JP4453660B2 - 化粧材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は床材、壁材、天井材等の建築内装材、建具、家電品の表面材等に用いられる化粧材に関するものである。
従来より上記各種用途の化粧材としては、合板やファイバーボード等の木質基材に、天然突き板や、紙または合成樹脂シートに印刷にて意匠を施した化粧紙または化粧シートなどを貼り合わせたものが多く使われている。しかし、これらの化粧材は、木質基材の吸放湿に由来する反りや、虫食い、腐食などといった物性上の問題があるほか、リサイクルが困難であるために、それらの端材や廃材のほとんどが、埋め立てや焼却によって処分されている。
また、木質以外の基材を用いた化粧材としては、異形押出等による合成樹脂製の基材の表面に化粧シートを貼り合わせたものも使われており、これらの化粧材には木質基材の使用による上記した欠点はなく、しかも、木目意匠の化粧シートの貼付により見た目も木のようではある。しかし、比重や剛性等の点から木質感がなく、また切削や釘打ちなどの各種加工が困難であるなどの問題があり、限られた部位にしか使用することができない欠点がある。
また、近年になって、建築内装材、床材、建具、家電品の表面材等の用途に、熱可塑性樹脂と木質系充填材とを含有する木質樹脂成形体を供する試みが数多くなされている。しかしこれらの木質樹脂成形体は、単体ではリサイクル性や切削、釘打ちなどの加工性、木質感などに優れているものの、その表面は木質系充填剤によって着色された単調な色彩のものであるから、意匠性に劣るという欠点がある。
そこで、これらの木質樹脂成形体の表面に、天然突き板や化粧紙、化粧シート等の表面材を貼り合わせることで、所望の優れた意匠性を付与することも考えられる。しかし、このようにして表面材を貼り合わせた木質樹脂成形体は、廃棄された端材や廃材の本体である木質樹脂成形体からの表面材の分離が、技術的にも経済的にも困難であるために、折角の木質樹脂成形体のリサイクル性が十分に活かされないという問題が発生する懸念がある。
本発明は、従来の技術における上記した問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、木質感、切削や釘打ち等の加工性が良く、且つ、優れた意匠とリサイクル性とを併せ持つ化粧材を提供することにある。
本発明の化粧材の製造方法は、熱可塑性樹脂と木質系充填剤を含有する木質樹脂成形体の表面に化粧シートを積層させてなる化粧材の製造方法において、ポリオレフィン系樹脂である前記熱可塑性樹脂と、配合比率が前記熱可塑性樹脂100重量部に対して10〜200重量部であり、平均粒径が1〜200μmである前記木質系充填剤を含有する前記木質樹脂成形体を異型押出法または射出成形法で成形する工程と、前記木質樹脂成形体の表面にラッピング加工法により、ポリオレフィン系樹脂を主体とし木目意匠を有する前記化粧シートを張り合わせる工程とを具備することを特徴とする化粧材の製造方法である。
以上詳細に説明した様に、本発明の化粧材は、熱可塑性樹脂と木質系充填剤を含有する木質樹脂成形体の表面に、前記木質樹脂成形体に含有される熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂を主体とする化粧シートが積層されてなるので、切削や釘打ち等の加工性にも優れており、化粧シートによる高意匠と木質樹脂成形体による視覚的及び触覚的な木質感とを有し、しかも木質樹脂成形体と化粧シートとの分離の必要なく容易にリサイクル可能であり、また特に熱可塑性樹脂としてポリオレフィン系樹脂を使用したものにあっては、安価で加工性に優れ、しかも用途態様によりリサイクル利用に適さない廃材等は焼却処分も可能である。
この様にして、本発明の化粧材は、化粧シートによる高意匠性を活かして、これまでの意匠性に劣る木質樹脂成形体では用いにくかった建築内装材、建具、家電品の表面材などにも使用しやすくなった。しかも、後加工時や使用後に発生する端材や廃材等の廃棄物は、再度本発明の化粧材の原料としてリサイクル利用できる。また公知の様々な成形法が応用できるため、リブ形状、中空構造などをとることにより化粧材の軽量化にも貢献でき、さらにジョイント形状の工夫により床材などの施工性も大幅に改善できる可能性がある。
