JP2003155368A - 木質樹脂発泡成形体及び化粧材 - Google Patents
木質樹脂発泡成形体及び化粧材Info
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Abstract
く且つ軽量で優れたリサイクル性を併せ持つ優れた木質
樹脂発泡成形体及びそれを用いた化粧材を提供。 【解決手段】熱可塑性樹脂と木質系充填剤を含有し且つ
セルカプロセスにより発泡している木質樹脂発泡成形
体、熱可塑性樹脂と木質系充填剤を含有し、且つセルカ
プロセスにより発泡している木質樹脂発泡成形体の表面
の一部もしくは全部に、前記木質樹脂発泡成形体に含有
される熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂を主体とする
化粧シートが積層されている化粧材、且つ化粧シートを
積層していない面の一部もしくは全部に前記木質樹脂発
泡成形体に含有される熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹
脂を主体とする発泡層が積層されている化粧材。
Description
の建築内装材、建具、家電品の表面材等に用いられる木
質樹脂発泡成形体及びそれを用いた化粧材に関するもの
である。
ド等の木質基材に、天然突き板や紙、または合成樹脂シ
ートに、印刷にて意匠を施した化粧紙、または化粧シー
トなどを貼り合わせたものが多く使われている。しか
し、これらの化粧材は、木質基材の虫食い、腐食といっ
た物性上の問題があるほか、リサイクルが困難で、ほと
んどが埋め立てや焼却等によって処理されている。
シート貼りしたものもあるが、これらの化粧材は木質基
材による欠点はなく、木目意匠の化粧シートで、見た目
は木のようであっても、比重や剛性等の点から木質感が
なく、また切削や釘打ちなどの加工性に難があるなどの
問題があり、限られた部位にしか使用できない。
品の表面材等の用途に、熱可塑性樹脂と木質系充填材と
を含有する木質樹脂成形体を供する試みが数多くなされ
ている。しかし、これらの成形体は、単体ではリサイク
ル性や切削、釘打ちなどの加工性、木質感に優れている
ものの意匠性に難がある。また、これらの成形体に天然
突き板や化粧紙、化粧シート等の表面材を貼り合わせる
ことも考えられるが、成形体と表面材との分離が困難で
あるために、折角の成形体のリサイクル性が十分に活か
されないという問題が発生する懸念があった。
木質系充填剤を含有する木質樹脂成形体の表面に、前記
木質樹脂成形体に含有される熱可型性樹脂と同系の熱可
塑性樹脂を主体とする化粧シートが積層されてなること
を特徴とする化粧材及び接着剤等固形分が100%未満
の揮発成分を含む接着剤への接着性を上げるためにこれ
を発泡させ、木質感、切削や釘打ち等の加工性が良く、
且つ 優れた意匠とリサイクル性に加えて揮発成分を含
む接着剤による接着性をも併せ持つ化粧材を発明したが
非発泡のタイプについては、木粉の含有率が上がるほ
ど比重が高くなり、木質材料の利点である軽さや断熱性
が損なわれていた。また、発泡タイプについては、製法
が、シート成形や樹脂が金型を出て発泡した後にサイジ
ングダイに入る通常の異形発泡で成形する製法の場合
に、表面からのガス抜けによる発泡のばらつきや成形物
自体の剛性の不足で、使用できる部位が限定されるなど
の問題があった。
ころは、木質感、断熱性、切削や釘打ち等の加工性が良
く、且つ 軽量で優れたリサイクル性を併せ持つ、優れ
た木質樹脂発泡成形体及びそれを用いた化粧材を提供す
ることにある。
発明は、熱可塑性樹脂と木質系充填剤を含有し且つセル
カプロセスにより発泡していることを特徴とする木質樹
脂発泡成形体である。
請求項1に係る木質樹脂発泡成形体において、前記木質
系充填剤の平均粒径が1〜200μmであることを特徴
とする木質樹脂発泡成形体である。
請求項1又は2に係る木質樹脂発泡成形体において、前
