JP4547820B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶、壜飲料などの商品を少なくとも加温してホット商品として販売する自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
缶、壜商品の自動販売機として、サーペンタイン式自動販売機で代表されるものが知られている。このサーペンタイン式自動販売機は、断熱筐体としてなるキャビネットの庫内に、各コラムごとにその上端側に商品投入用のトップトレー、下部搬出端側に商品搬出機構(ベンド機構)を備えて商品を上下一列に積み上げ収納する商品収納ラック、および庫内底部に配した商品の冷却装置および/または加熱装置を装備し、販売指令に基づく商品搬出機構の動作によって、商品収納ラックからコラムの最下位に並ぶ商品を1個ずつ落下搬出して商品取出口に送出するようにしたものである。
【0003】
一方、最近では各ロケーション先に据付けた自動販売機を巡回して商品補充を行う手間をできるだけ減らして、ルート効率を高めるために自動販売機の容量増大化(商品の収納本数)が図られる傾向にある一方、自動販売機の消費電力を低減して省エネ化を推進することが重要課題になっている。また、飲料商品の種類によっては長期間に亘って加温すると、中身飲料の品質が劣化するものがあり、その対策も課題の一つになっている。
【0004】
そこで、自動販売機のキャビネット庫内に収設された商品収納ラックを上下に二分した上で、その中間に遮熱間仕切りとしてのシャッタ装置を設け、その下部側のラック領域に収納した商品を、庫内底部に配した冷却装置ないし加熱装置によって、保冷ないし加温し、上部側のラック領域を下部側のラック領域に比べて常温に近いストックスペースとして使用するとともに、商品販売に伴う下部側ラック領域からの商品搬出、充填数の減少に応じて、シャッタ装置を開放し、上部側のラック領域から下部側のラック領域に、商品を補給するようにした方式の自動販売機が提案されている(特開2000−30138号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したシャッタ装置は、開放されたときに、そのシャッタ壁が、商品の通路壁に重なるため、通路幅が狭くなる。したがって、予めこの狭くなる幅分の余裕を持たせる必要があり、限られた容積の中で可能な限り多くの商品を収納させたいという要望に反することになる。また、シャッタ壁を別部品として組み込むため、部品点数の増大とコストアップも招く。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、商品収納ラックに収納することができる商品数を減らすことなく、しかも部品点数の増大とコストアップを抑制したシャッタ機構を備えた自動販売機を得ることを第一の目的とする。
【0007】
一方、上述したシャッタ装置を設けて、収納ラックを上下段に仕切った自動販売機(特開2000−30138号公報等)では、商品の販売にしたがって、加温されている下段側のラック部の商品が減っていくため、常温の上段側のラック部から商品を補充する必要がある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、上段側のラック部から下段側のラック部に商品を補充する最適なタイミングを検出して、加温された下段側のラックに商品を常に満充填することができる自動販売機を得ることを第二の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第一の自動販売機(請求項1)は、断熱筐体としてなるキャビネットの庫内に、各コラムごとにその上端側に商品投入用のトップトレーを、下部搬出端側に商品搬出機構を、それぞれ備えた、商品を上下一列に積み上げ収納する商品収納ラックと、庫内底部に配した商品の加熱装置とを装備し、販売指令に基づく前記商品搬出機構により、前記商品収納ラックから前記コラムの最下位に並ぶ商品を1つずつ落下搬出して商品取出口に送出する自動販売機において、前記商品収納ラックの商品収納部を上下段に二分して、その上段側のラック部と下段側のラック部とを遮熱するとともに、前記販売指令とは別のストック商品の補給指令に基づいて開閉するシャッタ装置を備え、前記シャッタ装置のシャッタ壁を、前記コラムの側壁の一部をなすセグメントにより形成したことを特徴とする。
