JP2004029970A - 自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】商品を加熱するときの熱損失を抑制する自動販売機を得ること。
【解決手段】商品収納ラック9に収納した商品Dを加熱して販売する自動販売機1において、商品収納ラック9の商品Dを加熱するために、商品収納ラック9から払い出した商品Dを商品取出口5a方向に搬出する商品搬出シュータ7、又は商品Dを一旦受け止めて商品搬出シュータ7に転送する商品搬出ガイド13に商品Dを加熱するヒータ13dを配設するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】商品収納ラック9に収納した商品Dを加熱して販売する自動販売機1において、商品収納ラック9の商品Dを加熱するために、商品収納ラック9から払い出した商品Dを商品取出口5a方向に搬出する商品搬出シュータ7、又は商品Dを一旦受け止めて商品搬出シュータ7に転送する商品搬出ガイド13に商品Dを加熱するヒータ13dを配設するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動販売機に関し、更に詳しくは、商品を加熱するときの熱損失を抑制する自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、飲料商品を販売する一般的な自動販売機を示したものである。この自動販売機101は、断熱構造をした本体キャビネット102と、本体キャビネット102に設けた収容庫103の前面開口部を覆う内扉104と、内扉104の外方において本体キャビネット102の前面開口部を覆う外扉105とを備えている。また、内扉104には商品を搬出するための商品搬出口104aを、外扉105には商品取出口105aを形成してあり、商品搬出口104aと商品取出口105aとの間には商品受部106を配設してある。
【0003】
また、収容庫103の内部に商品搬出シュータ107を配置することにより、この商品搬出シュータ107の上方部に商品Dを集積するための集積室108を形成してある。集積室108には商品収納ラック109を収設してあり、商品Dの払い出し要求に応じて商品収納ラック109から商品Dが払い出される。他方、商品搬出シュータ107の下方部には冷却ユニット110の蒸発器110aとヒータ111を収容した熱交換室112が形成してある。これら蒸発器110aおよびヒータ111の前面側には前方に向けて送風を行う送風ファン113を配置してある。集積室108と熱交換室112とを仕切るように配置した商品搬出シュータ107は、前方に向けて漸次低くなるように傾斜しており、集積室108の商品収納ラック109から払い出された商品Dを商品搬出口104aまで送り出すことができる。また、この商品搬出シュータ107には、空気を適宜流通させるための多数の通気孔107aが設けてある。収容庫3の最奥方には集積室108と熱交換室112との間を連通するように循環ダクト114を設けてある。
【0004】
上記のように構成した自動販売機101では、冷却ユニット110を稼動した状態で送風ファン113を駆動すると、蒸発器110aにより冷却された空気が商品搬出シュータ107の通気孔107a、集積室108、循環ダクト114を通じて収容庫の内部を循環することになり、集積室108の商品収納ラック109に集積した缶商品Dを冷却することができる。これとは反対にヒータ113を稼動した状態で送風ファン113を駆動すると、ヒータ111により加熱された空気が、商品搬出シュータ107の通気孔107a、集積室108、循環ダクト114を通じて収容庫103の内部を循環することになり、集積室108の商品収納ラック109に集積した商品Dを加熱することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ヒータ111で加熱した空気は、商品搬出シュータ107を経由して集積室108の商品収納ラック109に収納した商品Dに到達するので、加熱した空気の流れる経路が長く、また、収容庫103の壁面にも接触するために熱損失が大きい。
【0006】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、商品を加熱するときの熱損失を抑制する自動販売機を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機は、商品収納ラックに収納した商品を加熱して販売する自動販売機において、前記商品収納ラックの下方に商品を一旦受け止めて商品搬出シュータに転送する商品搬出ガイドを設け、該商品搬出ガイドに商品を加熱するヒータを配設したことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、商品収納ラックの下方の商品搬出ガイドに配設したヒータによって、商品収納ラックに集積した商品を加熱することができる。
【0009】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機は、上記請求項1において、前記商品搬出ガイドに通気孔を形成したことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、商品搬出ガイドに通気孔を形成しているので、商品収納ラックに集積した商品に冷却した空気を導くことができ、商品を冷却することができる。
【0011】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機は、商品収納ラックに収納した商品を加熱して販売する自動販売機において、前記商品収納ラックから払い出した商品を商品取出口方向に搬出する商品搬出シュータに商品を加熱するヒータを配設したことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、商品搬出シュータに配設したヒータによって、商品収納ラックに集積した商品を加熱することができる。