記木質系充填剤を含有する部分における前記木質系充填
剤の配合比率が、前記熱可塑性樹脂100重量部に対し
て10〜500重量部であることを特徴とする木質樹脂
発泡成形体である。
請求項1乃至3のいずれか1項に係る木質樹脂発泡成形
体において、前記熱可塑性樹脂がポリオレフイン系樹脂
であることを特徴とする木質樹脂発泡成形体である。
請求項1乃至4のいずれか1項に係る木質樹脂発泡成形
体において、前記木質樹脂発泡成形体の発泡倍率が、
1.2〜3.0倍であることを特徴とする木質樹脂発泡
成形体である。
請求項1乃至5のいずれか1項に係る木質樹脂発泡成形
体の表面の一部もしくは全部に、前記木質樹脂発泡成形
体に含有される熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂を主
体とする化粧シートが積層されていることを特徴とする
化粧材である。
請求項6に係る化粧材において、前記木質樹脂発泡成形
体の化粧シートを積層していない面の一部もしくは全部
に前記木質樹脂発泡成形体に含有される熱可塑性樹脂と
同系の熱可塑性樹脂を主体とする発泡層が積層されてい
ることを特徴とする化粧材である。
請求項6又は7に係る化粧材において、前記化粧シート
が木目意匠を有することを特徴とする化粧材である。
請求項6乃至8のいずれか1項に係る化粧材において、
前記化粧シートが透明性を有することを特徴とする化粧
材である。
に木質系充填剤を含有することにより、優れた切削性、
釘打ち性があり、また同系の樹脂を主体とする化粧シー
トを貼り合わせた化粧材は、リサイクル時には、化粧シ
ートと木質樹脂成形体を分離することなく、再度、木質
樹脂成形体の材料として利用することが可能であり、リ
サイクル品も木質感を損なわない。
有しているため、化粧シートが木目意匠であると、切削
や溝切りなどで見える木口にも木質感がある。
泡体であるため、軽量で断熱性が高く、またセルカプロ
セスで発泡成形されるため、外表面にスキン層が形成さ
れ、また、発泡のばらつきが低減でき、良好な切削性や
釘打ち性を得るための剛性が得られ、成形体表面の高い
平滑性や耐傷付き性が得られる。
熱可塑性樹脂と木質系充填剤を含有し、且つセルカプロ
セスにより発泡している木質樹脂発泡成形体であり、以
下にその実施の形態に沿って詳細に説明する。
填材の素材としては、特に制限されることなく選択が可
能であるが、一般的には木材をカッターミルなどによっ
て破断し、これをボールミルやインペラーミルなどによ
り粉砕して、微粉状にしたもの(木粉)などを用いる。
好ましくは10〜150μmであることが重要である。
平均粒径が1μm未満のものは、取り扱いが困難である
うえに、特に木質系充填材の配合量が多い場合は、樹脂
への分散が悪いと、製造される木質樹脂発泡成形体に機
械強度の低下が発生する。また、200μmより大きい
と成形品の均質性、平面性、機械的強度が低下する。
10重量部から500重量部まで適宜選択が可能である
が、成型性や均質性を高めるために、木質系充填材は熱
可塑性樹脂100重量部に対して10〜200重量部、
より好ましくは15〜150重量部とすることが望まし
い。
樹脂については、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ
カーボネート、ポリエステル ポリアミド、ポリビニル
アルコール、アクリル、ポリ塩化ピニル等の樹脂から適
官選択が可能であるが、焼却時のダイオキシンの発生や
埋め立て時等の環境ホルモンの流出、部材としての耐候
性や耐熱性、薬品や溶剤に対する耐性等の性能を満たす
ためにはポリオレフイン系樹脂であることが望ましい。
エチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレ
ン エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体、プロ
