JP6870717B2 - 回転子及び電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転子及び電動機に関する。
電動機の回転子としては、ロータコアと、ロータコアの外周側に配置されたステータコアと、を有しており、ロータコアに複数の永久磁石が埋め込まれた回転子が知られている。この種の回転子のロータコアは、板状の永久磁石が埋め込まれる複数の磁石埋込孔が、ロータコアの周方向に間隔をあけて配置されている。ロータコアとしては、ロータコアの周方向における磁石埋込孔の両端からロータコアの外周面に向かって延びる空隙部(非磁性部)と、外周面と空隙部との間に形成されたブリッジ部と、を有するものがある。
また、ロータコアには、ロータコアの径方向における磁石埋込孔の外側に形成された突極部と、ロータコアの外周面が切り欠かれて形成された切欠き溝と、を有するものがある。このように切欠き溝が形成されることにより、ロータコアにおける磁束分布が調整されている。
特開2012−85532号公報 特開2012−120326号公報
先行技術文献に記載された回転子は、空隙部の径方向長さが、空隙部の周方向長さよりも長くなるように形成されており、永久磁石はロータコアの外周面から離れて配置されている。これに対して、例えば永久磁石をロータコアの外周面に近づけて配置すれば、ロータコアからステータコアに到達するまでの磁気抵抗が小さくなり、ロータコアからステータコアに流れる磁束量を増やして回転トルクを高めることができる。また、永久磁石をロータコアの外周面に近づけなくても、磁束密度の高い永久磁石を用いることで、ロータコアからステータコアに流れる磁束量を増やして回転トルクを高めることができる。一方、ロータコアからステータコアに流れる磁束量が増えると、ロータコアとステータコアが引き合う力が大きくなり、ロータコアの回転時のトルクの変動量(トルクリップル)が大きくなる問題がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、トルクの変動を抑えることができる回転子及び電動機を提供することを目的とする。
本願の開示する回転子の一態様は、円柱状に形成されたロータコアを備える回転子であって、ロータコアは、ロータコアの周方向に間隔をあけて配置されて板状の永久磁石が埋め込まれる複数の磁石埋込孔と、ロータコアの径方向における永久磁石の外側に形成された突極部と、永久磁石の両端側からロータコアの外周面に向かって延びる空隙部と、ロータコアの外周面の一部が切り欠かれて形成された切欠き溝と、外周面と空隙部との間に形成されたブリッジ部と、を有し、切欠き溝は、当該切欠き溝と空隙部との間にブリッジ部を挟むように配置され、ロータコアの回転軸に直交する平面上において、ロータコアの回転中心から切欠き溝までの距離が周方向に沿って変化することで、切欠き溝には、ロータコアの回転中心からの距離が最小となる切欠き最小外径部が形成され、前記平面上において、空隙部は、ロータコアの径方向の外側における磁石埋込孔の側面に沿って空隙部側に延ばした直線よりも前記径方向の外側に位置する角部を有し、切欠き最小外径部は、ロータコアの周方向において空隙部よりも突極部の中心側に位置する。
本願の開示する回転子の一態様によれば、トルクの変動を抑えることができる。
図1は、実施例の電動機を示す平面図である。 図2は、実施例の回転子を示す平面図である。 図3は、実施例の回転子のロータコアの要部を説明するための平面図である。 図4−1は、実施例におけるロータコアの要部を示す拡大図である。 図4−2は、実施例におけるロータコアの要部を示す拡大図である。 図5−1Aは、実施例のロータにおける磁束密度分布の変化を説明するための拡大図である。 図5−1Bは、比較例のロータにおける磁束密度分布の変化を図5−1Aと比べて示す拡大図である。 図5−2Aは、実施例のロータにおける磁束密度分布の変化を説明するための拡大図である。 図5−2Bは、比較例のロータにおける磁束密度分布の変化を図5−2Aと比べて示す拡大図である。 図5−3Aは、実施例のロータにおける磁束密度分布の変化を説明するための拡大図である。 図5−3Bは、比較例のロータにおける磁束密度分布の変化を図5−3Aと比べて示す拡大図である。 図5−4Aは、実施例のロータにおける磁束密度分布の変化を説明するための拡大図である。 図5−4Bは、比較例のロータにおける磁束密度分布の変化を図5−4Aと比べて示す拡大図である。 図6は、リラクタンストルクについて実施例と比較例の各ロータを比べて示す図である。 図7は、マグネットトルクについて実施例と比較例の各ロータを比べて示す図である。 図8Aは、実施例のロータコアにおけるトルク波形を示す図である。 図8Bは、比較例のロータコアにおけるトルク波形を示す図である。 図9は、実施例におけるロータコアについて、総合効率及びトルクリップルと、空隙最外径部の距離及び切欠き最内径部の距離との関係を説明するためのグラフである。 図10は、参考例におけるロータコアの形状を示す平面図である。
