JP2005045986A - 永久磁石回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐遠心力は十分に確保しつつ、トルクリップルを低減することができる永久磁石回転電機を提供する。
【解決手段】q軸外周部22の外周端側とd軸外周部23の外周端側とを連結する第1ブリッジ24と、第1ブリッジ24の内側にブリッジ間空隙H2を介して配設されq軸外周部22の内周部21側とd軸外周部23とを連結する第2ブリッジ25と、内周部21とd軸外周部23とを連結する第3ブリッジ26とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石回転電機に関するものである。
従来、永久磁石回転電機は、磁束短絡防止のために、永久磁石の周方向の両端側に空隙を形成したものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。さらに、永久磁石により生じる遠心力を引っ張り力により支えるために、回転子コアのうち永久磁石の外周側の部分(d軸外周部)と回転子コアのうち他の部分とを接続するブリッジを回転子コアの周方向に対して傾けて形成している(例えば、特許文献1の図8参照)。
特開平10−126985号公報 特開平11−206051号公報
しかし、特許文献1に開示された永久磁石回転電機は、ブリッジを形成するために、回転子コアの外周形状に切欠が形成されている。この切欠が形成されているために、トルクリップルが増大するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、耐遠心力は十分に確保しつつ、トルクリップルを低減することができる永久磁石回転電機を提供することを目的とする。
そこで、請求項1に記載の永久磁石回転電機は、固定子と、回転子と、回転軸とを備える。ここで、固定子は、巻線が巻回された部分である。回転子は、前記固定子の内側に配設された略中空円筒形状からなると共に、内部側に複数の永久磁石嵌挿孔を形成した回転子コアと、該回転子コアの該永久磁石嵌挿孔に嵌挿された複数の永久磁石とを有する部分である。回転軸は、前記回転子の中央軸穴に嵌合された軸である。
そして、該永久磁石回転電機の特徴的な構成の一つは、回転子コアが、回転子コア主部と、d軸外周部と、第1ブリッジと、第2ブリッジとからなることである。ここで、回転子コア主部は、内周部とq軸外周部とから構成される。内周部とは、前記回転軸に嵌合する略中空円筒形状からなる部分である。q軸外周部とは、前記回転子の磁極方向に延びるd軸方向から電気角90度ずれている磁極間方向であるq軸方向であって前記内周部の外周側に配設された部分である。d軸外周部は、前記d軸方向であって前記内周部の外周側に前記永久磁石挿入孔を介して配設された部分である。すなわち、d軸外周部は、永久磁石の外周側に配設された部分である。第1ブリッジは、前記q軸外周部の外周端側と前記d軸外周部の外周端側とを連結するブリッジである。第2ブリッジは、前記第1ブリッジの内側にブリッジ間空隙を介して配設され前記q軸外周部の前記内周部側と前記d軸外周部とを連結するブリッジである。
そして、もう一つの特徴的な構成は、永久磁石が、前記回転子コア主部と前記d軸外周部と前記第2ブリッジとにより形成された前記永久磁石挿入孔に、前記回転子の周方向の両端側に磁石端側空隙を形成して嵌挿されたことである。
ここで、永久磁石回転電機は、上述したように、d軸外周部には永久磁石により生じる遠心力もかかる。しかし、回転子コアが、第2ブリッジを有することにより、d軸外周部に発生する遠心力と永久磁石による遠心力を引っ張り力により支えることができるため、耐遠心力を向上することができる。さらに、従来、外周側に切欠を形成していたことによりトルクリップルが増大する問題に対しては、回転子コアが第1ブリッジを有することにより解決することができる。これは、第1ブリッジにより、外周側に切欠を形成することなく、q軸外周部の外周端側とd軸外周部の外周端側とを連結させていることによるものである。この第1ブリッジは、回転子の外周側の円形状の一部をなすようにすると、より好ましい。つまり、回転子の外周側の形状は、d軸外周部とq軸外周部と第1ブリッジとにより、円形状を形成する。