【0013】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機は、上記請求項1〜3のいずれか一つにおいて、収容庫の空気を循環させる送風ファンと、ヒータを稼動後、一定時間経過を条件に駆動した前記送風ファンによる前記収容庫の温度変化が予め設定した規定値以下の場合には、前記収容庫の温度が目標値以上であることを条件にヒータの稼動を停止する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、駆動した送風ファンによる収容庫の温度変化が予め設定した規定値以下の場合には、収容庫の温度が目標値以上であることを条件にヒータの稼動を停止するので、商品を規定の温度まで加熱してからヒータの稼動を停止することができる。
【0015】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機は、上記請求項4において、前記制御手段は前記収容庫の温度変化が予め設定した規定値以下であっても前記収容庫の温度が目標値に至らない場合には、前記送風ファンの駆動を停止してヒータの稼動を継続することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、駆動した送風ファンによる収容庫の温度変化が予め設定した規定値以下であっても収容庫の温度が目標値に至らない場合には送風ファンの駆動を停止してヒータの稼動を継続するので、商品が目標の温度まで暖められていない場合には商品の加熱を継続する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る自動販売機の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1〜図6に基づいて実施の形態1に係る自動販売機について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る自動販売機の縦断面図、図2は図1に示した自動販売機の主要部を説明する斜視図、図3は図2に示した自動販売機のベンド機構を説明する図、図4は図2に示した自動販売機の主要部の作用を説明する概念図、図5は図2に示した自動販売機において、商品を加熱又は冷却する制御部のブロック図、図6は図2に示した自動販売機の商品の加熱を説明するフローチャートである。
【0019】
実施の形態1に係る自動販売機1は、本体キャビネット2と、本体キャビネット2に設けた収容庫3の前面開口部を覆う内扉4と、内扉4の外方において本体キャビネット2の前面開口部を覆う外扉5とを備えている。また、内扉4には商品搬出口4aを、外扉5には商品取出口5aを形成してあり、商品搬出口4aと商品取出口5aとの間には商品受部6を配設してある。
【0020】
また、収容庫3の内部に商品搬出シュータ7を配置することにより、この商品搬出シュータ7の上方部に商品Dを集積するための集積室8を形成してある。集積室8には商品収納ラック9を収設してあり、商品Dの払い出し要求に応じて商品収納ラック9から商品Dが払い出される。他方、商品搬出シュータ7の下方部には冷却ユニット10の蒸発器10aを収容した熱交換室12が形成してある。この蒸発器10aの前面側に前方に向けて送風を行う送風ファン11を配置してある。集積室8と熱交換室12とを仕切るように配置した商品搬出シュータ7は、前方に向けて漸次低くなるように傾斜しており、集積室8の商品収納ラック9から払い出された商品Dを商品搬出口4aまで送り出すことができる。また、この商品搬出シュータ7には、空気を適宜流通させるための多数の通気孔7aが設けてある。収容庫3の最奥方には集積室8と熱交換室12との間を連通するように循環ダクト14が設けてある。また、循環ダクト14の内部には収容庫3の庫内の温度を測定する温度センサ15が配置してある。
【0021】
商品収納ラック9は、サーペンタイン方式のもので、商品Dを投入する投入口91と、商品を転動するトップトレイ92と、セグメント93により形成した通路94とを備えている。投入口91は、収容庫3の前面開口部上方にトップトレイ92を配設することにより形成してある。トップトレイ92は収容庫3の奥方向に向かって漸次下方に傾斜する態様で配置してあり、それぞれのトップトレイ92が通路94のそれぞれに対応する。図1に示す自動販売機1は、4個のトップトレイ92に対応して、奥行き方向に4列の通路94を配設してある。
【0022】
通路94は、セグメント93を重力方向に順次取り付けることにより形成してあり、その下端には調整板95とベンド機構96とが配設してある。調整板95は商品Dを円滑に払い出すように調節するもので、商品Dの胴径に対応して事前に調節する。図3に示すように、ベンド機構96は、上下一対のペダル96a,96bと、ソレノイド96cと、リンク機構96dと、引張コイルバネ96eとにより構成してある。
【0023】
ベンド機構96は、待機状態で引張コイルバネ96eがソレノイド96cのプランジャを下方に付勢して下ペダル96bを通路94内にせり出させて調整板95と下ペダル96bとの間で商品D1を保持し、販売状態でソレノイド96cを通電することによりコイルバネ96eの付勢力に抗してソレノイド96cのプランジャが上方に移動して上ペダル96aを通路94内にせり出させた後に下ペダル96bを商品収納ラック9の内側に引きこむものである。また、商品D1が払い出された後には、ソレノイド96cの通電を遮断して、引張コイルバネ96eがソレノイド96cのプランジャを下方に引張り、下ペダル96bを通路94内にせり出させて調整板95と下ペダル96bとの間で商品D2を保持する。
【0024】
ベンド機構96の下方には商品搬出ガイド13が揺動可能に取り付けてある。商品搬出ガイド13は、ベンド機構96により払い出された商品Dを一旦受け入れた後に商品搬出シュータ7に払い出す機能を有するものである。商品搬出ガイド13は、断面が円弧をなす樋状の受け部13aと、受け部13aを回動可能に支承する軸13bと、軸13bに巻装した付勢バネ13cとから構成してある。
【0025】
