JP2005040872A - 節削り機 - Google Patents

節削り機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005040872A
JP2005040872A JP2003200587A JP2003200587A JP2005040872A JP 2005040872 A JP2005040872 A JP 2005040872A JP 2003200587 A JP2003200587 A JP 2003200587A JP 2003200587 A JP2003200587 A JP 2003200587A JP 2005040872 A JP2005040872 A JP 2005040872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressing plate
cylinder rod
disc
meat
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003200587A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Nakajima
幹雄 仲島
Hiromasa Nakajima
弘将 仲島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AAZU PLAN KIKO KK
Original Assignee
AAZU PLAN KIKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AAZU PLAN KIKO KK filed Critical AAZU PLAN KIKO KK
Priority to JP2003200587A priority Critical patent/JP2005040872A/ja
Publication of JP2005040872A publication Critical patent/JP2005040872A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】エアシリンダ装置で動作する押さえ板が、所定位置まで鉋刃に接近した後は、押さえ板の前進とともに押圧力を減少させて、節類をほぼ最後まで良好に削ることが可能な節削り機を提供する。
【解決手段】多数の鉋刃9を有する円板4と押さえ板14との間に節類を挟み、円板を回転駆動するとともにエアシリンダ装置17で押さえ板を円板4側へ付勢して節類を鉋刃に押し付けて削る。シリンダロッド17Aの押圧力は弾性付勢部材20を介して間接的に押さえ板に伝達される。押さえ板がシリンダロッドのストローク端まで鉋刃に接近移動した後は、弾性付勢部材の反発力でさらに接近限界位置まで移動するため、節類の削り終わりに近づいて節類が次第に小さくなり、節類と鉋刃間の当接面積が減少しても節類に作用する鉋刃の圧力増加を生じることがない。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鰹節等の節類の削り節を製造するための削り節機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鰹節等の節類から削り節を製造するために、一方の側面に多数の鉋刃を放射状に配列した円板を水平軸線回りに回転させ、この円板の鉋刃に鰹節等を押さえ板で押し当てて、削るようにした節削り機が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平9−239693号公報
【0004】
前述したような従来の節削り機においては、鰹節等の節類が順次削られるにつれて押さえ板を円板側に移動させて、節類を常に鉋刃に押しつけておくために、円板の回転に連動して回転するカムと摩擦クラッチを組み合わせた機構が用いられている。
【0005】
この機構では、モータ等の回転駆動源により、円板と連動して回転する回転軸に所定のトルクを超えた負荷トルクを受けると空転する摩擦クラッチを介してカムを取り付けてあり、押さえ板は、カムの回転によって周期的に円板に対して接近離間動作するようになっている。
【0006】
そして、節類を円板と押さえ板との間に差し込んでカムを回転させると、押さえ板は円板側に移動し、円板と押さえ板との間に節類を挟み込むとその抵抗で摩擦クラッチが滑ってカムの回転は停止する。
【0007】
節類は回転する円板の鉋刃によって徐々に削られ、そのたびに少しずつカムは回転して押さえ板は所定の力で節類を押しながら円板に接近するようになっている。
【0008】
