JP2005016653A - 電磁式切換弁 - Google Patents
電磁式切換弁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005016653A JP2005016653A JP2003183793A JP2003183793A JP2005016653A JP 2005016653 A JP2005016653 A JP 2005016653A JP 2003183793 A JP2003183793 A JP 2003183793A JP 2003183793 A JP2003183793 A JP 2003183793A JP 2005016653 A JP2005016653 A JP 2005016653A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- passage
- pilot
- seat
- diaphragm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Fluid-Driven Valves (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
Abstract
【解決手段】第2の弁7のパイロット弁79(常閉電磁弁)は、主弁74の背圧室76のリーク通路78に介設し、第1の弁6のパイロット弁69(常閉電磁弁)は、主弁64の背圧室66に流入側の圧を導入する導入通路67に介設する。これにより、第2の弁7は常閉型になり、第1の弁6は常開型になる。また、第1の弁6の背圧室66のリーク通路68を第2の弁7の流出通路73に接続すると共に、リーク通路68にオリフィス部68aを形成する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として給湯回路と暖房回路とを有する給湯暖房熱源機に熱交換器で加熱された湯水を給湯回路と暖房回路とに選択的に通水するために設ける切換弁として使用する電磁式切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
給湯暖房熱源機に設ける切換弁としては、一般に、三方弁を用いているが、パイロット弁方式の電磁式開閉弁を2個組み合わせて切換弁を構成することも考えられている。
【0003】
パイロット弁方式の電磁式開閉弁は、筒状の主弁座と、主弁座を囲う流入室と、主弁座の内周空間に連通する流出通路とを形成したバルブブロックに、主弁座の軸線方向に対向させた状態で流入室を覆うように取付けたダイヤフラム弁と、ダイヤフラム弁とダイヤフラム弁の背面側に設ける押え蓋との間に画成される背圧室の内圧を変化させて、ダイヤフラム弁を主弁座から離隔する開弁状態と、主弁座に着座する閉弁状態とに切換える電磁弁から成るパイロット弁とで構成されるもので、パイロット弁のソレノイドへの通電停止時にダイヤフラム弁が閉弁するもの(常閉型)と開弁するもの(常開型)とがある。
【0004】
ここで、パイロット弁方式の電磁式開閉弁では、一般に、背圧室に流入室の流体を導入する導入通路と、背圧室内の流体を流出通路にリークするリーク通路とを設けて、リーク通路にパイロット弁を介設しており、パイロット弁の閉弁時には、導入通路から導入される流体が背圧室に封じ込められ、背圧室の内圧上昇によりダイヤフラム弁が閉弁され、パイロット弁の開弁時には、リーク通路を介しての流体リークにより背圧室の内圧が低下してダイヤフラム弁が開弁される。そして、常閉型では、リーク通路に介設するパイロット弁を常閉電磁弁で構成し、パイロット弁が閉弁されるソレノイドへの通電停止時にダイヤフラム弁が閉弁されるようにし(例えば、特許文献1参照。)、一方、常開型では、リーク通路に介設するパイロット弁を常開電磁弁で構成し、パイロット弁が開弁されるソレノイドへの通電停止時にダイヤフラム弁が開弁されるようにしている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特許第2600932号公報
【特許文献2】
