JP2005033166A - フラッシュメモリ素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フローティングゲート電極の上部に形成される誘電体膜の有効厚さを確保可能にするフラッシュメモリ素子の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板上にアンドープト第1ポリシリコン膜を形成する段階と、前記第1ポリシリコン膜の上部に、高濃度ドーピング領域が備えられたアンドープト第2ポリシリコン膜を形成する段階と、前記第2ポリシリコン膜のドーピング濃度と前記第1ポリシリコン膜のドーピング濃度が類似となるようにしながら、前記結果物上に誘電体膜を形成する段階とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明はフラッシュメモリ素子の製造方法に関する。
一般に、フラッシュメモリ素子のフローティングゲート電極を形成するに際して、アンドープト(undoped)第1ポリシリコン膜(トンネル酸化膜に隣接したポリシリコン膜)とドープト(doped)第2ポリシリコン膜(誘電体膜に隣接したポリシリコン膜)を順次積層した後、これをパターニングしてフローティングゲート電極を形成する。この際、ドープト第2ポリシリコン膜のドーピング濃度はフローティングゲート電極のバルク(bulk)ドーピング濃度(フローティングゲート電極の全体ドーピング濃度)よりさらに高いが、以後行われる酸化工程のような高温熱処理工程によって、前記互いに異なるドーピング濃度を有するポリシリコン膜のイオンが拡散するという現象が発生する。
この拡散により不均一な濃度を有する第1及び第2ポリシリコン膜の上部に誘電体膜形成工程を行うが、第2ポリシリコン膜の上部のドーピング濃度が高いため、誘電体膜の厚さを制御して蒸着するにも拘らず、自然酸化膜の形成などによって所望の誘電体膜の有効厚さ(effective thickness)を確保することが難しいという問題点がある。
また、このような問題によってフローティングゲート電極のバルクドーピング濃度を低く保つと、ドープト第1ポリシリコン膜における拡散が行われず空乏層領域を形成する問題点があって、これも解決策として提示できない。
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、フローティングゲート電極の上部に形成される誘電体膜の有効厚さを確保可能にするフラッシュメモリ素子の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の思想は、半導体基板上にアンドープト第1ポリシリコン膜を形成する段階と、前記第1ポリシリコン膜の上部に、高濃度ドーピング領域が備えられたアンドープト第2ポリシリコン膜を形成する段階と、前記第2ポリシリコン膜のドーピング濃度と前記第1ポリシリコン膜のドーピング濃度が類似となるようにしながら、前記結果物上に誘電体膜を形成する段階とを含む、フラッシュメモリ素子の製造方法を提供する。
前記第2ポリシリコン膜は、SiHまたはSiHのようなSiソースガスとPHガスを用いたLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法によって温度480〜550℃程度及び圧力0.1〜3torr程度の範囲で形成し、その後 前記第2ポリシリコン膜にSiHガスを500〜1500sccm程度流しながらPHソースガスを100〜200sccm程度入れて、前記第1ポリシリコン膜に隣接した領域に高濃度ドーピング領域を形成することが好ましい。
前記第高濃度ドーピング領域はSiHガスのみを用いてさらに形成するが、この際、高濃度ドーピング領域とアンドープト領域との比率は1:3にすることが好ましい。
前記高濃度ドーピング領域は3E20〜5E20atoms/cc程度のドーピング濃度に形成することが好ましい。
前記誘電体膜は第1酸化膜、窒化膜及び第2酸化膜が順次積層されたONO構造で形成し、前記第1及び第2酸化膜は810〜850℃程度の温度、前記窒化膜は650〜800℃程度の温度で形成することが好ましい。
前記誘電体膜の上部にコントロールゲート電極用第3ポリシリコン膜及び金属シリサイド膜を形成した後、前記結果物の所定の領域に、フォトエッチング工程を行ってフローティングゲート電極及びコントロールゲート電極を形成する段階をさらに含むことが好ましい。
本発明によれば、フローティングゲート電極を形成する第1ポリシリコン膜と第2ポリシリコン膜に均一なドーピング濃度を持たせるとともに、誘電体膜の形成工程の際に前記結果物上の自然酸化膜の成長を最小化させて前記誘電体膜の有効厚さを形成するという効果がある。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施例を詳細に説明する。ところが、本発明の実施例は、様々な変形実施が可能であるが、本発明は、下記の実施例に限定されるものと解釈されてはならない。これらの実施例は当技術分野で通常の知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。従って、図面における膜の厚さなどはより明確な説明を強調するために誇張されたもので、図面上において同一の符号で表示された要素は同一の要素を意味する。また、ある膜が他の膜又は半導体基板の「上」にある或いは接触していると記載される場合、前記ある膜は前記他の膜又は半導体基板に直接接触して存在することができ、あるいはその間に第3の膜が介在されることもできる。