なお、第1ブリッジと第2ブリッジとを一体にしていないのは、短絡磁束を低減するためである。これは、磁束が通過する断面積が小さいほど、短絡磁束は少ないからである。さらに、永久磁石の回転子の周方向の両端側には、磁石端側空隙を形成していることにより、磁束の短絡を抑制している。これは、磁束が永久磁石に近い位置を通過するほど、短絡磁束は大きくなることによるものである。これらにより、短絡磁束を低減することにより、永久磁石回転電機の性能を向上することができる。
また、請求項2に記載の永久磁石回転電機は、前記回転子コアは、さらに、前記内周部と前記d軸外周部とを連結する第3ブリッジを備えている。そして、前記永久磁石は、第1永久磁石と、第2永久磁石とからなる。ここで、第1永久磁石は、前記回転子コア主部と前記d軸外周部と一の前記第2ブリッジとにより形成された第1永久磁石挿入孔に、一の前記第2ブリッジ側に第1磁石端側空隙を形成して嵌挿された永久磁石である。第2永久磁石は、前記回転子コア主部と前記d軸外周部と他の前記第2ブリッジとにより形成された第2永久磁石挿入孔に、他の前記第2ブリッジ側に第2磁石端側空隙を形成して嵌挿された永久磁石である。
つまり、d軸外周部と回転子コア主部とは、第1ブリッジと第2ブリッジと第3ブリッジとにより連結されている。そして、第3ブリッジを有することにより、より引っ張り力によりd軸外周部を支持することができるので、耐遠心力を向上させることができる。一方、第3ブリッジを有することにより、第3ブリッジを通過する短絡磁束が発生して回転電機の性能を低下させることになる。しかし、第3ブリッジは第1ブリッジ及び第2ブリッジに比べて、大きな耐遠心力を有するので、第1ブリッジと第2ブリッジと第3ブリッジの全体として、磁束が通過する断面積を小さくすることができることにより、全体としては短絡磁束は増大しない。
また、請求項3に記載の永久磁石回転電機は、前記第3ブリッジが、前記d軸方向に略平行な方向に形成されたことを特徴とする。これにより、第3ブリッジによる耐遠心力をより向上させることができる。つまり、第3ブリッジの断面積を小さくした場合であっても、十分な耐遠心力を得ることができ、その結果短絡磁束を低減することができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態における永久磁石回転電機について図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態における8極の永久磁石回転電機の回転子の軸方向部分断面図を示す。なお、図1は、インナーロータ型回転電機の回転子を示す。
永久磁石回転電機は、固定子(図示せず)と、回転子1と、回転軸(図示せず)とから構成される。固定子は、固定子鉄心に巻線が巻回されている。回転子1は、略中空円筒形状からなり、固定子の内側に固定子に対して相対回転可能に配設されている。さらに、回転子1は、内部側に複数の永久磁石が埋設されている。回転軸は、回転子の中央軸穴に嵌合されている。
次に、回転子1について詳述する。図1に示すように、回転子1は、回転子コア2と、永久磁石M(M1及びM2)とから構成される。回転子コア2は、略円盤形状の電磁鋼板が複数積層されている。そして、この回転子コア2は、内周部(回転子コア主部)21と、q軸外周部(回転子コア主部)22と、d軸外周部23と、第1ブリッジ24と、第2ブリッジ25と、第3ブリッジ26とから構成される。