節削り機に節類を自動供給装置によって自動的に供給して削り節の生産効率を高めることが試みられている。このような、自動化したシステムにおいては、前述したような、押さえ板をカムと摩擦クラッチを利用して動作させる機構では、自動供給装置によって節類を節削り機に供給するタイミングと節削り機の押さえ板を開かせるタイミングを合わせることが困難であるため、円板の回転位置と関係なく、押さえ板の開閉をエアシリンダ装置で行うようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような節削り機においては、節類が押さえ板で押されて回転する円板の鉋刃によって削られて小さくなっていくと、鉋刃が節類に当たる面積が次第に減少していくので、押さえ板の押圧力が一定であると、特に削り終わりに近づくにつれて、節類の切削部分が鉋刃から受ける圧力が次第に増加して鉋刃の噛み込みを生じたり節類が砕けてしまうことがあった。
【0010】
これを回避するためには、押さえ板をカムと摩擦クラッチを利用して動作させる場合には、カム形状を工夫して、押さえ板が鉋刃に接近するにしたがって、押さえ板の押圧力を低減させることも可能であるが、エアシリンダ装置を用いた場合には、エアシリンダ装置に供給される加圧エアの圧力を押さえ板の位置に応じて変化させることは困難であり、たとえ実現できたとしても、加圧エア圧力を押さえ板の移動にともなって自動的に変化させる複雑な調整機構が必要となり、装置が複雑で製造コストが高くなる問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決し、エアシリンダ装置で動作する押さえ板が、所定位置まで鉋刃に接近した後は、押さえ板の前進とともに押圧力を減少させて、節類をほぼ最後まで良好に削ることが可能な節削り機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の節削り機は、駆動源によって回転駆動されるように、機枠に水平軸線回りに回転自在に支持され、その少なくとも一方の側面に多数の鉋刃が放射状に取り付けられた円板と、これらの鉋刃に対して円板の側方から接近離間自在に機枠に支持され、鉋刃に節類を押付ける押さえ板と、
前記押さえ板を弾性付勢部材を介して押圧移動させるシリンダロッドを有するエアシリンダ装置とを備え、前記弾性付勢部材はシリンダロッドの押圧力よりも弱い反発力を有し、シリンダロッドが押さえ板を円板に接近させる方向にそのストローク端まで変位した後は、押さえ板を鉋刃への接近限界位置に至るまでその反発力のみで押圧付勢するようにしたものである。
【0013】
前記節削り機においては、エアシリンダ装置のシリンダロッドの先端寄りに鍔部が形成されているとともに、前記鍔部より先端側には、押さえ板に連結された可動スリーブがシリンダロッドの軸方向に所定距離スライド自在に外嵌されて、鍔部と可動スリーブとの間に装着された弾性付勢部材としての圧縮コイルばねによって、前記可動スリーブが常時シリンダロッドの先端側へ付勢され、シリンダロッドが押さえ板を円板に接近させる方向にそのストローク端まで変位した後は、押さえ板を鉋刃への接近限界位置に至るまで前記圧縮コイルばねの反発力のみで押圧付勢する構造とすることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の節削り機は、機枠に水平軸線回りに回転するように支持された円板を有しており、この円板には、鰹節等の節類を削るための多数の鉋刃が放射状に取り付けられている。
【0015】
この円板は、モータ等の駆動源によって回転駆動されるようになっていて、これらの鉋刃に円板の側方から鰹節等の節類を押さえ板によって押し当て、その表面を鉋刃で削り取ることによって連続的に削り節が生成されるようになっている。
【0016】
節類は、節削り機の上部に配置されたホッパから鉋刃が設けられている円板側面と押さえ板との間に投入される構造とすることができる。また、押さえ板は、ホッパに節類を投入する際には、エアシリンダ装置によって、円板側面の鉋刃から離れた位置へ退避できるようになっている。
【0017】
円板側面と押さえ板との間に投入された節類を削る場合には、駆動源によって円板を回転駆動するとともに、エアシリンダ装置によって押さえ板を円板の鉋刃側に押圧移動する。
【0018】
そうすると、押さえ板によって節類は回転する円板の鉋刃にその表面を押し付けられて、順次移動してくる鉋刃によって削られ、削り節が生成される。こうして得られた削り節は押さえ板の下方に落下して、節削り機の機枠下方に設けられた貯留部に貯留される。
【0019】
本発明の節削り機の特徴は、押さえ板が、弾性付勢部材を介してエアシリンダ装置のシリンダロッドに連結されていることで、シリンダロッドの力が直接押さえ板に伝達されず、弾性付勢部材を介して伝達されるようになっている。
【0020】
この弾性付勢部材は、シリンダロッドの押圧力よりも弱い反発力を有するもので、圧縮コイルばねのようなばねを用いることができ、例えば、このばねをシリンダロッドの先端寄りに形成した鍔部と、前記鍔部より先端側にシリンダロッドの軸方向に所定距離スライド自在に外嵌された可動スリーブとの間に装着し、この可動スリーブに押さえ板を連結する構造とすることができる。
