JP2005028334A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒の耐熱性を高め、長期間にわたって触媒のライトオフ性能及び高温浄化性能を維持できるようにする。
【解決手段】触媒貴金属としてのRh及びPtと、γ−アルミナと、少なくともCe及びZrを含む複酸化物とを含有する触媒層が担体上に形成されている排気ガス浄化用触媒であって、Rh及びPt各々の少なくとも一部は、複酸化物2にドーピングされて該複酸化物2の表面に存在する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジン等の排気ガス浄化用触媒に関する。
一般に触媒材料は、触媒貴金属がサポート材に対して含浸法等によって外側から担持されてなる。例えば、自動車の排ガスを浄化するための三元触媒は、サポート材としてのアルミナ及びセリアを担体にコーティングした後、Pt、Pd、Rh等の触媒金属を当該コート層に含浸させて焼成することによって形成されている。セリアは、三元触媒においては酸素吸蔵材として働き、当該触媒が有効に働く空燃比領域を拡大するが、耐熱性が低いという問題がある。
これに対して、触媒の耐熱性向上のために、セリアとジルコニアとを複合させた複合酸化物を触媒貴金属のサポート材として用いることが知られている(特許文献1参照)。それは、担体表面にγ−アルミナ層を形成し、その上に当該複合酸化物層を形成し、しかる後にそれらの層にPt溶液及びRh溶液を含浸させ、乾燥及び焼成を施すことによって形成されている。
また、Ptを担持したγ−アルミナ粉末を含む水溶液とAu溶液とを混合し、該混合溶液のpHを調整して当該粉末表面にAuを還元析出させることにより、AuによってPtを覆い、この異種貴金属の積相によって触媒性能の向上を図るという技術も知られている(特許文献2参照)。さらに、Ptの上にAuを積相させた後に、非酸化性雰囲気で加熱することにより、Pt相とAu相との接合状態を変化させて触媒性能の向上を図ることも知られている(特許文献3参照)。
また、Ceと、Zrと、Ce及びZr以外の触媒貴金属とを含む触媒材料(酸化物)も知られている(特許文献4参照)。この触媒材料は、硝酸セリウム溶液と硝酸ジルコニウム溶液と貴金属溶液(例えば硝酸パラジウム溶液)との混合溶液にアンモニア水を加え、共沈によって得られた沈殿物を濾過し、洗浄乾燥した後、焼成することによって得られている。なお、この文献4には2種以上の貴金属を含む複酸化物についての具体的な開示はない。
特開昭63−116741号公報 特開平11−156193号公報 特開2001−179095号公報 特開2000−300989号公報
上記文献1のように、担体上のサポート材(γ−アルミナ及びCeZr複酸化物)層にPtやRh等の貴金属を含浸担持させた触媒の場合、セリアを用いた触媒よりも耐熱性が確かに高くなる。しかし、排気ガス浄化用触媒においては、近年のエンジン出力向上による排気ガスの高温化に伴い、耐熱性ないしは耐久性をさらに高めることが要望されている。
また、サポート材に異種の貴金属を積相した状態に担持させることは上記文献2,3に記載されている。しかし、含浸法や蒸発乾固法と、析出法との組み合わせで異種の貴金属を積相させるようにしても、触媒が高温に晒されたときのそれら貴金属の移動ひいてはシンタリングは避けることができない。
一方、上記文献4のように、共沈法を用いて貴金属を含むCeZr複酸化物を生成した場合、耐熱性の向上に有利にはなるものの、上記混合溶液に対するアンモニア水の添加・混合時間が長いために均質な複酸化物を得ることが難しい。
これに対して、本出願人は、共沈法に工夫を加えることによって均質な複酸化物を得ることに成功した。
そこで、本発明は、異種の貴金属を含む触媒に関して、その耐熱性をより一層高め、長期間にわたって触媒のライトオフ性能及び高温浄化性能を維持できるようにすることを課題とする。
本発明は、このような課題に対して、Ce及びZrを含む複酸化物にRh及びPtをドーピングするようにした。
すなわち、本発明は、触媒貴金属としてのRh及びPtと、γ−アルミナと、少なくともCe及びZrを含む複酸化物とを含有する触媒層が担体上に形成されている排気ガス浄化用触媒であって、
上記Rh及びPt各々の少なくとも一部は、上記複酸化物にドーピングされて該複酸化物の表面に存在することを特徴とする。