本発明の化粧材は、熱可塑性樹脂11と木質系充填剤12を含有する木質樹脂成形体1の表面に、前記木質樹脂成形体1に含有される熱可塑性樹脂11と同系の熱可塑性樹脂を主体とする化粧シート2が積層されてなることを特徴とする化粧材である(図1)。
上記の様に、本発明の化粧材は、木質樹脂成形体1と、その表面に積層された化粧シート2とが、同系の熱可塑性樹脂を主体としているため、化粧材の加工・施工時に不要となった端材や使用後の廃材は、木質樹脂成形体1と化粧シート2とを分離することなく、再度木質樹脂成形体1の材料として利用(リサイクル)することが可能であり、リサイクル時にの成形時には成形不良を発生することがなく、リサイクル品も木質感を損なったり強度が低下していたりすることがない。
また、化粧シート2が木目意匠を有するものであると、木質樹脂成形体1が木質系充填剤12を含有することから、切削や溝切りなどで見える木口にも木質感があるので、表面の木目意匠との違和感がないことに加え、化粧シート2への木目意匠の付与のための印刷インキ等は、木質材と同系色であるので、当該印刷インキ等がリサイクルにより木質樹脂成形体1中に混入しても、色彩上の違和感がないことなどの利点がある。
本発明において使用する木質系充填材12の素材としては、基本的には天然の木材を主原料として製造された粉状、粒状ないし短繊維状の充填剤であれば特に制限されるものではなく、従来公知のものから任意に選択が可能であるが、一般的には、木材をカッターミルなどによって破断し、これをボールミルやインペラーミルなどにより粉砕して微粉状にしたもの(木粉)などを用いることができる。
なお、木質系充填剤12の配合量が熱可塑性樹脂100重量部に対して100重量部を超えるような高配合とする場合には、特に樹脂中の分散性が重要であり、その観点から、比較的繊毛の少ない粒状の木質系充填材12を利用することが好ましい。繊毛の少ない木質系充填材12として具体的には、主にパーティクルボードなどを研磨して得る研磨粉などが好ましく用いられる。
木質系充填剤12の平均粒径は特に制限されるものではないが、一般的には1〜200μm、より好ましくは5〜100μmであることが望ましい。平均粒径が1μm未満のものは取り扱いが困難である上に、特に木質系充填材12の配合量が多い場合には、樹脂中への分散状態が悪いと機械強度の低下の原因となる場合がある。また一方、200μmより大きいと、成形品の均質性、平面性、機械的強度が低下する原因となりやすいからである。
本発明の化粧材の木質樹脂成形体1における、熱可塑性樹脂11に対する木質系充填材12の配合量は特に制限されるものではなく、一般的には熱可塑性樹脂11の100重量部に対して10重量部から500重量部程度の範囲内で適宜選択が可能であるが、最適な配合量は化粧材の用途より異なるので、用途に合わせて適宜設計することが望ましい。
具体的には、例えば熱可塑性樹脂11としてオレフィン系樹脂を使用した場合、平板状に圧縮成形法等によって成形したのち、切削加工やVカット加工などを行う用途については、切削性等の後加工性に優れたものを得るために、木質系充填材12の配合量は、熱可塑性樹脂11の100重量部に対して50〜500重量部、より好ましくは100〜500重量部とすることが望ましい。これに対し、例えば異形押出法や射出成形法などによって成形される用途については、成形性や均質性を高めるために、木質系充填材12の配合量は、熱可塑性樹脂11の100重量部に対して10〜200重量部、より好ましくは15〜150重量部とすることが望ましい。
本発明において木質樹脂成形体1に使用する熱可塑性樹脂11としては、例えばポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、繊維素誘導体等、従来公知の各種の熱可塑性樹脂から適宜選択が可能であるが、焼却時の塩化水素ガスやダイオキシン等の有害物質の発生や埋め立て時等の環境ホルモンの流出等の問題に鑑みると非ハロゲン系樹脂を使用することが望ましく、中でも、部材としての耐候性や耐熱性、薬品や溶剤に対する耐性等の性能を満たすためには、ポリオレフィン系樹脂を使用することが最も望ましい。