以下に、本願の開示する回転子及び電動機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本願の開示する回転子及び電動機が限定されるものではない。
(電動機の構成)
図1は、実施例における電動機を示す平面図である。図2は、実施例の回転子を示す平面図である。図1及び図2に示すように、本実施例の電動機6は、6極9スロットの集中巻型の3相モータである。電動機6は、回転子としてのロータ21と、ロータ21の外周側に配置される固定子としてのステータ22と、を備える。ロータ21は、ケイ素鋼板等の軟磁性体からなる複数の金属板が積層されて形成された円柱状のロータコア23を有しており、複数の金属板は、例えばカシメにより一体化されている。ロータコア23の中心軸には、回転軸としてのシャフト3が挿通されて、シャフト3とロータ21が固定されている。また、ロータコア23には、複数の冷媒ガス通路9がロータコア23の軸方向(シャフト3の軸方向)に貫通して設けられており、複数の冷媒ガス通路9がシャフト3の軸まわりに沿って間隔をあけて配置されている。実施例におけるロータコア23の要部については後述する。
ステータ22は、概ね円筒形に形成されており、ロータ21の外周側を囲むように配置されている。ステータ22は、例えば、不図示の圧縮機の圧縮容器の内部等に固定される。図1に示すように、ステータ22は、ステータコア24と、上インシュレータ25及び下インシュレータ(図示せず)と、複数の巻き線46と、を備える。ステータコア24は、ロータコア23の外周面との間に所定のエアギャップをあけて配置されている。ステータコア24は、環状のヨーク31から内方に向かって延びる9本のティース32が、ステータコア24の周方向において40deg(機械角)の間隔で形成されており、ティース32の先端から、ステータコア24の周方向に突出する先端エッジ33が形成されている。各ティース32には、各巻き線46によって巻回部45がそれぞれ形成されている。複数の巻き線46は、3つのU相巻き線46−U1〜46−U3と、3つのV相巻き線46−V1〜46−V3と、3つのW相巻き線46−W1〜46−W3と、を有する。また、ステータ22において、各巻回部45から引き出されて一束にまとめられた中性線は、絶縁チューブで覆われて、ステータ22の周方向(ロータ21の回転方向)に隣り合う巻回部45の隙間に挿入されている(図1参照)。上インシュレータ25は、ステータコア24の上端部に固定されている。下インシュレータは、ステータコア24の下端部に固定されている。上インシュレータ25及び下インシュレータは、ステータコア24と巻き線46とを絶縁する絶縁部材である。
図2に示すように、実施例の電動機6のロータコア23は、永久磁石13a、13b、13c、13d、13e、13f(以下、永久磁石13と称する。)が埋め込まれる複数の磁石埋込孔12a、12b、12c、12d、12e、12f(以下、磁石埋込孔12と称する。)を有する。ロータコア23には、6つのスリット状の磁石埋込孔12が、シャフト3を中心として6角形の各辺をなすように形成されている。各磁石埋込孔12は、ロータコア23の周方向に所定間隔をあけて配置されている。磁石埋込孔12には、板状の永久磁石13が埋め込まれている。なお、ロータコア23の軸方向の両端面には、永久磁石13の抜け防止のための端板が取り付けられているが、ロータコア23の要部の説明のため、端板の図示を省略している。端板は、リベット8によってロータコア23に対して固定されている。
図3は、実施例の回転子のロータコア23の要部を説明するための平面図である。また、ロータコア23は、図2に示すように、複数の突極部11a〜11f(以下、突極部11と称する。)と、複数の空隙部14a〜14f、15a〜15f(以下、空隙部14、15と称する。)と、複数の切欠き溝16a〜16f、17a〜17f(以下、切欠き溝16、17と称する。)と、複数のブリッジ部26と、を有する。
