JP2005044044A - 自動販売機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】商品を常温で収容する貯蔵ゾーンと商品を加熱または冷却して収容する待機ゾーンとに区画された複数の商品収容室と、前記貯蔵ゾーン内の商品を前記待機ゾーンに移動させる商品移動機構と、販売指令に基づいて前記待機ゾーン内の商品を搬出する商品搬出機構と、を備え、前記待機ゾーンを加熱から冷却へ切り替えるための予約スイッチを備え、前記待機ゾーン内の商品が現在加熱して販売される商品である場合、前記予約スイッチが所定時間の間、押された場合には予約を開始して、前記商品移動機構による前記貯蔵ゾーンから前記待機ゾーンへの商品移動を停止し、前記待機ゾーン内に商品がないと判断された後、当該待機ゾーンを加熱から冷却に切り替えを行なう。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、貯蔵ゾーンと待機ゾーンとに区画された商品収容室を有する自動販売機において、缶飲料などの商品を加熱(ホット商品)または冷却(コールド商品)して販売する自動販売機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、商品を常温で収容する貯蔵ゾーンと商品を加熱または冷却して販売する販売(待機)ゾーンとに区画された複数の商品収容室を有する自動販売機が知られている。
【0003】
このように、ホット商品とコールド商品とを販売できる自動販売機において、販売(待機)ゾーンの商品を加熱しホット商品として販売している状態で、季節の変わり目で冷却に切り替える場合があり、販売(待機)ゾーンにホット商品がある状態で、加熱から冷却に切り替えてしまうと、商品の変質を招く可能性がある。
【0004】
このため、加熱から冷却に切り替える際に、予め予約日時を入力して、予約日時になると、貯蔵ゾーンから販売ゾーンへの移動を停止し、販売(待機)ゾーンの商品が「0」本になった後、販売(待機)ゾーンを冷却に切り替える方式が知られており、また、別の方式として、キーボードにより温度そのものを設定して、設定が行なわれると、貯蔵ゾーンから販売(待機)ゾーンへの移動を停止し、販売ゾーンの商品が「0」本になった後、販売(待機)ゾーンを冷却に切り替える方式が知られている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−157639号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記自動販売機では、日時あるいは温度をキーボードにより直接設定入力するため、操作が面倒であり、また、最近の自動販売機では、ルート作業を行なう作業者の設定あるいは管理するための操作が増えてきており、作業者の負担が大きく、なるべく、簡単な操作で設定などができることが望まれている。
【0007】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、販売ゾーンを加熱から冷却に切り替える際に、簡単な操作で行なうことができる自動販売機の制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、少なくとも、商品を常温で収容する貯蔵ゾーンと商品を加熱または冷却して収容する待機ゾーンとに区画された複数の商品収容室と、前記貯蔵ゾーン内の商品を前記待機ゾーンに移動させる商品移動機構と、販売指令に基づいて前記待機ゾーン内の商品を搬出する商品搬出機構と、を備えた自動販売機の制御装置において、前記待機ゾーンを加熱から冷却へ切り替えるための予約スイッチを備え、前記待機ゾーン内の商品が現在加熱して販売される商品である場合、前記予約スイッチが所定時間の間、押された場合には、予約を開始して、前記商品移動機構による前記貯蔵ゾーンから前記待機ゾーンへの商品移動を停止し、前記待機ゾーン内に商品がないと判断された後、当該待機ゾーンを加熱から冷却に切り替えを行なうようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる自動販売機の制御装置における実施の形態を図1ないし図3を参照しつつ詳細に説明する。
【0010】
図3は、この発明の対象となる自動販売機を示す縦断面図である。図3において、自動販売機本体1内には、断熱壁により囲まれた前面(図3の左面)が開閉可能な商品収容庫2が構成され、この商品収容庫2内には、多数の円弧状のセグメント3により上下に蛇行する商品収容室4が前後4列(4コラム)形成されている。
【0011】
また、図示はしていないが、庫内は一般に断熱隔壁を介して左右に並ぶ複数の部屋に間仕切りされており、冷却専用室、冷却(コールド)/加熱(ホット)の商品室として使い分けるようになっている。各商品収容室4には、前面の商品投入口5から投入された円筒状の商品(缶飲料商品)6が、横倒し姿勢で積み重ねられて多数収容されている。
【0012】
ここで、各商品収容室4は、上部の貯蔵ゾーン7と下部の待機ゾーン8とに区画され、その間は回動自在に片持ち支持された断熱性のフラッパ9により仕切られている。待機ゾーン8の下端部には、公知の電磁ソレノイド式の商品搬出機構10が設置され、待機ゾーン8の一番下の商品6は、その下フラッパ10aにより落下しないように支えられている。また、貯蔵ゾーン7の下端部には、商品搬出機構10と同一構成の商品移動機構11が設置され、貯蔵ゾーン7の一番下の商品6は、その下フラッパ11aにより落下しないように支えられている。