ピレン−αオレフィン共重合体、エチレンーエチルアク
リレート共重合体や、これらを接着性の向上の目的で酸
変性したもの、あるいはアイオノマー等から適宜選択が
可能で、単一でも複数種の混合でも構わない。
した樹脂の配合比を高め、樹脂自体に極性を持たせると
共に、木質系充填剤との接着性を高めることが望まし
い。
めの発泡性木質樹脂組成物には、上記熱可塑性樹脂と木
質系充填剤の他に発泡剤が添加されて、木質樹脂発泡成
形体はセルカプロセスにより発泡している木質樹脂発泡
成形体であり、発泡性を良くするには溶融張力が高いこ
とが望ましいが、セルカプロセスによる発泡成形におい
ては、シート成形や通常の異形発泡押出成形に比べる
と、低溶融張力の樹脂でも良好な発泡が可能である。但
し、特に木粉を高充填したときのガス抜けなどが気にな
る場合は、電子線架橋による長鎖分岐を導入したグレー
ドの利用や、分子量分布のコントロール、また溶融張力
を上昇させるフッ素系添加剤のブレンドなど公知の方法
で必要に応じて溶融張力を調整することが望ましい。
は、冷却サイジング金型の入口寸法とほぼ同一もしくは
若干小さめの出口寸法を有する押出金型を、冷却サイジ
ング金型金型とほぼ密着させた状態で押し出すことで、
発泡性の樹脂組成物を発泡がほとんど進行していない状
態で冷却サイジング金型に導入して、主にその内部で発
泡させる発泡押出成形方法である。また、成形体の厚み
や発泡倍率に応じて、押出金型の内部にトーピード(マ
ンドレル又は中子ともいう)が装着された押出金型を使
用したり、さらにトーピードに設けた穴から樹脂を押し
出したりする手法が採られることがある。
木質樹脂組成物には、必要に応じて熱安定剤、酸中和
剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料、染料などの着色
剤、充填剤、帯電防止剤、滑剤、造核剤、難燃剤、ブロ
ッキング防止剤、脱水剤、半透明化のための光散乱剤、
艶調整剤等を添加することもできる。
ンダードフェノール系、硫黄系、リン系等、酸中和剤と
してはステアリン酸金属塩、ハイドロタルサイト等、紫
外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系、ベンゾエー
ト系、ベンゾフェノン系、トリアジン系等があり、光安
定剤としてはヒンダードアミン系等がある。
難燃剤、塩素系難燃剤等があり、充填剤としては炭酸カ
ルシウム、シリカ、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜
鉛、アルミナ、タルク、マイカ、珪酸マグネシウム、チ
タン酸カリウム、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、酸化鉄、カーボンブラック、
金属粉等がある。
級アルコール系、脂肪酸アマイド系、金属石鹸系、エス
テル系、フッ素系等、造核剤としてはカルボン酸金属塩
系、ソルビトール系、リン酸エステル金属塩系等があ
り、顔料としては縮合アゾ、不溶性アゾ、キナクリド
ン、イソインドリン、アンスラキノン、イミダゾロン、
コバルト、フタロシアニン、カーボン、酸化チタン、酸
化鉄、雲母等のパール顔料等があり、これらの添加剤を
任意の組み合わせで用いるのが一般的である。
いずれも利用できる。一般的には、熱分解や化学反応に
よってガスを発生する化学発泡と、低沸点の液体に熱を
かけて気化させる物理発泡に分類でき、化学発泡剤とし
ては無機系の重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重
炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、ホウ化水素ナ
トリウム、軽金属、アジド化合物等、また有機発泡剤と
してはアゾ系、ニトロソ系、ヒドラジド系等が、任意の
組み合わせで使用できる。
泡には主に物理発泡が用いられ、発泡剤としては炭酸ガ