突極部11は、ロータコア23の径方向における永久磁石13の外側に形成されている。ロータコア23の周方向における永久磁石13の両端側には、非磁性部(フラックスバリア)である空隙部14、15が磁石埋込孔12に連続して形成されており、空隙部14によって磁束の短絡が防止されている。言い換えれば、ロータコア23には軸方向に貫通する貫通孔が形成されており、貫通孔において永久磁石13によって埋まる領域が磁石埋込孔12であり、貫通孔において永久磁石13によって埋まらない領域が非磁性部としての空隙部14、15である。空隙部14、15は、ロータコア23の周方向における永久磁石13の両端側から、ロータコア23の径方向の外側に向かって、すなわちロータコア23の外周面23aに向かって延びるように形成されている。ロータコア23の周方向において、突極部11の一端側に空隙部14が形成されており、突極部11の他端側に空隙部15が形成されている。
切欠き溝16、17は、円柱状のロータコア23の外周面23aの一部が、ロータコア23の径方向の内側に向かって切り欠かれて形成されている。ここで、ロータコア23の軸方向と直交する平面において、ロータコア23の外周面23aに外接する円を仮想円Cとしたとき、切欠き溝16、17は、仮想円Cから径方向の内側に向かって窪むように形成されるとともに、ロータコア23の空隙部14、15の近傍に配置されている。ロータコア23の周方向において、各突極部11の一端側に切欠き溝16が形成されており、各突極部11の他端側に切欠き溝17が形成されている。切欠き溝16、17の詳細については後述する。
また、ロータコア23の外周面23aには、切欠き溝17aと16b、17bと16c、17cと16d、17dと16e、17eと16f、17fと16aとの間の各々に、ロータコア23の径方向の外側に突出する突起部18がそれぞれ形成されている。突起部18は、ロータコア23の回転中心Oから隣り合う永久磁石13同士の間の中央を通るように延びる、q軸Q上に配置されている。言い換えると、ロータコア23の隣り合う空隙部14と空隙部15との間の極間部において、仮想円Cからロータコア23の径方向の内側に向かって切り欠かれていない箇所が、突起部18となっている。シャフト3の軸方向に直交する平面上において、突起部18の先端は円弧状に形成されている。なお、ロータコア23の回転中心Oは、ロータ21の回転中心に一致している。
また、ロータコア23の外周面23aには、切欠き溝16、17における突極部11の中心側の一端、すなわち、ロータコア23の回転中心Oから永久磁石13の中央を通るように延びる、d軸D側の一端に隣接して、微小な溝19が形成されている。ブリッジ部26は、ロータコア23の外周面23aと空隙部14との間、および、外周面23aと空隙部15との間に形成されている。ブリッジ部26の詳細については後述する。
以上のようにロータコア23の外周面23aに、切欠き溝16、17、突起部18、溝19が形成されることにより、永久磁石13によって発生する誘起電圧の高調波成分が低減され、誘起電圧波形を正弦波に近づけて、コギングトルクの低減が可能となる。ロータコア23において、空隙部14、15、切欠き溝16、17、突起部18、溝19の各々は、各突極部11のd軸Dに対して線対称に形成されている。
(ロータコアの特徴的な構造)
次に、実施例におけるロータコア23の特徴的な構造について説明する。図4−1、4−2は、実施例におけるロータコア23の要部を示す拡大図である。実施例の特徴には、ロータコア23における切欠き溝16、17の位置、ブリッジ部26の形状等が含まれる。
図3及び図4−1、図4−2に示すように、ロータコア23の外周面23aには、切欠き溝16が、当該切欠き溝16と空隙部14との間にブリッジ部26を挟むように配置されており、切欠き溝17が、当該切欠き溝17と空隙部15との間にブリッジ部26を挟むように配置されている。また、シャフト3の軸方向)に直交する平面上において、切欠き溝16、17は、ロータコア23の回転中心Oからの距離(ロータコア23の外径)R2がロータコア23の周方向に沿って変化することで、距離R2が最小となる切欠き最小外径部29Sが形成されている。言い換えると、切欠き溝16、17は、ロータコア23の外周面23aに外接する仮想円Cからロータコア23の径方向の内側へ向けて窪んでいる深さが、ロータコア23の周方向に沿って変化することで、切欠き溝16、17のそれぞれには、切り欠かれる深さが最大となる切欠き最小外径部29Sが形成されている。ここで、回転中心Oから切欠き最小外径部29Sまでの距離を、R2minとする。切欠き最小外径部29Sは、空隙部14、15をロータコア23の径方向の外側に向かって投影した仮想領域IR(回転中心Oからロータコア23の径方向に延びて、空隙部14、15の周方向の両端を通る2本の直線の間の領域)よりも、ロータコア23の周方向における突極部11の中心側(d軸D側)に位置する。このような切欠き溝16、17を有することにより、ロータコア23の回転時におけるトルクの変動量(以下、トルクリップルと称する。)が抑制される。
