JP2005036116A - 化粧材 - Google Patents

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誠治 佐野
Katsuyuki Niina
勝之 新名
Koichi Sagawa
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Abstract

【課題】熱可塑性樹脂に難燃剤を配合した化粧材はあったが、成形時のヤケやMFR上昇など耐熱安定性の低下、コストなどにより難燃剤の添加量には限界があったという従来技術の問題点に鑑み、難燃剤の添加量を抑制しながら、より高い難燃性を有する化粧材を提供することを目的とする。
【解決手段】熱可塑性樹脂と難燃剤を含有している成形体において、木質系充填剤を含有してなることを特徴とする化粧材である。特に、前記木質系充填剤が、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、20重量部以上配合されていることを特徴とする化粧材である。
【選択図】図1

Description

本発明は、難燃性を有する化粧材に関するものである。
熱可塑性樹脂に難燃剤を配合した化粧材はあったが、成形時のヤケやMFR上昇など耐熱安定性の低下、コストなどにより難燃剤の添加量には限界があった。
特開平6−297539号公報 特開平6−306214号公報 特開平9−216500号公報 特開平10−204226号公報
本発明が解決しようとする問題点は、より高い難燃性を有する化粧材である。
本発明は、熱可塑性樹脂に難燃剤を配合した化粧材に、さらに木質系充填剤を配合することで、耐熱安定性の低下を軽減し、かつ木質系充填剤が持つ耐熱性で、より高い難燃性を有する化粧材である。
本発明の化粧材は、熱可塑性樹脂に難燃剤を配合した化粧材に、さらに木質系充填剤を配合することで、難燃剤を添加しただけでは防ぎ切れないヤケや、MFR上昇による耐熱安定性の低下、また加工作業性の低下などに対し、安価な木質系充填剤を配合することで、火災などが発生したときに木質系充填剤により空気中の酸素を遮断し延焼を防ぐため、結果として難燃効果が得られる。
また、木質系充填剤を配合したことによる効果として、意匠性の向上が挙げられる。住宅などの建築材料に使用される化粧材は主に木目が多いが、本発明者らが本発明の化粧材を作製したところ、本物の木材に近似した木目模様が得られる事が確認されている。特に押出成形では板目、柾目などの流れのある木目模様が得られる。実際に木質系充填剤を使用しているので、印刷シート等に比べ質感で優れている。
更に近年では、地球環境保護問題への社会的関心が高まるにつれて、環境破壊に繋がる木質材料の大量消費は問題視される様になり、建築材料の分野においても資源のリサイクル利用への取り組みが求められる様になっている。しかし、建築材料の分野ではリサイクル利用することは、技術的にも経済的にも極めて困難であり、せいぜい粉砕してパーティクルボード用原料としてリサイクル利用される程度に留まっているが、これも近年の急激な供給増に見合った用途開発が進まないために過剰在庫を抱え、リサイクル利用は行き詰まりの状況にあり、大半は埋め立てや焼却による最終処分が行われているのが現状である。そこで、建築材料として使用した後に再度原料として再利用可能な、リサイクル適性のある建築材料、特に化粧材の開発が、社会的に強く要望される様になっている。本発明において、熱可塑性樹脂に難燃剤に加え、木質系充填剤をも配合したことにより、上記の様な社会的要望にも応えることができる。
また本発明は、前記木質系充填剤が、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、20重量部以上配合されることで、より高い難燃性が得られる効果がある。
本発明において、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系の例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体や、これらを接着性の向上の目的で酸変性したもの、あるいはアイオノマー等から適宜選択が可能で、単一でも複数種の混合でも構わない。また、上記ポリオレフィン系樹脂のほか、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂等の任意の熱可塑性樹脂やそれらの混合物であってもよい。
熱可塑性樹脂に配合する難燃剤としてはノンハロゲン系、臭素系、リン系、赤リン系、塩素系、水酸化アルミニウム等があり適宜選択すればよい。
木質系充填剤としては、木材を微粉砕して得た平均粒径1〜500μm程度の粉末である木粉や、籾殻粉、紙粉などを使用することができる。
本発明において、化粧材の成形に使用する熱可塑性樹脂には、上記した難燃剤と木質系充填剤に加えて、必要に応じて熱安定剤、酸中和剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料、染料などの着色剤、非木質系充填剤、帯電防止剤、滑剤、造核剤、ブロッキング防止剤、脱水剤、減摩剤、艶調整剤等を添加することもできる。
これらの添加剤のうち熱安定剤としてはヒンダードフェノール系、硫黄系、リン系等、酸中和剤としてはステアリン酸金属塩、ハイドロタルサイト等、紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、トリアジン系等があり、光安定剤としてはヒンダードアミン系等がある。
非木質系充填剤としては炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、アルミナ、タルク、マイカ、珪酸マグネシウム、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化鉄、カーボンブラック、金属粉等がある。滑剤としては炭化水素系滑剤、脂肪酸、高級アルコール系、脂肪酸アマイド系、金属石鹸系、エステル系、フッ素系等、造核剤としてはカルボン酸金属塩系、ソルビトール系、リン酸エステル金属塩系等があり、顔料としては縮合アゾ、不溶性アゾ、キナクリドン、イソインドリノン、アンスラキノン、イミダゾロン、コバルト、フタロシアニン、カーボン、酸化チタン、酸化鉄、雲母等のパール顔料等があり、これらの添加剤を任意の組み合わせで用いるのが一般的である。
ホモポリプロピレン樹脂にマレイン酸変性ホモポリプロピレン樹脂が20重量部添加されてなるホモポリプロピレン系樹脂100重量部と、臭素系難燃剤エチレンビスペンタブロモビフェニル15重量部と、木材をカッターミルで破断し、これをボールミルにより粉砕して微粉状にした平均粒径100μmの木質系充填剤50重量部と、ステアリン酸カルシウム系滑剤5重量部とを、2軸押出混練機によって混合し、ペレット化して、難燃性木質樹脂組成物を作製した。この難燃性木質樹脂組成物にトリアリルイソシアヌレートおよび重曹−クエン酸系発泡剤を添加して、それを1軸押出機で厚さ6mm、幅300mmの断面長方形状に成形し床材を作製した。
上記実施例1において、上記難燃剤を100重量部に変更し、それ以外は実施例1と同一の要領にて床材を作製した。
〔比較例1〕
上記実施例1において、木質系充填剤を添加せず、それ以外は実施例1と同一の要領にて床材を作製した。
〔性能比較〕
上記実施例1、2及び比較例1の床材について、JIS L 1091 メッケルバーナー法に準拠し、燃焼試験を行った。結果は下記の表1のとおりであった。
熱可塑性樹脂の難燃性を高める為に難燃剤の他に木質系充填剤を配合することで、難燃剤を大量に配合することによる弊害である耐熱性の低下、MFR上昇による加工作業性の低下といったデメリットを低減することができる。これにより、難燃性を付与しつつ、従来の熱可塑性樹脂製の化粧材を用いてきた部位に展開できる。例えば、床材、壁材、階段など全体にわたる建築部材に用いる事ができる。
本発明の化粧材の断面図である。
符号の説明
1:熱可塑性樹脂
2:木質系充填剤
3:難燃剤
4:化粧材

Claims (2)

  1. 熱可塑性樹脂と難燃剤を含有している成形体において、木質系充填剤を含有してなることを特徴とする化粧材。
  2. 前記木質系充填剤が、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、20重量部以上配合されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧材。
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