内周部21は、回転子コア2のうち径方向のほぼ中央付近から内周側に位置する略中空円筒形状部分である。そして、この内周部21の内側には回転軸が嵌合している。q軸外周部22は、回転子コア2のうち径方向のほぼ中央付近から外周側に位置する部分で、その外周側部分のうちq軸方向に位置する部分である。すなわち、q軸外周部22は、内周部21の外周側であって、回転子1に埋設された隣接する永久磁石の間(磁極間)に位置する部分となる。ここで、内周部21とq軸外周部22は、回転子コア2の大部分を占める部分であって、これらを合わせて回転子コア主部27という。そして、内周部21とq軸外周部22は、上述では、回転子コア2の径方向のほぼ中央付近から内周側と外周側とで分離しているが、厳密な意味で分離しているものではなく、実質的には一体的に形成されているものであるので、回転子コア2の径方向のほぼ中央付近に限られず、回転子コア2の径方向の何れの位置にて分離してもよい。
d軸外周部23は、回転子コア2のうち径方向のほぼ中央付近から外周側に位置する部分で、その外周側部分のうちd軸方向に位置する部分である。さらに、このd軸外周部23は、内周部21との間に、永久磁石嵌挿孔H1を介して位置している。すなわち、d軸外周部23は、d軸方向であって、内周部21の外周側に永久磁石嵌挿孔H1を介して位置する部分となる。ここで、d軸とは、回転子の磁極方向に延びる方向である。q軸とは、d軸方向から電気角90度ずれている磁極間方向である。
第1ブリッジ24は、q軸外周部22の外周端側とd軸外周部の外周端側とを連結している。すなわち、回転子コア2の外周端側の形状は、q軸外周部22と、d軸外周部23と、第1ブリッジ24とにより形成している。そして、この回転子コア2の外周端側の形状は、ほぼ円筒形状をなすように形成している。つまり、q軸外周部22の外周端側と、d軸外周部23の外周端側と、第1ブリッジ24の外周端側とは、滑らかに円弧を描くように形成している。従って、第1ブリッジ24は、回転子コア2の径方向にほぼ直交する方向に形成されている。
第2ブリッジ25は、第1ブリッジ24の内側にブリッジ間空隙H2を介して配設されており、q軸外周部22の内周部側とd軸外周部とを連結している。従って、第2ブリッジ25は、d軸外周部23側に位置する一端側がq軸外周部22側に位置する他端側に比べて、回転子コア2の径方向の外側に位置している。 第3ブリッジ26は、内周部21の外周側とd軸外周部23とを連結している。この第3ブリッジ26は、d軸方向とほぼ一致する位置に位置している。すなわち、第3ブリッジ26は、回転子1の径方向にほぼ一致する方向、さらに言い換えると、永久磁石による遠心力の働く方向に形成されている。
ここで、永久磁石嵌挿孔H1は、回転子コア主部27と、d軸外周部23と、第2ブリッジ25とにより形成されている。この永久磁石嵌挿孔H1の長手方向は、d軸方向に直交する方向と略一致している。ただし、第1実施形態における回転子1は第3ブリッジ26を有するので、永久磁石嵌挿孔H1は、左側永久磁石嵌挿孔H11と右側永久磁石嵌挿孔H12とからなる。具体的には、左側永久磁石嵌挿孔(第1永久磁石嵌挿孔)H11は、回転子コア主部27と、d軸外周部23と、左側の第2ブリッジ25と、第3ブリッジ26とから形成されている。右側永久磁石嵌挿孔(第2永久磁石嵌挿孔)H12は、回転子コア主部27と、d軸外周部23と、右側の第2ブリッジ25と、第3ブリッジ26とから形成されている。また、ブリッジ間空隙H2は、およそ、q軸外周部22と、d軸外周部23と、第1ブリッジ24と、第2ブリッジ25とにより形成されている。
永久磁石M(図1においては、M1及びM2)は、隣接する永久磁石嵌挿孔H1に、N極とS極とが交互になるように嵌挿される。この永久磁石Mは、左側永久磁石(第1永久磁石)M1と右側永久磁石(第2永久磁石)M2とからなる。そして、左側永久磁石M1は、左側永久磁石嵌挿孔H11に嵌挿され、右側永久磁石M2は、右側永久磁石嵌挿孔H12に嵌挿されている。すなわち、一の永久磁石嵌挿孔H1における左側永久磁石嵌挿孔H11に嵌挿される左側永久磁石M1と一の永久磁石嵌挿孔H1における右側永久磁石嵌挿孔H12に嵌挿される右側永久磁石M2は、磁極方向が同一となる。