特開2002−106742号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パイロット弁方式の電磁式開閉弁を2個組み合わせて上記切換弁を構成する場合、給湯回路への通水を担当する一方の電磁式開閉弁を常開型、暖房回路への通水を担当する他方の電磁式開閉弁を常閉型とすれば、使用頻度の高い給湯回路への通水時に両電磁式開閉弁のパイロット弁の何れにも通電せずに済み、消費電力を削減できる。然し、このように常開型と常閉型の電磁式開閉弁を併用する場合、パイロット弁として、常開型の電磁式開閉弁では常開電磁弁を用い、常閉型の電磁式開閉弁では常閉電磁弁を用いるため、部品を共用化できず、コストが高くなる不具合がある。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑み、常開型の電磁式開閉弁と常閉型の電磁式開閉弁とを用いた低コストの電磁式切換弁を提供することをその課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、単一の流入口と第1と第2の2つの流出口とを有するバルブブロックに、流入口と第1流出口との間に位置する第1弁と、流入口と第2流出口との間に位置する第2弁とを組み付け、第1と第2の両弁を選択的に開弁して、流入口を第1と第2の両流出口に選択的に接続するようにした電磁式切換弁であって、バルブブロックに、第1弁用の筒状の主弁座と、第1弁用の主弁座を囲う流入口に連なる第1弁用の流入室と、第1弁用の主弁座の内周空間と第1流出口とを連通する第1弁用の流出通路と、第2弁用の筒状の主弁座と、第2弁用の主弁座を囲う流入口に連なる第2弁用の流入室と、第2弁用の主弁座の内周空間と第2流出口とを連通する第2弁用の流出通路とを形成し、第1と第2の各弁を、夫々、対応する弁用の主弁座に対向させた状態で流入室を覆うように設けたダイヤフラム弁と、ダイヤフラム弁とダイヤフラム弁の背面側に設ける押え蓋との間に画成される背圧室の内圧を変化させて、ダイヤフラム弁を主弁座から離隔する開弁状態と、主弁座に着座する閉弁状態とに切換える電磁弁から成るパイロット弁とを備えるパイロット弁方式の電磁式開閉弁で構成するものにおいて、バルブブロックに、第1弁用の背圧室に第1弁用の流入室の流体を導入する第1弁用の導入通路と、第1弁用の背圧室内の流体を第2弁用の流出通路にリークするオリフィス部を有する第1弁用のリーク通路と、第2弁用の背圧室に第2弁用の流入室の流体を導入する第2弁用の導入通路と、第2弁用の背圧室内の流体を第2弁用の流出通路にリークする第2弁用のリーク通路とを形成して、第1弁用の導入通路に常閉電磁弁から成る第1弁用のパイロット弁を介設すると共に、第2弁用のリーク通路に常閉電磁弁から成る第2弁用のパイロット弁を介設している。
【0009】
上記の構成によれば、第2弁用のパイロット弁の閉弁時(ソレノイドへの通電停止時)には、第2弁用の導入通路から導入される流体が第2弁用の背圧室に封じ込められ、背圧室の内圧上昇により第2弁用のダイヤフラム弁が閉弁され、第2弁用のパイロット弁の開弁時(ソレノイドへの通電時)には、第2弁用のリーク通路を介しての流体リークにより第2弁用の背圧室の内圧が低下して第2弁用のダイヤフラム弁が開弁される。従って、第2弁を構成する電磁式開閉弁は常閉型になる。
【0010】
一方、第1弁用のパイロット弁の閉弁時(ソレノイドへの通電停止時)には、第1弁用の背圧室内の流体が第1弁用のリーク通路を介してリークし、第1弁用の背圧室の内圧が低下して第1弁用のダイヤフラム弁が開弁される。また、第1弁用のパイロット弁の開弁時(ソレノイドへの通電時)には、第1弁用の背圧室に第1弁用の流入室から第1弁用の導入通路を介して流体が導入される。この際、第1弁用の導入通路から導入される流体の一部は第1弁用のリーク通路からリークするが、このリーク量は第1弁用のリーク通路に設けたオリフィス部で制限されるため、第1弁の背圧室の内圧が上昇して第1弁用のダイヤフラム弁aが閉弁される。このように第1弁用のパイロット弁として常閉電磁弁を用いているにも拘らず、第1弁を構成する電磁式開閉弁は常開型になる。
【0011】
従って、給湯回路と暖房回路とを有する給湯暖房熱源機に熱交換器で加熱された湯水を給湯回路と暖房回路とに選択的に通水するために設ける切換弁として上記本発明の電磁式切換弁を使用し、この電磁式切換弁の第1流出口に給湯回路を接続し、第2流出口に暖房回路を接続すれば、使用頻度の高い給湯回路への通水時に第1弁用と第2弁用の両パイロット弁に共に通電せずに済み、消費電力を削減できる。しかも、第1弁用と第2弁用の両パイロット弁は共に常閉電磁弁で構成されるため、部品の共用化によるコストダウンを図れる。
【0012】
また、常閉電磁弁として、ソレノイドの内周からソレノイドの先方に突出するガイドスリーブに、ばねで先方に付勢され、ソレノイドへの通電で尾方に磁気吸引される弁体を内挿し、ガイドスリーブの先端に、弁体がばねの付勢力で着座する弁座を形成すると共に、ガイドスリーブの弁座の手前側の部分に流入孔を開設して成る小型汎用タイプのものがある。この電磁弁は量産品でコストが安い。従って、第1弁用と第2弁用の両パイロット弁としてこのような小型汎用の常閉型電磁弁を用いれば、バルブブロックにパイロット弁用の弁室や弁座を形成する必要もなく、一層のコストダウンを図れる。
【0013】