商品収納ラック9から商品Dが払い出されるまでは(待機状態)、受け部13aを商品収納ラック9に向け、商品Dを確実に受け入れるように配置してある。一方、商品収納ラック9から払い出された商品Dを受け部13aが受け入れると、その商品Dの自重により付勢バネ13cの付勢力に抗して受け部13aが回動して商品Dを商品搬出シュータ7に払い出すものである。また、受け部13aの商品Dを受け入れる側と反対側にはさらにヒータ13dが取り付けてある。さらに、受け部13aのヒータ13dを取り付けてある部分を避けて通気孔13eが円弧方向に形成してある。たとえば図2に示す受け部13aについては円弧方向に3個の矩形状の通気孔13eを形成してある。
【0026】
このように構成した自動販売機の作用について説明する。まず、図3に基づいて、商品の販売(払い出し)について説明する。自動販売機1の各商品収納ラック9には、トップトレイ92から投入した商品Dが集積してある。このとき、図3の▲1▼に示すように、商品収納ラック9の最下段の商品D1は、調整板95と下ペダル96bとの間で待機している。つぎに、利用客が、商品Dの対価又はそれ以上の貨幣を投入した後に選択ボタン(不図示)を押下することにより、取引が成立し、自動販売機1が商品D1の払い出しを行う。
【0027】
すなわち、図3の▲2▼に示すように、ベンド機構96のソレノイド96cを励磁して、上ペダル96aが通路94内にせり出して下から二番目の商品D2を支え、下ペダル96bが商品収納ラック9の内側に移動して最下段の商品D1を開放することにより行う(販売状態)。
【0028】
最下段の商品D1の払い出しが済むと、図3の▲3▼に示すように、ベンド機構96のソレノイド96cを脱磁して、下ペダル96bが通路94内にせり出し、上ペダル96aが商品収納ラック9の内側に移動して前記した二番目の商品D2を最下段の商品D1として支える(復帰状態)。
【0029】
ベンド機構96により商品収納ラック9から払い出された商品Dは、横置き姿勢のまま商品搬出ガイド13に一旦受け入れた後に、商品搬出シュータ7に払い出す。より詳細に説明すると、商品搬出ガイド13に受け入れられた横置き姿勢の商品Dが自重により付勢バネ13cの付勢力に抗して、受け部13aを回動して、商品Dを商品搬出シュータ7の後部域に払い出す。
【0030】
商品搬出シュータ7に払い出された商品Dは、商品搬出シュータ7上を転動又は滑走して商品搬出口4aから商品受部6に到達する。利用客は商品取出口5aから商品受部6上の商品Dを取り出すことができる。
【0031】
このように、商品搬出ガイド13を備えた自動販売機によれば、ベンド機構96から商品搬出ガイド13までの落差と、商品搬出ガイド13と商品搬出シュータ7の着地点までの落差を小さくすることができるので、商品Dが商品搬出シュータ7の着地点で跳ね返って倒立するような商品D立ち現象を回避することができる。
【0032】
図5に基づいて、商品Dを加熱又は冷却する制御部(制御手段)の構成を説明する。制御部17は、中央処理装置(central processing unit)17aと、主として入力装置からのデータを記憶するRAM(random access memory)17bと、主として制御手順を記憶するROM(read only memory)17cとから構成してある。制御部17には、温度センサ15と、タイマ18と、送風ファン11とヒータ13dと、冷却ユニット10とが接続してある。なお、タイマ18は、ヒータ13dを稼動してから送風ファン11を駆動するまでの時間を設定するものであるが、制御部17により行うものとしても良い。
【0033】
次に、商品Dの加熱手順について説明する。本実施の形態に係る自動販売機では、商品Dの加熱は商品搬出ガイド13に取り付けたヒータ13dにより行われる。
【0034】
図6に基づいて、商品を加熱する場合の制御手順を説明する。商品を加熱する場合には、まず、ヒータ13dを稼動する(ステップS1)。ヒータ13dを稼動すると、収容庫3の庫内の温度が上昇を始める。一定時間だけヒータ13dを稼動した後(ステップS2)に、送風ファン11を駆動させる(ステップS3)。送風ファン11を駆動すると、収容庫3の庫内の空気は、商品搬出シュータ7、収容庫3の商品収納ラック9、循環ダクト14の順に循環する。つぎに、温度センサ15により測定した温度を取り込む(ステップS4)。そして、その温度変化が予め設定した規定値(例えば2℃)以下であるか判断する(ステップS5)。温度変化が規定値以下である場合には温度センサ15の温度が商品DのOFF目標温度(例えば60℃)以上であるか判断する(ステップS6)。OFF目標温度以上である場合にはヒータ13dおよび送風ファン11の稼動を停止する(ステップS7,8)。一方、温度変化が規定値以下でない場合には(ステップS5:NO)規定値以下になるまでヒータ13dを稼動するとともに送風ファン11を駆動させる。ステップ7,8によりヒータ13dおよび送風ファン11の稼動を停止した後、温度センサ15により測定した温度を取り込み(ステップS9)、収容庫3の温度がON目標温度(例えば50°C)よりも低くなった場合には(ステップ10:YES)、ステップS1に戻りヒータ13dを稼動させる。他方、温度センサ15の温度が目標温度以上でない場合には(ステップS6:NO)、一定時間経過(ステップS2)するまで送風ファン11を停止する(ステップS11)。以下、ステップS3からの手順を繰り返す。
【0035】
上記自動販売機1によれば、商品収納ラック9の下方に配設した商品搬出ガイド13にヒータ13dを取り付けるので、加熱した空気の流れる経路を短くすることにより商品を加熱するときの熱損失を抑制することができ、商品収納ラック9に集積した商品Dを効率よく加熱することができる。
【0036】
また、この自動販売機1によれば、商品Dを加熱するときには、ヒータ13dに通電してから送風ファン11を駆動して温度センサ15により温度を取り込み、温度変化が規定値以下であるかを判断する。温度変化が規定値以下である場合には温度センサ15が目標温度以上であることを条件にヒータ13dをオフにする。このように、加熱した空気を自然対流させて商品Dを加熱するので、送風ファン13の消費電力を抑制することができる。