スや脂肪族炭化水素が主に用いられる。また、物理発泡
に際しても発泡体のセル形状を整えるため化学発泡剤を
併用することが多い。
成形体に、その成形体に含有する熱可塑性樹脂と同系の
熱可塑性樹脂を主体とする化粧シートが積層されている
ものであり、同系の熱可塑性樹脂としては、成形体に含
有する熱可塑性樹脂に対して混合しても大きな物性変化
を伴わずリサイクルが可能であることが重要である。具
体的にはポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリカー
ボネート系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリビニ
ルアルコール系、アクリル系、ポリ塩化ビニル系が挙げ
られ、例えばポリオレフィン系樹脂であれば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体、プロピレ
ン−αオレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体や、これらを接着性の向上を目的として酸
変性したもの、アイオノマー等から適宜選択が可能で、
これらの中から選ばれる同種又は異種の樹脂を、木質樹
脂成形体用及び化粧シート用の熱可塑性樹脂として使用
することができる
形体の化粧シートを積層していない面の一部もしくは全
部に、前記木質樹脂発泡成形体に含有される熱可塑性樹
脂と同系の熱可塑性樹脂を主体とする発泡層が積層され
ていてもよい。発泡層の積層手法については公知の手法
が利用でき、例えば木質樹脂発泡成形体成形用の発泡性
の木質樹脂組成物に用いた熱可塑性樹脂と同系の熱可塑
性樹脂に、上記熱分解や化学反応によってガスを発生す
る化学発泡剤又は低沸点の液体に熱をかけて気化させる
物理発泡剤のいずれかの発泡剤によりシート状に発泡成
形した発泡成形体を、木質樹脂発泡成形体の化粧シート
を積層していない面の一部もしくは全部に貼り合わせこ
とにより形成できる。
は、主に成形体と同系の熱可塑性樹脂を用いることと、
木目、石目、布目、抽象柄などの意匠の印刷が施されて
いることで、化粧シート自体の構成については何ら制約
を受けるものではない。
刷を施した単層化粧シート、着色シートに印刷を施した
シートに、透明シートをドライラミネート法、エクスト
ルージョンラミネート法、熱ラミネート法などによって
貼り合わせた復層の化粧シートや、透明シートの裏面に
印刷を施したバック刷りの単層の化粧シートなどから用
途に応じて適宜選択が可能である。
ば安定した意匠の再現が達成され、逆に化粧シートが透
明性を有する場合は木質樹脂成形体の木質感を生かした
意匠表現が可能になる。
彩色等の印刷に用いるインキは、バインダーとしては硝
化綿、セルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ポリビニルブチラール、ポリウレタン、アクリル、ポリ
エステル系等の単独もしくは各変性物の中から適宜選択
すればよい。これらは、水性、溶剤系、エマルジョンタ
イプのいずれでも問題なく、また1液タイプでも硬化剤
を使用した2液タイプでも任意に選定可能である。さら
に紫外線や電子線等の照射によりインキを硬化させるこ
とも可能である。
インキでイソシアネートで硬化させる方法である。これ
らバインダー以外には通常のインキに含まれている顔
料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、各種添加剤が添
加されている。特によく用いられる顔料には縮合アゾ、
不溶性アゾ、キナクリドン、イソインドリン、アンスラ
キノン、イミダゾロン、コバルト、フタロシアニン、カ
ーボン、酸化チタン、酸化鉄、雲母等のパール顔料等が
ある。
体への貼り合わせのためのプライマーコートや表面保護
や艶調整のためのトップコート、エンボス法やグロスマ