ここで用いられるポリオレフィン系樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢ビ共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体やこれらを接着性の向上の目的で酸変成したもの、アイオノマー等から適宜選択が可能で単一でも複数種の混合でもかまわない。
ただし、化粧材用基材として十分な物性を有する木質樹脂成形体1を得るためには、複数種のポリオレフィン系樹脂を混合して用いる場合には、出来るだけ互いに相溶性の良いものを選択して組み合わせることが望ましい。若しくは、相溶性の劣る樹脂の混合の場合には相溶化剤の配合も有効であり、たとえばポリエチレンとポリプロピレンの混合又は積層等、非相溶系の樹脂が混在する場合は、これらを相溶させるたとえばエチレン−プロピレン共重合体などを配合することがより望ましい。
木質樹脂成形体1を構成する熱可塑性樹脂11には木質系充填剤12の他、必要に応じて例えば熱安定剤、酸中和剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料又は染料等の着色剤、木質系以外の有機系又は無機系の充填剤、帯電防止剤、滑剤、造核剤、発泡剤、難燃剤、ブロッキング防止剤、半透明化のための光散乱剤、艶調整剤等の添加剤の1種以上を添加することもできる。
これらの添加剤のうち、熱安定剤としてはヒンダードフェノール系、硫黄系、リン系等、酸中和剤としてはステアリン酸金属塩、ハイドロタルサイト等、紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、トリアジン系等、光安定剤としてはヒンダードアミン系等、難燃剤としてはハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、塩素系難燃剤等、充填剤としては炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、アルミナ、タルク、マイカ、珪酸マグネシウム、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化鉄、カーボンブラック、金属粉等、滑剤としては炭化水素系滑剤、脂肪酸、高級アルコール系、脂肪酸アマイド系、金属石鹸系、エステル系等、造核剤としてはカルボン酸金属塩系、ソルビトール系、リン酸エステル金属塩系等、顔料としては縮合アゾ、不溶性アゾ、キナクリドン、イソインドリノン、アンスラキノン、イミダゾロン、フタロシアニン、カーボンブラック、コバルトブルー、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化チタン被覆雲母等のパール顔料等があり、これらの添加剤を任意の組み合わせで用いることができる。
本発明において木質樹脂成形体1は、木質系充填剤12を全体に含有していてもよいし、本発明の目的であるリサイクル性、木質感、切削や釘打ちなどの加工性を損なわないならば、たとえば木質系充填剤12を含有する部分に含有される熱可塑性樹脂11と同系の熱可塑性樹脂によるスキン層(表面の薄層)13など、木質系充填剤12を含まない部分が存在していてもかまわない(図2)。
上記のような木質系充填剤12を含まないスキン層13の存在は、木質系充填剤12が木質樹脂成形体1の表面に露出することを防止し、表面を滑らかに仕上げると共に、特に化粧シート2が貼り合わされない箇所における耐汚染性や耐水性を向上したり、木質樹脂成形体1と化粧シート2とを熱ラミネート又は成形同時ラミネートにより積層する場合には、両者の接着剤的な役割を果たすことにより接着性を向上するなどの利点がある。
