設けたマグネットとよ
りなることにより、簡易な構造で小型の圧接手段を形成
することができる。
体で形成した振動子と、レールに設けたマグネットとよ
りなることにより、簡易な構造で小型の圧接手段を形成
することができる。
【0081】請求項4記載の発明は、マグネットを振動
子のレールに圧接される一辺の圧電体上に弾性材で装着
したことにより、簡易な構造で小型の圧接手段を形成す
ることができ、しかも、マグネットの剛性が圧電体の振
動を阻害することを弾性材の弾性で防止することができ
る。
子のレールに圧接される一辺の圧電体上に弾性材で装着
したことにより、簡易な構造で小型の圧接手段を形成す
ることができ、しかも、マグネットの剛性が圧電体の振
動を阻害することを弾性材の弾性で防止することができ
る。
【0082】請求項5記載の発明は、マグネットと重量
及び剛性が同じダミー部材を振動子のレールに圧接され
ない三辺の圧電体上に弾性材で装着したことにより、振
動子の振動特性の対称性を確保して励振する二つの振動
モードの共振周波数を良好に一致させることができるの
で、振動子を良好に楕円振動させて高効率に自走させる
ことができ、さらに、ダミー部材の剛性が圧電体の振動
を阻害することを弾性材の弾性で防止することができ
る。
及び剛性が同じダミー部材を振動子のレールに圧接され
ない三辺の圧電体上に弾性材で装着したことにより、振
動子の振動特性の対称性を確保して励振する二つの振動
モードの共振周波数を良好に一致させることができるの
で、振動子を良好に楕円振動させて高効率に自走させる
ことができ、さらに、ダミー部材の剛性が圧電体の振動
を阻害することを弾性材の弾性で防止することができ
る。
【0083】請求項6記載の発明は、二個のマグネット
を振動子のレールに圧接される一辺の両側の角部に一個
ずつ装着したことにより、簡易な構造で小型の圧接手段
を形成することができ、しかも、マグネットをレールに
直接に密着させて圧接手段の圧力と振動子の推力とを高
効率に発生させることもできる。
を振動子のレールに圧接される一辺の両側の角部に一個
ずつ装着したことにより、簡易な構造で小型の圧接手段
を形成することができ、しかも、マグネットをレールに
直接に密着させて圧接手段の圧力と振動子の推力とを高
効率に発生させることもできる。
【0084】請求項7記載の発明は、マグネットを装着
する振動子の角部を小さく形成して全体の重心を振動子
の中央に位置させたことにより、振動子の振動特性の対
称性を確保して励振する二つの振動モードの共振周波数
を良好に一致させることができるので、振動子を良好に
楕円振動させて高効率に自走させることができる。
する振動子の角部を小さく形成して全体の重心を振動子
の中央に位置させたことにより、振動子の振動特性の対
称性を確保して励振する二つの振動モードの共振周波数
を良好に一致させることができるので、振動子を良好に
楕円振動させて高効率に自走させることができる。
【0085】請求項8記載の発明は、振動子を空間部の
貫通方向で支持するガイド機構を設けたことにより、振
動子のヨーイングを防止することができる。
貫通方向で支持するガイド機構を設けたことにより、振
動子のヨーイングを防止することができる。
【図1】本発明の第一の実施例の振動アクチュエータを
示し、(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
示し、(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
【図2】第二の実施例の振動アクチュエータを示し、
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
【図3】第三の実施例の振動アクチュエータを示し、
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
【図4】第四の実施例の振動アクチュエータを示し、
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
【図5】第五の実施例の振動アクチュエータを示し、
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
【図6】第六の実施例の振動アクチュエータを示し、
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
【図7】第七の実施例の振動アクチュエータを示し、
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
【図8】第八の実施例の振動アクチュエータを示し、
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
(a)は縦断正面図、(b)は側面図である。
【図9】本出願人が出願した先願の振動子を示す正面図
である。
である。
【図10】振動子の振動モードを示す正面図である。
【図11】振動アクチュエータの第一の例を示し、
(a)は正面図、(b)は縦断側面図である。
(a)は正面図、(b)は縦断側面図である。
【図12】振動アクチュエータの第二の例を示す正面図
である。
である。
1,69 振
動子 2 空
間部 3 弾
性体 3,22,59 磁
性体 3a 辺 3b,70 角
部 4 圧
電体 7 凹
部 22,50,59 レ
ール 41,46,49,55,58,63,65,68 振
動アクチュエータ 42 弾
性材 43,47,53,56,64,66,71 マ
グネット 44,48,54,57,67,72 圧
接手段 45,60 ガ
イド機構
動子 2 空
間部 3 弾
性体 3,22,59 磁
性体 3a 辺 3b,70 角
部 4 圧
電体 7 凹
部 22,50,59 レ
ール 41,46,49,55,58,63,65,68 振
動アクチュエータ 42 弾
性材 43,47,53,56,64,66,71 マ
グネット 44,48,54,57,67,72 圧
接手段 45,60 ガ
イド機構
Claims (8)
- 【請求項1】 中央部に空間部を有する扁平な四角形形
状の弾性体の四辺の凹部に圧電体を固着した振動子と、
この振動子をスライド自在に保持するレールと、このレ
ールに前記振動子の一辺を磁力で圧接させる圧接手段と
を含むことを特徴とする振動アクチュエータ。 - 【請求項2】 圧接手段が、振動子に設けたマグネット
と、磁性体で形成したレールとよりなることを特徴とす
る請求項1記載の振動アクチュエータ。 - 【請求項3】 圧接手段が、磁性体で形成した振動子
と、レールに設けたマグネットとよりなることを特徴と
する請求項1記載の振動アクチュエータ。 - 【請求項4】 マグネットを振動子のレールに圧接され
る一辺の圧電体上に弾性材で装着したことを特徴とする
請求項2記載の振動アクチュエータ。 - 【請求項5】 マグネットと重量及び剛性が同じダミー
部材を振動子のレールに圧接されない三辺の圧電体上に
弾性材で装着したことを特徴とする請求項4記載の振動
アクチュエータ。 - 【請求項6】 二個のマグネットを振動子のレールに圧
接される一辺の両側の角部に一個ずつ装着したことを特
徴とする請求項2記載の振動アクチュエータ。 - 【請求項7】 マグネットを装着する振動子の角部を小
さく形成して全体の重心を前記振動子の中央に位置させ
たことを特徴とする請求項6記載の振動アクチュエー
タ。 - 【請求項8】 振動子を空間部の貫通方向で支持するガ
イド機構を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,
4,5,6又は7記載の振動アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222781A JPH0898565A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 振動アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222781A JPH0898565A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 振動アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0898565A true JPH0898565A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16787798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6222781A Pending JPH0898565A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 振動アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0898565A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012016107A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Canon Inc | 振動型駆動装置 |
JP2012124994A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Canon Inc | 駆動装置、レンズ鏡筒及びレンズ鏡筒を有する光学機器 |
US9564837B2 (en) | 2010-05-11 | 2017-02-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Vibration wave actuator |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP6222781A patent/JPH0898565A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9564837B2 (en) | 2010-05-11 | 2017-02-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Vibration wave actuator |
JP2012016107A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Canon Inc | 振動型駆動装置 |
JP2012124994A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Canon Inc | 駆動装置、レンズ鏡筒及びレンズ鏡筒を有する光学機器 |
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