ット法等による導管表現等が施されていても構わない。
また、熱可塑性樹脂層に用いる添加剤も成形体と同様な
ものが使用可能である
方法を問わないが、バンバリーミキサーによって混練
し、ペレタイザーでペレット化する方法や、2軸押出混
練機によって混合、ペレット化する方法が一般的であ
る。また、木質系充填材は含水率が大きいと、ペレタイ
ズ時に発泡の原因となるために、混練前に予め乾燥機や
ホッパードライヤーで含水率を8%以下に抑えることが
望ましい。
砕した発明品に必要に応じて木質系充填材、熱可塑性樹
脂、各種添加剤などを加えて再度ペレット化する。この
場合も特に方法は問わない。また、木質樹脂成形体を成
形するのと同時に木質系充填材と樹脂を混練しても構わ
ない。
する。
重量部、マレイン酸変性したホモポリプロピレン樹脂5
0重量部、木材をカッターミルで破断し、これをボール
ミルにより粉砕して微粉状にした平均粒径100μmの
木質系充填剤100重量部を、2軸押出混練機によって
混合し、ペレット化して、実施例1による木質のポリオ
レフィン樹脂の木質樹脂組成物を作成した。
泡剤を添加して、それを1軸押出機でセルカプロセスに
よって、断面が5mm×300mmの長方形である発泡
倍率1.4倍の直方体形状に成形し、さらに表面にコロ
ナ放電処理をして、バージン品の木質のポリオレフィン
樹脂による木質樹脂発泡成形体を作成した。
酸化チタン等の顔料を配合して製膜した100μmの着
色ポリプロピレンシートにウレタン系インキで木目印刷
をして、エクストルージョンラミネート法にてホモポリ
プロピレン樹脂を100μmの厚みでエンボス同時ラミ
ネートした化粧シートを作成し、この裏面にプライマー
コートを、表面にトップコートを施して、ポリオレフィ
ン樹脂による化粧シートを作成した。
成形体の表面にラッピング加工法にてポリオレフイン樹
脂による化粧シートを貼り合わせることにより、本実施
例1によるバージン品の化粧材を作成した。
粧材を破砕した後に、1軸押出機によって再ペレット化
し、これに再度、上記同様に、重曹−クエン酸系発泡剤
を添加し、セルカプロセスにより断面が5mm×300
mmの長方形である発泡倍率1.4倍の直方体形状に成
形し、さらに表面にコロナ放電処理を施して、リサイク
ル品の木質のポリオレフィン樹脂による木質樹脂発泡成
形体を作成した。
トを作成し、その化粧シートの裏面にプライマーコート
を、表面にトップコートを施して、ポリオレフィン樹脂
による化粧シートを作成した。
フィン樹脂発泡成形体の表面にラッピング加工法にてポ
リオレフイン樹脂による化粧シートを貼り合わせること
により、リサイクル品の化粧材を作成した。
重量部に対して、マレイン酸変性したホモポリプロピレ
ン樹脂5重量部を、酸化鉄、酸化チタン等の顔料を配合
して2軸押出混練機によって混合、ペレット化して樹脂
組成物を作成した。
して、重曹−クエン酸系発泡剤を添加し、セルカプロセ
スにより断面が5mm×300mmの長方形である発泡
倍率1.4倍の直方体形状に成形し、さらに表面にコロ
ナ放電処理を施して、比較例1によるバージン品のポリ
オレフィン樹脂による樹脂発泡成形体を作成した。
酸化チタン等の顔料を配合して製膜した100μmの着
色ポリプロピレンシートに、ウレタン系インキで木目印
刷を施して、エクストルージョンラミネート法にてホモ
ポリプロピレンを100μmの厚みでエンボス同時ラミ
ネートした化粧シートを作成し、この裏面にプライマー
コート、表面にトップコートを施して、ポリオレフィン
樹脂による化粧シートを作成した。
オレフィン樹脂による樹脂発泡成形体の表面にラッピン
グ加工法にて、ポリオレフイン樹脂による前記化粧シー
トを貼り合わせることにより、比較例1によるバージン
品の化粧材を作成した。
破砕した後、1軸押出機によって再ベレット化し、これ
に再度、実施例1と同様にして、重曹−クエン酸系発泡
剤を添加し、セルカプロセスにより断面が5mm×30
0mmの長方形である発泡倍率1.4倍の直方体形状に