木質系充填剤12を含まない部分の存在の態様としてはスキン層13に限定されるものではなく、木質樹脂成形体1の内部において例えば海島状や筋状、網目状、層状等の任意の構造をとることができる。また、木質系充填剤12を含む部分においても、その全体に木質系充填剤12が均一に配合されている必要は必ずしもなく、木質系充填剤12の配合比の異なる複数種類の部分が例えば海島状や筋状、網目状、層状等に構成されたものであっても良い。
木質樹脂成形体1は、熱可塑性樹脂11に木質系充填剤12を添加混練した木質樹脂組成物を、適宜の成形法で適宜の形状に成形することで得ることができる。木質系充填材12と熱可塑性樹脂11との混練はとくに方法を問わないが、バンバリーミキサーによって混練し、ペレタイザーでペレット化する方法や、2軸押出混練機によって混合、ペレット化する方法などが一般的である。また、熱可塑性樹脂の成形と同時に木質系充填材と樹脂を混練してもかまわない。なお、木質系充填材11は、含水率が大きいと成形時に水分の蒸発による発泡の原因となるため、混練前にあらかじめ乾燥機やホッパードライヤーで乾燥させ、含水率を8%以下に抑えておくことが望ましい。
木質樹脂成形体1の成形方法も特に限定されず、例えば圧縮成形法、押出成形法、異形押出成形法、射出成形法、射出圧縮成形法、トランスファー成形法等の公知の各種の成形方法から、成形物の形状や寸法に合わせて適宜選択すればよい。木質樹脂成形体1の形状も平板状、立体形状、中空形状、リブ形状など自由に選択が可能である。
本発明の化粧材は、上記した木質樹脂成形体1の表面に、所望の適宜の意匠の付与のための化粧シート1を積層して構成されるものであるが、本発明において肝要なのは、該化粧シート1を、前記木質樹脂成形体1に含有される熱可塑性樹脂11と同系の熱可塑性樹脂を主体として構成することであり、これによって本発明の化粧材のリサイクル性が確保されるのである。
なお、本発明において同系の熱可塑性樹脂とは、互いに混合しても大きな物性変化を伴わずにリサイクルが可能であることが重要であり、その限りにおいて、化粧シート2を主体として構成する熱可塑性樹脂としては、前掲した木質樹脂成形体1に含有される熱可塑性樹脂11の例として列挙したものと同様の各種の熱可塑性樹脂の中から同系のものを選択して使用することができる。
具体的には、例えばポリオレフィン系樹脂であれば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体やそれらの酸変成物(接着性向上の目的で不飽和カルボン酸又はその無水物を共重合させたもの)、アイオノマー(オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体の金属水和物)等から適宜選択が可能であり、これらの中から選ばれる同種又は異種の樹脂を、木質樹脂成形体1用及び化粧シート2用として使用することができる。
異種の樹脂を組み合わせる場合には、互いによく相溶するか若しくは互いによく接着する樹脂の組み合わせであることが望ましいが、そうでない場合であっても、両者を相溶及び/又は接着させるための相溶化剤及び/又は接着剤の添加により混合後の物性が維持できれば使用可能である。但しその場合には、リサイクル時に相溶化剤及び/又は接着剤を別途添加する必要がないように、相溶化剤及び/又は接着剤は、木質樹脂成形体1及び化粧シート2の一方又は両方を構成する樹脂に予め添加しておくことが望ましい。
化粧シート2を構成する熱可塑性樹脂にも必要に応じて、前述した木質樹脂成形体1を構成する熱可塑性樹脂11の場合と同様の各種の添加剤の1種以上を添加することができる。
化粧シート2の具体的構成については特に制限されるものではなく、たとえば透明又は着色シートの表面に絵柄の印刷を施した単層化粧シート、着色シートの表面に絵柄の印刷を施し該印刷面にクリアーシートをたとえばドライラミネート法、エクストルージョンラミネート法、熱ラミネート法などによって貼り合わせた複層化粧シート、透明シートの裏面に絵柄の印刷を施したバック刷り単層化粧シートなどから、用途に応じて適宜選択が可能である。なお、複層化粧シートの場合には、その各層を構成する熱可塑性樹脂としては同種又は同系の異種のものを使用する。