また、第1弁用と第2弁用の各ダイヤフラム弁に、夫々、バルブブロックに接する周縁部の1箇所に位置させて、第1弁用と第2弁用の各背圧室に連通する連通孔を形成し、バルブブロックに、第1弁用の流入室と第1弁用のパイロット弁の流入部とを結ぶ第1弁用の導入通路の上流側通路部と、第1弁用のパイロット弁の流出部と第1弁用のダイヤフラム弁の連通孔とを結ぶ第1弁用の導入通路の下流側通路部とを形成すると共に、この下流側通路部と第2弁用の流出通路とを結ぶように第1弁用のリーク通路を形成し、更に、バルブブロックに、第2弁用のダイヤフラム弁の連通孔と第2弁用のパイロット弁の流入部とを結ぶ第2弁用のリーク通路の上流側通路部と、第2弁用のパイロット弁の流出部と第2弁用の流出通路とを結ぶ第2弁用のリーク通路の下流側通路部とを形成すると共に、第2弁用の流入室と第2弁用のリーク通路の上流側通路部とを結ぶように第2弁用の導入通路を形成すれば、各ダイヤフラム弁に導入通路用とリーク通路用の各別の連通孔を形成せずに済む。そして、バルブブロックに形成する導入通路とリーク通路の変更だけで第1弁を常開型、第2弁を常閉型に構成できるため、第1弁用のダイヤフラム弁および押え蓋と第2弁用のダイヤフラム弁および押え蓋として夫々同一のものを使用することができ、部品の共用化を一層推し進めて、コストダウンを図ることができる。
【0014】
尚、第1弁(ダイヤフラム弁)の閉弁時には、第1弁用のリーク通路から流体がリークするが、リーク先は第1弁の閉弁時に開弁する第2弁の流出通路であり、何ら不具合は生じない。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は給湯暖房熱源機を示している。この熱源機は、不図示のバーナで加熱される熱交換器101と、給水管102からの水を加熱して給湯管103に供給する液―液熱交換器104と、液―液熱交換器104の熱源となる給湯回路105と、暖房用の放熱器106を介設した暖房回路107と、給湯回路105と暖房回路107とからの水を戻すシスターン108と、シスターン108と熱交換器102との間に配置した循環ポンプ109と、熱交換器102で加熱された湯水を給湯回路105と暖房回路107とに選択的に通水する切換弁1とを備えている。切換弁1は、常時は、給湯回路105に通水する状態になっており、暖房時にのみ暖房回路107に通水する。また、暖房時であっても、給湯時には暖房回路107への通水を中断して給湯回路105に通水する。尚、シスターン108には、給水管102から補水弁110を介して適宜水が補充される。
【0016】
切換弁1は、図2及び図3に示すように、熱交換器101に連なる単一の流入口3と、給湯回路105を接続する左側の第1流出口4と、暖房回路107を接続する右側の第2流出口5とを形成したバルブブロック2に、流入口3と第1流出口4との間に位置する第1弁6と、流入口3と第2流出口5との間に位置する第2弁7とを組み付けて構成されている。
【0017】
バルブブロック2には、左側に位置させて、第1弁6用の筒状の主弁座61と、この主弁座61を囲う流入口3に連なる第1弁6用の流入室62と、主弁座61の内周空間と第1流出口4とを連通する第1弁6用の流出通路63とが形成されている。そして、バルブブロック2の左側面に、主弁座61に対向させた状態で流入室62を覆うダイヤフラム弁64を装着し、ダイヤフラム弁64の周縁部を背面側から押え蓋65で押え付けている。ダイヤフラム弁64と押え蓋65との間には背圧室66が画成されており、流入室62の流体(水)を背圧室66に導入する導入通路67と、背圧室66内の流体を後記する第2弁7用の流出通路73にリークするリーク通路68とを設け、導入通路67に電磁弁から成るパイロット弁69を介設している。かくして、ダイヤフラム弁64とパイロット弁69とから成るパイロット弁方式の電磁式開閉弁で第1弁6が構成される。尚、リーク通路68には通路断面積を狭めたオリフィス部68aが設けられている。
【0018】
パイロット弁69の閉弁時は、リーク通路68を介しての背圧室66内の流体リークにより背圧室66の内圧が低下し、ダイヤフラム弁64が流入室62の流体圧に押されて主弁座61から離れて開弁状態になり、流入口3から第1流出口4(給湯回路105)に通水される。また、パイロット弁69の開弁時は、流入室62から導入通路67を介して背圧室66に流体が導入され、背圧室66の内圧が上昇して、ダイヤフラム弁64が自己の弾性復元力と背圧室66の内圧による押圧力とで主弁座61に着座して閉弁状態になり、第1流出口4への通水が停止される。尚、導入通路67から導入される流体の一部はリーク通路68からリークするが、リーク通路68に設けたオリフィス部68aによりリーク量が制限されるため、背圧室66の内圧はダイヤフラム弁64の閉弁に必要な圧に確実に上昇する。ここで、パイロット弁69は後述するように常閉電磁弁で構成されるから、第1弁6は、パイロット弁69の通電停止時にダイヤフラム弁64が開弁される常開型の弁になる。
