JPH0712675U - パイロット式二方口電磁弁 - Google Patents

パイロット式二方口電磁弁

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JPH0712675U
JPH0712675U JP4282293U JP4282293U JPH0712675U JP H0712675 U JPH0712675 U JP H0712675U JP 4282293 U JP4282293 U JP 4282293U JP 4282293 U JP4282293 U JP 4282293U JP H0712675 U JPH0712675 U JP H0712675U
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JP
Japan
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sleeve
iron core
valve body
valve
fixed iron
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Application number
JP4282293U
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English (en)
Inventor
幸夫 梅津
誠二 黒瀬
Original Assignee
トキコ株式会社
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  • Fluid-Driven Valves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は固定鉄心とスリーブとの間をシール
するよう構成したパイロット式二方口電磁弁を提供する
ことを目的とする。 【構成】 弁本体12内には弁座12bに当接する弁体
13が設けられ、ソレノイド組立体14によりプランジ
ャ22が駆動されると弁体13が弁座12dより離間
し、流入路12cからの流体が弁座12dを介して流出
路12dに流れる。ソレノイド組立体14のスリーブ2
3は固定鉄心17と溶接され、固定鉄心17には、固定
鉄心17の外周とスリーブ23の内壁との間をシールす
るOリング18が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はパイロット式二方口電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパイロット式二方口電磁弁は、コイルよりなるソレノイドの中心孔内に 固定鉄心と可動鉄心とを挿入する構成となっている。そして、固定鉄心は筒状の スリーブの奥部に挿入固定され、可動鉄心はスリーブ内を摺動自在に挿入されて おり、ソレノイドが励磁されると、固定鉄心に当接する位置に吸引される。
【0003】 パイロット式二方口電磁弁の弁体の作動、即ち弁開閉制御を行うパイロット部 は、弁体のパイロット流路の開閉を行う可動鉄心、可動鉄心のガイドとなり可動 鉄心を磁力吸引する固定鉄心を有するスリーブ及び磁力源の電磁コイルよりなる 。可動鉄心及び固定鉄心は、磁気回路を構成するため磁性体であるフェライト系 ステンレス鋼が使われている。又、スリーブ自体は耐食性、耐圧強度、耐摩耗性 を有するオーステナイト系ステンレス鋼が使われている。
【0004】 スリーブ内部には水が内包されるため、耐圧シール性が要求される。そのため 、従来、固定鉄心とスリーブとの接合部分は、溶接構造となっていた。
【0005】 前述したフェライト系ステンレス鋼は、磁気特性に優れており、広く電磁弁の 磁気回路構成部材として使われているが、熱影響性が高く特に溶接時の入熱によ り熱影響部(HAZ部)の金属組織の粗大化、即ち鋭敏化を受けやすい性質を有 する。従って、フェライト系ステンレス鋼の溶接構造においては、水中のCl( 塩素)等の腐食要因の存在環境下では粒界腐食割れ(IGC)の発生可能性が潜 在している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 上記従来の構成では、接液部に溶接構造を有し、粒界腐食割れ(IGC)に対 する防止策が施されておらず、定期的にスリーブの交換を実施する必要があり、 スリーブの交換時期が短くなりメンテナンス性低下、プラントのランニングコス トアップ及び設備信頼性の低下といった課題があった。
【0007】 そこで、本考案は上記課題を解決したパイロット式二方口電磁弁を提供するこ とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、流入路及び流出路を内部に有する弁本体と、 該弁本体内部で軸方向に摺動自在に設けられ、軸方向に貫通するパイロット流 路を有するとともに、前記流入路と前記流出路との間を開閉する弁体と、 前記弁本体に取り付けられ、前記弁体側にのみ開口する中空部を内部に有する スリーブと、 該スリーブの中空部内に摺動可能に設けられ、前記パイロット流路の開閉を制 御する可動鉄心と、 前記スリーブの中空部内に配置されて前記スリーブに取り付けられ、前記可動 鉄心に対して前記弁体とは反対側に位置する固定鉄心と、 前記スリーブと前記固定鉄心との間を液密にシールするシール部材と、 前記スリーブの周囲に設置された電磁コイルと、 を備えてなる。