化粧シート2に施される印刷絵柄の意匠の種類は特に制限されるものではなく、例えば木目、石目、布目、抽象柄などから任意に選択可能であるが、特に木目意匠の化粧シートを採用すると、化粧材の切断・切削加工により露出する木口の木質樹脂成形体1との違和感がなく、また印刷インキが木質材と同系色であるから、リサイクル時に木質樹脂成形体1の色調変化の問題がないので、本発明の目的には最も望ましいものと言える。
このとき、着色シートの採用及び/又は隠蔽ベタ印刷層の形成などにより、化粧シート2に十分な隠蔽性がある場合には、安定した意匠の再現が達成される利点があるが、一方逆に、化粧シート2が透明性を有する場合には、化粧シート2を透して木質系充填剤12を含む木質樹脂成形体1の表面が見えることから、木質樹脂成形体1の木質感を生かした意匠表現が可能になる利点がある。
上記化粧シート2への意匠絵柄の印刷に用いる印刷インキのバインダーとしては、例えば硝化綿、セルロース、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、アクリル、ポリエステル系等の単独もしくは各変性物の中から適宜選定すればよい。これらは水性、溶剤系、エマルジョンタイプのいずれでも問題なく、また1液タイプでも硬化剤を使用した2液タイプでも任意に選定可能である。さらに紫外線や電子線等の照射によりインキを硬化させることも可能である。中でも最も一般的なものはイソシアネート化合物からなる硬化剤で硬化させる2液硬化型ウレタン樹脂系の印刷インキであり、特にポリオレフィン系樹脂への接着性に優れている。
これらバインダー以外には通常のインキに含まれている顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、各種添加剤が添加されている。特によく用いられる顔料には縮合アゾ、不溶性アゾ、キナクリドン、イソインドリノン、アンスラキノン、イミダゾロン、フタロシアニン、カーボンブラック、コバルトブルー、酸化チタン、酸化鉄、酸化チタン被覆雲母等のパール顔料等がある。
意匠絵柄の印刷方法としては例えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、ドライオフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、凸版印刷法、インクジェット印刷法、静電印刷法、転写印刷法等の従来公知の適宜の印刷法を用いることができる。また隠蔽ベタ印刷層等のようなベタ層を併用する場合には、例えばグラビアコート法、マイクログラビアコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、キスコート法、ロッドコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、フローコート法、ディップコート法等の塗工方法を用いることもできる。
また、意匠絵柄の印刷の前に必要に応じて、被印刷シートの印刷面に例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、火炎処理、酸処理、アルカリ処理、プライマー又はアンカー処理等の表面処理を施して、印刷インキとの接着性を向上させておくこともできる。
また、いずれの化粧シート2においても、木質樹脂成形体1への貼り合わせのためのプライマーコートが裏面に施されていたり、表面保護や艶調整のためのトップコートや、エンボス法、ワイピング法、グロスマット法等による導管表現等が表面に施されていてもかまわない。
本発明の化粧材において、木質樹脂成形体1と化粧シート2との積層方法についてはとくに限定されることはなく、成形体の形状によって適当な積層方法を選択することができる。たとえば平板状であれば、平板状の木質樹脂成形体1の表面及び/又は化粧シートの裏面に接着剤を塗布し、ロールで貼り合わせるロールラミネート法など、異形押出成形などの長手方向に同じ形状をとる成形体であればラッピング加工法など、複雑な三次元面を有する成形体であれば真空プレスラミネート法などが利用できる。