【0037】
さらに、この自動販売機1によれば、温度センサ15の温度が目標温度以上でないときには、商品Dの温度も目標温度に達していないと推定できるので、さらに送風ファン11を停止して空気の加熱を継続することができる。
【0038】
一方、商品Dを冷却する場合には、冷却ユニット10を稼動した状態で送風ファン11を駆動して、蒸発器10aにより冷却した空気が商品搬出シュータ7の通気孔7a、集積室8、通気孔13e、循環ダクト14を通じて収容庫3の内部を循環させて、集積室8の商品収納ラック9に集積した商品Dを冷却することができる。
【0039】
また、この自動販売機1によれば、冷却した空気が商品搬出ガイド13の商品受け部13aに形成した通気孔13eを経由して商品Dに到達するので、商品搬出ガイド13を備えていても商品Dを冷却することができる。
【0040】
(実施の形態2)
図7および図8に基づいて、実施の形態2に係る自動販売機について説明する。図7は実施の形態2に係る自動販売機の縦断面図、図8は図7に示した商品搬出シュータの拡大斜視図である。なお、実施の形態2に係る自動販売機は商品搬出ガイドを備えないので実施の形態1に係る自動販売機とはヒータの取り付け位置が異なるが、他の部分については実施の形態1に係る自動販売機と異なるところはないので、同一の箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
実施の形態2に係る自動販売機は、商品搬出シュータ7の通気孔7aを避けて商品搬出シュータ7の下面にヒータ16を配設してある。このように自動販売機を構成すれば、商品搬出ガイドを備えない自動販売機においても、商品Dを効率よく加熱することができる。
【0042】
上記した自動販売機によれば、商品搬出シュータ7の下面にヒータ16を配設してあるので、加熱した空気が商品収納ラックに集積した商品Dに到達するまでの経路を短くすることができるので、商品収納ラック9に集積した商品Dを効率よく加熱することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る自動販売機によれば、商品収納ラックの下方の商品搬出ガイドに配設したヒータによって商品収納ラックに集積した商品を加熱するので、ヒータで加熱した空気が商品に到達するまでの経路を短くして熱損失を減らすことができる。
【0044】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機によれば、商品搬出ガイドに通気孔を形成しているので、冷却した空気が商品搬出ガイドに阻害されることなく、商品に当たるので、商品搬出ガイドを有する自動販売機であっても商品を冷却することができる。
【0045】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機によれば、商品搬出シュータに備えたヒータにより商品収納ラックに集積した商品を暖めることができるので、商品搬出ガイドを有していない場合であっても、ヒータで加熱した空気が商品に到達するまでの経路を短くして熱損失を減らすことができる。
【0046】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機によれば、送風ファンの駆動による収容庫の温度変化が規定値以下の場合には、収容庫の温度が目標値以上であることを条件に商品の加熱を停止する制御手段を備えているので、商品を目標温度まで加熱してからヒータの稼動を停止することができる。このように構成すると、商品の温度が略均等であると仮定することができる。
【0047】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機によれば、収容庫の温度が目標値以下の場合には送風ファンの駆動を停止してヒータの稼動を継続するので、商品が目標の温度まで到達していない場合にはヒータの稼動を継続する。送風ファンの駆動を停止してヒータの稼動を継続するので、商品は自然対流により暖められ、熱損失を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る自動販売機の縦断面図である。
【図2】図1に示した自動販売機の主要部を説明する斜視図である。
【図3】図2に示した自動販売機のベンド機構を説明する拡大図である。
【図4】図2に示した自動販売機の主要部の作用を説明する概念図である。
【図5】図2に示した自動販売機において、商品を加熱又は冷却する制御部のブロック図である。
【図6】図2に示した自動販売機の商品の加熱を説明するフローチャートである。
【図7】実施の形態2に係る自動販売機の縦断面図である。
【図8】図6に示した自動販売機の商品搬出シュータの拡大斜視図である。
【図9】従来の技術に係る自動販売機の縦断面図である。
【符号の説明】
D 商品
1 自動販売機
3 収容庫
7 商品搬出シュータ
9 商品収納ラック
10 冷却ユニット
10a 蒸発器
11 送風ファン
13 商品搬出ガイド
13a 受け部
13b 軸
13c 付勢バネ
13d ヒータ
13e 通気孔
14 循環ダクト
15 温度センサ
16 ヒータ
96 ベンド機構
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動販売機に関し、更に詳しくは、商品を加熱するときの熱損失を抑制する自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、飲料商品を販売する一般的な自動販売機を示したものである。この自動販売機101は、断熱構造をした本体キャビネット102と、本体キャビネット102に設けた収容庫103の前面開口部を覆う内扉104と、内扉104の外方において本体キャビネット102の前面開口部を覆う外扉105とを備えている。また、内扉104には商品を搬出するための商品搬出口104aを、外扉105には商品取出口105aを形成してあり、商品搬出口104aと商品取出口105aとの間には商品受部106を配設してある。