成形し、さらに表面にコロナ放電処理を施して、比較例
1のリサイクル品のポリオレフィン樹脂による樹脂発泡
成形体を作成した。
リオレフィン樹脂による樹脂発泡成形体の表面にラッピ
ング加工法にて、ポリオレフイン樹脂による前記化粧シ
ートを貼り合わせることにより、比較例1によるリサイ
クル品の化粧材を作成した。
持つ高溶融張力ポリプロピレン樹脂95重量部、マレイ
ン酸変性したホモポリプロピレン樹脂5重量部、木材を
カッターミルで破断し、これをボールミルにより粉砕し
て微粉状にした平均粒径100μmの木質系充填剤10
0重量部を、2軸押出混練機によって混合、ペレット化
して、バージン品の木質のポリプロピレン樹脂による木
質樹脂組成物を作成した。
泡剤を添加し、通常の異形押出発泡成形により断面が5
mm×300mmの長方形である発泡倍率1.4倍の直
方体形状に成形し、さらに表面にコロナ放電処理をし
て、比較例2によるバ−ジン品の木質ポリオレフイン樹
脂による木質樹脂発泡成形体を作成した。
酸化チタン等の顔料を配合して製膜した100μmの着
色ポリプロピレンシートに、ウレタン系インキで木目印
刷を施して、エクストルージョンラミネート法にてホモ
ポリプロピレン樹脂を100μmの厚みでエンボス同時
ラミネートした化粧シートを作成し、この裏面にプライ
マーコート、表面にトップコートを施して、ポリオレフ
ィン樹脂による化粧シートを作成した。
樹脂発泡成形体の表面にラッピング加工法にて、ポリオ
レフィン樹脂による前記化粧シートを貼り合わせること
により、比較例2によるバ−ジン品の化粧材を作成し
た。
破砕した後、1軸押出機によって再ベレット化し、これ
に再度、重曹−クエン酸系の化学発泡剤を添加し、通常
の異形押出成形法にて、断面が5mm×300mmの長
方形である発泡倍率1.4倍の直方体形状に成形し、さ
らに表面にコロナ放電処理を施して、比較例2のリサイ
クル品の木質のポリオレフィン樹脂による木質樹脂発泡
成形体を作成した。
質樹脂発泡成形体の表面にラッピング加工法にて、ポリ
オレフイン樹脂による前記化粧シートを貼り合わせるこ
とにより、比較例2によるリサイクル品の化粧材を作成
した。
ホモポリプロピレン樹脂95重量部、マレイン酸変性し
たホモポリプロピレン樹脂5重量部、木材をカッターミ
ルで破断し、これをボールミルにより粉砕して微粉状に
した平均粒径100μmの木質系充填剤100重量部を
2軸押出混練機によって混合し、ペレット化して、比較
例3によるバージン品の木質樹脂組成物を作成した。
様にして、重曹−クエン酸系発泡剤を添加し、セルカプ
ロセスにより、断面が5mm×300mmの長方形であ
る発泡倍率1.4倍の直方体形状に成形し、さらに表面
にコロナ放電処理をして、比較例3によるバージン品の
木質のポリオレフィン樹脂の木質樹脂発泡成形体を作成
した。
ン等の顔料を配合して製膜した100μmの着色ポリ塩
化ビニルシートにウレタン系インキで木目印刷をして、
熱ラミネート法にて100μmの厚みのポリ塩化ビニル
クリアシートをエンボス同時ラミネートした化粧シート
を作成し、この裏面にプライマーコートを、表面にトッ
プコートを施して、ポリ塩化ビニル樹脂による化粧シー
トを作成した。
成形体の表面にラッピング加工法にてポリ塩化ビニル樹
脂による化粧シートを貼り合わせることにより、比較例
3によるバージン品の化粧材を作成した。
粧材を破砕した後に、1軸押出機によって再ペレット化
し、これに再度、上記同様に、重曹−クエン酸系発泡剤
を添加し、セルカプロセスにより断面が5mm×300
mmの長方形である発泡倍率1.4倍の直方体形状に成
形し、さらに表面にコロナ放電処理を施して、リサイク
ル品の木質のポリオレフィン樹脂による木質樹脂発泡成
形体を作成した。
塩化ビニル樹脂による化粧シートの裏面にプライマーコ
ートを、表面にトップコートを施して、ポリ塩化ビニル
樹脂による化粧シートを作成した。
フィン樹脂発泡成形体の表面にラッピング加工法にてポ