空隙部14、15は、ロータコア23の周方向に伸びる周方向長さをL1、永久磁石13の外径側の端部を始点としてロータコア23の径方向(q軸Q方向)の外側に向かって延びる径方向長さをL2としたとき、L1>L2に形成されている。そのため、空隙部14、15の径方向長さL2が周方向長さL1よりも短いので、永久磁石13を外周面23aに近い位置に配置することができ、ロータコア23からステータコア24に流れる磁束量を増やしてロータ21の回転トルクを高めることができる。また、シャフト3に直交する平面上において、空隙部14、15は、空隙部14、15の内面においてロータコア23の回転中心Oからの距離R1が最大となる空隙最大外径部29Lを有する。そして、ロータコア23の回転中心Oから空隙最大外径部29Lまでの距離をR1maxとすると、回転中心Oから切欠き最小外径部29Sまでの距離R2minとは、
R1max≧R2min ・・・(式1)
の関係式を満たす。詳細は後述するが、式1を満たすことにより、電動機6の効率(総合効率)の低下を抑えると共に、ロータコア23の回転時におけるトルクリップルを更に抑制することができる(図9参照)。
図4−1、図4−2に示すように、ロータコア23において、外周面23aと空隙部14、15との間には、細長いブリッジ部26が形成されている。ブリッジ部26は、ロータコア23の周方向に沿って延びる第1ブリッジ27と、第1ブリッジ27における突極部11の中心側(d軸D側)の一端からロータコア23の径方向の内側に向かって傾斜して設けられた第2ブリッジ28と、を有する。第1ブリッジ27は、q軸Q側(突起部18側)から、ロータコア23の周方向に沿うようにd軸D側に延ばされており、第2ブリッジ28に連結されている。
ブリッジ部26が延びる長手方向において、ブリッジ部26の幅W(外周面23aと空隙部14または15との距離)が、空隙最大外径部29Lの位置において最小となる。ブリッジ部26の幅Wは、例えば、第1ブリッジ27と第2ブリッジ28との境界付近の位置(第1ブリッジ27から第2ブリッジ28が傾斜している位置)において最小となるように、切欠き溝16、17が形成されている。なお、空隙部14、15や切欠き溝16、17の形状および配置に応じて、ブリッジ部26の幅Wが最小となる位置が、第2ブリッジ28における突極部11側に位置してもよい。本実施例では、第1ブリッジ27の幅Wが0.4(mm)に形成されており、第1ブリッジ27と第2ブリッジ28との境界(空隙最大外径部29L)の位置におけるブリッジ部26の幅Wが0.36(mm)に形成されている。
また、上述のように、ブリッジ部26において、第1ブリッジ27の周方向長さ(空隙部14、15の、ロータコア23の周方向に伸びる長さと一致)をL1、第2ブリッジ28の径方向長さ(空隙部14、15の、永久磁石13の外径側の端部を始点としてロータコア23の径方向(q軸Q方向)の外側に向かって延びる長さと一致)をL2としたとき、
L1>L2 ・・・(式2)
を満たす。詳細は後述するが、式2を満たすことにより、第2ブリッジ28において磁気飽和を生じさせることで、ブリッジ部26においてそれ以上の磁束が流れなくなる。これにより、ブリッジ部26を介した漏れ磁束が抑制され(図5参照)、電動機6の効率(総合効率)の低下を抑えながら、ロータコア23の回転時におけるトルクリップルを抑制することができる(図9参照)。
図5−1A〜図5−4Aは、実施例のロータ21における磁束密度分布の変化を説明するための拡大図である。図5−1B〜図5−4Bは、比較例のロータにおける磁束密度分布の変化を図5−1A〜図5−4Aと比べて示す拡大図である。図5−1Aと図5−1B、図5−2Aと図5−2B、図5−3Aと図5−3B、図5−4Aと図5−4Bは、それぞれロータコアが回転動作中の同一時点での状態を示している。ロータコアは、図中の矢印A方向(反時計回り)に回転する。