【0021】
このような構造においては、押さえ板と円板との間に節類を挟み込んでエアシリンダに加圧エアを導入すると、シリンダロッドに作用する押圧力は圧縮コイルばねを介して可動スリーブへ伝達され、ここからさらに押さえ板に伝達される。
【0022】
この際、節類から押さえ板に作用する反力によって圧縮コイルばねは圧縮される。一方、押さえ板によって節類は円板の鉋刃に押し付けられるので、この状態で、円板を回転させると節類が削られていく。
【0023】
節類は削られていくにしたがい、その大きさが減少するが、これに追従してシリンダロッドは前進し、押さえ板を押し続ける。やがて、シリンダロッドが押さえ板を円板に接近させる方向のストローク端に達して停止する。
【0024】
この際、押さえ板と円板の鉋刃との間に挟まれている節類のサイズは小さく薄くなってきており、シリンダロッドが停止した後は、これまで完全に圧縮されていた圧縮コイルばねがその弾性復元力によって徐々に可動スリーブをシリンダロッドの先端側に押していき、この可動スリーブに連結されている押さえ板は節類が削られていくにしたがって、徐々に鉋刃に接近していく。
【0025】
ここで、圧縮コイルばねの弾性復元力は、可動スリーブがシリンダロッド先端側へ移動するに従って徐々に減少していくため、押さえ板が節類を押す力も、押さえ板が鉋刃に接近するほど小さくなっていく。
【0026】
その結果、節類が削られて小さくなり、鉋刃と接触する面積が僅かになっても、鉋刃の接触圧力の増加は抑えられるので、節類の削り終わり近くで鉋刃に噛み込んだり、砕けることが防止される。
【0027】
なお、実用上は、押さえ板は鉋刃との接触直前の接近限界位置でそれ以上の前進を機枠側に設けたストッパ部材等によって阻止し、鉋刃との衝突を避けるようにしておく必要がある。
【0028】
また、前述したものは、押さえ板をシリンダロッド上に外嵌された可動スリーブと連結し、シリンダロッドの押圧力を弾性付勢部材としての圧縮コイルばねを介して可動スリーブへ伝達し、さらに押さえ板へ伝達してこの押さえ板によって節類を鉋刃に押し付けるようにしているが、シリンダロッドの押圧力が弾性付勢部材を介して押さえ板に伝達されて、押さえ板で節類が鉋刃に押し付けられる構造であって、押さえ板が所定位置まで鉋刃に接近した後は、弾性付勢部材の反発力のみで、押さえ板が節類を鉋刃に押し付け、押さえ板の前進とともにその押圧力が減少する構造になっていればよい。
【0029】
また、弾性付勢部材は、その反発力(弾性復元力)が変形前の位置に戻るに従って小さくなる特性を有するものであればよく、これは、圧縮コイルばねや捻りコイルばね等に限らず、例えば、空気ばね等であってもよい。
【0030】
また、削り節の生産効率を高めるために、鉋刃を円板の両側に設け、またこれに対応させて、押さえ板やその駆動機構も円板の両側にそれぞれ配置して、円板の両面でそれぞれ節類を削ることができるようにしてもよい。
【0031】
さらに、節類をコンベア等の供給装置で節削り機に投入するようにするとともに、押さえ板と円板との間の節類の有無を検知するセンサを設け、このセンサの出力信号に基づいて、供給装置や円板の駆動源、エアシリンダ装置の駆動・停止の動作タイミングをコンピュータ等で制御することにより、削り節の製造を完全に自動化するようにしてもよい。
【0032】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1は、本発明の第1実施例を示す、節削り機の斜視図であって、節削り機1は、箱型の機枠2の内部に設けられたモータ3によって水平軸線回りに回転駆動される円板4を有している。
【0033】
この円板4は、機枠2に中間部分を回転自在に軸受支持された回転軸5の一方の端部に固定されていて、この回転軸5の他方の端部に固定された被駆動プーリ6とモータ3の軸3Aに固定された駆動プーリ7との間に掛け渡されたVベルト8を介して、モータ3から円板4に回転が伝達されるようになっている。
【0034】
円板4は、本実施例のものでは、直径50cmのものを用いており、その一方の側面に長さ70mmの鉋刃9が放射状に取り付けられていて、円板4を同図の矢印方向に毎分200〜400回転させることにより、機枠2上面から突出したホッパ10内に上方から投入されたかつお節等の節類をこれらの鉋刃9で削るようになっている。
【0035】
なお、多数の鉋刃7が設けられている円板4や被駆動プーリ6、及びこれらが取り付けられている回転軸5を支持している軸受部分は、防塵と安全のために、通常は、図1に仮想線で描かれている着脱可能なカバー11、12で覆われている。
【0036】
節類を投入するためのホッパ10は、その上面と円板4との対向面が開放されていて、その内部には、図2ないし図4に示すような節類保持枠13が、円板4の片側側面に近接して機枠2に固定されている。
