JP6839376B1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

トルク/誘起電圧比率向上とトルクリップル抑制を両立させることができる回転電機を提供することを目的とする。固定子(1)と、複数の孔部(22)が形成された回転子コア(21)、回転子コア(21)の外周面に設けられる空隙拡大部(25)、かつ、複数の孔部(22)に配置される磁石のうちの一部であって1磁極の磁極を構成する磁石群(23)を複数有し、固定子(1)の径内側に空隙を介して設けられる回転子(2)と、を備え、磁石群(23)を構成する磁石のうち、磁極中心線上の磁石の磁極中心線に直行する幅を磁石幅Wmagとし、空隙拡大部(25)の磁極中心線に直行する幅を空隙拡大部幅WAとし、磁極中心線から回転子(1)の回転方向または反回転方向に電気角で90度ずれた軸線がとおる回転子コア(21)の磁極中心線に直行する幅を最小幅WBとしたとき、空隙拡大部幅WA>磁石幅Wmag>最小幅WBの関係を満たす回転電機。

Description

本開示は、埋込磁石型回転子を備えた回転電機に関するものである。
特許文献1には、磁石埋込式回転電機が記載されている。この磁石埋込式回転電機のロータコアは、周方向に複数の磁極領域を有するとともに、q軸磁路に沿って延びるフラックスバリアを各磁極領域に有している。フラックスバリアの内壁は、径方向外側壁面と径方向内側壁面とを有し、径方向内側壁面がq軸磁路に沿った位置より隣の磁極領域へ向かって広がっている。
国際公開第2016/147945号
上記の磁石埋込式回転電機はd軸インダクタンス抑制とq軸インダクタンス維持を実現する構成によりリラクタンストルクを増加させることができるが、d軸インダクタンス抑制に伴う磁石磁束のq軸漏磁束が増大し、トルクリップル特性が低下するという課題があった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、トルク/誘起電圧比率向上とトルクリップル抑制を両立させることができる回転電機を提供することを目的とする。
本開示にかかる回転電機は、固定子と、複数の孔部が形成された回転子コア、回転子コアの外周面に設けられる空隙拡大部、を有するとともに、複数の孔部に配置される磁石のうちの一部であって1磁極の磁極を構成する磁石群を複数有し、固定子の径内側に空隙を介して設けられる回転子と、を備え、磁石群を構成する磁石のうち、1磁極の磁極中心の線である磁極中心線にある磁石の磁極中心線に直する幅を磁石幅Wmagとし、空隙拡大部の磁極中心線に直する幅を空隙拡大部幅WAとし、磁極中心線から回転子の回転方向または反回転方向に電気角で90度ずれた線である軸線がとおる回転子コアの線に直する幅を最小幅WBとしたとき、空隙拡大部幅WA>磁石幅Wmag>最小幅WBの関係を満たし、最小幅WBは、磁石幅Wmagの半分よりも小さく、回転子コアは、磁極中心線上の磁石よりも径外側であって、空隙拡大部よりも径内側に空洞または非磁性材料を設けて形成されるスリットを有し、空隙拡大部の周方向範囲は、スリットの周方向幅より小さく形成され、スリットの周方向幅は、磁石幅Wmagよりも大きく形成されるものである。
また、固定子と、複数の孔部が形成された回転子コア、回転子コアの外周面に設けられる空隙拡大部、を有するとともに、複数の孔部に配置される磁石のうちの一部であって1磁極の磁極を構成する磁石群を複数有し、固定子の径内側に空隙を介して設けられる回転子と、
を備え、磁石群を構成する磁石のうち、1磁極の磁極中心の線である磁極中心線にある磁石の磁極中心線に直交する幅を磁石幅Wmagとし、空隙拡大部の磁極中心線に直交する幅を空隙拡大部幅WAとし、孔部は、磁石が配置される磁石挿入部と磁石挿入部以外の開口部とを有し、磁極中心線から回転子の回転方向または反回転方向に電気角で90度ずれた線である軸線がとおる回転子コアの軸線に直交する回転子コアの幅のうちの軸線を介して隣接する一方の磁石挿入部の軸線に最も近い端点と、軸線を介して隣接する他方の磁石挿入部の軸線に最も近い端点と、の間の回転子コアの幅を最小幅WBとしたとき、空隙拡大部幅WA>磁石幅Wmag>最小幅WBの関係を満たし、軸線を介して隣接する一方の磁石挿入部の端点うち、回転子コアの径内側の端点と、軸線を介して隣接する他方の磁石挿入部の端点のうち、回転子コアの径内側の端点との間の回転子コアの幅を最大幅WCとしたとき、空隙拡大部幅WA>磁石幅Wmag>最大幅WC>最小幅WBの関係を満たし、回転子コアは、磁極中心線上の磁石よりも径外側であって、空隙拡大部よりも径内側に空洞または非磁性材料を設けて形成されるスリットを有し、空隙拡大部の周方向範囲は、スリットの周方向幅より小さく形成され、スリットの周方向幅は、磁石幅Wmagよりも大きく形成されるものである。
また、複数の孔部が形成された回転子コア、回転子コアの外周面に設けられる空隙拡大部、を有するとともに、複数の孔部に配置される磁石のうちの一部であって1磁極の磁極