図5−1B〜図5−4Bに示す比較例において、図5−1A〜図5−4Aに示す実施例と同一の部材、同一の部分には、実施例と同一の符号を付して説明を省略する。実施例におけるロータコア23は、ロータコア23の回転中心Oから切欠き溝16、17までの距離R2が最小となる切欠き最小外径部29Sが、空隙部14、15をロータコア23の径方向の外側に向かって投影した仮想領域IRよりも、ロータコア23の周方向における突極部11の中心側(d軸D側)に形成されている。一方、比較例におけるロータコア123は、切欠き最小外径部29Sが仮想領域IR上に形成されている点で、実施例のロータコア23と異なる。実施例と比較例は、ロータコア23、123を除く他の構造は同一である。
図5−1Aに示す実施例のロータコア23は、図5−1Bに示す比較例のロータコア123と比べて、N極の永久磁石13がステータコア24のティース32に近づいたときに、N極の永久磁石13からティース32に向かって入り込む磁束が抑えられる。図5−2Bに示すように、比較例のロータコア123は、N極の永久磁石13がステータコア24のティース32に更に近づいたときに、ティース32の磁束密度が上昇する。また、図5−2B及び図5−3Bに示すように、比較例のロータコア123は、図中の矢印Bの位置で、ティース32に対向する位置へ進入する突極部11の一端側からティース32へ入り込む磁束が増える。つまり、比較例のロータコア123は、実施例における特徴部を備えた切欠き溝16、17が形成されていないことで、図中の矢印Bの位置でロータ21の永久磁石13の極性がS極からN極に切り替わるときにN極の永久磁石13からの磁束の入り込みが生じている。これに対して、図5−2A及び図5−3Aに示すように、実施例のロータコア23は、N極の永久磁石13がティース32に更に近づいたときに、比較例のロータコア123と比べて、ティース32の磁束密度の上昇が抑制されており、図中の矢印Bの位置においても、ティース32に対向する位置へ進入する突極部11の一端側からティース32へ入り込む磁束が抑制される。
図5−3B及び図5−4Bに示すように、比較例のロータコア123は、図中の矢印Bの位置で、突極部11の一端からティース32に入り込む磁束が増えることにより、突極部11がティース32に近づくにつれてティース32の磁束密度が上昇する。一方、図5−3A及び図5−4Aに示すように、実施例のロータコア23は、比較例のロータコア123と比べて、突極部11がティース32に近づくときにおけるティース32の磁束密度の上昇が抑制される。上述のように、実施例のロータコア23は、切欠き溝16、17を有することにより、ロータコア23とステータコア24との間のエアギャップが適正に確保されるので、比較例のロータコア123と比べて、ロータコア23の回転時における磁束密度の変動が抑制されて、トルクリップルが抑制される。
また、図5−1A〜図5−4Aに示されるように、実施例のロータコア23は、ブリッジ部26の長さについて、第1ブリッジ27の周方向長さL1よりも第2ブリッジ28の径方向長さL2が短くなるように形成されていることにより、第2ブリッジ28で磁気飽和を生じさせ、第1ブリッジ27より幅の細い第2ブリッジ28にてそれ以上の磁束が流れないようにしている。更に、第1ブリッジ27が第2ブリッジ28よりも長く、また、ブリッジ部26の幅Wが第1ブリッジ27と第2ブリッジ28の境界付近において最小となるように形成されていることにより、第2ブリッジ28を経由して第1ブリッジ27へ短絡する漏れ磁束が大幅に抑制されている。そのため、実施例のロータコア23を備える電動機6の効率(総合効率)の低下が抑えられている。
(実施例と比較例のトルク波形の比較)
図6は、リラクタンストルクについて実施例と比較例の各ロータを比べて示す図である。図7は、マグネットトルクについて実施例と比較例の各ロータを比べて示す図である。図6及び図7において、切欠き溝16、17を有する実施例のロータコア23を実線で示し、切欠き溝16、17を有していない比較例のロータコア123を破線で示す。また、図6及び図7において、縦軸がトルク(Nm)を示し、横軸が電気角(deg)を示す。
図6に示すように、実施例のロータコア23のリラクタンストルクは、電気角によって約−0.01±0.03(Nm)で変動し、比較例のロータコア123のリラクタンストルクは、電気角によって約−0.01±0.04(Nm)で変動している。そのため実施例のロータコア23は、比較例のロータコア123と比べて、電気角によるリラクタンストルクの変動量の幅が僅かに(約±0.01(Nm))増加する。一方、図7に示すように、実施例のロータコア23のマグネットトルクは、電気角によって約1.60±0.05(Nm)で変動し、比較例のロータコア123のマグネットトルクは、電気角によって約1.60±0.15(Nm)で変動している。そのため実施例のロータコア23は、比較例のロータコア123に比べて、電気角によるマグネットトルクの変動量、の幅が約±0.1(Nm)大きい。そのため、リラクタンストルクとマグネットトルクの合成で表されるモータのトルクに関し、電気角によるトルクの変動量(トルクリップル)は、マグネットトルクの変動による影響が、リラクタンストルクの変動による影響よりも支配的となっている。実施例のロータコア23は、比較例よりもリラクタンストルクの変動量が僅かに増加することと比べ、比較例よりもマグネットトルクの変動量の低減が顕著である。そのため、実施例のロータコアは、比較例のロータコア123に比べて、トルクリップルを十分に低減することができる。