また、異形押出成形同時ラミネート法、射出成形同時ラミネート法などにより成形と同時に化粧シートを貼り合わせる同時絵付けも可能である。また、ポリオレフィン系樹脂など接着しにくい熱可塑性樹脂からなる木質樹脂成形体1や化粧シート2を使用する場合には、必要に応じてあらかじめコロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ放電処理、フレーム処理などの表面処理やプライマーコートなどを行って接着性を向上させておくことが望ましい。
本発明の化粧材をリサイクルする場合には、木質樹脂成形体1と化粧シート2とを剥離して分離する必要はなく、全体をそのまま破砕して再度ペレット化、若しくはそのまま加熱溶融混練して成形することにより、リサイクルされた木質樹脂成形体1を得ることができる。ここで、ペレット化や成形の方法は、当初の木質樹脂成形体1における方法として前述した方法と全く同様である。なお、リサイクルの際には、本発明の化粧材の破砕物又はその加熱溶融物に、必要に応じて木質系充填材12、熱可塑性樹脂11、各種添加剤等を適宜添加してもよい。
リサイクル方法としては上記の他、熱可塑性樹脂11と木質系充填剤12とを分離して回収する方法もあるが、その場合も、化粧シート2は木質樹脂成形体1から分離する必要はなく、木質樹脂成形体1に含有される熱可塑性樹脂11と一緒に回収することができる。
本発明の化粧材の利用の態様によっては、例えば他の樹脂系の部品との複合化などにより、リサイクル利用に適さない場合もある。このような場合には、本発明の化粧材において、木質樹脂成形体1に含有される熱可塑性樹脂11及び化粧シート2を主体として構成する熱可塑性樹脂として、ポリオレフィン系樹脂等の非ハロゲン系の樹脂を使用すれば、燃焼時の塩化水素ガスやダイオキシン等の有害物質の発生の心配なく、焼却処分に付することができる。該焼却処分の際に廃熱を発電や給湯、暖房等に再利用するサーマルリサイクルに処すれば更に地球環境に優しい利用形態となることは言うまでもない。
以下、本発明の具体的な実施例及び比較例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
<実施例1>
ホモポリプロピレン樹脂90重量部、マレイン酸変性ホモポリプロピレン樹脂10重量部、木質系充填剤(木材をカッターミルで破断し、これをボールミルにより粉砕して微粉状にした平均粒径20μmの木粉)100重量部を2軸押出混練機によって混合、ペレット化して、木質樹脂組成物を作製した。この木質樹脂組成物を異形押出成形法にて断面が10mm×100mmの長方形である直方体形状に押出成形し、さらに表面にコロナ放電処理を施して、バージン品のポリオレフィン系木質樹脂成形体を作製した。
一方、ランダムポリプロピレンに酸化鉄、酸化チタン等の顔料を配合して製膜した厚さ100μmの着色ポリプロピレンシートに、2液硬化型ウレタン樹脂系印刷インキを使用してグラビア印刷法により木目の意匠絵柄を印刷形成し、該印刷面にエクストルージョンラミネート法にて透明なホモポリプロピレン樹脂を厚さ100μmに積層すると同時に木目導管形状のエンボスを施し、該表面にトップコート、裏面にプライマーコートをそれぞれ施して、ポリオレフィン系樹脂を主体とする化粧シートを作製した。
しかる後、前記木質樹脂成形体の表面に、ラッピング加工法により、前記化粧シートを貼り合わせて、バージン品の本発明の化粧材を作製した。
また、上記バージン品の化粧材の木質樹脂成形体と化粧シートとを分離せずにそのまま全体を破砕した後、1軸押出機によって再ペレット化し、これを再度異形押出成形法にて断面が10mm×100mmの長方形である直方体形状に押出成形し、更に表面にコロナ放電処理を施して、リサイクル品のポリオレフィン系木質樹脂成形体を作製した。
しかる後、上記リサイクル品の木質樹脂成形体の表面に、ラッピング加工法により、上記バージン品に使用したものと同一の化粧シートを貼り合わせて、リサイクル品の本発明の化粧材を作製した。
<実施例2>
ホモポリプロピレン樹脂90重量部、マレイン酸変性ホモポリプロピレン樹脂10重量部、木質系充填剤(上記実施例1で使用したものと同一のもの)300重量部を2軸押出混練機によって混合、ペレット化して、木質樹脂組成物を作製した。この木質樹脂組成物を圧縮成形法にて厚さ4mmの平板状に成形し、さらに表面にコロナ放電処理を施して、バージン品のポリオレフィン系木質樹脂成形体を作製した。