【0013】
商品搬出機構10あるいは商品移動機構11は、図示しない電磁ソレノイドに通電されると、下フラッパ10aあるいは下フラッパ11aが後退して一番下の商品6を開放落下させ、図示しない上フラッパを突出して下から2番目の商品6を支える。その後、上記電磁ソレノイドの通電が絶たれると、図示しない復帰ばねの作用により、下フラッパ10aあるいは下フラッパ11aが再び突出するとともに、上記上フラッパが後退し、商品6の全体が下降して図示した販売待機状態に復帰する。
【0014】
待機ゾーン8の下方には、搬出された商品6を前方の商品取出口12に導くシュータ13が配置され、その内側にはヒータ14、冷却器15および庫内空気を待機ゾーン8に循環通風するファン16が配置されている。また、この下方には、図示しない凝縮ユニットが設置されている。
【0015】
循環する冷却/加熱空気の温度は、ファン16の前方(吸込側)に配置された庫内温度センサ17により検知される。一方、商品搬出機構10内には、待機ゾーン8内の一番下の商品6の温度を直接検知する商品温度センサ18が配置されている。
【0016】
また、商品搬出機構10および商品移動機構11内には、待機ゾーン8内および貯蔵ゾーン7内の商品6の有無を検知する待機ゾーン売切スイッチ19および貯蔵ゾーン売切スイッチ20がそれぞれ組み込まれ、各々のアクチュエータ19a,20aが商品6で押されるようになっている。
【0017】
自動販売機本体1の前面は外扉21で閉塞され、その下部には商品取出口12が設けられている。また、外扉21前面には、後述する図2に示すように、周知の商品選択スイッチ25、商品価格などをデジタル表示する表示器28やコイン投入口などが配設されているとともに、当該商品選択スイッチ25の近傍には、販売可能状態であることを表示する販売可ランプ26、商品売り切れ時に点灯する売切ランプ27が配設されている。
【0018】
このように構成された自動販売機において、ホット商品を販売する場合には、待機ゾーン8内の商品6は、ファン16によりヒータ14を通して循環される高温の空気により加熱され、適温で販売待機する。一方、コールド商品を販売する場合には、待機ゾーン8の商品6は、ファン16により冷却器15を通して循環される冷気により冷却され、適温で販売待機する。
【0019】
また、断熱性のフラッパ9で待機ゾーン8から仕切られた貯蔵ゾーン7では、商品6はほぼ常温で貯蔵され、待機ゾーン8の商品数が販売により減少すると、商品移動機構11により貯蔵ゾーン7内の商品6が待機ゾーン8に移される。これにより、冷却あるいは加熱状態に置かれる待機ゾーン8の商品数は、販売状況に応じて必要最小限に留められ、商品6の変質が抑えられる。
【0020】
図1は、自動販売機の制御装置を示すブロック図であり、自動販売機全体を制御するCPU22の制御プログラムはROM23に格納され、制御データ、商品の収容数、残数、補給数などのデータはRAM24に記憶されている。
【0021】
CPU22には、図示しない入出力インターフェースを介して、上述した庫内温度センサ17、商品温度センサ18、待機ゾーン売切スイッチ19、貯蔵ゾーン売切スイッチ20、商品選択スイッチ25、販売可ランプ26、売切ランプ27、表示器28のほか、制御データを設定入力あるいはデータ確認用のキーボード29、H→C予約スイッチ30、冷温切替予約中ランプ31が接続されている。また、CPU22には、駆動回路35を介して上述した商品搬出機構10、商品移動機構11、ヒータ14、冷却器15、ファン16が接続されている。
【0022】
次に、この自動販売機の制御動作について図2のフローチャートに基づいて説明する。
【0023】
まず、現在、待機ゾーン8内には加熱されたホット商品が収容され、販売されているものとする。ここで、待機ゾーン8内の温度設定であるホット(H)からコールド(C)への切り替えを設定するためのH→C予約スイッチ33がオンされた否かを判断する(ステップS1)。このときの商品6の種類としては、たとえば、コーヒー、お茶等である。
【0024】
次に、H→C予約スイッチ33がオンされたと判断すると(S1、Yes)、ステップS2に進み、H→C予約スイッチ33が所定時間オンされたか否かを判断する。ここで、所定時間とは例えば、「2秒」であり、押し間違いによる誤動作を避けるために、所定時間により判断するものであり、所定時間オンされたと判断すると(S2、Yes)、冷温切替予約中ランプ34が点灯し(S3)、待機ゾーン8から商品の販売が行なわれても、貯蔵ゾーン7から待機ゾーン8への商品6の移動を停止する(S4)。そして、貯蔵ゾーン7から待機ゾーン8への商品6の移動を停止した後、その切り替え操作が行なわれた対象庫内の待機ゾーン8の収容本数が「0」であるか否かを判断する(S5)。待機ゾーン8の収容本数が「0」であれば(S5、Yes)、ホットからコールドへの自動切り替えを行い(S6)、処理を終了する。
【0025】
なお、この後の動作としては、貯蔵ゾーン7から待機ゾーン8への商品6の移動を開始し、一定時間後、商品販売を開始するようになっている。
【0026】