【0019】
また、バルブブロック2の右側には、第2弁7用の筒状の主弁座71と、この主弁座71を囲う流入口3に連なる第2弁7用の流入室72と、主弁座71の内周空間と第2流出口5とを連通する第2弁7用の流出通路73とが形成されている。そして、バルブブロック2の右側面に、主弁座71に対向させた状態で流入室72を覆うダイヤフラム弁74を装着し、ダイヤフラム弁74の周縁部を背面側から押え蓋75で押え付けている。ダイヤフラム弁74と押え蓋75との間には背圧室76が画成されており、流入室72の流体(水)を背圧室76に導入する導入通路77と、背圧室76内の流体をリークするリーク通路78とを設け、リーク通路78に電磁弁から成るパイロット弁79を介設している。かくして、ダイヤフラム弁74とパイロット弁79とから成るパイロット弁方式の電磁式開閉弁で第2弁7が構成される。
【0020】
パイロット弁79の閉弁時は、リーク通路78が閉鎖されて、流入室72から導入通路77を介して導入される流体が背圧室76に封じ込められて背圧室76の内圧が上昇し、ダイヤフラム弁74が自己の弾性復元力と背圧室66の内圧による押圧力とで主弁座61に着座して閉弁状態になる。また、パイロット弁79の開弁時は、リーク通路78を介しての流体リークにより背圧室76の内圧が低下し、ダイヤフラム弁74が流入室72の流体圧に押されて主弁座71から離れて開弁状態になり、流入口3から第2流出口5(暖房回路107)に通水される。ここで、パイロット弁79は後述するように常閉電磁弁で構成されるから、第2弁7は、パイロット弁79の通電停止時にダイヤフラム弁74が閉弁される常閉型の弁になる。
【0021】
第1弁6用のパイロット弁69と第2弁7用のパイロット弁79は、小型汎用タイプの同一の常閉電磁弁で構成されている。この常閉電磁弁は、ソレノイド81と、ソレノイド81の内周から先方に突出する樹脂製のガイドスリーブ82とを備えており、ガイドスリーブ82に弁体83を摺動自在に内挿し、ガイドスリーブ82の尾端部の固定鉄心84との間に介設したばね85で弁体83を先方に付勢し、ソレノイド81に通電したとき、弁体83が固定鉄心84により尾方に磁気吸引されるようにしている。また、ガイドスリーブ82の先端に、弁体83がばね85の付勢力で着座する弁座86を形成すると共に、ガイドスリーブ82の弁座86の手前側の部分に流入孔87を開設している。弁座86には、流出孔88が形成されている。ソレノイド81への通電停止時には、弁体83が弁座86に着座して閉弁状態になり、ソレノイド81への通電時には、弁体83が弁座86から離れて開弁状態になり、流入孔87から流出孔88に流体が流れる。
【0022】
バルブブロック2の上面には、第1弁6用のパイロット弁69の装着穴と第2弁7用のパイロット弁79の装着穴とが形成されており、各パイロット弁69,79のガイドスリーブ82を各装着穴に挿入した状態で、バルブブロック2の上面に各パイロット弁69,79を取付けている。また、第1弁6用と第2弁7用の各ダイヤフラム弁64,74のバルブブロック2に接する周縁部の上部を上方に延出させて、ここに背圧室66,76に連通する連通孔64a,74aを形成している。
【0023】
そして、バルブブロック2に、第1弁6に関連して、第1弁6用の流入室62と第1弁6用のパイロット弁69の流入部たる流入孔87とを結ぶ第1弁6用の導入通路67の上流側通路部67aと、第1弁6用のパイロット弁69の流出部たる流出孔88と第1弁6用のダイヤフラム弁64の連通孔64aとを結ぶ第1弁6用の導入通路67の下流側通路部67bとを形成すると共に、この下流側通路部67bと第2弁7用の流出通路73とを結ぶように第1弁6用のリーク通路68を形成している。
【0024】
また、バルブブロック2に、第2弁7に関連して、第2弁7用のダイヤフラム弁74の連通孔74aと第2弁7用のパイロット弁79の流入部たる流入孔87とを結ぶ第2弁7用のリーク通路78の上流側通路部78aと、第2弁7用のパイロット弁79の流出部たる流出孔88と第2弁7用の流出通路73とを結ぶ第2弁7用のリーク通路78の下流側通路部78bとを形成すると共に、第2弁7用の流入室72と第2弁7用のリーク通路78の上流側通路部78aとを結ぶように第2弁7用の導入通路77を形成している。尚、この場合、リーク通路78の上流側通路部78aは、導入通路77の下流側通路部分に兼用されることになる。
【0025】