図8Aは、実施例のロータコア23におけるトルク波形を示す図である。図8Bは、比較例のロータコア123におけるトルク波形を示す図である。図8A及び図8Bにおいて、縦軸がトルク(Nm)を示し、横軸が電気角(deg)を示す。図8A及び図8Bは、図6と図7の各波形を合成したトルクを示している。
図8Bに示すように、比較例のロータコア123は、電気角によるトルクの変動量(トルクの最大値と最小値の差)であるトルクリップルTBが0.27(Nm)である。これに対して、図8Aに示すように、実施例のロータコア23は、トルクリップルTAが0.14(Nm)に抑制される。
一般に、磁石埋込型のIPM(Interior Permanent Magnet)モータにおいて、トルクは、リラクタンストルクとマグネットトルクとの合成である。このため、トルクリップルを小さくする観点では、リラクタンストルクの位相とマグネットトルクの位相が反転していることが望ましい。つまり、リラクタンストルクとマグネットトルクの各々の変動を示す波形と振幅が同一かつ位相は反転するように設計することで、理論上はトルクリップルをゼロにできる。
しかしながら、図6及び図7に示すように、比較例のロータコア123は、リラクタンストルクの位相とマグネットトルクの位相がほぼ反転しているにもかかわらず、マグネットトルクの変動量(リップル成分)が大きいので、結果的に図8Bに示すように、合成したトルクリップルが大きいという問題がある。このように比較例のロータコア123において、トルクリップルが大きくなる原因は、ロータコア23の周方向において、空隙部14、15をロータコア23の径方向の外側に向かって投影した仮想領域IRよりも突極部11の中心側(d軸D側)の範囲で、切欠き溝の深さが十分に確保されないことで、ロータコアの回転時に磁極が切り替わるときに、図5−1B〜図5−4Bに示されるように、極間部で磁束密度の分布が早めに切り替わり始めてしまい、磁束の振れ幅が大きくなり、結果としてマグネットトルクのトルクリップルが大きくなるためである。一方、実施例のロータコア23は、ロータコア23の回転中心Oから切欠き溝16、17までの距離R2が最小となる切欠き最小外径部29Sが、空隙部14、15をロータコア23の径方向の外側に延長した仮想領域IRよりも、ロータコア23の周方向において突極部11の中心側(d軸D側)に形成されていることにより(言い換えれば、切欠き最小外径部29Sが、ロータコア23の周方向において空隙部14、15よりも突極部11の中心側に形成されていることにより)、ロータ21の回転時にロータコア23とステータコア24との間のエアギャップが適正に確保される。このように切欠き溝16、17によって、ロータコア23の回転時に磁極が切り替わるときに、極間部におけるエアギャップが徐々に拡がることで、エアギャップの大きさに比例して磁束密度を徐々に減少させて、磁束密度分布の変動が抑制される。これにより、実施例のロータコア23は、リラクタンストルクの変動が僅かに大きくなるものの、マグネットトルクの変動が十分に小さくなるので、トルクリップルを抑制することができる。
(空隙最大外径部の距離と切欠き最小外径部の距離との関係)
図9は、実施例におけるロータコア23について、総合効率及びトルクリップルと、回転中心Oから空隙最大外径部29Lまでの距離R1max、及び、回転中心Oから切欠き最小外径部29Sまでの距離R2minとの関係を説明するためのグラフである。図9において、縦軸が電動機6の総合効率(電動機6に入力された電気エネルギー(電力)に対する出力された機械的エネルギー(動力)の割合)(%)及びトルクリップル(%)を示し、横軸がロータコア23の回転中心Oから切欠き最小外径部29Sまでの距離R2min(図4参照)を示している。また、図9では、ロータコア23の回転中心Oから空隙最大外径部29Lまでの距離R1maxを25.6(mm)で一定とし、電動機6の回転数を17(rps)とし、1.8(Nm)のトルクを出力する条件としている。ここで、トルクリップル(%)は、「平均の出力トルクに対するトルクの変動量(トルクの最大値と最小値の差)の割合」で定義される。ここでは、「トルクリップル(%)=実施例のロータコア23のトルクリップルTA(Nm)/1.8(Nm)×100」で算出している。