しかる後、上記木質樹脂成形体の表面に、ロールラミネート法により、前記実施例1に使用したものと同一の化粧シートを貼り合わせて、バージン品の本発明の化粧材を作製した。
また、上記バージン品の化粧材の木質樹脂成形体と化粧シートとを分離せずにそのまま全体を破砕した後、1軸押出機によって再ペレット化し、これを再度圧縮成形法にて厚さ4mmの平板状に成形し、更に表面にコロナ放電処理を施して、リサイクル品のポリオレフィン系木質樹脂成形体を作製した。
しかる後、上記リサイクル品の木質樹脂成形体の表面に、ラッピング加工法により、上記バージン品に使用したものと同一の化粧シートを貼り合わせて、リサイクル品の本発明の化粧材を作製した。
<比較例1>
前記実施例1において、木質系充填剤に代えて、酸化鉄、酸化チタン等の顔料を配合し、その他は前記実施例1と全く同一の要領で、バージン品及びリサイクル品の化粧材を作製した。
<比較例2>
前記実施例1において、ポリオレフィン系樹脂を主体とする化粧シートに代えて、酸化鉄、酸化チタン等の顔料を配合して製膜した厚さ100μmの半硬質着色ポリ塩化ビニル樹脂シートの表面に、ウレタン樹脂系印刷インキを使用して、グラビア印刷法により木目の意匠絵柄を印刷形成し、該印刷面に厚さ100μmの半硬質透明ポリ塩化ビニル樹脂シートを熱ラミネート法により積層すると同時に木目導管形状のエンボスを施し、該表面にトップコート、裏面にプライマーコートをそれぞれ施して作製した、ポリ塩化ビニル樹脂を主体とする化粧シートを使用し、その他は前記実施例1と全く同一の要領で、バージン品及びリサイクル品の化粧材を作製した。
<比較例3>
前記実施例2において、木質系充填剤に代えて、酸化鉄、酸化チタン等の顔料を配合し、その他は前記実施例2と全く同一の要領で、バージン品及びリサイクル品の化粧材を作製した。
<比較例4>
前記実施例2において、ポリオレフィン系樹脂を主体とする化粧シートに代えて、前記比較例2に使用したものと同一のポリ塩化ビニル樹脂を主体とする化粧シートを使用し、その他は前記実施例2と全く同一の要領で、バージン品及びリサイクル品の化粧材を作製した。
<性能評価>
上記実施例1〜2及び比較例1〜4のそれぞれバージン品及びリサイクル品の化粧材について、成形性、鋸切削性、釘打ち性、V溝切削性(但しVカット加工に適した実施例2及び比較例3〜4のみ)、意匠性・木質感(目視及び触感による)を評価した。その結果を表1に示す。
Figure 0004453660
上記表1の評価結果より、熱可塑性樹脂と木質系充填剤とを含有する木質樹脂成形体の表面に、前記木質樹脂成形体に含有される熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂を主体とする化粧シートが積層されてなる本発明の化粧材は、木質感があり、切削や釘打ち等の加工性が良く、且つ、優れた意匠性とリサイクル性とを併せ持つ化粧材であることが確認された。
本発明の化粧材の実施の形態を示す模式断面図である。 本発明の化粧材の実施の形態を示す模式断面図である。
符号の説明
1 木質樹脂成形体
11 熱可塑性樹脂
12 木質系充填剤
13 スキン層
2 化粧シート

Claims (1)

  1. 熱可塑性樹脂と木質系充填剤を含有する木質樹脂成形体の表面に化粧シートを積層させてなる化粧材の製造方法において、
    ポリオレフィン系樹脂である前記熱可塑性樹脂と、配合比率が前記熱可塑性樹脂100重量部に対して10〜200重量部であり、平均粒径が1〜200μmである前記木質系充填剤を含有する前記木質樹脂成形体を異型押出法または射出成形法で成形する工程と、
    前記木質樹脂成形体の表面にラッピング加工法により、ポリオレフィン系樹脂を主体とし木目意匠を有する前記化粧シートを張り合わせる工程と
    を具備することを特徴とする化粧材の製造方法。
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