通路構成をこのようにすれば、各ダイヤフラム弁64,74に導入通路用とリーク通路用の各別の連通孔を形成せずに済む。そして、第1弁6用のパイロット弁69と第2弁7用のパイロット弁79とを共に同一の常閉電磁弁で構成しても、バルブブロック2に形成する導入通路67,77とリーク通路68,78の変更だけで第1弁6を常開型、第2弁7を常閉型に構成できる。そのため、パイロット弁69,79だけでなく、第1弁6用のダイヤフラム弁64および押え蓋65と第2弁7用のダイヤフラム弁74および押え蓋75も夫々同一のものを使用することができ、部品の共用化を一層推し進めて、コストダウンを図ることができる。
【0026】
また、給湯回路105への通水を担当する第1弁6を常開型に構成し、暖房回路107への通水を担当する第2弁7を常閉型に構成しているため、使用頻度の高い給湯回路への通水時に第1弁6用と第2弁7用の両パイロット弁69,79に共に通電せずに済み、消費電力を削減できる。
【0027】
尚、第1弁6を、常閉電磁弁から成るパイロット弁69を用いて常開型に構成するには、導入通路67にパイロット弁69を介設が必要あり、そのため、リーク通路68が常時開通されて、第1弁6の閉弁時にリーク通路68から流体(水)がリークしてしまう。然し、リーク先は第1弁6の閉弁時に開弁する第2弁7の流出通路73であり、何ら不具合は生じない。
【0028】
以上、給湯暖房熱源機に設ける電磁式切換弁に本発明を適用した実施形態について説明したが、他の切換弁にも同様に本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯暖房熱源機の回路構成図。
【図2】本発明切換弁の実施形態の断面図。
【図3】図2のIII―III線で切断した切断面図。
【符号の説明】
1…電磁式切換弁、2…バルブブロック、3…流入口、4…第1流出口、5…第2流出口、6…第1弁、7…第2弁、61,71…主弁座、62,72…流入室、63,73…流出通路、64,74…ダイヤフラム弁、64a,74a…連通孔、65,75…押え蓋、66,76…背圧室、67,77…導入通路、67a…導入通路の上流側通路部、67b…導入通路の下流側通路部、68,78…リーク通路、68a…オリフィス部、78a…リーク通路の上流側通路部、78b…リーク通路の下流側通路部、69,79…パイロット弁、81…ソレノイド、82…ガイドスリーブ、83…弁体、85…ばね、86…弁座、87…流入孔、88…流出孔、101…熱交換器、105…給湯回路、107…暖房回路。
Claims (4)
- 単一の流入口と第1と第2の2つの流出口とを有するバルブブロックに、流入口と第1流出口との間に位置する第1弁と、流入口と第2流出口との間に位置する第2弁とを組み付け、第1と第2の両弁を選択的に開弁して、流入口を第1と第2の両流出口に選択的に接続するようにした電磁式切換弁であって、
バルブブロックに、第1弁用の筒状の主弁座と、第1弁用の主弁座を囲う流入口に連なる第1弁用の流入室と、第1弁用の主弁座の内周空間と第1流出口とを連通する第1弁用の流出通路と、第2弁用の筒状の主弁座と、第2弁用の主弁座を囲う流入口に連なる第2弁用の流入室と、第2弁用の主弁座の内周空間と第2流出口とを連通する第2弁用の流出通路とを形成し、
第1と第2の各弁を、夫々、対応する弁用の主弁座に対向させた状態で流入室を覆うように設けたダイヤフラム弁と、ダイヤフラム弁とダイヤフラム弁の背面側に設ける押え蓋との間に画成される背圧室の内圧を変化させて、ダイヤフラム弁を主弁座から離隔する開弁状態と、主弁座に着座する閉弁状態とに切換える電磁弁から成るパイロット弁とを備えるパイロット弁方式の電磁式開閉弁で構成するものにおいて、
第1弁用の背圧室に第1弁用の流入室の流体を導入する第1弁用の導入通路と、第1弁用の背圧室内の流体を第2弁用の流出通路にリークするオリフィス部を有する第1弁用のリーク通路と、第2弁用の背圧室に第2弁用の流入室の流体を導入する第2弁用の導入通路と、第2弁用の背圧室内の流体を第2弁用の流出通路にリークする第2弁用のリーク通路とを設けて、第1弁用の導入通路に常閉型電磁弁から成る第1弁用のパイロット弁を介設すると共に、第2弁用のリーク通路に常閉型電磁弁から成る第2弁用のパイロット弁を介設することを特徴とする電磁式切換弁。 - 第1弁用と第2弁用の各パイロット弁は、ソレノイドの内周からソレノイドの先方に突出するガイドスリーブに、ばねで先方に付勢され、ソレノイドへの通電で尾方に磁気吸引される弁体を内挿し、ガイドスリーブの先端に、弁体がばねの付勢力で着座する弁座を形成すると共に、ガイドスリーブの弁座の手前側の部分に流入孔を開設して成る常閉型電磁弁で構成されることを特徴とする請求項1に記載の電磁式切換弁。