【0003】
また、収容庫103の内部に商品搬出シュータ107を配置することにより、この商品搬出シュータ107の上方部に商品Dを集積するための集積室108を形成してある。集積室108には商品収納ラック109を収設してあり、商品Dの払い出し要求に応じて商品収納ラック109から商品Dが払い出される。他方、商品搬出シュータ107の下方部には冷却ユニット110の蒸発器110aとヒータ111を収容した熱交換室112が形成してある。これら蒸発器110aおよびヒータ111の前面側には前方に向けて送風を行う送風ファン113を配置してある。集積室108と熱交換室112とを仕切るように配置した商品搬出シュータ107は、前方に向けて漸次低くなるように傾斜しており、集積室108の商品収納ラック109から払い出された商品Dを商品搬出口104aまで送り出すことができる。また、この商品搬出シュータ107には、空気を適宜流通させるための多数の通気孔107aが設けてある。収容庫3の最奥方には集積室108と熱交換室112との間を連通するように循環ダクト114を設けてある。
【0004】
上記のように構成した自動販売機101では、冷却ユニット110を稼動した状態で送風ファン113を駆動すると、蒸発器110aにより冷却された空気が商品搬出シュータ107の通気孔107a、集積室108、循環ダクト114を通じて収容庫の内部を循環することになり、集積室108の商品収納ラック109に集積した缶商品Dを冷却することができる。これとは反対にヒータ113を稼動した状態で送風ファン113を駆動すると、ヒータ111により加熱された空気が、商品搬出シュータ107の通気孔107a、集積室108、循環ダクト114を通じて収容庫103の内部を循環することになり、集積室108の商品収納ラック109に集積した商品Dを加熱することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ヒータ111で加熱した空気は、商品搬出シュータ107を経由して集積室108の商品収納ラック109に収納した商品Dに到達するので、加熱した空気の流れる経路が長く、また、収容庫103の壁面にも接触するために熱損失が大きい。
【0006】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、商品を加熱するときの熱損失を抑制する自動販売機を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機は、商品収納ラックに収納した商品を加熱して販売する自動販売機において、前記商品収納ラックの下方に商品を一旦受け止めて商品搬出シュータに転送する商品搬出ガイドを設け、該商品搬出ガイドに商品を加熱するヒータを配設したことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、商品収納ラックの下方の商品搬出ガイドに配設したヒータによって、商品収納ラックに集積した商品を加熱することができる。
【0009】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機は、上記請求項1において、前記商品搬出ガイドに通気孔を形成したことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、商品搬出ガイドに通気孔を形成しているので、商品収納ラックに集積した商品に冷却した空気を導くことができ、商品を冷却することができる。
【0011】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機は、商品収納ラックに収納した商品を加熱して販売する自動販売機において、前記商品収納ラックから払い出した商品を商品取出口方向に搬出する商品搬出シュータに商品を加熱するヒータを配設したことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、商品搬出シュータに配設したヒータによって、商品収納ラックに集積した商品を加熱することができる。
【0013】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機は、上記請求項1〜3のいずれか一つにおいて、収容庫の空気を循環させる送風ファンと、ヒータを稼動後、一定時間経過を条件に駆動した前記送風ファンによる前記収容庫の温度変化が予め設定した規定値以下の場合には、前記収容庫の温度が目標値以上であることを条件にヒータの稼動を停止する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、駆動した送風ファンによる収容庫の温度変化が予め設定した規定値以下の場合には、収容庫の温度が目標値以上であることを条件にヒータの稼動を停止するので、商品を規定の温度まで加熱してからヒータの稼動を停止することができる。
【0015】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機は、上記請求項4において、前記制御手段は前記収容庫の温度変化が予め設定した規定値以下であっても前記収容庫の温度が目標値に至らない場合には、前記送風ファンの駆動を停止してヒータの稼動を継続することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、駆動した送風ファンによる収容庫の温度変化が予め設定した規定値以下であっても収容庫の温度が目標値に至らない場合には送風ファンの駆動を停止してヒータの稼動を継続するので、商品が目標の温度まで暖められていない場合には商品の加熱を継続する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る自動販売機の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1〜図6に基づいて実施の形態1に係る自動販売機について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る自動販売機の縦断面図、図2は図1に示した自動販売機の主要部を説明する斜視図、図3は図2に示した自動販売機のベンド機構を説明する図、図4は図2に示した自動販売機の主要部の作用を説明する概念図、図5は図2に示した自動販売機において、商品を加熱又は冷却する制御部のブロック図、図6は図2に示した自動販売機の商品の加熱を説明するフローチャートである。