【0010】
このように、商品収納ラックを上下段に二分して、上下段のラック部を遮熱するシャッタ装置を備えたことにより、下段側のラック部を商品の加温領域とし、シャッタ装置によって遮熱された上段側のラック部を商品のストック領域として使い分けることができ、これにより加熱装置の熱負荷が少なくなって省エネ化を推進することができる。
【0011】
しかも、シャッタ装置のシャッタ壁を、コラムの側壁の一部をなすセグメントを用いて形成したことによって、シャッタ壁を開放したときは、シャッタ壁であるセグメントは、コラムの側壁すなわち商品の通路壁として機能するため、別部品としてのシャッタ壁を設けた従来の自動販売機のように、シャッタ壁が通路壁に重なって通路幅が狭くなるということがなく、商品の収納数量が減少することがない。また、既存の通路壁をシャッタ壁として兼用するため、シャッタ壁を別部品として備える必要がなく、シャッタ装置の部品点数を低減することができる。
【0012】
なお、商品の通路壁を、例えば複数の円弧状のセグメントを波状に連ねて全体として蛇行して形成(ジグザグ状に形成)したものにあっては、そのうち一つの円弧状セグメントの上端部を軸支し、下端部をフリーにすることによって、その円弧状セグメントを、上端部を中心として水平方向に回転させて、シャッタ壁とすることができる。また、シャッタ壁としてのセグメントには、断熱部材を貼り付けて、遮熱性を高めるのが好ましい。
【0013】
上記の自動販売機においては、下段側のラック部の上部におけるコラムの側壁の一部をなすセグメントを、コラムの幅が、商品の径よりも小さい狭幅位置と、商品の径よりも大きい広幅位置との間を移動可能に設けるとともに、商品の通過時は広幅位置に移動可能に、狭幅位置側にバネ付勢し、セグメントの位置に応じて、下段側のラック部における商品の満充填を検出する商品充填検出手段とを備え、検出された満充填の当否に応じて、上記補給指令を出力する(請求項2)のが好ましい。
【0014】
シャッタ装置を設けて、収納ラックを上下段に仕切った自動販売機においては、商品の販売にしたがって、加温されている下段側のラック部の商品が減っていくため、常温の上段側のラック部から商品を補充する必要があるが、上述したように商品充填数検出手段を設けた自動販売機によれば、下段のコラムの上部を商品が通過するときは、セグメントがバネ力に抗して広幅位置に移動して、通過後はバネ力によって狭幅位置に戻るが、下段側のラック部に商品が満充填すると、このラックの上部にまで商品が積み上げられ、したがって、上部のセグメントは積み上げられた最上部の商品によって広幅位置に移動された状態で保持されるため、この広幅位置に移動された状態の保持時間を検出するなどによって、商品充填検出手段が商品の満充填を検出することができ、この検出された満充填の当否に応じて、補給指令を出力することによって、下段側ラック部への商品の補充タイミングを適切化し、下段側ラック部に常に商品を満充填することができる。
【0015】
また、本発明の第二の自動販売機(請求項3)は、断熱筐体としてなるキャビネットの庫内に、各コラムごとにその上端側に商品投入用のトップトレーを、下部搬出端側に商品搬出機構を、それぞれ備えた、商品を上下一列に積み上げ収納する商品収納ラックと、庫内底部に配した商品の加熱装置とを装備し、販売指令に基づく前記商品搬出機構により、前記商品収納ラックから前記コラムの最下位に並ぶ商品を1つずつ落下搬出して商品取出口に送出する自動販売機において、前記商品収納ラックの商品収納部を上下段に二分して、その上段側のラック部と下段側のラック部とを遮熱するとともに、前記販売指令とは別のストック商品の補給指令に基づいて開閉するシャッタ装置と、前記下段側のラック部の上部における前記コラムの側壁の一部をなすセグメントを、前記コラムの幅が、前記商品の径よりも小さい小幅位置と、前記商品の径よりも大きい大幅位置との間を移動可能に設けるとともに、前記商品の通過時は前記大幅位置に移動可能に、前記小幅位置側にバネ付勢し、前記セグメントの位置に応じて、前記下段側のラック部における前記商品の満充填を検出する商品充填検出手段とを備え、前記検出された満充填の当否に応じて、前記補給指令を出力することを特徴とする。