を構成する磁石群を複数有し、固定子の径内側に空隙を介して設けられる回転子と、回転子コア側に突出した複数の磁極歯を有する固定子と、を備え、磁石群を構成する磁石のうち、1磁極の磁極中心の線である磁極中心線にある磁石の磁極中心線に直交する幅を磁石幅Wmagとし、空隙拡大部の磁極中心線に直交する幅を空隙拡大部幅WAとし、磁極中心線から回転子の回転方向または反回転方向に電気角で90度ずれた線である軸線がとおる回転子コアの軸線に直交する回転子コアの幅のうち、軸線を介して隣接する一方の孔部と、軸線を介して隣接する他方の孔部と、の間の回転子コアの幅を最小幅WBとしたとき、空隙拡大部幅WA>磁石幅Wmag>最小幅WBの関係を満たし、最小幅WBは、隣接する磁極歯間の幅よりも大きく、回転子コアは、磁極中心線上の磁石よりも径外側であって、空隙拡大部よりも径内側に空洞または非磁性材料を設けて形成されるスリットを有し、空隙拡大部の周方向範囲は、スリットの周方向幅より小さく形成され、スリットの周方向幅は、磁石幅Wmagよりも大きく形成されるものである。
本開示の回転電機によれば、トルク/誘起電圧比率向上とトルクリップル抑制を両立させることができる。
本開示の実施の形態1に係る回転電機の外観図である。 本開示の実施の形態1に係る回転電機の固定子の外観図である。 本開示の実施の形態1に係る回転電機の回転子の外観図である。 本開示の実施の形態1に係る回転電機の軸端部品を除いた回転子の外観図である。 本開示の実施の形態1に係る回転電機の回転子を示す平面図である。 本開示の実施の形態1に係る回転電機の回転子の要部を示す断面図である。 本開示の実施の形態1に係る回転電機の回転子の要部を示す平面図である。 本開示の実施の形態1に係る回転電機の動作を示す回路図である。 本開示の実施の形態1における回転電機を鎖交する磁束の経路を示した磁束経路図である。 本開示の実施の形態1に係る回転電機のトルク/誘起電圧比率を示すグラフである。 本開示の実施の形態1における回転電機のトルク変動幅/平均トルクを示すグラフである。 本開示の実施の形態1に係る回転電機の回転子の変更例を示す平面図である。 本開示の実施の形態2に係る回転電機の回転子の要部を示す平面図である。 本開示の実施の形態2における回転電機を鎖交する磁束の経路を示した磁束経路図である。 本開示の実施の形態3に係る回転電機の回転子の要部を示す平面図である。 本開示の実施の形態4に係る回転電機の回転子の要部を示す断面図である。 本開示の実施の形態5に係る回転電機の回転子の要部を示す平面図である。 本開示の実施の形態6に係る回転電機の回転子の要部を示す平面図である。 本開示の実施の形態6に係る回転電機を鎖交する磁束の経路を示した磁束経路図である。
実施の形態1.
本開示の実施の形態1に係る回転電機について説明する。
図1は、本開示の実施の形態1に係る回転電機の外観図である。図2は本開示の実施の形態1に係る回転電機の固定子の外観図である。図3は、本開示の実施の形態1に係る回転電機の回転子の外観図である。本明細書においては説明に必要な構成を図示し、説明の便宜上リアブラケット、フロントブラケット、軸受等の一部の構成を省略している。回転軸の軸心と平行な方向を軸方向、回転軸の軸心を軸中心とする。回転軸の軸中心と直交する方向を径方向とし、径方向における外側を径外方向または径外側、径方向における内側を径内方向または径内側とする。回転軸を中心として回転する方向を周方向または回転方向、回転方向とは反対の方向を反回転方向とする。
本開示の実施の形態1の回転電機100は、フロント・リヤブラケットに固定された固定子1と、フロント・リヤブラケットに軸受を介して支持され、固定子1の径内側に回転自在に配設された回転子2を有している。また、回転子2の軸心位置に挿入されるシャフト3を有している。固定子1は、磁気的ギャップとなる空隙Gを介して回転子2の外周を囲むように設けられている。
図2に示すように、固定子1は、複数の磁極歯13を具備する固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻装される固定子巻線12と、を有している。
固定子巻線12は、回転子2の回転に伴い、後述する回転子2に設けられた磁石231からの磁束をうけ、誘起電圧を発生させる。
図3に示すように、回転子2は、軸心位置にシャフト3を配置するシャフト挿入孔をもうけた円筒状の回転子コア21を有する。シャフト挿入孔に配置されたシャフト3と回転子コア21とは固着されている。回転子コア21は、例えば、電磁鋼板の薄板を軸方向に積層、一体化して構成される。
本開示の実施の形態1における回転子2について図4から図6を用いてさらに説明する。
図4は、本開示の実施の形態1に係る回転電機の回転子の外観図である。説明の便宜上シャフト3、軸端部品は省略している。図5は、本開示の実施の形態1に係る回転電機を軸方向からみたときの平面図である。図6は、本開示の実施の形態1に係る回転電機の回転子の要部断面図である。図7は本開示の実施の形態1に係る回転電機を軸方向からみたときの要部平面図である。各図面が煩雑になるのを防ぐため図示した一部の構成の符号を省略している。
図4に示すように、回転子2の回転子コア21は、回転子コア21の軸方向に伸びた複数の孔部22と、スリット24と、回転子コア21の外周面に設けられる空隙拡大部25と、が形成され、複数の孔部22にはそれぞれ磁石231が埋設されている。複数の孔部22は、回転子コア21の軸方向に貫通している。また、各孔部22は、後述する磁石231の配設位置に合わせて回転子コア21に周方向に設けられる。