【0019】
実施の形態1に係る自動販売機1は、本体キャビネット2と、本体キャビネット2に設けた収容庫3の前面開口部を覆う内扉4と、内扉4の外方において本体キャビネット2の前面開口部を覆う外扉5とを備えている。また、内扉4には商品搬出口4aを、外扉5には商品取出口5aを形成してあり、商品搬出口4aと商品取出口5aとの間には商品受部6を配設してある。
【0020】
また、収容庫3の内部に商品搬出シュータ7を配置することにより、この商品搬出シュータ7の上方部に商品Dを集積するための集積室8を形成してある。集積室8には商品収納ラック9を収設してあり、商品Dの払い出し要求に応じて商品収納ラック9から商品Dが払い出される。他方、商品搬出シュータ7の下方部には冷却ユニット10の蒸発器10aを収容した熱交換室12が形成してある。この蒸発器10aの前面側に前方に向けて送風を行う送風ファン11を配置してある。集積室8と熱交換室12とを仕切るように配置した商品搬出シュータ7は、前方に向けて漸次低くなるように傾斜しており、集積室8の商品収納ラック9から払い出された商品Dを商品搬出口4aまで送り出すことができる。また、この商品搬出シュータ7には、空気を適宜流通させるための多数の通気孔7aが設けてある。収容庫3の最奥方には集積室8と熱交換室12との間を連通するように循環ダクト14が設けてある。また、循環ダクト14の内部には収容庫3の庫内の温度を測定する温度センサ15が配置してある。
【0021】
商品収納ラック9は、サーペンタイン方式のもので、商品Dを投入する投入口91と、商品を転動するトップトレイ92と、セグメント93により形成した通路94とを備えている。投入口91は、収容庫3の前面開口部上方にトップトレイ92を配設することにより形成してある。トップトレイ92は収容庫3の奥方向に向かって漸次下方に傾斜する態様で配置してあり、それぞれのトップトレイ92が通路94のそれぞれに対応する。図1に示す自動販売機1は、4個のトップトレイ92に対応して、奥行き方向に4列の通路94を配設してある。
【0022】
通路94は、セグメント93を重力方向に順次取り付けることにより形成してあり、その下端には調整板95とベンド機構96とが配設してある。調整板95は商品Dを円滑に払い出すように調節するもので、商品Dの胴径に対応して事前に調節する。図3に示すように、ベンド機構96は、上下一対のペダル96a,96bと、ソレノイド96cと、リンク機構96dと、引張コイルバネ96eとにより構成してある。
【0023】
ベンド機構96は、待機状態で引張コイルバネ96eがソレノイド96cのプランジャを下方に付勢して下ペダル96bを通路94内にせり出させて調整板95と下ペダル96bとの間で商品D1を保持し、販売状態でソレノイド96cを通電することによりコイルバネ96eの付勢力に抗してソレノイド96cのプランジャが上方に移動して上ペダル96aを通路94内にせり出させた後に下ペダル96bを商品収納ラック9の内側に引きこむものである。また、商品D1が払い出された後には、ソレノイド96cの通電を遮断して、引張コイルバネ96eがソレノイド96cのプランジャを下方に引張り、下ペダル96bを通路94内にせり出させて調整板95と下ペダル96bとの間で商品D2を保持する。
【0024】
ベンド機構96の下方には商品搬出ガイド13が揺動可能に取り付けてある。商品搬出ガイド13は、ベンド機構96により払い出された商品Dを一旦受け入れた後に商品搬出シュータ7に払い出す機能を有するものである。商品搬出ガイド13は、断面が円弧をなす樋状の受け部13aと、受け部13aを回動可能に支承する軸13bと、軸13bに巻装した付勢バネ13cとから構成してある。
【0025】
商品収納ラック9から商品Dが払い出されるまでは(待機状態)、受け部13aを商品収納ラック9に向け、商品Dを確実に受け入れるように配置してある。一方、商品収納ラック9から払い出された商品Dを受け部13aが受け入れると、その商品Dの自重により付勢バネ13cの付勢力に抗して受け部13aが回動して商品Dを商品搬出シュータ7に払い出すものである。また、受け部13aの商品Dを受け入れる側と反対側にはさらにヒータ13dが取り付けてある。さらに、受け部13aのヒータ13dを取り付けてある部分を避けて通気孔13eが円弧方向に形成してある。たとえば図2に示す受け部13aについては円弧方向に3個の矩形状の通気孔13eを形成してある。
【0026】
このように構成した自動販売機の作用について説明する。まず、図3に基づいて、商品の販売(払い出し)について説明する。自動販売機1の各商品収納ラック9には、トップトレイ92から投入した商品Dが集積してある。このとき、図3の▲1▼に示すように、商品収納ラック9の最下段の商品D1は、調整板95と下ペダル96bとの間で待機している。つぎに、利用客が、商品Dの対価又はそれ以上の貨幣を投入した後に選択ボタン(不図示)を押下することにより、取引が成立し、自動販売機1が商品D1の払い出しを行う。
【0027】
すなわち、図3の▲2▼に示すように、ベンド機構96のソレノイド96cを励磁して、上ペダル96aが通路94内にせり出して下から二番目の商品D2を支え、下ペダル96bが商品収納ラック9の内側に移動して最下段の商品D1を開放することにより行う(販売状態)。
【0028】
最下段の商品D1の払い出しが済むと、図3の▲3▼に示すように、ベンド機構96のソレノイド96cを脱磁して、下ペダル96bが通路94内にせり出し、上ペダル96aが商品収納ラック9の内側に移動して前記した二番目の商品D2を最下段の商品D1として支える(復帰状態)。