【0016】
このように、シャッタ装置のシャッタ壁が、コラムの側壁の一部をなすものか否かに拘わらず、下段側のラック部の上部におけるコラムの側壁の一部をなすセグメントを、コラムの幅が、商品の径よりも小さい狭幅位置と、商品の径よりも大きい広幅位置との間を移動可能に設けるとともに、商品の通過時は広幅位置に移動可能に、狭幅位置側にバネ付勢し、セグメントの位置に応じて、下段側のラック部における商品の満充填を検出する商品充填検出手段とを備え、検出された満充填の当否に応じて、上記補給指令を出力することにより、下段のコラムの上部を商品が通過するときは、セグメントがバネ力に抗して広幅位置に移動して、通過後はバネ力によって狭幅位置に戻るが、下段側のラック部に商品が満充填すると、このラックの上部にまで商品が積み上げられ、したがって、上部のセグメントは積み上げられた最上部の商品によって広幅位置に移動された状態で保持されるため、この広幅位置に移動された状態の保持時間を検出するなどによって、商品充填検出手段が商品の満充填を検出することができ、この検出された満充填の当否に応じて、補給指令を出力することによって、下段側ラック部への商品の補充タイミングを適切化し、下段側ラック部に常に商品を満充填することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自動販売機の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、この実施の形態である自動販売機の全体構造を示す図である。この自動販売機は、断熱筐体としてなるキャビネット1、販売商品のディスプレイ室、コイン機構および商品選択ボタンなどの販売操作部を装備した前面外扉2、前面外扉2の下部に備えた商品取出口2a、断熱内扉3、キャビネット1の庫内底部に配置した冷却器(冷凍機のエバポレータ)4a、電熱ヒータ4b、ファン4c、風胴4dの組立体としてなる冷却/加熱ユニット4、商品取出口2aに通じる商品搬出シュータ5を備え、商品収納部を上下段に二分してその中間にシャッタ装置8を組み合わせてたサーペンタイン式商品収納ラック6が収設されている。なお、この商品収納ラック6はその外形寸法(左右,奥行き)がキャビネット1の庫内に画成されたスペースの断面に合わせて設計されている。
【0018】
ここで、商品収納ラック6は、左右のラック側板の間に円弧状の複数のレールセグメントを連ねて架設した蛇行状の商品通路(コラム)を備え、各コラムごとにその上端側には商品投入用のトップトレー7を、また下部搬出端側にはベンド機構をそれぞれ装備した構成である。なお、この実施の形態における商品収納ラック6は、コラムを前後4列に並設している。また、キャビネット1の庫内は一般に断熱隔壁を介して左右に並ぶ複数の部屋に間仕切りされており、各部屋ごとに商品収納ラック6、および冷却専用ユニット、ないしは冷却/加熱ユニット4を設置してコールド商品室、あるいはコールド/ホット商品室として使い分けるようにしている。
【0019】
ここで、サーペンタイン式商品収納ラック6は、その商品収納部が上段ラック部6Aと下段ラック部6Bとに二分されており、かつ上段ラック部6Aと下段ラック部6Bとの間を遮熱するシャッタ装置8が設けられている。また、下段ラック部6Bの最上部のレールセグメント6aは、図2にその詳細を示すように、シャッタ装置8のシャッタ壁を兼ねており、このレールセグメント6aの背面側には断熱部材6bが貼着されている。なお、このシャッタ壁を兼ねたレールセグメント6aは、その上端部を中心として、実線位置(閉位置)と一点鎖線位置(開位置)との間を回動可能に設けられており、シャッタ装置8の図示しないアクチュエータによって、開位置と閉位置との間を回動させる。
【0020】
これにより、シャッタ装置8のシャッタ壁であるレールセグメント6aが閉位置にあるときは、商品14の通過を阻止するとともに、キャビネット1の庫内を、保冷ないし加温される下半領域と、下半領域から遮熱された上半領域(常温に近い)とに仕切り、レールセグメント6aが開位置にあるときは、商品14の通過を許容する。