- 第1弁用と第2弁用の各ダイヤフラム弁に、夫々、バルブブロックに接する周縁部の1箇所に位置させて、第1弁用と第2弁用の各背圧室に連通する連通孔を形成し、バルブブロックに、第1弁用の流入室と第1弁用のパイロット弁の流入部とを結ぶ第1弁用の導入通路の上流側通路部と、第1弁用のパイロット弁の流出部と第1弁用のダイヤフラム弁の連通孔とを結ぶ第1弁用の導入通路の下流側通路部とを形成すると共に、この下流側通路部と第2弁用の流出通路とを結ぶように第1弁用のリーク通路を形成し、更に、バルブブロックに、第2弁用のダイヤフラム弁の連通孔と第2弁用のパイロット弁の流入部とを結ぶ第2弁用のリーク通路の上流側通路部と、第2弁用のパイロット弁の流出部と第2弁用の流出通路とを結ぶ第2弁用のリーク通路の下流側通路部とを形成すると共に、第2弁用の流入室と第2弁用のリーク通路の上流側通路部とを結ぶように第2弁用の導入通路を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の電磁式切換弁。
- 給湯回路と暖房回路とを有する給湯暖房熱源機に熱交換器で加熱された湯水を給湯回路と暖房回路とに選択的に通水するために設ける切換弁として使用する請求項1〜3の何れか1項に記載の電磁式切換弁であって、この電磁式切換弁の前記第1流出口に給湯回路を接続し、前記第2流出口に暖房回路を接続することを特徴とする電磁式切換弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003183793A JP3984197B2 (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 電磁式切換弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003183793A JP3984197B2 (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 電磁式切換弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005016653A true JP2005016653A (ja) | 2005-01-20 |
JP3984197B2 JP3984197B2 (ja) | 2007-10-03 |
Family
ID=34183745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003183793A Expired - Fee Related JP3984197B2 (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 電磁式切換弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3984197B2 (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02240467A (ja) * | 1989-03-10 | 1990-09-25 | Eishin Giken:Kk | 2ポジション3方向弁 |
JPH0328378U (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-20 | ||
JPH04249683A (ja) * | 1990-12-28 | 1992-09-04 | Rinnai Corp | 電動三方弁の制御装置 |
JPH0712675U (ja) * | 1993-08-04 | 1995-03-03 | トキコ株式会社 | パイロット式二方口電磁弁 |
JP2600932B2 (ja) * | 1989-11-27 | 1997-04-16 | 松下電工株式会社 | 電磁弁及び電磁弁連結構造 |
JP2002106742A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-10 | Techno Excel Co Ltd | 常開型パイロット弁方式の電磁式給水弁 |
JP2002228261A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-14 | Rinnai Corp | 給湯装置 |
JP2003130248A (ja) * | 2001-10-24 | 2003-05-08 | Mikuni Adec Corp | 流体弁装置 |
JP2003336755A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-28 | Fuji Koki Corp | 三方弁 |
JP2005016652A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Rinnai Corp | パイロット弁方式の電磁式常開弁 |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003183793A patent/JP3984197B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02240467A (ja) * | 1989-03-10 | 1990-09-25 | Eishin Giken:Kk | 2ポジション3方向弁 |