図1及び図2は本発明に係るフラッシュメモリ素子の製造方法を説明するための断面図、図3は本発明に係るフローティングゲート電極のドーピングプロファイルを示すグラフである。
図1を参照すると、半導体基板10にトンネル酸化膜12及びフローティングゲート電極用第1ポリシリコン膜14を順次形成する。
この際、前記半導体基板10はPMOS領域及びNMOS領域に区分定義されており、イオン注入工程によってPMOS領域のウェル領域(図示せず)及びしきい値電圧調節用イオンが注入された領域(図示せず)、NMOS領域のウェル領域(図示せず)及びしきい値調節用イオンが注入された領域(図示せず)をそれぞれ形成する。
前記トンネル酸化膜12は750〜800℃程度の範囲でウェット酸化を行った後、900〜910℃程度の温度とNの気体雰囲気中で20〜30分間熱処理して形成することができる。
前記フローティングゲート電極用第1ポリシリコン膜14は、SiHまたはSiHのようなSiソースガスを用いたLPCVD法によって温度480〜550℃程度及び圧力0.1〜3Torr程度の範囲で形成することができ、アンドープトポリシリコン膜を形成する。
前記第1ポリシリコン膜14の上部にパッド窒化膜(図示せず)を形成した後、フォトレジストパターン(図示せず)を形成し、これをエッチングマスクとしてパッド窒化膜(図示せず)、第1ポリシリコン膜14、トンネル酸化膜12、半導体基板10をエッチングして、素子分離領域を定義するトレンチ(図示せず)を形成する。前記トレンチ(図示せず)の内部にギャップフィル(gap fill)特性に優れたHDP(High Density Plasma)酸化膜が充填されるように蒸着した後、前記パッド窒化膜(図示せず)が露出されるまでCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程などの平坦化工程を行って素子分離膜(図示せず)を形成する。前記パッド窒化膜(図示せず)をエッチング工程によって除去する。
次に、前記結果物の上部にフローティングゲート電極用第2ポリシリコン膜16、誘電体膜18、コントロールゲート電極用第3ポリシリコン膜20及金属シリサイド膜22を順次形成する。
前記フローティングゲート電極用第2ポリシリコン膜16は、第1ポリシリコン膜14と隣接した領域に高濃度ドーピング領域Aを備えるように形成するが、これは、後続の熱処理工程によって第2ポリシリコン膜14にドープされたイオンの拡散によって、アンドープト第1ポリシリコン膜14と第2ポリシリコン膜16の全体ドーピング温度が1E20atoms/cc程度となるようにし、第2ポリシリコン膜16と第1ポリシリコン膜14が均一なドーピング濃度を有するようにする。したがって、前記ポリシリコン膜が均一なドーピング濃度を有しながら第2ポリシリコン膜16の上部のドーピング濃度が低くなることにより、ONO構造の誘電体膜形成工程の際に自然酸化膜の成長を最小化するようにして前記誘電体膜の有効厚さを形成できるようにする。
このような高濃度ドーピング領域Aを備えた第2ポリシリコン膜16はSiHまたはSiHのようなSiソースガスとPHガスを用いたLPCVD法によって温度480〜550℃程度及び圧力0.1〜3torr程度の範囲で形成した後、SiHガスを500〜1500sccm程度、PHソースガスを100〜200sccm程度それぞれ入れることにより、第1ポリシリコン膜14と隣接した領域に3E20〜5E20atoms/cc程度のドーピング濃度を有する高濃度ドーピング領域Aを形成することができる。
また、前記高濃度ドーピング領域AはSiHガスのみを用いて形成できる。
前記誘電体膜18はONO構造、すなわち第1酸化膜、窒化膜及第2酸化膜が順次積層された構造で形成することが好ましい。この際の第1酸化膜及第2酸化膜は600〜850℃程度の温度、1〜3torr程度の圧力でLPCVD法を用いて35〜60Å程度の厚さに形成し、SiHCl(Dichloro Silane:DCS)をソースとしたHTO(high temperature oxide)膜またはNOガスをソースとしたHTO膜のいずれか一つで形成することができる。前記窒化膜は反応気体としてNHとSiHCl2ガスを用いて圧力1〜3torr程度の圧力及び温度650〜800℃程度の範囲でLP−CVD法によって50〜65Å程度の厚さに形成することができる。
このような誘電体膜形成工程の際に、高濃度ドーピング領域を有する第2ポリシリコン膜にドーピングされたイオンが第1ポリシリコン膜に拡散することにより均一な濃度のフローティングゲート電極を構成し、かつ第2ポリシリコン膜の上部のドーピング濃度が低くなることにより第2ポリシリコン上の自然酸化膜の成長を最小化しながら誘電体膜を形成することを可能にする。