リ塩化ビニル樹脂による化粧シートを貼り合わせること
により、比較例3によるリサイクル品の化粧材を作成し
た。
びリサイクル品と、比較例1〜比較例3のバージン品及
びリサイクル品について、切削、釘打ちなどの加工性、
発泡成形体の発泡倍率のばらつき、リサイクル品の成形
性について比較評価した。また、目視及び触感にて意匠
性、木質感についても比較評価した。その評価結果を表
1に示す。
は、熱可塑性樹脂と木質系充填剤を含有し、且つセルカ
プロセスによる発泡にて成形されたものであり、また上
記実施例1による化粧材は、その木質樹脂発泡成形体の
表面に、前記熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂を主体
とする化粧シートが積層されている化粧材であり、実施
例1による化粧材は木質感があり、切削や釘打ち等の加
工性が良好であって、且つ、優れた意匠性と木質感、及
びリサイクル適性と安定した発泡成形性とを併せ持つ化
粧材であることが確認された。
釘打ち等の加工性が良好であって、且つ、優れた意匠性
と木質感と安定した発泡成形性とを併せ持つ成形体であ
り、また本発明の化粧材は、この木質樹脂発泡成形体
に、同系の樹脂を主体とする化粧シートを積層したもの
であり、化粧シートの高意匠性を生かして、これまで木
質樹脂成形品の意匠では用い難かった建築内装材、建
具、家電品の表面材などにも使用し易くなり、また公知
の各種の後加工が実施可能であって施工性にも優れ、こ
れまでのMDFや合板と同等の使い易さを実現でき、リ
サイクル適性も良好となる。
の発泡層を設けた本発明の化粧材については、床材とし
て不陸(凹凸性)を吸収できることや、断熱効果の性能
向上や、遮音効果等も、リサイクル性を犠牲にすること
なく期待できる効果がある。
Claims (9)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂と木質系充填剤を含有し、且
つセルカプロセスにより発泡していることを特徴とする
木質樹脂発泡成形体。 - 【請求項2】前記木質系充填剤の平均粒径が1〜200
μmであることを特徴とする請求項1記載の木質樹脂発
泡成形体。 - 【請求項3】前記木質系充填剤を含有する部分における
前記木質系充填剤の配合比率が、前記熱可塑性樹脂10
0重量部に対して10〜500重量部であることを特徴
とする請求項1又は2記載の木質樹脂発泡成形体。 - 【請求項4】前記熱可塑性樹脂がポリオレフイン系樹脂
であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
記載の木質樹脂発泡成形体。 - 【請求項5】前記木質樹脂発泡成形体の発泡倍率が、
1.2〜3.0倍であることを特徴とする請求項1乃至
4のいずれか1項記載の木質樹脂発泡成形体。 - 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項記載の木質
樹脂発泡成形体の表面の一部もしくは全部に、前記木質
樹脂発泡成形体に含有される熱可塑性樹脂と同系の熱可
塑性樹脂を主体とする化粧シートが積層されていること
を特徴とする化粧材。 - 【請求項7】請求項6記載の化粧材において、前記木質
樹脂発泡成形体の化粧シートを積層していない面の一部
もしくは全部に前記木質樹脂発泡成形体に含有される熱
可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂を主体とする発泡層が
積層されていることを特徴とする化粧材。 - 【請求項8】前記化粧シートが木目意匠を有することを
特徴とする請求項6又は7記載の化粧材。 - 【請求項9】前記化粧シートが透明性を有することを特
徴とする請求項6乃至8のいずれか1項記載の化粧材。
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