【0021】
また、下段ラック部6Bの下部搬出端には、通常のサーペンタイン式商品収納ラックと同様に各コラムごとに商品販売指令で動作する商品搬出機構9および商品搬出機構9に商品通路を隔てて対向する可調整式の通路幅規制板10が組み込まれている。
【0022】
さらに、下段ラック部6Bの最上部のレールセグメント6aに対向する第2段目のレールセグメント6cも、その上端部を中心として、実線位置(狭幅位置)と一点鎖線位置(幅広位置)との間を回動可能に設けられており、図示しないバネによって狭幅位置に付勢されているが、商品14が通過するときは、商品14の自重によって、バネ付勢に抗して広幅位置に回動し、商品14を下方に通過させる。
【0023】
また、レールセグメント6cが狭幅位置にあるときは、レールセグメント6cがプッシュスイッチ6dを押下してプッシュスイッチ6dをON状態とし、レールセグメント6cが広幅位置にあるときは、レールセグメント6cがプッシュスイッチ6dから離れてレールセグメント6cをOFF状態とする。したがって、商品14がこのレールセグメント6cを通過するときは、プッシュスイッチ6dは、ON状態から一瞬だけOFF状態となりON状態に戻るが、下段ラック部6Bのレールセグメント6cの位置まで商品14が充填されると、最上部の商品14がレールセグメント6cを通過せずに留まるため、レールセグメント6cを広幅位置に保持させ、プッシュスイッチ6dはOFF状態を維持する。
【0024】
ここで、図示しない制御部が、プッシュスイッチ6dがOFF状態を維持しているときは、商品補給指令を出力せず、プッシュスイッチ6dがON状態に維持されているときは、商品補給指令を出力する。そして、商品補給指令が出力されたときは、シャッタ装置8のアクチュエータが、シャッタ壁6aを開位置に回動させて、上段ラック部6Aに保管されている商品14が一つ、下段ラック部6Bに落下する。
【0025】
一方、上段ラック部6Aの下端部には、各コラムごとに前記の商品搬出装置9と同様な機構の商品送出機構12、および可調整式の通路幅規制板13が組み込まれており、かつコラム上端入口側がトップトレー7の後端に連通している。なお、商品送出機構12は、下段ラック部6Bに装備の商品搬出機構9とは独立して制御し、商品販売指令とは別の商品補給指令に基づいて作動する。
【0026】
なお、上段ラック部6Aの通路幅規制板10と下段ラック部6Bの通路幅規制板13とは連動し、一方の通路幅規制板10(または13)を、太缶である商品14に適合する通路幅となるように調整したときは、他方の通路幅規制板13(または10)も、太缶である商品14に適合する通路幅となるように自動的に調整され、一方の通路幅規制板10(または13)を、細缶である商品14に適合する通路幅となるように調整したときは、他方の通路幅規制板13(または10)も、細缶である商品14に適合する通路幅となるように自動的に調整される。
【0027】
次に、本実施の形態の自動販売機の作用について説明する。まず、初期状態においては、上段ラック部6Aおよび下段ラック部6Bの両方に、商品14が満充填されている。また、レールセグメント6aは、閉位置に保持されており、レールセグメント6cは広幅位置に保持されている。
【0028】
下段ラック部6Bは、冷却/加熱ユニット4によって加温されており、この下段ラック部6Bに充填されている商品14は、加温される。一方、上段ラック部6Aは、シャッタ壁であるレールセグメント6aおよび断熱部材6bによって遮熱され、上段ラック部6Aに充填されている商品14は、略常温に保持される。
【0029】
商品14の販売が行われると、制御部からの販売指令に基づいて、下段ラック部6Bの指定コラムに装備された商品搬出機構9が動作して最下位に並ぶ商品14を下方に落下搬出し、商品搬出シュータ5を経て商品取出口2aに送出する。そして、商品14の販売に伴って下段ラック部6Bのコラムに収納した商品14がそれぞれ下方に移動し、この結果、レールセグメント6cから、下段ラック部6Bにおける最上段の商品14も下方に移動してレールセグメント6cから離れる。これにより、レールセグメント6cは、バネ力によって狭幅位置に回動し、プッシュスイッチ6dを押下して、このプッシュスイッチ6dをON状態とする。