ここに、「ドーピング」されているとは、RhやPtが複酸化物の結晶格子又は原子間に存在した状態ないしは化学的に強く結合した状態にあることをいう。従って、本発明の場合、触媒が高温に晒されても、RhやPtがシンタリングすることが少なく、酸素吸蔵材として働く上記複酸化物と上記Rhとの相互作用によって得られる高い触媒活性、並びに上記Ptによる優れたライトオフ性能及び高温浄化性能を長期間にわたって維持する上で有利になる。また、ドーピングされたRhやPtが立体障害となって当該複酸化物自体のシンタリングが防止される。
好ましいのは、大気雰囲気において1000℃の温度に24時間加熱してX線分析したときに、上記Rh及びPt各々の少なくとも一部が上記複酸化物の表面で互いに結合して分散した状態になることである。換言すれば、上記Rh及びPt各々の少なくとも一部は、上記複酸化物にドーピングされ、且つ加熱によってPtが表面拡散移動したときにRhに結合した状態になるように該複酸化物の表面に存在する、というものである。
すなわち、上記ドーピングによってRhやPtのシンタリングが少なくなるとはいっても、触媒が700℃以上、或いは800℃以上、さらには1000℃程度の温度に比較的長い時間晒されると、それら貴金属、特にPtの表面拡散が多少は生ずることは避けられない。これに対して、本発明の場合、Ptは表面拡散によってRhに結合すると、該Rhに保持されるため、そこからさらに拡散移動することが防止される。よって、Ptのシンタリングが進行して触媒性能が低下することが避けられる。また、PtはRhに保持されることにより、上記複酸化物と反応して劣化することも防止される。
好ましいのは、上記Rhに対するPtの質量組成比Pt/Rhを35/65から5/95とすること、つまり、Rh及びPtの総量に対するPtの質量百分率を5〜35%とすることである。これにより、触媒が高温に晒された後であっても、優れた低温活性と高温浄化性能とを得ることができる。この場合、Pt量が5%未満になると、CO(一酸化炭素)及びHC(炭化水素)の浄化率が低下し、Pt量が35%を越えると、Rhに結合保持することができないPtが多くなり、そのシンタリングにより、上記複酸化物表面のRhがPtによって覆われてしまい、触媒性能が比較的早く低下する。
また、本発明は、触媒貴金属としてのRh及びPtと、γ−アルミナと、少なくともCe、Zr及びNdを含む複酸化物とを含有する触媒層が担体上に形成されている排気ガス浄化用触媒であって、
上記Ce、Zr、Nd、Rh及びPtの各イオンを含む酸性溶液とアンモニア水との混合を5分以内に完了させて上記Ce、Zr、Nd、Rh及びPtを水酸化物として共沈させ、
得られた沈殿物を焼成して得られる上記Ce、Zr、Nd、Rh及びPtを含む複酸化物の粉末とγ−アルミナ粉末とがバインダと共に上記担体にウォッシュコートされていることを特徴とする。
本発明によれば、複数の金属イオンを含む酸性溶液とアンモニア水との混合を素早く(5分以内に)完了させるから、得られる沈殿物は各成分が比較的均質に混じり合ったものになり、触媒の性能向上に有利になる。すなわち、得られる触媒は、Ce、Zr及びNdを含む複酸化物でのRh及びPtの分散度が高くなるから、貴金属の量を節約しながら触媒活性を向上させる上で有利になるとともに、高温に晒されたときのRh,Ptのシンタリングが抑制される。
特に、Rh及びPtの少なくとも一部は、Ce、Zr及びNdを含む複酸化物の結晶格子又は原子間に組み込まれ、ないしは化学的に結合した状態になり、つまり、当該複酸化物に強く結合した状態になり、シンタリングし難くなる。また、このRh及びPtが立体障害となって当該複酸化物自体のシンタリングを防止するようになる。
また、上記複酸化物はCeとZrとNdとを含むから、酸素吸蔵能が得られ、三元触媒或いはNOx(窒素酸化物)浄化触媒として有効に働く。特に、Ndを含ませたことにより、触媒の低温活性の向上及び耐熱性の向上に有利になる。
上記複酸化物の結晶子径は10〜30nm程度とすることが好ましい。このように、複酸化物の結晶子径が小さくなると、その二次粒子も小さなものになり、その表面積が大きくなることにより、触媒活性の向上に有利になる。