【0009】
【作用】
スリーブと固定鉄心との間を液密にシールするシール部材を設けることにより 、スリーブと固定鉄心との間より流体が外部に漏れることを防止でき、フェライ ト系ステンレス鋼の固定鉄心を溶接する部分において粒界腐食割れ(IGC)が 発生してもシール部材により流体が外部に漏れることを防止できるので、スリー ブの交換時期を延長でき、メンテナンス性を向上させられる。
【0010】
【実施例】
図1乃至図3に本考案になるパイロット式二方口電磁弁の一実施例を示す。
【0011】 本実施例のパイロット式二方口電磁弁(以下「電磁弁」という)11は、例え ば原子力発電において制御棒を駆動する制御棒駆動機構のシリンダ(図示せず) に水を供給してピストンの動きを点検するための水給送配管途中に設けられたも のである。
【0012】 電磁弁11は、大略弁本体12と、弁本体12内の摺動孔12a内に挿入され た弁体13と、弁本体12の上部に取付けられたソレノイド組立体14と、より なる。弁本体12は摺動孔12aの奥部に弁座12bと、底部と摺動孔12aと を連通する流入路12cと、底部と弁座12bとを連通する流出路12dとを有 する。
【0013】 又、弁本体12はボルト15により例えば水圧制御ユニット(図示せず)のブ ラケット16(図1中一点鎖線で示す)等に固定されており、水は流入路12c より摺動孔12a内に供給され、弁座12bより流出路12dを介して水給送配 管(図示せず)に流出する。
【0014】 図3に示す如く、弁体13は、底部に弁座12bに当接するシート部材13a を有し、上部にソレノイド組立体14のプランジャ(可動鉄心)22に当接する シート面13bを有する。弁体13の底部及びシート面13bの中央部には弁体 13の中心を貫通する第1のパイロット孔13cが開口しており、シート面13 bより下側の段部と弁体13の側面には第2のパイロット孔13dが穿設されて いる。又、弁体13の外周には摺動孔12aとの間の摺動用リング13eが装着 されている。
【0015】 ソレノイド組立体14は、コイルが巻回されたソレノイド20と、ソレノイド 20を覆うカバー21と、ソレノイド20内に摺動自在に設けられたプランジャ 22と、弁本体12に螺着されプランジャ22をガイドする筒状のスリーブ23 とを有する。
【0016】 図3に示す如く、スリーブ23の上端23aには、固定鉄心17が嵌合固定さ れている。即ち、固定鉄心17の嵌合部分17aがテーパ状となっているため、 スリーブ23は先端部分が内側へかしめられる。そして、スリーブ23の上端2 3aと固定鉄心17の嵌合部分17aとが溶接イにより固着される。
【0017】 尚、溶接された溶接部分イは黒三角形状に示してあるように、実際には溶接時 の高熱により固定鉄心17とスリーブ23とが溶融され、溶接部分が固定鉄心1 7の内側に拡大される。これにより、固定鉄心17は強固にスリーブ23内に固 着される。又、スリーブ23は、オーステナイト系ステンレス鋼により形成され ているため、耐食性に優れている。
【0018】 固定鉄心17は上端にナット30が螺合するおねじ部17bを有する。又、固 定鉄心17の外周には、Oリング溝17cが形成されており、このOリング溝1 7c内にはスリーブ23の内壁と固定鉄心17の外周との隙間Sを液密にシール するOリング18が装着されている。そのため、スリーブ23の内壁と固定鉄心 17の外周との隙間Sに進入した流体は、このOリング18により外部に流出す ることが防止される。
【0019】 従って、上記スリーブ23の上端23aと固定鉄心17の嵌合部分17aとを 溶接した溶接部分イ(図3中、黒塗り部分)においては、フェライト系ステンレ ス鋼の溶接構造となり、水中のCl(塩素)等の腐食要因の存在環境下では粒界 腐食割れ(IGC)の発生可能性が潜在しているが、上記溶接部分イの上流側が Oリング18によりシールされているため、溶接部分イから液漏れが生じないよ うになっている。
【0020】 これにより、スリーブ23の交換時期が延長され、メンテナンス性が向上して いる。又、フェライト系ステンレス鋼の溶接構造の信頼性も高められている。
【0021】 又、上記のようにして溶接されたスリーブ23は溶接部分イのバリを研磨され た後、ソレノイド20の貫通孔20a内に挿入され、ナット30の締付けにより ソレノイド20に固定される。
【0022】 プランジャ22は上記スリーブ23のガイド孔23bに摺動自在に挿入されて おり、上部にコイルバネ24が嵌入する中央孔22aを有し、下部には弁体13 のシート面13bに当接するシート部材(例えばゴム・合成樹脂等よりなる)2 5が埋設されている。
【0023】 26は弁体13とプランジャ22との間に設けられたコイルバネで、上端がプ ランジャ22の下端のくびれ部に係止され、下端が弁体13の係止用溝に係止さ れている。又、スリーブ23の下端面はOリング27を圧縮し、Oリング27を 介して環状のストッパ28が本体12の段部12eに押圧保持されている。