【0030】
ここで、プッシュスイッチ6dのON状態が維持されているため、制御部が商品補給指令を出力し、上段ラック部6Aの商品送出機構12が動作し、上段ラック部6Aにストックしておいた商品14を送り出す。この動作により送り出された商品14はシャッタ装置8のシャッタ壁であるレールセグメント6a上に落下する。さらに商品補給指令は、シャッタ装置8にも送られ、シャッタ装置8のアクチュエータがシャッタ壁であるレールセグメント6aを開位置に移動させ、レールセグメント6a上に落下した商品14は、開放されたシャッタ壁を通過して下段ラック部6Bに落下する。なおレールセグメント6aは、直後に閉位置に戻される。
【0031】
落下した商品14は、狭幅位置にあるレールセグメント6cを広幅位置に移動させ、プッシュスイッチ6dをOFF状態とする。販売された商品14は一つであるため、下段ラック部6Bに充填されていた商品14は、商品14一つ分だけ下方に移動しており、落下して補給された商品14は、レールセグメント6cの位置で停止し、プッシュスイッチ6dをOFF状態で維持させる。この結果、制御部からは、商品補給指令は出力されず、シャッタ壁であるレールセグメント6aは閉鎖されたままとなり、過度の補給は行われることはない。
【0032】
このように、本実施の形態に係る自動販売機によれば、商品収納ラックを上下段に二分して、上下段のラック部6A,6Bを遮熱するシャッタ装置8を備えたことにより、下段ラック部6Bを商品14の加温領域とし、シャッタ装置8によって遮熱された上段ラック部6Aを商品14のストック領域として使い分けることができ、これにより冷却/加熱ユニット4の熱負荷が少なくなって省エネ化を推進することができる。
【0033】
しかも、シャッタ装置8のシャッタ壁を、コラムの側壁の一部をなすレールセグメント6aによって形成したことにより、シャッタ壁を開放したときは、シャッタ壁であるレールセグメント6aは、コラムの側壁すなわち商品14の通路壁として機能するため、別部品としてのシャッタ壁を設けた従来の自動販売機のように、シャッタ壁が通路壁に重なって通路幅が狭くなるということがなく、商品14の収納数量が減少することがない。また、既存のレールセグメント6aをシャッタ壁として兼用するため、シャッタ壁を別部品として備える必要がなく、シャッタ装置の部品点数を低減することができる。
【0034】
また、シャッタ装置のシャッタ壁が、下段ラック部6Bの上部を商品14が通過するときは、レールセグメント6cがバネ力に抗して広幅位置に移動して、通過後はバネ力によって狭幅位置に戻るが、下段ラック部6Bに商品14が満充填すると、この下段ラック部6Bの上部にまで商品が積み上げられ、レールセグメント6cは広幅位置に移動された状態で保持されるため、この広幅位置に移動された状態をプッシュスイッチ6dが検出するため、下段ラック部6Bにおける商品14の満充填を適切に検出することができ、満充填の当否に応じて、制御部が商品補給指令を出力することによって、下段側ラック部6Bへの商品14の補給タイミングを適切化することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の第一の自動販売機によれば、商品収納ラックを上下段に二分して、上下段のラック部を遮熱するシャッタ装置を備えたことにより、下段側のラック部を商品の加温領域とし、シャッタ装置によって遮熱された上段側のラック部を商品のストック領域として使い分けることができ、これにより加熱装置の熱負荷が少なくなって省エネ化を推進することができる。
【0036】
しかも、シャッタ装置のシャッタ壁を、コラムの側壁の一部をなすセグメントを用いて形成したことによって、シャッタ壁を開放したときは、シャッタ壁であるセグメントは、コラムの側壁すなわち商品の通路壁として機能するため、別部品としてのシャッタ壁を設けた従来の自動販売機のように、シャッタ壁が通路壁に重なって通路幅が狭くなるということがなく、商品の収納数量が減少することがない。また、既存の通路壁をシャッタ壁として兼用するため、シャッタ壁を別部品として備える必要がなく、シャッタ装置の部品点数を低減することができる。