【0029】
ベンド機構96により商品収納ラック9から払い出された商品Dは、横置き姿勢のまま商品搬出ガイド13に一旦受け入れた後に、商品搬出シュータ7に払い出す。より詳細に説明すると、商品搬出ガイド13に受け入れられた横置き姿勢の商品Dが自重により付勢バネ13cの付勢力に抗して、受け部13aを回動して、商品Dを商品搬出シュータ7の後部域に払い出す。
【0030】
商品搬出シュータ7に払い出された商品Dは、商品搬出シュータ7上を転動又は滑走して商品搬出口4aから商品受部6に到達する。利用客は商品取出口5aから商品受部6上の商品Dを取り出すことができる。
【0031】
このように、商品搬出ガイド13を備えた自動販売機によれば、ベンド機構96から商品搬出ガイド13までの落差と、商品搬出ガイド13と商品搬出シュータ7の着地点までの落差を小さくすることができるので、商品Dが商品搬出シュータ7の着地点で跳ね返って倒立するような商品D立ち現象を回避することができる。
【0032】
図5に基づいて、商品Dを加熱又は冷却する制御部(制御手段)の構成を説明する。制御部17は、中央処理装置(central processing unit)17aと、主として入力装置からのデータを記憶するRAM(random access memory)17bと、主として制御手順を記憶するROM(read only memory)17cとから構成してある。制御部17には、温度センサ15と、タイマ18と、送風ファン11とヒータ13dと、冷却ユニット10とが接続してある。なお、タイマ18は、ヒータ13dを稼動してから送風ファン11を駆動するまでの時間を設定するものであるが、制御部17により行うものとしても良い。
【0033】
次に、商品Dの加熱手順について説明する。本実施の形態に係る自動販売機では、商品Dの加熱は商品搬出ガイド13に取り付けたヒータ13dにより行われる。
【0034】
図6に基づいて、商品を加熱する場合の制御手順を説明する。商品を加熱する場合には、まず、ヒータ13dを稼動する(ステップS1)。ヒータ13dを稼動すると、収容庫3の庫内の温度が上昇を始める。一定時間だけヒータ13dを稼動した後(ステップS2)に、送風ファン11を駆動させる(ステップS3)。送風ファン11を駆動すると、収容庫3の庫内の空気は、商品搬出シュータ7、収容庫3の商品収納ラック9、循環ダクト14の順に循環する。つぎに、温度センサ15により測定した温度を取り込む(ステップS4)。そして、その温度変化が予め設定した規定値(例えば2℃)以下であるか判断する(ステップS5)。温度変化が規定値以下である場合には温度センサ15の温度が商品DのOFF目標温度(例えば60℃)以上であるか判断する(ステップS6)。OFF目標温度以上である場合にはヒータ13dおよび送風ファン11の稼動を停止する(ステップS7,8)。一方、温度変化が規定値以下でない場合には(ステップS5:NO)規定値以下になるまでヒータ13dを稼動するとともに送風ファン11を駆動させる。ステップ7,8によりヒータ13dおよび送風ファン11の稼動を停止した後、温度センサ15により測定した温度を取り込み(ステップS9)、収容庫3の温度がON目標温度(例えば50°C)よりも低くなった場合には(ステップ10:YES)、ステップS1に戻りヒータ13dを稼動させる。他方、温度センサ15の温度が目標温度以上でない場合には(ステップS6:NO)、一定時間経過(ステップS2)するまで送風ファン11を停止する(ステップS11)。以下、ステップS3からの手順を繰り返す。
【0035】
上記自動販売機1によれば、商品収納ラック9の下方に配設した商品搬出ガイド13にヒータ13dを取り付けるので、加熱した空気の流れる経路を短くすることにより商品を加熱するときの熱損失を抑制することができ、商品収納ラック9に集積した商品Dを効率よく加熱することができる。
【0036】
また、この自動販売機1によれば、商品Dを加熱するときには、ヒータ13dに通電してから送風ファン11を駆動して温度センサ15により温度を取り込み、温度変化が規定値以下であるかを判断する。温度変化が規定値以下である場合には温度センサ15が目標温度以上であることを条件にヒータ13dをオフにする。このように、加熱した空気を自然対流させて商品Dを加熱するので、送風ファン13の消費電力を抑制することができる。
【0037】
さらに、この自動販売機1によれば、温度センサ15の温度が目標温度以上でないときには、商品Dの温度も目標温度に達していないと推定できるので、さらに送風ファン11を停止して空気の加熱を継続することができる。
【0038】
一方、商品Dを冷却する場合には、冷却ユニット10を稼動した状態で送風ファン11を駆動して、蒸発器10aにより冷却した空気が商品搬出シュータ7の通気孔7a、集積室8、通気孔13e、循環ダクト14を通じて収容庫3の内部を循環させて、集積室8の商品収納ラック9に集積した商品Dを冷却することができる。
【0039】
また、この自動販売機1によれば、冷却した空気が商品搬出ガイド13の商品受け部13aに形成した通気孔13eを経由して商品Dに到達するので、商品搬出ガイド13を備えていても商品Dを冷却することができる。
【0040】
(実施の形態2)
図7および図8に基づいて、実施の形態2に係る自動販売機について説明する。図7は実施の形態2に係る自動販売機の縦断面図、図8は図7に示した商品搬出シュータの拡大斜視図である。なお、実施の形態2に係る自動販売機は商品搬出ガイドを備えないので実施の形態1に係る自動販売機とはヒータの取り付け位置が異なるが、他の部分については実施の形態1に係る自動販売機と異なるところはないので、同一の箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
実施の形態2に係る自動販売機は、商品搬出シュータ7の通気孔7aを避けて商品搬出シュータ7の下面にヒータ16を配設してある。このように自動販売機を構成すれば、商品搬出ガイドを備えない自動販売機においても、商品Dを効率よく加熱することができる。