上記酸性溶液とアンモニア水とを素早く混合するには、例えば酸性溶液を激しく撹拌しながら、これにアンモニア水を加えるようにすればよい。その場合、当該混合を2分以内に完了することが好ましく、さらには、アンモニア水を酸性溶液に対して一気に加えて混合を例えば数秒以内で完了することが好ましい。
以上のように本発明によれば、触媒貴金属としてのRh及びPt各々の少なくとも一部が、Ce及びZrを含む複酸化物にドーピングされて該複酸化物の表面に存在するから、触媒が高温に晒されても、RhやPtがシンタリングすることが少なくなり、また、複酸化物自体のシンタリングも防止され、優れたライトオフ性能及び高温浄化性能を長期間にわたって維持する上で有利になる。
また、上記Ptが触媒の加熱により上記複酸化物の表面を拡散移動をしても、Rhに結合した状態になると、該Rhに保持されるから、さらに拡散移動すること、すなわち、Ptのシンタリングが進行して触媒性能が低下することが避けられる。
また、上記Rhに対するPtの質量組成比Pt/Rhを35/65から5/95とすると、触媒が高温に晒された後であっても、優れた低温活性と高温浄化性能とを得ることができる。
また、Ce、Zr、Nd、Rh及びPtの各イオンを含む酸性溶液とアンモニア水との混合を5分以内に完了させてこれら金属を水酸化物として共沈させ、該沈殿物を焼成して得られる複酸化物の粉末とγ−アルミナ粉末とをバインダと共に担体にウォッシュコートしてなる触媒によれば、Ce、Zr及びNdを含む複酸化物でのRh及びPtの分散度が高いから、貴金属の量を節約しながら触媒活性を向上させる上で有利になるとともに、高温に晒されたときのRh,Ptのシンタリングが抑制される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<触媒の概略構成>
本発明に係る実施形態の排気ガス浄化用触媒は自動車エンジンの排気ガス中のHC、CO及びNOxを浄化することに適したものであって、そのための触媒層が担体上に形成されたものである。触媒層は次に説明する触媒材料及びγ−アルミナをバインダと共に担体にウォッシュコートすることによって形成される。
図1に触媒材料1を模式的に示す。すなわち、この触媒材料1は、CeZrNd複酸化物粒子2にRh及びPtがドーピングされたものである(図中、Rhを黒丸で示し、Ptを白丸で示している。)。CeZrNd複酸化物は、Ce、Zr及びNdを含有する複酸化物(混合酸化物)である。図1に示すように、Rhは複酸化物粒子2の内部にドープされているとともに、複酸化物粒子2の表面にもドープされて存在する。一方、Ptは複酸化物粒子2の表面にドープされて存在し、複酸化物粒子2の内部には見当たらない(内部に存在するか否かは不明であるが、後述するXRD解析によるCeZrNd酸化物のピークの観察では検出できない。)。
なお、CeZrNd複酸化物に代えてNdを含まないCeZr複酸化物を採用してもよい。また、Rh及びPtに加えて他の触媒金属をドーピングするようにしてもよい。
<触媒の製造方法>
図2に本発明に係る触媒材料の製造方法をステップ順に示す。すなわち、符号11の出発原料調製ステップでは、Rh、Pt、Ce、Zr及びNdを含む酸性溶液を調製する。例えば各金属の硝酸塩の溶液を混合して調製することができる。必要に応じて、他の触媒金属を含ませることができる。
符号12はアンモニア共沈法による複酸化物前駆体を調製するステップであり、上記出発原料である酸性溶液を撹拌しながらに過剰のアンモニア水を素早く添加混合し、出発原料の全金属を金属水酸化物として共沈させ、非結晶性前駆体17を得る。
符号13の沈殿分離ステップでは、上記共沈を生じた液を一昼夜放置し、上澄み液を除去して得られたケーキを遠心分離器にかけ、水洗する。符号14の乾燥ステップでは、上記水洗したケーキを150℃前後の温度に加熱して乾燥させる。符号15の焼成ステップでは、乾燥したケーキを加熱焼成する。この焼成は、当該ケーキを大気雰囲気において例えば400℃の温度に5時間保持した後、500℃の温度に2時間保持することにより行なう。符号16の還元ステップは、焼成物をさらに還元雰囲気において500℃程度の温度に保持することにより行なう。
以上により、触媒材料1、すなわち、上記触媒貴金属がドープされた複酸化物が得られる。
<実施例及び比較例の触媒性能>
−実施例−
実施例触媒は、上述の製造方法、すなわち、ドープ法(共沈法)によって触媒貴金属を担持した複酸化物を得てから、この複酸化物を用いて調製したものである。