前記コントロールゲート電極用第3ポリシリコン膜20は、SiHまたはSiHのようなSiソースガスとPHガスを用いたLPCVD法によって温度500〜550℃程度及び圧力0.1〜3torr程度の範囲で700〜1500Å程度の厚さに形成することができる。この際、前記フローティングゲート電極用第2ポリシリコン膜16と同一のドーピング濃度、すなわち1.0〜1.7E20atoms/cc程度のドーピング濃度を有するポリシリコン膜で形成することができる。
前記金属シリサイド膜22は、タングステンシリサイド膜で形成し、SiH(monosilane:MS)またはSiHCl(Dichloro Silane:DCS)とWFの反応によって1000〜1200Å程度の厚さに形成し、膜質の面抵抗を最小化するように化学量論的比2.0〜2.8程度に調節する。
図2を参照すると、前記結果物上にフォトレジストパターン(図示せず)を形成した後、これをエッチングマスクとしてエッチング工程を行ってゲート電極パターンG.Pを形成する。次に、前記ゲート電極パターンG.Pをイオン注入用マスクとしてイオン注入工程を行ってソース/ドレイン領域(図示せず)を形成した後、フラッシュメモリ素子の形成を完了する。
図3には本発明に係る第2ポリシリコン膜を備えたフローティングゲート電極のドーピングプロファイルと、前記酸化工程のような高温熱処理工程の遂行後に第2ポリシリコン膜を備えたフローティングゲート電極のドーピングプロファイルとを比較して示したグラフが提示されている。
本発明によれば、フローティングゲート電極を形成する第1ポリシリコン膜と第2ポリシリコン膜に均一なドーピング濃度を持たせるとともに、誘電体膜形成工程の際に前記結果物上の自然酸化膜の成長を最小化させて、前記誘電体膜の有効厚さ(effective thickness)を確保可能にする。
本発明は、具体的な実施例についてのみ詳細に説明したが、当該分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想の範囲から逸脱することなく様々な変形及び変更が可能である。ところが、このような変形または変更特許請求の範囲に属するものと理解すべきである。
本発明の好適な一実施例に係るフラッシュメモリ素子の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の好適な一実施例に係るフラッシュメモリ素子の製造方法を説明するための断面図である。 本発明に係るフローティングゲート電極のドーピングプロファイルを示すグラフである。
符号の説明
10 半導体基板
12 トンネル酸化膜
14 第1ポリシリコン膜
16 第2ポリシリコン膜
18 誘電体膜
20 第3ポリシリコン膜
22 金属シリサイド膜
A 高濃度領域

Claims (6)

  1. 半導体基板上にアンドープト第1ポリシリコン膜を形成する段階と、
    前記第1ポリシリコン膜の上部に、高濃度ドーピング領域が備えられたアンドープト第2ポリシリコン膜を形成する段階と、
    前記第2ポリシリコン膜のドーピング濃度と前記第1ポリシリコン膜のドーピング濃度が類似となるようにしながら、前記結果物上に誘電体膜を形成する段階とを含むことを特徴とするフラッシュメモリ素子の製造方法。
  2. 前記第2ポリシリコン膜は、
    SiHまたはSiHのようなSiソースガスとPHガスを用いたLPCVD法によって温度480〜550℃程度及び圧力0.1〜3torr程度の範囲で形成し、その後 前記第2ポリシリコン膜にSiHガスを500〜1500sccm程度流しながらPHソースガスを100〜200sccm程度入れて、前記第1ポリシリコン膜に隣接した領域に高濃度ドーピング領域を形成することを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  3. 前記第高濃度ドーピング領域はSiHガスのみを用いてさらに形成することを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  4. 前記高濃度ドーピング領域は3E20〜5E20atoms/cc程度のドーピング濃度にすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  5. 前記誘電体膜は第1酸化膜、窒化膜及び第2酸化膜が順次積層されたONO構造で形成し、前記第1及び第2酸化膜は810〜850℃程度の温度、前記窒化膜は650〜800℃程度の温度で形成することを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  6. 前記誘電体膜の上部にコントロールゲート電極用第3ポリシリコン膜及び金属シリサイド膜を形成した後、前記結果物の所定の領域に、フォトエッチング工程を行ってフローティングゲート電極及びコントロールゲート電極を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。

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