【0042】
上記した自動販売機によれば、商品搬出シュータ7の下面にヒータ16を配設してあるので、加熱した空気が商品収納ラックに集積した商品Dに到達するまでの経路を短くすることができるので、商品収納ラック9に集積した商品Dを効率よく加熱することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る自動販売機によれば、商品収納ラックの下方の商品搬出ガイドに配設したヒータによって商品収納ラックに集積した商品を加熱するので、ヒータで加熱した空気が商品に到達するまでの経路を短くして熱損失を減らすことができる。
【0044】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機によれば、商品搬出ガイドに通気孔を形成しているので、冷却した空気が商品搬出ガイドに阻害されることなく、商品に当たるので、商品搬出ガイドを有する自動販売機であっても商品を冷却することができる。
【0045】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機によれば、商品搬出シュータに備えたヒータにより商品収納ラックに集積した商品を暖めることができるので、商品搬出ガイドを有していない場合であっても、ヒータで加熱した空気が商品に到達するまでの経路を短くして熱損失を減らすことができる。
【0046】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機によれば、送風ファンの駆動による収容庫の温度変化が規定値以下の場合には、収容庫の温度が目標値以上であることを条件に商品の加熱を停止する制御手段を備えているので、商品を目標温度まで加熱してからヒータの稼動を停止することができる。このように構成すると、商品の温度が略均等であると仮定することができる。
【0047】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機によれば、収容庫の温度が目標値以下の場合には送風ファンの駆動を停止してヒータの稼動を継続するので、商品が目標の温度まで到達していない場合にはヒータの稼動を継続する。送風ファンの駆動を停止してヒータの稼動を継続するので、商品は自然対流により暖められ、熱損失を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る自動販売機の縦断面図である。
【図2】図1に示した自動販売機の主要部を説明する斜視図である。
【図3】図2に示した自動販売機のベンド機構を説明する拡大図である。
【図4】図2に示した自動販売機の主要部の作用を説明する概念図である。
【図5】図2に示した自動販売機において、商品を加熱又は冷却する制御部のブロック図である。
【図6】図2に示した自動販売機の商品の加熱を説明するフローチャートである。
【図7】実施の形態2に係る自動販売機の縦断面図である。
【図8】図6に示した自動販売機の商品搬出シュータの拡大斜視図である。
【図9】従来の技術に係る自動販売機の縦断面図である。
【符号の説明】
D 商品
1 自動販売機
3 収容庫
7 商品搬出シュータ
9 商品収納ラック
10 冷却ユニット
10a 蒸発器
11 送風ファン
13 商品搬出ガイド
13a 受け部
13b 軸
13c 付勢バネ
13d ヒータ
13e 通気孔
14 循環ダクト
15 温度センサ
16 ヒータ
96 ベンド機構
Claims (5)
- 商品収納ラックに収納した商品を加熱して販売する自動販売機において、
前記商品収納ラックの下方に商品を一旦受け止めて商品搬出シュータに転送する商品搬出ガイドを設け、該商品搬出ガイドに商品を加熱するヒータを配設したことを特徴とする自動販売機。 - 前記商品搬出ガイドに通気孔を形成したことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
- 商品収納ラックに収納した商品を加熱して販売する自動販売機において、
前記商品収納ラックから払い出した商品を商品取出口方向に搬出する商品搬出シュータに商品を加熱するヒータを配設したことを特徴とする自動販売機。 - 収容庫の空気を循環させる送風ファンと、ヒータを稼動後、一定時間経過を条件に駆動した前記送風ファンによる前記収容庫の温度変化が予め設定した規定値以下の場合には、前記収容庫の温度が目標値以上であることを条件にヒータの稼動を停止する制御手段とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動販売機。
- 前記制御手段は前記収納庫の温度変化が予め設定した規定値以下であっても前記収容庫の温度が目標値に至らない場合には、前記送風ファンの駆動を停止してヒータの稼動を継続することを特徴とする請求項4に記載の自動販売機。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006164214A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-22 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 自動販売機 |
US8178140B2 (en) | 2008-03-27 | 2012-05-15 | The Coca-Cola Company | PET pouch/package with foldable base |
US8215509B2 (en) | 2008-03-27 | 2012-07-10 | The Coca-Cola Company | Soft PET bottle with a rigid top and bottom portion |
-
2002
- 2002-06-21 JP JP2002181977A patent/JP2004029970A/ja active Pending
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