図5に示すように、各磁石231はそれぞれ長方形に形成されている。各磁石231は、長方形の一方の長辺から他方の長辺へ向かう方向、すなわち短辺と平行に着磁されている。具体的には、図5の矢印で示すように、固定子1に磁石の磁束が鎖交する経路を形成するN極磁極においては、磁石231の磁束が固定子1側に向かうように着磁されて配置される。また、固定子1から回転子2に向かう経路を形成するS極磁極においては、磁石231の磁束が回転子2の径内側に向かうように着磁されて配置される。このように着磁、配置することにより各磁石231が作り固定子1に鎖交する磁束を効果的に増大することができる。これにより回転電機100の所望の出力を実現するために必要な回転子2に配置される磁石231の磁石量を最小限の量で形成することが可能となる。
図6に示すように孔部22のそれぞれは、磁石231が埋設される磁石挿入部221と磁石231が埋設されない開口部222とで構成される。磁石挿入部221は埋設される磁石231の形状を縁取るように形成される。磁石挿入部221以外の開口部222は、磁石挿入部221の長手方向の両端に形成される。また、開口部222は空洞となっている。
また、複数の磁石231のうちの一部の磁石231によって1磁極構成するように配設された磁石群23が構成される。この磁石群23は、隣接して回転子コア21の周方向に複数配列される。1磁極を構成する磁石群23は3つの磁石231から構成され、3つの磁石231が回転子2の外周面側から軸中心に向かうふくらみを有する弧状を形成するように配置される。磁石群23を構成する磁石231のうちの1つは、磁石群23によって構成される磁極の中心である磁極中心上に位置する。すなわち、回転子コア21の軸中心から磁石群23によって構成される磁極中心をとおる線を磁極中心線(以下d軸ともいう)としたとき、磁極中心線(d軸)を周方向に跨いで配置される。磁石群23を構成する磁石231のうちd軸上に位置する磁石231を説明の便宜上磁石232とする。
図6に示すようにスリット24は、1磁極を構成する磁石群23のうち、磁極中心上に位置する磁石232よりも回転子2の径外側、かつ、1磁極を構成する磁石群23で囲まれた周方向範囲内の回転子コア21に設けられる。スリット24は、磁石群23が形成する弧状と同方向にふくらみを有した弧状に形成される。すなわちスリット24の周方向の両端部は、スリットの中央部よりも径外側の回転子コア21に形成される。
スリット24は、回転子コア21を軸方向に貫通しており、空洞となっている。また、上述の磁極中心線上を周方向に跨いで形成されている。このようにスリット24を設けることで、固定子1と回転子2との間の空隙Gの距離によらず、d軸をとおる磁束経路の磁気抵抗を高めることができる。すなわち、回転子2の磁束出力面である外周面の表面積を維持しながら、d軸の磁気抵抗を高める効果を両立することが可能となる。
空隙拡大部25は、スリット24と空隙Gとで囲まれた回転子コア21の外周面に設けられる。空隙拡大部25は回転子コア21の外周面から軸中心側に窪む弧状に設けられる。これにより、空隙拡大部25が形成される回転子コア21の外周面上の2つの各交点から回転子2の軸中心に向かって空隙の範囲が拡大される。また、空隙拡大部25の周方向範囲はスリット24の周方向幅より小さく形成される。
回転子コア21が有する、孔部22、スリット24、空隙拡大部25、磁石231、の関係について図7を用いて説明する。
図7に示すように、空隙拡大部25と回転子コア21の最外周との2つの交点をd軸に直するように結んだ回転方向の長さを空隙拡大部幅WAとする。また、1磁極を形成する磁石群23のうち、磁極中心線上に位置する磁石232の回転方向の両端点をd軸に直するように結んだ線の長さを磁石幅Wmagとする。そして、磁極中心線(d軸)に対して、電気角で90度回転方向または反回転方向にずれた線を軸線(q軸)とする。
このときq軸は、隣接する磁石群23の間の回転子コア21をとおる。そして、隣接する各磁石群23の間に位置する回転子コア21とq軸とが直する回転子コア21の直面における幅は、隣接する一方の磁石群23のq軸に最も近い孔部22と、隣接する他方の磁石群23のq軸に最も近い孔部22と、の間の回転子コア21で最も小さくなっている。この最も小さい回転子コア21の幅を最小幅WBとする。
本開示の実施の形態1における回転電機100は、空隙拡大部25の空隙拡大部幅WAと磁石232の磁石幅Wmagとの関係において、WA>Wmagを満たす。また、最小幅WBと磁石232の磁石幅Wmagにおいて、Wmag>WBを満たす。そして空隙拡大部幅WAと磁石幅Wmagと最小幅WBとの関係においてWA>Wmag>WBの関係を満たす。
次に、本開示の実施の形態1における回転電機100の動作について説明する。図8は、回転電機100が車両用交流発電電動機の電動機としての動作を説明するものである。車両用交流発電電動機の電動機として動作するための回転電機100以外の構成として、パワー回路部4、制御回路部5、バッテリ6を有している。
パワー回路部4は、スイッチング素子を有している。このスイッチング素子は、制御回路部5によってON/OFF制御される。そして、パワー回路部4は、スイッチングの素子のON/OFF制御によりバッテリ6から供給された直流電力を交流電力に変換して回転電機100に供給する。
制御回路部5はプロセッサ51と、記憶部52を有する。プロセッサ51は、記憶部52に記憶されたプログラムを実行することにより、上述の処理を行う。ここで、記憶部52は、制御に必要なパラメータ、上記の処理を記述したプログラムなどが記憶されたメモリにより構成される。プロセッサは、マイコン(マイクロコンピュータ)やDSP(Digital Signal Processor)、FPGAなどにより構成される。また、複数のプロセッサ51および複数の記憶部52が連携して上記機能を実行してもよい。
なお、パワー回路部4、制御回路部5、バッテリ6は周知技術であるため各構成のその他の詳細な説明は省略する。
回転電機100に供給された交流電力は、具体的には固定子1の固定子巻線12に供給される。この際に発生する磁束と磁石232により形成された磁石磁束が、固定子巻線12に流れる直流電流もしくは交流電流と鎖交することで、駆動トルクが発生する。この駆動トルクにより、回転子2が回転駆動される。
図9は本開示の実施の形態1における回転電機100を鎖交する磁束の経路を示した磁束経路図である。図9に示した実線は、磁石群23から出た磁石磁束が固定子1を介する磁束の経路を模式的に示したものである。上述のように、固定子1の固定子巻線12に鎖交した磁束は駆動トルクに寄与する。したがって実線で示した経路をとおる磁束は出力に寄与する出力寄与磁束である。また、図9に示した一点破線は、固定子1の固定子巻線12を介さず、回転子コア21内で閉じる磁束の経路を模式的に示したものである。この一点破線で示した経路をとおる磁束は固定子1の固定子巻線12を鎖交しないため、出力に寄与しない漏磁束である。
出力寄与磁束は、主にd軸線上に配置された磁石232が作る磁束が寄与している。すなわち、d軸線上の磁石232の磁束を増加させることにより、駆動トルクを大きくすることができる。その一方で、各磁石231、232の磁束が増えると、誘起電圧が増加する。誘起電圧が増加すると回転電機100の誘起電圧が図8に示したバッテリ6の電圧を超える。回転電機100の誘起電圧がバッテリ6の電圧を超えると、回転電機100からバッテリ6側に電力供給される回生モードに入る。原理的にバッテリ6の電圧よりも回転電機100の電圧が低い状態でなければ、駆動トルクを得ることができない。例えば、パワー回路部4のスイッチングの素子のОN/ОFF制御により回転電機100の誘起電圧を抑制する電流を供給すれば、回転電機100の誘起電圧をバッテリ6の電圧よりも低くすることができ、駆動トルクを得ることも可能である。しかしながら誘起電圧を抑制するための電流はトルクを得るための電流ではないため所望のトルクを得るために必要な電流が増加し、損失が増加する。その結果、回転電機100の出力が低下する。これらのことから誘起電圧を減らすことが望ましく、誘起電圧を減らすためには、固定子1の固定子巻線12に誘起する磁束を減らすことが望ましい。
漏磁束は、増加することによりトルクリップルに寄与する。トルクリップルはトルク変動幅/平均トルクで表される。したがって図9に示す漏磁束を減らすことによってトルクリップルを抑制することが可能となる。
本開示の実施の形態1において空隙拡大部25は、d軸線上に配置された磁石231の径外側で周方向を覆うように設けられている。すなわちd軸線上に配置された磁石232が作る磁石磁束の経路上に空隙拡大部25を有している。これにより空隙拡大部25が形成された範囲の回転子コア21の磁気抵抗が高くなる。よって、固定子1の固定子巻線12に誘起する誘起電圧の低減効果を得ることができる。また、空隙拡大部25を設け、d軸の磁気抵抗を高めることによって、d軸の磁気抵抗に対するq軸の磁気抵抗は、空隙拡大部25を設けない場合に対して相対的に低くなる。よって、d軸とq軸との磁気抵抗の差により得られるリラクタンストルクを高めることが可能となる。
図10は本開示の実施の形態1における回転電機100のトルク/誘起電圧比率向上の効果を示すグラフである。図9に示したグラフの一方は、空隙拡大部25の空隙拡大部幅WAとd軸線上の磁石232の磁石幅Wmagとの間でWA>Wmagとの関係になるように構成された場合のトルク/誘起電圧比率の結果である。他方は、空隙拡大部幅WAとd軸線上の磁石232の磁石幅Wmagとの間でWA<Wmagの関係になるように構成された場合のトルク/誘起電圧比率の結果である。図10に示すように空隙拡大部幅WAと、d軸線上回転子磁石の磁石幅Wmagとの関係においてWA>Wmagとなるように構成することで、トルク/誘起電圧比率を向上することができる。
本開示の実施の形態1において最小幅WBは、d軸線上の磁石232の磁石幅Wmagよりも小さくなっている。磁石231の磁束出力面に対するq軸側の回転子コア21の漏磁束の経路の経路面が小さくなることにより漏磁束の経路上の回転子コア21の磁気抵抗が高くなる。よって、漏磁束を低減することができる。
図11は本開示の実施の形態1における回転電機100のトルク変動幅/平均トルクのトルクリップル抑制の効果を示すグラフである。図11に示したグラフの一方は、最小幅WBとd軸線上の磁石232の磁石幅Wmagとの関係において、Wmag>WBを満たす場合のトルク変動幅/平均トルクの結果である。他方は、最小幅WBとd軸線上の磁石232の磁石幅Wmagとの関係において、Wmag<WBになるように構成された場合のトルク変動幅/平均トルクの結果である。図11に示すように、最小幅WBとd軸線上の磁石232の磁石幅Wmagとの関係において、Wmag>WBを満たすように構成することでトルク変動幅/平均トルク、すなわちトルクリップルを抑制することができる。
本開示の実施の形態1では、上述のように空隙拡大部25の空隙拡大部幅WAとd軸線上に配置された磁石232の磁石幅Wmagと最小幅WBとの関係において、WA>Wmag>WBを満たす。すなわち、空隙拡大部幅よりも磁石232の磁石幅の方が小さく、かつ、磁石232の漏磁束経路上の回転子コア21の最小幅WBはd軸線上に配置された磁石232の最小幅WBよりも小さくなるように構成される。これによりトルク/誘起電圧比率向上効果に加えて、トルクリップル抑制機能を獲得することができ、トルク/誘起電圧比率向上とトルクリップル抑制を両立することが可能となる。
また、磁石群23が複数の磁石231、232によって断続した弧状に配置されている。これにより弧状を形成する各磁石231、232間は回転子コア21が存在することとなる。具体的には、磁石群23の径外側と径内側とをつなぐ回転子コア21が各磁石231、232間に存在する。これにより、隣接する磁石群23同士の間のq軸がとおる回転子コア21にかかる最大主応力を低減することができる。
なお、本開示の実施の形態1において磁石群23は3つの磁石で構成された例を用いて説明したが、磁石群23を構成する磁石231は、3つに限られない。磁石群23を構成する磁石231は、固定子巻線12が作る磁束に沿うように弧状に配置されていればよく、例えば図12に示すように5つの磁石231を、固定子巻線12が作る磁束に沿うように弧状に配置してもよい。また、各磁石231の形状は長方形としたが、長方形には限られず、弧状に形成して、固定子巻線12が作る磁束に沿うように配置してもよい。また、着磁方法は短辺と平行に着磁されている必要はない。
また、開口部222およびスリット24は必ずしも空洞である必要はなく、例えば、樹脂などの非磁性材料等を埋設してもよい。また、孔部22は開口部222を有しない構成としてもよい。
また、車両用交流発電電動機の電動機として動作する例を示したが、用途はこれに限られず回転電機として動作するものであれば適用可能である。
いずれの場合においても上述した同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
本開示の実施の形態2に係る回転電機について説明する。図1から図12と同じ符号をつけたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。実施の形態1と異なる部分のみを説明する。図13は、本開示の実施の形態2に係る回転電機の回転子の要部を示す軸方向平面図である。図14は、本開示の実施の形態2に係る回転電機を鎖交する磁束の経路を示した磁束経路図である。
本開示の実施の形態1において、最小幅WBは、q軸と直する回転子コア21の直面のうち、隣接する一方の磁石群23のq軸に最も近い孔部22と隣接する他方の磁石群23のq軸に最も近い孔部22との間の回転子コア21の幅であると説明した。本開示の実施の形態2においては、この最小幅WBは、隣接する一方の孔部22の端点と他方の孔部22端点との間の回転子コア21の幅となる。
さらに具体的に説明する。上述のように孔部22は磁石231が埋設される磁石挿入部221と磁石231が埋設されない開口部222とで構成される。また、磁石挿入部221は埋設される磁石231の形状を縁取るように形成される。本開示の実施の形態2においては、この磁石231を縁取るように形成された磁石挿入部221の端点と隣接する磁石挿入部221の端点との間の回転子コア21で最小幅WBとなる。言い換えると、最小幅WBは、隣接する磁石群23の間を通るq軸に最も近い磁石群23の磁石挿入部221の端点同士の間である。
上述したようにq軸がとおる回転子コア21は、固定子1の固定子巻線12を介さず、回転子コア21内で閉じる漏磁束の経路となる。この漏磁束には図9に一点破線で図示したように磁石群23を構成するd軸上に位置する磁石232からの漏磁束と、これとは別に、図14に一点破線で示すような、磁石群23のうちq軸側に配置された磁石231からの漏磁束も含まれる。このq軸側に配置された磁石231の漏磁束の経路は、磁石群23が形成する弧状の内側をとおり、固定子1を介さずq軸がとおる回転子コア21を介して同じ磁石231へ戻る経路となる。このとき漏磁束が磁石231へ戻る際の流入面となるのが磁石挿入部221の端点と隣接する磁石挿入部221の端点との間の回転子コア21である。
このように、隣接する磁石群23の間を通るq軸に最も近い磁石群23の磁石挿入部221の端点同士の間が最小幅WBとなるようにすることで、各磁石231、232からの漏磁束がとおる漏磁束経路における回転子コア21の磁気抵抗を高めることができる。また、特に、q軸側に配置された磁石231からでた磁束が固定子1を介さず同じ磁石231へと戻る漏磁束の経路における磁石231への流入面での磁気抵抗を最も高めることができる。
これにより、q軸がとおる回転子コア21への漏磁束をより抑制することが可能となり、トルクリップルを抑制できる効果を奏する。さらに、磁石挿入部221は埋設される磁石231の位置を保持する機能も有している。したがって、本開示の実施の形態1と同様の効果に加え、磁石231の位置を保持しつつ、よりトルクリップルを低減することができる効果も奏する。
実施の形態3.
本開示の実施の形態3に係る回転電機について説明する。図1から図14と同じ符号をつけたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。実施の形態1および実施の形態2と異なる部分のみを説明する。図15は本開示の実施の形態3に係る交流回転電機の回転子の要部を示す軸方向平面図である。
図15に示すように、q軸がとおる回転子コア21を介して隣接する孔部22の磁石挿入部221の端点のうち、回転子コア21の径内側の端点同士をq軸に直するように結んだ幅を最大幅WCとする。
このとき、d軸線上の磁石232の磁石幅Wmagとの関係において、磁石幅Wmag>最大幅WCを満たす。すなわち、磁石231の磁束によって発生するq軸側の漏磁束の経路のすべて幅は、d軸線上の磁石231の磁石幅Wmagより小さくなる。これにより、漏磁束の経路であるq軸がとおる回転子コア21の磁気抵抗を高めることができる。
したがって、本開示の実施の形態1および実施の形態2と同様の効果に加え、漏磁束を低減する機能をより高めることにより、よりトルクリップル抑制することが可能となる効果を奏する。
実施の形態4.
本開示の実施の形態4に係る回転電機について説明する。図1から図15と同じ符号をつけたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。実施の形態1から実施の形態3と異なる部分のみを説明する。図16は本開示の実施の形態4に係る回転電機の回転子の要部平面図である。
図16に示すように、固定子1から回転子2側へ突出する磁極歯13において、径方向の最内径側に位置し、空隙Gに面する面(最径内面)の磁極歯幅をWTとする。具体的には、1つの磁極歯13の回転方向両端部をq軸に直するように結んだときの幅である。
このとき、最小幅WBとの関係において、WT>WBを満たす。すなわち、磁極歯13の磁極歯幅からq軸がとおる回転子コア21に流れる磁束の経路において、磁束が流入する回転子コア21の面の幅の方が小さくなっている。
上述したように図14に図示して説明した漏磁束は、固定子1の磁極歯13を介していないため、駆動トルクには寄与しない。よって磁極歯13を介さずq軸側の経路をとおる磁束は少ないほうが好ましい。
本開示の実施の形態4では、磁極歯13の磁極歯幅WTと最小幅WBとの関係においてWT>WBを満たすことにより、磁石231の磁束出力面に対して、この漏磁束が流入する回転子コア21の面の幅を小さくすることができる。これにより漏磁束経路上の回転子コア21の磁気抵抗を高めることができ、特に、d軸上に位置する磁石232以外の磁石231から固定子1の磁極歯13を介さず回転子コア21をとおる漏磁束を低減することができる。
よって、本開示の実施の形態1から実施の形態3と同様の効果に加え、d軸上に配置されていない磁石231の漏磁束の低減が可能となり、よりトルクリップルを抑制することが可能となる効果を奏する。
実施の形態5.
本開示の実施の形態5に係る回転電機について説明する。図1から図16と同じ符号をつけたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。本開示の実施の形態1から実施の形態4と異なる部分のみを説明する。図17は本開示の実施の形態5に係る回転電機の回転子の要部平面図である。
図17に示すように、空隙拡大部25はd軸に対して線対称に設けられる。また、磁石群23のうちd軸上に位置する磁石231もd軸に対して線対称に設けられる。すなわち、空隙拡大部25の中心線とd軸上に位置する磁石232の中心線とは同一線上に存在する。空隙拡大部25の中心線は空隙拡大部25の回転方向両端をq軸に直するように結んだ線と直して二等分線する線である。またd軸上に位置する磁石231の中心線はd軸上に位置する磁石231の回転方向両端をq軸に直するように結んだ線と直して二等分する線である。
これにより、空隙拡大部25は、d軸上に位置する磁石231が作る磁束をより効果的に抑制することができる。したがって、本開示の実施の形態1から実施の形態4と同様の効果に加え、トルク/誘起電圧比率をより向上することができる効果を奏する。
なお、空隙拡大部25を回転方向に二等分する線(第一の二等分線)とd軸上の位置する磁石231を回転方向に二等分線(第二の二等分線線)が一致していればよく、空隙拡大部25およびd軸上に位置する磁石231は必ずしもd軸に線対称に設けなくてもよい。また、各中心線はd軸と一致していなくてもよい。この場合においてもトルク/誘起電圧比率を向上する効果を奏する。
実施の形態6.
本開示の実施の形態6に係る回転電機について説明する。図1から図17と同じ符号をつけたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。本開示の実施の形態1から実施の形態5と異なる部分のみを説明する。図18は、本開示の実施の形態5に係る回転電機の回転子の要部を示す軸方向平面図である。図19は、本開示の実施の形態6に係る回転電機を鎖交する磁束の経路を示した磁束経路図である。
図18に示すようにd軸上の磁石231の回転方向長さをd軸によって分割した磁石231の半分の磁石長さをWmagkとする。このとき、最小幅WBとの関係において、Wmagk>WBを満たす。
図19における点線は、d軸上に位置する磁石231が作る磁束の経路を示している。
d軸上に位置する磁石231が作る磁束の半分は、回転方向側のq軸がとおる回転子コア21に漏磁束経路を作り、残り半分は、反回転方向側の回転子コア21に漏磁束の経路を形成する。
本開示の実施の形態6では、漏磁束経路上の回転子コア21の最小幅WBは、d軸上に位置する磁石231のd軸によって分割した長さWmagkよりも小さいため、q軸側の磁気抵抗を高めることができる。よって、q軸側への漏磁束をより低減することができる。
したがって、本開示の実施の形態1から実施の形態5と同様の効果に加え、トルクリップルをより抑制することが可能となる効果を奏する。
なお、d軸によって分けられる磁石長さは、同じである例を示して説明したが、必ずしも同じである必要はなく、それぞれ対応する最小幅WBよりも大きければよい。また、d軸上の磁石231は、d軸に対して必ずしも直するように設けられる必要はない。その場合においては磁石231の回転方向端部同士をd軸に直するように結んだ長さによって磁石長さをWmagkを定義し、最小幅WBとの関係において、Wmagk>WBを満たしていればよい。この場合においても同様の効果を得ることができる。

各実施の形態を自由に組み合わせることや、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 固定子、2 回転子、3 シャフト、4 パワー回路部、5 制御回路部、6 バッテリ、11 固定子鉄心、12 固定子巻線、13 磁極歯、21 回転子コア、22 孔部、23 磁石群、24 スリット、25 空隙拡大部、100 回転電機、221磁石挿入部、222開口部、231、232磁石

Claims (11)

  1. 固定子と、
    複数の孔部が形成された回転子コア、前記回転子コアの外周面に設けられる空隙拡大部、を有するとともに、前記複数の孔部に配置される磁石のうちの一部であって1磁極の磁極を構成する磁石群を複数有し、前記固定子の径内側に空隙を介して設けられる回転子と、
    を備え、
    前記磁石群を構成する磁石のうち、1磁極の磁極中心の線である磁極中心線にある磁石の前記磁極中心線に直する幅を磁石幅Wmagとし、
    前記空隙拡大部の前記磁極中心線に直する幅を空隙拡大部幅WAとし、
    前記磁極中心線から前記回転子の回転方向または反回転方向に電気角で90度ずれた線である軸線がとおる前記回転子コアの前記線に直する前記回転子コアの幅のうち、前記軸線を介して隣接する一方の前記孔部と、前記軸線を介して隣接する他方の前記孔部と、の間の前記回転子コアの幅を最小幅WBとしたとき、
    前記空隙拡大部幅WA>前記磁石幅Wmag>前記最小幅WBの関係を満たし、
    前記最小幅WBは、前記磁石幅magの半分よりも小さく、
    前記回転子コアは、前記磁極中心線上の前記磁石よりも径外側であって、前記空隙拡大部よりも径内側に空洞または非磁性材料を設けて形成されるスリットを有し、前記空隙拡大部の周方向範囲は、前記スリットの周方向幅より小さく形成され、前記スリットの周方向幅は、前記磁石幅Wmagよりも大きく形成される
    回転電機。
  2. 前記孔部は、前記磁石が配置される磁石挿入部と前記磁石挿入部以外の開口部とを有し、
    前記最小幅WBは、前記軸線を介して隣接する一方の前記磁石挿入部と、前記軸線を介して隣接する他方の前記磁石挿入部と、の間の前記回転子コアの幅である請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記最小幅WBは、前記軸線を介して隣接する一方の前記磁石挿入部の前記軸線に最も近い端点と、前記軸線を介して隣接する他方の前記磁石挿入部の前記軸線に最も近い端点と、の間の前記回転子コアの幅である請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記軸線を介して隣接する一方の前記磁石挿入部の端点うち、前記回転子コアの径内側の端点と、前記軸線を介して隣接する他方の前記磁石挿入部の端点のうち、前記回転子コアの径内側の端点との間の前記回転子コアの幅を最大幅WCとしたとき、
    前記磁石幅Wmag>前記最大幅WCの関係を満たす請求項2または請求項3に記載の回転電機。
  5. 固定子と、
    複数の孔部が形成された回転子コア、前記回転子コアの外周面に設けられる空隙拡大部、
    を有するとともに、前記複数の孔部に配置される磁石のうちの一部であって1磁極の磁極
    を構成する磁石群を複数有し、前記固定子の径内側に空隙を介して設けられる回転子と、
    を備え、
    前記磁石群を構成する磁石のうち、1磁極の磁極中心の線である磁極中心線にある磁石の
    前記磁極中心線に直する幅を磁石幅Wmagとし、
    前記空隙拡大部の前記磁極中心線に直する幅を空隙拡大部幅WAとし、
    前記孔部は、前記磁石が配置される磁石挿入部と前記磁石挿入部以外の開口部とを有し、
    前記磁極中心線から前記回転子の回転方向または反回転方向に電気角で90度ずれた線である軸線がとおる前記回転子コアの前記線に直する前記回転子コアの幅のうち、
    前記軸線を介して隣接する一方の前記磁石挿入部の前記軸線に最も近い端点と、前記軸線を介して隣接する他方の前記磁石挿入部の前記軸線に最も近い端点と、の間の前記回転子コアの幅を最小幅WBとしたとき、
    前記空隙拡大部幅WA>前記磁石幅Wmag>前記最小幅WBの関係を満たし、
    前記軸線を介して隣接する一方の前記磁石挿入部の端点うち、前記回転子コアの径内側の端点と、前記軸線を介して隣接する他方の前記磁石挿入部の端点のうち、前記回転子コアの径内側の端点との間の前記回転子コアの幅を最大幅WCとしたとき、
    前記空隙拡大部幅WA>前記磁石幅Wmag>前記最大幅WC>前記最小幅WBの関係を満たし、
    前記回転子コアは、前記磁極中心線上の前記磁石よりも径外側であって、前記空隙拡大部よりも径内側に空洞または非磁性材料を設けて形成されるスリットを有し、前記空隙拡大部の周方向範囲は、前記スリットの周方向幅より小さく形成され、前記スリットの周方向幅は、前記磁石幅Wmagよりも大きく形成される
    回転電機。
  6. 前記軸線を介して隣接する一方の前記磁石挿入部の端点うちの前記回転子コアの径内側の端点および前記軸線を介して隣接する他方の前記磁石挿入部の端点のうちの前記回転子コアの径内側の端点は、前記磁石群を構成する磁石のうち、前記磁極中心線にある磁石とは異なる磁石が配置される前記磁石挿入部の端点である請求項4または請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記空隙拡大部を回転方向に二等分する線を第一の二等分線とし、前記磁極中心線上の前記磁石を回転方向に二等分する線を第二の二等分線としたとき、
    前記第一の二等分線と前記第二の二等分線は同一線上に存在する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記回転子コアの前記最小幅WBは、前記磁石幅Wmagの半分の幅よりも小さい請求項6から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 前記固定子は、前記回転子側に突出した磁極歯を有し、
    前記磁極歯の最径内面の幅を磁極歯幅WTとしたとき、
    前記磁極歯幅WT>前記最小幅WBの関係を満たす請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の
    回転電機。
  10. 複数の孔部が形成された回転子コア、前記回転子コアの外周面に設けられる空隙拡大部、
    を有するとともに、前記複数の孔部に配置される磁石のうちの一部であって1磁極の磁極
    を構成する磁石群を複数有し、固定子の径内側に空隙を介して設けられる回転子と、
    前記回転子コア側に突出した複数の磁極歯を有する前記固定子と、
    を備え、
    前記磁石群を構成する磁石のうち、1磁極の磁極中心の線である磁極中心線にある磁石の
    前記磁極中心線に直する幅を磁石幅Wmagとし、
    前記空隙拡大部の前記磁極中心線に直する幅を空隙拡大部幅WAとし、
    前記磁極中心線から前記回転子の回転方向または反回転方向に電気角で90度ずれた線で
    ある軸線がとおる前記回転子コアの前記線に直する前記回転子コアの幅のうち、前記軸線を介して隣接する一方の前記孔部と、前記軸線を介して隣接する他方の前記孔部と、の間の前記回転子コアの幅を最小幅WBとしたとき、
    前記空隙拡大部幅WA>前記磁石幅Wmag>前記最小幅WBの関係を満たし、
    前記最小幅Bは、隣接する前記磁極歯間の幅よりも大きく、
    前記回転子コアは、前記磁極中心線上の前記磁石よりも径外側であって、前記空隙拡大部よりも径内側に空洞または非磁性材料を設けて形成されるスリットを有し、前記空隙拡大部の周方向範囲は、前記スリットの周方向幅より小さく形成され、前記スリットの周方向幅は、前記磁石幅Wmagよりも大きく形成される
    回転電機。
  11. 前記固定子は、前記回転子コア側に突出した磁極歯を有し、
    前記磁極歯の最径内面の幅を磁極歯幅WTとしたとき、
    前記スリットの周方向の両端部は、前記スリットの中央部よりも径外側の前記回転子コアに形成され、
    前記スリットの一方の端部と前記磁極中心線にある磁石とは異なる磁石が配置される前記孔部との最短距離の幅は、前記磁極歯幅WTよりも大きい請求項10に記載の回転電機。
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