【0037】
節類保持枠13は、円板4との対向側か開放されており、また、円板4の外周に沿って円弧状に形成された一対の側板13A、13Bを有している。これらの側板13A、13Bは、上部と下部がそれぞれ連結片13C、13Dで一体に連結されている。
【0038】
これらの側板13A、13Bの下端には、押さえ板14を回動自在に支持する支軸15の両端部が固定されている。押さえ板14は、節類保持枠13内で円板4の側面に対して接近離間可能な、円弧状に沿った押さえ板本体14Aと、前記押さえ板本体14Aの背面側に連続し、支軸15で回動自在に支持されたアーム部14Bから構成されている。
【0039】
アーム部14Bの下端は、支軸15と平行な連結軸16によって、エアシリンダ装置17のシリンダロッド17A先端に設けられた可動スリーブ17Bに対して回動自在に連結されている。
【0040】
エアシリンダ装置17は、シリンダロッド17Aの突出側と反対側の端部が連結軸16と平行な連結軸18によって、機枠2側のシリンダブラケット19に揺動自在に取り付けられている。
【0041】
また、特に図5の詳細に示されているように、可動スリーブ17Bは中空に形成されていて、その一部は、シリンダロッド17Aの外径に適合した内径を有し、シリンダロッド17Aに対して軸方向にスライド変位自在に嵌挿されている。また、シリンダロッド17Aの先端には、可動スリーブ17Bの抜け止め用のワッシャWが、ボルトBで締結固定されている。
【0042】
このワッシャWは、可動スリーブ17B内に形成された環状段部Cと当接することによって、可動スリーブ17Bがシリンダロッド17Aの先端から脱落することを防止している。
【0043】
一方、シリンダロッド17Aの途中には鍔部Fが形成されていて、この鍔部Fと可動スリーブ17Bの外周面に形成されている環状段部Dとの間には、弾性付勢部材としての圧縮コイルばね20が予圧を加えられた状態で組み込まれている。
【0044】
この圧縮コイルばね20によって、可動スリーブ17Bに軸方向の外力が作用していないときは、可動スリーブ17Bはシリンダロッド17Aの先端側に付勢されていて、環状段部CがワッシャWの周縁部に当接した状態が維持されている。
【0045】
次に、前述したように構成されている節削り機1の動作について説明する。
エアシリンダ装置17のシリンダロッド17Aを収縮位置にし、円板4を停止させてある状態において、ホッパ10の上端開口部から図3に示すように節類保持枠13内に投入された節類Kは、同図に仮想線で示すように、節類保持枠13内で円板4と押さえ板本体14Aの間に侵入して保持される。
【0046】
この状態で、図示していないエア源からエアシリンダ装置17に所定圧力に調整された加圧エアを供給して、シリンダロッド17Aを伸長方向に付勢する。
【0047】
シリンダロッド17Aの付勢力は、圧縮コイルばね20を介して間接的に可動スリーブ17Bに伝達され、さらに、連結軸16を介して押さえ板14に伝達される。
【0048】
その結果、押さえ板14は、支軸15回りに図3における反時計方向に回動して、押さえ板本体14Aは、節類Kを対向する円板4の側面に押し付ける。この状態において、エアシリンダ装置17のシリンダロッド17Aの付勢力よりも付勢力が弱く設定されている圧縮コイルばね20は圧縮され、鍔部Fとこれに対向する可動スリーブ17Bの端面どうしが当接している。
【0049】
ここで、図1に示すモータ3を起動し、円板4を矢印で示した方向に回転させると、円板4に取り付けられている多数の鉋刃9は、図3に示す状態で節類Kの表面を下向きに削り取っていく。こうして生成された削り節は、円板4と押さえ板本体14Aの間から下方に落下し、機枠2内の下部に設けられた削り節の貯留部に貯められる。
【0050】
節類Kは、表面を鉋刃9によって削られて次第に小さくなるが、押さえ板14にはエアシリンダ装置17によって常時ほぼ一定の付勢力が作用しているため、節類Kの表面は鉋刃9に押し付けられており、引き続き削ることが可能である。
【0051】
こうして、押さえ板本体14Aの表面が次第に円板4に接近して所定の位置に至ると、エアシリンダ装置17のシリンダロッド17Aは伸長ストローク限界となり、その位置で伸長動作は停止する。そして、それ以降は、今まで圧縮されていた圧縮コイルばね20の反発力が可動スリーブ17Bを介して押さえ板14に伝達され、小さくなった節類Kはなお、円板4側に押し付けられて鉋刃9によって削られる。
【0052】
節類Kが小さくなると、鉋刃9との接触面積が次第に小さくなるため、押さえ板本体14Aの付勢圧力が一定であると、鉋刃9の節類Kに当接する圧力が次第に増加して、鉋刃9が節類Kに噛み込んだり、節類Kが砕けてしまう恐れがあるが、シリンダロッド17Aが伸長ストローク限界に達して停止した後は、押さえ板14には圧縮コイルばね20の反発力のみが作用し、これは、押さえ板本体14Aが円板4に接近するにしたがって反発力は弱まるので、節類Kが小さくなっても鉋刃9の節類Kに当接する圧力が上昇することが防止され、節類Kは、シリンダロッド17A上の可動スリーブ17Bの環状段部CがワッシャWに当接することで押さえ板本体14Aが鉋刃9との接触直前で停止するまで削ることができ、実用上ほとんど最後まで削ることができる。