すなわち、オキシ硝酸ジルコニウム、硝酸第一セリウム、硝酸ネオジム(III)含水、硝酸ロジウム溶液及びジニトロジアミン白金硝酸塩溶液の所定量を混合し、水300mLを加えて室温で約1時間撹拌した。この混合溶液を80℃まで加熱昇温させた後、ガラス棒を用いて強く、素早く撹拌しつつ、別のビーカーに用意していた28%アンモニア水50mLを一気に加えて混合した。このアンモニア水の添加・混合は1秒以内に完了させた。アンモニア水の混合により白濁した溶液を一昼夜放置し、生成したケーキを遠心分離器にかけ、十分に水洗した。この水洗したケーキを約150℃の温度で乾燥させた後、400℃の温度に5時間保持し、次いで500℃の温度に2時間保持するという条件で焼成した。
なお、上記混合溶液を80℃まで加熱昇温させた後、ガラス棒を用いて強く、素早く撹拌しつつ、28%アンモニア水50mLをビュレットにて0.42mL/秒の滴下速度で混合(添加開始から混合完了までの時間2分)しても、上記1秒以内のアンモニア水の添加・混合速度の場合に近い浄化性能が得られるが、より速いアンモニア水の添加・混合速度が好ましく、以下の実施例の説明では、上記1秒以内のアンモニア水の添加・混合速度の場合を用いる。
以上により得られた実施例に係る複酸化物の質量組成比は、CeO2:ZrO2:Nd23:PGM=24.55:72.6:2.6:0.25である。ここに、PGMは貴金属(Rh及びPt)のことであり、RhとPtとの質量組成比Pt/Rh=25/75である。
上記複酸化物、γ−アルミナ、硝酸ジルコニル及び水の所定量を混合してスラリーを調製し、これにコージェライト製ハニカム担体を浸漬して引き上げ、余分なスラリーを吹き飛ばして、500℃で2時間の焼成を行なうことにより、実施例に係る触媒を得た。
上記担体は、直径25.4mm、長さ50mm、1平方インチ(約6.54cm2)当たりのセル数400、相隣るセルを隔てる壁厚6ミル(約0.15mm)である。
この触媒における各成分の担持量(担体1L当たりの量)は、上記複酸化物が57g/L(Rh及びPtを合わせた貴金属担持量は0.14g/L)、γ−アルミナが26.1g/L、ZrO2(バインダ)が9.2g/Lである。
−比較例−
比較例の触媒は、含浸法によって触媒貴金属を担持した複酸化物を得てから、この複酸化物を用いて調製したものである。
すなわち、Rh及びPtがドープされていないCeZrNd複酸化物に硝酸ロジウム溶液及びジニトロジアミン白金硝酸塩溶液を含浸させて、乾燥及び焼成を行なうことにより、実施例と同じ組成の触媒金属担持複酸化物を得た。この複酸化物を用いて、実施例と同じ条件及び方法で比較例の触媒を得た。この触媒における触媒金属担持複酸化物担持量、Rh及びPtを合わせた貴金属担持量、γ−アルミナ担持量及びZrO2(バインダ)担持量は実施例と同じである。
−触媒性能評価−
上記ドープ法を採用した実施例触媒及び含浸法を採用した比較例触媒の各々について、大気雰囲気において1000℃の温度に24時間保持する熱エージングを行なった。しかる後、この両触媒について、モデルガス流通反応装置及び排気ガス分析装置を用いて、HC、CO及びNO(一酸化窒素)の浄化に関するライトオフ温度T50及び高温浄化率C500を測定した。
すなわち、空燃比リッチのモデルガス(温度600℃)を10分間流した後、評価用モデルガスを流して上記T50及びC500を測定した。T50は、触媒に流入するモデルガス温度を常温から漸次上昇させていき、浄化率が50%に達したときの触媒入口のガス温度である。C500は触媒入口ガス温度が500℃のときの浄化率である。評価用モデルガスは、A/F=14.7のメインストリームガスを定常的に流しつつ、所定量の変動用ガスを1Hzでパルス状に添加することにより、A/Fを±0.9の振幅で強制的に振動させた。空間速度SVは60000h-1、昇温速度は30℃/分である。
ライトオフ温度T50の測定結果を図3に示す。HC、CO及びNOいずれの浄化に関しても実施例触媒の方が比較例触媒よりも低いT50になっている。高温浄化率C500の測定結果を図4に示す。HC、CO及びNOいずれの浄化率についても実施例触媒の方が比較例触媒よりも高くなっている。以上の結果から、実施例触媒は耐熱性に優れていることがわかる。
<Pt/Rh比と触媒浄化性能との関係>