図9に示すように、回転中心Oから切欠き最小外径部29Sまでの距離R2minを、回転中心Oから空隙最大外径部29Lまでの距離R1maxである25.6(mm)以下にすること、すなわち前述の式(1)を満たすことにより、電動機6の総合効率の低下を抑えると共に、ロータコア23の回転時におけるトルクリップル(%)を10%以下に抑制することができる。
(参考例)
ここで、ロータコアの外周面に切欠き溝が形成された参考例のロータを説明する。参考例において実施例のロータコア23と同一部分には、実施例と同一符号を付けて説明を省略する。図10は、参考例におけるロータコアの形状を示す平面図である。
図10に示すように、参考例におけるロータコア223は、空隙部214、215に対して、ロータコア223の径方向の外側となる位置に、第1切欠き溝216、217が、外周面223aが切り欠かれて形成されている。ロータコア223は、ブリッジ部226の外側に第1切欠き溝216、217が形成されている。また、ロータコア223は、ロータコア223の周方向において、第1切欠き溝216、217の突極部11側に隣接して第2切欠き溝219が形成されている。
参考例のロータコア223は、第1切欠き溝216、217、第2切欠き溝219を有するが、ロータコア223の径方向において空隙部214、215に近接する第1切欠き溝216、217における切欠き最小外径部の回転中心Oからの距離R2minが、空隙部214、215における空隙最大外径部の回転中心Oからの距離R1maxよりも大きい。すなわち、参考例のロータコア223は、R1max<R2minとなる構造である。このため、実施例のように、R1max≧R2minとなる構造と比べて、マグネットトルクが十分に低減されず、トルクリップルを適正に抑制することができない。
(実施例の効果)
実施例の電動機6のロータコア23において、切欠き溝16、17は、ロータコア23のシャフト3に直交する平面上において、ロータコア23の回転中心Oから切欠き溝16、17までの距離が最小となる切欠き最小外径部29Sが形成されており、切欠き最小外径部29Sが、ロータコア23の周方向において空隙部14、15よりも突極部11の中心側(d軸D側)に形成されている。このような切欠き溝16、17を有することにより、ロータコア23の回転時におけるエアギャップが適正に確保されロータコア23の回転に伴う磁束密度分布の変動を抑制することが可能となる。このため、実施例によれば、マグネットトルクの変動量を抑制し、トルクリップルを抑えることができる。また、このような切欠き溝16、17を有することにより、切欠き溝16、17の切欠き最小外径部29Sを、空隙部14、15の空隙最大外径部29Lよりも、ロータコア23の径方向の内側に位置させることができるので、トルクリップルを更に低減することが可能になる。
また、実施例の電動機6のロータコア23は、ロータコア23の回転中心Oから空隙最大外径部29Lまでの距離をR1max、回転中心Oから切欠き最小外径部29Sまでの距離をR2minとしたとき、R1max≧R2min・・・(式1)を満たす。これにより、電動機6の総合効率が向上すると共に、ロータコア23の回転時におけるトルクリップルを更に抑制することができる。
また、実施例の電動機6のロータコア23において、ブリッジ部26は、ロータコア23の周方向に延びる第1ブリッジ27と、第1ブリッジ27における突極部11の中心側(d軸D側)の一端から、ロータコア23の径方向の内側に向かって曲げられた第2ブリッジ28と、を有する。これにより、ロータコア23の回転に伴う磁束密度分布の変動を抑制することが可能となり、マグネットトルクの変動量を抑制し、トルクリップルを抑えることができる。
また、実施例の電動機6のロータコア23は、ブリッジ部26において、ブリッジ部26の短手方向の幅Wが、第1ブリッジ27と第2ブリッジ28の境界付近において最小となる。これにより、ロータコア23の回転に伴う磁束密度分布の変動を抑制することが可能となり、マグネットトルクの変動量を抑制し、トルクリップルを抑えることができる。