【0053】
なお、図3に示すように、節類保持枠13には、節類Kの下端を受けて、押さえ板本体14Aの下端と円板4との間からの節類Kの落下を防ぐための受け部材21が設けられている。
【0054】
次に、図6は、本発明の節削り機の別の実施例における要部縦断面図、図7 本発明の節削り機の別の実施例における要部構造を示す正面図であって、これらの図において、前述した実施例のものと同一の番号で示してある部分は、先の実施例のものと同一構造となっている。
【0055】
図6及び図7に示すものでは、押さえ板24は、押さえ板本体24Aとこれに連続するアーム部24Bから構成されており、支軸15回りに回動自在に支持されている。
【0056】
一方、この支持軸15には、エアシリンダ装置17’のシリンダロッド17’Aの先端部に連結軸16で回動自在に連結された中継レバー25が回動自在に支持されていて、中継レバー25は、支軸15回りに押さえ板24とは独立して回動できるようになっている。
【0057】
アーム部24Bの背面には、ガイドピン24Cが突設されていて、中継レバー25の上端付近に形成されたガイド孔25Aに貫通されている。ガイドピン24Cの突出端は、ガイド孔25Aの周縁部と係合する大径部24Dとなっている。
【0058】
ガイドピン24Cには、弾性付勢部材としての圧縮コイルばね20’が装着されており、この圧縮コイルばね20’により、アーム部24Bは中継レバー25に対して支持軸15を中心に反時計方向に回動付勢されている。
【0059】
この構造により、押さえ板24A本体に外力が作用していないときには、ガイドピン24Cの大径部24Dがガイド孔25Aの周縁部に係合して、アーム部24Bと中継レバー25は、支持軸15回りに一体的に回動するようになっている。
【0060】
次に、本実施例における動作を説明すると、先ず、エアシリンダ装置17’のシリンダロッド17’Aを収縮位置にし、円板4を停止させてある状態において、図6に示すように、上方から節類保持枠13内に投入された節類Kは、同図に仮想線で示すように、節類保持枠13内で円板4と押さえ板本体24Aの間に侵入して保持される。
【0061】
この状態で、図示しないエア源からエアシリンダ装置17’に所定圧力に調整された加圧エアを供給して、シリンダロッド17’Aを伸長方向に付勢する。シリンダロッド17’Aの付勢力は、連結軸16を介して中継レバー25に伝達され、さらに、圧縮コイルばね20’を介してアーム部24Bとこれに一体に連結されている押さえ板本体24Aに伝達される。
【0062】
その結果、押さえ板24は、支軸15回りに図6における反時計方向に回動するので、押さえ板本体24Aは、節類Kを対向する円板4の側面に押し付ける。
ここで、前記コイルばね20’は、エアシリンダ装置17’のシリンダロッド17’Aの付勢力よりも反発力が弱く設定されているので圧縮コイルばね20’は圧縮された状態になっている。
【0063】
次いで、円板4を図7の矢印Aで示した方向に回転させると、先の実施例のものと同様に、円板4に取り付けられている多数の鉋刃9は、節類Kの表面を下向きに削っていく。
【0064】
こうして、節類Kが削られていくにしたがって、エアシリンダ装置17’のシリンダロッド17’Aは伸長し続け、やがて図8に示す、伸長側のストロークの限界に達した位置で停止する。
【0065】
シリンダロッド17’が停止するのに伴って、中継レバー25も停止するが、アーム部24Bとこれに連続する押さえ板本体24Aには、なお、圧縮コイルばね20’の反発力が作用しているため、小さくなった節類Kは押さえ板本体24Aによって円板4の鉋刃9に押し付けられているので、さらに削られていく。
【0066】
こうして、節類Kが削られて小さくなるにしたがって、押さえ板本体24Aは、同図に仮想線で示す位置に至るまで鉋刃9に接近していくが、この際、圧縮コイルばね20’が伸長するにつれてその反発力は弱まっていくので、節類Kと鉋刃9間の当接面積が減少しても節類Kに作用する鉋刃9の圧力増加を生じることがなく、鉋刃9の刃圧増加による節類の噛み込みや破砕を防止することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された発明によれば、押さえ板がエアシリンダ装置のシリンダロッドのストローク端まで鉋刃に接近移動した後は、弾性付勢部材の反発力のみで押さえ板をを接近限界位置まで押圧付勢するようにしているため、節類の削り終わりに近づいて節類が次第に小さくなり、節類と鉋刃間の当接面積が減少しても節類に作用する鉋刃の圧力増加を生じることがない。
【0068】