上記ドープ法を採用した実施例触媒に関し、そのPt/Rh比を変化させて、上述の触媒性能評価法により熱エージング後のライトオフ温度T50及び高温浄化率C500を測定した。
ライトオフ温度T50の測定結果を図5に示す。なお、Pt/Rh比が100/0、75/25及び50/50である各触媒のCO及びNOのライトオフ温度T50の図示は省略しているが、いずれも500℃を越えていた。また、Pt/Rh比が100/0であるときのHCのライトオフ温度T50も500℃を越えていた。
同図から、Pt/Rh比が小さくなることに伴って、NOの浄化に関するライトオフ性能は良くなって行くこと、しかし、HC及びCOの浄化に関するライトオフ性能は、Pt/Rh比が25/75のときが最も良く、これよりもPt/Rh比が小さくなると悪化することがわかる。HC、CO及びNOを総合的に評価すると、Pt/Rh比が25/75であるときのライトオフ性能が最も良い。
高温浄化率C500の測定結果を図6に示す。HC、CO及びNOのいずれに関しても、Pt/Rh比が100/0から25/75の間ではPt/Rh比が小さくなるに従って、その浄化率が高くなっている。しかし、Pt/Rh比が25/75よりも小さくなると、高温浄化率はあまり変化しなくなり、CO浄化率についてはPt/Rhが小さくなるに従って低下する傾向が見られる。
図5及び図6に示されるPt/Rh比の変化に伴うライトオフ性能及び高温浄化率の変化の傾向から、Pt/Rh比を35/65から5/95の範囲に設定すると、比較的良好なライトオフ性能及び高温浄化性能が得られることがわかる。
<XRD解析結果1>
図7はドープ法及び含浸法で作成したPt/Rh比が異なる各種のCeZrNd複酸化物について、上述の熱エージングを施した後にXRD(X線回折分析)によってCeZrNd酸化物のピークを調べた結果を示している(Pt/Rh比の横に当該供試材に採用した調製法を括弧書きで付記している。)。
同図によれば、ドープ法を採用したPt/Rh比=0/100及びPt/Rh比=25/75では、CeZrNd酸化物のピークが「貴金属無し」に比べて低角側にシフトしている。これに対し、同じくドープ法を採用したPt/Rh比=100/0では、「貴金属なし」と略同じ位置にCeZrNd酸化物のピークが現れている。よって、上記CeZrNd酸化物のピークの低角側へのシフトは、Rhの影響と認められる。
一方、含浸法を採用したPt/Rh比=100/0とPt/Rh比=25/75とを比べると、後者はRh量が多くなっているものの、CeZrNd酸化物のピークの低角側へのシフトは見られない。
以上のように、ドープ法を採用し且つRh比率が大であるときのみに、CeZrNd複酸化物のピークが低角側にシフトしていることから、実施例触媒では、RhがCeZrNd酸化物の結晶格子又は原子間に存在し或いは化学的に強く結合している、すなわち、RhがCeZrNd酸化物にドープされていると考えられる。
<XRD解析結果2>
図8はドープ法及び含浸法で作成したPt/Rh比が異なる各種のCeZrNd複酸化物について、上述の熱エージングを施した後にXRD(X線回折分析)によってPtのピークを調べた結果を示している(Pt/Rh比の横に当該供試材に採用した調製法を括弧書きで付記している。)。
Pt/Rh比=100/0(含浸法)とPt/Rh比=100/0(ドープ)とを比べると、前者ではPtのピークが明確に現れているのに対し、後者では殆ど認められない。Pt/Rh比=25/75(ドープ)では、Pt/Rh比=0/100(ドープ)及び「貴金属なし」と同じく、Ptのピークを検出することができない。
このことから、含浸法では、Ptのシンタリングが進行したのに対して、ドープ法ではPtのシンタリングが強く抑制されている、ということができる。
また、ドープ法ではPtのピークが明確に現れないということは、PtとCeZrNd複酸化物との結合が安定していること、換言すれば、PtがCeZrNd複酸化物にドーピングされており、Pt同士がシンタリングし難い状態にあることを示唆する。
<TEM観察結果>
図9はドープ法を採用したPt/Rh比=25/75の複酸化物を上記熱エージング後にTEM(透過型電子顕微鏡)で観察したものである。同図の四角の枠囲みした部分をEDX(エネルギー分散型X線分析装置)によって定量分析した結果、Ce;15.9%,Zr;50.3%,Pt;31.3%,Rh;2.5%(以上は質量%)であった。