そして、左側永久磁石M1は、左側永久磁石嵌挿孔H11のうち回転子1の周方向であって左側の第2ブリッジ25側に左側磁石端側空隙(第1磁石端側空隙)H112を形成して嵌挿される。すなわち、左側永久磁石M1は、左側永久磁石嵌挿孔H11のうち左側磁石端側空隙H112を除いた部分である左側永久磁石嵌挿孔H111に嵌挿される。つまり、左側永久磁石嵌挿孔H11のうち第3ブリッジ26寄りに嵌挿される。そして、左側永久磁石M1は、内周部21の外周側、d軸外周部23の内周側、及び第3ブリッジ26と接合もしくは左側磁石端側空隙H112に非磁性材料を挿入することにより固定されている。
右側永久磁石M2は、右側永久磁石嵌挿孔H12のうち回転子1の周方向であって右側の第2ブリッジ25側に右側磁石端側空隙(第2磁石端側空隙)H12を形成して嵌挿される。すなわち、右側永久磁石M2は、右側永久磁石嵌挿孔H12のうち右側磁石端側空隙H122を除いた部分である右側永久磁石嵌挿孔H121に嵌挿される。つまり、右側永久磁石嵌挿孔H12のうち第3ブリッジ26寄りに嵌挿される。そして、右側永久磁石M2は、内周部21の外周側、d軸外周部23の内周側、及び第3ブリッジ26と接合もしくは右側磁石端側空隙H122に非磁性材料を挿入することにより固定されている。
(耐遠心力について)
上述のように構成された永久磁石回転電機の回転子1の耐遠心力について説明する。回転子1が回転することにより永久磁石Mにより大きな遠心力が生じる。この遠心力は、永久磁石Mの外周側に配設されているd軸外周部23にかかる。従って、d軸外周部23は、q軸外周部23に発生する遠心力と永久磁石Mにより生じる遠心力により、回転子コア主部27から離れようとする。
ここで、第1実施形態における永久磁石回転電機の回転子1におけるd軸外周部23は、第1ブリッジ24と第2ブリッジ25と第3ブリッジ26とにより、回転子コア主部27と連結されている。すなわち、d軸外周部23は、第1ブリッジ24及び第2ブリッジ25及び第3ブリッジ26により支持されている。
そして、第1ブリッジ24は、回転子コア2の径方向すなわち遠心力方向にほぼ直交する方向に形成されているので、いわゆるせん断力のみにより支持することになり、あまり大きな支持力を発揮することができない。しかし、第2ブリッジ25は、d軸外周部23側に位置する一端側がq軸外周部22側に位置する他端側に比べて、回転子コア2の径方向の外側に位置している。すなわち、d軸外周部23にかかる遠心力方向のいわゆる引っ張り力により支持することができる。さらに、第3ブリッジ26は、回転子1の径方向にほぼ一致する方向、すなわち、永久磁石Mによる遠心力の働く方向に形成されている。従って、第3ブリッジ26は、d軸外周部23にかかる遠心力方向のいわゆる引っ張り力により支持することができる。従って、第1ブリッジ24及び第2ブリッジ25及び第3ブリッジ26を有することにより、耐遠心力を向上させることができる。
(トルクリップルについて)
第1ブリッジ24を有する場合と第1ブリッジ24を有しない場合のトルクリップルについて図2を参照して説明する。図2は、回転子1の回転角θが電気角0〜π/3[rad]の間に対する永久磁石回転電機のトルクT[N.m]について示す。そして、図2の細線が、第1ブリッジ24を有する場合、すなわち、図1に示す回転子1の場合である。図2の太線が、第1ブリッジ24を有しない場合、すなわち、図1に示す回転子1の第1ブリッジ24部分のみを取り除いた回転子の場合である。
図2に示すように、第1ブリッジ24を有する回転子1の場合のトルクリップルはT1となり、第1ブリッジ24を有しない回転子の場合のトルクリップルはT2となる。そして、第1ブリッジ24を有する場合のトルクリップルT1は、第1ブリッジ24を有しない場合のトルクリップルT2より小さいことが分かる。つまり、第1ブリッジ24を設けることにより、トルクリップルを低減することができる。