JPH0328378U (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-20 | ||
JP2600932B2 (ja) * | 1989-11-27 | 1997-04-16 | 松下電工株式会社 | 電磁弁及び電磁弁連結構造 |
JPH04249683A (ja) * | 1990-12-28 | 1992-09-04 | Rinnai Corp | 電動三方弁の制御装置 |
JPH0712675U (ja) * | 1993-08-04 | 1995-03-03 | トキコ株式会社 | パイロット式二方口電磁弁 |
JP2002106742A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-10 | Techno Excel Co Ltd | 常開型パイロット弁方式の電磁式給水弁 |
JP2002228261A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-14 | Rinnai Corp | 給湯装置 |
JP2003130248A (ja) * | 2001-10-24 | 2003-05-08 | Mikuni Adec Corp | 流体弁装置 |
JP2003336755A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-28 | Fuji Koki Corp | 三方弁 |
JP2005016652A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Rinnai Corp | パイロット弁方式の電磁式常開弁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3984197B2 (ja) | 2007-10-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109563936B (zh) | 利用直供水供应管的热水再循环阀 | |
JP4074225B2 (ja) | パイロット弁方式の電磁式常開弁 | |
JP3984197B2 (ja) | 電磁式切換弁 | |
JP5252996B2 (ja) | 電磁式給水弁 | |
CN212616480U (zh) | 温控阀、回水阀和供水系统 | |
JP2012002294A (ja) | ガス弁装置 | |
KR102454523B1 (ko) | 온수순환구조를 구비한 수전 | |
JP2013143106A (ja) | 水用減圧弁 | |
TW584704B (en) | Electromagnetic water supplying valve | |
CN113586759A (zh) | 温控阀、回水阀和供水系统 | |
JP6126341B2 (ja) | 多連式給水電磁弁 | |
JP3805095B2 (ja) | 一缶二水型湯沸かし装置 | |
JPH08253018A (ja) | 自動車用暖房装置 | |
CN108343758B (zh) | 流体控制阀 | |
JP4101444B2 (ja) | 温水暖房装置の温水管路制御弁 | |
CN111536272B (zh) | 阀门及供水系统 | |
JP2009133354A (ja) | 流量制御装置 | |
JP7395184B2 (ja) | 給湯器 | |
JP6876993B2 (ja) | 電磁弁及びこの電磁弁を用いた給湯機 | |
JP2568349Y2 (ja) | 電磁開閉弁の冷却構造 | |
JP3910024B2 (ja) | 熱動式開閉弁 | |
JPH0422144Y2 (ja) | ||
JP2000146012A (ja) | パイロット作動流量調整弁 | |
JP4164292B2 (ja) | 縁切り弁 | |
JP2019132554A (ja) | 湯張制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060323 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070703 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070705 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |