JP3805095B2 - 一缶二水型湯沸かし装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、蛇口等への給湯用の給湯用熱交換器と風呂の再沸かし用の熱交換器とが同じ熱源で加熱するように構成されたいわゆる一缶二水型湯沸かし装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一缶二水型湯沸かし装置においては、風呂桶に溜まった水を再湯沸かしする際に給湯用熱交換器内の水も加熱されて膨張し、それが上流の給水管側に逆流して不衛生になるおそれがある。
【0003】
一缶二水型湯沸かし装置の場合、風呂に給湯をするために、給湯用熱交換器の下流において給湯管路を風呂沸かし用熱交換器側の管路に連通接続する連通管路が設けられており、連通管路が開いている時には、上述のような逆流現象は起きない。しかし、再湯沸かしのときは、風呂桶に新しく給湯されないように連通管路は閉じられている。
【0004】
そこで従来は、給湯管路内の水圧上昇を吸収するためのアキュムレータを給水管路に接続配置して、上流の給水管側への逆流を防止していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのようなアキュムレータは、給湯管路に接続されたシリンダ内に外方(大気側)から圧縮バネで付勢されたピストン部材を進退自在に嵌合させ、その嵌合部等を高圧負荷によっても水漏れが発生しないように頑強に構成する必要がある。そのため、再湯沸かし時の逆流防止という二次的な機能のために、装置に高コストがかかってしまう欠点があった。
【0006】
そこで本発明は、風呂の再湯沸かしを行う際の給水管路側への逆流防止を、シンプルでコストのかからない装置で実現することができる一缶二水型湯沸かし装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の一缶二水型湯沸かし装置は、蛇口等への給湯管路の途中に設けられた給湯用熱交換器と風呂桶に溜められた水を沸かすための風呂沸かし用熱交換器とを同じ熱源で加熱するように構成した一缶二水型湯沸かし装置において、上記給湯用熱交換器の下流において上記給湯管路を上記風呂沸かし用熱交換器に通じる管路に連通接続する連通管路を設け、その連通管路を開閉させるための連通開閉弁を設けると共に、上記風呂沸かし用熱交換器に通じる管路側の水圧に比べて上記給湯管路側の水圧が一定以上高くなったときにだけ開く差圧作動弁を上記連通開閉弁と並列に設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は一缶二水型湯沸かし装置の全体配管を示しており、給湯用熱交換器1と風呂桶11に溜まった水を再湯沸かしするための風呂沸かし用熱交換器2とが、同じ熱源3によって加熱させるように配置されている。
【0009】
給湯用熱交換器1に給水をするために水道管等に接続された給水管4の途中には、第1の流量センサ5が介挿接続されており、給湯用熱交換器1の出口に接続された給湯管6の先には、一つ又は複数の蛇口9が取り付けられている。
【0010】
そして、給湯用熱交換器1をバイパスして給水管4と給湯管6との間を接続するバイパス管7と給湯管6との接続部には、給湯用熱交換器1で加熱された湯と給水管4から直接入る水の混合比を制御して、蛇口9からの出湯温度を制御する混合弁8が配置されている。
【0011】
風呂桶11には、途中に介挿接続されたポンプ14によって風呂桶11内の水を風呂沸かし用熱交換器2に送る水送り管12と、風呂沸かし用熱交換器2で加熱された湯が戻って来る湯戻り管13が接続されている。水送り管12の入口近くには、空焚きを防止するために通水状態を確認するフロースイッチ15が介挿接続されている。
【0012】
そして、水送り管12のフロースイッチ15とポンプ14との間の位置と、給湯管6の混合弁8より下流位置との間が、連通管17によって連通接続されている。
【0013】
連通管17には、逆止弁18が介挿接続されて、水送り管12側から給湯管6側に水が流れないようになっており、逆止弁18より給湯管6寄りの位置には、連通管17に第2の流量センサ19が介挿接続されていて、逆止弁18と第2の流量センサ19との間には、電磁ソレノイドによって駆動される連通開閉弁20が介挿接続されている。
【0014】
したがって、連通開閉弁20を開けば連通管17を経由して給湯管6から水送り管12に湯が流れ込んで風呂桶11内の湯量が増え、連通開閉弁20を閉じておけば、風呂桶11の湯量は増加しない。
【0015】
さらに、本発明においては、水送り管12内の水圧に比べて給湯管6内の水圧が一定以上(例えば13kg/cm2以上)高くなったときにだけ開く差圧作動弁30が、連通開閉弁20の入口管路17aと出口管路17bとの間に連通開閉弁20と並列に連通管17に接続されている。
【0016】
図2は、その連通開閉弁20と差圧作動弁30の部分の具体構造の一例を示しており、連通開閉弁20は、パイロット作動の電磁弁であり、筒状の弁座22に対向して設けられた弁体23と一体に形成されたゴム製のダイアフラム24の裏側の空間が、他から仕切られた調圧室25になっている。
【0017】
そして、弁体23と一体化された作動盤26に、低圧の出口管路17bと調圧室25内とを連通させるパイロット孔27と、それより細い径で高圧の入口管路17aと調圧室25内とを連通させるリーク孔28とが各々貫通穿設されている。
【0018】
そして、パイロット孔27は、ソレノイド21の可動鉄芯21aに取り付けられたパイロット弁29によって調圧室25側から開閉され、その開閉にしたがって変化する調圧室25内の圧力と入口管路17a内及び出口管路17b内の圧力との差圧によって、作動盤26と共に弁体23が移動して弁座22に接/離し、連通管17が開閉される。
【0019】
差圧作動弁30は、入口管路17aと出口管路17bとを直接連通させる通路部分に介挿配置されており、例えば直径1〜3mm程度の小孔31が中央に穿設された筒状体32内に、出口管路17b側から小孔31を塞ぐように圧縮コイルスプリング33で付勢された弁体34が配置されている。
【0020】