(短絡磁束について)
次に、短絡磁束について図3及び図4を参照して説明する。図3は、短絡磁束について説明する図である。図4は、短絡磁束が通過する幅比に対する永久磁石回転電機のトルク性能比を示す図である。
短絡磁束は、永久磁石H1の外周側がN極の場合には、図3の矢印にて示す方向に発生する。つまり、第1ブリッジ24を通過する短絡磁束は、第1ブリッジ24のd軸外周部23側から第1ブリッジ24のq軸外周部22側へ発生する。第2ブリッジ25を通過する短絡磁束は、第2ブリッジ25のd軸外周部23側から第2ブリッジ25のq軸外周部22側へ発生する。第3ブリッジ26を通過する短絡磁束は、第3ブリッジ26のd軸外周部23側から内周部21側へ発生する。
そして、短絡磁束が通過する第1ブリッジ24の幅をW1とし、短絡磁束が通過する第2ブリッジ25の幅をW2とし、短絡磁束が通過する第3ブリッジ26の幅をW3とする。すなわち、第1ブリッジ24の幅W1は、第1ブリッジ24を通過する短絡磁束の方向に対して略垂直方向の第1ブリッジ24の幅である。第2ブリッジ25の幅W2は、第2ブリッジ25を通過する短絡磁束の方向に対して略垂直方向の第2ブリッジ25の幅である。第3ブリッジ26の幅W3は、第3ブリッジ26を通過する短絡磁束の方向に対して略垂直方向の第3ブリッジ26の幅である。従って、図3における短絡磁束の通過幅Wは、第1ブリッジ24の幅W1の2倍と、第2ブリッジ25の幅W2の2倍と、第3ブリッジ26の幅の和である。
次に、図4に示すように、短絡磁束が通過する幅Wが大きくなるほど、永久磁石回転電機のトルク性能は低下する。例えば、短絡磁束が通過する幅Wの比が2倍になるとトルク性能は約0.96倍となる。従って、例えば、第1ブリッジ24と第2ブリッジ25とを一体にすると、短絡磁束が通過する幅Wが大きくなる分、トルク性能が低下することになる。このようにトルク性能を低下させないようにするために、第1ブリッジ24と第2ブリッジ25を分割して設けている。さらに、大きな引っ張り力を確保することができる第3ブリッジ26を設けることにより、第1ブリッジ24幅W1及び第2ブリッジ25の幅W2を小さくすることができる。その結果、全体としては、短絡磁束が通過する幅Wを小さくすることができて、トルク性能の低下を低減することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態における永久磁石回転電機について図面を参照して説明する。図5は、第2実施形態における8極の永久磁石回転電機の回転子の軸方向部分断面図を示す。なお、図5は、インナーロータ型回転電機の回転子を示す。また、第1実施形態における回転子1と同一箇所は、同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態における回転子11は、回転子コア12と、永久磁石Mとから構成される。そして、回転子コア12は、略円盤形状の電磁鋼板が複数積層されている。そして、この回転子コア2は、内周部(回転子コア主部)21と、q軸外周部(回転子コア主部)22と、d軸外周部23と、第1ブリッジ24と、第2ブリッジ25とから構成される。すなわち、第2実施形態における回転子コア12は、第1実施形態における回転子コア2の第3ブリッジ26を有しない。そして、永久磁石嵌挿孔H3は、回転子コア主部27と、d軸外周部23と、両側の第2ブリッジ25とにより形成されている。この永久磁石嵌挿孔H3の長手方向は、d軸方向に直交する方向と略一致している。