すなわち、上記ドープ法によって複酸化物を生成しただけでは、Rh及びPtは、偶発的に結合していることはあっても、基本的には結合することなく別個に分散した状態にある。この状態は500℃前後の温度での焼成時間が長くなっても実質的には変わらない。
これに対して、上記熱エージング後では上記枠囲みした極小部にPtとRhとが存在するということは、この熱エージングによってPtが複酸化物表面を拡散移動してRhに結合し捕捉されたことを意味する。
そうして、図8に示すように、Pt/Rh比=25/75(ドープ)を熱エージングした後においても、Ptのピークが検出されないということは、Ptが大きな塊になることなく、複酸化物表面に広く分散していることを意味する。
よって、上記XRD解析(図8)及びEDX解析の結果から、上記複酸化物のRh及びPtの少なくとも一部は、上記熱エージング後は当該複酸化物表面において互いに結合して広く分散した状態(高分散状態)にあり、しかも、Ptは拡散移動しないようにRhに保持されている、ということができる。
従って、実施例触媒では、比較例触媒とは違って、Rh及びPt各々の少なくとも一部がCeZrNd複酸化物にドーピングされて該複酸化物の表面に存在するから、高い耐熱性を示し、触媒が高温に晒された場合であっても、優れたライトオフ性能及び高温浄化性能を維持することがわかる。特に、Ptが拡散移動しても、Rhに保持されて高分散状態が保たれるから、触媒は長期間にわたり良好な排気ガス浄化性能を示すことになる。
本発明の実施形態に係るRh及びPtがドーピングされたCeZrNd複酸化物粒子を模式的に示す一部断面にした斜視図。 上記複酸化物の調製工程を示すブロック図。 本発明の実施例及び比較例各々のライトオフ温度T50を示すグラフ図。 本発明の実施例及び比較例各々の高温浄化率C500を示すグラフ図。 Pt/Rh比とライトオフ温度との関係を示すグラフ図。 Pt/Rh比と高温浄化率C500との関係を示すグラフ図。 Pt/Rh比が異なる各種のCeZrNd複酸化物のCeZrNd酸化物のピークを調べたXRDによる分析結果を示す図。 Pt/Rh比が異なる各種のCeZrNd複酸化物のPtのピークを調べたXRDによる分析結果を示す図。 本発明に係る複酸化物粒子表面のTEM写真(倍率;30万倍)。
符号の説明
1 触媒材料(Rh及びPtがドーピングされたCeZrNd複酸化物粒子)
2 CeZrNd複酸化物

Claims (4)

  1. 触媒貴金属としてのRh及びPtと、γ−アルミナと、少なくともCe及びZrを含む複酸化物とを含有する触媒層が担体上に形成されている排気ガス浄化用触媒であって、
    上記Rh及びPt各々の少なくとも一部は、上記複酸化物にドーピングされて該複酸化物の表面に存在することを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  2. 請求項1において、
    大気雰囲気において1000℃の温度に24時間加熱してX線分析したときに、上記Rh及びPt各々の少なくとも一部が上記複酸化物の表面で互いに結合して分散した状態にあることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記Rhに対するPtの質量組成比Pt/Rhが35/65から5/95であることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  4. 触媒貴金属としてのRh及びPtと、γ−アルミナと、少なくともCe、Zr及びNdを含む複酸化物とを含有する触媒層が担体上に形成されている排気ガス浄化用触媒であって、
    上記Ce、Zr、Nd、Rh及びPtの各イオンを含む酸性溶液とアンモニア水との混合を5分以内に完了させて上記Ce、Zr、Nd、Rh及びPtを水酸化物として共沈させ、
    得られた沈殿物を焼成して得られる上記Ce、Zr、Nd、Rh及びPtを含む複酸化物の粉末とγ−アルミナ粉末とがバインダと共に上記担体にウォッシュコートされていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
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