圧縮コイルスプリング33の付勢力は、入口管路17a側の圧力が出口管路17b側の圧力に比べて例えば13kg/cm2以上高くなったときに、その差圧で圧縮コイルスプリング33が圧縮されて小孔31が開くように設定されている。35は、シール用のOリングである。
【0021】
したがって、蛇口9と連通開閉弁20とが完全に閉じられた状態で風呂桶11に溜まった水を再湯沸かしする際に、給湯用熱交換器1内の水が一緒に加熱されて圧力が上昇し、給湯管6内の水圧が水送り管12内の水圧より所定圧(13kg/cm2)以上高くなると、差圧作動弁30が開いて給湯管6側から水送り管12側に湯が流れ込み、給湯管6内の圧力上昇が規制されて上流の給水管4方向への湯の逆流が防がれる。
【0022】
ただし、給湯管6内の水圧上昇は給湯管6側から水送り管12側に極めて微量の湯が流出すれば抑制されるので、風呂桶11への増水量は実質的にゼロに等しく、再湯沸かしモードを阻害するものではない。
【0023】
また、差圧作動弁30の小孔31が小さな径で済むことから、圧縮コイルスプリング33及び弁体34も非常に小さくて簡素なものでよく、極めて低コストの部品の使用によって十分に機能させることができる。
【0024】
図3は、連通開閉弁20と差圧作動弁30の部分の第2の実施例を示しており、差圧作動弁30を、調圧室25内と出口管路17bとの間を連通させる位置、即ち作動盤26部分に配置したものであり、その配置以外については上述の第1の実施例と同じである。
【0025】
連通開閉弁20が閉じている状態では、調圧室25内と入口管路17a内とはリーク孔28を介して通じているので、差圧作動弁30をこのように配置しても第1の実施例と全く同様に機能する。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、一缶二水型湯沸かし装置において、風呂沸かし用熱交換器に通じる管路側の水圧に比べて給湯管路側の水圧が一定以上高くなったときにだけ開く差圧作動弁を連通開閉弁と並列に設けたことにより、風呂の再湯沸かしを行う際に給湯用熱交換器が加熱されて発生する給水管路側への逆流を、極めてシンプルでコストのかからない装置によって防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一缶二水型湯沸かし装置の全体配管を示すブロック図である。
【図2】本発明の一缶二水型湯沸かし装置の連通開閉弁と差圧開閉弁の第1の実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の一缶二水型湯沸かし装置の連通開閉弁と差圧開閉弁の第2の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 給湯用熱交換器
2 風呂沸かし用交換器
3 熱源
6 給湯管
9 蛇口
11 風呂桶
12 水送り管
17 連通管
17a 入口管路
17b 出口管路
20 連通開閉弁
21 ソレノイド
22 弁座
23 弁体
30 差圧作動弁
31 小孔
33 圧縮コイルスプリング
34 弁体
Claims (1)
- 蛇口等への給湯管路の途中に設けられた給湯用熱交換器と風呂桶に溜められた水を沸かすための風呂沸かし用熱交換器とを同じ熱源で加熱するように構成した一缶二水型湯沸かし装置において、
上記給湯用熱交換器の下流において上記給湯管路を上記風呂沸かし用熱交換器に通じる管路に連通接続する連通管路を設け、その連通管路を開閉させるためのソレノイド駆動の連通開閉弁を設けると共に、上記風呂沸かし用熱交換器に通じる管路側の水圧に比べて上記給湯管路側の水圧が一定以上高くなったときにだけ開く差圧作動弁を上記連通開閉弁と並列に設け、
上記差圧作動弁を、上記連通開閉弁に対して並列な位置関係において上記連通管路の流路になるように上記連通開閉弁とは別の部分に形成された小孔と、上記小孔を上記風呂沸かし用熱交換器に通じる管路側から塞ぐようにスプリングで付勢されて配置された差圧作動弁体とで構成して、上記差圧作動弁に上記ソレノイドの働きが影響しないようにしたことを特徴とする一缶二水型湯沸かし装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05656598A JP3805095B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 一缶二水型湯沸かし装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05656598A JP3805095B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 一缶二水型湯沸かし装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11257735A JPH11257735A (ja) | 1999-09-24 |
JP3805095B2 true JP3805095B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=13030665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05656598A Expired - Fee Related JP3805095B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 一缶二水型湯沸かし装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3805095B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-09 JP JP05656598A patent/JP3805095B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11257735A (ja) | 1999-09-24 |
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