その結果、節類の削り終わり近くで、鉋刃の刃圧が増加して、節類の鉋刃への噛み込みや破砕を防止することができ、良質の削り節を効率良く製造することができる。
【0069】
また、請求項2に記載された発明によれば、圧縮コイルばねで付勢された可動スリーブを介して押さえ板をエアシリンダ装置のシリンダロッドに連結された構造であるため、従来のエアシリンダ装置で押さえ板を動作させる節削り機に僅かな設計上の変更を加えるだけで、容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の節削り機の1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の節削り機の1実施例における要部構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の節削り機の1実施例における要部構造を示す縦断面図である。
【図4】本発明の節削り機の1実施例における要部構造を示す正面図である。
【図5】本発明の節削り機の1実施例で用いられているエアシリンダ装置とそれに付随する部分の構造を示す部分断面図である。
【図6】本発明の節削り機の別の実施例における要部縦断面図である。
【図7】本発明の節削り機の別の実施例における要部構造を示す正面図である。
【図8】本発明の節削り機の別の実施例における節類の削り終わりに近い状態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 節削り機
2 機枠
3 モータ
3A 軸
4 円板
5 回転軸
6 被駆動プーリ
7 駆動プーリ
8 Vベルト
9 鉋刃
10 ホッパ
11、12 カバー
13 節類保持枠
13A、13B 側板
13C、13D 連結片
14、24 押さえ板
14A、24A 押さえ板本体
14B、24B アーム部
15 支軸
16 連結軸
17、17’ エアシリンダ装置
17A、17’A シリンダロッド
17B 可動スリーブ
18 連結軸
19 シリンダブラケット
20、20’ 圧縮コイルばね(弾性付勢部材)
21 受け部材
24C ガイドピン
24D 大径部
25 中継レバー
25A ガイド孔

Claims (2)

  1. 駆動源によって回転駆動されるように、機枠に水平軸線回りに回転自在に支持され、その少なくとも一方の側面に多数の鉋刃が放射状に取り付けられた円板と、
    これらの鉋刃に対して円板の側方から接近離間自在に機枠に支持され、鉋刃に節類を押付ける押さえ板と、
    前記押さえ板を弾性付勢部材を介して押圧移動させるシリンダロッドを有するエアシリンダ装置とを備え、
    前記弾性付勢部材はシリンダロッドの押圧力よりも弱い反発力を有し、シリンダロッドが押さえ板を円板に接近させる方向にそのストローク端まで変位した後は、押さえ板を鉋刃への接近限界位置に至るまでその反発力のみで押圧付勢するようにしたことを特徴とする節削り機。
  2. エアシリンダ装置のシリンダロッドの先端寄りに鍔部が形成されているとともに、前記鍔部より先端側には、押さえ板に連結された可動スリーブがシリンダロッドの軸方向に所定距離スライド自在に外嵌されて、鍔部と可動スリーブとの間に装着された弾性付勢部材としての圧縮コイルばねによって、前記可動スリーブが常時シリンダロッドの先端側へ付勢され、シリンダロッドが押さえ板を円板に接近させる方向にそのストローク端まで変位した後は、押さえ板を鉋刃への接近限界位置に至るまで前記圧縮コイルばねの反発力のみで押圧付勢するようにしたことを特徴とする請求項1記載の節削り機。
JP2003200587A 2003-07-23 2003-07-23 節削り機 Pending JP2005040872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003200587A JP2005040872A (ja) 2003-07-23 2003-07-23 節削り機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003200587A JP2005040872A (ja) 2003-07-23 2003-07-23 節削り機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005040872A true JP2005040872A (ja) 2005-02-17

Family

ID=34260952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003200587A Pending JP2005040872A (ja) 2003-07-23 2003-07-23 節削り機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005040872A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013240880A (ja) * 2012-04-25 2013-12-05 Matoba Suisan Co Ltd 削り節機