永久磁石Mは、隣接する永久磁石嵌挿孔H3に、N極とS極とが交互になるように嵌挿される。さらに、永久磁石Mは、永久磁石嵌挿孔H3のうち回転子1の周方向の両端側に磁石端側空隙H32,H33を形成して嵌挿される。つまり、永久磁石嵌挿孔H3のうち磁石端側空隙H32,H33を除いた部分のほぼ中央の空隙H31に永久磁石Mが嵌挿される。また、永久磁石Mは、内周部21の外周側及びd軸外周部23の内周側と接合することにより固定されている。
そして、第1実施形態における第3ブリッジ26を有しない場合であっても、第2ブリッジ25を有することにより、d軸外周部23を引っ張り力により支持することができるので、耐遠心力は向上させることができる。また、第1ブリッジ24を有することにより、上述したように、トルクリップルを低減させることができる。さらに、第3ブリッジ26を有しないため、短絡磁束によるトルク性能が低下することもない。
第1実施形態における永久磁石回転電機の回転子の軸方向部分断面図である。 トルクリップルについて説明する図である。 短絡磁束について説明する図である。 短絡磁束に対するトルク性能について説明する図である。 第2実施形態における永久磁石回転電機の回転子の軸方向部分断面図である。
符号の説明
1,11 ・・・ 回転子
2,12 ・・・ 回転子コア
21 ・・・ 内周部
22 ・・・ q軸外周部
23 ・・・ d軸外周部
24 ・・・ 第1ブリッジ
25 ・・・ 第2ブリッジ
26 ・・・ 第3ブリッジ
27 ・・・ 回転子コア主部
H1 ・・・ 永久磁石嵌挿孔
H2 ・・・ ブリッジ間空隙
H11 ・・・ 左側永久磁石嵌挿孔(第1永久磁石嵌挿孔)
H12 ・・・ 右側永久磁石嵌挿孔(第2永久磁石嵌挿孔)
H112 ・・・ 左側磁石端側空隙(第1磁石端側空隙)
H122 ・・・ 右側磁石端側空隙(第2磁石端側空隙)
H32,H33 ・・・ 磁石端側空隙
M,M1,M2 ・・・ 永久磁石

Claims (3)

  1. 巻線が巻回された固定子と、
    前記固定子の内側に配設された略中空円筒形状からなると共に内部側に複数の永久磁石嵌挿孔を形成した回転子コアと該回転子コアの該永久磁石嵌挿孔に嵌挿された複数の永久磁石とを有する回転子と、
    前記回転子の中央軸穴に嵌合された回転軸と、
    を備えた永久磁石回転電機において、
    前記回転子コアは、
    前記回転軸に嵌合する略中空円筒形状からなる内周部と前記回転子の磁極方向に延びるd軸方向から電気角90度ずれている磁極間方向であるq軸方向であって前記内周部の外周側に配設されたq軸外周部とからなる回転子コア主部と、
    前記d軸方向であって前記内周部の外周側に前記永久磁石挿入孔を介して配設されたd軸外周部と、
    前記q軸外周部の外周端側と前記d軸外周部の外周端側とを連結する第1ブリッジと、
    前記第1ブリッジの内側にブリッジ間空隙を介して配設され前記q軸外周部の前記内周部側と前記d軸外周部とを連結する第2ブリッジとからなり、
    前記永久磁石は、
    前記回転子コア主部と前記d軸外周部と前記第2ブリッジとにより形成された前記永久磁石挿入孔に前記回転子の周方向の両端側に磁石端側空隙を形成して嵌挿されたことを特徴とする永久磁石回転電機。
  2. 前記回転子コアは、さらに、前記内周部と前記d軸外周部とを連結する第3ブリッジを備え、
    前記永久磁石は、
    前記回転子コア主部と前記d軸外周部と一の前記第2ブリッジとにより形成された第1永久磁石挿入孔に一の前記第2ブリッジ側に第1磁石端側空隙を形成して嵌挿された第1永久磁石と、
    前記回転子コア主部と前記d軸外周部と他の前記第2ブリッジとにより形成された第2永久磁石挿入孔に他の前記第2ブリッジ側に第2磁石端側空隙を形成して嵌挿された第2永久磁石とからなることを特徴とする請求項1記載の永久磁石回転電機。
  3. 前記第3ブリッジは、前記d軸方向に略平行な方向に形成されたことを特徴とする請求項2記載の永久磁石回転電機。
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