【0024】 ここで、上記構成になる電磁弁11の切換動作につき説明する。
【0025】 この電磁弁11は通常閉弁している。図1に示す如く、弁体13のシート部材 13aが弁座12bに当接して弁座12bを閉じているとき、流入路12cから 供給された水の圧力は第2のパイロット孔13dを介して弁体13上部のパイロ ット室29に作用する。又プランジャ22はコイルバネ24の押圧力により下動 し、シート部材25が弁体13上部のシート面13bに当接している。従って、 閉弁時においては、弁体13は水の圧力及びバネ24の押圧力により弁座12b に押圧され閉弁位置に保持される。
【0026】 ここで、制御棒駆動機構の定期点検を行なうとき、ソレノイド20に駆動電流 が供給される。即ち、図2に示す如くソレノイド20は通電されると、その電磁 力によりプランジャ22を上動させる。その結果プランジャ22のシート部材2 5がシート面13bより離間するため、パイロット室29の圧力が第1のパイロ ット孔13cを介して流出路12dへ供給される。よって、弁体13を弁座12 bに押圧していた押圧力が弱まり、弁体13は流入路12cから供給された駆動 水の圧力とバネ26の引張力により上動する。弁体13はストッパ28に当接す る位置まで上動し、弁座12bより離座する。
【0027】 これにより、流入路12cより摺動孔12a内に流入した冷却水は弁座12b より流出路12dへ流出する。
【0028】 又、電磁弁11の閉弁動作は、ソレノイド20への通電を断つことにより行な われる。即ち、ソレノイド20が消磁するとプランジャ22はバネ24の押圧力 により下動し、シート部材25を弁体13のシート面13bに当接する。このた め、弁体13の第1のパイロット孔13cは遮断される。これにより、弁体13 より上部のパイロット室29内の圧力が第2のパイロット孔13dを介して昇圧 し、弁体13はパイロット室29の圧力とバネ24,26の押圧力により摺動孔 12a内を下動して弁座12bに着座する。よって、弁体13は図1に示す閉弁 状態に戻る。
【0029】 尚、上記実施例では、固定鉄心17の外周にOリング37を設けたが、これに 限らず、他の形式のシール部材を設ける構成としても良いのは勿論である。
【0030】
【考案の効果】
上述の如く、本考案になるパイロット式二方口電磁弁は、スリーブと固定鉄心 との間を液密にシールするシール部材を設けてなるため、スリーブと固定鉄心と の間より流体が外部に漏れることを防止でき、例えフェライト系ステンレス鋼の 固定鉄心を溶接する部分において粒界腐食割れ(IGC)が発生してもシール部 材により流体が外部に漏れることを防止できるので、スリーブの交換時期を延長 でき、メンテナンス性を向上させるとともに溶接部分の信頼性を高めることがで きる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になるパイロット式二方口電磁弁の一実
施例の縦断面図である。
【図2】弁体部分を拡大して示す拡大縦断面図である。
【図3】本考案の要部であるスリーブを拡大して示す要
部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
11 電磁弁 12 弁本体 13 弁体 14 ソレノイド組立体 17 固定鉄心 18 Oリング 19 弁軸 20 ソレノイド 21 カバー 22 プランジャ 23 スリーブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入路及び流出路を内部に有する弁本体
    と、 該弁本体内部で軸方向に摺動自在に設けられ、軸方向に
    貫通するパイロット流路を有するとともに、前記流入路
    と前記流出路との間を開閉する弁体と、 前記弁本体に取り付けられ、前記弁体側にのみ開口する
    中空部を内部に有するスリーブと、 該スリーブの中空部内に摺動可能に設けられ、前記パイ
    ロット流路の開閉を制御する可動鉄心と、 前記スリーブの中空部内に配置されて前記スリーブに取
    り付けられ、前記可動鉄心に対して前記弁体とは反対側
    に位置する固定鉄心と、 前記スリーブと前記固定鉄心との間を液密にシールする
    シール部材と、 前記スリーブの周囲に設置された電磁コイルと、 を備えたパイロット式二方口電磁弁。
JP4282293U 1993-08-04 1993-08-04 パイロット式二方口電磁弁 Pending JPH0712675U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57113008U (ja) * 1980-12-15 1982-07-13
JP2005016653A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Rinnai Corp 電磁式切換弁

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