また、実施例の電動機6のロータコア23は、ブリッジ部26において、第1ブリッジ27の周方向長さをL1、第2ブリッジ28の径方向長さをL2としたとき、L1>L2・・・(式2)を満たす。これにより、ロータコア23の回転に伴う磁束密度分布の変動を抑制することが可能となり、マグネットトルクの変動量を抑制し、トルクリップルを抑えることができる。また、ロータコア23におけるブリッジ部26からの漏れ磁束を低減して、電動機6の総合効率を高めることができる。
また、実施例の電動機6のロータコア23の外周面23aには、ロータコア23の周方向において隣り合う空隙部14、15同士の間の極間部に、ロータコア23の径方向の外側に突出する突起部18が設けられている。これにより、永久磁石13によって発生する誘起電圧の高調波成分が低減され、誘起電圧波形を正弦波に近づけて、コギングトルクの低減が可能となる。
3 シャフト(回転軸)
6 電動機
11(11a〜11f) 突極部
12(12a〜12f) 磁石埋込孔
13(13a〜13f) 永久磁石
14(14a〜14f)、15(15a〜15f) 空隙部
16(16a〜16f)、17(17a〜17f) 切欠き溝
18(18a〜18f) 突起部
19 溝
21 ロータ(回転子)
22 ステータ(固定子)
23 ロータコア
23a 外周面
26 ブリッジ部
27 第1ブリッジ
28 第2ブリッジ
29S 切欠き最小外径部
29L 空隙最大外径部
D d軸
L1 周方向長さ
L2 径方向長さ
O 回転中心
IR 仮想領域
R1 回転中心Oから空隙部14、15の内面までの距離
R2 回転中心Oから切欠き溝16、17までの距離
R1max 回転中心Oから空隙最大外径部29Lまでの距離
R2min 回転中心Oから切欠き最小外径部29Sまでの距離
W ブリッジ部26の幅

Claims (7)

  1. 円柱状に形成されたロータコアを備える回転子であって、
    前記ロータコアは、前記ロータコアの径方向に直交する方向に沿って形成されると共に前記ロータコアの周方向に間隔をあけて配置されて板状の永久磁石が埋め込まれる複数の磁石埋込孔と、前記ロータコアの径方向における前記永久磁石の外側に形成された突極部と、前記周方向における前記永久磁石の両端側から前記ロータコアの外周面に向かって延びる空隙部と、前記外周面の一部が切り欠かれて形成された切欠き溝と、前記外周面と前記空隙部との間に形成されたブリッジ部と、を有し、
    前記切欠き溝は、当該切欠き溝と前記空隙部との間に前記ブリッジ部を挟むように配置され、
    前記ロータコアの回転軸に直交する平面上において、前記ロータコアの回転中心から前記切欠き溝までの距離が前記周方向に沿って変化することで、前記切欠き溝には、前記回転中心からの距離が最小となる切欠き最小外径部が形成され、
    前記平面上において、前記空隙部は、前記ロータコアの径方向の外側における前記磁石埋込孔の側面に沿って前記空隙部側に延ばした直線よりも前記径方向の外側に位置する角部を有し、
    前記切欠き最小外径部は、前記周方向において前記空隙部よりも前記突極部の中心側に位置する、回転子。
  2. 前記平面上において、前記空隙部は、前記空隙部の内面において前記ロータコアの前記回転中心からの距離が最大となる空隙最大外径部を有し、
    前記回転中心から前記空隙最大外径部までの距離をR1max、前記回転中心から前記切欠き最小外径部までの距離をR2minとしたとき、
    R1max≧R2min
    を満たす、請求項1に記載の回転子。
  3. 前記ブリッジ部は、前記周方向に沿って延びる第1ブリッジと、前記第1ブリッジにおける前記突極部の前記中心側の一端から前記径方向の内側に向かって傾斜した第2ブリッジと、を有する、請求項1または2に記載の回転子。
  4. 前記ブリッジ部において、前記ブリッジ部の短手方向の幅が、前記空隙最大外径部の位置で最小となる、請求項に記載の回転子。
  5. 前記ブリッジ部において、前記第1ブリッジの前記周方向の長さをL1、前記第2ブリッジの前記径方向の長さをL2としたとき、
    L1>L2
    を満たす、請求項3に記載の回転子。
  6. 前記ロータコアの前記外周面には、前記周方向において隣り合う前記空隙部同士の間に、前記径方向の外側に向かって突出する突起部が設けられている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の回転子。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の回転子と、
    前記回転子の外周側に配置される固定子と、
    を備える電動機。
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