一方、待機ゾーン8の収容本数が0でなければ(ステップS5、No)、H−C予約スイッチ33がオンされたか否かを判断し、H→C予約スイッチ33がオンされたと判断すると(S7、YES)、H→C予約スイッチ33が所定時間オン(例えば、2秒)されたか否かを判断し(S8)、所定時間オンされたと判断すると(S8、Yes)、予約を解除して(S9)、処理を終了する。このように、予約解除も可能とし、スイッチ33が所定時間オンされなければ、切替対象コラムの待機ゾーン8の収容本数が「0」になるまで待機する(ステップS4、NO)。
【0027】
以上のように、実施の形態1、2にかかる自動販売機の制御方法によれば、待機ゾーン8内の商品収容本数が0となったときに、待機ゾーン8内の温度設定を自動的にホットからコールドに切り替えるようにしたので、商品6が待機ゾーン8に収容されている際の温度設定切り替えが防止され、商品6の変質を防止できる。たとえば、乳飲料の商品6の場合には、ホットからコールドに切り替えられると乳成分分離等の原因となり、変質した商品6を販売してしまうこととなるので、このような事態を防止するのに特に有効である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、少なくとも、商品を常温で収容する貯蔵ゾーンと商品を加熱または冷却して収容する待機ゾーンとに区画された複数の商品収容室と、前記貯蔵ゾーン内の商品を前記待機ゾーンに移動させる商品移動機構と、販売指令に基づいて前記待機ゾーン内の商品を搬出する商品搬出機構と、を備えた自動販売機の制御装置において、前記待機ゾーンを加熱から冷却へ切り替えるための予約スイッチを備え、前記待機ゾーン内の商品が現在加熱して販売される商品である場合、前記予約スイッチが所定時間の間、押された場合には、予約を開始して、前記商品移動機構による前記貯蔵ゾーンから前記待機ゾーンへの商品移動を停止し、前記待機ゾーン内に商品がないと判断された後、当該待機ゾーンを加熱から冷却に切り替えを行なうようにしたことにより、庫内の温度設定の切り替え予約が簡単な操作で可能になるとともに、誤操作も少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動販売機の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1にかかる自動販売機の制御を示すフローチャートである。
【図3】この発明の対象とする自動販売機の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
4 商品収容室
6 商品
7 貯蔵ゾーン
8 待機ゾーン
10 商品搬出機構
11 商品移動機構
30 H→C予約スイッチ
31 冷温切替予約中ランプ
Claims (1)
- 少なくとも、商品を常温で収容する貯蔵ゾーンと商品を加熱または冷却して収容する待機ゾーンとに区画された複数の商品収容室と、前記貯蔵ゾーン内の商品を前記待機ゾーンに移動させる商品移動機構と、販売指令に基づいて前記待機ゾーン内の商品を搬出する商品搬出機構と、を備えた自動販売機の制御装置において、前記待機ゾーンを加熱から冷却へ切り替えるための予約スイッチを備え、前記待機ゾーン内の商品が現在加熱して販売される商品である場合、前記予約スイッチが所定時間の間、押された場合には、予約を開始して、前記商品移動機構による前記貯蔵ゾーンから前記待機ゾーンへの商品移動を停止し、前記待機ゾーン内に商品がないと判断された後、当該待機ゾーンを加熱から冷却に切り替えを行なうようにしたことを特徴とする自動販売機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003201245A JP2005044044A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | 自動販売機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003201245A JP2005044044A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | 自動販売機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005044044A true JP2005044044A (ja) | 2005-02-17 |
Family
ID=34261402
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003201245A Pending JP2005044044A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | 自動販売機の制御装置 |
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JP (1) | JP2005044044A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007233776A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Kubota Corp | 自動販売機の冷温切換制御装置 |
-
2003
- 2003-07-24 JP JP2003201245A patent/JP2005044044A/ja active Pending
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