WO2015040752A1 (ja) * 2013-09-20 2015-03-26 株式会社大戸屋ホールディングス 削り節機
JP2017047480A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社愛プロダクツ かつお節削り器及びかつお節削り器の削り方法
JP2018111188A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 マルトモ株式会社 削り節の製造装置及びそれを用いた削り節の製造方法又は切削方法
JP2019034394A (ja) * 2017-08-21 2019-03-07 有限会社エムズネットヤマキタ 削り節製造器
JP2020131327A (ja) * 2019-02-17 2020-08-31 有限会社エムズネットヤマキタ 削り節製造器
CN117140619A (zh) * 2023-10-30 2023-12-01 澳亚新兰(江苏)火锅食品有限公司 一种牛肉切片机刀片

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013240880A (ja) * 2012-04-25 2013-12-05 Matoba Suisan Co Ltd 削り節機
WO2015040752A1 (ja) * 2013-09-20 2015-03-26 株式会社大戸屋ホールディングス 削り節機
JP2017047480A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社愛プロダクツ かつお節削り器及びかつお節削り器の削り方法
JP2018111188A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 マルトモ株式会社 削り節の製造装置及びそれを用いた削り節の製造方法又は切削方法
JP2019034394A (ja) * 2017-08-21 2019-03-07 有限会社エムズネットヤマキタ 削り節製造器
JP2020131327A (ja) * 2019-02-17 2020-08-31 有限会社エムズネットヤマキタ 削り節製造器
JP2021137961A (ja) * 2019-02-17 2021-09-16 有限会社エムズネットヤマキタ 削り花製造器
JP7075089B2 (ja) 2019-02-17 2022-05-25 有限会社エムズネットヤマキタ 削り花製造器
CN117140619A (zh) * 2023-10-30 2023-12-01 澳亚新兰(江苏)火锅食品有限公司 一种牛肉切片机刀片
CN117140619B (zh) * 2023-10-30 2023-12-26 澳亚新兰(江苏)火锅食品有限公司 一种牛肉切片机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101642830B (zh) 便携式切割工具
JP2005040872A (ja) 節削り機
US5850773A (en) Apparatus for cutting wire
WO2004004989A3 (en) Cutting machine for cutting elongated products
JP2008018500A (ja) 食肉スライサ
JP2019202384A (ja) 裁断装置
JP2010161956A (ja) 練製食品切断機
JP5179983B2 (ja) シート材の切断装置
JPS62187001A (ja) ベニヤ単板の切断装置
CN101456190A (zh) 设有圆刀的食用肉切片机
JP2010246841A (ja) ミシン
JPH02237716A (ja) パイプの自動切断装置
JP2021101679A (ja) コンバイン
JP3078487B2 (ja) シュレッダーのオートスタート・オートストップ機構
JPH09169001A (ja) スライド式卓上切断機の切断方向制御装置
JPH0140637B2 (ja)
US247593A (en) Edwin allen
JPH07194885A (ja) ミシンの駆動装置
JPS6112190Y2 (ja)
JP3959463B2 (ja) 素材切断装置
JPH0410975Y2 (ja)
JPH09169007A (ja) スライド式卓上切断機の切断方向制御装置
JP2000015607A (ja) ベニヤレース
US1252932A (en) Safety cutting mechanism.
US305225A (en) Meat-cutter