【0037】
また、本発明の第二の自動販売機によれば、シャッタ装置のシャッタ壁が、コラムの側壁の一部をなすものか否かに拘わらず、下段のコラムの上部を商品が通過するときは、セグメントがバネ力に抗して広幅位置に移動して、通過後はバネ力によって狭幅位置に戻るが、下段側のラック部に商品が満充填すると、このラックの上部にまで商品が積み上げられ、したがって、上部のセグメントは積み上げられた最上部の商品によって広幅位置に移動された状態で保持されるため、この広幅位置に移動された状態の保持時間を検出するなどによって、商品充填検出手段が商品の満充填を検出することができ、この検出された満充填の当否に応じて、補給指令を出力することによって、下段側ラック部への商品の補充タイミングを適切化し、下段側ラック部に常に商品を満充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1に示した自動販売機のシャッタ装置周辺部の詳細を示す図である。
【符号の説明】
1 キャビネット
2 外扉
2a 商品取出口
4 冷却/加熱ユニット
6 サーペンタイン式商品収納ラック
6a レールセグメント
6b 断熱部材
6c レールセグメント
6d プッシュスイッチ
6A 上段ラック部
6B 下段ラック部
7 トップトレー
8 シャッタ装置
9 商品搬出機構
10 通路幅規制板
11 商品検知スイッチ
12 商品送出機構
13 通路幅規制板
14 商品
Claims (3)
- 断熱筐体としてなるキャビネットの庫内に、各コラムごとにその上端側に商品投入用のトップトレーを、下部搬出端側に商品搬出機構を、それぞれ備えた、商品を上下一列に積み上げ収納する商品収納ラックと、庫内底部に配した商品の加熱装置とを装備し、販売指令に基づく前記商品搬出機構により、前記商品収納ラックから前記コラムの最下位に並ぶ商品を1つずつ落下搬出して商品取出口に送出する自動販売機において、
前記商品収納ラックの商品収納部を上下段に二分して、その上段側のラック部と下段側のラック部とを遮熱するとともに、前記販売指令とは別のストック商品の補給指令に基づいて開閉するシャッタ装置を備え、
前記シャッタ装置のシャッタ壁を、前記コラムの側壁の一部をなすセグメントにより形成したことを特徴とする自動販売機。 - 前記下段側のラック部の上部における前記コラムの側壁の一部をなすセグメントを、前記コラムの幅が、前記商品の径よりも小さい小幅位置と、前記商品の径よりも大きい大幅位置との間を移動可能に設けるとともに、前記商品の通過時は前記大幅位置に移動可能に、前記小幅位置側にバネ付勢し、前記セグメントの位置に応じて、前記下段側のラック部における前記商品の満充填を検出する商品充填検出手段とを備え、前記検出された満充填の当否に応じて、前記補給指令を出力することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
- 断熱筐体としてなるキャビネットの庫内に、各コラムごとにその上端側に商品投入用のトップトレーを、下部搬出端側に商品搬出機構を、それぞれ備えた、商品を上下一列に積み上げ収納する商品収納ラックと、庫内底部に配した商品の加熱装置とを装備し、販売指令に基づく前記商品搬出機構により、前記商品収納ラックから前記コラムの最下位に並ぶ商品を1つずつ落下搬出して商品取出口に送出する自動販売機において、
前記商品収納ラックの商品収納部を上下段に二分して、その上段側のラック部と下段側のラック部とを遮熱するとともに、前記販売指令とは別のストック商品の補給指令に基づいて開閉するシャッタ装置と、
前記下段側のラック部の上部における前記コラムの側壁の一部をなすセグメントを、前記コラムの幅が、前記商品の径よりも小さい小幅位置と、前記商品の径よりも大きい大幅位置との間を移動可能に設けるとともに、前記商品の通過時は前記大幅位置に移動可能に、前記小幅位置側にバネ付勢し、前記セグメントの位置に応じて、前記下段側のラック部における前記商品の満充填を検出する商品充填検出手段とを備え、前記検出された満充填の当否に応じて、前記補給指令を出力することを特徴とする自動販売機。
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